JP2022022839A - ブラックマトリクス基板及びこれを備えたledディスプレイ、液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子からの発光が迷光として隣接画素に入ることによるコントラスト低下や色純度低下を緩和した明るく鮮明な表示の出来るブラックマトリクス基板及びLEDディスプレイ、液晶表示装置を提供する。【解決手段】複数の発光素子を光源とする表示装置用のブラックマトリクス基板において、透明基板と、前記透明基板の一の面に、平面視で第1方向に線幅Ax、第2方向に線幅Ayとで区画された複数の開口部を具備する第1ブラックマトリクスと、前記第1ブラックマトリクスを覆うように配設され、かつ、光散乱機能と紫外線吸収機能を具備する散乱膜と、前記散乱膜上に、前記線幅Ax、前記線幅Ayのそれぞれ中心で重なるよう区画され、第1方向に線幅Cx、第2方向に線幅Cyで区画された複数の開口部を持つ光反射性マトリクスを少なくとも備える。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置用のブラックマトリクス基板、及びこれを備えたLEDディスプレイや液晶表示装置などの表示装置に関わる。
特許文献1は、青色発光素子から発せられた光の波長を変換する波長変換シートと、青色発光素子と、光の反射隔壁を備えるバックライトユニットを開示している。
しかしながら、反射隔壁に用いる反射材料の記載なく、また、反射隔壁の構造を明らかにしていない。ゆえに反射隔壁の形成手段が不明瞭となり、第三者による特許文献1に記載された技術の再現が難しくなっている。
特許文献2には、透光性の基板の厚さ方向に貫通する貫通孔を有する隔壁部と、貫通孔の内側に設けられた光の色変換物質を含む色変換部などの技術が開示されている。
その図2などに開示されているカラーフィルタ10には、赤色着色部131R、緑色着色部131G、青色着色部131Bと色変換部132の構成が開示されている。図示されている遮光部122は、図示からは赤色着色部121Rと色変換部132の高さを含む厚さT2であり、段落[0017]に10μm程度と記載されている。カーボンブラックなど遮光性の黒色色素を含む厚みのある遮光部122の、具体的な形成手段はさほど明確でない。遮光部122の光学濃度は不明であるが、通常の光学濃度4前後のブラックマトリクスでの10μm厚み形成は、露光・現像工程を含む周知のフォトリソグラフィの手法では、露光での光が厚み方向に透過しにくいため、厚みのあるブラックマトリクスの形成は難しい。特許文献2には、光反射膜形成の技術は開示されていない。
特許文献3には、紫外から青色発光のLEDを光源とし、波長変換のため蛍光発光層と、隔壁の表面に光を反射するか吸収する薄膜を設けたフルカラーLED表示パネルが開示されている。
特許文献3の段落[0018]、[0021]、[0022]には、光の吸収であるか反射であるか不明だがアルミニウムやアルミニウム合金等が金属膜として開示されている。
段落[0021]では、金属膜のパターン形成(開口底部の除去)にレーザーアブレーションの手段が開示されているが、レーザー照射による高熱の影響やアルミニウム飛散による汚染などの、例えば、配線基板やLEDへの予想されるダメージは記載されていない。また、段落[0022]には、金属膜のリフトオフ除去の方法が開示されているが、隔壁の高さ(凹凸)を考慮したリフトオフのためのレジスト塗布や露光、現像などその技術詳細は記載されていない。
国際公開第2017/191714号 特開2018-189920号公報 国際公開第2019/026826号
図16に、青色LEDを発光素子41とする直下型バックライトユニット45を具備する表示装置の従来例を示す。この従来例では、直下型バックライトユニット45の上部に液晶パネル40を表示機能部分として例示している。液晶パネル40は、ブラックマトリクスを含むカラーフィルタが配設されている。画素位置を示すため、a、b、c、d、eの画素を模式的に液晶パネル内に図示した。
直下型バックライトユニット45は、複数の発光素子と、発光素子の並びの上に拡散板42と、波長変換シート43と、例えば直交する2枚のプリズムシート44を備える。上記発光素子は、金属の筐体で個々パッケージ化された複数のLEDチップを配設することが多い。波長変換シートは、発光素子の青色発光の一部を赤色及び緑色に変換させ、赤・緑・青の3色を得るためのものである。
これらLEDチップの発光部上には、蛍光体や光散乱粒子をシリコーン樹脂とともに充填されたものが一般的である。LEDの発光は、直線性の高い、LEDチップの中央寄りの発光であるため、これら蛍光体や光散乱粒子は、視野拡大のために光散乱をさせることが一つの役割である。
しかし、このようにパッケージ化されたLEDチップをバックライトユニットに配設する構成では、LEDチップからの出射光が散乱された形となり、画素開口に具備されるカラーフィルタに出射光が届くまでに拡散されコントラストを低下させ、好ましくない。換言すれば、ローカルディミングを適用するときに十分な効果を得にくくなる。
拡散板42と波長変換シート43は、ともに光を拡散させる。例えば、液晶パネル40のc画素の直下に位置する発光素子であるc-LED(青色LED)の出射光は、c画素のみでなく周囲のa、b、d、eなど隣接画素に回り込み、ローカルディミングの効果をさらに低下させることになる。
液晶表示装置に限らず、マイクロLEDと呼称されるLEDディスプレイでもこうした光散乱による、あるいは、隣接画素への迷光によるコントラスト低下の課題は解決されていない。
本発明は、マイクロLEDやミニLEDなどのLEDディスプレイ、さらには有機ELディスプレイでの、発光素子からの発光が迷光として隣接画素に入ることによるコントラスト低下や色純度低下を緩和した明るい表示装置を提供できるブラックマトリクス基板、及びこれを用いたLEDディスプレイ、表示装置に関わる。
本発明の第1態様に関わるブラックマトリクス基板は、
複数の発光素子を光源とする表示装置用のブラックマトリクス基板において、透明基板と、前記透明基板の一の面に、平面視で第1方向に線幅Ax、第2方向に線幅Ayとで区画された複数の開口部を具備する第1ブラックマトリクスと、前記第1ブラックマトリクスを覆うように配設され、かつ、光散乱機能と紫外線吸収機能を具備する散乱膜と、前記散乱膜上に、前記線幅Ax、前記線幅Ayのそれぞれ中心で重なるよう区画され、第1方向に線幅Cx、第2方向に線幅Cyで区画された複数の開口部を持つ光反射性マトリクスを少なくとも備える、ブラックマトリクス基板である。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、前記光反射性マトリクスが、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の金属薄膜を含む光反射性マトリクスを備えるブラックマトリクス基板である。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、前記光反射性マトリクスが、チタンと、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の2層の金属薄膜である光反射性マトリクスを備えるブラックマトリクス基板である。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、前記アルミニウム合金が、アルミニウムとネオジムの合計質量を母数にして、0.2質量%以上3質量%以下のネオジムを添加したアルミニウム合金であるブラックマトリクス基板である。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、
前記光反射性マトリクスが、前記散乱膜と前記光反射性マトリクスの間に、前記線幅Ax、前記線幅Ayのそれぞれ中心で重なるよう区画され、第1方向に線幅Bx、第2方向に線幅Byで区画された複数の開口部を持つ第2ブラックマトリクスを備えるブラックマトリクス基板である。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、
前記線幅Ax、前記線幅Bx、前記線幅Cx、前記線幅Ay、前記線幅By、前記線幅Cyは、下式(1)、(2)の関係にあるブラックマトリクス基板である。
Ax > Bx ≧ Cx ・・・・・ (1)
Ay > By ≧ Cy ・・・・・ (2)
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、
前記散乱膜を、光学的に等方な透明粒子を含む散乱膜とすることができる。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、
前記散乱膜を、酸化亜鉛の粒子を含む散乱膜とすることができる。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、
前記散乱膜を、前記第1ブラックマトリクス上に、光散乱機能を持つ第1樹脂層と、紫外線吸収機能を持つ第2樹脂層との2層をこの順で積層した散乱膜とすることができる。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、
前記散乱膜を、屈折率の異なる2種の樹脂を含む散乱膜とすることができる。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、
前記散乱膜の厚みを、1μm以上50μm以下とすることができる。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、前記散乱膜を、透過率調整剤としてカーボンを少なくとも含む散乱膜とすることができる。
本発明に関わるブラックマトリクス基板は、前記散乱膜を、透過率調整剤として青色顔料を少なくとも含む散乱膜とすることができる。
本発明の第2態様に関わるLEDディスプレイは、複数の発光素子が、赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと青色発光ダイオードを含み、前記ブラックマトリクス基板を具備するLEDディスプレイである。
本発明の第3態様に関わる液晶表示装置は、
複数の発光素子が赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと青色発光ダイオードを含み、複数の赤色発光ダイオードと複数の緑色発光ダイオードと複数の青色発光ダイオードとで1単位の発光ユニットを構成し、複数の前記発光ユニットを直下型バックライトとして備え、かつ、前記ブラックマトリクス基板とを具備する液晶表示装置であって、少なくとも、第1偏光板と、前記ブラックマトリクス基板と、液晶層と、アクティブ素子を備えるアレイ基板と、第2偏光板と、プリズムシートを含む光学シートと、前記直下型バックライトとを、この順で具備する液晶表示装置である。
本発明の第1態様に関わるブラックマトリクス基板は、
断面視で前記第1ブラックマトリクスと前記散乱膜との間に、かつ、平面視で前記ブラックマトリクスのそれぞれ開口部に赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタのいずれかを配設し前記赤フィルタ、前記緑フィルタ、前記青フィルタを覆うように、波長変換層を積層したブラックマトリクス基板とすることができる。
本発明の第1態様に関わるブラックマトリクス基板は、
前記波長変換層が、赤色蛍光体層と緑色蛍光体層をこの順で積層した波長変換層であり、前記赤色蛍光体層が、赤色蛍光体と透明粒子の樹脂分散体であり、前記緑色蛍光体層が、緑色蛍光体と透明粒子の樹脂分散体である波長変換層を備えたブラックマトリクス基板とすることができる。
本発明の第2態様に関わるLEDディスプレイは、
複数の発光素子が複数の青色発光ダイオードであり、前記青色発光ダイオードと複数の薄膜トランジスタを配設する光モジュール基板を、前記透明基板の一の面と向かいあうように貼り合わせてなり、前記ブラックマトリクス基板を具備するLEDディスプレイとすることができる。
本発明に第1態様に関わるブラックマトリクス基板は、
断面視で前記ブラックマトリクスと前記散乱膜との間に、かつ、平面視で前記ブラックマトリクスのそれぞれ開口部に赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタのいずれかを配設したブラックマトリクス基板とすることができる。
本発明の第2態様に関わる液晶表示装置は、
少なくとも、第1偏光板と、
断面視で前記ブラックマトリクスと前記散乱膜との間に、かつ、平面視で前記ブラックマトリクスのそれぞれ開口部に赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタのいずれかを配設したブラックマトリクス基板と、
液晶層と、アクティブ駆動素子を備えるアレイ基板と、第2偏光板と、波長変換シートと、プリズムシートを含む光学シートと、複数のLED発光素子を配設する直下型バックライトユニットとを、この順で具備する液晶表示装置である。
本発明の液晶表示装置は、前記複数のLED発光素子が、青色発光ダイオードである液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置は、前記第2偏光板と前記直下型バックライトユニットとの間に前記波長変換シートを具備する液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置は、前記波長変換シートを、前記波長変換シートの前記直下型バックライトユニットに向かう方向に、かつ、前記波長変換シート上に赤色蛍光体層と緑色蛍光体層をこの順で積層した波長変換シートとすることができる。
本発明の液晶表示装置は、前記赤色蛍光体層を赤色蛍光体と透明粒子の樹脂分散体とし、前記緑色蛍光体層を緑色蛍光体と透明粒子の樹脂分散体とすることができる。
本発明の液晶表示装置は、前記第2偏光板を、接着層を介して前記波長変換シートを貼
り合わせてなる偏光板とすることができる。
本発明は、マイクロLEDやミニLEDなどのLEDディスプレイ、液晶表示装置での、発光素子が迷光として隣接画素に入ることによるコントラスト低下や色純度低下を緩和し、視認性と光利用効率とを改善した、明るい表示装置を提供できる。
図1は、本発明の第1実施形態に関わる、ブラックマトリクス基板の実施例1の部分断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に関わる、ブラックマトリクス基板の実施例2の部分断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に関わる、ブラックマトリクス基板の実施例3の部分断面図である。 図4は、図3の部分断面図をB方向(光反射性マトリクス5から見た方向)からの部分平面図である。 図5は発光ダイオードなどの光源からの出射光が、反射されるか、散乱膜10の厚み(横)方向に拡散される様子を示す部分断面図である。 図6は、カラーフィルタ9(赤フィルタR、緑フィルタ、青フィルタ)を構成 に含むブラックマトリクス基板110の部分断面図である。 図7は、図6で示したカラーフィルタ(赤フィルタR、緑フィルタ、青フィルタ)と第1ブラックマトリクス1と、透明基板100との界面に反射率低減層51を挿入した構成の、ブラックマトリクス基板111の部分断面図である。 図8は、図6をA方向(観察者からの視認方向)から見た部分平面図である。 図9は、図6をB方向(光反射性マトリクス5からの方向)から見た部分平面図である。 図10は、ブラックマトリクス基板110に、さらに波長変換層34、33を積層したブラックマトリクス基板120の部分断面図である。 図11は、隔壁28で区分される複数の発光ユニット24を具備する直下型バックライトユニット410、510の部分断面図である。 図12は、ブラックマトリクス基板103と、赤色LED21、緑色LED22、青色LED23が実装されたアレイ基板210を向かい合うように貼り合わせてなるLEDディスプレイ600の部分断面図である。 図13は、ブラックマトリクス基板120と、青色LED25である発光素子を実装したアレイ基板を向かい合わせ貼り合わせてなるLEDディスプレイ610の部分断面図である。 図14は、ブラックマトリクス基板111と、液晶層30を介してアレイ基板310とを貼り合わせてなる液晶表示装置700である。液晶表示装置の下部には直下型バックライトユニット410が具備されている。 図15は、ブラックマトリクス基板103と、液晶層30を介してアレイ基板310とを貼り合わせてなる液晶表示装置710である。液晶表示装置の下部には直下型バックライトユニット510が具備されている。 図16は、青色LEDを発光素子41とする直下型バックライトユニット45を具備する従来の表示装置の模式断面図である。 図17は、FFSと呼称される液晶駆動方式を利用した液晶表示装置を説明するための模式断面図である。 図18は、FFSと呼称される液晶駆動方式を利用した液晶表示装置の模式断面図であり、液晶層30が接する、カラーフィルタ9側の絶縁層37上に導電膜39の積層がある場合の問題点の説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
以下の説明において、同一又は実質的に同一の機能及び構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化し、或いは、必要な場合のみ説明を行う。各図において、各構成要素を図面上で認識し得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法及び比率を実際のものとは適宜に異ならせてある。また、必要に応じて、図示が難しい要素、例えば、薄膜トランジスタなどの構成、また、導電層を構成する複数層の構造、回路部への配線接続やスイッチング素子(トランジスタ)等の図示や一部の図示が省略されている。
以下に述べる各実施形態においては、特徴的な部分について説明し、例えば、通常の表示装置に用いられている構成要素と本実施形態に係る表示装置との差異がない部分については説明を省略する。
第1ブラックマトリクスや第2ブラックマトリクス、第1基板、第2基板、第3基板など「第1」や「第2」等の序数詞は、構成要素の混同を避けるために付しており、数量を限定しない。また、発光素子のマトリクス配置とは、発光素子を1個以上含む発光ユニットが平面視、一定のピッチでマトリクス状に並ぶ配置を指す。
発光素子をマトリクス配置したものを以下の記載において、光モジュールと呼ぶことがある。表示機能層が液晶層である場合、この光モジュールを直下型バックライトと呼ぶ。
発光ユニットは、表示装置としたときの 平面視、格子状パターンの隔壁で囲まれることがある。平面視、格子状の隔壁で囲まれる発光ユニットは、発光ダイオードである発光素子をそれぞれ1個以上含む。後述するローカルディミング技術を用いる表示装置では、発光素子を例えば1個以上含む発光ユニットの単位、あるいは複数の発光ユニットにて駆動のオンオフ、発光の明るさを調整できる。
なお、ローカルディミング技術では、平面視、発光ユニットに含まれる発光素子数と画素数は、画素数の方を多くすることができる。換言すれば、画素数に対し、発光素子数が少ないことによる効率的な表示装置駆動がローカルディミングのメリットとすることができる。
なお、本発明の記載において、ブラックマトリクス基板と光モジュールを向かい合うよう貼り合わせる構成では、たとえば、液晶層と液晶を駆動する薄膜トランジスタが配置されるアレイ基板を、ブラックマトリクス基板と光モジュールとの間に挿入する構成を含む。この構成では、光モジュールは直下型のバックライトユニットとしての役目を果たす。
明細書記載の文言「平面視」とは、透明基板の一の面から見た「平面視」と、透明基板の二の面(前記一の面と反対側の面)から法線方向に見た「平面視」である場合がある。あるいは、カラーフィルタや隔壁構造の説明のため、カラーフィルタの膜面から見た「平面視」である場合がある。
また、明細書中の記載において、「高さ」あるいは「厚み」は、基板面からの垂直方向の「高さ」や「厚み」を意味する。換言すれば、「高さ」と「厚み」は、本発明を説明する目的に対して同義である。
本発明の実施形態において、表示装置が備える「表示機能層」には、LED(Light Emitting Diode)と呼称される複数の発光ダイオード素子、OLED(Organic Light Emitting Diode)とも呼称される複数の有機EL(有機エレクトロルミネセンス)素子、或いは液晶層のいずれかを用いることができる。LED、LEDチップ、発光ダイオード素子は、以下の記載において、単に発光素子と記載することがある。
なお、本発明に関わる第1ブラックマトリクスあるいは第2ブラックマトリクスの開口部や、ストライプパターンのカラーフィルタ、あるいは一部の発光素子(発光ダイオード)は、中心位置の中心線で重なる。
LEDは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)であり、アルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)、ガリウムヒ素リン(GaAsP)、インジウム窒化ガリウム(InGaN)/窒化ガリウム(GaN)/アルミニウム窒化ガリウム(AlGaN)、リン化ガリウム(GaP)、セレン化亜鉛(ZnSe)、アルミニウムインジウムガリウムリン(AlGaInP)などの化合物がLEDに適用されている。
単色発光LEDとして後述する青色発光ダイオードは、主に窒化ガリウム(GaN)が適用されている。本発明に適用する発光ダイオード素子は、その発光ピーク波長が430nm以上460nm以下の青色発光ダイオードであることが好ましい。青色発光ダイオードは、365nm、385nm、395nmなどの近紫外域の光の発光を含むものであっても良い。
ミニLEDでは、例えば、50μmから200μmサイズのLEDチップを用いることができる。マイクロLEDでは、例えば、2μmから50μmサイズのLEDチップを用いることができる。LEDチップの構造は、n側電極とp側電極が同じ側にある水平型LEDを用いても良いが、LEDの厚み方向にn側電極とp側電極が異なる面 (向かい合う平行な面)にある垂直型LEDを用いることもできる。以下の記載において、上部電極、下部電極は、垂直型LEDのn側電極あるいはp側電極のいずれかを指す。
<第1実施形態>
[透明基板]
本発明のブラックマトリクス基板101、102、103、110、111、120に適用できる透明基板(第1透明基板)100の材料としては、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、ポリイミドフィルムを含むプラスチック基板など透明な基板を用いることができる。
なお、表示機能層及び、表示機能層を駆動する複数の薄膜トランジスタをマトリクス状に配設するアレイ基板とブラックマトリクス基板101、102、103、110、11、120とを貼り合わせして表示装置を構成する場合には、アレイ基板及びブラックマトリクス基板の各々の基板材料は同じであることが好ましい。
なお、図12、図13、図14、図15に図示される、複数の発光素子がマトリクス状に配設された第2基板200、300は、上記透明基板100の材料と同じであってよいが、黒やその他の色に着色した基板であっても良い。第2基板200、300は、サファイア基板であってよく、CMOS素子(トランジスタなど)を配設したシリコン基板であっても良い。バッファー層を介して、結晶成長させたLED素子(発光素子)を配設したシリコン基板であっても良い。発光素子41(青色LED21、緑色LED22、赤色LED23、青色LED25含む)の実装は、低融点合金を用いたフリップチップ実装、異方性導電膜を用いた実装、あるいは金線などを用いたワイヤーボンディングなどであっても良い。
[散乱膜]
本発明では図1や図12等に示すように、光の散乱膜10を配設できる。
散乱膜10は、例えば図1~図3に示すように、基本的には透明樹脂と透明粒子8の分散体である。透明粒子8には、前記したように、例えば、平均粒径が1μm以上3.0μm
以下の透明粒子を適用できる。透明粒子8には、光学的に等方な透明粒子を用いることができる。ここで「光学的に等方」とは、本発明の実施形態に適用される透明粒子が、a軸、b軸、c軸が各々等しい結晶構造を有するか、もしくは、アモルファスであって、光の伝播が結晶軸あるいは結晶構造に影響を受けず等方であることを意味する。
このような透明粒子として、例えばシリカ粒子は、非晶質構造(アモルファス)を有する。樹脂ビーズ等の樹脂の粒子として、屈折率を含めて様々な性質を有する粒子が知られており、これらの粒子を合わせ用いることができる。また、アクリル、スチレン、ウレタン、ナイロン、メラミン、ベンゾグアナミンなどの樹脂の粒子を併用してもよい。
散乱膜10には、例えば、平均粒径が1.0μm以上3.0μm以下のミクロン単位の大きさの光散乱粒子を用いることが好ましい。つまり、可視光の波長より大きな粒子径を有する粒子を用いることにより、散乱膜10として適切な光散乱性を得やすい。
また、平均粒径が0.2μm前後、あるいは0.1μm以下の透明微粒子を分散助剤の観点で併用しても良い。上記透明粒子8や透明微粒子を透明樹脂に、あるいは紫外線吸収剤を含む樹脂に分散させて散乱膜10とすることができる。可視域透明で、390nm以下の紫外線を吸収できる酸化亜鉛の透明粒子、透明微粒子を用いることもできる。
紫外線吸収剤には、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物が挙げられる。紫外線吸収剤は、フェノール水酸基を持つことが好ましい。フェノール水酸基を持たせることにより、熱処理時にアルコキシメチル基やメチロール基などを有する化合物と架橋が可能となる。架橋させることで、硬膜後の長期保管で紫外線吸収剤のブリードアウトを抑制し、信頼性を向上させることができる。紫外線吸収剤の添加量は、透明樹脂の固形分に対して、例えば、0.05質量%以上10質量%以下とすることができる。
散乱膜10の厚みは、光の波長の長さより大きい透明粒子8の分散体でもあり、この関係で1μm以上50μm以下とすることができる。50μmより厚く形成することもできるが、50μmより厚くすることによる散乱性の向上は少ない。むしろ、厚く形成することによる工程負荷、例えば塗布・乾燥などの作業時間に無駄を発生しやすい。
光の散乱は、透明樹脂への透明粒子の分散だけに限定する必要はない。たとえば、屈折率の異なる2種の樹脂を有機溶剤などに溶解させた分散液を用いて、塗布・乾燥することで、2種の樹脂の相分離を行い光散乱性を付与することも可能である。
なお、上記透明粒子8は、図11に示す直下型バックライトユニット510に具備されるLED21、22、23、25の活性層49近傍に配設しても良い。
円偏光板を用いない表示装置では、透明粒子8が光学的等方である必要性はなくなり、透明粒子8の選択範囲を広げることができる。例えば、散乱膜10に添加できる透明粒子8に、酸化亜鉛の粒子を用いることができる。酸化亜鉛は、400nmから700nmの可視域において、高い透過率を持つとともに390nm以下の紫外線を吸収できる。こうした観点から、円偏光板を用いない表示装置では、酸化亜鉛の透明粒子、透明微粒子をもちいることは意味がある。
散乱膜10に、さらに紫外線吸収剤を加えることができる。波長変換層に用いる蛍光体や量子ドットの多くは、短い波長領域の光により2次光を励起しやすい。このことは、μLEDなどLEDディスプレイの画面に、太陽光など強い外光入射で目的としない発光を生じ、視認性低下させる恐れがある。外光による、波長変換層の目的としない発光を抑えるために、紫外線吸収剤を散乱膜10に添加することができる。
また、散乱膜10に添加した紫外線吸収剤は、青色LEDなど発光素子の発光に紫外線が含まれる場合に、これを吸収し、観察者の目に入ることを防止できる。
本発明は、後述するように(例えば、図1や図3)、散乱膜10上に金属薄膜(光反射性マトリクス5)のパターンや、第2ブラックマトリクス3のパターンを積層する構成をとる。こうしたフォトリソグラフィを用いたパターン形成工程では、下地に光散乱性があると高精細なパターン形成が困難となる。
下地に光散乱性があると、365nmなどの露光を散乱させ、パターンががたつき、パターンの解像が困難となってしまう。従って、フォトリソグラフィ工程では、散乱膜10に365nmなどの近紫外域の露光を吸収させ、露光光である紫外光の散乱を防ぐことが重要となる。
さらに、光散乱のために平均粒径が1.0μm以上3.0μm以下のミクロン単位の大きさの光散乱粒子を用いる場合、散乱膜10の表面凹凸が大きくなり、これを平坦にする必要がある。即ち、本発明に関わる散乱膜10は、光散乱機能を持つ部分と、紫外線吸収剤を含む樹脂層での平坦化膜としての紫外線吸収機能の部分との、2層構成とすることができる。
散乱膜10に少量のカーボン、少量の青色顔料を含有させることは好ましい。例えば、樹脂を含む全固形分を母数として0.2質量%以上5質量%以下のカーボンを含有させることで、散乱膜10の視認性を向上できる。散乱粒子の屈折率が高い場合、かつ、強い外光入射があると散乱膜が白っぽく視認されやすい。少量のカーボン添加で、これを改善できる。
また、散乱膜10での光散乱や、表示装置内での光散乱、加えてバックライト内部での光散乱は、青色など短波長の光吸収を伴い、黄色みを帯びた表示となることが多い。
この黄色味改善のため、散乱膜10に少量の青色顔料を含有させることは好ましい。例えば、樹脂を含む全固形分を母数として0.2質量%以上5質量%以下の青色顔料を含有させることで、散乱膜の黄色みを改善できる。
さらに、散乱膜10に少量のカーボン、少量の青色顔料を含有させることで散乱膜10を介した隣接画素への迷光の影響を低減できる。この迷光低減については、後に詳述する。
[ブラックマトリクス]
本発明に関わるブラックマトリクスは、樹脂にカーボンなど可視光吸収機能を持つ黒色顔料を分散させて用いることができる。
本発明に関わるブラックマトリクス基板では、アルミニウムなどの金属薄膜を後述する光反射性マトリクスとして用いる構成を提案している。アルミニウムなどの金属薄膜は、遮光性が高い。光反射性マトリクスの膜厚を、例えば、0.10μm以上0.5μm以下の膜厚に設定することで膜厚方向の光透過をなくすことができる。
ゆえに、本発明に関わるブラックマトリクスには高い遮光性を要求しなくて良い。光学濃度ΔODで、たとえば、2以上3以下の範囲で十分である。光学濃度4以上としても良いが、露光時間等の工程負荷を増やすことになる。光学濃度1以下の場合、外光の、アルミニウムなどの金属薄膜からの反射を視認しやすいため、表示装置の画質低下につながる恐れが出てくる。カーボンなど黒色顔料濃度やその膜厚は、上記光学濃度の範囲に設定できるカーボン濃度とすることができる。
以上のブラックマトリクスに関わる特徴は、第1ブラックマトリクス、第2ブラックマトリクスに共通である。第1ブラックマトリクスと第2ブラックマトリクスは、それぞれ平面視で格子状のパターンであり、第1方向(X方向)、第2方向(Y方向)それぞれ線
幅中心を同じくして重なる。換言すれば、それぞれ複数の開口部の、平面視での中心位置も重なっている。
第1ブラックマトリクスと後述する光反射性マトリクスのパターン、それぞれも開口部を区画する格子状パターンとすることで、第1方向(X方向)、第2方向(Y方向)それぞれ隣接画素への迷光影響を少なくして表示品位を向上できる。マトリクスパターンのどちらか一方、あるいは両方がストライプパターンである場合は、そのストライプパターン方向の隣接画素に迷光の悪影響が出やすい。
[光反射性マトリクス]
前記したように、アルミニウムやアルミニウム合金の金属薄膜は、0.1μmを超える膜厚とすることで高い遮光性を持つ。また、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の金属薄膜は、高い光の反射率を持っている。光反射性マトリクスは、この光反射を活用し、発光ダイオードなどの光源からの発光を、光源側に戻し再利用するものである。
液晶表示装置やLEDディスプレイの高精細化に伴い、開口部面積に対しブラックマトリクスの面積比率は増加している。600ppi、800ppi、さらには1000ppi以上の高精細化に伴って、ブラックマトリクス面積比率は、60%を超え、70%を超えてくるものがある(開口部面積比率は低下)。
本発明では、散乱膜を介して第1ブラックマトリクスと向かいあうように光反射性マトリクスを配設するか、あるいは、第1ブラックマトリクスと向かいあう第2ブラックマトリクスの裏面に光反射性マトリクスを配設する構成を提案している。
図5は、直下型バックライトユニットあるいは発光ダイオードなどの光源から出射される光L6が、光反射性マトリクス5で反射され光L7が光源側に戻る様子を示す部分断面図である。図11は、発光ダイオード(LED)21、22、23が配設された直下型バックライトユニット510の部分断面図である。
このようにして反射された光(例えばL7)は、図11に示す反射電極18や隔壁28、あるいはLED21、22、23など種々の部材にあたって再反射する。再反射光を活用することで表示装置の明るさ向上に寄与できる。
前述のように、青色光は反射や散乱により吸収されやすく、反射を繰り返すことにより表示に黄色みを帯びやすい。そのため散乱膜などにブラックマトリクス基板側の樹脂層に黄色みを弱める目的で青色顔料を添加することは、この観点からも有用である。
なお、直下型バックライトユニットに、光反射性の金属薄膜や増反射膜、反射シートを別途、設置しても良い。
図5には、画素P1から散乱膜10に斜め方向から入射する光L1が、反射光L2、L3、L4のように反射を繰り返して、隣接画素P2への光L5(迷光)として悪影響を与える状況が示されている。こうした図示、横方向の光の拡散は、散乱機能部分2の散乱膜10あるいは紫外線吸収機能部分3の散乱膜10に、カーボンや青色顔料を併せて分散させることで改善される。
また、第1ブラックマトリクス1、第2ブラックマトリクス4の2層による光吸収も、迷光の悪影響を改善する。
図3は、第1ブラックマトリクス1、第2ブラックマトリクス4、光反射性マトリクス5の図示を含むブラックマトリクス基板の部分断面図である。第1ブラックマトリクス1及び第2ブラックマトリクス4、あるいは第1ブラックマトリクスの線幅を、光反射性マトリクス5の線幅より広めに形成することが好ましい。
第2ブラックマトリクス4の配設がない場合、観察者20の方向(Zで示す方向)の斜めから光反射性マトリクス5が視認されることがある。光反射性マトリクス5が観察者20で視認されると、表示装置の表示品位を低下させる。
斜め方向からの視認性改善のため、第2ブラックマトリクス4を配設するが、第1ブラックマトリクス1の線幅Axが光反射性マトリクス5の線幅Cxと比較して十分に広い場合には、第2ブラックマトリクス4の形成を省いても良い。
第1ブラックマトリクス1の線幅Axが光反射性マトリクス5の線幅Cxと比較して広い場合に、第2ブラックマトリクス4の線幅Bxと光反射性マトリクス線幅Cxを等しくしても良い。
なお、図3ではXZ面での断面図であるためX方向での線幅のみ示したが、紙面に垂直なY方向の線幅Ay、By、Cyにおいても、同様な関係が成り立つ。
上記の線幅の関係をまとめれば、下式の関係になる。
Ax > Bx ≧ Cx ・・・・・ (1)
Ay > By ≧ Cy ・・・・・ (2)
光反射性マトリクス5の金属薄膜に含まれるアルミニウム合金には、MoやTiなど高融点金属、あるいはNd(ネオジム)など希土類を少量添加したアルミニウム合金が採用できる。反射率の観点からNdを0.2質量%以上3質量%以下(残部、不可避不純物)のアルミニウム合金が好ましい。Ndが0.2質量%未満では、アルミニウムの結晶が粗大化あるいはヒロック形成のため反射率が低下しやすい。また、Ndが3質量%を超えてくると反射率が低下する傾向となる。Ndが0.2質量%以上3質量%以下の範囲にて、高い反射率を安定して再現しやすい。
なお、光反射性マトリクス5の金属薄膜として銀や銀合金を用いても良い。銀や銀合金は密着性が低いため、インジウム酸化物や亜鉛酸化物などを含む導電性酸化物で挟持する構成を適用できる。
以下に記載する第1実施形態の詳述では、本発明のブラックマトリクス基板のいくつかの実施例を示す。以下、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5の順で詳述する。
[実施例1]
図1を用いて、実施例1を説明する。図1は、当実施例1のブラックマトリクス基板101の部分断面図である。
ブラックマトリクス基板101は、透明基板100上に第1ブラックマトリクス層1と散乱膜10と光反射性マトリクス5とをこの順で積層する構成である。散乱膜10は、透明粒子8を分散する光散乱機能部分2と、樹脂に紫外線吸収剤を分散させた紫外線吸収機能部分3の2層構成となっている。光散乱機能部分2にも紫外線吸収剤を添加、あるいは分散させても良い。
光反射性マトリクス5を覆うようにブラックマトリクス基板101上に透明樹脂層を積層することができる。透明樹脂層の厚みは、本発明に関わるブラックマトリクス基板を液晶表示装置に適用する場合に重要となることがある。透明樹脂層の厚みについては、後の実施例で詳述する。
[実施例2]
図2を用いて、実施例2を説明する。図2は、当実施例2のブラックマトリクス基板102の部分断面図である。
ブラックマトリクス基板102は、透明基板100上に第1ブラックマトリクス層1と散乱膜10と光反射性マトリクス5とをこの順で積層する構成である。光反射性マトリクス5は、チタンの金属薄膜46上に、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の金属薄膜47の2層構成となっている。チタンの金属薄膜46は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の金属薄膜47の密着性向上の役割と、アルミニウムイオンの透明樹脂層(散乱膜)へのコンタミネーション防止の役割を担う。
散乱膜10は、透明粒子8を分散する光散乱機能部分2と、樹脂に紫外線吸収剤を分散させた紫外線吸収機能部分3の2層構成となっている。光散乱機能部分2にも紫外線吸収剤を添加、あるいは分散させても良い。
光反射性マトリクス5を覆うようにブラックマトリクス基板102上に透明樹脂層を積層することができる。透明樹脂層の厚みは、本発明に関わるブラックマトリクス基板を液晶表示装置に適用する場合に重要となることがある。透明樹脂層の厚みについては、後の実施例で詳述する。
[実施例3]
図3、図4、図5を用いて、実施例3を説明する。
図3は、当実施例3のブラックマトリクス基板103の部分断面図である。ブラックマトリクス基板103は、透明基板100上に第1ブラックマトリクス層1と散乱膜10と第2ブラックマトリクス層4と光反射性マトリクス5とをこの順で積層する構成である。散乱膜10は、透明粒子8を分散する光散乱機能部分2と、樹脂に紫外線吸収剤を分散させた紫外線吸収機能部分3の2層構成となっている。光散乱機能部分2にも紫外線吸収剤を添加、あるいは分散させても良い。
光反射性マトリクス5を覆うようにブラックマトリクス基板103上に透明樹脂層7を積層することができる。透明樹脂層7の厚みは、本発明に関わるブラックマトリクス基板を液晶表示装置に適用する場合に重要となることがある。透明樹脂層7の厚みについて、後の実施例で詳述する。
図4は、図3をB方向(光反射性マトリクス5からの方向)から見た部分平面図である。散乱膜10の図示は省いている。
図5は、直下型バックライトユニットあるいは発光ダイオードなどの光源から出射される光L6が光反射性マトリクス5で反射され、光L7が光源側に戻る様子を示す部分断面図である。光反射性マトリクス5は、光源からの光L6を反射し、光源側に戻し、光源側からの戻りの光として再活用して表示装置の明るさをアップすることが主たる目的である。
また、図5には、散乱膜2に斜め方向から入射する光L1が、反射を繰り返して隣接画素P2への光L5(迷光)として悪影響を与える状況が示されている。こうした横方向の光の拡散は、散乱機能部分2の散乱膜10あるいは紫外線吸収機能部分3の散乱膜10に、カーボンや青色顔料をあわせ分散させることで改善される。
[実施例4]
図6、図8、図9を用いて、実施例4を説明する。
図6は、カラーフィルタ9(赤フィルタR、緑フィルタG、青フィルタB)を構成に含むブラックマトリクス基板110の部分断面図である。
第1ブラックマトリクス1上に、赤フィルタR,緑フィルタG,青フィルタBが、隣接する形で配設されている。カラーフィルタ9(赤フィルタR、緑フィルタG、青フィルタB)上には、散乱膜10、第2ブラックマトリクス4、光反射性マトリクス5、透明樹脂層7をこの順で積層している。透明樹脂層7は平坦化膜の役割を担う。実施例2で示すブラックマトリクス基板110を液晶表示装置に適用する場合に透明樹脂層7の存在、あるいは膜厚が重要になることがある。この点は、後述する。
図8は、図6をA方向(観察者からの視認方向)から見た部分平面図である。
図9は、図6をB方向(光反射性マトリクス5からの方向)から見た部分平面図である。図9では、第2ブラックマトリクスの図示を省略している。
図8に示すように第1ブラックマトリクス1は、画素(図8、図9ではR、G、Bで代替図示)を、線幅Axと線幅Ayで区分する格子状のパターンとなっている。図9に示すように、光反射性マトリクス5は、画素R、G、Bを、線幅Cxと線幅Cyで区分する格子状のパターンとなっている。図示を省いた第2ブラックマトリクスも同様に、線幅Bxと線幅Byで区分する格子状のパターンとなっている。
カラーフィルタ9(赤フィルタR、緑フィルタG、青フィルタB)は、一方向(図ではY方向)に延伸するストライプパターンの赤フィルタ11、緑フィルタ12、青フィルタ13となっている。カラーフィルタ9を平坦性の良いストライプパターンで形成し、少なくとも、第1ブラックマトリクス1と光反射性マトリクス5を格子状のパターンとすることで、隣接画素への迷光の影響を抑制できる。
第1ブラックマトリクス1あるいは光反射性マトリクス5がストライプパターンである場合、このストライプの方向に迷光の影響が出やすい。カラーレジストの塗布形成の観点から、ストライプ方向である方が、赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタのそれぞれ平坦性向上に向いている。
光反射性マトリクスのパターン形状は、平面視で複数の矩形の開口部を持つ格子状のパターンであることが望ましい。矩形は、正方形状、長方形状を含む。個々の発光素子の駆動や、ローカルディミング駆動では、迷光が隣接画素に入りにくい格子状の光反射性マトリクスのパターン形状が良い。換言すれば、それぞれの矩形の開口部は、少なくとも、光反射性マトリクス5と第1ブラックマトリクスで区分される。
[実施例5]
図7は、図6に示したブラックマトリクス基板110の、第1ブラックマトリクス1を含むカラーフィルタ9と、透明基板100との界面に、反射率低減層51を挿入した構成のブラックマトリクス基板111の部分断面図である。
反射率低減層51は、少なくともカーボンと、透明粒子と、樹脂との分散体である。反射率低減層51は、カーボンを主な顔料として含有する樹脂分散体であり、可視光に対する反射率低減層51の透過率を50%以上99.5%以下の範囲とすることが好ましく、この透過率の観点から、カーボンの樹脂分散体への添加量を調整する。反射率低減層51には、紫外線吸収剤や青色顔料をさらに加えても良い。前記透明粒子は、ブラックマトリクス基板111を、偏光板を具備する液晶表示装置や有機ELに適用する場合、光学的に等方な構造をもつ透明粒子とすることが好ましい。
反射率低減層51を配設することで、光の波長400nmから700nmの可視域の範囲において、第1ブラックマトリクス層1及び着色層と、透明基板100との界面での反
射率を、0.01%以上1.0%以下の範囲内とすることができる。ここでの反射率は、アルミニウム膜の反射率を基準(100%)として、透明基板及び透過率調整層51を介して測定される反射率である。図示のカラーフィルタ9は、赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタであるが、他の色に着色したカラーフィルタであってもよい。
当実施例5は、反射率低減層51を加えたことを除けば、図6のブラックマトリクス基板110と同じであるので、以下の詳述は省く。
[実施例6]
図10は、実施例4で説明したブラックマトリクス基板110に、さらに波長変換層34、33を積層したブラックマトリクス基板120の部分断面図である。透明樹脂層は、薄膜で形成しても良いし、あるいは透明樹脂層の形成を省いても良い。
発光素子が、図13に示すような青色LED25もしくは紫外発光を含むLEDである場合、フルカラー表示のための緑色と赤色の光を得るために、青色光や紫外光を1次励起光として緑色蛍光体及び赤色蛍光体の発光を活用する。換言すれば、波長変換層を用いて青色以外の、緑色と赤色の光を2次発光として得るものである。
波長変換層33、34には、量子ドットや有機蛍光色素を用いることもできるが、例えば平均粒径が1μm以上20μm以下の範囲内にある蛍光体を用いることが変換効率の観点で好ましい。10μmを超える大きめの蛍光体をカットし、平均粒径を1μm以上10μm以下とすることにより、蛍光体層の厚みを薄くできる。
波長変換層33、34には、緑色蛍光体と赤色蛍光体の混合層、あるいは緑色蛍光体層と赤色蛍光体層の2層の蛍光体積層構成を用いることができる。蛍光体層の厚み方向には、蛍光体が実質、2個以上5個以下積み重なることが良い。2個未満では、1次励起光から2次発光への変換が不十分となり、5個を超えると逆に変換効率が低下しやすい。
しかしながら、赤色蛍光体は、緑色蛍光体の2次励起光である緑色の光を吸収してしまい、全体として著しく発光効率を低下することがある。この発光効率低下を解消するために、光源である青色LEDの近い位置に赤色蛍光体層を配し、青色LEDから遠い位置に緑色蛍光体層を配置する構成が有効である。長波長の赤色光は、緑色蛍光体を励起しにくく、発光効率を低下させることが少ない。青色LEDの近い位置に赤色蛍光体層を配することで、発光効率低下を抑制することができる。
蛍光体や量子ドットは、透明樹脂への分散性は良いものでなく、凝集しやすい。赤色蛍光体層の中での赤色蛍光体の凝集、青色蛍光体層の中での青色蛍光体の凝集はそれぞれの蛍光体層での発光効率を低下させる。これを避けるため、透明粒子をそれぞれ蛍光体と分散させることが好ましい。この透明粒子は、光の波長よりやや大きめの、例えば、平均粒子径1μm以上3μm以下の、アモルファスのシリカ粒子が好適である。特定の結晶構造を持たないシリカ粒子は、光の偏光崩れを生じさせない。
青色LEDの近い位置に赤色蛍光体層を配し、遠い位置に緑色蛍光体層を配置する構成及びシリカ粒子を共分散させる構成は、さらに以下の複数の利点を持つ。
赤色蛍光体は、緑色蛍光体より屈折率が高く、緑色蛍光体層を視認側に持ってくる構成の方が、低い反射率を得やすい。また、シリカ粒子は、これら蛍光体より低屈折率であるので、シリカ粒子と蛍光体との分散は、観察者方向からの視認性改善のための低反射率化の観点でも有効となる。
シリカ粒子など透明粒子の平均粒径は、たとえば、1μm以上3μm以下の範囲から選択できる。分散改善のため、シリカなどの透明微粒子(例えば数十nmから数百nm)を
さらに加えても良い。
赤色蛍光体や緑色蛍光体は、比重が高いため、単純な樹脂塗布液では、塗布時に蛍光体が沈降しやすい。シリカ粒子の共分散によって、分散が均一なものとすることができる。
赤色蛍光体、緑色蛍光体、透明粒子などの透明樹脂への分散には、界面活性剤を添加することができる。母材となる透明樹脂は、アクリル樹脂、シリコーン樹脂など耐光・耐熱性ある透明樹脂が好ましい。粒子径数十nm程度の量子ドットなどで蛍光体の表面を覆うような表面処理を行っても良い。
また、蛍光体の発光には、粒径依存性がある。LEDからの青色1次光を緑や赤の波長への変換は蛍光体の粒径が大きいほうが、変換効率が高い。しかし、蛍光体の大粒径化は沈降速度を速くし、色度ばらつき増加及び歩留まり低下を招く。
粒径の大きな蛍光体の沈降性を遅くするために、表面に透光性微粒子の付着した透明微粒子付き蛍光体を形成することができる。透明微粒子は、蛍光体とは異なる材料からなり、その粒径も蛍光体よりも小なる粒子である。
透明微粒子としては、例えば、シリカなどの可視光線及び紫外線に対して透過性の良い粒子を用いることができる。シリカなどの透明微粒子や蛍光体を表面改質(例えば、官能基を付着させる)することにより、硬化前の液状の樹脂に対して親媒性を高めることができる。この結果、沈降速度を遅くできる。
また、微粉末を付着すると、蛍光体粒子同士の結合は起きにくくなり、大粒径化による沈降を抑制できる。透明微粒子の平均粒径は、0.01μm~0.08μmの範囲内であることが望ましい。平均粒径が0.08μmを超えると微粒子の表面積が小さくなり、樹脂との親媒性を高める効果が小さくなる。一方、透明微粒子の平均粒径が0.01μmを下回ると、微粒子同士が凝集しやすくなる。その結果、蛍光体の表面に付着させるための処理液として望ましい単分散のコロイド状態になりにくくなる。
なお、色変換層中の各組成物の固形分濃度は、例えば、透明樹脂は20質量%以上80質量%以下、赤色蛍光体は、例えば、10質量%以上40質量%以下、シリカ粒子を5質量%以上15質量%以下の溶剤分散体とすることができる。緑色蛍光体では、例えば、10質量%以上35質量%以下、シリカ粒子を5質量%以上15質量%以下の溶剤分散体とすることができる。微量の界面活性剤を併用しても良い。シリカ粒子など透明粒子を加えて分散することで、蛍光体の凝集や沈降を防いで変換効率を上げることができる。
また、シリカ粒子など透明粒子の共分散により、塗布液として安定性を向上でき、スリットコーターなど一般的な塗布装置にて生産性高く形成できる。インクジェット塗布装置は、高価で、生産性が低い。ただし、それぞれ蛍光体の変換効率や、それぞれ蛍光体層の厚みなどの要因により、上記添加割合や塗布液粘度などは調整される。
波長変換層に用いる蛍光体として、例えば、Y3Al512:Ce3+、Tb3Al512:Ce3+、BaY2SiAl412:Ce3+、Ca3Sc2Si312:Ce3+、(Ba,Sr)2SiO4:Eu2+、CaSc24:Ce3+、Ba3Si6122:Eu2+、β-SiAlON:Eu2+、SrGa24:Eu2+、LaSiN:Ce3+、CaSi222:Eu2+、Lu3Al512:Ce3+(LAG)又はSrSi222:Eu2+(BaMg)A1627:Eu2+,Mn2+、Sr4Al1425:Eu2+、(SrBa)Al12Si28:Eu2+、(BaMg)2SiO4:Eu2+、Y2SiO5:Ce3+,Tb3+、Sr227-Sr225:Eu2+、(BaCaMg)5(PO43Cl:Eu2+、Sr2Si38-2SrCl2:Eu2+、Zr2SiO4、MgAl1119:Ce3+,Tb3+、Ba2SiO4:Eu2+、Sr2SiO4:Eu2+、(BaSr)SiO4:Eu2+等が挙げられる。
また、緑色蛍光体として、例えば、Ba及びSrから選択される1種以上の元素を含む第一元素と、MgとMnを含む第二元素と、を含む組成を有する、アルミン酸塩蛍光体が挙げられる。また、赤色蛍光体として、K2SiF6:Mn4+、K2(Si,Ge)F6:Mn4+、K2TiF6:Mn4+の赤色蛍光体が挙げられる。
上記した波長変換層34、33に適用可能な蛍光体は、後述する第2実施形態の波長変換層にも適用できる。
当実施例6の、第1ブラックマトリクス1、カラーフィルタ9、散乱膜10、第2ブラックマトリクス4、光反射性マトリクス5などの構成要素は、前述した実施例と同様であるので、記載を省く。
<第2実施形態>
第2実施形態は、上記、本発明のブラックマトリクス基板をLEDディスプレイや液晶表示装置などの表示装置に適用したものである。以下、第2実施形態の実施例7、実施例8、実施例9、実施例10につき、詳述する。
[実施例7]
図12を用いて実施例7を説明する。図12は、実施例3のブラックマトリクス基板103と、赤色LED21、緑色LED22、青色LED23が実装されたアレイ基板210を向かい合うように貼り合わせてなるLEDディスプレイ600の部分断面図である。ブラックマトリクス基板103とアレイ基板210は、例えば、シリコーン系樹脂を介して接着されている。
実施例7での赤色LED21、緑色LED22、青色LED23は、全画素数のそれぞれ1/3の個数にて画素ピッチに合わせて配設されている。一画素には少なくとも2個の薄膜トランジスタがそれぞれ配設されている。発光素子(赤色LED21、緑色LED22、青色LED23)は、隔壁28などで区分することができる。光反射性マトリクス5に当たった発光素子からの光は、光源(発光素子)側に反射され、再利用される。
個々の発光素子は、図11に示すような構造をとることができる。例えば、赤色LED21は下部電極17を介して反射電極18上に実装される。赤色LED21の上部電極16は、コンタクトホール15を介してLED共通電極14と連携される。
なお、こうした発光素子の実装は、図11の構成をとらずに、金線などワイヤーボンディングなど他の実装技術を用いても良い。発光素子(赤色LED21、緑色LED22、青色LED23、あるいは青色LED25)が配設されたアレイ基板を光モジュールと呼ぶ。たとえば、本発明のブラックマトリクス基板と、仕様の異なる光モジュールを組み合わせることで種々の表示装置を提供できる。
図12に示すように、散乱膜10の厚み方向に、第1ブラックマトリクス1と光反射性マトリクス5(および第2ブラックマトリクス4)が位置するため、隣接画素への迷光の影響を抑制できる。言い換えば、隣接画素へ入射する斜め光を減らすことができる。
散乱膜10の厚み、ブラックマトリクス1の線幅(or画素開口率)、散乱粒子密度は、当LEDディスプレイの全体サイズや用途により適宜調整される。
カバーガラスや、タッチパネル、充電や通信用のアンテナを当LEDディスプレイに実装しても良い。
[実施例8]
(・・・マイクロLED 610)
図13を用いて、実施例8を説明する。図13は、実施例6で示したブラックマトリクス基板120と、青色LED25である発光素子を実装したアレイ基板210を向かい合わせ貼り合わせてなるLEDディスプレイ610の部分断面図である。ブラックマトリクス基板120とアレイ基板210は、例えば、シリコーン系樹脂を介して接着されている。
複数の青色LED25の間には、隔壁を形成していないが、隔壁を形成しても良い。
青色LED25から出射された青色光は、赤色蛍光体層33、緑色蛍光体層34で、カラー表示に必要な赤色光、緑色光に変換され、一部は青色光のまま観察者20側に出射される。換言すれば、波長変換層33、34を経て 赤・緑・青の波長を含む白色光がそれぞれ画素開口部から出射される。複数の青色LED25は、それぞれの画素(アレイ基板210)に配置される薄膜トランジスタで駆動される。
波長変換層33、34を経た赤・緑・青の波長を含む白色光は、光反射性マトリクス5で一部反射され、光源(発光素子)側に反射され、再利用されて、当LEDディスプレイの輝度向上に寄与する。カラーフィルタ9は、上記白色光の色分離を行う。
図16に示した従来構成の液晶表示装置では、拡散板42(散乱膜に相当)、波長変換シート43(波長変換層に相当)が液晶パネル40から遠い位置にあったため、十分なローカルディミング駆動ができなかった。しかし、当実施例8では、散乱膜10及び波長変換層33、34が、第1ブラックマトリクス1及び光反射性マトリクス5の近傍にあるため、効果のあるローカルディミング駆動が可能となる。
波長変換層(赤色蛍光体層33、緑色蛍光体層34)の厚み、また、赤色蛍光体層33及び緑色蛍光体層34のそれぞれ蛍光体粒子密度や分散状態は、当LEDディスプレイの使用目的などにより調整することができる。
[実施例9]
(・・・mLED(液晶) 700)
図14を用いて、実施例9を説明する。図14は、実施例5に記載のブラックマトリクス基板111と、液晶層30を介してアレイ基板310とを貼り合わせてなる液晶表示装置700である。アレイ基板には、液晶を駆動する薄膜トランジスタが、それぞれの画素電極26にそれぞれ少なくとも1個接続されている。液晶層30は、画素電極26と共通電極27間のフリンジ電界で駆動するFFS(フリンジフィールドスイッチング)方式である。なお、液晶は、FFSに限らず、VA(垂直配向)ほかの液晶であっても良い。配向膜の図示は省略した。
2枚の偏光板31、32を用いる液晶表示装置の場合、偏光解消の懸念のある波長変換層は偏光板の外側に配置する。なお、偏光板をインセル形態で液晶層30に近接する場合も、波長変換層は、2枚の偏光板の外側に配置することが望ましい。
図14では、波長変換層である赤色蛍光体層33、緑色蛍光体層34は、第2偏光板32と接着層52を介して貼り合わせている。接着層52には、たとえば、変性シリコーン樹脂、あるいは変性シリコーン樹脂にエポキシ樹脂やアクリルなどを添加した樹脂などを適用できる。
波長変換層の下には、2枚のプリズムシートを配して、さらに、発光素子(青色LED25)を備える直下型バックライトユニット410がある。発光素子は、複数の青色LEDを具備する発光ユニット24として隔壁28で区画されている。
図示は説明のため簡略化しているが、発光ユニット24内の青色LEDの数は、3個に
限定するものでない。発光ユニット24の単位でローカルディミング駆動されるが、この時のローカルディミング対象の画素は、たとえば数百個から数千個程度であれば良く、画素数を限定するものでない。
対象画素数が多いほうが、発光ユニット形成のためのコストを下げることができる。ローカルディミング対象の画素が、その区画内で均一な表示となるよう、青色LEDの個数、配置位置、大きさを調整する。発光素子の実装手段も限定するものでなく、フリップチップボンディングやワイヤーボンディング、異方性導電膜の手段で実装しても良い。
図では、図11の拡大図で示すようにLED共通電極14を、コンタクトホール15を介して上部電極と接続する方法をとっている。
バックライトユニットの個々、発光素子は薄膜トランジスタで駆動することが望ましい。
図16に示した従来構成の液晶表示装置では、拡散板42(散乱膜に相当)、波長変換シート43(波長変換層に相当)が液晶パネル40から遠い位置にあったため光の散乱が影響し、十分なローカルディミング駆動ができなかった。しかし、当実施例9では、散乱膜10が、第1ブラックマトリクス1及び光反射性マトリクス5の近傍にあり、波長変換層である赤色蛍光体層33、緑色蛍光体層34が液晶層30により近い位置にあるため、高い品質でのローカルディミング駆動が可能となる。
[実施例10]
(・・・mLED(液晶)710)
図15及び図11を用いて実施例10を説明する。
図15は、実施例3で説明したブラックマトリクス基板103と、液晶層30を介してアレイ基板310とを貼り合わせてなる液晶表示装置710である。アレイ基板310には、液晶を駆動する薄膜トランジスタが、それぞれの画素電極26にそれぞれ少なくとも1個接続されている。液晶表示装置の下部には、プリズムシート29を介して直下型バックライトユニット410が具備されている。
液晶層30は、画素電極26と共通電極27間のフリンジ電界で駆動するFFS(フリンジフィールドスイッチング)方式である。なお、液晶は、FFSに限らず、VA(垂直配向)ほかの液晶であっても良い。また、プリズムシート29の上面又は下面に接するように拡散板を配置してもよい。
図11は、複数の発光ユニット24を具備する直下型バックライトユニット510の部分拡大図である。
発光ユニット24は、隔壁28で区画される発光ユニット24内に複数の赤色LED21、緑色LED22、青色LED23を具備する。発光ユニット24内の複数の赤色LED21、緑色LED22、青色LED23は、その発光ユニットで表示すべき色、明るさで、赤色、緑色、青色の強度を調整した発光を行う。発光素子の個別駆動のため、個々、発光素子は薄膜トランジスタで駆動することが望ましい。なお、発光ユニット24内のLEDは、前記実施例8の直下型バックライトユニット410の構成(図14参照)では、すべて青色LED25となる。
図11は説明のため簡略化しているが、発光ユニット24内の赤色LED21、緑色LED22、青色LED23の数(あるいは青色LED25の数)は、合計3個に限定するものでない。発光ユニット24の単位でローカルディミング駆動されるが、この時のローカルディミング対象の画素は数百個~数千個と、これも画素数を限定するものでない。対象画素数が多いほうが、発光ユニット形成のためのコストを下げることができる。
ローカルディミング対象の画素が、その区画内で均一な表示となるよう、赤色LED21、緑色LED22、青色LED23の個数(あるいは青色LED25の個数)、配置位置、大きさを調整する。発光素子の実装手段も限定するものでなく、フリップチップボン
ディングやワイヤーボンディング、異方性導電膜の手段で実装しても良い。
図11の拡大図で示すようにLED共通電極14を、コンタクトホール15を介して上部電極と接続する方法をとっている。赤色LED21、緑色LED22、青色LED23の厚みが異なる場合、コンタクトホールの深さや下部電極等の厚みで調整することができる。
一般にLED発光素子は、図11の赤色LED21、緑色LED22、青色LED23(あるいは青色LED25)のそれぞれn型半導体層とp型半導体層との間に、発光層となる活性層49を備えている。活性層49で発光した光の大半は、上部電極を介して上方に出射される。このとき、一部の光は、活性層49から図示の横方向に出射される。横方向の光50を有効に使うため、活性層49近傍に透明粒子8を配置させることは好ましい。透明粒子8で散乱された光は、反射電極18や隔壁28で反射され活用される。
FFS方式を利用した液晶表示装置において生じ易い別の課題を次に説明する。
図17は、FFS方式を利用した液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図17に示すようにFFS方式を利用した液晶表示装置では、液晶駆動を行うための電極として、櫛歯状電極の画素電極26と、共通電極27とが、通常、絶縁膜を介してアレイ基板320上に形成されている。
画素の開口率を落とさないために画素電極26及び共通電極27の各々は、ITO(Indium Tin Oxide)等と呼称される材料で形成された透明電極である。液晶層30の液晶分子は、画素電極26と共通電極27の間に生じるフリンジ電界で駆動される。また、液晶層30とカラーフィルタ9との間には、絶縁層37が設けられている。
このような構成を具備する表示装置用基板において、画素電極26と共通電極27との間に形成される電気力線35は、カラーフィルタ9等が絶縁体であるため、図17に示すように、およそ、表示装置用基板の面に対して垂直方向に伸びる。電気力線35の形状に大きな歪みがなければ、液晶層30の基板面に水平に配向された液晶分子は、液晶層30の厚さ方向に直交する方向(水平方向)に対して均一に平行に回転し、高い透過率を確保することができる。
FFS方式を利用した液晶表示装置において生じ易い別の課題を図18を用いて説明する。
図18は、FFS方式を利用した液晶表示装置の液晶駆動を示す模式的に示す断面図である。カラーフィルタ9が形成される透明基板上に導電層が積層されたときの問題点を説明する図である。例えば、カラーフィルタ9上に透明樹脂である絶縁層37が設けられ、絶縁層37上にITOである導電膜39が設けられ、導電膜39上に液晶層30が位置する液晶表示装置を示している。
図18においては、導電膜39によって、電気力線35が液晶表示装置の内部に閉じ込められる状況が示されている。図18では、液晶層30内で電気力線35が変形し、液晶分子の動作不十分となる。従って、液晶層30の液晶分子の回転が不十分となり、光の透過率が大きく低下する。FFS方式を利用した液晶表示装置では、対向基板側のカラーフィルタ9の画素開口部に導電膜39があると、十分な光の透過率が得られない。
ところが、本発明者らが提案する技術は、図14、図15に示すように、画素開口部19には導電性の膜は存在しない。ただし、第1ブラックマトリクス1の下部に、アルミニウム等で形成される光反射性マトリクス5が、第1ブラックマトリクス1とほぼ同じパタ
ーン形状で存在する。ゆえに、光反射性マトリクス5のパターンエッジ近傍が液晶分子の回転に、若干の影響を与える可能性がある。
この若干の影響を減らす目的で、透明樹脂層7の厚みを大きくとることで、透明樹脂層7の絶縁層の方向に電気力線がそのまま延伸されることが良いと判断される。例えば、液晶分子の回転を十分なものとするために、透明樹脂層7の厚みを液晶層30より厚く設定することの技術手段をとることができる。
なお、蛍光体や量子ドットによる2次発光は一般的に非偏光であり等方散乱である。このため蛍光体を含む波長変換層をインセル化(液晶セルへの内填)を行う場合、偏光板も合わせインセル化することが望ましい。
また、図14や図15において、カバーガラス、タッチパネル、配向膜、液晶層の厚みを確保するためのスペーサ、薄膜トランジスタ、また偏光板等の光制御素子や拡散板の図示は省略している。
本実施例10は、図15で示されるようにカラーフィルタと波長変換層を省くことができるシンプルな液晶表示装置である。
上述の実施形態に係るブラックマトリクス基板を具備した表示装置は、種々の応用が可能である。上述の実施形態に係る表示装置が適用可能な電子機器としては、携帯電話、携帯型ゲーム機器、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、電子書籍、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤ等)、複写機、ファクシミリ、プリンター、プリンター複合機、自動販売機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、個人認証機器、光通信機器、ICカードなどの電子デバイス等が挙げられる。
上記の各実施形態は、自由に組み合わせて用いることができる。本発明の実施形態に係る表示装置が搭載された電子デバイスには、さらにアンテナを搭載して通信や非接触での受電給電を行うことが望ましい。
本発明の好ましい実施形態を説明し、上記で説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、請求の範囲によって規定されている。
1 ・・・第1ブラックマトリクス
2 ・・・散乱膜の散乱機能部分
3 ・・・散乱膜の紫外線吸収機能部分
4 ・・・第2ブラックマトリクス
5 ・・・光反射性マトリクス (金属薄膜)
7 ・・・透明樹脂層
8 ・・・透明粒子
9 ・・・カラーフィルタ
10・・・散乱膜
11・・・ストライプパターンの赤フィルタ
12・・・ストライプパターンの緑フィルタ
13・・・ストライプパターンの青フィルタ
14・・・LED共通電極
15・・・コンタクトホール
16・・・上部電極
17・・・下部電極
18・・・反射電極
19・・・画素開口部
20・・・観察者
21・・・青色LED
22・・・緑色LED
23・・・赤色LED
24・・・発光ユニット
25・・・青色LED
26・・・画素電極
27・・・共通電極
28・・・隔壁
29・・・プリズムシート
30・・・液晶層
31・・・第1偏光板
32・・・第2偏光板
33・・・赤色蛍光体層
34・・・緑色蛍光体層
35・・・電気力線
36・・・等電位線
37・・・絶縁層(透明樹脂)
38・・・透明基板
39・・・導電膜(ITO)
40・・・液晶パネル
41・・・発光素子(青色LED)
42・・・拡散板
43・・・波長変換シート
44・・・プリズムシート
45・・・直下型バックライトユニット
46・・・チタンの金属薄膜
47・・・アルミニウムあるいはアルミニウム合金の金属薄膜
48・・・開口部
49・・・活性層
50・・・横方向の出射光
51・・・反射率低減層
52・・・接着層

100・・・透明基板
101、102、103、110、111、120・・・ブラックマトリクス基板
200・・・第2基板
210・・・アレイ基板
300・・・第3基板
310、320、330・・・アレイ基板
400・・・第4基板
410、510・・・直下型バックライトユニット
500・・・第5基板
600、610・・・LEDディスプレイ
700、710・・・液晶表示装置
800・・・従来の液晶表示装置

Ax、Ay・・・第1ブラックマトリクスの線幅
Bx、By・・・光反射マトリクスの線幅
Cx、Cy・・・第2ブラックマトリクスの線幅
c-LED ・・・c画素直下にある発光素子
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7・・・光(入射光、反射光、迷光など)
R ・・・赤フィルタ
G ・・・緑フィルタ
B ・・・青フィルタ
P1 ・・・画素
P2 ・・・画素(隣接画素)

Claims (25)

  1. 複数の発光素子を光源とする表示装置用のブラックマトリクス基板において、
    透明基板と、
    前記透明基板の一の面に、平面視で第1方向に線幅Ax、第2方向に線幅Ayとで区画された複数の開口部を具備する第1ブラックマトリクスと、
    前記第1ブラックマトリクスを覆うように配設され、かつ、光散乱機能と紫外線吸収機能を具備する散乱膜と、
    前記散乱膜上に、前記線幅Ax、前記線幅Ayのそれぞれ中心で重なるよう区画され、第1方向に線幅Cx、第2方向に線幅Cyで区画された複数の開口部を持つ光反射性マトリクスと、を少なくとも備える、ブラックマトリクス基板。
  2. 前記光反射性マトリクスが、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の金属薄膜を含む光反射性マトリクスである、請求項1に記載のブラックマトリクス基板。
  3. 前記光反射性マトリクスが、チタンと、アルミニウムあるいはアルミニウム合金の2層の金属薄膜である光反射性マトリクスである、請求項1に記載のブラックマトリクス基板。
  4. 前記アルミニウム合金が、アルミニウムとネオジムの合計質量を母数にして、0.2質量%以上3質量%以下のネオジムを添加したアルミニウム合金である、請求項1または請求項2に記載のブラックマトリクス基板。
  5. 前記光反射性マトリクスが、前記散乱膜と前記光反射性マトリクスの間に、前記線幅Ax、前記線幅Ayのそれぞれ中心で重なるよう区画され、第1方向に線幅Bx、第2方向に線幅Byで区画された複数の開口部を持つ第2ブラックマトリクスを備える、請求項1に記載のブラックマトリクス基板。
  6. 前記線幅Ax、前記線幅Bx、前記線幅Cx、前記線幅Ay、前記線幅By、前記線幅Cyは、下式(1)および(2)の関係にある、
    請求項5に記載のブラックマトリクス基板。
    Ax > Bx ≧ Cx ・・・・・ (1)
    Ay > By ≧ Cy ・・・・・ (2)
  7. 前記散乱膜が、光学的に等方な透明粒子を含む散乱膜である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  8. 前記散乱膜が、酸化亜鉛の粒子を含む散乱膜である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  9. 前記散乱膜が、前記第1ブラックマトリクス上に、光散乱機能を持つ第1樹脂層と、紫外線吸収機能を持つ第2樹脂層との2層をこの順で積層した散乱膜である、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  10. 前記散乱膜が、屈折率の異なる2種の樹脂を含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  11. 前記散乱膜の厚みが、1μm以上50μm以下である、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  12. 前記散乱膜が、透過率調整剤としてカーボンを少なくとも含む散乱膜である、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  13. 前記散乱膜が、透過率調整剤として青色顔料を少なくとも含む散乱膜である、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  14. 複数の発光素子が、赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと青色発光ダイオードを含み、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板を具備する、LEDディスプレイ。
  15. 複数の発光素子が、赤色発光ダイオードと緑色発光ダイオードと青色発光ダイオードを含み、複数の赤色発光ダイオードと複数の緑色発光ダイオードと複数の青色発光ダイオードとで1単位の発光ユニットを構成し、複数の前記発光ユニットを直下型バックライトとして備え、かつ、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板とを具備する液晶表示装置であって、
    少なくとも、第1偏光板と、前記ブラックマトリクス基板と、液晶層と、アクティブ素子を備えるアレイ基板と、第2偏光板と、プリズムシートを含む光学シートと、前記直下型バックライトとを、この順で具備する液晶表示装置。
  16. 断面視で前記第1ブラックマトリクスと前記散乱膜との間に、かつ、平面視で前記ブラックマトリクスのそれぞれ開口部に、赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタのいずれかを配設し、前記散乱膜及び前記光反射性マトリクスを覆うように波長変換層を積層した、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  17. 前記波長変換層が、赤色蛍光体層と緑色蛍光体層をこの順で積層した波長変換層であり、前記赤色蛍光体層が、赤色蛍光体と透明粒子の樹脂分散体であり、前記緑色蛍光体層が、緑色蛍光体と透明粒子の樹脂分散体である、請求項16に記載のブラックマトリクス基板。
  18. 複数の発光素子が複数の青色発光ダイオードであり、前記青色発光ダイオードと複数の薄膜トランジスタを配設する光モジュール基板を、透明基板の一の面と向かいあうように貼り合わせてなる、請求項1から請求項13、請求項16、及び請求項17のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板を具備するLEDディスプレイ。
  19. 断面視で前記ブラックマトリクスと前記散乱膜との間に、かつ、平面視で前記ブラックマトリクスのそれぞれ開口部に、赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタのいずれかを配設した、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のブラックマトリクス基板。
  20. 請求項19に記載のブラックマトリクス基板を具備する液晶表示装置であって、
    少なくとも、第1偏光板と、前記ブラックマトリクス基板と、液晶層と、アクティブ駆動素子を備えるアレイ基板と、第2偏光板と、波長変換シートと、プリズムシートを含む光学シートと、前記複数の発光素子を配設する直下型バックライトユニットを、この順で具備する液晶表示装置。
  21. 前記複数の発光素子が、青色発光ダイオードである、請求項20に記載の液晶表示装置。
  22. 前記第2偏光板と前記直下型バックライトユニットとの間に前記波長変換シートを具備する、請求項20または請求項21に記載の液晶表示装置。
  23. 前記波長変換シートが、前記直下型バックライトユニットに向かう方向に、かつ、前記波長変換シート上に、赤色蛍光体層と緑色蛍光体層をこの順で積層した波長変換シートである、請求項20から請求項22のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  24. 前記赤色蛍光体層が、赤色蛍光体と透明粒子の樹脂分散体であり、前記緑色蛍光体層が、緑色蛍光体と透明粒子の樹脂分散体である、請求項23に記載の液晶表示装置。
  25. 前記第2偏光板が、接着層を介して前記波長変換シートを貼り合わせてなる偏光板である、請求項20から請求項24のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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