JP2022043781A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1乗せ台とストッカとの間で基板ホルダを搬送している間にも、他の基板ホルダを搬送でき、且つ基板ホルダが回転するための空間がメンテナンスエリアに必要ない、基板搬送装置を提供する。【解決手段】本開示に係る基板処理装置は、基板を処理するための基板処理装置であって、板状の基板ホルダに保持された基板を処理するための処理槽と、基板ホルダが水平姿勢で載置され、基板ホルダに対して基板の着脱が行われる第1乗せ台と、基板ホルダを、第1乗せ台と処理槽との間で搬送するための第1搬送装置と、基板ホルダが水平姿勢で載置され、基板ホルダのメンテナンスが行われるメンテナンス台と、基板ホルダが水平姿勢で収納されるストッカと、基板ホルダを、水平姿勢のままで、第1乗せ台とストッカとメンテナンス台との間で搬送するための第2搬送装置と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、基板処理装置に関する。
基板ホルダを使用して、基板の表面に金属薄膜を形成するための基板処理装置が知られている。このような基板乾燥装置として、特許文献1には、基板ホルダを使用するめっき装置が記載されている。
特許文献1には、その図1に示されるように、基板セット部と、プロセス部と、ホルダ格納部と、トランスポータとを備えるめっき装置が開示されている。そして、トランスポータが、基板セット部、プロセス部及びホルダ格納部の間で基板ホルダを搬送している。
また、ホルダ格納部には、基板ホルダを保管する保管容器と、保管容器に隣接するメンテナンスエリアとが配置されていて、基板ホルダは、鉛直姿勢で保管容器に収容される。そして、基板ホルダのメンテナンス時には、基板ホルダは、鉛直姿勢のままで保管容器からメンテナンスエリアへ搬送され、メンテナンスエリアで鉛直姿勢から水平姿勢へ転換されて、基板ホルダのメンテナンス面が上向きに向けられる。
特開2018-53301号公報
上述したように、特許文献1に記載のめっき装置では、トランスポータが、基板セット部、プロセス部及びホルダ格納部の間で基板ホルダを搬送している。このため、トランスポータが、基板セット部とホルダ格納部との間で基板ホルダを搬送する場合、このトランスポータは、他の基板ホルダを搬送することができない。その結果、めっき装置が処理をする基板の処理量が減少してしまう虞がある。そのため、トランスポータが、基板セット部とホルダ格納部との間で基板ホルダを搬送している間にも、めっき装置は他の基板ホルダを搬送できる方が好ましい。
また、特許文献1に記載のめっき装置では、メンテナンス時に、基板ホルダは、メンテナンスエリアで鉛直姿勢から水平姿勢へ転換される必要がある。このため、メンテナンスエリアには、基板ホルダが回転するための空間が必要となるが、この空間は、メンテナンス時以外には、利用しにくい余分な空間である。
そこで、本開示は、基板セット部(第1乗せ台)とホルダ格納部(ストッカ)との間で基板ホルダを搬送している間にも、他の基板ホルダを搬送でき、且つ基板ホルダが回転するための空間がメンテナンスエリアに必要ない、基板搬送装置を提供することを目的とする。
本開示に係る基板処理装置は、基板を処理するための基板処理装置であって、板状の基板ホルダに保持された前記基板を処理するための処理槽と、前記基板ホルダが水平姿勢で載置され、前記基板ホルダに対して前記基板の着脱が行われる第1乗せ台と、前記基板ホルダを、前記第1乗せ台と前記処理槽との間で搬送するための第1搬送装置と、前記基板ホルダが前記水平姿勢で載置され、前記基板ホルダのメンテナンスが行われるメンテナンス台と、前記基板ホルダが前記水平姿勢で収納されるストッカと、前記基板ホルダを、前
記水平姿勢のままで、前記第1乗せ台と前記ストッカと前記メンテナンス台との間で搬送するための第2搬送装置と、を備える。
本開示の第1実施形態に係るめっき装置の平面図である。 図1に示しためっき装置の側面図である。 基板ホルダの正面図である。 基板ホルダの側面図である。 図1に示したストッカの構造図である。 図4のA-A断面図である。 ハンガーロックが係合位置にあるときの図4のB-B断面図である。 ハンガーロックが解除位置にあるときの図4のB-B断面図である。 図1に示した基板処理装置のロード/アンロードエリア、ストッカ及びメンテナンスステーションを示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 基板ホルダの搬送動作を示す図である。 メンテナンス時の基板ホルダの搬送動作を示す図である。 メンテナンス時の基板ホルダの搬送動作を示す図である。 メンテナンス時の基板ホルダの搬送動作を示す図である。 メンテナンス時の基板ホルダの搬送動作を示す図である。 メンテナンス時の基板ホルダの搬送動作を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
[第1実施形態]
(構成)
図1は、本開示の第1実施形態に係るめっき装置の平面図である。図2は、図1に示しためっき装置の側面図である。めっき装置100は、基板ホルダ200に基板Wをロードし、又は基板ホルダ200から基板Wをアンロードするロード/アンロードエリア110と、基板Wを処理する処理エリア112とに大きく分けられる。めっき装置100は、一例として、湿式で縦型の電解めっき装置である。なお、めっき装置100は、基板処理装置の一例であり、基板処理装置には、エッチング装置、洗浄装置などの基板を処理するための装置が含まれる。
図1を参照すると、めっき装置100は、ロード/アンロードエリア110に、複数のカセットテーブル102、2つのスピンリンスドライヤ106(図1及び図2参照)、搬送ロボット108、レール109、ロード/アンロードステーション120を備える。
まず、めっき装置100のこれらの構成要素について説明する。カセットテーブル102は、半導体ウェハ等の基板Wを収納したカセット103を搭載する機能を有する。スピンリンスドライヤ106は、めっき処理後の基板Wを高速回転させて乾燥させる機能を有する。ロード/アンロードステーション120には、基板ホルダ200が水平姿勢で載置される第1乗せ台122と第2乗せ台124が配置されている(図7参照)。ロード/アンロードステーション120では、既知の方法によって、第1乗せ台122又は第2乗せ台124に載置された基板ホルダ200への基板Wの着脱が行われる。搬送ロボット108は、レール109上を移動し、カセットテーブル102、スピンリンスドライヤ106及びロード/アンロードステーション120の間で基板Wを搬送する機能を有する。なお、別の実施形態では、めっき装置100は、ロード/アンロードステーション120に第1乗せ台122を備え、第2乗せ台124を備えなくてもよい。
さらに、めっき装置100は、ロード/アンロードステーション120に隣接するストッカ300を備える。ストッカ300は、複数の基板ホルダ200を収納する機能を有している。そして、ロード/アンロードステーション120で、基板Wを保持していない基板ホルダ200に基板Wを搭載するために、空の基板ホルダ200がストッカ300からロード/アンロードステーション120に搬送される。別言すると、ロード/アンロードステーション120で基板ホルダ200が必要なときに、基板ホルダ200が、ストッカ300からロード/アンロードステーション120へ搬送される。他方、ロード/アンロードステーション120で基板Wを保持していた基板ホルダ200から基板Wが取り出された後に、(基板ホルダ200に次の基板Wを搭載する必要がなければ)空になった基板ホルダ200がロード/アンロードステーション120からストッカ200に搬送される。すなわち、ロード/アンロードステーション120で基板ホルダ200が不要なときに、基板ホルダ200が、ロード/アンロードステーション120からストッカ300へ搬送される。また、めっき装置100では、ストッカ300に隣接するメンテナンスエリア500が設けられている。メンテナンスエリア500には、基板ホルダ200が水平姿勢で載置されるメンテナンス台520が配置されている(図7参照)。メンテナンスエリア500では、作業者は、メンテナンス台520に載置された基板ホルダ200の消耗部品の交換等のメンテナンスを行うことができる。なお、ストッカ300及びメンテナンスエリア500の詳細は後述する。
また、めっき装置100は、処理エリア112に、プリウェットモジュール126、プリソークモジュール128、第1リンスモジュール130a、ブローモジュール132、第2リンスモジュール130b及びめっきモジュール160をさらに備える。
プリウェットモジュール126は、純水を保持する槽を有する。プリウェットモジュール126では、基板Wが槽に保持された純水に浸漬され、その結果、プリウェットモジュール126は、基板Wの表面を濡らすことで、基板Wの親水性を良くする。プリソークモジュール128は、硫酸を保持する槽を有する。プリソークモジュール128は、基板Wの表面に形成したシード層等の導電層の表面の酸化膜を、槽に保持された硫酸によりエッチング除去する機能を有する。第1リンスモジュール130aは、洗浄液(純水等)を保持する槽を有する。第1リンスモジュール130aは、プリソーク後の基板Wを基板ホルダ200と共に槽に保持された洗浄液(純水等)で洗浄する機能を有する。ブローモジュール132は、既知の方法で基板W及び基板ホルダ200を乾燥させる槽を備え、洗浄後の基板W及び基板ホルダ200の液切りを行う。第2リンスモジュール130bは、洗浄液(純水等)を保持する槽を有し、めっき後の基板Wを基板ホルダ200と共に洗浄液で洗浄する機能を有する。めっきモジュール160は、一例として、めっき液を保持している複数の槽を含む。各めっき槽は、一例として、内部に1つの基板Wを収納する機能を有する。そして、各めっき槽において、基板Wは、めっき槽の内部に保持されるめっき液中
に浸漬され、銅めっき等のめっきが基板Wの表面に施される。
このように、プリウェットモジュール126、プリソークモジュール128、第1リンスモジュール130a、ブローモジュール132、第2リンスモジュール130b及びめっきモジュール160は、それぞれ基板Wを処理するための槽を備えている。基板Wを処理するためのこれらの槽ことを処理槽170と呼ぶ。
次に、めっき装置100で使用される基板ホルダ200の構成の一例について説明する。図3Aは、基板ホルダ200の正面図であり、図3Bは、基板ホルダ200の側面図である。図3A及び図3Bを参照すると、基板ホルダ200は、基板Wを保持するための本体部210と、本体部210の上端に設けられたアーム部220とを備えている。そして、本体部210は第1部材212と第2部材214とを備えている。基板ホルダ200は、第1部材212及び第2部材214によって基板Wを挟持することにより、基板Wを保持できる。
基板ホルダ200は、基板Wを保持するときには、めっき液が基板Wの外端部に付着しないように、基板Wの外端部をシールし、且つ表面を露出させるように基板Wを保持する。別言すると、第1部材212と第2部材214には、それぞれ開口216が形成されていて、基板Wは、それぞれの開口216から露出している。これにより、上述しためっきモジュール160において、基板Wの露出している部分にめっき処理が施される。特に本実施形態では、基板Wの両面が、基板ホルダ200から露出しているため、基板Wの両面にめっき処理が施される。なお、別の実施形態では、第1部材212のみに開口216が形成されていて、基板Wは、第1部材212の開口216のみから露出されてもよい。また、本実施形態では、基板Wは四角形状を有しているが、基板Wの形状はこの実施形態に限定されず、例えば、基板Wは丸い形状を有してもよい。
再び図1を参照すると、めっき装置100は、搬送システム190をさらに備える。搬送システム190は、水平レール192、第1搬送装置194を備える。搬送システム190は、直線状に並んだロード/アンロードステーション120と、プリウェットモジュール126、プリソークモジュール128、第1リンスモジュール130a、ブローモジュール132、第2リンスモジュール130b、及びめっきモジュール160の側方に位置する。第1搬送装置194は、既知の方法により、ロード/アンロードステーション120、プリウェットモジュール126、プリソークモジュール128、第1リンスモジュール130a、ブローモジュール132、第2リンスモジュール130b及びめっきモジュール160の間で基板ホルダ200を搬送する機能を有する。別言すると、第1搬送装置194は、基板ホルダ200を、ロード/アンロードステーション120の第1乗せ台122と処理槽170との間、及びロード/アンロードステーション120の第2乗せ台124と処理槽170との間で搬送する機能を有する。これにより、ロード/アンロードステーション120で基板Wを保持した基板ホルダ200は、各処理槽170に搬送され、基板Wは、各処理槽170で上述した処理が施される。
また、めっき装置100では、第1搬送装置194は、第1乗せ台122に載置された基板ホルダ200及び第2乗せ台124に載置された基板ホルダ200を同時に搬送可能に構成されている。これにより、第1搬送装置194は、1つの基板ホルダ200のみを搬送する第1搬送装置の2倍の数の基板ホルダ200を搬送できる。その結果、めっき装置100は、1つの基板ホルダ200のみを搬送する第1搬送装置を有するめっき装置よりも多くの基板Wを処理できる。
また、第1搬送装置194が基板ホルダ200を搬送するとき、基板ホルダ200のアーム部220の保持位置222(図3A参照)が、第1搬送装置194に保持される。第
1搬送装置194は、第1乗せ台122又は第2乗せ台124に載置された水平姿勢の基板ホルダ200を保持すると、基板ホルダ200を回転させて鉛直姿勢にする。その後、第1搬送装置194は、鉛直姿勢の基板ホルダ200を各処理槽170へ搬送する。なお、水平姿勢とは、基板ホルダ200が倒れているときの姿勢であり、板状の基板ホルダ200の基板Wが露出する面が上方向又は下方向を向いているときの姿勢である。また、鉛直姿勢とは、アーム部220が上に来るように、水平姿勢の基板ホルダ200を水平方向に延びる軸を中心として90度回転させたときの姿勢である。なお、別の実施形態では、ロード/アンロードステーション120にある機構により、基板ホルダ200の姿勢が水平姿勢から鉛直姿勢に変換された後に、鉛直姿勢の基板ホルダ200が各処理槽170へ搬送されてもよい。
また、基板ホルダ200が搬送されて、基板ホルダ200に保持された基板Wが各処理槽170内で処理されるとき、アーム部220の支持位置224(図3A参照)は各処理槽170のアーム受け部材(図示省略)の上に配置される。このため、基板ホルダ200が鉛直姿勢で支持された状態で、基板Wの処理が施される。また、めっき装置100では、めっきモジュール160のめっき液を保持している槽は電解めっき槽であるため、アーム部220に設けられた給電接点(コネクタ部)226がアーム受け部材に設けられた電気接点(図示省略)に接触して、外部電源から基板Wの表面に電流が供給される。これにより、基板Wにめっきが施される。
次に、上述したストッカ300のより詳細な構成について説明する。図4はストッカ300の正面図であり、図5は図4のA-A断面図である。また、図6Aはハンガーロック324が係合位置にあるときの図4のB-B断面図であり、図6Bはハンガーロック324が解除位置にあるときの図4のB-B断面図である。なお、図6A及び図6Bでは、基板ホルダ200が省略されている。図4を参照すると、ストッカ300は、一例として、複数のタワーベース320、一対のレーン340(図5参照)、複数のハンガー360、第1受け台370、第2受け台380、第1昇降装置(昇降装置)390、第2昇降装置400及びガイドレール410を備える。
一対のレーン340は、その間に基板ホルダ200が収まる間隔を設けられた状態で対向して配置されている(図5参照)。それぞれのレーン340は、一例としてチェーンやベルト等の環状に構成された部材から構成され、垂直方向に延びる2本の直線経路344とこの2本の直線路を繋ぐ2本の接続経路346とを有する環状経路342に沿って形成されている。また、それぞれのレーン340には、図示されていないスプロケットやプーリ等の動力伝達部材が接続されて、動力伝達部材から回転動力が供給される。つまり、一対のレーン340は、環状経路342に沿って移動可能に構成されている。なお、本明細書では、垂直方向は、一例として、水平面に対して直角の方向、又は重力方向である。
複数のハンガー360は、一対のレーン340の間に延びて一対のレーン340にその両端を支持された棒状部材362と、棒状部材362から延び互いに対向している一対の支持部材364とを有する(図5参照)。それぞれの支持部材364は、棒状部材362から離れる方向に延び互いに対向する一対のアーム366を有する。アーム366の端部は、L字状になっていて(図4参照)、タワーベース320を下側から支持可能に構成されている。別言すると、複数のハンガー360は、一対のレーン340の間に位置して、一対のレーン340の両方に支持されている。また、複数のハンガー360は、前記一対のレーン340の移動により一対のレーン340と共に移動でき、タワーベース320を支持できる。
また、ハンガー360は突起368を有している(図5参照)。そして、ガイドレール410には、突起368が嵌る溝が形成されている。これにより、ガイドレール410は
、ハンガー360を案内でき、ハンガー360の揺れを抑止できる。
複数のタワーベース320は、一例として、4つの部材322a,322b,322c,322d(図5、図6A及び図6B参照)と、4つの部材322a,322b,322c,322dを互いに接続するための接続部材(図示省略)とを有する。別言すると、4つの部材322a,322b,322c,322dは、図示しない構造により連結され一体になっている。それぞれのタワーベース320を構成する4つの部材322a,322b,322c,322dは、水平姿勢の基板ホルダ200の四隅を支持可能に構成されている(図5参照)。また、それぞれのタワーベース320を構成する4つの部材322a,322b,322c,322dは、それぞれハンガー360に支持されている。このため、ハンガー360が環状経路342に沿って移動すると、タワーベース320も、環状経路342に沿って移動する。つまり、複数のタワーベース320は、環状経路342に沿って移動可能に構成されている。このため、複数のタワーベース320が環状経路342に沿って移動することにより、タワーベース320によって支持されている基板ホルダ200をストッカ内部の所定の位置に移動させることができる。
また、タワーベース320は、一例として、基板ホルダ200の位置決めを行うための位置決め部材330を有する(図6A参照)。位置決め部材330は、一例として上側にその先端を向けているピンである。基板ホルダ200がタワーベース320に支持されたときに、位置決め部材330は、基板ホルダ200に形成されている第2被係合部240(本実施形態では孔)(図3A参照)と係合して、タワーベース320に対する基板ホルダ200の位置決めが行われる。
第1受け台370は、タワーベース320の4つの部材322a,322b,322c,322dをそれぞれ支持可能な4つの部材372a,372b,372c,372dを有する(図6A参照)。別言すると、第1受け台370は、タワーベース320を支持可能に構成されている。第1受け台370の4つの部材372a,372b,372c,372dには、タワーベース320が嵌る溝が形成されている。そして、タワーベース320の4つの部材322a,322b,322c,322dは、この溝にはまり込んで、第1受け台370に支持される。第1受け台370のこの溝には、タワーベース320を所定の位置に案内する傾斜面が設けられている。これにより、タワーベース320が第1受け台370に支持されるときには、タワーベース320は、所定の位置に位置決めされている。このとき、第1受け台370に支持されているタワーベース320に支持される基板ホルダ200の位置を第1位置374と呼ぶ(図4参照)。また、第2受け台380は、第1受け台370と同様に、タワーベース320の4つの部材322a,322b,322c,322dをそれぞれ支持可能な4つの部材を有し、タワーベース320を支持可能に構成されている。そして、第2受け台380に支持されているタワーベース320に支持される基板ホルダ200の位置を第2位置384と呼ぶ(図4参照)。
また、図6A及び図6Bを参照すると、第1受け台370は電磁石376を有している。そして、タワーベース320は、電磁石376の磁力により駆動するハンガーロック324を有している(図6A参照)。磁力が、電磁石376からタワーベース320へ印加されていない場合、ハンガーロック324は、図6Aに示される係合位置に位置していて、ハンガー360は、ハンガーロック324の下側からタワーベース320を支持できる。また、磁力が、電磁石376からタワーベース320へ印加されると、ハンガーロック324は、係合位置から解除位置に移動する(図6B参照)。その結果、ハンガー360は、ハンガーロック324の下側からタワーベース320を支持できなくなる。つまり、タワーベース320は、ハンガーロック324の駆動により、ハンガー360から着脱される。そして、ハンガー360は、タワーベース320を第1受け台370に残した状態で移動できる。その結果、ハンガー360は、後述する基板ホルダ200の搬送時に、基
板ホルダ200の搬送の邪魔にならない位置に移動できる。なお、第2受け台380も、第1受け台370と同様に電磁石376を有している。このため、ハンガー360は、タワーベース320を第2受け台380に残した状態でも移動できる。
また、タワーベース320は、磁性体を含んで構成されている。これにより、タワーベース320が第1受け台370又は第2受け台380に支持されているときに、電磁石376が作動すると、タワーベース320は、磁力よって、第1受け台370又は第2受け台380により強固に固定される。
なお、めっき装置100では、ハンガー360に識別番号が割り振られていて、タワーベース320及び基板ホルダ200には、それぞれハンガー360の識別番号と対応する識別番号が割り振られている。そして、各ハンガー360は、対応する識別番号が割り振られているタワーベース320を支持するように構成されている。また、タワーベース320は、対応する識別番号が割り振られている基板ホルダ200を支持するように構成されている。
また、第1昇降装置390は、既知の機構により、ハンガー360を、ハンガー360が一対のレーン340に支持される位置と、第1受け台370がタワーベース320を支持する位置との間で移動させることができる(図4参照)。その結果、第1昇降装置390は、一対のレーン340に支持されているタワーベース320に支持されている基板ホルダ200を第1位置374へ移動できる。他方、第2昇降装置400は、既知の機構により、ハンガー360を、ハンガー360が一対のレーン340に支持される位置と、第2受け台380がタワーベース320を支持する位置との間で移動できる。その結果、第2昇降装置400は、一対のレーン340に支持されているタワーベース320に支持されている基板ホルダ200を第2位置384へ移動できる。
また、ストッカ300が鉛直姿勢の複数の基板ホルダ200を水平方向に並べて収納する場合、収納される基板ホルダ200の枚数に応じて、ストッカ300のフットプリントが増加する。これに対し、ストッカ300は、上記の構成を備えるため、水平姿勢の複数の基板ホルダ200を垂直方向に並ぶように収納可能に構成されている(図4参照)。これにより、ストッカ300は、複数の基板ホルダ200を垂直方向に並べて収納することができる。その結果、めっき装置100は、フットプリントを増加させることなく、複数の基板ホルダ200を収納できる。
また、めっき装置100では、ストッカ300は、スピンリンスドライヤ106の上に配置されている(図2参照)。これにより、ストッカ300とスピンリンスドライヤ106とがフットプリントを共有することができ、めっき装置100のフットプリントの面積が低減される。
次に、ロード/アンロードステーション120、ストッカ300及びメンテナンスエリア500の間の詳細な構成について説明する。図7は、めっき装置100における、ロード/アンロードステーション120、ストッカ300及びメンテナンスエリア500の部分を示す図である。なお、ストッカ300は、上述した第1位置374及び第2位置384が見えるように、ストッカ300の他の構成要素を省略して図示されている。また、図7と、後述する図8-1から図8-13及び図9-1から図9-5では、破線901で囲まれた図は、めっき装置100の上側から見た平面図を表している。そして、破線902で囲まれた図、破線903で囲まれた図及び破線904で囲まれた図は、破線901で囲まれた図を、図7の左方向、右方向及び下方向からそれぞれ見た図を示している。
図7を参照すると、めっき装置100は、第1ロボット600、第2ロボット620、
第3ロボット640、レール660及びレール680をさらに備える。第1ロボット600は、レール660に沿って移動でき、基板ホルダ200を、水平姿勢のままで、第1乗せ台122と第2乗せ台124とストッカ300の内の第1位置374との間で搬送する機能を有している。より詳細には、第1ロボット600は、一例として、図示しないアクチュエータによってレール660に沿って移動できるエアシリンダ602と、エアシリンダ602によって上下方向に駆動するフレーム604とを備える。そして、フレーム604は、2つの基板ホルダ200を支持できるように構成されている(図8-10参照)。フレーム604が上昇することにより、第1ロボット600は、タワーベース320に支持されて第1位置374に位置している基板ホルダ200又は、第1乗せ台122若しくは第2乗せ台124に載置されている基板ホルダ200を持ち上げて、支持することができる。第1ロボット600が基板ホルダ200を支持した後に、エアシリンダ602がレール660に沿って移動し、その後、エアシリンダ602がフレーム604を下降させる。このようにして、第1ロボット600は、基板ホルダ200を当初の位置から他の位置に搬送している。なお、他の実施形態では、フレーム604が1つの基板ホルダ200のみを支持できるように構成されていてもよい。このような構成でも、第1ロボット600は、基板ホルダ200を、水平姿勢のままで、第1乗せ台122と第2乗せ台124とストッカ300の内の第1位置374との間で搬送できる。
また、第2ロボット620は、一例として、図示しないアクチュエータによってレール680に沿って移動できるエアシリンダ622と、エアシリンダ622によって上下方向に駆動するフレーム624とを備える。第2ロボット620は、第1ロボット600と同様の方法で、基板ホルダ200を、水平姿勢のままで、ストッカ300の内の第2位置384とメンテナンス台520との間で搬送する機能を有している。このため、水平方向に向けられた状態の基板ホルダ200が、第2ロボット620によってメンテナンス台520に搬送される。その結果、作業者は、基板ホルダ200を回転させることなくメンテナンス台520に載置された基板ホルダ200をメンテナンスできる。すなわち、基板ホルダ200を回転させるための空間がメンテナンスエリア500に必要ない。
また、第3ロボット640は、レール680に沿って移動でき、図示しないアクチュエータによってレール680に沿って移動できるエアシリンダ642と、エアシリンダ642によって上下方向に駆動するフレーム644とを備える。第3ロボット640は、第1ロボット600と同様の方法で、基板ホルダ200を、水平姿勢のままで、第1位置374と第2位置384との間で搬送する機能を有している。
なお、第1ロボット600及び第2ロボット620は、第2搬送装置700に含まれる。すなわち、第2搬送装置700は、基板ホルダ200を、水平姿勢のままで、第1乗せ台122と第2乗せ台124とストッカ300とメンテナンス台520との間で搬送する機能を有している。また、別の実施形態では、第2搬送装置700は、第1ロボット600を備え、第2ロボット620を備えなくてもよい。この場合、第1乗せ台122、第1位置374及びメンテナンス台520が直線上に位置し、第1ロボット600が、この直線が延びる方向に移動し、基板ホルダ200を、第1乗せ台122、第1位置374及びメンテナンス台520の間で搬送してもよい。
しかしながら、第1乗せ台122、第1位置374及びメンテナンス台520が直線上に位置せず、めっき装置100のように、第1乗せ台122及び第1位置374が並ぶ方向が、第1位置374及びメンテナンス台520が並ぶ方向と直交している方が好ましい。別言すると、めっき装置100のように、第1ロボット600が基板ホルダ200を搬送する第1方向910と、第2ロボット620及び第3ロボット640が基板ホルダ200を搬送する第2方向912とが直交している方が好ましい(図7参照)。第1位置374、第1乗せ台122及びメンテナンス台520が直線状に並べられて配置されているめ
っき装置が据え付けられるためには、第1位置374、第1乗せ台122及びメンテナンス台520が並べられる直線に延びる長い空間が必要となる。これに対し、めっき装置100は、据え付けられるために、第1位置374、第1乗せ台122及びメンテナンス台520が直線状に並べられて配置されているめっき装置よりも、直線に延びる長い空間を必要としない。
また、めっき装置100は、上述のように、第1搬送装置194と異なる第2搬送装置700を備える。これにより、第2搬送装置700が、基板ホルダ200を、第1乗せ台122と第2乗せ台124とストッカ300とメンテナンス台520との間で搬送している間に、第1搬送装置194は他の基板ホルダ200を搬送可能である。すなわち、めっき装置100は、第1乗せ台122とストッカ300との間で基板ホルダ200を搬送している間にも、他の基板ホルダ200を搬送できる。
また、第1ロボット600、第2ロボット620及び第3ロボット640は、それぞれ基板ホルダ200の位置決めを行うための位置決め部材710を有する(図7参照)。位置決め部材710は、一例として上側にその先端を向けているピンである。基板ホルダ200の搬送時に、位置決め部材710は、基板ホルダ200に形成されている第1被係合部230(本実施形態では孔)(図3A参照)と係合して、基板ホルダ200を搬送している第1ロボット600、第2ロボット620又は第3ロボット640に対する基板ホルダ200の位置決めが行われる。
また、基板ホルダ200が故障した場合、処理槽170の液体が、基板ホルダ200の内部に残る場合がある。この場合、第1乗せ台122又は第2乗せ台124において基板ホルダ200が開かれて基板Wが基板ホルダ200から取り外されるときに、基板ホルダ200の内部に残った液体が落下する虞がある。これに対し、本実施形態では、めっき装置100は、第1乗せ台122に基板ホルダ200が載置されたときに、この基板ホルダ200の下部に位置するドレンパン720aと、第2乗せ台124に基板ホルダ200が載置されたときに、この基板ホルダ200の下部に位置するドレンパン720bと、を備える。これにより、めっき装置100は、基板ホルダ200から落下した液体をドレンパン720a,720bにより回収できる。
なお、ドレンパン720a,720bの大きさ及び形状は、特に限定されない。しかしながら、第1乗せ台122に載置されている基板ホルダ200の下面側の開口216の全体の直下には、ドレンパン720aが必ず位置している方が好ましい。また、第2乗せ台124に載置されている基板ホルダ200の下面側の開口216の直下には、ドレンパン720bが必ず位置している方が好ましい。基板ホルダ200が開かれるときには、基板ホルダ200の内部に残る液体の多くが、基板ホルダ200の下側の開口216の縁の位置から落下する。このため、上述のように、基板ホルダ200の下面側の開口216の直下にドレンパン720a及びドレンパン720bが位置している方が、ドレンパン720a及びドレンパン720bは、基板ホルダ200から落下した液体をより多く回収できる。
(ストッカからロード/アンロードステーションへの基板ホルダの搬送動作)
次に、図8-1から図8-13を参照して、ストッカ300からロード/アンロードステーション120への基板ホルダ200の搬送動作の一例について説明する。初期状態では、図8-1に示されるように、基板ホルダ200が、第1位置374及び第2位置384にそれぞれ配置されている。
めっき装置100が搬送動作を開始すると、第1ロボット600のエアシリンダ602が、フレーム604を上昇させる(図8-2参照)。これにより、第1位置374に位置
している基板ホルダ200が、第1ロボット600に持ち上げられて、支持される。このとき、第1ロボット600の位置決め部材710は、基板ホルダ200の第1被係合部230と係合し、第1ロボット600に対する基板ホルダ200の位置決めが行われる。次いで、第1ロボット600が、レール660に沿って、第1方向910に移動する(図8-3参照)。これにより、基板ホルダ200は、第1乗せ台122の直上に移動する。次いで、第1ロボット600のエアシリンダ602が、フレーム604を下降させる(図8-4参照)。これにより、基板ホルダ200が、第1乗せ台122に載置される。
次いで、第3ロボット640のエアシリンダ642が、フレーム644を上昇させる(図8-5参照)。これにより、第2位置384に位置している基板ホルダ200が、第3ロボット640に持ち上げられて、支持される。このとき、第3ロボット640の位置決め部材710は、基板ホルダ200の第1被係合部230と係合し、第3ロボット640に対する基板ホルダ200の位置決めが行われる。次いで、第3ロボット640が、レール680に沿って、第2方向912に移動する(図8-6参照)。これにより、基板ホルダ200は、第1位置374の直上に移動する。次いで、第3ロボット640のエアシリンダ642が、フレーム644を下降させる(図8-7参照)。これにより、基板ホルダ200は、タワーベース320に支持されて、第1位置374に配置される。このとき、タワーベース320の位置決め部材330は、基板ホルダ200の第2被係合部240と係合し、タワーベース320に対する基板ホルダ200の位置決めが行われる。次いで、第3ロボット640が、レール680に沿って、第2方向912に移動し、初期位置に戻る(図8-8参照)。次いで、第1ロボット600が、レール660に沿って、第1方向910に移動し、初期位置に戻る(図8-9参照)。
次いで、第1ロボット600のエアシリンダ602が、フレーム604を上昇させる(図8-10参照)。これにより、第1位置374に位置している基板ホルダ200及び第1乗せ台122に載置されている基板ホルダ200が、第1ロボット600に持ち上げられて、支持される。このとき、第1ロボット600の各位置決め部材710は、それぞれに対応する基板ホルダ200の第1被係合部230と係合し、第1ロボット600に対する各基板ホルダ200の位置決めが行われる。次いで、第1ロボット600が、レール660に沿って、第1方向910に移動する(図8-11参照)。これにより、2つの基板ホルダ200は、それぞれ第1乗せ台122及び第2乗せ台124の直上に移動する。次いで、第1ロボット600のエアシリンダ602が、フレーム604を下降させる(図8-12参照)。これにより、2つの基板ホルダ200が、それぞれ第1乗せ台122及び第2乗せ台124に載置される。次いで、第1ロボット600が、レール660に沿って、第1方向910に移動し、初期位置に戻る(図8-13参照)。このようにして、めっき装置100は、ストッカ300からロード/アンロードステーション120へ基板ホルダ200を搬送できる。そして、ロード/アンロードステーション120へ搬送された基板ホルダ200には、上述したように、基板Wが保持される。
(ストッカからメンテナンス台への基板ホルダの搬送動作)
次に、図9-1から図9-5を参照して、ストッカ300からメンテナンス台520への基板ホルダ200の搬送動作の一例について説明する。初期状態では、図9-1に示されるように、基板ホルダ200が、第2位置384に配置されている。
めっき装置100が搬送動作を開始すると、第2ロボット620が、レール680に沿って、第2方向912に移動する(図9-2参照)これにより、第2ロボット620のフレーム624が、第2位置384に配置されている基板ホルダ200の直下に移動する。次いで、第2ロボット620のエアシリンダ622が、フレーム624を上昇させる(図9-3参照)。これにより、第2位置384に位置している基板ホルダ200が、第2ロボット620に持ち上げられて、支持される。このとき、第2ロボット620の位置決め
部材710は、基板ホルダ200の第1被係合部230と係合し、第2ロボット620に対する基板ホルダ200の位置決めが行われる。次いで、第2ロボット620が、レール680に沿って、第2方向912に移動する(図9-4参照)。これにより、基板ホルダ200は、メンテナンス台520の直上に移動する。次いで、第2ロボット620のエアシリンダ622が、フレーム624を下降させる(図9-5参照)。これにより、基板ホルダ200が、メンテナンス台520に載置される。このようにして、めっき装置100は、ストッカ300からメンテナンス台520へ基板ホルダ200を搬送できる。
[付記]
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
付記1に係る基板処理装置は、基板を処理するための基板処理装置であって、板状の基板ホルダに保持された前記基板を処理するための処理槽と、前記基板ホルダが水平姿勢で載置され、前記基板ホルダに対して前記基板の着脱が行われる第1乗せ台と、前記基板ホルダを、前記第1乗せ台と前記処理槽との間で搬送するための第1搬送装置と、前記基板ホルダが前記水平姿勢で載置され、前記基板ホルダのメンテナンスが行われるメンテナンス台と、前記基板ホルダが前記水平姿勢で収納されるストッカと、前記基板ホルダを、前記水平姿勢のままで、前記第1乗せ台と前記ストッカと前記メンテナンス台との間で搬送するための第2搬送装置と、を備える。
付記1に係る基板処理装置によれば、第2搬送装置が、基板ホルダを、第1乗せ台とストッカとメンテナンス台との間で搬送している間に、第1搬送装置は他の基板ホルダを搬送可能である。すなわち、このめっき装置は、第1乗せ台とストッカとの間で基板ホルダを搬送している間にも、他の基板ホルダを搬送できる。また、水平方向に向けられた状態の前記基板ホルダがメンテナンス台に搬送される。このため、作業者が、基板ホルダのメンテナンスを行うために、基板ホルダを鉛直姿勢から水平姿勢に回転させる必要がない。つまり、基板ホルダが回転するための空間がメンテナンスエリアに必要ない。
(付記2)
付記2に係る基板処理装置によれば、付記1に記載の基板処理装置において、前記ストッカは、複数の前記基板ホルダを垂直方向に並ぶように収納可能に構成されている。
ストッカが鉛直姿勢の複数の基板ホルダを水平方向に並べて収納する場合、収納される基板ホルダの枚数に応じて、ストッカのフットプリントが増加する。これに対し、付記2に係る基板処理装置では、ストッカは、複数の基板ホルダを垂直方向に並べて収納することができる。その結果、この基板処理装置は、フットプリントを増加させることなく、複数の基板ホルダを収納できる。
(付記3)
付記3に係る基板処理装置によれば、付記1又は2に記載の基板処理装置において、前記第2搬送装置は、前記ストッカ内の第1位置と前記第1乗せ台との間で前記基板ホルダを搬送するための第1ロボットを有し、前記第2搬送装置は、前記ストッカ内の第2位置と前記メンテナンス台との間で前記基板ホルダを搬送するための第2ロボットを有する。
付記3に係る基板処理装置によれば、第1ロボットが、第1位置と第1乗せ台との間で基板ホルダを搬送できる。また、第2ロボットが、第2位置とメンテナンス台との間で基板ホルダを搬送できる。
(付記4)
付記4に係る基板処理装置によれば、付記3に記載の基板処理装置において、前記基板ホルダを、前記第1位置と前記第2位置との間で搬送するための第3ロボットをさらに備える。
付記4に係る基板処理装置によれば、第3ロボットが、基板ホルダを、第1位置と第2位置との間で搬送できる。
(付記5)
付記5に係る基板処理装置によれば、付記4に記載の基板処理装置において、前記第1ロボットは、前記基板ホルダを第1方向に搬送し、前記第2ロボット及び前記第3ロボットは、前記基板ホルダを第2方向に搬送し、前記第1方向と前記第2方向とは直交する。
第1位置、第1乗せ台及びメンテナンス台が直線状に並べられて配置されている基板処理装置が据え付けられるためには、第1位置、第1乗せ台及びメンテナンス台が並べられる直線に延びる長い空間が必要となる。これに対し、付記5に係る基板処理装置は、第1方向と第2方向とが直交している。このため、この基板処理装置は、据え付けられるために、第1位置、第1乗せ台及びメンテナンス台が直線状に並べられて配置されている基板処理装置よりも、直線に延びる長い空間を必要としない。
(付記6)
付記6に係る基板処理装置によれば、付記5に記載の基板処理装置において、前記第1ロボット、前記第2ロボット及び前記第3ロボットのうち少なくとも1つは、前記基板ホルダに形成されている第1被係合部と係合して前記基板ホルダの位置決めを行うための位置決め部材を有する。
付記6に係る基板処理装置によれば、第1ロボット、第2ロボット及び第3ロボットのうち少なくとも1つは、基板ホルダの搬送時に、位置決め部材を用いて、第1ロボット、第2ロボット及び第3ロボットのうち少なくとも1つに対する基板ホルダの位置決めができる。
(付記7)
付記7に係る基板処理装置によれば、付記1から6のいずれか1つに記載の基板処理装置において、前記ストッカは、環状経路に沿って移動可能に構成された複数のタワーベースを有し、それぞれの前記タワーベースは、前記水平姿勢の前記基板ホルダを支持可能に構成されている。
付記7に係る基板処理装置は、複数のタワーベースが環状経路に沿って移動することにより、タワーベースによって支持されている基板ホルダをストッカ内部の所定の位置に移動させることができる。
(付記8)
付記8に係る基板処理装置によれば、付記3に従属する付記7に記載の基板処理装置において、前記ストッカは、それぞれ前記環状経路に沿って形成され、互いに対向する一対のレーンであって、それぞれ前記環状経路に沿って移動可能に構成される一対のレーンと、前記一対のレーンの間に位置して前記一対のレーンの両方に支持される複数のハンガーであって、前記一対のレーンの移動により前記一対のレーンと共に移動をし、前記タワーベースを着脱自在に支持する複数のハンガーと、前記タワーベースを支持するための第1受け台と、前記ハンガーを、前記ハンガーが前記一対のレーンに支持される位置と、前記第1受け台が前記タワーベースを支持する位置との間で、移動させるための昇降装置と、
を有し、前記タワーベースが前記第1受け台に支持されたときの、当該タワーベースに支持されている前記基板ホルダの位置が、前記第1位置である。
付記8に係る基板処理装置によれば、それぞれタワーベースに支持されている複数の基板ホルダを第1位置に移動させることができる。
(付記9)
付記9に係る基板処理装置によれば、付記8に記載の基板処理装置において、前記第1受け台は、電磁石を有し、前記タワーベースは、前記電磁石の磁力により駆動するハンガーロックを有し、前記タワーベースが、前記ハンガーロックの駆動により、前記ハンガーから着脱される。
付記9に係る基板処理装置によれば、ハンガーは、ハンガーロックの駆動により、タワーベースを着脱できる。
(付記10)
付記10に係る基板処理装置によれば、付記9に記載の基板処理装置において、前記タワーベースは、磁性体を含んで構成されている。
付記10に係る基板処理装置によれば、タワーベースが第1受け台に支持されているときに、電磁石が作動すると、タワーベースは、磁力よって、第1受け台により強固に固定される。
(付記11)
付記11に係る基板処理装置によれば、付記8から10のいずれか1つに記載の基板処理装置において、前記ハンガーは突起を有し、前記ストッカは、前記突起が嵌る溝が形成され且つ前記ハンガーを案内するためのガイドレールをさらに備える。
付記11に係る基板処理装置によれば、ガイドレールは、ハンガーを案内でき、ハンガーの揺れを抑止できる。
(付記12)
付記12に係る基板処理装置によれば、付記7から11のいずれか1つに記載の基板処理装置において、前記タワーベースは、前記基板ホルダに形成されている第2被係合部と係合して前記基板ホルダの位置決めを行うための位置決め部材を有する。
付記12に係る基板処理装置によれば、タワーベースは、基板ホルダを支持するときに、位置決め部材を用いて、タワーベースに対する基板ホルダの位置決めができる。
(付記13)
付記13に係る基板処理装置によれば、付記1から12のいずれか1つに記載の基板処理装置において、前記基板ホルダが前記水平姿勢で載置され、前記基板ホルダに対して前記基板の着脱が行われる第2乗せ台をさらに備え、前記第2搬送装置は、前記基板ホルダを、前記水平姿勢のままで、前記第1乗せ台と前記第2乗せ台と前記ストッカと前記メンテナンス台との間で搬送するように構成され、前記第1搬送装置は、前記第1乗せ台に載置された前記基板ホルダ及び前記第2乗せ台に載置された前記基板ホルダを同時に搬送可能に構成されている。
付記13に係る基板処理装置によれば、第1搬送装置は、1つの基板ホルダのみを搬送する第1搬送装置の2倍の数の基板ホルダを搬送できる。その結果、この基板処理装置は、1つの基板ホルダのみを搬送する第1搬送装置を有する基板処理装置よりも多くの基板
を処理できる。
(付記14)
付記14に係る基板処理装置は、付記1から13のいずれか1つに記載の基板処理装置において、前記第1乗せ台に前記基板ホルダが載置されたときに、前記基板ホルダの下部に位置するドレンパンをさらに備える。
基板ホルダが故障した場合、処理槽の液体が、基板ホルダの内部に残る場合がある。この場合、第1乗せ台において基板ホルダが開かれて基板が基板ホルダから取り外されるときに、基板ホルダの内部に残った液体が落下する虞がある。これに対し、付記14に係る基板処理装置は、基板ホルダから落下した液体をドレンパンにより回収できる。
(付記15)
付記15に係る基板処理装置は、付記1から14のいずれか1つに記載の基板処理装置において、前記ストッカの下に、スピンリンスドライヤをさらに備える。
付記14に係る基板処理装置によれば、ストッカとスピンリンスドライヤとがフットプリントを共有することができ、この基板処理装置のフットプリントの面積が低減される。
以上、本発明に係る幾つかの実施形態のみを説明したが、本発明の新規の教示や利点から実質的に外れることなく例示の実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には容易に理解できるであろう。従って、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含むことを意図する。また、上記実施形態を任意に組み合わせても良い。
100:めっき装置
106:スピンリンスドライヤ
120:アンロードステーション
122:第1乗せ台
124:第2乗せ台
170:処理槽
194:第1搬送装置
200:基板ホルダ
230:第1被係合部
240:第2被係合部
300:ストッカ
320:タワーベース
324:ハンガーロック
330:位置決め部材
340:レーン
342:環状経路
360:ハンガー
370:第1受け台
374:第1位置
376:電磁石
380:第2受け台
384:第2位置
390:第1昇降装置
400:第2昇降装置
410:ガイドレール
500:メンテナンスエリア
520:メンテナンス台
600:第1ロボット
620:第2ロボット
640:第3ロボット
700:第2搬送装置
710:位置決め部材
720a,720b:ドレンパン
W:基板

Claims (15)

  1. 基板を処理するための基板処理装置であって、
    板状の基板ホルダに保持された前記基板を処理するための処理槽と、
    前記基板ホルダが水平姿勢で載置され、前記基板ホルダに対して前記基板の着脱が行われる第1乗せ台と、
    前記基板ホルダを、前記第1乗せ台と前記処理槽との間で搬送するための第1搬送装置と、
    前記基板ホルダが前記水平姿勢で載置され、前記基板ホルダのメンテナンスが行われるメンテナンス台と、
    前記基板ホルダが前記水平姿勢で収納されるストッカと、
    前記基板ホルダを、前記水平姿勢のままで、前記第1乗せ台と前記ストッカと前記メンテナンス台との間で搬送するための第2搬送装置と、
    を備える、
    基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記ストッカは、複数の前記基板ホルダを垂直方向に並ぶように収納可能に構成されている、
    基板処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の基板処理装置において、
    前記第2搬送装置は、前記ストッカ内の第1位置と前記第1乗せ台との間で前記基板ホルダを搬送するための第1ロボットを有し、
    前記第2搬送装置は、前記ストッカ内の第2位置と前記メンテナンス台との間で前記基板ホルダを搬送するための第2ロボットを有する、
    基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置において、
    前記基板ホルダを、前記第1位置と前記第2位置との間で搬送するための第3ロボットをさらに備える、
    基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置において、
    前記第1ロボットは、前記基板ホルダを第1方向に搬送し、
    前記第2ロボット及び前記第3ロボットは、前記基板ホルダを第2方向に搬送し、
    前記第1方向と前記第2方向とは直交する、
    基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置において、
    前記第1ロボット、前記第2ロボット及び前記第3ロボットのうち少なくとも1つは、前記基板ホルダに形成されている第1被係合部と係合して前記基板ホルダの位置決めを行うための位置決め部材を有する、
    基板処理装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の基板処理装置において、
    前記ストッカは、環状経路に沿って移動可能に構成された複数のタワーベースを有し、
    それぞれの前記タワーベースは、前記水平姿勢の前記基板ホルダを支持可能に構成されている、
    基板搬送装置。
  8. 請求項3に従属する請求項7に記載の基板処理装置において、
    前記ストッカは、
    それぞれ前記環状経路に沿って形成され、互いに対向する一対のレーンであって、それぞれ前記環状経路に沿って移動可能に構成される一対のレーンと、
    前記一対のレーンの間に位置して前記一対のレーンの両方に支持される複数のハンガーであって、前記一対のレーンの移動により前記一対のレーンと共に移動をし、前記タワーベースを着脱自在に支持する複数のハンガーと、
    前記タワーベースを支持するための第1受け台と、
    前記ハンガーを、前記ハンガーが前記一対のレーンに支持される位置と、前記第1受け台が前記タワーベースを支持する位置との間で、移動させるための昇降装置と、
    を有し、
    前記タワーベースが前記第1受け台に支持されたときの、当該タワーベースに支持されている前記基板ホルダの位置が、前記第1位置である、
    基板処理装置。
  9. 請求項8に記載の基板処理装置において、
    前記第1受け台は、電磁石を有し、
    前記タワーベースは、前記電磁石の磁力により駆動するハンガーロックを有し、
    前記タワーベースが、前記ハンガーロックの駆動により、前記ハンガーから着脱される、
    基板処理装置。
  10. 請求項9に記載の基板処理装置において、
    前記タワーベースは、磁性体を含んで構成されている、
    基板処理装置。
  11. 請求項8から10のいずれか1項に記載の基板処理装置において、
    前記ハンガーは突起を有し、
    前記ストッカは、前記突起が嵌る溝が形成され且つ前記ハンガーを案内するためのガイドレールをさらに備える、
    基板処理装置。
  12. 請求項7から11のいずれか1項に記載の基板処理装置において、
    前記タワーベースは、前記基板ホルダに形成されている第2被係合部と係合して前記基板ホルダの位置決めを行うための位置決め部材を有する、
    基板処理装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の基板処理装置において、
    前記基板ホルダが前記水平姿勢で載置され、前記基板ホルダに対して前記基板の着脱が行われる第2乗せ台をさらに備え、
    前記第2搬送装置は、前記基板ホルダを、前記水平姿勢のままで、前記第1乗せ台と前記第2乗せ台と前記ストッカと前記メンテナンス台との間で搬送するように構成され、
    前記第1搬送装置は、前記第1乗せ台に載置された前記基板ホルダ及び前記第2乗せ台に載置された前記基板ホルダを同時に搬送可能に構成されている、
    基板処理装置。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の基板処理装置において、
    前記第1乗せ台に前記基板ホルダが載置されたときに、前記基板ホルダの下部に位置するドレンパンをさらに備える、
    基板処理装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の基板処理装置において、
    前記ストッカの下に、スピンリンスドライヤをさらに備える、
    基板処理装置。
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