JP2022020947A - 水素精製システム並びにその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は電気化学デバイスにおける消費電力を低減する水素精製システムを提供する。【解決手段】本開示における水素精製システム100は、アノード4に供給された水素含有ガスよりも水素の純度が高い1次精製水素ガスをカソード5から排出する電気化学デバイス6と、電気化学デバイス6に電流を流す電源7と、1次精製水素ガスに含まれる不純物を吸着する複数の吸着器を備え、2次精製水素ガスと、不純物を含むオフガスとをそれぞれの出口から排出する吸着精製機構30と、を備え、オフガス組成推定手段41が推定したオフガスの水素濃度が水素含有ガスの水素濃度より低い場合は、オフガス経路切替手段16a,16bによって、オフガスを、オフガス排出経路15を経て外部へ排出する。【選択図】図1

Description

本開示は、水素含有ガスから高純度の精製水素ガスを精製する電気化学デバイスを備える水素精製システム並びにその運転方法に関する。
特許文献1は、水素含有ガスを生成する改質器と、水素含有ガスが水素含有ガス供給経路を介して供給され精製水素ガスを排出する電気化学デバイスと、電気化学デバイスから排出される精製水素ガスに含まれる不純物を吸着除去する吸着精製機構と、一端が吸着精製機構の不純物を含むオフガスの出口に接続され他端が水素含有ガス供給経路に合流する流路とを備えた構成を開示している。
特開2009-123431号公報
Journal of Power Sources 132 (2004) 92-98 Lee at al.
本開示は、電気化学デバイスにおける消費電力を低減する水素精製システム並びにその運転方法を提供する。
本開示における水素精製システムは、電気化学デバイスと、電源と、水素含有ガス供給経路と、吸着精製機構と、1次精製水素供給経路と、オフガス供給経路と、オフガス排出経路と、オフガス経路切替手段と、制御器と、を備える。
電気化学デバイスは、電解質膜、電解質膜の一方の面に配置されるアノードおよび電解質膜の他方の面に配置されるカソードにより電解質膜-電極接合体が構成され、アノードに水素含有ガスが供給されてアノードから電解質膜を介してカソードへ電流が流れることにより、アノードに供給された水素含有ガスよりも水素の純度が高い1次精製水素ガスをカソードから排出するように構成されている。
電源は、電気化学デバイスのアノードから電解質膜を介してカソードへ電流を流すように構成されている。
水素含有ガス供給経路は、電気化学デバイスのアノードに水素含有ガスを供給するように構成された経路である。
吸着精製機構は、1次精製水素ガスに含まれる不純物を吸着する吸着剤が充填された複数の吸着器を備える。それぞれの吸着器は、不純物を吸着剤に吸着させて1次精製水素ガスよりも水素の純度が高い2次精製水素ガスを得る精製工程と、2次精製水素ガスを利用して不純物を吸着剤から脱離させる再生工程とを繰り返す。
吸着精製機構は、少なくとも一つの吸着器が精製工程を実行しているときに他の少なくとも一つの吸着器が再生工程を実行するように、複数の吸着器が代わり番こに再生工程を
実行して、精製工程の吸着器から排出された2次精製水素ガスと、再生工程の吸着器から脱離させた不純物を含むオフガスとをそれぞれの出口から排出するように構成される。
1次精製水素供給経路は、電気化学デバイスのカソードから排出された1次精製水素ガスを吸着精製機構に供給するように構成された経路である。
オフガス供給経路は、一端が吸着精製機構のオフガス出口に接続され、他端が水素含有ガス供給経路に合流するように構成された経路である。
オフガス排出経路は、オフガス供給経路から分岐する経路であって、オフガスを排出する経路である。
オフガス経路切替手段は、オフガスの流出先を水素含有ガス供給経路とオフガス排出経路のうちのどちらか一方に切り替えるための切替手段である。
制御器は、オフガスの水素濃度が、水素含有ガスの水素濃度よりも低いと判断した場合は、オフガス経路切替手段によってオフガスをオフガス排出経路から排出させ、オフガスの水素濃度が、水素含有ガスの水素濃度以上と判断した場合は、オフガス経路切替手段によってオフガスを水素含有ガス供給経路に合流させる。
本開示における水素精製システムは、水素含有ガス供給経路に、水素含有ガスよりも水素濃度の低いオフガスが供給されず、電気化学デバイスのアノード入口に供給される水素濃度を向上することができる。そのため、電気化学デバイスにおける消費電力を低減する水素精製システム並びにその運転方法を提供することができる。
実施の形態1における水素精製システムの構成図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が精製工程初期で第2吸着器が再生工程初期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が精製工程中期で第2吸着器が再生工程中期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が精製工程末期で第2吸着器が再生工程末期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が再生工程初期で第2吸着器が精製工程初期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が再生工程中期で第2吸着器が精製工程中期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が再生工程末期で第2吸着器が精製工程末期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における再生工程の経過時間とオフガス中の不純物濃度の関係を示す特性図 実施の形態1における再生工程の経過時間と吸着剤温度の関係を示す特性図 実施の形態1におけるオフガス中の不純物濃度と吸着剤温度の関係を示す特性図 実施の形態1における水素精製システムの動作を示すフローチャート 実施の形態1におけるオフガス組成推定手段が吸着精製機構における再生工程の経過時間を基にオフガス中の不純物濃度を推定する場合についての水素精製システムの動作を示すフローチャート 実施の形態1におけるオフガス組成推定手段が吸着剤温度検出器で検出された吸着剤温度を基にオフガスの水素濃度を推定する場合についての水素精製システムの動作を示すフローチャート 実施の形態2における水素精製システムの構成図 実施の形態2における水素精製システムの第1吸着器が精製工程初期で第2吸着器が再生工程初期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が精製工程中期で第2吸着器が再生工程中期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が精製工程末期で第2吸着器が再生工程末期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が再生工程初期で第2吸着器が精製工程初期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が再生工程中期で第2吸着器が精製工程中期のときの状態を示す説明図 実施の形態1における水素精製システムの第1吸着器が再生工程末期で第2吸着器が精製工程末期のときの状態を示す説明図 実施の形態2における再生工程の経過時間と、アノードオフガス、オフガス、およびそれらが合流したガスにおける熱量の関係を示す特性図 実施の形態2における再生工程の経過時間と改質器温度の関係を示す特性図 実施の形態2におけるオフガス中の不純物濃度と改質器温度の関係を示す特性図 実施の形態2におけるオフガス組成推定手段が改質器温度検出器で検出された改質触媒の温度を基にオフガスの水素濃度を推定する場合についての水素精製システムの動作を示すフローチャート
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、水素含有ガスを生成する改質器と、水素含有ガスが水素含有ガス供給経路を介して供給され精製水素ガスを排出する電気化学デバイスと、電気化学デバイスから排出される精製水素ガスに含まれる不純物を吸着除去する吸着精製機構と、一端が吸着精製機構の不純物を含むオフガスの出口に接続され他端が水素含有ガス供給経路に合流する流路とを備えた水素精製システムが知られていた。
また、吸着精製機構としては、二つの吸着器が、それぞれ、不純物を吸着剤に吸着させる精製工程と、不純物を吸着剤から脱離させる再生工程とを交互に繰り返して、一方の吸着器が精製工程を実行しているときには他方の吸着器が再生工程を実行するように、二つの吸着器が精製工程と再生工程を互い違いに実行する吸着精製機構が知られていた。
その吸着精製機構においては、精製水素ガスの一部をパージガスとして再生工程の吸着器へ供給して、再生工程の吸着器の吸着剤に吸着していた不純物を脱離させ、その脱離した不純物を含むガスをオフガスとして吸着精製機構から排出するので、その際のオフガスの水素濃度は再生時間に応じて変動することが知られていた。
さらに、電気化学デバイスにおいては、アノード入口に供給する水素含有ガスの水素の濃度が低下すると、濃度損失によりアノードとカソードとの間に所定の電流を流すためにアノードとカソードとの間に印加する電圧が上昇し、消費電力が増大することが知られていた。
そうした状況下において、電気化学デバイスと、電気化学デバイスから排出される精製水素ガスに含まれる不純物を吸着除去する吸着精製機構を備えた水素精製システムにおい
て、吸着精製機構から排出されるオフガスの水素濃度が低い際に、オフガスが水素含有ガス供給経路を経て電気化学デバイスのアノード入口に供給されることによって、電気化学デバイスのアノード入口に供給される水素の濃度が低下し、消費電力が増大するという課題を見出し、その解決のために本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、電気化学デバイスにおける消費電力を低減する水素精製システム並びにその運転方法を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図13を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
図1に示すように、水素精製システム100は、ガス供給器1に接続された水素含有ガス供給経路2と、電気化学デバイス6と、電源7と、1次精製水素供給経路8と、吸着精製機構30と、2次精製水素排出経路13と、オフガス供給経路14と、オフガス経路切替手段16a,16bと、オフガス排出経路15と、制御器40と、を備える。
ガス供給器1は、所定の供給圧を有するガスインフラである。供給するガスは、水素濃度が10体積%~90体積%程度の水素含有ガスを用いる。
水素含有ガス供給経路2は、ガス供給器1から電気化学デバイス6のアノード4へ水素含有ガスを供給する経路である。
電気化学デバイス6は、電解質膜3と電解質膜3の一方の主面に配置されるアノード4と他方の主面に配置されるカソード5とで電解質膜-電極接合体を構成している。
電気化学デバイス6は、アノード4に水素含有ガスが供給されてアノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流が流れることによって、アノード4に供給された水素含有ガスよりも水素の純度が高い1次精製水素ガスをカソード5から排出するように構成されている。
電気化学デバイス6は、アノード4に水素含有ガスが供給されているときに、アノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流が流れると、アノード4において、水素含有ガスに含まれる水素が水素イオンと電子とに解離し、水素イオンが電解質膜3を透過してアノード4からカソード5に移動し、電子が電源7を通ってアノード4からカソード5に移動し、カソード5において、水素イオンと電子が結び付いて水素になることにより、1次精製水素ガスが得られる。
電源7は、電気化学デバイス6のアノード4の電位をカソード5の電位よりも高くすることで、アノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流を流す定電流型の直流電源である。電源7のプラス側出力端子はアノード4に電気的に接続され、電源7のマイナス側出力端子はカソード5に電気的に接続される。
1次精製水素供給経路8は、電気化学デバイス6のカソード5から吸着精製機構30の第1吸着器10aと第2吸着器10bに1次精製水素ガスを供給する経路である。
1次精製水素供給経路8の入口は、電気化学デバイス6のカソード5の出口に接続される。1次精製水素供給経路8は途中で二つの分岐経路に分岐している。1次精製水素供給経路8の一方の分岐経路の出口は第1吸着器10aの下端の出入口に接続され、1次精製水素供給経路8の他方の分岐経路の出口は第2吸着器10bの下端の出入口に接続されている。
吸着精製機構30は、第1吸着器10aに対して、1次精製水素経路切替手段9aと、再生出口弁11aと、吸着剤温度検出器12aと、を備え、第2吸着器10bに対して、1次精製水素経路切替手段9bと、再生出口弁11bと、吸着剤温度検出器12bと、を備える。
1次精製水素経路切替手段9aは、1次精製水素供給経路8における分岐点と第1吸着器10aとを接続する分岐経路を開放または閉鎖する電磁弁である。1次精製水素経路切替手段9bは、1次精製水素供給経路8における分岐点と第2吸着器10bとを接続する分岐経路を開放または閉鎖する電磁弁である。
1次精製水素経路切替手段9aが開放状態で1次精製水素経路切替手段9bが閉鎖状態の場合は、カソード5から排出される1次精製水素ガスは、第1吸着器10aと第2吸着器10bのうちで第1吸着器10aだけに供給される。
逆に、1次精製水素経路切替手段9aが閉鎖状態で1次精製水素経路切替手段9bが開放状態の場合は、カソード5から排出される1次精製水素ガスは、第1吸着器10aと第2吸着器10bのうちで第2吸着器10bだけに供給される。
吸着精製機構30によって1次精製水素ガスに含まれる不純物を除去する場合は、1次精製水素経路切替手段9a,9bの一方を開放状態にして他方を閉鎖状態にする。
第1吸着器10aと第2吸着器10bには、1次精製水素ガスに含まれる不純物を吸着する吸着剤が充填されている。この吸着剤は、所定の温度条件や圧力条件を満たした場合に不純物を物理吸着し易くなり、吸着剤を加熱したり吸着器内を減圧したりすると、それまでに吸着していた不純物を脱離し易くなる特性を有している。
本実施の形態における第1吸着器10aと第2吸着器10bに使用可能な吸着剤としては、不純物を吸着脱離できるものであれば、特に限定されないが、例えば、X型やA型のゼオライト、活性炭、多孔質シリカ、多孔質アルミナ及び金属有機構造体が、特に好適に使用できる。
再生出口弁11aは、1次精製水素供給経路8の1次精製水素経路切替手段9a側の分岐経路における1次精製水素経路切替手段9aと第1吸着器10aとの間とオフガス供給経路14における合流点とを接続するオフガスの経路を、開放または閉鎖する電磁弁である。
再生出口弁11bは、1次精製水素供給経路8の1次精製水素経路切替手段9b側の分岐経路における1次精製水素経路切替手段9bと第2吸着器10bとの間とオフガス供給経路14における合流点とを接続するオフガスの経路を、開放または閉鎖する電磁弁である。
再生出口弁11aは、カソード5から排出される1次精製水素ガスを第1吸着器10aだけに供給するために1次精製水素経路切替手段9aが開放状態のときは、閉鎖状態であり、カソード5から排出される1次精製水素ガスを第2吸着器10bだけに供給するために1次精製水素経路切替手段9aが閉鎖状態のときは、開放状態である。
再生出口弁11bは、カソード5から排出される1次精製水素ガスを第2吸着器10bだけに供給するために1次精製水素経路切替手段9bが開放状態のときは、閉鎖状態であり、カソード5から排出される1次精製水素ガスを第1吸着器10aだけに供給するために1次精製水素経路切替手段9bが閉鎖状態のときは、開放状態である。
吸着剤温度検出器12aは、第1吸着器10aの再生工程中の吸着剤の温度を検出できるように第1吸着器10aに取り付けられた熱電対である。吸着剤温度検出器12bは、第2吸着器10bの再生工程中の吸着剤の温度を検出できるように第2吸着器10bに取り付けられた熱電対である。
2次精製水素排出経路13は、吸着精製機構30の第1吸着器10aまたは第2吸着器10bの精製工程によって精製された2次精製水素ガスを排出する経路である。
2次精製水素排出経路13の出口は、外部の水素利用機器50に接続される。2次精製水素排出経路13は途中で二つの分岐経路が合流している。2次精製水素排出経路13の一方の分岐経路の入口は第1吸着器10aの上端の出入口に接続され、2次精製水素排出経路13の他方の分岐経路の入口は第2吸着器10bの上端の出入口に接続されている。
第1吸着器10aが精製工程を実行していて第2吸着器10bが再生工程を実行しているときには、第1吸着器10aから2次精製水素排出経路13における第1吸着器10a側の分岐経路に排出された2次精製水素ガスの一部が、2次精製水素排出経路13における第2吸着器10b側の分岐経路を通って第2吸着器10bに供給される。
第1吸着器10aが精製工程を実行していて第2吸着器10bが再生工程を実行しているときには、第1吸着器10aから第1吸着器10a側の2次精製水素排出経路13の分岐経路に排出された2次精製水素ガスの一部が、第2吸着器10b側の2次精製水素排出経路13の分岐経路を通って第2吸着器10bに供給される。
第1吸着器10aが再生工程を実行していて第2吸着器10bが精製工程を実行しているときには、第2吸着器10bから第2吸着器10b側の2次精製水素排出経路13の分岐経路に排出された2次精製水素ガスの一部が、第1吸着器10a側の2次精製水素排出経路13の分岐経路を通って第1吸着器10aに供給される。
オフガス供給経路14は、吸着精製機構30の第1吸着器10aまたは第2吸着器10bの再生工程によって排出されるオフガスを、水素含有ガス供給経路2を経て電気化学デバイス6のアノード4へ供給する経路である。
オフガス供給経路14の出口は、水素含有ガス供給経路2の途中に、オフガス供給経路14のオフガスが水素含有ガス供給経路2の水素含有ガスと合流できるように、接続される。オフガス供給経路14は途中で二つの分岐経路が合流している。
オフガス供給経路14の一方の分岐経路の入口は、1次精製水素供給経路8における1次精製水素経路切替手段9aと第1吸着器10aの下端の出入口との間の分岐経路の途中に接続され、オフガス供給経路14の他方の分岐経路の入口は、1次精製水素供給経路8
における1次精製水素経路切替手段9bと第2吸着器10bの下端の出入口との間の分岐経路の途中に接続される。
再生出口弁11aは、第1吸着器10a側の1次精製水素供給経路8の分岐経路とオフガス供給経路14における合流点とを接続する分岐経路を開放または閉鎖する電磁弁である。 再生出口弁11bは、第2吸着器10b側の1次精製水素供給経路8の分岐経路とオフガス供給経路14における合流点とを接続する分岐経路を開放または閉鎖する電磁弁である。
第1吸着器10aが精製工程を実行していて第2吸着器10bが再生工程を実行しているときには、1次精製水素経路切替手段9aは開放状態、1次精製水素経路切替手段9bは閉鎖状態、再生出口弁11aは閉鎖状態、再生出口弁11bは開放状態になっている。
第1吸着器10aが再生工程を実行していて第2吸着器10bが精製工程を実行しているときには、1次精製水素経路切替手段9aは閉鎖状態、1次精製水素経路切替手段9bは開放状態、再生出口弁11aは開放状態、再生出口弁11bは閉鎖状態になっている。
オフガス排出経路15は、オフガス供給経路14の途中から分岐する経路であって、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスを、水素精製システム100の外部へ排出する経路である。
オフガス経路切替手段16a,16bは、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスの流出先を、水素含有ガス供給経路2とオフガス排出経路15のうちのどちらか一方に切り替える切替手段である。
オフガス経路切替手段16aは、オフガス供給経路14から分岐したオフガス排出経路15を開放または閉鎖する電磁弁である。
オフガス経路切替手段16bは、オフガス供給経路14におけるオフガス排出経路15との分岐点よりも下流側の経路(オフガス供給経路14におけるオフガス排出経路15との分岐点と水素含有ガス供給経路2に合流する合流点との間のオフガス供給経路14)を開放または閉鎖する電磁弁である。
吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスを、オフガス排出経路15から外部に排出させずに、水素含有ガス供給経路2に流入させているときは、オフガス経路切替手段16aは閉鎖状態、オフガス経路切替手段16bは開放状態である。
吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスを、水素含有ガス供給経路2に流入させずに、オフガス排出経路15から外部に排出させているときは、オフガス経路切替手段16aは開放状態、オフガス経路切替手段16bは閉鎖状態である。
制御器40は、オフガス組成推定手段41を備える。制御器40は、1次精製水素経路切替手段9a,9bと、再生出口弁11a,11bと、オフガス経路切替手段16a,16bのそれぞれの弁の開閉状態を制御する。制御器40は、電源7を操作することで電気化学デバイス6に供給する電力を制御する。
オフガス組成推定手段41は、吸着精製機構30から排出されるオフガスの組成(水素の濃度)を推定する。
[1-2.動作]
以上のように構成された水素精製システム100について、以下その動作と作用を説明する。
まず、図1を参照しながら水素精製システム100における水素精製動作を説明する。
水素精製動作には、電気化学デバイス6による電気化学的精製動作と、吸着精製機構30による吸着精製動作がある。
電気化学デバイス6による電気化学的精製動作は、ガス供給器1から水素含有ガス供給経路2を介して電気化学デバイス6のアノード4に水素含有ガスが供給されて、電源7によってアノード4から電解質膜3を介してカソード5に電流が流れることによって、起こる。
このとき、アノード4において、水素含有ガスに含まれる水素が水素イオンと電子とに解離する(化1)の酸化反応が起こり、水素イオンが電解質膜3を透過してアノード4からカソードに移動し、電子が電源7を通ってアノード4からカソードに移動し、カソード5において、水素イオンと電子が結び付いて水素になる(化2)の還元反応が起こる。
Figure 2022020947000002
Figure 2022020947000003
(化1)および(化2)の反応によって、電気化学デバイス6において、カソード5から排出される精製水素ガスの水素濃度は、アノード4に供給される水素含有ガスの水素濃度よりも高められる。
カソード5から排出される精製水素ガスは、1次精製水素ガスとして、1次精製水素供給経路8を通流して、吸着精製機構30へと供給される。
このとき、電源7は、水素利用機器50側に必要とされる流量の精製水素ガスが得られるように制御器40から指示された電流量の電流が、アノード4から電解質膜3を介してカソード5に流れるように、アノード4の電位をカソード5の電位よりも高くする定電流型の直流電源であるので、電気化学デバイス6のアノード4に供給される水素含有ガスの水素濃度が低下すると、アノード4から電解質膜3を介してカソード5に流れ難くなるため、電源7がアノード4とカソード5との間に印加する電圧が高くなる。
アノード4に供給される水素含有ガスの水素濃度がPa(%)からPb(%)に変化した時の電圧の上昇値ΔE(V)は、気体定数R(J/K・mol)、温度T(K)、クーロン定数F(C/mol)を用いて(数1)で表すことができる。
Figure 2022020947000004
(数1)より、電気化学デバイス6のアノード4に供給される水素含有ガスの水素濃度が低くなるほど電圧が上昇することがわかる。
また、水素に含まれる不純物の濃度がQ(%)であるとき、水素濃度P(%)は、(数2)で表すことができる。
Figure 2022020947000005
なお、図1には図示していないが、電気化学デバイス6のアノード4に供給された水素含有ガスのうちで、アノード4から電解質膜3を介してカソード5に移動できなかった残りのガスは、アノード4の出口から排出され適切に処理される。
次に、吸着精製機構30における吸着精製動作について述べる。
1次精製水素ガスが、1次精製水素供給経路8を通流して、吸着精製機構30に供給されているときに、制御器40は、吸着精製機構30の第1状態と第2状態とを交互に繰り返す。本実施の形態では、第1状態を開始してから1分を経過すると、第2状態に切り替え、第2状態を開始してから1分を経過すると、第1状態に切り替える。
第1状態では、図2、図3、図4に示すように、制御器40は、1次精製水素経路切替手段9aを開放状態、1次精製水素経路切替手段9bを閉鎖状態、再生出口弁11aを閉鎖状態、再生出口弁11bを開放状態にして、第1吸着器10aにおいて精製工程を実行させて、第2吸着器10bにおいて再生工程を実行させる。
図2、図3、図4に示すように、第1状態のときは、1次精製水素ガスが、1次精製水素供給経路8から第1吸着器10a側の分岐経路に分岐して、第1吸着器10aの下端の出入口から第1吸着器10aに流入する。そして、第1吸着器10aに流入した1次精製水素ガスに含まれる不純物は、第1吸着器10aに充填された吸着剤に吸着される。
そして、第1吸着器10aの上端の出入口から第1吸着器10a側の2次精製水素排出経路13の分岐経路に排出された2次精製水素ガスの一部が、パージガスとして、第2吸着器10b側の2次精製水素排出経路13の分岐経路を通って第2吸着器10bの上端の出入口から第2吸着器10bに供給され、残りの2次精製水素ガスが2次精製水素排出経路13を通流して水素利用機器50に供給される。
第2吸着器10bの上端の出入口から第2吸着器10bに供給された2次精製水素ガス(パージガス)は、第2吸着器10bの吸着剤に吸着されていた不純物を吸着剤から脱離させて、不純物を含むオフガスを、第2吸着器10bの下端の出入口から第2吸着器10b側のオフガス供給経路14の分岐経路に排出する。
第2吸着器10b側のオフガス供給経路14の分岐経路に排出されたオフガスは、オフガス供給経路14を通流して、オフガス経路切替手段16aが開放状態で、オフガス経路切替手段16bが閉鎖状態であれば、図3に示すように、オフガス排出経路15から外部に排出され、オフガス経路切替手段16aが閉鎖状態で、オフガス経路切替手段16bが開放状態であれば、図2と図4に示すように、水素含有ガス供給経路2に流入する。
第2状態では、図5、図6、図7に示すように、制御器40は、1次精製水素経路切替手段9aを閉鎖状態、1次精製水素経路切替手段9bを開放状態、再生出口弁11aを開
放状態、再生出口弁11bを閉鎖状態にして、第2吸着器10bにおいて精製工程を実行させて、第1吸着器10aにおいて再生工程を実行させる。
図5、図6、図7に示すように、第2状態のときは、1次精製水素ガスが、1次精製水素供給経路8から第2吸着器10b側の分岐経路に分岐して、第2吸着器10bの下端の出入口から第2吸着器10bに流入する。そして、第2吸着器10bに流入した1次精製水素ガスに含まれる不純物は、第2吸着器10bに充填された吸着剤に吸着される。
そして、第2吸着器10bの上端の出入口から第2吸着器10b側の2次精製水素排出経路13の分岐経路に排出された2次精製水素ガスの一部が、パージガスとして、第1吸着器10a側の2次精製水素排出経路13の分岐経路を通って第1吸着器10aの上端の出入口から第1吸着器10aに供給され、残りの2次精製水素ガスが2次精製水素排出経路13を通流して水素利用機器50に供給される。
第1吸着器10aの上端の出入口から第1吸着器10aに供給された2次精製水素ガス(パージガス)は、第1吸着器10aの吸着剤に吸着されていた不純物を吸着剤から脱離させて、不純物を含むオフガスを、第1吸着器10aの下端の出入口から第1吸着器10a側のオフガス供給経路14の分岐経路に排出する。
第1吸着器10a側のオフガス供給経路14の分岐経路に排出されたオフガスは、オフガス供給経路14を通流して、オフガス経路切替手段16aが開放状態で、オフガス経路切替手段16bが閉鎖状態であれば、図6に示すように、オフガス排出経路15から外部に排出され、オフガス経路切替手段16aが閉鎖状態で、オフガス経路切替手段16bが開放状態であれば、図5と図7に示すように、水素含有ガス供給経路2に流入する。
以下、第1状態における精製工程と再生工程の動作について詳細に説明する。
精製工程においては、第1吸着器10a内で、1次精製水素ガスにおける水素以外の不純物が第1吸着器10aの吸着剤に吸着される。そして、1次精製水素ガスの不純物が除去された2次精製水素ガスが、第1吸着器10aから2次精製水素排出経路13に排出された後に、水素利用機器50に供給される。
一方、再生工程においては、吸着剤に吸着された不純物を圧力差によって脱離させるPSA(Pressure Swing Adsorption)方式の場合は、再生出口弁11bを開放して、第2吸着器10b内のガスを第2吸着器10bの下端の出入口から放出することによって、第2吸着器10b内を精製工程における運転圧力から減圧する。
その後、2次精製水素ガスの一部をパージガスとして第2吸着器10bの上端の出入口から第2吸着器10bに供給して、第2吸着器10bの吸着剤に吸着していた不純物を脱離させながらオフガスとして第2吸着器10bの下端の出入口から排出する。
次に、再生工程における吸着精製機構30から排出されるオフガスに含まれる不純物の濃度について説明する。
吸着剤は、吸着する不純物の分圧が高いほど吸着量が増加する。そのため、第2吸着器10b内に残留している1次精製水素ガスの圧力が減圧されることと、1次精製水素ガスよりも水素濃度が高い2次精製水素ガスがパージガスとして第2吸着器10b内に供給されることに伴い、第2吸着器10bの吸着剤に吸着している不純物の分圧が徐々に低下していくことで、徐々に第2吸着器10bの吸着剤からの不純物の脱離量が増加していく。
再生工程が進むと、第2吸着器10bの吸着剤に残留する不純物の量が減少していくことで、徐々に第2吸着器10bの吸着剤からの不純物の脱離量が減少する。以上より、オフガス中の不純物濃度は再生工程の初期から中期に向けては徐々に増加し、中期から末期に向けては徐々に減少していく。
次に、本実施の形態における吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度の推定方法について説明する。
まず、再生工程の運転時間を基にオフガス中の不純物濃度を推定する方法を、図8を参照しながら説明する。
図8は、予め取得した再生工程の経過時間と、オフガスに含まれる不純物濃度の関係を示している。
再生工程において、オフガス中の不純物濃度は、図8に示すように、第1吸着器10aと第2吸着器10bの精製工程と再生工程の切り替えのタイミングに合わせて周期的に変動する。
そのため、オフガス組成推定手段41は、精製工程から再生工程に切り替わった時刻から、再生工程が行われている時間を計測し、図8に示す予め取得した再生工程の経過時間とオフガスに含まれる不純物濃度の関係と、(数2)を用いて第1吸着器10aまたは第2吸着器10bのどちらかの再生工程を実行中の吸着器から排出されるオフガスの水素濃度を推定する。
次に、吸着剤温度検出器12a,12bで検出される、第1吸着器10aまたは第2吸着器10bのどちらか再生工程を実行中の吸着器における吸着剤の温度を基にオフガスの水素濃度を推定する方法を説明する。
第1吸着器10aと第2吸着器10bに充填された吸着剤に吸着していた不純物が脱離する反応は、吸熱反応であるため、図9に示すように、吸着剤からの不純物の脱離量が多くなるほど、吸着剤の温度は低下する。
図10は、図8と図9から再生工程におけるオフガス中の不純物濃度と吸着剤温度の関係性を示したものである。
例えば、オフガス組成推定手段41が、所定温度Tにおけるオフガス中の不純物濃度を推定する場合、吸着剤温度が減少傾向の際は、オフガス中の不純物濃度がQ2であると推定し、吸着剤温度が増加傾向の際は、オフガス中の不純物濃度がQ1であると推定し、(数2)を用いてオフガスの水素濃度を推定する。
次に、水素精製システム100の動作を、図11を用いてより詳細に説明する。
オフガス組成推定手段41が、吸着精製機構30から排出されているオフガスの水素濃度を推定する(S101)。
次に、制御器40は、推定したオフガスの水素濃度と、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度を比較して、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度より低いか否かを判断する(S102)。
S102において、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されてい
る水素含有ガスの水素濃度より低いと判断した場合は、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスが、水素含有ガス供給経路2に流入することなく、オフガス排出経路15を通流して外部に排出されるように、オフガス経路切替手段16aを開放状態にして、オフガス経路切替手段16bを閉鎖状態にする(S103)。
S102において、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度以上であると判断した場合は、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスが、オフガス排出経路15を通流して外部に排出されることなく、水素含有ガス供給経路2に流入するように、オフガス経路切替手段16aを閉鎖状態にして、オフガス経路切替手段16bを開放状態にする(S104)。
以上で、一連の動作を終了する。
次に、オフガス組成推定手段41が、吸着精製機構30の運転時間を基に吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度を推定する場合の動作を、図12を用いて、より詳細に説明する。
制御器40は、精製工程から再生工程に切り替えた時刻から、再生工程が行われている時間を計測する(S201)。
次に、オフガス組成推定手段41が、吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度を推定する(S202)。
次に、制御器40は、推定したオフガスの水素濃度と、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度を比較して、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度より低いか否かを判断する(S203)。
S203において、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度より低いと判断した場合は、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスが、水素含有ガス供給経路2に流入することなく、オフガス排出経路15を通流して外部に排出されるように、オフガス経路切替手段16aを開放状態にして、オフガス経路切替手段16bを閉鎖状態にする(S204)。
S203において、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度以上であると判断した場合は、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスが、オフガス排出経路15を通流して外部に排出されることなく、水素含有ガス供給経路2に流入するように、オフガス経路切替手段16aを閉鎖状態にして、オフガス経路切替手段16bを開放状態にする(S205)。
次に、オフガス組成推定手段41が、吸着剤温度検出器12a,12bで検出される吸着剤温度を基に吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度を推定する場合の動作を、図13を用いて、より詳細に説明する。
制御器40は、吸着剤温度検出器12a,12bにより、再生工程中の吸着剤の温度を検出する(S301)。
次に、オフガス組成推定手段41が、オフガス組成推定手段43が、吸着剤温度検出器12a,12bによって検出した再生工程を実行中の吸着剤の温度と、検出した温度の増減の傾向とを基に、吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度を推定する(S302)。
次に、制御器40は、推定したオフガスの水素濃度と、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度を比較して、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度より低いか否かを判断する(S303)。
S203において、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度より低いと判断した場合は、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスが、水素含有ガス供給経路2に流入することなく、オフガス排出経路15を通流して外部に排出されるように、オフガス経路切替手段16aを開放状態にして、オフガス経路切替手段16bを閉鎖状態にする(S304)。
S203において、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度以上であると判断した場合は、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスが、オフガス排出経路15を通流して外部に排出されることなく、水素含有ガス供給経路2に流入するように、オフガス経路切替手段16aを閉鎖状態にして、オフガス経路切替手段16bを開放状態にする(S305)。
以上のように、本実施の形態の水素精製システム100は、オフガス組成推定手段41が吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度を推定し、ガス供給器1から供給する水素含有ガスの水素濃度より低い際は、オフガスを、オフガス排出経路15を経て水素精製システム100外へ排出することができる。
[1-3.効果等]
以上説明したように、本実施の形態の水素精製システム100は、水素含有ガス供給経路2と、電解質膜3と電解質膜3の一方の主面に配置されるアノード4と他方の主面に配置されるカソード5とで電解質膜-電極接合体を構成した電気化学デバイス6と、アノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流を流す電源7と、アノード4へガス供給器1の水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給経路2と、1次精製水素供給経路8と、吸着精製機構30と、オフガス供給経路14と、オフガス経路切替手段16a,16bと、オフガス排出経路15と、制御器40と、を備える。
電気化学デバイス6は、アノード4に水素含有ガスが供給されてアノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流が流れることによって、アノード4に供給された水素含有ガスよりも水素の純度が高い1次精製水素ガスをカソード5から排出するように構成されている。
1次精製水素供給経路8は、カソード5から吸着精製機構30に1次精製水素ガスを供給する経路である。
吸着精製機構30は、1次精製水素ガスに含まれる不純物を吸着する吸着剤が充填された第1吸着器10aと第2吸着器10bを備え、1次精製水素ガスよりも水素の純度が高い2次精製水素ガスと、不純物を含むオフガスとを、それぞれの出口から排出するように構成されている。
第1吸着器10aと第2吸着器10bは、それぞれ、不純物を吸着剤に吸着させて1次精製水素ガスよりも水素の純度が高い2次精製水素ガスを得る精製工程と、2次精製水素ガスを利用して不純物を吸着剤から脱離させる再生工程とを交互に繰り返し、第1吸着器10aと第2吸着器10bのうちの一方が、精製工程を実行しているときは、他方が再生工程を実行する。
オフガス供給経路14は、吸着精製機構30の第1吸着器10aまたは第2吸着器10bの再生工程によって排出されるオフガスを、水素含有ガス供給経路2を経て電気化学デバイス6のアノード4へ供給する経路である。
オフガス排出経路15は、オフガス供給経路14の途中から分岐する経路であって、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスを、水素精製システム100の外部へ排出する経路である。
オフガス経路切替手段16a,16bは、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスの流出先を、水素含有ガス供給経路2とオフガス排出経路15のうちのどちらか一方に切り替える切替手段である。
制御器40は、オフガス供給経路14を通流するオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から水素含有ガス供給経路2に供給される水素含有ガスの水素濃度よりも低いと判断した場合は、オフガス経路切替手段16a,16bによってオフガスをオフガス排出経路15から外部に排出させる。
制御器40は、オフガス供給経路14を通流するオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から水素含有ガス供給経路2に供給される水素含有ガスの水素濃度以上であると判断した場合は、オフガス経路切替手段16a,16bによってオフガスを水素含有ガス供給経路2の水素含有ガスに合流させる。
これにより、ガス供給器1から水素含有ガス供給経路2に供給されている水素含有ガスの水素濃度よりも水素濃度の低いオフガスが水素含有ガス供給経路2を経て電気化学デバイス6のアノード4に供給されないため、電気化学デバイス6のアノード4に供給される水素濃度の低下を抑制することができる。そのため、電気化学デバイス6における消費電力を低減する水素精製システム100を実現できる。
本実施の形態のように、制御器40は、オフガス組成推定手段41を備え、ガス供給器1から水素含有ガス供給経路2に供給される水素含有ガスの水素濃度と比較するオフガスの水素濃度に、オフガス組成推定手段41が推定したオフガスの水素濃度を採用してもよい。
これにより、オフガス供給経路14にオフガスの水素濃度を計測する計測器を設置することなく、電気化学デバイス6における消費電力を低減する水素精製システム100を実現できる。
また、本実施の形態の吸着精製機構30のように、制御器40によって、第1吸着器10aと第2吸着器10bの精製工程と再生工程を所定周期で切り替え、再生工程の中期において、吸着精製機構30から排出される不純物の濃度が、再生工程の初期および末期よりも高くなる(時間の経過に関連して規則的に変化する)のであれば、その特性を利用して、オフガス組成推定手段41は、吸着精製機構30の運転時間を基に、オフガスの水素濃度を推定してもよい。
これにより、吸着精製機構30の運転開始からの経過時間を基に、簡易的にオフガスの組成を推定することができる。
また、本実施の形態の吸着精製機構30のように、吸着剤からの不純物の脱離量が多くなるほど、吸着剤の温度が低下するのであれば、その特性を利用して、第1吸着器10aと第2吸着器10bのそれぞれに吸着剤温度検出器12a,12bを設けて、オフガス組
成推定手段41は、吸着剤温度検出器12a,12bによって検出された吸着剤温度を基にオフガスの水素濃度を推定してもよい。
これにより、吸着剤の温度を基に、簡易的にオフガスの組成を推定することができる。
(実施の形態2)
以下、図14~図24を用いて、実施の形態2を説明する。
[2-1.構成]
図14に示すように、水素精製システム200は、ガス供給器1に接続されたガス供給経路1aと、改質器20と、燃焼器21と、改質器温度検出器22と、水素含有ガス供給経路2と、電気化学デバイス6と、アノードオフガス経路17と、電源7と、1次精製水素供給経路8と、吸着精製機構30と、2次精製水素排出経路13と、オフガス供給経路14と、オフガス経路切替手段16a,16bと、オフガス排出経路15と、制御器42と、を備える。
実施の形態1の水素精製システム100は、外部のガス供給器1から水素含有ガス供給経路2に水素含有ガスが供給されるので、外部のガス供給器1の出口と電気化学デバイス6のアノード4の入口とを水素含有ガス供給経路2によって接続することができたが、本実施の形態の水素精製システム200には、外部から水素含有ガスが供給されない。
そのため、本実施の形態の水素精製システム200は、実施の形態1の水素精製システム100の構成要素に加えて、水素含有ガスを生成する改質器20と、改質器20を加熱する燃焼器21と、改質器温度検出器22と、改質器20に原料ガスを供給するガス供給経路1aと、アノード4の出口から排出されるアノードオフガスを燃焼器21に供給するアノードオフガス経路17と、を備えている。
また、オフガス排出経路15から排出されるオフガスが、アノードオフガスと合流して燃焼器21に供給されるように、オフガス排出経路15の出口側の端をアノードオフガス経路17に接続している。
また、本実施の形態では、改質器20における水素含有ガスの出口と電気化学デバイス6のアノード4の入口とを水素含有ガス供給経路2によって接続している。
また、実施の形態1の水素精製システム100は、制御器40を備えていたが、本実施の形態の水素精製システム200は、制御器40の代わりに、制御器42を備えている。
本実施の形態の水素精製システム200において、実施の形態1の水素精製システム100と同一構成には同一符号を付与し、重複する説明は省略する。
本実施の形態のガス供給器1は、所定の供給圧を有する炭化水素系の原料ガスのインフラである。本実施の形態のガス供給器1は、原料ガスとして、都市ガスを用いる。
ガス供給経路1aは、ガス供給器1から供給される都市ガスを改質器20へと供給する経路である。
改質器20は、都市ガスおよび水を用いて改質反応により水素濃度が50体積%~60体積%程度の水素含有ガスを生成する。改質器20は燃焼器21によって加熱される。
図示していない水供給経路によって改質器20に供給された水は、燃焼器21からの伝
熱で加熱されて、水蒸気となる。
改質器20の内部には、改質反応を促進する改質触媒が搭載されている。改質触媒の温度は、改質器温度検出器22によって検出され、改質反応に適した温度範囲になるように制御器42によって調整される。本実施の形態では、改質器温度検出器22として、改質触媒の温度を検出可能に改質器20の内部に配置され熱電対を用いる。
改質器20の内部において、水蒸気と都市ガスの混合ガスが、改質反応に適した温度に加熱された改質触媒によって反応して水素含有ガスを生成する。
水素含有ガス供給経路2は、改質器20から電気化学デバイス6のアノード4へ水素含有ガスを供給する経路である。
電気化学デバイス6は、電解質膜3と電解質膜3の一方の主面に配置されるアノード4と他方の主面に配置されるカソード5とで電解質膜-電極接合体を構成している。
電気化学デバイス6は、アノード4に水素含有ガスが供給されてアノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流が流れることによって、アノード4に供給された水素含有ガスよりも水素の純度が高い1次精製水素ガスをカソード5から排出するように構成されている。
電気化学デバイス6は、アノード4に水素含有ガスが供給されているときに、アノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流が流れると、アノード4において、水素含有ガスに含まれる水素が水素イオンと電子とに解離し、水素イオンが電解質膜3を透過してアノード4からカソード5に移動し、電子が電源7を通ってアノード4からカソード5に移動し、カソード5において、水素イオンと電子が結び付いて水素になることにより、1次精製水素ガスが得られる。
電気化学デバイス6のアノード4に供給された水素含有ガスのうちで、アノード4から電解質膜3を介してカソード5に移動できなかった残りのガスは、アノード4の出口からアノードオフガスとして排出される。
アノードオフガス経路17は、アノード4の出口から排出されるアノードオフガスを燃焼器21に供給し、燃焼器21は、アノードオフガス経路17から供給されたアノードオフガスを燃焼用の空気と混合して燃焼して、その燃焼によって発生した熱で改質器20を加熱する。
本実施の形態のオフガス排出経路15は、アノードオフガス経路17に合流しており、オフガス経路切替手段16aが開放状態の場合は、オフガス排出経路15を通流したオフガスは、アノード4の出口からアノードオフガス経路17に排出されたアノードオフガスと合流して、アノードオフガスと一緒に燃焼器21によって燃焼される。
制御器42は、オフガス組成推定手段43を備える。制御器42は、1次精製水素経路切替手段9a,9bと、再生出口弁11a,11bと、オフガス経路切替手段16a,16bとのそれぞれの弁の開閉状態を制御する。制御器42は、電源7を操作することで電気化学デバイス6に供給する電力を制御し、改質器20の運転状態を制御する。
オフガス組成推定手段43は、吸着精製機構30から排出されるオフガスの組成を推定する。
[2-2.動作]
以上のように構成された水素精製システム200について、以下その動作と作用を説明する。
まず、図14を参照しながら、水素精製システム200における水素精製動作を説明する。
水素精製システム200は、改質器20および燃焼器21を備える。ガス供給器1から都市ガスが改質器20に供給される。
ガス供給器1から改質器20に供給された都市ガスは、改質器20において、改質器20に別途供給された水が加熱されて変化した水蒸気と混合され、改質器20内部において改質反応が進行する。改質器20における改質反応は、(化3)(化4)の反応式で示される。
Figure 2022020947000006
Figure 2022020947000007
そして、(化4)の反応において生成した一酸化炭素は、改質器20内の変成器において(化5)で示される変成反応によって二酸化炭素に変換される。
Figure 2022020947000008
(化5)の変成反応でも反応しきれなかった一酸化炭素は、改質器20内の選択酸化反応器において(化6)で示される選択酸化反応によって二酸化炭素に変換される。
Figure 2022020947000009
(化6)において、酸素を供給するために改質器20外部から空気が供給される。反応には寄与しないが、空気を改質器20内へ供給するため、窒素、アルゴン、二酸化炭素も改質器20内に混入することとなる。(化3)から(化6)の反応が発生することによって、水素含有ガスが生成される。
水素含有ガスには、水素、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素、アルゴン、水蒸気等が含まれる。
水素精製システム200において目的とするガスは水素であるため、不純物は、水素以外の二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素、アルゴン、水蒸気等のガスで構成されている。
水素含有ガスは、水素含有ガス供給経路2を経て電気化学デバイス6のアノード4に供
給される。
電気化学デバイス6による電気化学的精製動作は、改質器20(変成器と選択酸化反応器を含む)から水素含有ガス供給経路2を介して電気化学デバイス6のアノード4に水素含有ガスが供給されて、電源7によってアノード4から電解質膜3を介してカソード5に電流が流れることによって、起こる。
このとき、アノード4において、水素含有ガスに含まれる水素が水素イオンと電子とに解離する(化1)の酸化反応が起こり、水素イオンが電解質膜3を透過してアノード4からカソードに移動し、電子が電源7を通ってアノード4からカソードに移動し、カソード5において、水素イオンと電子が結び付いて水素になる(化2)の還元反応が起こる。
(化1)および(化2)の反応によって、電気化学デバイス6において、カソード5から排出される精製水素ガスの水素濃度は、アノード4に供給される水素含有ガスの水素濃度よりも高められる。
カソード5から排出される精製水素ガスは、1次精製水素ガスとして、1次精製水素供給経路8を通流して、吸着精製機構30へと供給される。1次精製水素ガス中の主な不純物としては、二酸化炭素と水蒸気が含まれる。
このとき、電源7は、水素利用機器50側に必要とされる流量の精製水素ガスが得られるように制御器40から指示された電流量の電流が、アノード4から電解質膜3を介してカソード5に流れるように、アノード4の電位をカソード5の電位よりも高くする定電流型の直流電源であるので、電気化学デバイス6のアノード4に供給される水素含有ガスの水素濃度が低下すると、アノード4から電解質膜3を介してカソード5に流れ難くなるため、電源7がアノード4とカソード5との間に印加する電圧が高くなる。
また、オフガス排出経路15の出口は、アノードオフガス経路17に接続されており、オフガスの水素濃度が水素含有ガスの水素濃度よりも低い場合は、オフガス経路切替手段16aが開放状態、オフガス経路切替手段16bが閉鎖状態になるため、オフガスは、オフガス排出経路15からアノードオフガス経路17に流入して、アノード4の出口からアノードオフガス経路17に排出されたアノードオフガスと合流して、アノードオフガスと一緒に燃焼器21によって燃焼される。
本実施の形態における吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度の推定方法について説明する。
まず、図21を用いて再生工程におけるアノードオフガス、オフガス、およびそれらが合流した混合ガスの発熱量について説明する。
再生工程の経過時間とアノードオフガス、オフガスおよびそれらが合流した混合ガスの発熱量の関係性を図21に示す。
アノードオフガスは、改質器20から供給される水素含有ガスと同様に、水素、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、窒素、アルゴン、水蒸気を含有している。アノードオフガスの組成は、改質器20が出力を変動せずに定常運転を行っている場合、大きく変動しないため、アノードオフガスの発熱量は一定である。
吸着精製機構30から排出されるオフガスは、1次精製水素ガスと同様に、水素、二酸化炭素、水蒸気を含有しており、再生工程中の不純物濃度は図8に示すように、時間経過
に応じて変動する。
オフガスの発熱量は、不純物として含まれる二酸化炭素が不燃性であるため、二酸化炭素の濃度に応じて減少する。そのため、オフガスの発熱量は、二酸化炭素の濃度変動に応じて変動する。混合ガスの発熱量はアノードオフガスとオフガスの発熱量によって決定されるため、オフガスの発熱量の変動に伴い、混合ガスの発熱量も変動する。
次に、図22を用いて再生工程の経過時間と、改質器温度の関係について説明する。アノードオフガス経路17から燃焼器21に供給される混合ガスの発熱量が図21のように再生工程の経過時間によって変動するため、改質器20の昇温に寄与している燃焼器21の特性変化に伴い、改質器温度検出器22で検出される改質触媒の温度は混合ガスの発熱量の変動に応じて変動する。
図23は、図8と図22から再生工程におけるオフガス中の不純物濃度と改質器温度の関係性を示したものである。
オフガス組成推定手段43が、例えば、所定温度Tにおけるオフガス中の不純物濃度を推定する場合、改質器温度が減少傾向の際は、図23から、オフガス中の不純物濃度が45%であると推定し、改質器温度が増加傾向の際は、図23から、オフガス中の不純物濃度が21%であると推定し、(数2)を用いてオフガスの水素濃度を推定する。
また、オフガス組成推定手段43が、改質器温度検出器22で検出される改質触媒の温度を基に吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度を推定する場合について、この時の動作を、図24を用いてより詳細に説明する。
再生工程を実行中に、改質器温度検出器22は、再生工程中に改質触媒の温度を検出する(S401)。
次に、オフガス組成推定手段43が、改質器温度検出器22によって検出した改質触媒の温度と、検出した温度の増減の傾向とを基に、吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度を推定する(S402)。
次に、制御器42は、推定したオフガスの水素濃度と、改質器20から供給されている水素含有ガスの水素濃度を比較して、推定されたオフガスの水素濃度が、改質器20から供給されている水素含有ガスの水素濃度より低いか否かを判断する(S403)。
S403において、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度より低いと判断した場合は、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスが、水素含有ガス供給経路2に流入することなく、オフガス排出経路15を通流して燃焼器21へ供給されるように、オフガス経路切替手段16aを開放状態にして、オフガス経路切替手段16bを閉鎖状態にする(S404)。
S403において、推定されたオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から供給されている水素含有ガスの水素濃度以上であると判断した場合は、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスが、オフガス排出経路15を通流して外部に排出されることなく、水素含有ガス供給経路2に流入するように、オフガス経路切替手段16aを閉鎖状態にして、オフガス経路切替手段16bを開放状態にする(S405)。
水素精製システム200における第1吸着器10aが精製工程初期で第2吸着器10bが再生工程初期のときの状態を図15に示す。
水素精製システム200における第1吸着器10aが精製工程中期で第2吸着器10bが再生工程中期のときの状態を図16に示す。
水素精製システム200における第1吸着器10aが精製工程末期で第2吸着器10bが再生工程末期のときの状態を図17に示す。
水素精製システム200における第1吸着器10aが再生工程初期で第2吸着器10bが精製工程初期のときの状態を図18に示す。
水素精製システム200における第1吸着器10aが再生工程中期で第2吸着器10bが精製工程中期のときの状態を図19に示す。
水素精製システム200における第1吸着器10aが再生工程末期で第2吸着器10bが精製工程末期のときの状態を図20に示す。
以上のように、本実施の形態の水素精製システム200は、オフガス組成推定手段43が吸着精製機構30から排出されるオフガスの水素濃度を推定し、改質器20から供給する水素含有ガスの水素濃度より低い際は、オフガスを、オフガス排出経路15を経て燃焼器21へ供給することができる。
[2-3.効果等]
以上説明したように、本実施の形態の水素精製システム200は、都市ガスと水から水素含有ガスを生成する改質器20と、改質器20を加熱する燃焼器21と、電解質膜3とアノード4とカソード5とで電解質膜-電極接合体を構成した電気化学デバイス6と、アノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流を流す電源7と、改質器20からアノード4へ水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給経路2と、アノードオフガス経路17と、1次精製水素供給経路8と、吸着精製機構30と、オフガス供給経路14と、オフガス経路切替手段16a,16bと、オフガス排出経路15と、制御器42と、を備える。
電気化学デバイス6は、アノード4に水素含有ガスが供給されてアノード4から電解質膜3を介してカソード5へ電流が流れることによって、アノード4に供給された水素含有ガスよりも水素の純度が高い1次精製水素ガスをカソード5から排出するように構成されている。
アノードオフガス経路17は、アノード4に供給された水素含有ガスのうちでアノード4から電解質膜3を介してカソード5に透過せずにアノード4の出口から排出されるアノードオフガスを燃焼器21に供給する経路である。
1次精製水素供給経路8は、カソード5から吸着精製機構30に1次精製水素ガスを供給する経路である。
吸着精製機構30は、1次精製水素ガスに含まれる不純物を吸着する吸着剤が充填された第1吸着器10aと第2吸着器10bを備え、1次精製水素ガスよりも水素の純度が高い2次精製水素ガスと、不純物を含むオフガスとを、それぞれの出口から排出するように構成されている。
第1吸着器10aと第2吸着器10bは、それぞれ、不純物を吸着剤に吸着させて1次精製水素ガスよりも水素の純度が高い2次精製水素ガスを得る精製工程と、2次精製水素ガスを利用して不純物を吸着剤から脱離させる再生工程とを交互に繰り返し、第1吸着器
10aと第2吸着器10bのうちの一方が、精製工程を実行しているときは、他方が再生工程を実行する。
オフガス供給経路14は、吸着精製機構30の第1吸着器10aまたは第2吸着器10bの再生工程によって排出されるオフガスを、水素含有ガス供給経路2を経て電気化学デバイス6のアノード4へ供給する経路である。
オフガス排出経路15は、オフガス供給経路14の途中から分岐してアノードオフガス経路17に合流する経路であって、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスを、アノードオフガスに混合することによって燃焼器21へ供給する経路である。
オフガス経路切替手段16a,16bは、吸着精製機構30からオフガス供給経路14に排出されたオフガスの流出先を、水素含有ガス供給経路2とアノードオフガス経路17のうちのどちらか一方に切り替える切替手段である。
制御器42は、オフガス供給経路14を通流するオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から水素含有ガス供給経路2に供給される水素含有ガスの水素濃度よりも低いと判断した場合は、オフガス経路切替手段16a,16bによってオフガスをアノードオフガス経路17のアノードオフガスに合流させる。
制御器42は、オフガス供給経路14を通流するオフガスの水素濃度が、ガス供給器1から水素含有ガス供給経路2に供給される水素含有ガスの水素濃度以上であると判断した場合は、オフガス経路切替手段16a,16bによってオフガスを水素含有ガス供給経路2の水素含有ガスに合流させる。
これにより、水素精製システム200は、改質器20から供給されている水素含有ガスの水素濃度よりも水素濃度の低いオフガスが水素含有ガス供給経路2を経て電気化学デバイス6のアノード4に供給されないため、電気化学デバイス6のアノード4に供給される水素濃度を向上することができる。そのため、電気化学デバイス6における消費電力を低減する水素精製システムを実現できる。
さらに、オフガスの水素濃度が、改質器20から供給されている水素含有ガスの水素濃度よりも低い場合に、オフガス排出経路15におけるオフガスを、アノードオフガス経路17を通じて燃焼器21へ供給して燃焼器21においてアノードオフガスと一緒に燃焼することができるので、水素精製システム200外へ水素を含むオフガスを排出することがないため、水素ガスを希釈するための希釈器を省略することができる。
なお、本実施の形態のように、制御器42は、オフガス組成推定手段43を備え、改質器20から水素含有ガス供給経路2に供給される水素含有ガスの水素濃度と比較するオフガスの水素濃度に、オフガス組成推定手段43が推定したオフガスの水素濃度を採用してもよい。
これにより、オフガス供給経路14にオフガスの水素濃度を計測する計測器を設置することなく、電気化学デバイス6における消費電力を低減する水素精製システム200を実現できる。
また、本実施の形態のように、改質器20に改質器温度検出器22を備え、オフガス組成推定手段43は改質器温度検出器22によって検出された改質触媒の温度を基にオフガスの水素濃度を推定してもよい。これにより、改質触媒の温度を基に、簡易的にオフガス
の組成を推定することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および実施の形態2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および実施の形態2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1および実施の形態2では、水素含有ガスの電気化学的精製手法の一例として、電気化学デバイス6を一つ用いた水素精製システムを説明した。
電気化学的精製手法は、電気化学デバイスに電力を供給することでアノードからカソードへ電流を流し、水素を精製する手法であればよい。したがって、電気化学デバイスの数は一つに限定されない。ただし、電気化学的精製手法として、二つ以上の電気化学デバイスを直列に接続すれば、吸着精製機構に導入される精製水素ガス中の不純物濃度をより低減することができるため、吸着精製機構を小型化することができる。
実施の形態1および実施の形態2では、吸着精製手法の1例としてPSA(Pressure Swing Adsorption)を用いた水素精製システムを説明した。吸着精製手法は、二つ以上の吸着器を用いて、精製工程と再生工程を交互に行いながら、供給された水素を精製する手段であればよい。
吸着器が三つ以上の場合は、それぞれの吸着器が、精製工程と再生工程とを繰り返し、少なくとも一つの吸着器が精製工程を実行しているときに他の少なくとも一つの吸着器が再生工程を実行するように、複数の吸着器が代わり番こに再生工程を実行する吸着精製機構にする。
したがって、吸着精製機構30は、PSA(Pressure Swing Adsorption)を用いたものに限定されない。ただし、吸着精製機構30として、加熱により吸着剤から不純物を脱離させるTSA(Thermal Swing Adosorption)を用いれば、再生工程においてガスとして用いるパージガスの量を減らすことができるため、水素精製システムにおける水素収率を向上することができる。
1次精製水素経路切替手段9a,9bは、入口が一つで、出口が二つで、二つの出口を切り替えることができる三方切替弁を、1次精製水素供給経路8の分岐点に設けたものに置き換えても構わない。
再生出口弁11a,11bは、入口が二つで、出口が一つで、二つの入口を切り替えることができる三方切替弁を、オフガス供給経路14の合流点に設けたものに置き換えても構わない。
オフガス経路切替手段16a,16bは、入口が一つで、出口が二つで、二つの出口を切り替えることができる三方切替弁を、オフガス排出経路15がオフガス供給経路14から分岐する分岐点に設けたものに置き換えても構わない。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行
うことができる。
本開示は、水素を精製する電気化学デバイスと、電気化学デバイスから排出される精製水素ガスに含まれる不純物を吸着除去する吸着精製機構とを備え、消費電力を低減する必要がある水素精製システムに適用可能である。
1 ガス供給器
1a ガス供給経路
2 水素含有ガス供給経路
3 電解質膜
4 アノード
5 カソード
6 電気化学デバイス
7 電源
8 1次精製水素供給経路
9a,9b 1次精製水素経路切替手段
10a 第1吸着器
10b 第2吸着器
11a,11b 再生出口弁
12a、12b 吸着剤温度検出器
13 2次精製水素排出経路
14 オフガス供給経路
15 オフガス排出経路
16a,16b オフガス経路切替手段
17 アノードオフガス経路
20 改質器
21 燃焼器
22 改質器温度検出器
30 吸着精製機構
40,42 制御器
41,43 オフガス組成推定手段
50 水素利用機器
100,200 水素精製システム

Claims (7)

  1. 電解質膜、前記電解質膜の一方の面に配置されるアノードおよび前記電解質膜の他方の面に配置されるカソードにより電解質膜-電極接合体が構成され、前記アノードに水素含有ガスが供給されて前記アノードから前記電解質膜を介して前記カソードへ電流が流れることにより、前記アノードに供給された前記水素含有ガスよりも水素の純度が高い1次精製水素ガスを前記カソードから排出するように構成された電気化学デバイスと、
    前記アノードから前記電解質膜を介して前記カソードへ前記電流を流す電源と、
    前記アノードに前記水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給経路と、
    前記1次精製水素ガスに含まれる不純物を吸着する吸着剤が充填された複数の吸着器を備え、それぞれの前記吸着器が、前記不純物を前記吸着剤に吸着させて前記1次精製水素ガスよりも水素の純度が高い2次精製水素ガスを得る精製工程と、前記2次精製水素ガスを利用して前記不純物を前記吸着剤から脱離させる再生工程とを繰り返し、少なくとも一つの前記吸着器が前記精製工程を実行しているときに他の少なくとも一つの前記吸着器が再生工程を実行するように、複数の前記吸着器が代わり番こに再生工程を実行して、前記精製工程の前記吸着器から排出された前記2次精製水素ガスと、前記再生工程の前記吸着器から脱離させた前記不純物を含むオフガスとをそれぞれの出口から排出する吸着精製機構と、
    前記カソードから排出された前記1次精製水素ガスを前記吸着精製機構に供給する1次精製水素供給経路と、
    一端が前記吸着精製機構のオフガス出口に接続され他端が前記水素含有ガス供給経路に合流するオフガス供給経路と、
    前記オフガス供給経路から分岐し前記オフガスを排出するオフガス排出経路と、
    前記オフガスの流出先を前記水素含有ガス供給経路と前記オフガス排出経路のうちのどちらか一方に切り替えるオフガス経路切替手段と、
    前記オフガスの水素濃度が前記水素含有ガスの水素濃度よりも低いと判断した場合は、前記オフガス経路切替手段によって前記オフガスを前記オフガス排出経路から排出させ、前記オフガスの水素濃度が前記水素含有ガスの水素濃度以上と判断した場合は、前記オフガス経路切替手段によって前記オフガスを前記水素含有ガス供給経路に合流させる制御器と、を備えることを特徴とする、水素精製システム。
  2. 原料ガスと水から前記水素含有ガスを生成し、前記水素含有ガスを前記水素含有ガス供給経路に供給する改質器と、
    前記改質器を加熱する燃焼器と、
    前記アノードに供給された前記水素含有ガスのうちで前記アノードから前記電解質膜を介して前記カソードに透過せずに前記アノードから排出されるアノードオフガスを前記燃焼器に供給するアノードオフガス経路と、をさらに備え、
    前記オフガス排出経路は前記アノードオフガス経路に合流する、請求項1に記載の水素精製システム。
  3. 前記制御器は、オフガス組成推定手段によって推定した前記オフガスの組成を基に前記オフガスの水素濃度を推定することを特徴とする、請求項1または2に記載の水素精製システム。
  4. 前記オフガス組成推定手段は、前記吸着精製機構の運転時間を基に前記オフガスの組成を推定することを特徴とする、請求項3に記載の水素精製システム。
  5. 前記吸着器のそれぞれに、前記吸着剤の温度を検出する吸着剤温度検出器を備え、
    前記オフガス組成推定手段は、前記吸着剤温度検出器によって検出された吸着剤温度を基に前記オフガスの組成を推定することを特徴とする、請求項3に記載の水素精製システ
    ム。
  6. 前記改質器の温度を検出する改質器温度検出器と、
    前記改質器温度検出器によって検出された改質器温度を基に前記オフガスの組成を推定するオフガス組成推定手段と、をさらに備え、
    前記制御器は、前記オフガス組成推定手段によって推定した前記オフガスの組成を基に前記オフガスの水素濃度を推定することを特徴とする、請求項2に記載の水素精製システム。
  7. 電解質膜、前記電解質膜の一方の面に配置されるアノードおよび前記電解質膜の他方の面に配置されるカソードにより電解質膜-電極接合体が構成され、前記アノードに水素含有ガスが供給されて前記アノードから前記電解質膜を介して前記カソードへ電流が流れることにより、前記アノードに供給された前記水素含有ガスよりも水素の純度が高い1次精製水素ガスを前記カソードから排出するように構成された電気化学デバイスと、
    前記アノードから前記電解質膜を介して前記カソードへ前記電流を流す電源と、
    前記アノードに前記水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給経路と、
    前記1次精製水素ガスに含まれる不純物を吸着する吸着剤が充填された複数の吸着器を備え、それぞれの前記吸着器が、前記不純物を前記吸着剤に吸着させて前記1次精製水素ガスよりも水素の純度が高い2次精製水素ガスを得る精製工程と、前記2次精製水素ガスを利用して前記不純物を前記吸着剤から脱離させる再生工程とを繰り返し、少なくとも一つの前記吸着器が前記精製工程を実行しているときに他の少なくとも一つの前記吸着器が再生工程を実行するように、複数の前記吸着器が代わり番こに再生工程を実行して、前記精製工程の前記吸着器から排出された前記2次精製水素ガスと、前記再生工程の前記吸着器から脱離させた前記不純物を含むオフガスとをそれぞれの出口から排出する吸着精製機構と、
    前記カソードから排出された前記1次精製水素ガスを前記吸着精製機構に供給する1次精製水素供給経路と、
    一端が前記吸着精製機構のオフガス出口に接続され他端が前記水素含有ガス供給経路に合流するオフガス供給経路と、
    前記オフガス供給経路から分岐し前記オフガスを排出するオフガス排出経路と、
    前記オフガスの流出先を前記水素含有ガス供給経路と前記オフガス排出経路のうちのどちらか一方に切り替えるオフガス経路切替手段と、を備えた水素精製システムの運転方法であって、
    前記オフガスの水素濃度が前記水素含有ガスの水素濃度よりも低い場合は、前記オフガス経路切替手段によって前記オフガスを前記オフガス排出経路から排出させ、前記オフガスの水素濃度が前記水素含有ガスの水素濃度以上である場合は、前記オフガス経路切替手段によって前記オフガスを前記水素含有ガス供給経路に合流させることを特徴とする、水素精製システムの運転方法。
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