JP2022045766A - 蛍光部材、光源装置及び投影装置 - Google Patents

蛍光部材、光源装置及び投影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光の利用効率を向上させた蛍光部材、光源装置及び投影装置を提供すること。【解決手段】蛍光部材は、励起光L1の照射により第一波長成分(L21)及び該第一波長成分(L21)よりも短波長の第二波長成分(L22)を含む第一蛍光L2を出射する蛍光体(321)と、第一波長成分(L21)を光源光として透過し、第二波長成分(L22)を蛍光体(321)側へ二次励起光として反射するダイクロイックフィルタ322と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、蛍光部材、光源装置及び投影装置に関する。
今日、パーソナルコンピュータの画面やビデオ画像、メモリカード等に記憶されている画像データによる画像等をスクリーンに投影する投影装置(プロジェクター)が提案されている。投影装置は、光源から出射された光をDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と呼ばれるマイクロミラー表示素子や液晶板に集光させ、スクリーン上にカラー画像を表示させるものである。
例えば、特許文献1には、励起光源と、回転駆動する蛍光ホイールとを備える投影装置が開示されている。励起光源は青色の波長の光である励起光を出射する。蛍光ホイールには、拡散透過部、赤蛍光体(第1の蛍光体)及び緑蛍光体(第2の蛍光体)が周方向に形成されている。励起光の照射位置に拡散透過部が位置している場合、励起光はこの拡散透過部を拡散透過して導光装置側に導光される。励起光の照射位置に、赤蛍光体が位置している場合は赤色の波長の光が励起され、緑蛍光体が位置している場合は緑色の波長の光が励起される。蛍光ホイールから出射した赤色及び緑色の波長の光も、上述の導光装置に導光される。導光装置には、順次、光の三原色である赤色、緑色、青色の波長の光が送り込まれる。
特開2015-155986号公報
特許文献1のように励起光により赤蛍光体又は緑蛍光体を励起させる場合、励起光の一部は蛍光体を励起することなく蛍光ホイールの基材等で反射されて捨て光となる場合がある。また、蛍光体から出射される蛍光波長の中には色の形成に不要な成分が含まれることがあるため、この場合も導光装置までの光路において一部の波長成分が除去されて捨て光となる場合がある。
本発明は、以上の点に鑑み、光の利用効率を向上させた蛍光部材、光源装置及び投影装置を提供することを目的とする。
本発明の蛍光部材は、励起光の照射により第一波長成分及び前記第一波長成分よりも短波長の第二波長成分を含む第一蛍光を出射する蛍光体と、前記第一波長成分を光源光として透過し、前記第二波長成分を前記蛍光体側へ二次励起光として反射するダイクロイックフィルタと、を有することを特徴とする。
本発明の光源装置は、上述の蛍光部材と、前記励起光として青色光を出射する励起光源と、を備え、前記ダイクロイックフィルタは、前記第一波長成分としての赤色光を透過することを特徴とする。
本発明の投影装置は、上述の光源装置と、前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、前記表示素子から出射された前記画像光を被投影体に投影する投影光学系と、前記表示素子及び前記光源装置を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、光の利用効率を向上させた蛍光部材、光源装置及び投影装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る投影装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施形態に係る投影装置の内部構造を示す平面模式図である。 本発明の実施形態に係る蛍光ホイールの平面模式図である。 本発明の実施形態に係る図3に示した蛍光ホイールの断面模式図であり、(a)は拡散領域におけるIVa-IVa断面図であり、(b)は赤蛍光領域におけるIVb-IVb断面図であり、(c)は緑蛍光領域におけるIVc-IVc断面図である。 本発明の実施形態に係る赤蛍光体について580nm、620nm及び640nmの蛍光波長に対する各励起スペクトルを示す図である。 本発明の実施形態に係る赤蛍光領域における光の動作を説明する図であり、(a)は励起光と、赤蛍光体から出射される第一蛍光と、ダイクロイックフィルタの特性との関係を示し、(b)はダイクロイックフィルタにより分離された第一蛍光の波長分布を示す。 本発明の実施形態に係る赤蛍光領域において、二次励起光のうちの有効光及び二次蛍光を示す図である。 本発明の変形例に係る赤蛍光領域の構成を示す断面模式図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、投影装置10の投影装置制御部(制御部)の機能回路ブロックを示す図である。投影装置制御部(制御部)は、画像変換部23と制御部38とを含むCPU、入出力インターフェース22を含むフロントエンドユニット、表示エンコーダ24と表示駆動部26とを含むフォーマッターユニットから構成される。
この制御部38は、投影装置10内の各回路の動作制御を司るものであって、CPU、各種セッティング等の動作プログラムを固定的に記憶したROM及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成されている。
そして、この制御部38により、入出力コネクタ部21から入力された各種規格の画像信号は、入出力インターフェース22、システムバス(SB)を介して画像変換部23で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一するように変換されたあと、表示エンコーダ24に出力される。
また、表示エンコーダ24は、入力された画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部26に出力する。
表示駆動部26は、表示素子制御手段として機能する。表示駆動部26は、表示エンコーダ24から出力された画像信号に対応して適宜のフレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子51を駆動する。本実施形態では、表示素子51としてDMDを用いている。表示駆動部26は、光源装置60から出射された光線束を後述の光源側光学系170を介して表示素子51に照射することにより、表示素子51の反射光で光像を形成させる。この光像は投影光学系220を介して出射され、図示しないスクリーン等の被投影体に画像が投影表示される。なお、この投影光学系220の可動レンズ群235は、手動又はレンズモータ45を用いた自動によりズーム調整やフォーカス調整のための駆動を行うことができる。
画像圧縮/伸長部31は、画像信号の輝度信号及び色差信号をADCT及びハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮して着脱自在な記録媒体であるメモリカード32に順次書き込む記録処理を行う。
さらに、画像圧縮/伸長部31は、再生モード時にメモリカード32に記録された画像データを読み出し、一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で伸長する。画像圧縮/伸長部31は、この画像データを、画像変換部23を介して表示エンコーダ24に出力し、メモリカード32に記憶された画像データに基づいて動画等の表示を可能とする処理を行う。
投影装置10の筐体に設けられるメインキー及びインジケータ等により構成されるキー/インジケータ部37の操作信号は、制御部38に直接送出される。リモートコントローラからのキー操作信号は、Ir受信部35で受信され、Ir処理部36でコード信号に復調されて制御部38に出力される。
制御部38にはシステムバス(SB)を介して音声処理部47が接続されている。音声処理部47は、PCM音源等の音源回路を備えており、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、スピーカ48を駆動して拡声放音させる。
また、制御部38は、光源制御手段としての光源制御回路41を制御している。光源制御回路41は、画像生成時に要求される所定波長帯域の光が光源装置60から出射されるように、励起光照射装置70(励起光源)から所定のタイミングで個別の発光制御を行い、赤色、緑色及び青色の波長帯域光を発光させる。
さらに、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43に光源装置60等に設けた複数の温度センサによる温度検出を行わせ、この温度検出の結果から冷却ファンの回転速度を制御させている。また、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43にタイマー等により投影装置10本体の電源オフ後も冷却ファンの回転を持続させる、あるいは、温度センサによる温度検出の結果によっては投影装置10本体の電源をオフにする等の制御も行う。
つぎに、この投影装置10の内部構造について図2等を参照して説明する。なお、以下投影装置10の説明において、投影方向に対する左側を左としその反対側を右とする。また投影装置10の前後とは、投影光の進行方向側を前としてその反対側を後とする。投影装置10は、右側パネル14の近傍に制御回路基板241を備えている。この制御回路基板241は、電源回路ブロックや光源制御ブロック等を備えている。また、投影装置10は、制御回路基板241の側方、つまり、投影装置10筐体の略中央部分に光源装置60を備えている。さらに、投影装置10には、光源装置60と左側パネル15との間に、光源側光学系170や投影光学系220が配置されている。
光源装置60は、青色波長帯域光及び励起光の光源である励起光照射装置70と、赤色波長帯域光及び緑色波長帯域光の光源である赤緑光源装置80と、を備える。赤緑光源装置80は、励起光照射装置70と蛍光板装置100により構成される。また、光源装置60には導光光学系140が配置される。導光光学系140は、励起光照射装置70及び赤緑光源装置80から出射される青色波長帯域光、緑色波長帯域光及び赤色波長帯域光を、導光装置175の入射口に導光する。本実施形態の導光装置175は入射した光を均一化するライトトンネルである。なお、導光装置175として、ガラスロッド、マイクロレンズアレイ等を用いることもできる。
励起光照射装置70は、投影装置10の左右方向における略中央部分であって背面パネル13近傍に配置される。また、励起光照射装置70は、青色レーザダイオード71、反射ミラー群75、集光レンズ77,79、拡散板78、ヒートシンク81等を備える。半導体発光素子である青色レーザダイオード71は、背面パネル13と光軸が略平行になるよう複数配置されて光源群を形成する。反射ミラー群75は、各青色レーザダイオード71からの出射光の光軸を正面パネル12方向に90度変換する。集光レンズ77,79は、反射ミラー群75で反射した各青色レーザダイオード71からの出射光を集光する。集光レンズ77は両凸レンズであり、集光レンズ79は両凹レンズである。拡散板78は、集光レンズ77と集光レンズ79との間に配置され、集光レンズ77から出射された励起光L1(青色波長帯域光)を集光レンズ79側に拡散透過させる。また、ヒートシンク81は、青色レーザダイオード71と右側パネル14との間に配置される。
青色レーザダイオード71はマトリクス状に配列されている。各青色レーザダイオード71の光軸上には、青色レーザダイオード71からの出射光の指向性を高めるように平行光に変換するコリメータレンズ73が配置されている。反射ミラー群75は、複数の反射ミラーが階段状に配列されてミラー基板76に一体化されている。反射ミラー群75は、ミラー基板76に対して位置調整可能に形成され、青色レーザダイオード71から出射される励起光を、光線束の断面積が一方向に縮小するように反射して集光レンズ77側に向けて出射する。
ヒートシンク81と背面パネル13との間には冷却ファン261が配置される。青色レーザダイオード71は、この冷却ファン261とヒートシンク81によって冷却される。また、反射ミラー群75と背面パネル13との間にも冷却ファン261が配置される。反射ミラー群75や集光レンズ77は、その背面パネル13側に配置された冷却ファン261によって冷却される。
赤緑光源装置80を構成する蛍光板装置100は、励起光照射装置70から出射される励起光の光路上であって、正面パネル12の近傍に配置される。蛍光板装置100は、蛍光ホイール101、モータ110、集光レンズ群111、集光レンズ115を備える。蛍光ホイール101は、正面パネル12と平行となるように、つまり、励起光照射装置70からの出射光の光軸と直交するように配置される。モータ110は、この蛍光ホイール101を回転駆動させる。集光レンズ群111は、励起光照射装置70から出射される励起光の光線束を蛍光ホイール101に集光するとともに蛍光ホイール101から背面パネル13方向に出射される光線束を集光する。集光レンズ115は、蛍光ホイール101から正面パネル12方向に出射される光線束を集光する。なお、モータ110と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって蛍光板装置100等が冷却される。
ここで、図3及び図4(a)乃至図4(c)を参照して蛍光ホイール101の構成について説明する。蛍光ホイール101には、透過領域310、赤蛍光領域320及び緑蛍光領域330が周方向に連続して並設されている。蛍光ホイール101はモータ110の回転軸112を中心に回転するため、励起光L1の照射領域Sの位置は、経時的に変化する。赤蛍光領域320及び緑蛍光領域330は、励起光照射装置70から集光レンズ群111を介して照射される励起光L1を受けて、各々赤色波長帯域及び緑色波長帯域の光を出射する。透過領域310は、励起光照射装置70からの出射光である励起光を透過又は拡散透過する。
蛍光ホイール101の基材102は、銅やアルミニウム等の金属により略円板状に形成される。図4(a)に示すように、透過領域310には、基材102の切抜き孔部に透光性を有する透過部材311が嵌入されて形成される。透過部材311は、一方面又は両面にサンドブラスト等により微細凹凸を形成して、励起光L1を拡散透過させる構成としてもよい。
図4(b)に示す赤蛍光領域320において、基材102の励起光照射装置70側には、銀蒸着等によってミラー加工されたミラー面102aが形成される。赤蛍光体321はこのミラー面102aの上に形成される。さらに、赤蛍光体321の表面321aには、ダイクロイックフィルタ322が設けられる。ダイクロイックフィルタ322は、図6(a)以降の説明で後述するが、赤蛍光体321から出射された蛍光のうち、主として長波長側の赤色の波長成分を透過して、短波長側の緑色の波長成分を反射する。また、ダイクロイックフィルタ322は、励起光照射装置70から出射された励起光L1(青色波長帯域光)を透過する。
図5は、赤蛍光体321の励起スペクトルF1~F3を示す図である。励起スペクトルF1~F3は、赤蛍光体321から出射される第一蛍光L2に含まれる波長の一つを検出波長として選択して、励起光L1の波長を400nmから550nmまで変化させて走査した場合における蛍光発光強度を、分光蛍光光度計により測定した結果である。図5の縦軸は蛍光発光強度を示し、横軸は励起光L1の波長[nm]を示している。励起スペクトルF1は検出波長を580nmとした場合の測定結果であり、励起スペクトルF2は検出波長を620nmとした場合の測定結果である。また、励起スペクトルF3は検出波長を640nmとした場合の測定結果である。赤蛍光体321は、580nmから640nmの波長を含む第一蛍光L2を出射させる場合、図5に示すように460nmから480nmの波長を励起光L1として用いると効率良く第一蛍光L2を出射させることができる。励起スペクトルF1の蛍光発光強度の最大値を1とすると(このときの励起光波長は約466.5nm)、本実施形態で用いる455nmの励起光L1の変換効率は、約0.93である。
図6(a)は、赤蛍光領域320におけるダイクロイックフィルタ322の透過特性T1及び反射特性R1と、励起光照射装置70から出射された励起光L1及び赤蛍光体321から出射された第一蛍光L2を示している。横軸は波長[nm]を示し、左側の縦軸は励起光L1及び第一蛍光L2の光強度を示し、右側の縦軸は透過特性T1の透過率[%]又は反射特性R1の反射率[%]を示す。励起光L1及び第一蛍光L2の光強度は、各々の最大値を1とした場合の相対的な分布を示している。また、ここではダイクロイックフィルタ322の特性として吸収を考慮せずに透過又は反射するものとして説明する。
ダイクロイックフィルタ322は、図6(a)に示す透過特性T1及び反射特性R1に示すように、465nm迄の短波長側及び590nm以降の長波長側の波長帯域おいては95%程度の透過率(5%程度の反射率)であり、495nmから560nm迄の波長帯域においては1%程度の透過率(99%程度の反射率)である。465nmから495nm迄、及び560nmから590nm迄の透過特性T1及び反射特性R1は略線形に単調変化している。従って、ダイクロイックフィルタ322は、主に青色及び赤色の波長帯域の光を透過し、緑色の波長帯域の光を反射させるマゼンタフィルタとして構成される。なお、本実施形態のダイクロイックフィルタ322の透過特性T1及び反射特性R1は一例であり、励起光L1又は第一蛍光L2等の波長分布によってはカットオン波長及びカットオフ波長等を適宜変更することができる。
励起光L1及び第一蛍光L2は、ピーク波長L1p,L2pにおける光強度を1として示している。励起光L1について、ピーク波長L1pは約455nmであり、主に453.5nmから456.5nmの波長成分を含む。第一蛍光L2について、ピーク波長L2pは約550.5nmであり、主に480nmから700nmの波長成分を含む。なお、第一蛍光L2は、700nm以降の波長成分も含むが、ここでは図示及び説明を省略する。
図4(b)に示したように、赤蛍光領域320に照射された励起光L1は、ダイクロイックフィルタ322に入射する。励起光L1は、ダイクロイックフィルタ322の透過特性T1において95%程度の高い透過率の波長帯域に分布しているため(図6(a)参照)、ダイクロイックフィルタ322を透過して赤蛍光体321に入射する。赤蛍光体321は励起光L1により励起されて、第一蛍光L2を出射する。第一蛍光L2は、赤蛍光体321内の各領域から全方位に出射された後、一部は直接に、一部は基材102のミラー面102aで反射されて、ダイクロイックフィルタ322側へ向けて出射される。
なお、励起光L1の一部は、赤蛍光体321を励起することなく基材102のミラー面102aで反射された後、さらにその一部は再びダイクロイックフィルタ322を透過して反射光L11として図2の集光レンズ群111側へ出射される。
ダイクロイックフィルタ322は、図4(b)に示すように、励起光L1の照射により励起された第一蛍光L2のうち、長波長側の第一波長成分の赤蛍光L21を選択的に透過して、該第一波長成分よりも短波長側の第二波長成分の光を赤蛍光体321側へ二次励起光L22として反射することができる。図6(b)には、赤蛍光L21及び二次励起光L22の各波長分布を示している。赤蛍光L21は、ダイクロイックフィルタ322を透過して図2の集光レンズ群111側に出射される。一方、ダイクロイックフィルタ322により反射された二次励起光L22は(図4(b)参照)、再び赤蛍光体321に照射されて赤蛍光体321を励起する。
図7は、図6(b)に示した各光L1,L2に加えて、励起スペクトルF2、有効光L31~L33及び二次蛍光L4の分布を示している。有効光L31~L33は、二次励起光L22のうち赤蛍光体321の励起光として再利用可能な波長分布を模式的に示している。図7では、第一蛍光L2と各励起スペクトルF1~F3のピーク強度を1として、二次励起光L22と各励起スペクトルF1~F3とを乗じて得た強度の波長分布を有効光L31~L33として示している。なお、図7では励起スペクトルF1,F3の図示は省略する。
有効光L31のピーク波長である499nm付近の光強度は凡そ0.156である。有効光L32のピーク波長である501nm付近の光強度は凡そ0.194である。また、有効光L33のピーク波長である501nm付近の光強度は凡そ0.215である。第一蛍光L2は、第一波長成分に含まれる蛍光波長(例えば、560nm以上の波長帯域)に対する励起スペクトルF1~F3(図5参照)と、第二波長成分(例えば、凡そ480nm~580nmの波長帯域)とが重複した第一蛍光L2を出射する。赤蛍光体321は、二次励起光L22の内の有効光L31~L33に相当する波長成分により励起されて、二次蛍光L41~L43を出射する。ここで、二次蛍光L41は有効光L31により励起された580nmの蛍光光であり、二次蛍光L42は有効光L32により励起された620nmの蛍光光であり、二次蛍光L43は有効光L33により励起された640nmの蛍光光である。なお、本実施形態では、励起スペクトルF1、励起スペクトルF2、励起スペクトルF3の順に蛍光発光強度の絶対値が小さくなるため(図5では最大値を1として相対値により示しており、絶対値は不図示)、図7では二次蛍光L41、二次蛍光L42、二次蛍光L43の順に光強度が小さくなっている。
また、本実施形態では、蛍光波長を580nm、620nm及び640nmとした場合の励起スペクトルF1~F3及び有効光L31~L33に対応する二次蛍光L41~L43について例示しているが、二次励起光L22は赤蛍光体321を再度励起して図7の破線で示すような所定の帯域幅の二次蛍光L4を出射させることができる。ダイクロイックフィルタ322は、透過特性T1によって、第一蛍光L2と同様に、二次蛍光L4のうちの赤色の波長に対応する長波長側の一部の光(赤蛍光L44)を透過する。従って、赤蛍光領域320からは、二次蛍光L4の一部である赤蛍光L44と、赤蛍光L21とが重畳された赤色の光源光L5を出射することができる。なお、二次蛍光L4のうち、ダイクロイックフィルタ322により再度反射された光は、再度赤蛍光体321の励起光として利用することもできる。
図4(c)に示す緑蛍光領域330においても、図4(b)に示した赤蛍光領域320と同様に、基材102のミラー面102aの上には緑蛍光体331が形成される。緑蛍光体331は励起光L1により励起されて、第二蛍光を出射する。第二蛍光は、全方位に出射された後、一部は直接に、一部は基材102のミラー面102aに反射されて、図2の集光レンズ群111側へ向けて光源光L6として出射される。光源光L6は緑色波長帯域光である。
なお、緑蛍光体331の励起光L1が照射される側の表面には、赤蛍光体321のダイクロイックフィルタと同様に、緑蛍光体331から出射された第二蛍光の短波長側を反射するダイクロイックフィルタを設けて、二次励起光により再度緑蛍光体331を励起する構成としてもよい。
図2に戻り、蛍光ホイール101は、励起光照射装置70から出射された励起光L1である青色波長帯域光が時分割で蛍光ホイール101の赤蛍光領域320又は緑蛍光領域330に照射されると、時分割で赤色波長帯域光又は緑色波長帯域光を蛍光光として出射する。赤色波長帯域光及び緑色波長帯域光は、背面パネル13側へ出射され、集光レンズ群111に再度入射する。一方、励起光L1である青色波長帯域光が透過領域310に入射すると、蛍光ホイール101を透過又は拡散透過し、蛍光ホイール101の背面側(換言すれば、正面パネル12側)に配置された集光レンズ115に入射する。
導光光学系140は、赤色波長帯域、緑色波長帯域及び青色波長帯域の光線束を集光させる集光レンズや、各色波長帯域の光線束の光軸を変換する反射ミラー、及びダイクロイックミラー等を備える。具体的には、導光光学系140は、第一ダイクロイックミラー141、第一反射ミラー143、第二反射ミラー145、第二ダイクロイックミラー148、複数の集光レンズ146,147,149を備える。
第一ダイクロイックミラー141は、励起光照射装置70から出射される青色波長帯域光並びに蛍光ホイール101から出射される赤色波長帯域光及び緑色波長帯域光の光路上に配置される。第一ダイクロイックミラー141は、赤色及び緑色波長帯域光を反射し、青色波長帯域光を透過する。蛍光ホイール101から出射された赤色及び緑色波長帯域光の光軸は、左側パネル15方向に90度変換される。
また、第一反射ミラー143は、蛍光ホイール101を透過又は拡散透過した青色波長帯域光の光軸上、つまり、集光レンズ115と正面パネル12との間に配置される。第一反射ミラー143は、青色波長帯域光を反射して光軸を左側パネル15方向に90度変換する。集光レンズ146は、第一反射ミラー143の左側パネル15側に配置される。第二反射ミラー145は、集光レンズ146の左側パネル15側に配置される。第二反射ミラー145は、集光レンズ146で集光された青色波長帯域光の光軸を、背面パネル13側に90度変換する。集光レンズ147は、第二反射ミラー145の背面パネル13側に配置される。
集光レンズ149は、第一ダイクロイックミラー141の左側パネル15側に配置される。第一ダイクロイックミラー141で反射された赤色波長帯域光及び緑色波長帯域光の光軸は、集光レンズ149に入射する。
第二ダイクロイックミラー148は、集光レンズ149の左側パネル15側であって、集光レンズ147の背面パネル13側に配置される。第二ダイクロイックミラー148は、赤色波長帯域光及び緑色波長帯域光を反射し、青色波長帯域光を透過する。よって、集光レンズ149で集光された赤色波長帯域光及び緑色波長帯域光は、第二ダイクロイックミラー148により反射され、光源側光学系170において集光レンズ173を介して導光装置175の入射口に集光される。一方、集光レンズ147を透過した青色波長帯域光は、第二ダイクロイックミラー148を透過して、集光レンズ173を介して導光装置175の入射口に集光される。
光源側光学系170は、集光レンズ173、導光装置175、集光レンズ178、光軸変換ミラー181、集光レンズ183、照射ミラー185、コンデンサレンズ195を備える。なお、コンデンサレンズ195は、コンデンサレンズ195の背面パネル13側に配置される表示素子51から出射された画像光を投影光学系220に向けて出射するので、投影光学系220の一部でもある。
導光装置175の近傍に配置される集光レンズ173は、光源光を導光装置175の入射口に集光する。赤色波長帯域光、緑色波長帯域光及び青色波長帯域光は、集光レンズ173により集光され、導光装置175に入射する。導光装置175に入射した光線束は、導光装置175により均一な強度分布の光線束となる。
導光装置175の背面パネル13側の光軸上には、集光レンズ178及び光軸変換ミラー181が配置される。導光装置175の出射口から出射した光線束の光軸は、集光レンズ178で集光された後、光軸変換ミラー181により、左側パネル15側に光軸を変換される。
光軸変換ミラー181で反射した光線束は、集光レンズ183により集光された後、照射ミラー185により、コンデンサレンズ195を介して表示素子51に所定の角度で照射される。なお、表示素子51は、背面パネル13側に設けられたヒートシンク190により冷却される。
投影光学系220は、コンデンサレンズ195、可動レンズ群235、固定レンズ群225を備える。表示素子51の画像形成面に照射された光源光である光線束は、表示素子51の画像形成面で反射され、投影光として投影光学系220を介してスクリーンに投影される。可動レンズ群235は、レンズモータにより移動可能に形成される。そして、可動レンズ群235及び固定レンズ群225は、固定鏡筒に内蔵される。よって、可動レンズ群235を備える固定鏡筒は、可変焦点型レンズであり、ズーム調節やフォーカス調節が可能に形成される。
このように投影装置10を構成することで、蛍光ホイール101(蛍光部材)を回転させるとともに励起光照射装置70から適宜のタイミングで光を出射すると、青色、赤色及び緑色の各波長帯域光が導光光学系140を介して光源側光学系170に順次入射し、その後表示素子51に入射する。投影装置10は、表示素子51であるDMDがデータに応じて各色の光を時分割表示することにより、スクリーンにカラー画像を投影することができる。
以上、本実施形態によると、赤蛍光領域320において、励起光L1の利用効率を向上させて、光源光L5として出射される赤色波長帯域光の光強度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、励起光L1が回転駆動する蛍光ホイール101(蛍光部材)の各領域(透過領域310、赤蛍光領域320又は緑蛍光領域330)に照射されて、青色波長帯域光、赤色波長帯域光(光源光L5)及び緑色波長帯域光(光源光L6)が出射される構成について説明したが、光源装置60は、回転する蛍光ホイール101(蛍光部材)の代わりに赤蛍光領域320を有した固定の蛍光板(蛍光部材)を備えてもよい。この場合も、蛍光板に設けられた赤蛍光領域320は、図4(b)と同様の構成とすることができ、励起光L1を効率よく使用して赤色波長帯域光を出射することができる。また、光源装置60は、図4(c)と同様の構成の緑蛍光領域330を有する蛍光板を備えて、緑色波長帯域光を光源光として出射する構成とすることもできる。
また、本実施形態では、蛍光ホイール101が透過領域310を備えることにより、励起光L1である青色波長帯域光が透過領域310を透過した後、導光光学系140により導光装置175に導光される構成について示したが、透過領域310の代わりに励起光L1を反射又は拡散反射させる反射領域を有してもよい。この場合、図2において、第一ダイクロイックミラー141は、励起光L1の波長帯域では第一偏光方向の光を透過し、第一偏光方向に対して垂直な第二偏光方向の光を反射する構成とすることができる。そして、第一ダイクロイックミラー141と集光レンズ群111との間に1/4波長板を配置し、励起光照射装置70側から偏光方向を揃えた第一偏光方向の励起光L1を入射させることができる。これにより、励起光L1は、第一ダイクロイックミラー141、1/4波長板の順に透過した後、蛍光ホイール101の反射領域で反射して1/4波長板を二度透過することにより偏光方向を第一偏光方向から第二偏光方向へ変化させることができる。その後、第二偏光方向の励起光L1は第一ダイクロイックミラー141によって集光レンズ149側へ反射される。これにより、青色波長帯域光を導光する構成として図2の反射ミラー143,145や集光レンズ146を省略することができる。
次に、本実施形態の変形例について図8を参照して説明する。本変形例では、蛍光ホイール101の代わりに蛍光ホイール101A(蛍光部材)を備える。なお、蛍光ホイール101Aの説明中、蛍光ホイール101と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を省略又は簡略化する。蛍光ホイール101Aは、蛍光ホイール101の赤蛍光領域320の代わりに赤蛍光L21を励起光L1の入射方向と同方向に出射させる赤蛍光領域320Aを有している。赤蛍光領域320Aは、赤蛍光領域320と比較して層構造が異なっている。
図8に示す赤蛍光領域320Aには、励起光L1の入射側から順に、透過部材323、ダイクロイックフィルタ324、赤蛍光体321、及びダイクロイックフィルタ325が設けられる。透過部材323は、基材102の切抜き孔部に形成されており、励起光L1を透過させる。ダイクロイックフィルタ324は、主に青色の波長帯域の光である励起光L1を透過し、緑色及び赤色の波長帯域の光を反射する。ダイクロイックフィルタ324は、例えば、図6(a)の透過特性T1及び反射特性R1を変形した特性を有しており、465nm迄の短波長側の波長帯域おいては95%程度の透過率(5%程度の反射率)とし、495nm以降の波長帯域においては1%程度の透過率(99%程度の反射率)とすることができる。また、ダイクロイックフィルタ325は、主に、赤色の波長帯域の光を透過し、青色及び緑色の波長帯域の光を反射する。ダイクロイックフィルタ325も、図6(a)の透過特性T1及び反射特性R1を変形して、例えば、590nm以降の長波長側の波長帯域おいては95%程度の透過率(5%程度の反射率)とし、560nm迄の波長帯域においては1%程度の透過率(99%程度の反射率)とすることができる。
赤蛍光領域320Aに入射した励起光L1は、透過部材323及びダイクロイックフィルタ324を透過して、赤蛍光体321を励起する。なお、励起光L1の一部は、赤蛍光体321を励起することなく反射光L11として励起光照射装置70側へ出射される。
赤蛍光体321の励起スペクトル(励起スペクトルF1~F3含む)及び第一蛍光L2は、赤蛍光領域320と同様である(図5及び図6(a)も参照)。従って、第一蛍光L2のうちの長波長側の成分は赤蛍光L21としてダイクロイックフィルタ325を透過して出射される。一方、第一蛍光L2のうちの短波長側の成分は、ダイクロイックフィルタ324,325により反射されて二次励起光L22として赤蛍光体321を再び励起する。二次励起光L22により、赤蛍光体321は二次蛍光L4を出射し、二次蛍光L4のうちの長波長側の成分は、赤蛍光L44としてダイクロイックフィルタ325を透過する。従って、赤蛍光領域320Aからは、二次蛍光L4の一部である赤蛍光L44と、赤蛍光L21とが重畳された赤色の光源光L5を出射することができる。
以上、変形例では、励起光L1の入射方向と、赤色の光源光L5の出射方向を同方向に設定することができるため、励起光L1の利用効率を向上させる構成を、図2に示した光源装置60における集光レンズや反射ミラー等の光学部材とは異なるレイアウトにも適用させることができる。
以上、本実施形態では、励起光L1の照射により第一蛍光L2を出射する蛍光体(321)とダイクロイックフィルタ322とを有する蛍光部材(101,101A)、光源装置60及び投影装置10について説明した。ダイクロイックフィルタ322は、第一蛍光L2のうち第一波長成分を光源光L5として透過して第一波長成分よりも短波長の第二波長成分を蛍光体(321)側へ二次励起光L22として反射する。これにより、励起光L1の利用効率を向上させて、光源光として出射される赤色波長帯域光の光強度を向上させることができる。
また、ダイクロイックフィルタ322は、第二波長成分よりも短波長の励起光L1を透過可能に形成され、蛍光体(321)の一方の面側に配置される。また、蛍光体(321)の他方の面側には、励起光L1及び第一蛍光L2を反射するミラー面が形成される。これにより、励起光L1の利用効率を向上させ、第一蛍光L2の指向性も高めることができる。
また、蛍光部材(101)は、蛍光体(321)とダイクロイックフィルタ322とを有すると共にミラー面102aが形成された赤蛍光領域320と、励起光L1を透過する透過領域310と、が周方向に並設された蛍光ホイール101である。このため、光源装置60は、少ない光学部材の構成により時分割で異なる色の光を光源光として出射することができる。
また、蛍光ホイール101には、青色光である励起光L1の照射により第一波長成分とは異なる波長分布の第二蛍光を緑色光として出射する緑蛍光体331を有すると共に、ミラー面102aが形成された緑蛍光領域330を、赤蛍光領域320及び透過領域310と周方向に並設されている。このため、光源装置60は、赤色、緑色及び青色の光源光を時分割で出射して、カラー画像を形成することができる。
また、蛍光体(321)は、第一波長成分に含まれる蛍光波長に対する励起スペクトル(F1~F3)と、第二波長成分とが重複した第一蛍光L2を出射する。これにより、第一蛍光L2のうち赤色の光の形成に不要な成分を再度励起光として利用することができ、励起光L1の利用効率(蛍光発光効率)を向上させることができる。
また、以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 励起光の照射により第一波長成分及び前記第一波長成分よりも短波長の第二波長成分を含む第一蛍光を出射する蛍光体と、
前記第一波長成分を光源光として透過し、前記第二波長成分を前記蛍光体側へ二次励起光として反射するダイクロイックフィルタと、
を有することを特徴とする蛍光部材。
[2] 前記ダイクロイックフィルタは、前記第二波長成分よりも短波長の前記励起光を透過可能に形成され、
前記ダイクロイックフィルタは、前記蛍光体の一方の面側に配置され、
前記蛍光体の他方の面側には、前記励起光及び前記第一蛍光を反射するミラー面が形成される、
ことを特徴とする前記[1]に記載の蛍光部材。
[3] 前記[2]に記載の蛍光部材と、
前記励起光として青色光を出射する励起光源と、
を備え、
前記ダイクロイックフィルタは、前記第一波長成分としての赤色光を透過することを特徴とする光源装置。
[4] 前記蛍光部材は、前記蛍光体と前記ダイクロイックフィルタとを有すると共に前記ミラー面が形成された赤蛍光領域と、前記励起光を透過する透過領域と、が周方向に並設された蛍光ホイールであることを特徴とする前記[3]に記載の光源装置。
[5] 前記蛍光ホイールは、前記励起光の照射により前記第一波長成分と異なる波長分布の第二蛍光を緑色光として出射する緑蛍光体を有すると共に、前記ミラー面が形成された緑蛍光領域を、前記赤蛍光領域及び前記透過領域と周方向に並設していることを特徴とする前記[4]に記載の光源装置。
[6] 前記[3]乃至前記[5]の何れかに記載の光源装置と、
前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、
前記表示素子から出射された前記画像光を被投影体に投影する投影光学系と、
前記表示素子及び前記光源装置を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする投影装置。
10 投影装置 12 正面パネル
13 背面パネル 14 右側パネル
15 左側パネル 21 入出力コネクタ部
22 入出力インターフェース 23 画像変換部
24 表示エンコーダ 25 ビデオRAM
26 表示駆動部 31 画像圧縮/伸長部
32 メモリカード 35 Ir受信部
36 Ir処理部 37 キー/インジケータ部
38 制御部 41 光源制御回路
43 冷却ファン駆動制御回路 45 レンズモータ
47 音声処理部 48 スピーカ
51 表示素子 60 光源装置
70 励起光照射装置 71 青色レーザダイオード
73 コリメータレンズ 75 反射ミラー群
76 ミラー基板 77 集光レンズ
78 拡散板 79 集光レンズ
80 赤緑光源装置 81 ヒートシンク
100 蛍光板装置 101 蛍光ホイール(蛍光部材)
101A 蛍光ホイール(蛍光部材) 102 基材
102a ミラー面 110 モータ
111 集光レンズ群 112 回転軸
115 集光レンズ 140 導光光学系
141 第一ダイクロイックミラー 143 第一反射ミラー
145 第二反射ミラー 146 集光レンズ
147 集光レンズ 148 第二ダイクロイックミラー
149 集光レンズ 170 光源側光学系
173 集光レンズ 175 導光装置
178 集光レンズ 181 光軸変換ミラー
183 集光レンズ 185 照射ミラー
190 ヒートシンク 195 コンデンサレンズ
220 投影光学系 225 固定レンズ群
235 可動レンズ群 241 制御回路基板
261 冷却ファン 310 透過領域
311 透過部材 320,320A 赤蛍光領域
321 赤蛍光体 321a 表面
322 ダイクロイックフィルタ 323 透過部材
324 ダイクロイックフィルタ 325 ダイクロイックフィルタ
330 緑蛍光領域 331 緑蛍光体
F1~F3 励起スペクトル L1 励起光
L11 反射光 L1p ピーク波長
L2 第一蛍光 L21 赤蛍光
L22 二次励起光 L31~L33 有効光
L4 二次蛍光 L41~L43 二次蛍光
L44 赤蛍光 L5 光源光
L6 光源光 R1 反射特性
T1 透過特性

Claims (6)

  1. 励起光の照射により第一波長成分及び前記第一波長成分よりも短波長の第二波長成分を含む第一蛍光を出射する蛍光体と、
    前記第一波長成分を光源光として透過し、前記第二波長成分を前記蛍光体側へ二次励起光として反射するダイクロイックフィルタと、
    を有することを特徴とする蛍光部材。
  2. 前記ダイクロイックフィルタは、前記第二波長成分よりも短波長の前記励起光を透過可能に形成され、
    前記ダイクロイックフィルタは、前記蛍光体の一方の面側に配置され、
    前記蛍光体の他方の面側には、前記励起光及び前記第一蛍光を反射するミラー面が形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光部材。
  3. 請求項2に記載の蛍光部材と、
    前記励起光として青色光を出射する励起光源と、
    を備え、
    前記ダイクロイックフィルタは、前記第一波長成分としての赤色光を透過することを特徴とする光源装置。
  4. 前記蛍光部材は、前記蛍光体と前記ダイクロイックフィルタとを有すると共に前記ミラー面が形成された赤蛍光領域と、前記励起光を透過する透過領域と、が周方向に並設された蛍光ホイールであることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記蛍光ホイールは、前記励起光の照射により前記第一波長成分と異なる波長分布の第二蛍光を緑色光として出射する緑蛍光体を有すると共に、前記ミラー面が形成された緑蛍光領域を、前記赤蛍光領域及び前記透過領域と周方向に並設していることを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
  6. 請求項3乃至請求項5の何れかに記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、
    前記表示素子から出射された前記画像光を被投影体に投影する投影光学系と、
    前記表示素子及び前記光源装置を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする投影装置。
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