JP2022040685A - クリーニング方法、クリーニング用圧縮袋、カプセル及びスプレー - Google Patents

クリーニング方法、クリーニング用圧縮袋、カプセル及びスプレー Download PDF

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Kazuhiro Sueyoshi
崇弘 碓井
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Abstract

【課題】より簡単な設備で対象物の除菌、消臭等の効果が十分に得られる技術を提供する。【解決手段】脱気及び圧縮された状態で対象物が封入された圧縮袋10に、効果剤を含む気体を加圧的に送入し、気体を加圧的に送入することにより対象物が脱気及び圧縮される前の状態に復帰しようとするときに、対象物に効果剤を含む気体を吸収させて、対象物を脱気及び圧縮された状態から解放する。対象物を脱気及び圧縮する工程は、対象物が効果剤を含む気体を吸収しやすくするために、脱気及び圧縮されていない対象物を、一時的に脱気及び圧縮された状態とする。効果剤を含む気体を送入する工程は、効果剤を含む気体を、加圧弁112を介して圧縮袋10の第2室104に送入して、第2室104に充満させ、第2室104に充満した効果剤を含む気体を、細孔107を介して、対象物が封入された圧縮袋10の第1室103に送入して、第1室103に充満させる。【選択図】図2

Description

本開示は、布団に代表される繊維製品又は発泡製品等の除菌、消臭等に有用なクリーニング方法、クリーニング用圧縮袋、カプセル及びスプレーに関する。
布団に付いた汚れやにおいは衣服などと異なり、簡単に洗濯をすることができない。洗濯機を使う場合には、そもそも布団自身が洗えるか、洗濯機のサイズが布団を洗える大きさか、さらに洗った後干せるスペースがあるかなどの問題がある。
除菌、消臭等のための液体や気体を噴霧するハンドスプレーや缶スプレーが市販されているが、これらの液体や気体の噴霧箇所のみに留まり、また、これらの液体や気体が対象物の深部まで浸透しない。その結果、除菌、消臭等の効果が十分に得られないおそれがある。
特許文献1には、布団等のダスト混合物を吸引し、更に、消臭・消毒を行うためオゾンガスを浸透させる圧入送気機能を有する吸引圧着プレス装置と、全体から圧入力と吸引力を発揮する吸引具の表面に多数の孔を持たせ、オゾンガスで消毒させるようにしたダスト吸引圧着プレス装置が開示されている。特許文献1に記載の技術は、オゾンガスを空気吸収時に供給することで、消臭・消毒をより短時間で効果を発揮させようとするものである(段落0036参照)が、ダスト吸引圧着プレスをするための設備が必要とされる。
特開2011-255134号公報 特開2009-286480号公報 実開平05-026839号公報
本発明の目的は、より簡単な設備で布団などの対象物の除菌、消臭等の効果が十分に得られる技術を提供することにある。
本開示の一形態に係るクリーニング方法は、
圧縮袋に対象物を封入し、前記圧縮袋に封入された前記対象物を脱気及び圧縮し、
前記脱気及び圧縮された状態で前記対象物が封入された前記圧縮袋に、効果剤を含む気体を加圧的に送入し、
前記気体を加圧的に送入することにより前記対象物が前記脱気及び圧縮される前の状態に復帰しようとするときに、前記対象物に前記効果剤を含む気体を吸収させて、前記対象物を前記脱気及び圧縮された状態から解放する。
ここで、圧縮袋とは、布団等の対象物を収納する気密性を有する典型的にはビニール製の袋に、対象物を出し入れするための気密性を有するジッパーなどで開閉可能とされた出入口と、脱気及び加圧用の弁とを少なくとも設けたものである。
本開示の一形態に係るクリーニング方法によれば、圧縮状態にある対象物が脱気圧縮状態から解放される際に、対象物自体が気体を吸収して元の状態に(脱気され収縮した状態から、気体を吸収し膨張した状態に)復帰しようとするときに(対象物が気体を吸収し膨張しようとするときに)、効果剤を含む気体のみを加圧的に送入し、微細な効果剤を混合させた気体を対象物に吸収させることにより、対象物の全体及び深部まで効果剤が行き渡る。これにより、気体に含まれる効果剤が対象物に効果的に浸透し、対象物の除菌、消臭等の効果が十分に得られる。また、本開示の一形態に係るクリーニング方法によれば、圧縮袋に効果剤を含む気体を加圧的に送入するだけでよいので、より簡単な設備で布団などの対象物の除菌、消臭等の効果が十分に得られる。
前記効果剤を含む気体を送入する工程は、
粉体の効果剤を収容した収容室を有するカプセルの第1端を、加圧ポンプに接続し、
前記カプセルの第2端を、圧縮袋に接続し、
前記加圧ポンプから吐出される気体を前記収容室内に送入し、
前記第1端から前記収容室内に送入された前記気体と、前記収容室に収容された前記粉体の効果剤とが前記収容室内で混合された混合気体を、前記第2端から前記圧縮袋内に送入することにより、外気を送入せずに前記混合気体のみを前記圧縮袋に送入する。
これにより、汎用の加圧ポンプを用いて容易に、効果剤を含む気体を圧縮袋に送入できる。外気(雰囲気及び空気)の流入を断つことにより、さらに効率的に、効果剤を含む気体を圧縮袋に送入できる。
前記カプセルの前記第1端を前記加圧ポンプに接続する工程は、
前記カプセルを、カプセル収容体のカプセル収容部に収容し、
前記カプセル収容体のポンプ側ジョイントを前記加圧ポンプに接続し、
前記カプセル収容体に収容された前記カプセルの前記第1端に、前記加圧ポンプから前記カプセルの前記収容室に前記気体を送入するための開口を形成し、
前記カプセルの前記第2端を前記圧縮袋に接続する工程は、
前記カプセル収容体の圧縮袋側ジョイントを前記圧縮袋に接続し、
前記混合気体を前記第2端から前記圧縮袋内に送入する工程は、
前記カプセルの前記第2端に設けられた噴出口から吐出された前記混合気体を、前記圧縮袋側ジョイントから前記圧縮袋に送入する。
これにより、汎用の加圧ポンプを用いて容易に、効果剤を含む気体を圧縮袋に送入できる。
前記効果剤を含む気体を送入する工程は、
スプレーのノズルを、圧縮袋に接続し、
粉体の効果剤を収容した収容室と、加圧により気体を発生させることが可能な気体発生部と、を有するスプレー本体を加圧し、前記粉状の効果剤と前記気体とが混合された混合気体を、前記ノズルから前記圧縮袋内に送入することにより、外気を送入せずに前記混合気体のみを前記圧縮袋に送入する。
これにより、スプレーのみを用いて容易に、効果剤を含む気体を圧縮袋に送入できる。外気(雰囲気及び空気)の流入を断つことにより、さらに効率的に、効果剤を含む気体を圧縮袋に送入できる。
前記圧縮袋は、
対象物を封入可能な第1室と、
第2室と、
前記第1室及び前記第2室を脱気することが可能な脱気弁と、
前記第2室に設けられ、効果剤を含む気体を前記第2室に加圧的に送入することが可能な加圧弁と、
前記第2室に送入された前記気体を前記第1室に送入する細孔を有し、前記第1室と前記第2室とを区画する区画壁と、
を有し、
前記効果剤を含む気体を送入する工程は、
前記効果剤を含む気体を、前記加圧弁を介して前記第2室に加圧的に送入して、前記第2室に充満させ、
前記第2室に充満した前記効果剤を含む気体を、前記細孔を介して、前記対象物が封入された前記第1室に送入して、前記第1室に充満させる。
これにより、第2室から細孔を介して送入される効果剤を含む気体は、対象物が封入された第1室内に万遍無く均等に充満する。その結果、気体に含まれる効果剤が、対象物の深部まで万遍無く均等に浸透する。
前記区画壁は、前記第2室の主面が、前記第1室の主面の90%以上と連結されるように、前記第1室と前記第2室とを区画する。
これにより、第2室から細孔を介して送入される効果剤を含む気体は、さらに、第1室内に万遍無く均等に充満する。その結果、気体に含まれる効果剤が、対象物の深部まで万遍無く均等に浸透する。
前記細孔を有する前記区画壁は、
貫通孔が全域に規則的に形成されたシート、
不織布シート、織布シート若しくはメッシュシート、又は
前記加圧弁に気密に接続された一端と、閉塞された終端とを有し、内部が前記第2室を構成し、貫通孔が全域に規則的に形成されたチューブ
である。
細孔を有する区画壁が上記何れの場合も、細孔が区画壁の全域に形成される。これにより、第2室から細孔を介して送入される効果剤を含む気体は、さらに、第1室内に万遍無く均等に充満する。その結果、気体に含まれる効果剤が、対象物の深部まで万遍無く均等に浸透する。
前記効果剤は、除菌、消臭、防虫、皮脂分解、分泌液分解、静電気防止及び/又は拡散補助の効果を有する物質を含む。
気体に含まれる効果剤がいずれの場合でも、対象物の深部まで万遍無く均等に浸透し、効果剤の効果が発揮される。
前記対象物は、繊維製品又は発泡製品である。
前記対象物を脱気及び圧縮する工程は、前記対象物が前記効果剤を含む気体を吸収しやすくするために、脱気及び圧縮されていない前記対象物を、一時的に脱気及び圧縮された状態とする。
このように、効果剤を含む気体を効果的に対象物に浸透させるために、意図的に、一時的に脱気圧縮状態を作る。これにより、対象物は効果剤を含む気体を吸収し、元の状態に復帰する。その結果、効果剤を含む気体が、対象物の全体及び深部まで到達する。
本開示の一形態に係るクリーニング用圧縮袋は、
対象物を封入可能な第1室と、
第2室と、
前記第1室及び前記第2室を脱気することが可能な脱気弁と、
前記第2室に設けられ、効果剤を含む気体を前記第2室に加圧的に送入することが可能な加圧弁と、
前記第2室に送入された前記気体を前記第1室に送入する細孔を有し、前記第1室と前記第2室とを区画する区画壁と、
を具備し、
前記第1室に前記対象物を封入し、前記第1室及び前記第2室を脱気することにより、前記第1室に封入された前記対象物を脱気及び圧縮し、
前記効果剤を含む気体を、前記加圧弁を介して前記第2室に加圧的に送入して、前記第2室に充満させ、
前記第2室に充満した前記効果剤を含む気体を、前記細孔を介して、前記対象物が封入された前記第1室に送入して、前記第1室に充満させ、
前記気体を加圧的に送入することにより前記対象物が前記脱気及び圧縮される前の状態に復帰しようとするときに、前記対象物に前記効果剤を含む気体を吸収させて、前記対象物を前記脱気及び圧縮された状態から解放する
ことが可能な構成を有する。
本開示の一形態に係るカプセルは、
粉体の効果剤を収容した収容室と、
加圧ポンプに接続され、前記加圧ポンプから吐出される気体を前記収容室内に送入することが可能な第1端と、
クリーニング用圧縮袋に接続され、前記第1端から前記収容室内に送入された前記気体と、前記収容室に収容された前記粉体の効果剤とが前記収容室内で混合された混合気体を、前記クリーニング用圧縮袋内に加圧的に送入することにより、外気を送入せずに前記混合気体のみを前記クリーニング用圧縮袋に加圧的に送入することが可能な第2端と、
を具備する。
本開示の一形態に係るスプレーは、
粉体の効果剤を収容した収容室と、加圧により気体を発生させることが可能な気体発生部と、を有するスプレー本体と、
クリーニング用圧縮袋に接続され、前記気体と前記粉体の効果剤とが混合された混合気体を、前記クリーニング用圧縮袋内に加圧的に送入することにより、外気を送入せずに前記混合気体のみを前記クリーニング用圧縮袋に加圧的に送入することが可能なノズルと、
を具備する。
本開示によれば、より簡単な設備で布団などの対象物の除菌、消臭等の効果が十分に得られる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
脱気及び圧縮された状態で対象物が封入された、本開示の第1の実施形態に係る圧縮袋を示す斜視図である。 本開示の第1の実施形態に係る圧縮袋を模式的に示す。 効果剤を含む気体を圧縮袋に送入する方法の一例を模式的に示す。 本開示の第3の実施形態に係る圧縮袋を模式的に示す。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態
図1は、脱気及び圧縮された状態で対象物が封入された、本開示の第1の実施形態に係る圧縮袋を模式的に示す斜視図である。
圧縮袋10(クリーニング用圧縮袋)は、対象物20を収容可能である。対象物20は、典型的には、繊維製品又は発泡製品である。繊維製品は、羽毛、羊毛、綿、絹、化学繊維等で作製された製品であり、寝具、衣類、クッション、マット、ペット用品、等を含む。発泡製品は、典型的には、スポンジ製品(ウレタンフォーム製品)であり、ウレタン枕等を含む。典型的には、圧縮袋10は、対象物20の除菌、消臭等のクリーニングを主な目的として使用される。言い換えれば、圧縮せずに保管している対象物20や日常的に使用している対象物20に対して、除菌、消臭等のクリーニングをするときに、対象物20を圧縮袋10に一時的に収容する。しかしながら、勿論この圧縮袋10は対象物20の保管も目的として用いて、保管された対象物20を取り出すときに対象物20をクリーニングしてもよい。
図2は、本開示の第1の実施形態に係る圧縮袋を模式的に示す。
圧縮袋10は、第1の袋101と、第1の袋101に連結された第2の袋102とを有する。第1の袋101及び第2の袋102は、例えば、ポリエチレン等で作製される。
圧縮袋10は、第1室103を有する。第1室103は、第1の袋101の内部空間であり、気密である。第1の袋101は、第1室103を外部に対して開閉するジッパー105を有する。ジッパー105を介して、第1室103に対象物20を封入可能である。
圧縮袋10は、第2室104を有する。第2室104は、第2の袋102の内部空間であり、気密である。第2室104は、対象物20を封入する室ではないため、第1室103に比べて狭くてもよい。
圧縮袋10は、区画壁106を有する。区画壁106は、第1室103と第2室104とを連結且つ区画する。具体的には、区画壁106は、第1室103の一方の主面(面積が大きい面)108と、第2室104の一方の主面(面積が大きい面)109とを連結するように、第1室103と第2室104とを区画する。より具体的には、区画壁106は、第2室104の主面109が、第1室103の主面108の大部分(例えば、90%以上)と連結されるように、第1室103と第2室104とを区画する。好ましくは、図2に示す通り、区画壁106は、第2室104の主面109が、第1室103の主面108の全面(即ち100%)と連結されるように、第1室103と第2室104とを区画する。
区画壁106は、細孔107を有する。細孔107は、第1室103及び第2室104の間で気体を加圧的に送入することが可能である。一方、細孔107は、第1室103及び第2室104の間でゴミや塵埃等を流通させないサイズであるのがよい。細孔107を有する区画壁106は、第1の袋101及び第2の袋102の素材と同じでもよいし、異なってもよい。一例として、細孔107を有する区画壁106は、細孔107としての貫通孔が全域に万遍無く規則的に形成されたシート(第1の袋101及び第2の袋102の素材と同じ)でよい。例えば、細孔107としての貫通孔は、直径約2mmであり、約5cm~10cm間隔で形成される。直径及び間隔は、これに限定されず、効果剤を含む気体(後述)の吐出量や吐出圧に応じて可変でよい。別の例として、細孔107を有する区画壁106は、全域に万遍無く細孔を元々有する素材のシート(第1の袋101及び第2の袋102の素材と異なる)でよい。例えば、細孔107を有する区画壁106は、不織布シート、織布シート(織目が小さい織布)又はメッシュシートでよい。
圧縮袋10は、脱気弁110及び加圧弁112を有する。脱気弁110及び加圧弁112は、密封性、逆流防止性の高い素材(シリコン、ゴム等)で作製されればよい。
脱気弁110は、開閉可能な脱気栓111を有する。脱気弁110は、典型的には、第1室103(第1室103を構成する第1の袋101)に設けられる。あるいは、脱気弁110は、第2室104(第2室104を構成する第2の袋102)に設けられてもよい。
加圧弁112は、開閉可能な加圧栓113を有する。加圧弁112は、第2室104(第2室104を構成する第2の袋102)に設けられる。変形例として、脱気弁110及び加圧弁112として機能する共通弁を第2室104(第2室104を構成する第2の袋102)に設けてもよい(図示せず)。
脱気栓111を開放したとき、脱気弁110を介して、圧縮袋10を脱気することが可能である。第1室103及び第2室104は、区画壁106の細孔107を介して気体が相互に流通可能である。このため、脱気弁110を介して、第1室103及び第2室104を同時に脱気することが可能である。典型的には、第1室103に対象物20を入れてジッパー105及び加圧栓113を閉塞し、脱気栓111を開放する。ポンプや掃除機を用いて、開放された脱気栓111から圧縮袋10内の空気を引く(減圧する)ことで、圧縮袋10を脱気することができる。脱気後に脱気栓111を閉塞すれば、圧縮袋10に封入された対象物20を脱気及び圧縮された状態で保つことができる。
加圧栓113を開放したとき、加圧弁112を介して、圧縮袋10(ジッパー105及び加圧栓113が閉塞され、対象物20が封入され脱気された圧縮袋10)の第2室104に気体を加圧的に送入することが可能である。気体は、効果剤を含む。
効果剤は、除菌(バクテリア、カビ等の除菌)、消臭(皮脂、汗、尿等のタンパク質に由来するアンモニア臭等の消臭)、防虫(防ダニ等)、皮脂分解、分泌液(汗等)分解、静電気防止及び/又は拡散補助(肌触りの向上)の効果を有する物質を含む。除菌、消臭効果を有する物質は、例えば、ジャガイモやトウモロコシ由来のデキストリン類、炭酸カルシウム、酸化チタン、ヒノキやスギ由来のヒノキチオール等10種以上、ベンゾイソチアゾール、銀イオン、アミノ酸系化合物、マレイン酸、クエン酸、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、第4級アンモニウム化合物等である。防虫効果を有する物質は、例えば、有機酸金属塩、無機酸金属塩、ヒノキチオール等である。皮脂分解、分泌液分解効果を有する物質は、例えば、重曹、パパイン酵素、リパーゼ、プロテアーゼ等を含む。静電気防止、拡散補助効果を有する物質は、例えば、タルクである。効果剤は、これらの物質のうち1種を含んでもよいし、一部の複数種を含んでもよいし、全部を含んでもよい。効果剤は、例えば、即効性のある効果剤と、持続性(効果する期間が長い)のある効果剤との複数種を含めばよい。
第1室103及び第2室104は、区画壁106の細孔107を介して気体が相互に流通可能である。このため、加圧弁112を介して、脱気及び圧縮された状態で対象物20が封入された圧縮袋10の第2室104に効果剤を含む気体を加圧的に送入すると、まず、第2室104に効果剤を含む気体が充満し、第2室104内の効果剤を含む気体が区画壁106の細孔107を介して徐々に第1室103に送入され、徐々に効果剤を含む気体が第1室103に充満する。
これにより、対象物20に効果剤を含む気体を吸収させて対象物20を脱気及び圧縮された状態から解放する。これにより、圧縮状態にある対象物20が脱気圧縮状態から解放される際に、対象物20自体が気体を吸収して元の状態に(脱気され収縮した状態から、気体を吸収し膨張した状態に)復帰しようとする。このように対象物20が気体を吸収し膨張しようとするときに、外気(雰囲気及び空気)の流入を断ち、効果剤を含む気体のみを加圧的に送入し、微細な効果剤を混合させた気体を対象物20に吸収させることにより、対象物20の全体及び深部まで効果剤が行き渡る。
上述のように、区画壁106は、第2室104の主面109が、第1室103の主面108の大部分と連結されるように、第1室103と第2室104とを区画し、また、全域に万遍無く細孔107を有する。このため、第2室104から細孔107を介して送入される効果剤を含む気体は、第1室103内に万遍無く均等に充満する。その結果、気体に含まれる効果剤が、対象物20の深部までさらに万遍無く均等に浸透する。
効果剤を含む気体を圧縮袋10に送入後、加圧弁112の加圧栓113を閉塞する。所定時間(例えば、数分)以上経過後、ジッパー105を開放し、圧縮袋10から、効果剤を含む気体を吸収させて脱気及び圧縮された状態から解放された対象物20を取り出す。必要に応じて対象物20を天日干しする。
図3は、効果剤を含む気体を圧縮袋に送入する方法の一例を模式的に示す。
効果剤を含む気体を圧縮袋10に送入する方法の一例を説明する。本例では、加圧ポンプPから吐出される気体により、カプセル30内の粉体の効果剤を、圧縮袋10に送入する。
カプセル30は、例えば、直径約2cm及び長さ15cmの円筒状であり、違和感無く手持ちできるサイズ及び形状である。カプセル30の筒部32は、典型的には、プラスチック製である。カプセル30は、収容室31を有する。収容室31は、筒部32の内部空間である。収容室31には、粉体の効果剤(不図示)が収容される。
カプセル30は、第1端33及び第2端34を有する。第1端33及び第2端34は、筒部32の両端である。
第1端33は、例えば、圧力が印加されると破れるような素材で作製されたフィルムが、筒部32の開口端に貼り付けられたものである。第1端33は、例えば、アルミ製フィルム、プラスチック製フィルム等で作製される。第1端33は、ホースHを介して加圧ポンプPに接続され、加圧ポンプPから吐出される気体を収容室31内に送入することが可能である。加圧ポンプPは、例えば、汎用の電動又は手動エアポンプである。
第2端34は、例えば、筒部32と同じ素材で作製される。第2端34には噴出口35が設けられる。噴出口35は、直径約2mmの貫通孔であり、第2端34の全域に万遍無く規則的に形成される。カプセル30を使用する前には、噴出口35をカバーするカバーフィルム(不図示)が第2端34に設けられるが、カプセル30の使用時にはカバーフィルムを剥離しておく。第2端34は、圧縮袋10の加圧弁112に接続され、第1端33から収容室31内に送入された気体と、収容室31に収容された粉体の効果剤とが収容室31内で混合された混合気体を、圧縮袋10内に送入することが可能である。
カプセル30は、カプセル収容体40に着脱可能に収容される。カプセル収容体40は、典型的には、プラスチック製である。
カプセル収容体40は、カプセル収容部41を有する。カプセル収容部41は、カプセル30を収容可能である。カプセル収容部41は、内壁にフィットした状態でカプセル30を収容可能なサイズ及び形状(円筒状)を有する。カプセル収容体40は、中空であり、円筒状のカプセル収容体40の軸方向に貫通する。カプセル収容体40は、例えば、2分割状に開閉することが可能である。開放されたカプセル収容体40にカプセル30を収容し、カプセル収容体40を閉塞することで、カプセル収容部41の内壁にフィットした状態でカプセル30を収容する。
カプセル収容体40は、ポンプ側ジョイント42を有する。ポンプ側ジョイント42は、中空であり、円筒状のカプセル収容体40の軸方向に貫通する。ポンプ側ジョイント42は、カプセル収容部41の端部43に設けられる。具体的には、ポンプ側ジョイント42は、カプセル収容体40から離脱しないように、カプセル収容部41の端部43と、カプセル収容部41内のストッパ46とに係合している。カプセル収容部41内にカプセル30が収容されているとき、ポンプ側ジョイント42は、カプセル収容部41内のカプセル30を押圧しない。ポンプ側ジョイント42は、ホースHを介して加圧ポンプPに接続可能、言い換えれば、加圧ポンプPに接続されたホースHに接続可能である。
カプセル収容体40は、圧縮袋側ジョイント44を有する。圧縮袋側ジョイント44は、圧縮袋10の加圧弁112にフィットして送入可能なサイズ及び形状を有する。圧縮袋側ジョイント44は、円筒状のカプセル収容体40の軸方向に貫通する。
次に、以上の構成を有するカプセル30及びカプセル収容体40を用いて、脱気及び圧縮された状態で対象物20が封入された圧縮袋10に、効果剤を含む気体を加圧的に送入する方法を説明する。
粉体の効果剤を収容した収容室31を有するカプセル30を、カプセル収容体40のカプセル収容部41に収容する。
カプセル収容体40のポンプ側ジョイント42を、ホースHを介して加圧ポンプPに接続する。詳細には、加圧ポンプPに接続されたホースHを、カプセル収容部41の端部43に差し込む。すると、ホースHがポンプ側ジョイント42を押す。押されたポンプ側ジョイント42の先端45は、カプセル収容体40に収容されたカプセル30の第1端33(フィルム)に圧力を印加する。先端45から圧力が印加され、カプセル30の第1端33(フィルム)が破れ、開口(不図示)が形成される。これにより、粉体の効果剤を収容した収容室31を有するカプセル30の第1端33が、ホースHを介して加圧ポンプPに接続される。ポンプ側ジョイント42の先端45のサイズ(直径。軸方向に直交する方向。)は、カプセル30の第1端33に十分なサイズの開口を形成できるサイズでよい。ポンプ側ジョイント42の先端45のサイズは、第1端33(フィルム)の素材の特性(破れやすさ)に応じて決めてもよい。
カプセル収容体40の圧縮袋側ジョイント44を、圧縮袋10の加圧弁112にフィットして差し込む。これにより、粉体の効果剤を収容した収容室31を有するカプセル30の第2端34が、圧縮袋10に接続される。
加圧ポンプPを駆動する。加圧ポンプPから吐出される気体は、ホースHを通過し、ポンプ側ジョイント42に送入される。気体は、ポンプ側ジョイント42(中空でありカプセル収容体40の軸方向に貫通する)を通過し、カプセル30の第1端33に形成された開口(不図示)から、カプセル30の収容室31に送入される。
第1端33から収容室31内に送入された気体と、収容室31に収容された粉体の効果剤とが収容室31内で混合され、混合気体となる。混合気体は、カプセル30の第2端34に設けられた噴出口35から、圧縮袋側ジョイント44へと吐出される。混合気体は、圧縮袋側ジョイント44(中空でありカプセル収容体40の軸方向に貫通する)を通過し、加圧弁112を介して、圧縮袋10の第2室104に送入される。このとき、外気を送入せずに混合気体のみが圧縮袋10に送入される。
なお、カプセル収容体40を使用するのはあくまで一例である。カプセル30の第1端33を加圧ポンプPに接続し、カプセル30の第2端34を圧縮袋10に接続し、加圧ポンプPから吐出される気体を収容室31内に送入し、第1端34から収容室31内に送入された気体と、収容室31に収容された粉体の効果剤とが収容室31内で混合された混合気体を、第2端34から圧縮袋10内に送入することが可能なカプセル30であれば、カプセル収容体40を用いずに、スタンドアロンのカプセル30でよい。
例えば、カプセル30を、加圧ポンプPに接続されたホースHや、加圧ポンプP付属のアタッチメント(不図示)の内部に入れる。ポンプPが気体を吐出すると、カプセル30の第1端33が破れる。この場合、カプセル30の直径を、ホースHやアタッチメントの内径より小さく(内部に入れたときに遊びがある程度)する必要がある。
あるいは、カプセル収容体40を使用する場合も、カプセル収容体40にポンプ側ジョイント42を設けず、ホースHから吐出される気体の圧力でカプセル30の第1端33が破れる構造にしてもよい。
2.第2の実施形態
以下の説明において、既に図示及び説明した部品及び動作と同一又は類似の部品及び動作は、同一又は類似の参照符号を付して説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
第1の実施形態では、加圧ポンプPから吐出される気体により、カプセル30内の粉体の効果剤を、圧縮袋10に送入する。これに対して、第2の実施形態では、スプレーを用いて、効果剤を含む気体を、圧縮袋10に送入する。
スプレー(不図示)は、スプレー本体と、ノズルとを有する。スプレー本体は、収容室と、気体発生部とを有する。収容室には、粉体の効果剤が収容される。気体発生部は、加圧により気体を発生させることが可能である。スプレーは、ストーブやファンヒータ等の近くで使用される可能性があるため、気体は、非引火性且つ不燃性とするのがよい。ノズルは、圧縮袋10の加圧弁112に接続可能、具体的には、加圧弁112にフィットして挿入可能である。
この様な構成を有するスプレーのノズルを、圧縮袋10の加圧弁112に接続(フィットして挿入)する。スプレー本体を加圧する。加圧により、気体発生部は、気体を発生させる。発生した気体と粉状の効果剤とが混合され、混合気体となる。加圧により、混合気体がノズルから吐出され、加圧弁112を介して圧縮袋10の第2室104に送入される。このとき、外気を送入せずに混合気体のみが圧縮袋10に送入される。
3.第3の実施形態
第1の実施形態では、細孔107を有する区画壁106は、貫通孔が全域に規則的に形成されたシート又は細孔を元々有する素材のシートである。これに対して、第3の実施形態では、異なる構造の区画壁を有する。
図4は、本開示の第3の実施形態に係る圧縮袋を模式的に示す。
圧縮袋50は、第1の袋501と、第1の袋501内に収容されたチューブ502とを有する。第1の袋501は、例えば、ポリエチレン等で作製される。チューブ502は、例えば、ポリエチレン、シリコン、ゴム等で作製される。チューブ502の内径は、約10mmである。
圧縮袋50は、第1室503を有する。第1室503は、第1の袋501の内部空間であり、気密である。第1の袋501は、第1室503を外部に対して開閉するジッパー505を有する。ジッパー505を介して、第1室503に対象物20を封入可能である。
圧縮袋50は、第2室504を有する。第2室504は、チューブ502の内部空間であり、気密である。チューブ502の終端509は閉塞される。
圧縮袋50は、脱気弁510及び加圧弁512を有する。
脱気弁510は、開閉可能な脱気栓511を有する。脱気弁510は、第1室503(第1室503を構成する第1の袋501)に設けられる。
加圧弁512は、開閉可能な加圧栓513を有する。加圧弁512は、第1室503(第1室503を構成する第1の袋501)に設けられる。チューブ502の一端は加圧弁512に気密に接続され、チューブ502の終端509は閉塞される。このため、加圧弁512は、第1室503とは流通せずに、チューブ502の内部空間である第2室504と流通する。
チューブ502の本体であるチューブ本体506は、区画壁の役割を持つ。言い換えると、チューブ本体506は、チューブ502の内部空間である第2室504と、チューブ502の外部空間である第1室503とを、連結且つ区画する。具体的には、チューブ本体506は、第1室503の一方の主面(面積が大きい面)508に沿って万遍無く広がるように、曲がりくねっている。より具体的には、チューブ本体506は、第1室503の主面508の大部分(例えば、90%以上)を覆うように、曲がりくねっている。
チューブ本体506には、貫通孔507が全域に規則的に形成される。例えば、細孔としての貫通孔507は、直径約2mmであり、約5cm~50cm間隔で形成される。直径及び間隔は、これに限定されず、効果剤を含む気体(後述)の吐出量や吐出圧に応じて可変でよい。第3の実施形態では、細孔を有する区画壁は、貫通孔507が全域に規則的に形成された、チューブ502のチューブ本体506である。
脱気栓511を開放したとき、脱気弁510を介して、圧縮袋50を脱気することが可能である。第1室503及び第2室504は、チューブ本体506(区画壁)の貫通孔507(細孔)を介して気体が相互に流通可能である。このため、脱気弁510を介して、第1室503及び第2室504を同時に脱気することが可能である。典型的には、第1室503に対象物20を入れてジッパー505及び加圧栓513を閉塞し、脱気栓511を開放する。ポンプや掃除機を用いて、開放された脱気栓511から圧縮袋50内の空気を引く(減圧する)ことで、圧縮袋50を脱気することができる。脱気後に脱気栓511を閉塞すれば、圧縮袋50に封入された対象物20を脱気及び圧縮された状態で保つことができる。
加圧栓513を開放したとき、加圧弁512を介して、圧縮袋50(ジッパー505及び加圧栓513が閉塞され、対象物20が封入され脱気された圧縮袋50)の第2室504に気体を加圧的に送入することが可能である。気体は、効果剤を含む。
第1室503及び第2室504はチューブ本体506(区画壁)の貫通孔507(細孔)を介して気体が相互に流通可能である。このため、加圧弁512を介して、脱気及び圧縮された状態で対象物20が封入された圧縮袋50の第2室504に効果剤を含む気体を加圧的に送入すると、まず、第2室504(チューブ502の内部空間)に効果剤を含む気体が充満し、第2室504内の効果剤を含む気体がチューブ本体506の貫通孔507を介して徐々に第1室503に送入され、徐々に効果剤を含む気体が第1室503に充満する。
これにより、対象物20に効果剤を含む気体を吸収させて対象物20を脱気及び圧縮された状態から解放する。これにより、圧縮状態にある対象物20が脱気圧縮状態から解放される際に、対象物20自体が気体を吸収して元の状態に(脱気され収縮した状態から、気体を吸収し膨張した状態に)復帰しようとする。このように対象物20が気体を吸収し膨張しようとするときに、外気(雰囲気及び空気)の流入を断ち、効果剤を含む気体のみを加圧的に送入し、微細な効果剤を混合させた気体を対象物20に吸収させることにより、対象物20の全体及び深部まで効果剤が行き渡る。
上述のように、チューブ本体506は、第1室503の主面508の大部分(例えば、90%以上)を覆うように、曲がりくねっており、また、全域に万遍無く貫通孔507を有する。このため、第2室504から貫通孔507を介して送入される効果剤を含む気体は、第1室503内に万遍無く均等に充満する。その結果、気体に含まれる効果剤が、対象物20の深部までさらに万遍無く均等に浸透する。
効果剤を含む気体を圧縮袋50に送入後、加圧弁512の加圧栓513を閉塞する。所定時間(例えば、数分)以上経過後、ジッパー505を開放し、圧縮袋50から、効果剤を含む気体を吸収させて脱気及び圧縮された状態から解放された対象物20を取り出す。必要に応じて対象物20を天日干しする。
効果剤を含む気体を圧縮袋50に送入する方法は、加圧ポンプPから吐出される気体により、カプセル30内の粉体の効果剤を送入する方法(第1の実施形態)でもよいし、スプレーを用いて効果剤を含む気体を加圧的に送入する方法(第2の実施形態)でもよい。
4.結語
特許文献2は、除湿剤、防黴剤、消臭剤などの封入薬剤類、分包体を、袋体に設けられた分包体用網状収納ポケット部に収納し、布団等を収納した袋体を脱気することを開示又は示唆する(段落0052参照)。特許文献3は、布団等の被保存物を長期間に渡って強力に消臭・殺菌・防カビ・防ダニしつつ圧縮保存出来る布団等の圧縮袋を提供することを目的とする(段落0004参照)。このように、特許文献2及び3は、圧縮袋により脱気圧縮した状態で長期保存している期間中の、消臭等の効果を期待する。
これに対して、本開示によれば、圧縮状態ではなく通常に収納してある対象物や日常使用している対象物(繊維製品や発泡製品)に、より簡単な設備で、除菌・消臭・防虫・皮脂の分解等のクリーニングをすることを目的としている。そこで、本開示によれば、専用の圧縮袋を使って対象物の脱気圧縮状態を一時的に作る。脱気及び圧縮された状態で対象物が封入された圧縮袋に、効果剤を含む気体を加圧的に送入することにより、対象物に効果剤を含む気体を吸収させて対象物を脱気及び圧縮された状態から解放する。
これにより、圧縮状態にある対象物が脱気圧縮状態から解放される際に、対象物自体が気体を吸収して元の状態に(脱気され収縮した状態から、気体を吸収し膨張した状態に)復帰しようとする。このように対象物が気体を吸収し膨張しようとするときに、外気(雰囲気及び空気)の流入を断ち、効果剤を含む気体のみを加圧的に送入し、微細な効果剤を混合させた気体を対象物に吸収させることにより、対象物の全体及び深部まで効果剤が行き渡る。
以上の様に、特許文献2及び3は、対象物が脱気圧縮されている期間中の、消臭等の効果を期待する。これに対して、本開示によれば、対象物が気体を吸収して脱気圧縮状態から解放されるときに、効果剤を対象物に吸収させる点が異なる。
また、除菌、消臭等のための液体や気体を噴霧するハンドスプレーや缶スプレーが市販されているが、これらの液体や気体の噴霧箇所のみに留まり、また、これらの液体や気体が対象物の深部まで浸透しない。その結果、除菌、消臭等の効果が十分に得られないおそれがある。
これに対して、本開示によれば、効果剤が深部に行き渡ることにより、布団(対象物)の中綿に到達したおねしょ(尿臭)や大量の汗に対して、除菌・消臭・防虫・皮脂分解等することができる。この様に、本開示のクリーニング方法は、従来方法のハンドスプレーやスプレー缶による表面処理に比べ歴然とした効果が期待できる。
本開示によれば、効果剤を含む気体を、加圧弁を介して第2室に送入して、第2室に充満させ、第2室に充満した効果剤を含む気体を、細孔を介して第1室に送入して、第1室に充満させる。この様にして、脱気及び圧縮された状態で対象物が封入された圧縮袋に、効果剤を含む気体を加圧的に送入する。これにより、第2室から細孔を介して送入される効果剤を含む気体は、対象物が封入された第1室内に万遍無く均等に充満する。その結果、気体に含まれる効果剤が、対象物の深部までさらに万遍無く均等に浸透する。そして、本開示によれば、圧縮袋に効果剤を含む気体を加圧的に送入するだけでよいので、より簡単な設備で対象物の除菌、消臭等の効果が十分に得られる。
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 圧縮袋
101 第1の袋
102 第2の袋
103 第1室
104 第2室
105 ジッパー
106 区画壁
107 細孔
108 主面
109 主面
110 脱気弁
111 脱気栓
112 加圧弁
113 加圧栓
20 対象物
30 カプセル
31 収容室
32 筒部
33 第1端
34 第2端
35 噴出口
40 カプセル収容体
41 カプセル収容部
42 ポンプ側ジョイント
43 端部
44 圧縮袋側ジョイント
45 先端
46 ストッパ
50 圧縮袋
501 第1の袋
502 チューブ
503 第1室
504 第2室
505 ジッパー
506 チューブ本体(区画壁)
507 貫通孔(細孔)
508 主面
509 終端
510 脱気弁
511 脱気栓
512 加圧弁
513 加圧栓
H ホース
P 加圧ポンプ

Claims (16)

  1. 圧縮袋に対象物を封入し、前記圧縮袋に封入された前記対象物を脱気及び圧縮し、
    前記脱気及び圧縮された状態で前記対象物が封入された前記圧縮袋に、効果剤を含む気体を加圧的に送入し、 前記気体を加圧的に送入することにより前記対象物が前記脱気及び圧縮される前の状態に復帰しようとするときに、前記対象物に前記効果剤を含む気体を吸収させて、前記対象物を前記脱気及び圧縮された状態から解放する
    クリーニング方法。
  2. 請求項1に記載のクリーニング方法であって、
    前記効果剤を含む気体を送入する工程は、
    粉体の効果剤を収容した収容室を有するカプセルの第1端を、加圧ポンプに接続し、
    前記カプセルの第2端を、圧縮袋に接続し、
    前記加圧ポンプから吐出される気体を前記収容室内に送入し、
    前記第1端から前記収容室内に送入された前記気体と、前記収容室に収容された前記粉体の効果剤とが前記収容室内で混合された混合気体を、前記第2端から前記圧縮袋内に送入することにより、外気を送入せずに前記混合気体のみを前記圧縮袋に送入する
    クリーニング方法。
  3. 請求項2に記載のクリーニング方法であって、
    前記カプセルの前記第1端を前記加圧ポンプに接続する工程は、
    前記カプセルを、カプセル収容体のカプセル収容部に収容し、
    前記カプセル収容体のポンプ側ジョイントを前記加圧ポンプに接続し、
    前記カプセル収容体に収容された前記カプセルの前記第1端に、前記加圧ポンプから前記カプセルの前記収容室に前記気体を送入するための開口を形成し、
    前記カプセルの前記第2端を前記圧縮袋に接続する工程は、
    前記カプセル収容体の圧縮袋側ジョイントを前記圧縮袋に接続し、
    前記混合気体を前記第2端から前記圧縮袋内に送入する工程は、
    前記カプセルの前記第2端に設けられた噴出口から吐出された前記混合気体を、前記圧縮袋側ジョイントから前記圧縮袋に送入する
    クリーニング方法。
  4. 請求項1に記載のクリーニング方法であって、
    前記効果剤を含む気体を送入する工程は、
    スプレーのノズルを、圧縮袋に接続し、
    粉体の効果剤を収容した収容室と、加圧により気体を発生させることが可能な気体発生部と、を有するスプレー本体を加圧し、前記粉状の効果剤と前記気体とが混合された混合気体を、前記ノズルから前記圧縮袋内に送入することにより、外気を送入せずに前記混合気体のみを前記圧縮袋に送入する
    クリーニング方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のクリーニング方法であって、
    前記圧縮袋は、
    対象物を封入可能な第1室と、
    第2室と、
    前記第1室及び前記第2室を脱気することが可能な脱気弁と、
    前記第2室に設けられ、効果剤を含む気体を前記第2室に加圧的に送入することが可能な加圧弁と、
    前記第2室に送入された前記気体を前記第1室に送入する細孔を有し、前記第1室と前記第2室とを区画する区画壁と、
    を有し、
    前記効果剤を含む気体を送入する工程は、
    前記効果剤を含む気体を、前記加圧弁を介して前記第2室に加圧的に送入して、前記第2室に充満させ、
    前記第2室に充満した前記効果剤を含む気体を、前記細孔を介して、前記対象物が封入された前記第1室に送入して、前記第1室に充満させる
    クリーニング方法。
  6. 請求項5に記載のクリーニング方法であって、
    前記区画壁は、前記第2室の主面が、前記第1室の主面の90%以上と連結されるように、前記第1室と前記第2室とを区画する
    クリーニング方法。
  7. 請求項5又は6に記載のクリーニング方法であって、
    前記細孔を有する前記区画壁は、
    貫通孔が全域に規則的に形成されたシート、
    不織布シート、織布シート若しくはメッシュシート、又は
    前記加圧弁に気密に接続された一端と、閉塞された終端とを有し、内部が前記第2室を構成し、貫通孔が全域に規則的に形成されたチューブ
    である
    クリーニング方法。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載のクリーニング方法であって、
    前記効果剤は、除菌、消臭、防虫、皮脂分解、分泌液分解、静電気防止及び/又は拡散補助の効果を有する物質を含む
    クリーニング方法。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載のクリーニング方法であって、
    前記対象物は、繊維製品又は発泡製品である
    クリーニング方法。
  10. 請求項1乃至9に記載のクリーニング方法であって、
    前記対象物を脱気及び圧縮する工程は、前記対象物が前記効果剤を含む気体を吸収しやすくするために、脱気及び圧縮されていない前記対象物を、一時的に脱気及び圧縮された状態とする
    クリーニング方法。
  11. 対象物を封入可能な第1室と、
    第2室と、
    前記第1室及び前記第2室を脱気することが可能な脱気弁と、
    前記第2室に設けられ、効果剤を含む気体を前記第2室に加圧的に送入することが可能な加圧弁と、
    前記第2室に送入された前記気体を前記第1室に送入する細孔を有し、前記第1室と前記第2室とを区画する区画壁と、
    を具備し、 前記第1室に前記対象物を封入し、前記第1室及び前記第2室を脱気することにより、前記第1室に封入された前記対象物を脱気及び圧縮し、
    前記効果剤を含む気体を、前記加圧弁を介して前記第2室に加圧的に送入して、前記第2室に充満させ、
    前記第2室に充満した前記効果剤を含む気体を、前記細孔を介して、前記対象物が封入された前記第1室に送入して、前記第1室に充満させ、
    前記気体を加圧的に送入することにより前記対象物が前記脱気及び圧縮される前の状態に復帰しようとするときに、前記対象物に前記効果剤を含む気体を吸収させて、前記対象物を前記脱気及び圧縮された状態から解放する
    ことが可能な構成を有する
    クリーニング用圧縮袋。
  12. 請求項11に記載のクリーニング用圧縮袋であって、
    前記区画壁は、前記第2室の主面が、前記第1室の主面の90%以上と連結されるように、前記第1室と前記第2室とを区画する
    クリーニング用圧縮袋。
  13. 請求項11又は12に記載のクリーニング用圧縮袋であって、
    前記細孔を有する前記区画壁は、
    貫通孔が全域に規則的に形成されたシート、
    不織布シート、織布シート若しくはメッシュシート、又は
    前記加圧弁に接続された一端と、閉塞された終端とを有し、内部が前記第2室を構成し、貫通孔が全域に規則的に形成されたチューブ
    である
    クリーニング用圧縮袋。
  14. 粉体の効果剤を収容した収容室と、
    加圧ポンプに接続され、前記加圧ポンプから吐出される気体を前記収容室内に送入することが可能な第1端と、
    請求項11に記載のクリーニング用圧縮袋に接続され、前記第1端から前記収容室内に送入された前記気体と、前記収容室に収容された前記粉体の効果剤とが前記収容室内で混合された混合気体を、前記クリーニング用圧縮袋内に加圧的に送入することにより、外気を送入せずに前記混合気体のみを前記クリーニング用圧縮袋に加圧的に送入することが可能な第2端と、
    を具備するカプセル。
  15. 請求項14に記載のカプセルであって、
    前記カプセルは、カプセル収容体に着脱可能に収容され、
    前記カプセル収容体は、
    前記カプセルを収容するカプセル収容部と、
    前記加圧ポンプに接続可能であり、前記加圧ポンプに接続されたとき、前記カプセル収容体に収容された前記カプセルの前記第1端に、前記加圧ポンプから前記カプセルの前記収容室に前記気体を送入するための開口を形成することが可能な、ポンプ側ジョイントと、
    前記クリーニング用圧縮袋に接続可能であり、前記カプセルの前記第2端に設けられた噴出口から吐出された前記混合気体を、前記クリーニング用圧縮袋に加圧的に送入することが可能な、圧縮袋側ジョイントと、
    を有する
    カプセル。
  16. 粉体の効果剤を収容した収容室と、加圧により気体を発生させることが可能な気体発生部と、を有するスプレー本体と、
    請求項11に記載のクリーニング用圧縮袋に接続され、前記気体と前記粉体の効果剤とが混合された混合気体を、前記クリーニング用圧縮袋内に加圧的に送入することにより、外気を送入せずに前記混合気体のみを前記クリーニング用圧縮袋に加圧的に送入することが可能なノズルと、
    を具備するスプレー。
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