JP2022030635A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレスキャンを行わずに必要な画像領域を読み取る。【解決手段】画像読取装置100は、主走査方向に配列された複数の受光素子を備え、原稿台114に載置された原稿101を読み取る読取部109と、副走査方向に読取部を移動させる移動部201と、読取部によって読み取られた原稿圧板116および原稿の画像データから原稿エッジを抽出するエッジ抽出部206と、エッジ抽出部によって抽出された原稿エッジから、原稿先端エッジの主走査方向に対する角度と原稿先端エッジの一端部の位置情報とを決定する決定手段207と、原稿エッジから原稿後端エッジ端点を抽出した場合に読取部の移動を終了する制御部203と、決定手段によって決定された角度および位置情報に基づいて画像データの回転補正をする回転補正手段208と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
原稿の画像を読み取る手段として、原稿にLED等から射出した光を照射し、その反射光をイメージセンサを具備する撮像部で読み取る画像読取装置が知られている。このような画像読取装置において、原稿台ガラス上に位置決めされた状態で載置された原稿の画像を、原稿台ガラスの下で撮像部を原稿に沿って第一方向(副走査方向)に移動させながら読み取る構成が知られている。イメージセンサは、第一方向に直交する第二方向(主走査方向)に複数の受光素子を有する。
近年、マルチクロップ機能を有する画像読取装置の需要が高まっている。このような画像読取装置においては、原稿台ガラス上に位置決めされることなくラフに載置された原稿を読み取ることが要求される。特許文献1では、原稿台ガラス上に載置された原稿の画像を読み取る前に、原稿の主走査方向における傾きを決定するためのスキャン動作であるプレスキャンが実行される。そして、プレスキャン完了後に、原稿の画像を読み取るためのスキャン動作である本スキャンが行われる。
特開2009-164810号公報
特許文献1の構成では、本スキャンに加えてプレスキャンを実行することに起因して、原稿の画像の読み取り動作を開始してから終了するまでにかかる時間が、プレスキャンが行われない場合に比べて増大する。そのため、位置決めされていない状態で原稿台ガラス上に載置された原稿の画像をより短い時間で読み取ることができる構成が求められていた。
上記課題に鑑み、本発明は、原稿台ガラス上に載置された原稿の画像をより短い時間で読み取ることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の一実施例による画像読取装置は、
原稿が載置される原稿台と、
前記原稿台に載置された前記原稿を押さえる原稿圧板と、
主走査方向に配列された複数の受光素子を備え、前記原稿台に載置された前記原稿を読み取る読取部と、
前記主走査方向と直交する副走査方向に前記読取部を移動させる移動部と、
前記移動部によって前記副走査方向に移動される前記読取部によって読み取られた前記原稿圧板および前記原稿の画像データから原稿エッジを抽出するエッジ抽出部と、
前記読取部によって読み取られた前記画像データを保存する記憶部と、
前記エッジ抽出部によって抽出された前記原稿エッジから、前記副走査方向における上流側の原稿先端エッジの前記主走査方向に対する角度と、前記原稿先端エッジの一端部の位置情報と、を決定する決定手段と、
前記エッジ抽出部によって抽出された前記原稿エッジから前記副走査方向における下流側の原稿後端エッジ端点を抽出した場合に前記読取部の移動を終了する制御部と、
前記決定手段によって決定された前記角度および前記位置情報に基づいて前記記憶部に保存された前記画像データの回転補正をし、補正された画像データを前記記憶部から読み出す回転補正手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿台ガラス上に載置された原稿の画像をより短い時間で読み取ることができる。
画像読取装置の断面図。 実施例1の制御システムのブロック図。 画像データを画像メモリに保存するタイミングを示す図。 エッジ抽出部によるエッジ抽出処理の説明図。 原稿の配置と副走査方向における読取位置との関係を示す図。 原稿先端エッジ及び原稿後端エッジ端点の抽出の説明図。 レジストレーション算出部によるレジストレーション算出の説明図。 レジストレーション補正部によるレジストレーション補正の説明図。 実施例1の画像読取動作を示す流れ図。 実施例2の制御システムのブロック図。 原稿台ガラスに載置された原稿と読取位置の関係を示す図。 分散値算出部によって算出される分散値の算出領域の説明図。 分散値算出の説明図。 実施例2の画像読取動作を示す流れ図。 画像読取装置が設けられた画像形成装置の断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
(画像形成装置)
図1は、画像読取装置100の断面図である。画像読取装置(原稿読取装置ともいう)100は、原稿101が載置される原稿台(プラテン)としての原稿台ガラス114を備える。原稿台ガラス114の一端部114aに隣接して、シェーディングデータを取得するために読み取られる基準部材である白色基準板122が配置されている。画像読取装置は、原稿台ガラス114に載置された原稿の画像を原稿台ガラス114の下から読み取る読取部109を備える。
読取部109は、移動部としてのモータ201(図2)によって副走査方向SSに移動される。読取部109は、発光ダイオード(以下、LEDという)110、イメージセンサ111、光学部品群112及びA/D変換器(不図示)を有する。LED110は、原稿台ガラス114に載置された原稿101を照明する。光学部品群112は、原稿101からの反射光を反射し、集光し、イメージセンサ111上に結像する。イメージセンサ111は、原稿101を主走査方向MSにライン状に読み取る。主走査方向MSは、副走査方向SSに直交する。A/D変換器(不図示)は、イメージセンサ111から出力されるアナログ画像データをデジタル画像データへ変換し、デジタル画像データをコントローラ200(図2)へ出力する。
画像読取装置100の内部には、読取部109の位置情報を得るためのホームポジションセンサ113が設けられている。読取部109がホームポジションセンサ113を通過した後、コントローラ200(図2)は、読取部109が原稿台ガラス114の一端部114aに到達する所定のタイミングt2(図3)で読取部109からの画像データの受け取りを開始する。画像読取装置100は、原稿押さえ部材117を画像読取装置100に対して回動可能に支持する。原稿押さえ部材117は、原稿台ガラス114上に載置された原稿101を押さえる白色の原稿圧板116を備える。原稿圧板116は、原稿台ガラス114と一体に回動する白色の平らな部材である。原稿台ガラス114上に原稿101が載置された状態で原稿押さえ部材117が閉じられると、原稿圧板116は、原稿101を原稿台ガラス114に対して押さえ付ける。なお、原稿押さえ部材117は、原稿を搬送する自動原稿搬送装置(ADF)であってもよい。
(制御システム)
図2を用いて、画像読取装置100の制御システム300を説明する。図2は、実施例1の制御システム300のブロック図である。制御システム300は、コントローラ200、モータ(駆動部)201、操作部202、読取部109及びホームポジションセンサ113を含む。コントローラ200は、読取部109、ホームポジションセンサ113、モータ201及び操作部202に接続されている。コントローラ200は、CPU(制御部)203、シェーディング回路204、画像メモリ(記憶部)205、エッジ抽出部206、レジストレーション算出部207及びレジストレーション補正部208を有する。CPU203は、読取部109とモータ201とを含む画像読取装置100及び画像処理部としてのエッジ抽出部206、レジストレーション算出部207、レジストレーション補正部208並びに画像メモリ205を制御する。
ユーザは、操作部202から読取開始指示を入力することができる。CPU203は、操作部202から読取開始指示を受信すると、画像読取装置100による画像読取動作を開始する。CPU203は、モータ201を駆動して、読取部109を副走査方向SSへ移動させる。読取部109は、CPU203から駆動指示を受信すると、LED110を点灯し、原稿台ガラス114に載置された原稿及び白色の原稿圧板116を照明する。イメージセンサ111は、原稿及び白色の原稿圧板116からの反射光をアナログ画像データへ変換する。A/D変換部(不図示)は、アナログ画像データをデジタル画像データへ変換し、デジタル画像データをコントローラ200へ送信する。デジタル画像データは、反射光の強度が大きいほど高い数値を示す。以下、デジタル画像データの数値を輝度値という。イメージセンサ111は、R(赤)、G(緑)及びB(青)の3色の光をそれぞれ受光する複数の受光素子(以下、画素という)を有する。R(赤)、G(緑)及びB(青)のそれぞれの複数の受光素子は、それぞれ主走査方向に配列されている。R(赤)、G(緑)及びB(青)のそれぞれの複数の受光素子の数は、7488個である。
読取部109から出力されたデジタル画像データは、コントローラ200内のシェーディング回路204へ送信される。シェーディング回路204は、入力されたデジタル画像データに対して加減算や乗除算を施すことで、LED110の光量の不均一性やイメージセンサ111の画素毎の感度ムラに起因する濃度ムラを補正する(以下、シェーディング補正という)。シェーディング補正を施された画像データは、所定のタイミングで記憶部としての画像メモリ205に保存される。
図3は、画像データを画像メモリ205に保存するタイミングを示す図である。読取部109が移動を開始した時t0から読取部109がホームポジションセンサ113の位置に到達するまでに時間t1が経過する。読取部109がホームポジションセンサ113に到達すると、ホームポジションセンサ113がON(図3でLowからHiへ遷移)する。ホームポジションセンサ113のON信号は、CPU203に入力される。CPU203は、ホームポジションセンサ113がONした時t1から所定の時間PTが経過して読取部109が原稿台ガラス114の一端部114aに到達する所定のタイミングt2で画像データを画像メモリ205に保存し始める。
(エッジ抽出)
まず、エッジ抽出方法を説明する。シェーディング回路204から出力されたデジタル画像データは、画像メモリ205に入力されるとともに、エッジ抽出部206にも入力される。実施例1では、エッジ抽出部206への画像データの入力が開始されるタイミングは、図3に示した画像メモリ205への画像データの保存が開始される所定のタイミングt2と同じである。エッジ抽出部206は、入力されたデジタル画像データから、原稿エッジを抽出する。実施例1では、入力されたRGBの各デジタル画像データのうち、G(緑)の画像データを使用して原稿エッジを抽出する。
図4は、エッジ抽出部206によるエッジ抽出処理の説明図である。図4(a)は、8ビット(輝度値:0~255)の画像データである。前述したように、エッジ抽出部206には、読取部109が原稿台ガラス114の一端部114aに到達する所定のタイミングt2からの画像データの入力が開始される。したがって、副走査方向SSにおいて、原稿のエッジの影よりも上流(図4(a)における上方向)で読取部109に正対する原稿圧板116の画像データも、エッジ抽出部206に入力される。エッジ抽出部206は、図4(a)に示す画像データに対して、主走査方向MSの3画素と副走査方向SSの3画素(3ライン)の9画素(=3×3画素)分の領域を1つのブロックとして2値化処理を実施する。ラインは、副走査方向SSに移動する読取部109が読み取るタイミングを表す。
図4(b)は、図4(a)のA点における9画素の輝度値を示す図である。図4(c)は、図4(a)のB点における9画素の輝度値を示す図である。図4(b)及び図4(c)において、主走査方向MSの画素番号(画素位置)をn(1≦n≦7486)で、副走査方向SSのライン番号(画素位置)をm(1≦m)で示す。各画素の輝度値をpx(x=0~8)とする。エッジ抽出部206は、9画素の輝度値における最大値pmaxと最小値pminの差を算出する。図4(a)のA点のように9画素全てが白色の原稿圧板116にある場合は9画素全てが白画素となるので、図4(b)に示すように最大値pmaxと最小値pminの差は小さい値になる。一方、図4(a)のB点のように9画素が白色の原稿圧板116と原稿エッジの影(グレー)との境目にある場合は9画素の中に白画素とグレー画素が混在するので、図4(c)に示すように最大値pmaxと最小値pminの差は大きい値になる。
そこで、最大値pmaxと最小値pminの差が第一の閾値pth以上である場合に、3×3画素の中央の座標(n,m)の画素p4を、原稿エッジにあるエッジ画素とする。具体的には、以下の式1が満たされる場合に、エッジ抽出部206は、3×3画素の中央の座標(n,m)の画素p4がエッジ画素であると決定する。
pmax-pmin≧pth (式1)
エッジ抽出部206は、エッジ抽出部206に入力される画素データに対して、副走査方向SSのライン番号m(m=0を除く)毎に画素番号n(n=0及び7487を除く)の画素がエッジ画素であるか否かを決定し、2値化データを生成する。図4(d)は、エッジ抽出部206が画像データを第一の閾値pth=14を用いて生成した2値化データに基づく画像を示す図である。図4(d)において、白色で示された画素は、上記式1を満たすエッジ画素である。このようにして、図4(a)の原稿エッジの影は、読取部109が移動される副走査方向SSの上流側の原稿のエッジであると決定される。上記したエッジ抽出方法によれば、主走査方向MS又は副走査方向SSのどちらの原稿エッジも抽出可能である。
(先端エッジ及び後端エッジ端点の抽出について)
以下、読取部109が移動される副走査方向SSの上流側の原稿のエッジ(原稿先端エッジ)及び下流側の原稿のエッジ(原稿後端エッジ)の端点(原稿の下流端点)の抽出を説明する。エッジ抽出部206から出力された2値化データは、CPU203へ入力される。CPU203は、各画素に対して、原稿エッジフラグPs(n,m)の値を決定する。ただし、n=1~7486(n=0及びn=7487を除く)であり、m=1~10199(m=0及びm=10200を除く)である。nは、主走査方向MSの画素番号である。mは、副走査方向SSのライン番号である。ライン番号mの最大値は、画像読取装置100の本体の大きさによって予め決定されている。本実施例において、ライン番号mの最大値は、10200である。ライン番号0は、読取部109による読取開始位置に相当する。ライン番号10200は、読取部109が最大読取可能領域を読み取る場合の読取終了位置に相当する。
前述のエッジ抽出方法によって原稿エッジであると決定された画素に対する原稿エッジフラグPs(n,m)の値は、“1”をとる。原稿エッジでないと決定された画素に対する原稿エッジフラグPs(n,m)の値は、“0”をとる。以下の説明において、原稿エッジフラグPs(n,m)の値が“1”をとることを原稿エッジフラグPs(n,m)が立つという。
副走査方向SSのライン番号m毎に、エッジ抽出方法によって、それぞれの画素番号nで原稿エッジフラグPs(n,m)が立つか否かが決定される。同じ画素番号n(n=1~7486、ただし、n=0及びn=7487を除く)において、最初に原稿エッジフラグPs(n,m)が立った画素は、原稿先端エッジであると決定される。
原稿後端エッジ端点は、原稿先端エッジが抽出された後のエッジ抽出結果における原稿エッジの連続性に基づいて判断される。具体的には、エッジ抽出が注目画素に対して主副±1画素(3×3画素)の範囲で原稿エッジフラグPs(n,m)=“1”が連続しなくなった注目画素を原稿後端エッジ端点であると決定される。
図5は、原稿101の配置と副走査方向SSにおける読取位置(ライン番号m)との関係を示す図である。原稿台ガラス114上に載置された原稿101の4つの頂点は、G(100,100)、H(7000,150)、I(80,8000)及びJ(6980,8050)である。副走査方向SSの読取位置A(ライン番号m=100)において、頂点G(100,100)が読み取られる。読取位置B(ライン番号m=150)において、頂点H(7000,150)が読み取られる。読取位置C(ライン番号m=8050)において、頂点J(6980,8050)が読み取られる。
図6は、原稿先端エッジ及び原稿後端エッジ端点の抽出の説明図である。図6(a)は、原稿101の頂点G(100,100)の周辺の2値化画像を示す図である。図6(b)は、読取位置A(ライン番号m=100)における頂点G(100,100)を中心とする3×3画素の原稿エッジフラグPs(n,m)の値を示す図である。図6(b)において、白背景で示される画素の原稿エッジフラグPs(99,99)、Ps(100,99)、Ps(101,99)、Ps(99,100)及びPs(101,100)の値は、0である。図6(b)において、グレー背景で示される画素の原稿エッジフラグPs(100,100)、Ps(99,101)、Ps(100,101)及びPs(101,101)の値は、1である。同じ画素番号n=100において最初に原稿エッジフラグPs(n,m)が立った画素である頂点G(100,100)は、原稿先端エッジであると決定される。原稿エッジフラグPs(n,m)が立つ画素(エッジ画素)がライン番号m=100からライン番号m=101へ連続しているので、読取部109の副走査方向SSへの移動を続ける。
図6(c)は、原稿101の頂点H(7000,150)の周辺の2値化画像を示す図である。図6(d)は、読取位置B(ライン番号m=150)における頂点H(7000,150)を中心とする3×3画素の原稿エッジフラグPs(n,m)の値を示す図である。図6(d)において、白背景で示される画素の原稿エッジフラグPs(7000,149)、Ps(7001,149)、Ps(7001,150)、Ps(7000,151)及びPs(7001,151)の値は、0である。図6(d)において、グレー背景で示される原稿エッジフラグPs(6999,149)、Ps(6999,150)、Ps(7000,150)及びPs(6999,151)の値は、1である。同じ画素番号n=7000において最初に原稿エッジフラグPs(n,m)が立った画素である頂点H(7000,150)もまた、原稿先端エッジであると決定される。原稿エッジフラグPs(n,m)が立つ画素(エッジ画素)がライン番号m=150からライン番号m=151へ連続しているので、読取部109の副走査方向SSへの移動を続ける。
図6(b)及び図6(d)は、一例として、頂点G(100,100)及び頂点H(7000,150)を中心とする3×3画素の原稿エッジフラグPs(n,m)の値を示した。エッジ抽出は、ライン番号m毎にそれぞれの画素番号nで実行される。同し画素番号nにおいて最初に原稿エッジフラグPs(n,m)が立った画素は、原稿先端エッジであると決定される。原稿先端エッジの情報は、後述するレジストレーション算出において用いられる。
図6(e)は、原稿101の原稿後端エッジ端点である頂点J(6980,8050)の周辺の2値化画像を示す図である。図6(f)は、読取位置C(ライン番号m=8050)における頂点J(6980,8050)を中心とする3×3画素の原稿エッジフラグPs(n,m)の値を示す図である。図6(f)において、白背景で示される画素の原稿エッジフラグPs(6979,8050)、Ps(6981,8050)、Ps(6979,8051)、Ps(6980,8051)及びPs(6981,8051)の値は、0である。図6(f)において、グレー背景で示される画素の原稿エッジフラグPs(6979,8049)、Ps(6980,8049)、Ps(6981,8049)及びPs(6980,8050)の値は、1である。ライン番号m=8050の次のライン番号m=8051における原稿エッジフラグPs(6979,8051)、Ps(6980,8051)及びPs(6981,8051)の値は、0である。したがって、原稿エッジフラグPs(n,m)が立つ画素(エッジ画素)がライン番号m=8050からライン番号m=8051へ連続していない。よって、ライン番号m=8050において原稿エッジフラグPs(6980,8050)が立つ頂点J(6980,8050)が原稿後端エッジ端点であると決定する。読取部109の副走査方向SSへの移動は、ライン番号m=8051で終了する。
(レジストレーション算出)
エッジ抽出部206から出力された2値化データは、原稿姿勢算出手段としてのレジストレーション算出部207へも入力される。レジストレーション算出部207には、前述のエッジ抽出処理において抽出された原稿後端エッジ端点までの2値化データが保存される。レジストレーション算出部207は、2値化データから、原稿101のレジストレーション情報を算出する。
図7は、レジストレーション算出部207によるレジストレーション算出の説明図である。図7は、エッジ抽出部206からレジストレーション算出部207へ入力される2値化データを示す図である。図7を参照して、決定手段としてのレジストレーション算出部207によって決定されるレジストレーション情報を説明する。前述したように、エッジ抽出部206には、所定のタイミングt2から原稿後端エッジ端点が決定される時までに読取部109によって読み取られた画像データが入力される。レジストレーション算出部207には、図7の点線で示した範囲の2値化データがエッジ抽出部206から入力される。具体的には、前述のエッジ抽出処理により、レジストレーション算出部207には、座標(0,0)から座標(7487,8051)までの範囲の画像の2値化データが入力される。レジストレーション算出部207は、2値化データから、原稿101のレジストレーション情報を算出する。レジストレーション情報は、原稿先端エッジの角度θ1、角度の方向(=符号)、原稿先端エッジ端点(図7における左側の一端部)の座標(x1,y1)を含む。レジストレーション算出部207は、算出したレジストレーション情報をCPU203へ送信する。原稿先端エッジの角度θ1(傾き)の方向の符号に関して、右上がりの方向(反時計回り方向)を+方向と定義し、右下がりの方向(時計回り方向)を-方向と定義する。
(レジストレーション補正)
CPU203は、レジストレーション算出部207によって決定された原稿先端エッジの角度θ1、角度の方向、原稿先端エッジ端点の位置情報としての座標(x1,y1)をレジストレーション補正部208へ送信する。レジストレーション補正部208は、原稿先端エッジの角度θ1、角度の方向及び原稿先端エッジ端点の座標(x1,y1)に基づいて、画像メモリ205に保存されている画像データに対してレジストレーション補正をしながら読み出す。具体的には、レジストレーション補正は、例えば、左上座標(x1、y1)から原稿画像の先端側の辺に沿って(原稿先端角度(角度θ1)の方向に沿って)画像データが画像メモリ205から読み出されることによって行われる。なお、レジストレーション補正には、例えば、一般的なアフィン変換が用いられてもよい。
図8は、レジストレーション補正部(回転補正手段)208によるレジストレーション補正(回転補正)の説明図である。図8(a)は、画像メモリ205に保存されたレジストレーション補正前の画像データを示す図である。図8(b)は、図8(a)の画像データに対してレジストレーション補正を実行して得られた画像データを示す図である。
(制御フローチャート)
図9は、実施例1の画像読取動作を示す流れ図である。CPU203は、内部メモリ(不図示)に保存されたプログラムに従って画像読取動作を実行する。CPU203は、操作部202から読取開始指示を受信すると、S901で、読取部109を待機位置から原稿台ガラス114へ向けて副走査方向SSに移動させる。
S902で、CPU203は、ホームポジションセンサ113がONしたか否かを判断する。ホームポジションセンサ113がONしていないと(S902でNO)、CPU203は、読取部109がホームポジションセンサ113に到達するまで待機する。読取部109がホームポジションセンサ113に到達すると、ホームポジションセンサ113がONする。ホームポジションセンサ113がONすると(S902でYES)、CPU203は、処理をS903へ進める。
S903で、CPU203は、ホームポジションセンサ113がONした時t1(図3)から所定の時間PTが経過したか否かを判断する。所定の時間PTが経過すると、図3に示す所定のタイミングt2になる。所定の時間PTが経過していない場合(S903でNO)、CPU203は、所定の時間PTが経過して所定のタイミングt2になるまで待機する。所定の時間PTが経過すると(S903でYES)、CPU203は、処理をS904へ進める。
S904で、CPU203は、読取部109から出力される画像データを、シェーディング回路204を介して画像メモリ205に保存し始める。このとき、画像データは、シェーディング回路204を介してエッジ抽出部206へも同時に送信される。エッジ抽出部206は、エッジ抽出処理を開始し、エッジ抽出処理によって得られた2値化データをレジストレーション算出部207へ送信する。レジストレーション算出部207は、レジストレーション算出を開始する。
S905で、CPU203は、エッジ抽出部206によって原稿エッジを抽出する。CPU203は、ライン番号m(1≦m)で画素番号n(n=0及び7487を除くn=1~7486)の画素の原稿エッジフラグPs(n,m)が1であるか否かを判断する。ライン番号mですべての画素番号n(n=0及び7487を除くn=1~7486)の画素の原稿エッジフラグPs(n,m)が0であれば(S905でNO)、CPU203は、処理をS907へ進める。この場合、ライン番号mで画素番号n(n=0及び7487を除くn=1~7486)の画素に原稿エッジを表すエッジ画素がない。ライン番号mで原稿エッジフラグPs(n,m)(n=1~7486)が1である画素があれば(S905でYES)、CPU203は、処理をS906へ進める。原稿エッジフラグPs(n,m)が1である画素は、原稿エッジを表すエッジ画素であると決定される。
S906で、CPU203は、原稿エッジの連続性を判断する。ライン番号mで原稿エッジフラグPs(n,m)が1である画素がある場合、CPU203は、次のライン番号m+1で原稿エッジフラグPs(n-1,m+1)、Ps(n,m+1)及びPs(n+1,m+1)のいずれかが1であるか否かを判断する。原稿エッジフラグPs(n-1,m+1)、Ps(n,m+1)及びPs(n+1,m+1)のいずれかが1である場合(S906でYES)、CPU203は、処理をS907へ進める。この場合、原稿エッジが連続していると判断されるので、読取部109の副走査方向SSへの移動を継続する。
S907で、CPU203は、副走査方向SSのライン番号mが10119に到達したか否かを判断する。ライン番号mが10119に到達している場合(S907でYES)、CPU203は、処理をS909へ進める。一方、ライン番号mが10119に到達していない場合(S907でNO)、CPU203は、処理をS908へ進める。S908で、CPU203は、ライン番号mをインクリメントする(m=m+1)。CPU203は、処理をS904へ戻す。
S906で原稿エッジフラグPs(n-1,m+1)、Ps(n,m+1)及びPs(n+1,m+1)のすべてが0である場合(S906でNO)、CPU203は、処理をS909へ進める。次のライン番号m+1で原稿エッジフラグPs(n-1,m+1)、Ps(n,m+1)及びPs(n+1,m+1)のすべてが0である場合、ライン番号mで原稿エッジフラグPs(n,m)が立った画素は、原稿後端エッジ端点であると決定される。S909で、CPU203は、モータ201を停止して読取部109の副走査方向SSへの移動を終了する。S907でライン番号mが10119に到達している場合(S907でYES)も、CPU203は、処理をS909へ進め、モータ201を停止して読取部109の移動を終了する。
S910で、CPU203は、レジストレーション算出部207によるレジストレーション算出が完了したか否かを判断する。レジストレーション算出において、レジストレーション算出部207は、前述したレジストレーション情報を算出し、CPU203へ送信する。レジストレーション情報がCPU203へ送信されていない場合(S910でNO)、CPU203は、レジストレーション情報がCPU203へ送信されるまで待機する。レジストレーション情報がCPU203へ送信され、レジストレーション算出が完了したと判断されると(S910でYES)、CPU203は、処理をS911へ進める。
S911で、CPU203は、レジストレーション情報を用いてレジストレーション補正を開始する。CPU203は、レジストレーション情報を画像補正値としてレジストレーション補正部208へ送信する。レジストレーション補正部208は、画像メモリ205に保存された画像データにレジストレーション補正を実行しながら画像データを読み出し始める。
S912で、CPU203は、画像メモリ205に保存された画像データの読み出しが完了したか否かを判断する。画像メモリ205に保存された画像データの読み出しが完了したと判断すると(S912でYES)、CPU203は、画像読取動作を終了する。
実施例1によれば、原稿台ガラス114上に載置された原稿の走査を、読取部109が副走査方向SSに移動しながら1度行うことにより、当該原稿の主走査方向に対する傾き角(角度θ1)の検出、及び、当該原稿の画像の読み取りの両方を行うことができる。即ち、プレスキャンを行うことなく、原稿の主走査方向に対する傾き角(角度θ1)の検出、及び、当該原稿の画像の読み取りの両方を行うことができる。即ち、原稿台ガラス114上に載置された原稿の画像をより短い時間で読み取ることができる。なお、本実施例における画像メモリ205は、読取部109が副走査方向SSに移動することにより1度に読み取り可能な画像の大きさのうち最大の大きさの画像に対応する画像データを格納することができる容量を有する。
また、実施例1によれば、原稿台ガラス114上に載置された原稿の走査を、読取部109が副走査方向SSに移動しながら1度行うことにより、原稿台ガラス114上に載置された原稿の原稿後端エッジ端点を検出することができる。原稿後端エッジ端点が検出されると、読取部109による画像読取動作が終了する。これによって、副走査方向SSにおいて原稿後端エッジ端点よりも下流の画像を読み取ることがないため、画像読取動作にかかる時間を短縮することができる。即ち、原稿台ガラス114上に載置された原稿の画像をより短い時間で読み取ることができる。実施例1によれば、プレスキャンを行わずに必要な画像領域を読み取ることができるので、低消費電力で生産性が高いユーザビリティのよい画像読取装置を提供することができる。
なお、実施例1では、読取部109による読み取り動作が完了した後に、レジストレーション補正が行われたが、この限りではない。例えば、読取部109による読み取り動作中に、得られた画像データに基づいてレジストレーション補正が行われてもよい。即ち、読取部109による読み取り動作とレジストレーション補正とが並行で行われてもよい。
また、画像メモリ205に保存された画像データに基づいて、原稿のサイズが決定されてもよいし、レジストレーション補正後の画像データに基づいて原稿のサイズが決定されてもよい。決定されたサイズは、画像読取装置100が取り付けられる画像形成装置によるコピー動作時に、当該コピー動作に用いられる記録媒体のサイズの決定に用いられる。
図15は、画像読取装置100が設けられた画像形成装置401の断面図である。画像読取装置100は、画像形成装置401の本体401Aの上方に配置されている。画像読取装置100によって電気信号へ変換された画像情報は、本体401Aに設けられた制御部142へ転送される。本体401Aは、記録媒体であるシートSに画像を形成する画像形成部119と、画像形成部119へシートSを給送するシート給送部34と、手差し給送部147と、を有している。シート給送部34は、互いに異なるサイズのシートSを収納可能なシート収納部137a、137b、137c、137dを備えている。各シート収納部137a、137b、137c、137dに収納されたシートSは、ピックアップローラ32によって繰り出され、フィードローラ33a及びリタードローラ33bによって1枚ずつ分離されて、対応する搬送ローラ対120へ受け渡される。そして、シートSは、シート搬送路に沿って配置された複数の搬送ローラ対120に順に受け渡され、レジストレーションローラ対136へ搬送される。
なお、ユーザによって手差し給送部147の手差しトレイ137eに載置されたシートSは、給送ローラ138によって本体401Aの内部へ給送され、レジストレーションローラ対136へ搬送される。レジストレーションローラ対136は、シートSの先端を停止させて斜行を補正すると共に、画像形成部119によるトナー像の形成プロセスである画像形成動作の進行に合わせてシートSの搬送を再開する。
画像形成部119は、感光体である感光ドラム121を備え、電子写真方式によってシートSに画像を形成する。感光ドラム121は、シートSの搬送方向に沿って回転可能である。感光ドラム121の周囲には、帯電器118、露光装置123、現像器124、転写帯電器125、分離帯電器126、及びクリーナ127が配置されている。帯電器118は、感光ドラム121の表面を均一に帯電する。露光装置123は、均一に帯電された感光ドラム121の表面を、画像読取装置100から入力される画像情報に基づいて露光し、感光ドラム121の表面上に静電潜像を形成する。
現像器124は、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤を収容している。現像器124は、帯電したトナーを、感光ドラム121の表面へ供給し、トナーで静電潜像を現像してトナー像にする。感光ドラム121の表面上に担持されたトナー像は、転写帯電器125が形成するバイアス電界によって、レジストレーションローラ対136から搬送されるシートSへ転写される。トナー像を転写されたシートSは、分離帯電器126が形成するバイアス電界によって感光ドラム121から離間し、定着前搬送部128によって定着部129へ搬送される。なお、シートSへ転写されずに感光ドラム121の表面上に残った転写残トナー等の付着物はクリーナ127によって除去され、感光ドラム121は次の画像形成動作に備える。
定着部129へ搬送されたシートSは、ローラ対に挟持されて加圧されながら加熱され、溶融したトナーがシートSに定着され、シートS上に画像が形成される。画像が形成されたシートSは、排出ローラ対40によって、本体401Aの外方へ突出した排出トレイ130へ排出される。両面印刷の場合、シートSの裏面にも画像を形成するために、定着部129を通過したシートSは、反転部139によって表面と裏面とを反転され、両面搬送部140によってレジストレーションローラ対136へ搬送される。そして、画像形成部119によって裏面に画像が形成されたシートSは、排出トレイ130へ排出される。このようにして、画像形成装置401は、画像読取装置100によって読み取られた原稿の画像をシートSに形成するコピー動作を実行する。
実施例1では、G(緑)のデジタル画像データを使用して原稿エッジを抽出している。しかし、G(緑)のデジタル画像データに限定されるものではなく、R(赤)又はB(青)のデジタル画像データを用いて原稿エッジを抽出してもよい。また、エッジ抽出部206によるエッジ抽出方法及びレジストレーション補正部208によるレジストレーション補正方法は、前述した方法に限らず、他の方法であってもよい。実施例1によれば、原稿台ガラス114上に載置された原稿の画像をより短い時間で読み取ることができる。
以下、実施例2を説明する。実施例2では、実施例1に対して、原稿後端エッジの抽出精度をさらに高めることを目的とする実施形態の例を説明する。実施例1では、原稿エッジの連続性により原稿後端エッジ端点を抽出した。実施例2では、エッジ抽出方法によって原稿エッジが抽出された画素に関して、原稿下地輝度値の分散値と原稿圧板116の輝度値の分散値との差に基づいて、抽出された原稿エッジが原稿後端エッジであるか否かを判断する。実施例2において、実施例1と同様の構造には同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例2の画像読取装置100は、実施例1と同様の構造を有するので説明を省略する。以下、実施例1と異なる点を主に説明する。
(制御システム)
図10を用いて、実施例2の画像読取装置100の制御システム301を説明する。図10は、実施例2の制御システム301のブロック図である。実施例2の制御システム301において、実施例1の制御システム300と同様の構造には同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例2の制御システム301は、実施例1の制御システム300と比較して、不揮発性メモリ209及び分散値算出部210を更に含んでいる。不揮発性メモリ(保存部)209は、原稿下地輝度値の分散値と原稿圧板116の輝度値の分散値との差を判断する第二の閾値Vthを保存している。分散値算出部210は、注目画素(注目受光素子)Oに対して所定のライン数後から複数ライン分の輝度値の分散値を演算する機能を有している。
(原稿後端エッジの抽出)
図11、図12及び図13を参照して、実施例2における原稿後端エッジの抽出方法を説明する。図11は、原稿台ガラス114に載置された原稿101と読取位置D、E、L、M、F及びKの関係を示す図である。図11(a)は、注目画素Oと副走査方向SSの読取位置D、E、L、M、F及びKを示す図である。読取位置D~Eは、副走査方向SSに移動する読取部109の注目画素Oが、原稿101のコンテンツがない領域を読み取る副走査方向SSの読取領域の一例を示す。読取位置L~Mは、副走査方向SSに移動する読取部109の注目画素Oが、原稿101のコンテンツがある領域を読み取る副走査方向SSの読取領域の一例を示す。読取位置F~Kは、副走査方向SSに移動する読取部109の注目画素Oが、原稿101のない背景としての原稿圧板116を読み取る副走査方向SSの読取領域の一例を示す。
図11(b)は、副走査方向SSの読取位置D~E、L~M及びF~Kにある読取部109の断面図である。原稿101は、紙であるので、多少の凹凸を有する。原稿圧板116は、表面性が高く凹凸がなくほぼ平らである。読取位置D~E及び読取位置L~Mにある読取部109は、原稿101を読み取る。読取位置F~Kにある読取部109は、原稿圧板116を読み取る。
(分散値の算出)
図12は、分散値算出部210によって算出される分散値の算出領域の説明図である。図12(a)は、読取位置と読取輝度値の関係を示すグラフに分散値の算出領域を示す説明図である。横軸は、副走査方向SSにおける読取位置を表す。縦軸は、読取輝度値を表す。図12(a)には、副走査方向SSに移動する読取部109の注目画素Oによって読み取られた読取輝度値が示されている。具体的には、注目画素Oによって読み取られた原稿圧板116の読取輝度値BV0、原稿先端エッジの読取輝度値BV1及び原稿101の白下地部の読取輝度値BV2が示されている。さらに、注目画素Oによって読み取られた原稿101のコンテンツの線の読取輝度値LN1、LN2、LN3、LN4及びLN5及び原稿後端エッジの読取輝度値BV3が示されている。
読取部109は、原稿台ガラス114の一端部114aの位置LPから読み取りを開始する。原稿台ガラス114の一端部114aの位置LPから原稿先端エッジまでは原稿101がないので、読取部109は、原稿圧板116を読み取り、原稿圧板116の読取輝度値BV0を出力する。原稿圧板116は、白色の平らな部材であるので、原稿圧板116の読取輝度値BV0にばらつきが生じにくい。その後、読取部109は、原稿先端エッジを読み取り、原稿先端エッジの読取輝度値BV1を出力する。原稿先端エッジの読取輝度値BV1は、原稿圧板116の読取輝度値BV0より低い。
その後、読取部109は、原稿101の白下地部を読み取り、原稿101の白下地部の読取輝度値BV2を出力する。原稿101の白下地部が同一の濃度を有していても、原稿101が有する凹凸によって原稿101の白下地部の読取輝度値BV2に多少のばらつきが生じる。その後、読取部109は、原稿101のコンテンツの線を読み取り、線の読取輝度値LN1、LN2、LN3、LN4及びLN5を出力する。線の読取輝度値LN1~LN5は、線の濃度に応じて白下地部の読取輝度値BV2より低い。その後、読取部109は、原稿後端エッジを読み取り、原稿後端エッジの読取輝度値BV3を出力する。原稿後端エッジの読取輝度値BV3は、原稿101の白下地部の読取輝度値BV2より低い。その後、読取部109は、原稿101の範囲外へ移動し、再び原稿圧板116を読み取り、原稿圧板116の読取輝度値BV0を出力する。
原稿エッジを前述したエッジ抽出方法により抽出したことをトリガとして、その原稿エッジが原稿後端エッジであるかどうかを判断するために、読取輝度値の分散値を求める。図4で説明したエッジ抽出により、原稿エッジであると判断された画素についてはすべて以下の分散値算出を実施する。原稿エッジとして原稿先端エッジの読取輝度値BV2が検出されると、原稿先端エッジの抽出による分散値算出領域VA0の読取輝度値から分散値を求める。図12(b)は、分散値算出部210によって分散値が算出される分散値算出領域VA0、VA4及びVA6を示す図である。
分散値算出領域VA0は、原稿エッジとして検出された読取輝度値BV1のラインから第一の所定のライン数後の開始ラインの読取位置Dと読取位置Dから第二の所定のライン数までの終了ラインの読取位置Eとの間の領域である。図12(b)の点線の四角で囲まれた分散値算出領域VA0では、原稿先端エッジが抽出されたことをトリガとして、注目画素Oによって原稿101の白下地部が読み取られている。第一の所定のライン数は、原稿エッジとして抽出されたラインから分散値の算出を開始する開始ラインまでのライン数である。第二の所定のライン数は、開始ラインから終了ラインまでの分散値を算出する総ライン数である。第一の所定のライン数及び第二の所定のライン数は、実験データに基づいて予め決定される固定値である。第一の所定のライン数は、エッジ抽出の第一の閾値pthにぎりぎり引っかからない画素の影響を除くため、所定のライン数空けており、本実施例では3ラインとしている。第二の所定のライン数は、実験データに基づいて、本実施例では16ラインとしている。
原稿エッジとして原稿101内のコンテンツの線の読取輝度値LN1、LN2、LN3、LN4及びLN5が検出されると、線の抽出をトリガとして分散値算出領域VA1、VA2、VA3、VA4及びVA5の読取輝度値から分散値を求める。分散値算出領域VA1~VA5は、コンテンツの線の読取輝度値LN1~LN5のラインからそれぞれ第一の所定のライン数後の開始ラインと開始ラインから第二の所定のライン数までの終了ラインとの間の領域である。例えば、原稿101内のコンテンツの4本目の線の読取輝度値LN4を原稿エッジとして抽出したことトリガとして、分散値算出領域VA4の読取輝度値から分散値が求められる。分散値算出領域VA4は、原稿エッジとして検出された読取輝度値LN4のラインから第一の所定のライン数後の開始ラインの読取位置Lと読取位置Lから第二の所定のライン数までの終了ラインの読取位置Mとの間の領域である。図12(b)の点線の四角で囲まれた分散値算出領域VA4では、コンテンツの線が抽出されたことをトリガとして、注目画素Oによって原稿101の白下地部及びコンテンツの線が読み取られている。
分散値算出領域VA6は、原稿エッジとして検出された読取輝度値BV3のラインから第一の所定のライン数後の開始ラインの読取位置Fと読取位置Fから第二の所定のライン数までの終了ラインの読取位置Kとの間の領域である。図12(b)の実線の四角で囲まれた分散値算出領域VA6では、原稿後端エッジが抽出されたことをトリガとして、注目画素Oによって原稿圧板116が読み取られている。
図13は、分散値算出の説明図である。図13(a)は、分散値算出領域VA0、VA4及びVA6のラインごとの輝度値及び分散値を示す図である。分散値は、分散値算出領域のラインごとの輝度値から、以下の式2によって計算される。
Figure 2022030635000002
ここで、Pは、分散値算出のデータ数、すなわち、本実施例においては、第二の所定のライン数の16である。Xiは、iライン目の輝度値である。Xaveは、分散値算出領域の輝度値の平均値である。
読取位置D~Eの分散値算出領域VA0においては、原稿先端エッジが抽出された後、原稿101の白下地部の分散値が算出される。図12(a)で説明したように、原稿101の白下地部の読取輝度値は、原稿101の凹凸の影響を受けるので、図13(a)に示すように249~255の間でばらついている。上記式2により、分散値は、1.9となる。
読取位置L~Mの分散値算出領域VA4においては、原稿内のコンテンツの線のエッジが抽出された後、原稿101の白下地部及びコンテンツの線の分散値が算出される。図13(a)に示すように、第8ライン、第9ライン及び第10ラインの読取輝度値は、コンテンツの線の輝度値であるので、10という低い値である。上記式2により、分散値は、97.8となる。
読取位置F~Kの分散値算出領域VA6においては、原稿後端エッジが抽出された後、原稿圧板116の白地部の分散値が算出される。図12(a)で説明したように、原稿圧板116は、白色の平らな部材であるので、原稿圧板116の読取輝度値は、255で一定となる。上記式2により、分散値は、0.0となる。
図13(b)は、抽出された原稿エッジが原稿後端エッジであるか否かを判断するための第二の閾値Vthの説明図である。図13(a)で説明したように、原稿先端エッジを原稿エッジとして抽出して原稿101の白下地部を読み取った場合の分散値は、1.9である。原稿101内のコンテンツの線を原稿エッジとして抽出して原稿101の白下地部及びコンテンツの線を読み取った場合の分散値は、97.8である。原稿後端エッジを原稿エッジとして抽出して原稿圧板116を読み取った場合の分散値は、0.0である。
原稿101内のコンテンツの1~3本目の線を原稿エッジとして抽出した場合は、4本目の線を原稿エッジとして抽出した場合と同様に、分散値算出領域VA1、VA2及びVA3の中に次の線を含むので、分散値は97.8に近い値となる。一方、原稿101内のコンテンツの5本目の線を原稿エッジとして抽出した場合は、原稿先端エッジを原稿エッジとして抽出した場合と同様に、原稿101の白下地部の分散値を算出するので、分散値は1.9に近い値となる。以上より、抽出された原稿エッジが原稿後端エッジであるか否かを判断するための第二の閾値Vthを「1.0」に設定する。分散値が第二の閾値Vth以上である場合は、読取部109が原稿101の白下地部を読み取っているので、抽出された原稿エッジは原稿後端エッジではないと判断される。分散値が第二の閾値Vthより小さい場合は、読取部109が原稿101を通り過ぎて原稿圧板116を読み取っているので、抽出された原稿エッジが原稿後端エッジであると判断される。
ここでは、説明のために、分散値算出領域の例として、読取位置D~Eの分散値算出領域VA0、読取位置L~Mの分散値算出領域VA4及び読取位置F~Kの分散値算出領域VA6の3つのパターンを示した。しかし、本実施例においては、読取部109の副走査方向SSへの移動に従って、原稿エッジとして抽出された画素については、その分散値算出領域で分散値を算出する。原稿エッジとして抽出されない画素については、その画素が原稿後端エッジである可能性がないので、分散値を算出しない。したがって、図13(b)に示す副走査位置と分散値の関係の図は、離散的なグラフとなる。
第二の閾値Vthは、実験データに基づいて予め設定され、不揮発性メモリ209に保存されている。第二の閾値Vthを用いて原稿後端エッジが抽出された画素については原稿後端フラグVs(n)(n:画素番号)を立てる。抽出された原稿エッジが原稿後端エッジであると判断された場合は、原稿後端フラグVs(n)を「1」とする。抽出された原稿エッジが原稿後端エッジでないと判断された場合には、原稿後端フラグVs(n)を「0」とする。原稿後端フラグVs(n)が立った画素については、原稿後端フラグVs(n)の「1」が保持し続けられる。
(原稿後端エッジ端点の決定)
CPU203は、図11(a)の頂点H(7000,150)で原稿エッジとして抽出されたエッジ画素の連続性の方向が変化したことにより、原稿101の主走査方向MSにおける最大画素番号(最大受光素子位置)Psmaxが7000であると判断する。CPU203は、図11(a)の頂点I(80,8000)で原稿エッジとして抽出されたエッジ画素の連続性の方向が変化したことにより、原稿101の主走査方向MSにおける最小画素番号(最小受光素子位置)Psminが80であると判断する。CPU203は、最小画素番号Psminの80(Psmin=80)及び最大画素番号Psmaxの7000(Psmax=7000)を内部メモリ(不図示)に保存する。
最小画素番号Psmin及び最大画素番号Psmaxが決定された後、CPU203は、最小画素番号Psminの画素と最大画素番号Psmaxの画素との間のすべての画素の原稿後端フラグVs(n)が立ったか否かを判断する。最小画素番号Psminの画素と最大画素番号Psmaxの画素との間のすべての画素の原稿後端フラグVs(n)が立ったときに、CPU203は、原稿後端エッジ端点が抽出されたと判断する。図11(a)では、頂点J(6980,8050)の画素で最小画素番号Psminの画素と最大画素番号Psmaxの画素との間のすべての画素の原稿後端フラグVs(n)が立つ。CPU203は、頂点J(6980,8050)の画素が原稿後端エッジ端点であると判断する。CPU203は、読取部109の副走査方向SSへの移動を終了する。
(制御フローチャート)
図14は、実施例2の画像読取動作を示す流れ図である。CPU203は、内部メモリ(不図示)に保存されたプログラムに従って画像読取動作を実行する。CPU203は、操作部202から読取開始指示を受信すると、S1201で、読取部109を待機位置から原稿台ガラス114へ向けて副走査方向SSに移動させる。
S1202で、CPU203は、不揮発性メモリ209に保存されている第二の閾値Vthを読み出し、分散値算出部210に第二の閾値Vthを設定する。S1203で、CPU203は、ホームポジションセンサ113がONしたか否かを判断する。ホームポジションセンサ113がONしていないと(S1203でNO)、CPU203は、読取部109がホームポジションセンサ113に到達するまで待機する。読取部109がホームポジションセンサ113に到達すると、ホームポジションセンサ113がONする。ホームポジションセンサ113がONすると(S1203でYES)、CPU203は、処理をS1204へ進める。
S1204で、CPU203は、ホームポジションセンサ113がONした時t1(図3)から所定の時間PTが経過したか否かを判断する。所定の時間PTが経過すると、図3に示す所定のタイミングt2になる。所定の時間PTが経過していない場合(S1204でNO)、CPU203は、所定の時間PTが経過して所定のタイミングt2になるまで待機する。所定の時間PTが経過すると(S1204でYES)、CPU203は、処理をS1205へ進める。
S1205で、CPU203は、読取部109から出力される画像データを、シェーディング回路204を介して画像メモリ205に保存し始める。このとき、画像データは、シェーディング回路204を介してエッジ抽出部206及び分散値算出部210へも同時に送信される。エッジ抽出部206は、エッジ抽出処理を開始し、エッジ抽出処理によって得られた2値化データをレジストレーション算出部207及び分散値算出部210へ送信する。レジストレーション算出部207は、レジストレーション算出を開始する。
S1206で、分散値算出部210は、S1205でエッジ抽出処理が施された画素すべてに対して分散値算出を行うとともに、原稿後端フラグVs(n)=1であれば、原稿後端フラグVs(n)が立った画素として原稿後端フラグVs(n)=1を保持する。
S1207で、CPU203は、原稿エッジの連続性の方向が変化したことにより原稿後端フラグVs(n)が立った画素の最小画素番号Psmin及び最大画素番号Psmaxが決定されたか否かを判断する。最小画素番号Psmin及び最大画素番号Psmaxの両方がともに決定された場合(S1207でYES)、CPU203は、処理をS1208へ進める。最小画素番号Psminと最大画素番号Psmaxの少なくともいずれか一つが決定されていない場合(S1207でNO)、CPU203は、処理をS1213へ進める。
S1208で、CPU203は、S1207で決定された最小画素番号Psminの画素と最大画素番号Psmaxの画素との間の画素すべてに対して原稿後端フラグVs(n)が立っているか(Vs(n)=1であるか)否かを判断する。最小画素番号Psminの画素と最大画素番号Psmaxの画素との間のすべての画素に対する原稿後端フラグVs(n)が1であれば(S1208でYES)、CPU203は、原稿後端エッジ端点が抽出されたと判断して、処理をS1209へ進める。そうでなければ(S1208でNO)、CPU203は、処理をS1213へ進める。
S1213で、CPU203は、副走査方向SSのライン番号mが10119に到達したか否かを判断する。ライン番号mが10119に到達している場合(S1213でYES)、CPU203は、処理をS1209へ進める。一方、ライン番号mが10119に到達していない場合(S1213でNO)、CPU203は、処理をS1214へ進める。S1214で、CPU203は、ライン番号mをインクリメントする(m=m+1)。CPU203は、処理をS1205へ戻す。
S1209で、CPU203は、モータ201を停止して読取部109の副走査方向SSへの移動を終了する。S1210で、CPU203は、レジストレーション算出部207によるレジストレーション算出が完了したか否かを判断する。レジストレーション算出において、レジストレーション算出部207は、原稿先端エッジの角度θ1、角度の方向(符号)、原稿先端エッジの左端部の座標(x1,y1)及び原稿先端エッジにおける主走査方向MSの幅Wを算出し、CPU203へ送信する。レジストレーションデータがCPU203へ送信されていなければ(S1210でNO)、CPU203は、レジストレーションデータがCPU203へ送信されるまで待機する。レジストレーションデータがCPU203へ送信され、レジストレーション算出が完了したと判断されると(S1210でYES)、CPU203は、処理をS1211へ進める。
S1211で、CPU203は、レジストレーション補正を開始する。CPU203は、レジストレーションデータを画像補正値としてレジストレーション補正部208へ送信する。レジストレーション補正部208は、画像メモリ205に保存された画像データにレジストレーション補正を実行しながら画像データを読み出し始める。
S1212で、CPU203は、画像メモリ205に保存された画像データの読み出しが完了したか否かを判断する。画像メモリ205に保存された画像データの読み出しが完了したと判断すると(S1212でYES)、CPU203は、画像読取動作を終了する。
実施例2によれば、プレスキャンを行わずに読取部109による画像読取動作によって原稿台ガラス114上にラフに載置された原稿の原稿後端エッジ端点を抽出し、画像読取動作を終了することができる。これによって、画像読取動作のみで必要な画像領域を読み取り、画像読取動作にかかる時間を短縮することができる。実施例2によれば、プレスキャンを行わずに必要な画像領域を読み取ることができるので、低消費電力で生産性が高いユーザビリティのよい画像読取装置を提供することができる。実施例2によれば、原稿台ガラス114上に載置された原稿の画像をより短い時間で読み取ることができる。
100 画像読取装置
101 原稿
109 読取部
114 原稿台ガラス
116 原稿圧板
201 モータ
203 CPU
205 画像メモリ
206 エッジ抽出部
207 レジストレーション算出部
208 レジストレーション補正部

Claims (6)

  1. 原稿が載置される原稿台と、
    前記原稿台に載置された前記原稿を押さえる原稿圧板と、
    主走査方向に配列された複数の受光素子を備え、前記原稿台に載置された前記原稿を読み取る読取部と、
    前記主走査方向と直交する副走査方向に前記読取部を移動させる移動部と、
    前記移動部によって前記副走査方向に移動される前記読取部によって読み取られた前記原稿圧板および前記原稿の画像データから原稿エッジを抽出するエッジ抽出部と、
    前記読取部によって読み取られた前記画像データを保存する記憶部と、
    前記エッジ抽出部によって抽出された前記原稿エッジから、前記副走査方向における上流側の原稿先端エッジの前記主走査方向に対する角度と、前記原稿先端エッジの一端部の位置情報と、を決定する決定手段と、
    前記エッジ抽出部によって抽出された前記原稿エッジから前記副走査方向における下流側の原稿後端エッジ端点を抽出した場合に前記読取部の移動を終了する制御部と、
    前記決定手段によって決定された前記角度および前記位置情報に基づいて前記記憶部に保存された前記画像データの回転補正をし、補正された画像データを前記記憶部から読み出す回転補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記エッジ抽出部は、前記画像データを2値化して2値化データを生成し、前記2値化データに基づいて前記原稿エッジを抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記エッジ抽出部は、前記画像データから前記2値化データを生成するために第一の閾値を用いることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御部は、前記原稿先端エッジが抽出された後の前記エッジ抽出部の抽出結果に基づいて前記原稿エッジが連続しているか否かを判断し、前記原稿エッジが連続しなくなった場合に前記原稿後端エッジ端点が抽出されたと判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記複数の受光素子のうちの注目受光素子から出力される複数ライン分の読取輝度値の分散値を算出する分散値算出部と、
    第二の閾値を保存する保存部と、
    を更に備え、
    前記分散値算出部は、前記エッジ抽出部によって前記原稿エッジが抽出されたラインから第一の所定のライン数後の開始ラインと前記開始ラインから第二の所定のライン数までの終了ラインとの間で前記注目受光素子から出力される前記読取輝度値の前記分散値を算出し、
    前記制御部は、前記分散値と前記第二の閾値とに基づいて前記原稿エッジが原稿後端エッジであるか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記制御部は、前記原稿エッジが抽出された最大受光素子位置と最小受光素子位置との間のすべての受光素子で前記原稿後端エッジが抽出されると、前記読取部の移動を終了することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
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