JP2022024886A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022024886000001
【課題】ウエーハにおける切削ブレードの摩耗が多い位置を把握することを可能とする加工装置を提供すること。
【解決手段】加工装置1は、保持テーブル10に保持されたウエーハ200を切削ブレード21で切削する切削ユニット20と、切削ブレード21の刃先の摩耗の状態を測定する摩耗量測定ユニット60と、切削ブレード21が切削する位置のXY座標を記録する位置情報記録部105と、摩耗量測定ユニット60が測定した摩耗の状態を位置情報記録部105で記録された位置のうちの摩耗量測定ユニット60が摩耗を測定した位置のXY座標に紐付けて記録する摩耗量記録部106と、摩耗量記録部106により摩耗の状態と紐付けられた摩耗量測定ユニット60が摩耗を測定した位置のXY座標に、摩耗量測定ユニット60が測定した摩耗の状態を示すマークを表示する摩耗量表示部107と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工装置に関する。
半導体ウエーハ等のウエーハを個々のデバイスに分割するために、加工装置として、従来から種々の切削装置が用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。
前述した切削装置は、切削ブレードの摩耗量を加工中に切削ブレードの破損を検知するブレード破損検知ユニット(例えば、特許文献2参照)や、非接触セットアップを行うセットアップユニットによって任意のタイミングで測定している。
特開2008-4806号公報 特開2009-83077号公報
しかしながら、ブレード破損検知ユニット等は、ウエーハのどの部分で切削ブレードの破損や摩耗が起こりやすいのかを把握することが困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウエーハにおける切削ブレードの摩耗が多い位置を把握することを可能とする加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工装置は、表面に分割予定ラインが形成されたウエーハを保持する保持テーブルと、回転可能なスピンドルの先端に固定された切削ブレードを有し、該保持テーブルに保持されたウエーハを該切削ブレードで該分割予定ラインに沿って切削する加工ユニットと、切削中に該切削ブレードの刃先の摩耗量を測定する摩耗量測定ユニットと、該加工ユニットと該保持テーブルとを相対的にX軸方向に加工送りする加工送りユニットと、該加工ユニットと該保持テーブルとを相対的にY軸方向に割り出し送りする割り出し送りユニットと、ウエーハの形状をウエーハマップとして目視可能に形成するウエーハマップ形成部と、該切削ブレードが該ウエーハを切削する位置のXY座標を記録する位置情報記録部と、該摩耗量測定ユニットが測定した摩耗量を該摩耗量測定ユニットが摩耗を測定した位置の該XY座標に紐付けて記録する摩耗量記録部と、該摩耗量記録部により摩耗量と紐付けられた該摩耗量測定ユニットが摩耗を測定した位置の該XY座標に、該摩耗量測定ユニットが測定した該摩耗量を示すマークを表示する摩耗量表示部と、を備えることを特徴とする。
前記加工装置では、該摩耗量記録部が記録した摩耗量が多い位置を切削するときの加工条件を少ない位置を切削するときの加工条件よりも、該切削ブレードの摩耗量を減少させる加工条件に変更する加工条件変更部を備えても良い。
本発明は、ウエーハにおける切削ブレードの摩耗が多い位置を把握することを可能とするという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された加工装置の切削ユニットの要部の斜視図である。 図3は、図1に示された加工装置の摩耗量測定ユニットの構成を模式的に示す図である。 図4は、図1に示された加工装置のウエーハマップ形成部が形成したウエーハマップの一例を示す図である。 図5は、図1に示された加工装置の位置情報記録部が記録した切削ブレードがウエーハを切削する位置を示す図である。 図6は、図1に示された加工装置の摩耗量表示部がウエーハマップに摩耗量を示すマークを表示した一例を示す図である。 図7は、図1に示された加工装置の摩耗量表示部がウエーハマップに摩耗量を示すマークを表示した他の例を示す図である。 図8は、図1に示された加工装置の摩耗量表示部がウエーハマップに摩耗量を示すマークを表示した更に他の一例を示す図である。 図9は、図6に示されたウエーハマップを形成するウエーハをN枚切削後に表示したウエーハマップの一例を示す図である。 図10は、図7に示されたウエーハマップを形成するウエーハをN枚切削後に表示したウエーハマップの一例を示す図である。 図11は、図8に示されたウエーハマップを形成するウエーハをN枚切削後に表示したウエーハマップの一例を示す図である。 図12は、実施形態2に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された加工装置の切削ユニットの要部の斜視図である。図3は、図1に示された加工装置の摩耗量測定ユニットの構成を模式的に示す図である。
(被加工物)
実施形態1に係る加工装置1は、ウエーハ200を切削(加工に相当)する切削装置である。図1に示す加工装置1の加工対象のウエーハ200は、シリコン、ガリウムヒ素、SiC(炭化ケイ素)又はサファイア、などを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハ200は、表面201に格子状に複数の分割予定ライン202が形成され、複数の分割予定ライン202によって区画された各領域にデバイス203が形成されている。デバイス203は、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。
また、本発明では、ウエーハ200は、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウエーハでも良い。実施形態1において、ウエーハ200は、表面201の裏側の裏面204が外周縁に環状フレーム205が装着された粘着テープ206に貼着されて、環状フレーム205に支持されている。また、ウエーハ200は、図示しないTEG(Test Element Group)を分割予定ライン202の表面201に設けている。なお、TEGは、デバイス14に発生する設計上や製造上の問題を見つけ出すための評価用の素子である。
(加工装置)
図1に示された加工装置1は、ウエーハ200を保持テーブル10で保持し分割予定ライン202に沿って切削ブレード21で切削加工する切削装置である。加工装置1は、図1に示すように、ウエーハ200を保持面11で吸引保持する保持テーブル10と、切削ブレード21を有し、保持テーブル10に保持されたウエーハ200を切削ブレード21で分割予定ライン202に沿って切削する切削ユニット20と、保持テーブル10に保持されたウエーハ200を撮影する撮像ユニット30と、制御ユニット100と、摩耗量測定ユニット60とを備える。
また、加工装置1は、図1に示すように、保持テーブル10と切削ユニット20とを相対移動させる移動ユニット40を備える。移動ユニット40は、保持テーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りする加工送りユニットであるX軸移動ユニット41と、切削ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送りユニットであるY軸移動ユニット42と、切削ユニット20をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りする切り込み送りユニットであるZ軸移動ユニット43と、保持テーブル10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット44とを少なくとも備える。
X軸移動ユニット41は、保持テーブル10及び回転移動ユニット44を加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、切削ユニット20と保持テーブル10とを相対的にX軸方向に沿って加工送りするものである。Y軸移動ユニット42は、切削ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、切削ユニット20と保持テーブル10とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りするものである。Z軸移動ユニット43は、切削ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、切削ユニット20と保持テーブル10とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りするものである。回転移動ユニット44は、X軸移動ユニット41に支持され、X軸方向に移動自在に配設されている。
X軸移動ユニット41、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び保持テーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
保持テーブル10は、円盤形状であり、ウエーハ200を保持する保持面11がポーラスセラミック等から形成されている。また、保持テーブル10は、X軸移動ユニット41により切削ユニット20の下方の加工領域と、切削ユニット20の下方から離間してウエーハ200が搬入出される搬入出領域とに亘って移動自在に設けられることで、X軸方向に移動自在に設けられている。保持テーブル10は、回転移動ユニット44によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。保持テーブル10は、図示しない真空吸引源と接続され、真空吸引源より吸引されることで、保持面11に載置されたウエーハ200を吸引、保持する。実施形態1では、保持テーブル10は、粘着テープ206を介してウエーハ200の裏面204側を吸引、保持する。また、保持テーブル10の周囲には、図1に示すように、環状フレーム205をクランプするクランプ部12が複数設けられている。
切削ユニット20は、切削ブレード21がスピンドル23に装着され、保持テーブル10に保持されたウエーハ200を切削する加工ユニットである。切削ユニット20は、それぞれ、保持テーブル10に保持されたウエーハ200に対して、Y軸移動ユニット42によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット43によりZ軸方向に移動自在に設けられている。切削ユニット20は、図1に示すように、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43などを介して、装置本体2から立設した支持フレーム3に設けられている。切削ユニット20は、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43により、保持テーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
切削ユニット20は、図2に示すように、切削ブレード21と、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転可能に設けられかつ図示しないモータにより回転されるスピンドル23と、スピンドルハウジング22の先端面に固定されたブレードカバー24とを備える。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。切削ブレード21は、スピンドル23の先端に固定される。実施形態1において、切削ブレード21は、図2に示すように、円環状の円形基台211と、円形基台211の外周縁に配設されてウエーハ200を切削する円環状の切り刃212とを備える所謂ハブブレードである。切り刃212は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。切削ブレード21の切り刃212は、ウエーハ200を切削すると摩耗する。なお、本発明では、切削ブレード21は、切り刃212のみで構成された所謂ワッシャーブレードでもよい。
スピンドル23は、モータにより軸心回りに回転することで、切削ブレード21を回転させる。ブレードカバー24は、切削ブレード21の少なくとも上方を覆うものである。ブレードカバー24は、スピンドルハウジング22の先端面に固定されている。また、ブレードカバー24は、シャワーノズル25と、一対のブレードノズル26とを備える。シャワーノズル25は、切削ブレード21の切り刃212の刃先とX軸方向に対面し、切削中に切削ブレード21の切り刃212の刃先に切削水を供給する。ブレードノズル36は、X軸方向と平行に延在し、互いにY軸方向に間隔をあけて配置されている。ブレードノズル26は、互いの間に切削ブレード21の切り刃212の下端を位置づけており、切削中に切削ブレード21の切り刃212の下端に切削水を供給する。
なお、切削ユニット20の切削ブレード21及びスピンドル23の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
撮像ユニット30は、切削ユニット20と一体的に移動するように、一方の切削ユニット20に固定されている。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持された切削前のウエーハ200の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持されたウエーハ200を撮影して、ウエーハ200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット100に出力する。
また、加工装置1は、保持テーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、保持テーブル10のX軸方向、切削ユニット20の切削ユニット20の切り刃212の下端のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット100に出力する。
なお、実施形態1では、加工装置1の保持テーブル10及び切削ユニット20のX軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない基準位置に基づいて定められる。実施形態1では、X軸方向の位置、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、基準位置からのX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の距離で定められる。
また、加工装置1は、切削前後のウエーハ200を複数枚収容するカセット50が載置されかつカセット50をZ軸方向に移動させるカセットエレベータ51と、切削後のウエーハ200を洗浄する洗浄ユニット52と、カセット50にウエーハ200を出し入れするとともにウエーハ200をカセット50、保持テーブル10及び洗浄ユニット52との間で搬送する図示しない搬送ユニットとを備える。
制御ユニット100は、加工装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、ウエーハ200に対する加工動作を加工装置1に実施させるものでもある。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置1の各構成要素に出力する。
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニット110と、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニット120と、オペレータに報知する報知ユニット130とに接続されている。入力ユニット120は、表示ユニット110に設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。報知ユニット130は、音と光のうち少なくとも一方を発して、オペレータに報知する。
摩耗量測定ユニット60は、切削中に切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗の状態を測定するユニットである。摩耗量測定ユニット60は、刃先の摩耗の状態として、切削ブレード21の切り刃212の刃先の軸心からの距離の減少量(所謂、切り刃212の摩耗量)と、切り刃212の外縁から一部分が欠損する欠けの発生を測定する。
摩耗量測定ユニット60は、図1及び図2に示すように、ブレードカバー24に設けられている。摩耗量測定ユニット60は、図3に示すように、Z軸方向に立設してY軸方向に互いに間隔をあけて互いに間に切削ブレード21の切り刃212の上端を位置付ける一対の脚部61と、一対の脚部61の上端部同士を連結した連結部62と、一対の脚部61のうち一方の脚部61に設けられた発光部63と、他方の脚部61に設けられた受光部64とを備える。なお、一対の脚部61及び連結部62は、ブレードカバー24に設けられている。
発光部63は、光源65に接続して光源65が発光したパルス状の光を伝搬して、他方の脚部61即ち受光部64に向けて発光する光ファイバ66を備えている。実施形態1では、発光部63の光ファイバ66の外径は、例えば、0.3mm以上でかつ5mmであり、受光部64は、発光部63から発光されたパルス状の光を受光し、受光したパルス状の光を制御ユニット100に出力する。
なお、受光部64が受光する発光部63からの光の光量は、切削中の切削ブレード21の切り刃212の刃先が摩耗するのにしたがって徐々に増加する。また、切削中の切削ブレード21の切り刃212の刃先に欠けが発生すると、切削中では切削ブレード21が軸心回りに回転しているので、受光部64が受光する発光部63からの光の光量は、欠けが発生する前よりも周期的に増加する。
このように、摩耗量測定ユニット60は、受光部64が切削ブレード21の切り刃212の刃先が摩耗、及び欠けの発生により光量が変化する光を受光し、受光した光を制御ユニット100に出力することで、切削中に切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗の状態を測定する。なお、実施形態1では、摩耗量測定ユニット60は、受光部64が受光したパルス光の光量に基づいて摩耗の状態を測定するものであるが、本発明では、これに限定されずに、切削中に切削ブレード21の切り刃212の刃先をカメラで撮像して、画像処理によりリアルタイムに摩耗の状態を測定するものでも良い。
また、制御ユニット100は、図3に示すように、光電変換部101と、摩耗量算出部102と、制御部103とを備える。光電変換部101は、受光部64が受光したパルス状の光の光量を電圧に変換するものである。光電変換部101は、受光部64から入力したパルス光の光量に応じた電圧値の電圧に変換する。なお、実施形態1では、受光部64が受光するパルス光の光量と、光電変換部101が変換する電圧の電圧値とは、比例している。
摩耗量算出部102は、摩耗量測定ユニット60の測定結果から切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗の状態を算出するものである。摩耗量算出部102は、光電変換部101が変換した電圧の電圧値を記憶し、記憶した電圧値同士の差に基づいて刃先の摩耗の状態を算出するものである。
摩耗量算出部102は、前後して記憶した電圧値同士の差と、切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗量との関係を予め記憶している。摩耗量算出部102は、前後して記憶した電圧値同士の差が予め定められた所定値を超えているか否かを判定し、前述した差が所定値以下であると判定すると、予め記憶した関係から切削ブレード21の切り刃212の摩耗量を算出する。例えば、摩耗量算出部102は、前述した差が所定値以下であると判定し、電圧値が1パーセント低下していた場合、切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗量を1μmである(即ち、切り刃212の刃先の軸心からの距離が1μm縮小した)と算出する。また、摩耗量算出部102は、前述した差が所定値を超えたと判定し、周期的に差が生じていると、切削ブレード21の切り刃212に欠けが発生したと判定する。
制御部103は、摩耗量算出部102の刃先の摩耗の状態の算出結果に基づいて、加工装置1の各構成要素をそれぞれ制御するものである。実施形態1において、制御部103は、摩耗量算出部102が切削ブレード21の切り刃212に欠けが発生したと判定すると、加工装置1の切削を停止するとともに、報知ユニット130を動作させてオペレータに報知する。制御部103は、摩耗量算出部102が切削ブレード21の切り刃212に欠けが発生したと判定していないと、加工装置1の切削を継続する。
なお、前述した光電変換部101及び制御部103の機能は、制御ユニット100の演算処理装置が、記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実施することで実現される。摩耗量算出部102の機能は、制御ユニット100の演算処理装置が、記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実施し、制御ユニット100の記憶装置が前述した電圧値、所定値及び関係を記憶することにより実現される。
また、制御ユニット100は、図1に示すように、ウエーハマップ形成部104と、位置情報記録部105と、摩耗量記録部106と、摩耗量表示部107とを備える。図4は、図1に示された加工装置のウエーハマップ形成部が形成したウエーハマップの一例を示す図である。図5は、図1に示された加工装置の位置情報記録部が記録した切削ブレードがウエーハを切削する位置を示す図である。図6は、図1に示された加工装置の摩耗量表示部がウエーハマップに摩耗量を示すマークを表示した一例を示す図である。図7は、図1に示された加工装置の摩耗量表示部がウエーハマップに摩耗量を示すマークを表示した他の例を示す図である。図8は、図1に示された加工装置の摩耗量表示部がウエーハマップに摩耗量を示すマークを表示した更に他の一例を示す図である。図9は、図6に示されたウエーハマップを形成するウエーハをN枚切削後に表示したウエーハマップの一例を示す図である。図10は、図7に示されたウエーハマップを形成するウエーハをN枚切削後に表示したウエーハマップの一例を示す図である。図11は、図8に示されたウエーハマップを形成するウエーハをN枚切削後に表示したウエーハマップの一例を示す図である。
ウエーハマップ形成部104は、加工対象のウエーハ200の形状をウエーハマップ300として目視可能な情報として形成するものである。ウエーハマップ形成部104は、制御ユニット100が受け付け、記憶した加工条件に基づいて、図4に示すように、ウエーハ200の平面形状と等しい円形状のウエーハマップ300を生成し、生成したウエーハマップ300を記録する。なお、加工条件は、ウエーハ200の形状(円形か矩形かなど)、ウエーハ200の外径、切削時の保持テーブルの移動速度を示す加工送り速度、切削時の切削ブレード21の切り刃212の刃先の下端の保持テーブル10の保持面11からの高さを示す切り込み深さ、互いに隣り合う分割予定ライン202間の距離を示すインデックス量等を含む。
なお、図4に示されたウエーハマップ300は、分割予定ライン202を表示していないが、本発明では、分割予定ライン202を表示しても良い。また、本発明では、ウエーハマップ300は、加工対象のウエーハ200を撮像ユニット30等で撮像して形成しても良い。
位置情報記録部105は、切削ブレード21がウエーハ200を切削する位置301(図5に示す)のXY座標を記憶するものである。位置情報記録部105は、加工条件に基づいて、切削ブレード21がウエーハ200の切削する位置301のXY座標を算出し、記録する。なお、実施形態1において、切削ブレード21がウエーハ200を切削する図5に示す位置301は、各分割予定ライン202の幅方向の中央に各分割予定ライン202の全長に亘って設けられ、各分割予定ライン202に沿って直線状に伸びている。
また、実施形態1では、XY座標は、各位置の基準位置からのX軸方向の距離と、基準位置からのY軸方向の距離とで定められる各位置のX軸方向とY軸方向との双方に平行な平面(XY平面とのいう)上の位置を示す。なお、実施形態1では、位置情報記録部105は、切削ブレード21がウエーハ200を切削する位置301を、図5に示すように、ウエーハマップ形成部104が形成したウエーハマップ300に重ねて、記憶する。即ち、実施形態1では、位置情報記録部105は、切削ブレード21がウエーハ200を切削する位置301を、ウエーハマップ300上の位置として記録する。また、位置情報記録部105が算出したXY座標は、ウエーハ200が保持テーブル10の保持面11と同軸となる位置に保持されたときの位置である。
摩耗量記録部106は、摩耗量測定ユニット60が測定した切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗の状態を位置情報記録部105で記録された位置301のうち摩耗量測定ユニット60が切り刃212の刃先の摩耗及び欠けの発生を測定した位置302,303(図6、図7等に示す)のXY座標に紐付けて記録する。摩耗量測定ユニット60は、切削中において、各位置検出ユニットの検出結果からウエーハ200を切削中の切削ブレード21の切り刃212の下端の位置のXY座標を算出し、摩耗量測定ユニット60が切り刃212の刃先のしきい値に該当する摩耗量及び設定された第2のしきい値以上の大きさの欠けの発生を測定すると、摩耗量測定ユニット60が切り刃212の刃先の摩耗及び欠けの発生を測定した位置302のXY座標と摩耗量及び欠けが発生したことを示す情報とを紐付けて、記録する。
例えば、摩耗量記録部106は、切削中に、摩耗量測定ユニット60が切削ブレード21の切り刃212の刃先がしきい値である1μm摩耗したこと(即ち、刃先の摩耗)を測定すると、位置情報記録部105が記録した位置301のうちの1μm摩耗したことを摩耗量測定ユニット60が測定した時の切削ブレード21の切り刃212の下端の位置302(図6、図7及び図8中に黒いひし形で示し、切削ブレード21の切り刃212が摩耗した位置でもある)に摩耗量(摩耗量が1μmである情報)を紐付ける。また、摩耗量記録部106は、切削中に、摩耗量測定ユニット60が切削ブレード21の切り刃212の刃先に例えば第2のしきい値である20μm以上の欠けが発生したことを測定すると、位置情報記録部105が記録した位置301のうちの欠けの発生を摩耗量測定ユニット60が測定した時の切削ブレード21の切り刃212の下端の位置303(図7中に灰色のひし形で示し、切削ブレード21の切り刃212に欠けが発生した位置でもある)に欠けが発生した情報を紐付ける。
また、摩耗量記録部106は、加工装置1がウエーハ200を1枚切削する毎に、位置302,303のXY座標と摩耗、摩耗量及び欠けが発生したことを示す情報とを紐付けて記録し、位置情報記録部105で記録された位置301のXY座標に複数枚のウエーハ200を切削した時の位置302,303を重ね合わせて、各位置302,303に摩耗、摩耗量及び欠けが発生したことを示す情報を紐付けて記録する。摩耗量記録部106は、複数枚のウエーハ200を切削したときの切削ブレード21の切り刃212のしきい値の摩耗量を測定した位置302及び切削ブレード21の切り刃212に第2のしきい値以上の大きさの欠けが発生した位置303を重ね合わせる。
摩耗量表示部107は、摩耗量記録部106により摩耗の状態と紐付けられた位置情報記録部105で記録された位置301のうちの摩耗量測定ユニット60が摩耗及び欠けの発生を測定した各位置302,303のXY座標に、摩耗量測定ユニット60が測定した摩耗の状態を示すマーク302-1,303-1(図6、図7及び図8に示す)を表示するものである。実施形態1では、摩耗量表示部107は、位置情報記録部105が記録した位置301のうち摩耗量測定ユニット60が測定し摩耗量記録部106が記録した摩耗、摩耗量及び欠けが発生したことを示す情報を紐付けた位置302,303のXY座標に摩耗の状態を示すマーク302-1,303-1を重ねる。摩耗量表示部107は、位置情報記録部105が記録した位置301のうちの摩耗量記録部106が記録した位置302,303のXY座標に摩耗の状態を示すマーク302-1,303-1を重ねた情報を表示ユニット110に出力して、表示ユニット110に位置情報記録部105が記録した位置301のうちの摩耗量記録部106が記録した位置302,303のXY座標に摩耗の状態を示すマーク302-1,303-1を重ねて表示する。
実施形態1において、摩耗量表示部107は、例えば、位置情報記録部105が記録した位置301のうちの摩耗量記録部106が摩耗量(摩耗量が1μmである情報)を紐付けた位置302のXY座標に、摩耗量を示すマーク302-1(図6、図7及び図8中に黒いひし形で示す)を重ねたウエーハマップ300(図6、図7及び図8に示す)を表示ユニット110に表示する。また、摩耗量表示部107は、位置情報記録部105が記録した位置301の摩耗量記録部106が欠けが発生した情報を紐付けた位置303のXY座標に、欠けが発生したことを示すマーク303-1(図7中に灰色のひし形で示す)を重ねたウエーハマップ300(図7に示す)を表示ユニット110に表示する。
また、摩耗量表示部107は、位置情報記録部105で記録された位置301のXY座標に摩耗量記録部106が複数枚のウエーハ200を切削した時の位置302,303を重ね合わせて、各位置302,303に摩耗、摩耗量及び欠けが発生したことを示す情報からウエーハマップ300上の各位置のXY座標に摩耗及び欠けの発生の頻度を紐付ける。摩耗量表示部107は、摩耗及び欠けの発生の頻度が各位置のXY座標に紐付けられたウエーハマップ300(以下、符号300-1で示し、図9、図10及び図11に示す)を生成し、生成したウエーハマップ300-1を表示ユニットに出力して表示ユニット110に表示するとともに、ウエーハマップ300-1を記憶装置に記録する。なお、図9、図10及び図11に示されたウエーハマップ300-1は設定されたしきい値に該当する摩耗量が測定された頻度が多い位置を少ない位置よりも濃い色で示している。なお、ウエーハマップ300-1における摩耗の頻度の表示方法は、実施形態1に記載されたものに限定されない。
なお、前述したウエーハマップ形成部104、位置情報記録部105及び摩耗量記録部106の機能は、制御ユニット100の演算処理装置が、記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実施し、生成した情報等を記憶装置に記録することで実現される。摩耗量表示部107の機能は、制御ユニット100の演算処理装置が、記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムを実施することで実現される。
前述した構成の加工装置1は、オペレータ等が加工内容情報を制御ユニット100に登録し、ウエーハ200を収容したカセット50がカセットエレベータ51に設置され、オペレータ等からの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。加工動作を開始すると、加工装置1は、搬送ユニットでカセット50からウエーハ200を1枚取り出し、粘着テープ206を介して搬入出領域の保持テーブル10の保持面11に載置する。加工動作では、加工装置1は、粘着テープ206を介してウエーハ200を保持面11に吸引保持し、クランプ部12で環状フレーム205をクランプし、スピンドル33を軸心回りに回転し、ノズル25,26から切削水を供給する。加工装置1は、移動ユニット40により搬入出領域から加工領域に向けて保持テーブル10を撮像ユニット30の下方まで移動し、撮像ユニット30により保持テーブル10に吸引保持したウエーハ200を撮像して、アライメントを遂行する。アライメント時には、保持テーブル10の保持面11に対するウエーハ200の相対的な位置を算出し、摩耗量記録部106及び摩耗量表示部107が用いる各位置301,302,303のXY座標に対する補正値を算出する。
加工装置1は、加工条件に基づいて、移動ユニット40により、切削ブレード21とウエーハ200とを分割予定ライン202に沿って相対的に移動させながらウエーハ200の分割予定ライン202に切削ブレード21を粘着テープ206に到達するまで切り込ませて切削加工する。加工装置1は、ウエーハ200の全ての分割予定ライン202を切削すると、保持テーブル10を加工領域から搬入出領域に向けて移動する。
加工装置1は、搬入出領域において保持テーブル10の移動を停止し、保持テーブル10のウエーハ200の吸引保持を停止し、クランプ部13のクランプを解除して、搬送ユニットでウエーハ200を保持テーブル10から洗浄ユニット52に搬送する。加工装置1は、ウエーハ200を洗浄ユニット52で洗浄した後、搬送ユニットでウエーハ200をカセット50内に搬入する。加工装置1は、カセット50内の全てのウエーハ200を切削すると、加工動作を終了する。
以上説明したように、実施形態1に係る加工装置1は、摩耗量記録部106が、摩耗量測定ユニット60が測定した摩耗の状態を位置情報記録部105で記録された位置301うちの各位置302,303のXY座標に紐付けて記録し、摩耗量表示部107が、ウエーハマップ300と、摩耗量記録部106により摩耗の状態と紐付けられた位置情報記録部105で記録された位置301うちの各位置302,303のXY座標に摩耗量測定ユニット60が測定した摩耗の状態を示すマーク302-1,303-1を重ねて、表示ユニット110に表示する。加工装置1は、摩耗量表示部107が表示ユニット110に表示したウエーハマップ300と、位置301のうちの各位置302,303と、マーク302-1,303-1をオペレータに目視させることで、ウエーハ200における切削ブレード21の摩耗、欠けの発生の頻度が多い位置を把握することを可能とするという効果を奏する。
また、加工装置1は、ウエーハ200における切削ブレード21の摩耗、欠けの発生の頻度が多い位置を把握することを可能とすることで、実際のウエーハ200のデバイス203等の形成状況等と摩耗が多い位置とを比較して、切削ブレード21の切り刃212の摩耗が多い原因を追究しやすくなる。
また、ウエーハマップ300を、加工対象のウエーハ200を撮像ユニット30等で撮像して形成した場合には、加工装置1は、デバイス203等の形成状況と摩耗の状態(ッ摩耗量、欠けの発生)とを容易に比較することができるので、摩耗の現認を究明しやすくなる。
また、加工装置1は、ウエーハマップ300-1を形成し表示することで、例えば、ウエーハ200が膜付きウエーハである場合、例えば、膜厚を測定し、摩耗の頻度が多い位置の膜厚が厚ければ、切り込み深さを深くすることや加工送り速度を減速するといった摩耗を抑制するための対策を容易にとることができる。
また、加工装置1は、図10に示されたウエーハマップ300-1を形成し表示した場合には、ウエーハ200に切削ブレード21の切り込みを開始する切り込み開始位置において、切削ブレード21の摩耗の頻度が多い傾向があることが把握できるので、切り込み開始時の加工送り速度を減速するという対策をとることができる。
また、加工装置1は、図11に示されたウエーハマップ300-1を形成し表示した場合には、例えば、TEGが形成された位置の摩耗の頻度が多い傾向があることが把握でき、TEGの加工負荷が高く、品質が悪化するおそれがあるので、摩耗の頻度が多い位置を切削する時の加工送り速度を減速し、TEGの加工品質の低下を抑制できるという対策をとることができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図12は、実施形態2に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。なお、図12は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る加工装置1は、制御ユニット100が加工条件変更部108を備えること以外、実施形態1と同じである。加工条件変更部108は、摩耗量記録部106が記録した摩耗量が多い位置を切削するときの加工条件を少ない位置を切削するときの加工条件よりも、切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗量を減少させる加工条件に変更するものである。
実施形態2では、加工条件変更部108は、位置情報記録部105で記録された位置301のXY座標に摩耗量記録部106が複数枚のウエーハ200を切削した時の位置302,303を重ね合わせて、各位置302,303に摩耗、摩耗量及び欠けが発生したことを示す情報のうち最も摩耗した頻度が少ない位置よりも、摩耗した頻度が所定回数多い位置の加工条件を切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗量を減少させる加工条件に変更する。加工条件変更部108は、切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗量を減少させる加工条件に変更する際には、例えば、加工送り速度を加工条件で設定された速度よりも所定速度減速する。
実施形態2に係る加工装置1は、実施形態1と同様に、摩耗量記録部106が、摩耗量測定ユニット60が測定した摩耗の状態を位置301うちの各位置302,303のXY座標に紐付けて記録し、摩耗量表示部107が、ウエーハマップ300と、位置301うちの各位置302,303のXY座標にマーク302-1,303-1を重ねて、表示ユニット110に表示する。加工装置1は、実施形態1と同様に、摩耗量表示部107が表示ユニット110に表示したウエーハマップ300と、位置301のうちの各位置302,303と、マーク302-1,303-1をオペレータに目視させることで、ウエーハ200における切削ブレード21の摩耗、欠けの発生の頻度が多い位置を把握することを可能とするという効果を奏する。
また、実施形態2に係る加工装置1は、摩耗量記録部106が記録した摩耗量が多い位置を切削するときの加工条件を少ない位置を切削するときの加工条件よりも、切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗量を減少させる加工条件に変更する加工条件変更部108を備えるので、切削ブレード21の切り刃212の刃先の摩耗を抑制でき、かつウエーハ200の切削する位置毎の切削ブレード21の切り刃212の摩耗のばらつきを抑制できる。その結果、実施形態2に係る加工装置1は、ウエーハ200全体の加工品質の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、本発明の加工装置1は、位置302,303を含むウエーハマップ300及びウエーハマップ300-1を、表示ユニット110に表示し、記憶装置に記録するのに限定されずに、USB(USB flash drive)等の情報記録媒体に記録しても良く、無線又は有線通信により加工装置1以外のデバイスに出力しても良い。
1 加工装置
10 保持テーブル
20 切削ユニット(加工ユニット)
21 切削ブレード
23 スピンドル
41 X軸移動ユニット(加工送りユニット)
42 Y軸移動ユニット(割り出し送りユニット)
60 摩耗量測定ユニット
104 ウエーハマップ形成部
105 位置情報記録部
106 摩耗量記録部
107 摩耗量表示部
108 加工条件変更部
200 ウエーハ
201 表面
202 分割予定ライン
300 ウエーハマップ
301 切削する位置
302,303 摩耗量測定ユニットが摩耗を測定した位置、切削ブレードの切り刃の下端の位置、切削ブレードの切り刃が摩耗した位置、切削ブレードの切り刃に欠けが発生した位置
302-1,303-1 マーク

Claims (2)

  1. 表面に分割予定ラインが形成されたウエーハを保持する保持テーブルと、
    回転可能なスピンドルの先端に固定された切削ブレードを有し、該保持テーブルに保持されたウエーハを該切削ブレードで該分割予定ラインに沿って切削する加工ユニットと、
    切削中に該切削ブレードの刃先の摩耗量を測定する摩耗量測定ユニットと、
    該加工ユニットと該保持テーブルとを相対的にX軸方向に加工送りする加工送りユニットと、
    該加工ユニットと該保持テーブルとを相対的にY軸方向に割り出し送りする割り出し送りユニットと、
    ウエーハの形状をウエーハマップとして目視可能に形成するウエーハマップ形成部と、
    該切削ブレードが該ウエーハを切削する位置のXY座標を記録する位置情報記録部と、
    該摩耗量測定ユニットが測定した摩耗量を該摩耗量測定ユニットが摩耗を測定した位置の該XY座標に紐付けて記録する摩耗量記録部と、
    該摩耗量記録部により摩耗量と紐付けられた該摩耗量測定ユニットが摩耗を測定した位置の該XY座標に、該摩耗量測定ユニットが測定した該摩耗量を示すマークを表示する摩耗量表示部と、
    を備えることを特徴とする加工装置。
  2. 該摩耗量記録部が記録した摩耗量が多い位置を切削するときの加工条件を少ない位置を切削するときの加工条件よりも、該切削ブレードの摩耗量を減少させる加工条件に変更する加工条件変更部を備えることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
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