JP2022032374A - システムベッド - Google Patents
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Abstract
Description
本願において、長さとは、システムベッドを室内の壁面に沿って配置するとき、壁面に沿う水平方向(床面に平行な方向)の寸法であり、幅とはこれに直交し、壁面に直角な方向の寸法である。なお、壁面との関係でなく、平面視で略長方形をなすロフトベッドに対して、その長辺方向の寸法を長さ、短辺方向の寸法を幅とすることもある。
また、壁面側を奥側、それと反対側を手前側または前側ということにする。さらに壁面に向かって見たときの前面側を正面とする。左右は正面に向かったときの方向である。
このため、ベッドと作業テーブルを上下に配置し、作業テーブルに向かう作業はベッド下でおこなうようになっている。
そこで、作業テーブルに向かって作業するときは、システムベッドの外側へ座ることになり、作業スペースをコンパクトにできない。しかも、頭の近くにベッドが存在するので、これが鬱陶しく、かつぶつからないように注意しなければならず、快適な作業を困難にする。さらに、ベッドを使用しないときも、ベッドが見え、しかもベッドの上に置いた布団等の収納物も見えてしまうので、すこぶる外観が悪くなる。
しかし、この場合には、作業中の頭の上をベッドが覆うので、なおさら鬱陶しく、かつ不意に立ち上がるとぶつかることがある。しかも、作業エリアへ入るときは、ベッドに頭をぶつけないように、頭を下げ、腰を屈めて入らなければならないという面倒がある。このため快適な作業が損なわれることになる。
したがって、ベッド不使用時の外観向上並びに作業テーブルでの作業を快適にできるようにすることが望まれている。
このため、作業テーブルに向かって座ろうとするとき頭がロフトベッドの前部とぶつかりにくくなる。また、作業テーブルに向かって座ったとき頭上を覆うロフトベッドの部分が少なくなるので、作業中における鬱陶しさが少なくなり、かつ不意に立ち上がったとき頭がぶつかりにくくなる。
このため、可動部の底部は室内の装飾となる内装材の一つとして機能し、ベッドの存在や、ベッド上に置かれた布団等の収納物を見せなくする。
また、頭上に覆うものがなくなるので、鬱陶しさがなくなる。
このため、ベッドを使用するときは、可動部を倒伏状態にすることで十分な面積のベッドにして快適に使用できる。
さらに、ベッドを不使用状態にするときは、可動部を起立状態とすることにより、ベッドエリアを塞いで外観されないようにするので、ロフトベッドが存在しないかのように見せて、外観性を向上させる。
さらに、作業テーブルに向かって座ったとき、頭の上方を覆うベッドの部分がなくなるので、鬱陶しさがなくなり、かつ不意に立ち上がっても、頭をベッドへぶつけにくくなる。したがって、ベッド下での快適な作業を可能にする。
まず、図1~図7を中心にして、ベッド使用時状態のシステムベッド10について説明する。なお、図1~図7はベッドの使用状態、図8~Z11は不使用時に係るものである。システムベッド10は、上方のロフトベッド20を有する上部構造と、下方の作業テーブル30を有する下部構造とで構成されている(図2、図3参照)。
この枠体が形成する空間は、ロフトベッド20により上下に分割され、上方はベッドエリア11、下方は作業エリア12になっている。ベッドエリア11は上部構造に含まれ、作業エリア12は下部構造に含まれる。
作業テーブル30の下方は収納スペースをなし、ここには、中央に椅子40が配置され、その左右には袖机41,42が間隔を持って配置される。各袖机41,42にはそれぞれ適宜数の引き出しが設けられている。
袖机41,42は、作業テーブル30へ固定されず、作業テーブル30の下へ出し入れ自在になっている。
また、作業テーブル30の中央下側には引き出し31が、左右の袖机41,42間に設けられている。引き出し31は必要により設けられる。
また、ハシゴ50の下端が床面上に当接することにより、ハシゴ50が可動部22における左側枠13側の支持にもなっている(図2)。
作業テーブル30の高さをH1、ロフトベッド20の高さをH2とする。
作業者Mが椅子40に腰掛けた状態で、作業テーブル30上にて快適に作業できる高さになっている。なお、作業テーブル30の大きさも作業者Mにとって十分な作業スペースが得られるように設定される。
システムベッド10の幅Wは、ロフトベッド20の幅が可変であるため、ベッド使用時におけるシステムベッド10の最大幅であり、可動部22を倒伏状態にしたときその前縁22aより突出するラッチ54を含む(図3)。
図2に示すように、左側枠13と右側枠15は幅を異にし、左側枠13の幅W1よりも右側枠15の幅W2が大きい(W1<W2)。
左側枠13は、ロフトベッド20の常設部21、作業テーブル30並びに両袖机41及び42を側方から覆うためのものでもある。幅W1とすることによりこれらを覆い、左側枠13の前端部は、作業テーブル30の前縁部30aに一致している。
なお、倒伏状態における可動部22の前縁部22aは、左側枠13の前端部よりもさらにAなる寸法で前方へ突出している。
したがって、その幅W2はW1より長く、常設部21及び作業テーブル30の前縁部30aよりもさらに前方へ突出している。その突出量はBなる寸法である。
ロフトベッド20の幅BWは、左側枠13及び右側枠15の幅W1、W2よりも大きい。なお、左側枠13の幅W1は作業テーブル30の幅とほぼ同じである。
常設部21の長さ方向両端部は、左側枠13及び右側枠15の内面へボルト止め等により、常時水平状態の寝た状態になるように固定されている。
可動部22は、常設部21と連続平面をなすように寝る倒伏状態(図5)と、起立状態(図10参照)とに可変である。
ベッド使用時の可動部22は、右側枠15より若干長く前方へ突出し、必要なベッドの幅BWを確保している(図2)。
作業テーブル30の長さL2は、ロフトベッド20の長さL1よりも、ロッカー43の長さL3だけ短い(図1)。作業テーブル30の幅W3は左側枠13の幅W1とほぼ同じである(背板14の板厚だけ狭い)。
作業テーブル30の面積は、作業テーブル30の上における十分な作業スペースを形成している。したがって、作業テーブル30の幅W3を右側枠15の幅W2と同じ程度に拡大する必要はない。
なお、底面22bは外観部として壁紙等の装飾材を設ける等、室内の内装材と同様の装飾的処理が施されている。
このようにすることで、作業テーブル30の使用時に、椅子40がロッカー43より前方へ突出せずに収納され、作業テーブル30での作業をしないときにおけるシステムベッド10がコンパクトになる。
遮光カバー32と背板14の間には、直管状をなす蛍光灯又はLEDの照明33が、遮光カバー32と平行し、ほぼ同じ長さで設けられている。
左側の柱51の上端は、ユニバーサル形式のジョイント53により、可動部22の前縁22aへ取り付けられている。
したがって、ハシゴ50は、ジョイント53を中心に回動可能となり、正面視で上下方向の使用状態と、略水平にガード24に重なってその長さ方向へ延びる収納状態(図1の仮想線)とに可変である。
柱51の下端には球状アジャスター55が設けられ、ハシゴ50の立て掛け時における角度を調整可能になっている(図2参照)。
このシステムベッド10は、身長が1.5m程度の未成年者を標準として構成されている。但し、2m程度以下の身長で使用可能である。各部の具体的な寸法例は以下の通りである。
システムベッド10の高さH=1.8m、作業テーブル30の高さH1=50~70cm、ロフトベッド20の高さH2=1.5m、H1とH2の差Δh1=80~100cm、HとH2との差Δh2=30cm
システムベッド10の長さL=2.1m、ロフトベッド20の長さL1=2.03m、作業テーブル30の長さL2=1.58m、ロッカー43の長さL3=45cm
システムベッド10の幅W=1.05m(ラッチ54が5cmの場合)、左側枠13の幅W1=70cm、右側枠15の幅W2=90cm、作業テーブル30の幅W3=66.5cm
ロフトベッド20の幅BW=1m、常設部21の幅BW1=70cm、可動部22の幅BW2=30cm
作業テーブル30の引き込み量A=30cm、倒伏状態における可動部22の前縁22aが右側枠15の前端から突出する量B=10cm
このように構成すると、図10において、椅子40に座った作業者Mの頭とベッドとのクリアランスC=10~30cmとなり、十分なクリアランスが確保される。
H1は作業者の座高を基準に決定される。作業者Mが椅子40に腰掛けた状態で、作業テーブル30上にて快適に作業できる高さになっている。なお、作業テーブル30の幅はほぼW1であるが、この幅も作業者Mにとって十分なスペースとなるように設定される。
Δh1は作業テーブル30の上方空間が快適な作業スペースとなるように設定される。
Δh2はベッド使用時における妥当なガード高さとなるように設定される。
H2はΔh1とΔh2を勘案して設定される。
また、可動部22の右側前端部は、底面がL字形金具44により支持される(図9参照)。左側前端部は下端が床Fに当接したハシゴ50により支持されている(図2)。したがって、安定した倒伏状態になっており、十分に広い幅BWなるベッドとして快適に使用できる。
起立状態の可動部22は、図9の丸囲み拡大部に示すような適当なロック18により右側枠15の上部へ固定される。この例のロック18は伸縮ロッド19を備え、この伸縮ロッド19(ロック部)を右側枠15に設けられているロック穴17へ嵌合する。これにより、可動部22は起立状態を維持する。
その結果、図8に示すように、ベッドエリア11は可動部22の底面22bにより塞がれ、ロフトベッド20の存在をうかがえなくする。また、常設部21上に置いた布団などの収納物品25も外観されない。
このとき、可動部22の幅BW2を左側枠13等がロフトベッド20より上方へ突出する高さ△h2と同程度にすれば、ベッドエリア11を確実に塞ぐことができる。
しかも、作業状態から不意に立ち上がっても、頭がベッドにぶつかるおそれが少なくなり、快適さが増進する。
例えば、システムベッド10は、ロフトベッド20を有する上部構造と、作業テーブル30を有する下部構造からなるものであれば、各部もしくは各部における細部を組み立て式にしたものや、展開式にしたもの等、いかなる構成のものでもよい。
作業テーブル30の前縁30aの位置は、起立した可動部22の底面22bに沿って垂下する線Dと重なる位置もしくはこれより奧側へ引き込んだ位置にすることが好ましい(図5、10参照)。ただし、常設部21と可動部22の分割部、すなわち分割線Vを垂下したものと重なる位置程度にしてもよい。この位置ならば、頭がベッド側へぶつかりにくくなる。
ロック18は、伸縮ロッド19を有するものばかりでなく、公知のものが種々可能である。
ヒンジ23も平蝶番形式に限らず公知のものが種々可能である。
ジョイント53はボールジョイントに限らず公知のものが種々可能である。
ラッチ54は図示のものに限らず、ハシゴ50を係止する種々の構造が可能である。
このため、ベッドを使用するときは、可動部を倒伏状態にすることで十分な面積のベッドにして快適に使用できる。
さらに、ベッドを不使用状態にするときは、可動部を起立状態とすることにより、ベッドエリアを塞いで外観されないようにするので、ロフトベッドが存在しないかのように見せて、外観性を向上させる。
まず、図1~図7を中心にして、ベッド使用時状態のシステムベッド10について説明する。なお、図1~図7はベッドの使用状態、図8~図11は不使用時に係るものである。システムベッド10は、上方のロフトベッド20を有する上部構造と、下方の作業テーブル30を有する下部構造とで構成されている(図2、図3参照)。
したがって、その幅W2はW1より長く、常設部21及び作業テーブル30の前縁部30aよりもさらに前方へ突出している。倒伏状態における可動部22の前縁部22aは、右側枠15の前端部よりもさらに前方へ突出している。その突出量はBなる寸法である。
作業テーブル30の面積は、作業テーブル30の上における十分な作業スペースを形成している。したがって、作業テーブル30の幅W3を右側枠15の幅W2と同じ程度に拡大する必要はない。
なお、底面22bは外観部として壁紙等の装飾材を設ける等、室内の内装材と同様の装飾的処理が施されている。
起立状態の可動部22は、図8の丸囲み拡大部に示すような適当なロック18により右側枠15の上部へ固定される。この例のロック18は伸縮ロッド19を備え、この伸縮ロッド19(ロック部)を右側枠15に設けられているロック穴17へ嵌合する。これにより、可動部22は起立状態を維持する。
その結果、図9に示すように、ベッドエリア11は可動部22の底面22bにより塞がれ、ロフトベッド20の存在をうかがえなくする。また、常設部21上に置いた布団などの収納物品25(図10)も外観されない。
Claims (5)
- ロフトベッド(20)を有する上部構造と、作業テーブル(30)を有する下部構造からなり、ロフトベッド(20)の上方をベッドエリア(11)、下方を作業エリア(12)とし、この作業エリア(12)内に設けた作業テーブル(30)の前縁をロフトベッド(20)の前縁よりも奧側へ引き込ませたシステムベッドにおいて、
ロフトベッド(20)は、長さ方向に沿って分割された常設部(21)と手前側の可動部(22)とを備え、
常設部(21)は、奥側へ常時寝た状態で配置され、可動部(22)は、横に寝た倒伏状態と、上下方向に立てられた起立状態とに可変であり、
作業テーブル(30)は、ロフトベッド(20)の下方へ常設部(21)と平行に設けられ、手前側の端部である前縁(30a)は、倒伏状態にある可動部(22)の前縁(22a)よりも奧側へ引き込まれていることを特徴とする。 - 作業テーブル(30)の前縁(30a)は、常設部(21)と可動部(22)の前端位置(D)の下方にてほぼ同じ位置にあることを特徴とする。
- 可動部(22)は、起立させたとき、底部(22b)がベッドエリア(11)を隠す目隠しをなすことを特徴とする。
- 可動部(22)の底部(22b)が外観部として装飾されていることを特徴とする。
- ロフトベッド(20)への昇降を可能にするハシゴ(50)を有するとともに、このハシゴ(50)は、上下方向に配置する起立状態と、ロフトベッド(20)に略平行に配置した収納状態とに可変であり、
収納状態にして可動部(22)と一緒に回動させたベッドエリア(11)内へ収納することを特徴とする。
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