JP2022008138A - 小ロット多種類の製品用のラベル付き容器の提供方法 - Google Patents

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憲次 島田
Kenji Shimada
宗一 秋本
Soichi Akimoto
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Abstract

Figure 2022008138000001
【課題】小ロット多品種の製品に対応可能なラベル付き容器を製缶業者が製造して、これを充填・販売業者に供給可能なシステムを提供する。
【解決手段】小ロット多種類の製品用のラベル付き容器の提供方法であって、空容器を大ロットで製造する工程、刷版を使用しないデジタル印刷による印刷画像を有する印刷ラベルを、顧客の需要に応じて小ロットで多種類製造する工程、前記空容器に前記小ロット多種類の印刷ラベルを取付ける工程、小ロット多種類の印刷ラベル付き空容器を顧客に納入する工程、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラベル付き容器の提供方法に関するものであり、より詳細には、小ロット多品種の製品に対応可能なラベル付き容器を生産性良く製造し、低コストで顧客に提供する方法に関する。
金属缶の外面に商品名や各種デザインを施す方法としては、印刷が施されたプラスチックなどのフィルムからなるラベルを、接着層を介して貼着する方法や熱収縮フィルムを用いたシュリンクラベルを熱装着する方法等の他、オフセット印刷等の版式印刷や版を使用しないインクジェット印刷等により、缶胴部への曲面印刷や金属板への平面印刷を施すことにより行われている。
近年、製品の多品種・小ロット化が進む中、製品の納期、コストに対する要求も高まっており、短納期で迅速かつ適時な製品出荷が求められてきている。
しかしながら、版式印刷による印刷缶は、大ロットの製品に対しては、大量の製品を高速で生産できることから、上記要求に対応可能であるとしても、多品種・小ロットの製品に対しては、かえってコスト高になってしまう。そのため多品種・小ロットの製品については、缶とは別に作成されたラベルを貼着したラベル付き缶が使用されている。すなわち、ラベル付き缶においては、顧客注文に応じてそのラベルに追加印刷や塗装をした後、金属缶に被覆することにより製造することや、予めラベルを製造しておき、顧客の注文に応じてそのラベルに追加印刷や塗装した後、金属缶に被覆することにより製造することや、或いは予め製造したラベルを金属缶に被覆した後、ラベルに追加印刷や塗装して製造することができることから、ラベル付き缶は製品納期の短縮化の点で有利である。またラベル付き缶は、印刷が施される金属缶のように表面状態によらないで美観に優れた印刷缶を製造できるため、金属缶への印刷前のベースコートや表面処理工程の必要がない点においても、製造工程の短縮化やコストの削減が可能である(特許文献1、2等)。
特開2003-81267号公報 特開2015-117030号公報
しかしながら、ラベル付き缶は、充填方法や充填後の殺菌・洗浄等の問題から、内容物充填後の缶に充填・販売業者によってラベルが取り付けられることがあり、顧客である充填・販売業者の負担が大きいという問題がある。
また溶接缶を使用するエアゾール製品においても、用途の細分化により小ロット多品種の内容物に対応することが求められており、印刷済みラベルを被覆したラベル付き容器とすることが要望されている。しかしながら、エアゾール製品においては、内容物充填後の品質検査として、湯中に浸漬して内容物の漏洩をチェックすることが行われるため、かかる検査前に溶接継ぎ目を覆うような全面ラベルを取り付けると上記検査を適切に行うことができないという問題がある。
そのため従来は、製缶業者は無地の缶を製造し、この無地缶を内容物を充填・販売する業者に供給して、充填・販売業者が内容物を充填し、温水検査を行った後に、小ロットであるが故に人手でラベルを取り付けて製品を製造していたことから、充填・販売業者の負担が大きく、生産性や経済性の点で十分満足できるシステムではなかった。
従って本発明の目的は、小ロット多品種の製品に対応可能なラベル付き容器、特にエアゾール製品用のラベル付き溶接缶を製缶業者が製造して、これを充填・販売業者に供給可能なシステムを提供することである。
本発明によれば、空容器を大ロットで製造する工程、刷版を使用しないデジタル印刷による印刷画像を有する印刷ラベルを、顧客の需要に応じて小ロットで多種類製造する工程、前記空容器に前記小ロット多種類の印刷ラベルを取付ける工程、小ロット多種類の印刷ラベル付き空容器を顧客に納入する工程、を備えることを特徴とする小ロット多種類の製品用のラベル付き容器の提供方法が提供される。
本発明のラベル付き容器の提供方法においては、
1.前記印刷ラベル付き空容器に、内容物を充填密封すること、
2.前記容器が側面に継ぎ目を有するエアゾール用の溶接缶であり、前記印刷ラベルが耐水性を有すると共に、溶接缶の側面に継ぎ目を除いた位置に取付けられ、内容物充填密封後に温水検査に付されること、
3.前記印刷ラベルが、固体識別データを有すること、
が好適である。
本発明のラベル付き容器の提供方法では、ラベル付き容器の提供者(容器製造者)が、無地缶を大量に生産することができることから、無地缶の製造コストを削減可能である。また大量に生産された無地缶をストックしておくことにより、他の顧客からの将来の注文に迅速に対応することも可能である。
またラベルを版の必要のないデジタル印刷で作成することにより、顧客(充填・販売業者)の商品に応じて、種々のデザインを小ロットで容易且つ迅速に作成可能であることから、必要枚数のみを作成すればよいことからロットの制約がなく、余剰在庫の管理や廃棄の問題もないため経済的である。
また印刷ラベルがラベルのデザイン画像とは別に、個体識別データを有することにより、ラベルデザインを損なうことなく、ラベルの製造工程、無地缶への取り付け工程、ラベル検査工程、更にラベル付き容器の提供工程(出荷工程)等の各工程で、コードを読み取り、データ管理することにより、クレーム等が発生した場合等に、ロット番号や生産日時から問題製品の速やかな回収が可能になると共に、どの段階でクレームの原因が生じたかを容易に検出することが可能となり、品質管理が確実且つ容易になるという利点がある。
またラベルとして接着層を有する接着性ラベルとすることにより、ラベルの無地缶への取り付けが容易であり、小ロット多品種の製品に適用可能なラベル付き容器を迅速に顧客に提供することが可能になる。
更に、無地缶へのラベルの取り付けに際して、無地缶が溶接缶である場合には、位置決め装置を用いて、溶接缶の継ぎ目を除いた位置にラベルを取り付けることにより、温水検査が必要なエアゾール製品にも適用可能なラベル付き容器を顧客に提供することができる。これにより、ラベル付き容器の提供を受けた顧客は、内容物の充填・密封、エアゾール製品においては更に温水検査を行うだけでよく、ラベルの取り付け工程を省略することが可能となり、コストを削減することが可能になる。
本発明のラベル付き容器の提供方法について、エアゾール缶に適用した場合について説明する図である。 ラベル付き容器に用いられるラベルの層構成の一例である。 ラベル付き容器に用いられるラベルの層構成の他の一例である。 ラベル付き容器に用いられるラベルの層構成の他の一例である。 ラベル付き容器に用いられるラベルの層構成の他の一例である。
本発明のラベル付き溶接缶の提供方法を、図1を用いて説明する。
図1に示す通り、ラベル付き容器の提供者(製造者)が、無地の空容器を大ロットで製造すると共に、刷版を使用しないデジタル印刷による印刷画像(デザイン画像)を有する印刷ラベルを、顧客の需要に応じて小ロットで多種類製造し、必要によりラベル付き容器の提供者(製造者)がデザイン画像に応じた個体識別データ画像(データマトリックスコード)をラベルの所定位置に印刷する。次いで得られた無地の空容器に印刷ラベルを取付けることにより、ラベル付き容器が完成する。このラベル付き容器を製造者が、内容物の充填・密封を行う顧客に納入する。
容器付きラベルの納入を受けた顧客は、内容物の充填・密封を行った後、必要により、各種検査等、例えば図1に示すように、エアゾール製品では内容物の漏洩の有無を調べる漏洩検査(温水検査)を行って、製品を完成することができ、従来のように、温水検査後ラベルを人手で貼るというような工程を経ることなく、販売可能となる。
尚、ロット数の大小については一概に規定することができないが、一般的に、「大ロット」は5万個以上、特に10万個以上のロットを意味し、また「小ロット」は大ロットの下限の半分以下(2.5万個以下)のロットを意味する。
(空容器の製造工程)
本発明で使用する容器は、ラベルを取り付けて使用される容器である限り制限なく使用することができ、これに限定されないが、シームレス缶、溶接缶等の金属製容器、ポリエステルボトルやポリオレフィンボトル、カップ型容器等の樹脂製容器、ガラス製容器、紙製カップ容器等、を例示できる。
尚、本発明のラベル付き容器の提供方法では、エアゾール製品に特有の温水検査にも適用可能なラベル付き溶接缶を提供可能であることから、特にエアゾール製品に適用される溶接缶である場合にその効果が大きい。
容器の製造は、それぞれの容器の形態に応じた従来公知の製法により製造することができる。例えば、上述したエアゾール製品に用いられる溶接缶においては、有機被覆金属板から成る所望の大きさのブランクに曲げ加工を行い、溶接のための金属露出部が形成された両端縁部を重ね合わせ、端部を溶接又は熱融着することにより円筒状の溶接缶胴を成形した後、開口両端部に、底蓋及び目金蓋を二重巻締することにより溶接缶を作製できる。
金属製容器は、無地(ホワイトコートを含む)の状態であることが、異なる顧客や内容物に対して適用可能であることから好適であるが、例えば同一顧客の関連する複数の商品等に使用する容器においては、共通する絵柄や地模様等が版式印刷により外面に印刷された印刷済み容器を大ロットで製造することもできる。
(ラベルの製造工程)
本発明のラベル付き容器の提供方法においては、前述した無地容器の大ロットでの製造とは別に、顧客の多種多様な製品に対応すべく、小ロットで多種類のラベルを製造する。
本発明においてラベル自体は、種々の容器に取り付けられていた従来公知のラベルを制限なく使用することができるが、小ロット多品種のラベルを低コストで迅速に製造するために、ラベルを構成する基材フィルムや透明保護フィルム等の材料構成を統一すると共に、多品種の製品に対応した種々の印刷画像を容易に変更・形成することが可能な刷版を使用しないデジタル印刷で印刷することが好適である。またラベルを容器に容易に取り付け可能な接着層を有する接着性ラベルであることが好適である。
前述したエアゾール製品に用いられる溶接缶においては、温水検査に対応するためには、耐水性のあるラベルであることが好適である。
また熱間充填により充填される内容物或いは充填後に殺菌処理が必要な内容物への用途には耐熱性のある材料から成るラベルであることが必要である。
図2及び図3に、ラベル付き容器に使用し得るラベルの一例の層構成を示す。
図2に示すラベルは、ラベルの基材となる樹脂フィルム11の下面(以下、容器側を下側とする)に接着層12が形成され、樹脂フィルム11の上面に印刷層13、印刷層13を保護するためのトップコート層(仕上げニス層)14が形成されている。
また図3に示すラベルは、樹脂フィルム11の下面に接着層12が形成され、樹脂フィルム11の上面に印刷層13が形成されている点は図2に示すラベルと同様であるが、印刷層13を保護するための透明樹脂フィルム15が、接着層16を介して形成されている。
また図4に示すラベルは、ラベルの基材として透明樹脂フィルム11を用い、この透明樹脂フィルム11の下面に絵柄層13a、ベタ印刷層13bから成る印刷層13が形成され、ベタ印刷層13bの下面に接着層12が形成されている。
更に図5に示すラベルは、図2に示すラベルにおいて、樹脂フィルム11の上面にベタ印刷層13bを形成し、その上に絵柄層13aが形成されている例である。
[樹脂フィルム]
前述したラベルの一例においてラベルの基材になる樹脂フィルム層としては、それ自体公知の熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂;エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のエチレン・ビニル系共重合体樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体等のスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸メチル等のビニル系樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ乳酸などの生分解性樹脂;などから形成することができる。中でも、耐水性や耐熱性の点からポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートを用いることが好適である。
樹脂フィルムの厚みは特に制限されないが、12~100μmの範囲にあることが好適である。また樹脂フィルムは一軸又は二軸に延伸されたものであってもよく、特に耐傷性などの強度の点から、二軸延伸フィルムを好適に使用できる。
また樹脂フィルムは、絵柄層よりも上側(外側)に位置する場合には、無色透明であることが好ましいが、有色透明や、絵柄層の視認性を損なわない限り、一部不透明部分があっても良い。また絵柄層よりも下側(缶胴側)に位置する場合には、白色顔料などを含有する不透明フィルムや、空隙層を有する白色の合成紙であってもよい。また、加飾性向上の観点から、ホログラムやレンズ調のフィルムを用いてもよい。
[接着層]
ラベルを容器に貼着するための接着層は、容器の材質に応じて従来公知の接着剤又は粘着剤を使用することができ、これに限定されないが、酢酸ビニル樹脂系、ポリビニルアルコール系、エチレン酢酸ビニル樹脂系、塩化ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、ポリアミド系、セルロース系 ポリスチレン系等の熱可塑性樹脂から成る接着剤や、ポリウレタン系、熱硬化性のポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂等を熱硬化性樹脂成分として含み、イソシアネート或いはメラミン樹脂等を硬化剤成分とする熱硬化型接着剤等を例示できる。
前述したラベルの一例において、ラベルを金属製容器に取り付けるための接着層としては、加熱加圧により缶外面に容易に接着し得る従来公知の熱硬化型接着剤を好適に使用できる。
接着層は、熱可塑性樹脂から成る接着剤では、かかる熱可塑性樹脂から層を形成し、これを乾燥すること、或いは熱硬化型接着剤では、熱硬化型接着剤を各種溶剤に分散又は溶解させた接着剤溶液から成る塗膜を形成し、これを乾燥すること、により形成することができる。
尚、加圧のみで缶外面に容易に接着する、粘着糊を接着層に用いることもできる。例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン系の水性エマルジョンや溶剤の粘着糊を使用することができる。
尚、ラベルが金属面を覆うためのベタ印刷層を有しない場合には、接着層に酸化チタン等の顔料を配合してもよい。また接着層に顔料が配合されていることにより、ラベルを金属缶に巻き付けて加熱することによる貼着を行うに際して、接着層の熱収縮を有効に防止することができ、熱収縮による印刷像の歪み等を有効に防止することができる。このような顔料の配合量は、接着層中の10~90重量%が好ましい。
[印刷層]
ラベルに形成される印刷層は、製版の必要がなく、小ロット多品種の製品に有効に利用できるインクジェット印刷等のデジタル印刷を用いて形成することが好適である。
また製造すべきラベルのロット数に応じて、或いはラベルのデザインによっては、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等の高速で大量に印刷可能な従来公知の版式印刷で印刷した共通の印刷画像と、インクジェット印刷による商品に対応した個別の印刷画像を組み合わせることもできる。
印刷層は、印刷画像である絵柄層とベタ印刷層の組み合わせであってもよく、図4及び図5に示したように、印刷画像の下側にこのようなベタ印刷層を形成し、例えば金属容器においては外面を覆うことにより地色を隠ぺいし、印刷画像が鮮明になり、印刷層の加飾性を高めることができる。ベタ印刷の色に制限はないが、特に白インキによるベタ印刷が加飾上好ましい。
また、図に示した具体例では、印刷層は、樹脂フィルムの一方の面に形成されていたが、両面に設けてもよい。また、例えば地模様等の印刷層を直接金属缶外面に印刷した印刷層を設けた後、絵柄層を有するラベルを取り付けてラベル付き溶接缶を製造することもできる。
また、化粧品用途では高いアイキャッチ効果を要求されるため、鏡面フィルム(蒸着フィルム)、ホログラムフィルム、ホットスタンプ加工などを付加することもできる。
[透明保護層]
透明保護層は、印刷層を保護するために形成され、前述した通り、透明樹脂フィルム又は透明トップコート層(仕上げニス層)から成り、有色透明であってもよいが無色透明であることが好ましい。
透明樹脂フィルムとしては、前述した樹脂フィルムを使用することができ、耐水性及び透明性の観点からポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンを好適に使用できる。
また、トップコート層(仕上げニス層)としては、従来公知の透明な硬化性樹脂を使用することができ、例えば、熱硬化性のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂成分と、フェノール樹脂、アミノ樹脂、イソシアネート樹脂等の硬化剤成分から成る熱硬化性塗料組成物や、紫外線硬化性エポキシ樹脂と重合開始剤の組み合わせ、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、熱硬化型アクリル樹脂等の紫外線硬化型モノマー乃至プレポリマーと光重合触媒の組み合わせ、から成る紫外線硬化性塗料組成物を用いることができる。
仕上げニスには、パラフィン、シリコンオイル等の滑剤成分を配合することもできる。
尚、仕上げニス層は、後述するように、ラベルを溶接缶に取り付けた後、施すこともできる。
[その他の層]
ラベルは、上述した樹脂フィルム層、接着層、印刷層、透明保護層の他、他の層を有していてもよい。
例えば、金属粉顔料或いはパール顔料を含む光沢層、蒸着層、金属箔等を形成することができ、これにより金属光沢や光輝性を高め、ラベルの加飾性を向上することができる。また印刷層の下地としてアンカーコート層を形成することもできる。
[ラベル画像の作成]
本発明に用いる印刷ラベルには、前述した印刷層として形成される、商品の名称や商品イメージ等に基づくデザイン画像の他、個体識別コードが含まれていることが望ましい。これにより前述した通り、製品の品質管理が確実且つ容易になる。
固体識別コードとしては、データマトリックスコードやバーコードなどの二次元データコードを使用することができ、特に多種のデータを保有できるデータマトリックスコードを好適に使用することができる。
データマトリックスコードには、ネガ番号、商品名称、缶型、下地情報等の容器情報、製造年月日、製造ロット番号等の製造情報が固定データとして含まれる他、製品番号がバリアブルデータとして含まれる。
具体的には、上記固定データ及びバリアブルデータをCSVデータとして作成し、このCSVデータを専用ソフトでデータマトリックスコードに変換する。変換されたデータマトリックスコードを印刷ラベルのデザインデータ内に挿入して、デザインデータとデータマトリックスコードが組み合わされたラベルデータを作成する。次いでこのラベルデータを用いてRIP処理してラベルシートの所定の位置に印刷することにより、ラベルが完成する。
(ラベルの容器への取り付け工程)
大ロットで製造された空容器に、顧客の多品種小ロットの製品に対応すべく印刷されたラベルを取り付けることにより、ラベル付き容器を完成させる。
ラベルの取り付けは、容器の種類や形状、ラベルの構成、ラベル取り付け位置等に応じて従来公知の方法により取り付けることができる。
例えば、長尺の基材フィルム上に、接着層、印刷画像及び透明保護フィルムが形成された複数条の長尺ラベルを用いる場合、この長尺ラベルを所定幅に裁断して一条の長尺ラベルを形成し、その長尺ラベルを更に所定長さ毎に切断することにより枚葉ラベルを形成して、容器に順次連続して貼着することができる。接着層を有する接着性ラベルを円筒状の缶に接着する場合は、缶胴部の外周面に、内側に接着層が位置する状態でラベルを巻き付け、圧着することにより接着することができる。
尚、前述したエアゾール製品に適用される溶接缶においては、ラベルが缶胴の継ぎ目を覆うことにより、温水検査を適切に行うことが困難になることから、ラベルの取り付けに際して位置決め装置を用い、溶接継ぎ目を除いた位置にラベルを取り付けることが重要である。
(ラベル付き容器の顧客への納入工程及び内容物の充填・密封工程)
このようにして得られた多品種小ロットの製品に対応したラベル付き容器は、各顧客に納入されて、顧客はかかるラベル付き容器に内容物を充填・密封して製品を完成させる。
また前述したエアゾール製品においては、充填・密封後のエアゾール缶を温水中に浸漬して、漏洩検査を行うが、本発明により提供されるラベル付き容器においては、耐水性のあるラベルを、溶接継ぎ目を除いた位置に取り付けているため、適切に温水検査を行うことが可能であり、また温水中への浸漬によって生ずるラベルの剥離や破損も有効に防止されている。
本発明のラベル付き容器の提供方法においては、ラベル付き容器を低コスト且つ迅速に提供可能であり、小ロット多品種の製品に効率よく対応可能である。特に溶接缶を用いたエアゾール製品に好適に利用できる。
10 ラベル、11 樹脂フィルム、12 接着層、13 印刷層、14 トップコート層、15 透明樹脂フィルム、16 接着層。

Claims (4)

  1. 空容器を大ロットで製造する工程、刷版を使用しないデジタル印刷による印刷画像を有する印刷ラベルを、顧客の需要に応じて小ロットで多種類製造する工程、前記空容器に前記小ロット多種類の印刷ラベルを取付ける工程、小ロット多種類の印刷ラベル付き空容器を顧客に納入する工程、を備えることを特徴とする小ロット多種類の製品用のラベル付き容器の提供方法。
  2. 前記印刷ラベル付き空容器に、内容物を充填密封する請求項1記載のラベル付き容器の提供方法。
  3. 前記容器が側面に継ぎ目を有するエアゾール用の溶接缶であり、前記印刷ラベルが耐水性を有すると共に、溶接缶の側面に継ぎ目を除いた位置に取付けられ、内容物充填密封後に温水検査に付される請求項1又は2記載のラベル付き容器の提供方法。
  4. 前記印刷ラベルが、固体識別データを有する請求項1~3のラベル付き容器の提供方法。
JP2021094093A 2020-06-26 2021-06-04 小ロット多種類の製品用のラベル付き容器の提供方法 Pending JP2022008138A (ja)

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