JP2017217128A - 携帯用小物収納具 - Google Patents

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【課題】ロックされて携帯しやすいだけでなく、見やすい位置に貼り付けたり手に取ったりすることができるようにした携帯用小物収納具を提供する。【解決手段】本携帯用小物収納具は、連結された第1収納部5と第2収納部6とを備えている。第1収納部5と第2収納部6は、それぞれ共通の底面部2と別体の上面部3および周面部4と開口部5a,6aを備え、底面部2の中心線を折り目として、開口部5a,6aが連通した閉塞姿勢Bと露出した開放姿勢Aとに開閉自在に転換する。閉塞姿勢Bを維持するように、第1収納部5または第2収納部6のいずれか一方がマグネットを備え、他方が強磁性体部材またはマグネットを備えている。【選択図】図9

Description

本発明は、開口部を有する第1収納部と開口部を有する第2収納部とを開閉自在に連結した携帯用小物収納具に関する。
錠剤や事務用品等の小物を入れて携帯するための携帯用小物ケースが種々提供されている。例えば特許文献1に記載された携帯用小物ケースは、開口部を有するケース本体と、このケース本体の開口部を閉塞する蓋体を備え、蓋体はケース本体に蝶番により開閉可能に取り付けられている。
また、ケース本体にはケース本体側ロック部が設けられ、蓋体側には蓋体ロック部が設けられている。このような携帯用小物ケースは、ケース本体に蓋体を被せた状態で、前記ケース本体側ロック部と蓋体側ロック部とを嵌合させることで、ケース本体に被せた蓋体をロックして携帯することができる。
実用新案登録第3101595号公報
特許文献1に記載された携帯用小物ケースは、ケース本体と蓋体とがロックされることで携帯しやすいようにされている。しかし、この携帯用小物ケースは、見やすい位置に貼り付けたり手に取ったりすることができない。
そこで、本発明は、ロックされて携帯しやすいだけでなく、見やすい位置に貼り付けたり手に取ったりすることができるようにした携帯用小物収納具を提供することを課題とする。
本発明に係る携帯用小物収納具は、連結された第1収納部と第2収納部とを備え、前記第1収納部と第2収納部は、それぞれ共通の底面部と別体の上面部および周面部と開口部とを備え、前記底面部の中心線を折り目として、前記開口部が連通した閉塞姿勢と露出した開放姿勢とに開閉自在に転換し、前記閉鎖姿勢を維持するように、前記第1収納部または第2収納部のいずれかの一方がマグネットを備え、他方が強磁性体部材またはマグネットを備えていることを特徴とする。
この携帯用小物収納具によれば、開口姿勢の第1収納部内または第2収納部内に小物が入れられ、閉塞姿勢とされたときに、第1収納部と第2収納部とがマグネットによってロックされた状態となって携帯することができる。また、第1収納部または第2収納部のいずれか一方に備えられたマグネットが鉄などの強磁性体製の被着面に磁気吸着され、見やすい位置に磁気吸着力によって貼り付けたり、剥がして手に取ったりすることができる。
また、前記本発明に係る携帯用小物収納具の一態様は、前記第1収納部は、上面部をマグネットによって構成する第1上壁部を備え、前記第2収納部は、上面部を強磁性体部材またはマグネットによって構成する第2上壁部を備え、前記第1上壁部は、第2上壁部に重なる延設部を備えていることを特徴としている。この携帯用小物収納具によれば、第1上壁部の延設部が第2上壁部に重なり、マグネットによって磁気吸着されることで、ロックされた状態に閉塞姿勢を維持することができる。
また、前記本発明に係る携帯用小物収納具の他態様は、前記第1収納部と第2収納部との共通の底面部は、化粧シートを備えていることを特徴としている。この携帯用小物収納具によれば、化粧シートによって底面部の外観を良好にすることができ、また、化粧シートが底面部の第1収納部と第2収納部とを蝶番のように連結する。
本発明によれば、ロックされて携帯しやすいだけでなく、見やすい位置に貼り付けたり手に取ったりすることが可能な携帯用小物収納具を提供することができる。
本発明係る携帯用小物収納具の一実施形態を示す斜視図である。 本発明係る携帯用小物収納具の一実施形態を示す平面図である。 本発明係る携帯用小物収納具の一実施形態において閉塞姿勢を示す断面図である。 本発明に係る携帯用小物収納具の一実施形態において開放姿勢を示す断面図である。 本発明に係る携帯用小物収納具に備えられた底面部を分解した状態の一実施形態を示す底面図である。 本発明に係る携帯用小物収納具に備えられた上面部を分解した状態の一実施形態を示す平面図である。 本発明に係る携帯用小物収納具に備えられた周面部を展開した状態の一実施形態を示す展開図である。 本発明に係る携帯用小物収納具を把持した状態の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る携帯用小物収納具を把持して開放する状態の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る携帯用小物収納具の使用例を示す斜視図である。
本発明に係る携帯用小物収納具の一実施形態について図1〜図10を参照しながら説明する。
本実施形態の携帯用小物収納具1は、連結された第1収納部5と第2収納部6とを備えている。第1収納部5と第2収納部6は、それぞれ共通の底面部2と別体の上面部3および周面部4と開口部5a,6aとを備え、底面部2の中心線を折り目として、開口部5a,6aが連通した閉塞姿勢Bと露出した開放姿勢Aとに開閉自在に転換する。
底面部2は、図5に示すように、半円形のシート状のマグネット(以下、「マグネットシート」という。)からなる第1底壁部20と、強磁性体であるシート状のスチール(以下、「スチールシート」という。)からなる半円形の第2底壁部21と、両底壁部20,21に貼り付けられた可撓性を有する円形のビニールシートからなる化粧シート22とから構成されている。
第1底壁部20と第2底壁部21とのそれぞれの直線の辺(弦)20a,21aが互いに対向するように配置され(図面では見やすいように隙間を空けて描いているが、実際はこの隙間がもう少し狭いか、隙間がないように配置されている。)、その外側となる全面に化粧シート22が貼着されている。
すなわち、第1底壁部20と第2底壁部21とは、化粧シート22により平面視で円形となるように一体的に形成され、両底壁部20,21の弦20a,21aを折り目として平坦な状態と重なり合った状態とに変形する。したがって、化粧シート22が両底壁部20,21の弦21a,21aと重なっている中心線の直線部22aが折り目となって蝶番のように作用し、この直線部22aを折り目にして第1底壁部20と第2底壁部21とは、屈曲自在とされている。
上面部3は、図6に示すように、マグネットシートからなる第1上壁部30と、スチールシートからなる第2上壁部31と、第1上壁部30と第2上壁部31とのそれぞれの上面に貼着された化粧シート(図示省略)とから構成されている。そして、第1上壁部30は、第1上壁部20と一定の間隔で離れて向き合う。第2上壁部31は、同じ一定間隔で離れて第2上壁部31と向き合う。
また、第1上壁部30は、第1底壁部20と同じ大きさの半円形の部分に、第2上壁部の直線状の端部と重なる延設部分30aを設けた形状とされている。すなわち、第1上壁部30における第2上壁部31側は、半径Rよりも所定寸法Lだけ長く設定された延設部分30aが設けられている。第2上壁部31は、第1上壁部30と同じ大きさの半円形に形成されている。マグネットシートからなる第1上壁部30の延設部分30aは、スチールシートからなる第2上壁部31に着脱自在に磁気吸着される。
また、周面部4は、図7に示すように、帯状の第1周壁部40と第2周壁部41とを備え、例えばアルミニウムなどによって形成されている。第1周壁部40は、一定の間隔をもって向き合っている第1底壁部20の外周縁と第1上壁部30の円周縁とに接続されている。これにより、第1周壁部40は円弧状を呈し、第1底壁部20と第1上壁部30と第1周壁部40とにより、開口部5aを有する第1収納部5が構成されている。
また、第2周壁部41は、一定の間隔で向き合っている第2底壁部21の円周縁と第2上壁部31の外周縁とに接続されている。これにより、第2周壁部41は円弧状を呈し、第2底壁部21と第2上壁部31と第2周壁部41とにより、開口部6aを有する第2収納部6が構成されている。なお、第1周壁部40と第2周壁部41とのそれぞれの表面には、化粧シート(図示省略)がそれぞれ設けられている。
次に、以上のように構成された携帯用小物収納具1の使用例について説明する。
先ず、携帯用小物収納具1に小物として薬剤を収納する場合について説明する。携帯用小物収納具1は、図1〜図3に示すような上面部3と底面部2とが互いに平行でかつ平坦な面となった閉塞姿勢Aにおいて、第1周壁部40の両縁部40aと第2周壁部41の両縁部41aとが互いに接近または当接している。これにより、第1収納部5の開口部5aと第2収納部6の開口部6aとが連通し、開口部5a、6aは閉塞状態Aにある。
この携帯用小物収納具1の閉塞姿勢Aにおいて、マグネットシートからなる第1上壁部30の延設部分30aは、スチールシートからなる第2上壁部31の一部に上方から磁気吸着している。この延設部分30aのマグネットシートによる磁気吸着力がロック機能を発揮することにより、携帯用小物収納具1は閉塞姿勢Aを維持している。
次に、薬剤を収納していない携帯用小物収納具1に薬剤を収納する場合について説明する。
例えば、図8に示すように、閉塞姿勢Aの携帯用小物収納具の第1収納部5を左手で把持し、第2収納部6を右手で把持する。すなわち、左手の親指10aで第1上壁部30を押さえ、左手の人差し指10bで第1底壁部20を押さえる。そして、右手の親指11aで第2上壁部31を押さえ、右手の親指11bで第2底壁部21を押さえる。
次に、図9に示すように、底面部2の第1上壁部20と第2上壁部21とが向き合うように、両手を使って第1収納部5と第2収納部6とを屈曲する。第1底壁部20と第2底壁部21とは、可撓性を有する化粧シート22が蝶番の如く機能するように接続されているので、化粧シート22が直線部22aを折り目にして屈曲する。そして、第1収納部5と第2収納部6のそれぞれの開口部5a、6aが上を向く方向に姿勢変更する。
このとき、第1上壁部30の延設部分30aが磁気吸着力に抗して第2上壁部31から離間し、両方の第1収納部5と第2収納部6のそれぞれの開口部5a、6aが上向きに露出する。さらに、図4に示すように、第1収納部5と第2収納部6とを重ね合わせると、マグネットシートからなる第1底壁部20とスチールシートからなる第2底壁部21は、磁気吸着力により重ね合わされるため、第1収納部5と第2収納部6とが並んだ状態となり、開口部5a、6aが同じ方向を向いた開放姿勢Bを維持させることができる。
そして、開放姿勢Bの第1収納部5と第2収納部6とを一方の手で把持し、他方の手で摘まんだ錠剤を開口部5a、6aから第1収納部5または第2収納部6に適宜入れることができる。
さらに、第1収納部5と第2収納部6とが直列に並ぶ方向に戻すと、第1収納部5の第1底壁部20と第2収納部6の第2底壁部21とは、磁気吸着力に抗して離間し、携帯用小物収納具1は閉塞姿勢Aに復元する。この閉塞姿勢Aにおいて、携帯用小物収納具1を携帯する。閉塞姿勢Aの携帯用小物収納具1は、マグネットシートからなる第1上壁部30の延設部分30aとスチールシートからなる第2上壁部31とが磁気吸着し、ロック機構が作用することから、開けようとしない限り開放姿勢Bとならず、収納された薬剤が飛び出ることはない。
そして、閉塞姿勢Aの携帯用小物収納具1から錠剤を取り出す場合には、携帯用小物収納具1を前記のようにして開放姿勢Bに姿勢変更させる。さらに、開放された開口部5a、6aを下向きとすることにより、錠剤を第1収納部5および第2収納部6から容易かつ迅速に取り出すことができる。なお、錠剤を取り出した後は、携帯用小物収納具1前記のように簡単かつ迅速に閉塞姿勢Aに復元させることができる。
以上のように、本実施形態の携帯用小物収納具1は、第1収納部5と第2収納部6とに割って開放することができ、その開放動作を容易かつ迅速に行うことができる。しかも、携帯にも便利なコンパクトサイズでデザイン性にも優れている。
本実施形態の携帯用小物収納具1は、携帯以外に見やすい位置に適時、貼り付けておくことも可能である。例えば、スチール家具や冷蔵庫等のスチール製の被着面43に貼り付ける場合について図10を参照しながら説明する。
開放姿勢Bとした携帯用小物収納具は、開口部5a,6aを上向きにすると、延設部分30aが第1収納部5の開口部5aおよび第2収納部6の開口部6aよりも上方に突出した状態となる。そして、この延設部分30aを含み、マグネットシートからなる含む第1上壁部30を被着面43に磁気吸着させることにより、携帯用小物収納具1を被着面3に貼り付けることができる。
そして、開放姿勢Bの携帯用小物収納具1は、開口部5a,6aが開放されているため、薬剤を第1収納部5および第2収納部6に適宜収納しておくこができる。携帯用小物収納具1を携帯する場合は、容易に取り外した後に閉塞姿勢Aにする。なお、携帯用小物収納具1は、柄やカラー等のデザインの相違する複数個のものをそれぞれ固定することができ、装飾的な価値を発揮させることもできる。
また、携帯用小物収納具1は、閉塞姿勢Aの状態であっても、マグネットシートからなる第1底壁部20を被着面43に磁気吸着させておきことができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、第1上壁部30は、全体がマグネットシートから構成する以外に、延設部分30a(吸着に寄与する一部分)をマグネットで形成し、それ以外を金属または合成樹脂等で形成することも可能である。
また、底面部2は、マグネットシートに替え、プラスチックシートやボードなどにボタン状のマグネットを1個または複数個、固着したものとしてもよい。さらに、スチールシートで構成した部位もマグネットシートで構成してもよい。さらに、第1周壁部40の両縁部40aと第2周壁部41の両縁部41aに突片を設け、この突片の少なくとも一方にマグネットを備え、他方にマグネットまたは強磁性体部材を備えるようにしてもよい。
また、第1底壁部20と第2底壁部21の接続は、化粧シート22以外に、帯状のテープで蝶番のように機能させてもよい。その他、携帯用小物収納具1の大きさや形状は、適宜設計変更可能である。さらに、小物は、薬剤以外に、クリップのような事務用品、複数種類の鍵など限定されないことはいうまでもない。
1 携帯用小物収納具
2 底面部
3 上面部
4 周面部
5 第1収納部
5a 開口部
6 第2収納部
6a 開口部
20 第1底壁部
21 第2底壁部
22 化粧シート
22a 直線部
30 第1上壁部
30a 延設部
31 第2上壁部
40 第1周壁部
40a 両縁部
41 第2周壁部
41a 両縁部
43 被着面
A 閉塞姿勢
B 開放姿勢

Claims (3)

  1. 連結された第1収納部と第2収納部とを備え、
    前記第1収納部と第2収納部は、それぞれ共通の底面部と別体の上面部および周面部と開口部とを備え、前記底面部の中心線を折り目として、前記開口部が連通した閉塞姿勢と露出した開放姿勢とに開閉自在に転換し、
    前記閉鎖姿勢を維持するように、前記第1収納部または第2収納部のいずれかの一方がマグネットを備え、他方が強磁性体部材またはマグネットを備えていることを特徴とする携帯用小物収納具。
  2. 前記第1収納部は、上面部をマグネットによって構成する第1上壁部を備え、前記第2収納部は、上面部を強磁性体部材またはマグネットによって構成する第2上壁部を備え、前記第1上壁部は、第2上壁部に重なる延設部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の携帯用小物収納具。
  3. 前記第1収納部と第2収納部との共通の底面部は、化粧シートを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯用小物収納具。
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