JP2022039778A - ロウ部材およびロウ付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定して載置することが可能であり、しかも溶融ロウを狭所に行き渡らせることのできるロウ部材を提供する。【解決手段】ロウ部材10は、線状材16と、長尺方向に沿って形成された平面の載置面20、第1斜面22および第2斜面24を備える。端面視において、載置面20の延長面20aと第1斜面22の延長面22aとは第1鋭角θ1を形成し、延長面20aと第2斜面24の延長面24aとは第2鋭角θ2を形成する。第1鋭角θ1と第2鋭角θ2とは等しい。線状材16は長尺方向に沿った中空部16aを備える。中空部16aにはフラックス18が充填されている。載置面20には長尺方向に配列されて中空部16aと連通する複数の排出孔32が設けられている。【選択図】図12

Description

本発明は、ロウ部材およびロウ付け方法に関する。
ロウ付けは母材がほとんど溶けないので寸法精度が高く、また濡れ性によってロウが母材の隙間に行き渡るので溶接棒が直接届かないような部分の接合も可能であって多様な用途に用いられている。
ロウ付けは、例えば配電盤内のブスバーに対して冷却管を接続するのに用いられる(特許文献1参照)。ブスバーに冷却管をロウ付けするのには、接触箇所にフラックスを塗付し、さらに作業者がロウ部材を当てながら加熱を行って該ロウ部材を溶融させる。ロウ付けはブスバーと冷却管とが接触する部分の両側から行われ、一連の作業にはある程度の工数を要する。配電盤内に適用されるブスバーは相当に数が多い場合があり、冷却管をロウ付けする作業は自動化が望まれている。
実開昭58-21908号公報
ブスバーに対して冷却管を自動的にロウ付けするには、ロウ付け箇所にロウ部材を配置しておき、これらのブスバー、冷却管およびロウ部材を一体的に搬送しながら加熱することが考えられる。
しかしながら、搬送時にはある程度の振動が発生するので従来のロウ部材は揺れにより位置ずれが発生してしまう。また、平面状のブスバーと円形断面の冷却管とは線接触しており、その接触部の両側は相当に狭く、溶融したロウ部材を十分に行き渡らせることが困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、安定して載置することが可能であり、しかも溶融ロウを狭所に行き渡らせることのできるロウ部材およびロウ付け方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるロウ部材は、線状のロウ部材であって、長尺方向に沿って形成された平面の第1面と、長尺方向に沿って形成された平面または端面視で凹形状の曲面である第2面と、を備え、端面視において、前記第1面と前記第2面、またはそれぞれの延長面が第1鋭角を形成することを特徴とする。
長尺方向に沿って形成された中空部と、前記中空部に充填されたフラックスと、前記第1面および前記第2面の少なくとも一方の面に形成されて前記中空部と連通し、長尺方向に配列された複数の排出孔と、を備えてもよい。このような排出孔からは溶融したフラックスをロウ付け対象物に供給することができる。
前記排出孔は長尺方向について両端面から少なくとも10mmの範囲を除く箇所に形成されていてもよい。これにより、フラックスが所望の箇所以外へ流れ出ることを抑制できる。
前記フラックスは全体に対する重量比が3%~5%であってもよい。
長尺方向に沿って形成された平面または端面視で凹形状の曲面である第3面と、端面視において、前記第1面と前記第3面、またはそれぞれの延長面が第2鋭角を形成し、前記第1鋭角と前記第2鋭角とは等しくしてもよい。これによりバランスが良くなる。
前記第1鋭角は45度~75度であってもよい。これによりロウ付けする対象物に一層好適に対応できる。
また、本発明にかかるロウ付け方法は、上記のロウ部材を用いて、板材に対して長尺部材をロウ付けするロウ付け方法であって、前記長尺部材における端面視で凸形状部分を前記板材の上面に当接配置する工程と、前記板材の上面と前記長尺部材の前記凸形状部分とによって上下が覆われる鋭角隙間に対して前記第1鋭角の部分が差し込まれる状態で、かつ前記第1面が前記板材の上面に当接するように前記ロウ部材を配置する工程と、前記ロウ部材を加熱し溶融させる工程と、を有することを特徴とする。
前記中空部に前記フラックスが充填されロウで構成された線状材に対して、前記排出孔を設けることにより前記ロウ部材を形成する工程を有し、前記排出孔を設けた後、24時間以内に前記ロウ部材を加熱し溶融させてもよい。これによりフラックスの品質劣化を防止できる。
前記板材と前記長尺部材との接触箇所に対して両側から前記ロウ部材を配置してもよい。これにより、強度、熱伝達性およびバンランスが良くなる。
前記板材を介して下面側から前記ロウ部材を加熱してもよい。
前記長尺部材および前記ロウ部材が載置された状態で前記板材を固定の加熱源に搬送し、該加熱源によって加熱を行ってもよい。搬送によって多少の振動が発生しても板材の上面に平面である第1平面を載置しておくとずれを抑制することができる。
本発明では、平面である第1面を板材の上面に当接するように配置することによりロウ部材を安定して載置することができる。また、鋭角隙間に対して第1鋭角の部分が差し込まれるように配置することで狭所である鋭角隙間に対して溶融ロウを行き渡らせることができる。
図1は、実施形態にかかるロウ部材の斜視図である。 図2は、ロウ部材の端面図である。 図3は、ロウ部材の底面図である。 図4は、押出機の模式側面図である。 図5は、押出機で押し出し成型される第1線素材の成形過程を示す図であり、(a)は初期段階を示す図であり、(b)は途中段階を示す図であり、(c)は最終段階を示す図である。 図6は、第1線素材から排出孔のない状態の第2線素材を成形する工程の第1例を示す模式図である。 図7は、第1線素材から排出孔のない状態の第2線素材を成形する工程の第2例を示す模式斜視図である。 図8は、第1線素材から排出孔のない状態の第2線素材を成形する工程の第3例を示す模式斜視図である。 図9は、第2線素材に対して排出孔を設けてロウ部材を形成する工程の第1例を示す図である。 図10は、第2線素材に対して排出孔を設けてロウ部材を形成する工程の第2例を示す図である。 図11は、実施形態にかかるロウ付け方法のフローチャートである。 図12は、仮組み立てされた状態のロウ部材、ブスバーおよび冷却管を端面方向から見た一部拡大図である。 図13は、仮組み立てされた状態のロウ部材、ブスバーおよび冷却管の斜視図である。 図14は、ロウ付け工程を示す図である。 図15は、ロウ付けされた状態のブスバー、冷却管、およびロウ付部の斜視図である。 図16は、変形例にかかるロウ部材の端面図であり、(a)は第1変形例にかかるロウ部材を示す端面図であり、(b)は第2変形例にかかるロウ部材を示す端面図であり、(c)は第3変形例にかかるロウ部材を示す端面図であり、(d)は第1変形例にかかるロウ部材を示す端面図であり、(e)は第4変形例にかかるロウ部材を示す端面図である。 図17は、変形例にかかる冷却管をブスバーにロウ付けする際にロウ部材を適用した例を示す斜視図である。
以下に、本発明にかかるロウ部材およびロウ付け方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施の形態にかかるロウ部材10の斜視図である。図2は、ロウ部材10の端面図である。図3は、ロウ部材10の底面図である。ロウ部材10は、例えばブスバー12(板材、図13参照)に対して冷却管14(長尺部材、図13参照)をロウ付けするのに用いられる。ブスバー12は銅の板材であり、導電体として用いられる。冷却管14は銅のパイプであり、ブスバー12を冷却するための冷媒流通路である。
図1に示すように、ロウ部材10は中空部16aを有する長尺な線状材16と、中空部16aに充填されたフラックス18とを備える。中空部16aは、線状材16の長尺方向に沿って形成されている。図1では充填されたフラックス18を明示的にドット地で示している。
線状材16はロウであり、例えばスズ、銀、銅、ニッケルなどを成分とする軟ロウである。線状材16は硬ロウであってもよい。フラックス18は、例えばロジン樹脂系であって、有機カルボン酸やチクソ剤などを含む。フラックス18は全体に対する重量比が3%~5%が適用である。フラックス18は線状材16よりも融点が低く、ロウ付けの際に線状材16が溶融するよりも早い段階で溶融する。
図2に示すように、ロウ部材10は端面で略三角形状となっており、それぞれ長尺方向に沿って形成された載置面(第1面)20、第1斜面(第2面)22および第2斜面(第3面)24を備える。載置面20はブスバー12の上面12a(図12参照)に載置される面である。この場合、載置面20、第1斜面22および第2斜面24は全て平面である。
載置面20と第1斜面22とは凸状の滑らかな円弧部26でつながっている。載置面20と第2斜面24とは凸状の滑らかな円弧部28でつながっている。第1斜面22と第2斜面24とは凸状の滑らかな円弧部30でつながっている。円弧部30は他の円弧部26,28よりもやや緩やかな形状であり、ロウ部材10の全高Hが抑制されている。全高Hは低い方が後述する鋭角隙間40(図12参照)に差し込みやすくなるが、あまり低すぎると必要体積が得られなくなり、適度な値に設定されている。
端面視において、載置面20の延長面20aと第1斜面22の延長面22aとは第1鋭角θ1を形成しており、延長面20aと第2斜面24の延長面24aとは第2鋭角θ2を形成している。ただし、円弧部26がない場合には載置面20と第1斜面22とが直接的に第1鋭角θ1を形成し、円弧部28がない場合には載置面20と第2斜面24とが直接的に第2鋭角θ2を形成していてもよい。端面視においてロウ部材10は左右対称形状であり、第1鋭角θ1と第2鋭角θ2とは等しい。
ロウ部材10における載置面20、第1斜面22および第2斜面24は互いに正三角形を構成する面であるとよい。すなわち、θ1=θ2=60度であるとよい。このような正三角形をベースとする形状によれば、載置の安定性、強度バランスおよび製造便宜上などで好適である。第1鋭角θ1および第2鋭角θ2についてはさらに後述する。中空部16aの断面はロウ部材10の外形に沿った略三角形状となっている。
図3に示すように、ロウ部材10における載置面20には複数の排出孔32が形成されている。各排出孔32は丸孔であって、載置面20における中央位置で、長尺方向に沿って一列かつ等間隔に並んでいる。排出孔32は載置面20に対して垂直な孔であり、空部16aと連通している。排出孔32はロウ部材10を用いたロウ付けの際に線状材16が溶融するよりも早い段階でフラックス18を中空部16aから外部に排出させるためのものである。
排出孔32の孔径dは、ロウ部材10の幅Dに対して30%~50%の範囲とするのが好ましい。なぜなら、孔径dが小さすぎる場合には溶融したフラックス18の流れを阻害する懸念がある。逆に大きすぎる場合には、溶融した線状材16が長尺方向にそって均一にならず、形状が崩れることや、該排出孔32の周囲の体積が減少し、排出孔32のない部分との単位長さあたりの熱容量の差が生じ、溶融する際に均一な濡れ性が損なわれることとなり、接合欠陥が発生する懸念がある。本実施の形態にかかるロウ部材10では、幅Dを2.6mmとし、孔径dをその50%のφ1.3mmとしている。
各排出孔32のピッチpは10mm以下が好ましい。10mm以上だとブスバー12と冷却管14との狭所の接合部に対して溶融したフラックス18が十分に供給されず、接合不良が発生する懸念があるためである。
なお、排出孔32が端面16bに対してあまり近くに設定されていると溶融したフラックス18がブスバー12の裏面に流れ出てしまい、これに連れて溶融した線状材16も裏面に流れ出る懸念がある。条件によってはブスバー12の裏面に流れ出たフラックス18および線状材16は事後的に除去する必要がある。
これに対してロウ部材10における排出孔32は長尺方向について両方の端面16bから所定長さLの範囲を除く箇所に形成しており、排出孔32から排出された溶融したフラックス18はブスバー12の裏面に流れ出ることがなく、またはその量が相当に抑制される。これにより溶融した線状材16も裏面に流れ出ることが抑制される。所定長さLは、例えば少なくとも10mmにするとよい。またピッチp(図3参照)に対しては、L>pとするとよい。
次に、ロウ部材10の製造方法について説明する。ロウ部材10は、概略的にはまず円筒形状のロウ内にフラックス18が充填された第1線素材52a(図5(c)参照)が作られ、その後に該第1線素材52aの線径を絞るとともに断面形状を三角状にした第2線素材52b(図6参照)が作られる。最後に第2線素材52bに対して排出孔32を形成してロウ部材10が得られる。以下、さらに詳細に説明する。
図4は、押出機50の模式側面図である。図5は、押出機50で押し出し成型される第1線素材52aの成形過程を示す図であり、(a)は初期段階を示す図であり、(b)は途中段階を示す図であり、(c)は最終段階を示す図である。図6は、第1線素材52aから排出孔32のない状態の第2線素材52bを成形する工程の第1例を示す模式図である。図7は、第1線素材52aから排出孔32のない状態の第2線素材52bを成形する工程の第2例を示す模式斜視図である。図8は、第1線素材52aから排出孔32のない状態の第2線素材52bを成形する工程の第3例を示す模式斜視図である。
図4に示すように、押出機50はビレット54から第1線素材52aを押し出し成型するものであり、ビレット54が収納されるコンテナ56と、該コンテナ56の先端に設けられたダイス58と、コンテナ56の後方からビレット54を押し出すラム60と、全体の軸心部に配置されたマンドレル62とを有する。ダイス58はダイスリング58aによって固定されている。ビレット54は、ラム60によって後方から押圧されると、前方のダイス58を通り外周が円形となるように外部に導出されるが、その際に中心にはマンドレル62が配置されていることから円形中空部が形成され、第1線素材52aが得られる。ビレット54は、2kg以上、好ましくは10kg以上の鋳造した円柱形状のものを用いるとよい。
押出機50による押し出し成型では、まず図5(a)に示すように、ビレット54の一部が板状になり、その上面にフラックス18が載せられる。そして押し出しの途中過程では、図5(b)に示すようにビレット54が円弧状に変形してフラックス18を次第に包み込んでいく。そして、最終段階では図5(c)に示すように、ビレット54がフラックス18を完全に包み込んだ第1線素材52aが得られる。なお、フラックス18は空気に長時間触れていると変質するが、第1線素材52a、第2線素材52bおよびロウ部材10ではフラックス18はロウによって覆われていることから変質を防止できる。ただし、フラックス18がほとんど変質しない程度であれば、製造上の都合により中空部16aに微量の気泡が含まれていても構わない。
図6に示すように、第1線素材52aから第2線素材52bを成形する工程の第1例では、送線機64から送り出された第1線素材52aが、第1テンショナー66、押出機68および焼成炉70を経て第2線素材52bが形成される。第2線素材52bは、さらに引取機72および第2テンショナー74を介して巻取機76で巻き取られる。送線機64および巻取機76は、例えばドラム形式である。
押出機68では、ダイスの径および形状を変更しながら第1線素材52aを絞り、所定の線径および略三角の断面形状を得る。焼成炉70では所定の熱処理を行う。つまり、熱間圧延の場合には加熱を行い、冷間圧延の場合には冷却(水冷や油冷など)を行う。
図7に示すように、第1線素材52aから第2線素材52bを成形する工程の第2例では、ダイ78と、プレス80とを用いる。ダイ78には上面にV字溝78aが形成されている。プレス80は昇降可能な板状部材であって、ダイ78の上方でV字溝78aに沿って配置されている。プレス80の幅はV字溝78aの幅よりも適度に小さく設定されている。第1線素材52aは間欠的に移送されてV字溝78a内に配置され、上方からプレス80によって押圧される。そうすると、プレス80によって押圧された部分が載置面20を形成し、V字溝78aによって押圧された部分が第1斜面22および第2斜面24を形成する。このようなダイ78およびプレス80は簡易構成であり、第2線素材52bを少量製造するのに適している。
図8に示すように、第1線素材52aから第2線素材52bを成形する工程の第3例では、軸心が平行となるように配置された第1ローラ82および第2ローラ84を用いる。第1ローラ82と第2ローラ84との距離は調整可能な構成としてもよい。第1ローラ82には周面に環状のV字溝82aが形成されている。第2ローラ84には円盤状のプレス84aが設けられている。プレス84aは外周部がV字溝82aに嵌り込むように配置されている。プレス84aの幅はV字溝82aの幅よりも適度に小さく設定されている。
第1線素材52aは連続的に移送されてV字溝82aを通り、その際に上方からプレス84aによって押圧される。第1ローラ82と第2ローラ84とは逆方向に回転して第1線素材52aを引き込み成形し、第2線素材52bとして送出する。第1線素材52aおよび第2線素材52bの移送は他の手段を用いてもよい。第2線素材52bは、プレス84aによって押圧された部分が載置面20を形成し、V字溝82aによって押圧された部分が第1斜面22および第2斜面24を形成する。このようなこのような第1ローラ82および第2ローラ84では、連続的稼働が可能であって、第2線素材52bを大量製造するのに適している。
次に、第2線素材52bに対して排出孔32を設けてロウ部材10を形成する工程について説明する。図9は、第2線素材52bに対して排出孔32を設けてロウ部材10を形成する工程の第1例を示す図である。図10は、第2線素材52bに対して排出孔32を設けてロウ部材10を形成する工程の第2例を示す図である。
図9に示すように、第2線素材52bに対して排出孔32を設けてロウ部材10を形成する工程の第1例では、ダイ86と、パンチプレス88とを用いる。ダイ86には上面にV字溝86aが形成されている。V字溝86aの底部には逃げ溝86bが形成されているV字溝86aは、例えば上記のV字溝78aと同じである。パンチプレス88は昇降可能な板状部材であって、ダイ86の上方でV字溝86aに沿って配置されている。パンチプレス88の下面には下方に突出する複数のパンチ88aがV字溝78aに沿うように設けられている。第1線素材52aは間欠的に移送されてV字溝86a内に配置され、上方からパンチプレス88によって押圧される。そうすると、複数のパンチ88aは載置面20に当接・穿孔し、排出孔32が形成される。このようなダイ86およびパンチプレス88は簡易構成であり、ロウ部材10を少量生産するのに適している。ダイ86の前後には必要に応じて支持ダイ90を設けてもよい。支持ダイ90にはV字溝90aが形成されており第1線素材52aや第2線素材52bを支持して安定させることができる。
図10に示すように、第2線素材52bに対して排出孔32を設けてロウ部材10を形成する工程の第2例では、ダイ86とパンチプレス円板92とを用いる。ダイ86は図9に示したものと同じである。パンチプレス円板92は回転可能であって、ダイ86とパンチプレス円板92との距離は調整可能な構成としてもよい。パンチプレス円板92の周面には径方向に突出する複数のパンチ92aが設けられている。パンチ92aは、例えば上記のパンチ88aと同じものである。下方のパンチ88aは先端部がV字溝86aに嵌り込むように配置されている。
第1線素材52aは連続的に移送されてV字溝86aを通り、その際に上方からパンチ92aが載置面20に当接・穿孔し、排出孔32が形成される。この工程ではパンチプレス円板92が回転することにより第1線素材52aを引き込み成形し、第2線素材52bとして送出する。第1線素材52aおよび第2線素材52bの移送は他の手段を用いてもよい。このようなこのようなダイ86およびパンチプレス円板92では、連続的稼働が可能であって、ロウ部材10を大量生産するのに適している。
なお、上記のダイ78のV字溝78a、第1ローラ82のV字溝82a、ダイ86のV字溝86aはほぼ同形状である。これらのV字溝78a、82a、86aは端面視で対称形状であって、同様に端面視で対称形状であるロウ部材10を形成するに好適である。V字溝78a、82a、86aは対称形状であることから、プレスや孔開け作業による押圧力が均等に分散されて好適である。ロウ部材10は第1鋭角θ1および第2鋭角θ2がθ1=θ2であれば、サイズ違いであってもダイ78、第1ローラ82およびダイ86によって製作可能である。
次に、本発明の実施形態にかかるロウ付け方法について説明する。この実施形態にかかるロウ付け方法は上記のロウ部材10を用いて、ブスバー12に対して冷却管14をロウ付けする方法である。この実施形態にかかるロウ付け方法では、ブスバー12に代えて他の板材を用いてもよい。また冷却管14に代えて、下方に凸形状部分を備える他の長尺部材を用いてもよい。図12ではこのような下方に凸形状部分を備える長尺部材の一例として、多角形体14Aを仮想線で示している。なお、上記のロウ部材10の製造方法についての説明では、排出孔32が形成されていない状態を第2線素材52bと呼び、排出孔32が形成された状態をロウ部材10と呼んで区別していたが、以下では便宜上両者ともロウ部材10と呼ぶ。
図11は、この実施形態にかかるロウ付け方法のフローチャートである。図12は、仮組み立てされた状態のロウ部材10、ブスバー12および冷却管14を端面方向から見た一部拡大図である。図13は、仮組み立てされた状態のロウ部材10、ブスバー12および冷却管14の斜視図である。図14は、ロウ付け工程を示す図である。図15は、ロウ付けされた状態のブスバー12、および冷却管14ロウ付部44の斜視図である。
図11に示すように、実施形態にかかるロウ付け方法は、まずステップS1において、冷却管14をブスバー12の上面12aに当接配置する(図12参照)。このとき、冷却管14はブスバー12に対して1か所以上の小さいポイントで固定手段(例えば、TIG溶接)により仮固定してもよい。ステップS2において、ドラム体等に巻かれた長いロウ部材10から所定長さを切り出す。ステップS3において、ロウ部材10に排出孔32を形成する。ステップS4において上面12aと冷却管14とによって上下が覆われる鋭角隙間40に対して第1鋭角θ1の部分が差し込まれる状態で、かつ載置面20が上面12aに当接するようにロウ部材10を配置する(図12、図13参照)。ステップS5において、搬送加熱機100(図14参照)を用いてロウ部材10を加熱する。以下、各ステップについてさらに詳細に説明する。
ステップS1では、冷却管14をブスバー12の上面12aに当接配置しており、これにより端面視で冷却管14の下方部(下方凸部)14aとブスバー12の上面12aとによって上下が覆われる鋭角隙間40が形成される。鋭角隙間40は鋭角状の隙間という意味であり、必ずしも二直線で鋭角が形成されたものに限られず、水平の平面と傾斜した平面または曲面とによって挟まれた領域を示す。
ステップS2で切り出すロウ部材10の長さは、例えば図13に示すように、端面16bがブスバー12の端面12bと一致する長さとする。
ステップS3における排出孔32の形成工程は図9、図10を用いて説明した通りである。なお、このステップS3からステップS5におけるロウ部材10の加熱処理を行う時刻までロウ部材10を長時間放置することは好ましくない。排出孔32が形成されると中空部16aに充填されているフラックス18が空気に露呈されて品質劣化が進行するからである。ステップS3で排出孔32を設けた後、24時間以内にステップS5におけるロウ部材10の加熱・溶融処理を行うと、フラックス18の品質劣化が少なくて済む。
ステップS4では、図12に示すように鋭角隙間40に対して第1鋭角θ1の部分(より具体的には載置面20と第1斜面22とによって挟まれた領域であり、円弧部26を含む部分)が差し込まれるようにロウ部材10を載置している。これにより、鋭角隙間40が相当に塞がれて、面積が狭まっている。また、ロウ部材10はブスバー12と冷却管14との接触箇所Pになるべく近づけ、円弧部30または第1斜面22が冷却管14に対して接点Cで接触し、または相当に接近するように配置するとよい。これにより鋭角隙間40がさらに塞がれるとともに、ロウ部材10と冷却管14の双方が安定する。ただし、ロウ部材10と冷却管14とは、相互の寸法精度や形状等の理由によって全長にわたって接触させることが困難である場合には、一部が離間していてもよいことはもちろんである。
ロウ部材10は載置面20と第1斜面22とにより第1鋭角θ1を形成する形状であることから、この部分を鋭角隙間40に対して多少圧入気味に挿入させることも可能である。これによりロウ部材10の一層の安定化を図ることができる。
ロウ部材10は端面視で左右対称形状であることから、上面12aに載置する際には載置面20が下面となっていれば図12に示す場合とは逆向き(第2斜面24を図12における右向きに)配置しても構わない。つまり、第1斜面22と第2斜面24とは特に区別する必要がない。また、載置面20には排出孔32が形成されていることから、他の面との識別が容易である。
上記のとおり、ロウ部材10は載置面20が上面12aに当接するように配置する。載置面20は平面であり、ロウ部材10は安定する。また後述するように、ロウ部材10はブスバー12を介して下方から加熱される。そうすると、ロウ部材10は上面12aに当接している載置面20が最も加熱されて、先行的に加熱されることになる。したがって、中空部16aに充填されているフラックス18も下側が最初に加熱されて早い段階から排出孔32を通って上面12aに排出されることになる。フラックス18は、ブスバー12および載置面20の構成部を介して間接的に加熱されるのであるが、線状材16よりも融点が低く、しかも排出孔32は下方に形成されていることから、線状材16が溶融するよりも確実に早い段階で排出孔32から排出され、上面12aに対して所定の下処理を行うことができる。
なお、条件次第では仮想線で示すように排出孔32を第1斜面22に設けて鋭角隙間40に対して直接的に開口させてもよい。すなわち排出孔32は、載置面20および第1斜面22の少なくとも一方の面に形成すればよい。
図13に示すように、この例では冷却管14は、その端面14bがブスバー12の端面12bと一致するように配置されている。冷却管14には外部から継手を介して冷媒を供給させるためである。冷却管14の端面14bはブスバー12の端面12bよりも突出していてもよい。一方、ロウ部材10は、端面16bがブスバー12の端面12bと一致するように配置されており、冷却管14とブスバー12との接合長さが可及的に長く確保される。これにより、両者間の接合強度および熱伝達性が向上するとともに、鋭角隙間40がほとんど塞がれて異物の挟み込みが防止される。
また、ロウ部材10は2本用いられ、1本の冷却管14に対してその両側の鋭角隙間40に配置する。つまり、ブスバー12と冷却管14との接触箇所Pに対して両側からロウ部材10を配置する。なお、ブスバー12と冷却管14とは、相互の寸法精度や形状等の理由によって全長にわたって接触させることが困難である場合には、一部が離間していてもよいことはもちろんである。以下、ロウ付けのために仮組み立てされたブスバー12、冷却管14および2本のロウ部材10をアセンブリ体42と呼ぶ。
図14に示すように、ステップS5で用いる搬送加熱機100はアセンブリ体42を自動で搬送および加熱するものであり、処理するアセンブリ体42の数が多い場合に好適に用いられる。搬送加熱機100は、搬入ユニット102と、加熱ユニット104と搬出ユニット106とを備える。搬入ユニット102は搬送手段108によってアセンブリ体42を加熱ユニット104へ搬送するものである。搬送手段108は例えばローラやコンベアである。搬入ユニット102には何らかの予熱手段を設けてもよい。加熱ユニット104はアセンブリ体42を下方から加熱する加熱源であり、例えば誘導加熱装置やバーナーである。加熱ユニット104は固定されている。アセンブリ体42は加熱ユニット104の上を搬送されながら加熱されてもよいし、一時停止して加熱されてもよいし、または減速して加熱されてもよい。搬出ユニット106は加熱処理されたアセンブリ体42を搬出するものであり、例えば搬入ユニット102と同じものが適用される。搬出ユニット106には何らかの冷却手段を設けてもよい。
搬送加熱機100では、アセンブリ体42を自動で搬送するが、搬送時には多少の振動が発生しうる。ところが、ロウ部材10はブスバー12の上面12aに載置されている載置面20が平面であることから、横方向(搬送方向と直交する方向)に転がったりずれたりすることなく安定して載置される。したがって、ロウ部材10およびそれを用いたロウ付け方法は、搬送加熱機100などを用いた一部に自動搬送手段を備える機器に好適に用いられ、ロウ付けの自動化に適する。
また、アセンブリ体42が加熱ユニット104の箇所で一時停止または加減速する場合であっても、載置面20は平面であって上面12aに対して比較的広い面積で接していることから適度な摩擦力が確保されており、縦方向(搬送方向)にずれることなく安定して載置される。このようにロウ部材10は上面12aに対して位置ずれがないまま加熱処理を行うことができ、溶融ロウが所望の箇所に行き渡る。
加熱ユニット104ではロウ部材10がブスバー12を介して下方から加熱される。そして、中空部16aに充填されているフラックス18は載置面20から加熱される。フラックス18は線状材16よりも融点が低いことから、該線状材16の溶融に先立って溶け出し、排出孔32から排出される。排出孔32は下面である載置面20に形成されていることから、ブスバー12の上面12aに流れ出しやすい。流れ出たフラックス18は上面12aの異物や酸化膜を取り除くとともに濡れ性を向上させる。このように、ロウ部材10にはフラックス18が含まれていることから、別途のフラックス塗付処理が不要である。
また、排出孔32から流れ出たフラックス18は上面12aに広がるが、狭い鋭角隙間40(図12参照)に対して毛管現象で吸い込まれて接触箇所Pまで達しうる。
ロウ部材10は、端面視において、載置面20の延長面20aと第1斜面22の延長面22aとが第1鋭角θ1を形成するような形状となっている。載置面20と第1斜面22の各先端部である円弧部26を含む部分が狭所の鋭角隙間40に入り込み、該鋭角隙間40の面積が狭まっている。したがって、排出孔32から流れ出たフラックス18は鋭角隙間40に対して毛管現象で一層吸い込まれやすくなる。
また、フラックス18が溶融した後に溶融する線状材16についてもフラックス18による酸化膜や表面汚染物除去での濡れ性向上、および狭所の鋭角隙間40の形状による毛管現象で接触箇所Pまで達しうる。すなわち狭所の鋭角隙間40には、そのままでは溶融ロウを充填させることが難しいのであるが、円弧部26の部分が差し込まれて一層狭まることによって毛管現象が生じ、または向上して溶融ロウが導かれるようになる。なお、ロウ部材10は冷却管14の両側に設けられた状態で加熱されるが、搬送加熱機100の加熱ユニット104で両方が同時に加熱されて溶融することはもちろんである。したがって、作業者が2度にわたって個別に加熱することに比べると相当に工程時間が短縮される。
図15は、本実施の形態にかかるロウ部材10およびロウ付け方法によってロウ付けされた状態のブスバー12、冷却管14、およびロウ付部44の斜視図である。冷却管14はブスバー12に対して両側2か所のロウ付部44でロウ付けされている。ロウ付部44はロウ部材10が溶融してその後固化したものである。図15に示すように、ロウ付部44は冷却管14の下方部14aとブスバー12の上面12aとの間、換言すれば鋭角隙間40(図12参照)が存在した部分に隙間なく充填されている。これは、上記のとおりロウ部材10は搬送による位置ずれが生じることがなく、しかもその一部が鋭角隙間40に差し込まれた状態で溶融されて接触箇所Pまで行き渡るためである。これにより、強度および熱伝達性を向上させることができる。また、冷却管14に対して両側からロウ部材10によってロウ付けして2か所のロウ付部44が形成されることにより、左右バランスが良くなる。
ロウ付部44は冷却管14の全長に亘ってほぼ均一に形成されている。これは、ロウ部材10に設けられた複数の排出孔32が適度なピッチp(図3参照)で配列されていて、溶融したフラックス18が万遍なく広がっており、しかも排出孔32の径が適度に小さく線状材16の単位長さ当たりの体積がほぼ均一になっているためである。
また、ロウ付部44はブスバー12の端面12bとほぼ一致する箇所まで形成されており、端面12bや裏面までにはほとんど達していない。これは、ロウ部材10の排出孔32が端面16bから少なくとも10mmの範囲を除く箇所に形成されていて、溶融したフラックス18がブスバー12の端面12bにはほとんど漏れ出さないためである。
図16は、ロウ部材10の変形例を示す端面図であり、(a)は第1変形例にかかるロウ部材10Aの端面図であり、(b)は第2変形例にかかるロウ部材10Bの端面図であり、(c)は第3変形例にかかるロウ部材10Cの端面図であり、(d)は第4変形例にかかるロウ部材10Dの端面図である。各変形例について上記のロウ部材10と同様の箇所については、同符号を付してその詳細な説明を省略する。
図16(a)に示すように第1変形例にかかるロウ部材10Aは、3つの円弧部26,28,30がそれぞれ同形状であり、載置面20、第1斜面22、第2斜面24がそれぞれ等しい面積を有している。また、θ1=θ2=60度である。このようなロウ部材10Aは方向性がなく、3つの面のいずれを載置面20とすることができるため、上記のステップS3において排出孔32を削孔する工程で面の区別が不要である。
図16(b)に示すように第2変形例にかかるロウ部材10Bは、上記のロウ部材10における第2斜面24に相当する部分に平面が設けられていない。このようなロウ部材10Bでも載置面20と第1斜面22とによって第1鋭角θが形成されていることから、該部分を鋭角隙間40に差し込んだ状態で加熱を行えば、該鋭角隙間40に対して溶融した線状材16を充填させることができる。
図16(c)に示すように第3変形例にかかるロウ部材10Cは、第1鋭角θ1および第2鋭角θ2がθ1=θ2であるが、60度ではない例である。上記の通り第1鋭角θ1および第2鋭角θ2はそれぞれ60度であるとバランスがよくて好適であるが、ロウ付けする部材(本願の例では冷却管14)の形状に合わせてある程度の幅が許容される。すなわち、接点C(図12参照)における相手部材の接線の角度よりは適度に大きく設定することが望ましいが、60度±15度程度の範囲(つまり、45度~75度)であればある程度の汎用性が得られて好適である。
図16(d)に示すように第4変形例にかかるロウ部材10Dは、上記の平面である第1斜面22および第2斜面24に代えて曲面である第1斜面22Aおよび第2斜面24Aが設けられている例である。第1斜面22Aおよび第2斜面24Aは、端面視で凹形状の曲面である。このような曲面の第1斜面22Aまたは第2斜面24Aは、円筒形状である冷却管14の周面に沿って配置され、円弧部26,28は鋭角隙間40に対してより深く差し込むことが可能となる。なお、この場合の第1斜面22Aの延長面22Aaは第1斜面22Aの下端近傍部の接線として規定できる。第2鋭角θ2の延長面24Aaについても同様である。
図17は、変形例にかかる冷却管14Bをブスバー12にロウ付けする際にロウ部材10を適用した例を示す斜視図である。図17の冷却管14Bのように、ロウ部材10でロウ付けする長尺部材は屈曲した形状であってもよい。この場合、ロウ部材10を冷却管14Bの両側に沿って曲げて配置すればよい。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10,10A,10B,10C,10D ロウ部材
12 ブスバー
12a 上面
14,14B 冷却管
14a 下方部(下方凸部)
16 線状材
16a 中空部
16b 端面
18 フラックス
20 載置面
22,22A 第1斜面
22a,22Aa,24a,24Aa 延長面
24,24A 第2斜面
26,28,30 円弧部
32 排出孔
40 鋭角隙間
42 アセンブリ体
44 ロウ付部
50 押出機
52a 第1線素材
52b 第2線素材
100 搬送加熱機
104 加熱ユニット(加熱源)
θ1 第1鋭角
θ2 第2鋭角

Claims (10)

  1. 線状のロウ部材であって、
    長尺方向に沿って形成された平面の第1面と、
    長尺方向に沿って形成された平面または端面視で凹形状の曲面である第2面と、
    を備え、
    端面視において、前記第1面と前記第2面、またはそれぞれの延長面が第1鋭角を形成することを特徴とするロウ部材。
  2. 長尺方向に沿って形成された中空部と、
    前記中空部に充填されたフラックスと、
    前記第1面および前記第2面の少なくとも一方の面に形成されて前記中空部と連通し、長尺方向に配列された複数の排出孔と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のロウ部材。
  3. 前記フラックスは全体に対する重量比が3%~5%であることを特徴とする請求項2に記載のロウ部材。
  4. 周面に形成された平面または端面視で凹形状の曲面である第3面と、
    端面視において、前記第1面と前記第3面、またはそれぞれの延長面が第2鋭角を形成し、
    前記第1鋭角と前記第2鋭角とは等しいことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のロウ部材。
  5. 前記第1鋭角は45度~75度であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のロウ部材。
  6. 請求項2または3に記載のロウ部材を用いて、板材に対して長尺部材をロウ付けするロウ付け方法であって、
    前記長尺部材における端面視で凸形状部分を前記板材の上面に当接配置する工程と、
    前記板材の上面と前記長尺部材の前記凸形状部分とによって上下が覆われる鋭角隙間に対して前記第1鋭角の部分が差し込まれる状態で、かつ前記第1面が前記板材の上面に当接するように前記ロウ部材を配置する工程と、
    前記ロウ部材を加熱し溶融させる工程と、
    を有することを特徴とするロウ付け方法。
  7. 前記中空部に前記フラックスが充填されロウで構成された線状材に対して、前記排出孔を設けることにより前記ロウ部材を形成する工程を有する請求項6に記載のロウ付け方法。
  8. 前記板材と前記長尺部材との接触箇所に対して両側から前記ロウ部材を配置することを特徴とする請求項6または7に記載のロウ付け方法。
  9. 前記板材を介して下面側から前記ロウ部材を加熱することを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載のロウ付け方法。
  10. 前記長尺部材および前記ロウ部材が載置された状態で前記板材を固定の加熱源に搬送し、該加熱源によって加熱を行うことを特徴とする請求項6~9のいずれか1項に記載のロウ付け方法。
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