JP2022012756A - ローラ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】定格荷重及び剛性を向上させることができるローラ軸受を提供する。【解決手段】内輪1と外輪2それぞれに形成した断面V字状の軌道溝間に複数のローラ3を配置し、隣り合うローラ3間にスペーサ4を配置するローラ軸受5において、隣り合うローラ3の間隔を定めるスペーサ4の厚さをローラ直径の20%以下に薄く設定し、スペーサ4が倒れるのを防止するために、側面視におけるスペーサ4の対角寸法をローラ直径よりも大きく設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、内輪と外輪それぞれに形成した断面V字状の軌道溝間に複数のローラを配置し、隣り合うローラ間にスペーサを配置したローラ軸受に関する。
従来からラジアル荷重、スラスト荷重、及びモーメント荷重が組み合わさった複雑な荷重を支持可能な軸受として、ローラ軸受が知られている。ローラ軸受は、内輪と、外輪と、内輪と外輪の互いに対向する面に形成される断面V字状の軌道溝に配置される複数のローラと、隣り合うローラ間に配置されるスペーサと、を備える。スペーサには、ローラに塗布するグリース等の潤滑剤を溜めるポケットが形成される。隣り合うローラ間にスペーサを配置することで、ローラの相互接触を防止できるし、ローラの潤滑性を向上させることができる。
特開2003-206932号公報
近年、ローラ軸受の定格荷重及び剛性をさらに向上させることが要望されている。このような要望があった場合には、スペーサを使用せずに、総ローラにて対応している。しかし、スペーサを使用しないとローラが相互接触することに加え、スペーサで保持していた潤滑剤が無くなることで潤滑性も低下してしまい、ローラ軸受が早期に破損に至るケースがある。これを防止する対策として、潤滑剤の給脂時間を短くする、もしくはオイルでの強制潤滑が採られている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、隣り合うローラ間にスペーサを配置しても定格荷重及び剛性を向上させることができるローラ軸受を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、内輪と外輪それぞれに形成した断面V字状の軌道溝間に複数のローラを配置し、隣り合うローラ間にスペーサを配置するローラ軸受において、隣り合うローラの間隔を定める前記スペーサの厚さ(t)をローラ直径(D)の20%以下に薄く設定し、前記スペーサが倒れるのを防止するために、側面視における前記スペーサの対角寸法(D)をローラ直径(D)よりも大きく設定するローラ軸受である。
本発明によれば、スペーサを薄くし、ローラの本数を増やすことにより、ローラ軸受の定格荷重及び剛性を向上させることができる。スペーサを薄くすると内輪と外輪の軌道溝の転走面間でスペーサが倒れ易くなるが、側面視におけるスペーサの対角寸法(D)をローラ直径(D)(ローラ直径Dは転走面間の距離と同一である)よりも大きく設定するので、スペーサが転走面間で倒れるのを防止できる。
図1(a)は本発明の第1の実施形態のローラ軸受の斜視図であり、図1(b)は従来技術のローラ軸受の斜視図である。 本実施形態のローラ軸受の断面図である。 本実施形態のローラ軸受のスペーサの斜視図である。 上記スペーサの詳細図(図4(a)は正面図、図4(b)は図4(a)のb-b線断面図、図4(c)は図4(a)のc-c線断面図)である。 図5(a)は本実施形態のローラ軸受のピッチ円直径を示す図であり、図5(b)(c)は斜め45度方向から見た循環路の拡大図である。 本実施形態のローラ軸受のスペーサの他の例を示す図(図6(a)は正面図、図6(b)は図6(a)のb-b線断面図)である。 本発明の第2の実施形態のローラ軸受の斜視図(一部断面図を含む)である。 図7のVII部拡大図である。 本発明の第2の実施形態のローラ軸受のスペーサの詳細図(図9(a)は正面図、図9(b)は図9(a)のb-b線断面図、図9(c)は図9(a)のc-c線断面図)である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態のローラ軸受を説明する。ただし、本発明のローラ軸受は種々の形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態のローラ軸受5の斜視図である。図1(b)は、従来技術のローラ軸受25の斜視図である。1は内輪、2は外輪、3はローラ、4はスペーサである。図1(a)において内輪1と外輪2との間に配置されるローラ3とスペーサ4を示すために、外輪2の一部を切り欠いている。
本実施形態においては、スペーサ4を従来技術のスペーサ24よりも薄くし、隣り合うローラ3の間隔を狭くし、内輪1と外輪2との間に配置するローラ3の本数を多くしている。これにより、定格荷重及び剛性を向上させている。隣り合うローラ3の間隔を定めるスペーサ4の厚さt(図4(b))参照)は、ローラ直径Dの20%以下、望ましくは15%以下、さらに望ましくは10%以下に設定される。
図2に示すように、内輪1の外周面には、円周方向に延び、頂角が直角な断面V字状の軌道溝6が形成される。軌道溝6は、第1転走面6aと第2転走面6bを備える。外輪2の内周面には、円周方向に延び、頂角が直角な断面V字状の軌道溝7が形成される。軌道溝7は、第1転走面7aと第2転走面7bを備える。外輪2は上下に2分割される。
内輪1の軌道溝6と外輪2の軌道溝7とは、互いに対向する。軌道溝6と軌道溝7によって、断面が実質的に正方形の循環路8が形成される。循環路8には、複数のローラ3が隣り合うローラ3の軸心が略直角になるようにクロス配置される。ローラ3は、円筒状である。ローラ直径Dwはローラ3の軸方向長さLよりも僅かに大きく設定される。
図1(a)に示すように、本実施形態のローラ軸受5は、クロスローラ軸受である。ローラ3は、上向きローラ3aと下向きローラ3bに分類される。上向きローラ3aは、上方に位置する仮想中心点P1を通る線を軸線として、内輪1の第2転走面6bと外輪2の第2転走面7bとの間を自公転する。下向きローラ3bは、下方に位置する仮想中心点P2を通る線を軸線として、内輪1の第1転走面6aと外輪2の第1転走面7aとの間を自公転する。
隣り合うローラ3間には、個別のスペーサ4が配置される。図3はスペーサ4の斜視図、図4はスペーサ4の詳細図を示す。なお、以下において、説明の便宜上、スペーサ4を進行方向から見たときの方向、すなわち図3の上下、左右、前後の方向を使用してスペーサ4の構成を説明する。
正面視において、スペーサ4は、略四角状に形成される(図4(a)参照)。スペーサ4の角部には、円弧状の面取り9が形成される。図3に示すように、スペーサ4の前後方向の両端には、ローラ3を受ける半円筒状の凹面10,11が形成される。凹面10と凹面11の延びる方向は直角である。凹面10,11の断面は、ローラ3の半径よりも半径が僅かに大きい円弧状である。凹面10,11とローラ3とは、凹面10,11の中央部にて接触する。凹面10,11の両縁には、面取り12が形成される。凹面10の中央部には、グリース等の潤滑剤を溜める円弧状のポケット13が形成される。凹面11の中央部にも、図示しない同様のポケットが形成される。凹面10のポケット13と凹面11のポケットとは、これらの間を潤滑剤が行き来できるように貫通孔14によって連通される。スペーサ4の上面、左右の側面、下面には、断面円弧状の括れ23が形成される。括れ23には、潤滑剤が溜められる。
図4(a)に示すように、正面視において、スペーサ4の幅はAである。スペーサ4の高さはBである。図4(b)に示すように、隣り合うローラ3の間隔を定めるスペーサ4の厚さはtである。側面視におけるスペーサ4の進行方向の長さはCである。側面視におけるスペーサ4の対角寸法Dは、D=√(B+C)で表される。
スペーサ4を薄くすると、Cが小さくなり、内輪1の第1転走面6aと外輪2の第1転走面7aの間でスペーサ4が倒れ易くなる。本実施形態においては、側面視におけるスペーサ4の対角寸法D>ローラ直径Dに設定し、スペーサ4の倒れを防止する。ローラ直径Dは、内輪1の第1転走面6aと外輪2の第1転走面7aとの距離に等しい。対角寸法D>ローラ直径Dとすることで、スペーサ4が所定角度以上傾こうとしても、スペーサ4の対角部分が内輪1の第1転走面6aと外輪2の第1転走面7aに引っ掛かり、スペーサ4の倒れが防止される。
以上のとおり、本実施形態のスペーサ4において、B,Cは以下の(1)式を満たすように設定される。
(数1)
D=√(B+C)>D…(1)
また、図4(c)に示すように、内輪1の第2転走面6bと外輪2の第2転走面7bとの間でスペーサ4が倒れるのを防止するために、A,Cは以下の(2)式を満たすように設定される。
(数2)
D=√(A+C)>D…(2)
上記の(1)式及び(2)式を満たせば、スペーサ4を薄くしてもスペーサ4が倒れるのを防止できる。なお、A=Bにしても、A≠Bにしてもよい。
上述のように、(1)式及び(2)式は、A,Bを大きくし、スペーサ4の倒れを防止することを意味する。ただし、A,Bを大きくすれば、スペーサ4が軌道溝6,7に干渉する。干渉を防止するために、以下のようにA,Bの上限を定める必要がある。
図5(a)は、ローラ軸受5のピッチ円直径を示す図である。3はローラ、Dpwはピッチ円直径である。ピッチ円直径Dpwは、循環路8に配列されたローラ3の中心を結んだ円の直径である。図5(b)は斜め45度の方向(図5(a)の矢印Vの方向であり、内輪1の第1転走面6aと外輪2の第1転走面7aに平行な方向)から見た循環路8の拡大図である。スペーサ4の高さBをABmaxまで大きくすると、スペーサ4が内輪1の第1転走面6aに1点N1で接触し、外輪2の第1転走面7aに2点N2,N3で接触する。図5(c)に示すように、斜め45度の方向から見ると、内輪1の第1転走面6aと外輪2の第1転走面7aはいずれも楕円状であるので、点M1と点M2の間の距離であるABmaxを下記の(3)式から求めることができる。
(数3)
Figure 2022012756000002
ここで、Dpwはピッチ円直径、Dはローラ直径である。
A,Bを(4)式のようにABmax未満に設定することで、スペーサ4と軌道溝6,7との干渉を防止できる。
(数4)
Figure 2022012756000003
以上に本実施形態のローラ軸受5の構成を説明した。本実施形態のローラ軸受5によれば以下の効果を奏する。
隣り合うローラ3の間隔を定めるスペーサ4の厚さtをローラ直径Dの20%以下に薄く設定するので、ローラ軸受5の定格荷重及び剛性を向上させることができる。スペーサ4を薄くすると、スペーサ4が内輪1と外輪2の第1転走面6a,7a間及び第2転走面6b,7b間で倒れ易くなるが、側面視におけるスペーサ4の対角寸法Dをローラ直径Dよりも大きく設定することで、スペーサ4の倒れを防止できる。
(3)式及び(4)式が成立するようにスペーサ4のA、B及びC寸法を設定することで、スペーサ4と軌道溝6,7との干渉を防止できる。
スペーサ4の進行方向の両端にローラ3を受ける凹面10,11を形成するので、スペーサ4の厚さtを薄くしてもCを大きくすることができ、スペーサ4の対角寸法Dを大きくすることができる。
スペーサ4の厚さtをローラ直径Dの15%以下に薄く設定すれば、多くの型番のローラ軸受5でローラ3の本数を増やすことができるようになる。
本実施形態のスペーサ4は、ローラ3が上向きローラ3aと下向きローラ3bに分類されるクロスローラ軸受の定格荷重及び剛性を向上させるのに適する。
スペーサ4は、ナイロン等の樹脂にガラスファイバー等の強化繊維を混合した成形体からなる。こうすることで、スペーサ4を薄くしても十分な強度を確保できる。
図4(b)に示すように、第1の実施形態のスペーサ4において、凹面10の下端縁の中央部と凹面11の下端縁の中央部との間の厚みaと凹面10の上端縁の中央部と凹面11の上端縁の中央部との間の厚みbは、実質的に同一(a=b)に設定される。スペーサ4の厚さtが薄くなり、ローラ3の本数が増えると、平面視において、隣り合うローラ3の軸線が平行に近くなる。このため、a=bに設定しても、ローラ3が問題なく移動する。a=bに設定することで、ピッチ円直径が異なる毎にスペーサ4を作成する必要が無くなるし、スペーサ4の成形も容易になる。
(スペーサの他の例)
図6は、スペーサ4の他の例を示す。この例では、凹面10の下端縁の中央部と凹面11の下端縁の中央部との間の厚みaと凹面10の上端縁の中央部と凹面11の上端縁の中央部との間の厚みbは、a<bに設定される。凹面10と凹面11は、角度θだけ傾斜する。これにより、図1に示すように、上向きローラ3aの軸線が仮想中心点P1を向き易くなり、下向きローラ3bの軸線が仮想中心点P2を向き易くなる。スペーサ4の他の構成は、図4に示すスペーサ4と同一である。
この例の場合、図6(b)に示すように、隣り合うローラ3の間隔を定めるスペーサ4の厚さtは、凹面10の中央部と凹面11の中央部との間の厚さである。対角寸法Dは2つの対角寸法のうち短い方の対角寸法である。
(第2の実施形態)
図7及び図8は、本発明の第2の実施形態のローラ軸受15の斜視図(一部断面図を含む)である。第1の実施形態のローラ軸受5は、クロスローラ軸受であるのに対し、第2の実施形態のローラ軸受15は、パラレルローラ軸受である。第2の実施形態のローラ軸受15では、隣り合うローラ3の軸線が略平行になるようにパラレル配列される。ローラ3は、上向きローラ3aと下向きローラ3bに分類される。
図8に示すように、内輪16の外周面には、上下2つの転動溝18,19が形成される。外輪17の内周面には、転動溝18,19に対向する上下2つの転動溝20,21が形成される。上側の転動溝18と上側の転動溝20との間には、下向きローラ3bがパラレル配列される。下側の転動溝19と下側の転動溝21との間には、上向きローラ3aがパラレル配列される。図7に示すように、上向きローラ3aは、上方に位置する仮想中心点P1を通る線を軸線として、内輪16の転走面19aと外輪17の転走面21aとの間を自公転する。下向きローラ3bは、下方に位置する仮想中心点P2を通る線を軸線として、内輪16の転走面18aと外輪17の転走面20aとの間を自公転する。
図9は、第2の実施形態のローラ軸受15で用いられるスペーサ22を示す。スペーサ22の構成は、凹面10,11の延びる方向が平行に形成される点を除いて、第1の実施形態のスペーサ4と同一である。図9(b)(c)に示すように、隣り合うローラ3の間隔を定めるスペーサ22の厚さtは、ローラ3の直径の20%以下、望ましくは15%以下、さらに望ましくは10%以下に薄く設定される。また、スペーサ22が倒れるのを防止するために、図9(c)に示すように、側面視におけるスペーサ22の対角寸法Dをローラ直径Dwよりも大きく設定する。こうすることで、スペーサ22が内輪16の転走面19aと外輪17の転走面21aとの間及び内輪16の転走面18aと外輪17の転走面20aとの間で倒れるのを防止することができる。なお、第2の実施形態のスペーサ22においても、凹面10と凹面11を左右対称にθだけ傾斜させてもよい。
本発明は、上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態に具現化できる。
例えば、ローラには、円筒状のローラの替わりにテーパローラを用いることもできる。テーパローラは、隣り合うテーパローラの軸線が略直角になるようにクロス配列されてもよいし、隣り合うテーパローラの軸線が略平行になるようにパラレル配列されてもよい。テーパローラの軸方向の中央部の直径をテーパローラの直径とみなし、スペーサの中央部の厚さt、スペーサの中央部の対角寸法Dを上記実施形態のスペーサと同様に設定すればよい。
1…内輪
2…外輪
3…ローラ
4…スペーサ
5…ローラ軸受
6…内輪の軌道溝
7…外輪の軌道溝
10…スペーサの一方の凹面
11…スペーサの他方の凹面
15…ローラ軸受
16…内輪
17…外輪
18,19…内輪の転動溝
20,21…外輪の転動溝
22…スペーサ
D…スペーサの対角寸法
…ローラ直径
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、内輪(1)と外輪(2)それぞれに形成した断面V字状の軌道溝(6,7)間に複数のローラ(3)を配置し、隣り合うローラ(3)間にスペーサ(4)を配置するローラ軸受において、隣り合うローラ(3)の間隔を定める前記スペーサ(4)の厚さ(t)をローラ直径(D)の20%以下に薄く設定し、前記スペーサ(4)が倒れるのを防止するために、側面視における前記スペーサ(4)の対角寸法(D)をローラ直径(D)よりも大きく設定し、前記スペーサ(4)の進行方向の両端に前記ローラ(3)を受ける凹面(10,11)を形成し、一方の凹面(10)の下端縁の中央部と他方の凹面(11)の下端縁の中央部との間の厚み(a)と前記一方の凹面(10)の上端縁の中央部と前記他方の凹面(11)の上端縁の中央部との間の厚み(b)を実質的に同一に設定するローラ軸受である。
本発明によれば、スペーサを薄くし、ローラの本数を増やすことにより、ローラ軸受の定格荷重及び剛性を向上させることができる。スペーサを薄くすると内輪と外輪の軌道溝の転走面間でスペーサが倒れ易くなるが、側面視におけるスペーサの対角寸法(D)をローラ直径(Dw)(ローラ直径Dwは転走面間の距離と同一である)よりも大きく設定するので、スペーサが転走面間で倒れるのを防止できる。
スペーサの厚さtが薄くなり、ローラの本数が増えると、平面視において、隣り合うローラの軸線が平行に近くなる。このため、a=bに設定しても、ローラが問題なく移動する。a=bに設定することで、ピッチ円直径が異なる毎にスペーサを作成する必要が無くなるし、スペーサの成形も容易になる。

Claims (6)

  1. 内輪と外輪それぞれに形成した断面V字状の軌道溝間に複数のローラを配置し、隣り合うローラ間にスペーサを配置するローラ軸受において、
    隣り合うローラの間隔を定める前記スペーサの厚さ(t)をローラ直径(D)の20%以下に薄く設定し、
    前記スペーサが倒れるのを防止するために、側面視における前記スペーサの対角寸法(D)をローラ直径(D)よりも大きく設定するローラ軸受。
  2. 正面視における前記スペーサの幅をA、正面視における前記スペーサの高さをB、側面視における前記スペーサの進行方向の長さをCとするとき、以下の(3)式及び(4)式が成立することを特徴とする請求項1に記載のローラ軸受。
    Figure 2022012756000004
    ここで、Dpwは前記ローラ軸受のピッチ円直径、Dはローラ直径である。
    Figure 2022012756000005
  3. 前記スペーサの進行方向の両端にローラを受ける凹面を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のローラ軸受。
  4. 前記スペーサの厚さ(t)をローラ直径(D)の15%以下に薄く設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のローラ軸受。
  5. 前記軌道溝間に隣り合うローラの軸心が直角になるように前記複数のローラを互い違いに配置することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のローラ軸受。
  6. 前記スペーサは、樹脂に強化繊維を混合した成形体からなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のローラ軸受。
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