JP2022028544A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度に直接波の方向を特定できる電子機器を提供する。【解決手段】電子機器(第1電子機器1)は、アレーアンテナを備え、他のアレーアンテナを備える他の電子機器から送信される検出用電波を受信する受信部12と、検出用電波の出射・到来方向を推定する推定部16と、検出用電波の出射・到来方向に基づいて、他の電子機器との間における電波の直接波の方向を特定する特定部17と、を備え、検出用電波は、アレーアンテナの指向性を固定して他のアレーアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンを有する。【選択図】図2

Description

本開示は、電子機器に関する。
近年、GPS(Global Positioning System)などによる屋外における位置を検出する技術が普及している。また、例えばオフィスビル内、イベント会場、駅構内又は地下街などのような屋内においても、比較的高い精度で位置を検出できる技術が注目を集めている。特に、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)のような技術の普及に伴い、このような位置検出の技術の重要性はますます高まっている。位置検出に関連する技術として、例えば、特許文献1は、アレーアンテナを用いて、コヒーレント波の直接波の方向を簡単な演算によって推定可能な装置を開示する。
特開2006-125993号公報
電波がマルチパスを経由して直接波と反射波とが混在した状態で伝搬する環境下において、通信相手からの直接波の方向を高い精度で特定できれば、位置検出の正確さを向上させることができる。
本開示の目的は、高精度に直接波の方向を特定できる電子機器を提供することにある。
本開示の一実施形態に係る電子機器は、
アレーアンテナを備え、他のアレーアンテナを備える他の電子機器から送信される検出用電波を受信する受信部と、
前記検出用電波の出射・到来方向を推定する推定部と、
前記検出用電波の出射・到来方向に基づいて、前記他の電子機器との間における電波の直接波の方向を特定する特定部と、を備え、
前記検出用電波は、前記アレーアンテナの指向性を固定して前記他のアレーアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンを有する。
本開示の一実施形態によれば、高精度に直接波の方向を特定できる電子機器を提供することができる。
一実施形態に係る電子機器の配置の例を示す図である。 一実施形態に係る第1電子機器の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 一実施形態に係る第2電子機器の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 一実施形態に係る電子機器の配置の例を示す図である。 一実施形態に係る電子機器の動作を説明する図である。 一実施形態に係る電子機器の動作を説明するフローチャートである。 一実施形態に係る電子機器による電波の直接波の方向の推定を説明する図である。 一実施形態に係る電子機器による位置検出を説明するための比較例を示す図である。 一実施形態に係る電子機器による位置検出を説明する図である。 別の実施形態に係る電子機器の動作を説明する図である。 別の実施形態に係る電子機器の動作を説明するフローチャートである。
(第1実施形態)
図1は、一実施形態(第1実施形態)に係る第1電子機器1及び第2電子機器2の配置の例を示す図である。ここで、第2電子機器2は、第1電子機器1と別の機器(他の電子機器)であって、第1電子機器1と互いに通信可能である。本実施形態において、第1電子機器1と第2電子機器2とは無線通信可能である。
図1に示すように、第1電子機器1及び第2電子機器2は、例えば屋内の空間であるスペース100内に配置されてよい。図1において、XY平面は例えば水平面としてよい。図1は、壁などによって仕切られたスペース100を上から俯瞰した様子を示すものとしてよい。図1に示すスペース100は、例えば出入口及び窓などを適宜備えてよい。
図1に示すスペース100は、例えばX軸方向に10mとして、Y軸方向に8mの大きさとしてよい。図1に示すスペース100の大きさは例示である。スペース100の大きさは限定されない。また、スペース100は、図1に示すような矩形状に限定されず、後述のように種々の形状であり得る。図1に示すスペース100は、説明の便宜上、X軸及びY軸方向と平行に、1mごとに破線を付してある。スペース100は、屋外の領域であってよいし、屋内の領域であってよい。スペース100は、例えばGPSの電波が届かない屋内又は地下などであり得る。
図1に示すように、第1電子機器1は、スペース100内に配置されてよい。図1において、スペース100の中央よりもやや右上寄りに、第1電子機器1が1つ配置されている。ここで、第1電子機器1は、スペース100内の任意の位置に配置され得る。以下の説明において、第1電子機器1は、静止していてよいし、動いて(移動して)いてよい。
第1電子機器1は、第2電子機器2と通信することにより、第1電子機器1と第2電子機器2との間における電波の直接波の方向を特定し得る。また、第1電子機器1は、第2電子機器2と通信することにより、第1電子機器1(自機器)の位置を算出(検出)し得る。
第1電子機器1は、例えばIoT向けの通信ユニットとしてよいし、スマートフォン又は携帯電話などの無線通信機能を有する各種の機器としてよい。また、第1電子機器1は、専用に設計された通信装置などとしてよい。また、第1電子機器1は、他の電子機器などの一部として組み込まれてよい。第1電子機器1は、例えばユーザに携行されることにより、ユーザとともに移動してよい。また、第1電子機器1は、例えば自走式の運搬装置のような移動装置に設置されたり、当該移動装置に搭載される荷物に含まれたりすることにより、移動してよい。第1電子機器1の構成については後述する。
第2電子機器2は、スペース100内に少なくとも1つ配置されてよい。図1においては、スペース100の四隅の近傍それぞれに、第2電子機器2が配置されている。具体的には、スペース100の左下の隅部近傍には、第2電子機器2Aが配置されている。スペース100の右下の隅部近傍には、第2電子機器2Bが配置されている。スペース100の右上の隅部近傍には、第2電子機器2Cが配置されている。スペース100の左上の隅部近傍には、第2電子機器2Dが配置されている。
以下、第2電子機器2Aと、第2電子機器2Bと、第2電子機器2Cと、第2電子機器2Dとを特に区別しない場合、単に「第2電子機器2」と記すことがある。図1においては、スペース100の四隅の近傍それぞれに、合計4つの第2電子機器2が配置してある。ここで、少なくとも1つの任意の数の第2電子機器2が、スペース100内の任意の位置に配置され得る。第2電子機器2の位置及び個数は、例えばスペース100の形状に応じて決定さえてよい。また、第2電子機器2の位置及び個数は、直接波の方向を特定する際に求められる精度に応じて決定されてよい。以下の説明において、第2電子機器2は、それぞれの位置に配置されて動かない(例えば固定されている)としてよい。
第2電子機器2は、例えばIoT向けの通信ユニットとしてよいし、スマートフォン又は携帯電話などの無線通信機能を有する各種の機器としてよい。また、第2電子機器2は、専用に設計された通信装置などとしてよい。また、第2電子機器2は、他の電子機器などの一部として組み込まれてよい。また、第2電子機器2は、スペース100の壁又は壁の近傍に取り付けられたり、埋め込まれたりしてよい。第2電子機器2の構成については後述する。
ここで、図1における第1電子機器1及び第2電子機器2は、それぞれ位置を模式的に示すものであり、実際の形状を示すものでない。また、図1において、スペース100に対する第1電子機器1及び第2電子機器2の大きさの比率は、実際の比率に基づくものでない。
屋内における位置を検出する方法として、例えばWi-Fi又はBluetooth(登録商標)の電波受信電界強度を利用するものなどが提案されている。他に、屋内における位置を検出する方法として、超音波を利用するもの又はRFID(radio frequency identifier)タグによるものなども提案されている。さらに、屋内における位置を検出し得る方法として、GPS信号を利用したIMES(Indoor MEssaging System)又はMIMO(multiple-input and multiple-output)レーダによるものなども提案されている。第1電子機器1が採用する無線通信の方式は特に限定されるものではなく、各種の無線通信方式を採用してよい。以下、第1電子機器1は、一例として、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信が可能なものとして説明する。ここで、Bluetooth(登録商標)は、例えば、2019年1月に発表されたバージョン5.1に準拠するものとしてよい。
図2は、第1電子機器1の構成を概略的に示す機能ブロック図である。第1電子機器1は、送信部11と、受信部12と、方位検出部13と、制御部15と、を備えてよい。また、第1電子機器1の制御部15は、推定部16と、特定部17と、位置算出部18と、を備えてよい。
送信部11は、例えば第2電子機器2などに電波を送信する。送信部11は、制御部15による制御に基づいて、例えばビーコン信号を第2電子機器2に送信してよい。
受信部12は、例えば第2電子機器2などから送信される電波を受信する。受信部12は、第2電子機器2から送信される検出用電波RDを受信する。検出用電波RDは、電波の出射・到来方向を推定するために用いられる。検出用電波RDは第1電波R1及び第2電波R2を含む。第1電波R1及び第2電波R2の詳細は後述する。ここで、「出射・到来方向」は出射方向又は到来方向を意味する。
Bluetooth(登録商標)の電波の到来角及び出射角を推定するためにアレーアンテナが用いられ得る。屋内においては、例えば壁面、天井及び床からの多重反射波が到来するため、送信された電波の出射・到来方向の推定がうまくいかない場合がある。マルチパスによる多重反射波に対処するための方策の1つとして、コヒーレントな素波を分離することが揚げられる。アレーアンテナで分離可能な素波数は、一般的にアレーの素子数に依存する。このため、アレーアンテナの素子数を増やすことにより、角度分解能を向上させて、分離可能な素波数を増やすことが可能である。
本実施形態において、第1電子機器1は、アレーアンテナの素子数を比較的安価に増やすことができるエスパ(ESPAR(electronically steerable parasitic array radiator))アンテナを用いる。エスパアンテナは、給電素子を1素子とした電子走査導波器アレーアンテナである。エスパアンテナは複数の可変リアクタンス素子を備える。複数の可変リアクタンス素子の電圧を制御する必要があるが、可変リアクタンス素子は安価な汎用品を用いることができる。ここで、第1電子機器1が備えるアレーアンテナはエスパアンテナに限定されない。また、素子の配列は円状、直線状又は平面状であってよい。
本実施形態において、第1電子機器1の受信部12は、1素子の給電素子を中心に6素子の無給電素子が周囲に配置された計7素子の円アレー構成のエスパアンテナを備える。ここで、エスパアンテナの素子数は7素子に限定されない。別の例として、1素子の給電素子を中心に24素子の無給電素子が周囲に配置された計25素子の円アレー構成のエスパアンテナが用いられてよい。また、エスパアンテナは、送信部11と共有されていてよい。
また、受信部12は、第2電子機器2の位置を示す情報を受信してよい。特に、第2電子機器2が複数の場合に、受信部12は、複数の第2電子機器2それぞれの位置を示す情報を受信してよい。受信部12は、複数の第2電子機器2それぞれの位置を示す情報を、複数の第2電子機器2のそれぞれから受信してよいし、いずれかの(例えば1つの)第2電子機器2から受信してよい。ここで、第2電子機器2の位置の情報は、検出用電波RDに含まれていてよい。
方位検出部13は、第1電子機器1の2次元的な方位を検出する。例えば、方位検出部13は、図1に示すXY平面上において、第1電子機器1の2次元的な方位を検出してよい。この場合、方位検出部13は、例えば電子コンパスなどを備えてよい。また、第1電子機器1において、方位検出部13は、第1電子機器1の2次元的な方位を検出可能であれば、任意のものを採用してよい。
また、方位検出部13は、第1電子機器1の3次元的な方位を検出してよい。例えば、方位検出部13は、図1に示すXY平面にZ軸方向の高さを加えた空間において、第1電子機器1の3次元的な方位を検出してよい。この場合、方位検出部13は、例えば加速度センサなどを備えてよい。第1電子機器1において、方位検出部13は、第1電子機器1の3次元的な方位を検出可能であれば、任意のものを採用してよい。
制御部15は、第1電子機器1を構成する各機能部及び各種の動作を制御する。制御部15は、例えば送信部11、受信部12及び方位検出部13の動作を制御する。制御部15は、少なくとも1つのプロセッサで構成されてよい。本実施形態において、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)で構成される。別の例として、制御部15は、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)のような専用のプロセッサで構成されてよい。また、別の例として、制御部15は、1つ又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)で構成されてよい。制御部15は、制御部15の動作に必要なメモリを含んで構成されてよい。
推定部16は、受信部12が受信する検出用電波RDに基づいて、電波の出射方向及び到来方向を推定する。ここで、電波の出射方向及び到来方向を推定する種々の技術が提案されている。推定部16は、特定の技術に限定されず、これらの技術を用いることができる。本実施形態において、推定部16は、出射角(Angle of Departure: AoD)によって電波の出射方向を推定し、到来角(Angle of Arrival: AoA)によって電波の到来方向を推定する。また、上記のように、検出用電波RDは第1電波R1及び第2電波R2を含む。推定部16は、第1電波R1及び第2電波R2の出射・到来方向を推定する。
本実施形態において、第1電波R1がAoDを推定するための電波である。また、第2電波R2がAoAを推定するための電波である。つまり、推定部16は、第1電波R1の出射方向を推定し、第2電波R2の到来方向を推定する。ただし、第1電波R1及び第2電波R2と、AoD及びAoAとの対応付けは、この例に限定されない。別の例として、第1電波R1がAoAを推定するための電波であって、第2電波R2がAoDを推定するための電波であってよい。
ここで、受信部12が検出用電波RDを受信する場合に、第1電子機器1の向きが基準の向きからずれていると、推定部16が推定する電波の出射方向及び到来方向がずれる。方位検出部13が2次元的な方位を検出する場合に、推定部16は、検出用電波RDの到来方向を、方位検出部13が検出する第1電子機器1の2次元的な方位に応じて補正してよい。例えば、図1において、第1電子機器1の方位検出部13(例えば電子コンパス)は、第1電子機器1のXY平面における方位として、基準の向きである真北(例えばY軸正方向とする)から時計回りに30°の方位を検出したとする。この場合、推定部16が推定する電波の出射方向及び到来方向は30°ずれることが想定される。推定部16は、このずれを補正して、電波の出射方向及び到来方向を正しく推定することができる。
また、方位検出部13が3次元的な方位を検出する場合に、推定部16は、検出用電波RDの到来方向を、方位検出部13が検出する第1電子機器1の3次元的な方位に応じて補正してよい。例えば、図1において、第1電子機器1の方位検出部13(例えば加速度センサ)は、第1電子機器1のXY平面における方位として、真北(例えばY軸正方向とする)から時計回りに30°の方位を検出したとする。また、第1電子機器1の方位検出部13は、仰角として水平方向から15°の方位を検出したとする。この場合、推定部16が推定する電波の出射方向及び到来方向は、真北から30°、さらに水平方向から15°ずれることが想定される。推定部16は、このずれを補正して、電波の出射方向及び到来方向を正しく推定することができる。
特定部17は、第1電子機器1と第2電子機器2との間における電波の直接波の方向を特定する。第1電子機器1と第2電子機器2との間における電波には、直接波以外にも多数の反射波が含まれ得る。特定部17は、第1電波R1の出射・到来方向と、第2電波R2の出射・到来方向とに基づいて、第2電子機器2との間における電波の直接波の方向を特定する。本実施形態において、特定部17は、推定部16によって推定された第1電波R1の出射方向と第2電波R2の到来方向とに基づいて電波の直接波の方向を特定する。第1電子機器1と第2電子機器2との間における電波の直接波の方向を特定する動作の詳細については後述する。
位置算出部18は、複数の第2電子機器2のそれぞれの位置と、特定部17によって特定される電波の直接波の方向と、に基づいて、第1電子機器1(自機器)の位置を算出する。位置算出部18が算出する第1電子機器1の位置は、例えばGPSによって得られる情報のように、絶対的な位置を表す座標であってよい。また、位置算出部18が算出する第1電子機器1の位置は、例えばスペース100における相対的な位置を表す情報であってよい。
ここで、推定部16、特定部17及び位置算出部18の少なくとも一部は、例えばCPUで実行されるプログラムで構成されてよい。図2に示すように、推定部16、特定部17及び位置算出部18は、制御部15の一部であってよい。別の例として、推定部16、特定部17及び位置算出部18の少なくとも一部は、制御部15と別の機能部として構成されてよい。
図3は、第2電子機器2の構成を概略的に示す機能ブロック図である。第2電子機器2は、送信部21と、受信部22と、制御部25と、を備えてよい。
送信部21は、例えば第1電子機器1などに電波を送信する。送信部21は、制御部25による制御に基づいて、第1電子機器1に検出用電波RDを送信する。また、送信部21は、制御部25による制御に基づいて、第2電波R2(自機器)の位置を示す情報を、第1電子機器1に送信してよい。上記のように、検出用電波RDが第2電波R2の位置の情報を含んでよい。送信部21は、検出用電波RDを(検出用電波RDが位置の情報を含まない場合、検出用電波RD及び位置の情報を)定期的に又は連続して送信してよい。このような送信動作によって、例えばユーザとともに移動する第1電子機器1が、第2電波R2からの電波を受信可能な領域に入った場合に、直ちに検出用電波RDを受信できる。
第2電子機器2の送信部21はアレーアンテナ(第1電子機器1のアレーアンテナとの区別のため、他のアレーアンテナとも称される)を備える。本実施形態において、送信部21は、第1電子機器1と同様に、1素子の給電素子を中心に6素子の無給電素子が周囲に配置された計7素子の円アレー構成のエスパアンテナを備える。ここで、第2電子機器2が備えるアレーアンテナはエスパアンテナに限定されない。また、エスパアンテナの素子数は7素子に限定されない。また、エスパアンテナは、受信部22と共有されていてよい。
受信部22は、例えば第1電子機器1などから送信される電波を受信する。受信部22は、例えば第1電子機器1の送信部11から送信されるビーコン信号を受信してよい。
制御部25は、第2電子機器2を構成する各機能部及び各種の動作を制御する。制御部25は、例えば送信部21及び受信部22の動作を制御する。制御部25は、少なくとも1つのプロセッサで構成されてよい。本実施形態において、制御部25は、CPU(Central Processing Unit)で構成される。別の例として、制御部25は、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)のような専用のプロセッサで構成されてよい。また、別の例として、制御部25は、1つ又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)で構成されてよい。制御部25は、制御部25の動作に必要なメモリを含んで構成されてよい。
図1に示したスペース100において、図2に示した第1電子機器1及び図3に示した第2電子機器2が配置されてよい。図1に示すような状況において、第1電子機器1は、第2電子機器2と通信することにより、第2電子機器2との間における電波の直接波の方向を特定し得る。また、図1に示すような状況において、第1電子機器1は、第2電子機器2と通信することにより、第1電子機器1の位置を算出(検出)し得る。
図4は、第1電子機器1及び第2電子機器2の配置の他の例を示す図である。例えば、第1電子機器1及び第2電子機器2は、図4に示すようなスペース200内に配置されてよい。第1電子機器1は、静止していてよいし、動いて(移動して)いてよい。図4においては、スペース200の各所に、第2電子機器2が6つ配置されている。具体的には、スペース200において、第2電子機器2A、第2電子機器2B、第2電子機器2C、第2電子機器2D、第2電子機器2E及び第2電子機器2Fが配置されている。ただし、図1の場合と同様に、少なくとも1つの任意の数の第2電子機器2が、スペース200内の任意の位置に配置され得る。
図4に示すように、第1電子機器1及び第2電子機器2は、例えば屋内の空間であるスペース200内に配置されてよい。図4において、図1と同様に、XY平面は例えば水平面としてよい。図4は、壁などによって一部が仕切られたスペース200を上から俯瞰した様子を示すものとしてよい。スペース200は、図4に示すように、通路のような形状としてよい。また、図4に示すスペース200は、例えば一部が壁などによって仕切られ、一部が例えば出入口などとして開放されていてよい。図4に示すような状況においても、第1電子機器1は、第2電子機器2と通信することにより、第1電子機器1の位置を算出(検出)し得る。
図5は、第1電子機器1及び第2電子機器2の動作の一例を説明する図である。また、図6は、第1電子機器1及び第2電子機器2の動作の一例を説明するフローチャートである。
図5及び図6に示す動作が開始する時点において、スペース100又はスペース200のような空間に、第1電子機器1及び第2電子機器2が配置されているものとする。図5及び図6は、1つの第1電子機器1に着目した動作を示している。また、図5及び図6は、少なくとも1つの第2電子機器2に着目した動作を示している。すなわち、スペース100又はスペース200のような空間に複数の第2電子機器2が配置されている場合、図5及び図6は、複数の第2電子機器2それぞれの動作を示している。
図5には、第1電子機器1及び第2電子機器2のそれぞれのエスパアンテナが示されている。エスパアンテナの1~6の数字が付された楕円は、1~6番目の指向性を例示する。図5の例において、第1の指向性は0°方向の利得を最大にし、第2~第6の指向性に順に切り換えると、反時計周りに60°ずつ利得を最大にする方向が変化する。指向性の切り替えは、6素子の無給電素子に装荷された可変リアクタンス素子のリアクタンス値を変化させることで行われる。
第2電子機器2は、角度Φの方向に位置する第1電子機器1に対して検出用電波RDを送信する。本実施形態において、第2電子機器2は定期的に又は連続して検出用電波RDを送信する。第1電子機器1は、検出用電波RDを受信すると、予め定められた動作によって送信元の第2電子機器2と同期をとる。予め定められた動作は、エスパアンテナの1~6番目の指向性を例えば1番目に切り替えることである。
図5に示すように、検出用電波RDは第1電波R1及び第2電波R2を含む。第1電波R1及び第2電波R2の1~6の数字は、第1電子機器1又は第2電子機器2のエスパアンテナの指向性が何番目であるかを示す。図5に示すように、第1電子機器1又は第2電子機器2のエスパアンテナは、例えば1番目の指向性の状態で一定時間が経過すると、それよりも短い時間のガードタイム(斜線部分)を挟んで、2番目の指向性に切り替わる。そして、第1電子機器1又は第2電子機器2のエスパアンテナは、2番目の指向性の状態で一定時間が経過すると、ガードタイムを挟んで、3番目の指向性に切り替わる。ここで、上記の一定時間及びガードタイムは予め定められている。そのため、第1電子機器1及び第2電子機器2は、最初の検出用電波RDで同期をとった後、それぞれのエスパアンテナの指向性を切り替えるタイミングを合わせることが可能である。
第1電波R1及び第2電波R2の一方は、第1電子機器1のエスパアンテナの指向性を例えば1番目に固定して、第2電子機器2のエスパアンテナの指向性を1~6番目に順に切り替えて得られるビームパターンを有している。また、第1電波R1及び第2電波R2の他方は、第2電子機器2のエスパアンテナの指向性を例えば1番目に固定して、第1電子機器1のエスパアンテナの指向性を1~6番目に順に切り替えて得られるビームパターンを有している。本実施形態において、第1電子機器1の受信部12は、第1電波R1の後で第2電波R2を受信する。そして、上記のように、本実施形態における第1電波R1は、推定部16がAoDを推定するための電波であって、第1電子機器1のエスパアンテナの指向性を固定して第2電子機器2のエスパアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンを有する。また、本実施形態における第2電波R2は、推定部16がAoAを推定するための電波であって、第2電子機器2のエスパアンテナの指向性を固定して、第1電子機器1のエスパアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンを有する。
ここで、別の例として、第1電波R1が、第2電子機器2のエスパアンテナの指向性を固定して、第1電子機器1のエスパアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンであってよい。ただし、第1電子機器1の受信部12は、第2電波R2より先に第1電波R1を受信する。そのため、本実施形態のように、第1電波R1が第1電子機器1のエスパアンテナの指向性を固定するビームパターンであると、第1電子機器1はエスパアンテナの指向性の切り替えを始めるまでに時間的な余裕を有する。第1電子機器1のタイミングが取りやすくなるため、第1電波R1が第1電子機器1のエスパアンテナの指向性を固定するビームパターンであることが好ましい。
以下、図6を参照して、上記の検出用電波RDに関する処理を時系列に沿って説明し、特定部17が実行する処理について説明する。第2電子機器2の送信部21は、検出用電波RDを送信する(ステップS11)。検出用電波RDは、上記のように第1電波R1及び第2電波R2を含むが、図6の例において、さらに第2電子機器2(自機器)の位置の情報を含む。
第1電子機器1の受信部12は、第1電波R1、第2電波R2及び第2電子機器2の位置の情報を含む検出用電波RDを受信する(ステップS12)。
第1電子機器1の推定部16は、第1電波R1の出射・到来方向(本実施形態において出射方向)を推定する(ステップS13)。
第1電子機器1の推定部16は、第2電波R2の出射・到来方向(本実施形態において到来方向)を推定する(ステップS14)。
第1電子機器1の特定部17は、第1電波R1の出射方向と、第2電波R2の到来方向とに基づいて、第2電子機器2との間における電波の直接波の方向を特定する(ステップS15)。
第1電子機器1の位置算出部18は、第2電子機器2の位置と、特定された直接波の方向すなわち第2電子機器2の方向とに基づいて、第1電子機器1(自機器)の位置を算出する(ステップS16)。ここで、ステップS16は、複数の第2電子機器2の位置及び方向が得られた場合に実行されてよい。このとき、位置算出部18は、例えば複数の直線群の交点を求める要領で、精度よく第1電子機器1の位置を算出することができる。
第1電子機器1は、このような処理を複数の第2電子機器2のそれぞれに対して実行してよい。つまり、第1電子機器1の受信部12は、複数の第2電子機器2のそれぞれから送信される複数の検出用電波RDを受信してよい。第1電子機器1の特定部17は、複数の第2電子機器2のそれぞれについて、第1電波R1の出射方向と、第2電波R2の到来方向とに基づいて、直接波の方向すなわち複数の第2電子機器2のそれぞれの方向を特定してよい。そして、位置算出部18は、複数の第2電子機器2の位置及び方向の情報に基づいて、第1電子機器1の位置を算出してよい。
図7は、第1電子機器1による電波の直接波の方向の推定を説明する図である。図6のステップS13において、推定部16は、第1電波R1の出射方向を例えば角度θ1と推定する。角度θ1は例えば30°である。
図6のステップS14において、推定部16は、第2電波R2の到来方向を例えば角度θ2と推定する。角度θ2は例えば210°である。
ここで、電波がマルチパスを経由して直接波と反射波とが混在した状態で伝搬する環境下において、推定部16は、複数の主要な素波について推定を行うため、複数の第1電波R1の出射方向及び複数の第2電波R2の到来方向を推定する。つまり、上記の角度θ1は、第1電波R1の直接波の候補の1つについて推定された出射方向である。また、上記の角度θ2は、第2電波R2の直接波の候補の1つについて推定された到来方向である。
図6のステップS15において、特定部17は電波の直接波の方向を特定する。その特定は、推定された複数の第1電波R1の出射方向及び複数の第2電波R2の到来方向の中から、直接波に対応する1組を選択することによって行われる。ここで、第1電波R1の直接波と、第2電波R2の直接波とは、互いに同じ方向で逆向きの関係になる。すなわち、第1電波R1の直接波の出射方向と第2電波R2の直接波の到来方向との差は180°になる。特定部17は、この関係を利用して照合を行って、直接波に対応する1組を選択する。
例えば、第1電波R1の直接波の複数の候補として、第1電波R1の直接波の出射方向は30°及び90°であったとする。また、第2電波R2の直接波の複数の候補として、第2電波R2の直接波の到来方向は、120°と210°と300°であったとする。この場合、特定部17は、差が180°となる30°(角度θ1)及び210°(角度θ2)を、第1電子機器1と第2電子機器2との間における電波の直接波の方向として特定することができる。
ここで、第1電波R1の直接波の出射方向の角度と第2電波R2の直接波の到来方向の角度との差が厳密に180°となる場合を条件に直接波の方向を特定すると、例えば少しの測定誤差の影響で特定されないことがあり得る。そこで、特定部17は、第1電波R1の出射方向と第2電波R2の到来方向とのずれ(角度の差)が所定の範囲内にある場合、直接波の方向を特定してよい。例えば、特定部17は、角度の差が180°から例えば5°以内(175°~185°)、10°以内(170°~190°)、15°以内(165°~195°)などの誤差を含んでいた場合でも、第1電子機器1と第2電子機器2との間における電波の直接波の方向を特定してよい。
図8は、比較例として、第1電波R1のみに基づいて算出された第1電子機器1の位置と、実際の第1電子機器1の位置との誤差を示す図である。すなわち、比較例は、第1電波R1の直接波の出射方向と第2電波R2の直接波の到来方向との差が180°になることに基づく照合をせずに、電波の直接波の方向を推定する。図8は、図1に示したスペース100のような屋内において、第1電子機器1を0.5m間隔で移動させた際に算出された位置と、第1電子機器1の実際の位置との誤差を、等高線表示で示したものである。図8において、第1電子機器1の算出された位置と、実際の位置との誤差が大きいところほど、濃いハッチングを付して示してある。図8では、濃いハッチングの部分が多く、大きな誤差が点在している。
図9は、比較例と同様の条件で、本実施形態に係る第1電子機器1及び第2電子機器2を動作させた結果を示す図である。図9は、図8とは異なり、濃いハッチングの部分がほとんど見られない。つまり、大きな誤差がほとんどない。
比較例との比較結果から明らかなように、本実施形態に係る第1電子機器1は、上記の構成によって、高精度に直接波の方向を特定できる。このため、第1電子機器1は、自機器の位置を検出する際に有益である。
ここで、例えば第2電子機器2からの第1電波R1を受け取った第1電子機器1が移動し、相対位置が変化してから第2電子機器2に第2電波R2を送り返す場合、第1電波R1の直接波の出射方向と第2電波R2の直接波の到来方向との差は180°から許容範囲を超えてずれることがあり得る。本実施形態に係る第1電子機器1では、直接波の方向を特定するための検出用電波RDを第2電子機器2から受け取るだけであり、第2電子機器2に送り返すことがない。そのため、第1電子機器1が移動しても、第1電波R1の直接波の出射方向と第2電波R2の直接波の到来方向との関係(差は180°)が保たれ、高精度に直接波の方向を特定できる。
(第2実施形態)
図10及び図11は、別の実施形態(第2実施形態)に係る第1電子機器1及び第2電子機器2について説明するための図である。本実施形態の第1電子機器1及び第2電子機器2の構成は第1実施形態と同じである。また、図10及び図11は、それぞれ第1実施形態で説明した図5及び図6に対応する。図10及び図11において、図5及び図6と同じ要素及びステップには同じ符号が付されており、以下において説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態の第1電子機器1は、第2電子機器2に対してトリガ電波を送信する。第2電子機器2の送信部21は、検出用電波RDの送信動作を、第1電子機器1からのトリガ電波の受信に応じて実行する。ここで、トリガ電波は、電波の出射・到来方向の推定に用いられるものでなく、例えば固定指向性のビーコン信号であってよい。
図11に示すように、第1電子機器1の送信部11は、第2電子機器2に検出用電波RDを送信させるトリガ電波を送信する(ステップS1)。
第2電子機器2の受信部22はトリガ電波を受信する(ステップS2)。第2電子機器2は、トリガ電波を受信してから、検出用電波RDに関する処理を開始する。以後のステップS11~ステップS16は第1実施形態と同じである。本実施形態においても、上記の照合を含む一連の処理が実行されて、第1電子機器1は高精度に直接波の方向を特定できる。このため、第1電子機器1は、自機器の位置を検出する際に有益である。
ここで、第1実施形態において第2電子機器2は定期的に又は連続して検出用電波RDを送信する。例えば第1電子機器1が移動する場合に、第2電子機器2と通信可能な範囲(例えばスペース100又はスペース200)に入った第1電子機器1が直ちに検出用電波RDを受信できるようにするためである。本実施形態において、第2電子機器2は通信可能な範囲に入った第1電子機器1からのトリガ電波を受信してから検出用電波RDを送信すればよいため、定期的に又は連続して検出用電波RDを送信する必要がない。そのため、本実施形態において第2電子機器2はトリガ電波を受信するまで例えば待機状態(スリープ状態)であってよく、システムの電力消費を低減することが可能である。
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能である。複数の機能部等は、1つに組み合わせられたり、分割されたりしてよい。上記した本開示に係る各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施され得る。
例えば、図2の第1電子機器1の構成は一例である。第1電子機器1は図2に示される構成要素の一部を含まなくてよい。また、第1電子機器1は図2に示される構成要素と異なる構成要素を備えてよい。例えば第1電子機器1は、方位検出部13を備えない構成であってよい。また、例えば第1電子機器1は、位置算出部18を備えない構成であってよい。
例えば、受信部12は、第2電子機器2の位置を示す情報を、第2電子機器2と異なる他の電子機器から受信してよい。受信部12は、周辺に存在する複数の第2電子機器2の位置情報を、例えば位置情報サーバから受信してよい。位置情報サーバは、第1電子機器1と通信可能であって、複数の第2電子機器2の位置を示す情報を集約するサーバである。
図5では第1電子機器1及び第2電子機器2の各々が指向性切り替え可能なエスパアンテナを備える例を示したが、これに限定されない。第1電子機器1は、例えば7つの素子が線状に並ぶアレイアンテナ(指向性変化しない)であってよい。この場合、第1電波はなくてよい。第1電子機器1は、当該アレイアンテナで第2電子機器2から送信される上記第2電波を受信して出射・到来方向の推定及び直接波の方向の特定を行ってよい。
1 第1電子機器
2 第2電子機器
11 送信部
12 受信部
13 方位検出部
15 制御部
16 推定部
17 特定部
18 位置算出部
21 送信部
22 受信部
25 制御部

Claims (9)

  1. アレーアンテナを備え、他のアレーアンテナを備える他の電子機器から送信される検出用電波を受信する受信部と、
    前記検出用電波の出射・到来方向を推定する推定部と、
    前記検出用電波の出射・到来方向に基づいて、前記他の電子機器との間における電波の直接波の方向を特定する特定部と、を備え、
    前記検出用電波は、前記アレーアンテナの指向性を固定して前記他のアレーアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンを有する、電子機器。
  2. 前記検出用電波は、第1電波及び第2電波を含み、
    前記推定部は、前記第1電波及び前記第2電波の出射・到来方向を推定し、
    前記特定部は、前記第1電波の出射・到来方向と、前記第2電波の出射・到来方向とに基づいて、前記他の電子機器との間における電波の直接波の方向を特定し、
    前記第1電波及び前記第2電波の一方は、前記アレーアンテナの指向性を固定して前記他のアレーアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンを有し、
    前記第1電波及び前記第2電波の他方は、前記他のアレーアンテナの指向性を固定して前記アレーアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンを有する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記受信部は、前記第1電波の後で前記第2電波を受信し、
    前記第1電波は、前記アレーアンテナの指向性を固定して前記他のアレーアンテナの指向性を切り替えて得られるビームパターンを有する、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記他の電子機器に前記検出用電波を送信させるトリガ電波を送信する送信部を備える、請求項2又は3に記載の電子機器。
  5. 前記特定部は、前記第1電波の出射・到来方向と前記第2電波の出射・到来方向とのずれが所定の範囲内にある場合、前記直接波の方向を特定する、請求項2から4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記受信部は、複数の前記他の電子機器のそれぞれから送信される複数の検出用電波を受信し、
    前記特定部は、複数の前記他の電子機器のそれぞれについて、前記第1電波の出射・到来方向と、前記第2電波の出射・到来方向とに基づいて、前記直接波の方向を特定する、請求項2から5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記検出用電波は、前記他の電子機器の位置の情報を含み、
    複数の前記他の電子機器のそれぞれの位置と前記直接波の方向とに基づいて、前記電子機器の位置を算出する位置算出部を備える、請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記電子機器の2次元的な方位を検出する方位検出部を備え、
    前記推定部は、前記検出用電波の到来方向を、前記方位検出部が検出する前記電子機器の2次元的な方位に応じて補正する、請求項2から7のいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 前記電子機器の3次元的な方位を検出する方位検出部を備え、
    前記推定部は、前記検出用電波の到来方向を、前記方位検出部が検出する前記電子機器の3次元的な方位に応じて補正する、請求項2から7のいずれか一項に記載の電子機器。
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