JP2019057407A - スタック接続体 - Google Patents

スタック接続体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019057407A
JP2019057407A JP2017180813A JP2017180813A JP2019057407A JP 2019057407 A JP2019057407 A JP 2019057407A JP 2017180813 A JP2017180813 A JP 2017180813A JP 2017180813 A JP2017180813 A JP 2017180813A JP 2019057407 A JP2019057407 A JP 2019057407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
electrochemical reaction
specific
stack
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017180813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6907081B2 (ja
Inventor
堀田 信行
Nobuyuki Hotta
信行 堀田
健太 眞邉
Kenta Manabe
健太 眞邉
原 洋一郎
Yoichiro Hara
洋一郎 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2017180813A priority Critical patent/JP6907081B2/ja
Publication of JP2019057407A publication Critical patent/JP2019057407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6907081B2 publication Critical patent/JP6907081B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

【課題】スタック接続体の最高電位を低くする。【解決手段】スタック接続体が備える各電気化学反応セルスタックは、セルブロックとプラス極部材とプラス側導電性部材とプラス側絶縁部材とマイナス極部材とマイナス側導電性部材とマイナス側絶縁部材とを備える。第1の電気化学反応セルスタックの特定マイナス極部材と、特定マイナス極部材に電気的に接続された、第2の電気化学反応セルスタックの特定プラス極部材とが導電体を介して特定電位に保持される。最高電位のプラス極部材の電位とプラス側導電性部材の電位との差の絶対値は、複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧とプラス側導電性部材の電位との差の絶対値より小さい。最低電位のマイナス極部材の電位とマイナス側導電性部材の電位との差の絶対値は、複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧とマイナス側導電性部材の電位との差の絶対値より小さい。【選択図】図1

Description

本明細書に開示される技術は、スタック接続体に関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の種類の1つとして、固体酸化物を含む電解質層を備える固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」という)が知られている。SOFCの構成単位である燃料電池単セル(以下、単に「単セル」という)は、電解質層と、電解質層を挟んで所定の方向(以下、「第1の方向」という)に互いに対向する空気極および燃料極とを含む。
SOFCは、高電圧の電力供給を可能とするため、複数の燃料電池スタックを備えた燃料電池システムの形態で利用されることがある。各燃料電池スタックは、単セルが第1の方向に複数並べて配置された構造体(以下、「発電ブロック」という)と、発電ブロックに対して、第1の方向の一方側に配置され、空気極に電気的に接続されるプラス極部材と、該プラス極部材に対して発電ブロックとは反対側に配置され、導電性を有するプラス側導電性部材と、プラス極部材と該プラス側導電性部材との間に配置され、絶縁性を有するプラス側絶縁部材と、を備える。さらに、各燃料電池スタックは、発電ブロックに対して、第1の方向の他方側に配置され、燃料極に電気的に接続されるマイナス極部材と、該マイナス極部材に対して発電ブロックとは反対側に配置され、導電性を有し、上記プラス側導電性部材に電気的に接続されるマイナス側導電性部材と、マイナス極部材と該マイナス側導電性部材との間に配置され、絶縁性を有するマイナス側絶縁部材と、を備える。そして、複数の燃料電池スタックのそれぞれに備えられた複数の発電ブロックが電気的に直列に接続されるとともに、複数の燃料電池スタックのそれぞれに備えられたマイナス側導電性部材が互いに電気的に接続される。
このように高電圧の電力供給が可能な燃料電池システムでは、複数の発電ブロックが電気的に直列に接続されるため、最高電位の燃料電池スタックに備えられたプラス極部材の電位と、該最高電位の燃料電池スタックに備えられたプラス側導電性部材との間の電位差(以下、「最高電位差」という)が大きくなり、該プラス極部材とプラス側導電性部材との間で短絡し易くなる。そこで、従来から、複数の燃料電池スタックのそれぞれに個別に絶縁機構を備えることにより、燃料電池システムの最高電位差を小さくしようとするものがある(下記特許文献1参照)。
特開2009−87863号公報
上述の従来の燃料電池システムでは、複数の燃料電池スタックのそれぞれに個別に絶縁機構を備える必要があるため、例えば、燃料電池システムの構成が複雑化するなどの問題が生じるおそれがあり、改良の余地があった。
なお、このような課題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」という)の一形態である電解セルスタックを複数備える電解セルシステムにも共通の課題である。なお、本明細書では、燃料電池システムと電解セルシステムとをまとめて「スタック接続体」という。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示されるスタック接続体は、複数の電気化学反応セルスタックを備えるスタック接続体であって、各前記電気化学反応セルスタックは、電解質層と空気極と燃料極とをそれぞれ含む単セルが、第1の方向に複数並べて配置されたセルブロックと、前記セルブロックに対して、前記第1の方向の一方側に配置され、前記空気極に電気的に接続されるプラス極部材と、前記プラス極部材に対して前記セルブロックとは反対側に配置され、導電性を有するプラス側導電性部材と、前記プラス極部材と前記プラス側導電性部材との間に配置され、絶縁性を有するプラス側絶縁部材と、前記第1の方向の他方側に配置され、前記燃料極に電気的に接続されるマイナス極部材と、前記マイナス極部材に対して前記セルブロックとは反対側に配置され、導電性を有し、前記プラス側導電性部材に電気的に接続されるマイナス側導電性部材と、前記マイナス極部材と前記マイナス側導電性部材との間に配置され、絶縁性を有するマイナス側絶縁部材と、を備えており、前記複数の電気化学反応セルスタックのそれぞれに備えられた複数の前記セルブロックが電気的に直列に接続されるセルブロックが電気的に直列に接続されるとともに、前記複数の電気化学反応セルスタックのそれぞれに備えられた前記マイナス側導電性部材が互いに電気的に接続されるスタック接続体において、前記複数の電気化学反応セルスタックの内、第1の電気化学反応セルスタックに備えられた前記マイナス極部材である特定マイナス極部材と、第2の電気化学反応セルスタックに備えられ、前記特定マイナス極部材に電気的に接続される前記プラス極部材である特定プラス極部材とが導電体を介して特定電位に保持されることにより、前記特定電位に、最高電位の前記プラス極部材と前記特定マイナス極部材との電位差を加算した電位が、前記最高電位の前記プラス極部材の電位とされ、前記特定電位から、前記特定プラス極部材と最低電位の前記マイナス極部材との電位差を減算した電位が、前記最低電位の前記マイナス極部材の電位とされており、前記最高電位の前記プラス極部材の電位と前記プラス側導電性部材の電位との差の絶対値は、前記複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧と前記プラス側導電性部材の電位との差の絶対値より小さく、かつ、前記最低電位の前記マイナス極部材の電位と前記マイナス側導電性部材の電位との差の絶対値は、前記複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧と前記マイナス側導電性部材の電位との差の絶対値より小さい。本スタック接続体によれば、第1の電気化学反応セルスタックに備えられたマイナス極部材である特定マイナス極部材と、第2の電気化学反応セルスタックに備えられ、特定マイナス極部材に電気的に接続されるプラス極部材とが導電体を介して特定電位に保持されている。ここで、最高電位のプラス極部材の電位と、プラス側導電性部材の電位と、最低電位の前記マイナス極部材の電位と、マイナス側導電性部材の電位とは、次の関係式(1)(2)に示される条件を満たす。
|「最高電位のプラス極部材の電位」−「プラス側導電性部材の電位」|<|「複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧」−「プラス側導電性部材の電位」|・・・(1)
|「最低電位のマイナス極部材の電位」−「マイナス側導電性部材の電位」|<|「複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧」−「マイナス側導電性部材の電位」|・・・(2)
なお、プラス側導電性部材とマイナス側導電性部材とは電気的に接続されており、両者の電位は略同一である。
|「最高電位のプラス極部材の電位」−「プラス側導電性部材の電位」|は、本スタック接続体における最高電位のプラス極部材の電位とプラス側導電性部材の電位との差の絶対値(以下、「本スタック接続体の最高電位差」という)を示す。また、|「複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧」−「プラス側導電性部材の電位」|は、特定マイナス極部材と特定プラス極部材とが特定電位に保持されない場合における最高電位のプラス極部材の電位とプラス側導電性部材の電位との差の絶対値(以下、「未接続時の最高電位差」という)を示す。すなわち、関係式(1)は、本スタック接続体の最高電位差が、未接続時の最高電位差より小さいことを意味する。
次に、|「最低電位のマイナス極部材の電位」−「マイナス側導電性部材の電位」|は、本スタック接続体における最低電位のマイナス極部材の電位とマイナス側導電性部材の電位との差の絶対値(以下、「本スタック接続体の最低電位差」という)を示す。すなわち、関係式(2)は、本スタック接続体の最低電位差が、未接続時の最高電位差より小さいことを意味する。このような本スタック接続体によれば、特定マイナス極部材と特定プラス極部材とが特定電位に保持されない場合に比べて、最高電位の電気化学反応セルスタックに備えられたプラス極部材と、該最高電位の電気化学反応セルスタックに備えられたプラス側導電性部材との間の電位差(以下、「最高電位差」という)を小さくすることができる。しかも、最低電位の電気化学反応セルスタックに備えられたマイナス極部材と、該最低電位の電気化学反応セルスタックに備えられたマイナス側導電性部材との間の電位差(以下、「最低電位差」という)が増大することを抑制することができる。
(2)上記スタック接続体において、さらに、前記各電気化学反応セルスタックに接続される導電性の管を備え、前記特定マイナス極部材と前記特定プラス極部材とは、前記導電体を介して前記管に電気的に接続されることによって前記特定電位に保持されている構成としてもよい。本スタック接続体によれば、特定マイナス極部材と特定プラス極部材とが、各電気化学反応セルスタックに接続される導電性の管に電気的に接続されることによって、特定電位に保持される。このため、特定マイナス極部材と特定プラス極部材とを特定電位に保持するために専用の構成を別途要することなく、スタック接続体の最高電位を低くすることができる。
(3)上記スタック接続体において、前記スタック接続体は、さらに、前記複数の電気化学反応セルスタックの少なくとも1つを収容する導電性の筐体を備え、前記特定マイナス極部材と前記特定プラス極部材とは、前記導電体を介して前記筐体に電気的に接続されることによって前記特定電位に保持されている構成としてもよい。本スタック接続体によれば、特定マイナス極部材と特定プラス極部材とが、複数の電気化学反応セルスタックの少なくとも1つを収容する導電性の筐体に電気的に接続されることによって、特定電位に保持される。このため、特定マイナス極部材と特定プラス極部材とを特定電位に保持するために専用の構成を別途要することなく、スタック接続体の最高電位を低くすることができる。
(4)上記スタック接続体において、前記複数の電気化学反応セルスタックの全個数は、6つ以上であり、前記複数の電気化学反応セルスタックの内、前記セルブロックの直列接続における並び順で、真ん中に位置する1つまたは2つの前記電気化学反応セルスタックを含み、且つ、前記並び順が連続する、全個数の1/3以下の複数の前記電気化学反応セルスタックを、特定セルスタック群とするとき、前記第1の電気化学反応セルスタックおよび前記第2の電気化学反応セルスタックは、前記特定セルスタック群に含まれる構成としてもよい。本スタック接続体によれば、特定電位に保持される第1の電気化学反応セルスタックおよび第2の電気化学反応セルスタックが特定セルスタック群に含まれない場合に比べて、スタック接続体の最高電位を低くしつつ、スタック接続体の最低電位(最低電位の電気化学反応セルスタックのマイナス極部材の電位)が低くなり過ぎることを抑制することができる。
(5)上記スタック接続体において、前記複数の電気化学反応セルスタックの全個数が4以上の偶数個である場合、前記第1の電気化学反応セルスタックおよび前記第2の電気化学反応セルスタックは、前記セルブロックの直列接続における並び順で、真ん中に位置する一対の電気化学反応セルスタックであり、前記複数の電気化学反応セルスタックの全個数が5以上の奇数個である場合、前記第1の電気化学反応セルスタックおよび前記第2の電気化学反応セルスタックは、直列接続における並び順で、真ん中に位置する一の電気化学反応セルスタックと、前記一の電気化学反応セルスタックの前または後ろの並び順である他の電気化学反応セルスタックとである構成としてもよい。本スタック接続体によれば、特定電位に保持される第1の電気化学反応セルスタックおよび第2の電気化学反応セルスタックは、直列接続における並び順で、略真ん中に位置する2つの電気化学セルスタックとされるため、略真ん中に位置しない2つの電気化学セルスタックとされる構成に比べて、スタック接続体の最高電位を低くしつつ、スタック接続体の最低電位(最低電位の電気化学反応セルスタックのマイナス極部材の電位)が低くなり過ぎることを効果的に抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、複数の電気化学反応セルスタックを備えるスタック接続体の製造方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における燃料電池システム10の全体構成を示す説明図である。 第1実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図である。 図2のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図である。 図2のIV−IVの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。 図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図である。 図4に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。 比較例における燃料電池システム10Xの全体構成を示す説明図である。 第2実施形態における燃料電池システム10Yの全体構成を示す説明図である。 第2実施形態の変形例における燃料電池システム10Zの全体構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.構成:
(燃料電池システム10の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池システム10の全体構成を示す説明図である。同図では、後述のガス通路部材27等は省略されている。同図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向というものとするが、燃料電池システム10および次述する燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図2以降についても同様である。
図1に示すように、燃料電池システム10は、複数(本実施形態では4つ)の燃料電池スタック100を備え、4つの燃料電池スタック100のそれぞれに備えられた複数の発電ブロック103(後述)が電気的に直列に接続されている。燃料電池システム10は、このように複数の発電ブロック103(後述)が電気的に直列に接続された形態であるため、高電圧の電力供給が可能であり、例えば業務・産業用の燃料電池として利用される。以下、4つの燃料電池スタック100のそれぞれの出力電圧は略同一であるとし、1つの燃料電池スタック100の出力電圧(例えば20(V))を「スタック電圧VS」といい、燃料電池システム10全体の出力電圧(=VS×4 例えば80(V))を「システム電圧VA」という。燃料電池システム10における電気的接続関係については、後で詳述する。なお、燃料電池システム10は、特許請求の範囲におけるスタック接続体に相当し、燃料電池スタック100は、特許請求の範囲における電気化学反応セルスタックに相当する。
(各燃料電池スタック100の構成)
図2は、本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図3は、図2のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図4は、図2のIV−IV−IV−IVの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。
図2から図4に示すように、燃料電池スタック100は、複数の(本実施形態では7つの)発電単位102と、第1のエンドプレート104と、第2のエンドプレート106と、集電板18とを備える。燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置されている。第1のエンドプレート104と第2のエンドプレート106とは、複数の発電単位102から構成される集合体(以下、「発電ブロック103」という)を上下から挟むように配置されている。また、発電ブロック103と第2のエンドプレート106との間には、集電板18が配置されている。なお、上記配列方向(上下方向)は、特許請求の範囲における第1の方向に相当し、発電ブロック103は、特許請求の範囲におけるセルブロックに相当する。
燃料電池スタック100を構成する各層(発電単位102、第1および第2のエンドプレート104,106、集電板18)のZ方向回りの周縁部には、上下方向に貫通する複数の(本実施形態では8つの)孔が形成されており、各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、第1のエンドプレート104から第2のエンドプレート106にわたって上下方向に延びる貫通孔108を構成している。以下の説明では、貫通孔108を構成するために燃料電池スタック100の各層に形成された孔も、貫通孔108という場合がある。
各貫通孔108には上下方向に延びるボルト22が挿入されており、ボルト22とボルト22の両側に嵌められたナット24とによって、燃料電池スタック100は締結されている。
各ボルト22の軸部の外径は各貫通孔108の内径より小さい。そのため、各ボルト22の軸部の外周面と各貫通孔108の内周面との間には、空間が確保されている。図2および図3に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22A)と、そのボルト22Aが挿入された貫通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から酸化剤ガスOGが導入され、その酸化剤ガスOGを各発電単位102に供給するガス流路である酸化剤ガス導入マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22B)と、そのボルト22Bが挿入された貫通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する。なお、本実施形態では、酸化剤ガスOGとして、例えば空気が使用される。
また、図2および図4に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22D)と、そのボルト22Dが挿入された貫通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から燃料ガスFGが導入され、その燃料ガスFGを各発電単位102に供給する燃料ガス導入マニホールド171として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22E)と、そのボルト22Eが挿入された貫通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する燃料ガス排出マニホールド172として機能する。なお、本実施形態では、燃料ガスFGとして、例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。
燃料電池スタック100には、4つのガス通路部材27が設けられている。各ガス通路部材27は、金属により形成されており、中空筒状の本体部28と、本体部28の側面から分岐した中空筒状の分岐部29とを有している。分岐部29の孔は本体部28の孔と連通している。各ガス通路部材27の分岐部29には、ガス配管(例えば、図1に示す燃料ガス導入管60や燃料オフガス排出管70)が接続される。また、図3に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161を形成するボルト22Aの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス導入マニホールド161に連通しており、酸化剤ガス排出マニホールド162を形成するボルト22Bの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス排出マニホールド162に連通している。また、図4に示すように、燃料ガス導入マニホールド171を形成するボルト22Dの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス導入マニホールド171に連通しており、燃料ガス排出マニホールド172を形成するボルト22Eの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス排出マニホールド172に連通している。
図3および図4に示すように、ボルト22の一方の側(上側)に嵌められたナット24と燃料電池スタック100の上端を構成する第1のエンドプレート104の上側表面との間には、マイカにより形成されたシール材52が介在している。シール材52には、上述した各貫通孔108に連通する孔が形成されている。シール材52により、シール材52を挟んで配列方向に互いに隣り合う上側のナット24と第1のエンドプレート104とが電気的に絶縁され、かつ、上側のナット24と第1のエンドプレート104との間のガスシール性が確保される。また、ボルト22の他方の側(下側)に嵌められたナット24とガス通路部材27との間、および、燃料電池スタック100の下端を構成する第2のエンドプレート106の下側表面とガス通路部材27の間には、それぞれ、導電性のシール材53が介在している。シール材53には、上述した各貫通孔108に連通する孔が形成されている。シール材53により、第2のエンドプレート106とガス通路部材27と下側のナット24との間のガスシール性が確保される。また、ボルト22と下側のナット24とガス通路部材27とを介して、上側のナット24と第2のエンドプレート106とが電気的に接続されることによって略同電位に保持されている。また、上述したように、各ガス通路部材27の分岐部29に燃料ガス導入管60等が接続されることによって、上側のナット24と第2のエンドプレート106とが略ゼロ(V)に保持されている。
(エンドプレート104,106の構成)
第1および第2のエンドプレート104,106は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。第1のエンドプレート104は、配列方向に略直交する方向(例えばX軸負方向)に突出する第1の突出部14を備える。第1のエンドプレート104の第1の突出部14は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能する。
(集電板18の構成)
集電板18は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。集電板18は、上記配列方向に略直交する方向(例えばX軸正方向)に突出する第2の突出部16を備える。集電板18の突出部16は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
集電板18と第2のエンドプレート106との間には、マイカ等の絶縁材57が介在している。この絶縁材57を挟んで配列方向に互いに隣り合う2つの導電性部材である集電板18と第2のエンドプレート106とが電気的に絶縁され、かつ、集電板18と第2のエンドプレート106との間のガスシール性が確保される。
(発電単位102の構成)
図5は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図6は、図4に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。
図5および図6に示すように、発電の最小単位である発電単位102は、単セル110と、セパレータ120と、空気極側フレーム130と、空気極側集電体134と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電体144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ150とを備えている。セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、インターコネクタ150におけるZ方向回りの周縁部には、上述したボルト22が挿入される貫通孔108に対応する孔が形成されている。
インターコネクタ150は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばフェライト系ステンレスにより形成されている。インターコネクタ150は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を防止する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ150は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ150は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ150と同一部材である。また、燃料電池スタック100は一対のエンドプレート104,106を備えているため、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えておらず、最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていない。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112を挟んで上下方向(発電単位102が並ぶ配列方向)に互いに対向する空気極(カソード)114および燃料極(アノード)116とを備える。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116で電解質層112および空気極114を支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、略矩形の平板形状部材であり、少なくともZrを含んでおり、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、CaSZ(カルシア安定化ジルコニア)等の固体酸化物により形成されている。空気極114は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、ペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)、LSM(ランタンストロンチウムマンガン酸化物)、LNF(ランタンニッケル鉄))により形成されている。燃料極116は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、Ni(ニッケル)、Niとセラミック粒子からなるサーメット、Ni基合金等により形成されている。このように、本実施形態の単セル110(発電単位102)は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。
セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。セパレータ120における孔121の周囲部分は、電解質層112における空気極114の側の表面の周縁部に対向している。セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部により、単セル110と接合されている。セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリークが抑制される。
空気極側フレーム130は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、セパレータ120における単セル110に対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面の周縁部とに接触している。空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のインターコネクタ150間が電気的に絶縁される。図5に示すように、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス導入マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通孔132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通孔133とが形成されている。
燃料極側フレーム140は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、セパレータ120における単セル110に対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面の周縁部とに接触している。図6に示すように、燃料極側フレーム140には、燃料ガス導入マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通孔142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通孔143とが形成されている。
燃料極側集電体144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電体144は、インターコネクタ対向部146と、電極対向部145と、電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ連接部147とを備えており、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。電極対向部145は、燃料極116における電解質層112に対向する側とは反対側の表面に接触しており、インターコネクタ対向部146は、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面に接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102におけるインターコネクタ対向部146は、集電板18の表面に接触している。燃料極側集電体144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ150(または集電板18)とを電気的に接続する。なお、電極対向部145とインターコネクタ対向部146との間には、例えばマイカにより形成されたスペーサー149が配置されている。そのため、燃料極側集電体144が温度サイクルや反応ガス圧力変動による発電単位102の変形に追随し、燃料極側集電体144を介した燃料極116とインターコネクタ150との電気的接続が良好に維持される。ただし、上述したように、燃料電池スタック100(発電ブロック103)において最も下に位置する発電単位102の下側には、インターコネクタ150の代わりに集電板18が配置されており、集電板18が、燃料極側集電体144を介して燃料極116に電気的に接続される。したがって、集電板18は、特許請求の範囲におけるマイナス極部材に相当する。また、第2のエンドプレート106は、特許請求の範囲におけるマイナス側導電性部材に相当する。また、集電板18と第2のエンドプレート106との間に配置された絶縁材57は、特許請求の範囲におけるマイナス側絶縁部材に相当する。
空気極側集電体134は、空気室166内に配置されている。空気極側集電体134は、複数の略四角柱状の集電体要素135から構成されており、例えば、フェライト系ステンレスにより形成されている。空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102の空気極側集電体134は、第1のエンドプレート104の表面に接触している。このように、空気極側集電体134は、空気極114とインターコネクタ150(または第1のエンドプレート104)とを電気的に接続する。ただし、上述したように、燃料電池スタック100(発電ブロック103)において最も上に位置する発電単位102の上側には、インターコネクタ150の代わりに第1のエンドプレート104が配置されており、第1のエンドプレート104が、空気極側集電体134を介して空気極114に電気的に接続される。したがって、第1のエンドプレート104は、特許請求の範囲におけるプラス極部材に相当する。また、ボルト22の一方の側(上側)に嵌められたナット24は、特許請求の範囲におけるプラス側導電性部材に相当する。また、第1のエンドプレート104と上側のナット24との間に配置されたシール材52は、特許請求の範囲におけるプラス側絶縁部材に相当する。
A−2.各燃料電池スタック100の動作:
図3および図5に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続された酸化剤ガス導入管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して酸化剤ガス導入マニホールド161に供給され、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を介して、空気室166に供給される。また、図4および図6に示すように、燃料ガス導入マニホールド171の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続された燃料ガス導入管60(図1参照)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して燃料ガス導入マニホールド171に供給され、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を介して、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの電気化学反応による発電が行われる。この発電反応は発熱反応である。各発電単位102において、単セル110の空気極114は空気極側集電体134を介して一方のインターコネクタ150に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電体144を介して他方のインターコネクタ150に電気的に接続されている。また、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、電気的に直列に接続されている。そのため、出力端子として機能する第1のエンドプレート104の第1の突出部14と集電板18の第2の突出部16とから、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば700℃から1000℃)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器(図示せず)により加熱されてもよい。
各発電単位102の空気室166から排出された酸化剤オフガスOOGは、図3および図5に示すように、酸化剤ガス排出連通孔133を介して酸化剤ガス排出マニホールド162に排出され、さらに酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続された酸化剤ガス排出管(図示せず)(図示せず)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。また、各発電単位102の燃料室176から排出された燃料オフガスFOGは、図4および図6に示すように、燃料ガス排出連通孔143を介して燃料ガス排出マニホールド172に排出され、さらに燃料ガス排出マニホールド172の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続された燃料オフガス排出管70(図1参照)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。
A−3.燃料電池システム10における電気的接続関係:
以下、4つの燃料電池スタック100のそれぞれについて、最も電位が高いものから順に、「第1の燃料電池スタック100A」、「第2の燃料電池スタック100B」、「第3の燃料電池スタック100C」、「第4の燃料電池スタック100D」という。
図1に示すように、第1の燃料電池スタック100Aの集電板18と第2の燃料電池スタック100Bの第1のエンドプレート104とが第1の導電体L1を介して電気的に接続されており、第2の燃料電池スタック100Bの集電板18と第3の燃料電池スタック100Cの第1のエンドプレート104とが第2の導電体L2を介して電気的に接続されており、第3の燃料電池スタック100Cの集電板18と第4の燃料電池スタック100Dの第1のエンドプレート104とが第3の導電体L3を介して電気的に接続されている。これにより、第1の燃料電池スタック100Aと第2の燃料電池スタック100Bと第3の燃料電池スタック100Cと第4の燃料電池スタック100Dとのそれぞれに備えられた4つの発電ブロック103がこの順で電気的に直列に接続されている。4つの燃料電池スタック100の内、最高電位の第1の燃料電池スタック100Aが備える第1のエンドプレート104の第1の突出部14は、燃料電池システム10のプラス側の出力端子として機能する。また、最低電位の第4の燃料電池スタック100Dが備える集電板18の第2の突出部16は、燃料電池システム10のマイナス側の出力端子として機能する。
燃料ガス導入管60は、各燃料電池スタック100の燃料ガス導入マニホールド171に燃料ガスFGを導入するための配管であり、例えばステンレス等の導電性材料により形成されている。具体的には、図1に示すように、燃料ガス導入管60は、例えば燃料電池スタック100の並び方向(X軸方向)に沿って延びる中空筒状の共通部62と、該共通部62の側面から分岐した中空筒状の複数の分岐部64とを含む。各分岐部64の孔は、共通部62の孔と連通している。各分岐部64における燃料電池スタック100側の先端は、各燃料電池スタック100の燃料ガス導入マニホールド171に連通するガス通路部材27に接続されている。
燃料オフガス排出管70は、各燃料電池スタック100の燃料ガス導入マニホールド171から排出された燃料オフガスFOGを外部に排出するための配管であり、例えばステンレス等の導電性材料により形成されている。具体的には、図1に示すように、燃料オフガス排出管70は、例えば燃料電池スタック100の並び方向(X軸方向)に沿って延びる中空筒状の共通部72と、該共通部72の側面から分岐した中空筒状の複数の分岐部74とを含む。各分岐部74の孔は、共通部72の孔と連通している。各分岐部74における燃料電池スタック100側の先端は、各燃料電池スタック100の燃料ガス排出マニホールド172に連通するガス通路部材27に接続されている。
本実施形態では、第2の燃料電池スタック100Bの集電板18(以下、「特定集電板18T」という)と、第3の燃料電池スタック100Cの第1のエンドプレート104(以下、「特定エンドプレート104T」という)との間に接続された第2の導電体L2が、接続線L4を介して、燃料ガス導入管60に接続されており、該燃料ガス導入管60が接地されている。なお、例えば接続線L4の軸方向に直交する断面の面積が第2の導電体L2の軸方向に直交する断面の面積より小さいことによって、接続線L4の固有抵抗値が、第2の導電体L2の固有抵抗値より大きくなっている。このため、燃料電池システム10の正常な運転時では、接続線L4に電流がほとんど流れない。これにより、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが、第2の導電体L2および燃料ガス導入管60を介して略ゼロ(V)に保持されている。また、接続線L4には、抵抗素子500が設けられている。抵抗素子500の抵抗値(100kΩ〜1MΩ程度)は、第2の導電体L2や接続線L4の固有抵抗値より大きい。これにより、例えば、第1の導電体L1や第3の導電体L3が燃料ガス導入管60に接触して短絡したときに、燃料電池スタック100に大電流が流れることを抑制することができる。なお、特定エンドプレート104Tは、特許請求の範囲における特定プラス極部材に相当し、特定集電板18Tは、特許請求の範囲における特定マイナス極部材に相当する。
A−4.燃料電池システム10の最高電位差を小さくするための条件:
以下、特定集電板18Tおよび特定エンドプレート104Tが保持される電位を、「特定電位V1」という。また、4つの燃料電池スタック100のそれぞれに備えられた第1のエンドプレート104の電位の内の最高電位の第1のエンドプレート104(第1の燃料電池スタック100Aに備えられた第1のエンドプレート104)の電位を、以下、「燃料電池システム10の最高電位VH」といい、4つの燃料電池スタック100のそれぞれに備えられた4つの集電板18の内の最低電位の集電板18(第4の燃料電池スタック100Dに備えられた集電板18)の電位を、以下、「燃料電池システム10の最低電位VL」という。また、上側のナット24および第2のエンドプレート106の電位を、以下、「基準電位VG」という。また、燃料電池システム10全体の燃料電池スタック100の総数をk個とし、最高電位VHと特定電位V1との間に位置する燃料電池スタック100の数をh個とし、特定電位V1と最低電位VLとの間に位置する燃料電池スタック100の数をm個とする。なお、本実施形態では、上述したように、上側のナット24および第2のエンドプレート106は、燃料ガス導入管60等に電気的に接続されているため、基準電位VGはゼロ(V)に保持されている。
本実施形態の100では、次の関係式(1)(2)に示される条件を満たす。
|「燃料電池システム10の最高電位VH(=V1+h・VS)」−「基準電位VG」|<|「システム電圧VA(=k・VS)」−「基準電位VG」|・・・(1)
|「燃料電池システム10の最低電位VL(=V1−m・VS)」−「基準電位VG」|<|「システム電圧VA」−「基準電位VG」|・・・(2)
なお、関係式(1)(2)における「システム電圧VA」は、未接続時の燃料電池システム10の最高電位VHを意味する。燃料電池システム10の最高電位VHは、特許請求の範囲における最高電位のプラス極部材の電位に相当し、燃料電池システム10の最低電位VLは、特許請求の範囲における最低電位のマイナス極部材の電位に相当する。また、基準電位VGは、特許請求の範囲におけるプラス側導電性部材の電位およびマイナス側導電性部材の電位に相当する。システム電圧VAは、特許請求の範囲における複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧に相当する。
関係式(1)は、最高電位の第1の燃料電池スタック100Aに備えられた第1のエンドプレート104と、該第1の燃料電池スタック100Aに備えられた上側のナット24との間の電位差(以下、「最高電位差」という)に関する条件を示す。すなわち、|「燃料電池システム10の最高電位VH」−「基準電位VG」|は、燃料電池システム10における最高電位差を意味する。|「システム電圧VA」−「基準電位VG」|は、特定集電板18Tおよび特定エンドプレート104Tが特定電位V1に保持されない場合における最高電位差(以下、「未接続時の最高電位差」という)を意味する。したがって、関係式(1)は、燃料電池システム10における最高電位差が、未接続時の最高電位差より小さいことを意味する。
次に、関係式(2)は、最低電位の第4の燃料電池スタック100Dに備えられた集電板18と、該第4の燃料電池スタック100Dに備えられた第2のエンドプレート106との間の電位差(以下、「最低電位差」という)に関する条件を示す。すなわち、|「燃料電池システム10の最低電位VL」−「基準電位VG」|は、燃料電池システム10における最低電位差を意味する。したがって、関係式(2)は、燃料電池システム10における最低電位差が、未接続時の最高電位差より小さいことを意味する。
なお、第2の燃料電池スタック100Bは、特許請求の範囲における第1の電気化学反応セルスタックに相当し、第3の燃料電池スタック100Cは、特許請求の範囲における第2の電気化学反応セルスタックに相当する。また、燃料ガス導入管60は、特許請求の範囲における管に相当し、第2の導電体L2と接続線L4とは、特許請求の範囲における導電体に相当する。
図7は、比較例における燃料電池システム10Xの全体構成を示す説明図である。図7に示すように、比較例の燃料電池システム10Xは、第1から第3の導電体L1〜L3のいずれも所定電位に保持されておらず、燃料電池システム10の最低電位VLがゼロ(V)に保持されており、また、基準電位VGがゼロ(V)に保持されているものとする。比較例の燃料電池システム10Xでは、特定電位V1=+2・VS(V)(具体的には+40(V))であり、比較例の燃料電池システム10Xの最高電位VHは、+4・VS(V)(具体的には+80(V))である。したがって、比較例の燃料電池システム10Xにおける最高電位差は、4・VS(V)であり、未接続時の最高電位差(4・VS(V))と同じであり、上記関係式(1)を満たさない。なお、比較例の燃料電池システム10Xにおける最低電位差は、ゼロ(V)であり、上記関係式(2)を満たす。
一方、図1に示すように、本実施形態では、特定電位V1=特定エンドプレート104Tの電位V2=略0(V)であり、燃料電池システム10の最高電位VHは、+2・VS(V)(具体的には+40(V))である。したがって、燃料電池システム10における最高電位差は、2・VS(V)であり、未接続時の最高電位差(4・VS(V))より小さいため、上記関係式(1)を満たす。また、燃料電池システム10における最低電位差も2・VS(V)であり、上記関係式(2)を満たす。すなわち、本実施形態の燃料電池システム10によれば、比較例の燃料電池システム10Xに比べて、最高電位差が小さくなっており、かつ、最低電位差が未接続時の最高電位差より大きくなることが抑制されている。なお、図1の例では、特定電位V1が−40(V)より大きく、かつ、+40(V)より小さければ、上記関係式(1)(2)の両方を満たす。したがって、基準電位VGと特定電位V1とは互いに異なる電位に保持されていてもよい。例えば、基準電位VGがゼロ(V)に保持され、特定電位V1が+30(V)に保持されているとしてもよい。
A−5.本実施形態の効果:
本実施形態の燃料電池システム10では、第2の燃料電池スタック100Bに備えられた特定集電板18Tと、第3の燃料電池スタック100Cに備えられた特定エンドプレート104Tとが、第2の導電体L2等を介して特定電位V1に保持されている。そして、本実施形態の燃料電池システム10では、上述したように、上記関係式(1)が満たされる。このため、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが特定電位V1に保持されない構成(上記比較例の燃料電池システム10X)に比べて、特定集電板18Tおよび特定エンドプレート104Tの電位がゼロ(V)に近くなるため、燃料電池システム10の最高電位VHを低くすることができる。また、燃料電池システム10の最高電位VHが低いため、燃料電池スタック100Aにおいて、第1のエンドプレート104と上側のナット24との電位差が大きくなることに起因してシール材52が破損されることが抑制され、また、第1のエンドプレート104と上側のナット24とが短絡することが抑制される。
また、本実施形態の燃料電池システム10によれば、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが、各燃料電池スタック100に接続される導電性を有する燃料ガス導入管60に電気的に接続されることによって、特定電位V1に保持される。このため、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとを特定電位V1に保持するために専用の構成を別途要することなく、燃料電池システム10Xの最高電位VHを低くすることができる。
また、本実施形態の燃料電池システム10によれば、特定電位V1に保持される2つの燃料電池スタック100は、4つの燃料電池スタック100において、発電ブロック103の直列接続における並び順で略真ん中に位置する第2の燃料電池スタック100Bおよび第3の燃料電池スタック100Cである。このため、特定電位V1に保持される2つの燃料電池スタック100が、例えば、第1の燃料電池スタック100Aと第2の燃料電池スタック100Bとであったり、第3の燃料電池スタック100Cと第4の燃料電池スタック100Dとであったりする構成に比べて、燃料電池システム10の最高電位VHを低くしつつ、燃料電池システム10の最低電位VLが低くなり過ぎることを効果的に抑制することができる。
B.第2実施形態:
図8は、第2実施形態における燃料電池システム10Yの全体構成を示す説明図である。第2実施形態の燃料電池システム10Yは、上述した第1実施形態の燃料電池システム10に対して、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとを特定電位V1に保持するための構成が異なる。以下では、第2実施形態の燃料電池システム10Yの構成の内、第1実施形態の燃料電池システム10の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
B−1.構成:
図8に示すように、第2実施形態の燃料電池システム10Yは、第1の燃料電池スタック100Aと第2の燃料電池スタック100Bとを備える。第1の燃料電池スタック100Aの集電板18(以下、「特定集電板18T」という)と、第2の燃料電池スタック100Bの第1のエンドプレート104(以下、「特定エンドプレート104T」という)とが、第1の導電体L1Yを介して、電気的に接続されている。これにより、第1の燃料電池スタック100Aと第2の燃料電池スタック100Bとのそれぞれに備えられた2つの発電ブロック103がこの順で電気的に直列に接続されている。また、燃料電池システム10Yでは、第1の燃料電池スタック100Aと第2の燃料電池スタック100Bとが、1つの断熱容器12Yにまとめて収容されている。断熱容器12Yは、例えばステンレスにより形成された筐体の内側面に断熱材が設けられた構成であり、導電性を有する筐体が接地されている。
特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとの間に接続された第1の導電体L1Yが、接続線L2Yを介して、断熱容器12Yの筐体に電気的に接続されている。なお、例えば接続線L2Yの軸方向に直交する断面の面積が第1の導電体L1Yの軸方向に直交する断面の面積より小さいことによって、接続線L2Yの固有抵抗値が、第1の導電体L1Yの固有抵抗値より大きくなっている。このため、燃料電池システム10Yの正常な運転時では、接続線L2Yに電流がほとんど流れない。従って、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとの特定電位V1が、接続線L2Yおよび断熱容器12Yの筐体を介して略ゼロ(V)に保持されている。第1の導電体L1Yと接続線L2Yとは、特許請求の範囲における導電体に相当する。
B−2.本実施形態の効果:
本実施形態の燃料電池システム10Yでは、特定電位V1=特定エンドプレート104Tの電位V2=略0(V)であり、最高電位差は2・VS(V)(具体的には20(V))である。したがって、燃料電池システム10Yについて、上述の第1実施形態における関係式(1)が満たされる。具体的には、燃料電池システム10Yの最高電位VH(最高電位の第1の燃料電池スタック100Aが備える第1のエンドプレート104の電位)は、+VS(V)(具体的には+20(V))であり、燃料電池システム10Yの最低電位VL(最低電位の第2の燃料電池スタック100Bに備えられた集電板18の電位)は、−VS(V)(具体的には−20(V))である。このため、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが特定電位V1に保持されない構成に比べて、特定集電板18Tおよび特定エンドプレート104Tの電位がゼロ(V)に近くなるため、燃料電池システム10Yの最高電位VHを低くすることができ、最高電位差を小さくすることができる。
また、燃料電池システム10Yによれば、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが、第1の燃料電池スタック100Aと第2の燃料電池スタック100Bとを収容する導電性の筐体に電気的に接続されることによって、特定電位V1に保持される。このため、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとを特定電位V1に保持するために専用の構成を別途要することなく、燃料電池システム10Yの最高電位VHを低くすることができる。
B−3.第2実施形態の変形例:
図9は、第2実施形態の変形例における燃料電池システム10Zの全体構成を示す説明図である。本変形例の燃料電池システム10Zでは、第1の燃料電池スタック100Aが第1の断熱容器12Zに収容されており、第2の燃料電池スタック100Bが第2の断熱容器14Zに収容されている。第1の断熱容器12Zと第2の断熱容器14Zとは、例えばステンレスにより形成された筐体の内側面に断熱材が設けられた構成であり、導電性を有する筐体が接地されている。
特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとの間に接続された第1の導電体L1Yが、接続線L2Zを介して、第1の断熱容器12Zの筐体に電気的に接続されている。なお、例えば接続線L2Zの軸方向に直交する断面の面積が第1の導電体L1Yの軸方向に直交する断面の面積より小さいことによって、接続線L2Zの固有抵抗値が、第1の導電体L1Yの固有抵抗値より大きくなっている。このため、燃料電池システム10Zの正常な運転時では、接続線L2Zに電流がほとんど流れない。従って、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとの特定電位V1が、接続線L2Zおよび断熱容器12Yの筐体を介して略ゼロ(V)に保持されている。第1の導電体L1Yと接続線L2Zとは、特許請求の範囲における導電体に相当する。なお、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとの間に接続された第1の導電体L1Yが、第2の断熱容器14Zの筐体に電気的に接続されるとしてもよい。
本変形例の燃料電池システム10Zによれば、上述の燃料電池システム10Yと同様、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが特定電位V1に保持されない構成に比べて、特定集電板18Tおよび特定エンドプレート104Tの電位がゼロ(V)に近くなるため、燃料電池システム10Zの最高電位VHを低くすることができる。また、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとを特定電位V1に保持するために専用の構成を別途要することなく、燃料電池システム10Zの最高電位VHを低くすることができる。
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記第1実施形態において、燃料電池システム10に備えられた燃料電池スタック100の個数は4つであったが、2つ、3つ、或いは、5つ以上であるとしてもよい。燃料電池スタック100の個数が6つ以上である場合、特定電位に保持される2つの燃料電池スタック100(第1の電気化学反応セルスタックおよび第2の電気化学反応セルスタック)は、特定セルスタック群に含まれることが好ましい。特定セルスタック群は、例えば燃料電池スタック100の個数が6つである場合、6つの燃料電池スタック100の内、発電ブロック103の直列接続における並び順で、真ん中に位置する1つまたは2つの燃料電池スタック100を含み、かつ、並び順が連続する、全個数の(1/3)以下の個数(2つ)分の燃料電池スタック100である。これにより、特定電位に保持される2つの燃料電池スタック100が特定セルスタック群に含まれない場合に比べて、燃料電池システム10の最高電位VHを低くしつつ、燃料電池システム10の最低電位VLが低くなり過ぎることを抑制することができる。
上記第1実施形態において、燃料電池スタック100の個数が奇数個(5つ以上)である場合、特定電位に保持される2つの燃料電池スタック100(第1の電気化学反応セルスタックおよび第2の電気化学反応セルスタック)は、直列接続における並び順で、真ん中に位置する一の燃料電池スタック100と、該一の燃料電池スタック100の前または後ろの並び順である他の燃料電池スタック100であることが好ましい。これにより、特定電位に保持される2つの燃料電池スタック100が、略真ん中に位置しない構成に比べて、燃料電池システム10の最高電位VHを低くしつつ、燃料電池システム10の最低電位VLが低くなり過ぎることを抑制することができる。
上記第1実施形態において、第2の燃料電池スタック100Bと第3の燃料電池スタック100Cとを直列に接続する第2の導電体L2とは別の導電体によって、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが燃料ガス導入管60に接続されるとしてもよい。また、上記第1実施形態では、燃料ガス導入管60が接地されているとしたが、上記関係式(1)が満たされる限りにおいて、燃料ガス導入管60は接地されていなくてもよい。また、4つの燃料電池スタックのそれぞれに備えられた集電板18と第1のエンドプレート104とが、導電体L1〜L3を介して接続されるとしたが、集電板18と第1のエンドプレート104とが締結部材等(図示せず)によって直接連結されることによって電気的に接続されているとしてもよい。また、上記第2実施形態においても、上記関係式(1)が満たされる限りにおいて、断熱容器12Yや第1の断熱容器12Zは接地されていなくてもよい。
また、上記第1実施形態において、第2の導電体L2は、接続線L4を介して燃料ガス導入管60に接続されているとしたが、第2の導電体L2は、接続線L4を介さずに、燃料ガス導入管60に接続されているとしてもよい。また、第2の導電体L2ではなく、第1の導電体L1または第3の導電体L3が、燃料ガス導入管60等に接続されることによって、特定電位V1に保持されるとしてもよい。また、上記第1実施形態において、接続線L4に抵抗素子500が設けられていなくてもよい。
上記第1実施形態において、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとは、燃料ガス導入管60に限らず、燃料オフガス排出管70、酸化剤ガス導入管や酸化剤オフガス排出管に電気的に接続されることによって、特定電位V1に保持されるとしてもよい。要するに、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとは、燃料電池スタック100において空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とのいずれかに連通するガス管に電気的に接続されていればよい。さらに、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとは、上記ガス管に限らず、ガス管以外の導電性の管に接続されるとしてもよい。
上記実施形態において、特定電位V1および基準電位VGは、略ゼロ(V)であるとしたが、上記関係式(1)(2)が満たされる限りにおいて、略ゼロ(V)でなくてもよい。例えば、図7に示す比較例の燃料電池システム10Xにおいて、基準電位VGが+30(V)であるとする。そうすると、最高電位VHは、+80(V)であり、第2のエンドプレート106に電気的に接続されている上側のナット24(プラス側導電性部材)は略+30(V)であり、最高電位差は、50(V)であり、未接続時の最高電位差と同じであり、上記関係式(1)を満たさない。一方、図1に示す本実施形態における燃料電池システム10において、基準電位VGは+30(V)であるとする。そうすると、特定電位V1も+30(V)であり、最高電位VHは+70(V)である。その結果、燃料電池システム10における最高電位差は、40(V)であり、未接続時の最高電位差より小さいため、上記関係式(1)を満たす。また、燃料電池システム10における最低電位差は10(V)であり、上記関係式(2)を満たす。すなわち、本変形例の燃料電池システム10によれば、比較例の燃料電池システム10Xに比べて、最高電位差が小さくなっており、かつ、最低電位差が未接続時の最高電位差より大きくなることが抑制されている。なお、本変形例では、特定電位V1が+20(V)より大きく、かつ、+40(V)より小さければ、上記関係式(1)(2)の両方を満たす。
上記第1実施形態の燃料電池システム10において、特定電位V1に保持される2つの燃料電池スタック100は、第1の燃料電池スタック100Aと第2の燃料電池スタック100Bとであったり、第3の燃料電池スタック100Cと第4の燃料電池スタック100Dとであったりする構成でもよい。これらの構成であっても、燃料電池システム10の最高電位VHを低くすることができる。
上記第1実施形態において、各燃料電池スタック100では、燃料ガス導入管60が、第2のエンドプレート106に電気的に接続されるとともに、ガス通路部材27、下側のナット24およびボルト22を介して、上側のナット24に電気的に接続される構成でもよい。このような構成では、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとは、燃料ガス導入管60等の導電体を介して、第2の燃料電池スタック100Bに備えられた第2のエンドプレート106に電気的に接続されている。これにより、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが第2の燃料電池スタック100Bに備えられた第2のエンドプレート106に電気的に接続されていない構成に比べて、第2の燃料電池スタック100Bにおいて、集電板18と第2のエンドプレート106との電位差が小さくなるため、集電板18と第2のエンドプレート106とがショートすることを抑制することができる。また、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとは、燃料ガス導入管60等の導電体を介して、第3の燃料電池スタック100Cに備えられた上側のナット24に電気的に接続されている。これにより、特定集電板18Tと特定エンドプレート104Tとが第3の燃料電池スタック100Cに備えられた上側のナット24に電気的に接続されていない構成に比べて、第3の燃料電池スタック100Cにおいて、第1のエンドプレート104と上側のナット24との電位差が小さくなるため、第1のエンドプレート104と上側のナット24とがショートすることを抑制することができる。
本明細書において、「出力電圧は略同一」「略同電位」は、電圧または電位が、必ずしも完全に同一である場合だけに限定されず、±5%(平均20(V)の場合、±1(V)に相当)以下の誤差がある場合も含まれる。
上記実施形態では、各燃料電池スタック100において、第1のエンドプレート104と上側のナット24とがシール材52を介して絶縁された構成であったが、発電ブロック103と第1のエンドプレート104との間に、別途、ターミナルプレートが備えられ、第1のエンドプレート104とターミナルプレートとの間にガラスが配置された構成でもよい。このような構成の燃料電池システムでも、本発明を適用することにより、燃料電池システムの最高電位を低くすることができる。また、燃料電池システムの最高電位が低いため、第1のエンドプレート104とターミナルプレートとの電位差が大きくなることに起因して絶縁部材が破損されることが抑制され、また、第1のエンドプレート104とターミナルプレートとが短絡することが抑制される。
また、上記実施形態では、燃料電池スタック100は複数の平板形の単セル110が積層された構成であるが、本発明は、他の構成、例えば国際公開第2012/165409号に記載されているように、複数の略円筒形の燃料電池単セルが直列に接続された構成にも同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行うSOFCを対象としているが、本発明は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形電解セル(SOEC)の構成単位である電解単セルや、複数の電解単セルを備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの構成は、例えば特開2016−81813号公報に記載されているように公知であるためここでは詳述しないが、概略的には上述した実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成である。すなわち、上述した実施形態における燃料電池スタック100を電解セルスタックと読み替え、発電単位102を電解セル単位と読み替え、単セル110を電解単セルと読み替えればよい。ただし、電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極116がマイナス(陰極)となるように両電極間に電圧が印加されると共に、貫通孔108を介して原料ガスとしての水蒸気が供給される。これにより、各電解単セルにおいて水の電気分解反応が起こり、燃料室176で水素ガスが発生し、貫通孔108を介して電解セルスタックの外部に水素が取り出される。このような構成の電解単セルにおいても、本発明を適用することにより、スタック接続体の最高電位を低くすることができる。
また、上記実施形態では、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を例に説明したが、本発明は、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)といった他のタイプの燃料電池(または電解セル)にも適用可能である。
10,10X,10Y,10Z:燃料電池システム 12Y:断熱容器 12Z:第1の断熱容器 14:第1の突出部 14Z:第2の断熱容器 16:第2の突出部 18:集電板 18T:特定集電板 22:ボルト 24:ナット 27:ガス通路部材 28:本体部 29:分岐部 52:シール材 53:シール材 57:絶縁材 60:燃料ガス導入管 62:共通部 64:分岐部 70:燃料オフガス排出管 72:共通部 74:分岐部 100,100A,100B,100C,100D:燃料電池スタック 102:発電単位 103:発電ブロック 104,106:エンドプレート 104T:特定エンドプレート 108:貫通孔 110:単セル 112:電解質層 114:空気極 116:燃料極 120:セパレータ 121:孔 130:空気極側フレーム 131:孔 132:酸化剤ガス供給連通孔 133:酸化剤ガス排出連通孔 134:空気極側集電体 135:集電体要素 140:燃料極側フレーム 141:孔 142:燃料ガス供給連通孔 143:燃料ガス排出連通孔 144:燃料極側集電体 145:電極対向部 146:インターコネクタ対向部 147:連接部 149:スペーサー 150:インターコネクタ 161:酸化剤ガス導入マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 166:空気室 171:燃料ガス導入マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 176:燃料室 500:抵抗素子 FG:燃料ガス FOG:燃料オフガス L1,L1Y:第1の導電体 L2:第2の導電体 L2Y,L2Z,L4:接続線 L3:第3の導電体 OG:酸化剤ガス OOG:酸化剤オフガス V1:特定電位 V2:電位 VA:システム電圧 VG:基準電位 VH:最高電位 VL:最低電位 VS:スタック電圧

Claims (5)

  1. 複数の電気化学反応セルスタックを備えるスタック接続体であって、
    各前記電気化学反応セルスタックは、
    電解質層と空気極と燃料極とをそれぞれ含む単セルが、第1の方向に複数並べて配置されたセルブロックと、
    前記セルブロックに対して、前記第1の方向の一方側に配置され、前記空気極に電気的に接続されるプラス極部材と、
    前記プラス極部材に対して前記セルブロックとは反対側に配置され、導電性を有するプラス側導電性部材と、
    前記プラス極部材と前記プラス側導電性部材との間に配置され、絶縁性を有するプラス側絶縁部材と、
    前記第1の方向の他方側に配置され、前記燃料極に電気的に接続されるマイナス極部材と、
    前記マイナス極部材に対して前記セルブロックとは反対側に配置され、導電性を有し、前記プラス側導電性部材に電気的に接続されるマイナス側導電性部材と、
    前記マイナス極部材と前記マイナス側導電性部材との間に配置され、絶縁性を有するマイナス側絶縁部材と、
    を備えており、
    前記複数の電気化学反応セルスタックのそれぞれに備えられた複数の前記セルブロックが電気的に直列に接続されるとともに、前記複数の電気化学反応セルスタックのそれぞれに備えられた前記マイナス側導電性部材が互いに電気的に接続されるスタック接続体において、
    前記複数の電気化学反応セルスタックの内、第1の電気化学反応セルスタックに備えられた前記マイナス極部材である特定マイナス極部材と、第2の電気化学反応セルスタックに備えられ、前記特定マイナス極部材に電気的に接続される前記プラス極部材である特定プラス極部材とが導電体を介して特定電位に保持されることにより、
    前記特定電位に、最高電位の前記プラス極部材と前記特定マイナス極部材との電位差を加算した電位が、前記最高電位の前記プラス極部材の電位とされ、
    前記特定電位から、前記特定プラス極部材と最低電位の前記マイナス極部材との電位差を減算した電位が、前記最低電位の前記マイナス極部材の電位とされており、
    前記最高電位の前記プラス極部材の電位と前記プラス側導電性部材の電位との差の絶対値は、前記複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧と前記プラス側導電性部材の電位との差の絶対値より小さく、
    かつ、前記最低電位の前記マイナス極部材の電位と前記マイナス側導電性部材の電位との差の絶対値は、前記複数の電気化学反応セルスタックの合計電圧と前記マイナス側導電性部材の電位との差の絶対値より小さいことを特徴とする、スタック接続体。
  2. 請求項1に記載のスタック接続体において、さらに、
    前記各電気化学反応セルスタックに接続される導電性の管を備え、
    前記特定マイナス極部材と前記特定プラス極部材とは、前記導電体を介して前記管に電気的に接続されることによって前記特定電位に保持されていることを特徴とする、スタック接続体。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスタック接続体において、
    前記スタック接続体は、さらに、
    前記複数の電気化学反応セルスタックの少なくとも1つを収容する導電性の筐体を備え、
    前記特定マイナス極部材と前記特定プラス極部材とは、前記導電体を介して前記筐体に電気的に接続されることによって前記特定電位に保持されていることを特徴とする、スタック接続体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスタック接続体において、
    前記複数の電気化学反応セルスタックの全個数は、6つ以上であり、
    前記複数の電気化学反応セルスタックの内、前記セルブロックの直列接続における並び順で、真ん中に位置する1つまたは2つの前記電気化学反応セルスタックを含み、且つ、前記並び順が連続する、全個数の1/3以下の複数の前記電気化学反応セルスタックを、特定セルスタック群とするとき、
    前記第1の電気化学反応セルスタックおよび前記第2の電気化学反応セルスタックは、前記特定セルスタック群に含まれることを特徴とする、スタック接続体。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のスタック接続体において、
    前記複数の電気化学反応セルスタックの全個数が4以上の偶数個である場合、前記第1の電気化学反応セルスタックおよび前記第2の電気化学反応セルスタックは、前記セルブロックの直列接続における並び順で、真ん中に位置する一対の電気化学反応セルスタックであり、
    前記複数の電気化学反応セルスタックの全個数が5以上の奇数個である場合、前記第1の電気化学反応セルスタックおよび前記第2の電気化学反応セルスタックは、直列接続における並び順で、真ん中に位置する一の電気化学反応セルスタックと、前記一の電気化学反応セルスタックの前または後ろの並び順である他の電気化学反応セルスタックとであることを特徴とする、スタック接続体。
JP2017180813A 2017-09-21 2017-09-21 スタック接続体 Active JP6907081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017180813A JP6907081B2 (ja) 2017-09-21 2017-09-21 スタック接続体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017180813A JP6907081B2 (ja) 2017-09-21 2017-09-21 スタック接続体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019057407A true JP2019057407A (ja) 2019-04-11
JP6907081B2 JP6907081B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=66107720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017180813A Active JP6907081B2 (ja) 2017-09-21 2017-09-21 スタック接続体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6907081B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114287076A (zh) * 2019-08-30 2022-04-05 京瓷株式会社 单元堆装置、模块以及模块收纳装置
KR102681217B1 (ko) * 2022-12-29 2024-07-03 재단법인 포항산업과학연구원 스택모듈 및 스택모듈 제작방법

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005034272A1 (ja) * 2003-10-03 2005-04-14 Honda Motor Co., Ltd. 燃料電池システム及び燃料電池自動車
JP2007116811A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Toyota Motor Corp 回路
JP2008176945A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Toyota Motor Corp 車両用燃料電池モジュール
JP2008293740A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2009129545A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システムの短絡防止構造
JP2009252703A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2010118151A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Hitachi Ltd 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2016195017A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 トヨタ自動車株式会社 燃料電池スタック

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005034272A1 (ja) * 2003-10-03 2005-04-14 Honda Motor Co., Ltd. 燃料電池システム及び燃料電池自動車
JP2007116811A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Toyota Motor Corp 回路
JP2008176945A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Toyota Motor Corp 車両用燃料電池モジュール
JP2008293740A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2009129545A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システムの短絡防止構造
JP2009252703A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2010118151A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Hitachi Ltd 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2016195017A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 トヨタ自動車株式会社 燃料電池スタック

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114287076A (zh) * 2019-08-30 2022-04-05 京瓷株式会社 单元堆装置、模块以及模块收纳装置
US20220271319A1 (en) * 2019-08-30 2022-08-25 Kyocera Corporation Cell stack device, module, and module housing device
US11658326B2 (en) * 2019-08-30 2023-05-23 Kyocera Corporation Cell stack device, module, and module housing device
CN114287076B (zh) * 2019-08-30 2023-12-19 京瓷株式会社 单元堆装置、模块以及模块收纳装置
KR102681217B1 (ko) * 2022-12-29 2024-07-03 재단법인 포항산업과학연구원 스택모듈 및 스택모듈 제작방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6907081B2 (ja) 2021-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020009744A (ja) 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック
JP6907081B2 (ja) スタック接続体
JP2019197675A (ja) 電気化学反応セルスタック
JP6667278B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
JP2018018694A (ja) 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック
KR102318475B1 (ko) 전기 화학 반응 셀 스택
JP2019204592A (ja) 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック
JP2018041569A (ja) 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック
JP7082954B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
US8697307B2 (en) Solid oxide fuel cell stack
JP2009087863A (ja) 燃料電池
JP6734710B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
JP7232282B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
JP2019029240A (ja) 燃料電池発電単位および燃料電池スタック
JP7213276B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
JP6766005B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
JP7194155B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
JP6797153B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
JP7112443B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
KR102167205B1 (ko) 전기 화학 반응 단위 및 전기 화학 반응 셀 스택
JP6893127B2 (ja) 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック
JP2018137204A (ja) 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック
JP2018185957A (ja) 電気化学反応単位および電気化学反応セルスタック
JP6450885B2 (ja) 電気化学反応セルスタック
JP2023045435A (ja) 電気化学反応セルスタック

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20191224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6907081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250