JP3233413U - カバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス - Google Patents

カバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス Download PDF

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Abstract

【課題】予め箱状体に製作され、未使用時は折畳んで保管管理でき、使用時に箱状体に組立てて略全体を透明カバーで覆って使用し、使用後は透明カバーで覆ったまま廃棄処分できるカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスを提供する。【解決手段】カバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス10は、救助者視にあって、前後、左右及び上下それぞれの面12〜17並びに内部に人体頭部を収容できる空間18を有する六面体からなり、六面体は前面12の左右に救助者の左右の手をそれぞれ挿入して救命具を操作できる操作穴、左右の側面に救命具を搬入する器具搬入穴141、151、救助者視点後方の後面13に人体頭部を仰向けに搬入できる頭部搬入穴、及び上面16に内部を観察できる観察穴が形成され、また、上面16に透明カバー19が取付けてある。【選択図】図1

Description

本考案は、カバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスに係り、詳しくは、予め箱状体に製作して、未使用時に平坦状に折畳んで保管管理し、使用時に箱状体に組立て略全体を透明カバーで覆って使用し、使用後は前記透明カバーで覆ったまま平坦状に折畳みコンパクトな状態にしで廃棄できるカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスに関する。
昨今、新型コロナウイルスが国内外及び地域で拡大し、パンデミック状態にあり、一般の人はこのウイルスからの感染を防止乃至防護するためにマスクを常着し、一方でまた、職業上感染者に接触しなければならない医師乃至看護師などの医療従事者は感染率が高くなるので、より高性能の特殊な防護具を使用している。そして、この種の防護具として種々タイプのものが既に開発されて特許文献などで紹介され、一部商品化されて病院などで使用されている。
例えば、下記特許文献1には、名称を簡易組立式飛沫感染防止用のフェイスシールドとした防護具が開示されている。このフェイスシールドは上片に続く四角枠と左右のバンドとを紙で形成し、四角枠体内の窓孔に透明プラスチックフィルムを貼り付けて顔面被覆用のフェイスシールドを形成し、上片に下から山折り湾曲線と谷折り湾曲線、山折り線の順に延長片を設け、中間の谷折り湾曲線に沿ってティッシュペーパーを挟み込み固定するためのコ形溝を1乃至数個設けたものである。
また、下記特許文献2には、名称をフェイスシールドとした防護具が開示されている。このフェイスシールドは、PET素材のシート材により湾曲面に形成されたフェイスシールド本体とヘッドバンド部とにより構成し、平面略U字形状に形成された帯状のヘッドバンド部は、後頭部を囲むU字部の帯面を水平面とし、側頭部に沿った直線部の帯面を垂直面としてフェイスシールド本体の上端部の左右に長手方向の取り付け位置を調節可能に取り付け、フェイスシールド本体は、本体面部の上端に庇部を設け、さらに庇部の後縁から下方に使用者の額に当接する額当接板部を設けたものである。
さらに、下記非特許文献1は商品紹介情報であるが、ここには商品名「TRACHEABOX」とした使い捨て飛沫防止ボックス(防護具)が紹介されている。この飛沫防止ボックスは、術者から見て、前面に観察窓、この前面の左右面に術者の左右の手をそれぞれ挿入して救命具を操作する操作口及び内部を観察する観察窓及び天井面にも同様の観察窓をそれぞれ設け、後面に人体頭部を仰向けに搬入する頭部搬入開口を設けたものである。
この飛沫防止ボックスボックスは、気管挿入時に医療従事者を守るためのものであって、以下の特長があるとされている。
すなわち、この飛沫防止ボックスボックスは、上からも前からも患者を確認でき、フチがないので、処置に必要な視界を遮らず、処置がしやすいように人間工学的に設計されており、広いフロントで介助者も処置が容易にできる。また、フィルム付きのサイド窓で患者さんに圧迫感を与えず、操作口は十字カットフィルムでエアロゾルの漏れを防ぎながら処置できる。さらに、スナップボタンを「パチン」とはめるだけで簡単に組み立てやすく分解しやすいことなどである。
実用新案登録第3227554号公報 実用新案登録第3227824号公報
商品名「TRACHEA BOX」[発売元]株式会社メディビート「令和3年2月5日インターネット検索」<https://medibe a t−inc.co.jp/products/products−633/>
ところで、新型コロナウイルスなどの感染症ウイルスは、人と人との接触によって、咳などの際に出る唾の飛沫などを介して感染するとされている。この感染予防策として、一般の人はマスクを着けて予防し、また医療従事者は特殊な防護具を着けて防護している。
昨今の新型コロナ禍でも、同様の予防乃至防護がされているが、一般の人の不特定多数にあっては、誰が感染者であるかが特定できず、それからの予防、防護対策が問題になることがある。例えば、疾患急患者を救急車で病院へ搬送するような救急搬送ケースにあっては、急性病態は時間とともに病態が急速に変化するので、迅速に適切な処置をしなければならず、時間との勝負になる、また、疾患急患者が感染症ウイルスに感染していると、救命救助者は救急搬送中に人工呼吸器などの各種救命具を使用して救急救命処置をする一方でまた、救命救助者及びその周囲の人々に対しては、何らかの感染防護策を講じなければならない。特に、感染者からの飛沫は2メートル或いはそれ以上の距離を飛散するとされているので、救命救助者及び周囲の人々への感染の予防乃至防護が必須となる。また、使用し終わった防護具は廃棄処分をしなければならないが、その際に使用済み防護具には飛沫などが付着しているので、それによる二次感染防止及び廃棄処分対策(例えば、保管管理、運搬及び処分法などの対策)も必要になる。
そこで、上記従来技術の防護具が上記の救急搬送ケースに適合、すなわち有効に機能し、且つ廃棄処分時の二次感染防止対策が講じられているか否かを考察すると、上記特許文献1、2の防護具、すなわちシールドは、ウイルス感染者と接触する医師乃至看護師などの医療従事者に有効であるが、疾患急患者が感染症ウイルスに感染している場合、救急搬送中に緊急救命処置をしなければならない患者に対しては救命具を使用できないので有効でない。また、使用後の廃棄処分時の二次感染に対して何ら対策が講じられていないので、これらが課題となっている。
また、上記非特許文献1の飛沫防止ボックス(防護具)は、患者のフェースを含む頭部全体をシールドするので、感染の飛沫の飛散をある程度抑制できるが、これは概ね病院内において気管挿入時に医療従事者を守るものであって、概ね麻酔の際などに使用され、上記救急搬送ケースにあって急患者に各種救命具、例えば、喉頭鏡、人工呼吸器、バックバルブマスク、携帯用酸素ボンベ、喉頭鏡、気管挿管チューブ、食道閉鎖式エアウェイ、吸引器、ガスサプライバルブなどを使用して広範囲の救急処置を行うことまでも想定しているとは思われない。
また、上記救急ケースのように急患者を救急車で病院へ搬送するような場合、時間との勝負になり、一刻を争う緊急性及び応急手当が必須となるので、迅速な組立、処置が必要になる。しかし、飛沫防止ボックスは、スナップボタンを「パチン」とはめるだけで簡単に組み立てやすくなっているが更なる工夫、例えば迅速性が要求されている。また、この飛沫防止ボックスも使用後の廃棄処分時の二次感染に対して何ら対策が講じられていないので、これらが課題になっている。
そこで、本考案者は、上記従来技術が抱える課題、すなわち、一刻を争う緊急事態に対応するために、未使用時の保管管理、使用時の組立て迅速化並びに使用後の二次感染を防止及び廃棄などの課題を如何にすれば解決できるかを、救急搬送現場を想定した実験を繰返し鋭意探求した。その結果、予め箱状体を透明カバー付で折畳み自在に作製して(この作製はダンボール箱組立技術を利用すれば可能であること)置けば、保管管理スペースは最小にでき、また使用時は素早く迅速に箱状体に組立て、透明カバーで覆って各種救命具を使用して救命処置ができ、さらに使用後は、透明カバーで覆ったまま再び平坦状に折畳めるので二次感染を防止し且つコンパクトな状態にして廃棄できることなどに想到し、本考案を完成するに至ったものである。
本考案の目的は、予め箱状体に製作して、未使用時に平坦状に折畳んで保管管理し、使用時に迅速に箱状体に組立てて略全体を透明カバーで覆って使用し、使用後は前記透明カバーで覆ったまま平坦状に折畳んで廃棄処分ができる単回使用、いわゆる使い捨てのカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスを提供することにある。
本考案の他の目的は、前記箱状体をワンタッチで組立て且つまたワンタッチで平坦状に折畳むことができるカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスを提供することにある。
本考案のまた他の目的は、救急処置ボックスを構成する箱状体を所定の面積及び厚さの1枚のシートで形成することによって、材料費を安くしかも加工を容易且つ簡単、並びに組立てを短時間でできる廉価なカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスを提供することにある。
本考案のさらに他の目的は、使用済み後は、頭部から外した箱状体を透明カバーで覆ったまま飛沫汚染物に触れないようにワンタッチで再び平坦状にコンパクトに折畳み廃棄スペースを最小にし、且つまた二次感染を防止して廃棄できるカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスを提供することにある。
上記目的を達成するために,本考案の第1の態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスは、予め箱状体に製作して、未使用時に平坦状に折畳み、使用時に箱状体に組立てて略全体を透明カバーで覆って患者の頭部に被せて救命具を使用した処置をし、使用後は頭部から外して前記透明カバーで覆ったまま再び平坦状に折畳んで廃棄するカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスにあって、
前記箱状体は、救助者視で、前後、左右及び上下それぞれの面並びに内部に少なくとも前記頭部を仰向けに収容できる大きさの空間を有する六面体からなり、
該六面体からなる箱状体は、前記前面の左右に救助者の左右の手をそれぞれ挿入して救命具を操作する操作穴、前記左右の側面に前記救命具を搬入する器具搬入穴、救助者視前方の前記後面に人体頭部を仰向けに搬入する頭部搬入開口及び前記上面に内部を観察する観察穴をそれぞれ形成し、前記下面は前記頭部の後頭部を載置させる床部とし、
前記透明カバーは、前記組立て箱状体の略全体を覆うフィルムシートからなり、前記フィルムシートは未使用時に折畳んで前記上面に固定されていることを特徴とする。
また、本考案の第2の態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスは、前記第1の態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスにおいて、
前記箱状体は、展開状態で一枚のシートからなり、前記シートは、前記前面を構成する部分を前面部として、前記前面部の上端部に前記上面を構成する上面部及び左右の端部に前記左右の側面を構成する側面部並びに前記左右の側面部のいずれか一方の側面部に前記後面を構成する後面部を設け、さらに前記前後の面部及び左右の側面部のそれぞれの下端部に、それぞれ所定の幅長、下方長及び形状の延設片を折曲自在に設け、
前記延設片は、前記箱状体の組立時に、前記前後の下面片が互いに対峙し、一部上下を接触スライド接触させて前記下面が形成されることを特徴とする。
さらに、本考案の第3の態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスは、前記第2の態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスにおいて、
前記後面部は、所定幅長の底辺と前記底辺から所定高さ立設し対向した一対のU字枠片を有し、前記U字枠片の間に、前記底辺から略中間高さまで立設し二分させた2枚の下面抑え片を設け、前記下面抑え片は、左右端縁がU字枠片から切離され、また中央部は細隙で分離し且つ前記底辺とは折曲自在に延びた片で形成し、
前記下面抑え片は、前記箱状体の組立時に、前記下面へ押倒して前記箱状体に保持させることを特徴とする。
さらにまた、本考案の第4の態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスは、前記第1〜3のいずれかの態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスにおいて、
前記箱状体は、前記観察穴は透明部材で塞ぎ、また前記操作穴及び前記器具搬入穴は前記透明なプラスチックフィルムで覆い、これらのプラスチックフィルムは略中央部に切り込みが形成されていることを特徴とする。
さらにまた、本考案第5の態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスは、前記第1〜4のいずれか態様のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスにおいて、
前記透明カバーは、前記箱状体を前記上面から前後及び左右の面を覆う大きさの透明プラスチックフィルム製のシートで形成されていることを特徴とするクス。
この実施形態の考案によれば、予め箱状体に製作して置き、未使用時に平坦状に折畳んで保管管理ができるのでそのスペースを最小にでき、また、使用時に素早く迅速(例えば5秒以内)に箱状体に組立てて略全体を透明カバーで覆って患者の頭部に被せ唾などの飛沫が外へ飛翔しないようにして救助者が救命具を使用して安全且つ安心して救助活動ができ、さらに、使用後は前記透明カバーで覆ったまま飛沫汚染物に触れないようにワンタッチで再び平坦状にコンパクトに折畳んで廃棄できるので、二次感染をも阻止して廃棄処分までの管理、運搬等のスペースを最小にして廃棄ができる。
また、この実施形態の考案によれば、箱状体は1枚のシートで形成されるので、材料費は1枚のシートだけで、また加工も簡単になり、且つまた組立て時にホックなど留め具などが不要なので、箱状体のコストを抑え商品価格を廉価にできる。
さらに、この実施形態の考案によれば、箱状体の組立時に、下面抑え片を下面へ押倒し、これにより下面の跳ね上がりをロックできるので、箱状体の形状に保持できる。
さらにまた、この実施形態の考案によれば、観察穴は透明なプラスチックフィルムで塞がれているので、内部からの飛沫の外へ飛散を阻止でき、また操作穴及び器具搬入穴は透明なプラスチックフィルムで覆い、これらのプラスチックフィルムは切り込みが形成されているので、手及び器具の挿入乃至搬入が容易で且つ内部からの飛沫の外への飛散を阻止でき、また、切り込みにより内部が酸欠になることはない。
さらにまた、この実施形態の考案によれば、箱状体は使用時及び使用後も透明プラスチックフィルム製のシートで覆われるので、内部から外への飛沫の拡散を阻止できる。
図1は本考案の実施形態に係るカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスの組立て、使用及び廃棄の手順を示し、図1Aは該ボックスを構成する箱状体を折畳んだ状態から左右側面を開いた状態の斜視図、図2Bは床部を形成する部分を内側へ倒して下面をロックした状態の斜視図、図1Cは上面の透明カバーを広げて箱状体に被せた状態の斜視図、図1Dは横に倒して底面部分を押込み折畳み廃棄準備状態の斜視図である。 図2は図1の箱状体を展開してシート状にした平面図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施形態に係るカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスを説明する。但し、以下に示す実施形態は、本考案の技術思想を具体化するためのカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスを例示するものであって、本考案をこれに特定することを意図するものではなく、実用新案登録請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。なお、本明細書では、箱状体の前後及び左右は救助者視、すなわち救助者の前を前面として、前後及び左右の方向を表記している。その結果、前後面の関係では、後面は救助者から見ると前面先の前方となる。
図1、図2を参照して、本考案の実施形態に係るカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスの概要を説明する。なお、図1A、図1Bは透明カバーが省略され、また、図1、図2は操作穴12、21、器具搬入穴14、15を覆う透明フィルム(含む、フィルム切込み)が省略され、さらに観察穴16の透明部材が省略されている。
図1を参照して、本考案の実施形態に係るカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス10は、予め箱状体11(図1B参照)に製作して置き、未使用時に平坦状に折畳んで保管管理し、使用時に箱状体11に組立てて略全体を透明カバー19で覆って人体の頭部を挿入し、各種救命具を使用して救助活動を行い、使用後は頭部から外して透明カバー19で覆ったままで再び平坦状に折畳んで廃棄する単回使用、いわゆる使い捨ての頭部シールド救急処置ボックスである。
この救急処置ボックス10は、前後、左右及び上下それぞれの面、すなわち救助者からみて(以下、救助者視ともいう)、前面12、後面13、左右の側面14、15、上面16及び下面17並びに内部に少なくとも人体頭部を仰向けに収容できる大きさの空間18(図1D参照)を有する六面体からなる箱状体11と、使用時にこの箱状体11を覆う透明カバー19で形成されている。この透明カバー19は、未使用時に折畳んだ状態にして上面16に取付けてある。この取付けは着脱自在にするのが好ましい。
箱状体11は、救助者視で、前面12の左右に救助者の左右の手をそれぞれ個別に挿入して救命具を操作できる操作穴12、21、左右の側面14、15に各種の救命具(図示省略)を搬入する器具搬入穴14、15、後面13(救助者からみると前方の面)に人体頭部を仰向けに搬入する頭部搬入開口13、及び上面16に内部を観察できる観察穴16がそれぞれ形成され、下面17は人体の後頭部を載置させる床部となっている。床部の詳細は後記する。
また、各操作穴12、12及び器具搬入穴14、15は透明プラスチックフィルム(図示省略)で覆い、覆ったフィルムに所定形状の切込みを入れて、手乃至器具の挿入を容易にし、また内部から飛沫が外へ漏出しないようにする。切込み形状は任意でよいが、両端部にY字型としそれらを線で繋いだ形状にしたものが好ましい。この形状にすると十字の切り込みに比べて穴内への手乃至機械、器具の出し入れが容易になり、且つまた内部空間18へ酸素供給を十分になるので内部が酸欠になることはない。また、観察窓16は図示を省略したが透明部材、透明シートで覆ってある。
透明カバー19は、箱状体11の略全体、すなわち頭部搬入開口13は頭部を搬入させた後、首及び一部胸部をも覆う大きさ、例えば1枚の透明カバーシートなど、例えば透明なプラスチック製フィルムで形成されている。
このカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスによれば、未使用時に平坦状に折畳んで保管管理できるので、それらのスペースを最小にできる。例えば、救急車などの内部は既に機械、器具でスペースが少なくなっているが、そこへも搭載できる。また、使用時はワンタッチで箱状体に組立てて略全体を透明カバーで覆って救急患者の頭部に被せ唾などの飛沫が外へ飛翔しないようにして救助者が救命具を使用して安全且つ安心して救助活動ができる。さらに、使用後は前記透明カバーで覆ったまま飛沫汚染物に触れないようにワンタッチで再び平坦状に折畳んで廃棄できる。
以下、この救急処置ボックスの細部の構成を説明すると共に、他の特長を明らかにする。
この救急処置ボックス10は、六面体からなる箱状体11と透明カバー19で構成されている。
先ず、主に図2を参照して、箱状体を構成するシートを説明する。なお、図2は図1の箱状体を展開しシート状にした平面図である。
箱状体11は、1枚のシート11Aを用い、これを所定形状に加工したもので構成され、所定の厚さ及び広さのシート材、例えば段ボールで形成されている。このシート11Aの寸法は任意でよいが、本実施形態では横幅1486mm、縦幅911mmである。
図1、図2を参照して、図2のシート11Aは、これを広げた状態にある。なお、図2は表面を示している。
このシート11Aは、図1の箱状体11の前面12を構成する部分を前面部12aとして、その上端部に箱状体11の上面16を構成する上面部16aが折曲自在に設けられている。折曲部分は上端部と上面部16aとの境界線上にあって、折曲を容易にするための折曲手段、例えば両部分が分離しない程度のミシン目など、が設けられている。なお、本実施形態では前面部12aの横幅は480mm、縦幅449mmである。
以下同様にして、図1の箱状体11の左右の側面14、15を構成する左右の側面部14a、15aがそれぞれ折曲自在に設けられている。これらの側面部14a、15aの上端部は左上り及び右上がりに傾斜している。これらの傾斜により、組立てた箱状体は前面側が後面側より背低になり、上面16の観察窓16からの内部観察が容易になる。なお、側面部14aの横幅は250mm、側面部15aの横幅は248mmである。
また、左右の側面部14aは、いずれか一方の側面、本実施形態では図2の左の側面部14aに後面13を構成する後面部13aが折曲自在に設けられ、この後面部13aの大きさは前面部12aより、前記の傾斜分だけ大きくなっている。なお、後面部13aの横幅は480mm、固定片13a3の幅は28mmである。
この後面部13aには、人体頭部を仰向けに搬入する頭部搬入開口13が形成されている。この搬入開口13は、任意の形状でよいが、本実施形態では略U字型枠内に形成する。このU字型枠は、底辺とこの底辺から所定高さ立設し対向した一対のU字枠片13a1、13a2を有し、上方は開放されている。U字枠片の高さは側面部14aの高さと同じであり、また、上方を桟片で繋いでもよい。
また、対向するU字枠片13a1、13a2の間に、底辺から略中間高さまで立設し二分させた2枚の下面抑え片13a4、13a5が設けてある。
これらの下面抑え片13a4、13a5は、左右の端縁がU字枠片13a1、13a2から切離し、また中央部は細隙(スリット)で切離分離し且つ底辺とは折曲自在に延びた片となっている。細隙(スリット)は、数ミリメートルにするのが好ましい。この寸法のスリットにより、箱状体の折畳みの際にスムーズに折畳める。なお、スリットが無く繋がっていると折畳めない。
これらの下面抑え片13a4、13a5は、箱状体11の組立て時に、内部へ押し倒し下面17の上に当接させて、箱状体11の床面(床部ともいう)を形成し、箱状体にした形状を保持するロック機能を果たす。すなわち、箱状体の組立て時、下面抑え片13a4、13a5を内部へ押し倒し下面17の上に当接させることによって、下面17の跳ね上がりを抑え、すなわちロックして箱状体の形状を保持する働きをする。
なお、床面(床部)は、下面17の上に下面抑え片13a4、13a5を敷設したものとなるが、本考案の説明では下面の上に下面抑え片を設けた部分、すなわち床部分を総称して下面ともいうことがある。また、下面抑え片13a4、13a5が内部へ押し倒されると、U字枠片13a1、13a2間は拡大され、この拡大部分を含めた部分が頭部搬入開口13となる。
また、外側の枠片13a1には、固定片13a3が折曲自在に設けられている。この固定片13a3は、箱組立時に、他方の側面部15aの外側端に任意の固定手段、例えば糊付けなどで固定する。
外側の枠片13a1を側面部15aに固定することによって、箱状体11の外郭が形成される。なお、床部分の詳細は後記する。
さらに、前面部12aには、図1の左右に所定大きさの操作穴12、12、また、同様に左右の側面部14a、15aに器具搬入穴14、15及び上面部16aに観察穴16がそれぞれ形成されている。それぞれの穴の大きさは、操作穴12、12は救助者の左右の手を挿入して操作できる大きさであり、また器具搬入穴14、15は救命具、例えば、バックバルブマスク、携帯用酸素ボンベ、喉頭鏡、気管挿管チューブ、食道閉鎖式エアウェイ、吸引器、ガスサプライバルブ等が搬入えきる大きさである。また、観察穴16は上面の外周囲を一部残す部分まで大きくする。
それぞれの操作穴12、12、器具搬入穴14、15及び観察穴16は、それらの穴周囲に各穴の位置所在を明示する表示(図2の表面)、例えば比較的太く所定の色を付した輪郭線乃至帯を設けるのが好ましい。この表示により、各穴の位置を見つけるのが容易になり、またデザイン性がアップする。
また、操作穴12、12及び器具搬入穴14、15は、図示を省略したが、透明プラスチックフィルムで塞ぎ、それ所定形状の切り込みを入れて手及び器具の挿入を可能にすると共に内部から外への飛沫の飛散を防止する。切込み形状は任意でよいが、両端部にY字型にしてそれらを線で繋いだ形状にしたものが好ましい。この形状にすると十字の切り込みに比べて穴内への手乃至機械、器具の出し入れが容易になり、且つまた酸素供給量も多くでき内部空間が酸欠になることはない。
以下、図2を参照して、下面17の形成について説明する。
シート11Aにあって、前後の面部12a、13a及び左右の側面部14a、15aのそれぞれの下端部に、それぞれ所定の幅長、所定の長さ下方へ延びた下方長及び所定の形状をした延設片を設ける。
これらの延設片は、前後の面部12a、13a及び左右の側面部14a、15aの順に、前下面片12a1、後下面片13a6、左下面片14a1及び右下面片15a1であり、前下面片12a1と後下面片13a6とは同一形状、また、左下面片14a1と右下面片15a1とは同一形状となっている。これらの延設片は前後の面部12a、13a及び左右の側面部14a、15aに折曲自在に設けてある。
これらの前下面片12a1、後下面片13a6、左下面片14a1及び右下面片15a1により、箱状体11の組立て時に下面17が形成される。
以下、図2を参照して、これら前下面片12a1、後下面片13a6、左下面片14a1及び右下面片15a1の細部を説明する。
前下面片12a1は、図2の左側面部14aから右側面部15aへ向けて、平面視で、下方長さが左側面部14aの底幅より若干長い略長方形状をなし、後下面片13a6も同じ形状であり、逆さ視して、順に、上段部x1(左右側面部の底幅より若干長い)、所定角度の傾斜部x2及び下段部x3(左右側面部の底幅と同じ)とした階段状をなし、続く右側に略三角形状の固定部x4は下段部x3に折曲自在に設けられている。なお、x1の高さ155mmである。
これらの面片は、箱状体11の組立て時に、前下面片12a1と後下面片13a6とを互いに対峙、すなわち、前面部12aの下段部x3と後面部の上段部x1、後面部の上段部x1と前面部の下段部x3及び各傾斜部x2がそれぞれ対峙する。
また、左下面片14a1は、左側面部14aの下端部から下方へ左側面部14aの半分の長さで延び、両側が所定角度の傾斜し、平面視で略台形状をしている。右部突片15a1も左下面片14a1と同じ形状になっている。
これらの左下面片14a1及び右部突片15a1は、前下面片12a1、後下面片13a6の各固定部x4が糊付け固定される。
箱状体11は、シート11Aで形成され1枚のシートであるので材料費が安価、また加工も簡単で加工費も廉価になり、且つまた組立て時時に留め具などが不要となり、箱状体への組立ても簡単になり、箱状体11の全体コストが抑えられて、商品価格が廉価になる。
以下、図1、2を参照して、シート11Aからの箱状体の組立てを説明する。
先ず、平坦床面(図示省略)に前面部12aを載置し、この前面部の両端部からそれぞれ左右の側面部14a、15aを略90度に立設する。
この立設により、図2のシート11Aにおける左右の側面部14a、15aは図1の箱状体11の左の側面及び右の側面となる。
次いで、一方の側面部14aに隣接した後面部13aを側面部14aから折り曲げ、固定片13a3を他方の側面部15aの外側端に任意の固定手段、例えば糊付けなどで固定する。外側の枠片13a1は固定片13a3を介して側面部15aに固定することによって、箱状体11の外郭が形成される。すなわち、前面部12aが前面12、左右の側面部14a、15aが左右の側面14、15及び後面部13aが後面13になり、箱状体11の外郭が形成され、この外殻形成に予め箱状体が略製作されたことになる。なお、箱状体の下面形成は後記する。
この外側の枠片13a1の側面部15aへの固定に前後して、下面11を形成する。
この下面の形成は、先ず、前下面片12a1の固定部x4を折り曲げ、右下面片15a1に糊付け固定し、同様に後下面片13a6の固定部x4を左下面片14a1に糊付け固定する。
次いで、後下面片13a6を前下面片12a1に対峙させる。この対峙で、後下面片13a6の上段部x1は前下面片12a1の下段部x3の下に、後下面片13a6の下段部x3は前下面片12a1の上段部x1の上に対向する。
この対向した状態で、後下面片13a6を前下面片12a1に接近させると、後下面片13a6の上段部x1は前下面片12a1の下段部x3の上に、後下面片13a6の下段部x3が前下面片12a1の上段部x1の下にスライド接触が可能になる。スライド接触は両者の傾斜部x2がガイドする。これにより、下面17が形成される。
しかし、この状態は、下面17が上方へ持ち上がり、すなわち飛び跳ね不安定になっている。
そこで、後下面片13a6に設けた各下面抑え片13a4、13a5を内部へ押し倒し下面17の上に当接させる。これによって、下面17の跳ね上がりを抑え、すなわちロックして箱状体の形状を保持させ、下面17と各下面抑え片13a4、13a5とからなる床部が形成され箱状体11の組立てを終了する。
なお、この床部にあって、下面17は箱状体11を平坦状に折畳んだときも保持され、換言すると、この箱状体は前もって(予め)箱状体に製作されたものである。この下面の形成、すなわち、箱状体の製作はダンボール箱組立技術、例えばワンタッチ組立て、組立て式ダンボール及び差込み式ダンボール箱の技術を利用したものである。
図1、図2を参照して、カバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスの使用方法を説明する。
ア 未使用時
先ず、一方の側面14を前面12の内面に折り込む。このとき、側面部14aには後面部13aが固定されているので、後面部13aも折畳まれる。次いで、他方の側面15を前面12の内面に折り込む。これらの折込みの際、既に、下面17は、図2を参照して、前後の面部12a、13a、左右の側面部14a、15aのそれぞれの下端部の延設片、すなわち、前下面片12a1、後下面片13a6、左下面片14a1及び右下面片15a1により形成しているので、折り込んでも下面は形成された状態を保持されている。
したがって、これらの折込みにより、箱状体11は平坦状にコンパクトに折畳まれる、すなわち、平坦状に折畳んだ状態でも既に箱状体が製作された状態になっている。この平坦状に折畳んだ箱状体は、別に用意した包装袋などに収納して保管管理する。なお、透明カバー19は所定の大きさに折畳み箱状体11の上面16に取付け固定し、上面16を前面12の裏面に置く。
イ 使用時
前記アで平坦状に折畳んだ状態から箱状体に組立てる。この組立ては、図1Aに示したように、まず、前面12上に折畳まれた両側のうち、まず、側面15を開き、次いで側面14を開く、この側面14の開きにより、それぞれ左右の側面14、15は略90度に立設する。なお、上面16は前面12の上端に位置している。
両側面14、15の開きにより、下面17が形成されるが、抑えがないので跳ね上がる。そこで、下面抑え片13a4、13a5を内部へ押し込み下面17上に敷設する。この敷設により、跳ね上がりの阻止し床面が形成される(図1B参照)。
その後、上面16を両側14、15の上方開口へ移動し、開口を蓋体として塞ぐ。次いで、上面16に取付けて置いた透明カバー19を開き、このカバーで両側面14、15を覆う(図1C参照)。この状態で、患者を仰向けに寝かせ、その後頭部の下に床部に移動させて、頭部を載置すると共に、さらに透明カバー19を延ばし頭部挿入開口13(図2)を塞ぐと共に患者の首部付近まで覆う。この状態で、左右の側面14、15の器具搬入穴作穴14、15から各種の救命具を搬入、一方左右の操作穴12、12から救命者の手を入れ救命具を操作して救命処置をする。この使用状態では箱状体11の全体が透明カバー19で覆われているので、内部の飛沫が外部へ飛散することがない。なお、各器具搬入穴作穴14、15は透明フィルムで覆われ、それらにY字型切込みが形成されているので、これらから酸素が供給され、内部が酸欠になることはない。
ウ 使用後
使用後は、頭部から外し、箱状体11の前面16が下になるように横倒し、下面17の裏面が見えるようにし(図1D参照)、下面17に長手方向の両端部分を矢印P方向へ押し込む。この押し込みにより、箱状体11は潰れ、再び平坦状なる。この平坦状になった箱状体11は、この状態でも透明カバーで覆われているので、このカバーで覆ったままの平坦状コンパクト折畳んだまま廃棄処分する。
したがって、使用済後も平坦状コンパクト折畳んだまま全体が透明カバーで覆われているので、二次感染を防止し、且つ廃棄処分前の保管管理スペースを最小にし、廃棄処分することができる。
以上説明した救急処置ボックス(以下、ボックス)は、その性能評価を実験で確認したので、以下、その概要を説明する。
ア 性能評価試験
蛍光体を用いた試験装置を開発して、噴霧試験を行った。この試験は、超音波加湿器による蛍光体の噴霧直径(未測定)は飛沫として拡散する直径(5μm以上)に近い値と考え、この飛沫は通常1〜2m以内の至近距離まで拡散することを前提とした。
イ 使用機器
マネキンヘッド(シンプル)製造元(株)大創産業、ペットボトル加湿器(パンダ)製造元(株)大創産業、蛍coat専用補充インクは色きいろ製造元(株)トンボ鉛筆、クロスラインレーザー墨出し器等
ウ 噴霧解析実験の配置状況
ボックス内に人形を仰向け配置、周辺を60×60×60cmのOPPフィルムで囲い観察できる窓を設置した装置。
エ 噴霧後の蛍光比較
ブラックライトによる蛍光照射、ボックス無し蛍光照射
オ 結果
ボックス有り/無しにおける底面比較
ウ 試験条件と結果(速報値)
蛍光マーカーは、10倍に希釈して噴霧、噴霧時間10分、噴霧量5±0.2ml試験前後デジタルスケールによる重量計測。噴霧停止後10分間の間を置き観察、蛍光の励起光は、395nm、365nmのLED照射を行い写真撮影、画像処理による蛍光物質の汚染状況を数値化(予定)
観察は、底面について観察した。
その結果、面積比率で、ボックス有り汚染部1×1.5=1.5、ボックス無し汚染部7×7=49。
評価式(1−1.5/49)×100=96.9(%)。
以上説明したように、本実施形態のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスは、予め箱状体に製作して、未使用時は平坦状に折畳んで保管管理し、使用時は迅速に箱状体に組立てて略全体を透明カバーで覆って緊急救命患者などの頭部に被せ唾などの飛沫が外へ略飛散しないよう(96.9%減)にして救助者が救命具を使用して安全且つ安心して救助活動ができ、また使用後は前記透明カバーで覆ったまま平坦状に折畳んで廃棄ができる。
10 カバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス
11 箱状体
11A 箱状体を展開したシート
12 前面
12a 前面部
12a1 前下面片
12、12 操作穴
13 後面
13a 後面部
13a1、13a2 U字枠片
13a3 固定片
13a4、13a5 下面抑え片
13a6 後下面片
x1 上段部
x2 傾斜部
x3 下段部
x4 固定部
13 頭部挿入開口
14 左側面
14a 左側面部
14a1 左下面片
14 器具搬入穴
15 右側面
15a 右側面部
15a1 右下面片
15 器具搬入穴
16 上面
16a 上面部
16 観察穴
17 下面
18 空間
19 透明カバー

Claims (5)

  1. 予め箱状体に製作して、未使用時に平坦状に折畳み、使用時に箱状体に組立てて略全体を透明カバーで覆って患者の頭部に被せて救命具を使用した処置をし、使用後は頭部から外して前記透明カバーで覆ったまま再び平坦状に折畳んで廃棄するカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックスにあって、
    前記箱状体は、救助者視で、前後、左右及び上下それぞれの面並びに内部に少なくとも前記頭部を仰向けに収容できる大きさの空間を有する六面体からなり、
    該六面体からなる箱状体は、前記前面の左右に救助者の左右の手をそれぞれ挿入して救命具を操作する操作穴、前記左右の側面に前記救命具を搬入する器具搬入穴、救助者視前方の前記後面に人体頭部を仰向けに搬入する頭部搬入開口及び前記上面に内部を観察する観察穴をそれぞれ形成し、前記下面は前記頭部の後頭部を載置させる床部とし、
    前記透明カバーは、前記組立て箱状体の略全体を覆うフィルムシートからなり、前記フィルムシートは未使用時に折畳んで前記上面に固定されていることを特徴とするカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス。
  2. 前記箱状体は、展開状態で一枚のシートからなり、前記シートは、前記前面を構成する部分を前面部として、前記前面部の上端部に前記上面を構成する上面部及び左右の端部に前記左右の側面を構成する側面部並びに前記左右の側面部のいずれか一方の側面部に前記後面を構成する後面部を設け、さらに前記前後の面部及び左右の側面部のそれぞれの下端部に、それぞれ所定の幅長、下方長及び形状の延設片を折曲自在に設け、
    前記延設片は、前記箱状体の組立時に、前記前後の下面片が互いに対峙し、一部上下を接触スライド接触させて前記下面が形成されることを特徴とする請求項1に記載のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス。
  3. 前記後面部は、所定幅長の底辺と前記底辺から所定高さ立設し対向した一対のU字枠片を有し、前記U字枠片の間に、前記底辺から略中間高さまで立設し二分させた2枚の下面抑え片を設け、前記下面抑え片は、左右端縁がU字枠片から切離され、また中央部は細隙で分離し且つ前記底辺とは折曲自在に延びた片で形成し、
    前記下面抑え片は、前記箱状体の組立時に、前記下面へ押倒して前記箱状体に保持させることを特徴とする請求項2に記載のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス。
  4. 前記箱状体は、前記観察穴は透明部材で塞ぎ、また前記操作穴及び前記器具搬入穴は前記透明なプラスチックフィルムで覆い、これらのプラスチックフィルムは略中央部に切り込みが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス。
  5. 前記透明カバーは、前記箱状体を前記上面から前後及び左右の面を覆う大きさの透明プラスチックフィルム製のシートで形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカバー付組立型頭部シールド救急処置ボックス。
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