JP2022044855A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な表示を行うことができる車両用表示装置を提供することを目的とする。【解決手段】車両用表示装置1は、出射部から出射された表示光L1を、当該表示光L1の光軸方向と交差する交差方向Yに沿ってクロスさせた後、車両に設けられた表示面で予め想定される目視位置側に反射させる光学系3と、表示光L1の光路OPに面して位置し、交差方向Yに沿って当該表示光L1のクロスポイントCP側に向けて光路OPを絞り込む絞り部51を有する遮光壁5と、目視位置EPが交差方向に沿って移動した際に、絞り部51以外の部位で表示光L1による表示像の見切りを発生させる見切り調整構造6とを備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
車両に適用される従来の車両用表示装置として、例えば、特許文献1には、ヘッドアップディスプレイ装置が開示されている。このヘッドアップディスプレイ装置は、表示光を出射する表示器と、この表示器で出射された表示光を反射する第1ミラーと、この第1ミラーで反射された表示光を反射する第2ミラーと、表示器、第1、第2ミラーを収納するケースとを備える。そして、第1ミラーは、反射された表示光を第2ミラーに到達する前に上下でクロスさせる曲率を有した第1凹面鏡である。第2ミラーは、受けた表示光を反射する第2凹面鏡である。ケースは、第1、第2凹面鏡間の光路を挟むように、且つクロスするクロス点の近傍まで延びる第1遮蔽部及び第2遮蔽部と、第1遮光部と第2遮光部との間における光路となる開口部に可視光を透過させ赤外線を反射する透過部材を備える。
特開2017-173557号公報
ところで、上述のようなヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、表示光による表示像の見切れ方の改善等の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正な表示を行うことができる車両用表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用表示装置は、車両に搭載され表示光を出射する出射部と、前記出射部から出射された前記表示光を、当該表示光の光軸方向と交差する交差方向に沿ってクロスさせた後、前記車両に設けられた表示面で予め想定される目視位置側に反射させる光学系と、前記表示光の光路に面して位置し、前記交差方向に沿って当該表示光のクロスポイント側に向けて前記光路を絞り込む絞り部を有する遮光壁と、前記目視位置が前記交差方向に沿って移動した際に、前記絞り部以外の部位で前記表示光による表示像の見切りを発生させる見切り調整構造とを備えることを特徴とする。
また、上記車両用表示装置では、前記見切り調整構造は、前記遮光壁に設けられた見切り壁部を含むものとすることができる。
また、上記車両用表示装置では、前記光学系は、前記出射部から出射された前記表示光を反射する反射ミラーを含み、前記見切り調整構造は、前記反射ミラーに設けられた見切り壁部を含むものとすることができる。
また、上記車両用表示装置では、前記光学系は、前記出射部から出射された前記表示光を反射する反射ミラーを含み、前記見切り調整構造は、前記反射ミラーの前記交差方向の端である見切り端を含むものとすることができる。
また、上記車両用表示装置では、前記見切り調整構造は、前記出射部から出射され前記交差方向にクロスした前記表示光を前記表示面に向けて反射する最終の前記反射ミラーに設けられるものとすることができる。
本発明に係る車両用表示装置は、出射部から出射された表示光を、光学系によって、光軸方向と交差する交差方向にクロスさせた後、表示面で目視位置側に反射させることで、当該表示面に対して表示光による表示を行うことができる。この場合に、車両用表示装置は、表示光の光路に面して位置した遮光壁の絞り部によって、交差方向に沿って表示光のクロスポイント側に向けて光路を絞り込むことで装置の小型化を図ることができる。このような構成にあって、車両用表示装置は、目視位置が交差方向に沿って移動した際に、クロスポイントに向けて絞り込まれた絞り部によって表示光による表示像が見切られる前に、見切り調整構造によって当該表示像の見切りを発生させることができる。この構成により、車両用表示装置は、意図した適正な位置で表示像の見切りを発生させることができる。この結果、車両用表示装置は、適正な表示を行うことができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る車両用表示装置の概略構成を表す模式的な断面図である。 図2は、実施形態1に係る車両用表示装置の光学系の概略構成を表す模式的な平面図である。 図3は、実施形態1に係る車両用表示装置における表示像の見切りについて説明する模式図である。 図4は、比較例に係る車両用表示装置の光学系の概略構成を表す模式的な平面図である。 図5は、比較例に係る車両用表示装置における表示像の見切れについて説明する模式図である。 図6は、実施形態2に係る車両用表示装置の光学系の概略構成を表す模式的な平面図である。 図7は、実施形態3に係る車両用表示装置の光学系の概略構成を表す模式的な平面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1に示す本実施形態に係る車両用表示装置1は、車両Vに適用され、いわゆるヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)を構成するものである。車両用表示装置1は、例えば、車両Vのダッシュボードに設けられたインストルメントパネル内に搭載される。車両用表示装置1は、車両VのウインドシールドWS等に向けて表示光L1を出射し当該ウインドシールドWSで目視位置EP側に向けて反射する表示像VIによって運転者DR等に種々の可視情報を提示するものである。車両用表示装置1は、ウインドシールドWSに映る表示像VIによって車両Vに関する車両情報を目視位置EPで目視可能に表示する。
ここで、目視位置(アイポイント)EPは、典型的には、車両VにおけるいわゆるアイレンジER内に設定されるアイボックスEB内に位置するものとして予め想定される。アイレンジERとは、「自動車の運転者アイレンジ」であり、車両Vに応じて予め定まる運転者DRの視点が位置する領域に相当する。アイレンジERは、典型的には、車両Vにおいて運転者DRの目の位置の分布を統計的に表したものであり、例えば、運転者DRが運転席に座った状態で所定割合(例えば、95%)の運転者DRの目の位置が含まれる領域に相当する。アイボックスEBは、アイレンジER内に位置し、かつ、運転者DRが運転席に座った状態で運転しながら表示像VIを適正に視認可能である空間領域として予め想定される。
また、ウインドシールドWSは、車両Vにおいて、車両用表示装置1から出射された表示光L1を上記目視位置EP側に反射させる表示面を構成するものである。ウインドシールドWSは、少なくとも可視光域成分の光(可視光線)を透過する光透過性の透過部材である。ここで、可視光域成分の光とは、人が視認できる可視光領域の波長成分の光であり、例えば、波長が360~830nmの範囲の成分の光である。
本実施形態の車両用表示装置1は、表示光L1の光路OPにおいて、表示光L1を光軸AXに沿った光軸方向と交差する方向にクロスさせることで装置のコンパクト化を図っている。そして、このような構成にあって、本実施形態の車両用表示装置1は、見切り調整構造6(図2参照)によって表示像VIの見切りの乱れを抑制することで、上記のように表示光L1をクロスさせることで生じうる背反を解消し適正な表示を図ったものである。以下、各図を参照して車両用表示装置1の構成について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、車両用表示装置1が適用される車両Vにおいて、「車両前後方向X」とは、典型的には、車両Vの全長方向に相当し、さらに言えば、車両Vの前後直進方向に沿った方向に相当する。「車両幅方向Y」とは、典型的には、車両Vの全幅方向に相当し、車両Vの車両左右方向に相当する。「車両高さ方向Z」とは、典型的には、車両Vの車高方向に相当する。第1方向である車両前後方向Xと第2方向である車両幅方向Yと第3方向である車両高さ方向Zとは、相互に直交し、車両Vが水平面に位置する状態で、車両前後方向X、車両幅方向Yが水平方向に沿い、車両高さ方向Zが鉛直方向に沿う。また、以下の説明では、車両前後方向Xにおいて、車両Vが前進する側を「前側」、車両Vが後進する側を「後側」という場合がある。車両幅方向Yにおいて、車両前後方向Xの前側に向かって左側を「左側」、車両前後方向Xの前側に向かって右側を「右側」という場合がある。車両高さ方向Zにおいて、鉛直方向上側を「上側」、鉛直方向下側を「下側」という場合がある。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
具体的には、本実施形態の車両用表示装置1は、車両前後方向Xに対してウインドシールドWSと目視位置EPとの間で、かつ、ウインドシールドWSの鉛直方向下側に位置して配置される。車両用表示装置1は、表示面を構成するウインドシールドWSに表示光L1を出射し当該ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射した表示光L1による表示像VIをウインドシールドWSに表示することで、車両Vに関する車両情報を表示する。車両用表示装置1が表示する車両情報は、例えば、車両の速度、走行用動力源の出力回転数、積算走行距離、冷却水温、燃料残量、バッテリ蓄電量、各種の警告灯、シフトポジション、方向指示方向、ナビゲーション情報等を含んでいてもよい。加えて、車両用表示装置1が表示する車両情報は、目視位置EPからウインドシールドWS越しに目視される背景に重畳させて表示する車両Vの周辺の注意対象情報(例えば、歩行者、周辺車両、障害物、荷物等に関する情報)等を含んでいてもよい。
より具体的には、車両用表示装置1は、出射部2と、光学系3と、筐体4とを備える。車両用表示装置1は、出射部2、光学系3等の各部が筐体4の内部に収容されてユニット化され、上述のようにウインドシールドWSの鉛直方向下側に配置される。そして、車両用表示装置1は、出射部2から出射された表示光L1を、光学系3を介してウインドシールドWSに向けて出射し当該ウインドシールドWSで表示光L1を目視位置EP側に反射させることで、ウインドシールドWSに表示像VIを表示させる。
出射部2は、車両Vに搭載され表示光L1を出射可能な表示デバイスである。出射部2は、筐体4の内部に設けられる。出射部2が出射する表示光L1は、ウインドシールドWSに表示させる表示像VIを表す光であり、少なくとも可視光域成分の光を含む。出射部2は、表示光L1を出射するデバイスとして、例えば、レーザプロジェクタ、薄型の液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、光インジケータ、蛍光表示管等を用いることができる。ここでは、出射部2は、筐体4の内部において、車両前後方向Xの略中央で、かつ、車両高さ方向Zの下側の位置に設けられる。そして、出射部2は、出射する表示光L1の光軸方向(光軸AXに沿った方向)が車両前後方向Xの後側でかつ車両高さ方向Zの上側を向くように筐体4の内部に支持され、表示光L1を車両前後方向Xの後側でかつ車両高さ方向Zの上側に向けて出射(投射)する。
光学系3は、出射部2から目視位置EPまでの表示光L1の光路OPを形成する光路光学系を構成するものである。本実施形態の光学系3は、出射部2から出射された表示光L1を、当該表示光L1の光軸方向と交差する交差方向に沿ってクロスさせた後、表示面を構成するウインドシールドWSで予め想定される目視位置EP側に反射させる光路OPを形成する。本実施形態の光学系3は、第1反射ミラー31、及び、第2反射ミラー32を含んで構成され、第1反射ミラー31と第2反射ミラー32とによって光路OPを形成する。
第1反射ミラー31、及び、第2反射ミラー32は、出射部2から出射された表示光L1を反射することで表示光L1の光路OPを変更する光路変更光学系を構成する光学素子である。第1反射ミラー31は、出射部2から出射された表示光L1を第2反射ミラー32に向けて反射する中間の反射ミラーに相当する。第2反射ミラー32は、第1反射ミラー31で反射した後、交差方向にクロスした表示光L1を、ウインドシールドWSに向けて反射する最終の反射ミラーに相当する。すなわち、第1反射ミラー31は、出射部2から出射された表示光L1を第2反射ミラー32に向けて全反射し、当該第2反射ミラー32でウインドシールドWS側に反射させる。第2反射ミラー32は、第1反射ミラー31によって反射された表示光L1をウインドシールドWSに向けて全反射し、当該ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射させる。
第1反射ミラー31、第2反射ミラー32は、いわゆる平面ミラーであってもよいし、拡大ミラーであってもよいし、自由曲面ミラーであってもよい。拡大ミラーは、凹面、又は、凸面のミラーとして形成され、反射する前の表示光L1が表す像と比較して反射した後の表示光L1が表す像が相対的に大きくなるように当該像を拡大して反射するものである。また、自由曲面ミラーは、球面、放物面と異なり、光軸AXに対して非対称な形状のミラーとして形成され、非球面ミラーとも呼ばれる。つまり、自由曲面ミラーは、凹面、又は、凸面で、かつ、光軸AXに対して非対称な形状のミラーとして形成される。自由曲面ミラーは、ウインドシールドWSの表面形状や第1反射ミラー31、第2反射ミラー32、ウインドシールドWS等の各光学反射系の幾何学的な位置関係等に応じた形状に形成される。そして、自由曲面ミラーは、表示光L1を反射する際に、最終的にウインドシールドWSに映る表示光L1が表す表示像VIが所望の形状となるように光学的に歪みを補正して反射する。ここでは一例として、第1反射ミラー31、第2反射ミラー32は、自由曲面ミラー(非球面ミラー)を構成するものとして図示しているがこれに限らない。
光学系3は、筐体4の内部に設けられる。ここでは、第1反射ミラー31は、筐体4の内部において、車両前後方向Xの後側、かつ、車両高さ方向Zの上側の位置に設けられる。一方、第2反射ミラー32は、筐体4の内部において、車両前後方向Xの前側、かつ、車両高さ方向Zの上側の位置に設けられる。そして、第1反射ミラー31と第2反射ミラー32とは、筐体4の内部において、互いの反射面が車両前後方向Xに沿って相互に対向して位置する。第1反射ミラー31は、反射する表示光(反射光)L1の光軸方向が車両前後方向Xの前側でかつ車両高さ方向Zのやや下側を向くように筐体4の内部に支持され、表示光L1を車両前後方向Xの前側でかつ車両高さ方向Zのやや下側に向けて反射する。第2反射ミラー32は、反射する表示光(反射光)L1の光軸方向が車両前後方向Xのやや後側でかつ車両高さ方向Zの略直上側を向くように筐体4の内部に支持され、表示光L1を車両前後方向Xのやや後側でかつ車両高さ方向Zの略直上側に向けて反射する。
そして、本実施形態の第1反射ミラー31と第2反射ミラー32とは、上述したように、出射部2から出射され光軸方向(光軸AXに沿った方向)と交差する方向にクロスした表示光L1をウインドシールドWSに向けて反射する光路OPを形成する。本実施形態の車両用表示装置1は、第1反射ミラー31と第2反射ミラー32との間の光路OPにおいて、表示光L1のクロスポイントCPが存在し、当該クロスポイントCPにおいて表示光L1が光軸方向と交差する方向にクロスしている。
本実施形態の車両用表示装置1は、出射部2から出射され第1反射ミラー31で反射された表示光L1が第2反射ミラー32に至る前に、光車両幅方向Y、及び、車両高さ方向Zの双方に対して当該表示光L1をクロスさせている。この表示光L1のクロスポイントCPは、出射部2から出射された表示光L1が集束した焦点に相当する。表示光L1のクロスポイントCPの位置は、光学系3を含む各光学系の光学設計に応じて定まる。車両用表示装置1は、例えば、第1反射ミラー31、第2反射ミラー32や出射部2を構成するデバイス内部のレンズ等が調整されることで第1反射ミラー31と第2反射ミラー32との間で表示光L1をクロスさせる。また、車両用表示装置1は、例えば、出射部2を構成するデバイスの外部に別途レンズ、ミラー等の光学系を介在させることで、第1反射ミラー31と第2反射ミラー32との間で表示光L1をクロスさせてもよい。
筐体4は、出射部2、光学系3等を内部に収容するものである。筐体4は、例えば、絶縁性の合成樹脂等によって形成される。筐体4は、例えば、複数の部材が組み合わせられることで中空箱状に形成され、この中空状の内部空間部に出射部2、光学系3等を収容する。筐体4は、この他、車両用表示装置1の各部の動作を制御する制御回路基板等も内部に収容する。
そして、筐体4は、車両高さ方向Zの上側の面に、開口部4aが形成される。開口部4aは、筐体4の内外を連通する。開口部4aは、出射部2が出射した表示光L1を筐体4の外部に導出するための光路開口である。開口部4aは、筐体4の内部からウインドシールドWSに向かう表示光L1を当該筐体4の外部に導出する。ここでは、筐体4は、開口部4aが車両高さ方向Zの上側を向いており、かつ、当該開口部4aが透明カバー部材4bによって覆われている。透明カバー部材4bは、少なくとも出射部2が出射した表示光L1を透過する光透過性の部材によって構成される。筐体4は、開口部4aが車両高さ方向Zの上側を向く位置関係でインストルメントパネル内に据え付けられる。
上記のように構成される車両用表示装置1は、出射部2から出射された表示すべき情報に応じた表示光L1が第1反射ミラー31、及び、クロスポイントCPを経て第2反射ミラー32に向けて投射される。そして、車両用表示装置1は、当該表示光L1が第2反射ミラー32によって、表示面を構成するウインドシールドWSに向けて反射される。車両用表示装置1は、第2反射ミラー32でウインドシールドWSに向けて反射された当該表示光L1が開口部4a、及び、透明カバー部材4bを介して当該ウインドシールドWSに至る。そして、車両用表示装置1は、当該ウインドシールドWSに至った表示光L1が当該ウインドシールドWSによって目視位置EP側に反射される。この構成により、車両用表示装置1は、表示光L1による表示像VIが当該ウインドシールドWSに表示される。この表示像VIは、ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射した表示光L1による反射像であり、目視位置EPから視認可能ないわゆる虚像である。このようにして、車両用表示装置1は、ウインドシールドWSに表示光L1によって車両情報に関する表示像VIを虚像表示することができる。
このような構成にあって、本実施形態の車両用表示装置1は、図2に示すように、第1反射ミラー31と第2反射ミラー32との間の光路OPにおいて表示光L1のクロスポイントCPが形成されることで、当該クロスポイントCPの近傍において光路OPの幅を相対的に狭く抑制することができる。この結果、車両用表示装置1は、コンパクト化を図ることができる。
本実施形態の車両用表示装置1は、第1反射ミラー31と第2反射ミラー32と間の表示光L1の光路OPに面して位置する遮光壁5を備え、この遮光壁5にクロスポイントCPに対応して絞り部51が設けられることで装置全体のコンパクト化を図ることができる。
遮光壁5は、例えば、筐体4の内部に設けられるインナケースの一部を構成する。遮光壁5は、表示光L1の交差方向、図2の例では車両幅方向Yに対して、光路OPを挟んで対向して一対で設けられる。一対の遮光壁5は、それぞれ、板厚方向が車両幅方向Yに沿い、かつ、車両前後方向Xに沿って第1反射ミラー31と第2反射ミラー32との間に延在する。各遮光壁5の車両前後方向Xの各端部は、それぞれ第1反射ミラー31、第2反射ミラー32に近接して位置する。一対の遮光壁5は、第1反射ミラー31と第2反射ミラー32と間の光路OPに面して位置する。車両用表示装置1は、車両幅方向Yに対してこの一対の遮光壁5の間に光路OPが位置すると共に当該光路OPにおける表示光L1のクロスポイントCPも位置することとなる。
そして、各遮光壁5は、それぞれ、表示光L1の交差方向、図2の例では車両幅方向Yに沿って表示光L1のクロスポイントCP側に向けて光路OPを絞り込む絞り部51を有している。
絞り部51は、遮光壁5において、車両幅方向Yに沿ってクロスポイントCPに向かって突出するように形成された部位である。絞り部51は、遮光壁5において、車両前後方向Xの略中央部に形成されている。絞り部51は、遮光壁5において、車両前後方向Xの端部側から中央部側に向かうのにしたがって、車両幅方向Yに沿って徐々にクロスポイントCP側に近づき、車両幅方向Yに沿った一対の絞り部51の間隔が徐々に狭くなるように絞り込まれた形状となっている。この構成により、車両用表示装置1は、各遮光壁5の絞り部51によって、車両幅方向Yに沿ってクロスポイントCP側に向けて光路OPを絞り込んだ構成とすることができる。
なおここでは、第1反射ミラー31、第2反射ミラー32、及び、一対の遮光壁5は、車両Vにおける車両用表示装置1の設置環境等に応じて車両幅方向Yに対して左右非対称の形状となっているがこれに限らず、左右対称の形状であってもよい。
また、図2の例では、遮光壁5は、表示光L1の交差方向のうち車両幅方向Yに沿って対向して一対で設けられるものとして図示しているが、表示光L1の交差方向のうち車両高さ方向Zに対しても同様に一対の遮光壁が対向して設けられる。
そして、以下の説明では、表示光L1の交差方向のうち車両幅方向Yに沿って目視位置EPが移動した場合の表示像VIの見切りを例に挙げて見切り調整構造6を説明する。表示光L1の交差方向のうち車両高さ方向Zに沿って目視位置EPが移動した場合の表示像VIの見切りについては、車両幅方向Yに対するものと略同等であるので、ここではできる限りその説明を省略する。
ここで、表示光L1のクロスポイントCPは、表示光L1を構成する光線(例えば、図2に示す光線L11~L15)が厳密に一点で交わっているわけではなく、実際には表示面を構成するウインドシールドWSや光学系3の収差や公差等の影響でクロスポイントCPの近傍において所定の範囲をもって交差している。そして、車両用表示装置1は、このクロスポイントCP近傍において、表示光L1の光線のクロスポイントCPからの乱れが顕れ易い傾向にあり、例えば、表示光L1における中央側の光線がクロスポイントCPから外側にはずれ易い傾向にある。このことに起因して、車両用表示装置1は、意図しない位置で表示像VIの見切りが発生するおそれがある。
これに対して、本実施形態の車両用表示装置1は、絞り部51と共に見切り調整構造6を備えることで、上記のようなクロスポイントCP近傍における表示光L1の光線の乱れに起因した表示像VIの見切りの乱れを抑制している。
具体的には、本実施形態の見切り調整構造6は、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際に、絞り部51以外の部位で表示光L1による表示像VIの見切りを発生させる構造である。
本実施形態の絞り部51は、車両幅方向Y(交差方向)に沿ったクロスポイントCP側への突出量(言い換えれば絞り量)が光学系3等において許容される収差や公差等に応じて規定される。さらに言えば、絞り部51は、クロスポイントCP近傍において発生し得る最大の光線の乱れに対しても当該絞り部51で表示像VIの見切りが発生しない突出量となるように形成される。当該絞り部51のクロスポイントCP側への突出量は、表示面を構成するウインドシールドWSや光学系3等の光学設計、アイボックスEB等に応じて定まる目視位置EPの視点保証領域、これらの幾何学的位置関係等に応じて、例えば、実機評価やシミュレーション等を踏まえて設定される。
その上で、本実施形態の見切り調整構造6は、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際に、絞り部51以外の部位で表示光L1による表示像VIの見切りを発生させる構造として、遮光壁5に設けられた見切り壁部61を含んで構成される。
ここでは、見切り壁部61は、遮光壁5において、絞り部51より第1反射ミラー31側に位置する部位、より詳細には第1反射ミラー31に近接した端部によって構成される。遮光壁5において見切り壁部61が設けられる部位は、表示面を構成するウインドシールドWSや光学系3等の光学設計、アイボックスEB等に応じて定まる目視位置EPの視点保証領域、これらの幾何学的位置関係等に応じて、例えば、実機評価やシミュレーション等を踏まえて設定される。
車両用表示装置1は、図2、図3に示すように、例えば、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って図3中の右側に移動しアイボックスEB等に応じて定まる視点保証領域Tから外れていくと、表示像VIに見切れが発生し始める。この場合、表示光L1は、例えば、図2中に囲み線Aで示すように、表示光L1において車両幅方向Yの端側に位置する光線L15側から順に見切り壁部61等によって遮られていくこととなる。この結果、目視位置EPで目視される表示像VIの見切り線は、図3に示すように、光線L15側から光線L14、光線L13、光線L12、光線L11の順番で右側から左側に向かって移動していくことになる。
一方、図4、図5は、比較例に係る車両用表示装置1001を表している。車両用表示装置1001は、絞り部1051の突出量(絞り量)が絞り部51よりも大きく設定され、上述の見切り調整構造6を備えていない点で本実施形態の車両用表示装置1001と異なる。
車両用表示装置1001は、図4、図5に示すように、例えば、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って図5中の右側に移動しアイボックスEB等に応じて定まる視点保証領域Tから外れていくと、表示像VIに見切れが発生し始める。この場合、表示光L1は、表示光L1において車両幅方向Yの端側に位置する光線L15側から遮光壁1005等によって遮られていくが、例えば、図4中に囲み線Bで示すように、途中で絞り部1051において光線L13よりも先に光線L12、L11が遮られてしまう。この結果、目視位置EPで目視される表示像VIの見切り線は、光線L15側から光線L14と移動した後、光線L12、光線L11側に飛んで最後に光線L13が見切られることとなり、意図しない位置で表示像VIの見切りに乱れが発生することとなる。
これに対して、本実施形態の車両用表示装置1は、見切り調整構造6を備えることで、上記のように絞り部51による見切りよりも先に、見切り調整構造6を構成する見切り壁部61によって表示像VIの見切りを発生させることができる。この結果、本実施形態の車両用表示装置1は、絞り部51で表示像VIの見切りが発生することを抑制することができ、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際の表示像VIの見切りを一方の端側から他方の端側に向かって違和感なく発生させることができる。言い換えれば、見切り壁部61は、遮光壁5において、絞り部51で表示像VIの見切りが発生することを抑制することができ、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際の表示像VIの見切りを交差方向の一方の端側から他方の端側に向かって順に違和感なく発生させることができる部位に設けられる。
なお、車両用表示装置1は、表示光L1の交差方向のうち車両高さ方向Zに対しても上記の見切り調整構造6と略同様の見切り調整構造が設けられることで、車両高さ方向Zに対する表示像VIの見切りの乱れが発生することも抑制することができる。
以上で説明した車両用表示装置1は、出射部2から出射された表示光L1を、光学系3によって、光軸方向と交差する交差方向(車両幅方向Y、車両高さ方向Z)にクロスさせた後、ウインドシールドWSで目視位置EP側に反射させることで、当該ウインドシールドWSに対して表示光L1による表示を行うことができる。この場合に、車両用表示装置1は、表示光L1の光路OPに面して位置した遮光壁5の絞り部51によって、交差方向に沿って表示光L1のクロスポイントCP側に向けて光路OPを絞り込むことで装置の小型化を図ることができる。
このような構成にあって、車両用表示装置1は、目視位置EPが交差方向に沿って移動した際に、クロスポイントCPに向けて絞り込まれた絞り部51によって表示光L1による表示像VIが見切られる前に、見切り調整構造6によって当該表示像VIの見切りを発生させることができる。この構成により、車両用表示装置1は、意図した適正な位置で表示像VIの見切りを発生させることができる。すなわち、車両用表示装置1は、表示光L1をクロスさせることで装置の小型化を図った上で、見切り調整構造6によって表示像VIの見切りの乱れを抑制し表示光L1をクロスさせることで生じうる背反を解消することができる。この結果、車両用表示装置1は、適正な表示を行うことができる。
ここでは、車両用表示装置1は、見切り調整構造6が遮光壁5に設けられた見切り壁部61を含んで構成される。この場合、車両用表示装置1は、絞り部51による見切りよりも先に、見切り調整構造6を構成する見切り壁部61によって表示像VIの見切りを発生させることができる。この結果、車両用表示装置1は、遮光壁5の一部を利用した見切り壁部61によって、見切り調整構造6を実現することができるので、構成部品点数の増加を抑制することができ、例えば、製造コストの増加を抑制した上で適正な表示を行うことができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る車両用表示装置は、見切り調整構造の構成が実施形態1とは異なる。以下では、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する(以下同様。)。
図6に示す本実施形態の車両用表示装置201は、見切り調整構造6にかえて見切り調整構造206を備える点で上述した車両用表示装置1と異なる。車両用表示装置201のその他の構成は、上述の車両用表示装置1と略同様の構成である。
本実施形態の見切り調整構造206は、反射ミラーとしての第1反射ミラー31、又は、第2反射ミラー32に設けられる点で上述した見切り調整構造6と異なる。見切り調整構造206のその他の構成は、上述の見切り調整構造6と略同様の構成である。
本実施形態の見切り調整構造206は、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際に、絞り部51以外の部位で表示光L1による表示像VIの見切りを発生させる構造として、第1反射ミラー31、又は、第2反射ミラー32の一方に設けられた見切り壁部261を含んで構成される。本実施形態の見切り壁部261は、出射部2から出射され車両幅方向Y(交差方向)にクロスした表示光L1をウインドシールドWSに向けて反射する最終の第2反射ミラー32に設けられる。すなわち、本実施形態の見切り調整構造206は、第2反射ミラー32に設けられた見切り壁部261を含んで構成される。
ここでは、見切り壁部261は、第2反射ミラー32の反射面(車両前後方向Xに沿って第1反射ミラー31と対向する面)において、車両幅方向Y(交差方向)の両端部にそれぞれ設けられる。見切り壁部261は、板厚方向が車両前後方向Xとなる壁体として形成され、車両高さ方向Zに沿って延在する。第2反射ミラー32の反射面において見切り壁部261が設けられる部位は、表示面を構成するウインドシールドWSや光学系3等の光学設計、アイボックスEB等に応じて定まる目視位置EPの視点保証領域、これらの幾何学的位置関係等に応じて、例えば、実機評価やシミュレーション等を踏まえて設定される。なおここでは、見切り壁部261は、遮光壁5と連続して一体で形成されるものとして図示しているがこれに限らず、遮光壁5とは別体で形成されてもよい。
この場合も、車両用表示装置201は、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際に、車両用表示装置1と同様に、見切り調整構造206を備えることで、絞り部51による見切りよりも先に、見切り調整構造206を構成する見切り壁部261によって表示像VIの見切りを発生させることができる。この結果、本実施形態の車両用表示装置201は、絞り部51で表示像VIの見切りが発生することを抑制することができ、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際の表示像VIの見切りを一方の端側から他方の端側に向かって違和感なく発生させることができる。言い換えれば、見切り壁部261は、第2反射ミラー32の反射面において、絞り部51で表示像VIの見切りが発生することを抑制することができ、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際の表示像VIの見切りを交差方向の一方の端側から他方の端側に向かって順に違和感なく発生させることができる部位に設けられる。
以上で説明した車両用表示装置201は、車両用表示装置1と同様に、適正な表示を行うことができる。
ここでは、車両用表示装置201は、見切り調整構造206が第2反射ミラー32に設けられた見切り壁部261を含んで構成される。この場合、車両用表示装置1は、絞り部51による見切りよりも先に、見切り調整構造206を構成する見切り壁部261によって表示像VIの見切りを発生させることができる。この結果、車両用表示装置201は、第2反射ミラー32に設けられた見切り壁部261によって、見切り調整構造6を実現することができる。
またこの場合、車両用表示装置201は、見切り調整構造206を構成する見切り壁部261が出射部2から出射され交差方向にクロスした表示光L1をウインドシールドWSに向けて反射する最終の反射ミラーである第2反射ミラー32に設けられる。すなわち、見切り壁部261は、光路OPにおいて、クロスポイントCPより開口部4a(図1参照)側の位置に設けられる。この構成により、車両用表示装置201は、図6に例示するように、第2反射ミラー32に設けられた見切り壁部261によって、筐体4の外部から開口部4aを介して第2反射ミラー32に入射した外光L2の一部を遮断することができる。この結果、車両用表示装置201は、第2反射ミラー32において外光L2が反射する領域を相対的に小さくすることができるので、筐体4内において外光L2による集光エネルギーを低減することができる。これにより、車両用表示装置201は、上記のように適正な表示を行った上で、外光L2による集光エネルギーを低減し筐体4の温度上昇を抑制することができ、熱による劣化を抑制することができる。
[実施形態3]
実施形態3に係る車両用表示装置は、見切り調整構造の構成が実施形態2とは異なる。
図7に示す本実施形態の車両用表示装置301は、見切り調整構造206にかえて見切り調整構造306を備える点で上述した車両用表示装置201と異なる。車両用表示装置301のその他の構成は、上述の車両用表示装置201と略同様の構成である。
本実施形態の見切り調整構造306は、第2反射ミラー32に設けられた構造が見切り調整構造206と異なる。見切り調整構造306のその他の構成は、上述の見切り調整構造206と略同様の構成である。
本実施形態の見切り調整構造306は、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際に、絞り部51以外の部位で表示光L1による表示像VIの見切りを発生させる構造として、第1反射ミラー31、又は、第2反射ミラー32の一方に設けられた見切り端361を含んで構成される。本実施形態の見切り端361は、出射部2から出射され車両幅方向Y(交差方向)にクロスした表示光L1をウインドシールドWSに向けて反射する最終の第2反射ミラー32に設けられる。すなわち、本実施形態の見切り調整構造306は、第2反射ミラー32に設けられた見切り端361を含んで構成される。
ここでは、見切り端361は、第2反射ミラー32の反射面(車両前後方向Xに沿って第1反射ミラー31と対向する面)において、車両幅方向Y(交差方向)の両端にそれぞれ設けられる。より詳細には、見切り端361は、第2反射ミラー32の反射面の車両幅方向Y(交差方向)の端である。第2反射ミラー32の反射面における見切り端361の位置は、表示面を構成するウインドシールドWSや光学系3等の光学設計、アイボックスEB等に応じて定まる目視位置EPの視点保証領域、これらの幾何学的位置関係等に応じて、例えば、実機評価やシミュレーション等を踏まえて設定される。
この場合も、車両用表示装置301は、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際に、車両用表示装置201と同様に、見切り調整構造306を備えることで、絞り部51による見切りよりも先に、見切り調整構造306を構成する見切り端361によって表示像VIの見切りを発生させることができる。この結果、本実施形態の車両用表示装置301は、絞り部51で表示像VIの見切りが発生することを抑制することができ、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際の表示像VIの見切りを一方の端側から他方の端側に向かって違和感なく発生させることができる。言い換えれば、見切り端361は、第2反射ミラー32の反射面において、絞り部51で表示像VIの見切りが発生することを抑制することができ、目視位置EPが車両幅方向Y(交差方向)に沿って移動した際の表示像VIの見切りを交差方向の一方の端側から他方の端側に向かって順に違和感なく発生させることができる位置に設定される。
以上で説明した車両用表示装置301は、車両用表示装置201と同様に、適正な表示を行うことができる。
ここでは、車両用表示装置301は、見切り調整構造306が第2反射ミラー32の交差方向の端である見切り端361を含んで構成される。この場合、車両用表示装置301は、絞り部51による見切りよりも先に、見切り調整構造306を構成する見切り端361によって表示像VIの見切りを発生させることができる。この結果、車両用表示装置301は、第2反射ミラー32の一部を利用した見切り端361によって、見切り調整構造306を実現することができるので、構成部品点数の増加を抑制することができ、例えば、製造コストの増加を抑制した上で適正な表示を行うことができる。
またこの場合、車両用表示装置301は、切り調整構造306を構成する見切り端361が出射部2から出射され交差方向にクロスした表示光L1をウインドシールドWSに向けて反射する最終の反射ミラーである第2反射ミラー32に設けられる。この結果、車両用表示装置301は、車両用表示装置201と同様に、適正な表示を行った上で、外光L2による集光エネルギーを低減し筐体4の温度上昇を抑制することができ、熱による劣化を抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る車両用表示装置は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、車両用表示装置1、201、301は、光軸方向と交差する交差方向として、車両幅方向Y、及び、車両高さ方向Zの双方に当該表示光L1をクロスさせるものとして説明したがいずれか一方のみであってもよい。
以上の説明では、表示光L1を目視位置EP側に向けて反射する表示面は、ウインドシールドWSであるものとして説明したがこれに限らず、例えば、ウインドシールドWSとは別体に設けられたコンバイナ等であってもよい。
以上の説明では、見切り壁部261は、最終の反射ミラーである第2反射ミラー32に設けられるものとして説明したがこれに限らず、中間の反射ミラーである第1反射ミラー31に設けられてもよい。同様に、見切り端361は、中間の反射ミラーである第1反射ミラー31に設けられてもよい。
以上の説明では、光学系3は、第1反射ミラー31、及び、第2反射ミラー32を含んで構成されるものとして説明したが、例えば、1つの自由曲面ミラーによって構成されていてもよい。
本実施形態に係る車両用表示装置は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1、201、301 車両用表示装置
2 出射部
3 光学系
4 筐体
4a 開口部
4b 透明カバー部材
5 遮光壁
6、206、306 見切り調整構造
31 第1反射ミラー
32 第2反射ミラー
51 絞り部
61、261 見切り壁部
361 見切り端
AX 光軸
CP クロスポイント
DR 運転者
EB アイボックス
EP 目視位置
ER アイレンジ
L1 表示光
L11、L12、L13、L14、L15 光線
L2 外光
OP 光路
T 視点保証領域
V 車両
VI 表示像
WS ウインドシールド
X 車両前後方向
Y 車両幅方向(交差方向)
Z 車両高さ方向(交差方向)

Claims (5)

  1. 車両に搭載され表示光を出射する出射部と、
    前記出射部から出射された前記表示光を、当該表示光の光軸方向と交差する交差方向に沿ってクロスさせた後、前記車両に設けられた表示面で予め想定される目視位置側に反射させる光学系と、
    前記表示光の光路に面して位置し、前記交差方向に沿って当該表示光のクロスポイント側に向けて前記光路を絞り込む絞り部を有する遮光壁と、
    前記目視位置が前記交差方向に沿って移動した際に、前記絞り部以外の部位で前記表示光による表示像の見切りを発生させる見切り調整構造とを備えることを特徴とする、
    車両用表示装置。
  2. 前記見切り調整構造は、前記遮光壁に設けられた見切り壁部を含む、
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記光学系は、前記出射部から出射された前記表示光を反射する反射ミラーを含み、
    前記見切り調整構造は、前記反射ミラーに設けられた見切り壁部を含む、
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  4. 前記光学系は、前記出射部から出射された前記表示光を反射する反射ミラーを含み、
    前記見切り調整構造は、前記反射ミラーの前記交差方向の端である見切り端を含む、
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  5. 前記見切り調整構造は、前記出射部から出射され前記交差方向にクロスした前記表示光を前記表示面に向けて反射する最終の前記反射ミラーに設けられる、
    請求項3又は請求項4に記載の車両用表示装置。
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