JP2022011126A - エンドエフェクタ及びそれを備えたロボット - Google Patents

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和範 平田
Kazunori Hirata
哲志 大内
Tetsushi Ouchi
恵太 笹木
Keita Sasaki
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【課題】エンドエフェクタによって保持されるワークの位置精度を向上させる。【解決手段】第1エンドエフェクタ3は、部品Pを保持する吸着部32と、吸着部32に保持された部品Pに接触することによって部品Pの位置決めを行う基準プレート35とを備える。【選択図】図3

Description

ここに開示された技術は、エンドエフェクタ及びそれを備えたロボットに関する。
従来より、ワークを保持するエンドエフェクタが知られている。例えば、特許文献1には、吸着部による吸着や挟持部による挟持によってワークを保持するエンドエフェクタが開示されている。
特許第6667548号公報
ところで、エンドエフェクタの使用状況によっては、保持されるワークに高い位置精度が要求される場合がある。ワークの位置精度を向上させるためには、例えば、ビジョンセンサ等を用いることによって、ワークを保持する際のワークに対するエンドエフェクタの位置精度を向上させることが考えられる。しかしながら、このような方法ではワークの位置精度に限界があり、さらなる改善の余地がある。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンドエフェクタによって保持されるワークの位置精度を向上させることにある。
ここに開示されたエンドエフェクタは、ワークを保持する保持部と、前記保持部に保持された前記ワークに接触することによって前記ワークの位置決めを行う基準部とを備える。
ここに開示されたロボットは、互いに回転可能に連結された複数のリンクを有する第1ロボットアームと、前記第1ロボットアームに連結された前記エンドエフェクタとを備える。
前記エンドエフェクタによれば、エンドエフェクタによって保持されるワークの位置精度を向上させることができる。
前記ロボットによれば、エンドエフェクタによって保持されるワークの位置精度を向上させることができる。
図1は、双腕ロボットの平面図である。 図2は、双腕ロボットの正面図である。 図3は、第1エンドエフェクタの側面図である。 図4は、第1エンドエフェクタの平面図である。 図5は、第2エンドエフェクタの側面図である。 図6は、第2エンドエフェクタの平面図である。 図7は、制御部のブロック図である。 図8は、第1エンドエフェクタが部品を保持した状態を示す側面図である。 図9は、第1エンドエフェクタが部品を保持した状態を示す平面図である。 図10は、第1エンドエフェクタが保持された部品を位置決めした状態を示す側面図である。 図11は、第1エンドエフェクタが保持された部品を位置決めした状態を示す平面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態に係る双腕ロボット100について説明する。図1は、双腕ロボット100の平面図である。図2は、双腕ロボット100の正面図である。
双腕ロボット(以下、単に「ロボット」とも称する)100は、第1ロボットアーム1と、第2ロボットアーム2と、制御部6(図7参照)とを備えている。例えば、ロボット100は、部品トレー92から部品Pを取り出し、部品Pを組立品Aに組み込む作業を行う。具体的には、第1ロボットアーム1が部品トレー92から部品Pを取り出して、部品Pを第2ロボットアーム2へ受け渡し、第2ロボットアーム2が部品Pを組立品Aに組み込む。部品Pは、ワークの一例である。
<ロボットアーム>
第1ロボットアーム1及び第2ロボットアーム2は、多関節型のロボットアームである。より具体的には、第1ロボットアーム1及び第2ロボットアーム2は、水平多関節型のロボットアームである。第1ロボットアーム1及び第2ロボットアーム2は、協調して動作を実行する。第1ロボットアーム1には、第1エンドエフェクタ3が連結される。第2ロボットアーム2には、第2エンドエフェクタ4が連結される。
以下、説明の便宜上、互いに直交するX,Y,Z軸を設定する。Z軸は、鉛直方向に延びている。
第1ロボットアーム1は、第1リンク11と第2リンク12と第1リスト13とを有している。第2ロボットアーム2は、第1リンク21と第2リンク22と第2リスト23とを有している。第1エンドエフェクタ3は、第1ロボットアーム1の先端部、具体的には、第1リスト13に連結されている。第2エンドエフェクタ4は、第2ロボットアーム2の先端部、具体的には、第2リスト23に連結されている。第1リンク11、第2リンク12、第1リンク21及び第2リンク22は、複数のリンクの一例である。以下、各リンクにおいて長手方向の一端部を第1端部と称し、長手方向において第1端部と反対側の端部を第2端部と称する。
第1リンク11の第1端部11aは、基台101の上部に設けられた基軸111に回転関節J1を介して連結されている。第1リンク11は、回転関節J1を介して、軸心L1まわりに回転可能となっている。
第2リンク12の第1端部12aは、第1リンク11の第2端部11bに、回転関節J2を介して連結されている。第2リンク12は、回転関節J2を介して、軸心L2まわりに回転可能となっている。第1端部12aは、第2端部11bの下方に配置されている。
第1リスト13は、第2リンク12の第2端部12bに直動関節J3を介して連結されている。第1リスト13は、直動関節J3を介して、軸心L3に沿って直動可能となっている。
第1リスト13の長手方向の一端部である第1端部13aには、第1エンドエフェクタ3が回転関節J4を介して連結されている。第1エンドエフェクタ3は、回転関節J4を介して、軸心L4回りに回転可能となっている。
軸心L1、軸心L2、軸心L3及び軸心L4は、互いに平行に延びている。この実施形態では、軸心L1,軸心L2、軸心L3及び軸心L4は、Z軸方向、即ち、鉛直方向に延びている。つまり、第1リンク11、第2リンク12及び第1エンドエフェクタ3は、水平面内で回転し、第1リスト13は、鉛直方向に直動する。
第1リンク21の第1端部21aは、基台101の基軸111に回転関節J5を介して連結されている。第1リンク21は、回転関節J5を介して、軸心L1まわりに回転可能となっている。
第1端部21aは、第1リンク11の第1端部11aの下方に位置している。つまり、基台101、第1リンク21及び第1リンク11は、この順で下方から上方へ配列されている。
第2リンク22の第1端部22aは、第1リンク21の第2端部21bに、回転関節J6を介して連結されている。第2リンク22は、回転関節J6を介して、軸心L6まわりに回転可能となっている。第1端部22aは、第2端部21bの上方に配置されている。
第2リスト23は、第2リンク22の第2端部22bに直動関節J7を介して連結されている。第2リスト23は、直動関節J7を介して、軸心L7に沿って直動可能となっている。
第2リスト23の長手方向の一端部である第1端部23aには、第2エンドエフェクタ4が回転関節J8を介して連結されている。第2エンドエフェクタ4は、回転関節J8を介して、軸心L8回りに回転可能となっている。
軸心L1、軸心L6、軸心L7及び軸心L8は、互いに平行に延びている。この実施形態では、軸心L1,軸心L6、軸心L7及び軸心L8は、Z軸方向、即ち、鉛直方向に延びている。つまり、第1リンク21、第2リンク22及び第2エンドエフェクタ4は、水平面内で回転し、第2リスト23は、鉛直方向に直動する。
ロボット100には、関節J1~J8のそれぞれによって連結される2つの部材を相対的に回転又は直動させる電動モータ51(図7参照)が設けられている。例えば、電動モータ51は、サーボモータである。また、ロボット100には、各電動モータの回転位置を検出するエンコーダ52(図7参照)が設けられている。
<エンドエフェクタ>
図3は、第1エンドエフェクタ3の側面図である。図4は、第1エンドエフェクタ3の平面図である。
第1エンドエフェクタ3は、部品Pを保持する吸着部32と、基準プレート35とを備えている。基準プレート35は、吸着部32に保持された部品Pに接触することによって部品Pの位置決めを行う。吸着部32は、保持部の一例であり、基準プレート35は、基準部の一例である。
第1エンドエフェクタ3は、吸着部32を基準プレート35に対して移動させる第1移動機構33を有していてもよい。例えば、第1エンドエフェクタ3は、第1リスト13に連結されたベース30を有している。ベース30は、軸心L4回りに回転可能に第1リスト13に回転関節J4を介して連結されている。第1移動機構33は、ベース30に設けられている。
第1移動機構33は、ベース30に対して所定の第1方向に摺動可能に連結されたブラケット33aと、ブラケット33aを第1方向へ移動させる第1アクチュエータ33bとを有している。第1方向は、軸心L4と直交する方向に延びている。例えば、第1アクチュエータ33bは、エアシリンダである。ブラケット33aに、吸着部32が設けられている。
第1移動機構33は、ブラケット33aを第1方向へ移動させることによって、それに応じて吸着部32を第1方向へ移動させる。第1移動機構33は、吸着部32を第1方向における第1位置と第2位置との間で移動させる。第1位置は、第1方向において吸着部32がベース30から比較的離間した位置である。第2位置は、第1方向において吸着部32が第1位置のときよりもベース30に接近した位置である。
図示は省略するが、エアシリンダには、チューブが接続されている。チューブは、エアコンプレッサに接続されている。エアコンプレッサは、基台101内に収容されている。エアコンプレッサからの空気によって、エアシリンダが作動する。チューブには、電磁弁が設けられている。電磁弁によって、エアシリンダの進出及び後退が切り替えられる。後述するエアシリンダも同様に構成されている。
ブラケット33aには、吸着部32を所定の第2方向へ移動させる第2移動機構34が設けられている。第2方向は、第1方向と直交する方向であり、且つ、軸心L4と平行な方向である。この例では、第2方向は、鉛直方向である。例えば、第2移動機構34は、第2アクチュエータ34aを有している。例えば、第2アクチュエータ34aは、エアシリンダである。第2アクチュエータ34aは、第2方向へ直動可能に構成されたロッド34bを有している。ロッド34bの先端に吸着部32が設けられている。
第2移動機構34は、第2方向における第1位置(図3の実線参照)と第2位置(図3の二点鎖線参照)との間で吸着部32を移動させる。第1位置は、吸着部32が部品Pを吸着するときの位置である。第2位置は、吸着部32と基準プレート35とが第1方向に並ぶ位置である。第2位置は、第1位置よりも上方に位置している。第1位置においては、吸着部32(具体的には、吸着部32の吸着口32a)は、基準プレート35よりも下方に位置している。
吸着部32の下端に、対象物を吸着する吸着口32aが設けられている。図示は省略するが、吸着部32には、チューブが接続されている。チューブは、真空発生装置に接続されている。真空発生装置は、基台101内に収容されている。真空発生装置による吸引によって、吸着部32の内部空間に負圧が発生する。この負圧によって、吸着部32は、対象物を吸着する。チューブには、電磁弁が設けられている。電磁弁の開閉によって、吸着部32の吸着及び吸着解除が切り替えられる。
基準プレート35は、第1方向と直交する基準面35aを有している。基準面35aは、第1方向において吸着部32の方を向いている。基準面35aは、平面である。
第1エンドエフェクタ3は、基準プレート35に接触した状態の部品Pを挟持するチャック36をさらに備えていてもよい。チャック36は、基準プレート35に接触した状態の部品Pを挟持する。チャック36は、挟持部の一例である。
チャック36は、ベース30に設けられている。チャック36は、所定の第3方向に摺動可能にベース30に連結された一対の指36aと、一対の指36aを第3方向へ移動させる第3アクチュエータ36b(図6参照)とを有している。第3方向は、第1方向と直交する方向である。この例では、第3方向は、第2方向とも直交する方向である。第3アクチュエータ36bは、例えば、エアシリンダである。
一対の指36aは、第3方向において互いに接近又は離間するように構成されている。詳しくは、一対の指36aは、第3方向における第1位置と第2位置との間で移動可能となっている。第1位置は、一対の指36aが互いに比較的離間した位置である。第2位置は、一対の指36aが第1位置に比べて互いに接近した位置である。
一対の指36aの先端は、第1方向において、基準プレート35よりも吸着部32側に配置されている。第2方向における一対の指36aの先端の位置は、第2位置に位置する吸着部32に保持された部品Pと同じである。
図5は、第2エンドエフェクタ4の側面図である。図6は、第2エンドエフェクタ4の平面図である。
第2エンドエフェクタ4は、部品Pを把持するチャック41を有している。例えば、第2エンドエフェクタ4は、第2リスト23に連結されたベース40を有している。ベース40は、軸心L8回りに回転可能に第2リスト23に回転関節J8を介して連結されている。チャック41は、ベース40に設けられている。チャック41は、ハンドの一例である。
チャック41は、所定の第4方向に摺動可能にベース40に連結された一対の指41aと、一対の指41aを第4方向へ移動させる第4アクチュエータ41b(図6参照)とを有している。一対の指41aは、第4方向において互いに接近又は離間するように構成されている。第4アクチュエータ41bは、例えば、エアシリンダである。
図7は、制御部6のブロック図である。制御部6は、演算部61と、記憶部62と、サーボ制御部63とを有している。演算部61は、CPU等のプロセッサで形成されている。記憶部62は、ROM、RAM等で形成されている。サーボ制御部63は、CPU等のプロセッサで形成されている。
記憶部62には、ロボットコントローラとしての基本プログラム、各種データ等の情報が記憶されている。演算部61は、記憶部62に記憶された基本プログラム等のソフトウェアを読み出して実行することにより、ロボット100の各種動作を制御する。例えば、演算部61は、吸着部32、第1アクチュエータ33b、第2アクチュエータ34a、第3アクチュエータ36b及び第4アクチュエータ41bを制御する。具体的には、演算部61は、吸着部32に接続されたチューブの電磁弁及び第1アクチュエータ33bに接続されたチューブの電磁弁等へ制御信号を出力する。
サーボ制御部63は、ロボット100の各電動モータ51に駆動電流を供給すると共に、各エンコーダ52からの検出信号が入力される。例えば、演算部61は、ロボット100の制御指令を生成し、制御指令をサーボ制御部63に出力する。サーボ制御部63は、制御指令に基づいて関節J1~J8のそれぞれに対応する電動モータ51に駆動電流を出力する。このとき、サーボ制御部63は、各エンコーダ52の検出信号に基づいて駆動電流を制御する。
ロボット100の周囲には、図1に示すように、部品Pが収容された部品トレー92が載置される部品載置部91と、組立品Aが載置される組立品載置部93とが配置されている。部品トレー92には、複数の部品Pが配列されている。組立品載置部93には、1又は複数の組立品Aが位置決めされた状態で載置されている。
部品Pは、位置決めの基準となる第1端縁e1を有している。それに加えて、部品Pは、位置決めの基準となる第2端縁e2及び第3端縁e3を有していてもよい。例えば、第1端縁e1、第2端縁e2及び第3端縁e3のそれぞれは、略直線状に延びている。第2端縁e2及び第3端縁e3は、互いに平行に延び、且つ、第1端縁e1に対して直交している。部品Pは、第1端縁e1と平行に延びる第4端縁e4をさらに有し、全体として平面視略方形に形成されている。
<ロボットの動作>
続いて、ロボット100の動作を説明する。
制御部6は、まず、部品トレー92の部品Pを保持する保持動作を第1エンドエフェクタ3に実行させる。図8は、第1エンドエフェクタ3が部品Pを保持した状態を示す側面図である。図9は、第1エンドエフェクタ3が部品Pを保持した状態を示す平面図である。
詳しくは、第1ロボットアーム1は、部品トレー92における吸着対象となる部品Pへ第1エンドエフェクタ3の吸着部32を移動させる。このとき、第1移動機構33は、吸着部32を第1位置に位置させている。第2移動機構34は、吸着部32を第1位置に位置させている。チャック36の一対の指36aは、第1位置に位置している。
吸着部32が部品Pの上面まで移動すると、吸着部32は、部品Pを吸着する(図8の二点鎖線参照)。吸着部32は、第1端縁e1が第1方向において基準プレート35の側に位置する状態で部品Pを吸着する。このとき、吸着部32は、第1方向における第1位置で、且つ、第2方向における第1位置に位置している。そのため、吸着部32は、第1方向において基準プレート35から離間していると共に、吸着口32aは、基準プレート35よりも下方に位置している。その結果、吸着部32は、基準プレート35の影響を受けることなく(即ち、邪魔をされることなく)、部品Pを吸着することができる。
その後、図8の実線で示すように、第2移動機構34は、吸着部32を第2方向における第2位置へ移動させる。これにより、部品Pが部品トレー92から取り出される。
尚、この時点では、部品Pは位置決めされていない。そのため、図9に示すように、部品Pの第1端縁e1と基準プレート35の基準面35aとが平行でない状況も起こり得る。また、基準面35aに対する第1端縁e1の傾きも一定ではない。さらに、第3方向における部品Pの位置も一定ではない。
次に、制御部6は、保持された部品Pの位置決め動作を第1エンドエフェクタ3に実行させる。図10は、第1エンドエフェクタ3が保持された部品Pを位置決めした状態を示す側面図である。図11は、第1エンドエフェクタ3が保持された部品Pを位置決めした状態を示す平面図である。
詳しくは、部品トレー92からの取り出しが完了したときには、部品Pは、第1方向において基準プレート35と並んでいる(図8の実線参照)。また、基準プレート35の基準面35aと部品Pの第1端縁e1とが、対向した状態となっている。
その状態から、図10に示すように、第1移動機構33は、吸着部32を第1方向における第2位置へ移動させる。すなわち、第1移動機構33は、ブラケット33aを後退させることによって、吸着部32を第1方向において基準プレート35の方へ移動させる。その結果、部品Pが基準プレート35に接触する。詳しくは、部品Pの第1端縁e1が基準プレート35の基準面35aに接触する。これにより、第1方向における部品Pの位置が決められる。
このとき、吸着部32は、第2移動機構34から片持ち状に延びるロッド34bを介して吊り下げられた状態となっているため、多少変位することができる。そのため、図11に示すように、第1端縁e1と基準面35aとが線接触するように、部品Pの位置決めがなされる。
具体的には、第1方向における部品Pの位置は、第1端縁e1が基準面35aに接触する位置に決められる。それに加えて、第2方向に延びる軸回りの部品Pの角度位置、即ち、姿勢は、第1端縁e1と基準面35aとが平行となる状態に決められる。
その状態から、チャック36は、部品Pを第3方向から挟持する。詳しくは、一方の指36aが部品Pの第2端縁e2と接触し、他方の指36bが部品Pの第3端縁e3に接触する。これにより、第3方向における部品Pの位置が決められる。
続いて、制御部6は、部品Pの受け渡し動作を第1エンドエフェクタ3及び第2エンドエフェクタ4に実行させる。
詳しくは、第1ロボットアーム1は、第1エンドエフェクタ3によって位置決めされた部品Pを所定の受け渡し場所まで搬送する。このとき、第1エンドエフェクタ3は、部品Pを基準プレート35に接触させた状態を維持している。第2ロボットアーム2は、第2エンドエフェクタ4を受け渡し場所まで移動させる。第2エンドエフェクタ4は、受け渡し場所において、第1エンドエフェクタ3に保持された部品Pをチャック41によって把持する。具体的には、チャック41は、部品Pの第2端縁e2及び第3端縁e3を把持する。チャック41が部品Pを把持した後に、第1エンドエフェクタ3の吸着部32が部品Pの吸着を解除すると共にチャック36が部品Pの挟持を解除する。これにより、部品Pが第1エンドエフェクタ3から第2エンドエフェクタ4へ受け渡される。
その後、制御部6は、組立品Aへの部品Pの組み込み動作を第2エンドエフェクタ4に実行させる。
詳しくは、第2ロボットアーム2は、チャック41によって把持した部品Pを組立品Aへ搬送し、組立品Aの所定の場所に設置する。その後、チャック41が部品Pの把持を解除する。これにより、組立品Aへの部品Pの組み込みが完了する。
このように、第1エンドエフェクタ3は、部品Pを位置決めした状態で保持することによって、組立品Aへの部品Pの組み込み時の位置精度が向上する。つまり、第1エンドエフェクタ3が高い位置精度で部品Pを保持しているので、第1エンドエフェクタ3から部品Pを受け取る第2エンドエフェクタ4も、高い位置精度で部品Pを把持する。そのため、第2エンドエフェクタ4が部品Pを組立品Aに組み込む際にも、部品Pの位置精度が向上する。結果として、組立品Aへの部品Pの組み込み時の位置精度が向上する。
詳しくは、部品トレー92に配列された部品Pの位置精度は、それほど高くない場合もあり得る。また、吸着部32が部品Pを吸着する際の吸着位置の精度は、それほど高くない場合もあり得る。例えば、吸着部32が部品Pの上面を吸着する場合、部品Pの上面と平行な面内での吸着部32の位置精度はそれほど高くない。それに加えて、吸着部32は、吊り下げ状態で支持されているので、多少変位し得る。このことによっても、部品Pの上面と平行な面内での吸着部32の位置精度はそれほど高くない。
さらに、部品Pを吊り下げて保持する構成では、第1エンドエフェクタ3から第2エンドエフェクタ4への部品Pの受け渡し時の部品Pの位置精度もそれほど高くない場合があり得る。例えば、第2エンドエフェクタ4への受け渡し場所までの部品Pの搬送が完了したときに、搬送時の慣性によって部品Pが揺動する場合があり得る。部品Pの揺動が残った状態で第2エンドエフェクタ4が部品Pを受け取ると、第2エンドエフェクタ4における部品Pの位置精度が低下する。一方、部品Pの揺動が収まるまで部品Pの受け渡しを待機すると、部品Pの受け渡しの時間が長くなる。さらには、第2エンドエフェクタ4が部品Pを保持する際に第2エンドエフェクタ4が部品Pに接触して部品Pが変位する可能性もある。
第1エンドエフェクタ3が部品Pを位置決めした状態で保持することによって、以上のような部品Pの位置精度が改善する。つまり、第1エンドエフェクタ3が部品Pを基準プレート35に接触させた状態で保持することによって、第1エンドエフェクタ3によって保持された部品Pの位置精度が向上する。また、第1エンドエフェクタ3による部品Pの搬送時にも部品Pが基準プレート35に接触した状態が維持されるので、部品Pの揺動等の変位が低減する。さらに、第1エンドエフェクタ3から第2エンドエフェクタ4への部品Pの受け渡し時にも部品Pが基準プレート35に接触した状態が維持されているので、部品Pの受け渡し時の部品Pの位置精度も向上する。
以上のように、第1エンドエフェクタ3は、部品P(ワーク)を保持する吸着部32(保持部)と、吸着部32に保持された部品Pに接触することによって部品Pの位置決めを行う基準プレート35(基準部)とを備える。
この構成によれば、第1エンドエフェクタ3は、部品Pを基準プレート35に接触させた状態で保持することによって、部品Pを位置決めした状態で保持することができる。これにより、保持された部品Pの位置精度が向上する。
また、吸着部32及び基準プレート35の一方を他方に対して移動させる第1移動機構33をさらに備え、第1移動機構33は、吸着部32が部品Pを保持した状態で、吸着部32及び基準プレート35の一方を他方に対して移動させることによって、部品Pを基準プレート35に接触させる。
この構成によれば、吸着部32が部品Pを保持した後に、部品Pが基準プレート35に接触させることができる。つまり、吸着部32が部品Pを保持する際には、部品Pは基準プレート35に接触していない。吸着部32が部品Pを保持する動作を行う際に、基準プレート35と部品P、即ち、吸着部32とが接近していると、基準プレート35が吸着部32による部品Pの保持動作の邪魔になる虞がある。吸着部32による部品Pの保持動作時に、基準プレート35と吸着部32とを離間させておくことによって、基準プレート35の影響を受けることなく、吸着部32が部品Pの保持動作を行うことができる。
さらに、第1エンドエフェクタ3は、第1移動機構33の移動方向において基準プレート35と吸着部32に保持された部品Pとが並ぶ位置まで吸着部32及び基準プレート35の何れかを移動させる第2移動機構34をさらに備える。
この構成によれば、吸着部32が部品Pを保持した後に、第2移動機構34によって、基準プレート35と部品Pとが第1移動機構33の移動方向において並ぶ状態とすることができる。この状態から、第1移動機構33によって、部品Pと基準プレート35とが接触した状態とされる。つまり、吸着部32が部品Pを保持する際には、部品Pは基準プレート35に接触しておらず、第1移動機構33の移動方向において基準プレート35と部品Pとが並んでいない。吸着部32による部品Pの保持動作時に、基準プレート35と吸着部32とをさらに離間させることができる。
また、第1エンドエフェクタ3は、基準プレート35に接触した状態の部品Pを挟持するチャック36(挟持部)をさらに備える。
この構成によれば、部品Pは、基準プレート35に加えて、チャック36によっても位置決めされる。つまり、部品Pが基準プレート35に接触することによって、部品Pは、基準プレート35に対して位置決めされる。それに加えて、部品Pがチャック36に挟持されることによって、部品Pは、チャック36の挟持方向に関してもチャック36に対して位置決めされる。これにより、部品Pの位置精度がさらに向上する。
ロボット100は、互いに回転可能に連結された第1リンク11及び第1リンク12(複数のリンク)を有する第1ロボットアーム1と、第1ロボットアーム1に連結された第1エンドエフェクタ3とを備える。
この構成によれば、第1ロボットアーム1が第1エンドエフェクタ3を移動させる。第1エンドエフェクタ3は、移動時においても部品Pを基準プレート35に接触させた状態を維持することによって、第1エンドエフェクタ3の移動中及び移動完了時においても、部品Pの位置精度を向上させることができる。
また、ロボット100は、互いに回転可能に連結された第1リンク21及び第2リンク22(複数のリンク)を有する第2ロボットアーム2と、第2ロボットアーム2に連結されたチャック41(ハンド)とをさらに備え、チャック41は、吸着部32によって保持され且つ基準プレート35によって位置決めされた部品Pを第1エンドエフェクタ3から受け取る。
この構成によれば、チャック41は、第1エンドエフェクタ3によって位置決めされた部品Pを受け取ることができる。その結果、チャック41は、部品Pを高い位置精度で保持することができる。さらには、チャック41がその後に行う動作においても部品Pの高い位置精度を実現することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、ロボット100は、第1ロボットアーム1及び第2ロボットアーム2を備えているが、これに限定されない。例えば、ロボット100は、第1ロボットアーム1を備え、第2ロボットアーム2を備えていなくてもよい。つまり、第1エンドエフェクタ3は、保持した部品Pを第2ロボットアーム2の第2エンドエフェクタ4に受け渡さなくてもよい。例えば、第1エンドエフェクタ3は、保持した部品Pを所定の場所に載置してもよい。また、ロボット100は、双腕ロボットでなくてもよい。例えば、第1ロボットアーム1と第2ロボットアーム2とは、別々の基台に設けられていてもよい。
また、第1エンドエフェクタ3が保持するワークは、部品Pに限定されない。第1エンドエフェクタ3は、様々なワークを保持することができる。その際、第1エンドエフェクタ3は、保持されたワークの一部を基準プレート35等の基準部に接触させることによって、ワークを基準部に対して位置決めすることができる。
保持部は、吸着部32に限定されない。保持部は、ワークを保持できる限り、任意の構成を採用することができる。例えば、保持部は、ワークを挟持するチャック等であってもよい。また、吸着部32の個数は、1つに限定されず、複数であってもよい。
基準部は、基準プレート35に限定されない。基準部は、ワークに接触することによってワークの位置決めを行うことができる限りは、任意の構成を採用することができる。例えば、基準部は、ブロックであってもよい。
また、ワークのうち基準部と接触する部分は、端縁に限定されない。基準部のうちワークと接触する部分は、面に限定されない。例えば、ワークと基準部とは、一又は複数個所で接触していればよい。その接触の態様は、面接触、線接触及び点接触の何れであってもよい。
第1移動機構33は、吸着部32、即ち、保持部を基準プレート35、即ち、基準部の方へ移動させているが、これに限定されない。例えば、第1移動機構33は、基準部を保持部の方へ移動させることによって、ワークと基準部とを接触させてもよい。
第2移動機構34は、吸着部32、即ち、保持部を移動させているが、これに限定されない。第2移動機構34は、基準プレート35、即ち、基準部を移動させることによって、第1移動機構の移動方向において基準部と保持部に保持されたワークとが並ぶ状態としてもよい。
挟持部は、チャック36に限定されない。挟持部は、移動不能な部材と移動可能な部材とでワークを挟持する構成であってもよい。例えば、チャック36の一対の指36aのうち一方の指36aが移動不能であり、他方の指36aが第3方向へ移動可能であってもよい。その場合、ワークは、移動可能な指36aによって移動不能な指36aに押し付けられる。これにより、第3方向におけるワークの位置が決められる。
挟持部がワークを挟持する方向は、第3方向に限定されない。挟持部は、基準部によって第1方向における位置決めがされたワークを第1方向とは異なる方向に関して位置決めする機能を有している。そのため、挟持部がワークを挟持する方向は、第1方向と異なる任意の方向に設定され得る。
1 第1ロボットアーム
11 第1リンク
12 第2リンク
2 第2ロボットアーム
21 第1リンク
22 第2リンク
3 第1エンドエフェクタ
32 吸着部(保持部)
33 第1移動機構
34 第2移動機構
35 基準プレート(基準部)
36 チャック(挟持部)
41 チャック(ハンド)
100 双腕ロボット(ロボット)
P 部品(ワーク)

Claims (6)

  1. ロボットアームに連結されるエンドエフェクタであって、
    ワークを保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記ワークに接触することによって前記ワークの位置決めを行う基準部とを備えるエンドエフェクタ。
  2. 請求項1に記載のエンドエフェクタにおいて、
    前記保持部及び前記基準部の一方を他方に対して移動させる第1移動機構をさらに備え、
    前記第1移動機構は、前記保持部が前記ワークを保持した状態で、前記保持部及び前記基準部の一方を他方に対して移動させることによって、前記ワークを前記基準部に接触させるエンドエフェクタ。
  3. 請求項2に記載のエンドエフェクタにおいて、
    前記第1移動機構の移動方向において前記基準部と前記保持部に保持された前記ワークとが並ぶ位置まで前記保持部及び前記基準部の何れかを移動させる第2移動機構をさらに備えるエンドエフェクタ。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載のエンドエフェクタにおいて、
    前記基準部に接触した状態の前記ワークを挟持する挟持部をさらに備えるエンドエフェクタ。
  5. 互いに回転可能に連結された複数のリンクを有する第1ロボットアームと、
    前記第1ロボットアームに連結された、請求項1乃至4の何れか1つに記載のエンドエフェクタとを備えたロボット。
  6. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    互いに回転可能に連結された複数のリンクを有する第2ロボットアームと、
    前記第2ロボットアームに連結されたハンドとをさらに備え、
    前記ハンドは、前記保持部によって保持され且つ前記基準部によって位置決めされた前記ワークを前記エンドエフェクタから受け取るロボット。

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