JP2022038203A - 制御装置、制御方法、及び無人搬送車 - Google Patents

制御装置、制御方法、及び無人搬送車 Download PDF

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Abstract

【課題】精密に無人搬送車の移動を制御できる制御装置、制御方法、及び無人搬送車を提供する。【解決手段】制御装置は、第1光学系と、第2光学系と、測定装置と、プロセッサと、を具備する。第1光学系は、走行用基部と移動機構とを有する走行装置の前記走行用基部に設けられ、投光器から出力された光の一部を透過させる。第2光学系は、前記走行用基部に設けられ、前記第1光学系を透過した光を反射する。測定装置は、前記第1光学系に形成された第1像と、前記第2光学系の反射光により前記第1光学系に形成された第2像と、を測定する。プロセッサは、前記測定装置により測定された前記第1像の位置と前記第2像の位置との差に基づいて、前記第1光学系と前記第2光学系との位置関係により定まる基準方向と、前記投光器から前記第1光学系への光の入射方向と、が成す角度を算出し、前記角度に基づいて、前記走行装置に制御信号を入力する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、制御装置、制御方法、及び無人搬送車に関する。
台車などに積載された物品(ワーク)を積載し、移動させる無人搬送車(Automated Guided Vehicle:AGV)が実用化されている。無人搬送車の走行ルートを制御するために、種々の方法が実用化されている。例えば、無人搬送車を誘導する誘導テープ、反射板などの誘導部材を移動経路に設置し、誘導部材に沿って無人搬送車を移動させる方法がある。
しかし、このような方法は、環境整備(誘導部材の設置)が手間であるという課題がある。また、コンテナ内などの狭い場所で無人搬送車を運用する為には、無人搬送車の走行をより精密に制御する必要があるという課題がある。
特開2003-67052号公報
本発明が解決しようとする課題は、精密に無人搬送車の移動を制御することができる制御装置、制御方法、及び無人搬送車を提供することである。
一実施形態に係る制御装置は、第1光学系と、第2光学系と、測定装置と、プロセッサと、を具備する、第1光学系は、走行用基部と、前記走行用基部を移動させる移動機構と、を有する走行装置の前記走行用基部に設けられ、投光器から出力された光の一部を透過させる。第2光学系は、前記走行用基部に設けられ、前記第1光学系を透過した光を反射する。測定装置は、前記第1光学系に形成された第1像と、前記第2光学系の反射光により前記第1光学系に形成された第2像と、を測定する。プロセッサは、前記測定装置により測定された前記第1像の位置と前記第2像の位置との差に基づいて、前記第1光学系と前記第2光学系との位置関係により定まる基準方向と、前記投光器から前記第1光学系への光の入射方向と、が成す角度を算出し、前記角度に基づいて、前記走行装置に制御信号を入力する。
図1は、第1実施形態に係る荷役システムの概略的な構成例について説明する為の説明図である。 図2は、第1実施形態に係るコンテナ及び無人搬送車の構成例について説明する為の説明図である。 図3は、第1実施形態に係る無人搬送車の構成例について説明する為の説明図である。 図4は、第1実施形態に係る無人搬送車の検出部における光の検出の例について説明する為の説明図である。 図5は、第1実施形態に係る無人搬送車の検出部における光の検出の例について説明する為の説明図である。 図6は、第1実施形態に係る無人搬送車の検出部における光の検出の例について説明する為の説明図である。 図7は、第1実施形態に係る無人搬送車の動作の例について説明する為の説明図である。 図8は、第2実施形態に係る荷役システムの概略的な構成例について説明する為の説明図である。 図9は、第2実施形態に係るコンテナ及び無人搬送車の構成例について説明する為の説明図である。 図10は、第2実施形態に係る無人搬送車の構成例について説明する為の説明図である。 図11は、第3実施形態に係る無人搬送車の検出部における光の検出の例について説明する為の説明図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る荷役システム1の概略的な構成例について説明する為の説明図である。図2は、荷役システム1のコンテナ11及び無人搬送車12の構成例について説明するためのブロック図である。図3は、無人搬送車12の構成例について説明するための説明図である。
荷役システム1は、処理対象である物品を所定の場所に移動させるシステムである。荷役システム1は、輸送車両13によって搬送されるコンテナ11及び無人搬送車12などにより構成される。
荷役システム1は、物流倉庫などにおいて用いられる。例えば、物流倉庫には、輸送車両13の駐車スペース14、及びバース15などが設けられている。
まず、コンテナ11及びバース15の構成について説明する。
コンテナ11は、物品が積載される容器である。コンテナ11は、輸送車両13に接続される。コンテナ11は、輸送車両13によって運搬される。コンテナ11は、開口部を備える。コンテナ11は、輸送車両13がバースに到着した際に開口部が開き、コンテナ11内の物品をバース15に降ろすことが可能になる。
バース15は、輸送車両13に搭載されたコンテナ11に無人搬送車12を進入させる為のスペースである。バース15またはバース15近傍の壁などには、投光器21が設けられている。なお、投光器21は、コンテナ11内に設けられていてもよい。
投光器21は、指向性の光を出力する構成である。投光器21は、例えば、帯状形状の光を出力する。投光器21は、出力される光の長手方向(帯状形状における長手方向)が縦方向(図1におけるZ方向:鉛直方向)になるように設置される。投光器21は、例えば、バース15に接岸している輸送車両13のコンテナ11の開口部に向かって光を出力するように設けられている。投光器21は、例えばレーザー墨出し器により構成される。また、投光器21は、例えば、複数のレーザダイオードが配列されて構成されてもよい。また、投光器21は、発光ダイオードなどの光源と、光源からの光を帯状形状で出力させる光学系との組み合わせにより構成されていてもよい。
次に、無人搬送車12の構成について説明する。
無人搬送車12は、物品が積載された状態で走行する自走台車である。無人搬送車12は、自身が物品を積載する構成であってもよいし、物品が積載されたパレットなどの容器を移動させる構成であってもよい。無人搬送車12は、物品を積載した状態で、駐車スペース14に駐車された輸送車両13に搭載されたコンテナ11にバース15から進入することにより、物品をコンテナ11に積み込む。
無人搬送車12は、制御部31、走行部32、及び検出部33を備える。
制御部31は、無人搬送車12の動作を制御する。制御部31は、プロセッサ41及びメモリ42を備える。
プロセッサ41は、演算処理を実行する演算素子である。プロセッサ41は、例えばCPUとして構成される。プロセッサ41は、メモリ42に記憶されているプログラムに基づいて種々の処理を行う。
メモリ42は、プログラム及びデータを記憶する記憶装置である。メモリ42は、例えば、読み出し専用の不揮発性メモリであるROM、データを一時的に記憶するRAM、及びデータを記憶するストレージのいずれか、または複数を備える。
走行部32は、無人搬送車12を走行させる走行装置である。走行部32は、走行用基部51及び移動機構52を備える。
走行用基部51は、移動機構52によって移動される無人搬送車12の本体である。走行用基部51には、移動機構52が設けられる。また、走行用基部51には、制御部31及び検出部33がさらに設けられる。またさらに、走行用基部51は、物品が積載される荷台を構成していてもよい。
移動機構52は、走行用基部51を移動させる構成である。移動機構52は、例えば、図示されないモータなどによって駆動する複数のホイールを備える。ホイールは、例えば、メカナムホイール、またはオムニホイールなどにより構成される。このような構成によると、移動機構52が駆動することにより、走行用基部51を直交する2方向に走行させることができる。即ち、移動機構52は、前進、後進、及び平行移動などが可能である。また、移動機構52は、走行用基部51を旋回させる構成であってもよい。また、移動機構52は、ホイールの代わりにゴムクローラなどが用いられてもよい。
検出部33は、無人搬送車12の走行の姿勢、及び移動距離などを検出する為の構成である。検出部33は、少なくとも投光器21からの光を受光可能な位置であれば、無人搬送車12の走行用基部51のどの位置に設けられていてもよい。検出部33は、第1スクリーン61、第2スクリーン62、カメラ63、及び距離センサ64などを備える。
第1スクリーン61は、投光器21から出力された光の一部を透過させる光学系(第1光学系)である。第1スクリーン61は、平面状に形成されている。第1スクリーン61は、走行用基部51に設けられている。第1スクリーン61は、投光器21に向けられた第1面と、第1面と平行な第2面とを備える。第1スクリーン61は、例えばハーフミラー、ペリクルミラー、ダイクロイックミラー、プリズム、またはビームスプリッタなどにより構成されるが、一部を透過させる構成であれば如何なるものであってもよい。
第2スクリーン62は、第1スクリーン61を透過した光を反射する光学系(第2光学系)である。第2スクリーン62は、第1スクリーン61と平行且つ平面状に形成されている。第2スクリーン62は、走行用基部51に設けられている。第2スクリーン62は、第1スクリーン61の第2面と対向する反射面を備える。第2スクリーン62は、例えば平面アルミミラーにより構成されるが、光を反射する構成であれば如何なるものであってもよい。
なお、第1スクリーン61と第2スクリーン62との位置関係により定まる所定の方向を、無人搬送車12の走行用基部51の基準方向と称する。本例では、第1スクリーン61及び第2スクリーン62に直交する方向を、基準方向と称する。即ち、基準方向は、第1スクリーン61の第1面及び第2面、並びに第2スクリーン62の反射面に直交する方向である。また、第1スクリーン61と第2スクリーン62とは、基準方向において距離Dだけ離されて走行用基部51上に設けられている。
カメラ63は、レンズと、レンズにより結像された光を画像に変換する撮像素子とが組み合わされた撮像装置である。カメラ63は、取得した画像を制御部31に送信する。
カメラ63のレンズは、第1スクリーン61の第2面、即ち第1スクリーン61の第2スクリーン62と対向した面を撮像することができるように設けられている。即ち、カメラ63の撮像範囲は、第1スクリーン61の第2面上に設けられている。
距離センサ64は、対象物までの距離を計測するセンサである。距離センサ64は、対象物との距離を検出し、制御部31に送信する。距離センサ64は、対象物との走行用基部51の基準方向における距離を検出する。距離センサ64は、例えば、走行用基部51に設けられたレーザ測距センサである。
次に、投光器21から出力された光を無人搬送車12の検出部33により検出する例について説明する。
図4は、無人搬送車12の検出部33における光の検出について説明する為の説明図である。図5及び図6は、カメラ63により取得した画像の例について説明する為の説明図である。
投光器21から出力された光は、第1スクリーン61の第1面に入射する。第1面に入射した光は、一部が第1スクリーン61の第1面により反射し、一部が第1スクリーン61を透過し、第2面から出射する。このように、第1スクリーン61には、投光器21から出力され、第1面に入射した光によって第1像(第1被写体像)が形成される。
また、第1スクリーン61を透過し、第1スクリーン61の第2面から出射した光は、第2スクリーン62の反射面に入射する。第2スクリーン62の反射面に入射した光は、反射面によって反射され、第1スクリーン61の第2面に入射する。第2面に入射した光は、一部が第1スクリーン61の第2面により反射し、一部が第1スクリーン61を透過し、第1面から出射する。このように、第1スクリーン61には、第2スクリーン62から入射し、第2面で反射し第1スクリーン61に入射した光によって第2像(第2被写体像)が形成される。
例えば、無人搬送車12の基準方向と、投光器21から第1スクリーン61への光の入射方向とが平行である場合、図5に示されるように、第1被写体像と第2被写体像とは、同じ位置に形成される。
これに対し、無人搬送車12の基準方向と、投光器21から第1スクリーン61への光の入射方向とが角度(以下角度φと称する)を成すとする。この場合、図6に示されるように、第1被写体像と第2被写体像とは、水平方向(本例ではX方向と称する)に離れた位置に形成される。図6の例によると、第1被写体像は、X軸における座標x1の位置に形成され、第2被写体像は、X軸における座標x2の位置に形成されている。
制御部31のプロセッサ41は、カメラ63から取得した画像における第1被写体像のX軸の座標x1、第2被写体像のX軸の座標x2、及び第1スクリーン61と第2スクリーン62との距離dとに基づいて、角度φを算出する。具体的には、プロセッサ41は、φ=arctan(x2-x1)/dに基づき、角度φを算出する。このようにプロセッサ41は、角度φを算出することにより、無人搬送車12の基準方向が、投光器21に対してどの程度傾いているかを判断することができる。
また、プロセッサ41は、無人搬送車12の基準方向の傾きを修正するように、走行部32に制御信号を入力する。例えば、プロセッサ41は、角度φが0となるように旋回を指示する制御信号を走行部32に入力してもよい。また、例えば、プロセッサ41は、距離センサ64の検出結果に基づいて、傾いた状態で走行した距離を算出し、算出した走行距離と、角度φとに基づいて、並進移動を行うように制御信号を走行部32に入力してもよい。
並進移動を行う場合、プロセッサ41は、算出した走行距離と、角度φとに基づいて、並進距離(X方向におけるズレ量)を算出する。さらに、プロセッサ41は、無人搬送車12を旋回させないまま、走行用基部51の基準方向と直交する方向に無人搬送車12を移動させることにより、並進移動を実現する。
図7は、無人搬送車12の動作について説明する為のフローチャートである。
無人搬送車12の制御部31のプロセッサ41は、走行を開始するように、走行部32に制御信号を入力する(ステップS11)。
無人搬送車12の走行部32は、移動機構52により走行用基部51を移動させる(ステップS12)。
プロセッサ41は、距離センサ64の検出結果に基づいて、移動距離を算出する(ステップS13)。
プロセッサ41は、算出した移動距離が、予め設定された目標未満であるか否か判断する(ステップS14)。例えば、荷役システム1では、図示されない上位システムから目標となる移動距離が指示される。目標の移動距離は、コンテナ11内で無人搬送車12が走行する距離に応じて設定される。
プロセッサ41は、算出した移動距離が、予め設定された目標未満ではない、即ち、目標とする位置まで達したと判断した場合(ステップS14、NO)、走行を停止するように走行部32に制御信号を入力し(ステップS15)、図7の処理を終了する。
プロセッサ41は、算出した移動距離が、予め設定された目標未満であると判断した場合(ステップS14、YES)、カメラ63により撮像された画像を取得する(ステップS16)。
プロセッサ41は、カメラ63から取得した画像から、第1被写体像を検出する(ステップS17)。
また、プロセッサ41は、カメラ63から取得した画像から、第2被写体像を検出する(ステップS18)。
プロセッサ41は、第1被写体像と第2被写体像との画像中における差を算出する(ステップS19)。例えば、プロセッサ41は、第1被写体像のX軸の座標x1から第2被写体像のX軸の座標x2を減算した値を差分として算出する。
プロセッサ41は、算出した差分(x1-x2)に基づいて、無人搬送車12の走行用基部51の基準方向の傾きである角度φを算出する(ステップS20)。プロセッサ41は、第1スクリーン61及び第2スクリーン62の位置関係と、カメラ63により撮像された画像中における第1被写体像のX軸の座標x1及び第2被写体像のX軸の座標x2とに基づいて、角度φを算出する。
プロセッサ41は、算出した角度φに基づいて、姿勢補正が必要か否か判断する(ステップS21)。例えば、プロセッサ41は、角度φが0ではない場合、姿勢補正が必要であると判断する。また、プロセッサ41は、角度φが予め設定された閾値以上である場合に、姿勢補正が必要であると判断する構成であってもよい。
プロセッサ41は、姿勢補正が必要ではないと判断した場合(ステップS21、NO)、ステップS12の処理に移行し、移動を維持するように走行部32に制御信号を入力する。
また、プロセッサ41は、姿勢補正が必要であると判断した場合(ステップS21、YES)、上記したように、無人搬送車12の基準方向の傾きを修正するように、走行部32に制御信号を入力シ(ステップS22)、ステップS12の処理に移行する。
プロセッサ41は、上記したように無人搬送車12の基準方向を修正しつつ、移動を行うように走行部32を制御する。このような構成によると、プロセッサ41は、精密に無人搬送車12の移動を制御することができる。この結果、コンテナ11内などの狭い場所で、無人搬送車12を所定の位置に移動させることが可能になる。
なお、上記の実施形態では、無人搬送車12は、第1スクリーン61の第2面、即ち第1スクリーン61の第2スクリーン62と対向した面を撮像し、画像を取得するカメラ63を備えると説明したがこの構成に限定されない。無人搬送車12は、少なくとも第1スクリーン61(第1光学系)に形成された第1像と、第2スクリーン62(第2光学系)の反射光により第1光学系に形成された第2像と、の位置を測定する測定装置を備えていればよい。即ち、カメラ63を測定装置に置き換えることができる。この場合、プロセッサ41は、測定装置により測定された第1像の位置と第2像の位置との差に基づいて、第1光学系と第2光学系との位置関係により定まる基準方向と、投光器21から第1光学系への光の入射方向と、が成す角度を算出することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る荷役システム1Aは、無人搬送車12が距離センサ64を備えず、バース15に距離センサが設けられている点が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同じ構成には、同じ参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係る荷役システム1Aの概略的な構成例について説明する為の説明図である。図9は、荷役システム1Aの無人搬送車12A、及びバース15に設けられた距離センサなどの構成例について説明するためのブロック図である。図10は、無人搬送車12Aの構成例について説明するための説明図である。
荷役システム1Aは、輸送車両13によって搬送されるコンテナ11、無人搬送車12A、及びバース15に設けられた距離センサなどにより構成される。荷役システム1Aでは、バース15に投光器21、受光器22A、及び通信部23Aが設けられている。
受光器22Aは、投光器21から出力された光の反射光を受光する。受光器22Aは、例えば光学系と、光学系により結像された光を電気信号に変換する素子とが組み合わされた受光センサである。
通信部23Aは、他の機器と通信する為の構成である。通信部23Aは、無人搬送車12Aと無線通信する。通信部23Aは、受光器22Aの検出結果を無人搬送車12Aに送信する。
無人搬送車12Aは、制御部31A、走行部32、及び検出部33Aを備える。制御部31Aは、プロセッサ41、メモリ42、通信部43Aを備える。通信部43Aは、他の機器と通信する為の構成である。通信部43Aは、通信部23Aを介して受光器22Aから検出結果を取得する。
検出部33Aは、第1スクリーン61、第2スクリーン62、カメラ63、及び第3スクリーン65Aなどを備える。
第3スクリーン65Aは、投光器21から出力された光の一部を透過させ、一部を反射する光学系(第3光学系)である。第3スクリーン65Aは、平面状に形成されている。第3スクリーン65Aは、走行用基部51に設けられている。第3スクリーン65Aは、投光器21に向けられた第1面と、第1面と平行な第2面とを備える。第3スクリーン65Aは、例えばハーフミラー、ペリクルミラー、ダイクロイックミラー、プリズム、またはビームスプリッタなどにより構成されるが、一部を透過させる構成であれば如何なるものであってもよい。
バース15に設けられた投光器21から出力された光は、第3スクリーン65Aの第1面に入射する。第3スクリーン65Aの第1面に入射した光は、一部が第3スクリーン65Aの第1面により反射し、一部が第3スクリーン65Aを透過し、第2面から出射する。第3スクリーン65Aにより反射した光は、受光器22Aに入射する。また、第3スクリーン65Aを透過した光は、第1スクリーン61の第1面に入射する。
このような構成によると、投光器21と受光器22Aとが、距離センサとして機能する。この為、プロセッサ41は、受光器22Aの検出結果に基づいて、無人搬送車12Aの移動距離を検出することができる。
なお、第3スクリーン65Aは、投光器21からの光が入射し、且つ第1スクリーン61に投光器21からの光を入射させることができる構成であれば、如何なる構成であってもよい。例えば、第3スクリーン65Aは、光を反射する領域と光を透過させる領域とが鉛直方向(Z方向)に分割されて配置された構成であってもよい。即ち、第3スクリーン65Aは、鉛直方向に帯状に延びた投光器21からの光による被写体像の一部を反射し、受光器22Aに入射させる構成であればよい。
また、投光器21から第1スクリーン61に入射した光の反射光が、受光器22Aに十分な光量で入射するように第1スクリーン61が構成されている場合、第3スクリーン65Aが省略されてもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る荷役システム1は、無人搬送車12の検出部の構成が第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同じ構成には、同じ参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図11は、第3実施形態に係る検出部33Bの構成例について説明する為の説明図である。第3実施形態に係る無人搬送車12は、制御部31、走行部32、及び検出部33Bを備える。
検出部33Bは、第4スクリーン66B、第5スクリーン67B、第6スクリーン68B、第7スクリーン69B、及びカメラ63を備える。
第4スクリーン66Bは、投光器21から出力された光の一部を透過させ、一部を反射する光学系である。第4スクリーン66Bは、平面状に形成されている。第4スクリーン66Bは、走行用基部51に設けられている。第4スクリーン66Bは、投光器21に向けられた第1面と、第1面と平行な第2面とを備える。第4スクリーン66Bは、例えばハーフミラー、ペリクルミラー、ダイクロイックミラー、プリズム、またはビームスプリッタなどにより構成されるが、一部を透過させる構成であれば如何なるものであってもよい。
第5スクリーン67Bは、光を反射する光学系である。第5スクリーン67Bは、少なくとも入射光によって被写体像が形成される構成であれば如何なる構成であってもよい。第5スクリーン67Bは、例えば、光を拡散反射する反射部材によって構成される。
第6スクリーン68B及び第7スクリーン69Bは、光を反射する光学系である。第6スクリーン68B及び第7スクリーン69Bは、それぞれ平面状に形成された反射面を備える。第6スクリーン68B及び第7スクリーン69Bは、走行用基部51に設けられている。第6スクリーン68B及び第7スクリーン69Bは、例えば平面アルミミラーにより構成されるが、光を反射する構成であれば如何なるものであってもよい。
カメラ63は、第5スクリーン67Bの光が入射する面を撮像することができるように走行用基部51上に配置されている。
また、走行用基部51の基準方向は、上記の第4スクリーン66B、第5スクリーン67B、第6スクリーン68B、及び第7スクリーン69Bの位置関係によって決定される。
図11に示されるように、第4スクリーン66Bに入射した光は、一部が反射されて第5スクリーン67Bに入射する。このように、第4スクリーン66Bによって反射された光によって、第5スクリーン67B上に第1被写体像が形成される。
また、図11に示されるように、第4スクリーン66Bを透過した光は、第6スクリーン68Bに入射する。第6スクリーン68Bに入射した光は、第6スクリーン68Bの反射面によって反射され、第7スクリーン69Bに入射する。第7スクリーン69Bに入射した光は、第7スクリーン69Bの反射面によって反射され、第5スクリーン67Bに入射する。このように、第4スクリーン66Bを透過し、第6スクリーン68B及び第7スクリーン69Bによって反射された光によって、第5スクリーン67B上に第2被写体像が形成される。
例えば、走行用基部51の基準方向と、投光器21から第4スクリーン66Bへの光の入射方向とが平行である場合、第1被写体像と第2被写体像とは、第5スクリーン67B上の同じ位置に形成される。
これに対し、走行用基部51の基準方向と、投光器21から第4スクリーン66Bへの光の入射方向とが角度(以下角度φと称する)を成すとする。この場合、第1被写体像と第2被写体像とは、第5スクリーン67B上において水平方向に離れた位置に形成される。
上記した構成によっても、制御部31のプロセッサ41は、カメラ63から取得した画像における第1被写体像の座標、第2被写体像の座標、第4スクリーン66B、第5スクリーン67B、第6スクリーン68B、及び第7スクリーン69Bの位置関係に基づいて、角度φを算出することができる。これにより、プロセッサ41は、投光器21からの光に応じて無人搬送車12の走行方向を制御することができる。
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…荷役システム、1A…荷役システム、11…コンテナ、12…無人搬送車、12A…無人搬送車、13…輸送車両、14…駐車スペース、15…バース、21…投光器、22A…受光器、23A…通信部、31…制御部、31A…制御部、32…走行部、33…検出部、33A…検出部、33B…検出部、41…プロセッサ、42…メモリ、43A…通信部、51…走行用基部、52…移動機構、61…第1スクリーン、62…第2スクリーン、63…カメラ、64…距離センサ、65A…第3スクリーン、66B…第4スクリーン、67B…第5スクリーン、68B…第6スクリーン、69B…第7スクリーン。

Claims (8)

  1. 走行用基部と、前記走行用基部を移動させる移動機構と、を有する走行装置の前記走行用基部に設けられ、投光器から出力された光の一部を透過させる第1光学系と、
    前記走行用基部に設けられ、前記第1光学系を透過した光を反射する第2光学系と、
    前記第1光学系に形成された第1像と、前記第2光学系の反射光により前記第1光学系に形成された第2像と、を測定する測定装置と、
    前記測定装置により測定された前記第1像の位置と前記第2像の位置との差に基づいて、前記第1光学系と前記第2光学系との位置関係により定まる基準方向と、前記投光器から前記第1光学系への光の入射方向と、が成す角度を算出し、前記角度に基づいて、前記走行装置に制御信号を入力するプロセッサと、
    を具備する制御装置。
  2. 前記第1光学系及び前記第2光学系は、それぞれ平面状且つ互いに平行に形成され、
    前記基準方向は、前記第1光学系及び前記第2光学系に直交する方向である請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第1光学系は、前記投光器からの光の一部を反射し、一部を透過させるハーフミラー、ペリクルミラー、ダイクロイックミラー、プリズム、またはビームスプリッタにより構成される請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記走行装置の移動距離を検出する距離センサをさらに具備し、
    前記移動距離が予め設定された値に達するまで前記角度の算出及び前記制御信号の前記走行装置への入力を行う、
    請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記距離センサは、前記走行用基部に設けられたレーザ測距センサである請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記距離センサは、
    前記走行用基部に設けられ、前記投光器からの光の一部を反射する反射部材と、
    前記走行用基部外に設けられ、前記反射部材により反射された光を受光する受光センサと、
    を具備し、
    前記プロセッサは、前記受光センサにより受光した光に基づいて前記走行装置の移動距離を検出する請求項4に記載の制御装置。
  7. 走行用基部と、前記走行用基部を移動させる移動機構と、を有する走行装置の前記走行用基部に設けられた第1光学系及び第2光学系と、測定装置と、プロセッサと、を具備する制御装置における制御方法であって、
    前記第1光学系は、投光器から出力された光の一部を透過させ、
    前記第2光学系は、前記第1光学系を透過した光を反射し、
    前記測定装置は、前記第1光学系に形成された第1像と、前記第2光学系の反射光により前記第1光学系に形成された第2像と、を測定し、
    前記プロセッサは、
    前記測定装置により測定された前記第1像の位置と前記第2像の位置との差に基づいて、前記第1光学系と前記第2光学系との位置関係により定まる基準方向と、前記投光器から前記第1光学系への光の入射方向と、が成す角度を算出し、
    前記角度に基づいて、前記走行装置に制御信号を入力する、
    制御方法。
  8. 走行用基部と、
    前記走行用基部を移動させる移動機構と、
    前記走行用基部に設けられ、投光器から出力された光の一部を透過させる第1光学系と、
    前記走行用基部に設けられ、前記第1光学系を透過した光を反射する第2光学系と、
    前記第1光学系に形成された第1像と、前記第2光学系の反射光により前記第1光学系に形成された第2像と、を測定する測定装置と、
    前記測定装置により測定された前記第1像の位置と前記第2像の位置との差に基づいて、前記第1光学系と前記第2光学系との位置関係により定まる基準方向と、前記投光器から前記第1光学系への光の入射方向と、が成す角度を算出し、前記角度に基づいて、前記移動機構による前記走行用基部の移動を制御するプロセッサと、
    を具備する無人搬送車。
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