JP2022041061A - マルチコプター - Google Patents
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Abstract
Description
本発明者らは、マルチコプターの航続距離を延ばす方策として、マルチコプターに発電機と当該発電機を駆動するエンジンを搭載し、飛行中に発電を行って、その電力で回転翼(プロペラ)を駆動する方式を発明した。
そのため、セルモーターが取り付けられたエンジンや、リコイルスターターが取り付けられたエンジンが知られている。
しかしながらセルモーターは、相当に重量がある。リコイルスターターは、セルモーターに比べると重量は軽いが、セルモーターやリコイルスターターは、始動時だけに使用するものであり。飛行中に使用することはない。
マルチコプターは、原則的に回転翼が発生させる送風のみによって浮力を発生させるものであるから、機体の軽量化が求められる。
本発明はこの問題に注目し、エンジンによって駆動する発電機と、モータによって回転し揚力を発生させる回転翼するマルチコプターであって、エンジンの始動が容易なマルチコプターを開発することを課題とするものである。
エンジンの形式は限定されるものではなく、例えばレシプロエンジンやロータリーエンジン、タービンエンジン、ジェットエンジン等の公知のエンジンが採用可能である。またエンジンは水冷式であっても空冷式であってよい。
本態様のマルチコプターは、発電機を有しており、発電機によって発生させた電気をモータに供給することができる。そのため本態様のマルチコプターは、航続距離が長い。
本態様のマルチコプターでは、エンジンの回転軸が天地方向に向けて配置されているので、外部の機器を利用してエンジンを始動させる際に、上から器具を押し当てることができ、マルチコプターが外力によって移動しにくく、始動しやすい。
本態様によると、回転軸の端部又は回転軸と一体的に回転する部材を露出可能であるから、器具を接続しやすい。
本態様のマルチコプターは、空間を有効活用することができ、全体を小型化することができる。
本実施形態のマルチコプター100は、公知のそれと同様に、回転翼2を有し、当該回転翼2は、モータ20によって回転する。
本実施形態のマルチコプター100には、発電機11と、エンジン135が搭載されている。発電機11は、エンジン135と一体化されており、エンジン135を駆動することによって電気を発生させることができる。エンジン135は、燃料タンクから燃料が供給されて回転する。
発電機11は、蓄電池(図示せず)に接続されており、飛行中に発電機11で発電し、直接、または蓄電池を介してモータ20に給電される。
そのため、本実施形態のマルチコプター100は、航続距離が長い。
本実施形態のマルチコプター100は、本体部103と、4個の回転翼2を有している。回転翼2は、モータ20によって回転する。
本体部103は、図1の様に、支持フレーム部105と、リブ部106と、制御機器載置部107と、脚部12を有している。
また本実施形態では、支持フレーム部105自身の一部に中空部200があり、当該中空部200が燃料タンクとして機能する。中空部200の内面は、軟質の樹脂でコーティングするか、軟質の樹脂で内張りをおこなうことが推奨される。
軟質の樹脂で内張りすることにより、衝撃を受けて支持フレーム部105に亀裂が生じた際に、燃料の漏出を防ぐことができる。
また中空部200内に耐油性軟質樹脂(ゴムなど)で製作された燃料バッグ(ブラダー)を内蔵させ、支持フレーム部105に直接燃料が触れない構造とすることも、燃料の漏洩を防ぐ目的として有効である。
外郭部材112は、外筒状の外側周壁部115と、内筒状の内側周壁部117と、両者の下端部を繋ぐ底壁部118を有している。外郭部材112には、図4乃至図6の様に、外側周壁部115の内周を取り巻く環状の溝部120がある。溝部120は、上面が解放されている。外郭部材112の中央には、大きな開口121がある。
外側周壁部115を単体でみると、平面断面が円形であり、筒状を呈している。
内側周壁部117も平面断面が円形であり、筒状である。内側周壁部117は、外側周壁部115と同心であり、外側周壁部115によって囲まれた領域に立設されている。内側周壁部117は、外側周壁部115よりも高さが低く、上端に内フランジ122が形成されている。
中蓋部材113は、前記した外側周壁部115の内壁にぴったりと挿入される筒状の内筒部123を有し、当該内筒部123の一端に内フランジ125が設けられたものである。中蓋部材113の内フランジ125の内径は、外郭部材112の内側周壁部117の内フランジ122の内径と略等しい。
即ち、外郭部材112に中蓋部材113が挿入され、外郭部材112の内フランジ122と、中蓋部材113の内フランジ125の中心側の面が合わされ、両者の間がねじ145等の締結要素で結合されている。
そして中蓋部材113の内フランジ125によって、外郭部材112の溝部120の上面の開口が封鎖されている。
その結果、外郭部材112の溝部120と、内筒部123の一端に内フランジ125に囲まれた、環状の中空部200が形成されている。そして、当該環状の中空部200が燃料タンクとして機能する。
本実施形態では、中空部200につながる燃料供給口86があり、当該燃料供給口86には、栓87が装着されている。燃料供給口86は、支持フレーム部105の外側面に設けられている。
中間蓋部材146は、円環状の支持枠部155と、当該支持枠部155の内縁側から垂下された垂下部156を有し、当該垂下部156の下端に内フランジ157が形成された部材である。中間蓋部材146は、上下方向に貫通している。
支持枠部155には、小蓋部147が4個設けられている。
本実施形態では。図5の様に、中間蓋部材146の支持枠部155に、支持部材126の上側環状部材130が、ネジ167等の締結要素によって結合されており、支持部材126の接続部材132及び下側環状部材131が、中間蓋部材146の開口内に入り込んでいる。
また支持部材126の上に外蓋部材127が取り付けられている。
また下側環状部材131及びその近傍の接続部材132は、内側周壁部117によって構成される小空洞部138の中に入り込んでいる。
エンジン135は、単気筒、空冷の2ストロークエンジンである。エンジン135のクランク軸(回転軸)150の一端側には、発電機11が直接的に接続されている。また図8、図9の様に、クランク軸(回転軸)150の一端側には、模型飛行機のスピナーコーン151が取り付けられている。スピナーコーン151は、エンジン135のクランク軸(回転軸)150と一体的に回転する。
本実施形態では、図3、図4の様に、発電機11が、支持部材126の下側環状部材131に接続されている。また図1の様に、クランク軸(回転軸150)の他端側に取り付けられたスピナーコーン151が、外蓋部材127の中央部の開口142から外部に突出している。また吸気フィルター51についても開口143から外部に突出している。
本実施形態によると、エンジン135を起動する際に係合させる部材が、外部に露出しているので、エンジン起動用のモータ153を接続しやすい。
またエンジン135のクランク軸(回転軸)150が、天地方向に配置されているので、エンジン起動用のモータ153を接続しやすい。
即ち、エンジン起動する際には、エンジン起動用のモータ153のコネクター148を、スピナーコーン151に押し付ける必要があるが、本実施形態では、コネクター148を上から下に向かって押圧することになるので、スピナーコーン151が逃げない。
クランク軸(回転軸)150の向きは、鉛直方向に対して45度以下であることが推奨され、望ましくは、30度以下である。より望ましい角度は、鉛直方向に対して5度以下である。
そのため、本実施形態のマルチコプター100では、空洞部108の上下が連通しており、当該、連通する部分に発電ユニット110が配置されている。
即ち本実施形態では、大空洞部137と小空洞部138によって構成される空洞部108が上下方向の通気流路として機能する。
そして発電ユニット110は、その通気流路で囲まれた位置に配置されている。従って、発電ユニット110は、上下方向が貫通していて上下方向に通気性を有する領域に配置されている。
本実施形態のマルチコプター100では、飛行中、支持フレーム部105の空洞部108に風が呼び込まれ、発電ユニット110が通風環境下にさらされる。
即ちマルチコプター100を前進させる際は、やや前傾姿勢となる。そのため、図6に示すように、空洞部108に風が呼び込まれ、発電ユニット110が通風環境下にさらされる。
そのため、発電ユニット110が冷却される。
また発電量が過大である場合には、蓄電池に蓄電される。そのため、本実施形態のマルチコプター100は、航続距離が長い。
またエンジン135や発電機11の一部または全部が、環状構造部111の環状部分で囲まれた領域の上の領域又は下の領域にあってもよい。
本実施形態では、係合片となるスピナーコーン151が常時外部に露出しているが、蓋を外す等の行為によって、露出させてもよい。
なお露出するとは、外部から部材を接続可能となる状態をいい、係合片が奥まった位置に設けられていてもよい。
そのため、燃料の残量が少なくなった場合、燃料タンクや、燃料を貯留する支持フレーム部に空気層ができ、全体の比重が低下する。
仮に上記したマルチコプターが、池や海に墜落し、その際に燃料が少ない状態であるならば、マルチコプターは水面に浮く。そのため、墜落したマルチコプターを回収することができる。
以上説明した実施形態では、支持フレーム部105の平面形状が円形であるが、楕円形であってもよく多角形であってもよい。
以上説明したマルチコプターは、いずれも上下方向に通気性を有するものであるが、通気性を有することは必須ではない。
11 発電機
20 モータ
100 マルチコプター
103 本体部
105 支持フレーム部
110 発電ユニット
111 環状構造部
135 エンジン
137 大空洞部
138 小空洞部
150 回転軸
151 スピナーコーン
153 モータ
200 中空部
Claims (4)
- エンジンによって駆動する発電機と、モータによって回転し揚力を発生させる回転翼を有するマルチコプターであって、前記エンジンの回転軸が概ね上下方向に向けて配置されていることを特徴とするマルチコプター。
- 前記回転軸の端部又は回転軸と一体的に回転する部材を露出可能であることを特徴とする請求項1に記載のマルチコプター。
- 本体部を有し、当該本体部に前記回転翼が複数取り付けられており、前記本体部には環状であって、上下方向に通気性を有する支持フレーム部があり、当該支持フレーム部に前記エンジンと前記発電機が搭載されており、前記エンジンの下部側に前記発電機があることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチコプター。
- 本体部を有し、当該本体部に前記回転翼が複数取り付けられており、前記支持フレーム部自体の内部に中空部があり、当該中空部に燃料を貯留可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマルチコプター。
Priority Applications (1)
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JP2020146071A Pending JP2022041061A (ja) | 2020-08-31 | 2020-08-31 | マルチコプター |
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2020
- 2020-08-31 JP JP2020146071A patent/JP2022041061A/ja active Pending
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