JP2022008619A - ハイブリッドシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊星歯車機構16のサンギヤ21に駆動モータ4の動力が入力され、リングギヤ23が固定されている。そのため、駆動モータ4の動力により回転するサンギヤ21の回転は、サンギヤ21の歯数とリングギヤ23の歯数との和でサンギヤ21の歯数を除して得られる除算値を変速比として、その変速比で減速されてキャリヤ22に伝達される。そして、キャリヤ22からデファレンシャルギヤ33に動力が伝達され、その動力がデファレンシャルギヤ33からドライブシャフト36を介して車両の駆動輪37に伝達される。また、キャリヤ22と一体に回転するキャリヤギヤ25が設けられ、そのキャリヤギヤ25にエンジン2の動力が入力される。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の一実施形態に係るハイブリッドシステム1のスケルトン図である。
図2は、ハイブリッドシステム1の各動力伝達モードにおけるブレーキB1、クラッチC1および駆動モータの状態を示す図である。図3は、遊星歯車機構16のサンギヤ21、キャリヤ22およびリングギヤ23の回転数(回転速度)の関係を示す共線図である。図2において、「○」は、クラッチC1およびブレーキB1が係合状態であることを示している。「×」は、クラッチC1およびブレーキB1が解放状態であることを示している。
以上のように、遊星歯車機構16のサンギヤ21に駆動モータ4の動力が入力され、リングギヤ23が固定されている。そのため、駆動モータ4の動力により回転するサンギヤ21の回転は、サンギヤ21の歯数とリングギヤ23の歯数との和でサンギヤ21の歯数を除して得られる除算値を変速比として、その変速比で減速されてキャリヤ22に伝達される。そして、キャリヤ22からデファレンシャルギヤ33に動力が伝達され、その動力がデファレンシャルギヤ33からドライブシャフト36を介して車両の駆動輪37に伝達される。これにより、駆動モータ4のトルクが増大されてデファレンシャルギヤ33に伝達されるので、最大出力が小さい小型の駆動モータ4であっても、大きな加速力を得ることができる。また、キャリヤ22と一体に回転するキャリヤギヤ25が設けられ、「前進+直達」モードでは、そのキャリヤギヤ25にエンジン2の動力が入力される。そのため、デファレンシャルギヤ33(駆動輪37)に伝達される駆動モータ4の動力をエンジン2の動力でアシストすることができる。
図4は、ハイブリッドシステム1の遊星歯車機構16にステップドピニオンギヤ51を採用した構成を示すスケルトン図である。図4において、図1に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、図4に示される構成について、図1に示される構成との相違点のみを説明する。
図6は、本発明の他の実施形態に係るハイブリッドシステム101のスケルトン図である。図6において、図1に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、ハイブリッドシステム101について、図1に示されるハイブリッドシステム1との相違点のみを説明する。
図7は、ハイブリッドシステム101の各動力伝達モードにおけるクラッチC1、ツーウェイクラッチ116および駆動モータ4の状態を示す図である。図8は、遊星歯車機構102のサンギヤ111、キャリヤ112およびリングギヤ113の回転数(回転速度)の関係を示す共線図である。図7において、「○」は、クラッチC1が係合状態であることを示している。「×」は、クラッチC1が解放状態であることを示している。
このハイブリッドシステム101の構成によっても、図1に示されるハイブリッドシステム1の構成と同様の作用効果を奏することができる。
図9は、ハイブリッドシステム101にワンウェイクラッチ121を採用した構成を示すスケルトン図である。図9において、図6に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、図9に示される構成について、図6に示される構成との相違点のみを説明する。
図10は、ハイブリッドシステム101の各動力伝達モードにおけるクラッチC1、ワンウェイクラッチ121および駆動モータ4の状態を示す図である。図11は、遊星歯車機構102のサンギヤ111、キャリヤ112およびリングギヤ113の回転数(回転速度)の関係を示す共線図である。図10において、「○」は、クラッチC1が係合状態であることを示している。「×」は、クラッチC1が解放状態であることを示している。
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係るハイブリッドシステム201のスケルトン図である。図12において、図1に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、ハイブリッドシステム201について、図1に示されるハイブリッドシステム1との相違点のみを説明する。
図13は、ハイブリッドシステム201の各動力伝達モードにおけるクラッチC1,C2、ブレーキB1および駆動モータの状態を示す図である。図14は、遊星歯車機構16のサンギヤ21、キャリヤ22およびリングギヤ23の回転数(回転速度)の関係を示す共線図である。図13において、「○」は、クラッチC1,C2およびブレーキB1が係合状態であることを示している。「×」は、クラッチC1,C2およびブレーキB1が解放状態であることを示している。
このハイブリッドシステム201の構成によっても、図1に示されるハイブリッドシステム1の構成と同様の作用効果を奏することができる。
図15は、本発明のさらに他の実施形態に係るハイブリッドシステム301のスケルトン図である。図15において、図1に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、その同一の参照符号が付された部分の説明を省略し、ハイブリッドシステム301について、図1に示されるハイブリッドシステム1との相違点のみを説明する。
図16は、遊星歯車機構16のサンギヤ21、キャリヤ22およびリングギヤ23の回転数(回転速度)の関係を示す共線図である。
ハイブリッドシステム1は、動力伝達モードとして、駆動モータ4の動力により車両が前進する「前進」モード、駆動モータ4の動力およびエンジン2の動力により車両が前進する「前進+直達」モード、駆動モータ4の動力により車両が後進する「後進」モード、ならびに駆動モータ4の動力およびエンジン2の動力により車両が後進する「後進+直達」モードを有している。
ハイブリッドシステム301の構成によっても、ハイブリッドシステム1の構成と同様の作用効果を奏することができる。また、ハイブリッドシステム301の構成では、ハイブリッドシステム1の構成と比較して、最高回転数が低い小型の駆動モータであっても、駆動輪を高速回転させることができ、ハイブリッドシステム301が搭載された車両の最高速度を高めることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。また、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2:エンジン
3:発電機
4:駆動モータ
33:デファレンシャルギヤ
16,102:遊星歯車機構(変速機)
21:サンギヤ
22:キャリヤ
23:リングギヤ
25:キャリヤギヤ
51:ステップドピニオンギヤ
52:スモールピニオン
53:ラージピニオン
Claims (3)
- 車両に搭載されるハイブリッドシステムであって、
エンジンと、
前記エンジンの動力を電力に変換する発電機と、
前記発電機の発電電力を使用して駆動され、前記車両の走行のための動力を出力する駆動モータと、
デファレンシャルギヤと、
サンギヤ、キャリヤ、リングギヤ、および前記キャリヤと一体に回転するキャリヤギヤを備える遊星歯車機構とを含み、
前記キャリヤギヤに前記エンジンの動力が入力され、
前記サンギヤに前記駆動モータの動力が入力され、
前記リングギヤが固定されており、
前記キャリヤと前記デファレンシャルギヤとの間で動力が伝達される、ハイブリッドシステム。 - 前記遊星歯車機構は、前記サンギヤと噛合するラージピニオンと、前記ラージピニオンよりも小さいギヤ径を有し、前記リングギヤと噛合するスモールピニオンとを一体的に有するステップドピニオンギヤを備えている、請求項1に記載のハイブリッドシステム。
- 車両に搭載されるハイブリッドシステムであって、
エンジンと、
前記エンジンの動力を電力に変換する発電機と、
前記発電機の発電電力を使用して駆動され、前記車両の走行のための動力を出力する駆動モータと、
デファレンシャルギヤと、
サンギヤ、キャリヤ、リングギヤ、および前記サンギヤと一体に回転するドリブンギヤを備える遊星歯車機構とを含み、
前記ドリブンギヤに前記エンジンの動力が入力され、
前記キャリヤに前記駆動モータの動力が入力され、
前記リングギヤが固定されており、
前記サンギヤと前記デファレンシャルギヤとの間で動力が伝達される、ハイブリッドシステム。
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