JP2022015362A - 機器操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像手段2と投影手段3を備え、使用者4が特定の動作を行ったことを撮像手段2が把握して、使用者4が特定の動作を行った近傍に投影手段3が操作画像6を投影し、その操作画像5を使用者4が操作する内容を撮像手段2が把握する際、使用者5が撮像手段2から離れた位置にいると、操作する内容を正確に把握できないという課題があった。【解決手段】使用者5が動作を行った近傍を撮像手段2が撮影する際に、自動で拡大ズームをして、前記使用者が前記操作画像を操作する内容を把握することを特徴とする機器操作装置。【選択図】図1
Description
本開示は、機器を操作する機器操作装置に関するものである。
従来、この種の機器操作装置としては、例えば特許文献1または2に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示された機器操作装置は、人の呼び出し動作に基づいて近傍に仮想的なスイッチとして可視像を投影する投影手段と、可視像に対して人が行ったスイッチ操作を検知するスイッチ操作検知手段を備えたものである。
また、特許文献2に開示された機器操作装置は、空気調和機に投影手段と撮像手段が備えられ、人が特定の動作をした時に、空気調和機に備えられた投影手段により投影された画像と人との位置関係を撮像手段が検出し、その検出結果に基づいて、空気調和機の運転設定を変更するものである。
これら従来の開示によれば、人が居る場所の近傍に機器を操作するための画像を投影し、人はその画像を操作することで機器の運転を変更することができるので、移動を伴わずに機器の操作が可能なため便利である。
本開示は、投影手段で投影された操作画像を使用者が操作する際に、撮像手段と使用者との距離に関係なく正確に操作できる機器操作装置を提供する。
本開示における機器操作装置は、空間を撮影する撮像手段と、機器を操作するための操作画像を投影する投影手段とを備え、使用者が特定の動作を行ったことを撮像手段が検知すると、使用者が動作を行った近傍に投影手段が操作画像の投影を行い、使用者が動作を行った近傍を撮像手段が自動で拡大ズームをして、使用者が操作画像を操作する内容を撮像し、その操作内容に基づいて機器の運転を変更する。
本開示に係る機器操作装置は、使用者が特定の動作を行うまでの間、すなわち機器操作を行っていない間に撮像手段が空間内全体を撮影する時と、使用者が特定の動作を行った後に投影手段が投影した操作画像を使用者が指や手で操作するのを撮影する時とで、撮像手段がズームとワイドを切り替えることで、空間の広さに関係なく、あるいは使用者と撮像手段との距離に関わらず、使用者が操作画像のどの部分を操作したのかをより的確に把握することができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
先ず始めに、本開示の機器操作装置における各種態様を例示する。
本開示に係る第1の態様の機器操作装置は、機器が置かれた空間内を撮影する撮像手段と、前記機器を操作するための操作画像を投影する投影手段とを備えた機器操作装置であって、使用者が特定の操作動作を行ったことを前記撮像手段が検知すると、前記動作を行った前記使用者の近傍に前記投影手段が前記操作画像の投影を行い、前記撮像手段が前記近傍を自動で拡大ズームをして、前記使用者が前記操作画像を操作する内容を撮影し、該操作内容に基づいて前記機器の運転を変更することを特徴とする。
この構成によれば、使用者が特定の動作を行うまでの間、つまり機器操作を行っていない間、撮像手段が空間内全体を撮影する時と、使用者が特定の動作を行った後、投影手段が投影した操作画像を使用者が指や手で操作するのを撮影する時とで、撮像手段がズームとワイドを切り替えることで、空間の広さに関係なく、あるいは使用者が撮像手段に近い位置にいるか遠い位置にいるかに関わらず、使用者が操作画像のどの部分を操作したのかをより的確に把握することができる。また、使用者が動作を行った近傍に投影手段が操作画像の投影を行った後にその近傍をズームすることから、既に投影されている操作画像の位置を確認しながらズーム動作を行えるので、ズーム位置がずれることなくより的確に使用者の操作を把握しやすくなる。
本開示に係る第2の態様の機器操作装置は、機器が置かれた空間内を撮影する撮像手段と、前記機器を操作するための操作画像を投影する投影手段とを備えた機器操作装置であって、使用者が特定の操作動作を行ったことを前記撮像手段が検知すると、前記動作を行った前記使用者の近傍を前記撮像手段が自動で拡大ズームをし、前記投影手段が前記近傍に前記操作画像の投影を行い、前記使用者が前記操作画像を操作する内容を撮影し、その操作内容に基づいて機器の運転を変更することを特徴とする。
この構成によれば、使用者が特定の動作を行うまでの間、つまり機器操作を行っていない間、撮像手段が室内全体を撮影する時と、使用者が特定の動作を行った後、投影手段が投影した操作画像を使用者が指や手で操作するのを撮影する時とで、撮像手段がズームとワイドを切り替えることで、空間の広さに関係なく、あるいは使用者が撮像手段に近い位置にいるか遠い位置にいるかに関わらず、使用者が操作画像のどの部分を操作したのかをより的確に把握することができる。
また、使用者が特定の動作を行ったところを撮像手段がズームしてから操作画像を投影するため、操作画像を投影直後に使用者が操作を行っても既に撮像手段のズームが完了しているので、ズームが間に合わずに使用者の手や指の部分のズームが十分でない場合に比べ、使用者の操作をより的確に把握することが可能となる。
さらに、使用者が特定の動作を実施している最中にズームすることも可能で、ズームを実施する際に、使用者の動作を確認しながらズーム位置を微補正してズームをすることができる。この場合、動作を行っている位置をより的確にとらえることができて、ズーム終了後にその位置に操作画像を投影することで、使用者の思い通りの位置に投影しやすくなる。
本開示に係る第3の態様の機器操作装置は、機器が置かれた空間内を撮影する撮像手段と、前記機器を操作するための操作画像を投影する投影手段とを備えた機器操作装置であって、使用者が特定の操作動作を行ったことを前記撮像手段が検知すると、前記動作を行った前記使用者の近傍に前記投影手段が前記操作画像の投影を行うと同時に、前記近傍を前記撮像手段が自動で拡大ズームをして、前記使用者が前記操作画像を操作する内容を撮影し、その操作内容に基づいて機器の運転を変更することを特徴とする。
この構成によれば、使用者が特定の動作を行うまでの間、つまり機器操作を行っていない間、撮像手段が室内全体を撮影する時と、使用者が特定の動作を行った後、投影手段が投影した操作画像を使用者が指や手で操作するのを撮影する時とで、撮像手段がズームとワイドを切り替えることで、空間の広さに関係なく、あるいは使用者が撮像手段に近い位置にいるか遠い位置にいるかに関わらず、使用者が操作画像のどの部分を操作したのかをより的確に把握することができる。
また、使用者が特定の動作を行ったところを撮像手段がズームしてから操作画像を投影するため、操作画像を投影直後に使用者が操作を行っても既に撮像手段のズームが完了しているので、ズームが間に合わずに使用者の手や指の部分のズームが十分でない場合に比べ、使用者の操作をより的確に把握することが可能となる。
本開示に係る第4の態様の機器操作装置は、前記投影手段は、投影距離によらず投影する画像の大きさ、または/かつ、形をほぼ同じにするよう投影方法を自動で調節するもので、この構成によれば、投影される場所によって操作画像の大きさが小さくなり過ぎたり大きくなり過ぎたりすることがないので、操作画像が小さくなり過ぎて使用者が画像を見づらいと感じたり、あるいは使用者が操作画像のどの部分を操作したのかを撮像手段が把握しにくくなることも抑制でき、また、操作画像が大きくなり過ぎて使用者が動作を大きくしないと操作できず不便であるといったことも抑制できるので、操作の内容をより的確に把握できる上、使用者の利便性を損なわずに済む。
本開示に係る第5の態様の機器操作装置は、前記の第1~第4のいずれかの態様において、投影手段は、投影距離に応じて投影する操作画像の明度を自動で調節するもので、この構成によれば、投影される場所によって操作画像の明るさが明るくなり過ぎたり、暗くなり過ぎたりして、使用者にとって操作画像が見にくくなるのを抑制することが可能となる。
本開示に係る第6の態様の機器操作装置は、前記の第1~第5のいずれかの態様において、撮像手段は投影手段が投影する場所の表面の色を認識し、投影手段は操作画像の色彩を、投影する場所の表面の色に応じて変化するとしたもので、この構成によれば、投影する場所の色と操作画像の色彩が似た色のために使用者が操作画像を見づらくなるというのを抑制することが可能となり、また、使用者が操作する内容を撮像手段が把握しにくくなることも抑制でき、操作の内容をより的確に把握することも可能となる。
本開示に係る第7の態様の機器操作装置は、前記の第1~第6のいずれかの態様において、撮像手段は人間の瞳を認識し、投影手段はその近傍には画像を投影しないとするもので、この構成によれば、投影手段が使用者の瞳に画像を投影することで使用者を不快にさせることを抑制することができる。
本開示に係る第8の態様の機器操作装置は、前記の第1~第7のいずれかの態様において、撮像手段と投影手段は室内のいずれかの位置に備えられ、使用者は空気調和機を操作するもので、この構成によれば、使用者が空気調和機の操作を行う際に、上記の効果を得ることが可能となる。
本開示に係る第9の態様の機器操作装置は、前記の第8の態様において、風向を変更する風向変更手段を有し、使用者の居場所に応じた風向制御を行うもので、この構成によれば、機器操作手段1は使用者4の室内における居場所が特定できるので、使用者4がいる位置と、使用者4の好みとに合わせて、使用者4がいる位置に空気調和機7の風を吹いたり、逆に風を使用者4に当たらないように風吹いたりすることができ、使用者はより快適な空気調和の利用が可能となる。
(実施の形態1)
以下、図1~図6を用いて、実施の形態1を説明する。
以下、図1~図6を用いて、実施の形態1を説明する。
図1において、機器操作装置1は、空間のいずれかに取り付けられている。
機器操作装置1には、空間にいる使用者4が特定の動作を行ったことを検知するため、ならびに使用者4が操作画像5を操作した内容を把握するための撮像手段2と、使用者4が特定の動作を行った近傍に操作画像5を投影するための投影手段3が備えられている。使用者4が操作画像5を操作すると機器6の運転を制御することができる。
以上のように構成された機器操作装置1ついて、以下その動作、作用を説明する。
機器操作装置1に電源が供給されると、もしくは、電源が供給された上で所定の制御命令が撮像手段2に与えられると、撮像手段2は撮影を開始し、常に室内の状況を把握する。このとき、空間全体もしくは空間の一定範囲が撮影できるようワイドでの撮影を行う。
撮像手段2は、まず、空間内に人が居るか否かを把握する。人が居るか否かは、例えば撮影している情報の中から、画像処理により人や顔を認識する。人や顔の判定には、機械学習により得られた膨大なデータを教師データとすることにより実現できる。
近年、画像処理に加えデジタル入出力機器を含めた範囲をマシンビジョンと呼び、これが工学の一分野となって大きく発達し、教師データも比較的容易に入手する事が可能である。
この場合、一度、空間内に人を認識すれば、その人が短時間横向いたり、後ろを向いたり、撮像手段から顔の認識が一瞬途切れたりしても、輪郭を検出する事で、人と認識した物体が移動すればそれに追従することが可能であったり、人が移動せず姿勢を変える場合も引き続きそれを人として認識し続けることは可能である。また、人が室内に複数の人居る場合、それぞれを人として認識することも可能である。
人や顔が認識できれば、顔から延びる腕や手の認識も、先ほどとは別の教師データにより認識が可能になり、その結、果腕や手の動きを把握することが可能となる。
そして、使用者4が手を用いた特定の動作、例えば、手を振るとか、手で空間内のいずれかの場所をノックするといった動作の検出は、基準の座標(例えば、映像の左下を原点とした)からのベクトルや移動量や速度により、動作の種類を認識する事が可能となる。
また、使用者4が現在居る場所の特定は、例えば鼻の位置をステレオカメラ等で測量する事により可能となる。
使用者4が行う日常の動作と、機器6を操作するための動作とを区別するために、使用者4が機器6を操作する時には特定の動作を行って、機器操作装置1がそのことを認識した上で、機器6を操作することになる。これにより機器操作の誤動作を防ぐことになる。
この特定の動作としては、上記のように、手で空間内のいずれかの場所をノックする、つまり、手で軽くこぶしをにぎって、そのこぶしを2回上下させる動作を行うなどの方法がある。この場合、硬質の面に音を立てながらトントンとノックするのでも良いし、軟質のものに音を出さずに動作だけ示すものでも良い。
機器操作装置1が使用者4の特定の動作を検知する方法として、撮像手段2がその動作を検知する方法の他に、例えばステレオマイク(図示せず)を用いて、使用者が硬質面に音を立てながらトントンとノックしたのを、音のリズム(周波数)を検知して特定の動作が行われたことを認識した上で、音の方向と距離を検知してその場所を認識するのでも良いし、ステレオマイクによる音の検知と、撮像手段2による検知とを組み合わせるのでも良い。
そして、使用者4が特定の動作を行うことで、機器操作装置1に機器の操作の意思を伝え、かつ、撮像手段2が使用者4の居る場所を特定することができるので、機器操作用の操作画像5を、使用者4が居る場所に表示(投影)させることが可能となる。そしてその結果使用者4は空間内の任意の場所に居ながら移動を伴わずに機器6操作することが可能となる。
図2のように、撮像手段2は、使用者4がテーブルをノックするなどの特定の動作を行うと、その動作を検知し、検知したことを使用者4に音、光、映像など(図示せず)で報知する。そして認識したことを投影手段3に伝えて、投影手段3はテーブルのノックした近傍に操作画像5を投影する(図3)。投影した際も投影を実施したことを使用者4に音、光、映像など(図示せず)で報知する。
ここで、撮像手段2が、使用者4が行う特定の動作を検知した後、投影手段3が操作画像5を投影してから撮像手段2のズーム動作を行う場合、もしくは撮像手段2がズームを行ってから投影手段3が操作画像5の投影を行う場合、共に、撮像手段2が空間内の状況を把握するためにワイドで撮影をするのと、使用者4が操作画像5のどの部分を指や手で押さえるかを把握するためにその部分をズームするのとを切り替えることで、空間の広さに関係なく、あるいは使用者4が撮像手段2に近い位置にいるか遠い位置にいるかに関わらず、より的確に操作画像5の中のどのボタンを押したかを把握することが可能となる。(図4、5)
以上の一連の動作をまとめたものが図6のフローチャートになる。
以上の一連の動作をまとめたものが図6のフローチャートになる。
フローチャートでは、投影手段3が操作画像5を投影するタイミングと、撮像手段2がズーム動作を行うタイミングとについては、投影手段3が操作画像5を投影してから撮像手段2のズーム動作を行う場合の例で示している。
操作画像5には機器6を操作するためのボタンが画像として配置され、配置されたボタンの位置関係から、そのうちのどのボタンを使用者4が操作したのかを撮像手段2が撮影することで、機器操作装置1は使用者4が操作する操作内容を把握することができる。
なお、撮像手段2が、使用者4が行う特定の動作を認識した後に投影手段3が操作画像5を投影してから撮像手段2のズーム動作を行う場合は、使用者4が動作を行った近傍を撮像手段2がズームを行う際に、既に投影されている操作画像5の位置を確認しながらズーム動作を行えるので、ズームする際に対象となる操作画像5の位置ならびに使用者4の手や指の位置に対してズーム位置がずれることなく、より的確に使用者の操作を把握しやすくなる。
一方、撮像手段2がズームを行ってから投影手段3が操作画像の投影を行う場合や両者を同時に行う場合は、使用者が特定の動作を行ったところを撮像手段がズームしてから操作画像5を投影するため、操作画像を投影直後に使用者が操作を行っても既に撮像手段のズームが完了しているので、ズームが間に合わずに使用者の手や指の部分のズームが十分でない場合に比べ、使用者の操作を的確に把握することが可能となる。
さらに、使用者5が行う特定の動作を実施している最中に、撮像手段2がこれを検知してズーム動作を行い、その後、投影手段3が操作画像5の投影を行う場合は、使用者4が特定の動作を実施中にズームすることが可能で、使用者4が行う特定の動作を確認しつつズーム位置を微補正しながらズームをすることが可能となり、この場合、動作を行っている位置をより的確にとらえることができて、その後その位置に操作画像5を投影することで、使用者4の思い通りの位置に投影しやすくなる。
撮像手段2や投影手段3は撮影方向や投影方向が変更できるように、それぞれ上下左右に回転もしくは移動できるようになっている。これにより空間内の任意を撮影したり、任意の場所に操作画像5を投影したり、あるいは撮影時に微小な位置補正をしながらズームをしたりすることが可能となる。また、撮像手段2や投影手段3は、それぞれ複数台を備えて、空間内の人の認識や使用者4の操作内容の把握の精度をより高めたり、使用者4が操作した近傍への操作画像5の投影の精度をより高めたりすることもできる。
撮像手段2ならびに投影手段3は、空間内のいずれかの位置に設置され、いずれも高い位置に設置された方が、撮像手段2は撮影時により空間内の状況が把握しやすくなり、また、投影手段3は空間内の何かによって陰になることがなく投影できる範囲が広くなる。なお、両者は必ずしも同じ筐体に備えられる必要はなく、通信機能を使い情報を無線等でやりとりすれば、お互いに離れた場所に設置することも可能である。
投影手段3が、操作画像5を投影する際、投影手段3から離れた位置に投影すると操作画像5が小さくなったり、歪んだりすることがあるため、使用者4が特定の動作を行った場所と投影手段3との距離を撮像手段2が把握し、その距離に応じて投影手段3は投影する操作画像5を補正する。
撮像手段2は、自動で画像のボケを無くしてピントを合わせる技術を有するため、この技術を用いることで、使用者4が特定の動作を行った位置、つまり、投影手段3が操作画像5を投影する位置までの距離を把握することができる。空間における撮像手段2と投影手段3の互いの位置関係が分かり、撮影手段2から投影する位置までの距離と方向が分かれば、投影手段3から操作画像5を投影するまでの距離が把握でき、この結果、投影手段3が投影する操作画像5の歪みや大きさを予め把握している補正方法によって補正することで、操作画像5を投影する投影手段3からの距離が変わっても、投影する操作画像5の大きさや形状をほぼ同じにすることが可能となる。
なお、投影手段3は、操作画像5を投影する際、投影手段3から離れた位置に投影すると操作画像5は一般的に暗くなるため、撮像手段2が投影手段3から操作画像5を投影する位置までの距離を把握し、それに応じて投影手段3は投影する操作画像5の輝度を補正する。特に、遠くに投影する際は輝度を明るくして投影する。
また、投影する場所の明るさを撮像手段2が把握して、その明るさに応じて投影する操作画像5の明るさを自動で変えることもでき、例えば、投影する場所が明るい場合は投影する操作画像5をより明るくすることも可能である。これによって使用者4は、操作画像5を認識しやすくなる上、撮像手段2も使用者4が操作画像5のどの部分を操作したのかが検知しやすくなり誤動作を減らせられる。
投影する場所と投影する操作画像5の色合いが似ている場合、使用者4は投影した操作画像5を認識しにくくなるため、撮像手段2が投影場所の色を把握して投影手段3がその情報に基づいて、投影する操作画像5の色の補正を行う。これによって使用者4は、操作画像5を認識しやすくなる上、撮像手段2も使用者4が操作画像5のどの部分を操作したのかが検知しやすくなり誤動作を減らせられる。
撮像手段2が、投影する場所の近傍に人の瞳やペットなど、投影すると使用者にとって不快や不具合が生じると判断されると、投影手段はそこへの投影を控え、その旨を音、光、映像などで使用者4に報知する。
一般に、リモコンやスマートフォンのように、使用者4が移動を伴わずに機器6を操作する方法はあるが、リモコンやスマートフォンの場合、一度それらから離れてしまうと、再びそれらを取りに行かないと操作ができなかったり、もしくは、それらを常に持ち歩かないと操作ができないといったことがあるが、本開示においては、そのような必要がないため便利である。
機器操作装置1が操作する対象の機器としては、室内に設置された家電製品、例えばテレビ、ビデオレコーダ、照明器具、空気清浄機、加湿器、除湿器、扇風機などに利用することができる。
これに伴い、操作画像5に表示される内容は、それぞれの操作対象機器に応じて、例えば、電源のON、OFFのほか、チャンネル、音量、何らかのモード、明るさ、風量などを変更できるような表示になっていて、ボタンが操作できるように配置されている。
このほか、普段、手が汚れて入れ直接機器の操作パネルに触れたくないような場合、例えば、調理中の調理機器や、手術中の医療機器などへの応用も可能である。
さらに、広い場所での操作で、自分がいる任意の場所で操作したい場合、例えば撮影スタジオでカメラや照明などの撮影機材を操作する場合や、音楽の演奏現場での各種機器の操作などにも有用である。
また、機器操作装置1の活用は、室内に限らず、屋外でも一定の空間内に、撮像手段と投影手段を設置すれば、実現可能である。
(実施の形態2)
以下、図7を用いて、実施の形態2を説明する。
以下、図7を用いて、実施の形態2を説明する。
図7において、空気調和機の室内機7は、屋外に取り付けられ室外機(図示せず)と冷媒配管を接続して室内の空気調和を行っている。機器操作装置1は、撮像手段2、投影手段3と共に室内機7に備えられている。以下、実施の形態1とは異なる部分についてのみ説明する。
空気調和機の室内機7は、一般に室内の高い位置に取り付けられているので、この室内機7に機器操作装置1として撮像手段2や投影手段3が備えられると、これらを室内の別の場所に取り付ける必要がないため、邪魔にならない上、撮像手段2は室内全体を撮影しやすく、投影手段3は何かの陰になって操作画像5を投影できないということが少なく有益である。
空気調和機7を操作するための操作画像5の内容としては、例えば、運転の開始や停止、中でも暖房運転の開始や冷房運転の開始などのボタンの他、室温設定温度の上げ下げ、上下風向や左右風向の変更などを操作するためのボタンが用意されていて(図示せず)、操作画像5に配置されたボタンの位置関係からそのうちのどのボタンを操作したのかを撮像手段2が撮影することで、使用者4が行いたい操作内容を把握することができ、その内容を空気調和機7に伝えることで、使用者4は現在居る場所を移動することなく、正確に空気調和機7を操作することが可能で、便利である。
使用者が特定の動作を行ったことを、撮像手段2が検知すると同時に、使用者4の室内における位置が検知できるので、つまり機器操作手段1は、使用者4の室内における居場所が特定できるので、使用者4がいる位置や使用者4の好みとに合わせて、空気調和機7は、空港変更手段(図示せず)を用いて使用者4がいる位置に風を吹いたり、逆に風を使用者4に当たらないように風吹いたりすることができる。これによって使用者4はより快適な空気調和機7の利用が可能となる。
この時、操作画像5には、風よけ、風当てといった操作内容を表示し、使用者が4これらのいずれかの画像ボタンを操作することで、使用者4が居る方向や位置に風を吹いたり、あるいは、使用者4が居る方向や位置を避けて風を吹いたりすることができる。
なお、空気調和機は、室内機7と室外機が独立したいわゆるセパレート型でも、室内機7と室外機が一体となったものでも、いずれでも良い。
以上のように、本開示にかかる機器操作装置は、空間内にある機器を、使用者が離れて操作する時に用いられるもので、業務用及び一般家庭等で使用される空気調和機のほか、テレビ、ビデオレコーダ、照明器具、空気清浄機、加湿器、除湿器、扇風機などに有用である。さらに、普段、手が汚れるなど機器が操作しにくい調理機器や手術時の医療機器などの他、広い場所での操作で、自分いる任意の場所で操作したい場合、例えば撮影スタジオでのカメラや照明などの撮影機材や、音楽の演奏現場での各種機器などに対しても有用である。
1 機器操作装置
2 撮像手段
3 投影手段
4 使用者
5 操作画像
6 機器
7 空気調和機(室内機)
2 撮像手段
3 投影手段
4 使用者
5 操作画像
6 機器
7 空気調和機(室内機)
Claims (9)
- 機器が置かれた空間内を撮影する撮像手段と、前記機器を操作するための操作画像を投影する投影手段とを備えた機器操作装置であって、使用者が特定の操作動作を行ったことを前記撮像手段が検知すると、前記動作を行った前記使用者の近傍に前記投影手段が前記操作画像の投影を行い、前記撮像手段が前記近傍を自動で拡大ズームをして、前記使用者が前記操作画像を操作する内容を撮影し、該操作内容に基づいて前記機器の運転を変更することを特徴とする機器操作装置。
- 機器が置かれた空間内を撮影する撮像手段と、前記機器を操作するための操作画像を投影する投影手段とを備えた機器操作装置であって、使用者が特定の操作動作を行ったことを前記撮像手段が検知すると、前記動作を行った前記使用者の近傍を前記撮像手段が自動で拡大ズームをし、前記投影手段が前記近傍に前記操作画像の投影を行い、前記使用者が前記操作画像を操作する内容を撮影し、その操作内容に基づいて機器の運転を変更することを特徴とする機器操作装置。
- 機器が置かれた空間内を撮影する撮像手段と、前記機器を操作するための操作画像を投影する投影手段とを備えた機器操作装置であって、使用者が特定の操作動作を行ったことを前記撮像手段が検知すると、前記動作を行った前記使用者の近傍に前記投影手段が前記操作画像の投影を行うと同時に、前記近傍を前記撮像手段が自動で拡大ズームをして、前記使用者が前記操作画像を操作する内容を撮影し、その操作内容に基づいて機器の運転を変更することを特徴とする機器操作装置。
- 前記投影手段は、投影距離によらず投影する画像の大きさ、または/かつ、形をほぼ同じにするよう投影方法を自動で調節する、請求項1~3のいずれか1項に記載の機器操作装置。
- 前記投影手段は、投影距離に応じて投影する操作画像の明度を自動で調節する、請求項1~4のいずれか1項に記載の機器操作装置。
- 前記撮像手段は、前記投影手段が投影する場所の表面の色を認識し、前記操作手段は前記操作画像の色彩を、投影する場所の表面の色に応じて変化させる、請求項1~5のいずれか1項に記載の機器操作装置。
- 前記撮像手段は、前記使用者の瞳を認識し、前記投影手段は前記瞳の近傍には画像を投影しない、請求項1~6のいずれか1項に記載の機器操作装置。
- 前記撮像手段と前記投影手段とは、前記空間内のいずれかの位置に備えられ、前記使用者は空気調和機を操作する、請求項1~7のいずれか1項に記載の機器操作装置。
- 前記機器は風向を変更する風向変更手段を有し、前記使用者の居場所に応じた風向制御を行う、請求項8に記載の機器操作装置。
Priority Applications (1)
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