JP2022011194A - 車両接近通報音制御装置 - Google Patents

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鉄平 川崎
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Abstract

【課題】通報音により車両の走行挙動の認識を容易にする。【解決手段】通報音制御装置30は、音源34に周波数の異なる複数の音源データが格納されており、通報音制御回路32は、車速センサ16により検知される車速、及び舵角センサ18により検知される舵角から車両の走行挙動を判定し、判定した走行挙動に応じて周波数又は周波数と音圧とが異なるように通報音を設定する。これにより、車両の走行挙動に応じて、スピーカ24から発音される通報音の音色が変更されるので、歩行者は、通報音の音色から車両の走行挙動を容易に認識できて、通報音を歩行者の安全性に寄与させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、通報音を制御する車両接近通報音制御装置に関する。
走行用の駆動源として電動機(モータ)を備える車両においては、歩行者に自車両の接近を報せるための車両接近通報装置(AVAS:Acoustic Vehicle Alerting System)が搭載される。このため、車両接近通報装置について、各種の提案がなされている。
例えば、特許文献1の接近通報音制御装置は、車両の前方、後方、左方及び右方の各々に向けられたカメラを備えると共に、車両の前部の左右、後部、左前部ドア、及び右前部ドアの各々に設けられた半指向性スピーカと指定方向が可動にされた超指向性スピーカとを備えている。
特許文献1の接近通報音制御装置では、制御回路が各カメラ画像から歩行者の位置及び数を探索し、探索された歩行者の位置に応じて接近通報音を発するスピーカを調整している。また、接近通報音制御装置では、歩行者が一人の場合、超指向性スピーカをオンし、かつ歩行者を追尾するように超指向性スピーカの向きを調整している。
特開2019-167023号公報
ところで、車両は、加速や旋回などの運転操作が行われることで走行挙動が変化する。しかし、歩行者は、車両が通報音を発することで付近に車両が走行していることを認識することは可能になるが、通報音から車両の挙動を判別するのは難い。このため、車両が発する通報音が歩行者の安全性に寄与するためには、改善の余地がある。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、車両接近通報装置において、通報音が歩行者などの安全性に寄与できるようにする車両接近通報音制御装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る車両接近通報音制御装置は、自車両の加速度及び自車両の旋回方向を含む車両の走行挙動を検知するための検知手段と、前記検知手段により検知される車両の走行挙動に応じて、自車両の接近を自車両の周囲に通報するための通報音を制御する制御手段と、を含む。
請求項1の車両接近通報音制御装置では、車両の走行中において通報音を発音することで、自車両の周囲に自車両の接近を通報する。検知手段は、自車両の加速度及び自車両の旋回方向を含む車両の走行挙動を検知する。
ここで、制御手段は、検知手段により検知される車両の走行挙動に応じ、自車両の接近を自車両の通報するための通報音を制御する。これにより、車両が加速や旋回などにより走行挙動が変化することで、通報音が変化されるので、車両の周囲の歩行者に自車両の挙動の変化を通報できて、自車両から発音される通報音が歩行者などの安全性に寄与できる。
本発明の車両接近通報音制御装置によれば、車両の走行挙動に応じて通報音が制御されるので、通報音を歩行者などの安全性に寄与させることができる、という効果を有する。
第1実施形態に係る通報音制御装置が搭載される車両接近通報装置の主要部の概略構成を示すブロック図である。 車両接近通報装置のコントローラの主要部のハードウェア構成を示す概略図である。 コントローラに形成される通報音制御回路を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係る通報音制御処理の概略を示す流れ図である。 第2実施形態に係る通報音制御処理の概略を示す流れ図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。
第1実施形態では、走行用の駆動源として電動機(電機モータ)を備えるEV(Electric Vehicle)やHEV(Hybrid Electric Vehicle)などの車両(図示省略)に搭載されて車両の接近を周囲に通報するための車両接近通報装置(AVAS)10を例に説明する。図1には、第1実施形態に係る車両接近通報装置10の主要部の概略構成がブロック図にて示されている。
図1に示すように、車両接近通報装置10が搭載される車両には、撮像手段として複数のカメラ12、及び対象物検知手段としての障害物検知センサ14などが取り付けられている。また、車両には、加速度を検知するために車速を検知する車速検知手段としての車速センサ16、及び車両の旋回方向を検知するために舵角を検知する舵角検知手段としての舵角センサ18が取り付けられている。第1実施形態において車速センサ16及び舵角センサ18は、検知手段を構成する。
また、車両接近通報装置10は、装置の作動を制御するコントローラ20を備えており、コントローラ20は接近通報制御回路として機能する。コントローラ20には、複数のカメラ12、障害物検知センサ14、車速センサ16、及び舵角センサ18が各々電気的に接続されている。また、コントローラ20には、通報音を発音するための音声信号を増幅する増幅器(Amp:Amplifier)22が形成されており、増幅器22には、発音手段としてのスピーカ(SP:Speaker)24が電気的に接続されている。
カメラ12としては、例えば、車両前方を撮像する前方カメラ、車両左方を撮像する左方カメラ、車両右方を撮像する右方カメラ、及び車両後方を撮像する後方カメラ等(何れも図示省略)が含まれる。なお、カメラ12は、これに限るものではなく、カメラ12は、車両の全周に渡って車両の周囲を撮像できる構成であればよい。
障害物検知センサ14には、例えば、ミリ波レーダなどが用いられ、障害物検知センサ14では、車両から全方位に射出され、車両の周囲の人(歩行者など)や障害物などの対象物によって反射されたミリ波を受信することで、自車両の周囲の対象物を検知する。また、障害物検知センサ14は、検知した対象物の方向及び距離の取得が可能になっている。なお、障害物検知センサ14は、ミリ波レーダに限らず、車両の周囲の対象物の方向及び距離を取得できる構成であればよい。
車両接近通報装置10のコントローラ20は、カメラ12の撮影画像から車両の周囲の歩行者や障害物等を抽出し、抽出した歩行者や障害物などの車両に対する方向及び距離を障害物検知センサ14により特定する。
車速センサ16は、例えば、車両の車輪に設けられ、車輪の回転に応じたパルス信号を出力する。コントローラ20は、車速センサ16から出力されるパルス信号をカウントすることで、車速を検知すると共に、車速の変化から車両の加速度を検知する。なお、コントローラ20は、車速センサ16から出力されるパルス信号の位相から車両の前進及び後進を検知してもよい。
舵角センサ18は、車両が操舵されることで転舵される車輪(転舵輪)の舵角(転舵角)に応じた信号を出力する。コントローラ20は、舵角センサ18の出力信号から転舵輪の舵角を検知し、車両が直進状態か、旋回状態かを検知すると共に、車両が旋回状態の場合、左方向に旋回する左旋回状態か、右方向に旋回する右旋回状態かを検知する。
なお、運転者の運転操作を介さない車両の走行制御を可能とする自動運転システムなどが車両に搭載されている場合、カメラ12、障害物検知センサ14、車速センサ16及び舵角センサ18の出力信号に代えて自動運転システムの出力信号が用いられてもよい。
スピーカ24は、車両から全方向に向けて発音するように複数が取り付けられており、スピーカ24は、入力された電気信号(波形信号)に応じた音(通報音)を車両の周囲に向けて発音する。このようなスピーカ24は、例えば、車両前部、車両の左右両側部及び車両後部に設けられてもよく、車両の前後左右に加えて、車両左斜め前方、車両右斜め前方、車両左斜後方及び車両右斜め方向を加えた八方に向けて設けられてもよい。
ここで、車両接近通報装置10のコントローラ20では、車速センサ16によって検知された車両の車速が予め設定されている速度範囲内であると、所定音が得られる波形信号が生成され、生成された波形信号を増幅器22において増幅されてスピーカ24が駆動される。これにより、車両接近通報装置10では、車両が所定速度範囲で走行中に波形信号に応じた通報音を車両の周囲に向けて発音する。なお、車両接近通報装置10では、規定された条件を満たす通報音が発音される。
一方、車両接近通報装置10には、第1実施形態に係る車両接近通報音制御装置としての通報音制御装置30が設けられており、通報音制御装置30は、車両接近通報装置10において通報音の発音を制御する。通報音制御装置30は、制御手段としての通報音制御回路32、及び音源34を備えており、通報音制御回路32及び音源34が車両接近通報装置10のコントローラ20に形成されている。図2Aには、コントローラ20において通報音制御回路32を形成するためのハードウェア構成の一例がブロック図にて示され、図2Bには、通報音制御回路32の主要部が機能ブロック図にて示されている。
図2Aに示すように、コントローラ20には、CPU(Central Processing Unit)36A、ROM(Read Only Memory)36B、RAM(Random Access Memory)36C、ストレージ36D、及び入出力インタフェース36Eを備え、これらがバス36Fを介して相互に通信(データの送受信)可能に接続されたマイクロコンピュータが形成されている。
CPU36Aは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。ROM36Bは、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM36Cは、作業領域として一時的にプログラムまたはデータを記憶する。ストレージ36Dは、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、および各種データを格納する。入出力インタフェース36Eは、コントローラ20内、及びコントローラ20に接続される各種の機器との間でデータ交換を行うためのインタフェースである。
コントローラ20では、CPU36AがROM36B又はストレージ36Dからプログラムを読み出し、RAM36Cを作業領域としてプログラムを実行する。コントローラ20では、CPU36AがROM36B又はストレージ36Dに記録されているプログラムにしたがって演算処理を行うことで、各種の機能が実現される。
ROM36B又はストレージ36Dには、通報音を制御するための通報音処理プログラムが格納されている。これにより、図2Bに示すように、コントローラ20では、通報音制御回路32に備えられる走行挙動判定部40及び通報音設定部42の機能が実現される。また、通報音制御装置30では、音源34が例えばストレージ36Dによって実現される。
走行挙動判定部40には、走行挙動情報として、カメラ12から出力される撮影画像、障害物検知センサ14の出力信号、車速センサ16の出力信号、及び舵角センサ18の出力信号などが入力される。
走行挙動判定部40では、車速センサ16の出力信号から車両の速度(走行速度)を判定すると共に、車速センサ16の出力信号の変化から車両の加速度を判定する。また、走行挙動判定部40では、舵角センサ18の出力信号から転舵輪の舵角が判定されて、判定された舵角から車両が直進状態か、右旋回状態か又は左旋回状態かなどが判定される。
また、走行挙動判定部40は、カメラ12の撮影画像及び障害物検知センサ14から自車両の周囲の歩行者や障害物の方向及び距離を判定でき、走行挙動判定部40は、障害物との距離の変化から自車両が歩行者に接近しつつあるかなどを判定できる。
音源34には、通報音として出力可能な複数の音源データ(波形データ)が格納されている。音源データとしての波形データは、例えば、複数の周波数の各々の正弦波形を示すデータを適用できる。
通報音設定部42では、車両の走行速度が通報音を発音するように設定された速度範囲内であると、通報音を設定する。通報音(通報音の波形信号)には、音源34から読み出される音源データが用いられる。通報音設定部42は、設定した通報音の波形信号を増幅器22に出力する。また、通報音設定部42では、通報音の音圧を設定して、設定した音圧が得られるように、例えば増幅器22の増幅率を制御する。これにより、コントローラ20では、通報音設定部42において設定された通報音(波形信号)がスピーカ24から発音させる。
通報音設定部42では、所定周波数の通報音が発音されるように設定することができる。また、通報音設定部42は、複数の周波数の波形データを重畳させることで、複数の周波数成分を含む通報音を設定することもできる。この場合、通報音設定部42は、重畳する周波数ごとに振幅を設定することで複数の周波数スペクトルを有する波形データを生成する。これにより、通報音設定部42では、所望の音色の通報音の生成が可能となっている。
ここで、通報音設定部42では、走行挙動判定部40により判定された車両の走行挙動に応じて周波数又は周波数スペクトルの異なる通報音を設定する。この際、通報音設定部42では、車両の走行挙動に応じて、通報音の周波数又は周波数スペクトルを異ならせることで、車両の走行挙動に応じた通報音を設定できる。また、通報音設定部42は、車両の走行挙動に応じた通報音の音圧を設定できる。
次に第1実施形態の作用として、車両の走行挙動に応じた通報音制御処理を説明する。第1実施形態では、車両の走行挙動を判定するための情報として加速度aを適用し、車両の走行挙動が車速センサ16の検知結果から得られる加速度aが予め設定された加速度as以上となっている場合、通報音設定部42において設定される通報音を変更する制御を行う。
図3には、第1実施形態に係る通報音制御処理の概略が流れ図にて示されている。
図3に示すフローチャートは、車両が走行中(走行開始から走行終了までの期間)に繰り返し実行され、通報音制御回路32は、最初のステップ100において車両の車速判定を行う。この車速判定においては、車速センサ16により検出される車両の走行速度(車速)V(km/h)が通報音を発音するように設定された所定速度範囲内(0≦V≦Vh)か否かを判定する。
車両が例えば高速走行中(V>Vh)である場合、通報音制御回路32は、ステップ100において否定判定(ステップ100:N)して、ステップ102に移行し、通報音の発音を停止するように設定する。これにより、コントローラ20では、スピーカ24からの通報音の発音が停止される。なお、通報音制御回路32では、車両が停止中(V=0km/h)の場合、ステップ100において否定判定されてもよい。
通報音制御回路32では、車両の車速Vが所定速度範囲内(0≦V≦Vh)であると、ステップ100において肯定判定(ステップ100:Y)して、ステップ104に移行する。ステップ104において、通報音制御回路32は、通報音として予め設定されている周波数fs及び音圧の通報音(以下、標準通報音という)を設定する。これにより、コントローラ20では、周波数fsの標準通報音が所定の音圧(音量)で発音され、車両の周囲に車両の接近を通報する。
次に、通報音制御回路32は、ステップ106において加速度判定を行う。ステップ106の加速度判定において、通報音制御回路32では、車速センサ16によって検出される車速Vの変化から得られる車両の加速度aが加速度as以上か否かを判定する。
ここで、車両の走行挙動として、車速Vが緩やかに上昇するのではなく急加速状態となり、加速度aが加速度as以上(a≧as)となると、通報音制御回路32は、ステップ106で肯定判定し(ステップ106:Y)、ステップ108に移行する。
ステップ108において、通報音制御回路32は、通報音の周波数として標準通報音の周波数fsより高い周波数fu(fs<fu)に設定し、通報音の音圧を標準通報音の音圧より高くなるように設定する。これにより、コントローラ20は、周波数fuの通報音を標準通音よりも高い音圧で発音させて、車両の周囲に車両が加速しながら走行していることを通報する。
この後、通報音制御回路32では、ステップ110において、車両の加速度aが低下したか否か、すなわち、加速度aが所定加速度as未満であるか否かを判定するための加速度判定を行う。
ここで、車両の車速Vの上昇が抑制されることで、加速度aが加速度as未満(a<as)となると、通報音制御回路32は、ステップ110において肯定判定して(ステップ110:Y)、ステップ112に移行する。ステップ112において、通報音制御回路32は、通報音を周波数fs及び所定音圧の標準通報音に戻すように設定する。
これにより、コントローラ20は、周波数fsの標準通報音を通常の音圧で出力させる。なお、通報音制御回路32では、加速度aが所定加速度asに満たない場合(a<as)、ステップ106において否定判定(ステップ106:N)し、下記ステップ114に移行する。また、通報音制御回路32では、加速度aが所定加速度as以上となった状態が継続されると、周波数fuの通報音の出力が継続されるように設定する。
一方、通報音制御回路32は、ステップ114において車両の車速Vが所定速度範囲を外れたか否かを判定するための車速判定を行う。通報音制御回路32は、車両の車速Vが所定速度範囲を超えると(V>Vh)、ステップ114において肯定判定して(ステップ114:Y)、ステップ102に移行する。これにより、コントローラ20は、通報音の発音を停止させる。
このように、通報音制御装置30は、車両の加速度aが加速度asに満たない間は、標準通報音が発音されるように設定するが、車両の加速度aが加速度as以上となると、標準通報音とは周波数の異なる通報音が発音されるように設定する。また、通報音制御装置30は、通報音の周波数を標準通報音の周波数より高く設定する。これにより、通報音の音色が変化され、歩行者は、通報音の音色の変化により、車両が加速度as以上の走行挙動となったことを認識可能になる。したがって、通報音の音色が変化することで、車両の挙動に対する周囲の認識性が向上するので、通報音は、音色の変化が歩行者の安全性に寄与できる。
なお、第1実施形態では、走行挙動として車両が加速した場合(a>0)を例に説明した。しかしながら、車両が減速した場合(a<0)においても、通報音の周波数又は周波数と音圧を変更させてもよい。この場合、例えば、車両の減速する方向への加速度又は加速度の絶対値が予め設定した値よりも大きくなることで、周波数が周波数fsよりも低い通報音を設定する。これにより、歩行者は、速度が減少するという車両の走行挙動を容易に認識できるので、通報音は、音色の変化が歩行者の安全性に大きく寄与できる。
また、通報音は、単音であってもよく複数の周波数スペクトルを有する合成音であってもよい。通報音が複数の周波数スペクトルを有する場合、加速度aが加速度as以上となった際に、通報音は、周波数スペクトルが全体に高くなるようにシフトされてもよく、複数の周波数スペクトルのうち少なくとも一つの周波数スペクトルを高い周波数の周波数スペクトルとするようにシフトしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態を説明する。第2実施形態では、基本的構成が第1実施形態と同様であり、第2実施形態において第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同様の符号を付与してその説明を省略する。
第2実施形態では、検知加速度aに替えて舵角センサ18により検知される車両の転舵を適用する点で第1実施形態とは異なる。第2実施形態では、舵角センサ18によって検知される舵角から車両の走行挙動として、直進状態、左方向への旋回状態か右方向への旋回状態かを判定し、判定結果に応じて通報音設定部42が通報音を制御する。また、第2実施形態では、通報音設定部42において設定する通報音として、複数の周波数スペクトルを有する通報音を適用している。
第2実施形態において、標準通報音の周波数fsは、複数の周波数スペクトルを有している。また、第2実施形態では、車両が左に転舵された左旋回状態と判定された場合に、周波数flの通報音が設定され、車両が右に転舵された右旋回状態と判定された場合に、周波数flの通報音が設定され、及び車両が右に転舵された右旋回状態に適用する通報音の周波数f2の通報音が設定される。第2実施形態において、周波数fs、fl、frは、互いに異なる周波数スペクトルの組み合わせが適用されている。
図4には、第2実施形態に係る通報音制御処理の概略が流れ図にて示されている。
図4に示すフローチャートでは、通報音制御回路32がステップ100の車速判定において車両の車速Vが所定速度範囲内であると判定すると、ステップ120に移行する。ステップ120は、第1実施形態のステップ104に対応されており、通報音制御回路32は、ステップ120において、周波数fs(複数の周波数スペクトルを含む)の標準通報音に設定する。
また、通報音制御回路32は、ステップ114において肯定判定して、ステップ102において通報音を停止するまで、舵角に応じた通報音の制御処理(下記ステップ124~ステップ130)を繰り返し実行する。また、ステップ122は、第1実施形態のステップ112に対応されており、通報音制御回路32は、ステップ122に移行することで、標準通報音に戻すように設定する。
車両は、転舵されることで舵角が変化し、走行挙動が左旋回状態、右旋回状態又は直進状態となる。通報音制御回路32は、舵角センサ18によって検出される舵角から転舵についての車両の走行挙動を判定する。この際、通報音制御回路32では、舵角が所定範囲内(車両が直進状態とみなせる角度範囲)か否かの舵角判定を行い、舵角が所定範囲内であると、ステップ124において肯定判定して(ステップ124:Y)、ステップ122に移行する。
ここで、車両が左旋回又は右旋回のために転舵されて、舵角センサ18により検知される舵角が所定角度以上となって所定範囲を外れると、通報音制御回路32は、ステップ124において否定判定(ステップ124:N)して、ステップ126に移行する。
ステップ126において、通報音制御回路32は、車両が左旋回状態か否かを判定するための旋回方向判定を行う。舵角センサ18により検知される舵角から車両が左旋回状態であると、通報音制御回路32は、ステップ126において肯定判定(ステップ126:Y)して、ステップ128に移行する。通報音制御回路32は、ステップ128に移行すると、通報音として、左旋回用に設定されている周波数fl(周波数スペクトル)の通報音を設定する。
また、舵角センサ18により検知される舵角から車両が右旋回状態であると、通報音制御回路32は、ステップ126において否定判定(ステップ126:N)して、ステップ130に移行する。通報音制御回路32は、ステップ130に移行すると、通報音として、右旋回用に設定されている周波数fr(周波数スペクトル)の通報音を設定する。
これにより、コントローラ20は、車両が左旋回状態となると、左旋回用に設定された周波数スペクトル(周波数fl)の通報音を発音し、車両が右旋回状態となると、右旋回用に設定された周波数スペクトル(周波数fr)の通報音を発音する。
このように、通報音制御装置30は、車両の直進状態において周波数fsの標準通報音に設定し、左旋回状態に周波数flの通報音を設定し、右旋回状態において周波数frの通報音を設定する。これにより、車両の直進状態、左旋回状態及び右旋回状態の各々において通報音の音色が変化し、車両の周囲の歩行者等は、通報音の音色により車両が直進状態か、左旋回状態か又は右旋回状態かを容易に識別でき、通報音が歩行者の安全性に大きく寄与できる。しかも、複数の周波数スペクトルの組み合わせにより、通報音として特徴的な音を設定できる。
このように、第1及び第2実施形態では、車両の走行挙動に応じて周波数(又は周波数スペクトル)を変更し、さらに音圧の変更も可能にして、車両の走行状態に応じて異なる音色の通報音が発音されるようにしている。これにより、歩行者等が通報音の音色から車両の走行挙動を認識できて、通報音が歩行者等の安全性に大きく寄与できる。
このような通報音制御装置30は、加速度aに応じた通報音の音色の変更(第1実施形態)、及び転舵に応じた通報音の音色の変更(第2実施形態)が並行して行われるものであってもよい。これにより、通報音制御装置30は、車両から発音される通報音の音色及び音色の変化から歩行者等が車両の走行挙動を容易に認識できて、通報音が歩行者等の安全性に一層効果的に寄与できる。
なお、第1実施形態では、走行挙動に応じて通報音の周波数を変更する周波数シフトを行うことで、通報音の音色を変更し、第2実施形態では、走行挙動に応じて通報音の周波数スペクトルを変更することで、通報音の音色を変更した。しかしながら、通報音の音色の変更はこれに限るものではない。例えば、所定の周波数範囲(低い周波数f1から高い周波数f2の範囲)を設定し、設定した周波数範囲において通報音の周波数fを連続的に変化させる周波数スイープを行うようにしてもよい。この場合、例えば、車両の走行挙動に応じ、所定時間tの間隔で通報音の周波数fを周波数f1から周波数f2まで連続的に変化させるか、周波数fを周波数f2から周波数f1まで連続的に変化させる。これにより、緊張感の得られる音色の通報音を発音できて、通報音を歩行者などの安全性に大きくて寄与させることができる。
なお、以上説明した第1及び第2実施形態では、音源34に音源データを格納した。しかしながら、音源は、複数の周波数の波形データを生成すると共に、生成した波形データを合成して音源データを生成する所謂シンセサイザ(Synthesizer)の機能が適用されてもよい。この場合、例えば、通報音設定部42において通報音の周波数成分及び周波数成分ごとの振幅を示す情報を音源に出力することで、音源が入力された情報に応じた波形データを生成して出力するようにすればよい。
また、本実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した通報音制御処理は、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、通報音制御処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記各実施形態では、通報音制御処理のプログラムが記憶部(ストレージ36Dなど)に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
10 車両接近通報装置
12 カメラ
14 障害物検知センサ
16 車速センサ(検知手段)
18 舵角センサ(検知手段)
20 コントローラ
24 スピーカ
30 通報音制御装置(車両接近通報音制御装置)
32 通報音制御回路(制御手段)
34 音源
40 走行挙動判定部
42 通報音設定部

Claims (1)

  1. 自車両の加速度及び自車両の旋回方向を含む車両の走行挙動を検知するための検知手段と、
    前記検知手段により検知される車両の走行挙動に応じて、自車両の接近を自車両の周囲に通報するための通報音を制御する制御手段と、
    を含む車両接近通報音制御装置。
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