JP2022045360A - 管継手のシール部材位置測定機、曲げ角度測定機、測定機、シール部材の位置測定方法および曲げ角度測定方法 - Google Patents

管継手のシール部材位置測定機、曲げ角度測定機、測定機、シール部材の位置測定方法および曲げ角度測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】管継手の底部側において、シール部材の位置を測定する作業が容易に行えるシール部材位置測定機を提供する。【解決手段】測定機本体14と、測定機本体14に設けられた挿入体15および出退自在な検出ロッド16を有し、挿入体15は、受口102と挿し口104との隙間136に挿入されて、シール部材105に当接可能であり、検出ロッド16は、突出方向に付勢されており、挿入体15が隙間136に挿入されるときに受口102の端面102aに当接することで、挿入体15の挿入寸法に応じた寸法だけ測定機本体14に退入可能であり、挿入体15と検出ロッド16とは測定機本体14から同じ方向へ平行に突出している。【選択図】図10

Description

本発明は、管継手に備えられたシール部材の位置を測定するシール部材位置測定機、管継手の管の曲げ角度を測定する曲げ角度測定機、シール部材の位置と管の曲げ角度とを測定する測定機、シール部材位置測定機を用いたシール部材の位置測定方法、および、曲げ角度測定機を用いた曲げ角度測定方法に関する。
従来、管継手の一種として、図21に示すように、一方の管101の端部に形成された受口102の内部に、他方の管103の端部に形成された挿し口104が挿入され、受口102の内周面と挿し口104の外周面との間で円環状のシール部材105が圧縮されるように構成された管継手106が知られている。
一般に、このような複数の管101,103からなる管路は、地表に形成された掘削溝107の底部108に設置された後、掘削溝107を土砂等で埋めることにより、地中に埋設される。
受口2の内周には、その開口端側から順番に、シール部材収容溝109と、ロックリング収容溝110とが形成されている。シール部材収容溝109は、深溝構造のヒール部の収容部111と、それよりも浅く形成されたバルブ部の収容部112とを有する。
シール部材105は、ゴム製であり、シール部材収容溝109に収容されている。このシール部材105は、硬質のヒール部113と軟質のバルブ部114とが一体に形成されたものである。そしてシール部材105は、ヒール部113が収容部111に収容されることで管軸心方向Aに位置決めされるとともに、バルブ部114が収容部112に収容されかつ収容部112の底面と挿し口104の外面との間で圧縮されることで、所要のシール機能を発揮可能である。
ロックリング収容溝110には、環状の周方向一つ割りのロックリング115が収容されている。挿し口104の先端の外周には、テーパ付きの環状突部116が一体に形成されている。
このような構成において、掘削溝107内に設置された一方の管101に他方の管103を接合する際、一方の管101の受口102の内部に予めロックリング115とシール部材105とを収容しておき、その状態の受口102の内部に他方の管103の挿し口104を挿入する。すると、挿し口104の環状突部116は、シール部材105を弾性的に押し広げることによってこのシール部材105の位置を通過し、またロックリング115を弾性的に押し広げることによってこのロックリング115の位置を通過する。
図21は、その後の接合完了状態を示す。この状態においては、挿し口104の先端が受口102の奥端に当たる位置から、環状突部116がロックリング115に当たる位置までの範囲で、受口102と挿し口104との伸縮が可能である。また、環状突部116がロックリング115に当たることで、受口102からの挿し口104の離脱が防止される。
接合工事が終了したなら、シール部材105が規定の位置よりも受口102の奥側に深く入り込み過ぎていないかどうかを確認する。このために、図22に示すようなシール部材位置確認装置131を用いる。
以下、シール部材位置確認装置131について説明する。
シール部材位置確認装置131は装置本体部132と挿入片133と突出ロッド134と発光ダイオード135とを有している。ここで、挿入片133は、装置本体部132の前端部に取り付けられるとともに、受口102の外側から受口102と挿し口104との隙間136に挿入されることが可能であり、かつ挿入時にシール部材105に当たることが可能な部材である。
また、突出ロッド134は、装置本体部132の前端部から突出するとともに、挿入片133が隙間136に挿入されるときに受口102に当たることで、挿入片133の挿入寸法に応じた寸法だけ装置本体部132に入り込み可能な部材である。
さらに、発光ダイオード135は、装置本体部132への突出ロッド134の入り込み寸法に応じて、青色と赤色との2種類の色の光を発する。
これによると、作業者がシール部材位置確認装置131の装置本体部132を手に持って、挿入片133を受口102と挿し口104との隙間136に挿入する。すると、突出ロッド134の先端が受口102の端面102aに当接し、さらに挿入片133を隙間136に挿入していくと、突出ロッド134が装置本体部132に入り込む。その後、挿入片133の先端がシール部材105に当たると、それ以上挿入片133を挿入することができない状態になる。このときの挿入片133の挿入寸法に応じた寸法だけ、突出ロッド134が装置本体部132に入り込み、突出ロッド134の入り込み寸法に応じて、発光ダイオード135が青色又は赤色に発光する。
すなわち、シール部材105が正常な位置にある場合、突出ロッド134の入り込み寸法が規定の寸法になり、発光ダイオード135が青色に発光する。また、シール部材105が正常な位置よりも奥側へ深く入り込み過ぎた異常な位置にある場合、突出ロッド134の入り込み寸法が規定の寸法よりも大きくなり、発光ダイオード135が赤色に発光する。これにより、シール部材位置確認装置131を用いて、シール部材105の位置を確認することができる。
尚、上記のようなシール部材位置確認装置131は例えば下記特許文献1に記載されている。
特許第5312297号公報
しかしながら上記の従来形式では、突出ロッド134は挿入片133に対して所定角度αで傾斜している。このため、挿入片133を受口102と挿し口104との隙間136に挿入した際、装置本体部132も挿入片133に対して所定角度αで傾斜し、管径方向Fにおいて、挿し口104の外周面と装置本体部132との間に余分なスペース138が発生した。
このため、掘削溝107内において、挿し口104を受口102に挿入して、他方の管103を一方の管101に接合した後、上記のようにシール部材位置確認装置131を用いて、シール部材105の位置を確認する際、図22に示したような余分なスペース138を管継手106の周囲に確保する必要があるが、例えば、図21に示すように、管継手106の底部側では、掘削溝107の底部108と挿し口104との間の空間137が狭いので、上記余分なスペース138を確保することが難しい。従って、図21に示した上記空間137にシール部材位置確認装置131を挿入することが困難になり、管継手106の底部側において、シール部材105の位置を確認する作業が行い辛いといった問題がある。尚、このような問題は管継手106の側方においてシール部材105の位置を確認する作業についても同様に生じる。
また、一方の管101に対して他方の管103を所定角度に屈曲させて接合することがあるが、この場合においても、管継手106の底部側では、掘削溝107の底部108と挿し口104との間の空間137が狭いので、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度を容易に測定することは困難であった。
本発明は、管継手の底部側において、シール部材の位置を測定する作業が容易に行えるシール部材位置測定機を提供すること、および、管継手において、管の曲げ角度を測定する作業が容易に行える曲げ角度測定機を提供すること、および、シール部材の位置を測定する作業と管の曲げ角度を測定する作業とが容易に行える測定機を提供すること、および、管継手のシール部材の位置測定方法および管の曲げ角度測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿し口が挿入され、受口の内周面と挿し口の外周面との間で環状のシール部材が圧縮されるように構成された管継手におけるシール部材の位置を測定するためのシール部材位置測定機であって、
測定機本体と、
測定機本体に設けられた挿入体および出退自在な検出ロッドを有し、
挿入体は、受口の外部から受口と挿し口との隙間に挿入されて、シール部材に当接可能であり、
検出ロッドは、測定機本体から突出する突出方向に付勢されており、挿入体が隙間に挿入されるときに受口の端面に当接することで、挿入体の挿入寸法に応じた寸法だけ測定機本体に退入可能であり、
挿入体と検出ロッドとは測定機本体から同じ方向へ平行に突出しているものである。
これによると、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入することにより、突出ロッドの先端が受口の端面に当接し、さらに挿入体を隙間に挿入していくと、突出ロッドが測定機本体に退入する。そして、挿入体の先端がシール部材に当たると、それ以上挿入体を挿入することができず、このときの挿入体の挿入寸法に応じた寸法だけ、突出ロッドが測定機本体に退入する。このときの検出ロッドの測定機本体への退入寸法に基づいて、受口の端面からシール部材までの距離を求めることができる。
上記のようなシール部材の位置測定作業を行う際、挿入体と検出ロッドとは測定機本体から同じ方向へ平行に突出しているため、測定機本体を挿し口の外周面に添って配置した状態で、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入することができ、これにより、管径方向において挿し口の外周面と測定機本体との間に発生していた余分なスペースを大幅に縮小したり或いは無くすことができる。従って、管継手の底部側において、シール部材の位置を測定する際、掘削溝の底部と挿し口との間の狭い空間にシール部材位置測定機を容易に挿入することができ、シール部材の位置を測定する作業が容易に行える。
また、管継手の側方においてシール部材の位置を測定する場合も、上記と同様に、掘削溝の側壁面と挿し口との間の狭い空間にシール部材位置測定機を容易に挿入することができるため、測定作業が容易に行える。
本第2発明におけるシール部材位置測定機は、測定機本体を挿し口の外周面に当接させた状態で、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入可能であるものである。
これによると、シール部材の位置測定作業において、測定機本体を挿し口の外周面に当接させた状態で、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入することができるため、管径方向において挿し口の外周面と測定機本体との間に発生していた余分なスペースを無くすことができる。
本第3発明におけるシール部材位置測定機は、挿入体を隙間に挿入したとき、測定機本体が管径方向における受口の端面の外周縁と挿し口の外周面との間のスペースに収まるものである。
これによると、管継手の底部側において、シール部材の位置を測定する際、掘削溝の底部と挿口との間の空間にシール部材位置測定機を容易に挿入することができ、シール部材の位置を測定する作業が容易に行える。
本第4発明におけるシール部材位置測定機は、測定機本体は、外面に、挿し口の外周面に当接可能な第1の当接面を有し、
挿入体は挿し口の外周面に当接可能で且つ第1の当接面と同一平面上に位置する第2の当接面を有しているものである。
これによると、シール部材の位置測定作業において、測定機本体の第1の当接面を挿し口の外周面に当接させた際、挿入体の第2の当接面も挿し口の外周面に当接し、この状態で、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入することができる。このため、シール部材の位置を測定する際、シール部材位置測定機の姿勢が安定する。
本第5発明におけるシール部材位置測定機は、挿入体は、厚さの異なる第1および第2挿入部を有し、受口と挿し口との隙間に挿入される挿入部を第1挿入部と第2挿入部とに切換可能であるものである。
これによると、先ず、第1挿入部と第2挿入部のうちの薄い方の挿入部に切り換えて、この挿入部を受口と挿し口との隙間に挿入して、受口の端面からシール部材までの距離を測定する。測定された距離が正規の距離よりも長い場合、第1挿入部と第2挿入部のうちの厚い方の挿入部に切り換えて、この挿入部を受口と挿し口との隙間に挿入して、受口の端面からシール部材までの距離を再度測定する。この再度の測定で得られた距離が正規の距離よりも長い場合、シール部材が正常な位置よりも奥側へ深く入り込み過ぎて異常な位置にあると判定する。
このように、厚みの異なる2つの挿入部を用いることにより、シール部材が異常な位置にあるか否かを正確に判定することができる。
本第6発明におけるシール部材位置測定機は、測定機本体に取っ手が設けられ、
取っ手は、検出ロッドの突出方向に向いて挿入体と検出ロッドとを外側から保護する保護姿勢と、挿入体と検出ロッドとの保護を解除して使用可能とする保護解除姿勢とに切換可能であるものである。
これによると、シール部材位置測定機を使用してシール部材の位置を測定する際、取っ手を保護解除姿勢に切り換えることにより、挿入体と検出ロッドとの保護が解除されて使用可能となる。
また、シール部材位置測定機を使用しない場合、取っ手を保護姿勢に切り換えることにより、取っ手が挿入体と検出ロッドとを外側から保護するため、誤って挿入体や検出ロッドを管等にぶつけて損傷させてしまう可能性を低減することができる。さらに、取っ手を持って、シール部材位置測定機を容易に持ち運ぶことができる。
本第7発明におけるシール部材位置測定機は、検出ロッドの測定機本体への退入寸法に基づいて求められた受口の端面からシール部材までの距離を表示する表示部が測定機本体に設けられているものである。
これによると、受口の端面からシール部材までの測定距離が表示部に表示されるため、作業者は、その場で、測定距離を確認して、シール部材が正常な位置に装着されているかを判定することができる。
本第8発明におけるシール部材位置測定機は、測定機本体に通信部が設けられ、
通信部は測定された距離を送信可能であるものである。
これによると、受口の端面からシール部材までの測定距離を遠隔地に送信することができる。
本第9発明は、一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿し口が挿入され、
挿し口の外周面で且つ挿し口の端部から管軸心方向における所定距離の箇所に挿し口側位置合せ用目印が設けられた管継手において、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を測定するための曲げ角度測定機であって、
測定機本体と、
測定機本体に設けられた出退自在な検出ロッドを有し、
挿し口側位置合せ用目印に対応する測定機側位置合せ用目印が測定機本体に設けられ、
検出ロッドは、測定機本体から突出する突出方向に付勢されており、測定機側位置合せ用目印が挿し口側位置合せ用目印に位置合わせされた状態で、受口の端面に当接することにより、管軸心方向における挿し口側位置合せ用目印と受口の端面との間の距離に応じた寸法だけ測定機本体に退入可能であるものである。
これによると、測定機本体を、挿し口の外周面に添って配置した状態で、受口側へ向けてスライドさせ、測定機側位置合せ用目印を挿し口側位置合せ用目印に合わせる。この際、検出ロッドの先端が受口の端面に当接し、検出ロッドは、管軸心方向における挿し口側位置合せ用目印と受口の端面との間の距離に応じた寸法だけ測定機本体に退入する。
このように検出ロッドが測定機本体に退入した際の退入寸法を挿し口の管周方向における上下2箇所で測定することにより、これら退入寸法に基づいて、一方の管に対する他方の管の鉛直方向における曲げ角度が算出される。また、上記検出ロッドが測定機本体に退入した際の退入寸法を挿し口の管周方向における左右2箇所で測定することにより、これら退入寸法に基づいて、一方の管に対する他方の管の水平方向における曲げ角度が算出される。
上記のように測定機本体を挿し口の外周面に添って配置した状態で、曲げ角度を測定できるため、管の鉛直方向における曲げ角度を測定する際、掘削溝の底部と挿し口との間の狭い空間に曲げ角度測定機を容易に挿入することができ、管の曲げ角度を測定する作業が容易に行える。
また、管の水平方向における曲げ角度を測定する際も同様に、掘削溝の側壁面と挿し口との間の狭い空間に曲げ角度測定機を容易に挿入することができるため、測定作業が容易に行える。
本第10発明における管継手の曲げ角度測定機は、測定機本体に取っ手が設けられ、
取っ手は、検出ロッドの突出方向に向いて検出ロッドを外側から保護する保護姿勢と、検出ロッドの保護を解除して使用可能とする保護解除姿勢とに切換可能であるものである。
これによると、曲げ角度測定機を使用して管の曲げ角度を測定する際、取っ手を保護解除姿勢に切り換えることにより、検出ロッドの保護が解除されて使用可能となる。
また、曲げ角度測定機を使用しない場合、取っ手を保護姿勢に切り換えることにより、取っ手が検出ロッドを外側から保護するため、誤って検出ロッドを管等にぶつけて損傷させてしまう可能性を低減することができる。さらに、取っ手を持って、曲げ角度測定機を容易に持ち運ぶことができる。
本第11発明における管継手の曲げ角度測定機は、検出ロッドの測定機本体への退入寸法に基づいて、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を演算する演算部と、演算部で演算された曲げ角度を表示する表示部とが測定機本体に設けられているものである。
これによると、一方の管に対する他方の管の曲げ角度が表示部に表示されるため、作業者はその場で曲げ角度を確認することができる。
本第12発明における管継手の曲げ角度測定機は、測定機本体に通信部が設けられ、
通信部は演算部で演算された曲げ角度を送信可能であるものである。
これによると、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を遠隔地に送信することができる。
本第13発明は、一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿し口が挿入され、
受口の内周面と挿し口の外周面との間で環状のシール部材が圧縮され、
挿し口の外周面で且つ挿し口の端部から管軸心方向における所定距離の箇所に挿し口側位置合せ用目印が設けられた管継手において、
シール部材の位置の測定と一方の管に対する他方の管の曲げ角度の測定とを行うための測定機であって、
測定機本体と、
測定機本体に設けられた挿入体および出退自在な検出ロッドを有し、
挿し口側位置合せ用目印に対応する測定機側位置合せ用目印が測定機本体に設けられ、
挿入体は、受口の外部から受口と挿し口との隙間に挿入されて、シール部材に当接可能であり、
検出ロッドは、測定機本体から突出する突出方向に付勢されており、挿入体が隙間に挿入されるときに受口の端面に当接することで、挿入体の挿入寸法に応じた寸法だけ測定機本体に退入可能であるとともに、測定機側位置合せ用目印が挿し口側位置合せ用目印に位置合わせされた状態で、受口の端面に当接することで、管軸心方向における挿し口側位置合せ用目印と受口の端面との間の距離に応じた寸法だけ測定機本体に退入可能であり、
挿入体と検出ロッドとは測定機本体から同じ方向へ平行に突出しているものである。
これによると、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入することにより、検出ロッドの測定機本体への退入寸法に基づいて、受口の端面からシール部材までの距離を求めることができる。
上記のようなシール部材の位置測定作業を行う際、挿入体と検出ロッドとは測定機本体から同じ方向へ平行に突出しているため、測定機本体を挿し口の外周面に添って配置した状態で、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入することができ、これにより、管径方向において挿し口の外周面と測定機本体との間に発生していた余分なスペースを大幅に縮小したり或いは無くすことができる。従って、管継手の底部側において、シール部材の位置を測定する際、掘削溝の底部と挿し口との間の狭い空間に測定機を容易に挿入することができ、シール部材の位置を測定する作業が容易に行える。
また、管継手の側方においてシール部材の位置を測定する場合も、上記と同様に、掘削溝の側壁面と挿し口との間の狭い空間に測定機を容易に挿入することができるため、測定作業が容易に行える。
また、測定機本体を、挿し口の外周面に添って配置した状態で、受口側へ向けてスライドさせ、測定機側位置合せ用目印を挿し口側位置合せ用目印に合わせ、検出ロッドが測定機本体に退入した際の退入寸法を挿し口の管周方向における上下2箇所で測定することにより、これら退入寸法に基づいて、一方の管に対する他方の管の鉛直方向における曲げ角度が算出される。また、上記検出ロッドが測定機本体に退入した際の退入寸法を挿し口の管周方向における左右2箇所で測定することにより、これら退入寸法に基づいて、一方の管に対する他方の管の水平方向における曲げ角度が算出される。
上記のように測定機本体を挿し口の外周面に添って配置した状態で、曲げ角度を測定できるため、管の鉛直方向における曲げ角度を測定する際、掘削溝の底部と挿し口との間の狭い空間に測定機を容易に挿入することができ、管の曲げ角度を測定する作業が容易に行える。
また、管の水平方向における曲げ角度を測定する際も同様に、掘削溝の側壁面と挿し口との間の狭い空間に測定機を容易に挿入することができるため、測定作業が容易に行える。
本第14発明は、上記第1発明から第8発明のいずれか1項に記載のシール部材位置測定機を用いてシール部材の位置を測定する管継手のシール部材の位置測定方法であって、
挿入体を受口の外部から受口と挿し口との隙間に挿入し、
挿入体がシール部材に当接してこれ以上挿入できなくなったときの検出ロッドの退入寸法に基づいて、受口の端面からシール部材までの距離を求めるものである。
本第15発明は、上記第9発明から第12発明のいずれか1項に記載の管継手の曲げ角度測定機を用いて、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を測定する管継手の曲げ角度測定方法であって、
検出ロッドを受口の端面に当接させた状態で、曲げ角度測定機の測定機側位置合せ用目印を他方の管の挿し口側位置合せ用目印に位置合わせし、このときの検出ロッドの退入寸法を検出する退入寸法検出工程を、管周方向における複数の測定箇所で実施し、
これら測定箇所において検出された検出ロッドの退入寸法に基づいて、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を求めるものである。
以上のように本発明によると、シール部材位置測定機を用いてシール部材の位置測定を行う際、挿入体と検出ロッドとは測定機本体から同じ方向へ平行に突出しているため、測定機本体を挿し口の外周面に添って配置した状態で、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入することができる。これにより、管径方向において挿し口の外周面と測定機本体との間に発生していた余分なスペースを大幅に縮小したり或いは無くすことができ、従って、管継手の底部側において、シール部材の位置を測定する際、掘削溝の底部と挿し口との間の狭い空間にシール部材位置測定機を容易に挿入することができ、シール部材の位置を測定する作業が容易に行える。
また、管継手の側方においてシール部材の位置を測定する場合も、上記と同様に、掘削溝の側壁面と挿し口との間の狭い空間にシール部材位置測定機を容易に挿入することができるため、測定作業が容易に行える。
また、曲げ角度測定機を用いて管の曲げ角度測定を行う際、測定機本体を挿し口の外周面に添って配置した状態で、曲げ角度を測定できる。このため、管の鉛直方向における曲げ角度を測定する際、掘削溝の底部と挿し口との間の狭い空間に曲げ角度測定機を容易に挿入することができ、管の曲げ角度を測定する作業が容易に行える。
また、管の水平方向における曲げ角度を測定する際も同様に、掘削溝の側壁面と挿し口との間の狭い空間に曲げ角度測定機を容易に挿入することができるため、測定作業が容易に行える。
さらに、測定機を用いてシール部材の位置測定を行う際、掘削溝の底部と挿し口との間の狭い空間に測定機を容易に挿入することができ、さらには、掘削溝の側壁面と挿し口との間の狭い空間にも測定機を容易に挿入することができるため、シール部材の位置を測定する作業が容易に行える。
また、測定機を用いて管の曲げ角度測定を行う際も、掘削溝の底部と挿し口との間の狭い空間に測定機を容易に挿入することができ、さらには、掘削溝の側壁面と挿し口との間の狭い空間にも測定機を容易に挿入することができるため、管の曲げ角度を測定する作業が容易に行える。
本発明の第1の実施の形態における測定機の斜視図であり、第1の当接面を上に向けたときの様子を示す。 同、測定機の平面図であり、第1挿入部を測定位置に切り換えたときの様子を示す。 同、測定機の一部切欠き側面図であり、第1挿入部を測定位置に切り換えたときの様子を示す。 同、測定機の平面図であり、挿入体を回動して第1挿入部と第2挿入部との位置を切り換えている途中の様子を示す。 同、測定機の平面図であり、第2挿入部を測定位置に切り換えたときの様子を示す。 同、測定機の一部切欠き側面図であり、第2挿入部を測定位置に切り換えたときの様子を示す。 同、測定機の斜視図であり、第1の当接面を下に向けたときの様子を示す。 同、測定機の測定機本体内に備えられた制御系のブロック図である。 同、測定機を用いて測定を行う際のフローチャートである。 同、測定機を用いてシール部材の位置を測定しているときの様子を示した管継手部分の断面図である。 同、測定機の表示画面の図であり、シール部材の位置の測定値を表示したときの様子を示す。 同、測定機を用いて管の曲げ角度を測定するときの手順を示した管継手部分の側面図であり、測定機の第1の当接面を挿し口の外周面に当接させたときの様子を示す。 同、測定機を用いて管の曲げ角度を測定しているときの手順を示した管継手部分の側面図であり、測定機側位置合せ用目印を挿し口側位置合せ用目印に合わせたときの様子を示す。 図12におけるX-X矢視図である。 同、測定機の表示画面の図であり、管の曲げ角度の測定値を表示したときの様子を示す。 本発明の第2の実施の形態におけるシール部材位置測定機の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態における曲げ角度測定機の斜視図である。 本発明の第4の実施の形態における測定機の平面図であり、取っ手を保護姿勢に切り換えたときの様子を示す。 同、測定機の平面図であり、取っ手を保護解除姿勢に切り換えたときの様子を示す。 本発明の第5の実施の形態における測定機を用いて管の曲げ角度を測定するときの手順を示した管継手部分の側面図であり、測定機の第1の当接面を挿し口の外周面に当接させたときの様子を示す。 管継手の断面図である。 従来のシール部材位置確認装置を用いて管継手のシール部材の位置を確認している様子を示す図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については、同一の符号を付記して、その詳細な説明を省略する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図12に示すように、挿し口104の外周面で且つ挿し口104の先端から管軸心方向Aにおける所定距離の箇所には、挿し口側位置合せ用目印1が設けられている。この挿し口側位置合せ用目印1は例えば挿し口104の外周面に全周にわたって引かれた白線である。尚、図12に示すように、挿し口104を受口102に正規の挿入量だけ挿入して一方の管101に他方の管103を接合した状態で、挿し口側位置合せ用目印1は受口102の外部に露出している。
図1に示すように、11は、シール部材105の位置を測定する機能と、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θ(図13参照)を測定する機能とを有する測定機である。この測定機11について以下に説明する。
測定機11は、測定機本体14と、測定機本体14に設けられた挿入体15および出退自在な検出ロッド16を有している。
図1~図7に示すように、測定機本体14は四角箱状のケースであり、測定機本体14のいずれかの外面には、挿し口104の外周面に当接可能な第1の当接面18と、第1の当接面18よりも一段凹んだ段差面19とが形成されている。また、測定機本体14の外面には測定機側位置合せ用目印21が設けられている。この測定機側位置合せ用目印21は例えば白線である。
挿入体15は、細長い平板状の部材であり、挿し口104の外周面に当接可能で且つ第1の当接面18と同一平面上に位置する第2の当接面23を有しており、取付軸24を介して回動自在に測定機本体14の段差面19に備えられている。尚、測定機本体14の第1の当接面18と段差面19とは挿入体15の厚さに相当する段差を有している。これにより、第1の当接面18と第2の当接面23とは面一になっている。
また、挿入体15は、両端部に、第1挿入部26と第2挿入部27を有している。図10に示すように、これら第1および第2挿入部26,27はそれぞれ、受口102の外部から受口102と挿し口104との隙間136に挿入されて、シール部材105に当接可能である。
図3,図6に示すように、第2挿入部27は凸部30を有し、これにより、第2挿入部27の厚さt2は、凸部30の分だけ、第1挿入部26の厚さt1よりも厚い。図2,図3に示すように、取付軸24を中心に挿入体15を回動して、第1挿入部26を測定位置Bに位置させることにより、上記隙間136に挿入される挿入部が第1挿入部26に切り換えられ、図5,図6に示すように、第2挿入部27を測定位置Bに位置させることにより、上記隙間136に挿入される挿入部が第2挿入部27に切り換えられる。
また、測定機本体14の段差面19には、第1挿入部26を測定位置Bに位置させた際(図2,図3参照)、第2挿入部27の凸部30が離脱自在に嵌まり込む凹部31が形成されている。
検出ロッド16は、測定機本体14に内蔵されたスプリング(図示省略)によって測定機本体14から突出する突出方向に付勢されており、図10に示すように、挿入体15が上記隙間136に挿入されるときに受口102の端面102aに当接することで、挿入体15の挿入寸法に応じた寸法だけ測定機本体14に退入可能である。さらに、検出ロッド16は、図13に示すように、測定機本体14の第1の当接面18が挿し口104の外周面に当接し且つ測定機側位置合せ用目印21が挿し口側位置合せ用目印1に位置合わせされた状態で、受口102の端面102aに当接することで、管軸心方向Aにおける挿し口側位置合せ用目印1と受口102の端面102aとの間の距離に応じた寸法だけ測定機本体14に退入可能である。
図3,図6に示すように、挿入体15と検出ロッド16とは測定機本体14から同じ方向へ平行に突出しており、検出ロッド16の先端部が最も突出した最突出位置E1は挿入体15の先端部の位置E2と同じである。
測定機本体14の第1の当接面18を挿し口104の外周面に当接させた状態で、挿入体15を受口102と挿し口104との隙間136に挿入可能である。また、図10に示すように、挿入体15を上記隙間136に挿入したとき、測定機本体14が管径方向Fにおける受口102の端面102aの外周縁と挿し口104の外周面との間のスペース34内に収まる。すなわち、測定機本体14の高さをHとし、受口102の端面102aの外径をd1とし、挿し口104の外径をd2とすると、高さH<(外径d1-外径d2)/2という関係になっている。
図8に示すように、測定機本体14の内部には、検出ロッド16が最突出位置E1から測定機本体14内へ退入したときの退入寸法L(退入距離)を検出する退入寸法検出部40と、演算部41と、表示部42と、通信部43と、記憶部44と、制御部45と、電池等の電源46とが設けられている。
また、測定機本体14には、外部から操作可能な電源スイッチ49と測定モード選択スイッチ50(測定モード選択手段の一例)と測定値を確定する確定スイッチ51(確定手段の一例)と、送信スイッチ52とが設けられている。
退入寸法検出部40は、検出ロッド16が長手方向へ移動した際、検出ロッド16に噛合する歯車17の回転数や回転角度に基づいて、退入寸法Lを検出する。
演算部41は、退入寸法検出部40で検出されたに退入寸法Lに基づいて、受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dを演算する第1の演算と、上記退入寸法Lに基づいて、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θを演算する第2の演算とを行う。
図7に示すように、表示部42は、測定機本体14の外部から目視可能な表示画面47を有しており、演算部41で求められた上記距離Dおよび曲げ角度θ等を表示画面47に表示する。
通信部43は、演算部41で演算された距離Dおよび曲げ角度θを、外部の携帯端末やサーバ等に送信する機能を有する。
記憶部44は退入寸法検出部40で検出された退入寸法Lや演算部41で求められた距離Dおよび曲げ角度θ等を記憶する。
電源スイッチ49は電源のオン・オフを切り換えるスイッチである。また、測定モード選択スイッチ50は、受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dを測定する第1の測定モードと、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θを測定する第2の測定モードとを選択するスイッチである。
確定スイッチ51は、押圧されることによりオンに切り換えられ、これに基づいて、退入寸法検出部40で検出された退入寸法Lが確定される。
送信スイッチ52は、押圧されることによりオンに切り換えられ、これに基づいて、演算部41で求められた距離Dおよび曲げ角度θが通信部43から送信される。
上記測定機11を用いて、管継手106のシール部材105の位置を測定する方法および管の曲げ角度θを測定する方法について、以下に説明する。
図9のフローチャートに示すように、例えば、先ず、シール部材105の位置を測定する場合、測定機11の電源スイッチ49をオンにして電源を入れ(ステップ-1)、測定モード選択スイッチ50を操作して第1の測定モードを選択する(ステップ-2)。
そして、図1~図3に示すように、挿入体15を回動して、第1挿入部26を測定位置Bに切り換える。次に、図10に示すように、測定機本体14の第1の当接面18を挿し口104の外周面に当接させ、この状態で、測定機本体14を移動して挿入体15の第1挿入部26を受口102の外部から受口102と挿し口104との隙間136に挿入することにより、検出ロッド16の先端が受口102の端面102aに当接し、さらに挿入体15を隙間136に挿入していくと、検出ロッド16がスプリングの付勢力に抗して測定機本体14内に退入する。この際、図8に示すように、退入寸法検出部40によって、検出ロッド16の退入寸法Lが検出される。
そして、第1挿入部26がシール部材105に当たると、それ以上挿入体15を挿入することができず、このときの挿入体15の挿入寸法に応じた寸法だけ、検出ロッド16が測定機本体14に退入する。このように挿入体15を挿入することができなくなった時点で、確定スイッチ51を押すことにより(ステップ-3)、退入寸法検出部40で検出された退入寸法Lが確定され、演算部41が、上記確定された退入寸法Lに基づき、第1の演算を行って受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dを演算する(ステップ-4)。尚、この場合、上記距離Dは上記退入寸法Lと同じ値になる。
このようにして測定された受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dは、図11に示すように、表示部42によって表示画面47に表示される(ステップ-5)。
また、上記のように測定された距離Dを外部の携帯端末やサーバ等に送信したい場合、送信スイッチ52を押すことにより(ステップ-6)、上記測定された距離Dが通信部43から送信される(ステップ-7)。
上記のようにして距離Dの測定が終了すると、電源スイッチ49をオフに切り換えることで(ステップ-8)、表示画面47の表示が消去される(ステップ-9)。
上記のようなシール部材105の位置測定作業において、図10に示すように、測定機本体14の第1の当接面18を挿し口104の外周面に当接させた状態で、挿入体15を受口102と挿し口104との隙間136に挿入することができるため、管径方向Fにおいて、挿し口104の外周面と測定機本体14との間に余分なスペースは発生しない。これにより、管継手106の底部側において、シール部材105の位置を測定する際、掘削溝107の底部108と挿し口104との間の狭い空間137に測定機11を容易に挿入することができ、シール部材105の位置を測定する作業が容易に行える。
また、上記のように測定機本体14の第1の当接面18を挿し口104の外周面に当接させた際、挿入体15の第2の当接面23も挿し口104の外周面に当接し、この状態で、挿入体15を上記隙間136に挿入することができるため、シール部材105の位置を測定する際、測定機11の姿勢が安定する。
上記のように挿入体15の第1挿入部26を測定位置Bに位置させた状態(図1参照)で、受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dを測定し、表示画面47に表示された上記距離Dが正規の距離である場合、シール部材105が正常な位置にあると判定する。
また、表示画面47に表示された上記距離Dが正規の距離よりも長い場合、図5,図6に示すように、挿入体15を180°回動して、第2挿入部27を測定位置Bに切り換え、上記ステップ-1~ステップ-9と同様な手順で、第2挿入部27を受口102と挿し口104との隙間136に挿入して、受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dを再度測定する。このようにして表示画面47に表示された上記距離Dが正規の距離である場合、シール部材105が正常な位置にあると判定する。また、上記再度の測定を行っても、表示画面47に表示された上記距離Dが正規の距離よりも長い場合、シール部材105が正常な位置よりも奥側へ深く入り込み過ぎて異常な位置にあると判定する。
このように、厚みの異なる第1および第2挿入部26,27を用いることにより、シール部材105が異常な位置にあるか否かを正確に判定することができる。
また、測定された受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dが表示画面47に表示されるため、作業者は、その場で、シール部材105が正常な位置にあるか否かを判定することができる。さらに、送信スイッチ52を押すことにより、上記測定された距離Dを通信部43から遠隔地にある携帯端末やサーバ等に送信することができる。
尚、上記実施の形態では、図10に示すように、管継手106の底部において、シール部材105の位置を測定しているが、管継手106の管周方向における複数箇所、例えば管継手106の上部や左右両側部において、同様に、シール部材105の位置を測定することができる。この場合、1箇所ずつシール部材105の位置を測定し、その都度、測定値を表示画面47に表示し、正常な位置か異常な位置かの判定をしてもよいし、或いは、複数箇所全てにおいてシール部材105の位置を測定し、複数箇所全ての測定値をまとめて表示画面47に表示し、全ての測定値が基準値内であれば、正常な位置と判定してもよい。
さらに、管継手106の側方においてシール部材105の位置を測定する場合も同様に、掘削溝107の側壁面107a(図14参照)と挿し口104との間の狭い空間に測定機11を容易に挿入することができるため、測定作業が容易に行える。
次に、測定機11を用いて、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θを測定する方法を、図9のフローチャートに基づいて、以下に説明する。
この場合、測定機11の電源スイッチ49をオンにして電源を入れ(ステップ-1)、測定モード選択スイッチ50を操作して第2の測定モードを選択する(ステップ-10)。
図12に示すように、挿入体15の第1挿入部26を測定位置Bに切り換えた状態で、測定機本体14の第1の当接面18を挿し口104の外周面に当接させ、この状態で、測定機本体14を受口102に向けてスライドさせ、図13に示すように、測定機側位置合せ用目印21を挿し口側位置合せ用目印1に合わせる。この際、挿入体15の第1挿入部26が受口102と挿し口104との隙間136に挿入されるとともに、検出ロッド16の先端が受口102の端面102aに当接し、検出ロッド16は、管軸心方向Aにおける挿し口側位置合せ用目印1と受口102の端面102aとの間の距離に応じた寸法だけ測定機本体14内に退入する。この際、退入寸法検出部40によって、検出ロッド16の退入寸法Lが検出される。
このようにして測定機側位置合せ用目印21を挿し口側位置合せ用目印1に位置合わせした時点で、確定スイッチ51を押すことにより、退入寸法検出部40で検出された退入寸法Lが確定され(ステップ-12)、確定された退入寸法Lが表示部42によって表示画面47に表示される(ステップ-13)。
このようにして検出ロッド16の退入寸法Lを検出する退入寸法検出工程を、図14に示すように、挿し口104の管周方向における上部測定箇所3a(すなわち挿し口104の挿入方向から見て時計の12時の箇所)と、下部測定箇所3b(すなわち挿し口104の挿入方向から見て時計の6時の箇所)と、右部測定箇所3c(すなわち挿し口104の挿入方向から見て時計の3時の箇所)と、左部測定箇所3d(すなわち挿し口104の挿入方向から見て時計の9時の箇所)とにおいて順次実施し、これらそれぞれの測定箇所3a~3dにおいて確定スイッチ51を押すことにより、図15に示すように、それぞれの測定箇所3a~3dにおける退入寸法L1~L4が確定されて表示画面47に表示される(ステップ-11~ステップ-15)。
尚、退入寸法L1は上部測定箇所3aにおいて確定した退入寸法Lを示し、退入寸法L2は下部測定箇所3bにおいて確定した退入寸法Lを示し、退入寸法L3は右部測定箇所3cにおいて確定した退入寸法Lを示し、退入寸法L4は左部測定箇所3dにおいて確定した退入寸法Lを示す。また、上記ステップ-11~ステップ-15において、確定スイッチ51が上記4つの測定箇所3a~3dに対応して順次4回押されたか否かを判定している。
そして、演算部41が、上記確定された4つの退入寸法L1~L4に基づき、第2の演算を行って、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θを演算する(ステップ-16)。尚、第2の演算は具体的には以下のような演算である。
図13に示すように、測定機側位置合せ用目印21を挿し口側位置合せ用目印1に合わせ、上部測定箇所3a(又は右部測定箇所3c)において測定機本体14の第1の当接面18を挿し口104の外周面に当接させたときの検出ロッド16と、下部測定箇所3b(又は左部測定箇所3d)において測定機本体14の第1の当接面18を挿し口104の外周面に当接させたときの検出ロッド16との、管径方向Fにおける距離をGとする。この距離Gは、管103の外径寸法および測定機11の設計寸法に基づいて、予め知られた一定の数値である。
上記曲げ角度θのうち、鉛直方向(上下方向)における曲げ角度をθ1とし、水平方向(左右方向)における曲げ角度をθ2とすると、
曲げ角度θ1=tan-1(J1/G)=tan-1((L1-L2)/G)
という演算を行って、鉛直方向における曲げ角度θ1を求め、
曲げ角度θ2=tan-1(J2/G)=tan-1((L3-L4)/G)
という演算を行って、水平方向における曲げ角度θ2を求める。
このようにして測定された曲げ角度θ1,θ2は、図15に示すように、表示部42によって表示画面47に表示される(ステップ-17)。
また、上記のように測定された曲げ角度θ1,θ2を外部の携帯端末やサーバ等に送信したい場合、送信スイッチ52を押すことにより(ステップ-18)、上記測定された曲げ角度θ1,θ2が通信部43から送信される(ステップ-19)。
上記のようにして曲げ角度θ1,θ2の測定が終了すると、電源スイッチ49をオフに切り換えることで(ステップ-20)、表示画面47の表示が消去される(ステップ-21)。
上記のように測定機本体14の第1の当接面18を挿し口104の外周面に当接させた状態で、曲げ角度θ1,θ2を測定できるため、管径方向Fにおいて、挿し口104の外周面と測定機本体14との間に余分なスペースは発生しない。これにより、鉛直方向における曲げ角度θ1を測定する際、掘削溝107の底部108と挿し口104との間の狭い空間137に測定機11を容易に挿入することができ、鉛直方向における曲げ角度θ1を測定する作業が容易に行える。
また、水平方向における曲げ角度θ2を測定する際も同様に、掘削溝107の側壁面107a(図14参照)と挿し口104との間の狭い空間に測定機11を容易に挿入することができるため、測定作業が容易に行える。
また、測定された一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θ1,θ2が表示画面47に表示されるため、作業者は、その場で、曲げ角度θ1,θ2を確認することができる。さらに、送信スイッチ52を押すことにより、上記測定された曲げ角度θ1,θ2を通信部43から遠隔地にある携帯端末やサーバ等に送信することができる。
上記第1の実施の形態では、図3,図6に示すように、検出ロッド16の最突出位置E1が挿入体15の先端部の位置E2と同じであるため、受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dは検出ロッド16の退入寸法Lと同じ値になるが、検出ロッド16の最突出位置E1が挿入体15の先端部の位置E2と異なっていてもよい。例えば、上記最突出位置E1が上記位置E2よりも検出ロッド16の退入方向側へずれている場合、第1の演算を行って、上記ずれている距離を検出ロッド16の退入寸法Lに加算することで受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dが算出される。また、上記最突出位置E1が上記位置E2よりも検出ロッド16の突出方向側へずれている場合、第1の演算を行って、上記ずれている距離を検出ロッド16の退入寸法Lから減算することで受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dが算出される。
(第2の実施の形態)
先述した第1の実施の形態では、シール部材105の位置を測定する機能と、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θを測定する機能とを備えた測定機11を示したが、第2の実施の形態では、シール部材105の位置を測定する機能を備えており、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θを測定する機能を備えていないシール部材位置測定機61を示す。
すなわち、図16に示すように、シール部材位置測定機61には、測定モード選択スイッチ50および測定機側位置合せ用目印21は設けられておらず、演算部41は第1の演算を行い、表示部42は演算部41で求められた受口102の端面102aからシール部材105までの距離Dを表示画面47に表示し、通信部43は上記距離Dを外部の携帯端末やサーバ等に送信する機能を有している。
また、制御部45は、図9で示したフローチャートのステップ-1~9(但し、ステップ-2を除く)を実行し、ステップ-10~21は実行しない。
これにより、先述した第1の実施の形態と同様に、シール部材105の位置を測定することができ、この際、管継手106の底部側において、掘削溝107の底部108と挿し口104との間の狭い空間137にシール部材位置測定機61を容易に挿入することができるため、シール部材105の位置を測定する作業が容易に行える。
さらに、管継手106の側方においても同様に、掘削溝107の側壁面107a(図14参照)と挿し口104との間の狭い空間にシール部材位置測定機61を容易に挿入することができるため、シール部材105の位置を測定する作業が容易に行える。
(第3の実施の形態)
先述した第1の実施の形態では、シール部材105の位置を測定する機能と、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θを測定する機能とを備えた測定機11を示したが、第3の実施の形態では、一方の管101に対する他方の管103の曲げ角度θ1,θ2を測定する機能を備えており、シール部材105の位置を測定する機能を備えていない曲げ角度測定機65を示す。
すなわち、図17に示すように、曲げ角度測定機65には、挿入体15と段差面19および測定モード選択スイッチ50が設けられていない。また、演算部41は第2の演算を行い、表示部42は各測定箇所3a~3dの退入寸法L1~L4および演算部41で求められた曲げ角度θ1,θ2を表示画面47に表示し、通信部43は曲げ角度θ1,θ2を外部の携帯端末やサーバ等に送信する機能を有している。
また、制御部45は、図9で示したフローチャートのステップ-1,11~21を実行し、ステップ-2~10は実行しない。
これにより、先述した第1の実施の形態と同様に、一方の管101に対する他方の管103の鉛直方向における曲げ角度θ1および水平方向における曲げ角度θ2を測定することができ、この際、管継手106の底部側において、掘削溝107の底部108と挿し口104との間の狭い空間137に曲げ角度測定機65を容易に挿入することができるため、鉛直方向における曲げ角度θ1を測定する作業が容易に行える。
同様に、掘削溝107の側壁面107a(図14参照)と挿し口104との間の狭い空間に曲げ角度測定機65を容易に挿入することができるため、水平方向における曲げ角度θ2を測定する作業が容易に行える。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、図18,図19に示すように、先述した第1の実施の形態の測定機11の測定機本体14に取っ手70を設けている。取っ手70は、コの字形状を有しており、左右一対の取付軸部材71を介して測定機本体14の両側面に取り付けられており、取付軸部材71を中心にして保護姿勢73と保護解除姿勢74とに回動可能である。
尚、保護姿勢73とは、図18に示すように、取っ手70が検出ロッド16の突出方向Cに向いて挿入体15と検出ロッド16とを外側(すなわち前方および両側方の周囲三方面)から保護する姿勢である。
また、保護解除姿勢74とは、図19に示すように、挿入体15と検出ロッド16との保護を解除して使用可能とする姿勢であり、保護姿勢73とは180°反対側に向いた姿勢である。
これによると、測定機11を使用して、シール部材105の位置を測定したり或いは管の曲げ角度θ1,θ2を測定する際、図19に示すように、取っ手70を保護解除姿勢74に切り換えることにより、挿入体15と検出ロッド16との保護が解除されて使用可能となる。
また、測定機11を使用しない場合、図18に示すように、取っ手70を保護姿勢73に切り換えることにより、取っ手70が挿入体15と検出ロッド16とを外側から保護するため、誤って、挿入体15や検出ロッド16を管101,103等にぶつけて損傷させてしまう可能性を低減することができる。さらに、取っ手70を持って、測定機11を容易に持ち運ぶことができる。
尚、このような取っ手70は、上記第2の実施の形態で示したシール部材位置測定機61に設けてもよく、或いは、上記第3の実施の形態で示した曲げ角度測定機65に設けてもよい。
(第5の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、図12に示すように、挿し口104の外周面に挿し口側位置合せ用目印1を設けているが、第5の実施の形態では、図20に示すように、挿し口104の外周面に、挿し口側位置合せ用目印1と、挿入量確認用目印80とを設けている。
挿入量確認用目印80は、例えば挿し口104の外周面に全周にわたって引かれた白線であり、管軸心方向Aにおいて挿し口104の先端と挿し口側位置合せ用目印1との間に位置している。
これによると、挿入量確認用目印80が受口102の内部に隠れてしまうまで、挿し口104を受口102に挿入する。これにより、挿し口104の受口102への挿入量が十分に確保され、接合後の挿し口104の先端と受口102内の奥端との間に、所定の空間が形成される。
上記各実施の形態では、測定機本体14を挿し口104の外周面に当接させた状態で、シール部材105の位置と管の曲げ角度との少なくともいずれかを測定しているが、測定機本体14を挿し口104の外周面に添って配置した状態で、上記各測定を行ってもよい。この場合、測定機本体14を挿し口104の外周面から僅かに離間させて、測定機本体14と挿し口104の外周面との間に僅かな隙間を設けてもよい。
上記各実施の形態では、作業者が測定機本体14を手で持って掘削溝107内で測定作業を行う場合を示したが、測定機本体14に棒状のアタッチメント(治具)を取り付け、作業者が、掘削溝107の上方からアタッチメントを操作して測定機本体14を掘削溝107内に降ろし、アタッチメントを介して測定作業を行ってもよい。
上記各実施の形態では、図3,図4,図6に示すように、挿入体15は厚さの異なる第1および第2挿入部26,27を有し、挿入体15を回動することにより、第1挿入部26と第2挿入部27とを切り換えているが、厚さの異なる複数種類の挿入体15を用意しておき、必要な厚さに応じて、測定機本体14に取り付ける挿入体15を交換してもよい。また、測定機本体14の第1の当接面18と挿入体15の第2の当接面23とを同一平面上(面一)にしているが、測定機本体14の高さHおよび挿入体15の厚さをシム等で調節することによって、第1の当接面18と第2の当接面23とを同一平面上にしてもよい。
上記各実施の形態では、図12に示すように、挿し口104の外周面に挿し口側位置合せ用目印1が設けられているが、挿し口側位置合せ用目印1は、一方の管101と他方の管103とを接合する前に設けられたものでもよいし、或いは、接合時や接合後に設けられたものであってもよい。
また、挿し口側位置合せ用目印1が設けられていない管103(例えば海外規格に準拠した管等)については、現地にて、塗料等を用いて、挿し口104の外周面に挿し口側位置合せ用目印1を記載してもよい。或いは、挿し口104の外周面に着脱自在な治具の外周に挿し口側位置合せ用目印1を設け、治具を挿し口104の外周面に取り付けることにより、治具を介して挿し口側位置合せ用目印1を挿し口104の外周面に設けてもよい。
1 挿し口側位置合せ用目印
3a~3d 測定箇所
11 測定機
14 測定機本体
15 挿入体
16 検出ロッド
18 第1の当接面
21 測定機側位置合せ用目印
23 第2の当接面
26 第1挿入部
27 第2挿入部
34 スペース
41 演算部
42 表示部
43 通信部
61 シール部材位置測定機
65 曲げ角度測定機
70 取っ手
73 保護姿勢
74 保護解除姿勢
101 一方の管
102 受口
102a 受口の端面
103 他方の管
104 挿し口
105 シール部材
106 管継手
136 隙間
A 管軸心方向
C 突出方向
D 受口の端面からシール部材までの距離
F 管径方向
L(L1~L4) 退入寸法
θ(θ1,θ2) 曲げ角度

Claims (15)

  1. 一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿し口が挿入され、受口の内周面と挿し口の外周面との間で環状のシール部材が圧縮されるように構成された管継手におけるシール部材の位置を測定するためのシール部材位置測定機であって、
    測定機本体と、
    測定機本体に設けられた挿入体および出退自在な検出ロッドを有し、
    挿入体は、受口の外部から受口と挿し口との隙間に挿入されて、シール部材に当接可能であり、
    検出ロッドは、測定機本体から突出する突出方向に付勢されており、挿入体が隙間に挿入されるときに受口の端面に当接することで、挿入体の挿入寸法に応じた寸法だけ測定機本体に退入可能であり、
    挿入体と検出ロッドとは測定機本体から同じ方向へ平行に突出していることを特徴とする管継手のシール部材位置測定機。
  2. 測定機本体を挿し口の外周面に当接させた状態で、挿入体を受口と挿し口との隙間に挿入可能であることを特徴とする請求項1に記載の管継手のシール部材位置測定機。
  3. 挿入体を隙間に挿入したとき、測定機本体が管径方向における受口の端面の外周縁と挿し口の外周面との間のスペースに収まることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管継手のシール部材位置測定機。
  4. 測定機本体は、外面に、挿し口の外周面に当接可能な第1の当接面を有し、
    挿入体は挿し口の外周面に当接可能で且つ第1の当接面と同一平面上に位置する第2の当接面を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管継手のシール部材位置測定機。
  5. 挿入体は、厚さの異なる第1および第2挿入部を有し、受口と挿し口との隙間に挿入される挿入部を第1挿入部と第2挿入部とに切換可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の管継手のシール部材位置測定機。
  6. 測定機本体に取っ手が設けられ、
    取っ手は、検出ロッドの突出方向に向いて挿入体と検出ロッドとを外側から保護する保護姿勢と、挿入体と検出ロッドとの保護を解除して使用可能とする保護解除姿勢とに切換可能であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の管継手のシール部材位置測定機。
  7. 検出ロッドの測定機本体への退入寸法に基づいて求められた受口の端面からシール部材までの距離を表示する表示部が測定機本体に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の管継手のシール部材位置測定機。
  8. 測定機本体に通信部が設けられ、
    通信部は測定された距離を送信可能であることを特徴とする請求項7に記載の管継手のシール部材位置測定機。
  9. 一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿し口が挿入され、
    挿し口の外周面で且つ挿し口の端部から管軸心方向における所定距離の箇所に挿し口側位置合せ用目印が設けられた管継手において、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を測定するための曲げ角度測定機であって、
    測定機本体と、
    測定機本体に設けられた出退自在な検出ロッドを有し、
    挿し口側位置合せ用目印に対応する測定機側位置合せ用目印が測定機本体に設けられ、
    検出ロッドは、測定機本体から突出する突出方向に付勢されており、測定機側位置合せ用目印が挿し口側位置合せ用目印に位置合わせされた状態で、受口の端面に当接することにより、管軸心方向における挿し口側位置合せ用目印と受口の端面との間の距離に応じた寸法だけ測定機本体に退入可能であることを特徴とする管継手の曲げ角度測定機。
  10. 測定機本体に取っ手が設けられ、
    取っ手は、検出ロッドの突出方向に向いて検出ロッドを外側から保護する保護姿勢と、検出ロッドの保護を解除して使用可能とする保護解除姿勢とに切換可能であることを特徴とする請求項9に記載の管継手の曲げ角度測定機。
  11. 検出ロッドの測定機本体への退入寸法に基づいて、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を演算する演算部と、演算部で演算された曲げ角度を表示する表示部とが測定機本体に設けられていることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の管継手の曲げ角度測定機。
  12. 測定機本体に通信部が設けられ、
    通信部は演算部で演算された曲げ角度を送信可能であることを特徴とする請求項11に記載の管継手の曲げ角度測定機。
  13. 一方の管の端部に形成された受口の内部に、他方の管の端部に形成された挿し口が挿入され、
    受口の内周面と挿し口の外周面との間で環状のシール部材が圧縮され、
    挿し口の外周面で且つ挿し口の端部から管軸心方向における所定距離の箇所に挿し口側位置合せ用目印が設けられた管継手において、
    シール部材の位置の測定と一方の管に対する他方の管の曲げ角度の測定とを行うための測定機であって、
    測定機本体と、
    測定機本体に設けられた挿入体および出退自在な検出ロッドを有し、
    挿し口側位置合せ用目印に対応する測定機側位置合せ用目印が測定機本体に設けられ、
    挿入体は、受口の外部から受口と挿し口との隙間に挿入されて、シール部材に当接可能であり、
    検出ロッドは、測定機本体から突出する突出方向に付勢されており、挿入体が隙間に挿入されるときに受口の端面に当接することで、挿入体の挿入寸法に応じた寸法だけ測定機本体に退入可能であるとともに、測定機側位置合せ用目印が挿し口側位置合せ用目印に位置合わせされた状態で、受口の端面に当接することで、管軸心方向における挿し口側位置合せ用目印と受口の端面との間の距離に応じた寸法だけ測定機本体に退入可能であり、
    挿入体と検出ロッドとは測定機本体から同じ方向へ平行に突出していることを特徴とする管継手の測定機。
  14. 上記請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のシール部材位置測定機を用いてシール部材の位置を測定する管継手のシール部材の位置測定方法であって、
    挿入体を受口の外部から受口と挿し口との隙間に挿入し、
    挿入体がシール部材に当接してこれ以上挿入できなくなったときの検出ロッドの退入寸法に基づいて、受口の端面からシール部材までの距離を求めることを特徴とする管継手のシール部材の位置測定方法。
  15. 上記請求項9から請求項12のいずれか1項に記載の管継手の曲げ角度測定機を用いて、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を測定する管継手の曲げ角度測定方法であって、
    検出ロッドを受口の端面に当接させた状態で、曲げ角度測定機の測定機側位置合せ用目印を他方の管の挿し口側位置合せ用目印に位置合わせし、このときの検出ロッドの退入寸法を検出する退入寸法検出工程を、管周方向における複数の測定箇所で実施し、
    これら測定箇所において検出された検出ロッドの退入寸法に基づいて、一方の管に対する他方の管の曲げ角度を求めることを特徴とする管継手の曲げ角度測定方法。
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