JP2022015838A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置においてメインプログラムの実行時に異常が生じた場合に画像形成装置を復帰させることが可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供すること。
【解決手段】SSD12は、画像形成装置100を起動させるメインプログラムを記憶する。電源生成回路15は、SSD12に電源を供給する。起動処理部111は、SSD12から前記メインプログラムを読み出して実行する。異常検出処理部112は、起動処理部111により前記メインプログラムが実行される場合に画像形成装置100の異常を検出する。復帰処理部113は、異常検出処理部112により前記異常が検出された場合に、SSD12に接続される電源供給経路15aに対する電源供給を制御してSSD12を再起動する復帰処理を実行する。
【選択図】図4
【解決手段】SSD12は、画像形成装置100を起動させるメインプログラムを記憶する。電源生成回路15は、SSD12に電源を供給する。起動処理部111は、SSD12から前記メインプログラムを読み出して実行する。異常検出処理部112は、起動処理部111により前記メインプログラムが実行される場合に画像形成装置100の異常を検出する。復帰処理部113は、異常検出処理部112により前記異常が検出された場合に、SSD12に接続される電源供給経路15aに対する電源供給を制御してSSD12を再起動する復帰処理を実行する。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
画像形成装置は、画像形成装置本体を制御するファームウェア(メインプログラム)をコントローラー基板に備えている。前記画像形成装置では、電源が投入されると、CPUが前記メインプログラムを格納している記憶装置(NOR型フラッシュメモリー、NAND型フラッシュメモリー、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)など)にアクセスして前記メインプログラムを起動させることにより画像形成装置が制御可能となる。このため、例えば前記メインプログラムの読み出しに失敗すると画像形成装置は起動エラーとなる。また、前記メインプログラムを格納する記憶装置自体に不具合が生じると、前記メインプログラムを正常に読み出せなくなり、画像形成装置の起動エラーとなる。
従来、画像形成装置に異常が生じた場合に画像形成装置のシステムを再起動(リブート)させることにより、画像形成装置を異常状態から復帰させる技術が知られている(例えば特許文献1及び2参照)。
しかしながら、従来の技術は、前記メインプログラムが実行されて画像形成装置のシステムが起動しているときに異常が生じた場合に、画像形成装置を復帰させる技術である。このため、例えば画像形成装置を起動したときに前記メインプログラムを実行させることができない異常が生じた場合には、画像形成装置を復帰させることが困難である。
本発明の目的は、画像形成装置においてメインプログラムの実行時に異常が生じた場合に画像形成装置を復帰させることが可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、第1記憶装置と、電源生成回路と、起動処理部と、異常検出処理部と、復帰処理部とを備える。前記第1記憶装置は、画像形成装置を起動させるメインプログラムを記憶する。前記電源生成回路は、前記第1記憶装置に電源を供給する。前記起動処理部は、前記第1記憶装置から前記メインプログラムを読み出して実行する。前記異常検出処理部は、前記起動処理部により前記メインプログラムが実行される場合に前記画像形成装置の異常を検出する。前記復帰処理部は、前記異常検出処理部により前記異常が検出された場合に、前記第1記憶装置に接続される電源供給経路に対する電源供給を制御して前記第1記憶装置を再起動する復帰処理を実行する。
本発明の他の局面に係る画像形成方法は、電源供給ステップと、起動ステップと、異常検出ステップと、復帰ステップとを含む。前記電源供給ステップは、画像形成装置を起動させるメインプログラムを記憶する第1記憶装置に電源を供給する。前記起動ステップは、前記第1記憶装置から前記メインプログラムを読み出して実行する。前記異常検出ステップは、前記起動ステップにより前記メインプログラムが実行される場合に前記画像形成装置の異常を検出する。前記復帰ステップは、前記異常検出ステップにより前記異常が検出された場合に、前記第1記憶装置に接続される電源供給経路に対する電源供給を制御して前記第1記憶装置を再起動する復帰処理を実行する。
本発明によれば、画像形成装置においてメインプログラムの実行時に異常が生じた場合に画像形成装置を復帰させることが可能な画像形成装置及び画像形成方法が提供される。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像読取部1、ADF(自動原稿搬送装置)2、画像形成部3、給紙部4、操作表示部5、排出部6、記憶部7(図2参照)、及び制御部10などを備える。画像形成装置100は、原稿から画像を読み取り画像データを取得するスキャン機能、画像データに基づいて画像を形成するプリント機能、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像形成装置100は、プリンター装置、ファクシミリ装置、又はコピー機などであってもよい。
画像読取部1は、コンタクトガラス、読取ユニット、ミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)などを備える画像読取部である。
ADF2は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備え、画像読取部1によって読み取られる原稿を搬送する。
画像形成部3は、画像読取部1で取得された画像データに基づいて、電子写真方式で用紙に画像を形成することが可能である。また、画像形成部3は、外部の情報処理装置(例えばユーザー端末)から入力された画像データに基づいて、用紙に画像を形成することも可能である。具体的に、画像形成部3は、感光体ドラム、帯電装置、光走査装置(LSU)、現像装置、転写ローラー、クリーニング装置、定着ローラー、及び加圧ローラーを備える。なお、画像形成部3は、インクジェット方式などの他の画像形成方式により画像を形成するものであってもよい。また画像形成部3は、画像を形成した用紙(印刷用紙)を排出部6に搬送する。
給紙部4は、用紙収容部41、及び複数の搬送ローラーを備え、画像形成部3に用紙を供給する。給紙部4は、制御部10によって制御されることにより、用紙収容部41に収容された用紙を画像形成部3に搬送する。また給紙部4は、ユーザーが手動(手差し)により用紙をセットする手差しトレイ42を含む。給紙部4は、制御部10によって制御されることにより、手差しトレイ42にセットされた用紙を画像形成部3に搬送する。本実施形態では、用紙収容部41は、画像形成装置100の正面に向かって下側に設けられており、手差しトレイ42は、画像形成装置100の正面に向かって右側に設けられている。
排出部6は、画像形成部3により画像が形成された印刷用紙を排出する。排出部6は、1又は複数の排出トレイ61を備える。排出トレイ61が複数設けられる場合、複数の排出トレイ61のそれぞれは、画像形成装置100の設置面(床面)からの高さが互いに異なる位置に設けられる。排出部6は、制御部10によって制御されることにより、前記印刷用紙を所定の排出トレイ61に排出する。排出部6は、制御部10の命令に従って、決定された排出トレイ61に前記印刷用紙を排出する。本実施形態では、排出トレイ61は、画像形成装置100の正面に向かって左側に設けられている。
操作表示部5は、制御部10の命令に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部10に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。操作表示部5は、本発明の操作表示部の一例である。
記憶部7は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部7は、フラッシュメモリー、及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリー、SSD、並びにHDDなどの記憶装置である。記憶部7には、制御部10に後述の復帰処理(図5参照)を実行させるための復帰プログラムなどの各種の制御プログラム、及び各種のデータなどが記憶される。
制御部10は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
図2に示すように、制御部10は、画像読取部1、ADF2、画像形成部3、給紙部4、操作表示部5、排出部6などの各部を制御することにより、画像形成装置100を統括制御する。
ところで、従来の技術は、前記メインプログラムが実行されて画像形成装置のシステムが起動しているときに異常が生じた場合に、画像形成装置を復帰させる技術である。このため、例えば画像形成装置を起動したときに前記メインプログラムを実行させることができない異常が生じた場合には、画像形成装置を復帰させることが困難である。これに対して、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、画像形成装置100においてメインプログラムの読み出しエラーによる異常が生じた場合に画像形成装置100を復帰させることが可能である。
具体的に、図3に示すように、制御部10を構成するコントローラー基板10aには、CPU11、SSD12、NOR型フラッシュメモリー13、電源シーケンス回路14、電源生成回路15などが搭載される。CPU11は、起動処理部111、異常検出処理部112、復帰処理部113、表示処理部114として機能する。CPU11は、通信部115を介して他の構成要素とデータ通信を行う。CPU11は、前記ROMに記憶されているプログラムに従った処理を実行することにより、起動処理部111、異常検出処理部112、復帰処理部113、表示処理部114として機能する。なお、起動処理部111、異常検出処理部112、復帰処理部113、表示処理部114のいずれか一又は複数がASICなどの電子回路であってもよい。
ここで、コントローラー基板10aに搭載される記憶装置には、画像形成装置100本体を制御するためのソフトウェア(ファームウェア)が格納される。前記ファームウェアには、例えば画像形成装置100の起動時に実行されるプログラムとして、ブート動作を実行させるブートプログラムと、ブート動作後に画像形成装置100のシステムの初期化を行ってシステムを利用可能な状態にするメインプログラムとが含まれる。例えば、前記ブートプログラムはNOR型フラッシュメモリー13に格納され、前記メインプログラムはSSD12に格納される。
NOR型フラッシュメモリー13は、画像形成装置100の動作の制御に必要なプログラム(ブートプログラムなど)やデータを格納する。NOR型フラッシュメモリー13は、本発明の第2記憶装置の一例である。本発明の第2記憶装置は、NAND型フラッシュメモリー、HDDなどであってもよい。NOR型フラッシュメモリー13は、コントローラー基板10aの外部に設けられてCPU11に接続されてもよい。
SSD12は、ROMとして機能し、画像形成装置100の動作の制御に必要なプログラム(メインプログラムなど)やデータを格納する。SSD12は、NANDコントローラー121、NAND型フラッシュメモリー122、電源入力部123、通信部124などを備える。NAND型フラッシュメモリー122には、前記メインプログラムなどのプログラム、前記データが格納される。SSD12には複数のNAND型フラッシュメモリー122が含まれる。NANDコントローラー121は、CPU11からの命令に従ってNAND型フラッシュメモリー122から必要なプログラムやデータを読み出す。SSD12は、本発明の第1記憶装置の一例である。なお、本発明の第1記憶装置は、NAND型フラッシュメモリー、HDDであってもよい。SSD12は、コントローラー基板10aの外部に設けられてCPU11に接続されてもよい。
通信部124は、CPU11とデータ通信を行う通信インターフェースである。具体的には、通信部124は、SATAの接続規格に対応する通信インターフェースである。なお、通信部124は、SSD12をリセット(再起動)するリセット信号を入力するリセット端子と、SSD12に電源を供給する電源入力端子とを備えていない。
電源入力部123は、電源生成回路15により生成される電源(電圧)が入力される電源入力端子である。SSD12では、通信部124に接続される通信経路とは異なる経路(電源供給経路15a)を介して電源入力部123に電源が入力される。
CPU11の通信部115は、通信部124と同様、SATAの接続規格に対応する通信インターフェースである。CPU11及びSSD12は、SATAによるデータ通信を行う。
電源生成回路15は、SSD12に供給する電源(電圧)を生成する。電源生成回路15は、例えば、入力電圧に基づいて、ノイズが少なく安定した直流電圧を生成することが可能であり、例えば低ドロップアウトレギュレータ(LDO)を採用することができる。電源生成回路15は、CPU11及びSSD12を接続する通信経路とは異なる電源供給経路15a(電源ライン)を介してSSD12に電源を供給する。
電源シーケンス回路14は、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給のオン/オフを制御する。具体的には、電源シーケンス回路14は、CPU11の命令に従って電源生成回路15のオン/オフを制御する。例えば、CPU11が電源オフの指示を出力した場合、電源シーケンス回路14は、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオフにする。また例えば、CPU11が電源オンの指示を出力した場合、電源シーケンス回路14は、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオンにする。
起動処理部111は、画像形成装置100の起動処理を実行する。具体的には、画像形成装置100の電源が投入されると、起動処理部111は、NOR型フラッシュメモリー13にアクセスしてブートプログラムを読み出し、ブート動作を実行する。例えば、起動処理部111は、NOR型フラッシュメモリー13に格納されているブートプログラムを前記RAMに展開して、ブートプログラムによってブート動作を実行する。
また、起動処理部111は、ブート動作を実行した後、SSD12にアクセスしてメインプログラムを読み出して、メインプログラムによって初期化などの動作を実行する。起動処理部111が前記ブートプログラム及び前記メインプログラムによる起動処理を実行することにより、画像形成装置100のシステムが起動する。起動処理部111は、本発明の起動処理部の一例である。
異常検出処理部112は、起動処理部111により前記メインプログラムが実行される場合に画像形成装置100に生じる異常を検出する。具体的には、異常検出処理部112は、起動処理部111がSSD12にアクセスして前記メインプログラムを読み出す起動処理を実行した場合において、前記メインプログラムの読み出しに失敗した場合に画像形成装置100の読み出しエラーを検出する。前記読み出しエラーは、例えば、CPU11及びSSD12間の通信経路に不具合が生じた場合、SSD12内部に不具合が生じた場合などに発生する。異常検出処理部112は、本発明の異常検出処理部の一例である。
例えば、異常検出処理部112は、前記起動処理においてCPU11及びSSD12間の通信に異常(通信異常)が生じた場合に前記読み出しエラーを検出する(図4参照)。異常検出処理部112は、前記読み出しエラーを検出すると当該読み出しエラーを解消するために、通信部115を介して所定のコマンドをSSD12に発行するリトライ処理を実行する。異常検出処理部112は、前記リトライ処理を予め設定された所定時間の間、繰り返し実行する。なお、異常検出処理部112は、前記リトライ処理を所定時間の間、予め設定された所定回数だけ繰り返し実行してもよい。
異常検出処理部112は、前記リトライ処理において、SSD12から前記コマンドに対する応答を受信した場合には、前記読み出しエラーが解消されたと判定する。これに対して、異常検出処理部112は、前記リトライ処理において、SSD12から前記コマンドに対する応答を受信できなかった場合には、画像形成装置100に異常が発生したと判定する。すなわち、異常検出処理部112は、前記リトライ処理において、所定時間以内にSSD12から応答を受信できなかった場合に画像形成装置100に異常が発生したと判定する。
復帰処理部113は、異常検出処理部112により画像形成装置100の異常が検出された場合に、画像形成装置100の異常を解消する復帰処理を実行する。具体的には、復帰処理部113は、SSD12に接続される電源供給経路15aに対する電源供給を制御してSSD12を再起動する。例えば、復帰処理部113は、先ず電源オフの指示を電源シーケンス回路14に出力する。電源シーケンス回路14は、復帰処理部113から電源オフの指示を取得すると、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオフにする。これにより、電源供給経路15aが遮断される。
復帰処理部113は、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオフにした後、SSD12の電圧を監視し、当該電圧が閾値未満になったか否かを判定する。前記閾値は、SSD12の電源が確実にオフする電圧値に設定される。SSD12の電圧が閾値未満になると、復帰処理部113は、電源オンの指示を電源シーケンス回路14に出力する。電源シーケンス回路14は、復帰処理部113から電源オンの指示を取得すると、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオンにする。これにより、電源供給経路15aを介して電源がSSD12に供給される。このように、復帰処理部113は、電源供給経路15aを介するSSD12への電源供給を停止させ、その後に、電源供給経路15aを介するSSD12への電源供給を再開させる。すなわち、復帰処理部113は、SSD12に対する電源供給を制御してSSD12をリセットする。
その後、復帰処理部113は、再度、前記リトライ処理を実行する。再度の前記リトライ処理によりSSD12から応答を受信した場合には、画像形成装置100が復帰したと判定する。画像形成装置100が異常状態から復帰した場合、起動処理部111は、SSD12にアクセスしてメインプログラムを読み出して、メインプログラムによって起動処理を実行する。これにより、画像形成装置100のシステムが起動する。なお、復帰処理部113は、再度の前記リトライ処理においてもSSD12から応答を受信できない場合には画像形成装置100の復帰は不可能と判定する。復帰処理部113は、本発明の復帰処理部の一例である。
表示処理部114は、異常検出処理部112により画像形成装置100の異常が検出された場合に、画像形成装置100の動作状態を示す情報を操作表示部5に表示させる。例えば、表示処理部114は、復帰処理を実行中であることを示すメッセージを操作表示部5に表示させる。操作表示部5に例えば「復帰中」など復帰処理を実行中であることを示すメッセージが表示された場合、ユーザーは画像形成装置100に異常が発生したことを把握することができる。
また例えば、表示処理部114は、起動処理を実行中であることを示すメッセージを操作表示部5に表示させてもよい。例えば図6に示すように、操作表示部5に「起動中」など起動処理を実行中であることを示すメッセージが表示された場合には、ユーザーは画像形成装置100が動作していることを把握することができる。表示処理部114は、本発明の表示処理部の一例である。
このように、画像形成装置100に異常が発生した場合でも、操作表示部5がブラックアウトした状態にならず、操作表示部5に画像形成装置100の動作状態が表示されるため、ユーザーが不安を抱くことを防ぐことができる。
なお、表示処理部114は、前記復帰処理により画像形成装置100が復帰しない場合には、画像形成装置100を再起動することを促すメッセージを操作表示部5に表示させてもよい。
[復帰処理]
以下、図5のフローチャートを参照しつつ、画像形成装置100において制御部10(CPU11)が実行する復帰処理の手順の一例について説明する。なお、CPU11によって実行される各処理工程をステップS11、S12、・・・と称する。なお、ここで説明する前記復帰処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。また、前記復帰処理における各ステップは、同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは画像形成装置100のCPU11によって前記復帰処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態では、他の複数のプロセッサーによって前記復帰処理における各ステップが分散して実行されてもよい。
以下、図5のフローチャートを参照しつつ、画像形成装置100において制御部10(CPU11)が実行する復帰処理の手順の一例について説明する。なお、CPU11によって実行される各処理工程をステップS11、S12、・・・と称する。なお、ここで説明する前記復帰処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。また、前記復帰処理における各ステップは、同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは画像形成装置100のCPU11によって前記復帰処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態では、他の複数のプロセッサーによって前記復帰処理における各ステップが分散して実行されてもよい。
ここで、本発明は、前記復帰処理に含まれる一又は複数のステップを実行する復帰方法の発明として捉えることができる。前記復帰方法は、本発明の画像形成方法の一例である。
先ず、ステップS11において、CPU11は、画像形成装置100を利用するユーザーが電源を投入した場合に起動処理を開始する。具体的には、CPU11は、先ずNOR型フラッシュメモリー13(図3参照)にアクセスしてブートプログラムを読み出し、ブート動作を実行する。例えば、CPU11は、NOR型フラッシュメモリー13に格納されているブートプログラムを前記RAMに展開して、ブートプログラムによってブート動作を実行する。ステップS11は、本発明の起動ステップの一例である。
また、ステップS11において、画像形成装置100の電源が投入された場合に、CPU11は、電源オンの指示を電源シーケンス回路14に出力する。電源シーケンス回路14は、CPU11から電源オンの指示を取得すると、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオンにする。これにより、電源供給経路15aを介して電源がSSD12に供給される。ステップS11は、本発明の電源供給ステップの一例である。
次に、CPU11は、SSD12(図3参照)にアクセスしてメインプログラムを読み出して、メインプログラムによって初期化などの動作を実行する。ここで、前記メインプログラムの読み出し処理において、CPU11は、前記メインプログラムの読み出しエラーを検出したか否かを判定する(S12)。例えば、CPU11は、SSD12から前記メインプログラムの読み取りに失敗した場合に前記読み出しエラーを検出したと判定する。CPU11が前記メインプログラムの読み出しエラーを検出したと判定した場合(S12:Yes)、処理はステップS13に移行する。一方、CPU11が前記メインプログラムの読み出しエラーを検出したと判定しない場合(S12:No)、すなわちCPU11が前記メインプログラムを読み出して実行した場合、処理はステップS121に移行する。ステップS12は、本発明の異常検出ステップの一例である。
ステップS121では、CPU11は、前記起動処理が終了したか否かを判定する。例えば、CPU11は、SSD12から前記メインプログラムを正常に読み出して実行した場合に前記起動処理が終了したと判定する。CPU11による前記起動処理が終了すると(S121:Yes)、前記復帰処理は終了する。CPU11は、前記起動処理が終了するまで読み出しエラーの検出処理を繰り返す(S121:No)。
ステップS13では、CPU11は、前記読み出しエラーを解消するために、通信部115(例えばSATA通信)を介して所定のコマンドをSSD12に発行するリトライ処理を実行する。
次にステップS14において、CPU11は、SSD12から前記コマンドに対する応答を受信したか否かを判定する。CPU11がSSD12から前記コマンドに対する応答を受信したと判定した場合(S14:Yes)、処理はステップS12に戻る。ステップS12に戻ると、CPU11は、再度、前記読み出しエラーの検出処理を行う。一方、CPU11がSSD12から前記コマンドに対する応答を受信したと判定しない場合(S14:No)、処理はステップS15に移行する。
ステップS15では、CPU11は、予め設定された所定時間が経過したか否かを判定する。具体的には、CPU11は、前記リトライ処理を開始してから前記所定時間が経過した場合に(S15:Yes)、処理はステップS16に移行する。前記リトライ処理を開始してから前記所定時間が経過していない場合(S15:No)、処理はステップS13に戻る。すなわち、CPU11は、前記所定時間の間、SSD12から応答を受信するまで前記リトライ処理を繰り返し実行する。
なお、前記所定時間以内に実行する前記リトライ処理の回数を予め設定してもよい。この場合、CPU11が前記所定時間以内に所定回数だけ前記リトライ処理を実行してもSSD12から応答を受信しない場合に、処理はステップS16に移行する。
ステップS16において、CPU11は、画像形成装置100に異常が発生したと判定する。例えば、CPU11は、前記起動処理においてSSD12から前記メインプログラムを読み出すことができない場合に、CPU11及びSSD12間に通信異常(図4参照)が発生したと判定して画像形成装置100の異常を判定する。ステップS16は、本発明の異常検出ステップの一例である。CPU11は、画像形成装置100の異常を検出した場合、以下に示す復帰処理を実行する。
ステップS17において、CPU11は、電源オフの指示を電源シーケンス回路14(図4参照)に出力する。電源シーケンス回路14は、CPU11から電源オフの指示を取得すると、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオフにする。これにより、電源供給経路15a(図4参照)が遮断される。
次にステップS18において、CPU11は、SSD12の電圧が閾値未満になったか否かを判定する。具体的には、CPU11は、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオフにした後、SSD12の電圧を監視し、当該電圧が閾値未満になったか否かを判定する。前記閾値は、SSD12の電源が確実にオフする電圧値に設定される。CPU11はSSD12の電圧が閾値未満になったと判定した場合(S18:Yes)、処理はステップS19に移行する。CPU11は、SSD12の電圧が閾値未満になるまで待機する(S18:No)。
ステップS19において、CPU11は、電源オンの指示を電源シーケンス回路14に出力する。電源シーケンス回路14は、CPU11から電源オンの指示を取得すると、電源生成回路15によるSSD12に対する電源供給をオンにする。これにより、電源供給経路15aを介して電源がSSD12に供給される。このようにして、CPU11はSSD12をリセットする。ステップS19は、本発明の電源供給ステップの一例である。
次にステップS20において、CPU11は再度、前記リトライ処理を実行する。CPU11が前記リトライ処理によりSSD12から応答を受信した場合には(S21:Yes)、処理はステップS12に戻る。ステップS12に戻り、CPU11がSSD12から前記メインプログラムを正常に読み出すと前記メインプログラムを実行して処理を終了する(S121:Yes)。ステップS17~S21は、本発明の復帰ステップの一例である。
CPU11は、所定時間の間、SSD12から応答を受信するまで前記リトライ処理を繰り返し実行する(S22:No)。CPU11が所定時間以内にSSD12から応答を受信しない場合(S22:Yes)、処理はステップS23に移行する。
ステップS23において、CPU11は、画像形成装置100の再起動を報知する。具体的には、CPU11は、画像形成装置100の電源を再投入(再起動)することを促すメッセージを操作表示部5に表示させる。なお、CPU11は、自動的に再起動を実行してもよい。
CPU11は、以上のようにして復帰処理を実行する。なお、前記復帰処理は、画像形成装置100の起動時に限らず、起動後のマウント状態において実行されてもよい。例えば、画像形成装置100がスタンバイ状態のときに、CPU11がSSD12との間で通信異常を検出した場合に、前記復帰処理を実行してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置100は、画像形成装置100を起動させるメインプログラムを実行する際に画像形成装置100の異常を検出した場合に、SSD12に接続される電源供給経路15aに対する電源供給を制御してSSD12を再起動する復帰処理を実行する構成を備える。これにより、画像形成装置100においてメインプログラムの実行時に異常が生じた場合に画像形成装置100を復帰させることが可能となる。
また、前記異常が検出された場合に画像形成装置100のシステム全体を再起動させずに、SSD12のみを再起動させることにより画像形成装置100を復帰させることができるため、処理の負荷を低減することができる。また、SSD12のみを再起動させる構成によれば、システム全体を再起動させる構成よりも復帰時間を短縮することができる。
また、画像形成装置100は、従来のリトライ処理を採用しつつ、SSD12を再起動させる処理が追加された構成であるため、従来のパフォーマンスを低下させることなく、復帰処理を実行可能な画像形成装置100を実現することができる。
また、前記復帰処理を実現するために、SSD12を再起動させる機能を追加するだけでよいため、画像形成装置100のコストアップを最小限に抑えることができる。
また、画像形成装置100は、異常が発生した場合にユーザーの操作を介することなく復帰する自己復帰機能を備えるため、異常発生時におけるユーザーの操作負担を低減することができる。さらに、画像形成装置100に異常が発生した場合に、画像形成装置100の動作状態を示すメッセージを操作表示部5に表示させることができるため、異常発生時におけるユーザーの不安を解消することができる。
上述の実施形態では、CPU11及びSSD12がSATAの接続規格に対応する通信インターフェースにより接続された構成を例示したが、本発明において、通信インターフェースはSATA規格に限定されない。例えば、通信部115、124は、PCIの接続規格に対応する通信インターフェースであってもよい。画像形成装置100は、いずれの通信インターフェースであっても、CPU11及びSSD12間の通信異常が発生した場合には、CPU11及びSSD12間の通信経路とは異なる経路(電源供給経路15a)を介して電源供給を制御してSSD12を再起動させることにより復帰させることが可能である。
本発明の範囲は、請求項の記載に先行する詳細な説明ではなく、添付の請求項の記載により定義されるので、本明細書に記載の実施形態は、例示に過ぎず、かつ非限定的であると理解されたい。従って、特許請求の範囲から逸脱しない変更の全て、または均等物が、特許請求の範囲に含まれる。
5 :操作表示部
10 :制御部
10a :コントローラー基板
11 :CPU
13 :NOR型フラッシュメモリー
14 :電源シーケンス回路
15 :電源生成回路
15a :電源供給経路
100 :画像形成装置
111 :起動処理部
112 :異常検出処理部
113 :復帰処理部
114 :表示処理部
115 :通信部
121 :NANDコントローラー
122 :NAND型フラッシュメモリー
123 :電源入力部
124 :通信部
10 :制御部
10a :コントローラー基板
11 :CPU
13 :NOR型フラッシュメモリー
14 :電源シーケンス回路
15 :電源生成回路
15a :電源供給経路
100 :画像形成装置
111 :起動処理部
112 :異常検出処理部
113 :復帰処理部
114 :表示処理部
115 :通信部
121 :NANDコントローラー
122 :NAND型フラッシュメモリー
123 :電源入力部
124 :通信部
Claims (10)
- 画像形成装置を起動させるメインプログラムを記憶する第1記憶装置と、
前記第1記憶装置に電源を供給する電源生成回路と、
前記第1記憶装置から前記メインプログラムを読み出して実行する起動処理部と、
前記起動処理部により前記メインプログラムが実行される場合に前記画像形成装置の異常を検出する異常検出処理部と、
前記異常検出処理部により前記異常が検出された場合に、前記第1記憶装置に接続される電源供給経路に対する電源供給を制御して前記第1記憶装置を再起動する復帰処理を実行する復帰処理部と、
を備える画像形成装置。 - 前記画像形成装置を起動させるブートプログラムを記憶する第2記憶装置をさらに備え、
前記起動処理部は、前記画像形成装置を起動する際に、前記第2記憶装置から前記ブートプログラムを読み出して実行した後、前記第1記憶装置から前記メインプログラムを読み出して実行する、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記異常検出処理部は、前記メインプログラムの読み出しエラーを検出した場合に、前記第1記憶装置に所定のコマンドを発行するリトライ処理を実行し、当該コマンドに対する応答を前記第1記憶装置から受信できない場合に前記異常を検出する、
請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記異常検出処理部は、予め設定された所定時間の間、前記リトライ処理を繰り返し実行する、
請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記復帰処理部は、前記電源供給経路を介する前記第1記憶装置への電源供給を停止させ、その後、前記電源供給経路を介する前記第1記憶装置への電源供給を再開させる、
請求項1~4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記復帰処理部は、前記電源供給経路を介する前記第1記憶装置への電源供給を停止させた後、前記第1記憶装置の電圧が閾値未満になった場合に、前記電源供給経路を介する前記第1記憶装置への電源供給を再開させる、
請求項1~5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記異常検出処理部により前記異常が検出された場合に、前記画像形成装置の動作状態を示す情報を操作表示部に表示させる表示処理部をさらに備える、
請求項1~6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記表示処理部は、前記画像形成装置が起動処理を実行中であることを示すメッセージを前記操作表示部に表示させる、
請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記表示処理部は、前記復帰処理により前記画像形成装置が復帰しない場合に、前記画像形成装置を再起動することを促すメッセージを前記操作表示部に表示させる、
請求項7又は8に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置を起動させるメインプログラムを記憶する第1記憶装置に電源を供給する電源供給ステップと、
前記第1記憶装置から前記メインプログラムを読み出して実行する起動ステップと、
前記起動ステップにより前記メインプログラムが実行される場合に前記画像形成装置の異常を検出する異常検出ステップと、
前記異常検出ステップにより前記異常が検出された場合に、前記第1記憶装置に接続される電源供給経路に対する電源供給を制御して前記第1記憶装置を再起動する復帰処理を実行する復帰ステップと、
を含む画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020118952A JP2022015838A (ja) | 2020-07-10 | 2020-07-10 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020118952A JP2022015838A (ja) | 2020-07-10 | 2020-07-10 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022015838A true JP2022015838A (ja) | 2022-01-21 |
Family
ID=80121007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020118952A Pending JP2022015838A (ja) | 2020-07-10 | 2020-07-10 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022015838A (ja) |
-
2020
- 2020-07-10 JP JP2020118952A patent/JP2022015838A/ja active Pending
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