JP2022014158A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022014158000001
【課題】転写体に転写された各色の像を適切に検出可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、複数の像を転写体上で重ねて媒体に転写する画像形成手段と、転写体上の複数の像を検出する光学センサと、光学センサによる検出結果に応じて、画像形成手段に形成させた複数の像のずれ量を算出する制御手段とを備え、光学センサは、転写体に光を照射する光源と、転写体上で正反射された光を受光する第1受光部と、転写体上で拡散反射された光を受光する第2受光部と、光源から照射される光の光量及び第2受光部に入射する光の光量の少なくとも一方を調整する光量調整手段と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、電子写真方式の画像形成装置において、転写ベルトに転写された各色のパターン画像を光学センサで読み取って、各色の画像の位置ずれを検出して補正する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
より詳細には、光学センサは、光源から転写ベルトに向けて光を照射し、相対的に反射率の低い色(例えば、黒色)のパターン画像で正反射された正反射光と、相対的に反射率の高い色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー)のパターン画像で拡散反射された拡散反射光とを、それぞれ別々のフォトセンサで受光する。
しかしながら、光沢度の低い転写ベルトに黒色のパターン画像が形成されている場合、光源から照射する光の光量を大きくしないと、転写ベルトとパターン画像とのコントラストの差を、フォトセンサの検出信号で判別することができない。一方、光源から照射する光の光量を大きくし過ぎると、拡散反射光を検出したフォトセンサの出力信号が飽和して、正確な検出ができなくなる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、転写体に転写された各色の像を適切に検出可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、複数の像を転写体上で重ねて媒体に転写する画像形成手段と、前記転写体上の前記複数の像を検出する光学センサと、前記光学センサによる検出結果に応じて、前記画像形成手段に形成させた前記複数の像のずれ量を算出する制御手段とを備え、前記光学センサは、前記転写体に光を照射する光源と、前記転写体上で正反射された光を受光する第1受光部と、前記転写体上で拡散反射された光を受光する第2受光部と、前記光源から照射される光の光量及び前記第2受光部に入射する光の光量の少なくとも一方を調整する光量調整手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、転写体に転写された各色の像を適切に検出することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における作像装置の構成を示す図。 本発明の実施形態に係る画像形成装置における光ビーム走査装置及び画像形成制御部構成を示す図。 図3におけるVCOクロック発生部の内部構成を示すブロック図。 図3における書出開始位置制御部の内部構成を示すブロック図。 書出開始位置制御部の主走査方向の動作を示すタイミングチャート。 書出開始位置制御部の副走査方向の動作を示すタイミングチャート。 図3におけるLD制御部の前段に設けられているラインメモリの入力及び出力を示す図。 光学センサの内部の概略構成を示す図。 第1受光部から出力される検出信号の例を示す図。 第2受光部から出力される検出信号の例を示す図。 画像形成装置の印刷時の制御フローを示す図。 位置ずれ補正用パターンを示す図。 画像形成装置の位置ずれ補正制御フローチャート。 変形例に係る光量調整手段が実行する処理のフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〈画像形成装置の構成〉
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、プリンタ100、給紙テーブル200、画像読み取りユニット300、及び原稿自動搬送装置(ADF)400を備えている。
プリンタ100には、中央に中間転写ユニットがあり、中間転写ユニットには、無端ベルトである中間転写ベルト10(転写体)がある。中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ(第1の支持ローラ14、第2の支持ローラ15、第3の支持ローラ16)に掛け廻されており、時計回りに回動駆動される。第2の支持ローラ15の右に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニングユニット17がある。第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間の中間転写ベルト10には、その移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色の感光体ユニット80、帯電ユニット81、現像ユニット及びクリーニングユニットでなる作像装置20がある。作像装置20はプリンタ本体に対して脱着可能に装着されている。
プリンタ100は、複数の像を転写体上で重ねて媒体に転写する画像形成手段の一例である。より詳細には、プリンタ100は、基準色からなる第1像、及び非基準色からなる第2像それぞれを中間転写ベルト10を介して媒体に転写する中間転写方式の画像形成手段の一例である。中間転写ベルト10は、転写体の一例である。黒色は基準色の一例であり、イエロー、マゼンタ、シアンは黒色より光反射率の高い非基準色の一例である。すなわち、非基準色は、1色に限定されず、複数色であってもよい。
作像装置20の上方には、各色感光体ユニットの各感光体ドラムに画像形成のためのレーザ光を照射する光ビーム走査装置21がある。中間転写ベルト10の下方には、2次転写ユニット22がある。2次転写ユニット22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して、中間転写ベルト10を押し上げて第3の支持ローラ16に押当てるように配置したものである。この2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10上の画像を用紙上に転写する。
2次転写ユニット22の横には、用紙上の転写画像を定着する定着ユニット25があり、トナー像が転写された用紙がそこに送り込まれる。定着ユニット25は、無端ベルトである定着ベルト26に加熱、加圧ローラ27を押し当てたものである。2次転写ユニット22及び定着ユニット25の下方に、表面に画像を形成した直後の用紙を、裏面にも画像を記録するために表裏を反転して送り出すシート反転ユニット28がある。
〈画像形成装置の動作〉
次に本発明の実施形態に係る画像形成装置の動作を説明する。
操作部ユニット(図示せず)のスタートスイッチが押されると、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿給紙台30上に原稿があるときは、それをコンタクトガラス32上に搬送する。原稿自動搬送装置(ADF)400に原稿が無いときにはコンタクトガラス32上の手置きの原稿を読むために、画像読み取りユニット300のスキャナを駆動し、第1キャリッジ33及び第2キャリッジ34を読み取り走査駆動する。そして、第1キャリッジ33上の光源からコンタクトガラスに光を照射するとともに原稿面からの反射光を第1キャリッジ33上の第1ミラーで反射させて第2キャリッジ34に向け、第2キャリッジ34上のミラーで反射させて結像レンズ35を通して読取りセンサであるCCD36に結像させる。CCD36で得た画像信号に基づいてY、M、C、K各色の記録データが生成される。
また、スタートスイッチが押されたとき、若しくはパソコン等から画像出力の指示があったとき、若しくはFAXの出力指示があったときに、中間転写ベルト10の回動駆動が開始されるとともに、作像装置20の各ユニットの作像準備が開始され、そして各色作像の作像シーケンスが開始される。そして、各色用の感光体ドラムに各色の記録データに基づいて変調された露光レーザが投射され、各色作像プロセスにより、各色トナー像が中間転写ベルト10上に一枚の画像として重ね転写される。
このトナー画像の先端が2次転写ユニット22に進入するときに同時に先端が2次転写ユニット22に進入するようにタイミングをはかって用紙が2次転写ユニット22に送り込まれ、これにより中間転写ベルト10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像が移った用紙は定着ユニット25に送り込まれ、そこでトナー像が用紙に定着される。
なお、上述の用紙は、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転駆動し、給紙ユニット43に多段に備える給紙トレイ44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚だけ分離して、搬送コロユニット46に入れ、搬送ローラ47で搬送してプリンタ100内の搬送コロユニット48に導き、搬送コロユニット48のレジストローラ49に突き当てて止めてから、前述のタイミングで2次転写ユニット22に送り出されるものである。
手差しトレイ51上に用紙を差し込んで給紙することもできる。ユーザが手差しトレイ51上に用紙を差し込んでいるときには、プリンタ100が給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上のシートの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込み。同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
定着ユニット25で定着処理を受けて排出される用紙は、切換爪55で排出ローラ56に案内して排紙トレイ57上にスタックする。又は切換爪55でシート反転ユニット28に案内して、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。一方、画像転写後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーは、中間転写ベルトクリーニングユニット17で除去し、再度の画像形成に備える。
〈作像装置の構成〉
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における作像装置の構成を示す図である。作像装置20は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像を重ね合わせたカラー画像を形成するために4組の作像部20Y,20M,20C,20Kと4組の光ビーム走査装置21Y,21M,21C,21Kを備えている。光ビーム走査装置については、図3を参照して説明する。
各色とも、感光体ユニット80Y,80M,80C,80Kの周りには、帯電器81Y,81M,81C,81K、除電器82Y,82M,82C,82K、クリーニングユニット83Y,83M,83C,83K、現像ユニット84Y,84M,84C,84K、及び転写器62Y,62M,62C,62Kが備わっている。そして、通常の電子写真プロセスである帯電、露光(潜像形成)、現像、転写により中間転写ベルト10上に1色目の画像を形成し、次に2色目、3色目、4色目の順に画像を転写することにより、4色の画像が重ね合わさったカラー画像を形成する。さらに、2次転写ユニット22によって、中間転写ベルト10上に形成された画像を搬送されてくる記録紙に転写することで、4色の画像が重ね合わさったカラー画像を記録紙上に形成する。そして図示していないが定着装置によって記録紙上の画像が定着される。
中間転写ベルト10上のトナー像を除去するために、中間転写ベルトクリーニングユニット17が設けられている。また、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ検出用パターンを検出するための光学センサ91,92が備わっている。光学センサ91,92は反射型の光電センサであり、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ検出用のパターン画像を検出し、その検出結果に基づき、各色間の主走査方向、副走査方向の画像位置ずれ、スキュー、主走査方向の画像倍率の各画像位置ずれデータを算出する。
〈光ビーム走査装置及び画像形成制御部の構成〉
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における光ビーム走査装置及び画像形成制御部の構成を示す図である。ここには、1色分の光ビーム走査装置及び画像形成制御部を図示したが、プリンタ制御部106、補正データ記憶部108、光学センサ91,92以外は色毎に設けられている。また、各色の光ビーム走査装置21Y,21M,21C,21Kを区別せずに光ビーム走査装置21とした。
光ビーム走査装置21は、LD(レーザダイオード)ユニット211、ポリゴンミラー212、fθレンズ213、第2レンズ214、折り返しミラー215、同期ミラー216、同期レンズ217、及び同期検知センサ218を備えている。
LDユニット211は、画像データに応じて駆動変調されることにより選択的に光ビーム85を出射する。出射した光ビーム85は、ポリゴンモータによって回転するポリゴンミラー212によって偏向され、fθレンズ213、及び第2レンズ214を通り、折り返しミラー215で反射し、像担持体としての上を走査し感光体ユニット80に潜像を形成する。
同期検知センサ218は、光ビーム走査装置21の主走査方向端部の画像書き出し側に設けられており、LDユニット211から出射し、ポリゴンミラー212により偏向され、fθレンズ213を透過した光ビーム85が同期ミラー216によって反射され、同期レンズ217によって集光されて同期検知センサ218に入射するような構成になっている。
光ビーム85が同期検知センサ218上を通過することにより、同期検知センサ218から同期検知信号XDETPが出力され、書出開始位置制御部102、同期検知用点灯制御部104、及び画素クロック生成部105に送られる。
画素クロック生成部105では、同期検知信号XDETPに同期した画素クロックPCLKを生成し、書出開始位置制御部102、LD制御部103、同期検知用点灯制御部104に送る。
画素クロック生成部105は、基準クロック発生部111、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)クロック発生部112、及び位相同期クロック発生部113から構成されている。
画素クロック生成部105では、基準クロック発生部111が基準クロックFREFを発生してVCOクロック発生部112に出力し、VCOクロック発生部112が基準クロックFREFからクロックVCLKを生成して位相同期クロック発生部113に出力する。位相同期クロック発生部113は、VCOクロック発生部112で生成されたクロックVCLKと同期検知信号XDETPから、同期検知信号XDETPに同期した画素クロックPCLKを生成して、書出開始位置制御部102、LD制御部103、及び同期検知用点灯制御部104に出力する。
〈VCOクロック発生部の内部構成〉
ここで、VCOクロック発生部112の内部構成を説明する。図4は、図3におけるVCOクロック発生部の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、VCOクロック発生部112は、位相比較器121、LPF(ローパスフィルタ)122、VCO123、及び1/N分周器124を備えている。
VCOクロック発生部112では、基準クロック発生部111からの基準クロックFREFと、VCO123から出力されるクロックVCLKを1/N分周器124でN分周した信号とを位相比較器121に入力する。位相比較器121は、両信号の立ち下がりエッジの位相比較を行い、誤差成分を定電流出力する。そしてLPF122によって不要な高周波成分や雑音を除去し、VCO123に送る。VCO123ではLPF122の出力に依存した発振周波数のクロックVCLKを出力する。
従って、プリンタ制御部106からFREFの周波数と分周比:Nを変化させることで、VCLKの周波数を変化させることができる。VCLKの周波数が変化することで、画素クロックPCLKの周波数も変化する。
図3の説明に戻る。同期検知用点灯制御部104は、最初に同期検知信号XDETPを検出するために、LD強制点灯信号BDをオンしてLDユニット211を強制点灯させる。また、同期検知用点灯制御部104は、同期検知信号XDETPを検知した後には、同期検知信号XDETPと画素クロックPCLKを用いて、フレア光が発生しない程度で確実に同期検知信号XDETPが検知できるようなタイミングでLDユニット211を点灯させる。そして、同期検知信号XDETPを検知したら、LDユニット211を消灯するようなLD強制点灯信号BDを生成し、LD制御部103に送る。
また、同期検知用点灯制御部104は、各LDユニット211の光量制御タイミング信号APCを同期検知信号XDETPと画素クロックPCLKを用いて生成し、LD制御部103に送る。この信号は画像書き込み領域外で出力する必要があり、そのタイミングで光量を狙いの光量に制御する。
LD制御部103では、同期検知用のLD強制点灯信号BD、光量制御タイミング信号APC及び画素クロックPCLKに同期した画像データに応じてLDユニット211を点灯制御する。そして、LDユニット211からレーザビームが出射し、ポリゴンミラー212に偏向され、fθレンズ213、第2レンズ214を通り、折り返しミラー215によって感光体ユニット80上を走査することになる。
ポリゴンモータ制御部101は、プリンタ制御部106からの制御信号により、ポリゴンモータ(不図示)を規定の回転数で回転制御する。書出開始位置制御部102は、同期検知信号XDETP、画素クロックPCLK、及びプリンタ制御部106からの制御信号等により、画像書出し開始タイミング及び画像幅を決定する主走査制御信号XLGATE、副走査制御信号XFGATEを生成している。
位置ずれ補正用パターンを検出する光学センサ91,92については、各センサで検出した画像位置ずれ補正用パターンのデータをプリンタ制御部106に送り、位置ずれ量を算出し、補正データを生成し、書出開始位置制御部102及び画素クロック生成部105に設定するとともに、補正データ記憶部108に記憶しておく。
補正データ記憶部108は、画像形成動作を行う際に、記憶されている補正データがプリンタ制御部106の指示により読み出され、補正データは書出開始位置制御部102及び画素クロック生成部105に設定される。
ポリゴンモータ制御部101、書出開始位置制御部102、LD制御部103、同期検知用点灯制御部104、画素クロック生成部105、及びプリンタ制御部106は、光学センサ91、92による検出結果に応じて、プリンタ100に形成させた複数の像(すなわち、第1像及び第2像)のずれ量を算出する制御手段の一例である。これらの構成要素は、例えば、画像形成装置に搭載されたCPUがメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって実現される機能ブロックである。
〈書き出し開始位置制御部の内部構成〉
図5は、図3における書出開始位置制御部の内部構成を示すブロック図である。図5に示すように、書出開始位置制御部102は、主走査ライン同期信号発生部131、主走査ゲート信号発生部132、及び副走査ゲート信号発生部133を備えている。
主走査ゲート信号発生部132は、XLSYNCと画素クロックPCLKで動作する主走査カウンタ141と、そのカウンタ値とプリンタ制御部106からの第1設定値(補正データ)とを比較し、その結果を出力するコンパレータ142と、コンパレータ142からの比較結果から、主走査方向の画像書出しタイミングを決定する信号XLGATEを生成するゲート信号生成部143で構成されている。
副走査ゲート信号発生部133は、プリンタ制御部106(図3)からの制御信号(印刷開始信号)と、XLSYNCとPCLKで動作する副走査カウンタ151と、そのカウンタ値とプリンタ制御部106からの第2設定値(補正データ)とを比較し、その結果を出力するコンパレータ152と、コンパレータ152からの比較結果から、副走査方向の画像書出しタイミングを決定する信号XFGATEを生成するゲート信号生成部153で構成されている。
次に、書出開始位置制御部102の動作を説明する。主走査ライン同期信号発生部131は、主走査ゲート信号発生部132内の主走査カウンタ141、及び副走査ゲート信号発生部133内の副走査カウンタ151を動作させるための信号XLSYNCを生成し、主走査カウンタ141、及び副走査カウンタ151に出力する。
主走査ゲート信号発生部132は、入力されたXLSYNCに基づき、画像信号の取り込みタイミング(主走査方向の画像書出しタイミング)を決定する信号XLGATEを生成し、副走査ゲート信号発生部133は、制御信号に基づき、画像信号の取り込みタイミング(副走査方向の画像書出しタイミング)を決定する信号XFGATEを生成する。
書出開始位置制御部102は主走査については画素クロックPCLKの1周期単位、つまり1ドット単位で、副走査についてはXLSYNCの1周期単位、つまり1ライン単位で書出位置を補正できる。主走査、副走査とも、補正データについては、補正データ記憶部108に記憶されている。
〈書出開始位置制御部の主走査方向の動作〉
図6は、書出開始位置制御部の主走査方向の動作を示すタイミングチャートである。XLSYNCによって主走査カウンタ141をリセットし、画素クロックPCLKでカウントアップしていく。主走査カウンタ141のカウンタ値がプリンタ制御部106によって設定された第1設定値(ここではX)になったところで、コンパレータ142からその比較結果が出力され、ゲート信号生成部143によってXLGATEがローレベル(有効)になる。XLGATEは主走査方向の画像幅分だけローレベルとなる信号である。
〈書出開始位置制御部の副走査方向の動作〉
図7は、書出開始位置制御部の副走査方向の動作を示すタイミングチャートである。プリンタ制御部106からの印刷開始信号で副走査カウンタ151をリセットし、XLSYNCでカウントアップしていく。副走査カウンタ151のカウンタ値がプリンタ制御部106によって設定された第2設定値(ここではY)になったところでコンパレータ152からその比較結果が出力され、ゲート信号生成部153によってXFGATEがローレベル(有効)になる。XFGATEは副走査方向の画像長さ分だけローレベルとなる信号である。
〈LD制御部の前段に設けられているラインメモリの動作〉
図8は、図3におけるLD制御部の前段に設けられているラインメモリの入力及び出力を示す図である。図8に示すように、ラインメモリ161は、XFGATE、XLGATEのタイミングでプリンタコントローラ、フレームメモリ、スキャナ等から画像データを取り込み、PCLKに同期して画像データを出力する。出力された画像データはLD制御部103(図3)に送られ、そのタイミングで各LDユニット211が点灯する。
〈光学センサの内部構造〉
図9は、画像形成装置が備える光学センサ91の内部の概略構成を示す図である。なお、光学センサ92の内部の構成についても共通している。光学センサ91、92は、中間転写ベルト10に対面する位置に配置されている。図9(A)に示すように、光学センサ91は、発光部93と、受光部94、95と、光学フィルタユニット96とを備える。発光部93は光源の一例であり、受光部94は第1受光部の一例であり、受光部95は第2受光部の一例であり、光学フィルタユニット96は光量調整手段の一例である。
発光部93は、中間転写ベルト10に向けて光L1を照射する。発光部93は、例えば、赤外光を発生する赤外光発光ダイオード(LED)、またはレーザ光を発生するレーザ発光素子等を用いることができる。また、受光部94には例えば正反射型受光素子を用い、受光部95には例えば拡散反射型受光素子を用いる場合を例示できる。これらの受光部94、95には、何れもフォトトランジスタを用いた場合を想定しているが、フォトダイオードや増幅回路等から構成されるタイプのものを用いてもよい。
発光部93から発する光L1の一部は、中間転写ベルト10の表面に到達すると、中間転写ベルト10または中間転写ベルト10に付着したトナー層で正反射される。正反射した光は、正反射光L2として受光部94で受光される。すなわち、受光部94は、正反射光L2を受光可能な位置に配置される。換言すれば、発光部93及び受光部94は、光L1と中間転写ベルト10との交点を通り且つ中間転写ベルト10に垂直な仮想線に対して対称な位置に配置される。
また、光L1の他の一部は、中間転写ベルト10または中間転写ベルト10に付着したトナー層で拡散反射される。拡散反射した光は、拡散反射光L3として受光部95で受光される。すなわち、受光部95は、拡散反射光L3を受光可能な位置で、且つ受光部94と異なる位置に配置される。
受光部94で受光された正反射光L2や受光部95で受光された拡散反射光L3は光電変換されて、検出信号として出力される。受光部94、95は、受光した光の光量に応じた信号レベルの検出信号を出力する。より詳細には、受光部94、95は、受光した光の光量が大きい程、信号レベルの高い検出信号を出力する。
図10は、受光部94から出力される検出信号の例を示す図である。図11は、受光部95から出力される検出信号の例を示す図である。本実施形態に係る中間転写ベルト10の表面の色は、黒色のトナーより僅かに光反射率が高く、且つイエロー、マゼンタ、シアン(以下、これらを総称して、「非黒色」と表記することがある。)のトナーより光反射率が低い色(例えば、暗灰色など)である。
すなわち、中間転写ベルト10と黒色のトナーとのコントラストの差は極めて小さい。そのため、発光部93から照射される光L1の光量が小さいと、中間転写ベルト10で正反射した正反射光L2aと、黒色のトナーで正反射した正反射光L2bとの光量の差が小さなる。その結果、図10(A)に示すように、受光部94から出力される検出信号の信号レベルの差も小さくなる。そこで、図10(B)に示すように、正反射光L2aを受光したときの信号レベルと、正反射光L2bを受光したときの信号レベルとを明確に区別できる程度に、発光部93から照射される光L1の光量を高くする必要がある。
一方、中間転写ベルト10と非黒色のトナーとのコントラストの差はある程度大きい。そのため、発光部93から照射される光L1の光量をそれほど大きくしなくても、中間転写ベルト10で拡散反射した拡散反射光L3aと、非黒色のトナーで拡散した拡散反射光L3bとの光量の差が大きくなる。その結果、図11(A)に示すように、受光部95から出力される検出信号の信号レベルの差も大きくなる。しかしながら、正反射光L2a、L2bを区別するために、発光部93から照射される光L1の光量を大きくすると、図11(B)に示すように、拡散反射光L3bを受光したときの検出信号が飽和(すなわち、プリンタ制御部106が認識できる最大値を超える)する。
そこで、本実施形態に係る光学センサ91は、中間転写ベルト10から受光部95に至る拡散反射光L3の光路上に、光学フィルタユニット96を配置した。すなわち、受光部95は、光学フィルタユニット96を通過した後の拡散反射光L3を受光する。光学フィルタユニット96は、拡散反射光L3の光量を減少させる機能を有する。これにより、図11(C)に示すように、発光部93から照射される光L1の光量を大きくしても、受光部95から出力される検出信号の飽和を防止することができる。
図9(B)に示すように、光学フィルタユニット96は、例えば、周方向に離間した複数の位置に貫通孔が形成された円板形状の保持板96aと、保持板96aの貫通孔に嵌め込まれた複数の光学フィルタ96b、96c、96d、96e、96f、96gとを備える。但し、光学フィルタ96b~96gの数は図9(B)の例に限定されず、1つでもよいし、複数でもよい。
光学フィルタ96b~96gは、拡散反射光L3の光量を減少させる機能は共通し、減少させる程度(以下、「減光率」と表記する。)が異なる。そして、保持板96aが回転することによって、複数の光学フィルタ96b~96gのうちの1つが選択的に拡散反射光L3の光路上に配置される。光学フィルタ96b~96gとしては、例えば、減光フィルタ、偏向フィルタ、遮光フィルタなどを採用することができる。
〈印刷時の動作〉
図12は、画像形成装置の印刷時の制御フローを示す図である。操作パネルのスタートキーの押下に応じて、まず、ポリゴンモータをプリンタ制御部106からの指示で規定の回転数で回転させる(S1)。
そして、補正データ(主走査、副走査の書出開始位置、倍率の設定値)を各制御部に設定して(S2)、同期検知信号を出力するためのLD点灯、及び各LDが規定光量で点灯できる状態にするためのAPC(Automatic Power Control:自動光量制御)動作を行う(S3)。
その後、画像形成動作を行う(S4)。画像形成動作の後、次の画像の有無を判定する(S5)。次の画像がなければ(S5:No)、LDを消灯し(S6)、ポリゴンモータを停止し(S7)、図12に示す処理を終了する。次の画像がある間は画像形成動作を繰り返す(S5:Yes→S4)。
〈位置ずれ補正用パターン〉
図13は、位置ずれ補正用パターンを示す図である。位置ずれ補正用パターンは印刷する画像を形成していない期間(紙間)に形成される。印刷開始前、若しくは印刷終了時でもよい。
中間転写ベルト10上に各色で横線及び斜め線の画像を形成する。ここでは、中間転写ベルト10の移動方向に対して左側に形成された横線(Y1,M1,C1,K1)及び斜め線(Y3,M3,C3,K3)と、中間転写ベルト10の移動方向に対して右側に形成された横線(Y2,M2,C2,K2)及び斜め線(Y4,M4,C4,K4)を図示した。
中間転写ベルト10が矢印の方向に移動することにより、各色の横線、斜め線の主走査方向の中心位置(図における破線との交点)が光学センサ91,92で検出され、検出結果を示す検出信号がプリンタ制御部106に送られて、K色に対する各色のずれ量(時間)が算出される。斜め線は、主走査方向の画像位置、画像倍率がずれることで検出タイミングが変わり、横線は、副走査方向の画像位置がずれることで検出タイミングが変わる。
より詳細には、主走査方向については、パターンK1からパターンK3の時間を基準とし、パターンC1からパターンC3の時間と比較し、そのずれ分TKC13を求める。さらに、パターンK2からパターンK4までの時間を基準とし、パターンC2からパターンC4までの時間と比較し、そのずれ分TKC24を求める。TKC24-TKC13がシアン画像のブラック画像に対する倍率誤差となるので、その量に相当する分だけ画素クロックの周波数を変化させることになる。
また、上記で求めたTKC13から光学センサ91の位置における倍率誤差補正分を差し引いたものが、シアン画像のブラック画像に対する主走査ずれとなり、そのずれ量に相当する分だけ書出開始タイミングを決定するXLGATE信号のタイミングの変更を行う。マゼンタ、イエローについても同様である。
副走査方向については、理想の時間をTcとし、パターンK1からパターンC1までの時間をTKC1、パターンK2からパターンC2までの時間をTKC2とすると、「{(TKC2+TKC1)/2}-Tc」がシアン画像のブラック画像に対する副走査ずれとなり、その量に相当する分だけ書出開始タイミングを決定するXFGATE信号のタイミングの変更を行う。マゼンタ、イエローについても同様である。
図示した位置ずれ補正用パターンの形状は一例であり、これに限るものではない。また、主走査方向の3箇所以上で位置ずれ補正用パターンを形成して検出した方がより高精度になる。また、本パターンを中間転写ベルト10の移動方向に複数組配列し、ずれ量を平均化することで、様々な誤差を低減させることができる。パターンK1~K4は、黒色のトナーで形成された第1像の一例である。パターンC1~C4、M1~M4、Y1~Y4は、非黒色のトナーで形成された第2像の一例である。
図14は、画像形成装置による制御及び補正処理のフローチャートである。図14に示す処理は、プリンタ制御部106が指示する場合、規定される印刷枚数に達した場合、計測される温度が規定以上に変化した場合、印刷開始の場合、電源が投入された場合又は操作パネル上でユーザが指示した場合等に行われる。
まず、画像形成装置は、補正データを設定する(S11)。但し、電源投入の際等に予め補正データが設定されている場合は、ステップS11の処理は省略することができる。次に、画像形成装置は、補正用パターンを形成する(S12)。画像形成装置は、例えば、フルカラーの画像形成を行う場合、図13に示す補正用パターンを形成する。
次に、画像形成装置は、光学センサ91、92から出力される検出信号に基づいて、補正用パターンを検出する(S13)。より詳細には、光学センサ91、92それぞれについて、発光部93から光L1を照射し、パターンK1~K4で正反射された正反射光L2を受光部94で受光し、パターンC1~C4、M1~M4、Y1~Y4で拡散反射された拡散反射光L3を受光部95で受光する。そして、光学センサ91、92それぞれの受光部94、95は、受光した光の光量に応じた検出信号をプリンタ制御部106に出力する。
次に、画像形成装置は、ステップS13で検出した補正用パターンに基づいて、ずれ量を算出する(S14)。そして、画像形成装置は、ステップS14で算出した基準色に対するずれ量に基づいて、補正するか否かを判断する(S15)。画像形成装置は、例えば、ずれ量が予め定められた閾値(例えば、補正分解能の1/2)以上であれば、補正すると判断する。
次に、画像形成装置は、補正すると判断した場合に(S15:YES)、ステップS14で算出されたずれ量等に基づいて、補正データを算出する(S16)。補正データは、例えば、主走査方向の倍率を決定する画素クロックの周波数を決定する設定値、主走査方向の位置を決定する設定値及び副走査方向の位置を決定する設定値等を示すデータである。具体的には、補正データは、図5に示す主走査制御信号XLGATE及び副走査制御信号XFGATEの設定値等を示す。
次に、画像形成装置は、ステップS16で算出した補正データをメモリに記憶する。これにより、既にメモリに記憶されていた補正データが、新たに算出された補正データによって上書き(更新)される。そして、画像形成装置は、この後に画像形成を行う場合に、新たな補正データが用いられるように、当該補正データを設定する(S18)。
一方、画像形成装置は、補正しないと判断した場合に(S15:NO)、ステップS16~S18の処理を実行することなく、図14に示す処理を終了する。すなわち、画像形成装置は、補正データを更新せず、その後に画像形成を行う場合には、電源投入の際等にあらかじめ設定される設定値に基づいて画像形成を行う。
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
上記の実施形態によれば、中間転写ベルト10から受光部95に至る拡散反射光L3の光路上に光学フィルタユニット96を配置したので、発光部93から照射される光L1の光量を大きくしても、受光部95の検出信号が飽和するのを防止できる。これにより、パターンY、M、Cを適切に検出することができる。また、発光部93から照射される光L1の光量を大きくできるので、中間転写ベルト10と黒色のトナーとのコントラストの差が小さくても、パターンKを適切に検出することができる。
なお、上記の実施形態では、受光部94、95それぞれに入射する光の光量を調整する光量調整手段として光学フィルタユニット96を説明したが、光量調整手段の具体例はこれに限定されない。すなわち、受光部94に入射する正反射光L2の光量を増加させ、受光部95に入射する拡散反射光L3の光量を減少させることができるあらゆる手段を、光量調整手段として用いることができる。換言すれば、光量調整手段は、発光部93から照射される光の光量及び受光部95に入射する光の光量の少なくとも一方を調整すればよい。
[変形例]
図15は、変形例に係る光量調整手段が実行する処理のフローチャートである。なお、上記の実施形態との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。変形例に係る画像形成装置は、発光部93から照射される光L1の光量を調整する光量調整部(光量調整手段)をさらに備える点で、上記の実施形態と相違する。光量調整部は、例えば、画像形成装置に搭載されたCPUがROMに記憶されたプログラムを実行することによって実現される機能ブロックである。
まず、画像形成装置は、発光部93に予め定められた光量の光L1を、補正用パターンが転写される前の中間転写ベルト10に向けて照射させる(S21)。次に、画像形成装置は、中間転写ベルト10で正反射した正反射光L2を受光部94に受光させる(S22)。そして、画像形成装置は、ステップS22で受光した正反射光L2の光量と、予め定められた第1閾値Th1とを比較する(S23)。第1閾値は、例えば、中間転写ベルト10で正反射した正反射光L2aと、黒色のトナーで正反射した正反射光L2bとを区別できる正反射光L2の光量の下限値である。
次に、画像形成装置は、正反射光L2の光量が第1閾値Th1以下の場合に(S23:NO)、光量調整部を制御することによって、発光部93から照射される光L1の光量を所定の増加幅だけ増加させて(S24)、ステップS21以降の処理を再び実行する。そして画像形成装置は、正反射光L2の光量が第1閾値Th1以上になるまで(S23:YES)、ステップS21~S24の処理を繰り返し実行する。また、画像形成装置は、正反射光L2の光量が第1閾値Th1以上になったときの光L1の光量をメモリに記憶させる。
次に、画像形成装置は、正反射光L2の光量が第1閾値Th1以上になった場合に(S23:YES)、非黒色のトナーで形成した補正用パターンを中間転写ベルト10上に転写する(S25)。画像形成装置は、例えば、非黒色のトナーのうち、最も光反射率の高い色(例えば、イエロー)のトナーで補正用パターンを形成すればよい。
次に、画像形成装置は、中間転写ベルト10上に転写された補正用パターンに向けて、メモリに記憶された光量(すなわち、正反射光L2の光量が第1閾値Th1以上になったときの光量)の光L1を発光部93に照射させる。次に、画像形成装置は、補正用パターンで拡散反射された拡散反射光L3を受光部95に受光させる(S26)。そして、画像形成装置は、ステップS26で受光した拡散反射光L3の光量と、予め定められた第2閾値Th2とを比較する(S27)。第2閾値Th2は、例えば、受光部95の検出信号が飽和しない拡散反射光L3の光量の上限値である。
次に、画像形成装置は、拡散反射光L3の光量が第2閾値Th2以上の場合に(S27:NO)、拡散反射光L3の光路上に配置する光学フィルタを、現在の光学フィルタより減光率が1段階高い光学フィルタに切り替えて(S28)、ステップS25以降の処理を再び実行する。そして、画像形成装置は、拡散反射光L3が第2閾値Th2未満になるまで(S27:YES)、ステップS25~S28の処理を繰り返し実行する。
すなわち、画像形成装置は、ステップS25~S28において、図9(B)に示す複数の光学フィルタ96b~96gのうち、拡散反射光L3の光量が第2閾値Th2未満になる光学フィルタに切り替える。より詳細には、画像形成装置は、ステップS25~S28において、拡散反射光L3の光量が第2閾値Th2未満になる光学フィルタのうち、減光率が最も低い光学フィルタに切り替える。
上記の変形例によれば、正反射光L2に基づいて黒色の補正用パターンを検出できると共に、受光部95の検出信号が飽和するのを防止できる。さらに、図15のステップS23、S27の判断を複数回実行することによって、各種誤差の影響を最小限にするのが望ましい。
なお、図15の処理は、画像形成する際に毎回実行する必要はなく、ベルト交換時、画像形成装置の電源投入時など、補正用パターンの検出に影響を与える環境変化があるときだけ実行してもよい。または、図15の処理は、正反射光L2に基づいて黒色の補正用パターンを検出できないとき、または受光部95の検出信号が飽和したときなど、現実に補正用パターンの検出に失敗したときに実行してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
10:中間転写ベルト
20:作像装置
21:光ビーム走査装置
80:感光体
91,92:光学センサ
93:発光部
94,95:受光部
96:光学フィルタユニット
96a:保持板
96b,96c,96d,96e,96f,96g:光学フィルタ
101:ポリゴンモータ制御部
102:書出開始位置制御部
105:画素クロック生成部
106:プリンタ制御部
108:補正データ記憶部
214:第2レンズ
215:折り返しミラー
特開2007-156159号公報

Claims (6)

  1. 複数の像を転写体上で重ねて媒体に転写する画像形成手段と、
    前記転写体上の前記複数の像を検出する光学センサと、
    前記光学センサによる検出結果に応じて、前記画像形成手段に形成させた前記複数の像のずれ量を算出する制御手段とを備え、
    前記光学センサは、
    前記転写体に光を照射する光源と、
    前記転写体上で正反射された光を受光する第1受光部と、
    前記転写体上で拡散反射された光を受光する第2受光部と、
    前記光源から照射される光の光量及び前記第2受光部に入射する光の光量の少なくとも一方を調整する光量調整手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段は、基準色からなる第1像と、前記基準色より光反射率が高い非基準色からなる第2像とを、前記転写体上で重ねて媒体に転写し、
    前記制御手段は、前記第1像及び前記第2像のずれ量を算出し、
    前記第1受光部は、前記転写体上の前記第1像で正反射された光を受光し、
    前記第2受光部は、前記転写体上の前記第2像で拡散反射された光を受光することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記光量調整手段は、前記転写体から前記第2受光部に至る光路上に配置され、通過する光の光量を減光する光学フィルタであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記光量調整手段は、減光率が異なる複数の前記光学フィルタを備え、
    前記制御手段は、前記複数の光学フィルタのうちの1つを、前記転写体から前記第2受光部に至る光路上に配置する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記光量調整手段は、前記光源から照射される光の光量を調整する光量調整部であり、
    前記制御手段は、前記転写体に向けて前記光源から光を照射し、前記第1受光部で受光された光の光量が第1閾値未満の場合に、前記光量調整部に光量を所定の増加幅だけ増加させる処理を、前記第1受光部で受光される光の光量が前記第1閾値以上になるまで繰り返すことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記画像形成手段に前記転写体に対して前記第2像を形成させ、
    前記転写体上の前記第2像に向けて、前記第1受光部で受光される光の光量が前記第1閾値以上になる光量で前記光源に光を照射させ、
    前記複数の光学フィルタのうち、前記第2受光部で受光される光の光量が第2閾値未満になる前記光学フィルタに切り替えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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