JP2022032709A - ピリダジノン化合物及び除草剤 - Google Patents

ピリダジノン化合物及び除草剤 Download PDF

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Masamitsu Inaba
基悦 岩佐
Motonobu Iwasa
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Permana Hadian
孝将 古橋
Takamasa Furuhashi
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Abstract

【課題】安全性が高く、除草剤の有効成分として有用な化合物の提供。【解決手段】式(1)で表されるピリダジノン化合物又はその塩。TIFF2022032709000028.tif44169[式中、R1、R2は各々独立してC1~C6アルキル等を表し、Xは-N(R4)-又は-C(R5)=C(R6)-を表し、R4はC1~C6アルキル等を表し、R5、R6は各々独立して水素原子、等を表し、R3はD-1等を表し、Z1はC1~C6アルキル、C1~C6アルコキシ等を表し、Gは水素原子、等を表し、Y1はC1~C6アルキル、C1~C6アルコキシ、ハロゲン原子等を表し、nは0、1、2、3又は4の整数を表し、t5は、0、1、2、3、4又は5の整数を表す。]【選択図】なし

Description

本発明は、新規なピリダジノン化合物又はそれらの塩、並びに該化合物を有効成分として含有する農薬、特に除草剤に関するものである。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、ある種のピリダジノン化合物が開示されているが、本発明に係るピリダジノン化合物に関しては何ら開示されていない。
国際公開第2017/074992号 国際公開第2015/168010号
本発明の目的は、より低薬量で各種雑草に対して効果を確実に示し、且つ、土壌汚染や後作物への影響等の問題が軽減された、安全性の高く、除草剤の有効成分として有用な化学物質を提供することである。
本発明者らは、上記の課題解決を目標に鋭意研究を重ねた結果、下記式(1)で表される新規なピリダジノン化合物が除草剤として優れた除草活性並びに対象となる作物に対する高い安全性を有し、且つ、ホ乳動物、魚類、有用昆虫及び天敵等の非標的生物に対してほとんど悪影響の無い、極めて有用な化合物であることを見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記〔1〕~〔4〕に関するものである。
〔1〕
式(1):
Figure 2022032709000001
[式中、Rは、C~Cアルキルを表し、
は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン原子、アミノ又は-N(R)Rを表し、
は、D-1乃至D-11を表し、
D-1乃至D-11は下記の構造を表し、
Figure 2022032709000002
なお、Yの置換位置はD-1乃至D-11の芳香族環上に置換していることを表し、Yは、D-9乃至D-11の脂肪族環上に置換している事を表し、
は、ハロゲン原子、C~Cアルキル、R22で置換された(C~C)アルキル、-OR23、-S(O)t224、-C(O)R25、-N(R26)R27、-C(=NOR30)R29、-S(O)N(R32)R33、シアノ又はニトロを表し、
は、ハロゲン原子又はC~Cアルキルを表し、
は、ハロゲン原子、C~Cアルキル又はC~Cアルコキシを表し、
Xは、-N(R)-を表すか又は、
Xは、-C(R)=C(R)-を表し、この時、Rが結合する炭素原子はRが結合する炭素原子と結合しており、Rが結合する炭素原子は式(1)のベンゼン環と結合しており、
は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ(C~C)アルキル、C~Cアルキルチオ(C~C)アルキル、C~Cアルキルスルフィニル(C~C)アルキル、C~Cアルキルスルホニル(C~C)アルキル、シアノ(C~C)アルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアルコキシカルボニル、ジ(C~C)アルキルアミノカルボニル、C~Cアルキルスルホニル又はジ(C~C)アルキルアミノスルホニルを表し、
は、水素原子、C~Cアルキル、ハロゲン原子又はC~Cアルコキシを表し、
は、水素原子、C~Cアルキル、ハロゲン原子又はC~Cアルコキシを表し、
及びRは、各々独立して、ベンジル又は(R13p5で置換されたベンジルを表し、
Gは、水素原子、C~Cアルキル、Rで置換された(C~C)アルキル、-C(O)R10、-S(O)11又は-C(S)R12を表し、
は、ハロゲン原子、シアノ、-C(O)R16、-OC(O)R17、C~Cアルコキシ又はフェニルを表し、
10は、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、
ジ(C~C)アルキルアミノ、C~Cアルキルチオ、フェニル、U-1乃至U-4又は(R34p5で置換されたフェニルを表し、
11は、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ジ(C~C)アルキルアミノ、フェニル又は(R34p5で置換されたフェニルを表し、
12は、C~Cアルキル又はフェニルを表し、
13は、C~Cアルキル又はC~Cアルコキシを表し、
16は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ又はフェニルを表し、
17は、C~Cアルキル又はC~Cアルコキシを表し、
22は、C~Cアルコキシ又はハロゲン原子を表し、
23は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ(C~C)アルキル、C~Cアルキルチオ(C~C)アルキル、C~Cアルキルスルフィニル(C~C)アルキル又はC~Cアルキルスルホニル(C~C)アルキルを表し、
24は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルキルチオ(C~C)アルキル、C~Cアルキルスルフィニル(C~C)アルキル又はC~Cアルキルスルホニル(C~C)アルキルを表し、
25は、水素原子、-OH、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、アミノ又はジ(C~C)アルキルアミノを表し、
26は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアルコキシカルボニル又はC~Cアルキルスルホニルを表し、
27は、水素原子又はC~Cアルキルを表し、
29及びR30は、各々独立して、水素原子又はC~Cアルキルを表し、
32及びR33は、各々独立して、水素原子又はC~Cアルキルを表し、
34は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン原子又はC~Cハロアルキルを表し、
U-1乃至U-4は下記の構造を表し、
Figure 2022032709000003
なお、Yは、U-1乃至U-4の脂肪族環上に置換している事を表し、
はC~Cアルキル、C~Cアルコキシ又はハロゲン原子を表し、
nは、0、1、2、3又は4の整数を表し、
p5は、1、2、3、4又は5の整数を表し、
t2は、0、1又は2の整数を表し、
t3は、0、1、2又は3の整数を表し、
t4は、0、1、2、3又は4の整数を表し、
t5は、0、1、2、3、4又は5の整数を表し、
t6は、0、1、2、3、4、5又は6の整数を表し、
t8は、0、1、2、3、4、5、6、7又は8の整数を表し、
t10は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の整数を表す。]で表されるピリダジノン化合物又はその塩。
〔2〕
は、C~Cアルキルを表し、
は、D-1を表し、
は、ハロゲン原子又は-OR23を表し、
は、C~Cアルキルを表し、
は、水素原子を表し、
は、水素原子を表し、
Gは、水素原子又は-C(O)R10を表し、
10は、C~Cアルキルを表し、
23は、C~Cアルキルを表し、
は、ハロゲン原子を表し、
nは、0又は1の整数を表し、
t5は、0又は1の整数を表す上記〔1〕に記載のピリダジノン化合物又はその塩。
〔3〕
上記〔1〕乃至〔2〕に記載のピリダジノン化合物及びその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する農薬。
〔4〕
上記〔1〕乃至〔2〕に記載のピリダジノン化合物及びその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する除草剤。
本発明化合物は、各種雑草に対して優れた除草活性を示し、且つ、対象となる作物に対しては高い安全性を有する。さらにホ乳動物、魚類及び益虫等の非標的動物に対してほとんど悪影響を及ぼさず、低残留性で環境に対する負荷も軽い。
従って、本発明は水田、畑地及び果樹園等の農園芸分野において有用な除草剤を提供することができる。
本発明に包含される化合物には、置換基の種類によってはE-体及びZ-体の幾何異性体が存在する場合があるが、本発明はこれらE-体、Z-体又はE-体及びZ-体を任意の割合で含む混合物を包含するものである。
また、本発明に包含される化合物は、1個又は2個以上の不斉炭素原子又は不斉硫黄原子の存在に起因する光学活性体が存在するが、本発明は全ての光学活性体又はラセミ体を包含する。
また、本発明に包含される化合物の内、置換基の種類によっては互変異性体が存在する場合があるが、本発明は全ての互変異性体又は任意の割合で含む互変異性体の混合物を包含するものである。例えば、式(1)で表される化合物[以下、化合物(1)と記載する。]のうち、Gが水素原子である式(1-1)で表される化合物の場合、以下に示した式(1-1-1)で表される化合物や式(1-1-2)で表される化合物のような互変異性体の存在が考えられ、故に置換基G(Gは、Gで表される構造のうち、水素原子を除くもの)を導入した時、エノール構造(1-1)からは(1-1-3)が、(1-1-2)からは(1-1-4)がそれぞれ製造され、本発明はそれら全ての構造を包含するものである。
Figure 2022032709000004
また、本発明に包含される化合物は、置換基同士の立体障害を原因とする制限された結合回転により、1種又は2種以上の回転異性体として存在する場合があるが、本発明は全ての回転異性体又は任意の割合で含むジアステレオマーの混合物を包含する。
本発明に包含される化合物のうちで、常法に従って塩にすることができるものは、例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素等のハロゲン化水素酸の塩、硝酸、硫酸、燐酸、塩素酸、過塩素酸等の無機酸の塩、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等のスルホン酸の塩、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、マンデル酸、アスコルビン酸、乳酸、グルコン酸、クエン酸等のカルボン酸の塩、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸の塩、リチウム、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属の塩、カルシウム、バリウム、マグネシウムといったアルカリ土類金属の塩、アンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩等の四級アンモニウム塩とすることができる。
本明細書において、以下の用語又は表現は、それぞれ以下の意味又は用法で使用される。
本発明における農薬とは、農園芸分野における殺虫剤・殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤及び殺菌剤を意味する。
次に、本明細書において示した各置換基の具体例を以下に示す。ここで、n-はノルマル、i-はイソ、sec-はセカンダリー、tert-はターシャリーを各々意味する。
本明細書において、「Xは、-C(R)=C(R)-を表し、この時、Rが結合する炭素原子はRが結合する炭素原子と結合しており、Rが結合する炭素原子は式(1)のベンゼン環と結合しており」の表記は、以下の構造を表す。
Figure 2022032709000005
本明細書における「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。尚、本明細書中「ハロ」の表記もこれらのハロゲン原子を表す。
本明細書における「C~Cアルキル」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表し、例えばメチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、n-ヘキシル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cハロアルキル」の表記は、炭素原子に結合した水素原子がハロゲン原子によって任意に置換された、炭素原子数がa~b個よりなる直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表し、このとき、2個以上のハロゲン原子によって置換されている場合、それらのハロゲン原子は互いに同一でも、または互いに相異なっていてもよい。例えばフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ヨードメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、トリクロロメチル、ブロモジフルオロメチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2-クロロエチル、2-ブロモエチル、1,1-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-ブロモ-2,2-ジフルオロエチル、1,1,2,2-テトラフルオロエチル、2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、3-ブロモ-3,3-ジフルオロプロピル、2,2,3,3-テトラフルオロプロピル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル、2,2,2-トリフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル、1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル、2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチルエチル、2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチル、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル、ノナフルオロブチル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルケニル」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる直鎖状又は分岐鎖状で、且つ分子内に1個又は2個以上の二重結合を有する不飽和炭化水素基を表し、例えばビニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、3-メチル-3-ブテニル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルキニル」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる
直鎖状又は分岐鎖状で、且つ分子内に1個又は2個以上の三重結合を有する不飽和炭化水素基を表し、例えばエチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、1-ヘキシニル、3-ヘキシニル、3-メチル-1-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、3,3-ジメチル-1-ブチニル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルコキシ」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキル-O-基を表し、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロピルオキシ、i-プロピルオキシ、n-ブチルオキシ、i-ブチルオキシ、sec-ブチルオキシ、tert-ブチルオキシ、n-ペンチルオキシ、n-ヘキシルオキシ等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルキルチオ」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキル-S-基を表し、例えばメチルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、i-プロピルチオ、n-ブチルチオ、i-ブチルチオ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルキルスルフィニル」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキル-S(O)-基を表し、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n-プロピルスルフィニル、i-プロピルスルフィニル、n-ブチルスルフィニル、i-ブチルスルフィニル、sec-ブチルスルフィニル、tert-ブチルスルフィニル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルキルスルホニル」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキル-S(O)-基を表し、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、n-プロピルスルホニル、i-プロピルスルホニル、n-ブチルスルホニル、i-ブチルスルホニル、sec-ブチルスルホニル、tert-ブチルスルホニル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cシクロアルキル」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる環状の炭化水素基を表し、3員環から10員環までの単環又は複合環構造を形成することができる。また、各々の環は指定の炭素原子数の範囲でアルキルによって任意に置換されていてもよい。例えばシクロプロピル、1-メチルシクロプロピル、2-メチルシクロプロピル、2,2-ジメチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「アミノ」の表記は、「-NH」を表す。
本明細書における「フェニル」の表記は、「C-」を表す。
本明細書における「ベンジル」の表記は、「C-CH-」を表す。
本明細書における「シアノ」の表記は、「-CN」を表す。
本明細書における「ニトロ」の表記は、「-NO」を表す。
本明細書における「C~Cアルコキシ(C~C)アルキル」の表記は、それぞれ前記の意味である任意のC~Cアルコキシ基によって、炭素原子に結合した水素原子が任意に置換された、炭素原子数がd~e個よりなる前記の意味であるアルキル基を表し、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルキルチオ(C~C)アルキル」の表記は、それぞれ前記の意味である任意のC~Cアルキルチオ基によって、炭素原子に結合した水素原子が任意に置換された、炭素原子数がd~e個よりなる前記の意味であるアルキル基を表し、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルキルスルフィニル(C~C)アルキル」の表記は、の表記は、それぞれ前記の意味である任意のC~Cアルキルスルフィニル基によって、炭素原子に結合した水素原子が任意に置換された、炭素原子数がd~e個よりなる前記の意味であるアルキル基を表し、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルキルスルホニル(C~C)アルキル」の表記は、の表記は、それぞれ前記の意味である任意のC~Cアルキルスルホニル基によって、炭素原子に結合した水素原子が任意に置換された、炭素原子数がd~e個よりなる前記の意味であるアルキル基を表し、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルキルカルボニル」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキル-C(O)-基を表し、例えば、アセチル、n-プロピオニル、n-ブチリル、i-ブチリル、n-バレリル、i-バレリル、2-メチルブタノイル、ピバロイル、n-ヘキサノイル、n-ヘプタノイル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「C~Cアルコキシカルボニル」の表記は、炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキル-O-C(O)-基を表し、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n-プロピルオキシカルボニル、i-プロピルオキシカルボニル、n-ブトキシカルボニル、i-ブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、2-エチルへキシルオキシカルボニル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「ジ(C~C)アルキルアミノ」の表記は、二つの水素原子が炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキルによって置換されたアミノ基を表し、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ(n-プロピル)アミノ、ジ(i-プロピル)アミノ、ジ(n-ブチル)アミノ等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「ジ(C~C)アルキルアミノカルボニル」の表記は、二つの水素原子が炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキルによって置換されたアミノ-C(O)-基を表し、例えば、ジメチルアミノアルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ(n-プロピル)アミノカルボニル、ジ(i-プロピル)アミノカルボニル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「ジ(C~C)アルキルアミノスルホニル」の表記は、二つの水素原子が炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキルによって置換されたアミノ-S(O)-基を表し、例えば、ジメチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル、ジ(n-プロピル)アミノスルホニル、ジ(i-プロピル)アミノスルホニル等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「シアノ(C~C)アルキル」の表記は、シアノ基によって、炭素原子に結合した水素原子が任意に置換された、炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキル基を表し、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における「(R34p5で置換されたフェニル」の表記は、ベンゼン環の炭素原子に結合したp5個の水素原子が、それぞれ任意の位置で置換基R34によって置換されたフェニル基を表す。
本明細書における「(R13p5で置換されたベンジル」の表記は、ベンゼン環の炭素原子に結合したp5個の水素原子が、それぞれ任意の位置で置換基R13によって置換されたベンジル基を表す。
本明細書における「Rで置換された(C~C)アルキル」「R22で置換された(C~C)アルキル」の表記は、炭素原子に結合した何れかの水素原子が、1個以上の置換基R又はR22によって部分的に又は全て置換された炭素原子数がa~b個よりなる前記の意味であるアルキル基を表し、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。このとき、置換基R又はR22が2個以上存在するとき、置換基R又はR22は互いに同一でも異なってもよい。
次に本発明の製造法を以下に説明する。なお、以下の説明にて、Meとの表記はメチルを表す。
また、置換基の種類によってはE-体及びZ-体の幾何異性体が存在する場合があり、以下の説明にて、これらE-体及びZ-体を任意の割合で含む混合物については、下記のように波線の結合として表す。
Figure 2022032709000006
式(1)で表される本発明化合物は、例えば以下の方法により製造する事ができる。
製造法A
Figure 2022032709000007
式(2)[式中、G、X、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表し、Jは、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。]で表される化合物[以下、化合物(2)と記載する。]と、式(3)[式中、Rは前記と同じ意味を表す。] で表される化合物[以下、化合物(3)と記載する。]又は式(4)[式中、Rは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(4)と記載する。]を、化合物(2)に対して0.001~0.5モル当量のパラジウム(2価)アセテート、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0価)、[1,1’ービス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(2価)ジクロリド等のパラジウム触媒存在下、必要ならば、ベンゼン、トルエン、メタノール、エタノール、プロパノール、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、必要ならば、化合物(2)に対して1~10モル当量の炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン等を塩基として用い、必要ならば、化合物(2)に対して0.001~0.5モル当量のトリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシビフェニル、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン等の配位子を添加し、室温~反応混合物の還流温度の温度範囲で1時間~48時間反応させることにより、式(1)[式中、G、X、R、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1)と記載する。]を得ることができる。
ここで用いられる化合物(3)及び化合物(4)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも、文献記載の公知の方法、例えば特開2002-47292号公報、テトラへドロン[Tetrahedron]2006年62巻2831項、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー[European Journal of Оrganic Chemistry]2009年23巻3964頁等に記載の方法に準じて合成することができる。
製造法B
Figure 2022032709000008
化合物(1)のうち、Gが水素原子である式(1-1)[式中、X、R、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1-1)と記載する。]と式(5)[式中、R10は前記と同じ意味を表し、Jは塩素原子、臭素原子、C~Cアルキルカルボニルオキシ基(例えば、ピバロイル等)、C~Cアルコキシカルボニルオキシ基(例えば、イソブチルオキシカルボニルオキシ等)又はアゾリル基(例えばイミダゾール-1-イル)等を表す。]で表される化合物[以下、化合物(5)と記載する。]とを、必要ならば、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、ジエチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、酢酸エチル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、必要ならば化合物(1-1)に対して、1~3モル当量の炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン等の塩基存在下、0℃~反応混合物の還流温度の温度範囲で30分~24時間反応させることにより、化合物(1)のうち、Gが-C(O)R10である式(1-2)[式中、X、R、R、R、R10、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1-2)と記載する。]を得ることができる。
ここで用いられる化合物(5)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入
手できる。また、それ以外のものも、公知化合物の合成法に準じて合成することができる。
製造法C
Figure 2022032709000009
化合物(1-1)と式(6)[式中、R11は前記と同じ意味を表し、Jはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又は-OS(O)11を表す。]で表される化合物[以下、化合物(6)と記載する]とを、必要ならば、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、ジエチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、酢酸エチル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、必要ならば化合物(1-1)に対して、1~3モル当量の炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン等の塩基存在下、0℃~反応混合物の還流温度の温度範囲で30分~24時間反応させることにより、化合物(1)のうち、Gが-S(O)11である式(1-3)[式中、X、R、R、R、R11、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1-3)と記載する。]を得ることができる。
ここで用いられる化合物(6)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも、公知化合物の合成法に準じて合成することができる。
製造法D
Figure 2022032709000010
化合物(1-1)と式(7)[式中、GはC~Cアルキル、Rで置換された(C~C)アルキルを表し、Jは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、C~Cアルキルスルホニルオキシ又はC~Cハロアルキルスルホニルオキシを表し、Rは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(7)と記載する。]とを、必要ならば、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチルリン酸トリアミド、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、必要ならば化合物(1-1)に対して、1~3モル当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、カ
リウムtert-ブトキシド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド又はリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等の塩基存在下、-78℃~反応混合物の還流温度の温度範囲で30分~24時間反応させることにより、化合物(1)のうち、GがGである式(1-4)[式中、G、X、R、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1-4)と記載する。]を得ることができる。
ここで用いられる化合物(7)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも、公知化合物の合成法に準じて合成することができる。
製造法E
Figure 2022032709000011
式(8)[式中、X、R、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表し、RはC~Cアルキルを表す。]で表される化合物[以下、化合物(8)と記載する。]を、必要ならば、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、必要ならば化合物(8)に対して1~5モル当量のトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン、1,4-ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトリウム又はカリウムtert-ブトキシド等の塩基存在下、室温~反応混合物の還流温度の温度範囲で30分~24時間反応させることにより、化合物(1-1)を得ることができる。
製造法F
Figure 2022032709000012
化合物(1-4)と、化合物(1-4)に対して1~20モル当量のモルホリンとを、必要ならば、ベンゼン、トルエン、キシレン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、アセトニトリル、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、0℃~反応混合物の還流温度の温度範囲で1時間~48時間反応させる、又は化合物(1-4)に対して1~100モル当量の硫酸、塩酸等のプロトン酸又は臭化ホウ素、塩化アルミニウム、塩化亜鉛などのルイス酸とを、必要ならば、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、1,2-ジクロロエタン、四塩化炭素又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、-78℃~反応混合物の還流温度の範囲で1~48時間反応させる、或いは、化合物(1-4)に対して1~20モル当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の塩基とを、必要ならば、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノール、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、0℃~反応混合物の還流温度の範囲で1~48時間還流することにより、化合物(1-1)を得ることができる。
製造法G
Figure 2022032709000013
化合物(1-2)と、化合物(1-2)に対して1~5モル当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、ナトリウムメトキシド又はナトリウムエトキシドを、必要ならば、メタノール、エタノール、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、アセトン、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、0℃~反応混合物の還流温度の温度範囲で1時間~48時間反応させることにより、化合物(1-1)を得ることができる。
製造法H
Figure 2022032709000014
化合物(1)のうちRがJである式(1-6)[式中、X、G、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1-6)と記載する。]を、化合物(1-6)に対して0.1~3質量部のパラジウム炭素触媒存在下、メタノール、エタノール、ベンゼン、トルエン、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、酢酸、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、必要ならば、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸等の酸、又はトリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等の塩基を用い、0℃~反応混合物の還流温度の温度範囲で30分~50時間、水素雰囲気下、反応させることにより、化合物(1)のうちRが水素原子である式(1-5)[式中、X、G、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1-5)と記載する。]を得ることができる。
製造法I
Figure 2022032709000015
化合物(1)のうちRが-NHである式(1-7)[式中、X、G、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1-7)と記載する。]と化合物(1-7)に対して0.5~5モル当量の亜硝酸ナトリウム又は式(9)[式中、JはC~Cアルキルを表す。]で表される化合物[以下、化合物(9)と記載する。]及び式(10)[式中、Jは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(10)と記載する。]とを、必要であれば、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、ヨウ化カリウム等を用い、メタノール、エタノール、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、N,N-ジメチルホルムアミド、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、0℃~反応混合物の還流温度の温度範囲で30分~24時間反応させることにより、化合物(1-6)を得ることができる。
ここで用いられる化合物(9)及び化合物(10)は公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。
製造法J
Figure 2022032709000016
化合物(1)のうち、Rが-N(R)Rである式(1-8)[式中、X、G、R、R、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(1-8)と記載する。]を、化合物(1-8)に対して0.1~3質量部のパラジウム炭素触媒存在下、メタノール、エタノール、ベンゼン、トルエン、1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、酢酸、水又はそれらの2種類以上の任意の割合の混合物等を溶媒として用い、必要ならば塩酸、硫酸、メタンスルホン酸等を酸触媒として添加し、0℃~反応混合物の還流温度の温度範囲で30分~100時間、水素雰囲気下反応させることにより、化合物(1-7)を得ることができる。
製造法A~製造法Jにおいて、反応終了後の反応混合物は、直接濃縮、又は有機溶媒に溶解した後に水洗後濃縮、又は氷水に投入し有機溶媒抽出後に濃縮といった、通常の後処理を行い、目的のピリダジノン化合物を得ることができる。また、精製の必要が生じたときには、再結晶、カラムクロマトグラフ、薄層クロマトグラフ、液体クロマトグラフ分取等の、任意の精製方法によって不純物を分離し、精製することができる。
製造法Eで用いられる化合物(8)は、例えば、反応式1のようにして合成することができる。
反応式1
Figure 2022032709000017
例えば、国際公開第2017/074992号に記載の方法に準じて、式(11)[式中、X、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(11)と記載する。]と式(12)[式中、Jはペンタフルオロフェニル又は2,4,6-トリクロロフェニルを表す。]で表される化合物[以下、化合物(12)と表す。]とを、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩等の縮合剤を用いて反応させ、式(13)[式中、X、R、Z、n及びJは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(13)と記載する。]を調製する。次いで、化合物(13)と式(14)[式中、Rは前記の意味を表す。]で表されるヒドラジン誘導体又はその塩[例えば、塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩、以下、化合物(14)と記載する。]と反応させることで、式(15)[式中、X、R、R、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(15)と記載する。]を得ることができる。続いて、化合物(15)と式(16)[式中、R、Rは前記の意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(16)と記載する。]とを反応させることにより、化合物(8)を得ることができる。
反応式1で用いられる、化合物(12)、化合物(14)、化合物(16)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、その他の化合物も公知化合物の合成法に準じて合成することができる。
化合物(11)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、その他の化合物も、例えば反応式2又は反応式3に記載の方法等によって合成することができる。
反応式2
Figure 2022032709000018
公知化合物の合成法、例えばケミストリー・レターズ[Chemistry Letters]2011年40巻1015頁等に記載の方法に準じて、式(17)[式中、R、Z及びnは前記の意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(17)と記載する。]と式(18)[式中、R及びJは前記の意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(18)と記載する。]とをパラジウム触媒存在下反応させた後、臭化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化メチル及び炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン等の塩基で処理することにより、式(19)[式中、R、R、Z及びnは前記の意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(19)と記載する。]を得ることができる。続いて化合物(19)を、例えば、国際公開第2013/009259号記載の方法に準じて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水溶液と反応させることにより、化合物(11)のうち、Xが-N(R)-である式(11-1)[式中、R、R、Z、nは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(11-1)と記載する。]を得ることができる。
反応式2で用いられる化合物(17)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。その他の化合物も公知化合物の合成法に準じて合成する事ができる。公知化合物の合成法としては、例えばテトラへドロン[Tetrahedron]2012年68巻10049頁等が挙げられる。また、化合物(18)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、その他の化合物も公知化合物の合成法に準じて合成する事ができる。
反応式3
Figure 2022032709000019
公知化合物の合成法、例えばジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサイエティ[Journal of American Chemical Society]20
11年133巻18183頁等に記載の方法に準じて、式(20)[式中、R、R、Z及びnは前記の意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(20)と記載する。]と化合物(3)、化合物(4)又は式(21)[式中、Rは前記の意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(21)と記載する。]とをパラジウム触媒存在下反応させることにより、化合物(11)のうち、Xが-C(R)=C(R)-である式(11-2)[式中、R、R、R、Z及びnは前記の意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(11-2)と記載する。]を得ることができる。
反応式3で用いられる化合物(20)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。その他の化合物も公知化合物の合成法に準じて合成する事ができる。公知化合物の合成法としては、例えば、国際公開第2015/168010号、国際公開第2007/068621号等に記載の方法が挙げられる。また、化合物(21)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、その他の化合物も公知化合物の合成法に準じて合成する事ができる。
製造法Aで用いられる化合物(2)の或るものは公知化合物であり、文献記載の公知の方法、例えば国際公開第2015/168010号に記載の方法又は反応式4に示す方法等に準じて合成することができる。
反応式4
Figure 2022032709000020
式(22)[式中、X、J、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(22)と記載する。]から、反応式1と同様の方法により式(23)[式中、J、J、X、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(23)と記載する。]、式(24)[式中、R、J、X、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(24)と記載する。]、式(25)[式中、R、R、R、J、X、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(25)と記載する。]を順次合成し、さらに製造法Eと同様の方法により、化合物(2)のうちGが水素である式(2-1)[式中、R、R、J、X、Z及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(2-1)と記載する。]を製造することが出来る。化合物(2-1)から、合成法B、合成法C、又は合成法Dと同様の方法により、化合物(2)のうちGがGである式(2-2)[式中、GはGのうち水素原子以外を表し、R、R、J、X、Z、及びnは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物[以下、化合物(2-2)と記載する。]を合成することができる。
反応式4で用いられる化合物(22)の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外化合物も公知化合物の合成法、例えばオーガニック レターズ[Organic Letters]2010年12巻3140項、テトラへドロン[Tetrahedron]2012年68巻10049頁、国際公開第2012/136181号、国際公開第2007/068621号、テトラへドロン[Tetrahe
dron]2010年51巻5604頁等に記載の方法に準じて合成することができる。
上記の反応式1~4においては、反応終了後、通常の後処理を行うことにより、製造法A~Jの原料化合物となる各々の製造中間体を得ることができる。
また、これらの方法により製造された各々の製造中間体は、単離・精製することなく、それぞれそのまま次工程の反応に用いることもできる。
これらの方法を用いて製造できる本発明に包含される式(1)で表されるピリダジノン化合物としては、例えば第1表に示す化合物が挙げられる。但し、第1表は例示のためのものであって、本発明に包含されるピリダジノン化合物はこれらのみに限定されるものではない。
尚、表中、Meとの記載はメチルを表し、以下同様に、Etとの記載はエチルを、n-Pr又はPr-nはノルマルプロピルを、i-Pr又はPr-iはイソプロピルを、c-Pr又はPr-cはシクロプロピルを、n-Bu又はBu-nはノルマルブチルを、i-Bu又はBu-iはイソブチルを、sec-Bu又はBu-secはセカンダリーブチルを、tert-Bu又はBu-tertはターシャリーブチルを、c-Bu又はBu-cシクロブチルを、c-Pen又はPen-cはシクロペンチルを、c-Hex又はHex-cはシクロヘキシルをそれぞれ表す。
また、表中、D-1乃至D-11aの表記は下記の構造を表す。
Figure 2022032709000021
表中の「Y」の表記は、Rの欄で指定された上記D-1乃至D-11それぞれの構造に対応して、(Yt3、(Yt4又は(Yt5の意味を表す。また、置換位置を表す番号は、それぞれ上記の構造式に於いて記された番号の位置に対応するものである。尚、(Z欄及び(Y)欄における[-]の表記は、無置換を表す。
[第1表]
Figure 2022032709000022
R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は「-」である。
――――――――――
R3 Y1
――――――――――
D-1 -
D-1 2-Me
D-1 3-Me
D-1 4-Me
D-1 2-Et
D-1 3-Et
D-1 4-Et
D-1 4-Pr-n
D-1 4-Pr-i
D-1 4-Pr-c
D-1 4-Bu-n
D-1 4-Bu-i
D-1 4-Bu-sec
D-1 4-Bu-tert
D-1 4-Pen-n
D-1 4-Pen-c
D-1 2-F
D-1 3-F
D-1 4-F
D-1 2-Cl
D-1 3-Cl
D-1 4-Cl
D-1 2-Br
D-1 3-Br
D-1 4-Br
D-1 2,3-F2
D-1 3,4-F2
D-1 2,4-F2
D-1 3,5-F2
D-1 3,6-F2
D-1 2,6-F2
D-1 2-F-4-Cl
D-1 3-F-4-Cl
D-1 2-F-4-Br
D-1 3-F-4-Br
D-1 4-CH2OMe
D-1 2-CHF2
D-1 3-CHF2
D-1 4-CHF2
D-1 2-CF3
D-1 3-CF3
D-1 4-CF3
D-1 2-OH
D-1 3-OH
D-1 4-OH
D-1 2-OMe
D-1 3-OMe
D-1 4-OMe
D-1 2-OEt
D-1 3-OEt
D-1 4-OEt
D-1 2-OPr-n
D-1 4-OPr-n
D-1 2-OPr-i
D-1 4-OPr-i
D-1 2-OBu-n
D-1 4-OBu-n
D-1 2-OBu-i
D-1 4-OBu-i
D-1 2-OBu-sec
D-1 4-OBu-sec
D-1 2-OBu-tert
D-1 4-OBu-tert
D-1 4-OPen-n
D-1 4-OHex-n
D-1 2-OCH2CH=CH2
D-1 4-OCH2CH=CH2
D-1 2-OCH2C≡CH
D-1 4-OCH2C≡CH
D-1 2-OCF3
D-1 3-OCF3
D-1 4-OCF3
D-1 2-OCHF2
D-1 3-OCHF2
D-1 4-OCHF2
D-1 2-OCH2CF3
D-1 3-OCH2CF3
D-1 4-OCH2CF3
D-1 2-OCH2CH2OMe
D-1 4-OCH2CH2OMe
D-1 4-OCH2CH2SMe
D-1 4-OCH2CH2S(O)Me
D-1 4-OCH2CH2S(O)2Me
D-1 4-SH
D-1 2-SMe
D-1 3-SMe
D-1 4-SMe
D-1 4-SEt
D-1 4-SPr-n
D-1 4-SPr-i
D-1 4-SPr-c
D-1 4-SBu-n
D-1 4-SBu-i
D-1 4-SBu-sec
D-1 4-SBu-tert
D-1 4-SCH2CH=CH2
D-1 4-SCH2C≡CH
D-1 4-SCH2CH2SMe
D-1 4-SCH2CH2S(O)Me
D-1 4-SCH2CH2S(O)2Me
D-1 2-S(O)Me
D-1 3-S(O)Me
D-1 4-S(O)Me
D-1 2-S(O)Et
D-1 3-S(O)Et
D-1 4-S(O)Et
D-1 4-S(O)Pr-n
D-1 4-S(O)Pr-i
D-1 4-S(O)Pr-c
D-1 4-S(O)Bu-n
D-1 4-S(O)Bu-i
D-1 4-S(O)Bu-sec
D-1 4-S(O)Bu-tert
D-1 4-S(O)CH2CH=CH2
D-1 4-S(O)CH2C≡CH
D-1 4-S(O)CH2CH2SMe
D-1 4-S(O)CH2CH2S(O)Me
D-1 4-S(O)CH2CH2S(O)2Me
D-1 2-S(O)2Me
D-1 3-S(O)2Me
D-1 4-S(O)2Me
D-1 2-S(O)2Et
D-1 3-S(O)2Et
D-1 4-S(O)2Et
D-1 4-S(O)2Pr-n
D-1 4-S(O)2Pr-i
D-1 4-S(O)2Pr-c
D-1 4-S(O)2Bu-n
D-1 4-S(O)2Bu-i
D-1 4-S(O)2Bu-sec
D-1 4-S(O)2Bu-tert
D-1 4-S(O)2CH2CH=CH2
D-1 4-S(O)2CH2CH2SMe
D-1 4-S(O)2CH2CH2S(O)Me
D-1 4-S(O)2CH2CH2S(O)2Me
D-1 4-C(O)H
D-1 4-C(O)Me
D-1 4-C(O)OH
D-1 4-C(O)OMe
D-1 4-C(O)OEt
D-1 4-C(O)NH2
D-1 4-C(O)NMe2
D-1 4-NH2
D-1 4-NMe2
D-1 4-NHC(O)Me
D-1 4-NHC(O)OBu-t
D-1 4-NHS(O)2Me
D-1 4-C(=NOMe)Me
D-1 4-S(O)2NH2
D-1 4-S(O)2NMe2
D-1 2-CN
D-1 3-CN
D-1 4-CN
D-1 2-NO2
D-1 3-NO2
D-1 4-NO2
D-1 2-OMe-3-F
D-1 2-OMe-4-F
D-1 2-OMe-5-F
D-1 2-OMe-6-F
D-1 2-F-4-OMe
D-1 3-F-4-OMe
D-1 2,4-(OMe)2
D-1 3,4-(OMe)2
D-1 3,5-(OMe)2
D-1 -
D-1 -
D-2 -
D-3 -
D-3 5-Me
D-4 -
D-4 5-Cl
D-4 5-OMe
D-5 -
D-6 -
D-6 6-Me
D-7 -
D-7 6-OMe
D-7 6-F
D-7 6-Cl
D-7 6-CF3
D-8 -
D-9a -
D-10a -
D-11a -
――――――――――
第1-2表は、第1表の表題(即ち、「RはMe、RはMe、XはNMe、GはH、Zは「-」である。」)が、以下の表題(即ち、「RはMe、RはMe、XはNMe、GはH、Zは5-Fである。」)に置き換えられている事を除き、第1表と同様に構成されている。
すなわち、第1-2表の第一行目の化合物は、RはMeであり、RはMeであり、XはNMeであり、GはHであり、Zは5-Fであり、RはD-1であり、(Y)は「-」である式(1)の化合物を表す。第1-3表~第1-101表も同様に構成されている。
[第2表]
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表 表題
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第1-2表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は4-Fである。
第1-3表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は4-Clである。
第1-4表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は4-Meである。
第1-5表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は4-OMeである。
第1-6表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は5-Fである。
第1-7表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は5-Clである。
第1-8表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は5-Meである。
第1-9表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は5-OMeである。
第1-10表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は6-Fである。
第1-11表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は6-Clである。
第1-12表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は6-Meである。
第1-13表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は6-OMeである。
第1-14表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は7-Fである。
第1-15表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は7-Clである。
第1-16表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は7-Meである。
第1-17表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはH、Z1は7-OMeである。
第1-18表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は「-」である。
第1-19表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は4-Fである。
第1-20表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は4-Clである。
第1-21表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は4-Meである。
第1-22表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は4-OMeである。
第1-23表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は5-Fである。
第1-24表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は5-Clである。
第1-25表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は5-Meである。
第1-26表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は5-OMeである。
第1-27表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は6-Fである。
第1-28表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は6-Clである。
第1-29表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は6-Meである。
第1-30表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は6-OMeである。
第1-31表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は7-Fである。
第1-32表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は7-Clである。
第1-33表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は7-Meである。
第1-34表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはMe、Z1は7-OMeである。
第1-35表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-36表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は4-Fである。
第1-37表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は4-Clである。
第1-38表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は4-Meである。
第1-39表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は4-OMeである。
第1-40表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は5-Fである。
第1-41表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は5-Clである。
第1-42表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は5-Meである。
第1-43表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は5-OMeである。
第1-44表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は6-Fである。
第1-45表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は6-Clである。
第1-46表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は6-Meである。
第1-47表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は6-OMeである。
第1-48表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は7-Fである。
第1-49表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は7-Clである。
第1-50表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は7-Meである。
第1-51表 R1はMe、R2はMe、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は7-OMeである。
第1-52表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH=CH2、GはH、Z1は「-」である。
第1-53表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH=CH2、GはMe、Z1は「-」である。
第1-54表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH=CH2、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-55表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2C≡CH、GはH、Z1は「-」である。
第1-56表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2C≡CH、GはMe、Z1は「-」である。
第1-57表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2C≡CH、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-58表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CF3、GはH、Z1は「-」である。
第1-59表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CF3、GはMe、Z1は「-」である。
第1-60表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CF3、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-61表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH2OMe、GはH、Z1は「-」である。
第1-62表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH2OMe、GはMe、Z1は「-」である。
第1-63表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH2OMe、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-64表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH2SMe、GはH、Z1は「-」である。
第1-65表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH2SMe、GはMe、Z1は「-」である。
第1-66表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH2SMe、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-67表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH2S(O)Me、GはH、Z1は「-」である。
第1-68表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CH2S(O)2Me、GはH、Z1は「-」である。
第1-69表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CN、GはH、Z1は「-」である。
第1-70表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CN、GはMe、Z1は「-」である。
第1-71表 R1はMe、R2はMe、XはNCH2CN、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-72表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)Me、GはH、Z1は「-」である。
第1-73表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)Me、GはMe、Z1は「-」である。
第1-74表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)Me、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-75表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)OMe、GはH、Z1は「-」である。
第1-76表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)OMe、GはMe、Z1は「-」である。
第1-77表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)OMe、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-78表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)NMe2、GはH、Z1は「-」である。
第1-79表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)NMe2、GはMe、Z1は「-」である。
第1-80表 R1はMe、R2はMe、XはNC(O)NMe2、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-81表 R1はMe、R2はMe、XはNS(O)2Me、GはH、Z1は「-」である。
第1-82表 R1はMe、R2はMe、XはNS(O)2Me、GはMe、Z1は「-」である。
第1-83表 R1はMe、R2はMe、XはNS(O)2Me、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-84表 R1はMe、R2はMe、XはNS(O)2NMe2、GはH、Z1は「-」である。
第1-85表 R1はMe、R2はMe、XはNS(O)2NMe2、GはMe、Z1は「-」である。
第1-86表 R1はMe、R2はMe、XはNS(O)2NMe2、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-87表 R1はMe、R2はCl、XはNMe、GはH、Z1は「-」である。
第1-88表 R1はMe、R2はCl、XはNMe、GはMe、Z1は「-」である。
第1-89表 R1はMe、R2はCl、XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-90表 R1はMe、R2はH、 XはNMe、GはH、Z1は「-」である。
第1-91表 R1はMe、R2はH、 XはNMe、GはMe、Z1は「-」である。
第1-92表 R1はMe、R2はH、 XはNMe、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-93表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は「-」である。
第1-94表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は5-Fである。
第1-95表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は5-Clである。
第1-96表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は5-Meである。
第1-97表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は5-OMeである。
第1-98表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は6-Fである。
第1-99表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は6-Clである。
第1-100表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は6-Meである。
第1-101表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は6-OMeである。
第1-102表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は「-」である。
第1-103表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は5-Fである。
第1-104表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は5-Clである。
第1-105表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は5-Meである。
第1-106表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は5-OMeである。
第1-107表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は6-Fである。
第1-108表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は6-Clである。
第1-109表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は6-Meである。
第1-110表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は6-OMeである。
第1-111表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-112表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は5-Fである。
第1-113表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は5-Clである。
第1-114表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は5-Meである。
第1-115表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は5-OMeである。
第1-116表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は6-Fである。
第1-117表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は6-Clである。
第1-118表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は6-Meである。
第1-119表 R1はMe、R2はMe、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は6-OMeである。
第1-120表 R1はMe、R2はCl、Xは-CH=CH-、GはH、Z1は「-」である。
第1-121表 R1はMe、R2はCl、Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は「-」である。
第1-122表 R1はMe、R2はCl、Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
第1-123表 R1はMe、R2はH、 Xは-CH=CH-、GはH、Z1は「-」である。
第1-124表 R1はMe、R2はH、 Xは-CH=CH-、GはMe、Z1は「-」である。
第1-125表 R1はMe、R2はH、 Xは-CH=CH-、GはC(O)Pr-n、Z1は「-」である。
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本発明組成物は、使用場面は特に限定されず、水田に使用する場合、湛水下の土壌処理及び茎葉処理のいずれの処理方法においても使用できる。水田雑草としては、例えば、アゼガヤ(chinese sprangletop, Leptochloa chinensis)、オニアゼガヤ(bearded sprangletop, Leptochloa fascicularis)、イヌビエ(barnyard grass, Echinochloa crus-galli)、コヒメビエ(junglerice, Echinochloa colonum)、タイヌビエ(late watergrass, Echinochloa oryzicola)、タイワンアシカキ(southern cutgrass, Leersia hexandra)、キシュウスズメノヒエ(knotgrass, Paspalum distichum)、タイワンアイアシ(saramollagrass, Ischaemum rugosum)、ツノアイアシ(itchgrass, Rottboellia cochinchinensis)、メリケンニクキビ(broadleaf signalgrass, Brachiaria platyphylla)、アレキサンダーグラス(Alexandergrass, Brachiaria plantaginea)、オニメヒシバ(large crabgrass, Digitaria sanguinalis)、タツノツメガヤ(crowfoot grass, Dactyloctenium aegyptium)、オヒシバ(goosegrass, Eleusine indica)、雑草イネ(red rice, Oryza sativa)、ギョウギシバ(bermuda grass, Cynodon dactylon)、並びにオオクサキビ(fall panicum, Panicum dichotomiflorum)等に代表されるイネ科(Gramineae)雑草、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、ヒデリコ(globe fringerush, Fimbristylis miliacea)、イヌホタルイ(japanese bulrush, Schoenoplectus juncoides)、シズイ(Schoenoplectus nipponicus)、ヒメカンガレイ(ricefield bulrush, Schoenoplectus mucronatus)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、タマガヤツリ(smallflower umbrella sedge, Cyperus difformis)、コゴメガヤツリ(rice flat sedge, Cyperus iria)、ハマスゲ(purple nutsedge, Cyperus rotundus)、キハマスゲ(yellow nutsedge, Cyperus esculentus)、並びにコウキヤガラ(cosmopolitan bulrush, Bolboschoenus martimus)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、ヘラオモダカ(water plantain
, Alisma canaliculatum)、ウリカワ(pygmy arrowhead, Sagittaria pygmaea)、並びにオモダカ(threeleaf arrowhead, Sagittaria trifolia)等に代表されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、イボクサ(asian spiderwort, Murdannia keisak)、並びにマルバツユクサ(benghal dayflower, Commelina benghalensis)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ミズアオイ(heartleaf false pickerelweed, Monochoria korsakowii)、コナギ(oval-leafed pondweed, Monochoria vaginalis)、アメリカコナギ(ducksalad, Heteranthera limosa)、並びにホテイアオイ(water hyacinth, Eichhornia crassipes)等に代表されるミズアオイ科(Pontederiaceae)雑草、ミゾハコベ(threestamen waterwort, Elatine triandra)等に代表されるミゾハコベ科(Elatinaceae)雑草、ホソバヒメミソハギ(redstem, Ammannia coccinea)、並びにキカシグサ(indian toothcup, Rotala indica)等に代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、チョウジタデ(Ludwigia epilobioides)、並びにキダチキンバイ(mexican primrose-willow, Ludwigia octovalvis)等に代表されるアカバナ科(Oenotheraceae)雑草、アブノメ(rushlike dopatrium, Dopatrium junceum)、オオアブノメ(Gratiola japonica)、キクモ(dwarf ambulia, Limnophila sessiliflora)、アゼナ(prostrate false pimpernel, Lindernia pyxidaria)、並びにアメリカアゼナ(yellowseed false pimpernel , Lindernia dubia)等に代表されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)雑草、ナガエツルノゲイトウ(alligator weed, Alternanthera philoxeroides)、並びにハリビユ(spiny amaranth, Amaranthus spinosus)等に代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草、ヤナギタデ(water pepper, Polygonum hydropiper)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)雑草、ナガボノウルシ(gooseweed, Sphenoclea zeylanica)等に代表されるナガボノウルシ科(Sphenocleaceae)雑草、クサネム(indian jointvetch, Aeschynomene indica)、アメリカツノクサネム(hemp sesbania, Sesbania exaltata)等に代表されるマメ科(Fabaceae)雑草、アメリカセンダングサ(devil's beggarticks, Bidens frondosa)、タウコギ(three-lobe beggarticks, Bidens tripartita)、タカサブロウ(false daisy, Eclipta prostrata)、並びにカッコウアザミ(goatweed, Ageratum conyzoides)等に代表されるキク科(Asteraceae)雑草、ヨウサイ(swamp morningglory, Ipomoea aquatica)等に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)雑草、デンジソウ(water clover, Marsilea minuta)等に代表されるデンジソウ科(Marsileaceae)雑草、ウキクサ(common duckmeat, Spirodela polyrhiza)、並びにアオウキクサ(duckweed, Lemna paucicostata)等に代表されるウキクサ科(Lemnaceae)雑草、並びにヒルムシロ(roundleaf pondweed, Potamogeton distinctus)等に代表されるヒルムシロ科(Potamogetonaceae)雑草等が挙げられる。
本発明組成物は、水田での使用時には、通常の田植え前処理および田植え後処理に加えて、田植え同時処理ができる。
また、本発明組成物は、畑地及び果樹園用の除草剤として、土壌処理、土壌混和処理及び茎葉処理のいずれの処理方法においても使用できる。畑地雑草としては、例えば、オオクサキビ(fall panicum, Panicum dichotomiflorum)、シャッターケーン(shattercane, Sorgham bicolor)、ジョンソングラス(johnson grass , Sorghum halepense)、イヌビエ(barnyard grass, Echinochloa crus-galli var. crus-galli)、ヒメイヌビエ(cockspur grass, Echinochloa crus-galli var. praticola)、栽培ビエ(japanese barnyard millet , Echinochloa utilis)、メヒシバ(southern crabgrass, Digitaria ciliaris)、ススキメヒシバ(sourgrass, Digitaria insularis)、ムレメヒシバ(jamaican crabgrass, Digitaria horizontalis)、カラスムギ(wild oat, Avena fatua)、ブラックグラス(blackgrass, Alopecurus myosuroides)、スズメノテッポウ(shortawn foxtail, Alopecurus aequalis)、セイヨウヌカボ(windgrass, Apera spica-venti)、ウマノチャヒキ(downy brome, Bromus tectorum)、ネズミムギ(italian ryegrass , Lolium multiflorum)、ボウムギ(rigid ryegrass, Lolium rigidum)、ヒメカナリークサヨシ(littleseed canarygrass, Phalaris minor)、スズメノカタビラ(annual bluegrass
, Poa annua)、オヒシバ(goosegrass, Eleusine indica)、エノコログサ(green foxtail, Setaria viridis)、アキノエノコログサ(giant foxtail, Setaria faberi)、シグナルグラス(signalgrass, Brachiaria decumbens)、並びにシンクリノイガ(southern sandbur, Cenchrus echinatus )等に代表されるイネ科(Poaceae)雑草、ハマスゲ(purple nutsedge, Cyperus rotundus)等に代表されるカヤツリグサ科(Cyperaceae)雑草、イヌホオズキ(black nightshade, Solanum nigrum)、並びにシロバナヨウシュチョウセンアサガオ(jimsonweed, Datura stramonium)等に代表されるナス科(Solanaceae)雑草、イチビ(velvetleaf, Abutilon theophrasti)、並びにアメリカキンゴジカ(prickly sida, Sida spinosa)等に代表されるアオイ科(Malvaceae)雑草、マルバアサガオ(tall morning-glory, Ipomoea purpurea)、アメリカアサガオ(ivyleaf morning-glory, Ipomoea hederacea)、並びにコヒルガオ(japanese bindweed, Calystegia hederacea)等に代表されるヒルガオ科(Convolvulaceae)雑草、イヌビユ(purple amaranth, Amaranthus lividus)、アオゲイトウ(redroot pigweed, Amaranthus retroflexus)、オオホナガアオゲイトウ(palmer amaranth, Amaranthus palmeri)、並びにヒユモドキ(tall waterhemp, Amaranthus tuberculatus)等に代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草、オナモミ(common cocklebur, Xanthium strumarium)、ブタクサ(common ragweed,
Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(giant ragweed, Ambrosia trifida )、ヒメムカシヨモギ(horseweed, Conyza canadensis)、ヒマワリ(common sunflower, Helianthus annuus)、コシカギク(pineappleweed, Matricaria matricarioides)、ハキダメギク(hairy galinsoga, Galinsoga ciliata)、セイヨウトゲアザミ(canada thistle, Cirsium arvense)、ノボロギク(common groundsel, Senecio vulgaris)、並びにヒメジョオン(annual fleabane, Erigeron annuus)等に代表されるキク科(Asteraceae)雑草、イヌガラシ(variableleaf yellowcress, Rorippa indica)、ノハラガラシ(wild
mustard , Sinapis arvensis)、並びにナズナ(shepherd's purse, Capsella bursa-pastoris)等に代表されるアブラナ科(Brassicaceae)雑草、イヌタデ(oriental lady's thumb, Persicaria longiseta)、並びにソバカズラ(wild buckwheat, Polygonum convolvulus)等に代表されるタデ科(Polygonaceae)雑草、スベリヒユ(common purslane, Portulaca oleracea)等に代表されるスベリヒユ科(Portulacaceae)雑草、シロザ(lambsquarters, Chenopodium album)、コアカザ(figleaved goosefoot, Chenopodium ficifolium)、ホウキギ(kochia, Kochia scoparia)、並びにロシアアザミ(russian thistle, Salsola tragus)等に代表されるアカザ科(Chenopodiaceae)雑草、コハコベ(common chickweed, Stellaria media)等に代表されるナデシコ科(Caryophyllaceae)雑草、オオイヌノフグリ(persian speedwell, Veronica persica)等に代表されるオオバコ科(Plantaginaceae)雑草、ツユクサ(asiatic dayflower, Commelina communis)、並びにマルバツユクサ(benghal dayflowe, Commelina benghalensis)等に代表されるツユクサ科(Commelinaceae)雑草、ホトケノザ(henbit, Lamium amplexicaule)、並びにヒメオドリコソウ(purple deadnettle, Lamium purpureum)等に代表されるシソ科(Lamiaceae)雑草、ショウジョウソウ(wild poinsettia, Euphorbia heterophylla)、並びにオオニシキソウ(spotted spurge, Euphorbia maculata)等に代表されるトウダイグサ科(Euphorbiaceae)雑草、ヤエムグラ(false cleavers , Galium spurium)、並びにアカネ(asian madder , Rubia akane)等に代表されるアカネ科(Rubiaceae)雑草、サンシキスミレ(pansy, Viola tricolor )等に代表されるスミレ科(Violaceae)雑草、ヒナゲシ(filed poppy, Papaver rhoeas)等に代表されるケシ科(Papaveraceae)雑草、アメリカツノクサネム(hemp sesbania, Sesbania exaltata)、並びにエビスグサ(sicklepod, Cassia obtusifolia)等に代表されるマメ科(Fabaceae)雑草、並びにカタバミ(creeping woodsorrel, Oxalis corniculata)等に代表されるカタバミ科(Oxalidaceae)雑草等が挙げられる。
また、本発明化合物は、水田、畑地及び果樹園等の農園芸分野以外に芝地、運動場、空地、道路脇及び線路端等非農耕地において、土壌処理、土壌混和処理及び茎葉処理のいず
れの処理方法においても使用できる。その雑草としては、畑地および果樹園用雑草で述べたものに加えて、スズメノカタビラ(annual bluegrass, Poa annua)、セイヨウタンポポ(dandelion, Taraxacum officinale)、アレチノギク(hairy fleabane, Conyza bonariensis)、ヒメムカシヨモギ(horseweed, Conyza canadensis)、オオアレチノギク(guernsey fleabane, Conyza sumatrensis)、タネツケバナ(wavy bittercress, Cardamine flexuosa)、シロツメクサ(white clover, Trifolium repens)、チドメグサ(lawn pennywort, Hydrocotyle sibthorpioides)、オオバコ(Chinese plantain, Plantago asiatica)、ヒメクグ(green kyllinga, Kyllinga brevifolia)、スギナ(field horsetail, Equisetum arvense)等が挙げられる。
更に、本発明組成物は、有用植物、又は、有用植物を生育させようとする若しくは生育している場所、又は非農耕地に対して、同時に又は分割して作用させることにより、有用植物に対して望ましくない植物の成長を制御することができる。尚、上記有用植物とは、畑作物或いは水田作物、園芸作物、芝、果樹などを包含する。
尚、本発明でいう有用植物とは、具体的には例えば、トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、ビート、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ及びタバコ等の農作物類;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ及びサトイモ等の野菜類;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ及びアブラヤシ等の果実類;チャ、クワ、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ及びカナメモチ等の果樹以外の樹木類;シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、ホソムギ、イタリアングラス等)、カモガヤ及びオオアワガエリ等の芝生類;オイルパーム及びナンヨウアブラギリ等の油糧作物類;花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、バーベナ、シンビジューム、ベゴニア等);観葉植物等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
又、本発明でいう有用植物とは、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、グリホサート等のEPSP合成酵素阻害剤、グルホシネート等のグルタミン合成酵素阻害剤、セトキシジム等のアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、フルミオキサジン等のPPO阻害剤、ブロモキシニル、ジカンバ及び2,4-D等の除草剤に対する耐性を古典的な育種法、ならびに遺伝子組換え技術
により付与された植物も含まれる。
古典的な育種法により耐性を付与された「農園芸用植物」の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系ALS阻害型除草剤に耐性のナタネ、コムギ、ヒマワリ、イネ、トウモロコシがありClearfield<登録商標>の商品名で既に販売されている。
同様に、古典的な育種法によるチフェンスルフロンメチル等のスルホニルウレア系ALS阻害型除草剤に耐性のダイズがあり、STSダイズの商品名で既に販売されている。同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤などのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された農園芸用植物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された農園芸用植物はプロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ジ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)87巻、7175~7179頁(1990年)等に記載されている。又アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがウィード・サイエンス(Weed Science)53巻、728~746頁(2005年)等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により植物に導入するかもしくは抵抗性付与に関わる変異を作物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入する事により、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の植物を作出することができる。更に、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999. Repairing the Genome's Spelling Mistakes. Science 285: 316-318)に代表される塩基置換変異導入核酸を植物細胞内に導入して作物(アセチルCoAカルボキシラーゼ/除草剤標的)遺伝子に部位特異的アミノ酸置換変異を引き起こすことにより、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤/除草剤に耐性の植物を作出することができる。
遺伝子組換え技術により耐性を付与された農園芸用植物の例として、グリホサート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ、テンサイ品種があり、ラウンドアップレディ(RoundupReady)<登録商標>、アグリシュアー・GT(AgrisureGT)<登録商標>等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるグルホシネート耐性のトウモロコシ、ダイズ、ワタ、ナタネ品種があり、リバティーリンク(LibertyLink)<登録商標>等の商品名で既に販売されている。同様に遺伝子組換え技術によるブロモキシニル耐性のワタはBXNの商品名で既に販売されている。
上記「農園芸用植物」には、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった植物も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される殺虫性毒素としては、例えばバチルス・セレウス(Bacillus cereus)やバチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9C等のδ-エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A等の殺虫性タンパク;線虫由来の殺虫性タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素又は昆虫特異的神経毒素等の動物によって産生される毒素;糸条菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-UDP-グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG-CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベ
ンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
又、この様な遺伝子組換え植物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1又はCry9C等のδ-エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3又はVIP3A等の殺虫性タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型毒素のアミノ酸の1つ又は複数が置換されている。
これら毒素の例及びこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、例えばEP-A-0374753、WO93/07278、WO95/34656、EP-A-0427529、EP-A-451878、WO03/052073等の特許文献に記載されている。これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、鞘翅目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫への耐性を植物へ付与する。
又、1つもしくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つ又は複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、イールドガード(YieldGard)<登録商標>(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、イールドガードルートワーム(YieldGard Rootworm)<登録商標>(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、イールドガードプラス(YieldGard Plus)<登録商標>(Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、ハーキュレックスI(Herculex I)<登録商標>(Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与するためのホスフィノトリシン N-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NuCOTN33B<登録商標>(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、ボルガードI(Bollgard I)<登録商標>(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、ボルガードII(Bollgard II)<登録商標>(Cry1AcとCry2Ab毒素を発現するワタ品種)、VIPCOT<登録商標>(VIP毒素を発現するワタ品種)、ニューリーフ(NewLeaf)<登録商標>(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種)、ネイチャーガード アグリシュアー GT アドバンテージ(NatureGard<登録商標>Agrisure<登録商標>GT Advantage)(GA21グリホサート耐性形質)、アグリシュアー CB アドバンテージ(Agrisure<登録商標> CB Advantage)(Bt11コーンボーラー(CB)形質)、プロテクタ(Protecta)<登録商標>等が挙げられる。
上記有用植物には、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含まれる。
抗病原性物質としては、例えばPRタンパク(PRPs、EP-A-0392225に記載されている);ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO03/000906に記載されている)等の微生物が産生する物質等が挙げられる。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP-A-0392225、WO95/33818、EP-A-0353191等に記載されている。
上記有用植物には、遺伝子組換え技術を用いて、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質
などの有用形質を付与した作物も含まれる。例として、VISTIVE<登録商標>(リノレン含量を低減させた低リノレン大豆)或いは、high-lysine(hig hoil) corn(リジン或いはオイル含有量を増量したコーン)等が挙げられる。
更に、上記の古典的な除草剤形質或いは除草剤耐性遺伝子、殺虫性害虫抵抗性遺伝子、抗病原性物質産生遺伝子、油糧成分改質やアミノ酸含量増強形質などの有用形質について、これらを複数組み合わせたスタック品種も含まれる。
本発明化合物は必要に応じて製剤または散布時に他種の除草剤、各種殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤又は共力剤等と混合施用しても良い。
特に、他の除草剤と混合施用することにより、施用薬量の減少による低コスト化、混合薬剤の相乗作用による殺草スペクトラムの拡大や、より高い殺草効果が期待できる。この際、同時に複数の公知除草剤との組み合わせも可能である。
本発明化合物と混合使用されるのに好ましい除草剤としては、例えば、4-CPA(4-CPA)、4-CPAの塩(4-CPA-salts)、4-CPB(4-CPB)、4-CPP(4-CPP)、2,4-D(2,4-D, 2,4-PA)、2,4-Dの塩(2,4-D-salts)、2,4-Dのエステル(2,4-D-esters)、3,4-DA(3,4-DA)、2,4-DB(2,4-DB)、2,4-DBの塩(2,4-DB-salts)、2,4-DBのエステル(2,4-DB-esters)、3,4-DB(3,4-DB)、2,4-DEB(2,4-DEB)、2,4-DEP(2,4-DEP)、3,4-DP(3,4-DP)、2,4,5-T(2,4,5-T)、2,4,5-Tの塩(2,4,5-T-salts)、2,4,5-Tのエステル(2,4,5-T-esters)、2,4,5-TB(2,4,5-TB)、2,3,6-TBA(2,3,6-TBA, TCBA)、2,3,6-TBAの塩(2,3,6-TBA-salts)、アセトクロール(acetochlor)、アシフルオルフェン(acifluorfen)、アシフルオルフェンメチル(acifluorfen-methyl)、アシフルオルフェンナトリウム(acifluorfen-sodium)、アクロニフェン(aclonifen)、アクロレイン(acrolein)、アラクロール(alachlor)、アリドクロール(allidochlor, CDAA)、アロキシジム(alloxydim)、アロキシジムナトリウム(alloxydim-sodium)、アリルアルコール(allyl alchol)、アロラック(alorac)、アメトリジオン(ametridione)、アメトリン(ametryn)、アミブジン(amibuzin)、アミカルバソン(amicarbazone)、アミドクロール(amidochlor)、アミドスルフロン(amidosulfuron)、アミノシクロピラクロール(aminocyclopyrachlor)、アミノシクロピラクロールメチル(aminocyclopyrachlor-methyl)、アミノシクロピラクロールカリウム(aminocyclopyrachlor-potassium)、アミノピラリド(aminopyralid)、アミノピラリドの塩(aminopyralid-salts)、アミプロホス(amiprophos)、アミプロホスメチル(amiprophos-methyl)、アミトロール(amitrole, aminotriazole, ATA)、スルファミン酸アンモニウム(ammonium sulfamate, AMS)、アニロホス(anilofos)、アニスロン(anisuron)、アシュラム(asulam)、アシュラムの塩(asulam-salts)、アトラトン(atraton)、アトラジン(atrazine)、アザフェニジン(azafenidin)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、アジプロトリン(aziprotryne, azyprotryn)、バルバン(barban, CBN)、BCPC(BCPC)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベフルブタミドM(beflubutamid-M)、ベナゾリン(benazolin)、ベナゾリンエチル(benazolin-ethyl)、ベナゾリンの塩(benazolin-salts)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ベンフルラリン(benfluralin, benefin)、ベンフレセート(benfuresate)、ベンスルフロン(bensulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、ベンスリド(bensulide, SAP)、ベンタゾン(bentazon, bentazone)、ベンタゾンナトリウム(bentazone-sodium)、ベントラニル(bentranil)、ベンザドックス(benzadox)、ベンザドックスアンモニウム(benzadox-ammonium)、ベンズフェンジゾン(benzfendizone)、ベンジプラム(benzipram)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ベンゾフルオル(benzofluor)、ベンゾイルプロップ(benzoylprop)、ベンゾイルプロップエチル(benzoylprop-ethyl)、ベンズチアズロン(benzthiazuron)、ビシクロピロン(bicyclopyrone
)、ビフェノックス(bifenox)、ビラナホス(bilanafos, bialaphos)、ビラナホスナトリウム(bilanafos-sodium)、ビナパクリル(binapacryl)、ビスピリバック(bispyribac)、ビスピリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、ビクスロゾン(bixlozone)、ボラックス(borax)、ブロマシル(bromacil)、ブロマシルの塩(bromacil-salts)、ブロモボニル(bromobonil)、ブロモブチド(bromobutide)、ブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ブロモピラゾン(bromopyrazon)、ブロモキシニル(bromoxynil)、ブロモキシニルカリウム(bromoxynil-potassium)、ブロモキシニルのエステル(bromoxynil-esters)、ブタクロール(butachlor)、ブタフェナシル(butafenacil)、ブタミホス(butamifos)、ブテナクロール(butenachlor)、ブトラリン(butralin, butraline)、ブチダゾール(buthidazole)、ブチウロン(buthiuron)、ブトロキシジム(butroxydim)、ブツロン(buturon)、ブチレート(butylate)、カフェンストロール(cafenstrole)、カルシウムシアナミド(calcium cyanamide)、カンベンジクロル(cambendichlor)、塩素酸カルシウム(calcium chlorate)、カルバスラム(carbasulam)、カルベタミド(carbetamide)、カルボキサゾール(carboxazole)、カルフェントラゾン(carfentrazone)、カルフェントラゾンエチル(carfentrazone-ethyl)、CDEA(CDEA)、CEPC(CEPC)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen, chlomethoxynil)、クロランベン(chloramben)、クロランベンの塩(chloramben-salts)、クロランベンメチル(chloramben-methyl)、クロランベンメチルアンモニウム(chloramben-methylammonium)、クロラノクリル(chloranocryl, dicryl)、クロラジホップ(chlorazifop)、クロラジホッププロパルギル(chlorazifop-propargyl)、クロラジン(chlorazine)、クロルブロムロン(chlorbromuron)、クロルブファム(chlorbufam, BIPC)、クロレツロン(chloreturon)、クロルフェナック(chlorfenac, fenac)、クロルフェナックの塩(chlorfenac-salts)、クロルフェンプロップ(chlorfenprop)、クロルフェンプロップメチル(chlorfenprop-methyl)、クロルフルラゾール(chlorflurazole)、クロルフルレノール(chlorflurenol)、クロルフルレノールメチル(chlorflurenol-methyl)、クロリダゾン(chloridazon, PAC, pyrazon)、クロリムロン(chlorimuron)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、クロルニジン(chlornidine)、クロルニトロフェン(chlornitrofen, CNP)、クロロ酢酸(chloroacetic acid, monochloroacetic acid)、クロロ酢酸ナトリウム(sodium chloroacetate, SMA)、クロロトルロン(chlorotoluron)、クロロクスロン(chloroxuron)、クロロキシニル(chloroxynil)、クロルプロカルブ(chlorprocarb)、クロルフタリム(chlorphtalim)、クロルプロファム(chlorpropham, IPC)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、クロルタル(chlorthal, TCTP)、クロルタルのエステル(chlorthal-esters)、クロルチアミド(chlorthiamid, DCBN)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、シンメスリン(cinmethylin)、シノスルフロン(cinosulfuron)、シサニリド(cisanilide)、クラシホス(clacyfos)、クレトジム(clethodim)、クリオジネート(cliodinate)、クロジナホップ(clodinafop)、クロジナホッププロパルギル(clodinafop-propargyl)、クロホップ(clofop)、クロホップイソブチル(clofop-isobutyl)、クロマゾン(clomazone)、クロメプロップ(clomeprop)、クロプロップ(cloprop)、クロプロキシジム(cloproxydim)、クロピラリド(clopyralid)、クロピラリドメチル(clopyralid-methyl)、クロピラリドの塩(clopyralid-salts)、クロランスラム(cloransulam)、クロランスラムメチル(cloransulam-methyl)、硫酸銅(2価)(copper sulfate)、CPMF(CPMF)、CPPC(CPPC)、クレダジン(credazine)、クレゾール(cresol)、クミルロン(cumyluron)、シアナトリン(cyanatryn)、シアナミド(cyanamide)、シアナジン(cyanazine)、シクロエート(cycloate)、シクロピラニル(cyclopyranil)、シクロピリモレート(cyclopyrimorate)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、シクロキシジム(cycloxydim)、シクルロン(cycluron, COMU)、シハロホップ(cyhalofop)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、シペルコート(cyperquat)、シペルコートクロリド(cyperquat-chloride)、シプラジン(cyprazine)、シプラゾール(cyprazole)、シプロミッド(cypromid)、ダイムロン(daimuron, dymron)、ダラポン(dalapon)、ダラポンの塩(dalapon-salts)、ダゾメット(daz
omet)、ダゾメットナトリウム(dazomet-sodium)、デラクロール(delachlor)、デスメディファム(desmedipham)、デスメトリン(desmetryn)、ジアレート(di-allate)、ジカンバ(dicamba, MDBA)、ジカンバの塩(dicamba-salts)、ジカンバのエステル(dicamba-esters)、ジクロベニル(dichlobenil、DBN)、ジクロラウレア(dichloraurea, DCU)、ジクロルメート(dichlormate)、オルトジクロロベンゼン(o-dichlorobenzene, DCB)、ジクロルプロップ(dichlorprop)、ジクロルプロップの塩(dichlorprop-salts)、ジクロルプロップのエステル(dichlorprop-esters)、ジクロルプロップP(dichlorprop-P)、ジクロルプロップPの塩(dichlorprop-P-salts)、ジクロルプロップPのエステル(dichlorprop-P-esters)、ジクロホップ(diclofop)、ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、ジクロホップP(diclofop-P)、ジクロホップPメチル(diclofop-P-methyl)、ジクロスラム(diclosulam)、ジエタムコート(diethamquat)、ジエタムコートジクロリド(diethamquat dichloride)、ジエタチル(diethatyl)、ジエタチルエチル(diethatyl-ethyl)、ジフェノペンテン(difenopenten)、ジフェノペンテンエチル(difenopenten-ethyl)、ジフェノキスロン(difenoxuron)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフェンゾコートメチルスルフェート(difenzoquat methylsulfate)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ジフルフェンゾピルナトリウム(diflufenzopyr-sodium)、ジメフロン(dimefuron)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジメスルファゼット(dimesulfazet)、ジメタクロール(dimethachlor)、ジメタメトリン(dimethametryn)、ジメテナミド(dimethenamid)、ジメテナミドP(dimethenamid-p)、ジメキサノ(dimexano)、ジミダゾン(dimidazon)、ジメチルジスルフィド(dimethyl disulfide)、ジニトラミン(dinitramine)、ジノフェネート(dinofenate)、ジノプロップ(dinoprop)、ジノサム(dinosam)、ジノセブ(dinoseb, DNBP)、ジノセブの塩(dinoseb-salts)、ジノセブのエステル(dinoseb-esters)、ジノテルブ(dinoterb)、ジノテルブの塩(dinoterb-salts)、ジノテルブのエステル(dinoterb-esters)、ジフェナミド(diphenamid)、ジプロパリン(dipropalin)、ジプロペトリン(dipropetryn)、ジクワット(diquqt)、ジクワットジブロミド(diquqt dibromide)、ジスル(disul, 2,4-PS)、ジスルナトリウム(disul-sodium)、ジチオピル(dithiopyr)、ジウロン(diuron, DCMU)、DMPA(DMPA)、DNOC(DNOC)、DNOCの塩(DNOC-salts)、EBEP(EBEP)、エグリナジン(eglinazine)、エグリナジンエチル(eglinazine-ethyl)、エンドタール(endothal)、エンドタールの塩(endothal-salts)、エプロナズ(epronaz)、EPTC(EPTC)、エピリフェナシル(epyrifenacil)、エルボン(erbon)、エスプロカルブ(esprocarb)、エタクロール(ethachlor)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、エタメトスルフロン(ethametsulfuron)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、エタプロクロール(ethaprochlor)、エチジムロン(ethidimuron)、エチオレート(ethiolate)、エチオジン(ethiozin)、エトフメセート(ethofumesate)、エトキシフェン(ethoxyfen)、
エトキシフェンエチル(ethoxyfen-ethyl)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、エチノフェン(etinofen)、エトニプロミド(etnipromid)、エトベンザニド(etobenzanid)、EXD(EXD)、フェナシュラム(fenasulam)、フェノプロップ(fenoprop, 2,4,5-TP, silvex)、フェノプロップの塩(fenoprop-salts)、フェノプロップのエステル(fenoprop-esters)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェノキサプロップP(fenoxaprop-p)、フェノキサプロップPエチル(fenoxaprop-p-ethyl)、フェノキサスルホン(fenoxasulfone)、フェンキノトリオン(fenquinotrione)、フェンテラコール(fenteracol)、フェンチアプロップ(fenthiaprop)、フェンチアプロップエチル(fenthiaprop-ethyl)、フェントラザミド(fentrazamide)、硫酸鉄(2価)(ferrous sulfate)、フェニュロン(fenuron)、フェニュロンTCA(fenuron-TCA)、フラムプロップ(flamprop)、フラムプロップのエステル(flamprop-esters)、フラムプロップM(flamprop-M)、フラムプロップMのエステル(flamprop-M-esters)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フロラスラム(florasulam)、フロルピラウキシフェン(florpyrauxifen)、フロルピラウキシフェンベンジル
(florpyrauxifen-benzyl)、フルアジホップ(fluazifop)、フルアジホップのエステル(fluazifop-esters)、フルアジホップP(fluazifop-P)、フルアジホップPのエステル(fluazifop-p-esters)、フルアゾレート(fluazolate)、フルカルバゾン(flucarbazone)、フルカルバゾンナトリウム(flucarbazone-sodium)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルクロラリン(fluchloralin)、フルフェナセット(flufenacet)、フルフェニカン(flufenican)、フルフェンピル(flufenpyr)、フルフェンピルエチル(flufenpyr-ethyl)、フルメツラム(flumetsulam)、フルメジン(flumezin)、フルミクロラック(flumiclorac)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルミプロピン(flumipropyn)、フルオメツロン(fluometuron)、フルオロジフェン(fluorodifen)、フルオログリコフェン(fluoroglycofen)、フルオログリコフェンエチル(fluoroglycofen-ethyl)、フルオロミジン(fluoromidine)、フルオロニトロフェン(fluoronitrofen, CFNP)、フルオチウロン(fluothiuron)、フルポキサム(flupoxam)、フルプロパシル(flupropacil)、フルプロパネート(flupropanate, tetrapion)、フルプロパネートナトリウム(flupropanate-sodium)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、フルピルスルフロンメチル(flupyrsulfuron-methyl)、フルピルスルフロンナトリウム(flupyrsulfuron-sodium)、フルピルスルフロンメチルナトリウム(flupyrsulfuron-methyl-sodium)、フルリドン(fluridone)、フルロクロリドン(flurochloridone)、フルロキシピル(fluroxypyr)、フルロキシピルのエステル(fluroxypyr-esters)、フルルタモン(flurtamone)、フルチアセット(fluthiacet)、フルチアセットメチル(fluthiacet-methyl)、フォメサフェン(fomesafen)、フォメサフェンナトリウム(fomesafen-sodium)、フォラムスルフロン(foramsulfuron)、フォサミン(fosamine)、フォサミンアンモニウム(fosamine-ammonium)、フリロキシフェン(furyloxyfen)、グルホシネート(glufosinate)、グルホシネートの塩(glufosinate-salts)、グルホシネートP(glufosinate-P)、グルホシネートPの塩(glufosinate-P-salts)、グリホサート(glyphosate)、グリホサートの塩(glyphosate-salts)、ハロウキシフェン(halauxifen)、ハロウキシフェンメチル(halauxifen-methyl)、ハロサフェン(halosafen)、ハロスルフロン(halosulfuron)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron-methyl)、ハロキシジン(haloxydine)、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップナトリウム(haloxyfop-sodium)、ハロキシホップのエステル(haloxyfop-esters)、ハロキシホップP(haloxyfop-P)、ハロキシホップPのエステル(haloxyfop-P-esters)、ハービマイシン(herbimycin)、ヘキサクロロアセトン(hexachloroacetone, HCA)、ヘキサジノン(hexazinone)、イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz-methyl)、イマザモックス(imazamox)、イマザモックスアンモニウム(imazamox-ammonium)、イマザピク(imazapic)、イマザピクアンモニウム(imazapic-ammonium)、イマザピル(imazapyr)、イマザピルイソプロピルアンモニウム(imazapyr-isopropylammonium)、イマザキン(imazaquin)、イマザキンメチル(imazaquin-methyl)、イマザキンの塩(imazaquin-salts)、イマゼタピル(imazethapyr)、イマゼタピルアンモニウム(imazethapyr-ammonium)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、インダノファン(indanofan)、インダジフラム(indaziflam)、ヨードボニル(iodobonil)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、ヨードスルフロンナトリウム(iodosulfuron-sodium)、ヨードスルフロンメチル(iodosulfuron-methyl)、ヨードスルフロンメチルナトリウム(iodosulfuron-methyl-sodium)、ヨーフェンスルフロン(iofensulfuron)、ヨーフェンスルフロンナトリウム(iofensulfuron-sodium)、アイオキシニル(ioxynil)、アイオキシニルの塩(ioxynil-salts)、アイオキシニルのエステル(ioxynil-esters)、イパジン(ipazine)、イプフェンカルバゾン(ipfencarbazone)、イプリミダム(iprymidam)、イソカルバミド(isocarbamid)、イソシル(isocil, isoprocil)、イソメチオジン(isomethiozin)、イソノルロン(isonoruron)、イソポリネート(isopolinate)、イソプロパリン(isopropalin)、イソプロチュロン(isoproturon)、イソウロン(isouron)、イソキサベン(isoxaben)、イソキサクロルトール(isoxachlortole)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、イソキサピリホッ
プ(isoxapyrifop)、カルブチレート(karbutilate)、ケトスピラドックス(ketospiradox)、ケトスピラドックスカリウム(ketospiradox-potassium)、ラクトフェン(lactofen)、ランコトリオン(lancotrione)、ランコトリオンナトリウム(lancotrione-sodium)、レナシル(lenacil)、リニュロン(linuron)、MCPA(MCPA)、MCPAの塩(MCPA-salts)、MCPAのエステル(MCPA-esters)、MCPB(MCPB)、MCPBの塩(MCPB-salts)、MCPBのエステル(MCPB-esters)、メコプロップ(mecoprop, MCPP)、メコプロップの塩(mecoprop-salts)、メコプロップのエステル(mecoprop-esters)、メコプロップP(mecoprop-P)、メコプロップPの塩(mecoprop-P-salts)、メコプロップPのエステル(mecoprop-P-esters)、メジノテルブ(medinoterb)、メジノテルブアセテート(medinoterb actate)、メフェナセット(mefenacet)、メフルイジド(mefluidide)、メフルイジドの塩(mefluidide-salts)、メソプラジン(mesoprazine)、メソスルフロン(mesosulfuron)、メソスルフロンメチル(mesosulfuron-methyl)、メソトリオン(mesotrione)、メタム(metam, carbam)、メタムの塩(metam-salts)、メタミホップ(metamifop)、メタミトロン(metamitron)、メタザクロール(metazachlor)、メタゾスルフロン(metazosulfuron)、メトフルラゾン(metflurazon)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron, methibenzuron)、メタルプロパリン(methalpropalin)、メタゾール(methazole)、メチオベンカルブ(methiobencarb)、メチウロン(methiuron)、メトメトン(methometon)、メトプロトリン(methoprotryne, methoprotryn)、メトキシフェノン(methoxyphenone)、メチオピリスルフロン(methiopyrisulfuron)、メチオゾリン(methiozolin)、メチルアジド(methyl azide)、臭化メチル(methyl bromide)、メチルダイムロン(methyl dymron)、ヨウ化メチル(methyl iodide)、メチルイソチオシアナート(methyl isothiocyanate)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトブロムロン(metobromuron)、メトラクロール(metolachlor)、Sメトラクロール(S-metolachlor)、メトスラム(metosulam)、メトクスロン(metoxuron)、メトリブジン(metribuzin)、メトスルフロン(metsulfuron)、メトスルフロンメチル(metsulfuron-methyl)、モリネート(molinate)、モナリッド(monalide)、モニソウロン(monisouron)、モノリニュロン(monolinuron)、モノスルフロン(monosulfuron)、モノスルフロンメチル(monosulfuron-methyl)、モニュロン(monuron, CMU)、モニュロンTCA(monuron-TCA)、モルファムコート(morfamquat)、モルファムコートジクロリド(morfamquat dichloride)、ナプロアニリド(naproanilide)、ナプロパミド(napropamide)、ナプロパミドM(napropamide-M)、ナプタラム(naptalam, NPA)、ナプタラムナトリウム(naptalam-sodium)、ネブロン(neburon)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、ニピラクロフェン(nipyraclofen)、ニトラリン(nitralin)、ニトロフェン(nitrofen, NIP, niclofen)、ニトロフルオルフェン(nitrofluorfen)、ノルフルラゾン(norflurazon)、ノルロン(noruron, norea)、OCH(OCH)、オレイン酸(oleic acid)、オルベンカルブ(orbencarb)、オルソスルファムロン(orthosulfamuron)、オリザリン(oryzalin)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサピラゾン(oxapyrazon)、オキサピラゾンの塩(oxapyrazon-salts)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen)、パラフルロン(parafluron)、パラコート(paraquat)、パラコートジクロリド(paraquat dichloride)、パラコートジメチルスルフェート(paraquat dimethylsulfate)、ペブレート(pebulate)、ペラルゴン酸(pelargonic acid, nonanoic acid)、ペンディメタリン(pendimethalin)、ペノキススラム(penoxsulam)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)、ペンタクロロフェノールナトリウム(sodium pentachlorophenoxide)、ペンタクロロフェノールラウレート(pentachlorophenyl laurate)、ペンタノクロール(pentanochlor,solan, CMMP)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ペルフルイドン(perfluidone)、ペトキサミド(pethoxamid)、フェニソファム(phenisopham)、フェンメディファム(phenmedipham)、フェンメディファムエチル(phenmedipham-ethyl)、フェノベンズロン(phenobenzuron)、ピクロラム(picloram)、ピクロラムの塩(picloram-salts)、ピクロラムのエステル(picloram-esters)、
ピコリナフェン(picolinafen)、ピノキサデン(pinoxaden)、ピペロホス(piperophos)、アジ化カリウム(potassium azide)、シアン酸カリウム(potassium cyanate)、プレチラクロール(pretilachlor)、プリミスルフロン(primisulfuron)、プリミスルフロンメチル(primisulfuron-methyl)、プロシアジン(procyazine)、プロジアミン(prodiamine)、プロフルアゾール(profluazol)、プロフルラリン(profluralin)、プロフォキシジム(profoxydim)、プログリナジン(proglinazine)、プログリナジンエチル(proglinazine-ethyl)、プロメトン(prometon)、プロメトリン(prometryn, prometryne)、プロパクロール(propachlor)、プロパニル(propanil, DCPA)、プロパキザホップ(propaquizafop)、プロパジン(propazine)、プロファム(propham)、プロピソクロール(propisochlor)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)、プロポキシカルバゾンナトリウム(propoxycarbazone-sodium)、プロピリスルフロン(propyrisulfuron)、プロピザミド(propyzamide, pronamide)、プロスルファリン(prosulfalin)、プルスルホカルブ(prosulfocarb)、プロスルフロン(prosulfuron)、プロキサン(proxan, IPX)、プロキサンナトリウム(proxan-sodium)、プリナクロール(prynachlor)、ピダノン(pydanon)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピラフルフェン(pyraflufen)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen-ethyl)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピラゾリネート(pyrazolynate, pyrazolate)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethyl)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピリバンベンズイソプロピル(pyribambenz-isopropyl)、ピリバンベンズプロピル(pyribambenz-propyl)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ピリクロル(pyriclor)、ピリダフォル(pyridafol)、ピリデート(pyridate)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリミノバック(pyriminobac)、ピリミノバックメチル(pyriminobac-methyl)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリチオバック(pyrithiobac)、ピリチオバックナトリウム(pyrithiobac-sodium)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロキシスラム(pyroxsulam)、キンクロラック(quinclorac)、キンクロラックジメチルアンモニウム(quinclorac-dimethylammonium)、キンクロラックメチル(quinclorac-methyl)、キンメラック(quinmerac)、キノクラミン(quinoclamine, ACN)、キノナミド(quinonamid)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップのエステル(quizalofop-esters)、キザロホップP(quizalofop-P)、キザロホップPのエステル(quizalofop-P-esters)、ロデタニル(rhodethanil)、リムスルフロン(rimsulfuron)、サフルフェナシル(saflufenacil)、セブチラジン(sebuthylazine)、セクブメトン(secbumeton)、セトキシジム(sethoxydim)、シデュロン(siduron)、シマジン(simazine, CAT)、シメトン(simeton)、シメトリン(simetryn, simetryne)、アジ化ナトリウム(sodium azide)、塩素酸ナトリウム(sodium chlorate)、スルコトリオン(sulcotrione)、スルファレート(sulfallate, CDEC)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、スルホメツロン(sulfometuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、硫酸(sulfuric acid)、スルグリカピン(sulglycapin)、swep(swep, MCC)、タブロン(tavron)、TCA(TCA, trichloroacetic acid)、TCAの塩(TCA-salts)、TCAエタジル(TCA-ethadyl)、テブタム(tebutam, butam)、テブチウロン(tebuthiuron)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、テンボトリオン(tembotrione)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、ターバシル(terbacil)、テルブカルブ(terbucarb, terbutol, MPMC)、テルブクロール(terbuchlor)、テルブメトン(terbumeton)、テルブチラジン(terbuthylazine)、テルブトリン(terbutryn)、テトフルピロリメット(tetflupyrolimet)、テトラフルロン(tetrafluron)、テニルクロール(thenylchlor)、チアザフルロン(thiazafluron)、チアゾピル(thiazopyr)、チジアジミン(thidiazimin)、チジアズロン(thidiazuron)、
チエンカルバゾン(thiencarbazone)、チエンカルバゾンメチル(thiencarbazone-methyl)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、チフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、チオベンカルブ(thiobencarb, benthiocarb)、チアフェナシル(tiafenacil)、チオカルバジル(tiocarbazil)、チオクロリム(tioclorim)、トルピラレート
(tolpyralate)、トプラメゾン(topramezone)、トラルコキシジム(tralkoxydim)、トリアファモン(triafamone)、トリアレート(triallate, tri-allate)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリアジフラム(triaziflam)、トリベニュロン(tribenuron)、トリベニュロンメチル(tribenuron-methyl)、トリカンバ(tricamba)、トリクロピル(triclopyr)、トリクロピルの塩(triclopyr-salts)、トリクロピルのエステル(triclopyr-esters)、トリディファン(tridiphane)、トリエタジン(trietazine)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリフロキシスルフロンナトリウム(trifloxysulfuron-sodium)、トリフルディモキサジン(trifludimoxadin)、トリフルラリン(trifluralin)、トリフルスルフロン(triflusulfuron)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron-methyl)、トリホップ(trifop)、トリホップメチル(trifop-methyl)、トリホプシム(trifopsime)、トリヒドロキシトリアジン(trihydroxytriazine, cyanuric acid)、トリメツロン(trimeturon)、トリプロピンダン(tripropindan)、トリタック(tritac)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、バーナレート(vernolate)、キシラクロール(xylachlor)、6-{(ジフルオロメチル)チオ}-N2,N4-ジイソプロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(CAS 103427-73-2)、(R)-2-[{7-(2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)ナフタレン-2-イル}オキシ]プロパン酸メチル(CAS 103055-25-0)、プロパン-2-オン O-(12H-ジベンゾ[d,g][1,3]ジオキソシン-6-カルボニル)オキシム(CAS 503819-68-9)、[{(2-(N-メチルメチルスルホンアミド)-2-オキソエチル)アミノ}メチル]ホスホン酸(CAS 98565-18-5)、2-[{2-(4-((6-クロロキノキサリン-2-イル)オキシ)フェノキシ)プロパノイル}オキシ]-3-メチル-3-ブテン酸エチル(CAS 1191932-79-2)、O-(2,4-ジメチル-6-ニトロフェニル)O-メチルイソプロピルホスホラミドチオエート(CAS 189517-75-7)、5-[N-{(4,6-ジメチルピリミジン-2-イル)カルバモイル}スルファモイル]-1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸メチル(CAS 104770-29-8)、4-[2-クロロ-3-{(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル}-4-(メチルスルホニル)ベンゾイル]-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(CAS 1911613-97-2)、4-[2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-{(2,2,2-トリフルオロエトキシ)メチル}ベンゾイル]-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(CAS 1992017-55-6)、1-{2-クロロ-3-(3-シクロプロピル-5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボニル)-6-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-2-オン(CAS 1855929-45-1)、1,3-ジメチル-4-{2-(メチルスルホニル)-4-(トリフルオロメチル)ベンゾイル}-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(CAS 1622908-18-2)、2-[{3-(2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-3,6-ジヒドロピリミジン-1(2H)-イル)フェノキシ)ピリジン-2-イル}オキシ]酢酸エチル(CAS 353292-31-6)、2-メチル-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-3-(メチルスルホニル)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(CAS 1400904-50-8)、2-クロロ-N-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-3-(メチルチオ)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(CAS 1361139-71-0)、2-クロロ-N-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-3-(メチルスルホニル)-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(CAS 1361139-73-2)、F4050(試験名)、F9600(試験名)、F9960(試験名)、OK-701(試験名)及びSL-1201(試験名)等が挙げられる。これらの成分は単独でまたは2種以上混合して使用することができ、混合する場合の比も自由に選択できる。
薬害軽減剤としては、例えば、ベノキサコル(benoxacor)、BPCMS(BPCMS, CSB)、クロキントセット(cloquintocet)、クロキントセットメキシル(cloquintocet-mex
yl)、クミルロン(cumyluron)、シオメトリニル(cyometrinil)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ダイムロン(daimuron, dymron)、ジクロルミド(dichlormid)、ジシクロノン(dicyclonon, diclonon)、ジエトレート(dietholate)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジスルホトン(disulphoton)、フェンクロラゾール(fenchlorazole)、フェンクロラゾールエチル(fenchlorazole-ethyl)、フェンクロリム(fenclorim)、フルラゾール(flurazole)、フルキソフェニム(fluxofenim)、フリラゾール(furilazole)、ヘキシム(hexim)、イソキサジフェン(isoxadifen)、イソキサジフェンエチル(isoxadifen-ethyl)、MCPA(MCPA)、メコプロップ(mecoprop)、メフェンピル(mefenpyr)、メフェンピルジエチル(mefenpyr-diethyl)、メフェネート(mephenate)、メトカミフェン(metcamifen)、メトキシフェノン(methoxyphenone)、1,8-ナフタル酸無水物(naphthalic anhydride, NA)、オクタメチレンジアミン(octamethylene-diamine)、オキサベトリニル(oxabetrinil)、4-(ジクロロアセチル)-1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン(AD67, MON4660)、4-カルボキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-酢酸(CL304415)、2,2-ジクロロ-N-[2-オキソ-2-(プロペニルアミノ)エチル]-N-2-プロペニルアセトアミド(DKA-24)、2-(ジクロロメチル)-2-メチル-1,3-ジオキソラン(MG191)、2-プロペニル 1-オキサ-4-アザスピロ[4,5]デカン-4-カルボジチオエート(MG838)、(3-ジクロロアセチル-5-(2-フリル)-2,2-ジメチルオキサゾキジン)(MON13900)、(N-アリル-N-[(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチル]ジクロロアセトアミド(PPG-1292)、3-(ジクロロアセチル)-2,2-ジメチル-1,3-オキサゾリジン(R28725)、3-(ジクロロアセチル)-2,2,5-トリメチル-1,3-オキサゾリジン(R29148)及び1-ジクロロアセチルアゼパン(TI-35)等が挙げられる。これらの成分は単独で、又は2種類以上混合して使用する事ができ、混合する場合の比も自由に選択できる。
本発明化合物を除草剤として施用するにあたっては、通常適当な固体担体又は液体担体と混合し、更に所望により界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤、崩壊剤及び分解防止剤等を添加して、水和剤、乳剤、フロアブル剤、ドライフロアブル剤、液剤、粉剤、粒剤又はゲル剤等任意の剤型の製剤にて実用に供することができる。また、省力化及び安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を水溶性包装体に封入して供することもできる。
固体担体としては、例えば石英、カオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライト及び珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム及び塩化カリウム等の無機塩類、合成珪酸並びに合成珪酸塩が挙げられる。
液体担体としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール及びイソプロパノール等のアルコール類、キシレン、アルキルベンゼン及びアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ブチルセロソルブ等のエーテル類、シクロヘキサノン等のケトン類、γ-ブチロラクトン等のエステル類、N-メチル-2-ピロリドン、N-オクチル-2-ピロリドン等の酸アミド類、大豆油、ナタネ油、綿実油及びヒマシ油等の植物油並びに水が挙げられる。
これら固体及び液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸及び燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸及び燐酸塩、ポリカルボン酸塩及びポリスチレンスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩及びアルキル4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤並びにアミノ酸型及びベタイン型等の両性界面活性剤が挙げられる。
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明の製剤100質量部に対し、通常0.05から20質量部の範囲が望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
本発明化合物は必要に応じて製剤又は散布時に他種の除草剤、各種殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤又は共力剤等と混合施用してもよい。
特に、他の除草剤と混合施用することにより、施用薬量の減少による低コスト化、混合薬剤の相乗作用による殺草スペクトラムの拡大や、より高い殺草効果が期待できる。この際、同時に複数の公知除草剤との組み合わせも可能である。
本発明化合物の施用薬量は適用場面、施用時期、施用方法、栽培作物等により差異はあるが一般には有効成分量としてヘクタール(ha)当たり0.005から50kg程度が適当である。
製剤例
次に具体的に本発明化合物を有効成分とする農薬製剤例を示すがこれらのみに限定されるものではない。尚、以下の配合例において「部」は質量部を意味する。
〔配合例1〕水和剤
本発明化合物No.1-001 20部
パイロフィライト 76部
ソルポール5039 2部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80 2部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
〔配合例2〕乳 剤
本発明化合物No.1-001 5部
キシレン 75部
N-メチル-2-ピロリドン 15部
ソルポール2680 5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
以上を均一に混合して乳剤とする。
〔配合例3〕フロアブル剤
本発明化合物No.1-001 25部
アグリゾールS-710 10部
(非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名)
ルノックス1000C 0.5部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
キサンタンガム 0.02部
水 64.48部
以上を均一に混合した後、湿式粉砕してフロアブル剤とする。
〔配合例4〕ドライフロアブル剤
本発明化合物No.1-001 75部
ハイテノールNE-15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN 10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80 10部
(合成含水珪酸:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥してドライフロアブル剤とする。
〔配合例5〕粒 剤
本発明化合物No.1-001 1部
ベントナイト 55部
タルク 44部
以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。
以下に、本発明化合物の合成例、試験例を実施例として述べることにより、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
合成例に記載した中圧分取液体クロマトグラフィーは、山善株式会社中圧分取装置;EPCLC-Wprep(流速30ml/min、シリカゲル40μmのカラム)を使用した。
また、以下に記載のプロトン核磁気共鳴スペクトル(以下、H-NMRと記載する。)のケミカルシフト値は、基準物質としてMeSi(テトラメチルシラン)を用い、重クロロホルム溶媒中で、300MHz(機種;JNM-ECX300又はJNM-ECP300、JEOL社製)にて測定した。尚、H-NMRのケミカルシフト値における記号は、下記の意味を表す。
s:シングレット、d:ダブレット、dd:ダブルダブレット、t:トリプレット、q:カルテット、td:トリプルダブレット、m:マルチプレット、brs:ブロードシングレット
合成例
〔合成例1〕5-ヒドロキシ-4-(2-(4-メトキシフェニル)ナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物No.1-010)の合成
工程1:5-(n-ブチリルオキシ)-4-(2-(4-メトキシフェニル)ナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物No.1-011)の合成
5-(n-ブチリルオキシ)-4-(2-ヨードナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン200mg及びトルエン4mlの混合溶液に、4-メトキシフェニルボロン酸131mg、リン酸カリウム274mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム50mgを添加した。添加終了後、反応容器内を窒素ガスで置換した。置換終了後、反応混合物を110℃にて窒素雰囲気下4時間撹拌した。撹拌終了後、不溶物をセライトろ過し、ろ物を酢酸エチル100mlで洗浄した。得られたろ液を水100mlで洗浄した後、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー[酢酸エチル:n-ヘキサン=20:80~40:60(体積比、以下同じである。)のグラジエント)にて精製し、目的物159mgを白色固体として得た。
融点:144-146℃
1H-NMR:δ7.90 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.85-7.82 (m, 1H),
7.50-7.42 (m, 4H), 7.27-7.22 (m, 2H), 6.85-6.80 (m, 2H),
3.81 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.05-1.88 (m, 2H),
1.19-1.04 (m, 2H), 0.42 (t, J=7.8Hz, 3H).
工程2:5-ヒドロキシ-4-(2-(4-メトキシフェニル)ナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物No.1-010)の合成
5-(n-ブチリルオキシ)-4-(2-(4-メトキシフェニル)ナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン127mg及びテトラヒドロフラン2mlの混合溶液に、室温にて1mol/l水酸化カリウム水溶液0.72mlを添加した。添加終了後、反応混合物を室温にて18時間撹拌した。撹拌終了後、反応混合物中の溶媒を減圧下にて留去した。得られた残留物に、35質量%塩酸をpH1になるまで添加した後、析出した固体をろ取し、目的物91mgを白色固体として得た。
融点:266-268℃
1H-NMR:δ7.99 (d, J=8.7Hz, 1H), 7.93-7.89(m, 1H),
7.58-7.44 (m, 4H), 7.28-7.23 (m, 2H), 6.84-6.80 (m, 2H),
5.16 (brs, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 2.17 (s, 3H).
〔合成例2〕4-(5-フルオロ-2-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物No.1-004)の合成
工程1:4-(5-フルオロ-2-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-(n-ブチリルオキシ)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物No.1-003)の合成
4-(5-フルオロ-2-ブロモ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-(n-ブチリルオキシ)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン120mg及びトルエン5mlの混合溶液に、リン酸カリウム175mg、(4-メトキシフェニル)ボロン酸64mg及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム30mgを添加した。添加終了後、反応容器内を窒素ガスで置換した。置換終了後、反応混合物を110℃にて3時間撹拌した。撹拌終了後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=10:90~40:60のグラジエント)にて精製し、目的物101mgを淡黄色固体として得た。
融点:151-156℃
1H-NMR:δ7.36-7.33 (m, 2H), 7.27-7.23 (m, 1H), 7.05-6.91 (m, 4H),
3.83 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.63 (s, 3H), 2.24 (s, 3H),
2.20-2.00 (m, 2H), 1.40-1.27 (m, 2H), 0.54 (t, J=7.8Hz, 3H).
工程2:4-(5-フルオロ-2-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物No.1-004)の合成
4-(5-フルオロ-2-(4-メトキシフェニル)-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-(n-ブチリルオキシ)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン101mg、テトラヒドロフラン4ml及びメタノール4mlの混合溶液に、水酸化カリウム200mg及び水2mlを添加した。添加終了後、室温にて5時間撹拌した。撹拌終了後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物に水5mlを添加した後、氷冷下、pH2以下になるまで1mol/l塩酸を添加した。生じた固体をろ取し、水2ml及びヘキサン2mlで順に洗浄し、目的物62mgを白色固体として得た。
融点:253-256℃
1H-NMR:7.34-7.29 (m, 3H), 7.07-6.93 (m, 4H), 5.52 (brs, 1H),
3.84 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 2.23 (s, 3H).
本発明化合物は、前記製造法及び実施例に準じて製造することができる。合成例1乃至合成例2と同様に製造した本発明化合物に包含されるピリダジノン化合物を第3表に示すが、本発明に包含されるピリダジノン化合物これらのみに限定されるものではない。
尚、表中、Meはメチルを表し、同様にPr-nはノルマルプロピルを、Phはフェニルをそれぞれ表し、「=」の表記は二重結合を、「≡」の表記は三重結合を表す。
表中の「m.p.」は融点を表す。また融点の欄における「*1」との記載は化合物の性状が油状又は樹脂状であったことを意味する。
また、表中、D-1の表記は下記の構造を表す。置換位置を表す番号は、構造式に於いて記された番号に対応するものであり、置換基の記載がないものは無置換であることを表す。
Figure 2022032709000023
また、表中、(Zの欄における置換位置を表す番号は、構造式に於いて記された番号に対応するものであり、「-」の記載は無置換であることを表す。
[第3表]
Figure 2022032709000024
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No. X (Z1)n R1 R2 R3 G m.p.[℃]
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1-001 NMe - Me Me D-1 H 112-119
1-002 NMe - Me Me D-1 C(O)Me 154-156
1-003 NMe 5-F Me Me D-1(4-OMe) C(O)Pr-n 151-156
1-004 NMe 5-F Me Me D-1(4-OMe) H 253-256
1-005 -CH=CH- - Me Me D-1 H 255-257
1-006 -CH=CH- - Me Me D-1(2-OMe) H 253-254
1-007 -CH=CH- - Me Me D-1(2-OMe) C(O)Pr-n *1
1-008 -CH=CH- - Me Me D-1(3-OMe) H 227-229
1-009 -CH=CH- - Me Me D-1(3-OMe) C(O)Pr-n *1
1-010 -CH=CH- - Me Me D-1(4-OMe) H 266-268
1-011 -CH=CH- - Me Me D-1(4-OMe) C(O)Pr-n 144-146
1-012 -CH=CH- - Me Me D-1(4-F) H 291-292
1-013 -CH=CH- - Me Me D-1(4-F) C(O)Pr-n 153-155
―――――――――――――――――――――――――――――――――
第3表に示す本発明化合物及び合成中間体のうち、融点の記載のない化合物のH-NMRスペクトルデータを第4表に示す。
[第4表]
――――――――――――――――――――――――――――――――――
No. 1H-NMR
――――――――――――――――――――――――――――――――――
1-007 δ7.85-7.81 (m, 2H), 7.51-7.42 (m, 4H), 7.27-7.16 (m, 2H),
6.91-6.79 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.77 (s, 3H),
2.09-1.99 (m, 5H), 1.26-1.11 (m, 2H), 0.47 (t, J=7.8Hz, 3H).
1-009 δ7.92 (d, J=8.7Hz, 1H), 7.86-7.83 (m, 1H), 7.53-7.41 (m, 4H),
7.23-7.18 (m, 1H), 6.94-6.90 (m, 2H), 6.83-6.79 (m, 1H),
3.79 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 2.00-1.89 (m, 2H),
1.19-1.04 (m, 2H), 0.41 (t, J=7.5Hz, 3H).
――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔参考例1〕5-(n-ブチリルオキシ)-4-(2-ヨードナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オンの合成
工程1:2-(2-ヨードナフタレン-1-イル)-N-メチルアセトヒドラジドの合成
2-(ナフタレン-1-イル)酢酸10.0g及びN,N-ジメチルホルムアミド200mlの混合溶液に、酢酸パラジウム602mg、ヨードベンゼンジアセテート17.3g、ヨウ素13.6gを添加した。添加終了後、反応容器内を窒素ガスで置換した。置換終了後、遮光条件下、60℃にて8時間撹拌した。撹拌終了後、得られた反応混合物に1mol/l塩酸50mlを添加し、酢酸エチルにて抽出した(100ml×2回)。得られた有機層を、5質量%亜硫酸水素ナトリウム水溶液50ml、水50mlの順で洗浄した後、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物をジクロロメタン100mlに溶解させ、ペンタフルオロフェノール9.88gを添加した。添加終了後、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩10.3gを添加した。添加終了後、室温にて30分撹拌した。撹拌終了後、得られた反応混合物を、水100ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30mlの順で洗浄した。得られた有機層を飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=1:99~5:95のグラジエント)にて精製し、2-(2-ヨードナフタレン-1-イル)酢酸パーフルオロフェニルを含む混合物10.6gを得た。メチルヒドラジン硫酸塩10.6g、トリエチルアミン14.9g及びジクロロメタン80mlの混合溶液を調製し、2-(2-ヨードナフタレン-1-イル)酢酸パーフルオロフェニルを含む混合物及びジクロロメタン20mlの混合溶液を添加した。添加終了後、反応混合物を0℃にて30分撹拌した。撹拌終了後、得られた反応混合物を1mol/l塩酸60ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlの順で洗浄した後、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=30:70~100:0のグラジエント)にて精製し、2-(2-ヨードナフタレン-1-イル)-N-メチルアセトヒドラジド3.95gを褐色固体として得た。
融点:156-158℃
工程2:5-ヒドロキシ-4-(2-ヨードナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オンの合成
2-(2-ヨードナフタレン-1-イル)-N-メチルアセトヒドラジド3.95g及
びエタノール20mlの混合溶液に、ピルビン酸エチル2.70gを添加した。添加終了後、還流下、6時間撹拌した。撹拌終了後、水50gを添加し、酢酸エチルにて抽出した(50ml×2回)。得られた有機層を、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物及びアセトニトリル25mlの混合溶液に、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン3.59gを添加した。添加終了後、還流下、2時間撹拌した。撹拌終了後、35質量%塩酸2.50ml及び水20mlを添加し、ジクロロメタン100mlで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=30:70~50:50のグラジエント)にて精製し、目的物2.45gを淡橙色固体として得た。
融点:220-223℃
1H-NMR:δ7.99 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.88 (d, J=8.4Hz, 1H),
7.68 (d, J=9.0Hz, 1H), 7.57-7.43 (m, 3H), 5.20 (brs, 1H),
3.82 (s, 3H), 2.40 (s, 3H).
工程3:5-(n-ブチリルオキシ)-4-(2-ヨードナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オンの合成
5-ヒドロキシ-4-(2-ヨードナフタレン-1-イル)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン1.00g及びジクロロメタン5mlの混合溶液に、トリエチルアミン263mg、n-ブチリルクロリド278mgを添加した。添加終了後、氷冷下、1時間撹拌した。撹拌終了後、得られた反応混合物にジクロロメタン20ml、水20mlを添加し、有機層を分離した。得られた有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物にジイソプロピルエーテル3mlを添加し、析出した固体をろ取することで、目的物770mgを淡褐色固体として得た。
融点:124-126℃
1H-NMR:δ7.91 (d, J=9.0Hz, 1H), 7.81-7.77 (m, 1H),
7.58 (d, J=8.7Hz, 1H), 7.50-7.37 (m, 3H), 3.88 (s, 3H),
2.31 (s, 3H), 2.01 (t, J=7.2Hz, 2H), 1.17-1.01 (m, 2H),
0.41 (t, J=7.5Hz, 3H).
〔参考例2〕4-(5-フルオロ-2-ブロモ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-(n-ブチリルオキシ)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オンの合成
工程1:2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)酢酸メチルの合成
2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1H-インドール-3-イル)酢酸メチル1.26g及びN,N-ジメチルホルムアミド5mlの混合溶液に、炭酸カリウム1.22g及びヨウ化メチル687mgを添加した。添加終了後、室温にて18時間撹拌した。撹拌終了後、水40mlを添加し、ジエチルエーテル80mlで抽出した。得られた有機層を、水40mlで洗浄した後、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=10:90~30:70のグラジエント)にて精製することで、目的物790mgを淡黄色固体として得た。
融点:92-94℃
1H-NMR:δ7.21-7.16 (m, 2H), 6.95 (td, J=8.7, 2.4Hz, 1H),
3.75 (s, 3H), 3.73 (s, 2H), 3.67 (s, 3H).
工程2:2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)酢酸の合成
2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)酢酸メチル790mg及びテトラヒドロフラン4mlの混合溶液に、水酸化ナトリウム210mg及び水2mlを添加した。添加終了後、室温にて16時間撹拌した。撹拌終了後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物に、1mol/l塩酸10mlを添加し、酢酸エチル20mlで抽出した。得られた有機層を、水20mlで洗浄した後、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去することで、目的物690mgを淡黄色固体として得た。
融点:86-89℃
1H-NMR:δ7.21-7.16 (m, 2H), 6.95 (td, J=9.0, 2.4Hz, 1H),
3.76 (s, 2H), 3.75 (s, 3H).
工程3:2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-N-メチルアセトヒドラジドの合成
2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)酢酸690mg及びジクロロメタン4mlの混合溶液に、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩462mg及びペンタフルオロフェノール443mgを室温にて添加した。添加終了後、室温にて2時間撹拌した。別の反応容器で調製したメチルヒドラジン硫酸塩695mg及びジクロロメタン2mlの混合溶液に、トリエチルアミン975mgを添加した。添加終了後、室温にて1時間撹拌した。撹拌終了後、反応混合物に、先に調製した2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)酢酸、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩及びペンタフルオロフェノールの混合物を水冷下にて添加した。添加終了後、室温にて2時間撹拌した。撹拌終了後、反応混合物に水5mlを添加し、有機層を分離した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mlで洗浄した後、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物を、ジイソプロピルエーテル3mlで洗浄し、目的物544mgを淡桃色固体として得た。
融点:98-100℃
1H-NMR(DMSO-d6):δ7.48-7.43 (m, 1H), 7.22 (dd, J=9.9, 2.4Hz, 1H),
6.98 (td, J=8.7, 2.4Hz, 1H), 4.83 (brs, 2H), 3.90 (s, 2H),
3.72 (s, 3H), 3.00 (s, 3H).
工程4:2-(2-(2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)アセチル)-2-メチルヒドラジニリデン)プロピオン酸エチルの合成
2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-N-メチルアセトヒドラジド544mg及びエタノール4mlの混合溶液に、ピルビン酸エチル603mgを添加した。添加終了後、室温にて18時間撹拌した。撹拌終了後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた残留物をジイソプロピルエーテル4mlで洗浄することで目的物537mgを淡赤色固体として得た。
融点:104-109℃
1H-NMR:δ7.28 (dd, J=9.6, 1.8Hz, 1H),
7.17 (dd, J=9.0, 2.4Hz, 1H), 6.93 (td, H=9.0, 2.4Hz, 1H),
4.36 (q, J=7.2Hz, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.74 (s, 3H),
3.36 (s, 3H), 2.21 (s, 3H), 1.39 (t, J=7.2Hz, 3H).
工程5:4-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オンの合成
2-(2-(2-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)アセチル)-2-メチルヒドラジニリデン)プロピオン酸エチル537mg及びアセトニトリル5mlの混合溶液に、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン593mgを添加した。添加終了後、80℃にて4時間撹拌した。撹拌終了後、減圧
下にて溶媒を留去した。得られた残留物を、クロロホルム30mlに溶解させ、氷冷下、1mol/l塩酸10mlを添加した。添加終了後、同温にて30分撹拌した後、有機層を分離した。得られた有機層を、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物を、ジイソプロピルエーテル4mlで洗浄することで、目的物335mgを褐色固体として得た。
融点:189-194℃
1H-NMR:δ7.29 (dd, J=9.0, 3.9Hz, 1H), 7.05-6.94 (m, 2H),
5.62 (brs, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 2.21 (s, 3H).
工程6:4-(5-フルオロ-2-ブロモ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-(n-ブチリルオキシ)-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オンの合成
4-(2-ブロモ-5-フルオロ-1-メチル-1H-インドール-3-イル)-5-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピリダジン-3(2H)-オン335mg及びジクロロメタン5mlの懸濁液に、トリエチルアミン110mg及びn-ブチリルクロリド107mgを添加した。添加終了後、室温にて2時間撹拌した。撹拌終了後、水10mlを添加し、ジクロロメタン5mlにて抽出した。得られた有機層を、飽和食塩水・無水硫酸ナトリウムの順で脱水・乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n-ヘキサン=15:85~30:70のグラジエント)にて精製することで、目的物220mgを白色固体として得た。
融点:149-151℃
1H-NMR:7.23-7.18 (m, 1H), 6.99-6.92 (m, 2H), 3.84 (s, 3H),
3.79 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.20-2.04 (m, 2H),
1.38-1.30 (m, 2H), 0.56 (t, J=7.5Hz, 3H).
試験例
次に、本発明化合物の除草剤としての有用性について、以下の試験例において具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
〔試験例1〕湛水条件における雑草発生前処理による除草効果試験
1/10000アールのワグネルポットに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とした。タイヌビエの種子を上記カップに混播した後、2.5葉期のイネ苗を移植した。播種当日、配合例2に準じて調製した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、水面に処理した。カップを25乃至30℃の温室内に置いて植物を育成し、薬剤処理3週間後に、各種植物に対する影響を下記の判定基準に従い調査した。結果を第5表に示す。
判定基準
5 … 殺草率 90%以上 (ほとんど完全枯死)
4 … 殺草率 70%以上90%未満
3 … 殺草率 40%以上70%未満
2 … 殺草率 20%以上40%未満
1 … 殺草率 5%以上20%未満
0 … 殺草率 5%以下 (ほとんど効力なし)
〔試験例2〕湛水条件における雑草生育期処理による除草効果試験
1/10000アールのワグネルポットに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とした。タイヌビエ及びイヌホタルイの種子を上記カップに混播し、25乃至30℃の温室内に置いて植物を育成した。タイヌビエ及びイヌホタルイが1乃至2葉期に達したとき、配合例2に準じて調製した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、水面に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する影響を試験例
1の判定基準に従って調査した。結果を第6表に示す。
〔試験例3〕茎葉処理による除草効果試験
1/10000アールのワグネルポットに沖積土壌を入れた後、水を入れて混和し、水深0.1乃至0.5cmの条件とした。イヌビエ、アゼガヤ、コゴメガヤツリ及びイネの種子を播種し、25乃至30℃の温室内に置いて植物を育成した。14日間育成したのち、配合例2に準じて調製した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、茎葉部へ小型スプレーで均一に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する影響を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第7表に示す。
〔試験例4〕土壌処理による除草効果試験
縦21cm、横13cm、深さ7cmのプラスチック製箱に殺菌した洪積土壌を入れ、エノコログサ、イタリアンライグラス、アオゲイトウ、シロザ、ハコベ、トウモロコシ、ダイズ、コムギ、ビート及びナタネの種子をそれぞれスポット状に播種し、約1.5cm覆土した。次いで配合例2に準じて調製した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、土壌表面へ小型スプレーで均一に処理した。プラスチック製箱を25乃至30℃の温室内に置いて植物を育成し、薬剤処理3週間後に、各種植物に対する影響を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第8表に示す。
〔試験例5〕茎葉処理による除草効果試験
縦21cm、横13cm、深さ7cmのプラスチック製箱に殺菌した洪積土壌を入れ、メヒシバ、エノコログサ、イヌビエ、カラスムギ、イタリアンライグラス、セイヨウヌカボ、イチビ、アオゲイトウ、シロザ、ハコベ、オオイヌノフグリ、トウモロコシ、ダイズ、コムギ、ビート及びナタネの種子をそれぞれスポット状に播種し、約1.5cm覆土した後、25乃至30℃の温室内において植物を育成した。14日間育成したのち,配合例2に準じて調製した本発明化合物の乳剤を所定の薬量になるように水で希釈し、茎葉部へ小型スプレーで均一に処理した。薬剤処理3週間後に、各種植物に対する影響を試験例1の判定基準に従って調査した。結果を第9表に示す。
尚、第5表乃至第9表中の記号は以下の意味を表す。
A:タイヌビエ、B:イヌホタルイ、D:アゼガヤ、E:コゴメガヤツリ、F:メヒシバ、G:エノコログサ、H:イヌビエ、I:カラスムギ、K:イタリアンライグラス、L:セイヨウヌカボ、M:イチビ、N:アオゲイトウ、O:シロザ、P:ハコベ、R:オオイヌノフグリ、a:移植イネ、b:直播イネ、c:トウモロコシ、d:ダイズ、e:コムギ、f:ビート、g:ナタネ
また処理薬量(g/ha)とは、1ヘクタール(1ha)当たりに換算したときに、記載した数値のグラム(g)数だけ処理されるように濃度を調製したことを表す。
[第5表]
―――――――――――――――――――――――――
No. 処理薬量 A a
(g/ha)
―――――――――――――――――――――――――
1-003 152 3 0
1-004 320 2 0
1-006 320 3 0
1-010 320 3 0
1-011 320 3 0
1-013 320 3 0
―――――――――――――――――――――――――
[第6表]
―――――――――――――――――――――――――
No. 処理薬量 A B
(g/ha)
―――――――――――――――――――――――――
1-003 152 2 0
1-011 320 3 3
―――――――――――――――――――――――――
[第7表]
―――――――――――――――――――――――――
No. 処理薬量 H D E b
(g/ha)
―――――――――――――――――――――――――
1-003 152 3 3 3 0
1-004 320 3 0 3 0
1-005 320 4 3 5 1
1-006 320 2 2 0 0
1-007 310 4 0 0 0
1-008 320 3 3 1 0
1-009 320 4 3 3 0
1-010 320 3 3 3 0
1-011 320 4 3 2 0
1-012 320 1 3 3 0
1-013 320 4 4 4 3
―――――――――――――――――――――――――
[第8表]
―――――――――――――――――――――――――――
No. 処理薬量 G K N O P c d e f g
(g/ha)
―――――――――――――――――――――――――――
1-004 320 0 0 1 0 4 0 0 0 0 0
1-005 320 3 0 4 4 0 0 2 0 0 0
1-008 320 0 0 2 3 0 0 0 0 4 0
1-009 320 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0
1-010 320 0 0 3 3 0 0 0 0 0 0
―――――――――――――――――――――――――――
[第9表]
―――――――――――――――――――――――――――
No. 処理薬量 F G H I K L M N O P R c d e f g
(g/ha)
―――――――――――――――――――――――――――
1-001 320 0 3 2 0 0 0 0 3 4 0 3 0 0 0 3 4
1-002 320 0 0 0 0 0 0 0 4 3 0 3 0 0 0 4 3
1-003 152 0 0 0 0 0 0 0 1 2 3 0 0 0 0 0 3
1-004 320 0 3 0 0 0 1 3 2 3 3 1 0 0 0 2 3
1-005 320 0 3 3 3 3 5 4 4 2 5 4 0 3 1 5 5
1-006 320 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0 3 5
1-007 310 0 3 3 2 1 0 1 2 0 3 0 0 3 0 3 5
1-008 320 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 1 0 0 0 5 5
1-009 320 3 3 0 0 4 0 3 2 3 5 4 0 0 1 5 5
1-010 320 0 0 0 0 2 0 1 0 2 4 4 0 0 0 2 4
1-011 320 0 1 0 0 2 0 0 3 1 3 4 0 2 0 3 5
1-013 320 0 3 3 0 3 3 3 3 3 5 4 1 2 1 4 5
―――――――――――――――――――――――――――
本発明のピリダジノン化合物は新規な化合物であり、イネ用、トウモロコシ用、ダイズ用、麦用、ビート用及びナタネ用の選択性除草剤として極めて有用である。

Claims (4)

  1. 式(1):
    Figure 2022032709000025
    [式中、Rは、C~Cアルキルを表し、
    は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン原子、アミノ又は-N(R)Rを表し、
    は、D-1乃至D-11を表し、
    D-1乃至D-11は下記の構造を表し、
    Figure 2022032709000026
    なお、Yの置換位置はD-1乃至D-11の芳香族環上に置換していることを表し、Yは、D-9乃至D-11の脂肪族環上に置換している事を表し、
    は、ハロゲン原子、C~Cアルキル、R22で置換された(C~C)アルキル、-OR23、-S(O)t224、-C(O)R25、-N(R26)R27、-C(=NOR30)R29、-S(O)N(R32)R33、シアノ又はニトロを表し、
    は、ハロゲン原子又はC~Cアルキルを表し、
    は、ハロゲン原子、C~Cアルキル又はC~Cアルコキシを表し、
    Xは、-N(R)-を表すか又は、
    Xは、-C(R)=C(R)-を表し、この時、Rが結合する炭素原子はRが結合する炭素原子と結合しており、Rが結合する炭素原子は式(1)のベンゼン環と結
    合しており、
    は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ(C~C)アルキル、C~Cアルキルチオ(C~C)アルキル、C~Cアルキルスルフィニル(C~C)アルキル、C~Cアルキルスルホニル(C~C)アルキル、シアノ(C~C)アルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアルコキシカルボニル、ジ(C~C)アルキルアミノカルボニル、C~Cアルキルスルホニル又はジ(C~C)アルキルアミノスルホニルを表し、
    は、水素原子、C~Cアルキル、ハロゲン原子又はC~Cアルコキシを表し、
    は、水素原子、C~Cアルキル、ハロゲン原子又はC~Cアルコキシを表し、
    及びRは、各々独立して、ベンジル又は(R13p5で置換されたベンジルを表し、
    Gは、水素原子、C~Cアルキル、Rで置換された(C~C)アルキル、-C(O)R10、-S(O)11又は-C(S)R12を表し、
    は、ハロゲン原子、シアノ、-C(O)R16、-OC(O)R17、C~Cアルコキシ又はフェニルを表し、
    10は、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルコキシ、ジ(C~C)アルキルアミノ、C~Cアルキルチオ、フェニル、U-1乃至U-4又は(R34p5で置換されたフェニルを表し、
    11は、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、ジ(C~C)アルキルアミノ、フェニル又は(R34p5で置換されたフェニルを表し、
    12は、C~Cアルキル又はフェニルを表し、
    13は、C~Cアルキル又はC~Cアルコキシを表し、
    16は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ又はフェニルを表し、
    17は、C~Cアルキル又はC~Cアルコキシを表し、
    22は、C~Cアルコキシ又はハロゲン原子を表し、
    23は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cハロアルキル、C~Cアルコキシ(C~C)アルキル、C~Cアルキルチオ(C~C)アルキル、C~Cアルキルスルフィニル(C~C)アルキル又はC~Cアルキルスルホニル(C~C)アルキルを表し、
    24は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルケニル、C~Cアルキニル、C~Cシクロアルキル、C~Cアルキルチオ(C~C)アルキル、C~Cアルキルスルフィニル(C~C)アルキル又はC~Cアルキルスルホニル(C~C)アルキルを表し、
    25は、水素原子、-OH、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、アミノ又はジ(C~C)アルキルアミノを表し、
    26は、水素原子、C~Cアルキル、C~Cアルキルカルボニル、C~Cアルコキシカルボニル又はC~Cアルキルスルホニルを表し、
    27は、水素原子又はC~Cアルキルを表し、
    29及びR30は、各々独立して、水素原子又はC~Cアルキルを表し、
    32及びR33は、各々独立して、水素原子又はC~Cアルキルを表し、
    34は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、ハロゲン原子又はC~Cハロアルキルを表し、
    U-1乃至U-4は下記の構造を表し、
    Figure 2022032709000027
    なお、Yは、U-1乃至U-4の脂肪族環上に置換している事を表し、
    はC~Cアルキル、C~Cアルコキシ又はハロゲン原子を表し、
    nは、0、1、2、3又は4の整数を表し、
    p5は、1、2、3、4又は5の整数を表し、
    t2は、0、1又は2の整数を表し、
    t3は、0、1、2又は3の整数を表し、
    t4は、0、1、2、3又は4の整数を表し、
    t5は、0、1、2、3、4又は5の整数を表し、
    t6は、0、1、2、3、4、5又は6の整数を表し、
    t8は、0、1、2、3、4、5、6、7又は8の整数を表し、
    t10は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の整数を表す。]で表されるピリダジノン化合物又はその塩。
  2. は、C~Cアルキルを表し、
    は、D-1を表し、
    は、ハロゲン原子又は-OR23を表し、
    は、C~Cアルキルを表し、
    は、水素原子を表し、
    は、水素原子を表し、
    Gは、水素原子又は-C(O)R10を表し、
    10は、C~Cアルキルを表し、
    23は、C~Cアルキルを表し、
    は、ハロゲン原子を表し、
    nは、0又は1の整数を表し、
    t5は、0又は1の整数を表す請求項1に記載のピリダジノン化合物又はその塩。
  3. 請求項1乃至請求項2に記載のピリダジノン化合物及びその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する農薬。
  4. 請求項1乃至請求項2に記載のピリダジノン化合物及びその塩から選ばれる1種以上を有効成分として含有する除草剤。
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