JP2022030638A - 打抜き板の搬送装置及び搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】打抜き板を効率的に積層することができ、作業負担を軽減させることができる搬送装置及び搬送方法を提供する。【解決手段】搬送装置10は、搬送体21の機内位置にて、下金型11側から落下する打抜き板1を載置面部20上に積層するためのガイド体23であって、その載置面部20上に複数枚の当該打抜き板1を揃えて重ね合わせるように案内するガイド体23と、このガイド体を、下金型11と載置面部20との間にわたって進出させて打抜き板1を案内する進出位置と、搬送体21の移動の際に他の部材と干渉しないように当該ガイド体23を退避させる退避位置と、に進退させる進退機構24と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、打抜き板の搬送装置及び搬送方法に関する。
従来より、モータ等で用いられる積層鉄心は、プレス機により鉄心用鋼板を打ち抜くことで打抜き板を形成し、その打抜き板を複数枚積層することにより製造される(例えば特許文献1参照)。
即ち、積層鉄心としての固定子鉄心或いは回転子鉄心は、前記プレス機により打抜き板を打ち抜く打抜工程、その打抜き板を積層する積層工程、溶接等の固定手段で積層鉄心として相互に固着する溶接工程等を経て、コイル或いは永久磁石が組み込まれる。
ところで、固定子鉄心や回転子鉄心における、打抜き板の積層枚数は例えば50枚を超えており、何れの鉄心の製造工程においても、特にはプレス機から搬送される打抜き板を積層するに際し、膨大な作業が発生する。
具体的には図7に例示するように、プレス機における金型100の下方には、ベルトコンベア101が配置されており、金型100で打抜かれた打抜き板1は、ベルトコンベア101上に落下し、そのベルトコンベア101の搬送方向下流側の整列作業台102へ水平搬送される。
整列作業台102では、次工程たる溶接工程に備えて、打抜き板1を所定枚数、向きを揃えて整列させる。ここで、前記プレス機では比較的高速での打ち抜きが可能であり、又、多くの打抜き板1は、金型100から落下中に姿勢が崩れ、ベルトコンベア101上で当該打抜き板1の向きや落下位置のばらつきが生じると共に当該打抜き板1の一部が互いに重なり合う状態で搬送されるため、これらを揃えて重ね合わせるのに多大な作業負担が必要となる。
特開2004-336987号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、打抜き板を効率的に積層することができ、作業負担を軽減させることができる搬送装置及び搬送方法を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、金型(11)と載置面部(20)との間にわたって、打抜き板(1)を、その自重を利用してガイド体(23)で案内し、機内位置にて効率的に積層することができる。また、打抜き板を手作業で積層していた従来構成に比して、その積層に係る作業負担を軽減させることができる。さらに、搬送体(21)を搬出位置へ移動させる際に、ガイド体は退避位置へ退避するため、搬送体の移動を妨げず且つ打抜き板の積層精度を保持することができる。
プレス機の金型側における搬送装置を示す縦断面図 搬送装置において載置面部に打抜き板を載置した状態で示す平面図 載置面部近傍をガイド体と共に拡大して示す縦断面図 (a)~(d)は、金型におけるシャッタの動作及び載置面部におけるガイド体の動作を説明するための模式図 搬送装置の電気的構成を示すブロック図 (a)及び(b)は、積層鋼板としての打抜き板を軸線方向から見た平面図及び側面図 従来例として、金型から整列作業台へ搬送される打抜き板の搬送形態を示す模式図
本発明の一実施形態について図1~図6を参照しながら説明する。図1は、プレス機の金型11と、これに付設される搬送装置10を示しており、図6(a)及び(b)は、金型11で打ち抜かれた打抜き板1の平面図及び側面図を示している。
打抜き板1は、固定子鉄心を構成する積層鋼板として積層されるものとする。図示は省略するが、固定子鉄心は、複数の打抜き板1を軸方向に積層してなり、全体として略円筒形に形成されている。固定子鉄心は、円環状をなすヨーク1aと、そのヨーク1a内周に沿って等間隔に設けられた複数のティース1bと、を一体に有する(図6(a)(b)参照)。
固定子鉄心における複数のティース1b間には、図示しない固定子巻線としてのコイルが巻装されるスロット1cを設けている。ここで、図6(a)(b)の打抜き板1において符号1a,1b,1cは、厳密には固定子鉄心のヨーク1aに相当するヨーク形成部、ティース1bに相当するティース形成部、スロット1cに相当するスロット形成部を示すものであるが、打抜き板1の「ヨーク1a」、「ティース1b」、「スロット1c」とも称し、説明を簡単化する。なお、打抜き板1は例えば、積層枚数が50枚以上もの多数枚に設定され、その積層方向へ溶接されるものとする。
続いて、固定子鉄心の製造装置2のうちプレス機乃至搬送装置10に係る構成を中心に説明する。
図1に示す製造装置2は、固定子鉄心の製造ラインにおけるプレス機の金型11、当該金型11で打ち抜かれた打抜き板1をプレス機外の搬出位置へ搬送するための搬送装置10を含む。図示は省略するが、素材となるロール状の電磁鋼板は、その巻回を解きつつプレス機側へ繰り出され、金型11における上金型と下金型との間に供給される。また、図1の金型11は、下金型のみを表すものとし、以下「下金型11」と称する。
プレス機について詳しい図示は省略するが、上金型及び下金型11は例えば、相互に対向する内周打抜き用の第1ポンチ及び第1ダイと、外周打抜き用の第2ポンチ及び第2ダイ11a(図1参照)とを有する。これにより、第1打抜き工程において、前記電磁鋼板に対し第1ポンチ及び第1ダイにより、ティース1b或いはスロット1cに相当する内周側部分を打ち抜く。次いで、第2打抜き工程において、第1打抜き工程を経た電磁鋼板に対し円環状の第2ポンチ及び第2ダイ11aでヨーク1aの外周側に相当する部分を打ち抜く。
ここで、図2は、電磁鋼板から打ち抜かれた打抜き板1を、その打ち抜き方向たる図1の上方から見た平面図を表しており、図1に示す下金型11には、打抜き板1を第2ダイ11aから落下させる抜き落とし孔12が設けられている。抜き落とし孔12は、第2ダイ11a内の打抜き空間部12a(つまり第2ポンチに対応する中空部)の下方へ連通するように形成されており、打抜き板1を収容可能に落下させる。また、下金型11には、抜き落とし孔12の周縁側に位置させて、一対のシャッタ13,13が設けられている(図1、図4参照)。シャッタ13,13は、その開放動作に伴い抜き落とし孔12から打抜き板1を落下させるものであるが、詳しくは後述する。
また、図2は、搬送装置10における下金型11下方側を部分的に示す平面図として、抜き落とし孔12から落下した打抜き板1を載置面部20で受けた状態で示す一方、図1では便宜上、載置面部20上に打抜き板1がない状態で示している。以下では、図1にX1,X2で示す載置面部20(搬送体21)の移動方向をX方向とし、同図の紙面と直交する方向をY方向とする。また、図1における上下方向は、XY平面と直交するZ方向とし、打抜き板1は、重力により前記抜き落とし孔12から下方へ落下するものとする。
図1に示すように、搬送装置10は、下金型11の下方に据え付けられた基台本体19及び基台フレーム19a、打抜き板1用の載置面部20を有する搬送体21、当該搬送体21を移動させるための移動機構22、載置面部20にて複数枚の打抜き板1を揃えて重ね合わせるためのガイド体23、当該ガイド体23を上下方向に進退させるための進退機構24を備える。
前記基台本体19の上部には、図1にX1で示す搬送方向下流側へ延びる基台フレーム19aが設けられている。基台フレーム19aは、基台本体19上部の機内位置側を一端部とし、搬送方向下流にある図示しない搬出位置側を他端部として延設されている。そして、基台を構成する基台本体19と基台フレーム19aとの夫々の上面にわたって、直動ガイド25が設けられている。直動ガイド25は、機内位置と搬出位置との間を直線上に連ねる、水平に配置されたガイドレールである。
前記搬送体21は、図1に示すように載置面部20を有する搬送体本体26、及び当該本体26に接続部21aを介して接続された接続側端部27を総称するものである。
搬送体本体26は、下面に摺動部材26cが固定されたスライダ26bと、上面に載置面部20が固定された保持プレート26aとを一体的に備える。詳しい図示は省略するが、スライダ26bは、X方向を長手方向とする略矩形板状をなしており、その下面における複数の摺動部材26cを介して直動ガイド25にスライド自在に装着されている。なお、スライダ26bは、摺動部材26cの部分に転動部材であるボールを内蔵した構成としてもよい。
図1の搬送体本体26において、保持プレート26aは、略矩形板状をなしており、スライダ26bに対して並行に保持されている。保持プレート26a上面には、抜き落とし孔12側に位置させて載置面部20が接合されている。
ここで、搬送体21の機内位置とは、同図1に示すように下金型11の直下に載置面部20が位置し、抜き落とし孔12から落下する打抜き板1を載置面部20で受ける位置を称するものである。他方、搬送体21の搬出位置とは、機内位置からX1方向へ離間した前記プレス機外となる位置であって、載置面部20から打抜き板1が搬出される位置である。
図1、図2に示すように、載置面部20は、X方向を長手方向とする略矩形板状をなしており、同X方向の寸法Lxが打抜き板1の外径寸法Dよりも充分に大きく(Lx>D、図1、図6参照)、打抜き板1を安定して載置することができる。また、載置面部20は、図2に示すY方向の寸法Lyが打抜き板1の外径寸法Dよりも若干小さく(D>Ly)、且つ保持プレート26a或いはスライダ26bのY方向の寸法Lsが打抜き板1の外径寸法Dと略同じ大きさに設定されている(Ls≒D)。このため、搬出位置において載置面部20から打抜き板1を搬出するとき、その打抜き板1における載置面部20からはみ出した部分、つまり打抜き板1下側におけるY方向両端側の隙間を利用して当該打抜き板1の持ち出しを容易に行うことができる。
図1に示すように、搬送体21における接続側端部27は、搬送体本体26のスライダ26bに比してX方向の寸法が小さいスライダ27b備え、基台フレーム19a上に位置する。接続側端部27は、そのスライダ27b下面における摺動部材27c或いは前記ボールを介して直動ガイド25にスライド自在に装着されている。
詳しい図示は省略するが、基台フレーム19aにおける搬出位置側の端部には、搬送体21用のアクチュエータたるX軸モータ28(図5にのみ図示)とギヤ機構が配設されている。前記ギヤ機構にはプーリが設けられており、図1の基台フレーム19aにおけるX2方向の端部には、プーリ29が回転自在に取付けられている。ギヤ機構のプーリとプーリ29との間には、スライダ27bの下端部(図示しない取付部)に連結された無端状のタイミングベルト30が掛装されている。
ここで、X軸モータ28を正転駆動、或いは逆転駆動させると、その回転運動が前記ギヤ機構及び前記プーリを介してタイミングベルト30に伝わることで、接続側端部27のスライダ27bを搬送体本体26のスライダ26bごとX1方向或いはX2方向へ移動させる。こうして、搬送体21は、機内位置と搬出位置との間つまりプレス機の内外を、直動ガイド25に沿って往復移動する。
上記の直動ガイド25、X軸モータ28、ギヤ機構、プーリ29、タイミングベルト30等は移動機構22に相当する。なお、移動機構22は、プーリ29やタイミングベルト30を用いた構成に限らず、スライダ26bをX方向に沿って駆動する図示しないボールねじを用いた構成としてもよい。
ガイド体23は、図3の拡大図及び図4の模式図でも例示するように、一対の棒状部23a,23bを有して構成され、両棒状部23a,23bを含む全体を「ガイド体23」と総称する。図1に示すガイド体23の進退機構24は、基台本体19に設けられるのであるが、ガイド体23そのものは搬送体本体26に設けられ、搬送体21とともに移動する。
詳細には図3に示すように、搬送体本体26には、載置面部20、保持プレート26a及びスライダ26bを夫々の板厚方向たる上下方向に貫通する孔部31,31a及び31bが設けられている。載置面部20の孔部31は、打抜き板1のヨーク1a内周に対応するように形成されている。
載置面部20の孔部31と保持プレート26aの孔部31aには、ガイド体23の棒状部23a,23bが夫々挿通され、スライダ26bの孔部31bには、そのガイド体23に下側から当接する係止部32が設けられている。
図3に示すガイド体23は、機内位置にて打抜き板1の軸線方向に延びる軸心部23cと、この軸心部23cの上下方向中間部から放射状(図2ではX方向)に延びる繋ぎ部23dと、繋ぎ部23d両端部から上方へ延びる棒状部23a,23bと、を一体的に有する。棒状部23a,23bは、図2に示すように、相互に打抜き板1の周方向に180度離間しており、スロット1c形状に合わせた扁平な棒状に形成されている。この棒状部23a,23bは、スロット1c内に挿通可能な太さの棒状のものであればよい。
なお、図3では便宜上、打抜き板1下面と載置面部20上面との間に隙間を空けて示しているが、打抜き板1を載置面部20上に隙間無く載置し、積層可能であることは勿論である。また、図4(a)~(d)の模式図では便宜上、ガイド体23について棒状部23a,23bのみを誇張して表すものとし、軸心部23cや繋ぎ部23dの図示を省略している。
図1に示すように、基台本体19の上部には、下金型11の抜き落とし孔12に対応する位置に、つまり機内位置にある搬送体21のガイド体23に対応する位置に、進退機構24用の取付孔33が形成されている。取付孔33には、ガイド体23と同軸をなすZ軸シリンダ35が収容されるようにして取付けられている。Z軸シリンダ35は、ガイド体23を軸心部23cの下端側から突き上げるロッド35aを有し、ガイド体23を進退させる進退機構24として機能する。
図4(a)(d)では、Z軸シリンダ35のロッド35aが下降しており、ガイド体23において棒状部23a,23bが下金型11から下方へ離間した退避位置にある。この場合、ガイド体23は、係止部32で下側から係止されているため(図3参照)、搬送体21の移動の際に、下金型11やシャッタ13、ロッド35a等の他の部材と干渉することがない(図1参照)。また、図4(d)に示すように、ガイド体23は退避位置にて、載置面部20上に積層された複数の打抜き板1に対し、棒状部23a,23bが夫々のスロット1cに挿通された状態を維持する。
図4(b)(c)では、Z軸シリンダ35のロッド35aが上昇することに伴い、ガイド体23が軸心部23cの下端側から押し出された進出位置にある。この場合、ガイド体23の棒状部23a,23bは、載置面部20から下金型11の抜き落とし孔12内に進入して、打抜き板1のスロット1cに挿通される位置まで進出する。
図1に示すように、下金型11下端部には、抜き落とし孔12の周縁部に位置させて一対の前記シャッタ13,13が設けられている。図4(a)~(d)に示すように、シャッタ13,13は、抜き落とし孔12の周方向に相互に180度離間して配置され、下金型11に設けられたシリンダ36(図5にのみ図示)により、抜き落とし孔12の径方向へ駆動する。これにより、シャッタ13,13は規制部として、抜き落とし孔12の径方向内側へ駆動する閉鎖動作時に打抜き板1外縁を支持し(図4(a)(b)参照)、径方向外側へ駆動する開放動作時に打抜き板1を落下させる(図4(c)参照)。
また、下金型11の上下方向中間部には、シャッタ13,13の上側に位置させて一対のクランプ37,37が設けられている。図4(a)~(d)に示すように、クランプ37,37も、抜き落とし孔12の周方向に相互に180度離間して配置され、下金型11に設けられたシリンダ38(図5にのみ図示)により、抜き落とし孔12の径方向へ駆動する。これにより、クランプ37,37は、抜き落とし孔12の径方向内側へ駆動して打抜き板1をクランプし(図4(a)~(d)参照)、径方向外側へ駆動してシャッタ13,13側へ落下させることができる。
シャッタ13,13及びクランプ37,37は、打抜き板1に対して下側から支持する構成或いは打抜き板1の自重落下を規制する圧接力で圧接する構成とすることにより、その打抜き板1の落下を規制する。このため、シャッタ13,13とクランプ37,37との協働により、所定枚数分の打抜き板1を、少なくとも搬送体21が機内位置にある所期のタイミングで載置面部20上に落下させることができる。
上記した搬送装置10において、全体の制御を司る図5の制御装置39は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、内部にCPU、並びにROM、RAMを含む記憶部を有する。制御装置39には、図示しない操作パネルにおける起動ボタン等の各種操作信号や、プレス機からの信号を入力するための操作入力部40が接続されるとともに、搬送体21の位置等を検出するための各種センサ部41が接続されている。
また、図5に示すように、制御装置39には、搬送体21のX軸モータ28、ガイド体23用のZ軸シリンダ35、シャッタ13,13用のシリンダ36、クランプ37,37用のシリンダ38等の各種アクチュエータが接続されている。制御装置39は、各種センサ部41からの入力信号や予め記憶された制御プログラムに基づき、各種アクチュエータを制御し、搬送に係る工程を自動で実行する。
次に、上記した固定子鉄心の製造方法について、打抜き板1の搬送方法を中心に説明する。
固定子鉄心の製造方法は、プレス工程である前記第1打抜き工程及び第2打抜き工程、そのプレス工程で打抜かれた打抜き板1を揃えて載置面部20上に積層する積層工程、搬送体21を機内位置と搬出位置との間で移動させる第1移動工程及び第2移動工程、搬出位置で搬出される複数の打抜き板1を溶接する溶接工程を含む。
即ち先ず、プレス工程では、プレス機の金型に供給される電磁鋼板について、第1打抜き工程でティース1b或いはスロット1cに相当する内周側部分を打ち抜いた後、第2打抜き工程でヨーク1aの外周側に相当する部分を打ち抜く。
このとき、抜かれた打抜き板1は、図1、図4(a)に示す下金型11において、抜き落とし孔12を通じて落下する際にクランプ37,37でクランプされ、又、シャッタ13,13で支持される。このため、プレス工程で比較的高速で打抜き板1の打ち抜きが行われるものとしても、図4(a)に示すように、下金型11の抜き落とし孔12において、クランプ37,37により比較的多くの打抜き板1を保持しておくことができ、又、これとは別にシャッタ13,13により所定枚数分の打抜き板1を保持しておくことができる。
搬送装置10による搬送開始に際し、予め搬送体21が機内位置にあるものとし(図1参照)、ガイド体23の棒状部23a,23bが退避位置にあるものとする(図4(a)参照)。
そして、制御装置39は、搬送体21が機内位置にあり且つシャッタ13,13により所定枚数分の打抜き板1が保持されていると判定したとき、Z軸シリンダ35を駆動させる。これにより、Z軸シリンダ35のロッド35aが上昇することに伴い、ガイド体23は、その棒状部23a,23bが下金型11の抜き落とし孔12内に進出する。
この場合、図4(b)に示すように、ガイド体23は、その棒状部23a,23bが少なくとも所定枚数分の打抜き板1のスロット1c内に挿通される進出位置まで上昇する。次いで、制御装置39は、シリンダ36の駆動により、シャッタ13,13を開放動作させることに伴い、打抜き板1をその自重により抜き落とし孔12から落下させる。このとき、所定枚数分の打抜き板1は、夫々スロット1c内にて棒状部23a,23bで案内されて、夫々の姿勢を揃えたまま搬送体21の載置面部20上に落下する。係る積層工程では、載置面部20上に、所定枚数の打抜き板1が棒状部23a,23bにより姿勢を維持したまま重ね合わさり、積層されることとなる(図4(c)参照)。
制御装置39は、積層工程の後、図4(d)に示すように、Z軸シリンダ35のロッド35aを下降させてガイド体23を退避位置に戻すとともに、シリンダ36の駆動によりシャッタ13,13を閉鎖動作させてから、X軸モータ28を駆動させて搬送体21を機内位置から搬出位置へ移動させる第1移動工程を行う。
これにより、第1移動工程では、載置面部20上に積層された打抜き板1夫々のスロット1cにガイド体23の棒状部23a,23bが挿通されたまま、当該棒状部23a,23bを下金型11側の部材等と干渉させることなく搬送体21を搬出位置へ移動させることができる。
この後、搬送体21の搬出位置において載置面部20から打抜き板1が所定枚数分まとめて搬出されるが、これら打抜き板1は、上記した棒状部23a,23bにより積層精度を確保したまま、まとめて搬出し、溶接工程を行うことができる。溶接工程では、図示しない溶接機により、積層された打抜き板1を積層方向に沿って溶接し、これにより固定子鉄心が完成する。
なお、制御装置39は、搬送体21の搬出位置にて載置面部20から積層された打抜き板1の全部が搬出された後、X軸モータ28の駆動により搬送体21を搬出位置から機内位置へ移動させる第2移動工程を行う。上記した第1移動工程や第2移動工程の途中で、シリンダ38によりクランプ37,37を駆動させて、シャッタ13,13側へ所定枚数の打抜き板1を落下させることにより(図4(a)参照)、次の積層工程に備えておくことができる。
以上説明したように、本実施形態の搬送装置10は、搬送体21の機内位置にて、下金型11側から落下する打抜き板1を載置面部20上に積層するためのガイド体23であって、その載置面部20上に複数枚の当該打抜き板1を揃えて重ね合わせるように案内するガイド体23と、このガイド体23を、下金型11と載置面部20との間にわたって進出させて打抜き板1を案内する進出位置と、搬送体21の移動の際に他の部材と干渉しないように当該ガイド体23を退避させる退避位置と、に進退させる進退機構24と、を備える。
即ち、本実施形態の搬送方法は、搬送体21の機内位置にて、下金型11側から落下する打抜き板1を載置面部20上に積層するためのガイド体23により、複数枚の当該打抜き板1を揃えて重ね合わせるように案内する積層工程、を備え、その積層工程において、下金型11と載置面部20との間にわたる進出位置までガイド体23を進出させて、打抜き板1を載置面部20上に複数枚重ね合わせて積層し、少なくとも搬送体21を機内位置から搬出位置へ移動させる際に、ガイド体23が他の部材と干渉しない退避位置へ当該ガイド体23を退避させる。
これによれば、下金型11と載置面部20との間にわたって、打抜き板1を、その自重を利用してガイド体23で案内し、機内位置にて効率的に積層することができる。また、上記構成によれば、打抜き板1を手作業で積層していた従来構成に比して、その積層に係る作業負担を軽減させることができる。さらに、搬送体21を搬出位置へ移動させる際に、ガイド体23は退避位置へ退避するため、搬送体21の移動を妨げず且つ打抜き板1の積層精度を保持することができる。
打抜き板1は、前記固定子鉄心を構成する積層鋼板として積層されるものであり、当該固定子鉄心のコイル用のスロット1cに相当するスロット形成部が打ち抜かれ、ガイド体23は、スロット形成部内に挿通可能な棒状部23a,23bを有して構成され、その棒状部23a,23bが打抜き板1をスロット形成部内で案内する。
これによれば、本実施形態の如く例えば一対の棒状部23a,23bにより、打抜き板1の周方向或いは径方向のずれを抑制し、より正確に積層することができる。
なお、打抜き板は、例えば図示しない回転子鉄心の積層鋼板として積層されるものでもよい。この場合、回転子鉄心の磁石用のスロットに相当する、当該打抜き板のスロット形成部を利用して、棒状部23a,23bで案内するようにした場合でも、上記と同様の効果を奏する。
下金型11は、打抜き板1の打抜き空間部12aの下方へ連通する抜き落とし孔12を有し、前記進出位置のガイド体23は、打抜き板1を下金型11の抜き落とし孔12から載置面部20にわたって案内する。
これによれば、抜き落とし孔12から載置面部20にわたって、打抜き板1の落下時における姿勢の崩れを抑制し、打抜き板1を安定して積層することができる。
下金型11の抜き落とし孔12の近傍に、打抜き板1の落下を規制する規制部として例えばシャッタ13,13が設けられ、そのシャッタ13,13の開放動作により、抜き落とし孔12から打抜き板1を落下させる。これによれば、プレス機において比較的高速で打抜き板1が打ち抜かれるものとしても、シャッタ13,13の開放動作を、例えば搬送体21の機内位置への移動が完了した時点で、或いは所定枚数分の打抜き板1をまとめて落下させる所期のタイミングで行うことができ、積層工程を含むサイクルタイムを短縮することが可能となる。
進退機構24を、固定側たる前記基台に配置し、ガイド体23を、可動側たる搬送体21に配置した。これによれば、搬送体21の体格の小型化を図ることが可能となり、又、搬送体21が機内位置にあることを条件としてガイド体23の確実な進退動作を行わしめることができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態に限定されるものではなく、上記した実施形態や変形例を組み合わせる等、適宜変更して実施し得るものである。
例えば搬送装置10は、金型を有するプレス機に付設され、金型で打ち抜かれた打抜き板をプレス機外の搬出位置へ搬送するものであればよく、プレス機において前記積層鋼板以外の打抜き板を打ち抜く構成としてもよい。
ガイド体23は、載置面部20上に複数枚の打抜き板を揃えて重ね合わせるように案内するガイド部分を有する構成であればよく、棒状部23a,23bの個数や形態等を適宜変更してもよい。また、規制部は、シャッタ13,13に限らず、開放動作に伴い抜き落とし孔12から打抜き板を落下させるように構成されていればよい。
本開示は、実施例(実施形態)に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、更には、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1…打抜き板、1c…スロット形成部(スロット)、10…搬送装置、11…金型、12…抜き落とし孔、12a…打抜き空間部、13…シャッタ(規制部)20…載置面部、21…搬送体、22…移動機構、23…ガイド体、24…進退機構、23a,23b…棒状部。

Claims (5)

  1. 金型(11)を有するプレス機に付設され、前記金型で打ち抜かれた打抜き板(1)を前記プレス機外の搬出位置へ搬送するための搬送装置(10)であって、
    前記打抜き板を載置可能な載置面部(20)を有する搬送体(21)と、
    前記搬送体を、前記金型の下方に前記載置面部が位置する機内位置と前記載置面部から前記打抜き板が搬出される前記搬出位置とに移動させる移動機構(22)と、
    前記搬送体の前記機内位置にて、前記金型側から落下する前記打抜き板を前記載置面部上に積層するためのガイド体であって、その載置面部上に複数枚の当該打抜き板を揃えて重ね合わせるように案内するガイド体(23)と、
    前記ガイド体を、前記金型と前記載置面部との間にわたって進出させて前記打抜き板を案内する進出位置と、前記搬送体の移動の際に他の部材と干渉しないように当該ガイド体を退避させる退避位置と、に進退させる進退機構(24)と、を備える打抜き板の搬送装置。
  2. 前記打抜き板は、固定子または回転子の鉄心を構成する積層鋼板として積層されるものであり、前記鉄心のコイル用または磁石用のスロットに相当するスロット形成部(1c)が打抜かれ、
    前記ガイド体は、前記スロット形成部内に挿通可能な棒状部(23a,23b)を有して構成され、その棒状部が前記打抜き板を前記スロット形成部内で案内する請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記金型は、前記打抜き板の打抜き空間部(12a)の下方へ連通する抜き落とし孔(12)を有し、
    前記進出位置の前記ガイド体は、前記打抜き板を前記金型の前記抜き落とし孔から前記載置面部にわたって案内する請求項1または2記載の搬送装置。
  4. 前記金型は、前記打抜き板の打抜き空間部の下方へ連通する抜き落とし孔を有し、
    前記抜き落とし孔の近傍に、前記打抜き板の落下を規制する規制部(13,13)が設けられ、その規制部の開放動作により、前記抜き落とし孔から前記打抜き板を落下させる請求項1から3の何れか一項記載の搬送装置。
  5. 金型を有するプレス機に付設され、前記金型で打ち抜かれた打抜き板を前記プレス機外の搬出位置へ搬送するための搬送体による搬送方法であって、
    前記搬送体は、前記打抜き板を載置可能な載置面部を有し、その搬送体を、前記金型の下方に前記載置面部が位置する機内位置と前記プレス機の外方に前記載置面部が位置する前記搬出位置とに移動させる移動工程と、
    前記搬送体の前記機内位置にて、前記金型側から落下する前記打抜き板を前記載置面部上に積層するためのガイド体により、複数枚の当該打抜き板を揃えて重ね合わせるように案内する積層工程と、を備え、
    前記積層工程において、前記金型と前記載置面部との間にわたる進出位置まで前記ガイド体を進出させて、前記打抜き板を前記載置面部上に複数枚重ね合わせて積層し、
    前記移動工程において、少なくとも前記搬送体を前記機内位置から前記搬出位置へ移動させる際に、前記ガイド体が他の部材と干渉しない退避位置へ当該ガイド体を退避させる打抜き板の搬送方法。
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