JP2022015810A - 電動アクチエータ - Google Patents

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洋一 片平
Yoichi Katahira
昭則 北村
Akinori Kitamura
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Abstract

Figure 2022015810000001
【課題】ウイング扉の開閉に電動アクチエータを使用しつつ、掛かる負荷を分散することで小型化した電動アクチエータを提供する。
【解決手段】箱形の荷室1を備えた車両に装備され、荷室1のウイング扉5をネジ軸の進退動作によって開閉する電動アクチエータAにおいて、バネ部材11と電動アクチエータAを設置する設置枠10を荷室1の特定のパネルに固定してウイング扉5が開放する方向に弾性力を付与するバネ部材11を備えることで、ネジ軸によるウイング扉5の開放開始時における負荷を軽減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、箱形の荷室を備えた車両において、荷室を構成するパネルを開閉するための電動アクチエータに関する。
従来から荷役作業効率化のため、荷室の側面(以下、サイドパネルという)全面を開放し、荷物の積み下ろし作業が行える所謂、ウイングボディの車両(以下、ウイング車という)が広く利用されている。
ウイング車は一般的に、荷室のサイドパネルの上半分が屋根としてのルーフパネルと一体で上に持ち上がるウイング扉構造をなす。ウイング扉はロープや滑車を用いて人力で開閉するものや、油圧シリンダからなるアクチエータを利用して開閉するものが知られている。
しかし、油圧シリンダからなるアクチエータを用いた場合、油圧シリンダに油圧を供給するための配管や、油圧ポンプを駆動するためのモータが必要となることからウイング扉を開閉する装置構造が複雑化し、煩雑な保守点検を必要とする。
そこで、油圧シリンダを用いたアクチエータに代えて、電動アクチエータを利用してウイング扉を開閉することもなされている(下記特許文献1参照)。
実開平6-61543号公報
上記特許文献1記載の方法では、電動アクチエータの基端側に連結した固定取付部を荷台のフレームに連結し、電動アクチエータの移動子側に連結した可動取付部をウイング扉に固定して、電動シリンダ(電動アクチエータ)を使用状態にセットする。
この状態で、電動シリンダのモータの作動スイッチを操作してモータを正転または逆転させることにより、螺杆の正回転または逆回転に伴って、螺杆に螺合した移動子が可動取付部を伴って前後動し、この動きによってウイング扉を開閉する。
このようにして、電動アクチエータによってウイング扉を開閉操作する機構は、前述した油圧シリンダを用いたアクチエータと異なり、複雑な油圧回路を配設する必要がないので、装置自体の構造を簡素化できる利点を有する。
然るに、電動アクチエータを利用する場合、電動アクチエータは電気モータを具備することから、油圧シリンダに対して比較的大きな設置スペースを必要とする。電動アクチエータの設置スペースは、ウイング車の荷室の天井付近に限られる。
荷室の天井付近に電動アクチエータを設置すると、ウイング扉が完全に閉じた状態から開放を開始した直後において、鉛直方向に開くウイング扉に対して水平に近い方向に伸縮動作するロッドには分力によって非常に大きな負荷が掛かり、ウイング扉の開放度が上がるにつれて当該負荷は指数関数的に低下する。
したがって、ウイング扉の開閉に用いる電動アクチエータは、ウイング扉開放開始時に掛かる大きな負荷に耐えられる出力のモータや機構部品を設計する必要があり、結果的に大型化する。一方、ウイング車に確保できる設置スペースは限られるので、油圧シリンダと同等のサイズとする必要があり、これらの両立が課題となる。
そこで、本発明は、ウイング扉の開閉に電動アクチエータを使用しつつ、ウイング扉の開放開始時に電動アクチエータに掛かる大きな負荷を軽減することのできる技術を採用することにより、前記課題を解決し、油圧シリンダの代替となり得る電動アクチエータを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、箱形の荷室を備えた車両に装備され、当該荷室のウイング扉をねじ軸の進退動作によって開閉する電動アクチエータにおいて、当該ウイング扉が開放する方向に弾性力を付与するバネ部材を備えることで、開放時における前記ねじ軸に掛かる負荷を軽減するように構成したことに特徴を有する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のバネ部材と電動アクチエータを設置する設置枠を前記荷室の特定のパネルに固定して構成したことに特徴を有する。
請求項1記載の発明によれば、ウイング扉の開放開始時において電動アクチエータのねじ軸に加わる負荷をバネ部材によって軽減できるので、電動アクチエータの担保する負荷が減り、出力を小さくすることで電動アクチエータを小型化することができる。
請求項2記載の発明によれば、電動アクチエータとバネ部材を簡易な構成でウイング扉近傍に設置することができる。
本発明の電動アクチエータを搭載したウイング車を示す斜視図である。 本発明の電動アクチエータの設置個所を示す要部拡大側面図である。 ウイング車のウイング扉が閉じた状態における電動アクチエータの設置状態を示す側面図である。 ウイング車のウイング扉が開放途中における電動アクチエータの設置状態を示す側面図である。 本発明の電動アクチエータの構造を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図1乃至図5を用いて説明する。図1は本発明の電動アクチエータAを搭載したウイング車を示している。図1に示すウイング車は、箱形の荷室(以下、単に荷室という)1の側方から荷物の積み下ろしが可能となるように、荷室1側面の下半分を構成する側アオリ2が下に開き、上半分のサイドパネル3が屋根を構成するルーフパネル4と一体的に開閉する構造となっており、上半分のサイドパネル3とルーフパネル4によってウイング扉5を形成している。
ウイング扉5はルーフパネル4の中央部分を枢軸6を中心に回転することによって、荷室1の側面を開放する構造であり、図1においては、車両正面視で右側のウイング扉5のみを開放した状態を示しているが、左右両側をウイング扉5として、両側から開放できるように構成しても良い。
7は荷室1の前面部分を構成するフロントパネルであり、8は荷室1の後部に立設した門形のフレームで、当該門形フレーム8には、荷室1を後方から開閉する例えば、観音開きの扉(後方扉)9が取り付けられている。
10は前記フロントパネル7および門形フレーム8の上部位置に設置される電動アクチエータAを設置するための設置枠であり、設置枠10に設置された電動アクチエータAは、ウイング扉5の開閉動作に応じて、その基端側を支点に回動し、起立・倒伏する。
11は設置枠10内に電動アクチエータAとともに設置されるバネ部材であり、ウイング扉5が開放した状態においては、その上端部がフロントパネル7および設置枠10の上面位置より上方に突出している。
上記設置枠10は、車両正面視で左側のウイング扉5の開閉が可能な場合においては、正面視右側に設置した設置枠10同様、左側のフロントパネル7裏面(荷室1の内側面)にも設置されており、当該設置枠10内には、右側同様、電動アクチエータAおよびバネ部材11が設置される。
また、正面視左側に設置した電動アクチエータAについては、右側に設置した電動アクチエータAと左右対称に、基端側に支点が取り付けられており、左側のウイング扉の開閉とともに、支点を中心に回動する構造であるが、図1においてはその作図を省略する。
図2は前記設置枠10のフロントパネル7への取付状態を示す側面図である。設置枠10は側方視でU字形状をなす長尺の治具であり、その長手方向をフロントパネル7および門形フレーム8の上辺に沿って取り付けることにより、これに脱落不能に固定されている。
前記電動アクチエータAおよびバネ部材11は当該設置枠10の溝内部に取り付けることで、フロントパネル7や門形フレーム8を特段改造することなく、ウイング扉5の近傍に設置することができる。
つづいて、前記電動アクチエータAの設置枠10内への設置方法について図3を用いて詳述する。図3は図1に示す車両正面視でフロントパネル7の裏面(荷室1の内面)右側に固定した設置枠10内の電動アクチエータAを示しており、ウイング扉5が完全に閉じた状態を示している。
図3において、12は設置枠10内に固定された固定側固定座であり、13は電動アクチエータAの基端側に取り付けられ、固定側固定座12に対して第1の連結軸14周りに回転可能に連結される固定金具を示している。
15はウイング扉5のルーフパネル4の内側面に固定された可動側固定座であり、16は可動側固定座15に第2の連結軸17によって回動可能に取り付けられる、電動アクチエータAの後述するねじ軸の段差部である。
18は電動アクチエータAを駆動制御するコントローラであり、電動アクチエータAとともに設置枠10内に設置される。
19はコントローラ18のバッテリー電源線であり、車両に搭載した図示しないバッテリからコントローラ18に電力を供給する。20はコントローラ18と電動アクチエータAを接続する電源線であり、電動アクチエータAを構成する後述するモータに駆動用電力を供給する。
11は設置枠10内に下端部を固定し、上端部をウイング扉5が閉じた状態において、ループパネル4の内側面に当接するバネ部材を示しており、ウイング扉5が閉じた状態において当該ウイング扉5によって圧縮されることにより、該ウイング扉5が開放する方向に弾性力を付与する。
6は前述したように、ウイング扉5が開閉動作する際に回転動作の支点となる枢軸であり、図1に示すように、フロントパネル7とウイング扉5のルーフパネル4間を連結している。
つづいて、前記電動アクチエータAの構造について図4を用いて説明する。図4において、21は電動アクチエータAの基端側に備えた前記固定金具13に固定されるパイプフレームであり、22は該パイプフレーム21を内嵌する第1の径小部23を備え、当該パイプフレーム21と連結される略中空形状の基端側ケーシングを示している。
24は前記基端側ケーシング22の開口部に取り付けられた中空円筒形状のモータケーシングであり、モータケーシング24内には、電動アクチエータAの駆動源として機能するモータ(ブラシレスDCモータ等)25が取り付けられている。
26はモータ25の反対側(図4の右側)に取り付けられる略中空形状の先端側ケーシングであり、その右端に形成した第2の径小部27内には前記ねじ軸28が挿通している。また、ねじ軸28の他方端(図4の左側)は、基端側ケーシング22の第1の径小部23内および前記パイプフレーム21の中空部まで延出している。
モータ25はモータケーシング24の内側面に固定されるステータコア29と、ステータコア29に図示しないボビンを介して巻回されるモータコイル30、および、ロータパイプ31に取り付けられるロータマグネット31aから概略構成されている。
ロータパイプ31は、基端側ケーシング22内に固定した第1の軸受32と、先端側ケーシング26内に固定した減速機構33によって回転自在に取り付けられている。
減速機構33は、先端側ケーシング26内に固定された内歯車34と、内歯車34内を自転しながら、ねじ軸28を中心に回転(公転)するピニオンギア35、および、ピニオンギア35とともにねじ軸28周りを回転する連結歯車36、連結歯車36と一体的に形成され、連結歯車36の回転とともに回転するナット37から概略構成されている。
なお、ナット37は、前記先端側ケーシング26内に固定した第2の軸受38によって回転可能に支持されており、前記ピニオンギア35とロータパイプ31が互いの歯車を螺合させて連結されることにより、ロータパイプ31の一方端(図4の右端)は先端側ケーシング26に対して回転可能に支承される。
ねじ軸28の外周部には同一リードのねじ溝39が螺設されており、ナット37は当該ねじ溝39に螺合するボールネジ部40を内周面に形成している。
図4において、41は前記ロータパイプ31と基端側ケーシング22間に配置される電磁石を利用したブレーキ機構である。42はロータパイプ31とともに回転する摩擦板であり、43は電磁石を構成するコイルを示している。
44はコイル43に通電することによって、図示しないバネ部材の弾性力に抗して吸引され、通電を停止することで、図示しないバネ部材の弾性力を利用して吸引状態が解除される可動片であり、吸引状態が解除されることにより、前記摩擦板42に当接し、ロータパイプ31の回転を制動する。
上記のごとく構成された電動アクチエータAは、図示しない起動スイッチを操作することによって、図3に示すバッテリー電源線19を介してモータ25を駆動制御する。モータ25はねじ軸28を進退動作させることで、図3に示す可動側固定座15を介してルーフパネル4を押し上げまたは引き戻して、図1に示すようにウイング扉5を開放・閉鎖し、荷室1の側面を開閉する。
次に、図4に示すねじ軸28を進出させて、ウイング扉5を開放する動作について説明する。例えば、図示しない操作ボタン「開く」を作業者が操作することにより、モータ25に駆動電力が供給されると、図4に示すブレーキ機構41を構成する電磁石のコイル43にも給電され、電磁石を構成する可動片44が吸引される。
これにより、可動片44と摩擦板42間の当接状態が解除され、ロータパイプ31が自由に回転できる状態へと移行する。制動状態が解除されたロータパイプ31は、モータ25に供給された駆動電力によって正回転する。
このとき、ロータパイプ31は第1の軸受32と減速機構33のピニオンギア35間を回転する。ピニオンギア35は、ロータパイプ31の回転に伴い自転しながらロータパイプ31と内歯車34間を、ロータパイプ31を中心に正方向に回転(公転)する。
ピニオンギア35の回転は、連結歯車36に伝達され、連結歯車36を回転させるが、ピニオンギア35が自転しながら公転するので、ロータパイプ31の回転は減速されて連結歯車36に伝達される。
連結歯車36はナット37と一体に形成されており、連結歯車36の回転とともにナット37が第2の軸受38に支持されて正回転する。ナット37が正回転すると、ナット37と螺合するねじ軸28はそのねじ作用によって、ねじ軸28が進み出る方向(図4の右方向)に延出する。
これにより、ねじ軸28は、図3に示す可動側固定座15を介してウイング扉5の押上げ動作を開始する。ウイング扉5が完全に閉じた図3に示す状態では、フロントパネル7に固定した設置枠10と、ウイング扉5のルーフパネル4の内側面間には、バネ部材11がウイング扉5によって圧縮された状態で配置されているので、電動アクチエータAは、ねじ軸28によるウイング扉5の開放動作を、バネ部材11の弾性力を利用して行うことができる。
つまり、電動アクチエータAによるウイング扉5の開放動作開始時は、ウイング扉5の重さの分力によって、電動アクチエータAには最も大きな負荷が掛かるが、この大きな負荷をバネ部材11の弾性力を利用することによって軽減して、小さな出力でウイング扉5の開放動作を開始することが可能となる。
そして、ねじ軸28がなおも延出し、ウイング扉5の開放度合いが増してくると、図5に示すように、電動アクチエータAは連結軸14を中心に回動して起立していき、遂には、ウイング扉5のルーフパネル4内側面とバネ部材11上端部との当接状態が解除される。それ以降は、バネ部材11の弾性力がウイング扉5の開放動作に利用されず、電動アクチエータAの出力のみで開放動作を継続する。
ただし、ウイング扉5とバネ部材11の当接状態が解消される開放度合いにおいては、もはや開放開始時に加わるほどの大きな負荷が電動アクチエータAに加わらないので、電動アクチエータAはそれほど大きくない出力によってウイング扉5の開放動作を継続することができる。
その後、ねじ軸28の延出が継続し延びきった状態では、図1に示すように、電動アクチエータAは完全に起立した状態であり、ウイング扉5の開放度合いも最大となる。
ウイング扉5が図1の如く完全に開放したことを図示しない位置センサ等によって検出するか、あるいは、作業者が前述した操作ボタン「開く」の操作を中止した後は、電動アクチエータAを構成する図4に示すモータ25への通電が停止され、同時にブレーキ機構41を構成する電磁石のコイル43への通電も停止される。
コイル43への通電が停止されると、電磁石によって吸引されていた可動片44の吸引状態が解かれ、図示しないバネ部材の弾性力によって、再び、可動片44が摩擦板42に当接される。
この結果、ロータパイプ31に制動力が再度加わり、ねじ軸28がウイング扉5の自重によって逆回転することを確実に防止し、ウイング扉5の開放状態を保持する。
なお、電動アクチエータAはウイング扉5を図1に示す如く完全に開放する必要はなく、所望する開放度においてモータ25への通電を停止することもできる。この場合においても、モータ25への通電停止と同時に、ブレーキ機構41への通電も停止されるので、前述したと同様に、ブレーキ機構41によってロータパイプ31に制動力が加わることとなり、ウイング扉5を所望の開放度で維持することが可能となる。
次に、ウイング扉5を閉じる場合は、図示しない操作ボタン「閉じる」を作業者が操作すると、図4に示す電動アクチエータAを構成するモータ25に通電が開始されるとともに、ブレーキ機構41を構成する電磁石のコイル43にも通電が開始され、電磁石を構成する可動片44が吸引される。
これにより、可動片44と摩擦板42間の当接状態が解除され、ロータパイプ31が自由に回転できる状態へと移行する。制動状態が解除されたロータパイプ31は、モータ25に供給された駆動電力によって逆回転する。
このとき、ロータパイプ31は第1の軸受32と減速機構33のピニオンギア35間を回転する。ピニオンギア35は、ロータパイプ31の回転に伴い自転しながらロータパイプ31と内歯車34間を、ロータパイプ31を中心に逆方向に回転(公転)する。
ピニオンギア35の回転は、連結歯車36に伝達され、連結歯車36を回転させるが、ピニオンギア35が自転しながら公転するので、ロータパイプ31の回転は減速されて連結歯車36に伝達される。
また、連結歯車36はナット37と一体に形成されているので、連結歯車36の回転とともにナット37が第2の軸受38に支持されて逆回転する。ナット37が逆回転すると、ナット37と螺合するねじ軸28はそのねじ作用によってケーシング22,24,26内に引っ込む方向に後退する。
これにより、ねじ軸28は、図1に示すウイング扉5を引き戻し、ウイング扉5の閉鎖を開始する。そして、ねじ軸28がなおも後退し、ウイング扉5の閉鎖度合いが増してくると、図3に示すように、電動アクチエータAは連結軸14を中心に回動して倒伏していき、遂には、ウイング扉5のルーフパネル4内側面とバネ部材11上端部とが接する状態となる。それ以降は、バネ部材11の弾性力がウイング扉5を押し上げる方向に加わるが、バネ部材11の弾性力はウイング扉5の自重によって相殺され、電動アクチエータAはバネ部材11の弾性力に阻害されることなく、ウイング扉5をねじ軸28の後退動作に伴い閉じることができる。
ねじ軸28が完全に後退した状態では、図3に示すように、電動アクチエータAは完全に倒伏した状態であり、ウイング扉5の閉鎖度合いも最大となる。
ウイング扉5が図1の如く完全に閉じた後は、電動アクチエータAを構成する図4に示すモータ25への通電が停止され、同時にブレーキ機構41を構成する電磁石のコイル43への通電も停止される。
コイル43への通電が停止されると、電磁石によって吸引されていた可動片44の吸引状態が解かれ、図示しないバネ部材の弾性力によって、再び、可動片44が摩擦板42に当接される。
なお、電動アクチエータAはウイング扉5を図3に示すように、完全に閉じる必要はなく、所望する閉鎖度合いでモータ25への通電を停止することもできる。この場合においても、モータ25への通電停止と同時に、ブレーキ機構41への通電も停止されるので、前述したと同様に、ブレーキ機構41によってロータパイプ31に制動力が加わることとなり、ウイング扉5を所望の閉鎖度で保持することが可能となる。
なお、前述した実施例では、設置枠10内に設置するバネ部材11の下端部を設置枠10内に固定し、バネ部材11の上端部を開放状態とした例について説明したが、本発明は、例えば、バネ部材11の上端部をウイング扉5のルーフパネル7内側面に固定し、バネ部材11の下端部が開放した状態に構成しても良い。
以上説明したように、本発明によれば、電動アクチエータに最も大きな負荷が加わるウイング扉5の開放開始時に、バネ部材の弾性力を利用してウイング扉を開放することができるので、電動アクチエータを小型化でき、油圧シリンダと同一の設置スペースに収めることができる。
また、他製品に使用されている出力がそれほど大きくない電動アクチエータをウイング扉の開閉用に流用する場合においても、大きな負荷に耐えられるモータや各種機構部品の新たな設計変更が不要となる。
本発明は、開閉式の扉を開閉動作するアクチエータに適用可能である。
1 フロントパネル
2 側アオリ
3 サイドパネル
4 ルーフパネル
5 ウイング扉
6 枢軸
7 フロントパネル
8 門形のフレーム
9 後方扉
10 設置枠
11 バネ部材
12 固定側固定座
13 固定金具
14 第1の連結軸
15 可動側固定座
16 ねじ軸の段差部
17 第2の連結軸
18 コントローラ
19 バッテリー電源線
20 電源線
21 パイプフレーム
22 基端側ケーシング
23 第1の径小部
24 モータケーシング
25 モータ
26 先端側ケーシング
27 第2の径小部
28 ネジ軸
29 ステータコア
30 モータコイル
31 ロータパイプ
31a ロータマグネット
32 第1の軸受
33 減速機構
34 内歯車
35 ピニオンギア
36 連結歯車
37 ナット
38 第2の軸受
39 ねじ溝
40 ボールネジ部
41 ブレーキ機構
42 摩擦板
43 電磁石のコイル
44 可動片
A 電動アクチエータ

Claims (2)

  1. 箱形の荷室を備えた車両に装備され、当該荷室のウイング扉を進退動作によって開閉するねじ軸と、当該ウイング扉が開放する方向に弾性力を付与するバネ部材を備えることで、該ウイング扉の開放開始時に前記ねじ軸にかかる負荷を軽減するように構成したことを特徴とする電動アクチエータ。
  2. 前記バネ部材と電動アクチエータを設置する設置枠を前記荷室の特定のパネルに固定して構成したことを特徴とする請求項1記載の電動アクチエータ。
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