[本発明の実施例]
本発明の一実施例について、図1に示される複合機10を例に挙げて説明する。なお、図1は、使用可能な状態に設置された複合機10の前面、上面および左側面を示す当該複合機10の斜視図である。すなわち、図1における上下方向は、複合機10の上下方向に対応する。そして、図1における右斜め下方は、複合機10の前方に対応し、図1における左斜め上方は、複合機10の後方に対応する。併せて、図1における左斜め下方は、複合機10の左方に対応し、図1における右斜め上方は、複合機10の右方に対応する。
本実施例に係る複合機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクス機能などの複数の機能を有する。このため、複合機10は、画像読取手段の一例としての画像読取部12と、印刷手段の一例としての画像形成部14と、を備える。
画像読取部12は、複合機10(の本体)の上部に設けられる。この画像読取部12は、不図示の原稿の画像を読み取って、当該原稿の画像に応じた2次元の読取画像データを生成する、画像読取処理を担う。このため、画像読取部12は、原稿が載置される不図示の原稿台を有する。この原稿台は、概略矩形平板状のガラスなどの透明材によって形成される。そして、原稿台の下方に、不図示の光源、ミラーやレンズなどの適宜の光学系部品、ラインセンサなどを有する画像読取ユニット、ならびに、当該画像読取ユニットを移動させるための駆動機構などが設けられる。一方、原稿台の上方には、当該原稿台に載置された原稿を押さえるための原稿押さえカバーを兼ねる自動原稿送り装置(ADF)16が設けられる。
自動原稿送り装置16は、原稿台の上面を外部に露出させる状態と、当該原稿台の上面を覆う状態と、に遷移可能に設けられる。このため、自動原稿送り装置16は、不図示のヒンジなどの適当な支点支持部材を介して複合機10の本体(筐体)に結合される。なお、図1は、自動原稿送り装置16が原稿台の上面を覆った状態を示す。この図1に示される如く原稿台の上面を覆った状態にあるときに、自動原稿送り装置16は、それ本来の機能を発揮する。すなわち、自動原稿送り装置16は、複数枚の原稿、厳密にはシート状の原稿が、積層状に載置可能な原稿載置トレイ16aを有する。そして、自動原稿送り装置16は、図1に示される如く原稿台の上面を覆った状態にあるときに、原稿載置トレイ16aに載置された原稿を自動的に1枚単位で(1枚ずつ)画像読取部12による不図示の画像読取位置へ送り込み、つまり画像読取部12による画像読取処理に供する。
画像形成部14は、画像読取部12の下方に設けられる。この画像形成部14は、前述の画像読取データなどの適宜の画像データに基づく画像を不図示のシート状の画像記録媒体の一例としての用紙に形成する、画像形成処理、換言すれば印刷処理、を担う。この印刷処理は、たとえば公知の電子写真方式(カールソンプロセス方式)により行われる。このため、画像形成部14は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置、クリーニング装置、除電装置などを備える。この画像形成部14による印刷処理後の用紙、言わば印刷物は、排紙トレイ18に排出される。なお、排紙トレイ18は、画像形成部14と画像読取部12との間に設けられ、いわゆる複合機10の洞内空間に設けられるが、この構造に限らない。また、画像形成部14は、電子写真方式に限らず、たとえばインクジェット方式によって、印刷処理を行うものであってもよい。
さらに、画像形成部14の下方に、換言すれば複合機10の下部に、給紙手段の一例としての給紙部20が設けられる。この給紙部20は、複数の、たとえば4つの、給紙カセット20a、20a、…を有する。各給紙カセット20a、20a、…には、適宜のサイズの用紙が収容され、たとえば互いに異なるサイズの用紙が収容される。また、図1には示されないが、複合機10の右側面には、補助的な給紙トレイである手差しトレイが設けられる。給紙部20は、各給紙カセット20a、20a、…および手差しトレイのいずれかを給紙元として、当該給紙元から画像形成部14へ用紙を1枚単位で送り込み、つまり画像形成部14による印刷処理に供する。
加えて、複合機10の上部であって、当該複合機10の前部に、概略矩形板状の操作ユニット22が設けられる。この操作ユニット22は、その一側縁を複合機10の本体に結合させつつ、当該一側縁を軸として回動可能に設けられる。この操作ユニット22の一方主面(図1において上方を向いている主面)は、操作面であり、この操作面には、タッチパネル22a付きのディスプレイ22bが設けられる。
タッチパネル22a付きのディスプレイ22bは、矩形状の表示面を有するディスプレイ22bと、このディスプレイ22bの表示面上に重なるように設けられたシート状のタッチパネル22aとが、一体的に組み合わされた構成品である。このうちのタッチパネル22aは、複合機10を使用する不図示のユーザによるタッチ操作を受付可能な操作受付手段の一例であり、たとえば投影型の静電容量方式のパネルである。そして、ディスプレイ22bは、後述するコピー中画面100を含む種々の画面を表示する画面表示手段の一例であり、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)である。なお、タッチパネル22aは、投影型の静電容量方式に限らず、表面型の静電容量方式や電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他方式のパネルであってもよい。また、ディスプレイ22bは、液晶ディスプレイに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどであってもよい。
ユーザは、常套的には複合機10の前方に立って、当該複合機10を使用し、とりわけ操作ユニット22を操作する。その際のユーザによる操作ユニット22の操作性および視認性が良好となるように、当該操作ユニット22は、前述の如く複合機10の本体との結合部を軸として回動可能に設けられ、つまりユーザに対する操作ユニット22の操作面の向き(チルト角度)が調整可能に設けられる。なお、操作ユニット22は、タッチパネル22a以外に、押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチを有する。併せて、操作ユニット22は、ディスプレイ22b以外に、発光ダイオード(LED)などの適宜の発光手段を有する。
図2は、複合機10の電気的な構成を示すブロック図である。この図2に示されるように、複合機10は、画像読取部12、画像形成部14、自動原稿送り装置16、給紙部20および操作ユニット22の他に、制御部30、補助記憶部32、外部記憶媒体通信部34および通信部36を備える。これらは、互いに共通のバス40を介して接続される。なお、画像読取部12、画像形成部14、自動原稿送り装置16、給紙部20および操作ユニット22については、前述の通りである。
制御部30は、複合機10の全体的な制御を司る、制御手段の一例である。このため、制御部30は、制御実行手段としてのコンピュータ、たとえばCPU30aを、有する。併せて、制御部30は、CPU30aが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての主記憶部30bを有する。主記憶部30bは、不図示のROMおよびRAMを含む。このうちのROMには、CPU30aの動作を制御するための制御プログラム、いわゆるファームウェアが、記憶される。そして、RAMは、CPU30aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域およびバッファ領域を構成する。
補助記憶部32は、補助記憶手段の一例である。すなわち、補助記憶部32には、前述の読取画像データを含む種々の画像データや、当該画像データ以外の種々のデータが、適宜に記憶される。この補助記憶部32は、たとえば不図示のハードディスクドライブを有する。また、補助記憶部32は、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリを有する場合がある。
外部記憶媒体通信部34は、外部記憶媒体通信手段の一例である。すなわち、外部記憶媒体通信部34は、可搬型の記憶媒体の一例としてのUSBメモリ50が装着可能な不図示のUSB装着部を有する。そして、外部記憶媒体通信部34は、USB装着部に装着されたUSBメモリ50との間での双方向の通信処理を担う。なお、USBメモリ50には、種々のデータが記録可能であり、とりわけpdfファイルや文書ファイルなどの所定のファイル形式のデータが記録可能である。このUSBメモリ50に記録されるデータは、たとえば不図示のパーソナルコンピュータによって記録される。また、複合機10によってもUSBメモリ50へのデータの記録が可能であり、とりわけ読取画像データを含む適宜のデータの記録が可能である。
通信部36は、通信手段の一例である。すなわち、通信部36は、通信網60を介してサーバ70などの外部装置と接続されることで、当該外部装置との間での双方向の通信処理を担う。ここで言う通信網60としては、LANやインターネット、公衆交換電話網などがある。また、LANには、無線LAN、とりわけWi-Fi(登録商標)が、含まれる。そして、サーバ70は、外部記憶手段の一例としての共有フォルダ70aを有する。厳密に言えば、サーバ70は、ハードディスクなどの外部記憶部を有し、この外部記憶部に、共有フォルダ70aが設けられる。この共有フォルダ70aには、種々のデータが保存可能であり、とりわけpdfファイルや文書ファイルなどの所定のファイル形式のデータが保存可能である。この共有フォルダ70aに保存されるデータは、たとえば別の外部装置であるパーソナルコンピュータから転送可能である。また、複合機10からも共有フォルダ70aへデータが転送可能であり、とりわけ読取画像データを含む適宜のデータが転送可能である。
さて、本実施例に係る複合機10は、前述の如く複数の機能を有するが、特に、コピー機能の補助的機能(サブ機能)の1つとしてのページ差替機能を有する。このページ差替機能によれば、コピー処理(画像読取部12による画像読取処理および画像形成部14による印刷処理を含む複数の処理の組合せ処理)が行われている途中で、とりわけ自動原稿送り装置16を利用しての複数枚の原稿についてのコピー処理が行われている途中で、一部の原稿を差し替えることができる。
具体的には、自動原稿送り装置16を利用しての複数枚の原稿についてのコピー処理が実行されているとき、図3に示されるようなコピー中画面100が、ディスプレイ22bに表示される。このコピー中画面100は、コピー処理が実行中であることを呈示するとともに、実行中のコピー処理を強制的に中止させるための操作、または、ページ差替機能を作動させるための操作を受付可能な画面である。
すなわち、コピー中画面100においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、コピー処理が実行中であることを表す適当な文字列102が配される。そして、文字列102の下方に、2つの文字列104および106が上下2段に配される。さらに、これらの文字列104および106の下方に、換言すればコピー中画面100における下部に、2つの操作キー108および110が横並びに配される。これら2つの操作キー108および110のうちの左側の操作キー108は、実行中のコピー処理を強制的に中止させるための「中止」キーである。一方、右側の操作キー110は、ページ差替機能を作動させるための「ページ差替」キーである。なお、文字列104は、「中止」キー108についての簡単な説明を表し、文字列106は、「ページ差替」キー110についての簡単な説明を表す。
このコピー中画面100において、たとえば「中止」キー108が操作(押下)される、換言すれば「中止」キー108(が配された部分)への操作がタッチパネル22aにより受け付けられる、とする。すると、実行中のコピー処理が強制的に中止され、つまり終了される。併せて、コピー処理が強制的に終了されたことを表す不図示の強制終了メッセージ画面が、一定期間(たとえば数秒間)にわたって表示される。この強制終了メッセージ画面は、たとえばコピー中画面100の一部を覆うように当該コピー中画面100上に表示される小画面であり、いわゆるポップアップ画面である。そして、強制終了メッセージ画面が消えると、これと同時に、コピー中画面100に代えて、コピー機能用のトップ画面である不図示のコピー操作画面が、ディスプレイ22bに表示される。
一方、コピー中画面100における「ページ差替」キー110が操作されると、実行中のコピー処理が、厳密には画像形成部14による印刷処理が、強制的に停止され、言わば中断される。このとき、複数部数の印刷処理時の仕分けモードとしてソートおよびグループ(または「スタック」とも称される。)のいずれが設定されているのかによって、印刷処理の停止(中断)タイミングが異なる。たとえば、ソート(複数部数の印刷処理が部単位で実行されるモード)が設定されている場合は、「ページ差替」キー110が操作された時点で印刷処理の対象となっている部についての当該印刷処理が終了してから、全体としての(所期の)印刷処理が停止され、換言すれば残りの印刷処理の実行が保留される。これに対して、グループ(複数部数の印刷処理がそれぞれのページごとにまとめて実行されるモード)が設定されている場合は、「ページ差替」キー110が操作された時点で印刷処理の対象となっているページについての当該印刷処理が終了してから、全体としての印刷処理が停止され、つまり残りの印刷処理の実行が保留される。
このように「ページ差替」キー110が操作されることにより、画像形成部14による印刷処理については、強制的に停止される。ただし、画像読取部12による画像読取処理については、換言すれば自動原稿送り装置16による原稿の送込みについては、「ページ差替」キー110が操作されても、全ての原稿に対して、言わば最後まで、実行される。
なお、画像形成部14による印刷処理が強制的に停止された時点で、全体としての印刷処理が終了する場合があり、つまり残りの印刷処理が存在しない場合がある。この場合は、全体としての印刷処理が終了したことを表す不図示の印刷終了メッセージ画面が、一定期間(たとえば数秒間)にわたって表示される。この印刷終了メッセージ画面は、たとえば前述の強制終了メッセージ画面と同様のポップアップ画面である。そして、印刷終了メッセージ画面が消えると、これと同時に、コピー中画面100に代えて、前述のコピー操作画面が、ディスプレイ22bに表示される。
翻って、画像形成部14による印刷処理が強制的に停止された時点で、全体としての印刷処理が終了していない場合は、つまり残りの印刷処理が存在する場合は、ページ差替機能が作動される。そして、コピー中画面100に代えて、図4に示されるような差替対象ページ選択画面200が、ディスプレイ22bに表示される。
さらに、極端ではあるが、「ページ差替」キー110が操作された時点で、画像形成部14による印刷処理がまだ実行(開始)されていない場合がある。たとえば、「ページ差替」キー110が操作された時点で、画像形成部14が印刷処理を実行するのに必要なウォームアップを含む準備状態にある場合が、これに当たる。この場合も、画像読取部12による画像読取処理については、つまり自動原稿送り装置16による原稿の送込みについては、全ての原稿に対して実行される。その上で、画像形成部14による印刷処理が実行されないまま、換言すれば当該画像形成部14による印刷処理の実行が保留されたまま、ページ差替機能が作動される。すなわち、コピー中画面100に代えて、図4に示されるような差替対象ページ選択画面200が、ディスプレイ22bに表示される。
図4に示される差替対象ページ選択画面200は、差替の対象となる原稿のページを選択するための画面である。この差替対象ページ選択画面200においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、当該差替対象ページ選択画面200のタイトルを表す適当な文字列202が配される。そして、文字列202の下方に、いずれのページの差替を希望するのかをユーザへ問い合わせる内容の適当な文字列204が配される。さらに、文字列204の下方に、別の文字列206が配される。この文字列206は、次に説明する原稿ページ表示領域208内に配された各数字210、210、…を適宜に操作(タッチ)して、差替を希望するページの番号を選択することを、ユーザへ促す内容を含む。
原稿ページ表示領域208は、横長の矩形状の領域であり、文字列206の下方に配される。この原稿ページ表示領域208内には、コピー処理に係るジョブ情報に基づいて、とりわけ印刷処理に係る印刷ジョブ情報に基づいて、原稿の各ページの番号を表す複数の数字210、210、…が左側から右側へ向かって当該番号順に一列に配される。なお、それぞれの数字210は、ユーザによる操作を受付可能な操作子として機能する。また、差替対象ページ選択画面200が表示された当初は、図4に示されるように、「1」という先頭ページの番号を表す数字210aが含まれるように、各数字210、210、…が配される。
併せて、原稿ページ表示領域208内における各数字210、210、…の並びの右横方に、換言すれば原稿ページ表示領域208内における右端寄りの位置に、二等辺三角形状の操作子212が配される。この操作子212は、それぞれの数字210によって表されるページ番号を『1』だけ大きい方へシフトさせるための、換言すれば当該ページ番号を見かけ上、左側へシフトさせるための、言わば『次へ』キーである。すなわち、『次へ』キー212が操作されると、それぞれの数字210によって表されるページ番号が『1』だけ大きくなり、つまり見かけ上、左側へシフトする。なお、図示は省略するが、各数字210、210、…によって表されるページ番号に最終ページの番号が含まれる場合は、つまり『次へ』キー212が不必要である場合は、当該『次へ』キー212は操作を受け付けることが不可能な状態となり、たとえばグレーアウトとなる。
また、原稿ページ表示領域208内における各数字210、210、…の並びの左横方にも、換言すれば原稿ページ表示領域208内における左寄りの位置にも、二等辺三角形状の、詳しくは『次へ』キー212とは逆向きの形状の、操作子214が配される。この操作子214は、『次へ』キー212とは共役な関係にある言わば『前へ』キーである。すなわち、『前へ』キー214が操作されると、それぞれの数字210によって表されるページ番号が『1』だけ小さくなり、つまり見かけ上、右側へシフトする。なお、図4からは分からないが、当該図4に示される如く各数字210、210、…によって表されるページ番号に「1」という先頭ページの番号が含まれる場合は、つまり『前へ』キー214が不必要である場合は、当該『前へ』キー214はグレーアウトとなる。
さらに、原稿ページ表示領域208の下方に、文字列216を挟んで、横長の矩形状の差替対象ページ表示領域218が配される。この差替対象ページ表示領域218には、差替の対象として選択されたページ、言わば差替対象ページ、の番号を表す数字220が配される。そして、文字列216は、差替対象ページ表示領域218内の数字220の意味を、つまり当該数字220が差替対象ページの番号を表すことを、示す。
なお、図4に示される差替対象ページ選択画面200においては、差替対象ページ表示領域218内に「3」および「4」という2つのページの番号を表す2つの数字220および220が左側から右側へ向かって当該番号順に配されている。これは、原稿の第「3」ページおよび第「4」ページが差替対象ページとして選択されていることを表している。ただし、差替対象ページ選択画面200が表示された当初は、差替対象ページが未選択であるので、差替対象ページ表示領域218内には、次に説明する『次へ』キー222および『前へ』キー224以外は何ら配されず、言わば当該差替対象ページ表示領域218内は空白である。
併せて、差替対象ページ表示領域218内における右端寄りの位置に、原稿ページ表示領域208内におけるのと同様の『次へ』キー222が配される。なお、図4からは分からないが、『次へ』キー222は、これが不必要な場合には、グレーアウトとなる。
そして、差替対象ページ表示領域218内における左端寄りの位置にも、原稿ページ表示領域208内におけるのと同様の『前へ』キー224が配される。この『前へ』キー224もまた、これが不必要な場合には、グレーアウトとなる。
加えて、差替対象ページ表示領域218の下方に、換言すれば差替対象ページ選択画面200における下部に、2つの操作キー226および228が横並びに配される。これら2つの操作キー226および228のうちの左側の操作キー226は、差替対象ページを確定するための「OK」キーである。一方、右側の操作キー228は、差替対象ページ選択画面200による操作を中止するための「キャンセル」キーである。なお、差替対象ページが選択されていないときは、つまり差替対象ページ表示領域218内が空白のときは、「OK」キー226は、グレーアウトの状態にある。そして、差替対象ページが選択されると、つまり差替対象ページ表示領域218内に1つ以上の数字220が配されると、「OK」キー226のグレーアウトが解除され、当該「OK」キー226は操作を受け付けることが可能な状態となる。
このような差替対象ページ選択画面200によれば、原稿ページ表示領域208内の任意の数字210が操作されると、その操作された数字210に対応するページが差替対象ページとして選択される。そして、差替対象ページとして選択されたページの番号を表す数字220が、差替対象ページ表示領域218内に現れる。その上で、「OK」キー226が操作されると、差替対象ページが確定される。そして、差替対象ページ選択画面200に代えて、図5に示されるような差替用データ源選択画面300が、ディスプレイ22bに表示される。
一方、差替対象ページ選択画面200における「キャンセル」キー228が操作されると、当該差替対象ページ選択画面200による操作が中止される。そして、差替対象ページ選択画面200に代えて、後述するページ差替中止画面1100(図14参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
なお、差替対象ページ表示領域218内のそれぞれの数字220もまた、ユーザによる操作を受付可能な操作子として機能する。たとえば、任意の数字220が長押し(所定の時間(数秒間)以上にわたって継続して押下)される、とする。すると、図示は省略するが、長押しされた数字220を差替対象ページ表示領域218内から消去してもよいかどうかをユーザに問い合わせる内容のメッセージを含む確認画面が、表示される。この確認画面は、たとえば差替対象ページ選択画面200上に表示される小画面であり、厳密にはモードレスなダイアログである。この確認画面の任意の部分が操作(タッチ)されると、当該確認画面が消えるとともに、長押しされた数字220が差替対象ページ表示領域218内から消える。すなわち、差替対象ページとして選択された任意のページを当該差替対象ページから外すことができる。因みに、確認画面が表示された状態で、確認画面以外の部分が操作されると、確認画面が消えて、当該確認画面が表示される前の状態に戻る。
図5に示される差替用データ源選択画面300は、それぞれの差替対象ページについての差替に供される差替用ページのデータ源を選択するための画面であり、厳密には後述する文字列304によって表される差替対象ページについての差替用ページのデータ源を選択するための画面である。この差替用データ源選択画面300においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、当該差替用データ源選択画面300のタイトルを表す適当な文字列302が配される。そして、文字列302の右横方に、いずれの差替対象ページについてのデータ源を選択しようとしているのかを表す適当な文字列304が配される。この図5に示される差替用データ源選択画面300においては、原稿の第「3」ページについてのデータ源を選択しようとしていることが、文字列304によって表されている。なお、図5に示される差替用データ源選択画面300は、前述の如く図4に示される差替対象ページ選択画面200における「OK」キー226が操作されることによって表示され、言わば最初に表示される差替用データ源選択画面300である。このようにして最初に表示される差替用データ源選択画面300は、差替対象ページのうちの最もページ番号が小さいページについての、つまりここでは原稿の第「3」ページについての、データ源を選択するための画面である。
さらに、文字列302および304の下方に、差替用ページのデータ源を選択することをユーザへ促す内容の適当な文字列306が配される。そして、文字列306の下方に、差替用ページのデータ源を選択するための複数の、たとえば3つの、操作キー308、310および312が縦並びに配される。これら3つの操作キー308、310および312のうちの一番上の操作キー308は、データ源として画像読取部12を選択するための「スキャナ」選択キーである。そして、中央の操作キー310は、データ源としてUSBメモリ50を選択するための「USBメモリ」選択キーである。そして、一番下の操作キー312は、データ源として共有フォルダ70aを選択するための「共有フォルダ」選択キーである。
加えて、各操作キー308、310および312の並びの下方に、換言すれば差替用データ源選択画面300における下部に、2つの操作キー314および316が横並びに配される。これら2つの操作キー314および316のうちの左側の操作キー314は、前述の各操作キー308、310および312の操作によって選択されたデータ源を確定するための「OK」キーである。一方、右側の操作キー316は、差替用データ源選択画面300による操作を中止するための「キャンセル」キーである。なお、各操作キー308、310および312がいずれも操作されていないときには、つまりまだデータ源が選択されていないときには、「OK」キー314はグレーアウトの状態にある。そして、各操作キー308、310および312のいずれかが操作されることによりデータ源が選択されると、「OK」キー314のグレーアウトが解除される。
このような差替用データ源選択画面300によれば、各操作キー308、310および312のいずれかが操作されると、その操作された操作キー308、310または312に対応する要素(画像読取部12、USBメモリ50または共有フォルダ70a)がデータ源として選択される。併せて、図示は省略するが、操作された操作キー308、310または312に適当な修飾が施され、たとえば適当な色彩が付される。これにより、各操作キー308、310および312のいずれが操作されたのかが、つまり当該各操作キー308、310および312のいずれに対応する要素がデータ源として選択されたのかが、直観的に分かる。その上で、「OK」キー314が操作されると、データ源が確定される。たとえば、データ源として画像読取部12が確定された場合は、差替用データ源選択画面300に代えて、図6に示されるような差替用原稿読取指示画面400が、ディスプレイ22bに表示される。
一方、差替用データ源選択画面300における「キャンセル」キー316が操作されると、当該差替用データ源選択画面300による操作が中止される。そして、差替用データ源選択画面300に代えて、後述するページ差替中止画面1100(図14参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
図6に示される差替用原稿読取指示画面400は、データ源としての画像読取部12から差替用ページのデータを取得するための画面であり、厳密には後述する文字列404によって表される差替対象ページについての差替用ページのデータを取得するための画面である。この差替用原稿読取指示画面400においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、当該差替用原稿読取指示画面400のタイトルを表す適当な文字列402が配される。そして、文字列402の右横方に、いずれの差替対象ページについての差替用ページのデータを取得しようとしているのかを表す適当な文字列404が配される。この図6に示される差替用原稿読取指示画面400においては、原稿の第「3」ページについての差替用ページのデータを取得しようとしていることが、文字列404によって表されている。
さらに、文字列402および404の下方に、差替用ページとしてのシート状の原稿を自動原稿送り装置16の原稿載置トレイ16aに載置(セット)した上で、次に説明する「スタート」キー408を操作することをユーザへ促す内容の適当な文字列406が配される。そして、文字列406の下方に、換言すれば差替用原稿読取指示画面400における下部に、2つの操作キー408および410が横並びに配される。これら2つの操作キー408および410のうちの左側の操作キー408は、自動原稿送り装置16を用いての画像読取部12による画像読取処理の実行を指示するための「スタート」キーである。一方、右側の操作キー410は、差替用原稿読取指示画面400による操作を中止するための「キャンセル」キーである。
この差替用原稿読取指示画面400が表示された状態で、差替用ページとしてのシート状の原稿が自動原稿送り装置16の原稿載置トレイ16aに載置され、その上で、当該差替用原稿読取指示画面400における「スタート」キー408が操作される、とする。すると、自動原稿送り装置16を用いての原稿の画像読取部12による画像読取処理が実行され、この画像読取処理により生成された読取画像データが、差替用ページのデータとして取得され、換言すれば確定される。そしてたとえば、別の(厳密には差替用ページのデータが未取得の)差替対象ページが存在する場合は、そのうちの最もページ番号が小さいページについての差替用ページのデータを取得するべく、差替用原稿読取指示画面400に代えて、改めて差替用データ源選択画面300(図5参照)が、ディスプレイ22bに表示される。すなわち、それぞれの差替対象ページごとに任意のデータ源を選択することが可能となる。これに対して、別の差替対象ページが存在しない場合は、つまり全ての差替対象ページについて差替用ページのデータが取得された場合は、差替用原稿読取指示画面400に代えて、後述する差替内容確認画面900(図11参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
一方、差替用原稿読取指示画面400における「キャンセル」キー408が操作されると、当該差替用原稿読取指示画面400による操作が中止される。そして、差替用原稿読取指示画面400に代えて、後述するページ差替中止画面1100(図14参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
改めて、図5に示される差替用データ源選択画面300に注目して、たとえば当該差替用データ源選択画面300における「USBメモリ」選択キー310が操作された上で、「OK」キー314が操作される、とする。すなわち、差替用ページのデータ源としてUSBメモリ50が確定される、とする。すると、図示は省略するが、前述の外部記憶媒体通信部34のUSB装着部にUSBメモリ50を装着することをユーザに促す内容のメッセージを含む案内画面が、差替用データ源選択画面300に代えて、ディスプレイ22bに表示される。そして、外部記憶媒体通信部34のUSB装着部にUSBメモリ50が装着されると、当該USBメモリ50に記録されているデータが複合機10に取り込まれ、たとえば補助記憶部32に一時的に記憶される。その上で、案内画面に代えて、図7に示されるような差替用ファイル選択画面500が、ディスプレイ22bに表示される。
この図7に示される差替用ファイル選択画面500は、データ源としてのUSBメモリ50から取り込まれたデータの中から差替用ページのデータを含む差替用ファイルを選択するための画面であり、厳密には後述する文字列504によって表される差替対象ページについての差替用ファイルを選択するための画面である。この差替用ファイル選択画面500においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、当該差替用ファイル選択画面500のタイトルを表す適当な文字列502が配される。併せて、文字列502の右横方に、いずれの差替対象ページについての差替用ファイルを選択しようとしているのかを表す適当な文字列504が配される。この図7に示される差替用ファイル選択画面500においては、原稿の第「3」ページについての差替用ファイルを選択しようとしていることが、文字列504によって表されている。
そして、文字列502および504の下方に、差替用ページのデータ源がUSBメモリ50であることを表す適当な文字列506が配される。さらに、文字列506の下方に、差替用ファイルを選択することをユーザへ促す内容の適当な文字列508が配される。加えて、文字列508の下方に、「ファイル名」および「ページ数」という項目を含むリスト510が配される。詳しい図示は省略するが、リスト510内には、USBメモリ50から取り込まれたそれぞれのデータの、厳密には差替用ファイルの候補となり得るそれぞれのファイルの、ファイル名を表す文字列と、ページ数を表す数字とが、互いに対を成して配される。このリスト510内に配されるそれぞれの文字列および数字は、ユーザによる操作を受付可能な操作子として機能する。このリスト510内のいずれかの文字列または数字が操作されると、その操作された文字列または数字に対応するファイルが差替用ファイルとして選択される。また、操作された文字列または数字を含む一対の文字列および数字に、適当な修飾が施され、たとえば色彩が付される。これにより、いずれのファイルが差替用ファイルとして選択されたのかが、直観的に分かる。なお、リスト510内に全てのファイルについての文字列および数字が一遍に収まり切らない場合は、当該リスト510内の文字列および数字を上下方向へスクロールさせることで、当該リスト510内に全てのファイルについての文字列および数字を適宜に表示させることができる。
さらに、リスト510の下方に、換言すれば差替用ファイル選択画面500における下部に、2つの操作キー512および514が横並びに配される。これら2つの操作キー512および514のうちの左側の操作キー512は、差替用ファイルを確定するための「OK」キーである。一方、右側の操作キー514は、差替用ファイル選択画面500による操作を中止するための「キャンセル」キーである。なお、差替用ファイルが未選択のときは、「OK」キー512はグレーアウトの状態にある。そして、差替用ファイルが選択されると、「OK」キー512のグレーアウトが解除される。
このような差替用ファイル選択画面500によれば、前述の如くリスト510内のいずれかの文字列または数字が操作されると、その操作された文字列または数字に対応するファイルが差替用ファイルとして選択される。併せて、操作された文字列または数字を含む一対の文字列および数字に適当な修飾が施される。その上で、「OK」キー512が操作されると、差替用ファイルが確定される。そして、差替用ファイル選択画面500に代えて、図8に示されるような差替用ページ選択画面600が、ディスプレイ22bに表示される。
一方、差替用ファイル選択画面500における「キャンセル」キー514が操作されると、当該差替用ファイル選択画面500による操作が中止される。そして、差替用ファイル選択画面500に代えて、後述するページ差替中止画面1100(図14参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
図8に示される差替用ページ選択画面600は、差替用ファイルから差替用ページのデータを取得するための画面であり、厳密には後述する文字列604によって表される差替対象ページについての差替用ページのデータを取得するための画面である。この差替用ページ選択画面600においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、当該差替用ページ選択画面600のタイトルを表す適当な文字列602が配される。併せて、文字列602の右横方に、いずれの差替対象ページについての差替用ページのデータを取得しようとしているのかを表す適当な文字列604が配される。この図8に示される差替用ページ選択画面600においては、原稿の第「3」ページについての差替用ページのデータを取得しようとしていることが、文字列604によって表されている。
そして、文字列602および604の下方に、差替用ページのデータ源がUSBメモリ50であること、および、差替用ファイルのファイル名を表す適当な文字列606が配される。さらに、文字列606の下方に、差替用ページを選択することをユーザへ促す内容の適当な文字列608が配される。加えて、文字列606の下方に、差替用ページの候補を表す1以上の、ここでは4つの、プレビュー画像610、610、…が横並びに配される。これらのプレビュー画像610、610、…は、差替用ファイルに含まれるデータに基づいて生成される。併せて、それぞれのプレビュー画像610の下方に、当該プレビュー画像610のページ番号を表す数字612が配される。なお、各プレビュー画像610、610、…は、それぞれのページ番号順に左側から右側へ向かって一列に配される。また、差替用ページ選択画面600が表示された当初は、図8に示されるように、先頭ページのプレビュー画像610が含まれるように、各プレビュー画像610、610、…が配される。
そして、各プレビュー画像610、610、…の並びの右横方に、二等辺三角形状の操作子614が配される。この操作子614は、それぞれのプレビュー画像610をページ番号が『1』だけ大きいものに切り替えるための、換言すればそれぞれのプレビュー画像610を見かけ上、左側へシフトさせるための、『次へ』キーである。すなわち、『次へ』キー614が操作されると、それぞれのプレビュー画像610が『1』だけページ番号の大きいものに切り替わり、つまり見かけ上、左側へシフトする。これに伴い、それぞれの数字612によって表されるページ番号が『1』だけ大きくなり、つまり見かけ上、左側へシフトする。なお、図8からは分からないが、最終ページのプレビュー画像610が配されている場合は、つまり『次へ』キー614が不必要である場合は、当該『次へ』キー614はグレーアウトとなる。
また、各プレビュー画像610、610、…の並びの左横方にも、二等辺三角形状の、詳しくは『次へ』キー614とは逆向きの形状の、操作子616が配される。この操作子616は、『次へ』キー614とは共役な関係にある言わば『前へ』キーである。すなわち、『前へ』キー616が操作されると、それぞれのプレビュー画像610が『1』だけページ番号の小さいものに切り替わり、つまり見かけ上、右側へシフトする。これに伴い、それぞれの数字612によって表されるページ番号が『1』だけ小さくなり、つまり見かけ上、右側へシフトする。なお、図8からは分からないが、先頭ページのプレビュー画像610が配されている場合は、つまり『前へ』キー616が不必要である場合は、当該『前へ』キー616はグレーアウトとなる。
それぞれのプレビュー画像610は、ユーザによる操作を受付可能な操作子として機能する。すなわち、いずれかのプレビュー画像610が操作されると、その操作されたプレビュー画像610に対応するデータが、差替用ページのデータとして選択される。併せて、操作されたプレビュー画像610に適当な修飾が施され、たとえば当該プレビュー画像610を囲むように矩形状の枠線618が付される。この枠線618が付されることで、いずれのプレビュー画像610が操作されたのかが、つまり差替用ファイルに含まれるデータのうちのいずれが差替用ページのデータとして選択されたのかが、直観的に分かる。なお、図8に示される差替用ページ選択画面600においては、第「2」ページに対応するプレビュー画像610aに枠線618が付されており、つまり第「2」ページのデータが差替用ページのデータとして選択された状態にある。また、枠線618が付されたプレビュー画像610aが改めて操作されると、当該枠線618が消えて、つまり当該プレビュー画像610aに対応するデータが差替用ページのデータとして選択されたことが取り消される。
さらに、各プレビュー画像610、610、…の並びの下方に、換言すれば差替用ページ選択画面600における下部に、2つの操作キー620および622が横並びに配される。これら2つの操作キー620および622のうちの左側の操作キー620は、差替用ページのデータを確定するための「OK」キーである。一方、右側の操作キー622は、差替用ページ選択画面600による操作を中止するための「キャンセル」キーである。なお、差替用ページのデータが選択されていないときは、換言すれば各プレビュー画像610、610、…のいずれにも枠線618が付されていないときは、「OK」キー620はグレーアウトの状態にある。そして、差替用ページのデータが選択されると、つまり各プレビュー画像610、610、…のいずれかに枠線618が付されると、「OK」キー620のグレーアウトが解除される。
このような差替用ページ選択画面600によれば、前述の如く各プレビュー画像610、610、…のいずれかが操作されると、その操作されたプレビュー画像610aに対応するデータが差替用ページのデータとして選択される。併せて、操作されたプレビュー画像610aに枠線618が付される。その上で、「OK」キー620が操作されると、差替用ページのデータが確定され、換言すれば取得される。そしてたとえば、別の(厳密には差替用ページのデータが未取得の)差替対象ページが存在する場合は、そのうちの最も番号が小さいページについての差替用ページのデータを取得するべく、差替用ページ選択画面600に代えて、改めて差替用データ源選択画面300(図5参照)が、ディスプレイ22bに表示される。これに対して、別の差替対象ページが存在しない場合は、つまり全ての差替対象ページについて差替用ページのデータが取得された場合は、差替用ページ選択画面600に代えて、後述する差替内容確認画面900(図11参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
一方、差替用ページ選択画面600における「キャンセル」キー622が操作されると、当該差替用ページ選択画面600による操作が中止される。そして、差替用ページ選択画面600に代えて、後述するページ差替中止画面1100(図14参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
改めて、図5に示される差替用データ源選択画面300に注目して、当該差替用データ源選択画面300における「共有フォルダ」選択キー312が操作された上で、「OK」キー314が操作される、とする。すなわち、差替用ページのデータ源として共有フォルダ70aが確定される、とする。すると、差替用データ源選択画面300に代えて、図9に示されるような差替用ファイル選択画面700が、ディスプレイ22bに表示される。
この図9に示される差替用ファイル選択画面700は、データ源としての共有フォルダ70aに保存されているデータの中から差替用ページのデータを含む差替用ファイルを選択するための画面であり、厳密には後述する文字列704によって表される原稿のページについての差替用ファイルを選択するための画面である。この図9に示される差替用ファイル選択画面700の構成は、図7に示されるUSBメモリ50がデータ源であるときの差替用ファイル選択画面500の構成と、おおむね同じである。
すなわち、図9に示される差替用ファイル選択画面700においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、当該差替用ファイル選択画面700のタイトルを表す適当な文字列702が配される。併せて、文字列702の右横方に、いずれの差替対象ページについての差替用ファイルを選択しようとしているのかを表す適当な文字列704が配される。この図9に示される差替用ファイル選択画面700においては、原稿の第「3」ページについての差替用ファイルを選択しようとしていることが、文字列704によって表されている。
そして、文字列702および704の下方に、差替用ページのデータ源が共有フォルダ70aであることを表す適当な文字列706が配される。さらに、文字列706の下方に、差替用ファイルを選択することをユーザへ促す内容の適当な文字列708が配される。加えて、文字列708の下方に、「ファイル名」および「ページ数」という項目を含むリスト710が配される。詳しい図示は省略するが、リスト710内には、共有フォルダ70aに保存されているそれぞれのデータの、厳密には差替用ファイルの候補となり得るそれぞれのファイルの、ファイル名を表す文字列と、ページ数を表す数字とが、互いに対を成して配される。このリスト710内に配されたそれぞれの文字列および数字は、ユーザによる操作を受付可能な操作子として機能する。このリスト710内のいずれかの文字列または数字が操作されると、その操作された文字列または数字に対応するファイルが差替用ファイルとして選択される。また、操作された文字列または数字を含む一対の文字列および数字に、適当な修飾が施され、たとえば色彩が付される。なお、リスト710内に全てのファイルについての文字列および数字が一遍に収まり切らない場合は、当該リスト710内の文字列および数字を上下方向へスクロールさせることで、当該リスト710内に全てのファイルについての文字列および数字を適宜に表示させることができる。
さらに、リスト710の下方に、換言すれば差替用ファイル選択画面700における下部に、2つの操作キー712および714が横並びに配される。これら2つの操作キー712および714のうちの左側の操作キー712は、差替用ファイルを確定するための「OK」キーである。一方、右側の操作キー714は、差替用ファイル選択画面700による操作を中止するための「キャンセル」キーである。なお、差替用ファイルが未選択のときは、「OK」キー712はグレーアウトの状態にある。そして、差替用ファイルが選択されると、「OK」キー712のグレーアウトが解除される。
このような差替用ファイル選択画面700によれば、前述の如くリスト710内のいずれかの文字列または数字が操作されると、その操作された文字列または数字に対応するファイルが差替用ファイルとして選択される。併せて、操作された文字列または数字を含む一対の文字列および数字に適当な修飾が施される。その上で、「OK」キー712が操作されると、差替用ファイルが確定される。そして、差替用ファイル選択画面700に代えて、図10に示されるような差替用ページ選択画面800が、ディスプレイ22bに表示される。
一方、差替用ファイル選択画面700における「キャンセル」キー714が操作されると、当該差替用ファイル選択画面700による操作が中止される。そして、差替用ファイル選択画面700に代えて、後述するページ差替中止画面1100(図14参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
図10に示される差替用ページ選択画面800は、差替用ファイルから差替用ページのデータを取得するための画面であり、厳密には後述する文字列804によって表される原稿のページについての差替用ページのデータを取得するための画面である。この図10に示される差替用ページ選択画面800の構成は、図8に示されるUSBメモリ50がデータ源であるときの差替用ページ選択画面600の構成と、おおむね同じである。
すなわち、図10に示される差替用ページ選択画面800においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、当該差替用ページ選択画面800のタイトルを表す適当な文字列802が配される。併せて、文字列802の右横方に、いずれの差替対象ページについての差替用ページのデータを取得しようとしているのかを表す適当な文字列804が配される。この図10に示される差替用ページ選択画面800においては、原稿の第「3」ページについての差替用ページのデータを取得しようとしていることが、文字列804によって表されている。
そして、文字列802および804の下方に、差替用ページのデータ源が共有フォルダ70aであること、および、差替用ファイルのファイル名を表す適当な文字列806が配される。さらに、文字列806の下方に、差替用ページを選択することをユーザへ促す内容の適当な文字列808が配される。加えて、文字列806の下方に、差替用ページの候補を表す1以上の、ここでは4つの、プレビュー画像810、810、…が横並びに配される。これらのプレビュー画像810、810、…は、差替用ファイルに含まれデータに基づいて生成される。併せて、それぞれのプレビュー画像810の下方に、当該プレビュー画像のページ番号を表す数字812が配される。
そして、各プレビュー画像810、810、…の並びの右横方に、二等辺三角形状の操作子814が配される。この操作子814は、それぞれのプレビュー画像810をページ番号が『1』だけ大きいものに切り替えるための、換言すればそれぞれのプレビュー画像810を見かけ上、左側へシフトさせるための、『次へ』キーである。すなわち、『次へ』キー814が操作されると、それぞれのプレビュー画像810が『1』だけページ番号の大きいものに切り替わり、つまり見かけ上、左側へシフトする。これに伴い、それぞれの数字812によって表されるページ番号が『1』だけ大きくなり、つまり見かけ上、左側へシフトする。なお、図10からは分からないが、最終ページのプレビュー画像810が配されている場合は、つまり『次へ』キー814が不必要である場合は、当該『次へ』キー814はグレーアウトとなる。
また、各プレビュー画像810、810、…の並びの左横方にも、二等辺三角形状の、詳しくは『次へ』キー814とは逆向きの形状の、操作子816が配される。この操作子816は、『次へ』キー814とは共役な関係にある言わば『前へ』キーである。すなわち、『前へ』キー816が操作されると、それぞれのプレビュー画像810が『1』だけページ番号の小さいものに切り替わり、つまり見かけ上、右側へシフトする。これに伴い、それぞれの数字812によって表されるページ番号が『1』だけ小さくなり、つまり見かけ上、右側へシフトする。なお、図10からは分からないが、先頭ページのプレビュー画像810が配されている場合は、つまり『前へ』キー816が不必要である場合は、当該『前へ』キー816はグレーアウトとなる。
それぞれのプレビュー画像810は、ユーザによる操作を受付可能な操作子として機能する。すなわち、いずれかのプレビュー画像810が操作されると、その操作されたプレビュー画像810に対応するデータが、差替用ページのデータとして選択される。併せて、操作されたプレビュー画像810に適当な修飾が施され、たとえば当該プレビュー画像810を囲むように矩形状の枠線818が付される。なお、図10に示される差替用ページ選択画面800においては、第「2」ページに対応するプレビュー画像810aに枠線818が付されており、つまり第「2」ページのデータが差替用ページのデータとして選択された状態にある。また、枠線818が付されたプレビュー画像810aが改めて操作されると、当該枠線818が消えて、つまり当該プレビュー画像810aに対応するデータが差替用ページのデータとして選択されたことが取り消される。
さらに、各プレビュー画像810、810、…の並びの下方に、換言すれば差替用ページ選択画面800における下部に、2つの操作キー820および822が横並びに配される。これら2つの操作キー820および822のうちの左側の操作キー820は、差替用ページのデータを確定するための「OK」キーである。一方、右側の操作キー822は、差替用ページ選択画面800による操作を中止するための「キャンセル」キーである。なお、差替用ページのデータが選択されていないときは、換言すれば各プレビュー画像810、810、…のいずれにも枠線818が付されていないときは、「OK」キー820はグレーアウトの状態にある。そして、差替用ページのデータが選択されると、つまり各プレビュー画像810、810、…のいずれかに枠線818が付されると、「OK」キー820のグレーアウトが解除される。
このような差替用ページ選択画面800によれば、前述の如く各プレビュー画像810、810、…のいずれかが操作されると、その操作されたプレビュー画像810aに対応するデータが差替用ページのデータとして選択される。併せて、操作されたプレビュー画像810aに枠線818が付される。その上で、「OK」キー820が操作されると、差替用ページのデータが確定され、換言すれば取得される。そしてたとえば、別の(厳密には差替用ページのデータが未取得の)差替対象ページが存在する場合は、そのうちの最も番号が小さいページについての差替用ページのデータを取得するべく、差替用ページ選択画面800に代えて、改めて差替用データ源選択画面300(図5参照)が、ディスプレイ22bに表示される。これに対して、別の差替対象ページが存在しない場合は、つまり全ての差替対象ページについて差替用ページのデータが取得された場合は、差替用ページ選択画面800に代えて、後述する差替内容確認画面900(図11参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
一方、差替用ページ選択画面800における「キャンセル」キー820が操作されると、当該差替用ページ選択画面800による操作が中止される。そして、差替用ページ選択画面800に代えて、後述するページ差替中止画面1100(図14参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
前述の要領により全ての差替対象ページについて差替用ページのデータが取得されると、たとえば図11に示されるような差替内容確認画面900が、ディスプレイ22bに表示される。この差替内容確認画面900は、ページの差替内容を確認するための画面である。
すなわち、差替内容確認画面900においては、その上部の左側寄りの位置に、当該差替内容確認画面900のタイトルを表す適当な文字列902が配される。そして、文字列902の下方に、差替内容を修正する場合には、後述する「修正」キー920を操作することをユーザへ案内する内容の適当な文字列904が配される。さらに、文字列904の下方に、差し替えられたページを含む原稿の各ページの、ここでは4つの、プレビュー画像906、906、…が横並びに配される。これらのプレビュー画像906、906、…は、前述の印刷ジョブ情報および差替用ページのデータに基づいて生成される。併せて、それぞれのプレビュー画像906の下方に、当該プレビュー画像906ページ番号を表す数字908が配される。なお、各プレビュー画像906、906、…は、それぞれのページ番号順に左側から右側へ向かって一列に配される。
さらに、各プレビュー画像906、906、…のうちの差し替えられたページのものには、それぞれ適当な修飾が施され、たとえばそれぞれを囲むように矩形状の枠線910が付される。この枠線910が付されることで、いずれのページが差し替えられたのかが直観的に分かる。なお、図11に示される差替内容確認画面900においては、第「3」ページのプレビュー画像906aと、第「4」ページのプレビュー画像906bと、のそれぞれに枠線910が付されており、つまり原稿の第「3」ページと第「4」ページとのそれぞれが差し替えられた状態にある。また、差替内容確認画面900が表示された当初は、差し替えられたページのうちの最もページ番号が小さいページのプレビュー画像906が、たとえば図11においては第「3」ページのプレビュー画像906aが、各プレビュー画像906、906、…の並びの中央(厳密には中央の近傍)に位置するように、当該各プレビュー画像906、906、…が配される。ただし、図示は省略するが、先頭ページが差し替えられた場合は、当該先頭ページのプレビュー画像906が含まれるように、つまり当該先頭ページのプレビュー画像906が一番左に位置するように、各プレビュー画像906、906、…が配される。また、最終ページのみが差し替えられた場合には、当該最終ページのプレビュー画像906が含まれるように、つまり当該最終ページのプレビュー画像906が一番右に位置するように、各プレビュー画像906、906、…が配される。
そして、各プレビュー画像906、906、…の並びの右横方に、二等辺三角形状の操作子912が配される。この操作子912は、それぞれのプレビュー画像906をページ番号が『1』だけ大きいものに切り替えるための、換言すればそれぞれのプレビュー画像906を見かけ上、左側へシフトさせるための、『次へ』キーである。すなわち、『次へ』キー912が操作されると、それぞれのプレビュー画像906が『1』だけページ番号の大きいものに切り替わり、つまり見かけ上、左側へシフトする。これに伴い、それぞれの数字908によって表されるページ番号が『1』だけ大きくなり、つまり見かけ上、左側へシフトする。なお、図11からは分からないが、最終ページのプレビュー画像906が配されている場合は、つまり『次へ』キー912が不必要である場合は、当該『次へ』キー912はグレーアウトとなる。
また、各プレビュー画像906、906、…の並びの左横方にも、二等辺三角形状の、詳しくは『次へ』キー912とは逆向きの形状の、操作子914が配される。この操作子914は、『次へ』キー912とは共役な関係にある言わば『前へ』キーである。すなわち、『前へ』キー914が操作されると、それぞれのプレビュー画像906が『1』だけページ番号の小さいものに切り替わり、つまり見かけ上、右側へシフトする。これに伴い、それぞれの数字908によって表されるページ番号が『1』だけ小さくなり、つまり見かけ上、右側へシフトする。なお、図11からは分からないが、先頭ページのプレビュー画像906が配されている場合は、つまり『前へ』キー914が不必要である場合は、当該『前へ』キー914はグレーアウトとなる。
さらに、各プレビュー画像906、906、…の並びの下方に、換言すれば差替内容確認画面900における下部に、3つの操作キー916、918および920が横並びに配される。これら3つの操作キー916、918および920のうちの一番左の操作キー916は、差替内容を確定するための「OK」キーである。そして、中央の操作キー918は、ページの差替を中止するための「キャンセル」キーである。そして、一番右の操作キー920は、差替内容を修正するための「修正」キーである。
このような差替内容確認画面900において、たとえば「OK」キー916が操作されると、差替内容が確定される。すなわち、コピー処理に係るジョブ情報が更新され、とりわけ印刷処理に係る印刷ジョブ情報が更新される。そして、差替内容確認画面900に代えて、図12に示されるような印刷指示画面1000が、ディスプレイ22bに表示される。
これに対して、たとえば差替内容確認画面900における「キャンセル」キー918が操作されると、ページの差替が中止される。この場合は、印刷ジョブ情報は更新されない。そして、差替内容確認画面900に代えて、後述するページ差替中止画面1100(図14参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
さらに、差替内容確認画面900における「修正」キー920が操作されると、一旦、差替内容が確定され、つまり印刷ジョブ情報が更新される。その上で、差替内容確認画面900に代えて、改めて差替対象ページ選択画面200(図4参照)が、ディスプレイ22bに表示される。このときに表示される差替対象ページ選択画面200の内容は、とりわけ原稿ページ表示領域208内の各数字210、210、…によって表される各ページの内容は、更新後の印刷ジョブ情報に基づく内容となる。
図12に示される印刷指示画面1000は、更新後の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理をどのような形で実行させるのかをユーザに問い合わせるとともに、当該印刷処理の実行または中止を指示するためのユーザによる操作を受け付ける画面である。この印刷指示画面1000においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、当該印刷指示画面1000のタイトルを表す適当な文字列1002が配される。そして、文字列1002の下方に、3つの操作キー1004、1006および1008が縦並びに配される。
これら3つの操作キー1004、1006および1008のうちの一番上の操作キー1004は、更新前の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理がどの部分(タイミング)で中断されたのかに拘らず、更新後の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を最初から実行させるための言わば「最初から全て印刷」キーである。そして、中央の操作キー1006は、更新前の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を引き継ぐ形で、更新後の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を実行させるための言わば「中断部分から印刷」キーである。そして、一番下の操作キー1008は、印刷処理そのものを強制的に中止させるための「印刷中止」キーである。
この印刷指示画面1000において、たとえば「最初から全て印刷」キー1004が操作される、とする。すると、更新前の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理がどの部分で中断されたのかに拘らず、更新後の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理が最初から実行される。その際、印刷指示画面1000に代えて、前述のコピー中画面100(図3参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
これに対して、たとえば印刷指示画面1000における「中断部分から印刷」キー1006が操作される、とする。すると、更新前の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を引き継ぐ形で、当該更新前の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理が中断された部分から、更新後の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理が実行される。その際にも、印刷指示画面1000に代えて、コピー中画面100(図3参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
さらに、印刷指示画面1000における「印刷中止」キー1008が操作されると、印刷処理そのものが強制的に中止され、つまり終了される。併せて、前述の強制終了メッセージ画面が、一定期間(たとえば数秒間)にわたって表示される。そして、強制終了メッセージ画面が消えると、これと同時に、印刷指示画面1000に代えて、前述の不図示のコピー操作画面が、ディスプレイ22bに表示される。
なお、印刷処理後の用紙、つまり印刷物は、前述の如く排紙トレイ18(図1参照)に排出されるが、その際、たとえば図13に示されるように、ページ差替前の印刷物80とページ差替後の印刷物90との区別がつきやすくなるように排出される。具体的には、図13は、印刷物80および90をその排出方向(複合機10の左右方向に沿う方向)から見た状態を示す。この状態において、たとえば前述の仕分けモードとしてソートが設定されている場合は、ページ差替前の印刷物80については、それぞれの部ごとに、その排出方向に対して直角な方向(複合機10の前後方向)において、所定の寸法αだけ交互にずれるように排出され、いわゆるオフセット排紙(または「シフト排紙」とも称される。)される。ここで言う寸法αは、たとえば十数mm~30mm程度である。そして、ページ差替前の印刷物80とページ差替後の印刷物90との間では、それぞれの排出方向に対して直角な方向において、最大で寸法αよりも大きい所定の寸法βだけずれるように、当該ページ差替後の印刷物90が排出される。ここで言う寸法βは、たとえば寸法αの2倍~3倍程度である。そして、ページ差替後の印刷物90についても、ページ差替前の印刷物80と同様に、それぞれの部ごとに、その排出方向に対して直角な方向において、所定の寸法αだけ交互にずれるように排出される。
また、仕分けモードとしてスタックが設定されている場合も同様に、ページ差替前の印刷物80については、それぞれのページごとに、その排出方向に対して直角な方向において、所定の寸法αだけ交互にずれるように排出される。そして、ページ差替前の印刷物80とページ差替後の印刷物90との間では、それぞれの排出方向に対して直角な方向において、最大で寸法αよりも大きい所定の寸法βだけずれるように、当該ページ差替後の印刷物90が排出される。その上で、ページ差替後の印刷物90についても、ページ差替前の印刷物80と同様に、それぞれのページごとに、その排出方向に対して直角な方向において、所定の寸法αだけ交互にずれるように排出される。
図14に、ページ差替中止画面1100を示す。このページ差替中止画面1100は、前述の如くたとえば差替対象ページ選択画面200(図4参照)における「キャンセル」キー228が操作されたときに、表示される。また、差替用データ源選択画面300(図5参照)における「キャンセル」キー316、あるいは、差替用原稿読取指示画面400(図6参照)における「キャンセル」キー410が操作されたときにも、ページ差替中止画面1100が表示される。さらに、データ源がUSBメモリ50であるときの差替用ファイル選択画面500(図7参照)における「キャンセル」キー514、あるいは、当該データ源がUSBメモリ50であるときの差替用ページ選択画面600(図8参照)における「キャンセル」キー622が操作されたときにも、ページ差替中止画面1100が表示される。加えて、データ源が共有フォルダ70aであるときの差替用ファイル選択画面700(図9参照)における「キャンセル」キー714、あるいは、当該データ源が共有フォルダ70aであるときの差替用ページ選択画面800(図10参照)における「キャンセル」キー822が操作されたときにも、ページ差替中止画面1100が表示される。そして、差替内容確認画面900(図11参照)における「キャンセル」キー918が操作されたときにも、ページ差替中止画面1100が表示される。
このページ差替中止画面1100においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、ページの差替が中止されたことを表す適当な文字列1104が配される。そして、文字列1104の下方に、3つの文字列1104、1106および1108が縦3段に配される。さらに、これらの文字列1104、1106および1108の下方に、換言すればページ差替中止画面1100における下部に、3つの操作キー1110、1112および1114が横並びに配される。これら3つの操作キー1110、1112および1114のうちの左側の操作キー1110は、中断された印刷処理を、つまり元の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を、再開させるための「印刷再開」キーである。そして、中央の操作キー1112は、印刷処理そのものを強制的に中止させるための「印刷中止」キーである。そして、一番右の操作キー1114は、改めてページの差替を行うための「再差替」キーである。なお、文字列1104は、「印刷再開」キー1110についての簡単な説明を表し、文字列1106は、「印刷中止」キー1112についての簡単な説明を表し、文字列1108は、「再差替」キー1114についての簡単な説明を表す。
このページ差替中止画面1100において、たとえば「印刷再開」キー1110が操作される、とする。すると、中断された印刷処理が、つまり元の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理が、中断された部分から再開される。その際、ページ差替中止画面1100に代えて、前述のコピー中画面100(図3参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
これに対して、たとえばページ差替中止画面1100における「印刷中止」キー1112が操作されると、印刷処理そのものが強制的に中止され、つまり終了される。併せて、前述の強制終了メッセージ画面が、一定期間(たとえば数秒間)にわたって表示される。そして、強制終了メッセージ画面が消えると、これと同時に、ページ差替中止画面1100に代えて、前述の不図示のコピー操作画面が、ディスプレイ22bに表示される。
さらに、ページ差替中止画面1100における「再差替」キー1114が操作されると、当該ページ差替中止画面1100に代えて、前述の差替対象ページ選択画面200(図4参照)が、ディスプレイ22bに表示される。これにより、改めてページの差替をすることが可能となる。なお、ページ差替中止画面1100における「再差替」キー1114が操作されることにより表示される差替対象ページ選択画面200の内容は、とりわけ原稿ページ表示領域208内の各数字210、210、…によって表される各ページの内容は、元の印刷ジョブ情報に基づく内容となる。
ここで、図15に、主記憶部30bのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ1200を示す。
このメモリマップ1200に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域1210と、データ記憶領域1250と、を有する。このうちのプログラム記憶領域1210には、前述の制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム1212と、操作検出プログラム1214と、画像読取制御プログラム1216と、原稿送り制御プログラム1218と、画像形成制御プログラム1220と、給紙制御プログラム1222と、を含む。併せて、制御プログラムは、補助記憶制御プログラム1224と、外部記憶媒体通信制御プログラム1226と、通信制御プログラム1228と、ページ差替制御プログラム1230を含む。
表示制御プログラム1212は、ディスプレイ22bに前述のコピー中画面100をはじめとする各種の画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム1214は、タッチパネル22aに対する操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取制御プログラム1216は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。原稿送り制御プログラム1218は、自動原稿送り装置16を制御するためのプログラムである。画像形成制御プログラム1220は、画像形成部14を制御するためのプログラムである。給紙制御プログラム1222は、給紙部20を制御するためのプログラムである。補助記憶制御プログラム1224は、補助記憶部32を制御するためのプログラムである。外部記憶媒体通信制御プログラム1226は、外部記憶媒体通信部34を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム1228は、通信部36を制御するためのプログラムである。そして、ページ差替制御プログラム1230は、CPU30aに後述するページ差替制御タスクを実行させるためのプログラムである。
一方、データ記憶領域1250には、各種のデータが記憶される。この各種のデータとしては、表示画像生成データ1252、操作データ1254、設定データ1256、印刷ジョブデータ1258、差替対象ページ番号データ1260、差替用ページデータ1262などがある。
表示画像生成データ1252は、前述の表示制御プログラム1212に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ1254は、タッチパネル22aに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル22aに対するユーザのタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。そして、設定データ1256は、コピー機能をはじめとする各機能に係る諸条件の設定内容を表すデータである。この設定データ1256には、前述の仕分けモードについての設定内容が含まれる。印刷ジョブデータ1258は、印刷ジョブ情報であり、つまり画像形成部14による印刷処理に係る種々の情報である。差替対象ページ番号データ1260は、確定された差替対象ページの番号を表すデータである。そして、差替用ページデータ1262は、確定された差替用ページのデータである。
前述したように、CPU30aは、制御プログラムに従って動作するが、とりわけページ差替機能の実現のために、ページ差替制御プログラム1230に従ってページ差替制御タスクを実行する。このページ差替制御タスクの流れを、図16~図23に示す。なお、CPU30aは、コピー中画面100(図3参照)における「ページ差替」キー110が操作されたときに、これに応答して、ページ差替制御タスクを実行する。
このページ差替制御タスクによれば、CPU30aは、まず、ステップS1において、画像形成部14による印刷処理が実行されているかどうかを判定する。ここでたとえば、印刷処理が実行中であるとき(S1:YES)、CPU30aは、処理をステップS3へ進める。一方、印刷処理が実行中でない場合は(S1:NO)、CPU30aは、処理を後述するステップS11へ進める。なお、印刷処理が実行中でない場合とは、たとえば前述の如く画像形成部14が当該印刷処理を実行するのに必要なウォームアップを含む準備状態にある場合である。
ステップS3において、CPU30aは、前述の仕分けモードとしてソートおよびグループのいずれが設定されているのかを判別する。この仕分けモードの判別は、設定データ1256(図15参照)に基づいて行われる。ここでたとえば、仕分けモードとしてソートが設定されている場合(S3:ソート)、CPU30aは、処理をステップS5へ進める。一方、仕分けモードとしてグループが設定されている場合は(S3:グループ)、CPU30aは、処理を後述するステップS7へ進める。
ステップS5において、CPU30aは、現時点で印刷処理の対象となっている部についての当該印刷処理が終了するのを待つ(S5:NO)。そして、現時点で印刷処理の対象となっている部についての当該印刷処理が終了すると(S5:NO)、CPU30aは、処理を後述するステップS9へ進める。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS3からステップS7へ処理を進めた場合、このステップS7において、現時点で印刷処理の対象となっているページについての当該印刷処理が終了するのを待つ(S9:NO)。そして、現時点で印刷処理の対象となっているページについての当該印刷処理が終了すると(S9:NO)、CPU30aは、処理をステップS9へ進める。
ステップS9において、CPU30aは、印刷処理を停止し、厳密にはそうするように画像形成部14を制御する。そして、CPU30aは、処理をステップS11へ進める。
ステップS11において、CPU30aは、画像読取部12による全ての原稿についての画像読取処理が終了するのを待つ(S11:NO)。そして、画像読取部12による全ての原稿についての画像読取処理が終了すると(S11:YES)、CPU30aは、処理をステップS13へ進める。なお、CPU30aがステップS5を経由してステップS11へ処理を進めた場合は、画像読取部12による全ての原稿についての画像読取処理は、既に終了した状態にある。
ステップS13において、CPU30aは、全ての印刷処理が終了したのかどうかを、つまりは印刷ジョブ情報に基づく所期の印刷処理が終了したのかどうかを、判定する。ここでたとえば、全ての印刷処理が終了した場合、換言すれば残りの印刷処理が存在しない場合(S13:YES)、これをもって、CPU30aは、ページ差替制御タスクを終了する。一方、全ての印刷処理が終了していない場合、つまり残りの印刷処理が存在する場合は(S13:NO)、CPU30aは、処理をステップS15へ進める。
ステップS15において、CPU30aは、コピー中画面100に代えて、差替対象ページ選択画面200(図4参照)を、ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS17へ進める。
ステップS17において、CPU30aは、差替対象ページ選択画面200が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S17:NO)。そして、差替対象ページ選択画面200が何らかの操作を受け付けると(S17:YES)、CPU30aは、処理をステップS19へ進める。
ステップS19において、CPU30aは、ステップS17で受け付けられた操作が差替対象ページ選択画面200の「OK」キー226の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS17で受け付けられた操作が「OK」キー226の操作である場合(S19:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS25へ進める。一方、ステップS17で受け付けられた操作が「OK」キー226の操作でない場合は(S19:NO)、CPU30aは、処理をステップS21へ進める。
ステップS21において、CPU30aは、ステップS17で受け付けられた操作が差替対象ページ選択画面200の「キャンセル」キー228の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS17で受け付けられた操作が「キャンセル」キー228の操作である場合(S21:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS131進める。一方、ステップS17で受け付けられた操作が「キャンセル」キー228の操作でない場合は(S21:NO)、CPU30aは、処理をステップS23へ進める。
ステップS23において、CPU30aは、ステップ17で受け付けられた操作に応じた処理を行う。ここで言う処理とは、原稿ページ表示領域208内の任意の数字210が操作されることに応じた処理などを言う。その上で、CPU30aは、処理をステップS17へ戻す。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS19からステップS25へ処理を進めた場合、当該ステップS25において、差替対象ページの番号を記憶し、厳密には当該番号を表すデータを差替対象ページ番号データ1260(図15参照)として記憶する。これにより、差替対象ページが確定される。そして、CPU30aは、処理をステップS27へ進める。
ステップS27において、CPU30aは、最初の差替対象ページを特定する。具体的には、CPU30aは、差替対象ページが1つのみ確定された場合は、これを最初の差替対象ページとして特定する。また、複数の差替対象ページが確定された場合は、CPU30aは、当該複数の差替対象ページのうちの最もページ番号の小さいものを最初の差替対象ページとして特定する。その上で、CPU30aは、処理をステップS29へ進める。
ステップS29において、CPU30aは、差替対象ページ選択画面200に代えて、差替用データ源選択画面300(図5参照)を、ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS31へ進める。
ステップS31において、CPU30aは、差替用データ源選択画面300が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S31:NO)。そして、差替用データ源選択画面300が何らかの操作を受け付けると(S31:YES)、CPU30aは、処理をステップS33へ進める。
ステップS33において、CPU30aは、ステップS31で受け付けられた操作が差替用データ源選択画面300の「OK」キー314の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS31で受け付けられた操作が「OK」キー314の操作である場合(S33:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS39へ進める。一方、ステップS31で受け付けられた操作が「OK」キー314の操作でない場合は(S33:NO)、CPU30aは、処理をステップS35へ進める。
ステップS35において、CPU30aは、ステップS31で受け付けられた操作が差替用データ源選択画面300の「キャンセル」キー316の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS31で受け付けられた操作が「キャンセル」キー316の操作である場合(S35:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS131進める。一方、ステップS31で受け付けられた操作が「キャンセル」キー316の操作でない場合は(S35:NO)、CPU30aは、処理をステップS37へ進める。
ステップS37において、CPU30aは、ステップ31で受け付けられた操作に応じた処理を行う。ここで言う処理とは、「スキャナ」選択キー308、「USBメモリ」選択キー310および「共有フォルダ」選択キー312のいずれかが操作されることに応じた処理のことを言う。その上で、CPU30aは、処理をステップS31へ戻す。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS33からステップS39へ処理を進めた場合、当該ステップS39において、データ源として画像読取部12(スキャナ)が選択されたかどうかを、厳密には当該データ源として画像読取部12が確定されたかどうかを、判定する。ここでたとえば、データ源として画像読取部12が確定された場合(S39:YES)、CPU30aは、処理をステップS41へ進める。一方、データ源として確定されたのが画像読取部12ではない場合は(S39:NO)、CPU30aは、処理を後述するS81へ進める。
ステップS41において、CPU30aは、差替用データ源選択画面300に代えて、差替用原稿読取指示画面400(図6参照)を、ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS43へ進める。
ステップS43において、CPU30aは、差替用原稿読取指示画面400が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S43:NO)。そして、差替用原稿読取指示画面400が何らかの操作を受け付けると(S43:YES)、CPU30aは、処理をステップS45へ進める。
ステップS45において、CPU30aは、ステップS43で受け付けられた操作が差替用原稿読取指示画面400の「スタート」キー408の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS43で受け付けられた操作が「スタート」キー408の操作である場合(S45:YES)、CPU30aは、処理をステップS47へ進める。一方、ステップS43で受け付けられた操作が「スタート」キー408の操作でない場合、つまり当該ステップS43で受け付けられた操作が「キャンセル」キー410の操作である場合には(S45:NO)、CPU30aは、処理を後述するステップS131へ進める。
ステップS47において、CPU30aは、自動原稿送り装置16による差替用ページとしての原稿の送込みを含む、画像読取部12による当該原稿の画像読取処理を開始し、厳密にはそうするように画像読取部12および自動原稿送り装置16を制御する。そして、CPU30aは、処理をステップS49へ進める。
ステップS49において、CPU30aは、ステップS47で開始された画像読取部12による原稿の画像読取処理が終了するのを待つ(S49:NO)。この画像読取処理により、差替用ページのデータが取得される。そして、画像読取処理が終了すると(S49:YES)、CPU30aは、処理をステップS51へ進める。
ステップS51において、CPU30aは、ステップS49で取得されたデータを差替用ページデータ1262(図15参照)として記憶する。そして、CPU30aは、処理をステップS53へ進める。
ステップS53において、CPU30aは、別の(厳密には差替対象ページのデータが未取得の)差替対象ページが存在するかどうかを判定する。ここでたとえば、別の差替対象ページが存在する場合(S53:YES)、CPU30aは、処理をステップS55へ進める。一方、別の差替対象ページが存在しない場合には(S53:NO)、CPU30aは、処理を後述するステップS57へ進める。
ステップS55において、CPU30aは、次の差替対象ページを特定し、詳しくは別の(厳密には差替対象ページのデータが未取得の)差替対象ページのうちの最もページ番号の小さいものを当該次の差替対象ページとして特定する。そして、CPU30aは、処理をステップS29(図17参照)へ戻す。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS53からステップS57へ処理を進めた場合、当該ステップS57において、差替用原稿読取指示画面400に代えて、差替内容確認画面900(図11参照)を、ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS59へ進める。
ステップS59において、CPU30aは、差替内容確認画面900が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S59:NO)。そして、差替内容確認画面900が何らかの操作を受け付けると(S59:YES)、CPU30aは、処理をステップS61へ進める。
ステップS61において、CPU30aは、ステップS59で受け付けられた操作が差替内容確認画面900の「OK」キー916の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS59で受け付けられた操作が「OK」キー916の操作である場合(S61:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS67へ進める。一方、ステップS59で受け付けられた操作が「OK」キー916の操作でない場合は(S61:NO)、CPU30aは、処理をステップS63へ進める。
ステップS63において、CPU30aは、ステップS59で受け付けられた操作が差替内容確認画面900の「キャンセル」キー918の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS59で受け付けられた操作が「キャンセル」キー918の操作である場合(S63:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS131進める。一方、ステップS59で受け付けられた操作が「キャンセル」キー918の操作でない場合は(S63:NO)、CPU30aは、処理をステップS64へ進める。
ステップS64において、CPU30aは、ステップS59で受け付けられた操作が差替内容確認画面900の「修正」キー920の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS59で受け付けられた操作が「修正」キー920の操作である場合(S64:YES)、CPU30aは、処理をステップS65進める。一方、ステップS59で受け付けられた操作が「修正」キー920の操作でない場合は(S64:NO)、CPU30aは、処理を後述するステップS66へ進める。
ステップS65において、CPU30aは、印刷ジョブ情報を更新し、つまり印刷ジョブデータ1258(図15参照)を更新する。これにより、差替内容が確定される。その上で、CPU30aは、処理をステップS15(図17参照)へ戻す。
また、CPU30aは、前述のステップS64からステップS66へ処理を進めた場合、当該ステップS66において、ステップ59で受け付けられた操作に応じた処理を行う。ここで言う処理とは、差替内容確認画面900の『次へ』キー912および『前へ』キー914のいずれかが操作されることに応じた処理のこと言う。その上で、CPU30aは、処理をステップS59へ戻す。
さらに、CPU30aは、前述のステップS61からステップS67へ処理を進めた場合、当該ステップS67において、印刷ジョブ情報を更新し、つまり印刷ジョブデータ1258(図15参照)を更新する。これにより、差替内容が確定される。その上で、CPU30aは、処理をステップS69へ進める。
ステップS69において、CPU30aは、差替内容確認画面900に代えて、印刷指示画面1000(図12参照)を、ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS71へ進める。
ステップS71において、CPU30aは、印刷指示画面1000が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S71:NO)。そして、印刷指示画面1000が何らかの操作を受け付けると(S71:YES)、CPU30aは、処理をステップS73へ進める。
ステップS73において、CPU30aは、ステップS71で受け付けられた操作が印刷指示画面1000の「最初から全て印刷」キー1004の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS71で受け付けられた操作が「最初から全て印刷」キー1004の操作である場合(S73:YES)、CPU30aは、処理をステップS75へ進める。一方、ステップS71で受け付けられた操作が「最初から全て印刷」キー1004の操作でない場合は(S73:NO)、CPU30aは、処理を後述するステップS77へ進める。
ステップS75において、CPU30aは、印刷ジョブデータ1258(図15参照)に基づく印刷処理、つまり更新後の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を、画像形成部14に最初から実行させ、厳密にはそうするように画像形成部14を制御する。これにより、更新前の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理がどの部分で中断されたのかに拘らず、更新後の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理が最初から実行される。これをもって、CPU30aは、ページ差替制御タスクを終了する。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS73からステップS77へ処理を進めた場合、当該ステップS77において、ステップS71で受け付けられた操作が印刷指示画面1000の「中断部分から印刷」キー1006の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS71で受け付けられた操作が「中断部分から印刷」キー1006の操作である場合(S77:YES)、CPU30aは、処理をステップS79へ進める。一方、ステップS71で受け付けられた操作が「中断部分から印刷」キー1006の操作でない場合は(S77:NO)、CPU30aは、処理を後述するステップS80へ進める。
ステップS79において、CPU30aは、更新前の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を引き継ぐ形で、当該更新前の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理が中断された部分から、更新後の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を画像形成部14に実行させ、厳密にはそうするように画像形成部14を制御する。これをもって、CPU30aは、ページ差替制御タスクを終了する。
また、CPU30aは、前述のステップS77からステップS80へ処理を進めた場合、当該ステップS80において、印刷処理を中止する。このとき、CPU30aは、前述の強制終了メッセージ画面を一定期間にわたってディスプレイ22bに表示する。これをもって、CPU30aは、ページ差替制御タスクを終了する。
さらに、CPU30aは、前述のステップS39(図18参照)からステップS81へ処理を進めた場合、当該ステップS81において、データ源としてUSBメモリ50が選択されたかどうかを、厳密には当該データ源としてUSBメモリ50が確定されたかどうかを、判定する。ここでたとえば、データ源としてUSBメモリ50が確定された場合(S81:YES)、CPU30aは、処理をステップS83へ進める。一方、データ源として確定されたのがUSBメモリ50ではない場合、つまり当該データ源として確定されたのが共有フォルダ70aである場合は(S81:NO)、CPU30aは、処理を後述するS107へ進める。
ステップS83において、CPU30aは、差替用データ源選択画面300に代えて、データ源がUSBメモリであるときの差替用ファイル選択画面500(図7参照)を、ディスプレイ22bに表示する。厳密には前述したように、差替用データ源選択画面300に代えて、不図示の案内画面が、ディスプレイ22bに表示される。そして、この案内画面に従って、外部記憶媒体通信部34のUSB装着部にUSBメモリ50が装着されると、当該USBメモリ50に記録されているデータが複合機10に取り込まれ、たとえば補助記憶部32に一時的に記憶される。その上で、案内画面に代えて、差替用ファイル選択画面500が、ディスプレイ22bに表示される。そして、CPU30aは、処理をステップS85へ進める。
ステップS85において、CPU30aは、差替用ファイル選択画面500が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S85:NO)。そして、差替用ファイル選択画面500が何らかの操作を受け付けると(S85:YES)、CPU30aは、処理をステップS87へ進める。
ステップS87において、CPU30aは、ステップS85で受け付けられた操作が差替用ファイル選択画面500の「OK」キー512の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS85で受け付けられた操作が「OK」キー512の操作である場合(S87:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS93へ進める。一方、ステップS85で受け付けられた操作が「OK」キー512の操作でない場合は(S87:NO)、CPU30aは、処理をステップS89へ進める。
ステップS89において、CPU30aは、ステップS85で受け付けられた操作が差替用ファイル選択画面500の「キャンセル」キー514の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS85で受け付けられた操作が「キャンセル」キー514の操作である場合(S89:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS131進める。一方、ステップS85で受け付けられた操作が「キャンセル」キー514の操作でない場合は(S89:NO)、CPU30aは、処理をステップS91へ進める。
ステップS91において、CPU30aは、ステップ85で受け付けられた操作に応じた処理を行う。ここで言う処理とは、リスト510内のいずれかの文字列または数字が操作されることに応じた処理などを言う。その上で、CPU30aは、処理をステップS85へ戻す。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS87からステップS93へ処理を進めた場合、当該ステップS93において、差替用ファイルを確定する。そして、CPU30aは、処理をステップS95へ進める。
ステップS95において、CPU30aは、差替用ファイル選択画面500に代えて、データ源がUSBメモリ50であるときの差替用ページ選択画面600(図8参照)を、ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS97へ進める。
ステップS97において、CPU30aは、差替用ページ選択画面600が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S97:NO)。そして、差替用ページ選択画面600が何らかの操作を受け付けると(S97:YES)、CPU30aは、処理をステップS99へ進める。
ステップS99において、CPU30aは、ステップS97で受け付けられた操作が差替用ページ選択画面600の「OK」キー620の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS97で受け付けられた操作が「OK」キー620の操作である場合(S99:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS105へ進める。一方、ステップS97で受け付けられた操作が「OK」キー620の操作でない場合は(S99:NO)、CPU30aは、処理をステップS101へ進める。
ステップS101において、CPU30aは、ステップS97で受け付けられた操作が差替用ページ選択画面600の「キャンセル」キー622の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS95で受け付けられた操作が「キャンセル」キー622の操作である場合(S101:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS131進める。一方、ステップS97で受け付けられた操作が「キャンセル」キー622の操作でない場合は(S101:NO)、CPU30aは、処理をステップS103へ進める。
ステップS103において、CPU30aは、ステップ97で受け付けられた操作に応じた処理を行う。ここで言う処理とは、任意のプレビュー画像610が操作されることに応じた処理などを言う。その上で、CPU30aは、処理をステップS97へ戻す。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS99からステップS105へ処理を進めた場合、当該ステップS105において、差替用ページを確定し、つまり当該差替用のデータを差替用ページデータ1262(図15参照)として記憶する。そして、CPU30aは、処理をステップS53(図18参照)へ進める。
さらに、CPU30aは、前述のステップS81からステップS107へ処理を進めた場合、当該ステップS107において、差替用データ源選択画面300に代えて、データ源が共有フォルダ70aであるときの差替用ファイル選択画面700(図9参照)を、ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS109へ進める。
ステップS109において、CPU30aは、差替用ファイル選択画面700が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S109:NO)。そして、差替用ファイル選択画面700が何らかの操作を受け付けると(S109:YES)、CPU30aは、処理をステップS111へ進める。
ステップS111において、CPU30aは、ステップS109で受け付けられた操作が差替用ファイル選択画面700の「OK」キー712の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS109で受け付けられた操作が「OK」キー712の操作である場合(S111:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS117へ進める。一方、ステップS109で受け付けられた操作が「OK」キー712の操作でない場合は(S111:NO)、CPU30aは、処理をステップS113へ進める。
ステップS113において、CPU30aは、ステップS109で受け付けられた操作が差替用ファイル選択画面700の「キャンセル」キー714の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS109で受け付けられた操作が「キャンセル」キー714の操作である場合(S113:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS131進める。一方、ステップS109で受け付けられた操作が「キャンセル」キー714の操作でない場合は(S113:NO)、CPU30aは、処理をステップS115へ進める。
ステップS115において、CPU30aは、ステップ109で受け付けられた操作に応じた処理を行う。ここで言う処理とは、リスト710内のいずれかの文字列または数字が操作されることに応じた処理などを言う。その上で、CPU30aは、処理をステップS109へ戻す。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS111からステップS117へ処理を進めた場合、当該ステップS117において、差替用ファイルを確定する。そして、CPU30aは、処理をステップS119へ進める。
ステップS119において、CPU30aは、差替用ファイル選択画面700に代えて、データ源が共有フォルダ70aであるときの差替用ページ選択画面800(図10参照)を、ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS121へ進める。
ステップS121において、CPU30aは、差替用ページ選択画面800が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S121:NO)。そして、差替用ページ選択画面800が何らかの操作を受け付けると(S121:YES)、CPU30aは、処理をステップS123へ進める。
ステップS123において、CPU30aは、ステップS121で受け付けられた操作が差替用ページ選択画面800の「OK」キー820の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS121で受け付けられた操作が「OK」キー820の操作である場合(S123:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS129へ進める。一方、ステップS121で受け付けられた操作が「OK」キー820の操作でない場合は(S123:NO)、CPU30aは、処理をステップS125へ進める。
ステップS125において、CPU30aは、ステップS121で受け付けられた操作が差替用ページ選択画面800の「キャンセル」キー822の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS121で受け付けられた操作が「キャンセル」キー822の操作である場合(S125:YES)、CPU30aは、処理を後述するステップS131進める。一方、ステップS121で受け付けられた操作が「キャンセル」キー822の操作でない場合は(S125:NO)、CPU30aは、処理をステップS127へ進める。
ステップS127において、CPU30aは、ステップS121で受け付けられた操作に応じた処理を行う。ここで言う処理とは、任意のプレビュー画像810が操作されることに応じた処理などを言う。そして、CPU30aは、処理をステップS121へ戻す。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS123からステップS129へ処理を進めた場合、当該ステップS129において、差替用ページを確定し、つまり当該差替用のデータを差替用ページデータ1262(図15参照)として記憶する。そして、CPU30aは、処理をステップS53(図18参照)へ進める。
ステップS131においては、CPU30aは、それまでディスプレイ22bに表示されていた画面(差替対象ページ選択画面200(図4参照)など)に代えて、ページ差替中止画面1100(図14参照)を、当該ディスプレイ22bに表示する。そして、CPU30aは、処理をステップS133へ進める。
ステップS133において、CPU30aは、ページ差替中止画面1100が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S133:NO)。そして、ページ差替中止画面1100が何らかの操作を受け付けると(S133:YES)、CPU30aは、処理をステップS135へ進める。
ステップS135において、CPU30aは、ステップS133で受け付けられた操作がページ差替中止画面1100の「印刷再開」キー1110の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS133で受け付けられた操作が「印刷再開」キー1110の操作である場合(S135:YES)、CPU30aは、処理をステップS137へ進める。一方、ステップS133で受け付けられた操作が「印刷再開」キー1110の操作でない場合は(S135:NO)、CPU30aは、処理を後述するステップS139へ進める。
ステップS137において、CPU30aは、元の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理を画像形成部14に実行させ、厳密にはそうするように画像形成部14を制御する。これにより、元の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理が中断された部分から当該元の印刷ジョブ情報に基づく印刷処理が再開される。なお、この時点における印刷ジョブデータ1258(図15参照)は、元の印刷ジョブ情報を表すデータである。これをもって、CPU30aは、ページ差替制御タスクを終了する。
これに対して、CPU30aは、前述のステップS135からステップS139へ処理を進めた場合、当該ステップS139において、ステップS133で受け付けられた操作がページ差替中止画面1100の「印刷中止」キー1112の操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS133で受け付けられた操作が「印刷中止」キー1112の操作である場合(S139:YES)、CPU30aは、印刷処理を中止するべく、前述のステップS80(図20参照)へ処理を進める。一方、ステップS133で受け付けられた操作が「印刷中止」キー1112の操作でない場合は、つまり当該ステップS133で受け付けられた操作が「再差替」キー1114の操作である場合は(S77:NO)、CPU30aは、処理を前述のステップS15(図17参照)へ戻す。この場合、ページ差替中止画面1100に代えて、元の印刷ジョブ情報に基づく内容の差替対象ページ選択画面200(図4参照)が、ディスプレイ22bに表示される。
以上のように、本実施例によれば、とりわけページ差替機能によれば、自動原稿送り装置16を用いての複数枚の原稿についてのコピー処理が行われている途中で、一部の原稿を差し替えることができる。このことは、コピー処理に係るジョブ情報に誤りがあるときに、この誤りを速やかに是正するのに大きく貢献するなど、極めて有益である。
なお、本実施例において、印刷手段としての画像形成部14は、制御部30により制御されるが、このような制御部30は、詳しくは画像形成制御プログラム1220に従って画像形成部14を制御するCPU30aは、本発明に係る印刷制御手段の一例である。そして、ページ差替制御プログラム1230に従ってページ差替制御タスクを実行するCPU30aは、本発明に係る更新手段の一例である。さらに、図3~図12に示される各画面100、200、300、400、500、600、700、800、900および1000への操作を含むページ差替のための操作は、本発明に係る差替指示操作の一例である。
加えて、共有フォルダ70aに保存されるデータは、厳密には差替用ページデータ1262として適用可能なデータは、本発明に係る第2データの一例である。この共有フォルダ70a内のデータは、通信部36がサーバ70との間で双方向の通信処理を行うことにより、当該共有フォルダ70aから複合機10へ取り込まれる。そして、通信部36は、前述の如く制御部30により制御され、詳しくはCPU30aが通信制御プログラム1228を実行することにより制御される。このような通信部36およびCPU30aは、本発明に係る取得手段の一例である。なお、共有フォルダ70aから複合機10へ取り込まれたデータは、たとえば補助記憶部32に一時的に記憶される。
さらに、USBメモリ50に記憶されるデータ、厳密には差替用ページデータ1262として適用可能なデータもまた、本発明に係る第2データの一例である。このUSBメモリ50内のデータは、外部記憶媒体通信部34が当該USBメモリ50との間で双方向の通信処理を行うことにより、当該USBメモリ50から複合機10へ取り込まれる。そして、外部記憶媒体通信部34は、制御部30によって制御され、詳しくはCPU30aが外部記憶媒体通信制御プログラム1226を実行することにより制御される。このような外部記憶媒体通信部34およびCPU30aもまた、本発明に係る取得手段の一例である。そして、USBメモリ50から複合機10へ取り込まれたデータは、前述の如く補助記憶部32に一時的に記憶される。
また、差替内容確認画面900におけるそれぞれのプレビュー画像906は、本発明に係るプレビュー画像の一例である。このプレビュー画像906を含む差替内容確認画面900は、CPU30aによって、詳しくはページ差替制御タスクのステップS57を実行するCPU30aによって、ディスプレイ22bに表示される。このようなCPU30aおよびディスプレイ22bは、本発明に係るプレビュー表示手段の一例である。
さらにまた、CPU30aは、ページ差替制御タスクの特にステップS69を実行することによって、印刷指示画面1000をディスプレイ22bに表示するが、このようなCPU30aおよびディスプレイ22bは、本発明に係る問合手段の一例である。そして、印刷指示画面1000への操作は、詳しくは「最初から全て印刷」キー1004および「中断部分から印刷」キー1006のいずれかへの操作は、本発明に係る応答操作の一例である。
[その他の適用例]
前述の実施例は、本発明の一具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。すなわち、前述の実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
たとえば、図3~図12および図14に示される各画面100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000および1100については、それぞれのデザインを含め、各図に示される構成に限定されない。それぞれの画面と同様の機能を奏するのであれば、別の構成の画面が採用されてもよい。
一例を挙げると、図4に示される差替対象ページ選択画面200に代えて、図24に示されるような構成の差替対象ページ選択画面250が、採用されてもよい。この図24に示される差替対象ページ選択画面250においては、原稿の各ページに対応する複数のプレビュー画像252、252、…が配される。そして、各プレビュー画像252、252、…が適宜に操作されることにより、差替対象ページが選択される。
具体的には、図24に示される差替対象ページ選択画面250においては、図4に示される差替対象ページ選択画面200における文字列204および206に代えて、別の文字列254が配される。この文字列254は、差替を希望するページを選択することをユーザへ促す内容を含む。そして、図4に示される差替対象ページ選択画面200における原稿ページ表示領域208に代えて、換言すれば文字列254の下方に、各プレビュー画像252、252、…が横並びに配される。これらのプレビュー画像252、252、…は、コピー処理に係るジョブ情報に基づいて、とりわけ画像読取部12による画像読取処理により得られた読取画像データに基づいて、生成される。そして、各プレビュー画像242、242、…は、それぞれに対応するページ番号順に左側から右側へ向かって一列に配される。併せて、それぞれのプレビュー画像252の下方に、当該プレビュー画像252に対応するページ番号を表す数字256が配される。なお、差替対象ページ選択画面250が表示された当初は、先頭ページのプレビュー画像252が含まれるように、各プレビュー画像252、252、…が配される。
さらに、各プレビュー画像252、252、…の並びの右横方に、二等辺三角形状の操作子258が配される。この操作子258は、それぞれのプレビュー画像252をページ番号が『1』だけ大きいものに切り替えるための、換言すればそれぞれのプレビュー画像252を見かけ上、左側へシフトさせるための、『次へ』キーである。すなわち、『次へ』キー258が操作されると、それぞれのプレビュー画像252が『1』だけページ番号の大きいものに切り替わり、つまり見かけ上、左側へシフトする。これに伴い、それぞれの数字256によって表されるページ番号が『1』だけ大きくなり、つまり見かけ上、左側へシフトする。なお、図24からは分からないが、最終ページのプレビュー画像252が配されている場合は、つまり『次へ』キー258が不必要である場合は、当該『次へ』キー258はグレーアウトとなる。
また、各プレビュー画像252、252、…の並びの左横方にも、二等辺三角形状の、詳しくは『次へ』キー258とは逆向きの形状の、操作子260が配される。この操作子260は、『次へ』キー258とは共役な関係にある言わば『前へ』キーである。すなわち、『前へ』キー260が操作されると、それぞれのプレビュー画像252が『1』だけページ番号の小さいものに切り替わり、つまり見かけ上、右側へシフトする。これに伴い、それぞれの数字256によって表されるページ番号が『1』だけ小さくなり、つまり見かけ上、右側へシフトする。なお、図24からは分からないが、先頭ページのプレビュー画像252が配されている場合は、つまり『前へ』キー264が不必要である場合は、当該『前へ』キー264はグレーアウトとなる。
それぞれのプレビュー画像252は、差替対象ページを選択するための操作子として機能する。すなわち、いずれかのプレビュー画像252が操作されると、その操作されたプレビュー画像252に対応するページが差替対象ページとして選択される。併せて、操作されたプレビュー画像252に適当な修飾が施され、たとえば当該プレビュー画像252を囲むように矩形状の枠線262が付される。なお、図24に示される差替対象ページ選択画面250においては、第「3」ページに対応するプレビュー画像252aと、第「
4」ページに対応するプレビュー画像252bと、のそれぞれに枠線262が付された状態にある。これは、原稿の第「3」ページおよび第「4」ページという2つのページが差替対象ページとして選択された状態を示す。また、枠線262が付されたプレビュー画像252aおよび252bのいずれかが改めて操作されると、操作されたプレビュー画像252aまたは252bに付された枠線266が消えて、つまり操作されたプレビュー画像252aまたは252bに対応するページが差替対象ページから外される。
図24に示される差替対象ページ選択画面250のこれ以外の構成は、図4に示される差替対象ページ選択画面200と同様である。ただし、文字列216および差替対象ページ表示領域218については、図4に示される差替対象ページ選択画面200においては、上下方向に並べて配されるが、図24に示される差替対象ページ選択画面250においては、横並びに配される。
このような構成の差替対象ページ選択画面250によれば、ユーザは、原稿のそれぞれのページに対応するプレビュー画像252を確認しながら、つまり当該原稿のそれぞれのページの内容を確認しながら、差替対象ページを選択することができる。
またたとえば、図8に示される差替用ページ選択画面600に代えて、図25に示されるような構成の差替用ページ選択画面650が、採用されてもよい。この図25に示される差替用ページ選択画面650においては、図8に示される差替用ページ選択画面600の構成に加えて、さらに、差替対象ページのプレビュー画像652が配される。この差替対象ページのプレビュー画像652は、差替用ページ選択画面650における適当な位置に配され、たとえば差替用ページの候補を表す各プレビュー画像610、610、…の並びの左横方に(『前へ』キー616を挟んで)配される。併せて、差替対象ページのプレビュー画像652の下方に、当該プレビュー画像652が差替対象ページのものであることを表す適当な文字列654が配される。なお、図25に示される差替用ページ選択画面650においては、差替用ページの候補を表す各プレビュー画像610、610、…と『次へ』キー614および『前へ』キー616とのそれぞれのサイズが縮小されるとともに、これらが当該差替用ページ選択画面650における右寄りの位置に配されることで、差替対象ページのプレビュー画像652および文字列654が配される空間が設けられる。
このような構成の差替用ページ選択画面650によれば、ユーザは、差替対象ページのプレビュー画像652と、つまり当該差替対象ページの内容と、差替用ページの候補を表す各プレビュー画像610、610、…と、つまり当該差替用ページの各候補の内容と、を相互に比較しながら、差替用ページを選択することができる。なお、図10に示される差替用ページ選択画面800についても、これに代えて、図25に示されるのと同様の構成の差替用ページ選択画面が、採用されてもよい。
さらにたとえば、差替対象ページと差し替えられる差替用ページについては、1つ(1ページ分)の差替対象ページにつき複数(複数ページ分)の差替用ページが適用されてもよい。図示を含む詳しい説明は省略するが、たとえば差替用ページのデータ源として画像読取部12が選択されたときは、換言すれば図6に示される差替用原稿読取指示画面400の操作を伴う原稿の読取に際しては、当該画像読取部12により1つの差替対象ページにつき複数枚の原稿についての画像読取処理が行われてもよい。そして、差替用ページのデータ源としてUSBメモリ50が選択されたときは、換言すれば図7に示される差替用ファイル選択画面500による差替用ファイルの選択に際しては、1つの差替対象ページにつき複数の差替用ファイルが選択されてもよい。また、図8に示される差替用ページ選択画面600による差替用ページの選択に際しても、1つの差替対象ページにつき複数の差替用ページが選択されてもよい。差替用ページのデータ源として共有フォルダ70aが選択されたときも同様に、図9に示される差替用ファイル選択画面700による差替用ファイルの選択に際して、1つの差替対象ページにつき複数の差替用ファイルが選択されてもよい。そして、図10に示される差替用ページ選択画面800による差替用ページの選択に際しても、1つの差替対象ページにつき複数の差替用ページが選択されてもよい。
また、差替用ページのデータ源として画像読取部12が選択されたときの当該画像読取部12による原稿の読取に際しては、自動原稿送り装置16が用いられることが前提とされたが、これに限らない。すなわち、自動原稿送り装置16を用いずに、つまり手動により原稿を前述の原稿台に載置することで、画像読取部12による当該原稿の読取が行われてもよい。
加えて、差替用ページのデータ源については、画像読取部12、USBメモリ50および共有フォルダ70a以外の要素が採用されてもよい。たとえば、複合機10の補助記憶部32が、差替用ページのデータ源として採用されてもよい。この場合、補助記憶部32は、本発明に係る内部記憶手段の一例として機能する。そして、補助記憶部32に記憶されるデータは、とりわけ差替用ページデータ1262として適用可能なデータは、本発明に係る第1データの一例となる。
併せて、可搬型の記憶媒体として、USBメモリ50以外の媒体が採用されてもよい。そのような記憶媒体としては、SDメモリカードなどの半導体メディアやDVDなどのディスク型メディアがある。また、フューチャフォンやマートフォン、タブレットなどの可搬型の(かつ記憶手段を内蔵する)外部装置についても、ここで言う可搬型の記憶媒体として採用可能である。
そして、前述の実施例においては、コピー機能の補助的機能の1つとしてのページ差替機能について説明したが、これと同様のページ差替機能は、プリンタ機能にも適用可能である。すなわち、プリンタ機能においても、前述と同様の要領により、複数の原稿の一部のページを差し替えることができる。特に、プリンタ機能の別の補助的機能であるジョブ保存印刷機能(または「親展印刷機能」とも称される。)において、このページ差替機能は、極めて有益である。ジョブ保存印刷機能とは、印刷ジョブ情報を予め複合機10(補助記憶部32)に保存しておき、この保存された印刷ジョブ情報に基づく印刷処理の実行を当該複合機10(操作ユニット22)への直接的な操作により指示する機能である。
また、前述の実施例においては、画像形成装置の一種である複合機10を例に挙げたが、これに限らない。すなわち、専用のコピー機やプリンタにも、本発明を適用することができる。
さらに、本発明は、画像処理装置という装置の形態に限らず、当該画像処理装置の制御プログラムというプログラムの形態、および、当該画像処理装置の制御方法という方法の形態によっても、提供することができる。
加えて、本発明は、画像処理装置の制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体という形態によっても、提供することができる。この場合、記憶媒体に記録された制御プログラムが画像処理装置のコンピュータにより読み取られ、当該コンピュータにより実行されることで、本発明と同様の画像処理装置が実現される。ここで言う記憶媒体としては、前述と同様の半導体メディアやディスクメディアがある。また、可搬型の媒体ではなく、ROMやハードディスクドライブなどのような画像処理装置(コンピュータシステム)に組み込まれる組込み型(内蔵型)の媒体もまた、ここで言う記憶媒体として適用可能である。