JP2022038642A - 直話装置及び通話システム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は本発明の実施の形態による通話システムSの概略構成を示すブロック図である。
エレベータの乗りかご30内には、外部と通話するためのインターホン32とこれを起動させるための起動手段31とが設置される。インターホン32は、音声を収音するマイクロホン(以下、マイク34と略称する)及び音声を出力するスピーカ33を備える。インターホン32を起動させるための起動手段31は、例えば非常ボタンで構成される。インターホン32及び起動手段31は、直話装置10と信号線で電気的に接続され、非常ボタン等の起動手段31を操作して起動信号が直話装置10へ出力されると、インターホン32が通話可能に準備されるように構成される。例えば、非常ボタンを押すことによりインターホン32に通電が開始され、この通電開始を直話装置10が検知して、直話装置10との間で音声信号の送受信が開始されるよう構成するとよい。
第1の通信回線N1は、電話回線が利用され、例えばLTE規格に従う通信回線(LTE回線)が使用される。第1の通信回線N1を介して直話装置10と接続される電話機21及び管理用サーバコンピュータ24は、通常、エレベータが設置されている建物の外部に設けられる通話管理センタ20内に配置される。管理用サーバコンピュータ24は、通信装置23と共に、サーバ装置22を構成する。直話装置10と電話機21との間は音声信号による通信が行われ、直話装置10と管理用サーバコンピュータ24との間はデータ信号による通信が行われる。本例では、直話装置10と管理用サーバコンピュータ24との間のデータ通信にSMS信号が利用される。
第2の通信回線N2は、直話装置10をインターネットに接続するための通信回線である。第1の通信回線N1とは別個の回線を利用してもよいが、インターネットに接続するために利用されるISP(Internet Service Provider)までの経路は、第1の通信回線N1である電話回線を利用してもよい。
クラウドサーバCは、インターネット上に構築された仮想サーバであり、インターネットに接続可能な第2の通信回線N2を介して直話装置10と接続し、インターネットを経由して直話装置10との間でデータのアップロード及びダウンロードを含むデータ通信か可能なように構成されている。又、クラウドサーバCは、第2の通信回線N2を介して管理用サーバコンピュータ24とも接続できるように構成され、インターネットを経由して管理用サーバコンピュータ24との間でデータのアップロード及びダウンロードを含むデータ通信が可能となっている。尚、クラウドサーバCは一般に、複数のコンピュータからのアクセス対応を想定して構築されているため、クラウドサーバCを利用することでデータ通信の信頼性を向上させることができる。
直話装置10は、通信機能を実現するための通信手段14、通話機能を実現するための音声処理手段11、データを保存する機能を有する記憶手段16、及び、各手段の動作を制御するための制御手段15を含む。
エレベータが設置されている建物内又はその近くに設けられる管理人室40や機械室等には通常、エレベータのインターホン(子機)32と通話可能に接続される親機インターホン41が設置される。親機インターホン41は、エレベータ内のインターホン(子機)32と、起動手段31(非常ボタン)を操作することにより通話できるよう構成される。そこで、直話装置10を親機インターホン41とも接続して、親機インターホン41、インターホン(子機)32、及び外部の電話機21の三者間で相互に通話できるよう構成してもよい。又、エレベータの乗りかご30が複数併設されている場合、親機インターホン41は、通話対象とするインターホン(子機)32を選択できる機能を有する。そこで、直話装置10を親機インターホン41と接続し、親機インターホン41が選択したインターホン(子機)32だけを外部の電話機21と通話可能に接続するよう構成してもよい。
エレベータが設置されている建物には、乗りかご30の昇降や扉の開閉動作を実行するためのエレベータ駆動装置51と、このエレベータ駆動装置51を制御するための駆動系制御装置52とを含む駆動系制御システム50が設けられている。この駆動系制御システム50は、駆動系通信回線53を介して駆動系管理センタ54と接続され、エレベータの動作を遠隔的に監視し、必要に応じて遠隔的に制御できるよう構成されている。本例の通話システムSは、この駆動系制御システム50とは独立して設けられており、それぞれの動作が互いに干渉することが無いよう構成されている。このため、駆動系制御システム50によりエレベータの遠隔操作が行われている最中でも、インターホン32と外部の電話機21との通話や直話装置10と管理用サーバコンピュータ24との間のデータ通信を実行することが可能となっている。但し、駆動系管理センタ54と通話管理センタ20との間で、それぞれが取得した情報を互いに共有化できるようにシステム構築するのが好ましい。
図2は本発明の実施の形態による通話システムにおいて、インターホンによる通話開始時の動作状況を示すブロック図であり、図3は本発明の実施の形態による通話システムにおいて、インターホンによる外部の電話機との通話状況を示すブロック図である。
図4は本発明の実施の形態による通話システムにおいて、記憶部のデータ更新を開始する動作状況を示すブロック図であり、図5は本発明の実施の形態による通話システムにおいて、更新用データのダウンロード状況を示すブロック図である。
1)通信手段における外部の電話機との間での発信・着信を制御するためのプログラム
2)架電対象となる発信先の電話機の電話番号
3)通信手段における外部の管理用サーバコンピュータとの間でのデータ通信(SMS通信)を制御するためのプログラム
4)管理用サーバコンピュータに割り当てられた電話番号
5)クラウドサーバとの間でデータのアップロード・ダウンロードを制御するためのプログラム
6)クラウドサーバのIPアドレス
7)音声処理手段の動作を制御するプログラム
8)音声信号のDA/AD変換、周波数調整、コーデック処理、信号増幅等に関する設定用データ
9)インターホンのスピーカへ出力される音声データ
10)記憶手段に対するデータの入出力を制御するプログラム
11)記憶手段に記憶されたデータの更新を実行するためのプログラム
本例の通信システムは、データ更新の指令にSMSを利用することにより、次のような利点を有する。電話回線を利用するSMS通信は、電話番号で接続先を特定するため、原則的に1対1での通信となるから他機器への影響が少ない。送信先において通知の有無を確認することなく直接通知がなされるから、管理用サーバコンピュータからの指示情報を直話装置へ確実に届けることができる。電話回線を利用する通信は、インターネットを通じた通信と比較して到達率が高く、災害や障害等に強い。SMS通信は発信と着信との間のタイムラグが少ないので、データ伝達の即時性に優れる。直話装置側と管理用サーバコンピュータ側とで加入している通信業者が同一又は特定関係にある場合、SMSの通信料金が低額又は無料となることが有り、通信コストを削減できる可能性が有る。
図6は本発明の実施の形態による通話システムにおいて、音声ガイダンスの開始を指令する状況を示すブロック図であり、図7は本発明の実施の形態による通話システムにおいて、インターホンを通じた音声ガイダンスを実行している状況を示すブロック図である。
図8は本発明の実施の形態による通話システムにおいて、インターホンと外部の電話機との通話を直話装置で録音している状況を示すブロック図であり、図9は本発明の実施の形態による通話システムにおいて、直話装置で録音した通話の音声データをクラウドサーバにアップロードする状況を示すブロック図である。
上記の実施の形態において、起動手段は操作ボタンの操作により起動信号を出力するように構成されているが、停電が生じると自動的に起動信号を出力するように構成してもよく、或いは、マイクに入力される音声の音量を常時監視して、音量が一定値を超えると自動的に起動信号が出力されて、外部の電話機との通話が可能になるよう構成してもよい。
C…クラウドサーバ
10…直話装置
11…音声処理手段
12…音声信号変換部
13…信号調整部
14…通信手段
15…制御手段
16…記憶手段
20…通話管理センタ
21…電話機
22…サーバ装置
23…通信装置
24…管理用サーバコンピュータ
30…乗りかご
31…起動手段
32…インターホン(子機)
33…スピーカ
34…マイク
40…管理人室
41…親機インターホン
42…独立電源
50…駆動系制御システム
51…エレベータ駆動装置
52…駆動系制御装置
53…駆動系通信回線
54…駆動系管理センタ
N1…第1の通信回線
N2…第2の通信回線
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
詳しくは、通信手段が、インターネットに接続可能な第2の通信回線を介して、インターネット上に構築されたクラウドサーバと接続する機能を更に備え、クラウドサーバからダウンロードしたデータを書き換え可能に記憶する機能を有する記憶手段を更に含み、制御手段は、管理用サーバコンピュータから第1の通信回線を介して受信したデータ信号に含まれる所定の指示情報に基づき第2の通信回線を介してクラウドサーバに接続し、クラウドサーバにアップロードされた所定のデータをダウンロードして記憶手段に記憶させるように設定されているものである。
Claims (6)
- エレベータの乗りかご内に設置されるインターホン及びこのインターホンを起動させる起動手段と電気的に接続されると共に、音声信号及びデータ信号による通信が可能な第1の通信回線に接続され、前記エレベータの駆動を制御する制御システムとは独立して設置される直話装置であって、
前記第1の通信回線を介して、前記インターホンと外部に設置された電話機とを通話可能に接続する機能及び外部に設置された管理用サーバコンピュータとの間でデータ通信を行う機能を有する通信手段と、
前記通信手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記起動手段から出力される起動信号に基づき、前記通信手段が前記インターホンと前記電話機とを通話可能に接続し、
前記管理用サーバコンピュータから送信される所定の指示情報を含むデータ信号に基づき、前記制御手段が予め定めた動作を行うように設定されている、
直話装置。 - 前記通信手段は、インターネットに接続可能な第2の通信回線を介して、インターネット上に構築されたクラウドサーバと接続する機能を更に備え、
前記クラウドサーバからダウンロードしたデータを書き換え可能に記憶する機能を有する記憶手段を更に含み、
前記制御手段は、前記管理用サーバコンピュータから前記第1の通信回線を介して受信したデータ信号に含まれる所定の指示情報に基づき、前記第2の通信回線を介して前記クラウドサーバに接続し、前記クラウドサーバにアップロードされた所定のデータをダウンロードして前記記憶手段に記憶させるように設定されている、
請求項1記載の直話装置。 - 前記クラウドサーバからダウンロードされるデータは、前記制御手段、前記通信手段、及び、前記記憶手段のうちの少なくとも1つの動作を制御するためのデータを含む、
請求項2記載の直話装置。 - 前記第1の通信回線が電話回線であり、前記データ信号がSMS信号を含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載の直話装置。
- エレベータの乗りかご内に設置されるインターホン及びこのインターホンを起動させる起動手段と、
音声信号及びデータ信号による通信が可能な第1の通信回線と、
インターネットに接続可能な第2の通信回線と、
前記第1の通信回線に接続される電話機と、
前記第1の通信回線に接続される管理用サーバコンピュータと、
インターネット上に構築されるクラウドサーバと、
前記エレベータの駆動を制御する制御システムとは独立して設置され、前記インターホン及び前記起動手段と電気的に接続されると共に、前記第1の通信回線及び前記第2の通信回線に接続される直話装置とを含む通話システムであって、
前記直話装置は、前記起動手段から出力される起動信号に基づき前記インターホンと前記電話機とを前記第1の通信回線を介して通話可能に接続する機能、及び、前記管理用サーバコンピュータから前記第1の通信回線を介して受信した所定の指示情報を含むデータ信号に基づき前記第2の通信回線を介して前記クラウドサーバにアップロードされた所定のデータをダウンロードする機能を有している、
通話システム。 - 前記第1の通信回線が電話回線であり、前記データ信号がSMS信号を含む、請求項5記載の通話システム。
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