JP2022026252A - 燃料電池及び燃料電池集合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ発電量を増加できるとともに配線作業の負荷を軽減でき、さらには電気抵抗の抑制によって発電性能も向上させ得る燃料電池を提供する。【解決手段】実施の形態による燃料電池1は、第1セル積層体11及び第2セル積層体12を備える。第1セル積層体11の端部アノード極11A及び端部カソード極11Cの向きと、第2セル積層体12の端部アノード極12A及び端部カソード極12Cの向きとは、互いに反対になっている。そして、第1セル積層体11の端部アノード極11Aと第2セル積層体12の端部カソード極12Cとは共有式集電板20によって接続される。一方で、第1セル積層体11の端部カソード極11Cには第1側集電板21が接続され、第2セル積層体12の端部アノード極12Aには第2側集電板22が接続され、第1側集電板21と第2側集電板22は分離している。【選択図】図1

Description

本発明の実施の形態は、燃料電池及び燃料電池集合体に関する。
固体高分子形の燃料電池は、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸素含有ガスとを化学的に反応させることで、燃料ガスの持つ化学エネルギーから電気エネルギーを生成する。
一般的な固体高分子形の燃料電池は、複数の燃料電池セルを積層したセル積層体と、セル積層体を挟み込むように設けられた一対の集電板と、を備える。一対の集電板のうちの一方の集電板には、正極側の取り出し端子が設けられ、他方の集電板には、負極側の取り出し端子が設けられる。
上記のような燃料電池が生成した電気エネルギーを外部に供給する際には、各取り出し端子と負荷や蓄電池等とを配線によって接続する。これにより、燃料電池が生成した電気エネルギーを、燃料電池外部の負荷や蓄電池等に供給できる。
近年、燃料電池は、各種の移動体に搭載されつつある。この際、複数の燃料電池を移動体に搭載し、各燃料電池を直列に接続することが一般的である。
搭載される燃料電池は、その数が多ければ多いほど、電気エネルギーをより多く生成できる。しかしながら、燃料電池の占有スペースが大きくなるとともに、燃料電池間の配線作業の負荷が増加する。
船舶、車両、鉄道等の移動体では、機器の設置スペースに限りがあり、また、組立や配線等の作業スペースを大きく確保することが困難となる状況が多く生じる。したがって、全体サイズを大型化することなく発電量の増加を図ることができ、且つ、配線作業の負荷を軽減できる燃料電池の実現が望まれている。
また、複数の燃料電池を接続する場合には、互いに異なる燃料電池の集電板の間に、取り出し端子や配線等が介在することになるが、この場合、電気抵抗、とりわけ接触抵抗が大きくなり得る。その結果、発電効率等の性能が低下し得る。そのため、配線等に起因して生じる電気抵抗を抑制し得る対策も望まれている。
特開2007-273433号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、大型化を抑制しつつ発電量を増加できるとともに配線作業の負荷を軽減でき、さらには電気抵抗の抑制によって発電性能も向上させ得る燃料電池及び燃料電池集合体を提供することにある。
一実施の形態に係る燃料電池は、複数の燃料電池セルを積層し、前記燃料電池セルの積層方向の一端側に端部アノード極を有するとともに、前記積層方向の他端側に端部カソード極を有する第1セル積層体及び第2セル積層体を少なくとも備える。前記第1セル積層体の前記端部アノード極及び前記端部カソード極の向きと、前記第2セル積層体の前記端部アノード極及び前記端部カソード極の向きとは、互いに反対である。そして、前記第1セル積層体の前記端部アノード極と前記第2セル積層体の前記端部カソード極とが共有式集電板によって接続される。また、前記第1セル積層体の前記端部カソード極には第1側集電板が接続され、前記第2セル積層体の前記端部アノード極には第2側集電板が接続され、前記第1側集電板と前記第2側集電板は分離している。
また、一実施の形態に係る燃料電池集合体は、前記の燃料電池を複数備える。複数の前記燃料電池は、前記燃料電池の前記共有式集電板が同じ向きとなるように配置された少なくとも2つの前記燃料電池を含む。そして、前記2つの前記燃料電池のうちの一方の燃料電池の前記第1側集電板と、前記2つの前記燃料電池のうちの他方の燃料電池の前記第2側集電板とが、配線によって接続されている。
本発明によれば、大型化を抑制しつつ発電量を増加できるとともに配線作業の負荷を軽減でき、さらには電気抵抗の抑制によって発電性能も向上させることができる。
一実施の形態に係る燃料電池の断面図である。 図1の矢印IIの方向で見た同実施の形態に係る燃料電池の上面図である。 図1に示した燃料電池を複数個接続させてなる燃料電池集合体を示す図である。 (A)~(C)は、変形例に係る燃料電池の断面図である。
以下、添付の図面を参照して一実施の形態を詳細に説明する。
図1は、一実施の形態に係る燃料電池1の断面図である。図2は、図1の矢印IIの方向で見た燃料電池1の上面図である。
図1及び図2に示すように、燃料電池1は、第1セル積層体11と、第2セル積層体12と、共有式集電板20と、第1側集電板21と、第2側集電板22と、一方側絶縁板31と、他方側絶縁板32と、一方側締付板41と、他方側締付板42と、第1セル積層体11に取り付けられる4つのマニホルド51~54と、第2セル積層体12に取り付けられる4つのマニホルド61~64と、を備えている。
図1においては、説明の便宜上、上記各部材の一部に関してハッチングの図示が省略されている。また、図2においては、説明の便宜上、第1セル積層体11、第2セル積層体12、マニホルド51~54及びマニホルド61~64の外形のみが破線で示されている。以下、燃料電池1を構成する各部材について詳述する。
第1セル積層体11及び第2セル積層体12はそれぞれ、複数の燃料電池セルCと複数のセパレータSとを交互に積層することで形成されている。
図1には、二点鎖線で囲まれる第1セル積層体11の領域Aが拡大して示されている。拡大視の領域Aに示すように、燃料電池セルCは、一対の主面を有するシート状の高分子電解質膜Emと、高分子電解質膜Emの一方の主面に設けられたシート状のアノード極Amと、高分子電解質膜Emの他方の主面に設けられたカソード極Cmと、を有する。
セパレータSは、導体からなるシート状の部材であり、2つの燃料電池セルCの間に設けられている。図示省略するが、セパレータSは、アノード極Am側の面に、水素を含む燃料ガスの流路を形成し、カソード極Cm側の面に、酸素を含む酸素含有ガスの流路を形成している。なお、セパレータSには、燃料ガスの流路及び酸素含有ガスの流路に加えて、冷却水の流路が形成されてもよい。
複数の燃料電池セルC及び複数のセパレータSが積層される方向のことを、以下では、積層方向と呼ぶ。積層方向は、図1における上下方向と平行な平行である。第1セル積層体11及び第2セル積層体12は、それぞれの積層方向が互いに平行になるように配置され、その積層方向における高さ寸法が同一になっている。より詳しくは、第1セル積層体11及び第2セル積層体12の形状及び寸法は同じであるが、これらは必ずしも同じでなくてもよい。
図1に示すように、第1セル積層体11は、積層方向の一端側に端部アノード極11Aを有するとともに、積層方向の他端側に端部カソード極11Cを有する。端部アノード極11Aは、積層方向で最も外側に位置する(図示例では最も上側に位置する)アノード極Amによって形成され、端部カソード極11Cは、積層方向で最も外側に位置する(図示例では最も下側に位置する)カソード極Cmによって形成されている。第2セル積層体12も、同様に、端部アノード極12Aと、端部カソード極12Cと、を有している。
ここで図1に示すように、第1セル積層体11及び第2セル積層体12は、第1セル積層体11の端部アノード極11A及び端部カソード極11Cの向きと、第2セル積層体12の端部アノード極12A及び端部カソード極12Cの向きとが、互いに反対になるように配置されている。すなわち、図1の例では、第1セル積層体11の端部アノード極11A及び第2セル積層体12の端部カソード極12Cが、図中上側を向くのに対して、第1セル積層体11の端部カソード極11C及び第2セル積層体12の端部アノード極12Aは、図中下側を向いている。
共有式集電板20は、第1セル積層体11の端部アノード極11Aと第2セル積層体12の端部カソード極12Cとを電気的に接続している。共有式集電板20は、導体からなる平板状の部材であり、その平面方向が積層方向に直交する方向と平行になるように延びている。
一方で、第1側集電板21は、第1セル積層体11の端部カソード極11Cに接続されている。第2側集電板22は、第2セル積層体12の端部アノード極12Aに接続されている。そして、これら第1側集電板21と第2側集電板22は互いに分離している。
第1側集電板21には、第1側取り出し端子21Aが接続され、第2側集電板22には、第2側取り出し端子22Aが接続される。本実施の形態では、第1側取り出し端子21Aが、第1側集電板21に対して第1セル積層体11側とは反対の側に向けて積層方向に沿って延びており、第2側取り出し端子22Aは、第2側集電板22に対して第2セル積層体12側とは反対の側に向けて積層方向に沿って延びている。
また、一方側絶縁板31は、共有式集電板20に対して第1セル積層体11及び第2セル積層体12の側とは反対の側に設けられる。他方側絶縁板32は、第1側集電板21及び第2側集電板22に対して第1セル積層体11及び第2セル積層体12の側とは反対の側に設けられる。
一方側締付板41は、一方側絶縁板31上に設けられ、他方側締付板42は、他方側絶縁板32上に設けられる。そして、一方側締付板41と他方側締付板42との間には複数の締結部材70が跨るように設けられている。締結部材70は、例えばスタッドボルトとナットであり、一方側締付板41と他方側締付板42とが互いに近づくように締め付ける部材である。締結部材70による締付により、一方側締付板41と他方側締付板42との間に位置する各部材が一体化状態を保持されることになる。
上述した第1側取り出し端子21A及び第2側取り出し端子22Aは、他方側絶縁板32及び他方側締付板42を貫通し、その先端を外部に露出させている。ここで、図1においては、符号T1は、一方側絶縁板31の厚さを示し、符号T2は、他方側絶縁板32の厚さを示す。そして、本実施の形態では、T2>T1の関係が成り立つ。つまり、一方側絶縁板31の厚さT1は、他方側絶縁板32の厚さT2よりも小さくなっている。
一方側絶縁板31は、共有式集電板20と一方側締付板41とを電気的に絶縁するために設けられている。同様に、他方側絶縁板32は、第1側集電板21及び第2側集電板22と他方側締付板42とを絶縁するために設けられている。
ここで、他方側絶縁板32には、第1側取り出し端子21A及び第2側取り出し端子22Aが貫通していることで、他方側絶縁板32は、場合によっては、適正な絶縁性の確保のために比較的大きい厚さを必要とする。一方で、一方側絶縁板31には取り出し端子のような部材が貫通しないため、適正な絶縁性の確保のための厚さを小さく抑え得る。そこで、本実施の形態では、上述したように一方側絶縁板31の厚さT1を他方側絶縁板32の厚さT2よりも小さくする。これにより、本実施の形態では、コンパクト化と適正な絶縁性の確保との両立が図られている。
第1セル積層体11に取り付けられる4つのマニホルド51~54には、第1側燃料ガス入口マニホルド51と、第1側燃料ガス出口マニホルド52と、第1側酸素入口マニホルド53と、第1側酸素出口マニホルド54と、が含まれている。
第1側燃料ガス入口マニホルド51は、水素を含む燃料ガスを外部から受け入れ、受け入れた燃料ガスを複数の燃料電池セルCに分散させて供給する。第1側燃料ガス出口マニホルド52は、複数の燃料電池セルCから流出した燃料ガスを受け入れる。
第1側燃料ガス入口マニホルド51は、第1セル積層体11の第2セル積層体12側の面と向き合うよう配置され、第1側燃料ガス出口マニホルド52は、第1セル積層体11の第2セル積層体12側の面とは反対側の面に向き合うよう配置されている。
第1側酸素入口マニホルド53は、酸素を含む酸素含有ガスを外部から受け入れ、受け入れた酸素含有ガスを複数の燃料電池セルCに分散させて供給する。第1側酸素出口マニホルド54は、複数の燃料電池セルCから流出した酸素含有ガス及び酸素含有ガスが水素と反応して生成された水を受け入れる。
第1側酸素入口マニホルド53は、積層方向に直交し且つ第1セル積層体11と第2セル積層体12とが並ぶ方向に直交する方向における一方側の、第1セル積層体11の面と向き合うように配置されている。第1側酸素出口マニホルド54は、積層方向に直交し且つ第1セル積層体11と第2セル積層体12とが並ぶ方向に直交する方向における他方側の、第1セル積層体11の面と向き合うように配置されている。
なお、マニホルド51~54の配置は図示の例に限られるものではなく、例えば、第1側燃料ガス入口マニホルド51と第1側燃料ガス出口マニホルド52とが、図示の例とは逆に配置されてもよい。また、第1側燃料ガス入口マニホルド51と第1側燃料ガス出口マニホルド52とが向き合う方向と、第1側酸素入口マニホルド53と第1側酸素出口マニホルド54とが向き合う方向とが、逆であってもよい。
また、第1セル積層体11側と同様に、第2セル積層体12に取り付けられる4つのマニホルド61~64にも、第2側燃料ガス入口マニホルド61と、第2側燃料ガス出口マニホルド62と、第2側酸素入口マニホルド63と、第2側酸素出口マニホルド64と、が含まれている。
第2側燃料ガス入口マニホルド61は、水素を含む燃料ガスを外部から受け入れ、受け入れた燃料ガスを複数の燃料電池セルCに分散させて供給する。第2側燃料ガス出口マニホルド62は、複数の燃料電池セルCから流出した燃料ガスを受け入れる。
第2側燃料ガス入口マニホルド61は、第2セル積層体12の第1セル積層体11側の面と向き合うよう配置され、第2側燃料ガス出口マニホルド62は、第2セル積層体12の第1セル積層体11側の面とは反対側の面に向き合うよう配置されている。
第2側酸素入口マニホルド63は、酸素を含む酸素含有ガスを外部から受け入れ、受け入れた酸素含有ガスを複数の燃料電池セルCに分散させて供給する。第2側酸素出口マニホルド64は、複数の燃料電池セルCから流出した酸素含有ガス及び酸素含有ガスが水素と反応して生成された水を受け入れる。
第2側酸素入口マニホルド63は、積層方向に直交し且つ第1セル積層体11と第2セル積層体12とが並ぶ方向に直交する方向における一方側の、第2セル積層体12の面と向き合うように配置されている。第2側酸素出口マニホルド64は、積層方向に直交し且つ第1セル積層体11と第2セル積層体12とが並ぶ方向に直交する方向における他方側の、第2セル積層体12の面と向き合うように配置されている。なお、マニホルド61~64の配置も図示の例に限られるものではない。
本実施の形態では、第1セル積層体11と第2セル積層体12との間の空間に第1側燃料ガス入口マニホルド51と第2側燃料ガス入口マニホルド61とが配置される。この場合、共通の配管から第1側燃料ガス入口マニホルド51と第2側燃料ガス入口マニホルド61とに酸素含有ガスを分散し得るため、配管構成の簡素化を図ることが可能となる。
次に、本実施の形態の作用について使用方法の一例により説明する。
燃料電池1で発電を行う際には、まず、燃料電池1が、所定の設置位置に配置される。その後、第1側取り出し端子21A及び第2側取り出し端子22Aと負荷や蓄電池等とを配線によって接続する。
この際、燃料電池1では、互いに電極の向きが反対になる2つのセル積層体11、12の片側で1つの共有式集電板20が共有される。この場合、単一のセル積層体を備えてなる一般的な燃料電池を2つ接続する場合に比べて、セル積層体間に介在する配線部材数が抑制されるため、燃料電池1では、一般的な燃料電池間の接続態様に比べて、設置後の燃料電池1の大型化(占有スペース)及び配線作業の負荷が抑制される。
次いで、燃料ガス及び酸素含有ガスが燃料電池セルCに供給される。燃料ガスは、第1側燃料ガス入口マニホルド51を経由して第1セル積層体11の燃料電池セルCに供給される。また、第2側燃料ガス入口マニホルド61を経由して第2セル積層体12の燃料電池セルCに供給される。一方で、酸素含有ガスは、第1側酸素入口マニホルド53を経由して第1セル積層体11の燃料電池セルCに供給される。また、酸素含有ガスは、第2側酸素入口マニホルド63を経由して第2セル積層体12の燃料電池セルCに供給される。
そして、燃料電池セルCでは、燃料ガス中の水素と酸素含有ガス中の酸素が反応し、電気と水が生成される。この際、電気エネルギーが生成される。そして、第1セル積層体11の燃料電池セルCに供給された燃料ガスは、第1側燃料ガス出口マニホルド52に流入する。第2セル積層体12の燃料電池セルCに供給された燃料ガスは、第2側燃料ガス出口マニホルド62に流入する。また、第1セル積層体11の燃料電池セルCに供給された酸素含有ガスは、第1側酸素出口マニホルド54に流入する。第2セル積層体12の燃料電池セルCに供給された酸素含有ガスは、第2側酸素出口マニホルド64に流入する。
燃料電池セルCで電気エネルギーが生成されると、電流が、第2側取り出し端子22A側から共有式集電板20を介して第1側取り出し端子21Aへ流れる。そして、電流は、第1側取り出し端子21Aから負荷や蓄電池に供給される。
この際、本実施の形態では、共有式集電板20に対する配線作業が無いため、第1セル積層体11の端部アノード極11Aと第2セル積層体12の端部カソード極との間における電気抵抗、とりわけ接触抵抗が抑制される。これにより、発電性能も向上させることが可能となる。
以上に説明したように、本実施の形態に係る燃料電池1では、互いに電極の向きが反対になる2つのセル積層体11、12の片側で1つの共有式集電板20が共有される。この場合、単一のセル積層体を備えてなる一般的な燃料電池を2つ接続する場合に比べて、セル積層体間に介在する配線部材数が抑制される。その結果、一般的な燃料電池間の接続態様に比べて、大型化及び配線作業の負荷が抑制される。さらには電気抵抗、とりわけ接触抵抗が抑制される。よって、本実施の形態に係る燃料電池1によれば、大型化を抑制しつつ発電量を増加できるとともに配線作業の負荷を軽減でき、さらには電気抵抗の抑制によって発電性能も向上させることができる。
また、本実施の形態では、第1セル積層体11の第1側取り出し端子21A及び第2セル積層体12の第2側取り出し端子22Aが同じ側に位置する。これにより、取り出し端子21A、22Aに対する配線作業を容易化できるとともに、取り出し端子21A、22Aに接続される配線の引き出し態様を簡素化できる。
また、第1側取り出し端子21Aは、第1側集電板21に対して第1セル積層体11側とは反対の側に向けて延び、第2側取り出し端子22Aは、第2側集電板22に対して第2セル積層体12側とは反対の側に向けて延びる。この場合、取り出し端子21A、22Aに対する配線作業の作業性を向上させることができる。すなわち、取り出し端子21A、22Aは、積層方向に直交する方向に引き出されてもよいが、この場合には、配線作業を行うスペースが制約され得る。このような場合に比べて、本実施の形態によれば、配線作業の作業性を向上させることができる。
また、一方側絶縁板31の厚さT1は、他方側絶縁板32の厚さT2よりも小さい。本実施の形態では、共有式集電板20上に設けられる一方側絶縁板31には、これを貫通するような取り出し端子が接続されないため、一方側絶縁板31の厚さT1を、他方側絶縁板32の厚さT2よりも小さくしたとしても、一方側絶縁板31において好適な絶縁性を確保できる。本実施の形態では、この点に着目して、一方側絶縁板31の厚さT1を他方側絶縁板32の厚さT2よりも小さくすることにより、燃料電池1のコンパクト化を図りつつ、絶縁性の低下による性能低下を抑制している。
さらに、本実施の形態では第1セル積層体11と第2セル積層体12との間の空間をマニホルドの配置に活用することで、燃料電池全体の大型化を効果的に抑制できる。
また、本実施の形態に係る燃料電池1は、複数個接続された場合も有用である。図3は、燃料電池1を複数個接続させてなる燃料電池集合体100を示す図である。
図3に示す燃料電池集合体100は、複数の燃料電池1を備えている。複数の燃料電池1は、共有式集電板20が同じ向きとなるように配置された少なくとも2つの燃料電池1(図3においては3つ)を含む。そして、図3の例では、3つの燃料電池1が一列に並び、隣り合う2つの燃料電池のうちの一方の燃料電池1の第1側集電板21と、他方の燃料電池1の第2側集電板22とが、配線80によって接続されている。
このような燃料電池集合体100では、複数の燃料電池間の配線接続を、燃料電池の片側で行うことができるため、燃料電池間の配線接続及び配線の引き出し態様を簡素化でき、さらには燃料電池集合体100全体の大型化(占有スペース)も抑制できる。なお、図3に示した燃料電池集合体100は、3つの燃料電池1を含むが、燃料電池1の数は特に限られるものではない。
以下、図4(A)~(C)を参照しつつ、上述の実施の形態の変形例を説明する。
図4(A)に示す変形例に係る燃料電池では、上述した第1セル積層体11及び第2セル積層体12に加えて、第3セル積層体13が設けられている。
第3セル積層体13は、第2セル積層体12の端部アノード極12A及び端部カソード極12Cの向きと、第3セル積層体13の端部アノード極13A及び端部カソード極13Cの向きとが、互いに反対になるように配置されている。そして、第2セル積層体12の端部アノード極12Aに接続された第2側集電板22は、上述実施の形態で説明した共有式集電板20と同様に、共有式集電板として構成される。そして、第2側集電板22は、第2セル積層体12の端部アノード極12Aと第3セル積層体13の端部カソード極13Cとを接続する。
また、第2セル積層体12の端部アノード極12Aには上述実施の形態で説明した第2側取り出し端子22Aが接続されず、第3セル積層体13の端部アノード極13Aに接続される第3側集電板23に、第3側取り出し端子23Aが設けられている。
また、図4(B)に示す変形例に係る燃料電池では、上述した第1セル積層体11及び第2セル積層体12に加えて、第3セル積層体13及び第4セル積層体14が設けられている。
第3セル積層体13は、図4(A)に示す変形例の場合と同様に、第2セル積層体12に電気的に接続される。
一方で、第4セル積層体14は、第3セル積層体13の端部アノード極13A及び端部カソード極13Cの向きと、第4セル積層体14の端部アノード極14A及び端部カソード極14Cの向きとが、互いに反対になるように配置されている。そして、第3セル積層体13の端部アノード極13Aに接続された第3側集電板23は、上述実施の形態で説明した共有式集電板20と同様に、共有式集電板として構成される。そして、第3側集電板23は、第3セル積層体13の端部アノード極13Aと第4セル積層体14の端部カソード極14Cとを接続する。
また、第3セル積層体13の端部アノード極13Aには図4(A)に示した第3側取り出し端子23Aは接続されず、第4セル積層体14に接続される第4側集電板24に、第4側取り出し端子24Aが設けられている。
また、図4(C)に示す変形例に係る燃料電池では、上述した第1セル積層体11及び第2セル積層体12に加えて、第3~第5セル積層体13~15が設けられている。
第3セル積層体13は、図4(A)及び図4(B)に示す変形例の場合と同様に、第2セル積層体12に電気的に接続される。また、第4セル積層体14は、図4(B)に示す変形例の場合と同様に、第3セル積層体13に電気的に接続される。
一方で、第5セル積層体15は、第4セル積層体14の端部アノード極14A及び端部カソード極14Cの向きと、第5セル積層体15の端部アノード極15A及び端部カソード極15Cの向きとが、互いに反対になるように配置されている。そして、第4セル積層体14の端部アノード極14Aに接続された第4側集電板24は、上述実施の形態で説明した共有式集電板20と同様に、共有式集電板として構成される。そして、第4側集電板24は、第4セル積層体14の端部アノード極14Aと第5セル積層体15の端部カソード極15Cとを接続する。
また、第4セル積層体14の端部アノード極14Aには図4(B)に示した第4側取り出し端子24Aは接続されず、第5セル積層体15に接続される第5側集電板25に、第5側取り出し端子25Aが設けられている。
上述の各変形例に示すように、実施の形態に係る燃料電池に設けられるセル積層体は特に限られるものでない。
以上、一実施の形態及び変形例を説明したが、上記実施の形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述の実施の形態、変形例及びその他の変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の変形例では複数のセル積層体が一列に配列されるが、複数のセル積層体は例えばマトリクス状に配置されてもよい。
1…燃料電池、11…第1セル積層体、11A…端部アノード極、11C…端部カソード極、12…第2セル積層体、12A…端部アノード極、12C…端部カソード極、13…第3セル積層体、14…第4セル積層体、15…第5セル積層体、20…共有式集電板、21…第1側集電板、21A…第1側取り出し端子、22…第2側集電板、22A…第2側取り出し端子、31…一方側絶縁板、32…他方側絶縁板、41…一方側締付板、42…他方側締付板、51…第1側燃料ガス入口マニホルド、52…第1側燃料ガス出口マニホルド、53…第1側酸素入口マニホルド、54…第1側酸素出口マニホルド、61…第2側燃料ガス入口マニホルド、62…第2側燃料ガス出口マニホルド、63…第2側酸素入口マニホルド、64…第2側酸素出口マニホルド、70…締結部材、100…燃料電池集合体、C…燃料電池セル、Em…高分子電解質膜、Am…アノード極、Cm…カソード極、S…セパレータ

Claims (6)

  1. 複数の燃料電池セルを積層し、前記燃料電池セルの積層方向の一端側に端部アノード極を有するとともに、前記積層方向の他端側に端部カソード極を有する第1セル積層体及び第2セル積層体を少なくとも備え、
    前記第1セル積層体の前記端部アノード極及び前記端部カソード極の向きと、前記第2セル積層体の前記端部アノード極及び前記端部カソード極の向きとが、互いに反対であり、
    前記第1セル積層体の前記端部アノード極と前記第2セル積層体の前記端部カソード極とが共有式集電板によって接続され、
    前記第1セル積層体の前記端部カソード極には第1側集電板が接続され、前記第2セル積層体の前記端部アノード極には第2側集電板が接続され、前記第1側集電板と前記第2側集電板は分離している、燃料電池。
  2. 前記第1側集電板に、第1側取り出し端子が接続され、前記第2側集電板に、第2側取り出し端子が接続されている、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記第1側取り出し端子は、前記第1側集電板に対して前記第1セル積層体側とは反対の側に向けて延び、
    前記第2側取り出し端子は、前記第2側集電板に対して前記第2セル積層体側とは反対の側に向けて延びる、請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記共有式集電板に対して前記第1セル積層体及び前記第2セル積層体の側とは反対の側に一方側絶縁板が設けられ、
    前記第1側集電板及び第2側集電板に対して前記第1セル積層体及び前記第2セル積層体の側とは反対の側に他方側絶縁板が設けられ、
    前記第1側取り出し端子及び前記第2側取り出し端子は、前記他方側絶縁板を貫通し、
    前記一方側絶縁板の厚さは、前記他方側絶縁板の厚さよりも小さい、請求項3に記載の燃料電池。
  5. 燃料ガス、酸化含有ガス又は冷却水を、前記燃料電池セルの内部に供給するか又は内部から受け入れるマニホルドが、前記第1セル積層体と前記第2セル積層体との間の空間に配置されている、請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料電池。
  6. 請求項1に記載の燃料電池を複数備え、
    複数の前記燃料電池は、前記燃料電池の前記共有式集電板が同じ向きとなるように配置された少なくとも2つの前記燃料電池を含み、
    前記2つの前記燃料電池のうちの一方の燃料電池の前記第1側集電板と、前記2つの前記燃料電池のうちの他方の燃料電池の前記第2側集電板とが、配線によって接続されている、燃料電池集合体。
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