JP2023068904A - タッチパネル付き液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画面のコントラストを一層高めてその表示品位を高めたタッチパネル付き液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】タッチパネル100、液晶パネル300及びバックライトモジュール500でタッチパネル付き液晶表示装置を構成する。タッチパネル100が、タッチデバイス15とブラックマトリクス(以下、「タッチパネル側ブラックマトリクス」という)14aとを備えており、液晶パネル300は、液晶層を挟んで貼り合せたカラーフィルタ基板310と液晶駆動基板330とで構成され、カラーフィルタ基板310には、表示画面の画素を区画するブラックマトリクス(以下「液晶パネル側ブラックマトリクス」という)32aが設けられている。そして、タッチパネル側ブラックマトリクス14aと液晶パネル側ブラックマトリクス32aとが位置整合して配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】タッチパネル100、液晶パネル300及びバックライトモジュール500でタッチパネル付き液晶表示装置を構成する。タッチパネル100が、タッチデバイス15とブラックマトリクス(以下、「タッチパネル側ブラックマトリクス」という)14aとを備えており、液晶パネル300は、液晶層を挟んで貼り合せたカラーフィルタ基板310と液晶駆動基板330とで構成され、カラーフィルタ基板310には、表示画面の画素を区画するブラックマトリクス(以下「液晶パネル側ブラックマトリクス」という)32aが設けられている。そして、タッチパネル側ブラックマトリクス14aと液晶パネル側ブラックマトリクス32aとが位置整合して配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示画面にタッチすることにより、情報や命令を入力することができるタッチパネル付き液晶表示装置に関する。
このようなタッチパネル付き液晶表示装置は周知である。特許文献1に記載のタッチパネル付き液晶表示装置は、タッチパネルとして、静電容量方式の検知素子を利用したタッチパネル付き液晶表示装置に関するもので、この検知素子とその配線とをブラックマトリクスで隠すことにより、画面の表示品位を高めたものである。
このタッチパネル付き液晶表示装置においては、前記タッチパネルのブラックマトリクスの開口部に、表示光を着色する着色膜を配置しており、このタッチパネルは液晶パネルのカラーフィルタ基板を兼ねている。
本発明は、特許文献1に記載のタッチパネル付き液晶表示装置を改良したもので、表示画面のコントラストを一層高めてその表示品位を高めたタッチパネル付き液晶表示装置を提供することを目的とするものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、タッチパネル、液晶パネル及びバックライトモジュールで構成され、バックライトモジュールから出射する出射光の透過と不透過とを液晶パネルで制御して画面表示すると共に、この表示画面にタッチすることにより入力することができるタッチパネル付き液晶表示装置において、
前記タッチパネルが、タッチデバイスとブラックマトリクス(以下、「タッチパネル側ブラックマトリクス」という)とを備えており、
前記タッチデバイスには、指等の接触または近接を検知する検知素子がマトリクス状に配列されており、かつ、これら検知素子の配線が設けられており、
前記タッチパネル側ブラックマトリクスは、前記検知素子とその配線とを画面観察者から隠す位置に配置されており、
前記液晶パネルは、液晶層を挟んで貼り合せたカラーフィルタ基板と液晶駆動基板とで構成され、前記カラーフィルタ基板には、表示画面の画素を区画するブラックマトリクス(以下「液晶パネル側ブラックマトリクス」という)が設けられて、その開口部を表示画素とすると共に、これら表示画素のそれぞれに、これを透過する光を着色する着色膜が設けられており、
前記タッチパネル側ブラックマトリクスと液晶パネル側ブラックマトリクスとが位置整合して配置されていることを特徴とするタッチパネル付き液晶表示装置である。
前記タッチパネルが、タッチデバイスとブラックマトリクス(以下、「タッチパネル側ブラックマトリクス」という)とを備えており、
前記タッチデバイスには、指等の接触または近接を検知する検知素子がマトリクス状に配列されており、かつ、これら検知素子の配線が設けられており、
前記タッチパネル側ブラックマトリクスは、前記検知素子とその配線とを画面観察者から隠す位置に配置されており、
前記液晶パネルは、液晶層を挟んで貼り合せたカラーフィルタ基板と液晶駆動基板とで構成され、前記カラーフィルタ基板には、表示画面の画素を区画するブラックマトリクス(以下「液晶パネル側ブラックマトリクス」という)が設けられて、その開口部を表示画素とすると共に、これら表示画素のそれぞれに、これを透過する光を着色する着色膜が設けられており、
前記タッチパネル側ブラックマトリクスと液晶パネル側ブラックマトリクスとが位置整合して配置されていることを特徴とするタッチパネル付き液晶表示装置である。
なお、配線のバックライトモジュール側は光反射性を有することが望ましい。バックライトモジュールから発生する光の利用効率を向上させるためである。
また、前記タッチパネル側ブラックマトリクスを構成する線は、前記液晶パネル側ブラ
ックマトリクスを構成する線よりも太い線から成ることが望ましい。
ックマトリクスを構成する線よりも太い線から成ることが望ましい。
また、前記タッチパネル側ブラックマトリクスのバックライトモジュール側の面に光反射性マトリクスが積層されていてもよく、この際、前記光反射性マトリクスを構成する線が、前記タッチパネル側ブラックマトリクスを構成する線よりも細い線から成ることが望ましい。バックライトモジュールから発生する光の利用効率を向上させると共に、表示画面を斜め方向から観察した場合にも、タッチパネル側BM14aの端部から光反射性マトリクス14xがはみ出して観察されることを防ぐためである。
なお、液晶パネル側ブラックマトリクスについても同様である。すなわち、前記液晶パネル側ブラックマトリクスのバックライトモジュール側の面に光反射性マトリクスが積層されていてもよく、この際、前記光反射性マトリクスを構成する線を、液晶パネル側ブラックマトリクスを構成する線よりも細い線で構成することが望ましい。
本発明においては、タッチパネルと液晶パネルの両方にブラックマトリクスが配置されている。この様にタッチパネルと液晶パネルの両方に配置したブラックマトリクスを位置整合して配置することで、光源から発する光が横方向に広がることを効率的に抑制できる。
このような構造により、表示画面を斜めから観察したときにも、特定の表示画素とその特定画素に隣接する表示画素からの光が混合することがない。このため、明るく、しかもコントラストが高くできて、表示品位の高い画面表示を実現することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置Aの説明用断面図である。
図1は本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置Aの説明用断面図である。
図1から分かるように、液晶表示装置Aは、タッチパネル100、液晶パネル300及びバックライトモジュール500で構成されている。そして、タッチパネル100と液晶パネル300とは接着剤層200で接着されており、液晶パネル300とバックライトモジュール500とは接着剤層400で接着されている。
この液晶表示装置Aの概要を説明すると、まず、バックライトモジュール500は、液晶表示装置Aの画面表示に必要な光を発生するものである。そして、このバックライトモジュール500から出射した出射光の透過と不透過とを液晶パネル300で制御する。出射光の透過と不透過とは、画素ごとに制御することができ、この結果、液晶パネル300の表面を表示画面としてこの画面に画像を表示することができる。
なお、この液晶表示装置Aは、いわゆるローカルディミング技術を利用して、エリアごとに光強度をコントロールして画面表示できるように構成されている。すなわち、バックライトモジュール500は複数の発光ユニットを配列して構成されており、この複数の発光ユニットごとに発光する光源光の強度をコントロールすることができる。そこで、それぞれの発光ユニットに対応する表示画面の領域を単位表示エリアとすると、その発光ユニットの光強度をコントロールすることにより、これに対応する単位表示エリアの表示光の輝度をコントロールすることが可能である。
一方、前述のように、液晶パネル300の表面には、タッチパネル100が接着されている。このタッチパネル100は、その表面への指等の接触または近接を検知することにより、検知した位置の情報を出力するという入力装置である。液晶パネル300の表面には機能を示す図形や文字等が表示されており、この画像を見ながら所望の機能を示す図形や文字等の表示に合わせて指等を液晶パネル300の表面に接触又は近接させて入力することができる。
(タッチパネル100)
タッチパネル100は、タッチデバイス15とブラックマトリクス(以下、「タッチパネル側ブラックマトリクス」又は「タッチパネル側BM」という)とを備えて構成されている。なお、図1においては、タッチパネル側BMには符号「14a」を付して示し、このタッチパネル側BM14aの開口部には「14b」の符号を付して示している。
タッチパネル100は、タッチデバイス15とブラックマトリクス(以下、「タッチパネル側ブラックマトリクス」又は「タッチパネル側BM」という)とを備えて構成されている。なお、図1においては、タッチパネル側BMには符号「14a」を付して示し、このタッチパネル側BM14aの開口部には「14b」の符号を付して示している。
また、図1から分かるように、このタッチパネル100は、タッチデバイス15とタッチパネル側BM14aのほか、これらタッチデバイス15を支持する透明基板16,透過率調整層13等を有しており、その観察者側表面には、接着剤層12を介してカバーガラス11が貼り合わされている。
すなわち、このタッチパネル100は、透明基板16上に、タッチデバイス15、タッチパネル側BM14a、透過率調整層13、カバーガラス11をこの順に積層して構成されている。なお、これら各層の間には、接着剤層12をはじめとする各種接着剤層や透明樹脂層を介在させることが可能である。
ところで、図2はタッチパネル側BM14aとその開口部14b及び検知素子15SUの配列を示す説明用平面図である。この図2から分かるように、タッチパネル側BMの開口部14bは行列状に配列されており、タッチパネル側BM14aはこの開口部14bを
囲むように、行方向に伸びる直線と列方向に伸びる直線とで構成されている。なお、この図2では、行列状に配列した開口部14bのそれぞれを区別するため、その符号「14b」に行方向の位置及び列方向の位置を示す添え字を付して示している。また、このタッチパネル側BMの開口部14bは、表示画面の画素を構成するため、後述する液晶パネル側ブラックマトリクス32aと区別して「画素開口部14b」と呼ぶこともある。
囲むように、行方向に伸びる直線と列方向に伸びる直線とで構成されている。なお、この図2では、行列状に配列した開口部14bのそれぞれを区別するため、その符号「14b」に行方向の位置及び列方向の位置を示す添え字を付して示している。また、このタッチパネル側BMの開口部14bは、表示画面の画素を構成するため、後述する液晶パネル側ブラックマトリクス32aと区別して「画素開口部14b」と呼ぶこともある。
また、タッチデバイス15には、一対のトランジスタ15aと容量素子配線15bとで構成される検知素子15SUがマトリクス状に配列されている。図2においては、この検知素子15SUを一点鎖線で示している。
<タッチパネル100の透明基板16>
タッチパネル100の透明基板16としては、例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、ポリエステルフィルムやポリイミドフィルム等のプラスチック基板を用いることができる。その可視光の透過率は高いほどより好ましく、また、その比誘電率は低いことが望ましい。
タッチパネル100の透明基板16としては、例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、ポリエステルフィルムやポリイミドフィルム等のプラスチック基板を用いることができる。その可視光の透過率は高いほどより好ましく、また、その比誘電率は低いことが望ましい。
<タッチデバイス15>
図3には、これらタッチパネル側BM14aと検知素子15SUとの位置関係を示した。まず、図3(a)は検知素子15SU及びその配線とタッチパネル側ブラックマトリクスとの位置関係を示す説明用平面図、図3(b)は図3(a)に示した検知素子15SUと、タッチパネル側ブラックマトリクスの位置を示す説明用平面図である。また、図4は、単一の検知素子15SUの範囲内におけるタッチデバイス15の説明用断面図である。
図3には、これらタッチパネル側BM14aと検知素子15SUとの位置関係を示した。まず、図3(a)は検知素子15SU及びその配線とタッチパネル側ブラックマトリクスとの位置関係を示す説明用平面図、図3(b)は図3(a)に示した検知素子15SUと、タッチパネル側ブラックマトリクスの位置を示す説明用平面図である。また、図4は、単一の検知素子15SUの範囲内におけるタッチデバイス15の説明用断面図である。
前述のように、検知素子15SUは、一対のトランジスタ15aと容量素子配線15bとで構成されている。トランジスタ15aは透明基材15e上に設けられている。トランジスタ15aは、ゲート電極15a3、ソース電極15a1、ドレイン電極15a2、及びゲート絶縁膜15a4とチャネル層15a5で構成されている。すなわち、まず、透明基材15eに一番近い面にゲート電極15a3が設けられ、ゲート絶縁膜15a4を介してチャネル層15a5が設けられている。さらにチャネル層15a5に接触する形でソース電極15a1及びドレイン電極15a2が積層されている。そして、これらゲート電極15a3,ソース電極15a1及びドレイン電極15a2には電気配線が接続されている。ゲート電極15a3に接続された配線は信号線15cであり、図3(a)では左右方向に延在している。また、ソース電極15a1とドレイン電極15a2に接続された配線は出力線15dで、図3では上下方向に延在している。
次に、容量素子配線15bは、これに指等が近接したとき図示されていないグランド(例えば、表示装置の筐体や他の部位にある導電体)との間に電荷を蓄積するもので、この電荷の蓄積によって指等の近接、すなわち、入力を検知できる。そして、この容量素子配線15bには信号線15cが接続されている。このため、容量素子配線15bにおける電荷の蓄積は、信号線15cを通してトランジスタ15aのゲート電極15a3に入力され、その信号が出力線15dから出力される。
なお、検知素子15SUには、必要に応じ、電源線、リセット線、リセット信号のための第2トランジスタを加えることができる。なお、リセットとは容量素子配線15bに残存する電荷をゼロにする工程を意味する。
ところで、トランジスタ15aを構成するゲート電極15a3、ソース電極15a1、ドレイン電極15a2の各電極及びこれらの配線15c,15dは、そのバックライトモジュール側が光反射性を有するような材質で構成されている。バックライトモジュール500から液晶パネル300を透過してタッチパネル100に到達した光のうち、これら各電極15a1,15a2,15a3や配線15c,15dに入射した光を反射してバックライトモジュール500に戻すためである。一般にバックライトモジュール500には、発生した光を目的とする方向に出射するように、その反対側に光反射性部材が設けられている。そこで、この光反射性部材と前記光反射性の各電極15a1,15a2,15a3や配線15c,15dとは互いに向かい合っており、このため、発生した光源光はこの両者の間で何度も反射し、この結果、実質的にすべての光が画面表示に利用されるから、光利用効率を改善することができるのである。
光反射性の各電極15a1,15a2,15a3や配線15c,15dは単層構造の光反射性金属膜で構成することもできるが、多層構造の光反射膜で構成することも可能である。
単層構造の光反射性金属膜としては、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から成る金属薄膜を例示できる。アルミニウム合金としては、モリブデンやチタン等の高融点金属、ネオジム等の希土類、あるいはケイ素を少量含むアルミニウム合金が採用できる。反射率の観点からネオジムを0.2~3質量%含むアルミニウム合金が好ましい。ネオジムが0.2質量%未満では、アルミニウムの結晶が粗大化あるいはヒロック形成のため光反射率が低下しやすい。また、ネオジムが3質量%を超えた場合にも光反射率が低下する傾向となる。これに対し、ネオジムが0.2質量%以上3質量%以下の範囲にて、高い反射率を安定して再現しやすいのである。また、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から成る金属薄膜の上をチタン、モリブデンなどの高融点金属やこれらの窒化物で覆って、二層構成の光反射膜としてもよい。
また、単層構造の光反射性金属膜として、銀あるいは銀合金の金属薄膜を使用することもできる。ところで、銀薄膜あるいは銀合金薄膜は、ガラス基板や樹脂に対する密着力がほとんどないから、これを改善するため、銀あるいは銀合金の金属薄膜を採用する場合には、この銀あるいは銀合金の金属薄膜を中間層として、その両側に導電性酸化物の薄膜を配置した三層構造とすることが望ましい。導電性酸化物の薄膜としては、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化アンチモン、酸化ガリウム等を好ましく使用することができる。なお、これら導電性酸化物の配合を調整することで、酸などエッチャントへの溶解性や耐酸性を調整することができる。例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化錫の3種を含む複合酸化物の系では、酸化インジウムに対し、酸化亜鉛量を増やし、酸化錫量を減らすことで酸などエッチャントへの溶解性を高くすることができる。逆に酸化錫量を増やすことで耐酸性を向上させることが可能である。この実施形態では、ゲート電極15a3、ソース電極15a1、ドレイン電極15a2の各電極及びこれらの配線15c,15dのいずれもが、銀あるいは銀合金の金属薄膜を中間層として、その両側に導電性酸化物の薄膜を配置した三層構造とされている。例えば、信号線15cは、銀あるいは銀合金の金属薄膜15c1の両側に導電性酸化物の薄膜15c2,15c3を積層している。ゲート電極15a3、ソース電極15a1、ドレイン電極15a2の各電極及び出力線15dについても同様である。
<タッチパネル側BM14a>
タッチパネル側BM14aは、図3(a)及び図4に示すように、トランジスタ15a、容量素子配線15b及び信号線15cと出力線15dの上に配置されている。すなわち、タッチパネル側BM14aは、これを構成する行方向に伸びる直線と列方向に伸びる直線とによって、トランジスタ15aと容量素子配線15bとから成る検知素子15SUと、その配線15c,15dの両方を、画面観察者から隠す位置に配置されている。なお、図3(a)には、タッチパネル側BM14aの縁を破線14axで示している。また、タッチパネル側BM14aの位置及び形状を図3(b)に図示しているが、これら図3(a)と図3(b)とが互いに対応する位置関係にあることは明らかと考える。このタッチパネル側BM14aは可視光を吸収する黒色を有しており、このため、タッチパネル側BM14aに入射した光はタッチパネル側BM14aに吸収される。
タッチパネル側BM14aは、図3(a)及び図4に示すように、トランジスタ15a、容量素子配線15b及び信号線15cと出力線15dの上に配置されている。すなわち、タッチパネル側BM14aは、これを構成する行方向に伸びる直線と列方向に伸びる直線とによって、トランジスタ15aと容量素子配線15bとから成る検知素子15SUと、その配線15c,15dの両方を、画面観察者から隠す位置に配置されている。なお、図3(a)には、タッチパネル側BM14aの縁を破線14axで示している。また、タッチパネル側BM14aの位置及び形状を図3(b)に図示しているが、これら図3(a)と図3(b)とが互いに対応する位置関係にあることは明らかと考える。このタッチパネル側BM14aは可視光を吸収する黒色を有しており、このため、タッチパネル側BM14aに入射した光はタッチパネル側BM14aに吸収される。
なお、後述するように、このタッチパネル側BM14aを構成する線は液晶パネル300のブラックマトリクス32aを構成する線よりも太い線で構成されている。このため、表示画面を正面から観察したときには、液晶パネル300のブラックマトリクス32aは、タッチパネル側BM14aの内部に位置し、その背後に隠れてはみ出すことがない。このため、表示画面を正面から観察したときには液晶パネル300のブラックマトリクス32aを観察することができない。もっとも、表示画面を斜め方向から観察した場合には、このタッチパネル側BM14aの端部から液晶パネル300のブラックマトリクス32aがはみ出して見える可能性がある。
ところで、このタッチパネル側BM14aのバックライトモジュール500側の面に光反射性マトリクス14xが積層されている。タッチパネル側BM14aに入射した光を反射してバックライトモジュール500に戻すことにより、光利用効率を改善するためである。なお、この光反射性マトリクス14xを構成する線は、タッチパネル側BM14aを構成する線よりも細い線から成ることが望ましい。表示画面を斜め方向から観察した場合にも、タッチパネル側BM14aの端部から光反射性マトリクス14xがはみ出して観察されることを防ぐためである。
タッチパネル側BM14aは、樹脂にカーボンブラックやチタンブラック等の可視光吸収機能を持つ黒色顔料を分散させて形成することができる。また、これら黒色顔料に加えて、青色顔料など有機顔料を添加してもよい。その光学濃度は0.5以上4未満の範囲内に設定することができる。また、その厚み方向に低効率や誘電率を変化させてもよい。
前述のように、容量素子配線15bに残存する電荷をゼロにするリセット用に第2トランジスタを用いる場合には、タッチセンシング後のリセット期間内にリセットを終了させる必要があるが、例えば、タッチパネル側BM14aの抵抗率を108Ωcm以上1013Ωcm未満とすることでリセット期間を短縮できる。
次に、光反射性マトリクス14xは単層構造又は多層構造の薄膜によって構成することができる。
なお、光反射性マトリクス14xの膜厚は例えば0.15~0.8μmでよい。0.15μm以上の膜厚に設定することで光反射性マトリクス14xを透過する光をなくすことができる。
単層構造の光反射性マトリクス14xとしては、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から成る金属薄膜を例示できる。アルミニウム合金としては、モリブデンやチタン等の高融点金属、ネオジム等の希土類、あるいはケイ素を少量含むアルミニウム合金が採用できる。反射率の観点からネオジムを0.2~3質量%含むアルミニウム合金が好ましい。ネオジムが0.2質量%未満では、アルミニウムの結晶が粗大化あるいはヒロック形成のため光反射率が低下しやすい。また、ネオジムが3質量%を超えた場合にも光反射率が低下する傾向となる。これに対し、ネオジムが0.2質量%以上3質量%以下の範囲にて、高い反射率を安定して再現しやすいのである。
また、単層構造の光反射性マトリクス14xとして、銀あるいは銀合金の金属薄膜を使用することもできる。また、このように銀あるいは銀合金の金属薄膜を採用する場合には、この銀あるいは銀合金の金属薄膜を中間層として、その両側に導電性酸化物の薄膜を配置した三層構造の光反射性マトリクス14xとすることが望ましい。導電性酸化物の薄膜としては、インジウム酸化物からなる第1の金属酸化物材料と、銀との固溶域を実質的に持たない金属元素の酸化物からなる第2の金属酸化物材料とを含有する混合酸化物を好ましく使用することができる。なお、銀との固溶域を実質的に持たない金属元素としては、例えば、チタン、ジルコニウム、タンタル、ニオブ、ハフニウム、セリウム、ビスマス、ゲルマニウム、ケイ素、クロムを例示できる。
また、これら薄膜は、タッチパネル側BM14aとの間に窒化チタン薄膜やチタン薄膜を介して積層することもできる。
<透過率調整層13>
透過率調整層13は、バックライトモジュール500で発生し、タッチパネル100のタッチパネル側BM14aの開口部(画素開口部)14bを透過した表示光をペーパーホワイトライクに散乱させて、視認性を向上させると共に、視野角を広げる役割を有する。また、併せて、透過率調整層13は、表示画面側から液晶表示装置Aに入射した周辺光を吸収又は散乱させることにより、この周辺光を正反射して生じた再反射光がノイズとなり、表示画面のコントラストを低下させることを防止する役割を有する。これらの役割を果たすため、透過率調整層13はカバーガラス11とタッチパネル側BM14aとの間に配置することが望ましい。より望ましくは、これらタッチパネル側BM14aと透過率調整層13が互いに接するように配置することである。この例では、透過率調整層13をタッチパネル側BM14aに接触させて配置している。
透過率調整層13は、バックライトモジュール500で発生し、タッチパネル100のタッチパネル側BM14aの開口部(画素開口部)14bを透過した表示光をペーパーホワイトライクに散乱させて、視認性を向上させると共に、視野角を広げる役割を有する。また、併せて、透過率調整層13は、表示画面側から液晶表示装置Aに入射した周辺光を吸収又は散乱させることにより、この周辺光を正反射して生じた再反射光がノイズとなり、表示画面のコントラストを低下させることを防止する役割を有する。これらの役割を果たすため、透過率調整層13はカバーガラス11とタッチパネル側BM14aとの間に配置することが望ましい。より望ましくは、これらタッチパネル側BM14aと透過率調整層13が互いに接するように配置することである。この例では、透過率調整層13をタッチパネル側BM14aに接触させて配置している。
液晶表示装置Aに入射した周辺光を吸収するため、この透過率調整層13の可視光に対する透過率は、70%以上99.7%以下の範囲とすることが好ましい。
画面観察者側から液晶表示装置Aへの周辺光が入射するとき、周辺光は透過率調整層13を1回、透過した後、液晶表示装置Aの内部の光反射性部材で反射されたのち、再度、透過率調整層13を通過して観察者側に出射される。このように、周辺光は透過率調整層13を2回通過することにより液晶表示装置Aから出射する。周辺光の反射光のうち外部に出射できるのは、入射光量に透過率調整層13の透過率の二乗を乗じた光量なので、透過率調整層13を有しない場合に比べて周辺光反射の出射光が格段に減衰する。
例えば、透過率調整層13の可視光透過率が70%であれば、内部の光反射性部材の反射率が実質的に49%になったことに相当する。
このような透過率調整層13は、入射した周辺光を吸収するカーボンブラックを樹脂に配合してタッチパネル側BM14a上に塗布することで形成することができる。樹脂固形分に対してカーボンブラックの添加量を0.2~8wt%として、0.1~1μmの膜厚に塗布形成することにより、透過率調整層13の可視光透過率を70%以上99.7%以下の範囲とすることが可能である。
なお、透過率調整層13にカーボンブラックを配合しない場合には、透過率調整層13とタッチパネル側BM14aとの界面での周辺光の反射光が黄色に着色して見えることがある。これに対し、透過率調整層13にカーボンブラックを配合したときには、その反射光に着色は見られない。
この透過率調整層13に使用でききる樹脂は、耐熱性など必要な信頼性を付与できるものであれば良い。アルカリ現像可能な感光性樹脂を用いてもよく、熱硬化樹脂を用いても良い。熱硬化性樹脂として、例えば、エポキシ基含有化合物又は樹脂、メチロール基、アルコキシメチル基あるいはアシロキシメチル基から選ばれる少なくも一つの基を有する樹脂とすることができる。
なお、カーボンブラックに加えて、入射した周辺光を散乱する透明微粒子を配合してもよい。このような透明微粒子としては、例えば、平均1次粒子径3~100nmで、光学的に等方性の微粒子を好ましく使用できる。例えば、酸化ケイ素微粒子等である。
また、これらカーボンブラックや透明微粒子に加えて、紫外線吸収剤や少量の青顔料を配合することもできる。
カーボンブラックを配合した樹脂を塗付して透過率調整層13を形成した場合には、その透過率調整層13の反射率は、波長が600nmを超えると高くなる。これに対し、少量の青顔料を配合して透過率調整層13を形成すると、波長600nm以上の長波長の光に対する反射率を低下させることができる。
また、透過率調整層13に配合する紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物が例示できる。
<カバーガラス11>
カバーガラス11としては、前述の透明基板16と同様の透明なシート材料を使用できる。例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、ポリエステルフィルムやポリイミドフィルム等のプラスチック基板である。その可視光の透過率は高いほどより好ましく、その比誘電率は低いことが望ましい。例えば、その比誘電率は8以下、さらには5以下であることが望ましい
(液晶パネル300)
液晶パネル300は、液晶層320を挟んで貼り合せたカラーフィルタ基板310と液晶駆動基板330とで構成され、バックライトモジュール500から出射した出射光の透過と不透過とを制御するものである。このカラーフィルタ基板310にはブラックマトリクス(以下「液晶パネル側ブラックマトリクス」又は「液晶パネル側BM」という)32aが設けられており、その開口部32bごとに出射光の透過と不透過とを制御できる。こうして出射光を透過する開口部32bと透過しない開口部32bとのコントラストにより、画面表示することが可能となる。
カバーガラス11としては、前述の透明基板16と同様の透明なシート材料を使用できる。例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、ポリエステルフィルムやポリイミドフィルム等のプラスチック基板である。その可視光の透過率は高いほどより好ましく、その比誘電率は低いことが望ましい。例えば、その比誘電率は8以下、さらには5以下であることが望ましい
(液晶パネル300)
液晶パネル300は、液晶層320を挟んで貼り合せたカラーフィルタ基板310と液晶駆動基板330とで構成され、バックライトモジュール500から出射した出射光の透過と不透過とを制御するものである。このカラーフィルタ基板310にはブラックマトリクス(以下「液晶パネル側ブラックマトリクス」又は「液晶パネル側BM」という)32aが設けられており、その開口部32bごとに出射光の透過と不透過とを制御できる。こうして出射光を透過する開口部32bと透過しない開口部32bとのコントラストにより、画面表示することが可能となる。
また、液晶パネル側BM32aの開口部32bには、その透過光を着色する着色フィルタが配置されている。着色フィルタは、その開口部32bによって色彩が異なり、この第1実施形態では、光の3原色を構成する赤色(レッド)、緑色(グリーン)及び青色(ブルー)の3色である。そして、これら3色の着色フィルタが配置した開口部32bを透過した着色光により、カラーの画面表示を行うことが可能となる。なお、着色フィルタは開口部32bに配置されていることから、以下、この開口部と着色フィルタのいずれについても同一の符号「32b」を付して説明することがある。
この開口部32bはタッチパネル100の画素開口部14bと同様に行列状に配列されており、液晶パネル側BM32aも、タッチパネル側BM14aと同様に、開口部32bを囲むように、行方向に伸びる直線と列方向に伸びる直線とで構成されている。
そして、液晶パネル側BM32aの開口部32bとタッチパネル100の画素開口部14bとは位置整合して配置されており、液晶パネル側BM32aとタッチパネル側BM14aと位置整合して配置されている。図5はこのような位置関係を示す説明用平面図であり、例えば、タッチパネル側BM14aと液晶パネル側BM32aとは同一位置に重なり合っている。また、タッチパネル100の画素開口部14b11と液晶パネル側BM32aの開口部32b11も互いに同一位置に重なり合っている。その他の画素開口部14b,32bも同様である。
もっとも、前述のように、タッチパネル側BM14aを構成する線は液晶パネル側BM32aを構成する線よりも太い線で構成されており、このため、表示画面を正面から観察したときには、液晶パネル側BM32aを観察することができない。表示画面を斜め方向から観察した場合には、液晶パネル32aがはみ出して見える可能性がある。
なお、カラーフィルタ基板310には、このほか、これら液晶パネル側BM32aと着色フィルタとを支持する透明基板31や偏向膜等を有している。
一方、液晶駆動基板330は、液晶層320を駆動して、出射光の透過と不透過とを制御するものである。
<カラーフィルタ基板310>
前述のように、カラーフィルタ基板310は液晶パネル300の一部を構成するもので、図1に記載のように、その透明基板31上に液晶パネル側BM32aと着色フィルタ32bを形成して構成されており、透明基板31のタッチデバイス側には、偏光膜31xが積層されている。
前述のように、カラーフィルタ基板310は液晶パネル300の一部を構成するもので、図1に記載のように、その透明基板31上に液晶パネル側BM32aと着色フィルタ32bを形成して構成されており、透明基板31のタッチデバイス側には、偏光膜31xが積層されている。
透明基板31は、タッチパネル100の透明基板16と同様でよい。例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、ポリエステルフィルムやポリイミドフィルム等のプラスチック基板等である。
また、液晶パネル側BM32aも、タッチパネル側BM14aと同様の材質で構成することができる。すなわち、樹脂にカーボンブラックやチタンブラック等の可視光吸収機能を持つ黒色顔料を分散させ、さらに必要に応じて青色顔料や黒色顔料等を添加して形成したものである。
また、タッチパネル側BM14aのバックライトモジュール500側の面には光反射性マトリクス14xを積層したように、液晶パネル側BM32aのバックライトモジュール500側の面には光反射性マトリクスを積層することができる。この光反射性マトリクスも、バックライトモジュール500で発生した光の利用効率の向上に寄与する。そして、この光反射性マトリクスは、これを構成する線が、液晶パネル側BM32aを構成する線よりも細い線から成ることが望ましいことも前記光反射性マトリクス14xと同様である。また、その材質も光反射性マトリクス14xと同様でよい。すなわち、アルミニウム、アルミニウム合金、銀又は銀合金等の単層構成の光反射性金属薄膜で構成することもできるし、多層構造の薄膜で構成することもできる。例えば、銀あるいは銀合金の金属薄膜を中間層として、その両側に導電性酸化物の薄膜を配置した三層構造の薄膜である。
次に、着色フィルタ32bは、液晶パネル側BM32aの開口部32bに配置され、この開口部32bを透過する光を着色するものである。
この例では、各着色フィルタは、図5において上下方向に延びる直線の形状を有しており、このため、それぞれの各着色フィルタは液晶パネル側BM32aと交差して、この交差位置で液晶パネル側BM32aに重なっているが、その開口部32bでは液晶パネル側BM32aに重なっていない。このため、図5において、上下方向(列方向)に並ぶ開口部32bは同一の色彩を有している。すなわち、開口部32b11,32b21,32b31,‥には赤色(レッド)の着色フィルタが配置されている。また、開口部32b12,32b22,32b32,‥には緑色(グリーン)の着色フィルタが配置されており、開口部32b13,32b23,32b33,‥には青色(ブルー)の着色フィルタが配置されている。
これら着色フィルタ32bは、アクリル等の透明感光性樹脂あるいはその前駆体に有機顔料を分散させて塗布した後、露光・現像して形成することができる。
赤色の着色フィルタ(赤色フィルタ)に適用できる赤色の有機顔料としては、例えば、C.I.Pigment Red 7、14、41、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、81:4、146、168、177、178、179、184、185、187、200、202、208、210、246、254、255、264、270、272、279等の赤色顔料を挙げることができる。赤色フィルタには、赤色顔料に加えて黄色顔料や橙色顔料を併用することもできる。
黄色顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、147、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、187、188、193、194、199、198、213、214等が挙げられる。
緑色の着色フィルタ(緑色フィルタ)に適用できる緑色の有機顔料としては、例えば、C.I.Pigment Green 7、10、36、37等の緑色顔料を挙げることができる。また、緑フィルタには、ハロゲン化亜鉛フタロシアニン緑色顔料やハロゲン化アルミニウムフタロシアニン緑色顔料を好適に用いることもできる。
緑色フィルタには、緑色顔料の他に、前述の黄色顔料を併用することもできる。
青色の着色フィルタ(青色フィルタ)に適用できる青色の有機顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64等の青色顔料を挙げることができる。
青色フィルタには、青色顔料の他に、紫色顔料を併用することもできる。紫色顔料としては、C.I.Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等が挙げられる。
これら有機顔料を分散させる透明感光性樹脂は、可視域の透過率が90%以上の透明樹脂であることがより好ましく、また、樹脂の前駆体を含むアルカリ可溶性の感光性樹脂であることがより好ましい。
この透明感光性樹脂としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂等が挙げられる。
また、透明樹脂の前駆体であるモノマーおよびオリゴマーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。
また、透明樹脂の前駆体であるモノマーおよびオリゴマーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。
<液晶駆動基板330>
前述のように、液晶駆動基板330は、液晶パネル300の一部を構成し、液晶層320を駆動して、出射光の透過と不透過とを制御するものである。このため、液晶層310を駆動する画素電極35と共通電極36とを有している。そして、このほか、液晶駆動基板330は、これら画素電極35と共通電極36とを支持する透明基板37や絶縁層を有している。
前述のように、液晶駆動基板330は、液晶パネル300の一部を構成し、液晶層320を駆動して、出射光の透過と不透過とを制御するものである。このため、液晶層310を駆動する画素電極35と共通電極36とを有している。そして、このほか、液晶駆動基板330は、これら画素電極35と共通電極36とを支持する透明基板37や絶縁層を有している。
すなわち、この第1実施形態では、液晶駆動基板330は、透明基板37上に絶縁層を介して共通電極36が積層され、さらに絶縁層を介して画素電極35が積層されている。なお、透明基板37のバックライトモジュール500側には偏光膜37xが積層されている。
画素電極35には薄膜トランジスタがそれぞれ少なくとも1個接合されており、この薄膜トランジスタを駆動することにより、画素電極35ごとに電圧を印加することができる。そして、このように画素電極35ごとに電圧を印加することにより、液晶層320を画素電極35ごとに駆動して画面表示することができる。
なお、この実施形態では、画素電極35と共通電極36間のフリンジ電界で駆動するFFS(フリンジフィールドスイッチング)方式で液晶層320を駆動しているが、液晶層320として、カラーフィルタ基板310と液晶駆動基板330との間の電界で駆動するVA(垂直配向)方式の液晶を使用する場合には、共通電極36の代わりに、カラーフィルタ基板310に共通電極を設けて、カラーフィルタ基板310のこの共通電極と液晶駆動基板330の画素電極35との間で電圧を印加することが望ましい。
なお、図6に、画素電極35に電圧を印加する回路の回路図を示す。この図に示すように一つの画素電極35は一つの薄膜トランジスタ35Tに電気的に接続されており、一つの薄膜トランジスタ35Tを制御することにより、一つの画素電極35を制御することができる。すなわち、画素電極35ごとに制御することが可能である。
そして、この回路では、ソース線35Sからの映像信号と、ゲート線35Gからの選択信号を受けて、画素電極35に液晶駆動電圧が印加され、液晶層20が駆動される。なお、図中、符号「35CS」は補助容量を示し、符号「35C」は補助容量線を示しているが、これら補助容量35CS及び補助容量線35cの形成は省いても良い。
(バックライトモジュール500)
バックライトモジュール500は、画面表示に使用する光を発生するデバイスである。
バックライトモジュール500は、画面表示に使用する光を発生するデバイスである。
図1に示すように、このバックライトモジュール500は複数の発光ユニット500αを配列して構成されており、発光ユニット500αの内部には複数の発光素子54が配列されている。
この発光ユニット500αの上には、2層の波長変換層52R,52Gと、発生した光を拡散する光制御層51とが積層されている。また、バックライトモジュール500は、これら各層51,52R,52G及び発光ユニット500αを支持するバックライトモジュール基板57を備えており、このバックライトモジュール基板57と発光ユニット500αとの間には、多層構造の絶縁層55が設けられて、この多層構造の絶縁層55の内部に回路配線が形成され、この回路配線が発光素子54に接続されている。また、このバックライトモジュール500には、発光ユニット500αと2層の波長変換層52R,52Gとの間に透明樹脂層53が設けられている。
ところで、このバックライトモジュール500の発光素子54は発光ユニット500αを単位として制御される。すなわち、発光ユニット500αを単位として点灯し、あるいは消灯する。また、その明るさも発光ユニット500αを単位として制御される。
このため、図7の発光ユニット500αの説明用断面図に示すように、これら発光ユニット500αと発光ユニット500αとの間の境界には、光を遮断する隔壁56が設けられている。このように発光ユニット500αと発光ユニット500αとの間に隔壁56が設けられているから、発光ユニット500αごとに制御して、この発光ユニット500αで発生した光が隣接する発光ユニット500αで発生した光と混合することがない。例えば、特定の発光ユニット500αで発光素子54を点灯させ、隣接する発光ユニット500αでは消灯させたとき、前記特定発光ユニット500αで発生した光源光が隔壁56を越えて出射することがない。
そこで、これら発光ユニット500αに対応する表示画面の領域を単位表示エリアとすると、その発光ユニット500αの光強度をコントロールする(ローカルディミング駆動)ことにより、これに対応する単位表示エリアの表示光の輝度をコントロールすることが可能である。
なお、前述のように発光ユニット500αの内部には複数の発光素子54が配列されており、単位表示エリアの内部には複数の画素(開口部)14b,32bが含まれている。例えば、図1を見ると、発光ユニット500α内で図示左右方向に並んだ発光素子54の数は3であるが、発光ユニット500αに対応する単位表示エリアで左右方向に並んだ画素(開口部)14b,32bの数は9である。発光ユニット500αに含まれる発光素子54の数や単位表示エリアに含まれる画素(開口部)14b,32bの数はこれに限られないが、発光ユニット500αに含まれる発光素子54の数は、単位表示エリアに含まれる画素(開口部)14b,32bの数より少なく構成することが望ましい。
なお、4Kと呼称される表示装置は、画素(開口部)14b,32bの数が画面の左右方向に11,520個あり、画面の上下方向に2,160個ある。したがって、4Kの表示装置には、11,520×2,160=約2,500万個の画素(開口部)14b,32bがある。そこで、12,288個の画素(開口部)14b,32bを1つの単位表示エリアに割り当てたとき、その単位表示エリアの数は2,500万個/12,288個≒2,0
00個である。すなわち、この場合には、表示画面を2,000の単位表示エリアに区分し、その単位表示エリアごとに後述する発光ユニット500αを割り当て、この発光ユニット500αの発光強度をコントロールすることにより、単位表示エリアごとに光源光の強度を変えることができる。必要な発光ユニットの数は2,000個である。
00個である。すなわち、この場合には、表示画面を2,000の単位表示エリアに区分し、その単位表示エリアごとに後述する発光ユニット500αを割り当て、この発光ユニット500αの発光強度をコントロールすることにより、単位表示エリアごとに光源光の強度を変えることができる。必要な発光ユニットの数は2,000個である。
また、仮に49,152個の画素(開口部)14b,32bを1つの単位表示エリアに割り当てたときには、その単位表示エリアの数は約500個である。そして、この場合には、約500個の発光ユニット500αをそれぞれの単位表示エリアに割り当てて、発光ユニット500αの発光強度をコントロールすることにより、単位表示エリアごとに光源光の強度をコントロールすることができる。
<バックライトモジュール基板57>
バックライトモジュール基板57は透明でもよいが、カラーフィルタ基板の透明基板31や液晶駆動基板の透明基板37と異なり、不透明なものであってもよい。例えば、このバックライトモジュール基板56は、サイファア基板であってよく、CMOS素子(トランジスタなど)を配設したシリコン基板であってもよい。また、このバックライトモジュール基板56として、バッファー層を介して結晶成長させたLEDによって各発光素子54が形成されたシリコン基板であってもよい。
バックライトモジュール基板57は透明でもよいが、カラーフィルタ基板の透明基板31や液晶駆動基板の透明基板37と異なり、不透明なものであってもよい。例えば、このバックライトモジュール基板56は、サイファア基板であってよく、CMOS素子(トランジスタなど)を配設したシリコン基板であってもよい。また、このバックライトモジュール基板56として、バッファー層を介して結晶成長させたLEDによって各発光素子54が形成されたシリコン基板であってもよい。
また、バックライトモジュール基板57の裏面には、放熱膜57xを設けることができる。放熱膜57xとしては、放熱性が良好な材料であれば特に限定されない。例えば、放熱膜57xはアルミニウムや銅で形成された薄膜で構成することができる。この薄膜は蒸着やスパッタリング法によって形成することが可能である。
<発光素子54>
発光素子54としては、LED(Light Emitting Diode)を好適に利用することができる。中でも、単色発光LEDを用いることがより好ましい。単色発光LEDとしては、青色LEDあるいは近紫外LEDが特に好ましい。
発光素子54としては、LED(Light Emitting Diode)を好適に利用することができる。中でも、単色発光LEDを用いることがより好ましい。単色発光LEDとしては、青色LEDあるいは近紫外LEDが特に好ましい。
LEDは、n型半導体とp型半導体とをpn接合して構成されたもので、その両側に電圧をかけると、n型半導体とp型半導体との境界面で電子と正孔とが再結合し、この再結合に伴って光を発生する発光素子である。そして、この発光する境界面を「活性層」あるいは「発光層」と呼ぶことがある。図7において、符号「54b1」及び「54b3」は前記両半導体を示し、符号「54b2」はその間の発光層を示している。
LEDには、n側電極とp側電極が同じ側にある水平型LEDと、LEDの厚み方向にn側電極とp側電極が異なる面(向かい合う平行な面)にある垂直型LEDとがあるが、この第1の実施形態では垂直型LEDを使用している。なお、後述する第5の実施形態は水平型LEDを使用した例である。なお、LEDには、40~200μmサイズのミニLEDチップや2~60μmサイズのマイクロLEDチップがあるが、そのいずれを用いても良い。
この発光素子54の実装は、低融点合金を用いたフリップチップ実装、異方性導電膜を用いた実装、あるいは金線などを用いたワイヤーボンディングなどであって良い。
この第1の実施形態においては、多層構造の前記絶縁層のうち最も上に位置する絶縁層55cの上には光反射性電極54aが配置されている。この光反射性電極54aは、一つの発光素子54に対して一つの光反射性電極54aが対応している。そして、前記発光素子54は、それぞれ、この光反射性電極54aに接続されている。この絶縁層55cを含む多層構造の絶縁層55には回路配線が形成されていることは前述のとおりである。そし
て、この回路配線は前記光反射性電極54aに電気的に接続されており、このため、発光素子54の半導体層54b1に電圧を印加することができる。
て、この回路配線は前記光反射性電極54aに電気的に接続されており、このため、発光素子54の半導体層54b1に電圧を印加することができる。
また、半導体層54b3の上には透明電極54cが設けられており、この透明電極54cはコンタクトホール54dを介して共通電極58に電気的に接続されている。共通電極58は、発光ユニット500αに含まれる発光素子54のすべてに電気的に接続されており、この共通電極58と前記光反射性電極54aとの間に電圧を印加して、透明電極54cと光反射性電極54aとの間の発光素子54に電圧を印加することにより、前記発光層54b2を発光させることができる。
なお、これら発光素子54の周囲には、光散乱性の透明粒子を分散して配置することが望ましい。この透明粒子により、発光素子54から横方向に出射2した光を屈折又は反射して、光の進行方向を液晶パネル300の方向に偏向させることができる。
図8に、バックライトモジュールの発光素子54の駆動回路の回路図を示す。図中、符号「54S」はソース線、「54G」はゲート線を示している。また、符号「54CS」は補助容量を示し、符号「54T1」は選択トランジスタを示し、「54T2」は駆動トランジスタを示している。このようにこの回路では、選択トランジスタ54T1と、電源線54VDから電流を発光素子54に供給する駆動トランジスタ54T2の2つのトランジスタを必要とする。
この回路においては、これにさらに可変抵抗器を組み入れて、この可変抵抗器の抵抗値を変化させることにより、発光素子54への電流の大きさを調整するアナログ調光方式をとることができる。このように発光素子54への電流の大きさを調整することにより、それぞれの発光素子54から発生する光源光の輝度をコントロールし、その結果、発光ユニット500αごとに光源光の輝度をコントロールすることができる。
また、発光素子54の点灯時間をコントロールすることにより、発光ユニット50aごとに光源光の輝度を調整するPWM(Pulse Width Modulation)の駆動方式を選択してもよい。
また、さらには、発光ユニット500αに含まれる複数の発光素子54の中から発光させる発光素子54を選択して、これら選択した発光素子54の光反射性電極54aに電圧を印加する駆動制御回路を発光ユニットに組み込んでも良い。こうして選択した一部の光反射性電極54aに電圧を印加することにより、発光ユニット500αごとに輝度をコントロールすることが可能である。
<隔壁56>
前述のように、隔壁56は、発光ユニット500αと発光ユニット500αとの間の境界に配置されて、光の透過を防止するものである。このため、隔壁56は光を吸収する黒色を有することができる。また、この隔壁56の表面を光反射性として、それぞれの発光ユニット500αから入射した光源光をその発光ユニット500αに向けて反射させることもできる。このように隔壁500αを光反射性とした場合には、光源光の光利用効率を一層高めることができる。
前述のように、隔壁56は、発光ユニット500αと発光ユニット500αとの間の境界に配置されて、光の透過を防止するものである。このため、隔壁56は光を吸収する黒色を有することができる。また、この隔壁56の表面を光反射性として、それぞれの発光ユニット500αから入射した光源光をその発光ユニット500αに向けて反射させることもできる。このように隔壁500αを光反射性とした場合には、光源光の光利用効率を一層高めることができる。
黒色の隔壁56は、例えば、カーボンブラックやチタンブラック等の黒色顔料を含む樹脂組成物で構成することができる。例えば、フォトレジストにこれら黒色顔料を配合して塗布し、露光・現像して隔壁56を形成することができる。また、黒色インキを印刷して隔壁56を形成してもよい。
また、光反射性の隔壁56は、樹脂製隔壁の表面に光反射性金属薄膜を付着させればよい。光反射性金属薄膜としては、タッチパネル100の光反射性マトリクス14xを構成する光反射性薄膜として説明したものを利用できる。例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金、あるいは銀又は銀合金である。また、多層構造の金属薄膜でもよい。
なお、この光反射性隔壁56に加えて、バックライトモジュール500の内部に光反射性部材を配置することにより、光源光の光利用効率を向上させることもできる。
波長変換層52R,52G
波長変換層52R,52Gは、発光素子54から発生した光源光を疑似白色光に変えるものである。前述のように、この実施形態では、発光素子54として、青色の発光ピークを持つ青色LEDを使用している。この青色LEDから発生した光源光は青色の単色光であるから、この光源光を利用してフルカラーの画面表示を行うためには、この青色光源光を疑似白色光に変換しなければならない。このため、青色光源光を赤色光に変換する波長変換層4Rと、緑色光に変換する波長変換層4Gが設けられている。
波長変換層52R,52Gは、発光素子54から発生した光源光を疑似白色光に変えるものである。前述のように、この実施形態では、発光素子54として、青色の発光ピークを持つ青色LEDを使用している。この青色LEDから発生した光源光は青色の単色光であるから、この光源光を利用してフルカラーの画面表示を行うためには、この青色光源光を疑似白色光に変換しなければならない。このため、青色光源光を赤色光に変換する波長変換層4Rと、緑色光に変換する波長変換層4Gが設けられている。
波長変換に用いる前記材料は、量子ドットと呼称され、量子閉じ込め効果を持つナノメートルサイズの半導体微粒子(以下、量子ドットと記載)と、希土類(レアアース)と呼ばれるEU(ユーロピウム)、Ce(セリウム)、Y(イットリウム)など賦活材を添加した複合酸化物や窒化物で代表される無機蛍光体(以下、蛍光体)とに区分できる。
蛍光体は、量子ドットと比べて平均粒径が0.5μmから30μmと大きいが、高温・高圧下での製造工程を経ることもあって耐熱・耐光性など信頼性が高い。
量子ドットの例としては、MgS、MgSe、MgTe、CaS、CaSe、CaTe、SrS、SrSe、SrTe、BaS、BaSe、BaTe、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、HgS、HgSe、及びHgTeのようなII-VI族半導体化合物、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaAs、GaP、GaN、GaSb、InN、InAs、InP、InSb、TiN、TiP、TiAs、及びTiSbのようなIIIV族半導体化合物、Si、Ge、及びPbのようなIV族半導体等を含有する半導体結晶の他、InGaPのような3元素以上を含んだ半導体化合物が挙げられる。量子ドットのサイズは、例えば、0.5nmから30nmの範囲内にあり、粒子サイズを大きくすることにより変換光が長波長側へシフトする。
波長変換層52R,52Gに適用できる赤変換粒子と緑変換粒子は、量子ドットまたは蛍光体から適宜選択できる。
赤変換粒子とは、青色の光を受けて赤色の波長に変換できる蛍光体あるいは量子ドットの粒子を指す。緑変換粒子は、青色の光を受けてそれぞれ緑色の光に変換できる蛍光体あるいは量子ドットの粒子を指す。
波長変換層は、複数種類の変換粒子を個別に含む複数種類の層が積層された構成を有していてもよい。この場合、発光素子54に近い方に、例えば、赤色など長波長の変換粒子を配置することがより好ましい。赤色より短波長の緑色光に変換する緑変換粒子は、赤変換粒子よりも発光素子54から遠い位置に配置することが好ましい。この実施形態においては、図1に図示のように、発光素子54に近い方に青色光源光を赤色光に変換する波長変換層4Rを配置し、遠い方に緑色光に変換する波長変換層4Gを配置している。
なお、波長変換層の配置はこれに限らず、平面視において、異なる変換粒子を含む複数種類の層が互いに離れてまたは互いに隣接して、配置されていてもよい。
また、赤変換粒子と緑変換粒子の両方の粒子を含む単一の波長変換層を設けることも可能である。
なお、発光素子53が近紫外発光する場合、波長変換層には、赤変換粒子、緑変換粒子、青変換粒子をそれぞれ含む赤色変換層、緑色変換層、青色変換層が設けられることが好ましい。この場合にも、短波長の光に変換する波長変換層は、発光素子53から遠い位置に配置することが好ましい。すなわち、発光素子53から、赤色変換層、緑色変換層、青色変換層の順である。
波長変換層52R,52Gは、波長変換粒子を耐熱性・耐光性に優れる樹脂に分散させた分散体として形成することができる。なお、これら波長変換粒子と樹脂に加えて、透明な光散乱粒子を配合することもできる。
分散体に用いる樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリノルボルネン樹脂、これらの変性樹脂、ハイブリッド樹脂などが挙げられる。
また、光散乱粒子としては、可視光の波長より粒子径が大きく、屈折率が前記樹脂の屈折率と異なり、また、光学的に等方性の粒子である。具体的には、平均粒径が1.0~3.0μmのシリカ粒子や、アクリル、スチレン、ウレタン、ナイロン、メラミン、ベンゾグアナミンなどの樹脂の粒子を例示できる。
これら樹脂、波長変換粒子及び光散乱粒子を、モノマーあるいは有機溶剤を用いて混合して液状の分散体を形成した後、印刷することにより波長変換層52R,52Gを形成することができる。また、スピンコーター、スリットコーター、カーテンコーター、インクジェットなどの装置で、前記分散体を塗布し硬化させることで波長変換層を形成することもできる。
なお、変換粒子として蛍光体を用いる場合、例えば、前記樹脂としてアルカリ可溶な感光性ポリマーレジストを使用し、このポリマーレジストに分散させた分散液(分散体)を塗布して、フォトリソグラフィの手法でパターン状の波長変換層を形成することも可能である。
<光制御層51>
光制御層51は、発光ユニット500αから出射する光の出射方向を広げるもので、例えばプリズムシートを使用できる。このプリズムシートは発光ユニット500αごとに配置してもよいし、図示のように、複数の発光ユニット500αを覆うように配置してもよい。
光制御層51は、発光ユニット500αから出射する光の出射方向を広げるもので、例えばプリズムシートを使用できる。このプリズムシートは発光ユニット500αごとに配置してもよいし、図示のように、複数の発光ユニット500αを覆うように配置してもよい。
このプリズムシートは、例えば、透明樹脂シートをエンボス加工して製造することができる。また、透明樹脂を射出成形して製造することもできる。透明樹脂としては屈折率の高い樹脂が望ましく、例えばアクリル樹脂が使用できる。
以上、第1の実施形態に係る液晶表示装置Aについて説明したが、この液晶表示装置Aは種々の応用が可能である。上述の各実施形態に係る表示装置が適用可能な電子機器としては、携帯電話、携帯型ゲーム機器、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、電子書籍、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤ等)、複写機、ファクシミリ、プリンター、プリンター複合機、自動販売機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、個人認証機器、光通信機器、ICカードなどの電子デバイス等が挙げられる。
[第2の実施の形態]
次に、図9を参照しながら、本発明の第2の実施形態を説明する。図9は本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置Bの説明用断面図である。
次に、図9を参照しながら、本発明の第2の実施形態を説明する。図9は本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置Bの説明用断面図である。
この液晶表示装置Bは、タッチパネル100の透過率調整層13とタッチパネル側BM14aとの間に光散乱層1yを配置したもので、その他は第1の実施形態に係る液晶表示装置Aと同様である。
前述のように、タッチパネル側BM14aは、表示画面側から入射した光を吸収して、その反射を防止する役割を有している。しかしながら、表示画面側から入射した光がタッチパネル側BM14aに吸収されず、その表面で正反射して、この正反射光が画面表示のコントラストを低下させることがある。光散乱層1yはこのような正反射を防止するものである。
また、発光素子54がLEDから成る場合には、このLEDから生じた光は直進性が強い。そこで、この光散乱層1yを配置することにより、LEDから生じて、前記開口部14b,32bを透過した光を散乱させ、表示画面の眩しさを抑制することができる。また、これに伴い、表示画面にモアレが生じることを防止できる。
光散乱層1yは、透明粒子を樹脂に配合して塗布液とし、タッチパネル側BM14aを覆ってこの塗布液を塗布することで形成することができる。このほか、分散助剤や紫外線吸収剤を配合してもよい。なお、後述するように、相溶性が低く、しかも、互いに屈折率の異なる2種の樹脂を使用して光散乱層1yを形成することもできる。
そこで、透明粒子を利用して光散乱層1yを構成する場合には、この光散乱層1yに適用する透明粒子として、可視光の波長より大きな粒子径の粒子を好ましく使用できる。光散乱の対象となる可視光の波長と同程度の粒子径を有する粒子では、その対象となる可視光の透過性が高く、光散乱が生じ難い。これに対し、可視光の波長より大きな粒子径の粒子を用いる場合、可視光の透過性が低下して、高い光散乱性を示すのである。
このような理由から、前記透明粒子としては、例えば、平均粒径が1.0~3.0μm透明粒子の粒子を好ましく用いることができる。また、前記分散助剤として、平均粒径が0.2μm前後、あるいは0.1μm以下の透明微粒子を配合することも可能である。
また、前記透明粒子は、光散乱層1yに含まれる前記樹脂とは屈折率が異なることが望ましい。屈折率の異なる透明粒子と樹脂との界面で光が反射又は屈折することにより、光の散乱が生じるからである。
また、前記透明粒子は光学的に等方性であることが望ましい。この光散乱層1yを透過する表示光の偏光面を回転させることなく維持させるためである。このような光学的に等方性の無機粒子としては、例えば、非晶質構造(アモルファス)のシリカ粒子を例示することができる。
また、有機物の粒子は一般に等方性であり、このような有機粒子には屈折率を含めて様々な性質を有する粒子が知られている。例えば、アクリル、スチレン、ウレタン、ナイロン、メラミン、ベンゾグアナミンなどの樹脂の粒子である。もちろん、これらの粒子を混合して用いることができる。
前記紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物が挙げられる。紫外線吸収剤は、フェノール水酸基を持つことが好ましい。フェノール水酸基を持たせることにより、熱処理時にアルコキシメチル基やメチロール基などを有する化合物と架橋が可能となる。架橋させることで、硬膜後の長期保管で紫外線吸収剤のブリードアウトを抑制し、信頼性を向上させることができる。紫外線吸収剤の添加量は、前記樹脂に対して、例えば、0.05~10質量%の範囲で配合することができる。
このように光散乱層1yは光の波長の長さより大きい透明粒子の分散体で構成されているから、その厚みは透明粒子の平均粒子径より厚いことが望ましい。例えば、1~50μm以下である。50μmより厚く形成することもできるが、50μmより厚くすることによる散乱性の向上は少ない。むしろ、厚く形成することによる工程負荷、例えば塗布・乾燥などの作業時間に無駄を発生しやすい。
なお、前述のように、相溶性が低く、しかも、互いに屈折率の異なる複数の樹脂を溶剤に溶解又は分散させて塗布液とし、この塗布液を塗布した後、これら樹脂を相分離させることにより、互いに屈折率の異なる海島構造の層を形成して、この層を光散乱層1yとすることも可能である。
第1の実施形態に係る前記液晶表示装置Aと同様に、この第2の実施形態に係る液晶表示装置Bも種々の電子機器に適用できることは明らかと思われる。
[第3の実施の形態]
次に、図10を参照しながら、本発明の第3の実施形態を説明する。図10は本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置Cの説明用断面図である。
次に、図10を参照しながら、本発明の第3の実施形態を説明する。図10は本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置Cの説明用断面図である。
この液晶表示装置Cは、液晶パネル300の透明基板31と液晶側BM32aとの間に光散乱層3yを配置したもので、その他は第1の実施形態に係る液晶表示装置Aと同様である。
この光散乱層3yも、第2実施形態に係る液晶表示装置Bにおける光散乱層1yと同様に、LEDから生じて、液晶側BM32aの開口部32bを透過した光を散乱させて眩しさを抑制し、またモアレを防止する機能を有する。また、光散乱層1yと同様に、透明粒子を樹脂に配合して塗布液を塗布することによって形成することができる。もっとも、光散乱層1yに比べて弱い光散乱機能を有するものであってよく、このため、光散乱層1yに含まれる透明粒子より粒径の小さいものを使用することができる。また、透明粒子の配合割合を少なくしてもよい。
第1,2の実施形態に係る前記液晶表示装置A,Bと同様に、この第3の実施形態に係る液晶表示装置Cも種々の電子機器に適用できることは明らかである。
[第4の実施の形態]
次に、図11を参照しながら、本発明の第4の実施形態を説明する。図11は本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置Dの説明用断面図である。
次に、図11を参照しながら、本発明の第4の実施形態を説明する。図11は本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置Dの説明用断面図である。
この液晶表示装置Dは、タッチパネル100の透過率調整層13とタッチパネル側BM14aとの間に光散乱層1yを配置すると共に、液晶パネル300の透明基板31と液晶側BM32aとの間に光散乱層3yを配置したもので、その他は第1の実施形態に係る液晶表示装置Aと同様である。
第1~3の実施形態に係る前記液晶表示装置A~Cと同様に、この第4の実施形態に係る液晶表示装置Dも種々の電子機器に適用できることは明らかである。
[第5の実施の形態]
次に、図12を参照しながら、本発明の第5の実施形態を説明する。図12は本発明の第5実施形態に係る液晶表示装置Eの説明用断面図である。
次に、図12を参照しながら、本発明の第5の実施形態を説明する。図12は本発明の第5実施形態に係る液晶表示装置Eの説明用断面図である。
この液晶表示装置Eは、タッチパネル100の透過率調整層13とタッチパネル側BM14aとの間に光散乱層1yを配置した点で第1の実施形態に係る液晶表示装置Aと異なるほか、液晶表示装置Aのバックライトモジュール500とは異なるバックライトモジュール600を用いている点で、液晶表示装置Aと異なっている。このバックライトモジュール600の発光ユニット600αを拡大して図13に示す。
バックライトモジュール600は、その発光ユニット600αとして、その内面が光反射性のケース69を複数配列して構成している。光反射性のこのケース69は金属で構成されているが、樹脂製ケースの内面に光反射性の薄膜を形成したものを使用することもできる。光反射性金属薄膜としては、タッチパネル100の光反射性マトリクス14xを構成する光反射性薄膜として説明したものを利用できる。例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金、あるいは銀又は銀合金である。また、多層構造の金属薄膜でもよい。
このケース69の内部には、発光素子として金線でワイヤーボンディングされた青色LED64が収容されている。図示のとおり、この青色LED64は、n側電極とp側電極が同じ側にある水平型LEDである。
そして、この青色LED64上部には、赤変換粒子と緑変換粒子の両者を分散させた波長変換層62RGが充填されている。このため、青色LED64から発生した青色光は、この波長変換層62RGを透過して疑似白色光に変換されて出射する。なお、波長変換層62RGには、赤変換粒子と緑変換粒子に加えて、光散乱性の透明粒子を配合してもよい。
なお、発光ユニット600αを構成する複数のケース69の上には、これら複数のケース69の全部を覆うように光制御層61が積層されている。この光制御層61はプリズムシートで構成されたものである。
第1~4の実施形態に係る前記液晶表示装置A~Dと同様に、この第4の実施形態に係る液晶表示装置Eも種々の電子機器に適用できることは明らかである。
A~E:タッチパネル付き液晶表示装置
100:タッチパネル
11:カバーガラス
12:接着剤層
13:透過率調整層
14a:タッチパネル側ブラックマトリクス(タッチパネル側BM) 14ax:タッチパネル側BMの縁
14b:タッチパネル側BMの開口部(画素開口部)
15:タッチデバイス
15a:トランジスタ 15a1:ソース電極 15a2:ドレイン電極 15a3:ゲート電極 15a4:ゲート絶縁膜 15a5:チャネル層
15b:容量素子配線
15c:信号線 15c1:銀あるいは銀合金の金属薄膜 15c2,15c3:電性酸化物の薄膜
15d:出力線
15e:透明基材
15SU:検知素子
16:透明基板
200:接着剤層
300:液晶パネル
310:カラーフィルタ基板
31:透明基板 31x:偏光膜
32a:液晶パネル側ブラックマトリクス(液晶パネル側BM)
320:液晶層
330:液晶駆動基板
35画素電極 35S:ソース線 35G:ゲート線 35CS:補助容量
35C:補助容量線
36:共通電極
37:透明基板 31x:偏光膜
400:接着剤層
500:バックライトモジュール 500α:発光ユニット
51:光制御層
52G,52R:波長変換層
53:透明樹脂層
54:発光素子
54a:光反射性電極
54b1:半導体 54b2:発光層 54b3:半導体
54c:透明電極
54d:コンタクトホール
54T1:選択トランジスタ 54T2:選択トランジスタ 54VD:電源線
54S:ソース線 54G:ゲート線 54CS:補助容量
55:多層構造の絶縁層 55a~55c:絶縁層
56:隔壁
57:バックライトモジュール基板 57x:放熱膜
58:共通電極
100:タッチパネル
11:カバーガラス
12:接着剤層
13:透過率調整層
14a:タッチパネル側ブラックマトリクス(タッチパネル側BM) 14ax:タッチパネル側BMの縁
14b:タッチパネル側BMの開口部(画素開口部)
15:タッチデバイス
15a:トランジスタ 15a1:ソース電極 15a2:ドレイン電極 15a3:ゲート電極 15a4:ゲート絶縁膜 15a5:チャネル層
15b:容量素子配線
15c:信号線 15c1:銀あるいは銀合金の金属薄膜 15c2,15c3:電性酸化物の薄膜
15d:出力線
15e:透明基材
15SU:検知素子
16:透明基板
200:接着剤層
300:液晶パネル
310:カラーフィルタ基板
31:透明基板 31x:偏光膜
32a:液晶パネル側ブラックマトリクス(液晶パネル側BM)
320:液晶層
330:液晶駆動基板
35画素電極 35S:ソース線 35G:ゲート線 35CS:補助容量
35C:補助容量線
36:共通電極
37:透明基板 31x:偏光膜
400:接着剤層
500:バックライトモジュール 500α:発光ユニット
51:光制御層
52G,52R:波長変換層
53:透明樹脂層
54:発光素子
54a:光反射性電極
54b1:半導体 54b2:発光層 54b3:半導体
54c:透明電極
54d:コンタクトホール
54T1:選択トランジスタ 54T2:選択トランジスタ 54VD:電源線
54S:ソース線 54G:ゲート線 54CS:補助容量
55:多層構造の絶縁層 55a~55c:絶縁層
56:隔壁
57:バックライトモジュール基板 57x:放熱膜
58:共通電極
Claims (6)
- タッチパネル、液晶パネル及びバックライトモジュールで構成され、バックライトモジュールから出射する出射光の透過と不透過とを液晶パネルで制御して画面表示すると共に、この表示画面にタッチすることにより入力することができるタッチパネル付き液晶表示装置において、
前記タッチパネルが、タッチデバイスとブラックマトリクス(以下、「タッチパネル側ブラックマトリクス」という)とを備えており、
前記タッチデバイスには、指等の接触または近接を検知する検知素子がマトリクス状に配列されており、かつ、これら検知素子の配線が設けられており、
前記タッチパネル側ブラックマトリクスは、前記検知素子とその配線とを画面観察者から隠す位置に配置されており、
前記液晶パネルは、液晶層を挟んで貼り合せたカラーフィルタ基板と液晶駆動基板とで構成され、前記カラーフィルタ基板には、表示画面の画素を区画するブラックマトリクス(以下「液晶パネル側ブラックマトリクス」という)が設けられて、その開口部を表示画素とすると共に、これら表示画素のそれぞれに、これを透過する光を着色する着色膜が設けられており、
前記タッチパネル側ブラックマトリクスと液晶パネル側ブラックマトリクスとが位置整合して配置されていることを特徴とするタッチパネル付き液晶表示装置。 - 前記配線のバックライトモジュール側が光反射性を有することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル付き液晶表示装置。
- 前記タッチパネル側ブラックマトリクスを構成する線が、前記液晶パネル側ブラックマトリクスを構成する線よりも太い線から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のタッチパネル付き液晶表示装置。
- 前記タッチパネル側ブラックマトリクスのバックライトモジュール側の面に光反射性マトリクスが積層されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のタッチパネル付き液晶表示装置。
- 前記光反射性マトリクスを構成する線が、前記タッチパネル側ブラックマトリクスを構成する線よりも細い線から成ることを特徴とする請求項4に記載のタッチパネル付き液晶表示装置。
- 前記液晶パネル側ブラックマトリクスのバックライトモジュール側の面に光反射性マトリクスが積層されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のタッチパネル付き液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021180354A JP2023068904A (ja) | 2021-11-04 | 2021-11-04 | タッチパネル付き液晶表示装置 |
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---|---|---|---|
JP2021180354A JP2023068904A (ja) | 2021-11-04 | 2021-11-04 | タッチパネル付き液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=86327899
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- 2021-11-04 JP JP2021180354A patent/JP2023068904A/ja active Pending
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