JP2022015009A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単位時間当たりの印刷枚数が減少するのを抑制しつつ、両面印刷時におけるトナー像形成部の昇温を抑えることを目的とする。【解決手段】画像形成装置(カラープリンタ1)は、筐体2と、トナー像形成部4と、シートSをガイドするガイド部材GDと、制御部100を備える。筐体2は、定着装置8から排出されたシートSが通過可能な第1搬送経路91および第2搬送経路92を有し、第1搬送経路91に配置される第1搬送ローラR1と、第2搬送経路92に配置される第2搬送ローラR2を備える。搬送ローラR1,R2は、シートSを筐体2外とトナー像形成部4に搬送可能である。ガイド部材GDは、シートSを第1搬送経路91にガイドする第1位置と、シートSを第2搬送経路92にガイドする第2位置に切替可能である。制御部100は、シートSに両面印刷を行う場合、各搬送経路91,92内の温度に基づいてガイド部材GDの位置を切替える。【選択図】図1

Description

本開示は、両面印刷を実行可能な画像形成装置に関する。
従来、両面印刷の際に、シートの搬送速度を下げることで、シートにトナー像を形成するためのトナー像形成部の昇温を抑える画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。また、従来、片面が印刷されたシートを、トナー像形成部の上流側に反転して戻すための反転経路内に、冷却ローラを設け、この冷却ローラによって、両面印刷時のトナー像形成部の昇温を抑える画像形成装置も知られている(特許文献2参照)。
特開2001-337574号公報 特開平10-69134号公報
しかしながら、前述した特許文献1,2の技術では、両面印刷時において、いずれも単位時間当たりの印刷枚数が少なくなるおそれがある。具体的に、特許文献1では、両面印刷時にシートの搬送速度を下げるため、単位時間当たりの印刷枚数が少なくなる。また、特許文献2では、両面印刷時の印刷枚数が多い場合、冷却ローラが昇温してしまうため、シートの搬送間隔を空けて冷却ローラの温度を下げる必要が生じ、その結果、単位時間当たりの印刷枚数が少なくなる。
そこで、本開示は、単位時間当たりの印刷枚数が減少するのを抑制しつつ、両面印刷時におけるトナー像形成部の昇温を抑えることを目的とする。
前記課題を解決するため、本開示に係る画像形成装置は、筐体と、シートにトナー像を形成するトナー像形成部と、シートに形成されたトナー像を熱定着する定着装置と、前記定着装置から排出されたシートをガイドするガイド部材と、制御部と、を備える。
前記筐体は、前記定着装置から排出されたシートが通過可能な第1搬送経路と、前記第1搬送経路と異なる第2搬送経路であって、前記定着装置から排出されたシートが通過可能な第2搬送経路と、を有する。前記筐体は、前記第1搬送経路に配置される第1搬送ローラであって、前記定着装置から排出されたシートを前記筐体外に搬送する第1搬送ローラであり、シートに両面印刷を行う場合、前記定着装置から排出されたシートを前記トナー像形成部に搬送する第1搬送ローラと、前記第2搬送経路に配置される第2搬送ローラであって、前記定着装置から排出されたシートを前記筐体外に搬送する第2搬送ローラであり、シートに両面印刷を行う場合、前記定着装置から排出されたシートを前記トナー像形成部に搬送する第2搬送ローラと、を備える。
前記ガイド部材は、前記定着装置から排出されたシートを前記第1搬送経路にガイドする第1位置と、前記定着装置から排出されたシートを前記第2搬送経路にガイドする第2位置と、に切替可能である。
前記制御部は、シートに両面印刷を行う場合、前記第1搬送経路内の温度である第1温度および前記第2搬送経路内の温度である第2温度に基づいて、前記ガイド部材の位置を切替える。
この構成によれば、シートに両面印刷を行う場合には、第1搬送経路内の温度である第1温度および第2搬送経路内の温度である第2温度に基づいて、ガイド部材の位置を切替えるので、シートの搬送速度を落とすことなく、温度が低い状態の搬送経路を選択してトナー像形成部に戻るシートを冷却することが可能となる。そのため、単位時間当たりの印刷枚数が減少するのを抑制しつつ、両面印刷時におけるトナー像形成部の昇温を抑えることができる。
また、前記制御部は、両面印刷を行う場合、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路のうち温度が低いほうの搬送経路にシートをガイドするように前記ガイド部材を位置させてもよい。
この構成によれば、両面印刷を行う場合には、第1搬送経路と第2搬送経路のうち温度が低いほうの搬送経路にシートをガイドするようにガイド部材を位置させるので、温度が低いほうの搬送経路でシートを良好に冷却することができる。
また、前記制御部は、両面印刷を行う場合であって、前記第1温度が第1閾値以下である場合、前記ガイド部材を前記第1位置に位置させてもよい。
この構成によれば、第1温度が第1閾値以下である場合にはガイド部材が第1位置に位置するので、第1閾値以下の温度となる第1搬送経路内でシートを良好に冷却することができる。
また、前記画像形成装置は、前記第1搬送経路および前記第2搬送経路に空気を通すファンであって、前記第2搬送経路よりも前記第1搬送経路に近い位置に配置されたファンをさらに備えていてもよい。
この構成によれば、第1温度が第1閾値以下である場合にはガイド部材が第1位置に位置するので、ファンに近い、つまりファンによる冷却効果が高い方の第1搬送経路内でシートを良好に冷却することができる。
また、前記制御部は、両面印刷を行う場合であって、前記第1温度が前記第1閾値より高く、かつ前記第2温度が前記第2閾値以下の場合、前記ガイド部材を前記第2位置に位置させてもよい。
この構成によれば、第1温度が第1閾値より高く、かつ第2温度が第2閾値以下の場合にはガイド部材が第2位置に位置するので、第2閾値以下の温度となる第2搬送経路内でシートを良好に冷却することができる。
また、前記制御部は、両面印刷を行う場合であって、前記第1温度が前記第1閾値より高く、かつ前記第2温度が第2閾値より高い場合、前記第1温度が前記第2温度以下であれば、前記ガイド部材を前記第1位置に位置させ、前記第1温度が前記第2温度より高ければ、前記ガイド部材を前記第2位置に位置させてもよい。
この構成によれば、第1温度が第1閾値より高く、かつ第2温度が第2閾値より高い場合には温度が低い方の搬送経路にシートが搬送されるので、温度が低い方の搬送経路内でシートを良好に冷却することができる。
また、前記制御部は、両面印刷を行う場合であって、前記第1温度が前記第1閾値より高く、かつ前記第2温度が第2閾値より高い場合、所定の枚数のシートを搬送する度に、前記ガイド部材の位置を切り替えてもよい。
この構成によれば、第1温度が第1閾値より高く、かつ第2温度が第2閾値より高い場合には所定の枚数のシートを搬送する度にガイド部材の位置を切り替えるので、使用していない方の搬送経路の温度を適度に下げた後に当該搬送経路でシートを冷却することができるとともに、ガイド部材の切替の頻度を低く抑えることができる。
また、前記制御部は、両面印刷中、前記第1温度が前記第1閾値より高く、かつ前記第2温度が第2閾値より高くなった後において、前記第1温度が前記第1閾値より低い第3閾値より高く、かつ前記第2温度が前記第2閾値より低い第4閾値より高い間は、前記ガイド部材を前記第1位置と前記第2位置のいずれかの位置に位置させ続け、前記第2温度が前記第4閾値より高い状態で、前記第1温度が前記第3閾値より低くなれば、前記ガイド部材を前記第1位置に位置させ、前記第1温度が前記第3閾値より高い状態で、前記第2温度が前記第4閾値より低くなれば、前記ガイド部材を前記第2位置に位置させてもよい。
この構成によれば、第1温度が第1閾値より高く、かつ第2温度が第2閾値より高くなった後は、第1温度が第1閾値より低温の第3閾値より低くなったとき、または、第2温度が第2閾値より低温の第4閾値より低くなったときにガイド部材を切り替えるので、使用していない方の搬送経路の温度を大きく下げた後に当該搬送経路でシートを冷却することができるとともに、ガイド部材の切替の頻度を低く抑えることができる。
また、前記制御部は、1つの印刷ジョブにおいて前記第1搬送経路または前記第2搬送経路を通ったシートの枚数に基づいて、前記第1温度および前記第2温度を推定してもよい。
この構成によれば、各搬送経路に温度センサを設ける必要がないので、コストを低減することができる。
また、前記画像形成装置は、前記第1温度を検出する第1温度センサと、前記第2温度を検出する第2温度センサと、をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、各温度センサによって、各搬送経路内の温度を精度よく取得することができる。
本開示によれば、単位時間当たりの印刷枚数が減少するのを抑制しつつ、両面印刷時におけるトナー像形成部の昇温を抑えることができる。
本開示の第1実施形態に係るカラープリンタを示す図である。 第1搬送経路および第2搬送経路周りの構造を拡大して示す図である。 両面印刷処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る切替制御を示す表である。 第2実施形態に係る制御部の両面印刷処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る制御部の高温時切替制御を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る制御部の高温時切替制御を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る制御部の高温時切替制御を示すフローチャートである。
以下、本開示の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、シートSの両面に画像を形成可能に構成されている。カラープリンタ1は、筐体2と、供給部3と、トナー像形成部4と、定着装置8と、搬送部9と、制御部100と、ファン200とを備えている。
筐体2は、上面に排出トレイ21を有している。
供給部3は、筐体2内の下部に配置されている。供給部3は、シートSを収容する供給トレイ31と、供給トレイ31内のシートSをトナー像形成部4に供給する供給機構32とを備えている。
トナー像形成部4は、シートSにトナー像を形成する機能を有している。トナー像形成部4は、露光装置5と、4つのプロセスカートリッジ6と、転写ユニット7とを備えている。
露光装置5は、筐体2内の上部に配置されている。露光装置5は、図示しない光源やポリゴンミラーなどを備えている。露光装置5は、画像データに基づく光ビームを感光体ドラム61の表面で高速走査することで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、現像ローラ63とを備えている。4つのプロセスカートリッジ6内には、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナーが収容されている。
転写ユニット7は、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74とを備えている。搬送ベルト73は、無端状のベルトであり、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に張設されている。搬送ベルト73の内側には、転写ローラ74が対応する感光体ドラム61との間で搬送ベルト73を挟持するように配置されている。
帯電器62は、感光体ドラム61の表面を帯電する。その後、露光装置5は、感光体ドラム61の表面を露光して、感光体ドラム61の表面に画像データに基づく静電潜像を形成する。
現像ローラ63は、感光体ドラム61上に形成された静電潜像にトナーを供給する。これにより、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、搬送ベルト73によってシートSが、感光体ドラム61と転写ローラ74の間に搬送されると、感光体ドラム61上のトナー像がシートSに転写される。
定着装置8は、シートSに形成されたトナー像を熱定着する装置である。定着装置8は、加熱ローラ81と、加熱ローラ81との間でシートSを挟む加圧部材82とを備えている。
搬送部9は、定着装置8から排出されたシートSを筐体2外または再びトナー像形成部4に向けて搬送するように構成されている。搬送部9は、第1搬送経路91と、第2搬送経路92と、再搬送経路93と、定着排出ローラ94と、第1搬送ローラR1と、排出ローラ95と、第2搬送ローラR2と、複数の再搬送ローラ96と、フラッパFLと、ガイド部材GDとを備えている。
第1搬送経路91は、定着装置8から排出されたシートSが通過可能な経路である。第1搬送経路91は、筐体2に形成されている。つまり、筐体2は、第1搬送経路91を有している。第1搬送経路91は、定着装置8から排出されたシートSを排出トレイ21に向けて案内する。
図2に示すように、第1搬送経路91内には、第1温度センサSE1が配置されている。第1温度センサSE1は、第1搬送経路91内の温度である第1温度T1を検出するセンサである。詳しくは、第1温度センサSE1は、第1搬送ローラR1の近くに配置され、第1搬送ローラR1の周囲の温度を検出する。第1温度センサSE1は、検出した第1温度T1を制御部100に出力する。
第2搬送経路92は、第1搬送経路91と異なる経路であって、定着装置8から排出されたシートSが通過可能な経路である。第2搬送経路92は、筐体2に形成されている。つまり、筐体2は、第2搬送経路92を有している。第2搬送経路92は、定着装置8から排出されたシートを、第1搬送経路91とは異なるルートで排出トレイ21に向けて案内する。
第2搬送経路92内には、第2温度センサSE2が配置されている。第2温度センサSE2は、第2搬送経路92内の温度である第2温度T2を検出するセンサである。詳しくは、第2温度センサSE2は、第2搬送ローラR2の近くに配置され、第2搬送ローラR2の周囲の温度を検出する。第2温度センサSE2は、検出した第2温度T2を制御部100に出力する。
再搬送経路93は、後述する第1搬送ローラR1等により筐体2内に引き込まれたシートSを、トナー像形成部4の上流側の供給機構32に案内する経路である。再搬送ローラ96は、再搬送経路93内のシートSを供給機構32に向けて搬送するローラであり、再搬送経路93に設けられている。
定着排出ローラ94は、定着装置8に設けられている。定着排出ローラ94は、トナー像が熱定着されたシートSを、ガイド部材GDに向けて搬送する。
第1搬送ローラR1、排出ローラ95および第2搬送ローラR2は、正逆回転可能なローラである。第1搬送ローラR1、排出ローラ95および第2搬送ローラR2は、正回転時に、定着装置8から排出されたシートSを筐体2の外、詳しくは排出トレイ21に向けて搬送する。また、第1搬送ローラR1、排出ローラ95および第2搬送ローラR2は、逆回転時に、定着装置8から排出されたシートSを再搬送経路93を介してトナー像形成部4に搬送する。
第1搬送ローラR1および排出ローラ95は、第1搬送経路91に配置されている。排出ローラ95は、第1搬送ローラR1よりも排出トレイ21の近くに配置されている。第2搬送ローラR2は、第2搬送経路92に配置されている。
第1搬送ローラR1および第2搬送ローラR2は、それぞれ、駆動ローラRAと、従動ローラRBとを有する。駆動ローラRAは、モータ等の駆動力が入力されるローラである。従動ローラRBは、駆動ローラRAに従動して回転する。シートSが駆動ローラRAと従動ローラRBの間に挟まれた状態で、駆動ローラRAおよび従動ローラRBが回転することで、シートSが搬送される。
駆動ローラRAおよび従動ローラRBのうち少なくとも1つのローラは、金属軸にゴムの被膜を施した冷却ローラとなっている。この冷却ローラは、軸方向においてシートSの幅よりも大きく、シートSの幅全体に接触するように配置されている。これにより、定着装置8で加熱されたシートSを、冷却ローラによって冷却することが可能となっている。本実施形態では、駆動ローラRAおよび従動ローラRBの両方が冷却ローラとして構成されているものとする。なお、排出ローラ95を構成する一対のローラのうち少なくとも一つを冷却ローラとして構成してもよい。
フラッパFLは、実線で示す開位置と、2点鎖線で示す閉位置との間で回動可能となっている。フラッパFLは、開位置に位置するときに、定着装置8から排出されたシートSをガイド部材GDに向けて案内する。フラッパFLは、閉位置に位置するときに、第1搬送ローラR1または第2搬送ローラR2によって筐体2内に引き込まれたシートSが定着装置8内に入り込むのを規制する。
ガイド部材GDは、定着装置8から排出されたシートSをガイドする部材である。ガイド部材GDは、実線で示す第1位置と、2点鎖線で示す第2位置との間で回動可能となっている。ガイド部材GDは、第1位置に位置するときに、定着装置8から排出されたシートSを第1搬送経路91にガイドする。ガイド部材GDは、第2位置に位置するときに、定着装置8から排出されたシートSを第2搬送経路92にガイドする。
フラッパFLは、図示せぬバネにより開位置から閉位置に向けて付勢されている。そして、定着装置8から排出されるシートSがフラッパFLをバネの付勢力に抗して押すことで、フラッパFLが閉位置から開位置に回動し、シートSの後端がフラッパFLから外れると、バネの付勢力によってフラッパFLが開位置から閉位置に回動するように構成されている。ガイド部材GDは、制御部100によって、第1位置と第2位置とに切替可能となっている。
ファン200は、第1搬送経路91および第2搬送経路92に空気を通すためのファンである。ファン200は、第2搬送経路92よりも第1搬送経路91に近い位置に配置されている。これにより、第1搬送経路91は、第2搬送経路92よりもファン200によって冷却されやすくなっている。
制御部100は、CPU、ROM、RAMなどを有し、予め用意されたプログラムなどに従い、印刷指令の受信などに応じて様々な処理を実行するように構成されている。具体的に、制御部100は、シートSに両面印刷を行う場合、第1搬送経路91内の温度である第1温度T1および第2搬送経路92内の温度である第2温度T2に基づいて、ガイド部材GDの位置を切替える機能を有している。詳しくは、制御部100は、両面印刷を行う場合、第1搬送経路91と第2搬送経路92のうち温度が低いほうの搬送経路にシートSをガイドするようにガイド部材GDを位置させる。また、制御部100は、印刷中において、ファン200を回転させる機能も有している。
次に、制御部100の動作について詳細に説明する。制御部100は、両面印刷を実行するための印刷ジョブを受信すると、図3に示す両面印刷処理を実行する。
両面印刷処理において、制御部100は、まず、第1温度センサSE1から第1温度T1を取得する(S1)。ステップS1の後、制御部100は、第2温度センサSE2から第2温度T2を取得する(S2)。ステップS2の後、制御部100は、第1温度T1が第2温度T2以下であるか否かを判定する(S3)。
ステップS3においてT1≦T2であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ガイド部材GDを第1位置に位置させる(S4)。ステップS3においてT1≦T2でないと判定した場合には(No)、制御部100は、ガイド部材GDを第2位置に位置させる(S5)。なお、ガイド部材GDの位置を切り替えるタイミングは、シートSがガイド部材GDに接触していないタイミングであれば、どのようなタイミングであってもよい。
ステップS4またはステップS5の後、制御部100は、シートSの搬送を行うとともにシートSへの画像形成を行う(S6)。詳しくは、ステップS6において、供給トレイ31内のシートSの第1面への画像形成を行う場合には、制御部100は、供給トレイ31からトナー像形成部4に向けてシートSを搬送して、シートSの第1面への画像形成を行う。シートSの第1面への画像形成が完了した後、制御部100は、シートSをガイド部材GDに向けて搬送する。次に、制御部100は、ガイド部材GDの位置に対応した搬送経路内のローラ(R1,95またはR2)を所定時間正回転させて、シートSを一旦筐体2外に向けて搬送した後、ローラ(R1,95またはR2)を逆回転させて、シートSを再搬送経路93に向けて搬送する。詳しくは、ガイド部材GDが第1位置に位置する場合には、制御部100は、第1搬送経路91内のローラR1,95を所定時間正回転させた後、逆回転させる。また、ガイド部材GDが第2位置に位置する場合には、制御部100は、第2搬送経路92内のローラR2を所定時間正回転させた後、逆回転させる。
また、ステップS6において、シートSの第1面とは反対側の第2面への画像形成を行う場合には、制御部100は、第1面に画像が形成されたシートSを再搬送経路93からトナー像形成部4に向けて搬送して、シートSの第2面への画像形成を行う。シートSの第2面への画像形成が完了した後、制御部100は、シートSをガイド部材GDに向けて搬送する。次に、制御部100は、ガイド部材GDの位置に対応した搬送経路内のローラを正回転させて、シートSを筐体2外に排出する。
ステップS6の後、制御部100は、印刷ジョブが終了したか否かを判定する(S7)。ステップS7において印刷ジョブが終了していないと判定した場合には(No)、制御部100は、ステップS1の処理に戻る。ステップS7において印刷ジョブが終了したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、本処理を終了する。
次に、制御部100の動作の具体例について詳細に説明する。ここで、両面印刷を行う場合におけるページの印刷順序は、機種などに応じて予め設定されている。本実施形態では、ページの印刷順序が、1枚目のシートSの第1面、1枚目のシートSの第2面、2枚目のシートSの第1面、2枚目のシートSの第2面、・・・といった順序に設定されていることとする。なお、ページの印刷順序としては、例えば、1枚目のシートSの第1面を印刷した後、2枚目のシートSの第1面を印刷し、その後、1枚目のシートSの第2面、2枚目のシートの第2面を印刷する順序としてもよい。つまり、所定のシートSの第1面を印刷してから所定のシートSの第2面を印刷するまでの間に、所定のシートSとは別のシートSの第1面を印刷してもよい。
カラープリンタ1が長期間使用されておらず、筐体2内の温度が常温になっている場合には、第1温度T1と第2温度T2は同じ温度となっている。この状態において、制御部100は、複数枚のシートSを両面印刷するための印刷ジョブを受信すると、ステップS1,2において第1温度T1および第2温度T2を取得し、ステップS3においてT1≦T2であると判定して、ガイド部材GDの位置を第1位置に位置させる(S4)。その後、制御部100は、供給トレイ31からシートSをピックアップして、シートSの第1面への画像形成を行う(S6)。
第1面への画像形成が完了したシートSは、第1位置に位置するガイド部材GDによって、第1搬送経路91にガイドされる。第1面に画像形成が完了したシートSが第1搬送経路91内に入ると、温度が十分低い状態の第1搬送経路91内でシートSが冷却される。詳しくは、温度が十分低い状態の第1搬送ローラR1によってシートSの熱が奪われる。これにより、シートSを再搬送経路93を介してトナー像形成部4に戻した際に、シートSの熱によってトナー像形成部4が昇温するのを抑制することができる。
制御部100は、次のページへの画像形成を行う前に、第1温度T1および第2温度T2を取得する(S1,S2)。ここで、「次のページへの画像形成を行う前」とは、本実施形態では、所定のシートSの第1面への画像形成が終わった後であれば、「所定のシートSの第2面に画像形成を行う前」であり、所定のシートSの第2面への画像形成が終わった後であれば、「次のシートSの第1面に画像形成を行う前」である。また、例えば、ページの印刷順序として、1枚目のシートSの第1面を印刷した後、2枚目のシートSの第1面を印刷する方法を採用する場合には、「次のページへの画像形成を行う前」とは、1枚目のシートSの第1面への画像形成が終わった後であれば、「2枚目のシートSの第1面に画像形成を行う前」である。
第1温度T1および第2温度T2を取得した際、ファン200による送風の影響によって第1搬送経路91内の温度が高くなっていない場合には、制御部100は、ステップS3においてT1≦T2であると判定して、ガイド部材GDの位置を第1位置のままに維持する(S4)。そのため、第2面への画像形成が完了したシートSは、ガイド部材GDで第1搬送経路91にガイドされた後、第1搬送経路91から筐体2外に排出される。
その後、制御部100は、供給トレイ31からシートSをピックアップし、第1搬送経路91を利用したシートSの両面印刷を順次実行していく(S6,S7,S1~S4の繰り返し)。このように順次両面印刷を行っていくと、第1搬送ローラR1の温度は、第1搬送経路91内に順次入ってくるシートSと接触するたびに徐々に上昇していき、その結果、第1搬送経路91内の温度が徐々に上昇していく。第1温度T1が第2温度T2よりも高くなると、制御部100は、S3においてNoと判定して、ガイド部材GDの位置を第2位置に切り替える(S5)。
ガイド部材GDの位置を第2位置に切り替えた後において、制御部100が供給トレイ31から新たなシートSをピックアップすると、ピックアップされたシートSの第1面への画像形成が実行される(S6)。第1面への画像形成が完了したシートSは、第2位置に位置するガイド部材GDによって、第2搬送経路92にガイドされる。第1面への画像形成が完了したシートSが第2搬送経路92内に入ると、第1搬送経路91よりも温度が低い第2搬送経路92内でシートSが冷却される。詳しくは、第1搬送ローラR1よりも温度が低い第2搬送ローラR2によってシートSの熱が奪われる。これにより、シートSを再搬送経路93を介してトナー像形成部4に戻した際に、シートSの熱によってトナー像形成部4が昇温するのを抑制することができる。
その後、制御部100は、第2搬送経路92を利用して、順次シートSの両面印刷を実行していく(S7,S1~S3,S5,S6の繰り返し)。そして、第2温度T2が第1温度T1よりも高くなると、制御部100は、S3においてYesと判定して、ガイド部材GDの位置を第1位置に切り替える(S4)。以後、制御部100は、前述したような動作を繰り返す。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
シートSに両面印刷を行う場合には、第1搬送経路91内の温度である第1温度T1および第2搬送経路92内の温度である第2温度T2に基づいて、ガイド部材GDの位置を切替えるので、シートSの搬送速度を落とすことなく、温度が低い方の搬送経路を選択してトナー像形成部4に戻るシートSを冷却することができる。そのため、単位時間当たりの印刷枚数が減少するのを抑制しつつ、両面印刷時におけるトナー像形成部4の昇温を抑えることができる。
各搬送経路91,92に温度センサSE1,SE2を設けたので、各温度センサSE1,SE2によって、各搬送経路91,92内の温度を精度よく取得することができる。
T1=T2のときには、ファン200による冷却効果が高い第1搬送経路91が選択されるので、シートSを良好に冷却できるとともに、ガイド部材GDを切り替える頻度を低くすることができる。
なお、本開示は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材や処理(ステップ)には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第1温度T1および第2温度T2に基づくガイド部材GDの切替制御は、前記実施形態のような制御に限らず、以下に示すような様々な制御を採用することができる。
例えば、図4に示すように、第2実施形態に係る切替制御では、制御部100は、両面印刷を行う場合であって、第1温度T1が第1閾値TH1以下であり、かつ第2温度T2が第2閾値TH2以下である場合に、ガイド部材GDを第1位置に位置させる。また、制御部100は、両面印刷を行う場合であって、第1温度T1が第1閾値TH1以下であり、かつ第2温度T2が第2閾値TH2より高い場合、ガイド部材GDを第1位置に位置させる。つまり、制御部100は、第1温度T1が第1閾値TH1以下である場合には、第2温度T2に関わらず、ガイド部材GDを第1位置に位置させる。
ここで、第1閾値TH1および第2閾値TH2は、どのように設定してもよい。例えば、第1閾値TH1と第2閾値TH2は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。例えば、第1搬送経路91は、第2搬送経路92よりもファン200によって冷却されやすくなっているため、第1閾値TH1を第2閾値TH2より高い値に設定してもよい。
制御部100は、両面印刷を行う場合であって、第1温度T1が第1閾値TH1より高く、かつ第2温度T2が第2閾値TH2以下の場合、ガイド部材GDを第2位置に位置させる。また、制御部100は、両面印刷を行う場合であって、第1温度T1が第1閾値TH1より高く、かつ第2温度T2が第2閾値TH2より高い場合、高温時切替制御を実行する。高温時切替制御において、制御部100は、第1温度T1が第2温度T2以下であれば、ガイド部材GDを第1位置に位置させ、第1温度T1が第2温度T2より高ければ、ガイド部材GDを第2位置に位置させる。
次に、第2実施形態における制御部100の動作について詳細に説明する。
図5に示す両面印刷処理において、制御部100は、前記実施形態と同様のステップS1,S2の処理を実行することで、第1温度T1および第2温度T2を取得する。
ステップS2の後、制御部100は、第1温度T1が第1閾値TH1より高く、かつ第2温度T2が第2閾値TH2より高いことを示す高温フラグFが1であるか否かを判定する(S21)。ここで、高温フラグFは、後述するように両面印刷処理の終了時にリセットされるので(S28)、印刷ジョブの受信直後では0となっている。ステップS21において高温フラグFが1ではないと判定すると(No)、制御部100は、第1温度T1が第1閾値TH1以下であるか否かを判定する(S22)。
ステップS22においてT1≦TH1であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ガイド部材GDを第1位置に位置させる(S23)。ステップS22においてT1≦TH1でないと判定した場合には(No)、制御部100は、第2温度T2が第2閾値TH2以下であるか否かを判定する(S24)。
ステップS24においてT2≦TH2であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ガイド部材GDを第2位置に位置させる(S25)。ステップS24においてT2≦TH2でないと判定した場合(No)、つまりT1>TH1、かつ、T2>TH2である場合には、制御部100は、高温フラグFを1にする(S26)。
ステップS26の後、または、ステップS21でYesと判定した場合には、制御部100は、高温時切替制御を実行する(S27)。つまり、ステップS26で高温フラグFを1にすることによって、両面印刷中、第1温度T1が第1閾値TH1より高く、かつ第2温度T2が第2閾値TH2より高くなった後においては、ステップS22~S25の処理が実行されることなく、高温時切替制御が実行される。なお、高温時切替制御については、後で詳述する。
ステップS27、ステップS23またはステップS25の後、制御部100は、前記実施形態と同様のステップS6,S7を順次実行する。ステップS7において印刷ジョブが終了したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、高温フラグFを0にして(S28)、本処理を終了する。
図6に示すように、高温時切替制御において、制御部100は、まず、第1温度T1が第2温度T2以下であるか否かを判定する(S41)。ステップS41においてT1≦T2であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ガイド部材GDを第1位置に位置させて(S42)、本処理を終了する。ステップS41においてT1≦T2でないと判定した場合には(No)、制御部100は、ガイド部材GDを第2位置に位置させて(S43)、本処理を終了する。
以上、第2実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
T1≦TH1の場合にはガイド部材GDが第1位置に位置するので、第1閾値TH1以下の温度となる第1搬送経路91内でシートSを良好に冷却することができる。
T1>TH1、かつT2≦TH2の場合にはガイド部材GDが第2位置に位置するので、第2閾値TH2以下の温度となる第2搬送経路92内でシートSを良好に冷却することができる。
T1>TH1、かつT2>TH2の場合には温度が低い方の搬送経路にシートSが搬送されるので、温度が低い方の搬送経路内でシートSを良好に冷却することができる。
なお、高温時切替制御は、第2実施形態に限定されず、図7または図8に示すような制御としてもよい。図7に示すように、第3実施形態に係る高温時切替制御においては、制御部100は、所定枚数CthのシートSを搬送する度に、ガイド部材GDの位置を切り替えるように構成されている。なお、所定枚数Cthは、1枚に設定してもよいし、複数枚に設定してもよい。
具体的に、図7の高温時切替制御において、制御部100は、まず、高温時印刷枚数Cpをカウントアップする(S61)。ここで、高温時印刷枚数Cpは、第1温度T1が第1閾値TH1より高く、かつ第2温度T2が第2閾値TH2より高くなった後に、画像が形成されたページ数を意味する。具体的には、例えば、T1>TH1、かつT2>TH2の環境下でシートSの第1面、第2面に画像が形成されると、高温時印刷枚数Cpが1、2という具合にカウントアップされる。
ステップS61の後、制御部100は、高温時印刷枚数Cpが所定枚数Cthより多いか否かを判定する(S62)。ステップS62においてCp>Cthであると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ガイド部材GDを現状の位置とは異なる位置に切り替える(S63)。
ステップS63の後、制御部100は、高温時印刷枚数Cpをリセットして(S64)、本処理を終了する。また、ステップS62においてCp>Cthでないと判定した場合には(No)、制御部100は、ガイド部材GDを切り替えることなく現状の位置に維持したまま、本処理を終了する。
第3実施形態によれば、高温時切替制御において所定枚数CthのシートSを搬送する度にガイド部材GDの位置を切り替えるので、使用していない方の搬送経路の温度を適度に下げた後に当該搬送経路でシートSを冷却することができるとともに、ガイド部材GDの切替の頻度を低く抑えることができる。
図8に示すように、第4実施形態に係る高温時切替制御においては、制御部100は、第1温度T1が第1閾値TH1より低い第3閾値TH3より高く、かつ第2温度T2が第2閾値TH2より低い第4閾値TH4より高い間は、ガイド部材GDの位置を変更せず、ガイド部材GDを第1位置と第2位置のいずれかの位置、詳しくは現状の位置に位置させ続ける。また、制御部100は、高温時切替制御において、第1温度T1が第3閾値TH3より低くなれば、第2温度T2に関わらず、ガイド部材GDを第1位置に位置させる。詳しくは、制御部100は、高温時切替制御において、第2温度T2が第4閾値TH4より高い状態であっても、第2温度T2が第4閾値TH4以下の状態であっても、第1温度T1が第3閾値TH3より低くなれば、ガイド部材GDを第1位置に位置させる。
また、制御部100は、第1温度T1が第3閾値TH3より高い状態で、第2温度T2が第4閾値TH4より低くなれば、ガイド部材GDを第2位置に位置させる。ここで、第3閾値TH3および第4閾値TH4は、どのように設定してもよい。例えば、第3閾値TH3と第4閾値TH4は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
具体的に、図8の高温時切替制御において、制御部100は、まず、第1温度T1が第3閾値TH3以下であるか否かを判定する(S81)。ステップS81においてT1≦TH3であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ガイド部材GDを第1位置に位置させて(S82)、本処理を終了する。
ステップS81においてT1≦TH3でないと判定した場合には(No)、制御部100は、第2温度T2が第4閾値TH4以下であるか否かを判定する(S83)。ステップS83においてT2≦TH4であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、ガイド部材GDを第2位置に位置させて(S84)、本処理を終了する。
ステップS83においてT2≦TH4でないと判定した場合(No)、つまりT1>TH3、かつT2>TH4の場合には、制御部100は、ガイド部材GDを切り替えることなく現状の位置に維持したまま、本処理を終了する。
第4実施形態によれば、高温時切替制御において、第1温度T1が第1閾値TH1より低温の第3閾値TH3以下になったとき、または、第2温度T2が第2閾値TH2より低温の第4閾値TH4以下になったときにガイド部材GDを切り替えるので、使用していない方の搬送経路の温度を大きく下げた後に当該搬送経路でシートSを冷却することができるとともに、ガイド部材GDの切替の頻度を低く抑えることができる。
前記した各実施形態では、第1温度T1および第2温度T2をそれぞれ温度センサSE1,SE2で取得したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、制御部100は、1つの印刷ジョブにおいて第1搬送経路91または第2搬送経路92を通ったシートSの枚数に基づいて、第1温度T1および第2温度T2を推定してもよい。
具体的には、あらかじめ、機内温度に対する、シートSを通紙後の搬送経路の温度上昇値と、機内温度に対する所定の非通紙時間(搬送経路をシートSが通過していない時間)での温度下降値を実験で求め、制御部100に保存しておく。制御部100は、複数枚のシートSを両面印刷するための印刷ジョブを受信すると、画像形成装置に設けられた温度センサによって、機内温度を取得し、第1温度及び第2温度の初期値を機内温度に設定する。そして、前記した各実施形態の通り各経路にシートSを搬送するが、各経路に所定枚数を通紙する毎に、各経路にあらかじめ記憶した、機内温度に応じた温度上昇値を加算することで各経路の温度を推定しても良い。また、前記した温度上昇値の加算の制御に加え、各経路の非通紙時間が所定時間経過するごとに温度下降値を減算することで、各経路の温度を推定しても良い。
これによれば、各搬送経路91,92に温度センサSE1,SE2を設ける必要がないので、コストを低減することができる。
前記した各実施形態では、第1搬送ローラR1および第2搬送ローラR2でシートSを冷却することとしたが、本開示はこれに限定されず、例えば、各搬送経路においてシートSをガイドするシートガイドを金属製の冷却部材とし、このシートガイドでシートSを冷却してもよい。
トナー像形成部や定着装置は、前記した各実施形態に例示したものに限定されない。例えば、トナー像形成部は、例えばLEDによって感光体ドラムを露光するものであってもよいし、感光体ドラムではなく、例えばベルト状の感光体を備えたものであってもよい。また、定着装置は、例えば、加熱ローラとの間でシートを挟む加圧部材として、加圧ローラが採用されたものであってもよい。
前記した各実施形態では、各搬送経路91,92に空気を通すファン200を備える構成としたが、本開示はこれに限定されず、ファン200はなくてもよい。
前記した各実施形態では、第1搬送経路および第2搬送経路から排出されたシートはいずれも同一の排出トレイ21に排出されたが、本開示はこれに限定されず、異なる排出トレイに排出されても良い。
前記した各実施形態では、カラープリンタ1に本開示を適用したが、本開示はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えばモノクロのプリンタ、複写機、複合機などに本開示を適用してもよい。
前記した各実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 カラープリンタ
2 筐体
4 トナー像形成部
8 定着装置
91 第1搬送経路
92 第2搬送経路
100 制御部
GD ガイド部材
R1 第1搬送ローラ
R2 第2搬送ローラ
S シート

Claims (10)

  1. 筐体と、
    シートにトナー像を形成するトナー像形成部と、
    シートに形成されたトナー像を熱定着する定着装置と、
    前記定着装置から排出されたシートをガイドするガイド部材と、
    制御部と、を備え、
    前記筐体は、
    前記定着装置から排出されたシートが通過可能な第1搬送経路と、
    前記第1搬送経路と異なる第2搬送経路であって、前記定着装置から排出されたシートが通過可能な第2搬送経路と、
    を有する筐体であって、
    前記第1搬送経路に配置される第1搬送ローラであって、前記定着装置から排出されたシートを前記筐体外に搬送する第1搬送ローラであり、シートに両面印刷を行う場合、前記定着装置から排出されたシートを前記トナー像形成部に搬送する第1搬送ローラと、
    前記第2搬送経路に配置される第2搬送ローラであって、前記定着装置から排出されたシートを前記筐体外に搬送する第2搬送ローラであり、シートに両面印刷を行う場合、前記定着装置から排出されたシートを前記トナー像形成部に搬送する第2搬送ローラと、
    を備え、
    前記ガイド部材は、
    前記定着装置から排出されたシートを前記第1搬送経路にガイドする第1位置と、前記定着装置から排出されたシートを前記第2搬送経路にガイドする第2位置と、に切替可能であり、
    前記制御部は、
    シートに両面印刷を行う場合、前記第1搬送経路内の温度である第1温度および前記第2搬送経路内の温度である第2温度に基づいて、前記ガイド部材の位置を切替えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、両面印刷を行う場合、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路のうち温度が低いほうの搬送経路にシートをガイドするように前記ガイド部材を位置させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、両面印刷を行う場合であって、前記第1温度が第1閾値以下である場合、前記ガイド部材を前記第1位置に位置させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1搬送経路および前記第2搬送経路に空気を通すファンであって、前記第2搬送経路よりも前記第1搬送経路に近い位置に配置されたファンをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、両面印刷を行う場合であって、前記第1温度が前記第1閾値より高く、かつ前記第2温度が第2閾値以下の場合、前記ガイド部材を前記第2位置に位置させることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、両面印刷を行う場合であって、前記第1温度が前記第1閾値より高く、かつ前記第2温度が第2閾値より高い場合、
    前記第1温度が前記第2温度以下であれば、前記ガイド部材を前記第1位置に位置させ、
    前記第1温度が前記第2温度より高ければ、前記ガイド部材を前記第2位置に位置させることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、両面印刷を行う場合であって、前記第1温度が前記第1閾値より高く、かつ前記第2温度が第2閾値より高い場合、
    所定の枚数のシートを搬送する度に、前記ガイド部材の位置を切り替えることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、両面印刷中、前記第1温度が前記第1閾値より高く、かつ前記第2温度が第2閾値より高くなった後において、
    前記第1温度が前記第1閾値より低い第3閾値より高く、かつ前記第2温度が前記第2閾値より低い第4閾値より高い間は、前記ガイド部材を前記第1位置と前記第2位置のいずれかの位置に位置させ続け、
    前記第2温度が前記第4閾値より高い状態で、前記第1温度が前記第3閾値より低くなれば、前記ガイド部材を前記第1位置に位置させ、
    前記第1温度が前記第3閾値より高い状態で、前記第2温度が前記第4閾値より低くなれば、前記ガイド部材を前記第2位置に位置させることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、1つの印刷ジョブにおいて前記第1搬送経路または前記第2搬送経路を通ったシートの枚数に基づいて、前記第1温度および前記第2温度を推定することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置は、前記第1温度を検出する第1温度センサと、前記第2温度を検出する第2温度センサと、をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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