JP2022016821A - 傾き測定方法及び切削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャックテーブルの保持面の傾きを測定する。【解決手段】被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルを有しスピンドルの先端部に切削ブレードが装着される切削ユニットと、切削ユニットに連結された撮像ユニットと、を備える切削装置において、チャックテーブルの保持面の傾きを測定する傾き測定方法であって、保持面の第1領域の上方に撮像ユニットを位置付け、撮像ユニットの焦点を第1領域に合わせることで第1領域の高さを測定する第1測定ステップと、第1領域とは異なる第2領域の上方に撮像ユニットを位置付け、撮像ユニットの焦点を第2領域に合わせることで第2領域の高さを測定する第2測定ステップと、第1領域の高さと第2領域の高さとの差分から保持面の傾きを算出する傾き算出ステップと、を備える傾き測定方法を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、チャックテーブルを備える加工装置において、チャックテーブルの保持面の傾きを算出する傾き算出方法、及び、保持面の傾きを算出した上で被加工物を切削する被加工物の切削方法に関する。
半導体ウェーハ等の被加工物の表面には、複数の分割予定ラインが格子状に配列されており、当該複数の分割予定ラインで区画された各領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイスが形成されている。各分割予定ラインに沿って被加工物を分割することにより、被加工物からデバイスチップが形成される。
被加工物の分割には、切削装置が用いられる。切削装置は、円柱状のスピンドルを有する切削ユニットを備えており、スピンドルの先端部には、円環状の切削ブレードが装着されている。切削ユニットの下方には、被加工物を吸引保持するための略平坦な保持面を有するチャックテーブルが、加工送り方向に移動可能な態様で配置されている。
切削装置で被加工物を切削する際には、回転させた切削ブレードを分割予定ラインの延長線上に配置すると共に、切削ブレードの下端を所定の高さに位置付ける。次いで、被加工物を加工送りすることにより、分割予定ラインに沿って被加工物を切削する。
ところで、被加工物を切削する際には、切削ブレードの下端を切り込み送り方向(Z軸方向)において高い精度で調整する必要がある。つまり、高い切り込み精度が要求される。切削ブレードは使用するにつれて磨耗するので、所定回数の切削を行う度に、切削ブレードの下端の位置(基準位置)を調整する、いわゆるセットアップが行われる(例えば、特許文献1参考)。
特開2001-298001号公報
しかし、チャックテーブルの保持面が、切り込み送り方向に直交する平面に対して傾いている場合、セットアップを行っても切り込み精度が改善されないという問題がある。本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、保持面の傾きを測定することを目的とする。
本発明の一態様によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルを有し該スピンドルの先端部に切削ブレードが装着される切削ユニットと、該切削ユニットに連結された撮像ユニットと、を備える切削装置において、該チャックテーブルの保持面の傾きを測定する傾き測定方法であって、該保持面の第1領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第1領域に合わせることで該第1領域の高さを測定する第1測定ステップと、該第1領域とは異なる第2領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第2領域に合わせることで該第2領域の高さを測定する第2測定ステップと、該第1領域の高さと該第2領域の高さとの差分から該保持面の傾きを算出する傾き算出ステップと、を備える傾き測定方法が提供される。
好ましくは、該第1測定ステップでは、該保持面の端部に位置する該第1領域の高さを測定し、該第2測定ステップでは、該保持面の中心に対して該第1領領域とは反対側の端部に位置する該第2領域の高さを測定する。
また、好ましくは、傾き測定方法は、該第1領域と該第2領域とを通る第1直線に対して該保持面上で直交する第2直線上に位置する第3領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第3領域に合わせることで該第3領域の高さを測定する第3測定ステップと、該第3領域とは異なる該第2直線上の第4領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第4領域に合わせることで該第4領域の高さを測定する第4測定ステップと、を更に備える。
本発明の他の態様によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルを有し該スピンドルの先端部に切削ブレードが装着される切削ユニットと、該切削ユニットに連結された撮像ユニットと、を備える切削装置で該被加工物を切削する切削方法であって、該チャックテーブルの保持面の第1領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第1領域に合わせることで該第1領域の高さを測定する第1測定ステップと、該第1領域とは異なる第2領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第2領域に合わせることで該第2領域の高さを測定する第2測定ステップと、該第1領域の高さと該第2領域の高さとの差分から該保持面の傾きを算出する傾き算出ステップと、該傾き算出ステップで算出された該保持面の傾きが第1閾値を超えている場合、該保持面の傾きを修正する修正ステップと、該傾き算出ステップで算出された該保持面の傾きが該第1閾値以下である場合、該保持面の傾きを修正することなく、該被加工物を切削する切削ステップと、を備える切削方法が提供される。
好ましくは、該傾き算出ステップで算出された該保持面の傾きが該第1閾値以下、且つ、該第1閾値よりも小さい第2閾値を超えている場合、該切削ステップでは、該保持面の傾きを修正することなく、且つ、該保持面の傾きに応じて該切削ブレードの該被加工物への切り込み深さを調整しながら該被加工物を切削し、該傾き算出ステップで算出された該保持面の傾きが該第2閾値以下である場合、該切削ステップでは、該保持面の傾きを修正することなく、且つ、該切削ブレードの該被加工物への切り込み深さを調整することなく該被加工物を切削する。
本発明の一態様に係る傾き測定方法では、切削ユニットに連結された撮像ユニットの焦点合わせ機能を利用して、保持面の異なる二箇所の高さをそれぞれ測定することにより、二箇所の高さの差分から保持面の傾きを測定できる。それゆえ、測定された保持面の傾きを修正すれば、切り込み精度を改善できる。
切削装置の斜視図である。 保持面の上面図である。 図3(A)は第1測定ステップを示す上面図であり、図3(B)は第1測定ステップを示す一部断面側面図である。 図4(A)は第2測定ステップを示す上面図であり、図4(B)は第2測定ステップを示す一部断面側面図である。 図5(A)は第3測定ステップを示す上面図であり、図5(B)は第4測定ステップを示す上面図である。 図6(A)はXZ断面での保持面の傾きを説明する一部断面側面図であり、図6(B)は修正ステップを示す一部断面側面図である。 傾き測定方法を示すフロー図である。 図8(A)は第1切削ステップを示す一部断面側面図であり、図8(B)は第2切削ステップを示す一部断面側面図である。 切削方法を示すフロー図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態で使用される切削装置2の斜視図である。図1に示すX軸方向(加工送り方向)、Y軸方向(割り出し送り方向)、及び、Z軸方向(切り込み送り方向、高さ方向)は互いに直交する。
また、図1では、構成要素の一部を機能ブロックで示す。切削装置2は、各構成要素が搭載される基台4を備える。基台4の上面には、X軸移動機構6が設けられている。X軸移動機構6は、X軸方向に略平行な一対のX軸ガイドレール8を有する。
X軸ガイドレール8には、X軸移動テーブル10がスライド可能に取り付けられている。X軸移動テーブル10の下面(裏面)側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレール8に略平行なX軸ボールねじ12が回転可能な態様で連結されている。
X軸ボールねじ12の一端部には、X軸パルスモータ14が連結されている。X軸パルスモータ14でX軸ボールねじ12を回転させることで、X軸移動テーブル10は、X軸ガイドレール8に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル10の上面側には、傾き調整テーブル16が配置されている。傾き調整テーブル16の下面側の異なる三箇所の各々には、ねじ受け部(図6参照)が設けられており、各ねじ受け部には、高さ調整用の脚部18が連結されている。
脚部18は、金属製のアジャスターボルト(図6参照)を有し、アジャスターボルトの上部は、上述のねじ受け部の雌ねじに回転可能な態様で連結されている。また、アジャスターボルトの底部には、樹脂、ゴム等で形成された円盤状のベースパッド部(図6参照)が固定されている。
例えば、脚部18を所定方向に回転させれば、ねじ受け部から露出するアジャスターボルトの全長が長くなる。これに対して、脚部18を所定方向とは反対方向に回転させれば、ねじ受け部から露出するアジャスターボルトの全長が短くなる。
この様にして、傾き調整テーブル16の下面側の三箇所において、アジャスターボルトの露出長さを調整することにより、傾き調整テーブル16の上面のXY平面に対する傾きを調整できる。
傾き調整テーブル16の上方には、円柱状のθテーブル20が設けられている。θテーブル20は、モータ等の回転駆動源(不図示)を有する。θテーブル20上には、円盤状のテーブル基台22等が設けられている。
テーブル基台22の周囲には矩形状のテーブルカバー24が設けられており、このテーブルカバー24のX軸方向の一方側及び他方側には、伸縮可能な蛇腹状の防塵防滴カバー(不図示)が配置されている。テーブルカバー24及び防塵防滴カバーは、X軸移動機構6の上方を覆っている。
テーブル基台22の上面には、円盤状のチャックテーブル26が設けられている。チャックテーブル26の下部は、テーブル基台22を介してθテーブル20内の回転駆動源に連結されており、Z軸方向に略平行な回転軸の周りに回転可能である。
チャックテーブル26は、ステンレス鋼等の金属で形成された円盤状の枠体28aを有する。枠体28aの上面側には円盤状の凹部が形成されており、この凹部には、多孔質セラミックスで形成され、凹部の内径と略同じ外径を有する円盤状のポーラス板28bが固定されている。
ポーラス板28bは、枠体28aに形成されている流路を介して真空ポンプ、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。吸引源を動作させると、ポーラス板28bの上面(保持面26a)には負圧が発生する。
この負圧により、保持面26aでは被加工物11が吸引保持される。なお、本実施形態では、枠体28aの上面と、ポーラス板28bの上面と、を合わせて、チャックテーブル26の保持面26aと称する。
図2は、保持面26aの上面図である。図2では、傾き調整テーブル16の下部に配置されている脚部18-1、18-2及び18-3を破線で示す。また、保持面26aの中心Aを黒丸で示す。
図2に示す枠体28aの上面のうち、12時方向の端部に位置する第1領域Aと、6時方向の端部に位置する第2領域Aと、の各々に×印を付して示す。第2領域Aは、X軸方向に略平行な第1直線B上に位置しており、中心Aに対して第1領域Aとは反対側に位置している。
また、枠体28aの上面のうち、9時方向の端部に位置する第3領域Aと、3時方向の端部に位置する第4領域Aと、の各々に×印を付して示す。第4領域Aは、Y軸方向に略平行な第2直線B上に位置しており、中心Aに対して第3領域Aとは反対側に位置している。
図1に戻り、保持面26aで保持される被加工物11について説明する。被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体で形成された円盤状のウェーハである。被加工物11の表面11a側には、複数の分割予定ラインが格子状に設定されている。
複数の分割予定ラインで区画された複数の領域の各々には、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスが形成されている。なお、被加工物11は、各々デバイスが形成されたパッケージ基板、セラミックス基板、ガラス基板等であってもよい。
基台4の上面側には、X軸移動機構6を跨ぐ様に配置された、門型の支持構造30が設けられている。支持構造30の前面には、切削ユニット移動機構32が設けられている。切削ユニット移動機構32は、支持構造30の前面に配置された一対のY軸ガイドレール34を備える。
各Y軸ガイドレール34は、Y軸方向に略平行に配置されている。一対のY軸ガイドレール34には、2つのY軸移動プレート36がY軸方向にスライド可能に取り付けられている。一対のY軸ガイドレール34の間には、Y軸ガイドレール34に略平行に一対のY軸ボールねじ38が配置されている。
各Y軸移動プレート36の裏面側には、1つのナット部(不図示)が設けられている。一のY軸移動プレート36のナット部には、一のY軸ボールねじ38が回転可能な態様で連結されており、他のY軸移動プレート36のナット部には、他のY軸ボールねじ38が回転可能な態様で連結されている。
各Y軸ボールねじ38の一端部には、Y軸パルスモータ40が連結されている。Y軸パルスモータ40でY軸ボールねじ38を回転させれば、Y軸移動プレート36は、Y軸ガイドレール34に沿ってY軸方向に移動する。
各Y軸移動プレート36の前面には、切り込みユニットが設けられている。切り込みユニットは、Y軸移動プレート36の前面に設けられた一対のZ軸ガイドレール42を有する。各Z軸ガイドレールは、Z軸方向に概ね略平行に配置されている。
一対のZ軸ガイドレール42には、1つのZ軸移動プレート44がスライド可能に取り付けられている。Z軸移動プレート44の裏面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール42に略平行なZ軸ボールねじ46が回転可能な態様で連結されている。
Z軸ボールねじ46の一端部には、Z軸パルスモータ48が連結されている。Z軸パルスモータ48でZ軸ボールねじ46を回転させれば、Z軸移動プレート44は、Z軸ガイドレール42に沿ってZ軸方向に移動する。
Y軸方向の一方側に位置するZ軸移動プレート44の下部には、切削ユニット50aが固定されている。また、Y軸方向の他方側に位置するZ軸移動プレート44の下部には、切削ユニット50bが固定されている。
切削ユニット50a、50bの各々は、長手部がY軸方向に略平行に配置された筒状のスピンドルハウジングを有する。スピンドルハウジングの内部には、長手部がY軸方向と略平行に配置された円柱状のスピンドル52a(図3(A)等参照)が回転可能な態様で収容されている。
スピンドル52aの一端部には、サーボモーター等の回転駆動源が連結されている。スピンドル52aの他端部(先端部)は、スピンドルハウジングの外に突出しており、当該他端部には、環状の切り刃を有する切削ブレード52bが装着されている。
切削ユニット50aのスピンドルハウジングのX軸方向の一方側(前面側)の側面には、カメラユニット(撮像ユニット)54aが連結されている。同様に、切削ユニット50bのスピンドルハウジングの前面側の側面にも、カメラユニット(撮像ユニット)54bが連結されている。
カメラユニット54a、54bは、被加工物11、保持面26a等の被写体を可視光で撮像することにより、被写体の部分拡大画像等を得ることができる顕微鏡用デジタルカメラユニットである。取得された画像は、被加工物11の位置合わせ、カーフチェック等に利用される。
カメラユニット54a、54bは、LED等の光源(不図示)と、1以上のレンズ(不図示)と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子56と、を含む。
本実施形態のカメラユニット54a、54bは、位相差AF(Autofocus)、像面位相差AF、等の種々の方式で実現される自動焦点(オートフォーカス)機能を有する。例えば、位相差AF方式の場合、カメラユニット54a、54bには、被写体からレンズへ入射する光を2つに分けるセパレータレンズ、セパレータレンズからの光を受光する位相差AFセンサ等が設けられている。
また、例えば、像面位相差AF方式の場合、撮像素子56にはマイクロレンズ(不図示)が配置され、撮像素子56を構成する画素の一部がAFセンサとして機能する。カメラの分野ではよく知られている様に、自動焦点機能を使用すれば、焦点を被写体に合わせることでカメラユニット54a、54b内の所定位置から被写体までの距離が算出される。
枠体28aの上面は、人の目で見れば十分に平坦であるが、拡大してみると、枠体28aの上面には、加工によって生じた微小な傷(即ち、凹凸)が形成されている。自動焦点機能を利用して、この傷に焦点を合わせることでカメラユニット54a、54b内の所定位置から枠体28aの上面までの距離を算出できる。
同様に、ポーラス板28bの上面には気孔が露出しているので、ポーラス板28bの上面にも微小な凹凸が形成されている。それゆえ、自動焦点機能を利用して、凹凸に焦点を合わせることでポーラス板28bの上面までの距離を算出することもできる。
切削装置2の前面側には、ディスプレイ58が配置されている。ディスプレイ58は、例えば、オペレータからの指示を切削装置2へ入力するための入力装置と、画像を表示するための表示装置と、を兼ねる、タッチパネル式ディスプレイである。
切削装置2には、X軸移動機構6、θテーブル20、切削ユニット移動機構32、切削ユニット50a、50b、カメラユニット54a、54b等の動作を制御する制御部60が設けられている。
制御部60は、例えば、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ(処理装置)と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶装置と、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置と、を含むコンピュータによって構成されている。
補助記憶装置には、所定のプログラムを含むソフトウェアが記憶されている。このソフトウェアに従い処理装置等を動作させることによって、制御部60の機能が実現される。制御部60は、チャックテーブル26の傾きを算出する傾き算出部62を有する。
傾き算出部62は、保持面26aの異なる複数の領域の各々におけるの一点(位置)の座標と、自動焦点機能を利用して算出された各座標までの距離と、を所定の記憶領域に記憶する。更に、傾き算出部62は、記憶した情報に基づいて、保持面26aの傾きを算出する。
例えば、図2に示す保持面26aにおいて、第1領域Aと第2領域Aとを結ぶ直線がX軸方向と平行であり、第3領域Aと第4領域Aとを結ぶ直線がY軸方向と平行である場合、傾き算出部62は、X軸方向及びY軸方向における保持面26aの傾きを算出できる。
次に、図2から図7を利用して、第1の実施形態における保持面26aの傾きを測定する傾き測定方法について説明する。なお、図7は、保持面26aの傾き測定方法を示すフロー図である。
本実施形態の傾き測定方法では、まず、チャックテーブル26及びカメラユニット54bの位置を調整して、カメラユニット54aの対物レンズを第1領域Aの上方に位置付ける。そして、自動焦点機能を使用して、カメラユニット54aの焦点を第1領域Aに合わせることで、第1領域Aの高さを測定する(第1測定ステップS10)。
図3(A)は、第1測定ステップS10を示すチャックテーブル26等の上面図であり、図3(B)は、第1測定ステップS10を示すチャックテーブル26等の一部断面側面図である。
次に、カメラユニット54aの対物レンズを第2領域Aの上方に位置付ける。そして、自動焦点機能を使用して、カメラユニット54aの焦点を第2領域Aに合わせることで、第2領域Aの高さを測定する(第2測定ステップS20)。
図4(A)は、第2測定ステップS20を示すチャックテーブル26等の上面図であり、図4(B)は、第2測定ステップS20を示すチャックテーブル26等の一部断面側面図である。
次に、カメラユニット54aの対物レンズを第3領域Aの上方に位置付ける。そして、自動焦点機能を使用して、カメラユニット54aの焦点を第3領域Aに合わせることで、第3領域Aの高さを測定する(第3測定ステップS30)。図5(A)は、第3測定ステップS30を示すチャックテーブル26等の上面図である。
次に、カメラユニット54aの対物レンズを第4領域Aの上方に位置付ける。そして、自動焦点機能を使用して、カメラユニット54aの焦点を第4領域Aに合わせることで、第4領域Aの高さを測定する(第4測定ステップS40)。図5(B)は、第4測定ステップS40を示すチャックテーブル26等の上面図である。
なお、第1領域Aから第4領域Aの各々の高さを測定できれば、必ずしも、S10からS40をこの順で行わなくてもよい。また、カメラユニット54aに代えてカメラユニット54bを用いてもよく、カメラユニット54a及び54bの両方を用いてもよい。
S10からS40の後、傾き算出部62が、保持面26aの傾きを算出する(傾き算出ステップS50)。図6(A)は、XZ断面での保持面26aの傾きを説明するチャックテーブル26等の一部断面側面図である。
傾き算出ステップS50では、例えば、第1領域Aの第1高さCと、第2領域Aの第2高さCと、の差分から、XY平面と平行な平面に対する保持面26aのXZ断面での傾きを算出する。
この様に、本実施形態では、二箇所の高さの差分から保持面26aの傾きを測定できる。なお、図6(A)では、便宜上、保持面26aの傾きを誇張しているが、保持面26aの傾きは、例えば、数μmから数十μmのオーダーである。
本実施形態では、カメラユニット54a等の自動焦点機能を用いて保持面26aまでの距離を測定する。それゆえ、カメラユニット54a等とは別途に、超音波、赤外線等を用いて距離を測定する専用の測距システムを搭載する必要が無いという利点がある。
傾き算出部62には、高さの差分の閾値が予め登録されていてもよい。この場合、傾き算出部62は、傾き算出ステップS50の後、保持面26aの傾きが閾値を超えているか判断する(判断ステップ)。
判断ステップにおいて、保持面26aの傾きが閾値を超えていると、傾き算出部62が判断した場合、制御部60は、3つの脚部18のうち1以上を動作させて、保持面26aの傾きが閾値以下となる様に保持面26aの傾きを修正してもよい(修正ステップ)。
図6(B)は修正ステップを示すチャックテーブル26等の一部断面側面図である。図6(B)に示す例では、第2領域Aの直下近傍に位置する脚部18-3のアジャスターボルトの露出長さを長くし、第1領域Aの直下近傍に位置する脚部18-1のアジャスターボルトの露出長さを短くする。これにより、XZ断面において、保持面26aの傾きをXY平面と略平行にする。
なお、傾き算出ステップS50では、第3領域Aの高さと、第4領域Aの高さと、の差分から、XY平面と平行な平面に対する保持面26aのYZ断面での傾きを算出してもよい。XZ断面及びYZ断面の両方での保持面26aの傾きを算出すれば、片方の断面のみで傾きを算出する場合に比べて、より高い精度で保持面26aの傾きを検出できる。
更に、判断ステップでは、YZ断面での保持面26aの傾きが閾値を超えているか判断してもよい。また、修正ステップでは、3つの脚部18のうち1以上を動作させて、保持面26aのXZ断面での傾きと、保持面26aのYZ断面での傾きを同時に修正してもよい。
ところで、第1領域A及び第2領域Aは、異なる位置にあれば、必ずしも中心Aを通る直線B上に位置していなくてもよい。しかし、第1領域A及び第2領域Aが中心Aを通る直線B上に位置している方が、そうでない場合に比べて高さの差分が大きくなるので、傾きの検出がしやすいという利点がある。
同様に、第3領域A及び第4領域Aは、互いに異なる位置にあり、且つ、第1領域A及び第2領域Aのどちらとも異なる位置にあれば、必ずしも中心Aを通り且つ直線Bに直交する直線B上に位置していなくてもよい。
しかし、第3領域A及び第4領域Aが中心Aを通り且つ直線Bに直交する直線B上に位置している方が、そうでない場合に比べて高さの差分が大きくなるので、傾きの検出がしやすいという利点がある。
なお、上述の実施形態では、枠体28aの上面に対して焦点を合わせたが、ポーラス板28bの上面に焦点を合わせてもよい。例えば、上述の第1領域Aから第4領域Aに加えて、又は、いずれかに代えて、中心Aに焦点を合わせて中心Aの高さを測定してもよい。この場合、中心Aの高さに対して、第1領域Aから第4領域Aの相対的な高さが略等しくなる様に、保持面26aの傾きを調整してもよい。
修正ステップの後、S10からS50までを再度行うことで、保持面26aの傾きが閾値以下となったか否かを確認してもよい。なお、脚部18の動作によって保持面26aの傾きを閾値以下にできない場合には、チャックテーブル26の交換等を行ってもよい。
具体的には、チャックテーブル26をテーブル基台22から取り外し、別のチャックテーブル26をテーブル基台22に取り付け、その後、脚部18を動作させることで保持面26aの傾きを閾値以下とすればよい。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、保持面26aの傾きに応じて傾きを修正した上で、被加工物11を分割予定ラインに沿って切削する切削方法について説明する。図9は、第2の実施形態における切削方法を示すフロー図である。
第2の実施形態では、まず、上述のS10及びS20を行い。次いで、傾き算出部62が、XY平面と平行な平面に対する保持面26aのXZ断面での傾きを算出する(傾き算出ステップS50)。その後、算出された傾きが第1閾値Dを超えているか否かを、傾き算出部62が判断する(第1判断ステップS60)。
被加工物11の厚さ、被加工物11と保持面26aとの間に配置されるダイシングテープ13(図8(A)、図8(B)等参照)の厚さ、要求される加工精度等に応じて異なるが、第1閾値Dは、例えば、10μmに設定される。
算出された傾きが第1閾値Dを超えている場合(S60でNO)、制御部60は、3つの脚部18のうち1以上を動作させて、保持面26aの傾きが第1閾値D以下となる様に保持面26aの傾きを修正する(修正ステップS70)。その後、第1測定ステップS10に戻る。
これに対して、算出された傾きが第1閾値D以下である場合(S60でYES)、次いで、算出された傾きが、第2閾値Dを超えているか否かを、傾き算出部62が判断する(第2判断ステップS80)。
第2閾値Dは、第1閾値Dよりも小さい値である。被加工物11の厚さ、ダイシングテープ13の厚さ、要求される加工精度等に応じて異なるが、第2閾値Dは、例えば、5μmに設定される。
算出された傾きが第2閾値Dを超えている場合(S80でNO)、裏面11b側にダイシングテープ13が貼り付けられた被加工物11の裏面11b側を保持面26aで吸引保持する。
次いで、保持面26aの傾きを修正することなく、且つ、保持面26aの傾きに応じて切削ブレード52bの切り込み深さを調整しながら、被加工物11を切削する(第1切削ステップS90)。
例えば、図8(A)に示す様に、第1領域Aに比べて第2領域Aが低い場合、第1領域A側に位置する分割予定ラインの一端から、第2領域A側に位置する分割予定ラインの他端まで、回転する切削ブレード52bの下端を徐々に下げながら被加工物11を切削する。
図8(A)は、第1切削ステップS90を示すチャックテーブル26等の一部断面側面図である。保持面26aの傾きを修正しないので、修正作業を省略できる。第1閾値D以下且つ第2閾値Dを超える微小な傾きに対応する切り込み深さの調整は、切削ユニット移動機構32を用いて行われる。
これに対して、算出された傾きが第2閾値D以下である場合(S80でYES)、裏面11b側にダイシングテープ13が貼り付けられた被加工物11の裏面11b側を保持面26aで吸引保持する。
次いで、保持面26aの傾きを修正することなく、且つ、切削ブレード52bの切り込み深さを調整することなく、被加工物11を切削する(第2切削ステップS100)。図8(B)は、第2切削ステップS100を示すチャックテーブル26等の一部断面側面図である。
この場合、脚部18を利用して保持面26aの傾きを修正しないので、修正作業を省略できる。更に、ダイシングテープ13の厚さ範囲の所定の高さ(例えば、第1高さC)に切削ブレード52bの下端を位置付け、切り込み深さを調整することなく被加工物11を切削するので、切削ユニット52の制御が容易になる。
ところで、第2の実施形態では、傾き算出ステップS50の前に第1測定ステップS10及び第2測定ステップS20を行うが、第1の実施形態と同様に、傾き算出ステップS50の前に第1測定ステップS10から第4測定ステップS40を行ってもよい。
この場合、第1判断ステップS60では、保持面26aのXZ断面及びYZ断面での傾きが、第1閾値D以下か否かを判断する。同様に、第2判断ステップS80では、保持面26aのXZ断面及びYZ断面での傾きが、第2閾値D以下か否かを判断する。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2:切削装置、4:基台
6:X軸移動機構、8:X軸ガイドレール、10:X軸移動テーブル
11:被加工物、11a:表面、11b:裏面
12:X軸ボールねじ
13:ダイシングテープ
14:X軸パルスモータ
16:傾き調整テーブル
18,18-1,18-2,18-3:脚部
20:θテーブル
22:テーブル基台
24:テーブルカバー
26:チャックテーブル、26a:保持面、28a:枠体、28b:ポーラス板
30:支持構造
32:切削ユニット移動機構
34:Y軸ガイドレール、36:Y軸移動プレート、38:Y軸ボールねじ
40:Y軸パルスモータ
42:Z軸ガイドレール、44:Z軸移動プレート、46:Z軸ボールねじ
48:Z軸パルスモータ
50a,50b:切削ユニット
52:切削ユニット、52a:スピンドル、52b:切削ブレード
54a,54b:カメラユニット、56:撮像素子
58:ディスプレイ
60:制御部、62:傾き算出部
:中心
:第1領域、A:第2領域、A:第3領域、A:第4領域
:第1直線、B:第2直線
:第1高さ、C:第2高さ
:第1閾値、D:第2閾値

Claims (5)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルを有し該スピンドルの先端部に切削ブレードが装着される切削ユニットと、該切削ユニットに連結された撮像ユニットと、を備える切削装置において、該チャックテーブルの保持面の傾きを測定する傾き測定方法であって、
    該保持面の第1領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第1領域に合わせることで該第1領域の高さを測定する第1測定ステップと、
    該第1領域とは異なる第2領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第2領域に合わせることで該第2領域の高さを測定する第2測定ステップと、
    該第1領域の高さと該第2領域の高さとの差分から該保持面の傾きを算出する傾き算出ステップと、
    を備えることを特徴とする傾き測定方法。
  2. 該第1測定ステップでは、該保持面の端部に位置する該第1領域の高さを測定し、
    該第2測定ステップでは、該保持面の中心に対して該第1領域とは反対側の端部に位置する該第2領域の高さを測定することを特徴とする請求項1に記載の傾き測定方法。
  3. 該第1領域と該第2領域とを通る第1直線に対して該保持面上で直交する第2直線上に位置する第3領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第3領域に合わせることで該第3領域の高さを測定する第3測定ステップと、
    該第3領域とは異なる該第2直線上の第4領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第4領域に合わせることで該第4領域の高さを測定する第4測定ステップと、を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の傾き測定方法。
  4. 被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルを有し該スピンドルの先端部に切削ブレードが装着される切削ユニットと、該切削ユニットに連結された撮像ユニットと、を備える切削装置で該被加工物を切削する切削方法であって、
    該チャックテーブルの保持面の第1領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第1領域に合わせることで該第1領域の高さを測定する第1測定ステップと、
    該第1領域とは異なる第2領域の上方に該撮像ユニットを位置付け、該撮像ユニットの焦点を該第2領域に合わせることで該第2領域の高さを測定する第2測定ステップと、
    該第1領域の高さと該第2領域の高さとの差分から該保持面の傾きを算出する傾き算出ステップと、
    該傾き算出ステップで算出された該保持面の傾きが第1閾値を超えている場合、該保持面の傾きを修正する修正ステップと、
    該傾き算出ステップで算出された該保持面の傾きが該第1閾値以下である場合、該保持面の傾きを修正することなく、該被加工物を切削する切削ステップと、
    を備えることを特徴とする切削方法。
  5. 該傾き算出ステップで算出された該保持面の傾きが該第1閾値以下、且つ、該第1閾値よりも小さい第2閾値を超えている場合、該切削ステップでは、該保持面の傾きを修正することなく、且つ、該保持面の傾きに応じて該切削ブレードの該被加工物への切り込み深さを調整しながら該被加工物を切削し、
    該傾き算出ステップで算出された該保持面の傾きが該第2閾値以下である場合、該切削ステップでは、該保持面の傾きを修正することなく、且つ、該切削ブレードの該被加工物への切り込み深さを調整することなく該被加工物を切削することを特徴とする請求項4に記載の切削方法。
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