JP2022019506A - 拡散防止用フード - Google Patents

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JP2022019506A JP2020216263A JP2020216263A JP2022019506A JP 2022019506 A JP2022019506 A JP 2022019506A JP 2020216263 A JP2020216263 A JP 2020216263A JP 2020216263 A JP2020216263 A JP 2020216263A JP 2022019506 A JP2022019506 A JP 2022019506A
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朋之 柿沼
Tomoyuki Kakinuma
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Abstract

【課題】小型かつ使い捨て可能な拡散防止用フードを提供する。【解決手段】拡散防止用フード1は、被験者の頭部を覆うフード3であって、6面の周壁を有するフードと、当該フード内の空気を吸引するファンフィルタユニット2と、を備える。フードは、天面の周壁3aから、被験者4の頭頂側の周壁3bへ繋がる第1開口面5と、被験者4の頭頂側の周壁に設けられる第2開口面と、被験者4の胴体側の周壁3cに設けられる、被験者4の首部又は肩部を通すための第3開口面7aと、被験者4の左右又は胴体側のいずれかの周壁3d,3eに設けられる、第4開口面9bと、被験者4の左右又は胴体側のいずれかの周壁に設けられる扉8aを有する第5開口面8dとを備える。フードには、第1開口面と、第2開口面と、第4開口面と、を塞ぐフィルムが貼り付けられる。第2開口面と第4開口面とを塞ぐフィルムは、柔軟樹脂素材から構成され、ミシン目が設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、拡散防止用フードに関する。
感染症患者又は感染症が疑われる者を隔離するためのブースが知られている。例えば、特許文献1には、感染症患者から放出されるウィルスなどの浮遊物質による院内感染の防止を目的として、ベッドに横たわっている感染症患者の上半身を覆う換気ブースの技術が開示されている。
特開2014-13142号公報
上記のような換気ブースは、感染症患者や感染症が疑われる者(以下、「被験者」という)が横たわるベッドを覆うように構成されることから、装置が大型であるのが一般的である。そして、このような装置は、被験者に対する検査や処置が終了した後に、消毒をする必要がある。しかし、被験者から放出された浮遊物質を完全に除去することができず、浮遊物質が拡散する恐れがあった。このため、小型な装置で、かつ、使用後の消毒が不要な使い捨て可能な装置が求められていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、小型かつ使い捨て可能な拡散防止用フードを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の拡散防止用フードは、
被験者の頭部を覆うフードであって、6面の周壁を有するフードと、当該フード内の空気を吸引するファンフィルタユニットと、を備える拡散防止用フードであって、
前記フードは、
天面の周壁から、前記被験者の頭頂側の周壁へ繋がる第1開口面と、
前記被験者の頭頂側の周壁に設けられる、少なくとも1つ以上の第2開口面と、
前記被験者の胴体側の周壁に設けられる、前記被験者の首部又は肩部を通すための第3開口面と、
前記被験者の左右又は胴体側のいずれかの周壁に設けられる、少なくとも1つ以上の第4開口面と、
前記被験者の左右又は胴体側のいずれかの周壁に設けられる開口面であって、扉を有する少なくとも1つ以上の第5開口面と、
を備え、
前記フードには、前記第1開口面と、前記第2開口面と、前記第4開口面と、を塞ぐフィルムが貼り付けられ、
前記第2開口面と、前記第4開口面と、を塞ぐフィルムは、柔軟樹脂素材から構成され、
前記第2開口面と、前記第4開口面と、を塞ぐフィルムは、ミシン目が設けられ、
底面の周壁は、少なくとも1つの突起状部を有し、
前記被験者の左右の周壁及び頭頂側の周壁のうち少なくとも1つは、前記フードを前記被験者に被せた際に前記突起状部を差し込むためのスリットを有し、
前記フードの高さは、300mm~800mmの範囲であり、
前記フードの、前記被験者の頭頂から胴体方向の距離は、200mm~500mmの範囲である
ことを特徴とする。
また、上記拡散防止用フードにおいて、
前記フードには、前記扉が前記フード内へ入り込むことを防ぐためのストッパフィルムが貼り付けられ、
前記フードには、前記扉の開閉を容易にするための切り欠き部が設けられ、
前記ストッパフィルムは、前記扉が閉じられている時に、前記切り欠き部を塞ぐ大きさを有する
ことを特徴とする。
また、上記拡散防止用フードにおいて、
前記フードには、前記第5開口面を塞ぐフィルムが貼り付けられ、
前記フードには、前記扉の開閉を容易にするための切り欠き部が設けられ、
前記第5開口面を塞ぐフィルムには、ミシン目が設けられる
ことを特徴とする。
また、上記拡散防止用フードにおいて、
前記第2開口面と、前記第4開口面を塞ぐフィルムは、前記フードの内側から貼り付けられる
ことを特徴とする。
また、上記拡散防止用フードにおいて、
前記底面の周壁は、前記フードを前記被験者に被せた際に、前記被験者の右側の周壁のスリットに差し込む第1突起状部と、前記被験者の左側の周壁のスリットに差し込む第2突起状部と、を有し、
前記被験者の右側の周壁は、前記第1突起状部を差し込むためのスリットを有し、
前記被験者の左側の周壁は、前記第2突起状部を差し込むためのスリットを有し、
前記被験者の頭頂側の周壁は、前記フードを折り畳む際に前記第1突起状部と、第2突起状部とを差し込むためのスリットを有する
ことを特徴とする。
また、上記拡散防止用フードにおいて、
前記底面の周壁は、前記フードを前記被験者に被せた際に、前記被験者の頭頂側の周壁が有するスリットに差し込む第3突起状部と、前記被験者の左右の周壁のいずれか1つが有するスリットに差し込む第4突起状部と、を有し、
前記被験者の頭頂側の周壁は、前記第4突起状部を差し込むためのスリットを有し、
前記被験者の左右の周壁のうちいずれか1つは、前記第4突起状部を差し込むためのスリットを有する
ことを特徴とする。
また、上記拡散防止用フードにおいて、
前記被験者の左右の周壁は、当該左右の周壁にミシン目を入れることにより形成されるジッパー部を有し、
前記ジッパー部を切り離すことにより、前記フードを分割する
ことを特徴とする。
また、上記拡散防止用フードにおいて、
前記フードは、段ボール材から形成され、前記被験者の頭頂側の周壁と、前記被験者の胴体側の周壁と、前記被験者の左右の周壁とは、前記段ボール材の目方向が、前記フードを前記被験者に被せた状態において、鉛直方向に位置する
ことを特徴とする。
また、上記拡散防止用フードにおいて、
前記フードには、前記第3開口面を覆うフィルムが貼り付けられる
ことを特徴とする。
本発明によれば、小型かつ使い捨て可能な拡散防止用フードを提供することができる。
実施形態1に係る拡散防止用フードを被験者に被せた様子を示す図である。 実施形態1に係る拡散防止用フードの正面図である。 実施形態1に係る拡散防止用フードの背面図である。 実施形態1に係る拡散防止用フードの右側面図である。 実施形態1に係る拡散防止用フードの左側面図である。 実施形態1に係る拡散防止用フードの平面図である。 実施形態1に係る拡散防止用フードを被験者に被せる前の様子を示す図である。 実施形態2に係る拡散防止用フードを被験者に被せた様子を示す図である。 実施形態2に係る拡散防止用フードの正面図である。 実施形態2に係る拡散防止用フードの背面図である。 実施形態2に係る拡散防止用フードの右側面図である。 実施形態2に係る拡散防止用フードの左側面図である。 実施形態2に係る拡散防止用フードの平面図である。 実施形態2に係る拡散防止用フードを被験者に被せる前の様子を示す図である。 変形例に係る拡散防止用フードの背面図である。
(実施形態1)
本実施形態に係る拡散防止用フード1は、図1に示すように、ファンフィルタユニット2と、フード3と、を備える。図1は、拡散防止用フード1を被験者4の頭部に被せた様子を示している。図2は、拡散防止用フード1を被験者4の頭頂側から見た図であり、以下、正面図とする。図3は、拡散防止用フード1を被験者4の胴体側から見た図であり、以下、背面図とする。図4,図5は、拡散防止用フード1を被験者4の側面から見た図であり、以下、それぞれ、右側面図、左側面図とする。図6は、拡散防止用フード1を天面方向から見た図であり、以下、平面図とする。図7は、拡散防止用フード1を被験者4の頭部に被せる前の様子を示している。図1~図7を用いて、実施形態1の拡散防止用フード1について説明する。なお、図2~図7においては、ファンフィルタユニット2を省略している。
ファンフィルタユニット2は、フード3に着脱可能な、吸引機構を備える装置である。ファンフィルタユニット2は、フィルタ部と、ブロワー部と、接続部と、から構成される。フィルタ部は、例えば、ガラス繊維を抄紙して成型したフィルタを備え、フード3内に装着される。ブロワー部は、電池とファンとを備え、フード3外に装着される。接続部は、フィルタ部と、ブロワー部とを接続する部材であり、フード3外に装着される。ファンフィルタユニット2は、フィルタ部からフード3内の空気を吸引し、ブロワー部から清浄化された空気を吹き出す。拡散防止用フード1の使用後は、接続部及びブロワー部をフード3から外し、フィルタ部をフード3内に装着したまま、フード3を折り畳んで破棄する。
フード3は、天面の周壁3a、正面の周壁3b(被験者4の頭頂側の周壁)、背面の周壁3c(被験者4の胴体側の周壁)、右側面の周壁3d(被験者4の右側の周壁)、左側面の周壁3e(被験者4の左側の周壁)、及び、底面の周壁3fの6面の周壁を備える。
フード3は、段ボール材から形成される。天面の周壁3aは、段ボール材を折り曲げる或いは接着材により、正面の周壁3bと繋がっており、天面の周壁3aの、背面の周壁3c、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eと接する辺には、各周壁と面で接する折り込み部が設けられている。正面の周壁3bと、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eとは、段ボール材を折り曲げる或いは接着材により繋がっており、背面の周壁3cと、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eとは、段ボール材を折り曲げる或いは接着材により繋がっている。また、底面の周壁3fと、正面の周壁3bとは、段ボール材を折り曲げる或いは接着材により繋がっている。
図1及び図7に示すフード3は、組み立てた状態を示すものであり、フード3は、折り畳んだ状態で保管及び持ち運びが可能である。底面の周壁3fをベッドや床に置き、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eを立ち上げ、天面の周壁3aを蓋のように差し込むことにより、図7に示すような、被験者4の頭部を収容するフード3が完成する。そして、フード3を矢印11が示す方向に倒すことにより、フード3を被験者4の頭部に被せることができる。
フード3の幅W1(図2)は、ストレッチャーに横たわった状態の患者に拡散防止用フード1を使用することを想定して、設定されることが好ましい。一般的にストレッチャーの幅は550mm程度であるので、その上に乗せることができるサイズであることが好ましい。したがって、フード3の幅W1は、450mm~550mmの範囲であることが好ましい。
フード3の奥行きD1(図4)は、後述する開口面6a,6bから医師等が手を挿入して患者に処置することを想定して、設定されることが好ましい。国立研究開発法人産業技術総合研究所によって公開されている「AIST人体寸法データベース」(以下、「人体寸法データベース」という)によると、人体の肘から握り軸までの距離は、最大379mmである。フード3内に差し込まれる距離に、ばらつきがあることと、被験者4の頭部の大きさを考慮して、フード3の奥行きD1は、200mm以上であることが好ましい。また、フード3の奥行きが長すぎると、医師等が被験者4に対して処置をしづらくなるので、フード3の奥行きD1は、500mm以下であることが好ましい。したがって、フード3の奥行きD1は、200mm~500mmの範囲であることが好ましい。さらに、肘から握り軸までの距離の8割程度が差し込まれると想定して、フード3の奥行きD1は、300mm~400mmの範囲であることがより好ましい。
フード3の高さH1(図2)は、重傷患者に気管挿管することを想定して、設定されることが好ましい。人体寸法データベースによると、人が横たわったときの頭部の高さ(後頭から鼻下までの距離)は、最大213mmである。この高さと一般的な咽頭鏡との高さの和は、368mm程度である。被験者4の頭部の高さのばらつきと、小型の咽頭鏡が用いられる場合があることを考慮して、フード3の高さH1は、300mm以上であることが好ましい。また、フード3が高すぎると医師等が覗き込みにくくなるので、フード3の高さH1は、800mm以下であることが好ましい。したがって、フード3の高さH1は、300mm~800mmの範囲であることが好ましく、450mm~550mmの範囲であることがより好ましい。
なお、本実施形態のフード3は、幅W1を500mm、奥行きD1を350mm、高さH1を500mmと設定した。
正面の周壁3bと、背面の周壁3cと、右側面の周壁3dと、左側面の周壁3eとは、段ボール材の目方向が、図1のように、フード3を被験者4の頭部に被せた状態において鉛直方向(z方向)に位置するように、フード3が形成される。拡散防止用フード1の使用後は、ファンフィルタユニット2のフィルタ部を装着したままフード3を破棄するので、フィルタ部の厚みがあるため、フード3を折り畳みにくい。しかし、上記周壁において、段ボール材の目方向を鉛直方向に配置することにより、段ボールの目方向に沿って折り畳むことができ、フード3の折り畳みを容易にすることができる。
天面の周壁3aには、図1,図2及び図6に示すように、正面の周壁3bへ繋がる開口面5(第1開口面)が設けられる。天面の周壁3a及び正面の周壁3bには、開口面5を塞ぐようにフィルムが貼り付けられている。開口面5を塞ぐためのフィルムは、透明なもので有れば任意の材料を採用することができる。開口面5は、医師等が被験者4の様子を観察するための窓の役割を果たす。医師等は、正面の周壁3b側に位置して、被験者4を観察及び処置を行うので、開口面5が、天面の周壁3aだけでなく、正面の周壁3bにまで繋がって設けられることにより、医師等の視野を広く確保することができる。
正面の周壁3bには、図2に示すように、開口面6a,6b(第2開口面)が設けられる。開口面6a,6bは、医師等が被験者4に対して処置をするために、フード3内に手を挿入するためのものである。開口面6a,6bの高さ方向(図1のz方向)の中心の位置は、横たわっている状態での被験者4の頭部の高さ、及び、医師等の腕の太さ、作業性を考慮して設定する。これらを考慮すると、開口面6a,6bの高さ方向の中心の位置は、250mm~350mmの範囲であることが好ましい。また、開口面6a,6bの径は、医師等の前腕の大きさを考慮して設定する。人体寸法データベースによると、前腕最大幅の最大値は、107mmである。したがって、開口面6a,6bの径は、70mm~150mmの範囲であることが好ましく、100mm~150mmの範囲であることがより好ましい。
なお、本実施形態においては、開口面6a,6bの中心の高さを300mm、開口面6a,6bの径を120mmと設定した。
正面の周壁3bには、開口面6a,6bを塞ぐように、フィルムが貼り付けられており、フィルムには、鉛直方向に延びるミシン目6c,6dが設けられる。開口面6a,6bから手が挿入される前は、フィルムにより開口面6a,6bが閉じられているので、処置前の安全が確保される。処置時には、医師等がミシン目6c,6dを破って、開口面6a,6bから手を挿入する。
ミシン目6c,6dの長さは、手を挿入した際にフィルムが手にまとわりつき、隙間を極力作らない程度の長さとする。人体寸法データベースによれば、前腕最大幅の最小値は、73mmであるので、ミシン目の長さは、60mm~80mmの範囲であることが好ましい。本実施形態では、ミシン目6c,6dの長さを70mmと設定した。
開口面6a,6bを塞ぐためのフィルムは、柔軟樹脂素材から構成される。このフィルムに、裂けやすいタイプのフィルムを採用すると、手を挿入したときに穴が広がりすぎて、広がった穴から浮遊物質が拡散する恐れがある。したがって、裂けにくいタイプのフィルムを採用する必要がある。開口面6a,6bを塞ぐためのフィルムは、例えば、低密度ポリエチレン製のフィルム、ポリビニルアルコール製のフィルム等である。
また、開口面6a,6bを塞ぐためのフィルムは、フード3の内側から貼り付けられる。ファンフィルタユニット2がフード3内の空気を吸引しているので、フィルムを破って手をいれた後、フィルムが手にまとわりつく。一方、手をフード3から抜くときには、フィルムにフード3の外側に向かって力が働くが、フィルムをフード3の内側に貼り付けることにより、手を抜く際にフィルムが外側に剥がれるのを防ぐことができる。これにより、フード3から、浮遊物質が拡散することを防止することができる。
また、正面の周壁3bには、図2に示すように、スリット6e,6fが設けられる。スリット6e,6fは、拡散防止用フード1を使用した後、フード3を折り畳む際に用いるものであり、底面の周壁3fが有する突起状部10b(第1突起状部),突起状部10c(第2突起状部)を差し込むためのものである。使用後のフード3は、被験者4から放出された浮遊物質により汚染されているが、被験者4のスリット6e,6fに突起状部10b,10cを差し込むことにより、折り畳んだフード3が開いてしまうことを防ぐことができる。
背面の周壁3cには、図1及び図3に示すように、被験者4の首部を通すための開口面7a(第3開口面)が設けられる。開口面7aの形状は、任意の形状を採用できるが、馬蹄(U字)形状が好ましい。被験者4が頭部を入れたときに、背面の周壁3cと首部との隙間が大きくなると、飛沫が拡散し易くなるので、開口面7aは、小さく設計することが望ましい。また、開口面7aの面積が小さい程、ファンフィルタユニット2の必要風量を小さくすることができる。
人体寸法データベースによると、首付け根部の最大値は167mmであり、最小値は108mmである。ばらつきや子供を対象とすることを考慮すると、開口面7aの幅は100mm以上であることが好ましい。また、人体寸法データベースに基づき、人が横たわったときの首の高さ(底面の周壁3fから首部最上端)を求めると、最小値は91mmである。ばらつきや子供を対象とすることを考慮すると、開口面7aの高さは、80mm以上であることが好ましい。
なお、本実施形態のフード3は、開口面7aの幅W2を170mm、開口面7aの高さH2を200mmと設定した。
また、背面の周壁3cには、開口面7aを塞ぐように、フィルム7bが貼り付けられている。フィルム7bには、鉛直方向にスリット7cが設けられている。フィルム7bは、拡散防止用フード1の内部に被験者4の頭部が入った際に、首部に生じる隙間を減らし、開口面7aから飛沫が拡散するのを防ぐ役割を果たす。また、フィルム7bを設けることにより、ファンフィルタユニット2に求められる風量を抑えることができる。
本実施形態の開口面7aの面積は、約310平方cmになり、フィルム7bを貼り付けていない場合に、首が入ったときの隙間は約133平方cmになる。フィルム7bを貼り付けていない場合、飛沫をフード3から拡散させないために与える制御風速を、0.2m/s~0.3m/sとして、この風速を与えるために、必要な風量は、160L/min~240L/minである。本実施形態では、ファンフィルタユニット2の風量を、約180L/minとした。
このように、開口面7aにおける、首と背面の周壁3cとの隙間を適切に小さくすることにより、ファンフィルタユニット2の風量を抑えることができる。また、フィルム7bを貼ることにより、ファンフィルタユニット2の風量をさらに抑えることができる。そして、ファンフィルタユニット2の風量を抑えることにより、小型電池で拡散防止用フード1を動作させることができ、また、動作音を小さくすることができる。また、首部の風速を一定以上に保つことができるので、飛沫がフード3外に出る可能性を非常に低くすることができる。
また、背面の周壁3cには、図1及び図3に示すように、扉8aが設けられる。扉8aは、背面の周壁3cに切り込まれたコの字型の切れ込みと、折り目8fによって形成される。扉8aを開いた時に現れる開口面8d(第5開口面)は、処置器具等を出し入れするためのものである。扉8aは、図1及び図3に示すように、天面側に折り目8fがあり、扉8aの自重で閉まりやすくなるように形成されることが好ましい。
扉8aには、円弧状の切り欠き部8bが設けられ、背面の周壁3cには、円弧状の切り欠き部8cが設けられる。切り欠き部8bと切り欠き部8cとは、これらを合わせて円状の穴を形成する。この部分に指を引っかけることにより、扉8aを開閉しやすくすることができる。
また、扉8aを開いた時に現れる開口面8dの下端部には、図1及び図7に示すように、扉8aがフード3内へ入り込むことを防ぐためのストッパフィルム8eが設けられる。ストッパフィルム8eは、扉8aがフード3内へ入り込むことを防ぐ程度の強度を有しているものであれば、任意の材料を採用することができる。ストッパフィルム8eは、扉8aが閉じられている時に、切り欠き部8bと切り欠き部8cとにより形成される穴を塞ぐ大きさを有する。これにより、切り欠き部8b及び切り欠き部8cから、フード3外の空気がフード3内へ漏れ込むことを防ぐことができる。また、ストッパフィルム8eを開口面8dに設けることにより、扉8aと背面の周壁3cとの隙間から、フード3外の空気がフード3内へ漏れ込む空気の量を少なくすることができる。これにより、フード3内に入り込む空気を被験者4の首元に集中させることができ、必要な制御風速を首元で与えることができる。よって、ファンフィルタユニット2による換気効率を高めることができる。
右側面の周壁3dには、図4に示すように、開口面9a(第4開口面)が設けられる。また、左側面の周壁3eには、図5に示すように、開口面9b(第4開口面)が設けられる。開口面9a,9bは、看護師等が被験者4に対し処置を行うために、フード3内に手を挿入するためのものである。また、開口面9a,9bは、看護師等が被験者4の様子を観察するための窓の役割も果たす。右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eには、開口面9a,9bを塞ぐように、フード3の内側からフィルムが貼り付けられており、フィルムには水平方向にミシン目9c,9dが設けられる。フィルムの材料及びミシン目9c,9dの長さに関しては、開口面6a,6bを塞ぐフィルム及びミシン目6c,6dと同様である。
右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eには、ファンフィルタユニット2を装着する穴を形成するための印9e,9fが設けられる。ファンフィルタユニット2を装着する際に、印9e,9fに沿って穴を開け、穴にファンフィルタユニット2の接合部を装着し、フード3の内側から接合部にフィルタ部を取り付け、フード3の外側から接合部にブロワー部を取り付ける。図1は、左側面の周壁3eのみにファンフィルタユニット2が装着されている様子を示している。
また、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eには、図7に示すように、底面の周壁3fから延びる突起状部10b,10cを差し込むためのスリット9g,9hが設けられる。
また、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eは、図7に示すように、底面側の辺9i,9jに、フード3の内側に折り込むことにより底面の周壁3fと面で接する折り込み部を設けない。これにより、フード3を組み立てやすく、また、フード3を廃棄する際に折り畳みやすくすることができる。
底面の周壁3fは、被験者4の下に配置される周壁である。底面の周壁3fは、天面の周壁3aよりもサイズが大きく構成される。具体的には、底面の周壁3fは、図1、図4~図7に示すように、被験者4の胴体方向に延びており、底面の周壁3fの奥行き方向(図1のx方向)の長さは、天面の周壁3aの奥行き方向の長さよりも長い。また、底面の周壁3fの幅方向(図1のy方向)の長さは、天面の周壁3aの幅方向の長さよりも長い。
拡散防止用フード1は、底面の周壁3fを備えることにより、底面の周壁3fに被験者4の頭及び胴体を乗せてフード3を押さえることができ、フード3を固定することができる。また、拡散防止用フード1は、底面の周壁3fを備えることにより、被験者4が横たわるストレッチャーやベッド等を汚さないようにすることができる。なお、底面の周壁3fは、固定の効果を十分に発揮させるため、被験者4の胴体方向に肩よりも先まで延びていることが好ましい。
また、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eは、底面の周壁3fと接するための折り込み面を備えないが、底面の周壁3fの幅を天面の周壁3aの幅よりも大きくすることにより、底面の周壁3fと右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eとを合わさりやすくすることができる。
また、底面の周壁3fには、図7に示すように、フード3を被験者4に被せる際に、背面の周壁3cの底面側の辺7dを合わせるための目印となる印10aが付される。印10aに、背面の周壁3cの辺7dを合わせるように、被験者4にフード3を被せることにより、被験者4の顔に当たる等して、位置調整をやり直すことを防ぐことができる。
また、底面の周壁3fは、図4、図5及び図7に示すように、辺10d,10eに、突起状部10b,10cを有する。突起状部10b,10cは、フード3を被験者4に被せた際に、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eのスリット9g,9hに差し込むためのものである。突起状部10b,10cをスリット9g,9hに差し込むことにより、底面の周壁3fと右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eとの隙間を減らすことができる。また、突起状部10b,10cを、底面の周壁3fの背面の周壁3c側に設けず、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3e側に設け、背面の周壁3cではなく、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eのスリット9g,9hに差し込む構成とすることにより、組み立て作業を容易にすることができる。
本実施形態によれば、被験者から放出される浮遊物質の拡散を防ぐ、小型かつ使い捨て可能な拡散防止用フードを提供することができる。また、本実施形態によれば、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eを立ち上げ、天面の周壁3aを蓋のように差し込むことにより、フード3を簡易に組み立てることができる。また、組み立てたフード3を印10aに合わせて倒すだけで、フード3を被験者4の頭部に、簡単かつ正確に被せることができる。さらに、底面の周壁3fに設けられた突起状部10b,10cを右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eのスリット9g,9hに差し込むことにより、底面の周壁3fと右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eとを固定することができ、かつ、底面の周壁3fと右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eとの隙間を塞ぐことができる。
また、本実施形態によれば、正面の周壁3b、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eに開口面6a,6b,9a,9bが設けられ、これらの開口面にミシン目を設けることにより、フード3内に簡単にアクセスすることができる。また、背面の周壁3cに扉8aを設けることにより、開口面8dから容易に器具の出し入れをすることができる。さらに、フード3は、使用後に折り畳んで廃棄することができる。この際に汚染された面を内側に折り込むことでより安全に廃棄できる。そして、フード3を使い捨てにすることにより、医療従事者等の感染を回避したり、検査の作業場の汚染を回避することができる。
(実施形態2)
本実施形態に係る拡散防止用フード1は、ファンフィルタユニット2と、フード3と、を備える。ファンフィルタユニット2は、実施形態1と同様である。図8~図14においては、ファンフィルタユニット2を省略している。図8は、拡散防止用フード1を被験者4の頭部及び肩部に被せた様子を示している。図9は、拡散防止用フード1を被験者4の頭頂側から見た図であり、以下、正面図とする。図10は、拡散防止用フード1を被験者4の胴体側から見た図であり、以下、背面図とする。図11,図12は、拡散防止用フード1を被験者4の側面から見た図であり、以下、それぞれ、右側面図、左側面図とする。図13は、拡散防止用フード1を天面方向から見た図であり、以下、平面図とする。図14は、拡散防止用フード1を被験者4の頭部に被せる前の様子を示している。図8~図14を用いて、実施形態2の拡散防止用フード1の、実施形態1と異なる部分について説明する。
図8及び図14に示すフード3は、組み立てた状態を示すものである。実施形態2のフード3の底面の周壁3fは、図14に示すように、左側面の周壁3eと、段ボール材を折り曲げる或いは接着材により繋がっている。底面の周壁3fをベッドや床に置き、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eを立ち上げ、天面の周壁3aを蓋のように差し込み、被験者4の頭部を収容するフード3が完成した後、フード3を矢印12が示す方向に倒すことにより、フード3を被験者4の頭部及び肩部に被せることができる。
本実施形態のフード3は、幅W3を530mm、奥行きD2を400mm、高さH3を500mmと設定した。
正面の周壁3bには、図9に示すように、開口面6a,6bを塞ぐように、フィルムが貼り付けられており、フィルムには、水平方向に延びるミシン目6g,6hが設けられる。ミシン目6g,6hの長さは、ミシン目6c,6dと同様の長さである。
また、正面の周壁3bには、図9及び図14に示すように、底面の周壁3fから延びる突起状部10fを差し込むためのスリット6iが設けられる。
背面の周壁3cには、図8及び図10に示すように、被験者4の肩部を通すための開口面7g(第3開口面)が設けられる。開口面7gの形状は、フード3内に、被験者4の肩部まで収容可能な形状であれば、任意の形状を採用することができる。開口面7gは、底面の周壁3fから高さH4の位置まで、フード3の幅W1と同じであり、被験者4の肩部まで収容することができる。
本実施形態のフード3は、開口面7gの高さH4を120mm、高さH5を270mm、幅W4を470mmと設定した。
また、背面の周壁3cには、開口面7gを塞ぐように、フィルムが貼り付けられている。フィルムには、スリット7hが鉛直方向に設けられる。このフィルムは、拡散防止用フード1の内部に被験者4の頭部及び肩部が入った際に、肩部に生じる隙間を減らす役割を果たす。
また、背面の周壁3cの扉8aを開いた時に現れる開口面8dには、図8及び図10に示すように、開口面8dを塞ぐフィルムが設けられる。図8は、扉8aを省略している。開口面8dを塞ぐフィルムには、開口面8dの上端から下端まで、ミシン目8gが鉛直方向に設けられる。開口面8dの全面を塞ぐフィルムを設けることにより、開口面8dから飛沫が拡散するのを防ぐことができる。また、ミシン目8gを設けることにより、処置器具等を出し入れ容易にすることができる。開口面8dを塞ぐフィルムの材料は、開口面6a,6bを塞ぐフィルムと同様である。
右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eには、図11及び図12に示すように、開口面9a,9bを塞ぐように、フード3の内側からフィルムが貼り付けられており、フィルムには鉛直方向にミシン目9k,9lが設けられる。フィルムの材料及びミシン目9k,9lの長さに関しては、開口面6a,6bを塞ぐフィルム及びミシン目6c,6dと同様である。
右側面の周壁3dには、図11に示すように、ファンフィルタユニット2を装着する穴を形成するための印9mが設けられる。
また、右側面の周壁3dには、図11に示すように、底面の周壁3fから延びる突起状部10gを差し込むためのスリット9nが設けられる。
また、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eには、図11及び図12に示すように、ミシン目を入れることにより形成されるジッパー部9o,9p,9qが設けられる。拡散防止用フード1を使用した後、ジッパー部9o,9p,9qを切り離すことにより、フード3を分割して破棄することができる。
底面の周壁3fは、図13及び図14に示すように、天面の周壁3aと同様のサイズで構成される。具体的には、底面の周壁3fは、実施形態1とは異なり、被験者4の胴体方向に延びず、底面の周壁3fの奥行き方向(x方向)の長さは、天面の周壁3aの奥行き方向の長さと同じである。また、底面の周壁3fの幅方向(y方向)の長さは、天面の周壁3aの幅方向の長さと同じである。本実施形態のフード3は、被験者4の肩部まで収容可能であるので、底面の周壁3fに被験者4の頭及び胴体を乗せてフード3を押さえることができ、フード3を固定することができる。
また、底面の周壁3fは、図8~図14に示すように、辺10hに突起状部10f(第3突起状部)を有し、辺10dに突起状部10g(第4突起状部)を有する。突起状部10f,10gは、フード3を被験者に被せた際に、正面の周壁3bのスリット6i及び右側面の周壁3dのスリット9nに差し込むものである。突起状部10f,10gをスリット6i,9nに差し込むことにより、底面の周壁3fと正面の周壁3b及び右側面の周壁3dとの隙間を減らすことができる。
本実施形態によれば、フード3は被験者4の側方が開くように構成されるので、ストレッチャー等に横たわった状態の被験者4を、医師、看護師等が作業を行う被験者4の頭頂側及び側方から、目視したまま被せることができる。よって、組み立てたフード3を倒すだけで、フード3を被験者4の頭部及び肩部に、簡単かつ正確に被せることができる。
また、本実施形態によれば、フード3を被験者4の肩部まで収容可能に構成することにより、底面の周壁3fに被験者4の頭及び胴体を乗せてフード3を押さえることができ、フード3を固定することができる。また、被験者4にとっては、フード3を被された時の圧迫感を軽減することができる。
また、本実施形態によれば、底面の周壁3fに設けられた突起状部10f,10gを正面の周壁3b及び右側面の周壁3dのスリット6i,9nに差し込むことにより、底面の周壁3fと正面の周壁3b及び右側面の周壁3dとを固定することができ、かつ、底面の周壁3fと正面の周壁3b及び右側面の周壁3dとの隙間を塞ぐことができる。
また、本実施形態によれば、フード3にジッパー部9o,9p,9qを設けることにより、使用後に分解して廃棄することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
上記実施形態1において、正面の周壁3bには、手を挿入するための穴が2つ設けられる場合を示したが、これに限らない。例えば、正面の周壁3bには、両手を挿入することが可能な大きさの1つの穴を設け、穴を覆うフィルムに2箇所のミシン目を付けてもよい。
また、上記実施形態1において、背面の周壁3cには、開口面7aの全面を塞ぐフィルム7bを設けるとしたが、フィルムの形状はこれに限らない。例えば、図15に示すように、首の形状に合わせて、U字型の開口面7fを有するフィルム7eであってもよい。
また、上記実施形態1において、扉8a及び扉8aを開いた時に現れる開口面8dは、背面の周壁3cに設けられるとしたが、これに限らない。扉8a及び開口面8dは、右側面の周壁3d又は左側面の周壁3eに設けられてもよい。
また、上記実施形態1において、切り欠き部8bと切り欠き部8cとが、合わさって円状の穴を形成するとしたが、これに限らず、例えば、矩形の穴であってもよい。また、扉8a又は背面の周壁3cの一方に、扉の開閉を容易にするための切り欠き部が設けられても良い。
また、上記実施形態2において、底面の周壁3fは、左側面の周壁3eと、段ボール材を折り曲げる或いは接着材により繋がっているとしたが、これに限らない。底面の周壁3fは、左側面の周壁3eに代えて、右側面の周壁3dと、段ボール材を折り曲げる或いは接着材により繋がっていてもよい。
また、上記実施形態1に示す構成と、上記実施形態2示す構成とを組み合わせたり、対応する構成を置換したりしてもよい。例えば、実施形態1の開口面7aの形状を、実施形態2の開口面7gの形状としてもよい。また、例えば、実施形態1の開口面8dに、ストッパフィルム8eに代えて、実施形態2の、開口面8dの全面を塞ぐフィルムを設けてもよい。
また上記実施形態1及び実施形態2において、底面の周壁3fは突起状部を2つ有しているが、1つであっても、3以上であってもよい。その場合は、突起状部と同じ数のスリットが、正面の周壁3b、右側面の周壁3d及び左側面の周壁3eに設けられる。
本発明によれば、小型かつ使い捨て可能な拡散防止用フードを提供することができる。
1 拡散防止用フード
2 ファンフィルタユニット
3 フード
3a 天面の周壁
3b 正面の周壁
3c 背面の周壁
3d 右側面の周壁
3e 左側面の周壁
3f 底面の周壁
4 被験者
5,6a,6b,7a,7f,7g,8d,9a,9b 開口面
6c,6d,6g,6h,9c,9d,9k,9l ミシン目
6e,6f,6i,7c,9g,9h,9n スリット
7b,7e フィルム
7d,9i,9j,10d,10e,10h 辺
8a 扉
8b,8c 切り欠き部
8e ストッパフィルム
8f 折り目
9e,9f,9m,10a 印
9o,9p,9q ジッパー部
10b,10c,10f,10g 突起状部
11,12 矢印

Claims (9)

  1. 被験者の頭部を覆うフードであって、6面の周壁を有するフードと、当該フード内の空気を吸引するファンフィルタユニットと、を備える拡散防止用フードであって、
    前記フードは、
    天面の周壁から、前記被験者の頭頂側の周壁へ繋がる第1開口面と、
    前記被験者の頭頂側の周壁に設けられる、少なくとも1つ以上の第2開口面と、
    前記被験者の胴体側の周壁に設けられる、前記被験者の首部又は肩部を通すための第3開口面と、
    前記被験者の左右又は胴体側のいずれかの周壁に設けられる、少なくとも1つ以上の第4開口面と、
    前記被験者の左右又は胴体側のいずれかの周壁に設けられる開口面であって、扉を有する少なくとも1つ以上の第5開口面と、
    を備え、
    前記フードには、前記第1開口面と、前記第2開口面と、前記第4開口面と、を塞ぐフィルムが貼り付けられ、
    前記第2開口面と、前記第4開口面と、を塞ぐフィルムは、柔軟樹脂素材から構成され、
    前記第2開口面と、前記第4開口面と、を塞ぐフィルムは、ミシン目が設けられ、
    底面の周壁は、少なくとも1つの突起状部を有し、
    前記被験者の左右の周壁及び頭頂側の周壁のうち少なくとも1つは、前記フードを前記被験者に被せた際に前記突起状部を差し込むためのスリットを有し、
    前記フードの高さは、300mm~800mmの範囲であり、
    前記フードの、前記被験者の頭頂から胴体方向の距離は、200mm~500mmの範囲である
    ことを特徴とする拡散防止用フード。
  2. 前記フードには、前記扉が前記フード内へ入り込むことを防ぐためのストッパフィルムが貼り付けられ、
    前記フードには、前記扉の開閉を容易にするための切り欠き部が設けられ、
    前記ストッパフィルムは、前記扉が閉じられている時に、前記切り欠き部を塞ぐ大きさを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の拡散防止用フード。
  3. 前記フードには、前記第5開口面を塞ぐフィルムが貼り付けられ、
    前記フードには、前記扉の開閉を容易にするための切り欠き部が設けられ、
    前記第5開口面を塞ぐフィルムには、ミシン目が設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の拡散防止用フード。
  4. 前記第2開口面と、前記第4開口面を塞ぐフィルムは、前記フードの内側から貼り付けられる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の拡散防止用フード。
  5. 前記底面の周壁は、前記フードを前記被験者に被せた際に、前記被験者の右側の周壁のスリットに差し込む第1突起状部と、前記被験者の左側の周壁のスリットに差し込む第2突起状部と、を有し、
    前記被験者の右側の周壁は、前記第1突起状部を差し込むためのスリットを有し、
    前記被験者の左側の周壁は、前記第2突起状部を差し込むためのスリットを有し、
    前記被験者の頭頂側の周壁は、前記フードを折り畳む際に前記第1突起状部と、第2突起状部とを差し込むためのスリットを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の拡散防止用フード。
  6. 前記底面の周壁は、前記フードを前記被験者に被せた際に、前記被験者の頭頂側の周壁が有するスリットに差し込む第3突起状部と、前記被験者の左右の周壁のいずれか1つが有するスリットに差し込む第4突起状部と、を有し、
    前記被験者の頭頂側の周壁は、前記第4突起状部を差し込むためのスリットを有し、
    前記被験者の左右の周壁のうちいずれか1つは、前記第4突起状部を差し込むためのスリットを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の拡散防止用フード。
  7. 前記被験者の左右の周壁は、当該左右の周壁にミシン目を入れることにより形成されるジッパー部を有し、
    前記ジッパー部を切り離すことにより、前記フードを分割する
    ことを特徴とする請求項6項に記載の拡散防止用フード。
  8. 前記フードは、段ボール材から形成され、前記被験者の頭頂側の周壁と、前記被験者の胴体側の周壁と、前記被験者の左右の周壁とは、前記段ボール材の目方向が、前記フードを前記被験者に被せた状態において、鉛直方向に位置する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の拡散防止用フード。
  9. 前記フードには、前記第3開口面を覆うフィルムが貼り付けられる
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の拡散防止用フード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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