JP2022022099A - ワイヤハーネス - Google Patents
ワイヤハーネス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022022099A JP2022022099A JP2021087655A JP2021087655A JP2022022099A JP 2022022099 A JP2022022099 A JP 2022022099A JP 2021087655 A JP2021087655 A JP 2021087655A JP 2021087655 A JP2021087655 A JP 2021087655A JP 2022022099 A JP2022022099 A JP 2022022099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- route
- restricting member
- exterior member
- wire harness
- length direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
【課題】止水性の低下を抑制できるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス10は、電線部材20と、電線部材20の外周を覆う筒状の外装部材30と、外装部材30の外周のうち外装部材30の周方向の一部を覆うとともに外装部材30の長さ方向に沿って延びており、電線部材20が配索される経路を規制する経路規制部材40とを備える。経路規制部材40は、経路規制部材40の長さ方向と直交する方向に開口するとともに当該長さ方向の全体にわたって延びており、外装部材30が挿入可能に構成された挿入口44と、周方向において互いに反対側に位置し、挿入口44を形成する第1端部41及び第2端部42と、第1端部41及び第2端部42の少なくとも一方の内面から外装部材30に向かって突出して外装部材30の外面に接触する第1突出部45とを有している。【選択図】図2
Description
本開示は、ワイヤハーネスに関する。
従来、電線部材の外周を覆うコルゲートチューブと、コルゲートチューブの周方向の一部を覆うとともに、電線部材が配索される経路を規制する経路規制部材とを備えるワイヤハーネスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のワイヤハーネスにおけるコルゲートチューブは、長さ方向に沿って形成されたスリットを有している。経路規制部材は、コルゲートチューブの外周に沿って設けられた経路維持部材と、スリット内に設けられた取付部材とを備えている。取付部材は、スリットの内周側部分と、経路維持部材の外周側部分とにそれぞれ係止可能に構成されている。これらコルゲートチューブ、経路維持部材、及び取付部材がテープ巻きなどによって固定されることにより、電線部材の経路が規制されている。
ところで、特許文献1に記載のワイヤハーネスでは、取付部材が、コルゲートチューブのスリット内に設けられている。このため、取付部材とスリットとの間に隙間が生じるおそれがある。こうした隙間は、ワイヤハーネスの止水性を高める上では好ましくない。
本開示の目的は、止水性の低下を抑制できるワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、電線部材と、前記電線部材の外周を覆う筒状の外装部材と、前記外装部材の外周のうち前記外装部材の周方向の一部を覆うとともに前記外装部材の長さ方向に沿って延びており、前記電線部材が配索される経路を規制する経路規制部材と、を備え、前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに当該長さ方向の全体にわたって延びており、前記外装部材が挿入可能に構成された挿入口と、前記経路規制部材の周方向において互いに反対側に位置し、前記挿入口を形成する第1端部及び第2端部と、前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも一方の内面から前記外装部材に向かって突出して前記外装部材の外面に接触する突出部と、を有している。
本開示によれば、ワイヤハーネスの止水性の低下を抑制できる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、電線部材と、前記電線部材の外周を覆う筒状の外装部材と、前記外装部材の外周のうち前記外装部材の周方向の一部を覆うとともに前記外装部材の長さ方向に沿って延びており、前記電線部材が配索される経路を規制する経路規制部材と、を備え、前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに当該長さ方向の全体にわたって延びており、前記外装部材が挿入可能に構成された挿入口と、前記経路規制部材の周方向において互いに反対側に位置し、前記挿入口を形成する第1端部及び第2端部と、前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも一方の内面から前記外装部材に向かって突出して前記外装部材の外面に接触する突出部と、を有している。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、電線部材と、前記電線部材の外周を覆う筒状の外装部材と、前記外装部材の外周のうち前記外装部材の周方向の一部を覆うとともに前記外装部材の長さ方向に沿って延びており、前記電線部材が配索される経路を規制する経路規制部材と、を備え、前記経路規制部材は、前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに当該長さ方向の全体にわたって延びており、前記外装部材が挿入可能に構成された挿入口と、前記経路規制部材の周方向において互いに反対側に位置し、前記挿入口を形成する第1端部及び第2端部と、前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも一方の内面から前記外装部材に向かって突出して前記外装部材の外面に接触する突出部と、を有している。
同構成によれば、外装部材の外周に対して挿入口を通じて経路規制部材を後付けすることができる。経路規制部材は、第1端部及び第2端部の少なくとも一方の内面から突出して外装部材の外面に接触する突出部を有しているため、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離を抑制できる。このため、外装部材に覆われた電線部材の経路を規制する上で、例えば、経路規制部材を外装部材に対して取り付けるためのスリットなどを外装部材に形成する必要がなくなる。したがって、ワイヤハーネスの止水性の低下を抑制できる。
[2]前記突出部は、前記経路規制部材の長さ方向に延びていることが好ましい。
同構成によれば、経路規制部材の曲げ剛性を高めることができる。また、上記構成によれば、突出部が経路規制部材の長さ方向の広い範囲において外装部材の外面に接触する。このため、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離を広い範囲において抑制できる。
同構成によれば、経路規制部材の曲げ剛性を高めることができる。また、上記構成によれば、突出部が経路規制部材の長さ方向の広い範囲において外装部材の外面に接触する。このため、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離を広い範囲において抑制できる。
[3]前記突出部は、前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びていることが好ましい。
同構成によれば、突出部が経路規制部材の長さ方向の全体にわたって外装部材の外面に接触する。このため、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離を、経路規制部材の長さ方向の全体にわたって抑制できる。
同構成によれば、突出部が経路規制部材の長さ方向の全体にわたって外装部材の外面に接触する。このため、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離を、経路規制部材の長さ方向の全体にわたって抑制できる。
[4]前記突出部は、前記第1端部の内面と前記第2端部の内面とから突出していることが好ましい。
同構成によれば、経路規制部材の周方向における挿入口の両側に突出部が設けられているため、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離を一層抑制できる。
同構成によれば、経路規制部材の周方向における挿入口の両側に突出部が設けられているため、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離を一層抑制できる。
[5]前記突出部を第1突出部とするとき、前記経路規制部材は、前記第1端部と前記第2端部とを連結する連結部と、前記連結部の内面から前記外装部材に向かって突出して前記外装部材の外面に接触する第2突出部と、を有していることが好ましい。
同構成によれば、経路規制部材が第2突出部を有しているため、外装部材の外面には、第1突出部と第2突出部とが共に接触する。このため、外装部材に対する経路規制部材のがたつきを抑制できる。
[6]前記第2突出部は、前記経路規制部材の長さ方向に延びていることが好ましい。
同構成によれば、経路規制部材の曲げ剛性を高めることができる。また、上記構成によれば、第2突出部が経路規制部材の長さ方向の広い範囲において外装部材の外面に接触する。このため、外装部材に対する経路規制部材のがたつきを広い範囲において抑制できる。
同構成によれば、経路規制部材の曲げ剛性を高めることができる。また、上記構成によれば、第2突出部が経路規制部材の長さ方向の広い範囲において外装部材の外面に接触する。このため、外装部材に対する経路規制部材のがたつきを広い範囲において抑制できる。
[7]前記第2突出部は、前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びていることが好ましい。
同構成によれば、第2突出部が経路規制部材の長さ方向の全体にわたって外装部材の外面に接触する。このため、外装部材に対する経路規制部材のがたつきを、経路規制部材の長さ方向の全体にわたって抑制できる。
同構成によれば、第2突出部が経路規制部材の長さ方向の全体にわたって外装部材の外面に接触する。このため、外装部材に対する経路規制部材のがたつきを、経路規制部材の長さ方向の全体にわたって抑制できる。
[8]前記経路規制部は、前記連結部のうち前記第2突出部が設けられている部分の外面に設けられ、前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって前記第2突出部に沿って延びる溝部を有していることが好ましい。
同構成によれば、溝部が設けられていない場合と比較して、連結部における第2突出部が設けられている部分の厚さが小さくなる。このため、連結部が溝部を起点として外周側に変形しやすくなることで、挿入口が広がりやすくなる。これにより、挿入口を通じて外装部材を経路規制部材の内部に挿入しやすくなる。
[9]前記突出部は、前記第1端部の先端及び前記第2端部の先端の少なくとも一方の先端における内面から突出していることが好ましい。
同構成によれば、例えば、突出部が第1端部の先端や第2端部の先端から僅かに離れた位置の内面から突出している場合に比べて、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離をより抑制できる。
同構成によれば、例えば、突出部が第1端部の先端や第2端部の先端から僅かに離れた位置の内面から突出している場合に比べて、挿入口を通じた外装部材からの経路規制部材の脱離をより抑制できる。
[10]前記第1端部の先端及び前記第2端部の先端は、前記経路規制部材の長さ方向から見て、湾曲していることが好ましい。
同構成によれば、前記第1端部の先端及び前記第2端部の先端は、前記経路規制部材の長さ方向から見て、湾曲しているため、外装部材を経路規制部材の内部にスムーズに挿入することができるようになる。また、外装部材を経路規制部材の内部に挿入する際、外装部材が損傷し難くなる。
同構成によれば、前記第1端部の先端及び前記第2端部の先端は、前記経路規制部材の長さ方向から見て、湾曲しているため、外装部材を経路規制部材の内部にスムーズに挿入することができるようになる。また、外装部材を経路規制部材の内部に挿入する際、外装部材が損傷し難くなる。
[11]前記突出部は、前記経路規制部材の他の部位よりも柔らかい材料で構成されていることが好ましい。
同構成によれば、突出部は、経路規制部材の他の部位よりも柔らかい材料で構成されているため、突出部が外装部材と密着し易くなる。よって、外装部材からの経路規制部材の脱離をより抑制できる。
同構成によれば、突出部は、経路規制部材の他の部位よりも柔らかい材料で構成されているため、突出部が外装部材と密着し易くなる。よって、外装部材からの経路規制部材の脱離をより抑制できる。
[12]前記経路規制部材は、金属製であり、前記突出部は、折り曲げられてなることが好ましい。
同構成によれば、経路規制部材は、金属製であるため、例えば、車両の熱源に近い位置に配置された場合等に、外装部材の内部の温度、ひいては、電線部材の温度が上昇することを抑制できる。また、突出部は、折り曲げられてなるため、例えば、金属板材から容易に突出部を有した経路規制部材を製造することができる。
同構成によれば、経路規制部材は、金属製であるため、例えば、車両の熱源に近い位置に配置された場合等に、外装部材の内部の温度、ひいては、電線部材の温度が上昇することを抑制できる。また、突出部は、折り曲げられてなるため、例えば、金属板材から容易に突出部を有した経路規制部材を製造することができる。
[13]前記外装部材は、扁平形状をなすものであり、前記経路規制部材は、前記外装部材の外周の形状に沿う扁平形状をなすものであることが好ましい。
同構成によれば、外装部材及び経路規制部材が扁平形状をなすものにおいて、上記した効果を得ることができる。
同構成によれば、外装部材及び経路規制部材が扁平形状をなすものにおいて、上記した効果を得ることができる。
[14]前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向を第1方向とし、前記経路規制部材の長さ方向と前記第1方向とに直交する方向を第2方向としたときに、前記第1方向における前記経路規制部材の寸法は、前記第2方向における前記経路規制部材の寸法よりも長く、前記挿入口は、前記第1方向に開口していることが好ましい。
同構成によれば、挿入口は、第1方向に開口しているため、例えば、第2方向に開口している構成に比べて、第2方向における経路規制部材の寸法を短くできる。また、例えば、第2方向に開口している構成に比べて、挿入口を広げ易い構成となり、挿入口を通じて経路規制部材を外装部材に後付けし易くなる。
[15]前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向を第1方向とし、前記経路規制部材の長さ方向と前記第1方向とに直交する方向を第2方向としたときに、前記第1方向における前記経路規制部材の寸法は、前記第2方向における前記経路規制部材の寸法よりも長く、前記挿入口は、前記第2方向に開口していることが好ましい。
同構成によれば、挿入口は、第2方向に開口しているため、例えば、第1方向に開口している構成に比べて、第1方向における経路規制部材の寸法を短くできる。また、例えば、ワイヤハーネスが車両の床下等を通るように配索される場合等、挿入口の開口方向を反重力方向に設定することで、経路規制部材からの外装部材の落下を抑えて、好適にワイヤハーネスを配策することができる。
[16]前記外装部材は、可撓性を有し、前記外装部材の周方向の全体にわたって密閉されたコルゲートチューブであることが好ましい。
同構成によれば、電線部材の配索経路に応じて外装部材を変形させることができる。また、外装部材が周方向の全体にわたって密閉されているため、外装部材の止水性を高めることができる。したがって、ワイヤハーネスにおける配索性の向上と止水性の向上との両立を図ることができる。
同構成によれば、電線部材の配索経路に応じて外装部材を変形させることができる。また、外装部材が周方向の全体にわたって密閉されているため、外装部材の止水性を高めることができる。したがって、ワイヤハーネスにおける配索性の向上と止水性の向上との両立を図ることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本明細書における「直交」は厳密に直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね直交の場合も含まれる。
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本明細書における「直交」は厳密に直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね直交の場合も含まれる。
(ワイヤハーネス10の全体構成)
図1に示すワイヤハーネス10は、2個又は3個以上の電気機器を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vの前部に設置されたインバータ11と、そのインバータ11よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリ12とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの床下等を通るように配索される。例えば、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部が車両Vの床下等の車室外を通るように配索される。
図1に示すワイヤハーネス10は、2個又は3個以上の電気機器を電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド車や電気自動車等の車両Vの前部に設置されたインバータ11と、そのインバータ11よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリ12とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの床下等を通るように配索される。例えば、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部が車両Vの床下等の車室外を通るように配索される。
インバータ11は、車両走行の動力源となる図示しない車輪駆動用のモータと接続される。インバータ11は、高圧バッテリ12の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリ12は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
図1及び図2に示すように、ワイヤハーネス10は、上記電気機器同士を電気的に接続する電線部材20と、電線部材20の外周を覆う筒状の外装部材30と、外装部材30の外周を覆うとともに電線部材20が配索される経路(以下、配索経路という)を規制する経路規制部材40とを備えている。電線部材20の両端部には、一対のコネクタC1,C2が取り付けられている。
(電線部材20の構成)
電線部材20は、1本又は複数本の電線21と、各電線21の外周を一括して覆う編組部材24とを有している。本実施形態の電線部材20は、2本の電線21を有している。電線部材20の一端部はコネクタC1を介してインバータ11と接続され、電線部材20の他端部はコネクタC2を介して高圧バッテリ12と接続されている。電線部材20は、例えば、車両の前後方向に延びるように長尺状に形成されている。電線21は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。電線21は、例えば、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよい。
電線部材20は、1本又は複数本の電線21と、各電線21の外周を一括して覆う編組部材24とを有している。本実施形態の電線部材20は、2本の電線21を有している。電線部材20の一端部はコネクタC1を介してインバータ11と接続され、電線部材20の他端部はコネクタC2を介して高圧バッテリ12と接続されている。電線部材20は、例えば、車両の前後方向に延びるように長尺状に形成されている。電線21は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。電線21は、例えば、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよい。
(電線21の構成)
図2に示すように、電線21は、導体よりなる芯線22と、芯線22の外周を被覆する絶縁被覆23とを有する被覆電線である。
図2に示すように、電線21は、導体よりなる芯線22と、芯線22の外周を被覆する絶縁被覆23とを有する被覆電線である。
(芯線22の構成)
芯線22としては、例えば、複数の金属素線をより合わせてなる撚線、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や、内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。また、芯線22として、例えば、撚線、柱状導体、筒状導体等の複数種類の導体を組み合わせたものを用いることもできる。柱状導体としては、例えば、単芯線やバスバなどを挙げることができる。本実施形態の芯線22は、撚線である。芯線22の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
芯線22としては、例えば、複数の金属素線をより合わせてなる撚線、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や、内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。また、芯線22として、例えば、撚線、柱状導体、筒状導体等の複数種類の導体を組み合わせたものを用いることもできる。柱状導体としては、例えば、単芯線やバスバなどを挙げることができる。本実施形態の芯線22は、撚線である。芯線22の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
芯線22の長さ方向、すなわち電線21の長さ方向に直交する平面によって芯線22を切断した断面形状(以下、横断面形状という)は、任意の形状にすることができる。芯線22の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状、扁平形状等に形成されている。本実施形態の芯線22の横断面形状は、円形状に形成されている。
本明細書における「扁平形状」には、例えば、長方形、長円形、楕円形などが含まれる。また、本明細書における「長方形」は、長辺と短辺を有するものであり、正方形を除いたものである。また、本明細書における「長方形」には、稜部を面取りした形状や、稜部を丸めた形状も含まれる。本明細書における「長円形」は、2つの略等しい長さの平行線と2つの半円形からなる形状である。
(絶縁被覆23の構成)
絶縁被覆23は、例えば、芯線22の外周面を全周にわたって被覆している。絶縁被覆23は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料からなる。絶縁被覆23の材料としては、例えば、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂を用いることができる。また、絶縁被覆23の材料としては、1種の材料を単独で用いてもよいし、2種以上の材料を適宜組み合わせて用いてもよい。
絶縁被覆23は、例えば、芯線22の外周面を全周にわたって被覆している。絶縁被覆23は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料からなる。絶縁被覆23の材料としては、例えば、架橋ポリエチレンや架橋ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を主成分とする合成樹脂を用いることができる。また、絶縁被覆23の材料としては、1種の材料を単独で用いてもよいし、2種以上の材料を適宜組み合わせて用いてもよい。
(編組部材24の構成)
編組部材24は、例えば、全体として各電線21の外周を一括して覆う筒状をなしている。編組部材24は、例えば、電線21の長さ方向の略全体にわたって各電線21の外周を覆うように設けられている。編組部材24としては、複数の金属素線が編成された編組線や、金属素線と樹脂素線とを組み合わせて編成された編組線を用いることができる。金属素線の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。樹脂素線としては、例えば、パラ系アラミド繊維等の絶縁性及び耐剪断性に優れた強化繊維を用いることができる。図示は省略するが、編組部材24は、例えば、各コネクタC1,C2などにおいてアース接続されている。
編組部材24は、例えば、全体として各電線21の外周を一括して覆う筒状をなしている。編組部材24は、例えば、電線21の長さ方向の略全体にわたって各電線21の外周を覆うように設けられている。編組部材24としては、複数の金属素線が編成された編組線や、金属素線と樹脂素線とを組み合わせて編成された編組線を用いることができる。金属素線の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。樹脂素線としては、例えば、パラ系アラミド繊維等の絶縁性及び耐剪断性に優れた強化繊維を用いることができる。図示は省略するが、編組部材24は、例えば、各コネクタC1,C2などにおいてアース接続されている。
(外装部材30の構成)
図3に示すように、外装部材30は、電線部材20の外周を周方向の全体にわたって覆う円筒状をなしている。外装部材30は、周方向の全体にわたって密閉されている。外装部材30は、例えば、電線部材20の長さ方向の一部の外周を被覆するように設けられている。本実施形態の外装部材30は、その長さ方向に沿って環状凸部31と環状凹部32とが交互に連なって設けられた蛇腹構造を有するコルゲートチューブである。外装部材30は、可撓性を有している。
図3に示すように、外装部材30は、電線部材20の外周を周方向の全体にわたって覆う円筒状をなしている。外装部材30は、周方向の全体にわたって密閉されている。外装部材30は、例えば、電線部材20の長さ方向の一部の外周を被覆するように設けられている。本実施形態の外装部材30は、その長さ方向に沿って環状凸部31と環状凹部32とが交互に連なって設けられた蛇腹構造を有するコルゲートチューブである。外装部材30は、可撓性を有している。
外装部材30の材料としては、例えば、導電性を有する樹脂材料や導電性を有しない樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
(経路規制部材40の構成)
図2及び図3に示すように、経路規制部材40は、外装部材30の外周面のうち外装部材30の周方向の一部を覆うとともに外装部材30の長さ方向に沿って延びている。なお、経路規制部材40は、外装部材30の外周の半分よりも大きい範囲を覆う。本実施形態の経路規制部材40は、例えば、電線部材20の配索経路のうち車両Vの床下等の外装部材30が直線状に延びる部分の外周に取り付けられている。
図2及び図3に示すように、経路規制部材40は、外装部材30の外周面のうち外装部材30の周方向の一部を覆うとともに外装部材30の長さ方向に沿って延びている。なお、経路規制部材40は、外装部材30の外周の半分よりも大きい範囲を覆う。本実施形態の経路規制部材40は、例えば、電線部材20の配索経路のうち車両Vの床下等の外装部材30が直線状に延びる部分の外周に取り付けられている。
経路規制部材40の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタールなどの合成樹脂を用いることができる。経路規制部材40は、例えば、押出成形や射出成形などの周知の製造方法によって製造することができる。
経路規制部材40は、経路規制部材40の長さ方向と直交する方向に開口する挿入口44と、挿入口44を形成する第1端部41及び第2端部42と、第1端部41及び第2端部42を連結する連結部43とを有している。言い換えると、経路規制部材40は、外装部材30の周方向の一部を覆うように形成された連結部43と、連結部43の両端部に設けられた第1端部41及び第2端部42と、第1端部41及び第2端部42によって形成される挿入口44とを有している。
第1端部41と第2端部42とは、経路規制部材40の周方向において互いに反対側に位置している。第1端部41と第2端部42とは、経路規制部材40の周方向において挿入口44を挟んで互いに離れている。
第1端部41、第2端部42、及び連結部43の横断面形状は、中心軸線Cを中心とする円弧状をなしている。したがって、経路規制部材40の横断面形状は、全体として略C字状をなしている。経路規制部材40の横断面形状は、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって同一である。
以下の説明では、経路規制部材40の中心軸線Cが延びる方向を単に「長さ方向」と称し、中心軸線Cを中心とする経路規制部材40の周方向を単に「周方向」と称する。
挿入口44は、長さ方向の全体にわたって延びている。挿入口44の開口幅、すなわち、第1端部41と第2端部42との最短距離は、外装部材30の外径よりも小さい。
挿入口44は、長さ方向の全体にわたって延びている。挿入口44の開口幅、すなわち、第1端部41と第2端部42との最短距離は、外装部材30の外径よりも小さい。
外装部材30を長さ方向に直交する方向から挿入口44に挿入することにより、経路規制部材40が弾性変形して挿入口44の開口幅が大きくなる。外装部材30が経路規制部材40の内部に移動すると、経路規制部材40が元の形状に戻るように弾性復帰する。これにより、上記開口幅が元の幅に戻るため、外装部材30に対して経路規制部材40が取り付けられる。なお、外装部材30が経路規制部材40の内部に挿入された状態で、上記開口幅は厳密に元の幅に戻るとは限らず、経路規制部材40が元の形状に戻ろうとする弾性変形が外装部材30に阻害されることで、開口幅は元の幅よりも僅かに大きな幅となることもある。また、外装部材30が経路規制部材40の内部に挿入された状態で、外装部材30が撓んだ状態となることにより、上記開口幅が元の幅に戻ることもある。すなわち、外装部材30が経路規制部材40の内部に挿入された状態での上記開口幅は、外装部材30や経路規制部材40の剛性や撓み易さ等に基づいた大きさとなる。なお、図2では、外装部材30が経路規制部材40の内部に挿入された状態での外装部材30や経路規制部材40の撓んだ状態を厳密に図示しておらず、外装部材30や経路規制部材40の状態を模式的に図示している。
以下の説明では、図4に示すように、長さ方向に直交する正面視において、中心軸線Cを通過する第1端部41の接線を接線T1とし、中心軸線Cを通過する第2端部42の接線を接線T2とする。また、上記正面視において、挿入口44の開口幅の二等分線であって、中心軸線Cを通過する軸線を軸線L1とし、軸線L1に直交するとともに中心軸線Cを通過する軸線を軸線L2とする。
本実施形態の外装部材30に対して経路規制部材40を取り付ける上では、挿入口44の開き角度θは、例えば、60°から120°の範囲内であることが好ましい。本実施形態の開き角度θは、90°である。本明細書における「開き角度θ」は、上記正面視において接線T1と接線T2とがなす角度である。
本実施形態の第1端部41及び第2端部42は、上記正面視において、経路規制部材40のうち、軸線L1が延びる方向において軸線L2よりも挿入口44に近付く側にそれぞれ位置する部分である。連結部43は、上記正面視において、経路規制部材40のうち、軸線L1が延びる方向において軸線L2よりも挿入口44から離れる側に位置する部分である。
図2~図4に示すように、経路規制部材40は、外装部材30に向かって突出して外装部材30の外面、より詳しくは、環状凸部31の外面に接触する一対の第1突出部45を有している。一対の第1突出部45の一方は、第1端部41の内面から突出している。一対の第1突出部45の他方は、第2端部42の内面から突出している。第1突出部45の横断面形状は、例えば、半円形状をなしている。各第1突出部45は、長さ方向に沿って経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって延びている。
各第1突出部45は、周方向において第1端部41の先端51及び第2端部42の先端52よりも挿入口44から離れた位置に設けられている。第1端部41の先端51及び第2端部42の先端52は、経路規制部材40の長さ方向から見て、湾曲している。言い換えると、第1端部41の先端51及び第2端部42の先端52の横断面形状は、湾曲形状とされている。詳しくは、第1端部41の先端51及び第2端部42の先端52の横断面形状は、半円形状をなしている。
経路規制部材40は、外装部材30に向かって突出するとともに外装部材30の外面、より詳しくは、環状凸部31の外面に接触する一対の第2突出部46を有している。各第2突出部46は、連結部43の内面から突出している。各第2突出部46は、周方向に互いに間隔をおいて設けられている。第2突出部46の横断面形状は、例えば、半円形状をなしている。第2突出部46は、長さ方向に沿って経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって延びている。
図4に示すように、第1端部41に設けられた第1突出部45と、一方の第2突出部46とは、経路規制部材40の径方向において対向している。より詳しくは、これら第1突出部45と第2突出部46とは、上記中心軸線Cを挟んで互いに反対側に位置している。また、第2端部42に設けられた第1突出部45と、他方の第2突出部46とは、上記径方向において対向している。より詳しくは、これら第1突出部45と第2突出部46とは、上記中心軸線Cを挟んで互いに反対側に位置している。
各第1突出部45における第1端部41の内面及び第2端部42の内面からの突出量と、各第2突出部46における連結部43の内面からの突出量とは、同一である。第1突出部45及び第2突出部46は、中心軸線Cを中心とする同一の仮想円VC上に位置している。図4に示す仮想円VCは、第1突出部45及び第2突出部46の突端同士を結ぶ円である。
本実施形態の経路規制部材40は、各第1突出部45及び各第2突出部46によって外装部材30の外面を押圧している。これにより、経路規制部材40が長さ方向において外装部材30に対して移動することが抑えられている。本実施形態では、各第1突出部45及び各第2突出部46によって外装部材30の外面を押圧すべく、上記仮想円VCの直径が外装部材30の直径よりも小さくされている。
図2に示すように、外装部材30の外面には各第1突出部45及び各第2突出部46が接触するため、第1端部41、第2端部42及び連結部43のそれぞれの内面と、外装部材30の外面との間には隙間が生じる。上記隙間は、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって生じている。
図3及び図4に示すように、経路規制部材40は、連結部43における各第2突出部46が設けられている部分の外面に設けられた一対の溝部47を有している。各溝部47は、第2突出部46に沿って、すなわち長さ方向に沿って経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって延びている。溝部47の横断面形状は、例えば、半円形状をなしている。
連結部43における溝部47が設けられている部分の厚さt1は、連結部43におけるその他の部分の厚さt2と略同一である。なお、厚さt1は、厚さt2よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のワイヤハーネス10によれば、外装部材30の外周に対して挿入口44を通じて経路規制部材40を後付けすることができる。経路規制部材40は、外装部材30の外面に接触する一対の第1突出部45を有しているため、挿入口44を通じた外装部材30からの経路規制部材40の脱離を抑制できる。このため、外装部材30に覆われた電線部材20の経路を規制する上で、例えば、経路規制部材40を外装部材30に対して取り付けるためのスリットなどを外装部材30に形成する必要がなくなる。
本実施形態のワイヤハーネス10によれば、外装部材30の外周に対して挿入口44を通じて経路規制部材40を後付けすることができる。経路規制部材40は、外装部材30の外面に接触する一対の第1突出部45を有しているため、挿入口44を通じた外装部材30からの経路規制部材40の脱離を抑制できる。このため、外装部材30に覆われた電線部材20の経路を規制する上で、例えば、経路規制部材40を外装部材30に対して取り付けるためのスリットなどを外装部材30に形成する必要がなくなる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)経路規制部材40は、第1端部41の内面及び第2端部42の内面からそれぞれ突出する一対の第1突出部45を有している。こうした構成によれば、上述した作用、すなわち外装部材30からの経路規制部材40の脱離を抑制できるとともに、スリットなどを外装部材30に形成する必要がなくなる作用を奏することから、ワイヤハーネス10の止水性の低下を抑制できる。
(1)経路規制部材40は、第1端部41の内面及び第2端部42の内面からそれぞれ突出する一対の第1突出部45を有している。こうした構成によれば、上述した作用、すなわち外装部材30からの経路規制部材40の脱離を抑制できるとともに、スリットなどを外装部材30に形成する必要がなくなる作用を奏することから、ワイヤハーネス10の止水性の低下を抑制できる。
(2)第1突出部45は、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって延びている。こうした構成によれば、経路規制部材40の曲げ剛性を高めることができる。また、第1突出部45が経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって外装部材30の外面に接触する。このため、挿入口44を通じた外装部材30からの経路規制部材40の脱離を、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって抑制できる。
(3)経路規制部材40は、連結部43の内面から突出する一対の第2突出部46を有している。こうした構成によれば、外装部材30の外面には、第1突出部45と第2突出部46とが共に接触する。このため、外装部材30に対する経路規制部材40のがたつきを抑制できる。
(4)第2突出部46は、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって延びている。こうした構成によれば、経路規制部材40の曲げ剛性を高めることができる。また、第2突出部46が経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって外装部材30の外面に接触する。このため、外装部材30に対する経路規制部材40のがたつきを、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって抑制できる。
(5)経路規制部材40の横断面形状は、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって同一である。こうした構成によれば、経路規制部材40の原料を長さ方向に押し出す押出成形機を用いることで、経路規制部材40を容易に製造することができる。また、単一の押出成形機を用いて、長さ方向の寸法が異なる複数種類の経路規制部材40を製造することができる。
(6)経路規制部材40は、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって第2突出部46に沿って延びる溝部47を有している。こうした構成によれば、溝部47が設けられていない場合と比較して、連結部43における第2突出部46が設けられている部分の厚さt1が小さくなる。このため、連結部43が溝部47を起点として外周側に変形しやすくなることで、挿入口44が広がりやすくなる。これにより、挿入口44を通じて外装部材30を経路規制部材40の内部に挿入しやすくなる。
(7)外装部材30は、コルゲートチューブである。こうした構成によれば、電線部材20の配索経路に応じて外装部材30を変形させることができる。また、外装部材30が周方向の全体にわたって密閉されているため、外装部材30の止水性を高めることができる。したがって、ワイヤハーネス10における配索性の向上と止水性の向上との両立を図ることができる。
(8)第1端部41の先端51及び第2端部42の先端52は、経路規制部材40の長さ方向から見て、湾曲しているため、外装部材30を経路規制部材40の内部にスムーズに挿入することができるようになる。また、外装部材30を経路規制部材40の内部に挿入する際、外装部材30が損傷し難くなる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・外装部材30は、コルゲートチューブの外面に金属材料を含む金属層が設けられるものであってもよい。こうした金属層は、例えば、めっき処理により設けることができる。金属層は、コルゲートチューブの環状凸部31及び環状凹部32の外面の全体に設けられていることが好ましい。金属層の最表面には、例えば、輻射率が小さいアルミニウムなどの金属材料を用いることが好ましい。こうした構成によれば、例えば、車両の熱源からの輻射によって外装部材30の内部の温度、ひいては、電線部材20の温度が上昇することを抑制できる。
・外装部材30は、外装部材30の長さ方向に延びるスリットを有するものであってもよい。この場合、スリットを外装部材30の長さ方向の全体にわたって塞ぐように、例えば、外装部材30の外周にテープ巻きを行うことにより、周方向の全体にわたって外装部材30を密閉すればよい。これにより、スリットを有する外装部材30の止水性の低下を抑制できる。
・溝部47の少なくとも一方は省略することができる。
・第1突出部45及び第2突出部46は、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって延びるものでなくてもよい。第1突出部45及び第2突出部46は、例えば、経路規制部材40の長さ方向の一部において延びるものであってもよいし、経路規制部材40の周方向の一部において延びるものであってもよい。また、第1突出部45及び第2突出部46は、例えば、半球状をなす突起であってもよい。
・第1突出部45及び第2突出部46は、経路規制部材40の長さ方向の全体にわたって延びるものでなくてもよい。第1突出部45及び第2突出部46は、例えば、経路規制部材40の長さ方向の一部において延びるものであってもよいし、経路規制部材40の周方向の一部において延びるものであってもよい。また、第1突出部45及び第2突出部46は、例えば、半球状をなす突起であってもよい。
・第1突出部45及び第2突出部46の数は、適宜変更できる。例えば、複数の第1突出部45が長さ方向、または周方向に互いに間隔をおいて設けられていてもよいし、複数の第2突出部46が長さ方向に互いに間隔をおいて設けられていてもよい。
・第1突出部45及び第2突出部46の位置は、適宜変更できる。例えば、各第1突出部45は、第1端部41及び第2端部42の先端から突出するものであってもよい。また、第1突出部45と第2突出部46とは、中心軸線Cを挟んで互いに反対側に位置していなくてもよい。
・第2突出部46は、省略することもできる。この場合、外装部材30の外面は、第1突出部45と、連結部43の内面とに接触する。
例えば、図6に示すように、経路規制部材40は、連結部43から突出する第2突出部46を有しておらず、連結部43の横断面形状が単なる円弧状とされたものに変更してもよい。この場合、外装部材30の外面は、各第1突出部45と、連結部43の内面48とに接触する。
例えば、図6に示すように、経路規制部材40は、連結部43から突出する第2突出部46を有しておらず、連結部43の横断面形状が単なる円弧状とされたものに変更してもよい。この場合、外装部材30の外面は、各第1突出部45と、連結部43の内面48とに接触する。
また、図6に示す経路規制部材40では、各第1突出部45は、第1端部41の先端51及び第2端部42の先端52における内面から突出している。この構成によれば、例えば、第1突出部45が第1端部41の先端51や第2端部42の先端52から僅かに離れた位置の内面から突出している上記実施形態に比べて、挿入口44を通じた外装部材30からの経路規制部材40の脱離をより抑制できる。
・図5に示すように、第1端部41は、横断面形状が中心軸線Cを中心とする円弧状をなす円弧部41aと、円弧部41aから屈曲して第2端部42に向かって延在する延在部41bとを有するものであってもよい。同様に、第2端部42は、横断面形状が中心軸線Cを中心とする円弧状をなす円弧部42aと、円弧部42aから屈曲して第1端部41に向かって延在する延在部42bとを有するものであってもよい。各延在部41b,42bは、軸線L2に沿って互いに近付くように延びている。本変更例における各第1突出部45は、各延在部41b,42bの先端の内面から突出している。各第1突出部45は、中心軸線Cに向かうほど経路規制部材40の径方向の外側に位置するように軸線L1に対して傾斜している。すなわち、第1突出部45同士は、中心軸線Cに向かうほど互いに離れるように傾斜している。これにより、外装部材30に対して経路規制部材40を取り付ける際に、各第1突出部45によって外装部材30が経路規制部材40の内部に案内されやすくなる。
・第1突出部45は、第1端部41と第2端部42とのどちらか一方の内面のみから突出するものであってもよい。この場合、第2突出部46は、中心軸線Cを挟んで第1突出部45とは反対側に位置することが好ましい。
・経路規制部材40は、鉄系又は銅系又はアルミニウム系などの金属材料からなるものであってもよい。この場合、挿入口44を広げることにより、経路規制部材40が塑性変形しないように、挿入口44の開き角度θや、経路規制部材40の厚さなどを調整すればよい。
例えば、図7に示すように、経路規制部材60は、金属製であり、第1突出部61は、折り曲げられてなるものとしてもよい。
詳述すると、経路規制部材60は、金属板材によって構成されている。経路規制部材60は、上記実施形態の経路規制部材40と同様に、経路規制部材60の長さ方向と直交する方向に開口する挿入口62と、挿入口62を形成する第1端部63及び第2端部64と、第1端部63及び第2端部64を連結する連結部65とを有する。言い換えると、経路規制部材60は、外装部材30の周方向の一部を覆うように形成された連結部65と、連結部65の両端部に設けられた第1端部63及び第2端部64と、第1端部63及び第2端部64によって形成される挿入口62とを有している。
詳述すると、経路規制部材60は、金属板材によって構成されている。経路規制部材60は、上記実施形態の経路規制部材40と同様に、経路規制部材60の長さ方向と直交する方向に開口する挿入口62と、挿入口62を形成する第1端部63及び第2端部64と、第1端部63及び第2端部64を連結する連結部65とを有する。言い換えると、経路規制部材60は、外装部材30の周方向の一部を覆うように形成された連結部65と、連結部65の両端部に設けられた第1端部63及び第2端部64と、第1端部63及び第2端部64によって形成される挿入口62とを有している。
経路規制部材60は、第1端部63及び第2端部64の内面から外装部材30に向かって突出して外装部材30の外面に接触する第1突出部61を有している。第1突出部61は、折り曲げられてなる。詳しくは、第1突出部61は、第1端部63の先端66及び第2端部64の先端67から折り返されつつ経路規制部材60の内側に丸め込まれてなる。
また、例えば、図8に示すように、第1突出部61は、第1端部63の先端66及び第2端部64の先端67から周方向に延びつつ経路規制部材60の内側に突出するように折り曲げられ、更に折り返されつつ外側に丸め込まれてなるものとしてもよい。
これらの構成によれば、経路規制部材60は、金属製であるため、例えば、車両の熱源に近い位置に配置された場合等に、外装部材30の内部の温度、ひいては、電線部材20の温度が上昇することを抑制できる。また、第1突出部61は、折り曲げられてなるため、例えば、金属板材から容易に第1突出部61を有した経路規制部材60を製造することができる。
・経路規制部材40の第1突出部45は、経路規制部材40の他の部位よりも柔らかい材料で構成されていてもよい。詳しくは、第1突出部45は、例えば、ロックウェル硬さにおいて、経路規制部材40の他の部位よりも柔らかい材料で構成されていてもよい。
例えば、図9に示すように、第1突出部45は、経路規制部材40の他の部位である第1端部41、第2端部42、及び連結部43よりも柔らかい材料で構成されていてもよい。具体的には、例えば、第1端部41、第2端部42、及び連結部43は、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタールなどの合成樹脂で構成され、第1突出部45は、エラストマーで構成されていてもよい。この場合も経路規制部材40は、押出成形や射出成形などの製造方法によって製造してもよい。
また、第1突出部45は、ゴムで構成されていてもよい。第1突出部45は、第1端部41、第2端部42、及び連結部43を有する成形品に対してインサート成形によって設けてもよい。第1突出部45は、第1端部41、第2端部42、及び連結部43を有する成形品に対して接着によって固定してもよい。
また、第1突出部45は、経路規制部材40の他の部位よりも柔らかい軟質の樹脂で構成されていてもよい。
このようにすると、第1突出部45は、経路規制部材40の他の部位よりも柔らかい材料で構成されているため、第1突出部45が外装部材30と密着し易くなる。よって、外装部材30からの経路規制部材40の脱離をより抑制できる。
このようにすると、第1突出部45は、経路規制部材40の他の部位よりも柔らかい材料で構成されているため、第1突出部45が外装部材30と密着し易くなる。よって、外装部材30からの経路規制部材40の脱離をより抑制できる。
・外装部材30は、横断面形状が扁平形状をなすものであってもよい。この場合、経路規制部材40は、外装部材30の外周の形状に沿う扁平形状をなすものであればよい。
例えば、図10に示すように、外装部材70及び経路規制部材80は扁平形状をなすものとしてもよい。この例の外装部材70は、外装部材70の長さ方向から見て、長方形のコルゲートチューブである。詳しくは、外装部材70は、外装部材70の長さ方向から見て、平行な一対の外装長手構成部71と、外装長手構成部71よりも短く形成されて一対の外装長手構成部71の端部同士をそれぞれ繋ぐ一対の外装短手構成部72とを有している。
例えば、図10に示すように、外装部材70及び経路規制部材80は扁平形状をなすものとしてもよい。この例の外装部材70は、外装部材70の長さ方向から見て、長方形のコルゲートチューブである。詳しくは、外装部材70は、外装部材70の長さ方向から見て、平行な一対の外装長手構成部71と、外装長手構成部71よりも短く形成されて一対の外装長手構成部71の端部同士をそれぞれ繋ぐ一対の外装短手構成部72とを有している。
経路規制部材80は、それぞれの外装長手構成部71に沿う一対の長手構成部81と、一対の長手構成部81の一方の端部同士を繋いで一方の外装短手構成部72に沿う短手構成部82とを有している。また、経路規制部材80は、一対の長手構成部81の他方の端部同士から互いに近づく方向に延びる第1端部83及び第2端部84と、第1端部83及び第2端部84によって形成される挿入口85とを有している。また、経路規制部材80は、第1端部83及び第2端部84の内面から外装部材70に向かって突出して外装部材70の外面に接触する第1突出部86を有している。
経路規制部材80の長さ方向と直交する方向を第1方向D1と定義する。経路規制部材80の長さ方向と第1方向D1とに直交する方向を第2方向D2と定義する。第1方向D1における経路規制部材80の寸法は、第2方向D2における経路規制部材80の寸法よりも長い。すなわち、一対の長手構成部81は、第1方向D1に沿って延びている。短手構成部82は、第2方向D2に沿って延びている。長手構成部81は、短手構成部82よりも長い。また、挿入口85は、第1方向D1に開口している。すなわち、挿入口85は、一対の長手構成部81同士の間において短手構成部82とは反対側に設けられている。
このようにしても、外装部材70の外周に対して挿入口85を通じて経路規制部材80を後付けすることができる。そして、外装部材70からの経路規制部材80の脱離を抑制できるとともに、スリットなどを外装部材70に形成する必要がなくなる作用を奏することから、ワイヤハーネス10の止水性の低下を抑制できる。
また、例えば、挿入口85が、第2方向D2に開口している構成に比べて、第2方向D2における経路規制部材80の寸法を短くできる。すなわち、挿入口が第2方向D2に開口している構成とした場合では、突出部が第2方向D2に沿って突出する構成となる。よって、第2方向D2における経路規制部材80の寸法が長くなるが、これを回避して、第2方向D2における経路規制部材80の寸法を短くできる。
また、例えば、挿入口85が、第2方向D2に開口している構成に比べて、長手構成部81を撓めて挿入口85を広げ易い構成となり、挿入口85を通じて経路規制部材80を外装部材70に後付けし易くなる。
また、例えば、図11に示すように、外装部材70及び経路規制部材90は扁平形状をなすものとしてもよい。
この例の経路規制部材90は、それぞれの外装短手構成部72に沿う一対の短手構成部91と、一対の短手構成部91の一方の端部同士を繋いで一方の外装長手構成部71に沿う長手構成部92とを有している。また、経路規制部材90は、一対の短手構成部91の他方の端部同士から互いに近づく方向に延びる第1端部93及び第2端部94と、第1端部93及び第2端部94によって形成される挿入口95とを有している。また、経路規制部材90は、第1端部93及び第2端部94の内面から外装部材70に向かって突出して外装部材70の外面に接触する第1突出部96を有している。
この例の経路規制部材90は、それぞれの外装短手構成部72に沿う一対の短手構成部91と、一対の短手構成部91の一方の端部同士を繋いで一方の外装長手構成部71に沿う長手構成部92とを有している。また、経路規制部材90は、一対の短手構成部91の他方の端部同士から互いに近づく方向に延びる第1端部93及び第2端部94と、第1端部93及び第2端部94によって形成される挿入口95とを有している。また、経路規制部材90は、第1端部93及び第2端部94の内面から外装部材70に向かって突出して外装部材70の外面に接触する第1突出部96を有している。
経路規制部材90の長さ方向と直交する方向を第1方向D1と定義する。経路規制部材90の長さ方向と第1方向D1とに直交する方向を第2方向D2と定義する。第1方向D1における経路規制部材90の寸法は、第2方向D2における経路規制部材90の寸法よりも長い。すなわち、長手構成部92は、第1方向D1に沿って延びている。一対の短手構成部91は、第2方向D2に沿って延びている。長手構成部92は、短手構成部91よりも長い。また、挿入口95は、第2方向D2に開口している。すなわち、挿入口95は、一対の短手構成部91同士の間において長手構成部92とは反対側に設けられている。
このようにしても、外装部材70の外周に対して挿入口95を通じて経路規制部材90を後付けすることができる。そして、外装部材70からの経路規制部材90の脱離を抑制できるとともに、スリットなどを外装部材70に形成する必要がなくなる作用を奏することから、ワイヤハーネス10の止水性の低下を抑制できる。
また、例えば、挿入口95が、第1方向D1に開口している構成に比べて、第1方向D1における経路規制部材90の寸法を短くできる。すなわち、挿入口が第1方向D1に開口している構成とした場合では、突出部が第1方向D1に沿って突出する構成となる。よって、第1方向D1における経路規制部材90の寸法が長くなるが、これを回避して、第1方向D1における経路規制部材90の寸法を短くできる。
また、例えば、ワイヤハーネス10が車両Vの床下等を通るように配索される場合等、挿入口95の開口方向を反重力方向に設定することで、経路規制部材90からの外装部材70の落下を抑えて、好適にワイヤハーネス10を配策することができる。
なお、図10及び図11に示す例では、外装部材70は、外装部材70の長さ方向から見て、長方形のコルゲートチューブであるとしたが、厳密に長方形でなくてもよく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね長方形のものであればよい。また、外装部材70は、横断面形状が扁平形状をなす他の形状のものとしてもよく、例えば、横断面形状が長円形状をなすものとしてもよい。また、もちろん、経路規制部材80,90は、外装部材の外周の形状に沿う扁平形状であれば他の形状のものとしてもよい。
また、図10及び図11に示す例では、電線部材20の電線21は、横断面形状が円形のものであるとしたが、横断面形状が扁平形状をなすものとしてもよい。このようにすると、例えば、外装部材70の内部における隙間を小さくすることが可能となる。また、もちろん、他の例においても、電線21は、横断面形状が扁平形状をなすものとしてもよい。
・経路規制部材40は、各第1突出部45及び各第2突出部46によって外装部材30の外面を押圧するとしたが、外装部材30の経路を規制できれば、例えば、外装部材30の外面を押圧しない構成としてもよい。
・電線部材20は、1本の電線21を有するものであってもよいし、3本以上の電線21を有するものであってもよい。
・電線部材20は、編組部材24を省略することもできる。
・電線部材20は、編組部材24を省略することもできる。
・ワイヤハーネス10は、外装部材30の長さ方向に互いに間隔をおいて設けられる複数の経路規制部材40を備えるものであってもよい。
・経路規制部材40は、車両Vの床下に設けられるものに限定されない。経路規制部材40は、電線部材20の配索経路のうち直線状に延びる部分であれば、例えば、車両Vの車室内に設けられるものであってもよい。
・経路規制部材40は、車両Vの床下に設けられるものに限定されない。経路規制部材40は、電線部材20の配索経路のうち直線状に延びる部分であれば、例えば、車両Vの車室内に設けられるものであってもよい。
10…ワイヤハーネス
20…電線部材
30…外装部材
40…経路規制部材
41…第1端部
42…第2端部
43…連結部
44…挿入口
45…第1突出部(突出部)
46…第2突出部
47…溝部
48…内面
51…第1端部の先端
52…第2端部の先端
60…経路規制部材
61…第1突出部(突出部)
62…挿入口
63…第1端部
64…第2端部
65…連結部
66…第1端部の先端
67…第2端部の先端
70…外装部材
71…外装長手構成部
72…外装短手構成部
80…経路規制部材
81…長手構成部
82…短手構成部
83…第1端部
84…第2端部
85…挿入口
86…第1突出部(突出部)
90…経路規制部材
91…短手構成部
92…長手構成部
93…第1端部
94…第2端部
95…挿入口
96…第1突出部(突出部)
D1 第1方向
D2 第2方向
20…電線部材
30…外装部材
40…経路規制部材
41…第1端部
42…第2端部
43…連結部
44…挿入口
45…第1突出部(突出部)
46…第2突出部
47…溝部
48…内面
51…第1端部の先端
52…第2端部の先端
60…経路規制部材
61…第1突出部(突出部)
62…挿入口
63…第1端部
64…第2端部
65…連結部
66…第1端部の先端
67…第2端部の先端
70…外装部材
71…外装長手構成部
72…外装短手構成部
80…経路規制部材
81…長手構成部
82…短手構成部
83…第1端部
84…第2端部
85…挿入口
86…第1突出部(突出部)
90…経路規制部材
91…短手構成部
92…長手構成部
93…第1端部
94…第2端部
95…挿入口
96…第1突出部(突出部)
D1 第1方向
D2 第2方向
Claims (16)
- 電線部材と、
前記電線部材の外周を覆う筒状の外装部材と、
前記外装部材の外周のうち前記外装部材の周方向の一部を覆うとともに前記外装部材の長さ方向に沿って延びており、前記電線部材が配索される経路を規制する経路規制部材と、を備え、
前記経路規制部材は、
前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向に開口するとともに当該長さ方向の全体にわたって延びており、前記外装部材が挿入可能に構成された挿入口と、
前記経路規制部材の周方向において互いに反対側に位置し、前記挿入口を形成する第1端部及び第2端部と、
前記第1端部及び前記第2端部の少なくとも一方の内面から前記外装部材に向かって突出して前記外装部材の外面に接触する突出部と、を有している、
ワイヤハーネス。 - 前記突出部は、前記経路規制部材の長さ方向に延びている、
請求項1に記載のワイヤハーネス。 - 前記突出部は、前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びている、
請求項2に記載のワイヤハーネス。 - 前記突出部は、前記第1端部の内面と前記第2端部の内面とから突出している、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。 - 前記突出部を第1突出部とするとき、
前記経路規制部材は、
前記第1端部と前記第2端部とを連結する連結部と、
前記連結部の内面から前記外装部材に向かって突出して前記外装部材の外面に接触する第2突出部と、を有している、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。 - 前記第2突出部は、前記経路規制部材の長さ方向に延びている、
請求項5に記載のワイヤハーネス。 - 前記第2突出部は、前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって延びている、
請求項6に記載のワイヤハーネス。 - 前記経路規制部は、前記連結部のうち前記第2突出部が設けられている部分の外面に設けられ、前記経路規制部材の長さ方向の全体にわたって前記第2突出部に沿って延びる溝部を有している、
請求項7に記載のワイヤハーネス。 - 前記突出部は、前記第1端部の先端及び前記第2端部の先端の少なくとも一方の先端における内面から突出している、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。 - 前記第1端部の先端及び前記第2端部の先端は、前記経路規制部材の長さ方向から見て、湾曲している、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。 - 前記突出部は、前記経路規制部材の他の部位よりも柔らかい材料で構成されている、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。 - 前記経路規制部材は、金属製であり、
前記突出部は、折り曲げられてなる、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。 - 前記外装部材は、扁平形状をなすものであり、
前記経路規制部材は、前記外装部材の外周の形状に沿う扁平形状をなすものである、
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。 - 前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向を第1方向とし、前記経路規制部材の長さ方向と前記第1方向とに直交する方向を第2方向としたときに、
前記第1方向における前記経路規制部材の寸法は、前記第2方向における前記経路規制部材の寸法よりも長く、
前記挿入口は、前記第1方向に開口している、
請求項13に記載のワイヤハーネス。 - 前記経路規制部材の長さ方向と直交する方向を第1方向とし、前記経路規制部材の長さ方向と前記第1方向とに直交する方向を第2方向としたときに、
前記第1方向における前記経路規制部材の寸法は、前記第2方向における前記経路規制部材の寸法よりも長く、
前記挿入口は、前記第2方向に開口している、
請求項13に記載のワイヤハーネス。 - 前記外装部材は、可撓性を有し、前記外装部材の周方向の全体にわたって密閉されたコルゲートチューブである、
請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CN202180060862.1A CN116234725A (zh) | 2020-07-22 | 2021-07-05 | 线束 |
US18/017,136 US20240039258A1 (en) | 2020-07-22 | 2021-07-05 | Wire harness |
PCT/JP2021/025345 WO2022019100A1 (ja) | 2020-07-22 | 2021-07-05 | ワイヤハーネス |
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020125330 | 2020-07-22 | ||
JP2020125330 | 2020-07-22 | ||
JP2020168192 | 2020-10-05 | ||
JP2020168192 | 2020-10-05 | ||
JP2021021258 | 2021-02-12 | ||
JP2021021258 | 2021-02-12 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022022099A true JP2022022099A (ja) | 2022-02-03 |
Family
ID=80220760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021087655A Pending JP2022022099A (ja) | 2020-07-22 | 2021-05-25 | ワイヤハーネス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022022099A (ja) |
-
2021
- 2021-05-25 JP JP2021087655A patent/JP2022022099A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2023078924A (ja) | ワイヤハーネス | |
US10882473B2 (en) | Grommet and wire harness | |
CN112236331A (zh) | 线束 | |
US11763961B2 (en) | Wire harness | |
US11742107B2 (en) | Wire harness | |
WO2022019100A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2022074923A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2022022099A (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2022074905A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
US11967809B2 (en) | Wire harness | |
WO2022131046A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2022130963A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2024161958A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
US20230406240A1 (en) | Wire harness | |
US11912215B2 (en) | Wire harness | |
US20230166674A1 (en) | Wire harness | |
US11919459B2 (en) | Wire harness | |
US11919458B2 (en) | Wire harness | |
WO2023157735A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP7508983B2 (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2022074907A1 (ja) | 複合ワイヤハーネス | |
WO2022085692A1 (ja) | 経路規制部材付き電線、及びワイヤハーネス | |
JP2023079133A (ja) | ワイヤハーネス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230928 |