JP2022010751A - 車両後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両後突時にリアホイールハウスの変形によりインレットフィラーが移動して縦柱部材に干渉することを抑制できる、車両後部構造の提供。【解決手段】リアホイールハウス20には、フィラー挿通孔側端部30aの上方、下方および車両後方に位置する部分に、補強部材50が設けられているとともに、補強部材50より下方にある領域の上端部に切欠き60が設けられている。そのため、リアホイールハウス20は、切欠き60より上方にあり補強部材50により補強される保護領域R1と、切欠き60より下方にあり補強部材50により補強されていない変形領域R2と、を有する。その結果、後突時にリアサイドメンバ82の変形に伴ってリアホイールハウス20が変形する際、変形領域R2は変形するが、保護領域R1が変形することは抑制できる。よって、リアホイールハウス20の変形によりフィラー挿通孔側端部30aが車両前方に移動することを抑制できる。【選択図】 図2

Description

本発明は、車両後部構造に関する。
特開2019-151287号公報は、リアホイールハウスアウタとリアホイールハウスインナを有するリアホイールハウスを有しており、リアホイールハウスの剛性を向上させる縦柱部材(リアホイールハウスレインフォースメント)がリアホイールハウスインナに固定されている車両後部構造を開示している。
しかし、上記公報開示の車両後部構造には、つぎの問題点がある。
リアホイールハウスアウタに設けられるフィラー挿通孔を通ってリアホイールハウスの内側スペースにインレットフィラーが入り込む場合、車両の後面衝突時に、リアサイドメンバの変形に伴うリアホイールハウスの変形により、インレットフィラーが移動し、縦柱部材に干渉するおそれがある。
特開2019-151287号公報
本発明の目的は、車両の後面衝突時におけるリアホイールハウスの変形によりインレットフィラーが移動して縦柱部材に干渉することを抑制できる、車両後部構造を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) リアホイールハウスアウタとリアホイールハウスインナを有するリアホイールハウスと、
前記リアホイールハウスアウタに設けられるフィラー挿通孔を通って前記リアホイールハウスの内側スペースに入り込むインレットフィラーと、
前記リアホイールハウスの内側スペース内に位置しかつ前記フィラー挿通孔側の端部に位置する前記インレットフィラーのフィラー挿通孔側端部よりも車両前方の位置で、前記リアホイールハウスインナに固定される縦柱部材と、
を有する車両後部構造であって、
前記リアホイールハウスには、車両幅方向から見たときに、前記インレットフィラーのフィラー挿通孔側端部の上方、下方および車両後方に位置する部分に、補強部材が設けられるとともに、該補強部材より下方にある領域の上端部には前記リアホイールハウスの車両後方側縁から車両前方に延びて切欠きが設けられている、車両後部構造。
(2) 前記補強部材は、車両幅方向から見たときに、前記フィラー挿通孔側端部の上方に位置しており該フィラー挿通孔側端部より車両後方の位置から車両前方の位置まで延びるレインフォースアッパと、前記フィラー挿通孔側端部の下方に位置しており該フィラー挿通孔側端部より車両後方の位置から車両前方の位置まで延びるレインフォースロアと、前記フィラー挿通孔側端部の車両後方に位置しており上下方向に延びるレインフォースリアと、を有しており、
前記レインフォースリアは、前記レインフォースアッパと前記レインフォースロアの一方に一体に形成されている、(1)記載の車両後部構造。
(3) 前記レインフォースリアは、前記レインフォースアッパと前記レインフォースロアの前記一方の車両後方側端部から他方の車両後方側端部まで延びて設けられており該他方の車両後方側端部と固定されている、(2)記載の車両後部構造。
(4) 前記リアホイールハウスインナは、下端部かつ車両幅方向内側端部で、リアサイドメンバに直接またはリアフロアパネルを介して固定されており、
前記補強部材は、前記リアホイールハウスインナに設けられている、(1)~(3)のいずれか1つに記載の車両後部構造。
(5) 前記リアホイールハウスには、車両幅方向から見たときに前記切欠きの延び方向の延長線上の位置で車両前後方向に延びるビードが設けられている、(1)~(4)のいずれか1つに記載の車両後部構造。
上記(1)の車両後部構造によれば、つぎの効果を得ることができる。
リアホイールハウスには、車両幅方向から見たときにインレットフィラーのフィラー挿通孔側端部の上方、下方および車両後方に位置する部分に、補強部材が設けられているとともに、補強部材より下方にある領域の上端部にはリアホイールハウスの車両後方側縁から車両前方に延びて切欠きが設けられている。そのため、リアホイールハウスは、切欠きより上方にあり補強部材により補強される(剛性が高められる)領域(保護領域)と、切欠きより下方にあり補強部材により補強されていない(剛性が高められていない)領域(変形領域)と、を有することになる。その結果、車両の後面衝突時にリアサイドメンバの変形に伴ってリアホイールハウスが変形する際、リアホイールハウスの変形領域が変形することで衝突エネルギを吸収しつつ、リアホイールハウスの保護領域が変形することは抑制できる。よって、リアホイールハウスの保護領域の変形が抑制されるため、リアホイールハウスの変形によりインレットフィラーのフィラー挿通孔側端部が車両前方に移動することを抑制できる。したがって、インレットフィラーが縦柱部材と干渉することを抑制できる。
上記(2)の車両後部構造によれば、つぎの効果を得ることができる。
補強部材が、レインフォースアッパ、レインフォースロアおよびレインフォースリアを有するため、リアホイールハウスに、車両幅方向から見たときにインレットフィラーのフィラー挿通孔側端部の上方、下方および車両後方に位置する部分に、補強部材を設けることができる。また、レインフォースリアが、レインフォースアッパとレインフォースロアの一方に一体に形成されているため、レインフォースリアがレインフォースアッパまたはレインフォースロアと別体に形成される場合に比べて、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
上記(3)の車両後部構造によれば、つぎの効果を得ることができる。
レインフォースリアが、レインフォースアッパとレインフォースロアの一方の車両後方側端部から他方の車両後方側端部まで延びており該他方の車両後方側端部と固定されているため、車両幅方向から見たときにインレットフィラーのフィラー挿通孔側端部の上方、下方および車両後方に位置する補強部材を繋いで設けることができ(車両幅方向から見たときに車両前方に開放するコ字またはU字状にすることができ)、補強部材によるリアホイールハウスの補強効果を高めることができる。
上記(4)の車両後部構造によれば、つぎの効果を得ることができる。
リアホイールハウスインナが、下端部かつ車両幅方向内側端部で、リアサイドメンバに直接またはリアフロアパネルを介して固定されているため、リアサイドメンバの変形に伴うリアホイールハウスの変形を抑制するには、リアホイールハウスインナを補強することが効果的である。ここで、本発明では、補強部材がリアホイールハウスインナに設けられているため、リアホイールハウスインナを補強でき、リアホイールハウスの変形を効果的に抑制できる。
上記(5)の車両後部構造によれば、つぎの効果を得ることができる。
リアホイールハウスには、車両幅方向から見たときに切欠きの延び方向の延長線上の位置で車両前後方向に延びるビードが設けられているため、切欠きの車両前方側にあるリアホイールハウス部分で、ビードにより変形領域の変形が保護領域に影響を及ぼすことを抑制できる。よって、ビードが設けられていない場合に比べて、リアホイールハウスの変形領域と保護領域の区分け効果を高めることができる。
本発明実施例の車両後部構造の、部分概略断面図である。 本発明実施例の車両後部構造の、リアホイールハウスとその近傍を車両幅方向内側(車室側)から見たときの部分側面図である。 本発明実施例の車両後部構造の、リアホイールハウスインナが省略された状態における、インレットフィラーのフィラー挿通孔側端部とその近傍を車両幅方向内側から見たときの拡大斜視図である。 本発明実施例の車両後部構造の、車両の後面衝突時における、リアホイールハウスとその近傍を車両幅方向内側から見たときの部分側面図である。 図4のA部拡大図である。 本発明実施例の比較例(本発明実施例とは異なる)の、リアホイールハウスとその近傍を車両幅方向内側から見たときの部分側面図である。 図6の比較例の、車両の後面衝突時における、リアホイールハウスとその近傍を車両幅方向内側から見たときの部分側面図である。 図7のB部拡大図である。
以下に、図面を参照して、本発明実施例の車両後部構造を説明する。なお、図中、UPは上方(車両上方)を示し、FRは前方(車両前方)を示し、OUTは車両幅方向外側を示す。
本発明実施例の車両後部構造10は、図2に示すように、リアホイールハウス20と、インレットフィラー30と、縦柱部材40と、補強部材50と、切欠き60と、ビード70と、を有する。
リアホイールハウス20は、たとえば鋼板製である。図1に示すように、リアホイールハウス20は、リアホイールハウスアウタ21と、リアホイールハウスインナ22と、を有しており、リアホイールハウスアウタ21とリアホイールハウスインナ22とで図示略のリアタイヤの少なくとも上端部が納められる内側スペースSを形成している。
リアホイールハウスアウタ21は、湾曲部21aと、該湾曲部21aの車両幅方向内側端部に設けられる外向きフランジ21bと、を有する。湾曲部21aの上端部またはその近傍には、インレットフィラー30が挿通されるフィラー挿通孔21cが設けられている。
リアホイールハウスアウタ21の上方側には、上下方向および車両前後方向に延びるルーフサイドインナパネル80が設けられている。そして、ルーフサイドインナパネル80の車両幅方向外側には、図示略のルーフルーフサイドアウタパネルが介在された状態で、車両の外板(サイメンアウタといってもよい)81が配設されている。
リアホイールハウスインナ22は、リアホイールハウスアウタ21の車両幅方向内側に設けられている。リアホイールハウスインナ22は、湾曲部22aと、該湾曲部22aの車両幅方向外側端部に設けられる外向きフランジ22bと、を有する。リアホイールハウスインナ22は、リアホイールハウスインナ22の外向きフランジ22bがリアホイールハウスアウタ21の外向きフランジ21bと接合されることで、リアホイールハウスアウタ21と接合されている。リアホイールハウスインナ22の車両幅方向内側端部かつ下端部22cは、車両前後方向に延びるリアサイドメンバ82に直接またはリアフロアパネル83を介して接合固定されている。
リアサイドメンバ82は、車両幅方向および車両前後方向に延びるリアフロアパネル83の車両幅方向外側端部に設けられている。リアサイドメンバ82は、上方に開放する断面略コ字状または断面略ハット形状であり、リアフロアパネル83の下面に接合されている。リアサイドメンバ82はリアフロアパネル83と接合されることで、閉断面形状となっている。
インレットフィラー30は、樹脂製である。インレットフィラー30は、車両の外部にある燃料供給装置の給油ガン(ともに図示略)が挿入されて供給される燃料を、図示略の燃料タンクに導くのに使用される。インレットフィラー30は、車両の側部に設けられる給油口配設部81aから燃料タンクまで延びて設けられており、該燃料タンクに接続されている。より詳しくは、インレットフィラー30は、給油口配設部81aからリアホイールハウスアウタ21のフィラー挿通孔21cを通ってリアホイールハウス20の内側スペースSに入り込み、内側スペースSを通った後、内側スペースSから出て図示略の燃料タンクに接続されている。
インレットフィラー30は、図3に示すように、燃料供給時に燃料が流れるフィラー本体31の他に、図示略のキャニスタに空気を送り込んだり該キャニスタからの空気を排出するための大気チューブ32と、フィラー本体31から分岐されて燃料供給時に燃料タンク内の空気を排出するためのブリーザパイプ33と、を有していてもよい。
縦柱部材40は、たとえば鋼板製である。縦柱部材40は、図2に示すように、リアホイールハウスインナ22の車両前後方向の中間部で、リアホイールハウスインナ22の車両幅方向内側(車室側)の壁面に沿って上下方向に延びて設けられている。縦柱部材40は、リアホイールハウスインナ22と接合固定されている。縦柱部材40は、たとえば車両幅方向外側に開放する断面ハット形状である。縦柱部材40は、リアホイールハウスインナ22(リアホイールハウス20)を補強している。このため、縦柱部材40は、リアホイールハウスレインフォースメントといってもよい。
縦柱部材40は、リアホイールハウス20の内側スペースS内に位置しかつフィラー挿通孔21c側の端部に位置するインレットフィラー30部分であるフィラー挿通孔側端部30aよりも、車両前方の位置で、リアホイールハウスインナ22に接合されている。縦柱部材40の上端部は、リアホイールハウスインナ22よりも上方に位置しており、縦柱部材40の下端部は、直接またはガセット41を介してリアフロアパネル83または図示略のリアクロスメンバに接合されている。
補強部材50は、たとえば鋼板製であり、リアホイールハウス20を補強する(剛性を高める)ために設けられている。補強部材50は、車両幅方向から見たときに、インレットフィラー30のフィラー挿通孔側端部30aの上方、下方および車両後方に位置するリアホイールハウス20部分に設けられている。補強部材50は、リアホイールハウスインナ22の車両幅方向内側(車室側)の壁面に沿って配設されている。このため、補強部材50は、主に、リアホイールハウスインナ22に設けられている。
補強部材50は、車両幅方向から見たときに、フィラー挿通孔側端部30aの上方に位置しておりフィラー挿通孔側端部30aより車両後方の位置から車両前方の位置まで延びるレインフォースアッパ51と、フィラー挿通孔側端部30aの下方に位置しておりフィラー挿通孔側端部30aより車両後方の位置から車両前方の位置まで延びるレインフォースロア52と、フィラー挿通孔側端部30aの車両後方に位置しており上下方向に延びるレインフォースリア53と、を有する。
レインフォースアッパ51は、一部品構成である。レインフォースアッパ51は、車両幅方向から見たとき、リアホイールハウス20の内側スペースSの上縁Suに沿って車両前後方向に延びている。レインフォースアッパ51は、内側スペースSの上縁Suより上方にある部分では、リアホイールハウスインナ22とリアホイールハウスアウタ21に接合固定されている。レインフォースアッパ51は、内側スペースSの上縁Suより下方にある部分では、リアホイールハウスインナ22のみに接合固定されている。レインフォースアッパ51の車両前方側端部51aは、縦柱部材40より車両後方側の位置にある。
レインフォースロア52は、一部品構成である。レインフォースロア52は、車両幅方向から見たとき、内側スペースSの上下方向中間部で車両前後方向に延びている。レインフォースロア52の車両後方側端部52bは、内側スペースSの後縁Srより車両後方にあり、リアホイールハウスインナ22とリアホイールハウスアウタ21に接合固定されている。レインフォースロア52は、内側スペースSの後縁Srより車両前方にある部分では、リアホイールハウスインナ22のみに接合固定される。ただし、レインフォースロア52の、内側スペースSの後縁Srより車両前方にある部分は、リアホイールハウスインナ22の車両幅方向外側の壁面(内側スペースS側の壁面)に板状部材84が配設されている場合には、リアホイールハウスインナ22と板状部材84に接合固定されている。レインフォースロア52の車両前方側端部52aは、縦柱部材40より車両後方側の位置にある。
レインフォースリア53は、レインフォースアッパ51とレインフォースロア52の一方に一体に形成されている。なお、本発明実施例および図示例では、レインフォースリア53がレインフォースアッパ51に一体に形成されている場合を説明する。
レインフォースリア53は、レインフォースアッパ51の車両後方側端部51bからレインフォースロア52の車両後方側端部52bまで延びて設けられており、レインフォースロア52の車両後方側端部52bと接合固定されている。そのため、レインフォースアッパ51、レインフォースロア52およびレインフォースリア53で、車両幅方向から見たときにインレットフィラー30のフィラー挿通孔側端部30aの上方、下方および車両後方に位置する補強部材50を繋いで設ける(車両幅方向から見たときに車両前方に開放するコ字またはU字状にする)ことができる。
レインフォースリア53は、車両幅方向から見たとき、内側スペース22の後縁Srに沿って上下方向に延びている。レインフォースリア53は、内側スペースSの後縁Srより車両後方にある部分で、リアホイールハウスインナ22とリアホイールハウスアウタ21に接合固定されている。
レインフォースアッパ51、レインフォースロア52、レインフォースリア53の少なくとも1つには、車両幅方向への曲げ剛性を向上させるために、断面ハット形状にする、リブを設ける等からなる、剛性向上部が設けられていてもよい。なお、図示例では、レインフォースロア52とレインフォースリア53に、それぞれ延び方向に沿って剛性向上部52c、53aが設けられる場合を示している。
切欠き60は、リアホイールハウス20に設けられている(形成されている)。切欠き60は、車両幅方向から見たときに、補強部材50より下方にあるリアホイールハウス領域の上端部(近傍を含む)に、リアホイールハウス20の車両後方側縁20aから車両前方に延びて設けられている。本発明図示例では、補強部材50より下方にある領域の上端部にあっては、リアホイールハウスアウタ21がリアホイールハウスインナ22よりも車両後方側まで延びて設けられているため、切欠き60はリアホイールハウスアウタ21に設けられている。
切欠き60は、車両幅方向から見たときに、レインフォースロア52と平行または略平行に車両前後方向に延びている。切欠き60の延び方向先端(車両前方側端)は、内側スペースSよりも車両後方の位置にある。切欠き60は、延び方向先端に向うにつれて上下方向幅が小となっている。
ビード70は、リアホイールハウス20に設けられている。ビード70は、リアホイールハウスアウタ21の一部にビード加工を施すことで設けられている。ビード70は、車両幅方向から見たとき、切欠き60の延び方向の延長線上の位置で、レインフォースロア52と平行または略平行に車両前後方向に延びて設けられている。車両幅方向から見たとき、ビード70の車両後方側端部70bは、内側スペースSの後縁Srと同じか略同じ位置にあり、ビード70の車両前方側端部70aは、縦柱部材40、レインフォースアッパ51の車両前方側端部51aおよびレインフォースロア52の車両前方側端部52aのいずれよりも、車両後方にある。
つぎに、本発明実施例の作用、効果を説明する。
図6~図8は、本発明実施例とは異なる、本発明実施例の比較例を示している。比較例では、本発明実施例とは異なり、本発明実施例の補強部材50、切欠き60およびビード70が設けられていない場合を示している。そのため、比較例では、補強部材50、切欠き60およびビード70以外の構成は本発明実施例と同様であるため、本発明実施例に対応する部材には同じ符号に´(ダッシュ)を付けて説明する。
比較例にあっては、図7、図8に示すように、車両の後面衝突時、リアサイドメンバ82´(およびリアピラー85´の下部)が変形し、それに伴ってリアホイールハウス20´が車両前方側に変形する。そのため、インレットフィラー30´のフィラー挿通孔側端部30a´が、車両前方に移動してしまい縦柱部材40´に干渉するおそれがある。
それに対し、図2に示す本発明実施例では、リアホイールハウス20には、車両幅方向から見たときにインレットフィラー30のフィラー挿通孔側端部30aの上方、下方および車両後方に位置する部分に、補強部材50が設けられているとともに、補強部材50より下方にある領域の上端部にはリアホイールハウス20の車両後方側縁20aから車両前方に延びて切欠き60が設けられている。
そのため、リアホイールハウス20は、切欠き60より上方にあり補強部材50により補強される(剛性が高められる)領域(保護領域)R1と、切欠き60より下方にあり補強部材50により補強されていない(剛性が高められていない)領域(変形領域)R2と、を有することになる。
その結果、図4、図5に示すように、車両の後面衝突時にリアサイドメンバ82(およびリアピラー85の下部)の変形に伴ってリアホイールハウス20が変形する際、リアホイールハウス20の変形領域R2が変形することで衝突エネルギを吸収しつつ、リアホイールハウス20の保護領域R1が変形することは抑制できる。
よって、リアホイールハウス20の保護領域R1の変形が抑制されるため、インレットフィラー30のフィラー挿通孔側端部30aの生存空間を確保でき、リアホイールハウス20の変形によりフィラー挿通孔側端部30aが車両前方に移動することを抑制できる。したがって、インレットフィラー30が縦柱部材40と干渉することを抑制できる。
補強部材50が、レインフォースアッパ51、レインフォースロア52およびレインフォースリア53を有するため、リアホイールハウス20に、車両幅方向から見たときにインレットフィラー30のフィラー挿通孔側端部30aの上方、下方および車両後方に位置する部分に、補強部材50を設けることができる。
レインフォースリア53が、レインフォースアッパ51とレインフォースロア52の一方に一体に形成されているため、レインフォースリア53がレインフォースアッパ51またはレインフォースロア52と別体に形成される場合に比べて、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。
レインフォースリア53が、レインフォースアッパ51とレインフォースロア52の一方の車両後方側端部51b(52b)から他方の車両後方側端部52b(51b)まで延びており該他方の車両後方側端部52b(51b)と固定されているため、車両幅方向から見たときにインレットフィラー30のフィラー挿通孔側端部30aの上方、下方および車両後方に位置する補強部材50を繋いで設けることができ(車両幅方向から見たときに車両前方に開放するコ字またはU字状にすることができ)、補強部材50によるリアホイールハウス20の補強効果を高めることができる。
リアホイールハウスインナ22は下端部22cかつ車両幅方向内側端部でリアサイドメンバ82に直接またはリアフロアパネル83を介して固定されているため、リアサイドメンバ82の変形に伴うリアホイールハウス20の変形を抑制するには、リアホイールハウスインナ22を補強することが効果的である。ここで、本発明実施例では、補強部材50がリアホイールハウスインナ22に設けられているため、リアホイールハウスインナ22を補強でき、リアホイールハウス20の変形を効果的に抑制できる。
リアホイールハウス20には、車両幅方向から見たときに切欠き60の延び方向の延長線上の位置で車両前後方向に延びるビード70が設けられているため、切欠き60の車両前方側にあるリアホイールハウス20部分で、ビード70により変形領域R2の変形が保護領域R1に影響を及ぼすことを抑制できる。よって、ビード70が設けられていない場合に比べて、リアホイールハウス20の変形領域R2と保護領域R1の区分け効果を高めることができる。
10 車両後部構造
20 リアホイールハウス
20a リアホイールハウスの車両後方側縁
21 リアホイールハウスアウタ
21c フィラー挿通孔
22 リアホイールハウスインナ
22c リアホイールハウスインナの下端部
30 インレットフィラー
30a インレットフィラーのフィラー挿通孔側端部
31 フィラー本体
32 大気チューブ
33 ブリーザパイプ
40 縦柱部材
50 補強部材
51 レインフォースアッパ
51a レインフォースアッパの車両前方側端部
51b レインフォースアッパの車両後方側端部
52 レインフォースロア
52a レインフォースロアの車両前方側端部
52b レインフォースロアの車両後方側端部
53 レインフォースリア
60 切欠き
70 ビード
70a ビードの車両前方側端部
70b ビードの車両後方側端部
80 ルーフサイドインナパネル
81 車両の外板
81a 給油口配設部
82 リアサイドメンバ
83 リアフロアパネル
84 板状部材
85 リアピラー
R1 保護領域
R2 変形領域
S 内側スペース
Su 内側スペースの上縁
Sr 内側スペースの後縁

Claims (1)

  1. リアホイールハウスアウタとリアホイールハウスインナを有するリアホイールハウスと、
    前記リアホイールハウスアウタに設けられるフィラー挿通孔を通って前記リアホイールハウスの内側スペースに入り込むインレットフィラーと、
    前記リアホイールハウスの内側スペース内に位置しかつ前記フィラー挿通孔側の端部に位置する前記インレットフィラーのフィラー挿通孔側端部よりも車両前方の位置で、前記リアホイールハウスインナに固定される縦柱部材と、
    を有する車両後部構造であって、
    前記リアホイールハウスには、車両幅方向から見たときに、前記インレットフィラーのフィラー挿通孔側端部の上方、下方および車両後方に位置する部分に、補強部材が設けられるとともに、該補強部材より下方にある領域の上端部には前記リアホイールハウスの車両後方側縁から車両前方に延びて切欠きが設けられている、車両後部構造。
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