JP2022044138A - 吸収式冷凍システム及び吸収式冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガス熱交換器を備える場合において、排ガス温度の低下時に腐食の可能性を低減させつつも運転効率が悪くなってしまう可能性を低減することができる吸収式冷凍システム及び吸収式冷凍機を提供する。【解決手段】吸収式冷凍システム1は、冷房サイクルによって冷水を得る吸収式冷凍機10と、吸収器14から凝縮器12を経て吸収式冷凍機10から排出される冷却水を受け入れ、冷却のうえ再度吸収器14に供給する冷却塔20とを備え、吸収式冷凍機10は、再生器11における稀溶液の加熱時に生じた排ガスと、吸収器14から再生器11に移送される稀溶液との熱交換を行う排ガス熱交換器15と、排ガスの温度を検出する排ガス温度センサT1と、排ガス温度センサT1により検出された排ガスの温度が所定温度以下である場合に、凝縮器12内を流れる冷却水の温度を高める制御を実行する制御装置16とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収式冷凍システム及び吸収式冷凍機に関する。
従来、再生器のガスバーナー等によって稀溶液を加熱する際に発生する排ガスを利用して、再生器に送られてくる稀溶液を予備加熱する排ガス熱交換器を備えた吸収式冷凍機が知られている(特許文献1参照)。
特開2002-147885号公報
しかし、特許文献1に記載の吸収式冷凍機では、予備加熱時等において排ガスの温度が低くなりすぎて排ガス中の水蒸気が排ガス熱交換器内等で凝縮して腐食の原因となってしまうことがある。特に、冷却水の温度が低くなると再生器の温度も低くなるため排ガス温度も下がることから、排ガス中の水蒸気が一層凝縮し易くなってしまう。
そこで、冷却水の入口温度が或る温度未満となると徐々に最低燃焼量を上げて再生器の温度を予め定められた温度以上に保ち、排ガス温度を下げないようにする制御が考えられる。図4は、比較例に係る冷却水の入口温度と最低燃焼量との相関を示す図である。図4に示すように、冷却水の温度がTx℃以上の領域において最低燃焼量は値Cx%となっている。ここで、冷却水の温度がTx℃未満となると、最低燃焼量は値Cx%から上昇していき、冷却水の温度がTx℃よりも低いTy℃となると、値Cy%となる。以降、冷却水の温度がTy℃よりも低くなっても最低燃焼量は値Cy%で維持される。
しかし、最低燃焼量が上げられた状態において室内負荷が少ない場合には、最適な燃焼とはいい難く、室内機等に供給される冷水の温度が下がり過ぎて燃焼が停止してしまうこともあり得る。燃焼が停止してしまうと、それまでにエネルギーを使って作った液冷媒を吸収液に混ぜて希釈してしまうことから、運転の効率が悪くなってしまう。
図5は、比較例に係る室内負荷と燃焼量との相関を示す図である。図5の実線に示すように、バーナー仕様で決まる最低の燃焼量以上の領域においては、室内負荷率が高まるにつれて燃焼量も比例的に増加する傾向にある。しかし、冷却水の入口温度が低い場合に最低燃焼量が高められると、例えば図5のハッチングに示すように過剰な運転となり、冷水温度が下がり過ぎて燃焼が停止してしまうこともあり得る。
特に、冷却水の温度が低いということは、気温が低いともいえ、そういった場合には室内負荷率も小さく、より一層運転の効率が悪くなる可能性が高まる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、排ガス熱交換器を備える場合において、排ガス温度の低下時に腐食の可能性を低減させつつも運転効率が悪くなってしまう可能性を低減することができる吸収式冷凍システム及び吸収式冷凍機を提供することにある。
本発明の吸収式冷凍システムは、再生器、凝縮器、蒸発器、及び吸収器の冷房サイクルによって冷水を得る吸収式冷凍機と、前記吸収器から前記凝縮器を経て前記吸収式冷凍機から排出される冷却水を受け入れ、冷却のうえ再度前記吸収器に供給する冷却塔と、を備え、前記吸収式冷凍機は、前記再生器における稀溶液の加熱時に生じた排ガスと、前記吸収器から前記再生器に移送される稀溶液との熱交換を行う排ガス熱交換器と、排ガスの温度を検出する排ガス温度検出手段と、前記排ガス温度検出手段により検出された排ガスの温度が所定温度以下である場合に、前記凝縮器内を流れる冷却水の温度を高める制御を実行する制御手段と、を有する。
また、本発明の吸収式冷凍機は、再生器、凝縮器、蒸発器、及び吸収器の冷房サイクルによって冷水を得ると共に、冷却塔からの冷却水を前記吸収器に受け入れ、且つ、前記吸収器から前記凝縮器を経た冷却水を前記冷却塔に向けて排出する吸収式冷凍機であって、前記再生器における稀溶液の加熱時に生じた排ガスと、前記吸収器から前記再生器に戻ってくる稀溶液との熱交換を行う排ガス熱交換器と、排ガスの温度を検出する排ガス温度検出手段と、前記排ガス温度検出手段により検出された排ガスの温度が所定温度以下である場合に、前記凝縮器内を流れる冷却水の温度を高める制御を実行する制御手段と、を有する。
本発明によれば、排ガス温度の低下時に腐食の可能性を低減させつつも運転効率が悪くなってしまう可能性を低減することができる。
本実施形態に係る吸収式冷凍システムを示す構成図である。 本実施形態に係る吸収式冷凍システムの動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る吸収式冷凍システムにおける温度フラグのオンオフの様子を示す図であり、(a)は再生器温度フラグを示し、(b)は冷却水出口温度フラグを示している。 比較例に係る冷却水の入口温度と最低燃焼量との相関を示す図である。 比較例に係る室内負荷と燃焼量との相関を示す図である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾点が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本実施形態に係る吸収式冷凍システムを示す構成図である。図1に示すように、吸収式冷凍システム1は、概略的に吸収式冷凍機10と冷却塔20とを備えて構成されている。
吸収式冷凍機10は、再生器11において稀溶液を加熱し、当該再生器11、凝縮器12、蒸発器13、及び吸収器14の冷房サイクルによって冷水を得るものである。この吸収式冷凍機10は、上記各部11~14のほか、排ガス熱交換器15と、排ガス温度センサ(排ガス温度検出手段)T1と、制御装置(制御手段)16と、配管L1,L2と、ポンプP1,P2とを備えている。
再生器11は、例えば冷媒となる水(以下、冷媒が蒸気化したものを蒸気冷媒と称し、冷媒が液化したものを液冷媒と称する)と、吸収液となる臭化リチウム(LiBr)とが混合された稀溶液(吸収液の濃度が低い溶液)を加熱するものである。本実施形態において再生器11内には不図示のガスバーナーが配置されている。再生器11は、ガスバーナーを利用して稀溶液を加熱する。この加熱によって稀溶液は濃溶液と蒸気冷媒とに分離される。濃溶液は吸収器14に供給され、蒸気冷媒は再生器11とつながる凝縮器12に供給される。
凝縮器12は、再生器11から供給される蒸気冷媒を液化させるものである。この凝縮器12内には、第1冷却水配管12aが挿通されている。第1冷却水配管12aには冷却水ポンプP1を動力として冷却塔20からの冷却水が流れている。よって、再生器11における蒸発により得られた蒸気冷媒は、第1冷却水配管12a内の冷却水によって冷却されて液化する。さらに、凝縮器12にて液化して得られた液冷媒は冷媒貯蔵室12bにて貯蔵後に蒸発器13に供給される。
蒸発器13は、液冷媒を蒸発させるものである。この蒸発器13内には、室内機等の外部機器に接続される冷水配管13aと、冷媒貯蔵室12bからの液冷媒を受け入れる冷媒分配器13bとが設けられている。冷水配管13aは、例えば室内機と接続されており、室内機からの冷水が流れている。また、蒸発器13内は、真空状態となっている。このため、液冷媒である水の蒸発温度は約5℃等となる。よって、冷媒分配器13bによって冷水配管13a上に散布された液冷媒は冷水配管13aの温度によって蒸発することとなる。また、冷水配管13a内の冷水は、液冷媒の蒸発によって温度が奪われる。これにより、冷水配管13aの冷水は温度が低下した状態で室内機に供給され、室内機は冷水を利用して冷風を室内に供給することとなる。
吸収器14は、蒸発器13において蒸発した冷媒(蒸気冷媒)を吸収するものである。この吸収器14内には再生器11から濃溶液を受け入れる濃溶液分配器14aが設けられている。濃溶液は濃溶液分配器14aから吸収器14内に散布される。これにより、蒸発器13での蒸発により得られた蒸気冷媒は散布される濃溶液によって吸収され、稀溶液が生成される。また、吸収器14には、第2冷却水配管14bが挿通されている。第2冷却水配管14bには冷却水ポンプP1を動力として冷却塔20からの冷却水が流れており、濃溶液の冷媒吸収により生じる吸収熱は、第2冷却水配管14bの冷却水により除去される。なお、第2冷却水配管14bの出口側は、第1冷却水配管12aの入口側と接続されている。
また、吸収器14の下部と再生器11とは、吸収液循環配管L1により接続されている。吸収液循環配管L1には溶液循環ポンプP2が設けられている。吸収器14の下部の稀溶液は、溶液循環ポンプP2を動力として再生器11に戻される。また、吸収式冷凍機10は、稀溶液の加熱によって生じた排ガスを再生器11から排出するための排ガス排出路L2を備えている。
排ガス熱交換器15は、排ガス排出路L2を流れる排ガスと、吸収液循環配管L1を流れる稀溶液との熱交換を行うものである。排ガス排出路L2を流れる排ガスは高温であるため、稀溶液との熱交換によって再生器11における加熱前に稀溶液を予備加熱することができ、再生に要するエネルギー量の削減を図ることができる。
排ガス温度センサT1は、再生器11における稀溶液の加熱時に生じた排ガスの温度を検出するものである。この排ガス温度センサT1は、排ガス排出路L2に設けられている。排ガス温度センサT1は、排ガス熱交換器15よりも下流側(排出端側)に設けられており、熱交換によって低下した排ガスの温度を検出することが好ましい。しかし、排ガス温度センサT1は、排ガス熱交換器15の下流側に限らず、排ガス熱交換器15内に設けられていてもよいし、排ガス熱交換器15の上流側(再生器11側)に設けられていてもよい。
冷却塔20は、吸収器14から凝縮器12を経て吸収式冷凍機10から排出される冷却水を受け入れ、冷却水を冷却して再度吸収器14に供給するものである。この冷却塔20は、ファン21を有している。冷却塔20は、ファン21による送風を利用して冷却水の温度を低下させ、温度低下した冷却水を再度吸収式冷凍機10に供給する。
制御装置16は、吸収式冷凍システム1の全体を制御するものであって、例えばポンプP1,P2の稼働や再生器11におけるガスバーナーでの燃焼等を制御するものである。さらに、本実施形態において制御装置16は、ファン21の回転数制御(ファン21を駆動するモータの周波数制御)を行うことができるようになっており、ファン21の回転数を制御することで冷却塔20から吸収器14に送出される冷却水の温度を調整できるようになっている。
ここで、吸収式冷凍機10は、排ガス熱交換器15での熱交換等により排ガスの温度が低くなりすぎてしまうと、排ガス中の水蒸気が排ガス熱交換器15内等で凝縮して腐食の原因となってしまうことがある。特に、冷却水の温度が低くなると、凝縮器12内の飽和温度の低下を招き、凝縮器12の蒸気圧が低下する。この結果、凝縮器12とつながった再生器11の圧力も下がった状態となり、稀溶液の沸騰温度の低下を招いて、排ガス温度も低下してしまう。排ガス温度が低下すると、排ガス中の水蒸気が一層凝縮し易くなってしまい、凝縮時には腐食の原因となってしまう。一方で、冷却水温度の低下時に最低燃焼量を上げる制御を実行すると図4及び図5を参照して説明したように運転効率の低下を招いてしまう。
そこで、本実施形態において制御装置16は、排ガス温度センサT1により検出された排ガス温度が所定温度Tα以下である場合に、凝縮器12内を流れる冷却水の温度を高める制御を実行する。具体的に制御装置16は、冷却塔20のファン21の回転数を低下させる制御を実行する。これにより、最低燃焼量を上げることなく、冷却水の温度を高めて排ガス温度の低下を防ぐようにし、水蒸気の凝縮による腐食の可能性を低減させるようにしている。
さらに、本実施形態において制御装置16は、排ガス温度センサT1により検出された排ガス温度が所定温度Tαよりも高い第2所定温度Tβ以上である場合には、定格の回転数を上限として、冷却塔20のファン21の回転数を上昇させる制御を実行する。これにより、例えば冷却塔20のファン21の回転数を低下させた場合において、排ガス温度について水蒸気の凝縮の問題が生じなくなる段階でファン21を定格運転に戻すべくファン21の回転数を上昇させることができる。
さらに、本実施形態において吸収式冷凍機10は、再生器11の温度(再生器11内の雰囲気温度や加熱された吸収液の温度)を検出する再生器温度センサ(再生器温度検出手段)T2を備えている。制御装置16は、再生器温度センサT2により検出された再生器11の温度が規定再生器温度以上である場合、排ガス温度センサT1により検出された排ガスの温度にかかわらず、ファン21を予め定められた回転数で運転させる(定格運転させる)。これにより、例えばファン21の回転数を抑えている場合に急激な負荷の上昇に伴う燃焼量の増加があって再生器温度が異常温度に近づいた場合にファン21を定格運転させ、異常温度に達してしまう事態を防止するようにしている。
また、本実施形態において吸収式冷凍機10は、凝縮器12から冷却塔20へ排出される冷却水の温度(出口温度)を検出する冷却水出口温度センサ(冷却水温度検出手段)T3を備えている。制御装置16は、冷却水出口温度センサT3により検出された冷却水の温度が規定冷却水温度以上である場合、排ガス温度センサT1により検出された排ガスの温度にかかわらず、ファン21を予め定められた回転数で運転させる(定格運転させる)。これにより、例えばファン21の回転数を抑えている場合に急激な負荷の上昇があって冷却水温度が異常温度に近づいた場合にファン21を定格運転させ、異常温度に達してしまう事態を防止するようにしている。
次に、本実施形態に係る吸収式冷凍システム1の動作を説明する。図2は、本実施形態に係る吸収式冷凍システム1の動作を示すフローチャートである。なお、図2に示すフローチャートは、吸収式冷凍システム1の電源がオフされるまで繰り返し実行される。
まず、図2に示すように制御装置16は、再生器11が異常温度に近づいたことを示す再生器温度フラグGPLがオフであるかを判断する(S1)。再生器温度フラグGPLがオフでない場合(S1:NO)、すなわち、再生器温度フラグGPLがオンである場合、制御装置16は、ファン21を定格周波数で運転させる(S3)。これにより、再生器11が異常温度に達することを防止するようにしている。その後、図2に示す処理は終了する。
再生器温度フラグGPLがオフである場合(S1:YES)、制御装置16は、冷却水が異常温度に近づいたことを示す冷却水出口温度フラグCTOLがオフであるかを判断する(S2)。冷却水出口温度フラグCTOLがオフでない場合(S2:NO)、すなわち、冷却水出口温度フラグCTOLがオンである場合、制御装置16は、ファン21を定格周波数で運転させる(S3)。これにより、冷却水が異常温度に達することを防止するようにしている。その後、図2に示す処理は終了する。
冷却水出口温度フラグCTOLがオフである場合(S2:YES)、制御装置16は、前回ファン21の回転数を制御してから設定時間が経過したかを判断する(S4)。設定時間が経過していない場合(S4:NO)、処理はステップS1に移行する。一方、設定時間が経過した場合(S4:YES)、処理はステップS5に移行する。
図3は、本実施形態に係る吸収式冷凍システム1における温度フラグのオンオフの様子を示す図であり、(a)は再生器温度フラグGPLを示し、(b)は冷却水出口温度フラグCTOLを示している。
図3(a)に示すように、再生器温度フラグGPLは温度ヒステリシスを有してオンオフされる。すなわち、再生器温度フラグGPLは、オフであるときに再生器温度センサT2により検出される再生器温度が規定再生器温度GP2以上となるとオンされ、オンであるときに再生器温度センサT2により検出される再生器温度が規定再生器温度GP2よりも低い特定再生器温度GP1以下となるとオフされる。なお、規定再生器温度GP2は再生器11の異常温度よりもやや低い温度とされている。
また、図3(b)に示すように、冷却水出口温度フラグCTOLについても温度ヒステリシスを有してオンオフされる。すなわち、冷却水出口温度フラグCTOLは、オフであるときに冷却水出口温度センサT3により検出される冷却水温度が規定冷却水温度CTO2以上となるとオンされ、オンであるときに冷却水出口温度センサT3により検出される冷却水温度が規定冷却水温度CTO2よりも低い特定冷却水温度CTO1以下となるとオフされる。なお、規定冷却水温度CTO2は冷却水の異常温度よりもやや低い温度とされている。
再度図2を参照する。ステップS5において制御装置16は、排ガス温度センサT1により検出された排ガス温度が所定温度Tα以下であるかを判断する(S5)。排ガス温度が所定温度Tα以下である場合(S5:YES)、制御装置16は、ファン21の回転数(周波数)を1ステップ低下させる(S6)。その後、図2に示す処理は終了する。
一方、排ガス温度が所定温度Tα以下でない場合(S5:NO)、制御装置16は、排ガス温度センサT1により検出された排ガス温度が第2所定温度Tβ以上であるかを判断する(S7)。排ガス温度が第2所定温度Tβ以上である場合(S7:YES)、制御装置16は、ファン21の回転数(周波数)を1ステップ上昇させる(S8)。その後、図2に示す処理は終了する。
排ガス温度が第2所定温度Tβ以上でない場合(S7:NO)、制御装置16は、ファン21の回転数(周波数)を維持する(S9)。その後、図2に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係る吸収式冷凍システム1及び吸収式冷凍機10によれば、排ガスの温度が所定温度Tα以下である場合に、凝縮器12内を流れる冷却水の温度を高める制御を実行するため、冷却水の温度を高めて再生器11の温度を高めることとなる。これにより、排ガスの温度も高めることとなり、水蒸気の凝縮による腐食の可能性を低減させることができる。また、腐食の可能性を低減することから、冷却水の温度の低下時に最低燃焼量を上げる必要がなく、室内機負荷を超える過剰運転により運転停止に至る可能性を低減することができる。従って、排ガス熱交換器15を備える場合において、排ガス温度の低下時に腐食の可能性を低減させつつも運転効率が悪くなってしまう可能性を低減することができる。
また、排ガスの温度が所定温度Tα以下である場合に、冷却塔20が有するファン21の回転数を低下させるため、冷却水の温度を高めるために新たに加熱器等を設ける必要がなく、既存の構成を利用して冷却水温度を高めることができる。
また、排ガスの温度が第2所定温度Tβ以上である場合に、冷却塔20が有するファン21の回転数を上昇させるため、排ガスの温度に関し、水蒸気凝縮の問題が生じなくなるレベルに到達すると、ファン21を定格運転に戻すべくファン21の回転数を上昇させることとなり、吸収式冷凍機10の能力発揮に寄与することができる。
また、再生器11の温度が規定再生器温度GP2以上である場合、排ガスの温度にかかわらずファン21を定格運転させるため、急激な負荷の上昇等により燃焼量が高まった場合に再生器11が異常温度に達してしまうことを防止することができる。
また、冷却塔20へ排出する冷却水の温度が規定冷却水温度CTO2以上である場合、排ガスの温度にかかわらずファン21を予め定められた回転数で運転させるため、急激な負荷の上昇等により燃焼量が高まった場合に冷却水が異常温度に達してしまうことを防止することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。さらに、可能な範囲で公知又は周知の技術を組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態において制御装置16は、排ガス温度センサT1により検出された排ガス温度が所定温度Tα以下である場合、ファン21の回転数を低下させることで凝縮器12内を流れる冷却水の温度を高めるようにしている。しかし、制御装置16は、これに限らず、例えば冷却水の流量を小さくし、吸収器14における吸収熱を利用して凝縮器12の到達時における冷却水の温度を高めるようにしてもよい。
また、本実施形態において再生器11はガスバーナーにより稀溶液を加熱しているが、これに限らず、木質ペレットを燃料としたペレットバーナーにより稀溶液を加熱してもよいし、更には排ガスを放出する構成であればペレットバーナーでなくともよい。
さらに、本実施形態に係る吸収式冷凍機10は再生器11を1つだけ備える単効用の吸収式冷凍機10であるが、これに限らず、高温再生器及び低温再生器を備える二重効用の吸収式冷凍機であってもよい。
加えて、本実施形態においては、室内機等に冷水を供給する吸収式冷凍機10を例に説明しているが、特にこれに限らず、室内機等に温水を供給可能な吸収式冷温水機に適応されてもよい。
1 :吸収式冷凍システム
10 :吸収式冷凍機
11 :再生器
12 :凝縮器
13 :蒸発器
14 :吸収器
15 :排ガス熱交換器
16 :制御装置(制御手段)
20 :冷却塔
21 :ファン
CTO1 :特定冷却水温度
CTO2 :規定冷却水温度
CTOL :冷却水出口温度フラグ
GP1 :特定再生器温度
GP2 :規定再生器温度
GPL :再生器温度フラグ
L1 :吸収液循環配管
L2 :排ガス排出路
P1 :冷却水ポンプ
P2 :溶液循環ポンプ
T1 :排ガス温度センサ(排ガス温度検出手段)
T2 :再生器温度センサ(再生器温度検出手段)
T3 :冷却水出口温度センサ(冷却水温度検出手段)
Tα :所定温度
Tβ :第2所定温度

Claims (6)

  1. 再生器、凝縮器、蒸発器、及び吸収器の冷房サイクルによって冷水を得る吸収式冷凍機と、
    前記吸収器から前記凝縮器を経て前記吸収式冷凍機から排出される冷却水を受け入れ、冷却のうえ再度前記吸収器に供給する冷却塔と、を備え、
    前記吸収式冷凍機は、
    前記再生器における稀溶液の加熱時に生じた排ガスと、前記吸収器から前記再生器に移送される稀溶液との熱交換を行う排ガス熱交換器と、
    排ガスの温度を検出する排ガス温度検出手段と、
    前記排ガス温度検出手段により検出された排ガスの温度が所定温度以下である場合に、前記凝縮器内を流れる冷却水の温度を高める制御を実行する制御手段と、を有する
    ことを特徴とする吸収式冷凍システム。
  2. 前記冷却塔は、ファンを有し、前記ファンの回転数に応じて前記吸収式冷凍機に供給する冷却水の温度を制御可能であって、
    前記制御手段は、前記排ガス温度検出手段により検出された排ガスの温度が前記所定温度以下である場合に、前記冷却塔が有する前記ファンの回転数を低下させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷凍システム。
  3. 前記制御手段は、前記排ガス温度検出手段により検出された排ガスの温度が前記所定温度よりも高い第2所定温度以上である場合に、前記冷却塔が有する前記ファンの回転数を上昇させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の吸収式冷凍システム。
  4. 前記吸収式冷凍機は、前記再生器の温度を検出する再生器温度検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記再生器温度検出手段により検出された前記再生器の温度が規定再生器温度以上である場合、前記排ガス温度検出手段により検出された排ガスの温度にかかわらず、前記ファンを予め定められた回転数で運転させる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の吸収式冷凍システム。
  5. 前記吸収式冷凍機は、前記冷却塔へ排出する冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記冷却水温度検出手段により検出された冷却水の温度が規定冷却水温度以上である場合、前記排ガス温度検出手段により検出された排ガスの温度にかかわらず、前記ファンを予め定められた回転数で運転させる
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の吸収式冷凍システム。
  6. 再生器、凝縮器、蒸発器、及び吸収器の冷房サイクルによって冷水を得ると共に、冷却塔からの冷却水を前記吸収器に受け入れ、且つ、前記吸収器から前記凝縮器を経た冷却水を前記冷却塔に向けて排出する吸収式冷凍機であって、
    前記再生器における稀溶液の加熱時に生じた排ガスと、前記吸収器から前記再生器に戻ってくる稀溶液との熱交換を行う排ガス熱交換器と、
    排ガスの温度を検出する排ガス温度検出手段と、
    前記排ガス温度検出手段により検出された排ガスの温度が所定温度以下である場合に、前記凝縮器内を流れる冷却水の温度を高める制御を実行する制御手段と、を有する
    ことを特徴とする吸収式冷凍機。
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