JP2022016223A - 物品把持体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 接触などによるウイルス感染の防止などに効果的かつ取扱いが簡便な物品把持体を提供する。【解決手段】 屈曲性と弾性とを備え、水密でほぼ方形のシート体からなり、そのシート体は、短い方の2つの対向辺が重なるように中ほどから2つ折りした際に内側面が外からほぼ隠れるように構成し、さらに、上記の2つ折りをした際にできる2つの外側面の少なくともいずれかに指はめ部材を固設して設けてあることを特徴とする物品把持体。【選択図】図1
Description
本発明は、手で物品に直に触れることに伴うウイルス感染などの予防に適する物品把持持体に関する。
新型コロナ感染などの感染症の感染は、呼気感染のほかに手で物品に触れることなどによる接触感染があり、後者の感染の予防法としては、手洗い消毒の励行(こまめに行うこと)などが求められている。
しかしながら、例えば、家を出て1日外で過ごし、8回ほどはトイレを利用すると仮定すると、ドアノブに、1回の利用でドアの外側で1回、内側で1回,計2回触れることになり、1日では、8×2=16回も触れることになる。通常屋外のトイレは、不特定多数の人が利用するので、ノブを介した接触感染を消毒により確実に防ごうとした場合、触れる直前に、アルコール消毒液の小瓶を持参し、ノブに触れる前にあらかじめ、その消毒液で拭いて、ノブを消毒しておき、その後で手で触れる、ないしは、手で触れた後、その都度、触れた手をその液で消毒することが求められる。
しかし、消毒液が入手できない時期があったりするほか、アルコール消毒液は安価ではないので、ある程度の費用も嵩む。
他に、ゴムなどの手袋をはめて、ノブなどに触れる方法もあり、医療面では、特開2016-89319号に見られるように、手袋の外面(ウイルスが付着しているかも知れない)に触れないように手袋を手から外す工夫をした手袋なども知られているが、着脱は少なからず面倒で、手袋の再使用は考えられていない。
他に、ゴムなどの手袋をはめて、ノブなどに触れる方法もあり、医療面では、特開2016-89319号に見られるように、手袋の外面(ウイルスが付着しているかも知れない)に触れないように手袋を手から外す工夫をした手袋なども知られているが、着脱は少なからず面倒で、手袋の再使用は考えられていない。
本発明の目的は、ゴム手袋でできるような細かい作業はできなくとも、ドアノブをつかんで廻すとか、何かの手すりにつかまるなどに際して、直に(じかに)手に触れなくても済ますことができ、扱いも簡単で、必要な都度再使用が可能で、しかもウイルスなどの接触感染の遮断に適した物品把持体(具)を提供することである。
本発明者は、種々検討しようやく本発明に到達した。
本発明者は、種々検討しようやく本発明に到達した。
請求項1の発明は、屈曲性と弾性とを備え、水密でほぼ方形のシート体からなり、そのシート体は、短い方の2つの対向辺が重なるように中ほどから2つ折りした際に内側面が外からほぼ隠れるように構成し、さらに、上記の2つ折りをした際にできる2つの外側面の少なくともいずれかに指はめ部材を固設して設けてあることを特徴とする物品把持体である。
シート体は、屈曲性と弾性とを備えている。屈曲性とは、手を介してシート体を、つかもうとする物品に押し当てると、その物品の形に添うように曲がる性質をいう。ある程度その性質があれば足りる。また、弾性とは、その屈曲させた状態から、手の力を抜いたときに、すなわち、物品をつかむのをやめたときに、シート体が屈曲する前のほぼ平面に戻る性質をいう。
このシート体は、また、水密でほぼ方形である。ここで「水密」とは、シート体を少し凹ませて、そこに水を入れても、すぐに「ボトボト」と下側に水が垂れてこない程度に、水を通しにくい状態をいう。
シート体は、ほぼ方形である。ここで「ほぼ方形」とは、完全に方形でなくとも、例えば、角に少しばかり丸みを持たせているなどのように、完全な方形から、すこしばかり外れているものも含む意味を示している。
シート体は、ほぼ方形である。ここで「ほぼ方形」とは、完全に方形でなくとも、例えば、角に少しばかり丸みを持たせているなどのように、完全な方形から、すこしばかり外れているものも含む意味を示している。
方形の好ましい寸法は、手の平サイズであり、辺の短い方は、手の平の幅の寸法、また、辺の長い方は、手首から指の先までの寸法で、手の平の大きさにもよるが、より具体的には、例えば、手の平の幅に合わせて、短径(短い辺の長さ)10~12センチ、長径(長い辺の長さ)16~20センチなどがあげられる。
シート体の材料は、ゴム製であってもプラスチック製であっても、前記の性質を備えている限り、素材に制限はないが、市販品(市場で入手しやすいもの)としては、合成皮革が好ましいものとして挙げられる。
合成皮革は、一般に、革に相当する層に「せんい」に相当する層が裏打ち(張り合わせなど)されており、いろんな種類のものが用意され、バッグや衣服に多用されているので、外観、彩りなどから、採用し易い材料といえる。
合成皮革としては、用途に合わせ、1層として用いたり、2層として用いたり、その層の数は、適宜工夫、採用すれば良いが、1層ないし2層あたりが扱いやすい。
合成皮革は、一般に、革に相当する層に「せんい」に相当する層が裏打ち(張り合わせなど)されており、いろんな種類のものが用意され、バッグや衣服に多用されているので、外観、彩りなどから、採用し易い材料といえる。
合成皮革としては、用途に合わせ、1層として用いたり、2層として用いたり、その層の数は、適宜工夫、採用すれば良いが、1層ないし2層あたりが扱いやすい。
また、シート体は、短い方の2つの対向辺が重なるように中ほどから2つ折りした際に内側面が外からほぼ隠れるように構成してある。ほぼ隠れるようにとは、2つ折りしたシート体を平面に置いて上から見た時に、内側面がほぼ隠れているようにという意味で、大体が隠れていれば足り、たとえば、1-2ミリ(mm)の幅で、少し見えている状態でもかまわない。このように構成するには、シート体を、以上の2つ折りした際にできる折れ目の線位置(図1(イ))を規準として対象に構成する。この折れ目の線は、短い方の対向辺と並行な関係にあり、かつ、両辺の真ん中に位置する線で、図1(イ)の上で、X1,X1’で示す線に相当する。
シート体は、短い方の2つの辺が重なるように中ほどで2つ折りすると、内側面同士はほぼピタリと重なり、外から見てほぼ隠された状態になる。
シート体は、短い方の2つの辺が重なるように中ほどで2つ折りすると、内側面同士はほぼピタリと重なり、外から見てほぼ隠された状態になる。
また、このシート体には、上記の2つ折りをした際にできる2つの外側面の少なくともいずれかに指はめ部材を固設して設けてある。
2つの外側面とは、折れ目を境として、その1方の外側面と、その反対側の外側面をいう。その外側面のいずれかに指はめ部材を固設している。「いずれかに」は、その少なくとも一つに、という意味である。両方に設ける場合も含まれる。
2つの外側面とは、折れ目を境として、その1方の外側面と、その反対側の外側面をいう。その外側面のいずれかに指はめ部材を固設している。「いずれかに」は、その少なくとも一つに、という意味である。両方に設ける場合も含まれる。
指はめ部材とは、手の指がはまることのできる部材をいう。
手の指とは、(手の)親指、人差し指、中指、薬指、小指を指し、そのどれであっても差し支えないが、一般には、操作のし易さから、親指、人差し指、中指が好ましい。ここで「はまる」とは、指のはまる空間部に指が入ることで、はまる構造としては、穴部を設け、指を差し込むことではまるようにする方法、スリットを設け、そこに指を押し込んではまるようにする方法などが採用できる。
手の指とは、(手の)親指、人差し指、中指、薬指、小指を指し、そのどれであっても差し支えないが、一般には、操作のし易さから、親指、人差し指、中指が好ましい。ここで「はまる」とは、指のはまる空間部に指が入ることで、はまる構造としては、穴部を設け、指を差し込むことではまるようにする方法、スリットを設け、そこに指を押し込んではまるようにする方法などが採用できる。
また、固設とは、シート体に対して、固定して設けることをいい、固設の方法としては、代表的には、接着による方法、縫合による方法、その他に、シート体に切込みを入れる形で、シート体と一体的に設ける方法なども挙げられる。
また、指はめ部材は、使わないときは、シート体から切り離しておき、使うときだけ、シート体に取り付けて用いるという方法のものであっても差し支えない。
また、指はめ部材は、使わないときは、シート体から切り離しておき、使うときだけ、シート体に取り付けて用いるという方法のものであっても差し支えない。
次に、請求項2の発明は、短い方の2つの対向辺が重なるようにまた内側面が内側となるように中ほどから2つ折りした状態でそのシート体を平面上に置いたときに、シート体が2つ折り状態を維持していることを特徴とする請求項1記載の物品把持体である。
ここで「2つ折り状態」とは、2つに折り曲がっている状態をいい、折り曲がり点を支点として角度が約60°ほど以上開いてしまっていない場合、「2つ折り状態」は維持されている意味に用いている。
ここで、内側面とは、シート体で、指はめ部材を設けない側の面、したがって、物品をつかむなどに使われる側の面を指す。
ここで「2つ折り状態」とは、2つに折り曲がっている状態をいい、折り曲がり点を支点として角度が約60°ほど以上開いてしまっていない場合、「2つ折り状態」は維持されている意味に用いている。
ここで、内側面とは、シート体で、指はめ部材を設けない側の面、したがって、物品をつかむなどに使われる側の面を指す。
シート体は、弾性があるので、図1の(ロ)に示すように2つ折り状態にあっても、外から力を加えない場合、弾性の力が強い場合には、その弾性により、折れ曲がり部分より上側の部分が(折れ目を支点として)上方に開いて行って、図1の(イ)に示すような平面状にまで戻ろうとする。しかし、2つ折りした時の折れ曲がり部分より上側の部分の重さによる重力が、開いてしまおうとする弾性の力より勝るように、シート体2の材料を適宜選択すれば、シート体は2つ折り状態を維持する。
また、請求項3の発明は、シート体に、1層ないし2層の合成皮革を用いることを特徴とする請求項1ないし2記載の物品把持体である。
ここで、合成皮革とは、皮革部分の層とそれに裏打ちされた布部分の層とで構成されたものを指し、1層とはそれ1枚の状態をいい、2層とは、それを2枚合わせた状態にしてあることをいう。2層で用いる場合は、2層を接着して用いる場合、2層を縫合して用いる場合など、層の、合わせ方、重ね方に制限はない。
ここで、合成皮革とは、皮革部分の層とそれに裏打ちされた布部分の層とで構成されたものを指し、1層とはそれ1枚の状態をいい、2層とは、それを2枚合わせた状態にしてあることをいう。2層で用いる場合は、2層を接着して用いる場合、2層を縫合して用いる場合など、層の、合わせ方、重ね方に制限はない。
次に、請求項4の発明は、短い方の2つの対向辺が重なるようにまた内側面が内側となるように中ほどからシート体を2つ折りした状態の物品把持体を収容できる収容体と、本物品把持体とをセットとしていることを特徴とする請求項1ないし3記載の物品把持体である。
ここで、「収容」の程度については、本物品把持体の全部がすっぽり収容されていることは、必ずしも必要とせず、ほぼ重なった状態にある短い方の2つの対向辺を含みそこから対向辺と直角な方向で数センチほどの幅で収容されていれば足りる。
収容体は、多少弾性や柔軟性があるとしても、ある程度剛性があり、形の安定しているものが好ましい。
収容体は、多少弾性や柔軟性があるとしても、ある程度剛性があり、形の安定しているものが好ましい。
請求項1の発明では、この把持体を、まず手に持つ場合に、指はめ部に指をどれか一本はめるだけで済むので、(ゴム)手袋を使うなどに比べ着脱がすこぶる簡便である。また、シート体は弾性があるので、指はめ部に指をはめ親指とそれ以外の指とでシート体を挟み持って行う2つ折りシート体の開閉が容易である。
そして、把持の対象とする物品(例えば、ドアノブなど)をつかむ際に、シート体は、屈曲性があり、その物品の形に添うように曲がり物品との接触面積が大きくなるので、手の力は、その物品に加わり易くなり、その物(物品)への操作が楽となる。
そして、把持の対象とする物品(例えば、ドアノブなど)をつかむ際に、シート体は、屈曲性があり、その物品の形に添うように曲がり物品との接触面積が大きくなるので、手の力は、その物品に加わり易くなり、その物(物品)への操作が楽となる。
また、本物品把持体を用いれば、その物品に直接手が触れることがないので、手からその物品へウイルスを移すこともなく、また、その物品に仮にウイルスが付着していたとしても、それを手に移されることもない。すなわち、相互感染が防がれる。
また、本物品把持体を、つかんでいる物品から離すと、シート体の屈曲していた部分は、弾性によりもとの平坦な状態に戻る。
また、本物品把持体を、つかんでいる物品から離すと、シート体の屈曲していた部分は、弾性によりもとの平坦な状態に戻る。
そこで、シート体の内側面を内側としてシート体を、短い方の2つの対向辺が重なるように2つ折りした状態で本物品把持体を保管すれば、シート体は、2つ折りした状態では、物品に触れた内側面は、外からはほぼ見えない状態となる。したがって、そこにうっかり手などが触れて、ウイルス感染を起こすことは極めて起こりにくい。
また、シート体は水密であるので、ウイルスが、物品に触れた内側面側から外側面側に移ることも起こりにくい。
本物品把持体は着脱が楽で、必要を感じれば、1日1回程度、物品に触れる面(内側面)をアルコールなどで消毒すればいい。
そこで、1日外出しているなどで、不特定の人が触れる物品に触れるごとに、手ないし触れる物品を携帯するアルコール消毒液で消毒して対処するなどの方法に比べ、煩雑さが少なく、また、手が直接、物品に触れることはないので、「触れる」操作での感染をより完全に防止できる。
本物品把持体は着脱が楽で、必要を感じれば、1日1回程度、物品に触れる面(内側面)をアルコールなどで消毒すればいい。
そこで、1日外出しているなどで、不特定の人が触れる物品に触れるごとに、手ないし触れる物品を携帯するアルコール消毒液で消毒して対処するなどの方法に比べ、煩雑さが少なく、また、手が直接、物品に触れることはないので、「触れる」操作での感染をより完全に防止できる。
請求項2の発明では、短い方の2つの対向辺が重なるようにまた内側面が内側となるように中ほどから2つ折りした状態のシート体を平面上に置いたときに、シート体が2つ折り状態を維持している。
そこで、本物品把持体を一度使い、また、すぐ使いたいときなどに、その2つ折り状態のまま、何らかの平面の上においておけば、次に使うときに、指はめ部材に指をはめる作業、すなわち、本物品把持体を持つ作業がすこぶる楽となる。
そこで、本物品把持体を一度使い、また、すぐ使いたいときなどに、その2つ折り状態のまま、何らかの平面の上においておけば、次に使うときに、指はめ部材に指をはめる作業、すなわち、本物品把持体を持つ作業がすこぶる楽となる。
また、2つ折りで、シート体の物に触れた側(内側面)は、大体は、外から見えにくい状態にあるので、うっかり手が触れるなどのことも起きにくい。
請求項3の発明では、シート体に、1層ないし2層の合成皮革を用い、また、合成皮革は、バッグ、カバン、や衣類などで汎用されているものであるので、いろんな性質や柄などの物品把持体を用意するのに重宝する。
2層で使う場合は、1層で使う場合に比べ選択の幅が一段と広がる。
2層で使う場合は、1層で使う場合に比べ選択の幅が一段と広がる。
請求項4の発明では、短い方の2つの対向辺が重なるようにまた内側面が内側となるように中ほどからシート体を2つ折りした状態の物品把持体を収容できる収容体と、本物品把持体とをセットとしている。
そこで、この物品把持体を、短い方の2つの対向辺が重なるようにシート体の中ほどから2つ折りした状態で、この収容体に収容しておけば、物品把持体を使っていないときは、物品把持体の内側面は外からは見えにくいので、その面にうっかり手が触れて感染の原因となることが起こりにくい。
また、短い方の2つの対向片が重なった状態では、シート体の外側面に指はめ部材があるので、本物品把持体の指による着脱が楽になる。
そこで、この物品把持体を、短い方の2つの対向辺が重なるようにシート体の中ほどから2つ折りした状態で、この収容体に収容しておけば、物品把持体を使っていないときは、物品把持体の内側面は外からは見えにくいので、その面にうっかり手が触れて感染の原因となることが起こりにくい。
また、短い方の2つの対向片が重なった状態では、シート体の外側面に指はめ部材があるので、本物品把持体の指による着脱が楽になる。
また、この収容体を何らかの形で携帯しておけば、例えば、ポシェットのようにひもで首から下げるようにするとか、バンドに取り付けるなどしておけば、使用の都度での、物品把持体の置き場所に困ることはない。
以下に本発明の実施例を記載する。ただし、実施例の一部にすぎないので、本発明は、これらの記載になんら制限されるものではなく、本発明は、さらにいろんな態様での実施が可能である。以下、図で以って実施例を説明する。
請求項1の発明の実施例を図1に示す。
シート体2は、屈曲性と弾性を備えた方形の合成皮革で、合成皮革は、皮革部分の層に、布部分の層が裏打ちされていて、その皮革部分の層により、水密となっている。寸法は長径(辺4a,4bの長さ)が16センチ(cm)、短径(辺3a,3bの長さ)が10センチで、物をつかむ側に、皮革部分の層を使うようにしている。
図1(イ)でのシート体2において、右半分のシート片については、(図で)上側の面を内側面5b、下側(反対側)の面を外側面6bとし、また、左半分のシート片については、上側の面を内側面5a、下側の面を外側面6aとしている。
シート体2は、屈曲性と弾性を備えた方形の合成皮革で、合成皮革は、皮革部分の層に、布部分の層が裏打ちされていて、その皮革部分の層により、水密となっている。寸法は長径(辺4a,4bの長さ)が16センチ(cm)、短径(辺3a,3bの長さ)が10センチで、物をつかむ側に、皮革部分の層を使うようにしている。
図1(イ)でのシート体2において、右半分のシート片については、(図で)上側の面を内側面5b、下側(反対側)の面を外側面6bとし、また、左半分のシート片については、上側の面を内側面5a、下側の面を外側面6aとしている。
短い方の対向辺3a,3bが重なるように、右半分のシート片を左半分のシート片に,内側面3a、3bが内側になるように(折り曲がり部の)線X1,X1’の位置から図(ロ)に示すように2つ折りすると、内側面5a,5bはほぼピタリと重なり合って、外からはほとんど見えない状態となる。
すなわち、この平面図(ロ)において上から見て、内側面5a,5bはほとんど見えない。
その折り重ねたシート体の外側面のひとつ6b位置に、図(ロ)に示すとおりの指はめ部材7を固定している。指はめ部材には、合成皮革の幅2.5センチ(25ミリ)ほどの帯を用い、2つの端部7-1、7-2の位置で、シート体2に縫合の形で固定している。同帯の中ほど位置7-3に、図(ハ)に示すように指(親指)をはめる(挿入する)に適した空間部(穴)7-4を設けている。
穴のサイズは、図(ハ)の上で、幅4.0センチ、高さ1.5センチほどとしている。
図(ロ)の正面図を図(ニ)に示す。
すなわち、この平面図(ロ)において上から見て、内側面5a,5bはほとんど見えない。
その折り重ねたシート体の外側面のひとつ6b位置に、図(ロ)に示すとおりの指はめ部材7を固定している。指はめ部材には、合成皮革の幅2.5センチ(25ミリ)ほどの帯を用い、2つの端部7-1、7-2の位置で、シート体2に縫合の形で固定している。同帯の中ほど位置7-3に、図(ハ)に示すように指(親指)をはめる(挿入する)に適した空間部(穴)7-4を設けている。
穴のサイズは、図(ハ)の上で、幅4.0センチ、高さ1.5センチほどとしている。
図(ロ)の正面図を図(ニ)に示す。
なお、指はめ部材7のシート体2への固定に際して、固定部の一方7-1は、そのままとし、もう一方の固定部7-2は、マジックテープなどを用いれば、指の大きさに合わせた空間部7-4のサイズ調整が楽になる。
また、シート体を、図(イ)のように平たくして置いた状態から作業に入る場合には、シート体は、内側面5a,5bを下側にして置き、例えば親指を指はめ部材にはめて、次いで、親指と他の指とでシート体を挟むようにして2つ折りして、次いで、内側面5a,5bで、物品をつかむという流れで作業に移る。
また、シート体を、図(イ)のように平たくして置いた状態から作業に入る場合には、シート体は、内側面5a,5bを下側にして置き、例えば親指を指はめ部材にはめて、次いで、親指と他の指とでシート体を挟むようにして2つ折りして、次いで、内側面5a,5bで、物品をつかむという流れで作業に移る。
実施例1での指はめ部材7を別な態様のもの8に代えたものの実施例で、図2の(イ)図に、図1の(ロ)図に相当する図(平面図)を示す。
指はめ部材8は、弾性のあるプラスチック製で、相互に離れた部片8-1と部片8-2からなり、それぞれは、固定部8-1aと8-2a位置でシート体に固定してある。
指は、図(イ)で、両部片8-1、8-2の間の上から下に、両部辺を(少し開かせながら)押し下げ、空間部8-3位置にはめる方法を取る。
この指はめ部材のものにおいては、実施例1のような指を横から挿入する方式のものに比べ、指の着脱が少し楽になる利点がある。
指はめ部材8は、弾性のあるプラスチック製で、相互に離れた部片8-1と部片8-2からなり、それぞれは、固定部8-1aと8-2a位置でシート体に固定してある。
指は、図(イ)で、両部片8-1、8-2の間の上から下に、両部辺を(少し開かせながら)押し下げ、空間部8-3位置にはめる方法を取る。
この指はめ部材のものにおいては、実施例1のような指を横から挿入する方式のものに比べ、指の着脱が少し楽になる利点がある。
指はめ部材をさらに別な態様のもの9に代えたものの実施例で、図1に相当するシート体1の右半分を左半分に折り合わせた状態のものの平面図を図2の(ハ)に示す。
このものにおいては、シート体2は、合成皮革2層のもの(縫合等で1枚にしている)を用い、外側の層の合成皮革部分を図(ハ)に示すように、「コ」の字状に切り、また、真ん中に、切り穴9-2を設け、その他の部分9-1は、起立片とする。
用いる場合は、起立片9-1を図(ニ)の右側面図(ニ)に示すように起立させ、その切り穴9-2に指を通して使うことになる。
このものにおいては、シート体2は、合成皮革2層のもの(縫合等で1枚にしている)を用い、外側の層の合成皮革部分を図(ハ)に示すように、「コ」の字状に切り、また、真ん中に、切り穴9-2を設け、その他の部分9-1は、起立片とする。
用いる場合は、起立片9-1を図(ニ)の右側面図(ニ)に示すように起立させ、その切り穴9-2に指を通して使うことになる。
この実施例のものは、指はめ部材は、シート体と一体となっているうえ、使わないときはシート体と同じ平面にあるので、実施例1および2などのものと比べ、物品把持体の製造が一段と容易となるほか、保管のときにかさばらないという利点がある。
次に、請求項2の発明の実施例を示す。これは、実施例1の発明の図1の(ロ)に示す状態のものの内、平面においたとき、6b,5bで示すシート体の部分が、折り曲げ部分支点として角度60°以上開いて行ってしまわないものである。シート体の材料の選定で、そのようにする。他の構成は実施例に示すとおりであるので、ここでは省略する。
なお、請求項3の発明は、シート体として、1層ないし2層の合成皮革を用いるもので、そのうち、1層の合成皮革を用いた実施例は、前記の実施例1ないし2で示され、また、2層の合成皮革を用いた実施例は、実施例3で示されている。
次に、請求項4の発明の実施例を図4に示す。
収容体12は、弾性ある薄い方形(高さ14.5センチ、幅15センチの)プラスチック製のシートを用い、高さ14.5センチの部分について端から4.5センチのところで2つ折りし、表材14と裏材13とをつくり、表材の上方端部15a,15bの位置で、表材と裏材を固設したものである。固設の方法は、接着や針金止めなどで行う。ここで、「上方」は、図4の(イ)中、右方を上方としている。
収容体12は、弾性ある薄い方形(高さ14.5センチ、幅15センチの)プラスチック製のシートを用い、高さ14.5センチの部分について端から4.5センチのところで2つ折りし、表材14と裏材13とをつくり、表材の上方端部15a,15bの位置で、表材と裏材を固設したものである。固設の方法は、接着や針金止めなどで行う。ここで、「上方」は、図4の(イ)中、右方を上方としている。
図4の(イ)は収容体12の平面図で、その正面見取り図を(ハ)に示す。
また、図(イ)のX2、X2’部位の(右側)断面見とり図は、(ロ)に示すとおりで、中ほどは開いているので、この部分から、2つ折りした物品把持体1(破線で示す。対向辺3a,3bを閉じた状態で、内側面5a,5bを内側とし、また、指はめ部材が図(イ)で上側にあるようにしたもの)を挿入した(収容した)際の関係を、図(イ)に示し、
また、その時の、X3,X3’位置からの、断面(正面)見取り図を、図(ニ)に示す。
シート体を2つ折りした際の上端の2つ折り部(曲がり部)2-2は、この図(ニ)で示すように通常はゆるく曲がっている。
また、図(イ)のX2、X2’部位の(右側)断面見とり図は、(ロ)に示すとおりで、中ほどは開いているので、この部分から、2つ折りした物品把持体1(破線で示す。対向辺3a,3bを閉じた状態で、内側面5a,5bを内側とし、また、指はめ部材が図(イ)で上側にあるようにしたもの)を挿入した(収容した)際の関係を、図(イ)に示し、
また、その時の、X3,X3’位置からの、断面(正面)見取り図を、図(ニ)に示す。
シート体を2つ折りした際の上端の2つ折り部(曲がり部)2-2は、この図(ニ)で示すように通常はゆるく曲がっている。
本発明は、ウイルスなどによる接触感染の予防にきわめて有用である。
1 ・・・・物品把持体
2 ・・・・シート体
2-2 ・・・2つ折り部
3a,3b ・・・短い方の対向辺
4a,4b ・・・長い方の対向辺
5a,5b ・・内側面
6a,6b・・・外側面
7 ・・・・指はめ部材
7-1、7-2 ・・固定部
7-3 ・・・・中央部
7-4 ・・・指はめ部(空間部)
2 ・・・・シート体
2-2 ・・・2つ折り部
3a,3b ・・・短い方の対向辺
4a,4b ・・・長い方の対向辺
5a,5b ・・内側面
6a,6b・・・外側面
7 ・・・・指はめ部材
7-1、7-2 ・・固定部
7-3 ・・・・中央部
7-4 ・・・指はめ部(空間部)
8 ・・・・指はめ部材
8-1,8-2 ・・指はさみ片
8-1a,8-2a ・・・固定部
9 ・・・・指はめ部材
9-1 ・・・起立部
9-2 ・・・指はめ部
10 ・・・合成皮革(1層)
10-1 ・・・皮革層部
10-2 ・・・裏打ち布層部
11 ・・・合成皮革(2層)
11-1 ・・・皮革層部
11-2 ・・・裏打ち布層部
11-3 ・・・裏打ち布層部
11-4 ・・・皮革層部
12 ・・・収容体
12-1 ・・・下端
12-2 ・・・上端
13 ・・・裏材
14 ・・・表材
15a,15b ・・・固定部
8-1,8-2 ・・指はさみ片
8-1a,8-2a ・・・固定部
9 ・・・・指はめ部材
9-1 ・・・起立部
9-2 ・・・指はめ部
10 ・・・合成皮革(1層)
10-1 ・・・皮革層部
10-2 ・・・裏打ち布層部
11 ・・・合成皮革(2層)
11-1 ・・・皮革層部
11-2 ・・・裏打ち布層部
11-3 ・・・裏打ち布層部
11-4 ・・・皮革層部
12 ・・・収容体
12-1 ・・・下端
12-2 ・・・上端
13 ・・・裏材
14 ・・・表材
15a,15b ・・・固定部
Claims (4)
- 屈曲性と弾性とを備え、水密でほぼ方形のシート体からなり、そのシート体は、短い方の2つの対向辺が重なるように中ほどから2つ折りした際に内側面が外からほぼ隠れるように構成し、さらに、上記の2つ折りをした際にできる2つの外側面の少なくともいずれかに指はめ部材を固設して設けてあることを特徴とする物品把持体。
- 短い方の2つの対向辺が重なるようにまた内側面が内側となるように中ほどから2つ折りした状態でそのシート体を平面上に置いたときに、シート体が2つ折り状態を維持していることを特徴とする請求項1記載の物品把持体。
- シート体に、1層ないし2層の合成皮革を用いることを特徴とする請求項1ないし2記載の物品把持体。
- 短い方の2つの対向辺が重なるようにまた内側面が内側となるように中ほどから2つ折りした状態の物品把持体を収容できる収容体と、本物品把持体とをセットとしていることを特徴とする請求項1ないし3記載の物品把持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020132011A JP2022016223A (ja) | 2020-07-10 | 2020-07-10 | 物品把持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020132011A JP2022016223A (ja) | 2020-07-10 | 2020-07-10 | 物品把持体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022016223A true JP2022016223A (ja) | 2022-01-21 |
Family
ID=80121523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020132011A Pending JP2022016223A (ja) | 2020-07-10 | 2020-07-10 | 物品把持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022016223A (ja) |
-
2020
- 2020-07-10 JP JP2020132011A patent/JP2022016223A/ja active Pending
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