JP2022013676A - 物品の製造装置、物品の製造方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボンディング作業のスループットを高く保つとともに、基板の温度制御を精密に行えるダイボンダ装置が求められていた。【解決手段】ワークを供給する供給部と、ワークを保持してワーク受取り位置からボンディング作業位置に移動可能かつワークの位置および/または寸法に応じた範囲を加熱可能なボンディングステージと、供給部が供給するワークを、ワーク受取り位置にてボンディングステージに移載するワーク移載部と、ボンディング作業位置にて、ボンディングステージに保持されたワークに実装部品を載置する実装部と、を備え、ワークを供給部からボンディング作業位置に移動させる間に、ワークがボンディング作業位置に到達する前からワークへの予備加熱を開始し、ボンディング作業位置にてボンディング作業中は、ワークを保持する前記ボンディングステージがワークへの加熱を制御する物品の製造装置である。【選択図】図1
Description
本発明は、例えば半導体チップ等を基板等に実装するための装置や方法に関する。特に、基板等のワークを搬送してボンディングステージにセットしてダイボンディングする際の、ワークの加熱方法に関する。
電子装置には種々の形態があるが、例えばリードフレームに半導体チップが実装された半導体パッケージや、回路基板に半導体チップ等の電子部品が実装された回路パッケージを備えるものが多い。半導体パッケージや回路パッケージは、例えば以下のような手順で製造される。まず、多数の集積回路を半導体ウエハ上に形成し、ダイシング工程にて半導体ウエハを切断して半導体チップ(ダイ)に分割する。そして、ボンディング工程にて、半導体チップ(ダイ)等の電子部品を、リードフレームや回路基板等のワークにボンディングする。このボンディング工程に使用される装置が、いわゆるダイボンダと呼ばれるダイボンディング装置である。ダイボンダは、電子部品をリードフレームや基板に載置して、はんだ、金、樹脂等の接合材を用いて接着する装置であるが、場合によっては、基板にすでにボンディングされた電子部品の上に更に別の電子部品を搭載して接着する用途にも使用され得る。
ダイボンダにより電子部品を基板等の表面にボンディングする場合には、ボンディングステージに基板等を搬送してセットする。そして、コレットと呼ばれる吸着ノズルを用いて電子部品をピックアップし、ボンディングをするべき所定の位置に載置する。接合材の種類によっては、ボンディングステージ上の基板等を加熱してボンディングを行う。基盤等を加熱する場合、ボンディング作業のスループットや、接合位置の精度や接合強度といったボンディング品質を高めるためには、ボンディングステージ上の基板等を加熱する加熱方法が重要となる。
例えば、特許文献1に開示された装置では、基板上の複数の位置に順次にダイをボンディングしてゆく際に、まずボンディングステージを下降させて基板から離間させておき、最初のダイをボンディングする作業位置に基板を搬送する。搬送が完了すると、ボンディングステージを上昇させて基板を加熱し、最初のダイのボンディングを行う。最初のダイのボンディングを完了したら、ボンディングステージを下降させて基板の加熱を停止し、次のダイをボンディングする作業位置に、基板を放熱させながら搬送する。搬送が完了すると、ボンディングステージを上昇させて基板を再加熱し、次のダイのボンディングを行う。以下、全てのダイのボンディングが完了するまで、この手順を繰り返す。
また、特許文献2に開示された基板実装装置は、所定値以上の熱容量を有し、基板供給手段から供給された基板を保持するキャリアと、キャリアを搬送しながら加熱するキャリア加熱移動手段を備えている。そして、キャリア加熱移動手段は、基板搬送開始位置からキャリアを加熱しながら搬送し、所定の位置にて加熱を中止するが、熱容量が大きいキャリアに蓄熱されているため、基板は以後も搬送されながら加熱され続ける。所定の作業位置まで移動した基板に電子部品を降下させ、超音波振動によって融着する。
しかしながら、従来の方法では、ボンディング作業のスループットと、ボンディング位置精度や接合強度といったボンディング品質とを両立させることが困難であった。
例えば、特許文献1に開示された装置では、ボンディング作業位置を変えるたびにボンディングステージの上昇、下降、水平移動、および加熱と冷却を繰り返す。このため、加熱と冷却のヒートサイクルに時間を要するうえに、基板の位置や温度を制御する精度を高められない可能性がある。また、加熱と冷却を繰り返し行うため、エネルギー消費が増大する可能性があった。
例えば、特許文献1に開示された装置では、ボンディング作業位置を変えるたびにボンディングステージの上昇、下降、水平移動、および加熱と冷却を繰り返す。このため、加熱と冷却のヒートサイクルに時間を要するうえに、基板の位置や温度を制御する精度を高められない可能性がある。また、加熱と冷却を繰り返し行うため、エネルギー消費が増大する可能性があった。
また、特許文献2に開示された装置では、熱容量が大きいキャリアを搬送初期の所定期間で加熱し、以後はキャリアに蓄積された余熱で基板を加熱するが、ボンディング作業中に基板の温度を高い精度で制御することが困難であった。また、熱容量が大きいキャリアを昇温させるため、エネルギー消費が増大する可能性があった。
そこで、ボンディング作業のスループットを高く保つとともに、基板の温度制御を精密に行える装置が求められていた。
そこで、ボンディング作業のスループットを高く保つとともに、基板の温度制御を精密に行える装置が求められていた。
本発明の第1の態様は、ワークを供給する供給部と、前記ワークを保持してワーク受取り位置からボンディング作業位置に移動可能かつ前記ワークの位置および/または寸法に応じた範囲を加熱可能なボンディングステージと、前記供給部が供給する前記ワークを、前記ワーク受取り位置にて前記ボンディングステージに移載するワーク移載部と、前記ボンディング作業位置にて、前記ボンディングステージに保持された前記ワークに実装部品を載置する実装部と、を備え、前記ワークを前記供給部から前記ボンディング作業位置に移動させる間に、前記ワークが前記ボンディング作業位置に到達する前から前記ワークへの予備加熱を開始し、前記ボンディング作業位置にてボンディング作業中は、前記ワークを保持する前記ボンディングステージが前記ワークへの加熱を制御する、ことを特徴とする物品の製造装置である。
また、本発明の第2の態様は、ワークを供給する供給部と、前記ワークを保持してワーク受取り位置からボンディング作業位置に移動可能かつ前記ワークの位置および/または寸法に応じた範囲を加熱可能なボンディングステージと、前記供給部が供給する前記ワークを、前記ワーク受取り位置にて前記ボンディングステージに移載するワーク移載部と、前記ボンディング作業位置にて、前記ボンディングステージに保持された前記ワークに実装部品を載置する実装部と、を備えた装置を用いた物品の製造方法であって、前記ワークを前記供給部から前記ボンディング作業位置に移動させる間に、前記ワークが前記ボンディング作業位置に到達する前から前記ワークへの予備加熱を開始する加熱開始工程と、前記ボンディング作業位置にてボンディング作業中に、前記ワークを保持する前記ボンディングステージが前記ワークへの加熱を制御する加熱制御工程と、を備える、ことを特徴とする物品の製造方法である。
本発明によれば、ボンディング作業のスループットを高く保つとともに、低エネルギーで基板の温度制御を精密に行える装置を提供することができる。
図面を参照して、本発明の実施形態に係る物品の製造装置、物品の製造方法、等について説明する。尚、以下の実施形態の説明において参照する図面では、特に但し書きがない限り、同一の参照番号を付して示す要素は、同一又は類似の機能を有するものとする。
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係るダイボンダを説明するための、模式的な斜視図である。
尚、以下の説明においては、直交座標系であるXYZ座標系を参照する場合があるが、X軸は基板が水平に搬送される方向(図1の左から右)であり、Y軸は水平面内でX軸と直交する方向で、Z軸は鉛直方向(重力と反対方向)である。X軸と平行な方向をX方向とし、X方向のうち基板の搬送方向(X軸の矢印)と同方向を+X方向、+X方向とは逆方向を-X方向と呼ぶ場合がある。また、Y軸と平行な方向をY方向とし、Y方向のうちY軸の矢印と同方向を+Y方向とし、+Y方向とは逆方向を-Y方向と呼ぶ場合がある。また、Z軸と平行な方向をZ方向とし、Z方向のうち重力とは反対の鉛直上向き(Y軸の矢印)方向を+Z方向とし、+Z方向とは逆方向を-Z方向と呼ぶ場合がある。
本実施形態の最も特徴的な部分は、基板を加熱する機構や手順にあるが、まずダイボンダの全体構成から説明してゆく。
図1は、本実施形態に係るダイボンダを説明するための、模式的な斜視図である。
尚、以下の説明においては、直交座標系であるXYZ座標系を参照する場合があるが、X軸は基板が水平に搬送される方向(図1の左から右)であり、Y軸は水平面内でX軸と直交する方向で、Z軸は鉛直方向(重力と反対方向)である。X軸と平行な方向をX方向とし、X方向のうち基板の搬送方向(X軸の矢印)と同方向を+X方向、+X方向とは逆方向を-X方向と呼ぶ場合がある。また、Y軸と平行な方向をY方向とし、Y方向のうちY軸の矢印と同方向を+Y方向とし、+Y方向とは逆方向を-Y方向と呼ぶ場合がある。また、Z軸と平行な方向をZ方向とし、Z方向のうち重力とは反対の鉛直上向き(Y軸の矢印)方向を+Z方向とし、+Z方向とは逆方向を-Z方向と呼ぶ場合がある。
本実施形態の最も特徴的な部分は、基板を加熱する機構や手順にあるが、まずダイボンダの全体構成から説明してゆく。
(ダイボンダの構成)
図1に示すように、ダイボンダ100は、架台01、ワークとしての基板110を供給する基板供給部70、ボンディングステージ20、ダイ供給部90、ダイ実装部10、基板収容部80、制御部200を備えている。また、基板供給部70とボンディングステージ20の間には、基板移載部50(ワーク移載部)と予備加熱部22が設けられ、ボンディングステージ20と基板収容部80の間には、基板排出部60が設けられている。
図1に示すように、ダイボンダ100は、架台01、ワークとしての基板110を供給する基板供給部70、ボンディングステージ20、ダイ供給部90、ダイ実装部10、基板収容部80、制御部200を備えている。また、基板供給部70とボンディングステージ20の間には、基板移載部50(ワーク移載部)と予備加熱部22が設けられ、ボンディングステージ20と基板収容部80の間には、基板排出部60が設けられている。
架台01上には、基板搬送方向であるX方向に沿ってステージ移動用軌道41が設置されており、ステージ移動用軌道41の上には移動台42が移動可能に載置されている。ボンディングステージ20は、移動台42上に支持されており、移動台とともにステージ移動用軌道41上を移動する。
基板供給部70は、ダイ(実装部品)が実装されていない複数の基板110を格納可能な基板格納部72を備えている。図1の例では、基板供給部70は2つの基板格納部72を備えているが、基板格納部72は単数でもよいし、3つ以上でもよい。基板格納部72は、Y方向駆動機構70YによりY方向に移動可能であるとともに、Z方向駆動機構70ZによりZ方向に移動可能である。これらの駆動機構を駆動することにより、基板格納部72に格納されている基板の中の任意の基板を搬出ポートにセットすることができる。搬出ポートには、基板を+X方向に押し出して、基板移載部50に基板を送り出すための基板押出し機構71が設けられている。
基板移載部50は、X方向に移動するためのX方向移動機構50Xと、Z方向に移動するためのZ方向移動機構50Zを備えている。基板移載部50は、基板供給部70から基板を受取り、予備加熱部22の温度制御されている所定の位置に載置することが可能である。また、予備加熱部22に載置された基板を取り上げて、ボンディングステージ20の上に移送してボンディングステージ20の温度制御されている所定の位置に載置することも可能である。
図2を参照して、基板移載部50が基板を把持する把持機構について説明する。図2は、基板移載部50およびボンディングステージ20を-X方向に沿って見た側面図である。基板移載部50は、X方向(基板搬送方向)に沿って伸びる基板110の2辺を把持するための把持部54aと把持部54bとを備える。
把持部54aは、基板搬送方向に沿って伸びる基板110の1辺に沿って基板を下から支える固定爪51aと、該1辺に沿って基板を上から押し付ける可動爪52aを備える。固定爪51a及び可動爪52aは、Y方向移動機構53aにより一体的にY方向に移動可能であり、可動爪52aはZ方向移動機構55aによりZ方向に上下動可能である。これらの機構を用いて、固定爪51aと可動爪52aを駆動することにより、把持部54aは基板搬送方向に沿って伸びる基板110の1辺に沿って、基板110を上下から挟持したり解放したりすることが可能である。
同様に、把持部54bは、基板搬送方向に沿って伸びる基板110の他の1辺に沿って基板を下から支える固定爪51bと、該他の1辺に沿って基板を上から押し付ける可動爪52bを備える。固定爪51b及び可動爪52bは、Y方向移動機構53bにより一体的にY方向に移動可能であり、可動爪52bはZ方向移動機構55bによりZ方向に上下動可能である。これらの機構を用いて、固定爪51bと可動爪52bを駆動することにより、把持部54bは基板搬送方向に沿って伸びる基板110の他の1辺に沿って、基板110を上下から挟持したり解放したりすることが可能である。
図1に戻り、予備加熱部22は、図1では図示されないヒーターなどの熱発生源、熱電対などの温度センサ、温度制御部を備え、その上面に載置された基板110の位置および/または寸法に応じた範囲を所定の温度まで温めることができる。予備加熱部22は、不図示の吸着手段などを設けることにより、基板110を吸着して安定的に保持可能な構成とすることができる。
ボンディングステージ20は、ダイを基板にボンディングする作業を行う際に、ワークとしての基板を保持するステージである。移動台42上に固定されたボンディングステージ20は、移動台42とともに水平面内において所定範囲をX方向に沿って移動可能である。基板供給部70から予備加熱部22を経由して供給される基板を受取り、ボンディング作業位置まで水平移動させることができる。そして、ボンディング作業中はボンディング作業位置にて基板を保持するとともに基板110の位置および/または寸法に応じた範囲を加熱し、ボンディング作業後は基板を基板収容部80側に搬送することができる。
図2~図7を参照して、ボンディングステージ20について詳細に説明する。図2はボンディングステージ20およびその移動機構を-X方向に沿って見た側面図、図3は-Z方向に沿って見た平面図、図4は+Y方向に沿って見た正面図である。また、図5はボンディングステージ20が備える温度制御機構を説明するための模式的な平面図、図6は模式的な正面図であり、図7はボンディングステージ20が備える吸着機構を説明するための模式的な平面図である。
図2~図4に示すように、ボンディングステージ20は、ステージ移動用軌道41の上にX方向に移動可能に載置された移動台42上に支持されており、移動台とともにステージ移動用軌道41上をX方向に自在に移動可能である。移動台42の駆動部には、例えばモータとボールねじによる駆動機構を使用してもよいが、ステージ移動用軌道41の距離が長い場合にはリニアモータによる駆動機構が好ましい。
ボンディングステージ20は、その上面に基板110を吸着するための吸着機構を備えており、吸着機構は吸引経路30と吸着孔31(吸着部)とを有している。
図7に示すように、平面視で2次元的に配置された多数の吸着孔31は、吸引経路30を介して吸着制御部32と気密経路で接続されている。吸着制御部32は、例えば真空ポンプ等の負圧発生器33、流路切替弁34、例えば大気連絡路等のリーク経路35を備え、制御部200の制御の下に動作する。基板110をボンディングステージ20の上に移載したら、制御部200は、吸着制御部32に指示を送り、吸引経路30を介して吸着孔31(吸着部)から基板を吸引させ、基板110をボンディングステージ上に固定することができる。あるいは、吸引経路30を介して負圧をリークさせて基板を吸着から解放することができる。
図7に示すように、平面視で2次元的に配置された多数の吸着孔31は、吸引経路30を介して吸着制御部32と気密経路で接続されている。吸着制御部32は、例えば真空ポンプ等の負圧発生器33、流路切替弁34、例えば大気連絡路等のリーク経路35を備え、制御部200の制御の下に動作する。基板110をボンディングステージ20の上に移載したら、制御部200は、吸着制御部32に指示を送り、吸引経路30を介して吸着孔31(吸着部)から基板を吸引させ、基板110をボンディングステージ上に固定することができる。あるいは、吸引経路30を介して負圧をリークさせて基板を吸着から解放することができる。
また、ボンディングステージ20は、その上面に載置された基板110の位置および/または寸法に応じた範囲の温度を制御するための加熱機構を備え、加熱機構はヒーター24を備えている。本実施形態では、ヒーター24は、図2に示すようにZ方向に見て吸着機構よりも基板110から遠い位置に配置され、図3に示すように平面視では吸引経路30と交差する方向に延在しているが、ヒーター24のレイアウトはこの例には限られない。
図5、図6に示すように、加熱機構は、基板110の近傍の温度を検知するため、温度検知部として例えば熱電対などの温度センサ23を備えており、温度センサ23は温度制御部21と接続されている。温度制御部21は、制御部200の制御の下に動作し、基板110をボンディングステージ20の上に移載したら、制御部200はボンディングステージ20の基板110が載置された箇所の温度を調整して基板110の温度を制御する。尚、温度センサ23の方式や配置は、この例に限られるわけではなく、例えば複数の温度センサを平面視において2次元的に配置してもよい。温度センサは、ボンディングステージにおいて基板に近い部分の温度を計測するものでもよいが、接触式あるいは非接触式センサー(例えば赤外センサー)により基板自体の温度を計測するものでもよい。ボンディングステージ20における基板110が載置される箇所すなわち基板110の温度を制御する箇所は、ユーザーが設定しても良いし、不図示の基板検出センサによって基板110の位置および/または寸法を検出し、その位置情報を制御部200に出力して設定しても良い。基板検出センサは例えば、デジタルカメラ等の撮像装置である。
図1に戻り、ダイ供給部90は、ダイボンディング用のダイ(実装部品)を供給する装置である。例えば、多数の半導体チップ(ダイ)にダイシングされた半導体ウエハを保持することができる。
ダイ実装部10は、ダイを吸着可能なコレットと、コレットをXYZの各方向に移動させるコレット駆動部を備えている。
ダイ実装部10は、ダイを吸着可能なコレットと、コレットをXYZの各方向に移動させるコレット駆動部を備えている。
図8は、ダイ供給部90およびダイ実装部10(実装部)を平面視した模式的な平面図であり、ダイ供給部90の上にダイシングされた多数の実装部品としてのダイ111が載置された状況を示している。ダイ実装部10(実装部)は、コレット13と、コレット13をY方向に移動させるY移動部11、コレット13をZ方向に移動させるZ移動部12を備える。ダイ実装部10は、ダイ供給部90においてコレット13を用いてダイ111を吸着し、ボンディング作業位置まで搬送し、ボンディングステージ20上に保持された基板110の所定位置にダイ111を載置する。更に、ダイ111を基板110に向けて-Z方向に押付け力を付与することもできる。尚、ダイ実装部は、Y移動部11上に2個のZ移動部を配置して各々にコレットを設け、ボンディングステージ20とダイ供給部90の間に中間置台を備える構成としても良い。この場合は、ダイ供給部90側のコレットがダイ供給部90からダイ111をピックアップして中間置台に載置し、ボンディングステージ20側のコレットが中間置台からダイ111を取り出しボンディングステージ20上の基板110に実装する。
図1に戻り、ボンディングステージ20と基板収容部80の間には、基板排出部60が設けられている。基板排出部60は、X方向に移動するためのX方向移動機構60Xと、Z方向に移動するためのZ方向移動機構60Zを備えている。また、基板排出部60は、図2を参照して説明した基板移載部50と同様な構成の把持機構を備えている。基板排出部60は、ボンディングステージ20に載置された基板を取り上げて基板収容部80に搬出することが可能である。
基板収容部80は、ボンディング作業が完了してダイが実装された基板を収納可能な基板収納部82を備えている。図1の例では、基板収容部80は2つの基板収納部82を備えているが、基板収納部82は単数でもよいし、3つ以上でもよい。基板収納部82は、Y方向駆動機構80YによりY方向に移動可能であるとともに、Z方向駆動機構80ZによりZ方向に移動可能である。これらの駆動機構を駆動することにより、基板収納部82の任意の位置に基板を収容することができる。
制御部200は、ダイボンダ100の動作を制御するためのコンピュータであり、内部には、CPU、ROM、RAM、I/Oポート等を備えている。
本実施形態にかかる各種処理を実行するためのプログラムは、他のプログラムとともにコンピュータ読み取り可能な記録媒体であるROMに記憶させておくことができる。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。また、ネットワークを介してプログラムを外部からRAMにロードしてもよいし、プログラムを記録した記録媒体を介してRAMにロードしてもよい。
本実施形態にかかる各種処理を実行するためのプログラムは、他のプログラムとともにコンピュータ読み取り可能な記録媒体であるROMに記憶させておくことができる。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。また、ネットワークを介してプログラムを外部からRAMにロードしてもよいし、プログラムを記録した記録媒体を介してRAMにロードしてもよい。
I/Oポートは、外部機器やネットワークと接続され、たとえばボンディングに必要なデータの入出力を、外部のコンピュータとの間で行うことができる。また、I/Oポートは、不図示のモニターや入力装置と接続され、ダイボンダの動作状態情報を操作者に表示したり、操作者からの命令を受け付けたりすることができる。
制御部200は、基板供給部70、基板押出し機構71、基板移載部50、予備加熱部22、移動台42、ボンディングステージ20、ダイ実装部10、基板排出部60、基板収容部80をはじめとする各部の駆動を制御する。制御部200は、各部の駆動機構やセンサと制御信号の授受が可能に電気的に接続されており、これらを制御する。
(ダイボンディング方法)
次に、本実施形態に係るダイボンディング方法について説明する。
まずダイボンディングを開始する準備として、装着部材としてのダイ111(例えば半導体チップ)を、ダイ供給部90にセットする。ダイ111の下面、すなわちボンディング時に基板と当接する面には、例えば熱硬化型接着剤フィルムが取り付けられている。また、被装着部材(ワーク)としての基板110を、基板供給部70の基板格納部72の所定位置にセットする。ダイ供給部90へのダイのセットと、基板供給部70への基板の収納が完了すると、制御部200は、基板移載部50を-X方向に移動させて、基板供給部70と当接または近接する基板受渡し位置まで移動させる。
次に、本実施形態に係るダイボンディング方法について説明する。
まずダイボンディングを開始する準備として、装着部材としてのダイ111(例えば半導体チップ)を、ダイ供給部90にセットする。ダイ111の下面、すなわちボンディング時に基板と当接する面には、例えば熱硬化型接着剤フィルムが取り付けられている。また、被装着部材(ワーク)としての基板110を、基板供給部70の基板格納部72の所定位置にセットする。ダイ供給部90へのダイのセットと、基板供給部70への基板の収納が完了すると、制御部200は、基板移載部50を-X方向に移動させて、基板供給部70と当接または近接する基板受渡し位置まで移動させる。
図9は、以後の各部の動作を説明するための動作タイムチャートである。
基板移載部50を基板受取り位置まで移動させたら、制御部200は、基板押出し機構71を駆動して基板110の後端を押させて、基板110の+X方向への送り出しを開始する(901)。
基板移載部50を基板受取り位置まで移動させたら、制御部200は、基板押出し機構71を駆動して基板110の後端を押させて、基板110の+X方向への送り出しを開始する(901)。
X方向(基板搬送方向)に沿って伸びる基板110の2辺が基板移載部50の固定爪51a及び固定爪51bの上に載ったら、制御部200は基板移載部50の可動爪52a及び可動爪52bを駆動して基板110を把持(挟持)させる(902)。
次に、制御部200は、基板110を把持した基板移載部50を-Z方向に移動させ(904)、さらに予備加熱部22の直上まで+X方向に移動させ(903)。そして、基板移載部50に基板110の把持を解除させ(902)、基板110を予備加熱部22の上に載置する。
制御部200は、予備加熱部22の吸着制御部25を駆動して基板110を吸着し(905)、基板110の位置および/または寸法に応じた範囲を加熱するようにヒーターを動作させて予備加熱部22の温度を上昇させ、基板を予備加熱する。ダイ111の下面に取付けられた熱硬化型接着剤フィルムの硬化温度が例えば80°C~160°Cの場合には、予備加熱部22の温度は、これよりも所定温度だけ低い温度(例えば60°C)とする。これは、予備加熱で基板の温度を上昇させることにより、ボンディングステージ上に移載した後に基板を短時間で硬化温度に到達させることができるようにするためと、予備加熱温度を過度に高くすることにより基板が劣化してしまうのを防止するためである。
次に、制御部200は、再び基板移載部50を駆動して予備加熱が完了した基板110を把持させ、+X方向に移動させてワーク受取り位置まで移動させる。ワーク受取り位置には、移動台42に支持されたボンディングステージ20が待機しているが、制御部200は、基板移載部50の移動と合わせてボンディングステージ20のヒーター24を基板110の位置および/または寸法に応じた範囲を加熱するように駆動して、ボンディングステージの昇温を開始する。
基板移載部50がボンディングステージ20の直上に到達すると、制御部200は基板移載部50を-Z方向に移動させる(904)。そして、基板移載部50に基板110の把持を解除させ(902)、基板110をボンディングステージ20の上に載置する。このとき、ボンディングステージの基板が載置していない箇所の一部または全面は、加熱されていない。さらに、制御部200は、ボンディングステージ20の吸着制御部32を駆動して基板110を吸着し、基板110をボンディングステージ20上の所定の位置に固定する。
そして、基板が所定の位置に固定された状態で、制御部200は移動台42を駆動して、ボンディングステージ20を+X方向にボンディング作業位置まで移動させる。
そして、基板が所定の位置に固定された状態で、制御部200は移動台42を駆動して、ボンディングステージ20を+X方向にボンディング作業位置まで移動させる。
図9の908に示すように、基板110の温度は、予備加熱部22により予備加熱温度(例えば60°C)まで上昇し、さらにボンディングステージ20のヒーター24により、接着剤の硬化温度以上まで上昇する。
ボンディングステージ20をボンディング作業位置まで移動させたら、制御部200は、ダイ実装部10のコレットをダイ供給部90の所定位置に移動させ、ダイ(半導体チップ)を吸着させてピックアップする。そして、コレットをボンディング作業位置の基板110の上に移動させ、コレットを下降させてダイ111を基板110に当接あるいは近接させ、吸引を停止することにより、ダイを基板上の所定位置に載置する。尚、制御部200は、ボンディング中にコレットがダイ111を基板110に押し付けるように、ダイ実装部10のボンディングアームを制御してもよい。接合材が硬化したら、当該ダイのボンディングが完了する。
本実施形態のダイボンダ100は、一つの基板に一つのダイをボンディングする用途に用いてもよいが、一つの基板に複数のダイをボンディングする用途にも用いることもできる。例えば、図10に示すように、平面視でダイ実装領域112がm×n箇所設けられた基板110にダイを順次ボンディングしてゆくこともできる。図10では、m=7、n=10の例を示したが、ダイ実装領域112の数や配置は、この例に限られるわけではない。
ボンディングステージ20をボンディング作業位置まで移動させたら、制御部200は、ダイ実装部10のコレットをダイ供給部90と基板110の間を往復させ、順次にダイ111をボンディングさせてゆく。図11は、順次にダイ111をボンディングする際に、ダイ実装部10のY移動部11の駆動位置と、ボンディングステージ20をX方向に移動させる移動台42の駆動位置を示す模式的な平面図である。また、図12は、ダイを順次にボンディングしてゆく際の各部の動作を示す動作タイムチャートである。
制御部200は、基板110に実装すべき全てのダイのボンディングが完了したら、基板排出部60を駆動して、ボンディング済の基板を基板収容部80の適宜の基板収納部82に収容する。図13は、基版を基板収容部80に収容する際の各部の動作を示す動作タイムチャートである。
制御部200は、移動台42を駆動してボンディングステージ20を+X方向に収納受渡位置まで移動させ、基板排出部60を駆動してボンディングステージ20上の基板を把持させる。そして、基板排出部60を+X方向に移動させ、基板収容部80の適宜の基板収納部82のスロットに基板を収容させる。その際、不図示の基板押出機構を用いてもよい。
以上説明した動作を繰り返し行うことにより、本実施形態のダイボンダ100は、多数の基板に対して連続してダイボンディング加工を実施することができる。
以上説明した動作を繰り返し行うことにより、本実施形態のダイボンダ100は、多数の基板に対して連続してダイボンディング加工を実施することができる。
本実施形態によれば、基板をボンディングステージ上の所定の位置に固定する手段を有し、基板をボンディングステージ上の所定の位置に固定した状態で実装部品を実装することができるので、実装位置にて被実装部品の位置決め動作をする必要がない。そのため被実装部品を搬送してから実装をするまでの時間を短縮することができる。さらに、被実装部品が搬送レーンや加熱ステージと擦れることがないため、被実装部品の傷や摩耗を防ぐという利点も有する。
また、本実施形態によれば、未実装の基板を基板供給部からボンディング作業位置に移動させる際に、基板がボンディング作業位置に到達する前から基板の予備加熱を開始する(加熱開始工程)。しかもボンディング作業位置にて作業中も能動的に基板の温度を制御する(加熱制御工程)。
特に、本実施形態では、予備加熱部22を用いて、次にボンディング作業を行う基板を予備加熱しておくことで、ボンディングステージに基板を移載してからダイの接着が完了するまでの時間を短縮することができる。
連続的に次々と新しい基板にボンディング作業を行う際に、ボンディングステージ上で一つの基板のボンディング作業や基板排出部への受渡作業を行っている間に、予備加熱部にて次にボンディング作業を行う基板を予備加熱しておくことができる。このため、ボンディング作業位置にてボンディングステージ上に室温の基板を移載してから加熱を開始する場合に比べて、ダイの接着が完了するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。しかも、ボンディングステージは、全てのダイのボンディングが完了するまで温度検知部の検知結果を用いてフィードバック制御を行うため、基板の温度制御を精密に行うことができる。すなわち、ボンディング作業のスループットを向上させて製造コストを低減させるとともに、高いボンディング品質を達成することができる。
また、ボンディングステージのワークを保持する面よりワークの寸法が小さい場合、ボンディングステージのワークを保持する面全体を均一に加熱すると、ワークと接していない面まで加熱してエネルギーを浪費することになる。しかし、本実施形態では、予備加熱部22およびボンディングステージ20は、ワークの位置および/または寸法に応じて均一に加熱する範囲を設定してワークを加熱する。そのため、エネルギーを浪費しない。
また、ボンディングステージのワークを保持する面よりワークの寸法が小さい場合、ボンディングステージのワークを保持する面全体を均一に加熱すると、ワークと接していない面まで加熱してエネルギーを浪費することになる。しかし、本実施形態では、予備加熱部22およびボンディングステージ20は、ワークの位置および/または寸法に応じて均一に加熱する範囲を設定してワークを加熱する。そのため、エネルギーを浪費しない。
[実施形態2]
本発明の実施形態2について、図面を参照して説明する。ただし、実施形態1と共通する部分については共通の参照番号を付すとともに、詳細な説明をなるべく省略するものとする。
本発明の実施形態2について、図面を参照して説明する。ただし、実施形態1と共通する部分については共通の参照番号を付すとともに、詳細な説明をなるべく省略するものとする。
実施形態2に係るダイボンダも、未実装の基板を基板供給部からボンディング作業位置に移動させる際に、基板がボンディング作業位置に到達する前から基板の予備加熱を開始する(加熱開始工程)。そして、ボンディング作業位置にて全てのダイのボンディング作業が完了するまで能動的に基板の温度を制御する(加熱制御工程)。
実施形態1では、基板供給部から供給される基板を予備加熱部22を経由させて予備加熱し、ボンディングステージに移載した。これに対し、実施形態2では、予備加熱部を経由させずに、基板を基板供給部からボンディングステージに移載するが、移載後にボンディングステージをボンディング作業位置に移動させるまでの間にボンディングステージは基板の予備加熱を開始する。そして、ボンディング作業位置に到着したボンディングステージは、全てのダイのボンディング作業が完了するまで引き続き能動的に温度制御動作を継続する。
図14は、実施形態2に係るダイボンダを説明するための、模式的な斜視図である。また、図15は、未実装の基板を基板供給部からボンディング作業位置に移動させる際の各部の動作を示す動作タイムチャートである。
図14に示すように、本実施形態ではステージ移動用軌道41は基板供給部70側の基板受取り位置まで延在しており、ボンディングステージ20は、移動台42により基板受取り位置まで移動可能である。
図14に示すように、本実施形態ではステージ移動用軌道41は基板供給部70側の基板受取り位置まで延在しており、ボンディングステージ20は、移動台42により基板受取り位置まで移動可能である。
図15に示すように、基板の供給が開始されると、基板押出し機構71が動作して、基板を+X方向に押し出してゆく(941)。基板移載部50に基板が到達し、基板把持機構54にて基板が把持される(942)。この時、ボンディングステージ20は、基板受取り位置に存するが、早くも加熱部がオンされ、ボンディングステージ20の加熱制御が開始される。
基板を把持した基板移載部50は、+Z方向に移動し(944)、さらに+X方向にボンディングステージ20の直上まで移動する(943)。そして、基板移載部50は、-Z方向に移動し(944)、基板をボンディングステージ20の上に載置する。ボンディングステージ20の吸着制御部32が動作して基板を吸着するとともに(946)、基板移載部50は基板を把持から解放する(942)。
制御部200はボンディングステージ20のヒーター24を制御して基板110を予備加熱させながら、移動台42を+X方向に移動させ、ボンディングステージ20を基板受取り位置からボンディング作業位置まで移動させる(945)。
ボンディングステージ20をボンディング作業位置まで移動させた後の動作は、実施形態1と同様である。
ボンディングステージ20をボンディング作業位置まで移動させた後の動作は、実施形態1と同様である。
本実施形態によれば、未実装の基板を基板供給部からボンディング作業位置に移動させる際に、基板がボンディング作業位置に到達する前から基板の予備加熱を開始し、しかもボンディング作業位置にて作業中も能動的に基板の温度を制御する。このため、ボンディング作業位置にてボンディングステージ上に室温の基板を移載してから加熱を開始する場合に比べて、ダイの接着が完了するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。しかも、ボンディングステージは、全てのダイのボンディングが完了するまで温度センサを用いてフィードバック制御を行うため、基板の温度制御を精密に行うことができる。すなわち、ボンディング作業のスループットを向上させて製造コストを低減させるとともに、高いボンディング品質を達成することができる。
また、ボンディングステージのワークを保持する面よりワークの寸法が小さい場合、ボンディングステージのワークを保持する面全体を均一に加熱すると、ワークと接していない面まで加熱してエネルギーを浪費することになる。しかし、本実施形態では、ボンディングステージ20は、ワークの位置および/または寸法に応じて均一に加熱する範囲を設定してワークを加熱する。そのため、エネルギーを浪費しない。
また、ボンディングステージのワークを保持する面よりワークの寸法が小さい場合、ボンディングステージのワークを保持する面全体を均一に加熱すると、ワークと接していない面まで加熱してエネルギーを浪費することになる。しかし、本実施形態では、ボンディングステージ20は、ワークの位置および/または寸法に応じて均一に加熱する範囲を設定してワークを加熱する。そのため、エネルギーを浪費しない。
[他の実施形態]
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
例えば、ダイは、半導体素子(半導体チップ)には限られず、例えば抵抗素子、コンデンサ等の電子部品であってもよい。ワークは、プリント基板、フレキシブル基板、リードフレーム等の種々の被装着部材を用いることができる。接合材は、熱硬化型接着剤の他に、接着プロセスの中で加熱工程を要するものであれば種々のものを用いることができる。このように、本発明は、半導体チップをダイボンディングする半導体の製造方法の他に、電子部品等の部品を実装する物品の製造方法に広く用いることができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
例えば、ダイは、半導体素子(半導体チップ)には限られず、例えば抵抗素子、コンデンサ等の電子部品であってもよい。ワークは、プリント基板、フレキシブル基板、リードフレーム等の種々の被装着部材を用いることができる。接合材は、熱硬化型接着剤の他に、接着プロセスの中で加熱工程を要するものであれば種々のものを用いることができる。このように、本発明は、半導体チップをダイボンディングする半導体の製造方法の他に、電子部品等の部品を実装する物品の製造方法に広く用いることができる。
上述したダイボンディング方法に係る制御動作を実行可能な制御プログラム、制御プログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態に含まれる。
本発明は、実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
01・・・架台/10・・・ダイ実装部/20・・・ボンディングステージ/21・・・温度制御部/22・・・予備加熱部/23・・・温度センサ/24・・・ヒーター/30・・・吸引経路/31・・・吸着孔/32・・・吸着制御部/41・・・ステージ移動用軌道/42・・・移動台/50・・・基板移載部/60・・・基板排出部/70・・・基板供給部/71・・・基板押出し機構/72・・・基板格納部/80・・・基板収容部/82・・・基板収納部/90・・・ダイ供給部/100・・・ダイボンダ/110・・・基板/111・・・ダイ/200・・・制御部
Claims (20)
- ワークを供給する供給部と、
前記ワークを保持してワーク受取り位置からボンディング作業位置に移動可能かつ前記ワークの位置および/または寸法に応じた範囲を加熱可能なボンディングステージと、
前記供給部が供給する前記ワークを、前記ワーク受取り位置にて前記ボンディングステージに移載するワーク移載部と、
前記ボンディング作業位置にて、前記ボンディングステージに保持された前記ワークに実装部品を載置する実装部と、を備え、
前記ワークを前記供給部から前記ボンディング作業位置に移動させる間に、前記ワークが前記ボンディング作業位置に到達する前から前記ワークへの予備加熱を開始し、
前記ボンディング作業位置にてボンディング作業中は、前記ワークを保持する前記ボンディングステージが前記ワークへの加熱を制御する、
ことを特徴とする物品の製造装置。 - 前記ワーク移載部が、前記供給部より供給された前記ワークを前記ボンディングステージに移載する際に、前記ワークの前記ワークを移載する方向に沿って伸びる2辺を挟持する、
ことを特徴とする請求項1に記載の物品の製造装置。 - 前記ワーク移載部は固定爪及び可動爪を有し、
前記可動爪の駆動により前記固定爪及び前記可動爪にて前記ワークを挟持する、
ことを特徴とする請求項2に記載の物品の製造装置。 - 前記ボンディングステージが、前記ワークを前記ボンディングステージの所定の位置に固定する手段を有し、前記ワークを前記ボンディングステージの前記所定の位置に固定した状態で前記ワーク受取り位置から前記ボンディング作業位置に移動する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の物品の製造装置。 - 前記ワーク移載部が前記ボンディングステージに前記ワークを移載すると、
前記ボンディングステージは、前記ボンディング作業位置に到達する前から前記ワークへの予備加熱を開始する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の物品の製造装置。 - 前記供給部と前記ボンディングステージの間に、前記ワークの位置および/または寸法に応じた範囲を加熱することが可能な予備加熱部を備え、
前記ワーク移載部は、前記ワークを前記予備加熱部を経由させてから前記ボンディングステージに移載する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の物品の製造装置。 - 前記実装部は、前記ボンディング作業位置にて、複数の前記実装部品を前記ワークに順次に載置し、前記ボンディングステージは、複数の前記実装部品の全てのボンディング作業が完了するまで前記ワークへの加熱を制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の物品の製造装置。 - 前記ボンディングステージは、前記ワークを吸着し前記ワークを前記ボンディングステージの所定の位置に固定するための吸着部を有し、前記ワークの位置および/または寸法に応じた範囲を加熱可能な加熱部と、前記ボンディングステージもしくは前記ワークの温度を検知するための温度検知部と、を備え
前記加熱部は、前記吸着部が前記ワークを吸着する前に加熱を開始する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の物品の製造装置。 - 前記ワークは基板で、前記実装部品は半導体チップである、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の物品の製造装置。 - ワークを供給する供給部と、
前記ワークを保持してワーク受取り位置からボンディング作業位置に移動可能かつ前記ワークの位置および/または寸法に応じた範囲を加熱可能なボンディングステージと、
前記供給部が供給する前記ワークを、前記ワーク受取り位置にて前記ボンディングステージに移載するワーク移載部と、
前記ボンディング作業位置にて、前記ボンディングステージに保持された前記ワークに実装部品を載置する実装部と、を備えた装置を用いた物品の製造方法であって、
前記ワークを前記供給部から前記ボンディング作業位置に移動させる間に、前記ワークが前記ボンディング作業位置に到達する前から前記ワークへの予備加熱を開始する加熱開始工程と、
前記ボンディング作業位置にてボンディング作業中に、前記ワークを保持する前記ボンディングステージが前記ワークへの加熱を制御する加熱制御工程と、を備える、
ことを特徴とする物品の製造方法。 - 前記ワーク移載部が、前記供給部より供給された前記ワークを前記ボンディングステージに移載する際に、前記ワークの前記ワークを移載する方向に沿って伸びる2辺を挟持する、
ことを特徴とする請求項10に記載の物品の製造方法。 - 前記ワーク移載部は固定爪及び可動爪を有し、
前記可動爪の駆動により前記固定爪及び前記可動爪にて前記ワークを挟持する、
ことを特徴とする請求項11に記載の物品の製造方法。 - 前記ボンディングステージが、前記ワークを前記ボンディングステージの所定の位置に固定する手段を有し、前記ワークを前記ボンディングステージの前記所定の位置に固定した状態で前記ワーク受取り位置から前記ボンディング作業位置に移動する、
ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の物品の製造方法。 - 前記ワーク移載部が前記ボンディングステージに前記ワークを移載すると、
前記加熱開始工程において、前記ボンディングステージが、前記ボンディング作業位置に到達する前から前記ワークへの予備加熱を開始する、
ことを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の物品の製造方法。 - 前記装置は、前記供給部と前記ボンディングステージの間に、前記ワークを加熱することが可能な予備加熱部を備え、
前記加熱開始工程において、前記ワーク移載部は、前記ワークを前記予備加熱部に載置し、
その後、前記ワーク移載部は、前記ワークを前記予備加熱部から前記ボンディングステージに移載する、
ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の物品の製造方法。 - 前記加熱制御工程において、
前記実装部は、前記ボンディング作業位置にて、複数の前記実装部品を前記ワークに順次に載置し、前記ボンディングステージは、複数の前記実装部品の全てのボンディング作業が完了するまで前記ワークへの加熱を制御する、
ことを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の物品の製造方法。 - 前記ボンディングステージは、前記ワークを吸着し前記ワークを前記ボンディングステージの所定の位置に固定するための吸着部を有し、前記ワークの位置および/または寸法に応じた範囲を加熱可能な加熱部と、前記ボンディングステージもしくは前記ワークの温度を検知するための温度検知部と、を備え、
前記加熱部は、前記吸着部が前記ワークを吸着する前に加熱を開始する、
ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の物品の製造方法。 - 前記ワークは基板で、前記実装部品は半導体チップである、
ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載の物品の製造方法。 - 前記装置が備えるコンピュータに、請求項12乃至18のいずれか1項に記載の物品の製造方法の各工程を実行させるためのプログラム。
- 請求項19に記載のプログラムを記録したコンピュータにより読み取りが可能な記録媒体。
Priority Applications (2)
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JP2021066270A Pending JP2022013676A (ja) | 2020-07-03 | 2021-04-09 | 物品の製造装置、物品の製造方法、プログラム、記録媒体 |
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- 2021-04-09 JP JP2021066270A patent/JP2022013676A/ja active Pending
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