JP2022041053A - レーザアニール装置、レーザアニール方法、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

レーザアニール装置、レーザアニール方法、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光の照射ムラを適切に評価するレーザアニール装置、レーザアニール方法及び半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】レーザアニール装置において、光学系20は、ランダム偏光のレーザ光L30を発生させる第1レーザ光源21aと、ランダム偏光のレーザ光L30を分岐する偏光ビームスプリッタ31と、偏光ビームスプリッタ31で分岐された複数のレーザ光L31、L32の偏光状態を制御する偏光制御素子(1/4波長板34、35)と、ランダム偏光のレーザ光L31を発生させる第1レーザ光源21bと、ランダム偏光のレーザ光L40を分岐する偏光ビームスプリッタ41と、偏光ビームスプリッタ41で分岐された複数のレーザ光L41、L42の偏光状態を制御する偏光制御素子(1/4波長板44、45)と、を有する偏光制御部30及び偏光制御素子からの複数のレーザ光を合成して、対象物に照射する合成部60と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明はレーザアニール装置、レーザアニール方法、及び半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1には、多結晶シリコン薄膜を形成するためのレーザアニール装置が開示されている。特許文献1では、固体レーザから、直線偏光のレーザ光が出射している。直線偏光レーザ光は1/2波長板を介して偏光ビームスプリッタに入射している。偏光ビームスプリッタは、レーザ光を2つの光ビームに分岐している。偏光ビームスプリッタで分岐された2本の光ビームは、2つ目の偏光ビームスプリッタで合成されている。
特許第6706155号公報
このようなレーザ照射装置では、アニールプロセスに適したレーザ光を照射することが望まれる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、レーザアニール装置は、ランダム偏光のレーザ光を発生させるレーザ光源と、ランダム偏光の前記レーザ光を分岐する偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタで分岐された複数のレーザ光の偏光状態を制御する偏光制御素子と、前記偏光制御素子からの複数のレーザ光を合成して、対象物に照射する合成部と、を備えている。
一実施の形態によれば、レーザアニール方法は、(a)ランダム偏光のレーザ光を発生させるステップと、(b)偏光ビームスプリッタでランダム偏光の前記レーザ光を分岐するステップと、(c)前記偏光ビームスプリッタで分岐された複数のレーザ光の偏光状態を制御するステップと、(d)偏光状態が制御された前記複数のレーザ光を合成して、対象物に照射するステップと、を備えている。
一実施の形態によれば、半導体装置の製造方法は、(S1)基板上に非晶質膜を形成するステップと、(S2)前記非晶質膜を結晶化して結晶化膜を形成するように、前記非晶質膜をアニールするステップと、を備え、前記(S2)アニールするステップは、(A)ランダム偏光のレーザ光を発生させるステップと、(B)偏光ビームスプリッタでランダム偏光の前記レーザ光を分岐するステップと、(C)前記偏光ビームスプリッタで分岐された複数のレーザ光の偏光状態を制御するステップと、(D)偏光状態が制御された前記複数のレーザ光を合成して、対象物に照射するステップと、を備えている。
前記一実施の形態によれば、アニールプロセスに適したレーザ光を照射することができる。
本実施形態にかかるレーザアニール装置の光学系を示す図である。 レーザアニール装置の構成を示すブロック図である。 レーザアニール装置の光学系を示す図である。 変形例にかかるレーザアニール装置の光学系を示す図である 有機ELディスプレイの構成を簡略化して示す断面図である。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。 本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
実施の形態1.
本実施の形態にかかるレーザアニール装置は、例えば、低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Poly-Silicon)膜を形成するエキシマレーザアニール(ELA:Excimer laser Anneal)装置である。以下、図面を参照して本実施の形態にかかるレーザアニール装置、レーザアニール方法、及び製造方法について説明する。
(ELA装置の光学系)
図1を用いて、本実施の形態にかかるELA装置1の構成について説明する。図1は、ELA装置1の光学系を模式的に示す図である。基板100の上面(主面)には、シリコン膜101が形成されている。ELA装置1は、レーザ光L1を基板100上に形成されたシリコン膜101に照射する。これにより、非晶質のシリコン膜(アモルファスシリコン膜:a-Si膜)101を多結晶のシリコン膜(ポリシリコン膜:p-Si膜)101に変換することができる。基板100は、例えば、ガラス基板などの透明基板である。基板100は、レーザ光が照射される対象物となる。
なお、図1では説明の明確化のため、XYZ三次元直交座標系が示されている。Z方向は鉛直方向となり、基板100に垂直な方向である。XY平面は、基板100のシリコン膜101が形成された面と平行な平面である。X方向は、矩形状の基板100の長手方向となり、Y方向は基板100の短手方向となる。また、ELA装置1では、搬送機構(不図示)により基板100を+X方向に搬送しながら、シリコン膜101にレーザ光L1が照射される。なお、図1では、シリコン膜101において、レーザ光L1の照射前のシリコン膜101をアモルファスシリコン膜101aと示し、レーザ光L1の照射後のシリコン膜101はポリシリコン膜101bと示している。
ELA装置1は、ステージ10と、レーザ光源21、光学系20と、検出部22を備えている。基板100は、ステージ10の上に配置されている。ステージ10は、例えば、基板100をエア浮上させる浮上搬送ステージ(浮上搬送ユニット)であるが、浮上搬送ステージに限られるものではない。例えば、ステージ10は、バキュームチャックタイプのステージであってもよい。ステージ10は、下側から基板100に向けてガスを噴出させている。よって、ステージ10と基板100との間に微小なエアギャップが形成された状態で、基板100が+X方向に搬送される。
光学系20は、アモルファスシリコン膜101aを結晶化するためのレーザ光L1をシリコン膜101に照射するための光学系である。光学系20は、レーザ光L1の偏光状態を制御する偏光制御部30を備えている。偏光制御部30は、レーザ光L1の偏光状態を制御する。光学系20の詳細な構成については、後述する。
光学系20は、基板100の上側(+Z側)に配置されている。レーザ光源21はパルスレーザ光源であり、パルスレーザ光を発生させる。レーザ光源21は、例えば、中心波長308nmのエキシマレーザ光を放出するエキシマレーザ光源である。また、レーザ光源21はパルス状のレーザ光L1を放出する。
光学系20は、レーザ光L1を均一化するためのホモジナイザ、及びレーザ光L1を集光するコンデンサレンズなどを有している。レーザ光L1は、基板100上において、ライン状の照射領域を形成する。照射領域は、Y方向を長手方向とし、X方向を短手方向とするライン状になっている。
光学系20は、レーザ光源21からのレーザ光L1を基板100に導いている。光学系20から基板100に照射されるレーザ光をレーザ光L2とする。レーザ光L2の照射によって、アモルファスシリコン膜101aが結晶化する。基板100に対するレーザ光L2の照射位置を変えながら、レーザ光L2をシリコン膜101に照射する。ステージ10の搬送機構により基板100を+X方向に搬送することで、基板100上に均一なポリシリコン膜101bが形成される。もちろん、基板100を搬送する構成ではなく、レーザ光源21と光学系20を移動させてもよい。つまり、基板100と光学系20とを相対的に移動させることで、レーザ光L2の照射領域が走査されていればよい。
さらに、基板100の上に検出部22が配置されている。検出部22は、結晶化したポリシリコン膜101bからの光を検出する光検出器を備えている。例えば、検出部22は、例えばポリシリコン膜101bを撮像するカメラを備えている。あるいは、検出部22は、ポリシリコン膜101bで反射した反射光のスペクトルを測定する分光計を有していてもよい。さらに、検出部22は基板100を照明する照明光源を備えていてもよい。例えば、照明光源は、レーザ光L2が照射された領域を照明するための照明光を発生する。カメラは、照明光で照明された領域からの反射光を検出する。検出部22は、レーザ光L2が照射された領域を撮像することができるため、ポリシリコン膜101bの結晶状態を評価することができる。ポリシリコン膜101bの結晶状態の均一性やムラなどを評価することが可能になる。
図2は、ELA装置1の構成を示すブロック図である。ELA装置1は、ステージ10、光学系20、レーザ光源21、検出部22、システム制御部50、チャンバ120を備えている。光学系20、レーザ光源21、検出部22は、図1で示したものであるため、詳細な説明を省略する。
チャンバ120は、ステージ10、及び基板100を収容するプロセスチャンバである。つまり、チャンバ120内に、ステージ10が配置されている、そして、ステージ10の上に、基板100が配置される。チャンバ120の内部にて、レーザアニールプロセスが行われる。
システム制御部50は、ステージ10、レーザ光源21、光学系20、及び偏光制御部30の動作を制御する。システム制御部50は、ステージ10をX方向に移動させる。さらに、システム制御部50は、レーザ光源21の出力パワーなどを制御する。また、偏光制御部30の動作を制御する。これにより、基板100に照射されるレーザ光L2の偏光状態が制御される。
システム制御部50は、検出部22での検出結果が入力されている。そして、システム制御部50は、検出部22での検出結果に応じて、レーザ光源21や偏光制御部30を制御する。つまり、ポリシリコン膜101bの結晶状態がより均一になるように、システム制御部50は、レーザ光の出力パワーや偏光状態を制御する。
図3は、偏光制御部30を含む光学系20の構成を示す図である。光学系20は、偏光制御部30と、合成部60とを備えている。合成部60は、ホモジナイザ61とコンデンサレンズ62とを備えている。
まず、偏光制御部30について説明する。偏光制御部30は、偏光ビームスプリッタ31と、ミラー32と、1/2波長板33と、1/4波長板34と、1/4波長板35と、を備えている。さらに、偏光制御部30は、偏光ビームスプリッタ41と、ミラー42と、1/2波長板43と、1/4波長板44と、1/4波長板45と、を備えている。
図3では、レーザ光源21が2つのレーザ光L30と、レーザ光L40を発生する例を示している。具体的には、第1レーザ光源21aと第2レーザ光源21bが設けられている。第1レーザ光源21aは、レーザ光L30を発生する。第2レーザ光源21bは、レーザ光L40を発生する。なお、1つのレーザ光源からのレーザ光をハーフミラーなどで分岐してもよい。もちろん、レーザ光源の数やレーザ光の数は特に限定されるものではない。レーザ光L30とレーザ光L40はランダム偏光となっている。
第1レーザ光源21aから出射したレーザ光L30は、偏光ビームスプリッタ31に入射する。偏光ビームスプリッタ31は、レーザ光L30を2本のレーザ光L31、L32に分岐する。偏光ビームスプリッタ31は、偏光状態に応じて、入射光を分岐する。具体的には、偏光ビームスプリッタ31はP偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する。よって、偏光ビームスプリッタ31を透過したレーザ光L31は、P偏光の直線偏光となる。偏光ビームスプリッタ31で反射したレーザ光L32は、S偏光の直線偏光となる。
偏光ビームスプリッタ31を透過したレーザ光L31は、1/4波長板34に入射する。1/4波長板34は、レーザ光L31の光路中に回転可能に配置されている。具体的には、レーザ光L31の光軸を回転軸として、1/4波長板34は回転する。1/4波長板34を透過したレーザ光L31はホモジナイザ61に入射する。
偏光ビームスプリッタ31で反射されたレーザ光L32は、1/2波長板33に入射する。1/2波長板33の光学軸は、レーザ光L32の偏光方向と45°傾いている。従って、レーザ光L32が1/2波長板33を透過すると、直線偏光の方向が90°回転する。よって、1/2波長板33を透過したレーザ光L33は、P偏光の直線偏光となる。なお、1/2波長板33を回転させることで、レーザ光L33をP偏光~S偏光の間の任意の向きの直線偏光とすることができる。1/2波長板33を透過したレーザ光L33は。1/4波長板35に入射する。1/4波長板35は、レーザ光L33の光路中に回転可能に配置されている。具体的には、レーザ光L33の光軸を回転軸として、1/4波長板35は回転する。1/4波長板34を透過したレーザ光L33はホモジナイザ61に入射する。
偏光制御部30において、レーザ光L40の経路は、レーザ光L30の経路と同様になっている。つまり、偏光ビームスプリッタ41、ミラー42、1/2波長板43、1/4波長板44、及び1/4波長板45が、それぞれ、偏光ビームスプリッタ31、ミラー32、1/2波長板33、1/4波長板34、及び1/4波長板35に対応している。
第2レーザ光源21bから出射したレーザ光L40は、偏光ビームスプリッタ41に入射する。偏光ビームスプリッタ41は、レーザ光L40を2本のレーザ光L41、L42に分岐する。偏光ビームスプリッタ41は、偏光状態に応じて、入射光を分岐する。具体的には、偏光ビームスプリッタ41はP偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する。よって、偏光ビームスプリッタ41を透過したレーザ光L41は、P偏光の直線偏光となる。偏光ビームスプリッタ41で反射したレーザ光L42は、S偏光の直線偏光となる。
偏光ビームスプリッタ41を透過したレーザ光L41は、1/4波長板44に入射する。1/4波長板44は、レーザ光L41の光路中に回転可能に配置されている。具体的には、レーザ光L41の光軸を回転軸として、1/4波長板44は回転する。1/4波長板44を透過したレーザ光L41はホモジナイザ61に入射する。
偏光ビームスプリッタ41で反射されたレーザ光L42は、1/2波長板43に入射する。1/2波長板43の光学軸は、レーザ光L42の偏光方向と45°傾いている。従って、レーザ光L42が1/2波長板43を透過すると、直線偏光の方向が90°回転する。よって、1/2波長板43を透過したレーザ光L43は、P偏光の直線偏光となる。なお、1/2波長板43を回転させることで、レーザ光L43をP偏光~S偏光の間の任意の向きの直線偏光とすることができる。1/2波長板43を透過したレーザ光L42は。1/4波長板45に入射する。1/4波長板45は、レーザ光L43の光路中に回転可能に配置されている。具体的には、レーザ光L42の光軸を回転軸として、1/4波長板45は回転する。1/4波長板44を透過したレーザ光L43はホモジナイザ61に入射する。
上記のように、1/4波長板34、35、44、45は回転可能に配置されている。例えば、1/4波長板34の光学軸がレーザ光L31の偏光方向と45°傾いている場合、レーザ光L31が円偏光になる。さらに、1/4波長板34の光学軸がレーザ光L31の偏光方向と45°からずれている場合、レーザ光L31が楕円偏光になる。そして、1/4波長板34の角度を変えることで、楕円の角度や程度を調整することができる。同様に、1/4波長板34、35、44、45の回転角度をそれぞれ変更することで、レーザ光L33、L41、L43の偏光状態を調整することができる。このように、1/4波長板34、35、44、45がそれぞれ偏光制御素子として機能する。
次に、合成部60について説明する。レーザ光L31、L33、L41、L43はホモジナイザ61に入射する。ホモジナイザ61は、レーザ光L31、L33、L41、L43を合成して、ライン状の光ビームにする。ホモジナイザ61は、例えば、複数のレンズがアレイ状に配置されたレンズアレイを有している。例えば、レーザ光L31、L33、L41、L43のそれぞれが、複数のレンズに入射して、複数の光ビームとなる。
ホモジナイザ61で合成されたレーザ光L2はコンデンサレンズ62で集光されて、基板100に照射される。基板100上において、レーザ光L2は、Y方向を長手方向とし、X方向を短手方向とするラインビームとなっている。レーザ光L2が、基板100上において、Y方向に沿ったライン状の照射領域を形成する。さらに、レーザ光L2は、トップフラットな光強度分布となる。
上記のように、1/4波長板34、35、44、45は回転可能に配置されている。したがって、システム制御部50は、1/4波長板34、35、44、45を回転させることで、レーザ光の偏光状態を調整することができる。
このようにすることで、任意の偏光状態のレーザ光L2を基板100に照射することができる。レーザ光L1の照射条件や基板100の種類に応じて、最適な結晶配列となるように、偏光状態を制御することができる。さらに、1/4波長板34、35、44、45の回転角度を独立して調整することがで、レーザ光L31、L33、L41、L43のそれぞれを任意の偏光状態にすることができる。任意の偏光状態を持った複数の光軸を合成したラインビームを得ることができる。これにより、偏光状態の高い自由度で制御することができるため、アニールプロセスに適したレーザ光を照射することができる。
例えば、図3では、P偏光のレーザ光L31、L33、L41、L43が、それぞれ1/4波長板34、35、44、45に入射している。例えば、レーザ光L31、L33、L41、L43の偏光方向と1/4波長板34、35、44、45の光学軸との成す角度を同じ角度とすることで、レーザ光L31、L33、L41、L43を同じ偏光状態とすることができる。そして、合成部60は、同じ偏光状態のレーザ光L31、L33、L41、L43を合成することができる。
あるいは、レーザ光L31、L33、L41、L43の偏光方向と1/4波長板34、35、44、45の光学軸との成す角度を異なる角度とすることで、レーザ光L31、L33、L41、L43をそれぞれ異なる偏光状態にすることができる。そして、合成部60において、異なる偏光状態のレーザ光L31、L33、L41、L43を合成して、基板100に照射する。これにより、偏光状態の高い自由度で制御することができるため、アニールプロセスに適したレーザ光を照射することができる。
このように偏光ビームスプリッタ31で分岐された2つのレーザ光L31、L32の光路中に1/4波長板34、1/4波長板35が配置されている。回転可能に設けられた1/4波長板34、及び1/4波長板35が偏光制御素子として機能する。つまり、1/4波長板34、及び1/4波長板35をそれぞれ回転させることで、2つのレーザ光L31、L33のそれぞれについて、偏光状態を独立して調整することができる。
同様に、偏光ビームスプリッタ41で分岐された2つのレーザ光L41、L42の光路中に1/4波長板44、1/4波長板45が配置されている。1/4波長板44、及び1/4波長板45を回転させることで、偏光制御素子として機能する。つまり、1/4波長板44、及び1/4波長板45をそれぞれ回転させることで、2つのレーザ光L41、L43のそれぞれについて、偏光状態を独立して調整することができる。なお、偏光制御素子は1/2波長板や1/4波長板などの波長板に限られるものではない。
合成部60は、偏光状態が調整されたレーザ光L31、L33、L41、L43を合成して、基板100に照射する。これにより、基板100に照射されるレーザ光L2の偏光状態を高い自由度で制御することができる。
システム制御部50は、ポリシリコン膜101bの結晶状態の評価結果に応じて、偏光状態を制御してもよい。例えば、検出部22がポリシリコン膜101bの結晶状態を検出している。検出部22の検出結果に応じて、システム制御部50が、1/4波長板34、1/4波長板35、1/4波長板44、1/4波長板45の回転角度を調整する。これにより、各種プロセス条件に適した偏光状態を生成することができる。例えば、レーザ光の出力パワー、基板100の種類、シリコン膜101の厚さ、基板100の搬送速度等に応じて、偏光状態を最適化することができる。例えば、ポリシリコン膜101bの結晶状態のばらつきが小さくなるように、システム制御部50が、偏光状態を制御する。よって、アニールプロセスに適した偏光状態のレーザ光L2を照射することが可能となる。
なお、図3では、合成部60が4つのレーザ光L31、L33、L41、L43を合成していたが、合成部60によって合成されるレーザ光の数は特に限定されるものではない。つまり、合成部60は、2つ以上のレーザ光を合成するものであればよい。
なお、上記の説明では、偏光制御素子として、1/4波長板34、35、44、45を用いたが、1/2波長板33、43を偏光制御素子として用いてもよい。例えば、1/2波長板33、43を光軸周りに回転させることで、偏光状態を制御することができる。この場合、図4に示すように、レーザ光L31、L33、L41、L43の全ての光路に1/2波長板33、37、43、47を配置してもよい。図4では、レーザ光L31の光路中に1/2波長板37が追加され、レーザ光L41の光路中に1/2波長板47が追加されている。また、レーザ光L31、L33、L41、L43の一部は、1/4波長板で偏光状態を制御し、残りは、1/2波長板で偏光状態を制御しても良い。
偏光ビームスプリッタ31、41を用いることで、ランダム偏光のレーザ光がほぼ均等に分岐される。そして、分岐された2つのレーザ光の偏光状態を制御することで、レーザ光L2を容易に所望の偏光状態とすることができる。さらに、効率よくレーザ光を利用することができる。つまり、偏光子などを用いていないため、レーザ光の吸収を防ぐことができ、レーザ光を効率よく利用することができる。
本実施の形態にかかるレーザアニール方法はランダム偏光のレーザ光を発生させるステップと、偏光ビームスプリッタでランダム偏光の前記レーザ光を分岐するステップと、前記偏光ビームスプリッタで分岐された複数のレーザ光の偏光状態を制御するステップと、偏光状態が制御された前記複数のレーザ光を合成して、対象物に照射するステップと、を備えている。これにより、偏光状態の高い自由度で制御することができるため、アニールプロセスに適したレーザ光を照射することができる。
レーザ光の偏光状態は、結晶の粒径、方位に影響を与える。本実施の形態では、レーザ光が任意の偏光状態となるように、制御することができる。よって、結晶の均一性、周期性、方位などの品質を向上するように、偏光状態を制御することができる。ミクロな結晶状態を制御することで、ムラが発生しにくい条件での調整が可能となる。
また、ステージ10として、基板100を浮上させながら搬送する浮上搬送ステージを用いることが好ましい。特に、浮上搬送ステージは、大型基板の搬送において優れている。大型基板をELA処理する場合、製品単価当りにELAコストを下げる必要がある。浮上搬送ステージを用いて大型基板をアニール処理する場合、ランダム偏光であるエキシマレーザを偏光光に変換してから照射することで、適切なアニールが可能となる。さらに、検出部22での結晶状態の評価結果に基づいて、偏光状態を制御することで、生産性が高く、高品質な結晶を得ることができる。
(有機ELディスプレイ)
上記のポリシリコン膜を有する半導体装置は、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ用のTFT(Thin Film transistor)アレイ基板に好適である。すなわち、ポリシリコン膜は、TFTのソース領域、チャネル領域、ドレイン領域を有する半導体層として用いられる。
以下、本実施の形態にかかる半導体装置を有機ELディスプレイディスプレイに適用した構成について説明する。図5は、有機ELディスプレイの画素回路を簡略化して示す断面図である。図5に示す有機ELディスプレイ300は、各画素PXにTFTが配置されたアクティブマトリクス型の表示装置である。
有機ELディスプレイ300は、基板310、TFT層311、有機層312、カラーフィルタ層313、及び封止基板314を備えている。図5では、封止基板314側が視認側となるトップエミッション方式の有機ELディスプレイを示している。なお、以下の説明は、有機ELディスプレイの一構成例を示すものであり、本実施の形態は、以下に説明される構成に限られるものではない。例えば、本実施の形態にかかる半導体装置は、ボトムエミッション方式の有機ELディスプレイに用いられていてもよい。
基板310は、ガラス基板又は金属基板である。基板310の上には、TFT層311が設けられている。TFT層311は、各画素PXに配置されたTFT311aを有している。さらに、TFT層311は、TFT311aに接続される配線(図示を省略)等を有している。TFT311a、及び配線等が画素回路を構成する。
TFT層311の上には、有機層312が設けられている。有機層312は、画素PXごとに配置された有機EL発光素子312aを有している。有機EL発光素子312aは、例えば、陽極、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、及び陰極が積層された積層構造を有している。トップエミッション方式の場合、陽極は金属電極であり、陰極はITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜である。さらに、有機層312には、画素PX間において、有機EL発光素子312aを分離するための隔壁312bが設けられている。
有機層312の上には、カラーフィルタ層313が設けられている。カラーフィルタ層313は、カラー表示を行うためのカラーフィルタ313aが設けられている。すなわち、各画素PXには、R(赤色)、G(緑色)、又はB(青色)に着色された樹脂層がカラーフィルタ313aとして設けられている。有機層312から放出された白色光は、カラーフィルタ313aを通過すると、RGBの色の光に変換される。なお、有機層312に、RGBの各色を発光する有機EL発光素子が設けられている3色方式の場合、カラーフィルタ層313を省略してもよい。
カラーフィルタ層313の上には、封止基板314が設けられている。封止基板314は、ガラス基板などの透明基板であり、有機層312の有機EL発光素子の劣化を防ぐために設けられている。
有機層312の有機EL発光素子312aに流れる電流は、画素回路に供給される表示信号によって変化する。よって、表示画像に応じた表示信号を各画素PXに供給することで、各画素PXでの発光量を制御することができる。これにより、所望の画像を表示することができる。
有機ELディスプレイ等のアクティブマトリクス型表示装置では、1つの画素PXに、1つ以上のTFT(例えば、スイッチング用TFT、又は駆動用TFT)が設けられている。そして、各画素PXのTFTには、ソース領域、チャネル領域、及びドレイン領域を有する半導体層が設けられている。本実施の形態にかかるポリシリコン膜は、TFTの半導体層に好適である。すなわち、上記の製造方法により製造したポリシリコン膜をTFTアレイ基板の半導体層に用いることで、TFT特性の面内ばらつきを抑制することができる。よって、表示特性の優れた表示装置を高い生産性で製造することができる。
(半導体装置の製造方法)
本実施の形態にかかるELA装置を用いた半導体装置の製造方法は、TFTアレイ基板の製造に好適である。TFTを有する半導体装置の製造方法について、図6~図13を用いて説明する。図6~図13は半導体装置の製造工程を示す工程断面図である。以下の説明では、逆スタガード(inverted staggered)型のTFTを有する半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、ガラス基板401上に、ゲート電極402を形成する。なお、ガラス基板401は、上記した基板100に相当する。ゲート電極402は、例えば、アルミニウムなどを含む金属薄膜を用いることができる。ガラス基板401上に、スパッタ法や蒸着法により金属薄膜を成膜する。そして、金属薄膜をフォトリソグラフィーにより、パターニングすることで、ゲート電極402が形成される。フォトリソグラフィーグラフィ法では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、レジスト剥離等の処理が行われる。なお、ゲート電極402のパターニングと同工程で、各種の配線等を形成してもよい。
次に、図7に示すように、ゲート電極402の上に、ゲート絶縁膜403を形成する。ゲート絶縁膜403は、ゲート電極402を覆うように形成される。そして、図8に示すように、ゲート絶縁膜403の上に、アモルファスシリコン膜404を形成する。アモルファスシリコン膜404は、ゲート絶縁膜403を介して、ゲート電極402と重複するように配置されている。
ゲート絶縁膜403は、窒化シリコン膜(SiN)、酸化シリコン膜(SiO膜)、又はこれらの積層膜等などである。具体的には、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、ゲート絶縁膜403とアモルファスシリコン膜404とを連続成膜する。
そして、アモルファスシリコン膜404にレーザ光L1を照射することで、図9に示すように、ポリシリコン膜405を形成する。すなわち、図1等で示したELA装置1によって、アモルファスシリコン膜404を結晶化する。これにより、シリコンが結晶化したポリシリコン膜405がゲート絶縁膜403上に形成される。ポリシリコン膜405は、上記したポリシリコン膜101bに相当する。
この時、本実施の形態にかかる検査方法により、ポリシリコン膜405が検査されている。ポリシリコン膜405が所定の基準を満たさない場合、ポリシリコン膜405に再度レーザ光が照射される。このため、ポリシリコン膜405の特性をより均一にすることができる。面内のばらつきを抑制することができるため、表示特性の優れた表示装置を高い生産性で製造することができる。
なお、図示を省略するがポリシリコン膜405をフォトリソグラフィー法によりパターニングする。また、イオン注入法などにより、ポリシリコン膜405に不純物を導入してもよい。
その後、図10に示すように、ポリシリコン膜405の上に、層間絶縁膜406を形成する。層間絶縁膜406には、ポリシリコン膜405を露出するためのコンタクトホール406aが設けられている。
層間絶縁膜406は、窒化シリコン膜(SiN)、酸化シリコン膜(SiO膜)、又はこれらの積層膜等などである。具体的には、CVD法により、層間絶縁膜406を成膜する。そして、フォトリソグラフィー法により、層間絶縁膜406をパターニングすることで、コンタクトホール406aが形成される。
次に、図11に示すように、層間絶縁膜406の上に、ソース電極407a、及びドレイン電極407bを形成する。ソース電極407a、及びドレイン電極407bは、コンタクトホール406aを覆うように形成される。すなわち、ソース電極407a、及びドレイン電極407bは、コンタクトホール406a内から層間絶縁膜406の上まで形成される。よって、コンタクトホール406aを介して、ソース電極407a、及びドレイン電極407bは、ポリシリコン膜405と電気的に接続される。
これにより、TFT410が形成される。TFT410は、上記したTFT311aに相当する。ポリシリコン膜405において、ゲート電極402と重複する領域がチャネル領域405cとなる。ポリシリコン膜405において、チャネル領域405cよりもソース電極407a側がソース領域405aとなり、ドレイン電極407b側がドレイン領域405bとなる。
ソース電極407a、及びドレイン電極407bは、アルミニウムなどを含む金属薄膜により形成されている。層間絶縁膜406上に、スパッタ法や蒸着法により金属薄膜を成膜する。そして、金属薄膜をフォトリソグラフィーにより、パターニングすることで、ソース電極407a、及びドレイン電極407bが形成される。なお、ソース電極407a、及びドレイン電極407bのパターニングと同工程で、各種の配線を形成してもよい。
そして、図12に示すように、ソース電極407a、及びドレイン電極407bの上に、平坦化膜408を形成する。平坦化膜408は、ソース電極407a、及びドレイン電極407bを覆うように形成される。さらに、平坦化膜408には、ドレイン電極407bを露出するためのコンタクトホール408aが設けられている。
平坦化膜408は、例えば、感光性樹脂膜により形成されている。ソース電極407a、及びドレイン電極407bの上に、感光性樹脂膜を塗布して、露光、現像する。これにより、コンタクトホール408aを有する平坦化膜408をパターニングすることができる。
そして、図13に示すように、平坦化膜408の上に、画素電極409を形成する。画素電極409は、コンタクトホール408aを覆うように形成される。すなわち、画素電極409は、コンタクトホール408a内から平坦化膜408の上まで形成される。よって、コンタクトホール408aを介して、画素電極409は、ドレイン電極407bと電気的に接続される。
画素電極409は、透明導電膜又はアルミニウムなどを含む金属薄膜により形成される。平坦化膜408の上に、スパッタ法などにより、導電膜(透明導電膜、又は金属薄膜)を成膜する。そして、フォトリソグラフィー法により導電膜をパターニングする。これにより、平坦化膜408の上に画素電極409が形成される。有機ELディスプレイの駆動用TFTの場合、画素電極409の上に、図5で示したような有機EL発光素子312a、カラーフィルタ(CF)313a等が形成される。なお、トップエミッション方式の有機ELディスプレイの場合、画素電極409は、反射率の高いアルミニウムや銀などを含む金属薄膜により形成される。また、ボトムエミッション方式の有機ELディスプレイの場合、画素電極409は、ITOなどの透明導電膜により形成される。
以上、逆スタガード(inverted staggered)型のTFTの製造工程を説明したが、本実施の形態にかかる製造方法を逆スタガード(inverted staggered)型のTFTの製造に適用してもよい。もちろん、TFTの製造方法は、有機ELディスプレイ用のTFTの製造に限られるものではなく、LCD(Liquid Crystal Display)用のTFTの製造に適用することもできる。
さらに、上記の説明では、本実施の形態にかかるレーザアニール装置が、アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してポリシリコン膜を形成するものとして説明したが、アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してマイクロクリスタルシリコン膜を形成するものであってもよい。さらには、アニールを行うレーザ光はエキシマレーザに限定されるものではない。また、本実施の形態にかかる方法は、シリコン膜以外の薄膜を結晶化するレーザアニール装置に適用することも可能である。すなわち、非晶質膜にレーザ光を照射して、結晶化膜を形成するレーザアニール装置であれば、本実施の形態にかかる方法は適用可能である。本実施の形態にかかるレーザアニール装置によれば、結晶化膜付き基板を適切に改質することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 ELA装置
10 ステージ
20 光学系
21 レーザ光源
21a 第1レーザ光源
21b 第2レーザ光源
22 検出部
30 偏光制御部
31 偏光ビームスプリッタ
32 ミラー
33 1/2波長板
34 1/4波長板
35 1/4波長板
37 1/2波長板
41 偏光ビームスプリッタ
42 ミラー
43 1/2波長板
44 1/4波長板
45 1/4波長板
47 1/2波長板
50 システム制御部
60 合成部
61 ホモジナイザ
62 コンデンサレンズ
100 基板
101 シリコン膜
101a アモルファスシリコン膜
101b ポリシリコン膜
120 チャンバ
300 有機ELディスプレイ
310 基板
311 TFT層
311a TFT
312 有機層
312a 有機EL発光素子
312b 隔壁
313 カラーフィルタ層
313a カラーフィルタ(CF)
314 封止基板
401 ガラス基板
402 ゲート電極
403 ゲート絶縁膜
404 アモルファスシリコン膜
405 ポリシリコン膜
406 層間絶縁膜
407a ソース電極
407b ドレイン電極
408 平坦化膜
409 画素電極
410 TFT
PX 画素

Claims (17)

  1. ランダム偏光のレーザ光を発生させるレーザ光源と、
    ランダム偏光の前記レーザ光を分岐する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタで分岐された複数のレーザ光の偏光状態を制御する偏光制御素子と、
    前記偏光制御素子からの複数のレーザ光を合成して、対象物に照射する合成部と、を備えたレーザアニール装置。
  2. 前記偏光制御素子は、
    前記偏光ビームスプリッタで分岐された2つのレーザ光の少なくとも一方の光路中に配置された1/2波長板と、
    前記2つのレーザ光の光路中にそれぞれ配置された1/4波長板と、を備え、
    前記1/2波長板及び前記1/4波長板の少なくとも一方を回転させることで、レーザ光の偏光状態を制御する請求項1に記載のレーザアニール装置。
  3. 前記対象物には、非晶質の膜が形成されており、
    前記レーザ光によって前記膜が結晶化する請求項1、又は2に記載のレーザアニール装置。
  4. 結晶化した前記膜の結晶状態を評価する検出部をさらに備え、
    前記検出部での評価結果に応じて、前記偏光状態が制御されている請求項3に記載のレーザアニール装置。
  5. 前記合成部で合成されたレーザ光が、前記対象物上において、第1の方向に沿ったライン状の照射領域を形成し、
    上面視において前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って、前記対象物を移動しながら前記レーザ光を照射する請求項1~4のいずれか1項に記載のレーザアニール装置。
  6. 前記対象物を浮上させながら搬送する浮上搬送ステージをさらに備えた請求項1~5のいずれか1項に記載のレーザアニール装置。
  7. (a)ランダム偏光のレーザ光を発生させるステップと、
    (b)偏光ビームスプリッタでランダム偏光の前記レーザ光を分岐するステップと、
    (c)前記偏光ビームスプリッタで分岐された複数のレーザ光の偏光状態を制御するステップと、
    (d)偏光状態が制御された前記複数のレーザ光を合成して、対象物に照射するステップと、を備えたレーザアニール方法。
  8. 前記偏光ビームスプリッタで分岐された2つのレーザ光の少なくとも一方の光路中に1/2波長板が配置され、
    前記2つのレーザ光の光路中にそれぞれ1/4波長板が配置され、
    前記1/2波長板及び前記1/4波長板の少なくとも一方を回転させることで、レーザ光の偏光状態を制御する請求項7に記載のレーザアニール方法。
  9. 前記対象物には、非晶質の膜が形成されており、
    前記レーザ光によって前記膜が結晶化する請求項7、又は8に記載のレーザアニール方法。
  10. 結晶化した前記膜の結晶状態を評価し、
    前記結晶状態の評価結果に応じて、前記偏光状態を制御する請求項9に記載のレーザアニール方法。
  11. 合成されたレーザ光が、前記対象物上において、第1の方向に沿ったライン状の照射領域を形成し、
    上面視において前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って、前記対象物を移動しながら前記レーザ光を照射する請求項7~10のいずれか1項に記載のレーザアニール方法。
  12. 前記(d)のステップでは、
    浮上搬送ステージを用いて、前記対象物を浮上させながら搬送している請求項7~11のいずれか1項に記載のレーザアニール方法。
  13. (S1)基板上に非晶質膜を形成するステップと、
    (S2)前記非晶質膜を結晶化して結晶化膜を形成するように、前記非晶質膜をアニールするステップと、を備え、
    前記(S2)アニールするステップは、
    (A)ランダム偏光のレーザ光を発生させるステップと、
    (B)偏光ビームスプリッタでランダム偏光の前記レーザ光を分岐するステップと、
    (C)前記偏光ビームスプリッタで分岐された複数のレーザ光の偏光状態を制御するステップと、
    (D)偏光状態が制御された前記複数のレーザ光を合成して、対象物に照射するステップと、を備えている半導体装置の製造方法。
  14. 前記偏光ビームスプリッタで分岐された2つのレーザ光の少なくとも一方の光路中に1/2波長板が配置され、
    前記2つのレーザ光の光路中にそれぞれ1/4波長板が配置され、
    前記1/2波長板及び前記1/4波長板の少なくとも一方を回転させることで、レーザ光の偏光状態を制御する請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記結晶化膜の結晶状態を評価し、
    前記結晶状態の評価結果に応じて、前記偏光状態が制御されている請求項13、又は14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 合成された前記レーザ光が、前記基板上において、第1の方向に沿ったライン状の照射領域を形成し、
    上面視において前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って、前記基板を移動しながら前記レーザ光を照射する請求項13~15のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記(D)のステップでは、
    浮上搬送ステージを用いて、前記基板を浮上させながら搬送している請求項13~16のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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