JP2008186783A - 燃料電池スタック - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池スタックに関し、電極間に所望の温度差を生じさせることを容易な構造とする。
【解決手段】燃料電池スタックを構成する各燃料電池8を隣り合う燃料電池8と同極同士が対面するように配置する。隣り合う燃料電池8のアノード側の集電体4間には絶縁体10を配置する。また、隣り合う燃料電池8のカソード側の集電体6間にも絶縁体20を配置する。さらに、隣り合う燃料電池8のアノード側の集電体4間には冷媒流路12を設ける。また、隣り合う燃料電池8のカソード側の集電体6間にも冷媒流路22を設ける。さらに、外部回路30によって各燃料電池8の集電体4、6を他の燃料電池8の集電体4、6に直列に接続する。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池スタックを構成する各燃料電池8を隣り合う燃料電池8と同極同士が対面するように配置する。隣り合う燃料電池8のアノード側の集電体4間には絶縁体10を配置する。また、隣り合う燃料電池8のカソード側の集電体6間にも絶縁体20を配置する。さらに、隣り合う燃料電池8のアノード側の集電体4間には冷媒流路12を設ける。また、隣り合う燃料電池8のカソード側の集電体6間にも冷媒流路22を設ける。さらに、外部回路30によって各燃料電池8の集電体4、6を他の燃料電池8の集電体4、6に直列に接続する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の燃料電池が積層された燃料電池スタックに関する。
燃料電池で用いられる電解質膜は、その内部における水素イオンの移動に水分子が必要とされ、水分を含んだ状態でのみ高い水素イオン導電性を示す。このため、燃料電池内の水分が不足して電解質膜が乾燥してしまうと、水素イオンの導電性の低下に伴い燃料電池の発電性能は低下してしまう。逆に、電解質膜近傍に余剰の水分が存在する場合、反応ガスの供給が水によって妨げられるため、やはり燃料電池の発電性能は低下してしまう。特にカソードでは水素と酸素との反応によって水が生成されるため、カソード近傍には余剰の水分が発生しやすい。
したがって、燃料電池において高い発電性能を維持するためには、燃料電池内の余剰水の排水と電解質膜の保湿とを両立させることが重要である。その手段としては、燃料電池内部での水輸送、具体的には、電解質膜中の水分のカソード側からアノード側への輸送を促進してカソード側とアノード側との水バランスを是正することが有効と考えられる。
燃料電池内の水バランスを是正するための技術として、従来、特許文献1に開示された技術が知られている。この従来技術は、電解質膜は高温ほど多くの水を含水できるという電解質膜の特徴を利用している。具体的には、カソードの温度をアノードの温度よりも高くすることによって電解質膜内に水の濃度勾配を生じさせることで、カソードからアノードへの水の拡散を容易にして燃料電池内の水バランスを均一化するようにしている。
特開2001−15138号公報
特開平4−25673号公報
特開平8−321314号公報
特開2002−270197号公報
ところで、燃料電池は複数枚が積層された燃料電池スタックとして使用されるのが一般的である。設置のしやすさを考慮すると燃料電池スタックの体格は小さいほうが好ましいが、そのためには、積層される燃料電池一枚一枚を薄型化することが求められる。
燃料電池の薄型化のためには、セパレータ(集電体)をできるかぎり薄く形成する必要がある。しかし、金属やカーボンを材料とするセパレータは熱伝導率が高く、セパレータの薄型化はカソード側からアノード側への熱拡散を容易にしてカソード温度とアノード温度との均一化を招いてしまう。つまり、従来の燃料電池スタックの構造では、セパレータを介して電極間で熱拡散が起きることにより、電極間に所望の温度差を生じさせることは容易ではなかった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電極間に所望の温度差を生じさせることが容易な、改良された燃料電池スタックの構造を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、電解質膜の両側を電極で挟み、さらにその両側を集電体で挟んでなる燃料電池を複数積層してなり、積層された各燃料電池は隣り合う燃料電池と同極同士が対面するように配置されている燃料電池スタックであって、
隣り合う燃料電池の集電体間に配置された絶縁体と、
隣り合う燃料電池の集電体間に設けられた冷媒流路と、
各燃料電池の集電体を他の燃料電池の集電体に直列に接続する外部回路と、
を備えることを特徴としている。
隣り合う燃料電池の集電体間に配置された絶縁体と、
隣り合う燃料電池の集電体間に設けられた冷媒流路と、
各燃料電池の集電体を他の燃料電池の集電体に直列に接続する外部回路と、
を備えることを特徴としている。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記冷媒流路は前記絶縁体内に形成されていることを特徴としている。
前記冷媒流路は前記絶縁体内に形成されていることを特徴としている。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、
アノード側の集電体間に設けられたアノード側冷媒流路と、カソード側の集電体間に設けられたカソード側冷媒流路とは直列につながり、前記アノード側冷媒流路を通過した冷媒が前記カソード側冷媒流路に供給されることを特徴としている。
アノード側の集電体間に設けられたアノード側冷媒流路と、カソード側の集電体間に設けられたカソード側冷媒流路とは直列につながり、前記アノード側冷媒流路を通過した冷媒が前記カソード側冷媒流路に供給されることを特徴としている。
また、第4の発明は、第1又は第2の発明において、
アノード側の集電体間に設けられたアノード側冷媒流路と、カソード側の集電体間に設けられたカソード側冷媒流路とは互いに独立した冷媒供給系に接続されていることを特徴としている。
アノード側の集電体間に設けられたアノード側冷媒流路と、カソード側の集電体間に設けられたカソード側冷媒流路とは互いに独立した冷媒供給系に接続されていることを特徴としている。
第1の発明によれば、燃料電池は隣り合う燃料電池と同極同士が対面するように積層されているので、アノードとカソードとが集電体を挟んで隣り合うことがなく、両電極は集電体よりも熱伝導率が格段に低い電解質膜を挟んで隣り合うのみとなる。このような構造によれば、カソードからアノードへの熱拡散は抑えられるので、カソードの温度がアノードの温度よりも高くなるように各電極の温度を管理することは容易であり、電極間に所望の温度差を生じさせて燃料電池内の水バランスを均一化させることができる。また、隣り合う燃料電池の集電体間に絶縁体を配置することで、隣り合う燃料電池の同極同士を電気的に絶縁しつつ、温度管理は一体的に行うことができる。
第2の発明によれば、冷媒流路を絶縁体内に形成することによって、集電体の形状を単純化することができ、また、冷媒のシールのための構造を簡略化することができる。
第3の発明によれば、アノード側冷媒流路を通過して暖められた冷媒がそのままカソード側冷媒流路に供給されるので、アノードを冷却する冷媒とカソードを冷却する冷媒との間に温度差をつけることができる。つまり、アノード側とカソード側とに別系統で冷媒を供給せずとも、電極間に所望の温度差を生じさせることができる。
第4の発明によれば、アノード側冷媒流路に流れる冷媒の温度と、カソード側冷媒流路に流れる冷媒の温度とを別々に設定することが可能であり、アノードを冷却する冷媒とカソードを冷却する冷媒との間に任意の温度差をつけることができる。
実施の形態1.
以下、図を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1としての燃料電池スタックの分解図である。図1では、燃料電池スタックを構成する各部材がそれらの積層方向に分解して示されている。
図1は、本発明の実施の形態1としての燃料電池スタックの分解図である。図1では、燃料電池スタックを構成する各部材がそれらの積層方向に分解して示されている。
燃料電池スタックは、複数の燃料電池(以下、セルという)8が積層されて構成されている。各セル8は、膜電極接合体2をその両側から導電性のセパレータ4、6で挟むことによって構成されている。膜電極接合体2は、図示は省略するが、固体高分子電解質膜の一方の面にアノードが接合され、もう一方の面にカソードが接合された構造を有している。各電極の表面には、さらに、多孔質体からなるガス拡散層が積層されている。膜電極接合体2とアノード側セパレータ4との間には、水素ガスが流れるガス流路が形成されている。膜電極接合体2とカソード側セパレータ6との間には、空気が流れるガス流路が形成されている。なお、図1では、セパレータ4、6を加工してガス流路を形成しているが、膜電極接合体2と各セパレータ4、6との間に多孔質体の層を設けてそれをガス流路としてもよい。セパレータ4、6は、膜電極接合体2において発電された電気を集電する集電体としての機能も有している。
本実施の形態の燃料電池スタックは、セル8の並びに特徴がある。各セル8は隣り合うセル8と同極同士が対面するように配置されている。つまり、この燃料電池スタックは、積層方向にアノード側セパレータ4を向けて配置されたセル8Aと、積層方向にカソード側セパレータ6を向けて配置されたセル8Bとが交互に積層されて構成されている。以下、これら向きの異なるセルを区別する場合には符号8A、8Bを用いて表記し、区別しない場合には符号8を用いて表記するものとする。
隣り合うセル8A、8Bの間には、絶縁体10或いは20が配置されている。隣り合うセル8A、8Bを直接に積層すると、アノード極同士或いはカソード極同士を接続することになるためである。セル8A、8Bのアノード側セパレータ4間に配置される絶縁体10の内部には、冷媒が流れる冷媒流路12が形成されている。セル8A、8Bのカソード側セパレータ6間に配置される絶縁体20の内部にも、冷媒が流れる冷媒流路22が形成されている。このように冷媒流路12、22を絶縁体10、20内に形成することによって、セパレータ4、6の形状を単純化することができ、また、冷媒のシールのための構造を簡略化することができる。
間に絶縁体10、20が配置されることで、積層された複数のセル8はそれぞれがばらばらの存在になる。しかし、これらのセル8の集合体が燃料電池スタックとして機能するためには、各セル8が直列に接続されている必要がある。そこで、本実施の形態の燃料電池スタックは、各セル8を直列接続するための手段として外部回路30を備えている。外部回路30は、セル8Bのアノード側セパレータ4をセル8Aのカソード側セパレータ6に電気的に接続し、セル8Bのカソード側セパレータ6を逆側のセル8Aのアノード側セパレータ4に電気的に接続している。
図2は、本実施の形態の燃料電池スタックの組み上がった状態を示す図である。また、この図2では、各冷媒流路12、22に供給される冷媒の流れを示している。図中に矢印で示すように、アノード側セパレータ4間の冷媒流路12と、カソード側セパレータ6間の冷媒流路22とは直列につながれている。冷媒は、まず、アノード側セパレータ4間の冷媒流路12に供給される。そして、この冷媒流路12を通過した冷媒がカソード側セパレータ6間の冷媒流路22に供給される。冷媒流路22を通過した冷媒は、燃料電池スタックの外部に排出されて、図示しない冷却装置によって冷却される。冷却の後、冷媒は再び燃料電池スタック内に導入されて冷媒流路12に供給される。なお、図2は各冷媒流路12、22への冷媒の流し方を示す図であって、冷媒流路12、22の形状や冷媒が流れる方向を具体的に限定するための図ではない。
[実施の形態1の作用及び効果]
図1及び図2に示す構成によれば、各セル8は隣り合うセル8と同極同士が対面するように積層されているので、アノードとカソードとがセパレータ4、6を挟んで隣り合うことがない。両電極はセパレータ4、6よりも熱伝導率が格段に低い電解質膜を挟んで隣り合うのみとなる。したがって、このような構成によれば、電極間の熱拡散を抑えることができ、電極間の温度差の管理が容易になる。また、隣り合うセル8A、8Bの間に絶縁体10或いは12を配置することで、隣り合うセル8A、8Bの同極同士を電気的に絶縁しつつ、温度管理は一体的に行うことができる。
図1及び図2に示す構成によれば、各セル8は隣り合うセル8と同極同士が対面するように積層されているので、アノードとカソードとがセパレータ4、6を挟んで隣り合うことがない。両電極はセパレータ4、6よりも熱伝導率が格段に低い電解質膜を挟んで隣り合うのみとなる。したがって、このような構成によれば、電極間の熱拡散を抑えることができ、電極間の温度差の管理が容易になる。また、隣り合うセル8A、8Bの間に絶縁体10或いは12を配置することで、隣り合うセル8A、8Bの同極同士を電気的に絶縁しつつ、温度管理は一体的に行うことができる。
また、図1及び図2に示す構成において、カソードの温度がアノードの温度よりも高くなるように電極間に温度差を生じさせることができれば、セル8内の水バランスを均一化させることができる。図2に示す冷媒の流れによれば、アノード側の冷媒流路12を通過して暖められた冷媒がそのままカソード側の冷媒流路22に供給されるので、膜電極接合体2のアノードを冷却する冷媒とカソードを冷却する冷媒との間に温度差をつけることができる。前述のように、図1及び図2に示す構成によれば電極間の熱拡散を抑えることができるので、冷媒流路12、22間における冷媒の温度差を略そのまま電極間の温度差とすることができる。
実施の形態2.
以下、図を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[実施の形態2の構成]
図3は本発明の実施の形態2としての燃料電池スタックの構成を示す図である。本実施の形態の燃料電池スタックは、実施の形態1とは冷媒の供給方向のみが異なり、その他の構成は共通している。図3において、実施の形態1と共通する要素については同一の符号を付して示している。また、図3に示す各セルは、実施の形態と同じく外部回路(図示略)によって直列接続されている。
図3は本発明の実施の形態2としての燃料電池スタックの構成を示す図である。本実施の形態の燃料電池スタックは、実施の形態1とは冷媒の供給方向のみが異なり、その他の構成は共通している。図3において、実施の形態1と共通する要素については同一の符号を付して示している。また、図3に示す各セルは、実施の形態と同じく外部回路(図示略)によって直列接続されている。
図3には、各冷媒流路12、22に供給される冷媒の流れを示している。本実施の形態の燃料電池スタックは、図中に矢印で示すように、アノード側セパレータ4間の冷媒流路12に冷媒を供給するための冷媒供給系と、カソード側セパレータ6間の冷媒流路22に冷媒を供給するための冷媒供給系とが別々に設けられている。2つの冷媒供給系は、どちらも冷媒が循環する循環系であって、それぞれが図示しない冷却装置を備えている。これにより、冷媒流路12に流れる冷媒の温度と、冷媒流路22に流れる冷媒の温度とは別々に設定することができる。なお、図3は各冷媒流路12、22への冷媒の流し方を示す図であって、冷媒流路12、22の形状や冷媒が流れる方向を具体的に限定するための図ではない。
[実施の形態2の作用及び効果]
図3に示す構成によれば、各冷媒流路12、22に流れる冷媒の温度を自由に制御することが可能であり、膜電極接合体2のアノードを冷却する冷媒とカソードを冷却する冷媒との間に任意の温度差をつけることができる。前述のように、各セルが隣り合うセルと同極同士が対面するように積層されていることで電極間の熱拡散は抑えられるので、冷媒流路12、22間における冷媒の温度差を略そのまま電極間の温度差とすることができる。したがって、図3に示す構成によれば、カソードの温度をアノードの温度よりも高くして電解質膜内に水の濃度勾配を生じさせることができ、カソードからアノードへの水の拡散を容易にしてセル内の水バランスを均一化することができる。
図3に示す構成によれば、各冷媒流路12、22に流れる冷媒の温度を自由に制御することが可能であり、膜電極接合体2のアノードを冷却する冷媒とカソードを冷却する冷媒との間に任意の温度差をつけることができる。前述のように、各セルが隣り合うセルと同極同士が対面するように積層されていることで電極間の熱拡散は抑えられるので、冷媒流路12、22間における冷媒の温度差を略そのまま電極間の温度差とすることができる。したがって、図3に示す構成によれば、カソードの温度をアノードの温度よりも高くして電解質膜内に水の濃度勾配を生じさせることができ、カソードからアノードへの水の拡散を容易にしてセル内の水バランスを均一化することができる。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
上記の実施の形態1及び2では、アノード側の冷媒流路12とカソード側の冷媒流路22に流れる冷媒に温度差をつけ、それにより電極間に温度差を生じさせている。しかし、電極間に温度差をつける方法としては、アノードに供給される水素ガスと、カソードに供給される空気との間に温度差をつけることでもよい。カソードに供給される空気よりも低温の水素ガスを空気に供給すれば、その分、アノードの温度をカソードの温度よりも低くする上で有利に作用する。
カソード側セパレータ6の厚さをアノード側セパレータ4の厚さよりも厚くすることも、電極間に温度差をつける上では有効である。これによれば、カソード側の熱容量はアノード側の熱容量よりも大きくなるので、カソード側はアノード側よりも冷媒によって冷却され難くなり、その結果、電極間に温度差が生じることになる。カソード側絶縁体20の厚さとアノード側絶縁体10の厚さとの間に差をつけることでも、同様の効果を得ることができる。
カソード側セパレータ6とアノード側セパレータ4とを熱伝導率の異なる別の材料で作成することも、電極間に温度差をつける上では有効である。カソード側セパレータ6の熱伝導率をアノード側セパレータ4の熱伝導率よりも小さくすれば、カソード側はアノード側よりも冷媒によって冷却され難くなるので、結果として電極間に温度差を生じさせることができ。カソード側絶縁体20とアノード側絶縁体10とを熱伝導率の異なる別の材料で作成することでも、同様の効果を得ることができる。
カソード側の拡散層の厚さをアノード側の拡散層の厚さよりも厚くすることも、電極間に温度差をつける上では有効である。拡散層の厚さが厚くなれば、その分、熱容量が大きくなるので内部に熱が篭りやすくなるからである。また、内部抵抗が大きくなる結果、抵抗で発生する熱が大きくなることも、電極間に温度差を生じさせる上で有利に作用する。
また、上記の実施の形態1及び2では、冷媒流路12、22を絶縁体10、20内に形成している。しかし、冷媒流路と絶縁体とは必ずしも一体である必要はなく、それぞれを別々に設けてもよい。絶縁体の両側に絶縁体とセパレータとの間に冷媒流路を形成することも可能である。
2 膜電極接合体
4 アノード側セパレータ(集電体)
6 カソード側セパレータ(集電体)
8、8A,8B セル(燃料電池)
10 アノード側絶縁体
12 アノード側冷媒流路
20 カソード側絶縁体
22 カソード側冷媒流路
30 外部回路
4 アノード側セパレータ(集電体)
6 カソード側セパレータ(集電体)
8、8A,8B セル(燃料電池)
10 アノード側絶縁体
12 アノード側冷媒流路
20 カソード側絶縁体
22 カソード側冷媒流路
30 外部回路
Claims (4)
- 電解質膜の両側を電極で挟み、さらにその両側を集電体で挟んでなる燃料電池を複数積層してなり、積層された各燃料電池は隣り合う燃料電池と同極同士が対面するように配置されている燃料電池スタックであって、
隣り合う燃料電池の集電体間に配置された絶縁体と、
隣り合う燃料電池の集電体間に設けられた冷媒流路と、
各燃料電池の集電体を他の燃料電池の集電体に直列に接続する外部回路と、
を備えることを特徴とする燃料電池スタック。 - 前記冷媒流路は前記絶縁体内に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池スタック。
- アノード側の集電体間に設けられたアノード側冷媒流路と、カソード側の集電体間に設けられたカソード側冷媒流路とは直列につながり、前記アノード側冷媒流路を通過した冷媒が前記カソード側冷媒流路に供給されることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池スタック。
- アノード側の集電体間に設けられたアノード側冷媒流路と、カソード側の集電体間に設けられたカソード側冷媒流路とは互いに独立した冷媒供給系に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池スタック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007021446A JP2008186783A (ja) | 2007-01-31 | 2007-01-31 | 燃料電池スタック |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008186783A true JP2008186783A (ja) | 2008-08-14 |
Family
ID=39729666
Family Applications (1)
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JP2007021446A Withdrawn JP2008186783A (ja) | 2007-01-31 | 2007-01-31 | 燃料電池スタック |
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JP (1) | JP2008186783A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012113848A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
-
2007
- 2007-01-31 JP JP2007021446A patent/JP2008186783A/ja not_active Withdrawn
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