JP2022014651A - ビーム整形光学装置及び真円度調整方法 - Google Patents

ビーム整形光学装置及び真円度調整方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022014651000001
【課題】ビーム断面を真円に近付けることが可能なビーム整形光学装置を提供する。
【解決手段】レーザビームの経路に、シリンドリカルミラーまたはシリンドリカルレンズを含む補正光学部品が配置されている。補正光学部品を経由するレーザビームの経路に、凸レンズまたは凹面鏡からなる集光光学部品が配置されている。支持機構が、補正光学部品と集光光学部品との間のレーザビームの光路長を変化させる方向に補正光学部品を移動可能に支持する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ビーム整形光学装置及び真円度調整方法に関する。
基板等の加工対象物に穴明け加工を行う従来のレーザ加工装置について説明する。レーザ発振器から出力されたレーザビームが凹面鏡に導かれ、ビームエキスパンダの転写元位置で所定のサイズに集光される。ビームエキスパンダが、転写元位置のビーム断面を、アパーチャの位置に転写する。アパーチャによってビーム断面の外形がほぼ円形にされたレーザビームが、ガルバノスキャナ及びfθレンズを経由して加工対象物の表面に入射する。
加工対象物に円形の穴を形成するために、加工対象物の表面におけるビーム断面の真円度を高めることが望ましい。真円度とは、円形形体の幾何学的に正しい円からの狂いの大きさをいう。例えば、円形形体を二つの同心の幾何学的円で挟んだとき、同心二円の間隔が最小となる場合の2つの円の半径の差で表すことができる。半径の差が小さいほど、円形形体は真円に近い。下記の特許文献1に、レーザビームの光共振器内に。直交する二方向に関して異なる曲率半径を持つ形状のミラーを配置することにより、ビームモードの真円性の向上を図ったレーザ発振器が開示されている。
特開2017-34055号公報
従来の装置では、アパーチャによってビーム断面の外形が円形にされるが、加工対象物の表面におけるビーム断面の形状が円形から崩れる場合がある。アパーチャが配置されている位置におけるビームプロファイルやビームの広がり角が、縦方向と横方向とで異なるためである。
本発明の目的は、ビーム断面を真円に近付けることが可能なビーム整形光学装置及び真円度調整方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
レーザビームの経路に配置され、シリンドリカルミラーまたはシリンドリカルレンズを含む補正光学部品と、
前記補正光学部品を経由するレーザビームの経路に配置され、凸レンズまたは凹面鏡からなる集光光学部品と、
前記補正光学部品と前記集光光学部品との間のレーザビームの光路長を変化させる方向に前記補正光学部品を移動可能に支持する支持機構と
を有するビーム整形光学装置が提供される。
本発明の他の観点によると、
シリンドリカルミラーまたはシリンドリカルレンズを含む補正光学部品、及び凸レンズまたは凹面鏡からなる集光光学部品を経由して基準位置にレーザビームを集光させ、
前記補正光学部品と前記集光光学部品との間のレーザビームの光路長を変化させて、前記基準位置におけるレーザビームのビーム断面を真円に近付ける真円度調整方法が提供される。
補正光学部品を配置すると、レーザビームの光軸に直交する二方向のビームの広がり角の一方が固定され、他方が変化する。補正光学部品と集光光学部品との間の光路長を変化させることにより、広がり角の変化量を調整することができる。これにより、ビーム断面を真円に近付けることができる。
図1は、本実施例によるビーム整形光学装置を搭載したレーザ加工装置の概略図である。 図2は、レーザ発振器の光軸を含む断面図である。 図3は、実施例によるレーザ発振器の光軸に垂直な断面図である。 図4は、実施例によるビーム整形光学装置の概略図である。 図5A~図5Cは、レーザビームの反射による経路の折れ曲がりを考慮せずレーザビームが直進すると仮定した場合のレーザビームの発散及び収束の様子を示す模式図である。 図6Aは、他の実施例によるビーム整形光学装置のシリンドリカル凹面鏡、入射するレーザビームの光軸、及び反射したレーザビームの光軸の斜視図であり、図6Bは、シリンドリカル凹面鏡の母線がx軸に平行である場合に、補正光学部品を移動させたときのビーム断面の形状の変化を示す図であり、図6Cは、ビーム断面を伸び縮みさせる方向がy方向に対して傾いたときのビーム断面の形状の変化を示す図である。
図1~図5Cを参照して、一実施例によるビーム整形光学装置について説明する。
図1は、本実施例によるビーム整形光学装置50を搭載したレーザ加工装置の概略図である。レーザ加工装置は、レーザ発振器12、加工装置80、及び制御装置70を含む。
レーザ発振器12は架台11の上に支持されており、架台11は共通ベース100に固定されている。加工装置80は、ビーム整形光学装置50、ビーム走査器81、fθレンズ82、及びステージ85含む。ステージ85の上に加工対象物90が保持される。ビーム整形光学装置50、ビーム走査器81、fθレンズ82、及びステージ85は、共通ベース100に支持されている。共通ベース100は、例えば床である。
レーザ発振器12は、パルスレーザビームを出力する。レーザ発振器12として、例えば炭酸ガスレーザ発振器が用いられる。レーザ発振器12から出力されたパルスレーザビームが、ビーム整形光学装置50によってビームプロファイルを整形され、ビーム走査器81及びfθレンズ82を経由して加工対象物90に入射する。ビーム走査器81は、レーザビームを二方向に走査する。ステージ85は、加工対象物90を、その表面に平行な二方向に移動させる。制御装置70は、ビーム整形光学装置50を制御して、ビーム断面の形状を真円に近付ける。
ビーム走査器81がレーザビームを二方向に走査して加工対象物90の所望の位置にパルスレーザビームを入射させることにより、穴明け加工が行われる。パルスレーザビームの走査可能範囲が加工対象物90の表面の全域をカバーしていない場合には、ステージ85によって加工対象物90を移動させることにより、加工対象物90の表面のほぼ全域を加工することができる。
図2は、レーザ発振器12の光軸を含む断面図である。レーザ発振器12は、レーザ媒質ガス及び光共振器20等を収容するチェンバ15を含む。チェンバ15にレーザ媒質ガスが収容される。チェンバ15の内部空間が、相対的に上側に位置する光学室16と、相対的に下側に位置するブロワ室17とに区分されている。光学室16とブロワ室17とは、上下仕切り板18で仕切られている。なお、上下仕切り板18には、レーザ媒質ガスを光学室16とブロワ室17との間で流通させる開口が設けられている。ブロワ室17の側壁から光学室16の底板19が、光共振器20の光軸20Aの方向に張り出しており、光学室16の光軸方向の長さが、ブロワ室17の光軸方向の長さより長くなっている。
チェンバ15の底板19が、4個の支持箇所45で架台11(図1)に支持されている。4個の支持箇所45は、平面視において長方形の4個の頂点に相当する位置に配置されている。
光学室16内に、一対の放電電極21及び一対の共振器ミラー25が配置されている。一対の放電電極21は、それぞれ電極ボックス22に固定されている。一対の電極ボックス22は複数の電極支持部材23を介して底板19に支持されている。一対の放電電極21は、上下方向に間隔を隔てて配置され、両者の間に放電領域24が画定される。放電電極21は放電領域24に放電を生じさせることにより、レーザ媒質ガスを励起させる。一対の共振器ミラー25は、放電領域24を通る光軸20Aを持つ光共振器20を構成する。後に図3を参照して説明するように、放電領域24を図2の紙面に垂直な方向にレーザ媒質ガスが流れる。
一対の共振器ミラー25は、光学室16内に配置された共通の共振器ベース26に固定されている。共振器ベース26は、光軸20Aの方向に長い板状の部材であり、複数の光共振器支持部材27を介して底板19に支持されている。
光共振器20の光軸20Aを一方向(図1において左方向)に延伸させた延長線と光学室16の壁面との交差箇所に、レーザビームを透過させる光透過窓28が取り付けられている。光共振器20内で励振されたレーザビームが光透過窓28を透過して外部に放射される。
ブロワ室17にブロワ29が配置されている。ブロワ29は、光学室16とブロワ室17との間でレーザ媒質ガスを循環させる。
図3は、実施例によるレーザ発振器12の光軸20A(図2)に垂直な断面図である。図2を参照して説明したように、チェンバ15の内部空間が上下仕切り板18により、上方の光学室16と下方のブロワ室17とに区分されている。光学室16内に、一対の放電電極21及び共振器ベース26が配置されている。一対の放電電極21は、それぞれ電極ボックス22に固定されている。電極ボックス22は、複数の電極支持部材23によってチェンバ15の底板19(図2)に支持されている。一対の放電電極21の間に放電領域24が画定される。共振器ベース26は、複数の光共振器支持部材27によってチェンバ15の底板19(図2)に支持されている。電極支持部材23及び光共振器支持部材27は、図3に示した断面からずれた位置に配置されているため、図3において電極支持部材23及び光共振器支持部材27を破線で表している。
光学室16内に仕切り板40が配置されている。仕切り板40は、上下仕切り板18に設けられた開口18Aから放電領域24までの第1ガス流路41、放電領域24から上下仕切り板18に設けられた他の開口18Bまでの第2ガス流路42を画定する。レーザ媒質ガスは、放電領域24を、光軸20A(図2)に対して直交する方向に流れる。放電方向は、レーザ媒質ガスが流れる方向、及び光軸20Aの両方に対して直交する。ブロワ室17、第1ガス流路41、放電領域24、及び第2ガス流路42によって、レーザ媒質ガスが循環する循環路が形成される。ブロワ29は、この循環路をレーザ媒質ガスが循環するように、矢印で示したレーザ媒質ガスの流れを発生させる。
ブロワ室17内の循環路に、熱交換器43が収容されている。放電領域24で加熱されたレーザ媒質ガスが熱交換器43を通過することによって冷却され、冷却されたレーザ媒質ガスが放電領域24に再供給される。
次に、図4を参照して、本実施例によるビーム整形光学装置50について説明する。
図4は、実施例によるビーム整形光学装置50の概略図である。ビーム整形光学装置50は、補正光学部品51、集光光学部品55、平面ミラー56、ビームエキスパンダ60、アパーチャ61、平面ミラー62、支持機構65、及び検出器66を含む。補正光学部品51は、シリンドリカル凹面鏡52及び平面ミラー53を含む。集光光学部品55は、球面または放物面の反射面を持つ凹面鏡である。
レーザ発振器12から出力されたレーザビームがシリンドリカル凹面鏡52で反射され、さらに平面ミラー53で反射されて集光光学部品55に入射する。集光光学部品55で反射されたレーザビームが、平面ミラー56で反射されてビームエキスパンダ60に入射する。ビームエキスパンダ60は、平面ミラー56とビームエキスパンダ60との間の基準位置63のビーム断面を、アパーチャ61の位置に、ビーム径を拡大または縮小して転写する。基準位置63を転写元位置という場合がある。ビームエキスパンダ60に関して、基準位置63とアパーチャ61の位置とが共役の関係にある。
アパーチャ61は、レーザビームの周辺部を遮光し、ビーム断面を円形に整形する。アパーチャ61を通過したレーザビームが平面ミラー62で反射されてビーム走査器81に入射する。ビーム走査器81には、例えばガルバノスキャナが用いられる。ビーム走査器81は、レーザビームを二方向に走査する。fθレンズ82は、ビーム走査器81で走査されたレーザビームを加工対象物90の表面に集光する。例えば、fθレンズ82は、アパーチャ61を加工対象物90の表面に結像させる。
支持機構65は、補正光学部品51と集光光学部品55との間のレーザビームの光軸に沿って補正光学部品51を移動可能に支持する。補正光学部品51は、図4において両矢印で示すように並進移動する。移動後の補正光学部品51を破線で示している。補正光学部品51に入射するレーザビームの光軸と、補正光学部品51から集光光学部品55に向かうレーザビームの光軸とは平行である。支持機構65は、シリンドリカル凹面鏡52と平面ミラー53との相対位置関係を保った状態で、補正光学部品51を移動させる。このため、補正光学部品51を移動させても、レーザ発振器12から集光光学部品55までのレーザビームの光路長は不変である。
検出器66は、レーザビームの経路上の基準位置63と、レーザビームの経路から外れた位置との間で、両矢印で示すように移動可能である。図4において、レーザビームの経路上の基準位置63に位置する検出器66を破線で示しており、レーザビームの経路から外れた位置の検出器66を実線で示している。検出器66は、入射するレーザビームのビーム断面の形状を検出する。検出器66として、例えばビームプロファイラを用いることができる。
検出器66による検出結果が制御装置70に入力される。制御装置70は、検出器66の検出結果に基づいて支持機構65を制御し、補正光学部品51を移動させる。支持機構65の制御の詳細については後に説明する。
次に、図5A~図5Cを参照して、ビーム整形光学装置50内のレーザビームの発散と収束、及びビーム断面の形状について説明する。
図5A~図5Cは、レーザビームの反射による経路の折れ曲がりを考慮せずレーザビームが直進すると仮定した場合のレーザビームの発散及び収束の様子を示す模式図である。シリンドリカル凹面鏡52(図4)のシリンドリカル面の母線と平行な方向をx方向とし、母線に垂直な面をyzとし、レーザビームの進行方向をz方向とするxyz直交座標系を定義する。例えば、x方向は、一対の放電電極21(図2)が離隔される方向(放電方向)に対応し、y方向は、放電領域24(図3)内をレーザ媒質ガスが流れる方向に対応する。
図5A及び図5Bは、yz面におけるレーザビームの発散、収束を表している。図5Aと図5Bとでは、シリンドリカル凹面鏡52の位置が異なっている。図5Bにおいて、図5Aに示した状態と同一の状態を破線で示している。図5Cは、zx面におけるレーザビームの発散、収束を表している。図5A~図5Cにおいて、レーザ発振器12から出力されたレーザビーム31の光軸30を二点鎖線で表している。ここで、「レーザビームの光軸」とは、ビーム断面の中心を連ねた直線であり、レーザ発振器12内の光共振器20の光軸20Aを延長した直線に一致する。
レーザ発振器12から出力されたレーザビーム31がシリンドリカル凹面鏡52、集光光学部品55を経由して基準位置63まで導光される。本実施例においては、レーザ発振器12の出口において、レーザビーム31のビーム断面32がx方向に長い楕円である。また、yz面内おけるレーザビーム31の広がり角θy(図5A、図5B)が、zx面内におけるレーザビーム31の広がり角θx(図5C)より大きい。
シリンドリカル凹面鏡52は、図5A、図5Bに示したようにyz面内においてレーザビーム31を収束させる。zx面内においては、シリンドリカル凹面鏡52は平面ミラーとして機能し、レーザビーム31の収束及び発散に影響を与えない。
図5Aに示した破線は、シリンドリカル凹面鏡52に代えて平面ミラーを配した場合のレーザビーム31の発散、収束の様子を示している。yz面内におけるレーザビーム31の広がり角θyがzx面内におけるレーザビーム31の広がり角θxより大きいため、基準位置63におけるビーム断面33は、図5Aにおいて破線で示すように、y方向に長い楕円になる。
シリンドリカル凹面鏡52を配置すると、yz面内おいてレーザビーム31が収束され、zx面内においてはレーザビーム31の発散、収束が影響を受けない。このため、基準位置63におけるビーム断面33の寸法がy方向に縮められる。図5Aに示した状態では、ビーム断面33のy方向への縮み量が大きくなりすぎて、ビーム断面33は実線で示すようにx方向に長い楕円になる。
図5Bに示すようにシリンドリカル凹面鏡52を集光光学部品55の方に移動させると、yz面内におけるレーザビーム31の収束力が弱まる。zx面内においては、シリンドリカル凹面鏡52を移動させてもレーザビーム31の発散、収束は影響を受けない。その結果、基準位置63におけるビーム断面33が、図5Aに実線で示したビーム断面33からy方向に延びる。図5B及び図5Cに示したように、ビーム断面33が、破線で示した形状から実線で示した形状に変化し、真円に近づく。
次に、制御装置70(図4)の機能について説明する。
制御装置70は、検出器66から検出結果を取得し、ビーム断面の形状を検出する。さらに、支持機構65を制御して、ビーム断面の形状が真円に近づく向きに補正光学部品51を移動させる。現時点のビーム断面の形状と真円との差が許容範囲内である場合、制御装置70は、補正光学部品51を停止させる。
次に、本実施例の優れた効果について説明する。
本願の発明者らによる評価実験によると、ビームエキスパンダ60の転写元である基準位置63(図4)におけるビーム断面が真円からずれると、アパーチャ61でビーム断面を真円に整形しても、加工された穴の形状が真円からずれてしまうことが判明した。これは、アパーチャ61の位置においてビーム断面の外形のみを真円に整形しても、ビーム断面内におけるビームプロファイルや、レーザビームの広がり角が、光軸に直交する縦方向と横方向とで異なっているためである。基準位置63におけるビーム断面を真円に近付けると、加工された穴が真円に近づくことがわかった。
本実施例では、補正光学部品51(図4)の位置を調整して基準位置63におけるビーム断面を真円に近付けることができる。基準位置63におけるビーム断面が真円に近づくことにより、加工対象物90の表面においてもビーム断面が真円に近づくことになり、円形の孔を形成することが可能になる。
また、本実施例では、補正光学部品51(図4)を移動させてもレーザ発振器12から集光光学部品55までのレーザビームの光路長が変化しない。このため、補正光学部品51の移動が、yz面内(図5A、図5B)におけるレーザビームの発散、収束以外のレーザビームの伝搬状態に影響を与えることはない。これにより、ビーム断面を真円に近付けるために調整すべきパラメータの数が抑制され、調整を容易に行うことができる。
次に、上記実施例の変型例について説明する。
上記実施例では補正光学部品51にシリンドリカル凹面鏡52(図4)を用いているが、シリンドリカル凹面鏡52に代えてシリンドリカル凸面鏡を用いてもよい。すなわち、補正光学部品51がシリンドリカルミラーを含むようにしてもよい。または、シリンドリカル凹面鏡52に代えてシリンドリカル凸レンズまたはシリンドリカル凹レンズを用いてもよい。シリンドリカルレンズを用いる場合には、平面ミラー53(図4)は不要である。このように、補正光学部品51として、シリンドリカル状の反射面または屈折面を持つ光学部品を用いればよい。また、上記実施例では集光光学部品55として凹面鏡を用いているが、凹面鏡に代えて凸レンズを用いてもよい。
上記実施例では、ビーム整形光学装置50(図1)を、穴明け加工を行うレーザ加工装置に搭載しているが、その他のレーザ加工装置に搭載してもよい。特に、ビーム断面を真円に近付けて加工することが要求されるレーザ加工装置に搭載することにより、大きな効果が得られる。また、レーザ発振器12として炭酸ガスレーザを用いているが、その他の種々のレーザ発振器に上記実施例によるビーム整形光学装置50を組み合わせてもよい。
上記実施例では、レーザビームがシリンドリカル凹面鏡52(図4)で反射した後に平面ミラー53に入射する構成としているが、両者の位置を入れ替えてもよい。すなわち、レーザ発振器12から出力されたレーザビームが平面ミラー53で反射され、その反射光がシリンドリカル凹面鏡52に入射する構成としてもよい。
上記実施例では、制御装置70が支持機構65を制御して補正光学部品51を移動させるが、ユーザが支持機構65を手動で調整することにより、補正光学部品51を移動させてもよい。
上記実施例では、補正光学部品51をレーザ発振器12と集光光学部品55との間のレーザビームの経路に配置しているが、補正光学部品51と集光光学部品55との位置関係を変えてもよい。すなわち、集光光学部品55を、レーザ発振器12と補正光学部品51との間のレーザビームの経路に配置してもよい。この場合にも、補正光学部品51と集光光学部品55との間のレーザビームの光路長を変化させることにより、基準位置63におけるビーム断面を真円に近付けることができる。
次に、図6A~図6Cを参照して他の実施例によるビーム整形光学装置について説明する。以下、図1~図5Cに示した実施例によるビーム整形光学装置と共通の構成については説明を省略する。
図6Aは、本実施例によるビーム整形光学装置のシリンドリカル凹面鏡52、シリンドリカル凹面鏡52に入射するレーザビームの光軸30A、及び反射したレーザビームの光軸30Bの斜視図である。本実施例によるビーム整形光学装置50は、姿勢調整機構67を含む。姿勢調整機構67は、シリンドリカル凹面鏡52に入射するレーザビームの光軸30Aと、シリンドリカル凹面鏡52で反射したレーザビームの光軸30Bとのなす角の二等分線を回転中心35として、シリンドリカル凹面鏡52の回転方向の姿勢を変化させる。回転中心35はシリンドリカル凹面鏡52の反射面に対して垂直である。
次に、図6B及び図6Cを参照して、本実施例の優れた効果について説明する。
図6Bは、シリンドリカル凹面鏡52の母線がx軸に平行である場合に、補正光学部品51を移動させたときのビーム断面33の形状の変化を示す図である。シリンドリカル凹面鏡52の母線がx軸に平行であるため、補正光学部品51を移動させると、ビーム断面33がy方向に延び縮みする。真円度調整前の破線で示すビーム断面の長軸がy方向に対して傾いている場合、ビーム断面33をy方向に延び縮みさせてもビーム断面33は真円にならない。
シリンドリカル凹面鏡52の回転方向の姿勢を変化させると、補正光学部品51を移動させることによってビーム断面33を伸び縮みさせる方向がy方向に対して傾く。
図6Cは、ビーム断面33を伸び縮みさせる方向がy方向に対して傾いたときのビーム断面33の形状の変化を示す図である。伸び縮みする方向が、破線で示したビーム断面の長軸方向に一致するように、シリンドリカル凹面鏡52の回転方向の姿勢を調整している。このため、シリンドリカル凹面鏡52を配置することにより、ビーム断面33は破線で示したビーム断面の長軸方向に縮む。補正光学部品51を移動させてビーム断面33の縮み量を調整することにより、ビーム断面33を真円に近付けることができる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
11 架台
12 レーザ発振器
15 チェンバ
16 光学室
17 ブロワ室
18 上下仕切り板
18A、18B 開口
19 底板
20 光共振器
20A 光軸
21 放電電極
22 電極ボックス
23 電極支持部材
24 放電領域
25 共振器ミラー
26 共振器ベース
27 光共振器支持部材
28 光透過窓
29 ブロワ
30、30A、30B レーザビームの光軸
31 レーザビーム
32 レーザ発振器の出口におけるビーム断面
33 基準位置のビーム断面
35 回転中心
40 仕切り板
41 第1ガス流路
42 第2ガス流路
43 熱交換器
45 支持箇所
50 ビーム整形光学装置
51 補正光学部品
52 シリンドリカル凹面鏡
53 平面ミラー
55 集光光学部品
56 平面ミラー
60 ビームエキスパンダ
61 アパーチャ
62 平面ミラー
63 基準位置
65 支持機構
66 検出器
67 姿勢調整機構
70 制御装置
80 加工装置
81 ビーム走査器
82 fθレンズ
85 ステージ
90 加工対象物
100 共通ベース

Claims (7)

  1. レーザビームの経路に配置され、シリンドリカルミラーまたはシリンドリカルレンズを含む補正光学部品と、
    前記補正光学部品を経由するレーザビームの経路に配置され、凸レンズまたは凹面鏡からなる集光光学部品と、
    前記補正光学部品と前記集光光学部品との間のレーザビームの光路長を変化させる方向に前記補正光学部品を移動可能に支持する支持機構と
    を有するビーム整形光学装置。
  2. 前記補正光学部品はシリンドリカル凹面鏡と平面ミラーとを含み、
    前記補正光学部品の入側のレーザビームの光軸と、出側のレーザビームの光軸とは平行であり、
    前記支持機構は、前記シリンドリカル凹面鏡と前記平面ミラーとの相対位置関係を保った状態で、入側及び出側のレーザビームの光軸と平行な方向に移動可能に、前記補正光学部品を支持する請求項1に記載のビーム整形光学装置。
  3. さらに、前記シリンドリカル凹面鏡に入射するレーザビームの光軸と、前記シリンドリカル凹面鏡で反射したレーザビームの光軸とのなす角の二等分線を回転中心として、前記シリンドリカル凹面鏡の回転方向の姿勢を変化させる姿勢調整機構を有する請求項2に記載のビーム整形光学装置。
  4. さらに、
    前記補正光学部品及び前記集光光学部品を経由したレーザビームの経路の基準位置におけるビーム断面の形状を検出する検出器と、
    前記検出器で検出されたビーム断面の形状を真円に近付けるように前記支持機構を動作させて、前記補正光学部品を移動させる制御装置と
    を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のビーム整形光学装置。
  5. さらに、
    前記基準位置を通過したレーザビームの経路に配置されたビームエキスパンダと、
    前記ビームエキスパンダを経由したレーザビームの経路に配置されたアパーチャと
    を有し、
    前記ビームエキスパンダは、前記基準位置のレーザビームのビーム断面を前記アパーチャの位置に転写する請求項4に記載のビーム整形光学装置。
  6. シリンドリカルミラーまたはシリンドリカルレンズを含む補正光学部品、及び凸レンズまたは凹面鏡からなる集光光学部品を経由して基準位置にレーザビームを集光させ、
    前記補正光学部品と前記集光光学部品との間のレーザビームの光路長を変化させて、前記基準位置におけるレーザビームのビーム断面を真円に近付ける真円度調整方法。
  7. 前記補正光学部品はシリンドリカル凹面鏡を含み、
    さらに、前記シリンドリカル凹面鏡に入射するレーザビームの光軸と、前記シリンドリカル凹面鏡で反射したレーザビームの光軸とのなす角の二等分線を回転中心として、前記シリンドリカル凹面鏡の回転方向の姿勢を変化させることによって、前記基準位置におけるレーザビームのビーム断面を真円に近付ける請求項6に記載の真円度調整方法。
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