JP2019087424A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却水による集電板の劣化を好適な構造により抑制することが可能な燃料電池スタックの提供。【解決手段】複数の燃料電池セルを含む積層体2と、積層体2の第1面に面する第1集電板3aと、積層体2の第2面に面する第2集電板4aとを備える燃料電池スタック1。積層体2の第3面と、第1集電板3aの第1端部と、第2集電板4aの第2端部とに面し、冷却水を積層体2に供給する又は積層体2から排出する冷却水マニホールドを備え、に、前記冷却水マニホールドが、第1集電板3aの第1端部に設けられた第1凹部P1と、第2集電板4aの第2端部に設けられた第2凹部P3とに面するように配置されている燃料電池スタック1。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、燃料電池スタックに関する。
燃料電池は、燃料極に水素を含む燃料ガスを導入し、酸化剤極に酸素を含む酸化剤ガスを導入し、これらの反応ガスの電気化学反応により電気と水を生成する装置である。酸化剤ガスとしては、一般的に空気が使用される。燃料電池に関しては、一般家庭、コンビニエンスストア、通信基地、病院などで使用する定置用途、自動車やバスなどに搭載する車載用途、モバイルパソコンや携帯電話などに適用する携帯用途の開発が進んでいる。例えば、一般家庭用の燃料電池システムは、電気を供給すると同時に、発電時に発生する熱を回収することで温水も供給するコージェネレーションシステムである。
高分子電解質形燃料電池は、プロトン伝導性の高分子電解質膜の両面に燃料極と酸化剤極を有する複数の燃料電池セルと、燃料電池セル同士を分離する複数のセパレータとを備えており、燃料電池セルとセパレータが交互に積層されて燃料電池スタックが形成されている。セパレータの例は、反応ガスの流路を形成するガスセパレータや、燃料電池セルを冷却する冷却水の流路を形成する冷却水セパレータである。燃料電池スタックにより温められた冷却水は、燃料電池スタックの下流に設けられた熱交換器にて水道水と熱交換し、これにより燃料電池スタックで発生した熱が回収される。
燃料ガスと酸化剤ガスはそれぞれ、燃料ガスの供給手段と酸化剤ガスの供給手段により燃料電池スタックのガスマニホールドに導入される。そして、ガスマニホールドに面するガスセパレータの開口部から個々の燃料電池セルにこれらの反応ガスが供給される。冷却水も同様に、ポンプにより冷却水マニホールドに供給され、冷却水マニホールドに面する冷却水セパレータの開口部から個々の燃料電池セルに供給される。
燃料電池スタックでは、各燃料電池セルにより発電された電力を取り出すために、燃料電池セルの積層体の両側に電気伝導性の集電板が配置される。集電板には、外部に電気を取り出すための電流線が取り付けられる。また、積層体の形状を維持し、燃料電池セルの接触抵抗を低減するために、積層体は、その両側に締付板を配置して荷重をかけた状態で維持される。集電板と締付板は、別々の部品とすることも、同一の部品とすることも可能である。集電板と締付板を別々の部品とする場合には、例えば、締付板を絶縁性の部材とするか、集電板と締付板との間に絶縁性の部材を配置する。
集電板は導電性を必要とするため、一般にカーボン板や金属板が集電板として用いられる。しかし、集電板がカーボン板である場合には、燃料電池セルとの接触抵抗が高いことや、価格が高いことが問題となる。一方、集電板が金属板である場合には、初期の接触抵抗は低く抑えられるものの、長期運転により金属板の表面に酸化物が形成され、接触抵抗が高くなっていくことが問題となる。しかし、金属板は低価格であるため、金属板を採用することが燃料電池システムの低価格化のために必要である。
金属板の集電板が水に接触すると、集電板の酸化が促進される。例えば、集電板が冷却水マニホールドに露出している部分が冷却水と接すると、その部分が酸化される。また、セパレータが水透過性である場合には、セパレータを透過した水が集電板に接することで酸化物が形成され、セパレータと集電板との接触面での抵抗が増大する。
この問題に関しては、以下の例のような技術が知られている。第1の例では、セパレータと集電板との間に導電性のカーボン板を配置することで、反応ガスと冷却水が集電板に接することを防止し、集電板の腐食を防止する。第2の例では、集電板を冷却水に露出させないために、内部マニホールド構造の燃料電池スタックに対し、集電板に隣接するシール材を設ける。第3の例では、集電板の外周を絶縁体で覆う構造を採用し、例えば、額縁状の絶縁板の枠に集電板を嵌め込んで外周を覆う構造を採用する。
特開2011−222526号公報 特開2009−123446号公報 特許第4281330号公報 特開2015−210984号公報
しかし、第1の例の構成は、反応ガスおよび冷却水を積層体の貫通孔を通して流す内部マニホールド方式にのみ適用可能である。さらに、冷却水の導入口側の集電板の腐食を防止することができず、十分な長期耐久性を保証することができない。
また、第2の例の構成は、内部マニホールド構造には有効であるが、マニホールドが積層体の外側に取り付けられる外部マニホールド構造には適用できない。
また、第3の例の構成は、外部マニホールド構造でも集電板が冷却水に露出しない構成を実現できる。しかし、燃料電池スタックを製造する際に、集電板の厚さと絶縁板の嵌め込み部の深さを寸法的に合わせる必要がある。これは、許容される公差が小さい構成であり、製造は厳しいことが問題となる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、冷却水による集電板の劣化を好適な構造により抑制することが可能な燃料電池スタックを提供することである。
一の実施形態によれば、燃料電池スタックは、複数の燃料電池セルを含む積層体と、前記積層体の第1面に面する第1集電板と、前記積層体の第2面に面する第2集電板とを備える。前記スタックはさらに、前記積層体の第3面と、前記第1集電板の第1端部と、前記第2集電板の第2端部とに面し、冷却水を前記積層体に供給するまたは前記積層体から排出する冷却水マニホールドを備える。さらに、前記冷却水マニホールドは、前記第1集電板の前記第1端部に設けられた第1凹部と、前記第2集電板の前記第2端部に設けられた第2凹部とに面するように配置されている。
第1実施形態の燃料電池スタックの構造を示す斜視図である。 第1実施形態の第1集電板の形状と第1絶縁板の形状とを示す正面図である。 第1実施形態の第1集電板と第1絶縁板の形状と、第2集電板と第2絶縁板の形状とを示す斜視図である。 第1実施形態の燃料電池スタックの構造を説明するための断面図である。 第1実施形態の第1集電板の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1から図5では、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の燃料電池スタック1の構造を示す斜視図である。
図1の燃料電池スタック1は、積層体2と、第1および第2集電板3a、4aと、第1および第2絶縁板3b、3bと、第1および第2締付板3c、4cと、第1から第4マニホールド5〜8と、イオン交換樹脂9とを備えている。
積層体2は、複数の燃料電池セルと複数のセパレータとを交互に積層することで形成されている。図1は、積層体2の上下方向に平行なZ方向と、Z方向に垂直で互いに平行なX方向およびY方向を示している。本実施形態の燃料電池スタック1を水平面上に設置する場合、Z方向は重力方向に平行となる。
各燃料電池セルは、おおむね平板状の形状を有し、高分子電解質膜と、高分子電解質膜の一方の側面に設けられた燃料極と、高分子電解質膜の他方の側面に設けられた酸化剤極とを備えている。各セパレータは、おおむね平板状の形状を有し、多孔質材で形成されている。セパレータの例は、反応ガスの流路を形成するガスセパレータや、冷却水の流路を形成する冷却水セパレータである。図1の燃料電池スタック1は、各燃料電池セルや各セパレータの長辺、短辺、法線方向がそれぞれ、X方向、Z方向、Y方向に平行になるように設置されている。
第1集電板3aは、積層体2の−Y方向の側面に設けられており、第2集電板4aは、積層体2の+Y方向の側面に設けられている。前者の側面は第1面の一例であり、後者の側面は第2面の一例である。本実施形態では、前者の側面は、積層体のカソード端部面であり、後者の側面は、積層体のアノード端部面である。燃料電池セルにより発電された電力は、第1および第2集電板3a、3bを介して外部に取り出される。
第1集電板3aは、全体的または部分的に金属により形成されている。第1集電板3aは例えば、全体がステンレスで形成されていてもよいし、あるいはチタンで形成されていてもよい。また、第1集電板3aは、表面が金、銀、白金などの貴金属により被覆されていてもよい。これにより、第1集電板3aを化学的に安定なものにすることができる。これは、第2集電板4aについても同様である。
第1絶縁板3bは、第1集電板3aの−Y方向の側面に設けられ、第2絶縁板4bは、第2集電板4aの+Y方向の側面に設けられている。第1絶縁板3bは、第1集電板3aと第1締付板3cとを電気的に絶縁するために設置されている。これは、第2絶縁板4bについても同様である。
第1締付板3cは、第1絶縁体3bの−Y方向の側面に設けられ、第2締付板4cは、第2絶縁体4bの+Y方向の側面に設けられている。よって、第1締付板3cは、積層体2の−Y方向の側面に第1集電板3aと第1絶縁板3bとを介して面しており、第2締付板4cは、積層体2の+Y方向の側面に第2集電板4aと第2絶縁板4bとを介して面しており、積層体2は、第1締付板3cと第2締付板4cとを用いて積層体2の積層方向に平行な荷重をかけることで締め付けられている。
第1マニホールド5は、積層体2の−X方向の側面に設けられており、燃料ガスを一時的に収容するための燃料ガス入口マニホールド5aと、燃料ガス入口マニホールド5aに接続された燃料ガス入口配管5bとを備えている。
第2マニホールド6は、積層体2の+X方向の側面に設けられており、燃料ガスを一時的に収容するための燃料ガス出口マニホールド6aと、燃料ガス出口マニホールド6aに接続された燃料ガス出口配管6bとを備えている。
第3マニホールド7は、積層体2の上面に設けられており、空気を一時的に収容するための空気入口マニホールド7aと、空気入口マニホールド7aに接続された空気入口配管7bと、冷却水を一時的に収容するための冷却水出口マニホールド7cと、冷却水出口マニホールド7cに接続された冷却水出口配管7dとを備えている。
より詳細には、冷却水出口マニホールド7cは、積層体2の上面と、第1集電板3aの上端部(上辺)と、第1絶縁板3bの上端部と、第1締付板3cの上端部と、第2集電板4aの上端部と、第2絶縁板4bの上端部と、第2締付板4cの上端部とに面している。積層体2の上面は、第3面の一例である。第1集電板3aの上端部は、第1端部の一例である。第2集電板4aの上端部は、第2端部の一例である。冷却水出口マニホールド7cは、冷却水マニホールドの一例である。
第4マニホールド8は、積層体2の下面に設けられており、空気を一時的に収容するための空気出口マニホールド8aと、空気出口マニホールド8aに接続された空気出口配管8bと、冷却水を一時的に収容するための冷却水入口マニホールド8cと、冷却水入口マニホールド8cに接続された冷却水入口配管8dとを備えている。
より詳細には、冷却水入口マニホールド8cは、積層体2の下面と、第1集電板3aの下端部(下辺)と、第1絶縁板3bの下端部と、第1締付板3cの下端部と、第2集電板4aの下端部と、第2絶縁板4bの下端部と、第2締付板4cの下端部とに面している。積層体2の下面は、第3面および第4面の一例である。第1集電板3aの下端部は、第1端部および第3端部の一例である。第2集電板4aの下端部は、第2端部および第4端部の一例である。冷却水入口マニホールド8cは、冷却水マニホールドの一例である。
燃料ガスは、燃料ガス入口配管5bから燃料ガス入口マニホールド5aを経由して燃料電池セルに供給される。一方、空気は、空気入口配管7bから空気入口マニホールド7aを経由して燃料電池セルに供給される。そして、燃料ガス中の水素と空気中の酸素が燃料電池セルで反応し、電気と水が生成される。燃料電池セルに供給された燃料ガスは、燃料ガス出口マニホールド6aを経由して燃料ガス出口配管6bに排出される。一方、燃料電池セルに供給された空気は、空気出口マニホールド8aを経由して空気出口配管8bに排出される。なお、本実施形態では、空気以外の酸化剤ガスを使用してもよい。
冷却水は、冷却水入口配管8dから冷却水入口マニホールド8cを経由して燃料電池セルに供給され、燃料電池を冷却するために使用される。燃料電池セルに供給された冷却水は、冷却水出口マニホールド7cを経由して冷却水出口配管7dに排出される。燃料電池スタック1により温められた冷却水は、燃料電池スタック1の下流に設けられた熱交換器にて水道水と熱交換し、これにより燃料電池スタック1で発生した熱が回収される。
なお、仮に冷却水入口マニホールド8cが積層体2の上面に設けられ、冷却水出口マニホールド7cが積層体2の下面に設けられていると、燃料電池スタック1の停止時に冷却水が自重で積層体2から抜けてしまう。そこで、本実施形態では、冷却水入口マニホールド8cを積層体2の下面に設け、冷却水出口マニホールド7cを積層体2の上面に設けることで、このような冷却水の抜けを防止している。これにより、燃料電池スタック1の停止時にも燃料電池セルを冷却水で冷却することが可能となる。
図1は、冷却水出口配管7dから冷却水入口配管8dへと冷却水を循環させる循環流路R1と、循環流路R1に冷却水を導入する導入流路R2とを示している。イオン交換樹脂9は、冷却水内のイオンを除去するために導入流路R2上に設けられている。本実施形態のイオン交換樹脂9は、イオン交換樹脂9から排出される冷却水の電導度を1μS/cm以下に維持する性能を有していることが望ましい。イオン交換樹脂9は、イオン除去部の一例である。
燃料電池スタック1の部品の劣化を防ぐために、冷却水は清浄な純水であることが望ましく、冷却水中の金属イオン等の汚染物質は除去することが望ましい。イオン交換樹脂9は、このような汚染物質を除去して、冷却水の電導度を低減するために設置されている。イオン交換樹脂9は、循環流路R1に設けても導入流路R2に設けてもよいが、導入流路R2に設けることが望ましい。理由は、循環流路R1を循環する冷却水が二酸化炭素等のガスを吸収し、このガスがイオン交換樹脂9を早期に劣化させてしまうからである。
なお、図1は、図面を見やすくするため、積層体2と第1から第4マニホールド5〜8との間に隙間を記載しているが、実際の第1から第4マニホールド5〜8は積層体2に取り付けられているので留意されたい。
図2は、第1実施形態の第1集電板3aの形状と第1絶縁板3bの形状とを示す正面図である。
図2(a)は、第1集電板3aの形状と共に、第3および第4マニホールド7、8の断面を示している。第1集電板3aは、上端部と下端部に凹部P1を備えている。冷却水出口マニホールド7cは、上端部の凹部P1に面するように配置されている(図1も参照)。冷却水入口マニホールド8cは、下端部の凹部P1に面するように配置されている。これらの凹部P1は、第1凹部および第3凹部の一例である。
本実施形態では、このような凹部P1により、冷却水出口マニホールド7c内や冷却水入口マニホールド8c内の冷却水が第1集電板3aに接触することを無くすまたは減らすことができる。よって、本実施形態によれば、冷却水による第1集電板3aの劣化を抑制することが可能となる。
例えば、第1集電板3aは、冷却水との接触により酸化される。本実施形態によれば、このような接触を無くすまたは減らすことで、第1集電板3aの酸化を抑制することができる。また、第1集電板3aは、冷却水中を流れる電流の影響によっても腐食する。本実施形態によれば、第1集電板3aと冷却水との距離が凹部P1により遠くなるため、このような腐食も抑制することができる。
本実施形態では、凹部P1の深さT1を深くすることで、このような酸化や腐食をより抑制することができる。よって、本実施形態の凹部P1の深さT1は、実験結果等を考慮して、2mm以上に設定されている。
凹部P1の幅W1は、冷却水出口マニホールド7cや冷却水入口マニホールド8cの幅Wより広くても狭くてもよいが、本実施形態では幅Wより広く設定されている。これにより、第1集電板3aと冷却水とをより接触しにくくすることや、第1集電板3aと冷却水との距離をより広げることが可能となる。
本実施形態では、凹部P1内に絶縁体を配置することが望ましい。これにより、第1集電板3aと冷却水とをより接触しにくくすることや、第1集電板3aと冷却水とを絶縁体により電気的に絶縁することが可能となる。このような絶縁体の例は、後述するように、第1絶縁板3bである。
図2(b)は、第1絶縁板3bの形状と共に、第3および第4マニホールド7、8の断面を示している。第1集電板3aは、上端部と下端部に凸部P2を備えている。冷却水出口マニホールド7cは、上端部の凸部P2に面するように配置されている(図1も参照)。冷却水入口マニホールド8cは、下端部の凸部P2に面するように配置されている。これらの凸部P2は、第1集電板3aの凹部P1にはめ込まれている。
凸部P2の厚さT2は、凹部P1の深さT1とほぼ同じである。ただし、凸部P2を凹部P1にはめ込むことができるように、凸部P2の厚さT2が凹部P1の深さT1よりもやや小さく設定されている。
同様に、凸部P2の幅W2は、凹部P1の幅W1とほぼ同じである。ただし、凸部P2を凹部P1にはめ込むことができるように、凸部P2の幅W2が凹部P1の幅W1よりもやや小さく設定されている。
このような構成によれば例えば、第1集電板3aと第1絶縁板3bとの密着性を高めることや、第1絶縁板3bとは別に凹部P1にはめ込む絶縁体を用意する手間をはぶくことが可能となる。
図3は、第1実施形態の第1集電板3aと第1絶縁板3bの形状と、第2集電板4aと第2絶縁板4bの形状とを示す斜視図である。
図3(a)は、第1集電板3aの凹部P1に第1絶縁板3bの凸部P2をはめ込んだ様子を示している。図3(b)は、第2集電板4aの凹部P3に第2絶縁板4bの凸部P4をはめ込んだ様子を示している。凹部P3や凸部P4の形状、配置、寸法などは、凹部P1や凸部P2の形状、配置、寸法などと同様である。凹部P3は、第2凹部および第4凹部の一例である。
なお、本実施形態では、凹部P3や凸部P4の形状、配置、寸法などを、凹部P1や凸部P2の形状、配置、寸法などと異なるようにしてもよい。例えば、凹部P1の深さT1を2mm以上に設定し、凹部P3の深さを2mm未満に設定してもよい。また、凹部P1の幅W1を幅Wより広く設定し、凹部P3の幅を幅W以下に設定してもよい。
図4は、第1実施形態の燃料電池スタック1の構造を説明するための断面図である。
図4は、積層体2、第1集電板3a、第1絶縁板3b、第1締付板3c、第2集電板4a、第2絶縁板4b、および第2締付板4cのXY断面を示している。積層体2は、複数の燃料電池セル2aと複数のセパレータ2bとを交互に備えている。
図4に示すように、冷却水出口マニホールド7cは、積層体2の上面と、第1集電板3aの上端部と、第1絶縁板3bの上端部と、第1締付板3cの上端部と、第2集電板4aの上端部と、第2絶縁板4bの上端部と、第2締付板4cの上端部とに面している。具体的には、冷却水出口マニホールド7cは、第1集電板3aの上端部の凹部P1と、第1絶縁板3bの上端部の凸部P2と、第2集電板4aの上端部の凹部P3と、第2絶縁板4bの上端部の凸部P4とに面している。
これは、冷却水入口マニホールド8cについても同様である。冷却水入口マニホールド8cは、冷却水出口マニホールド7cと同様に、第1集電板3aの下端部の凹部P1と、第1絶縁板3bの下端部の凸部P2と、第2集電板4aの下端部の凹部P3と、第2絶縁板4bの下端部の凸部P4とに面している。
図5は、第1実施形態の第1集電板3aの変形例を示す断面図である。
本変形例の第1集電板3aは、全体的に金属により形成されているが、複数の金属層により形成されている。具体的には、この第1集電板3aは、第1金属層L1と、第1金属層L1の表面を覆う第2金属層L2とを備えている。第1金属層L1の例は、ステンレス層である。第2金属層L2の例は、金めっき層などの貴金属層である。このような構造により、第1集電板3aの製造コストの削減と、第1集電板3aの耐水性の向上とを両立することが可能となる。本変形例は、第2集電板4aにも適用可能である。
第2金属層L2は、第1金属層L1の6つの面すべてを覆っていてもよいし、第1金属層L1の+Y方向の側面と−Y方向の側面のみを覆っていてもよい。後者の場合、第1集電板3aの上端部や下端部において、第1金属層L1が第2金属層L2から露出しているため、第1金属層L1の酸化や腐食が問題となりやすい。しかし、本実施形態によれば、凹部P1、P3によりこのような酸化や腐食を抑制することが可能となる。
以上のように、本実施形態の冷却水出口マニホールド7cは、第1集電板3aの上端部の凹部P1や、第2集電板4aの上端部の凹部P3に面するように配置される。同様に、本実施形態の冷却水入口マニホールド8cは、第1集電板3aの下端部の凹部P1や第2集電板4aの下端部の凹部P3に面するように配置される。
よって、凹部P1、P3という簡単な構造により、冷却水による第1および第2集電板3a、4aの劣化を抑制することが可能となる。この構造は、内部マニホールド構造だけでなく、外部マニホールド構造にも適用可能である。また、第1および第2絶縁板3b、4bなどの絶縁体を凹部P1、P3にはめ込むことで、このような効果をさらに高めることが可能となる。このように、本実施形態によれば、冷却水による第1および第2集電板3a、4aの劣化を好適な構造により抑制することが可能となる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、冷却水による集電板の劣化を好適な構造により抑制することができる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な燃料電池スタックは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した燃料電池スタックの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:燃料電池スタック、2:積層体、2a:燃料電池セル、2b:セパレータ、
3a:第1集電板、3b:第1絶縁板、3c:第1締付板、
4a:第2集電板、4b:第2絶縁板、4c:第2締付板、
5:第1マニホールド、5a:燃料ガス入口マニホールド、5b:燃料ガス入口配管、
6:第2マニホールド、6a:燃料ガス出口マニホールド、6b:燃料ガス出口配管、
7:第3マニホールド、7a:空気入口マニホールド、7b:空気入口配管、
7c:冷却水出口マニホールド、7d:冷却水出口配管、
8:第4マニホールド、8a:空気出口マニホールド、8b:空気出口配管、
8c:冷却水入口マニホールド、8d:冷却水入口配管、9:イオン交換樹脂

Claims (6)

  1. 複数の燃料電池セルを含む積層体と、
    前記積層体の第1面に面する第1集電板と、
    前記積層体の第2面に面する第2集電板と、
    前記積層体の第3面と、前記第1集電板の第1端部と、前記第2集電板の第2端部とに面し、冷却水を前記積層体に供給するまたは前記積層体から排出する冷却水マニホールドとを備え、
    前記冷却水マニホールドは、前記第1集電板の前記第1端部に設けられた第1凹部と、前記第2集電板の前記第2端部に設けられた第2凹部とに面するように配置されている、
    燃料電池スタック。
  2. 前記第1面は、前記積層体のカソード端部面であり、
    前記第2面は、前記積層体のアノード端部面であり、
    前記第1凹部と前記第2凹部のうちの少なくとも前記第1凹部の深さは、2mm以上である、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記第1面は、前記積層体のカソード端部面であり、
    前記第2面は、前記積層体のアノード端部面であり、
    前記第1凹部と前記第2凹部のうちの少なくとも前記第1凹部の幅は、前記冷却水マニホールドの幅よりも広い、請求項1または2に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記第1凹部内に設けられた第1絶縁体と、前記第2凹部内に設けられた第2絶縁体とをさらに備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  5. 前記第1集電板に第1絶縁板を介して面する第1締付板と、
    前記第2集電板に第2絶縁板を介して面する第2締付板とをさらに備え、
    前記第1凹部内に設けられた前記第1絶縁体は、前記第1絶縁板の一部であり、
    前記第2凹部内に設けられた前記第2絶縁体は、前記第2絶縁板の一部である、
    請求項4に記載の燃料電池スタック。
  6. 前記冷却水内のイオンを除去し、前記冷却水の電導度を1μS/cm以下に維持するイオン除去部をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
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