JP2022007345A - 変圧器 - Google Patents

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Yusuke Takenaka
亮 西水
Akira Nishimizu
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Abstract

Figure 2022007345000001
【課題】変圧器における電流変化による誘導起電力を抑制し、系統短絡時にマイクロ秒オーダーでインピーダンスを制御し、系統短絡時の短絡電流を抑制する。
【解決手段】鉄心と、鉄心の外周側に設置された一次巻線と、鉄心の外周側に設置された二次巻線と、インピーダンス調整用の調整巻線と、を備えた変圧器であって、調整巻線は、鉄心と一次巻線との間、一次巻線と二次巻線との間、及び二次巻線の外周側のうち少なくとも一つの位置に設置され、一次巻線又は二次巻線に直列に接続され、径方向に二分割された構成を有し、径方向に二分割された調整巻線のうちの一方を開閉するスイッチング機構が設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、変圧器に関する。
変圧器におけるインピーダンスは、短絡インピーダンスやパーセントインピーダンスなどと呼ばれ、二次側で定格電流に達したときの一次電圧を定格一次電圧との百分率で表した値である。変圧器のインピーダンスは、電圧変動率や送電安定度の面では低い方がよいが、短絡電流低減のためには高い方がよい。
特許文献1には、交流電動機の起動電流の抑制及び系統電圧の安定化を図るため、一次巻線及び二次巻線を有する変圧器において、一次巻線と二次巻線の間及び一次巻線又は二次巻線に近接して、複数のタップを有する短絡インピーダンス調整用のインピーダンスコイルを設けた変圧器が開示されている。
特開2013-254835号公報
変圧器においては、系統短絡時に大きな短絡電流が流れることが問題となる。短絡電流の大きさは、変圧器のインピーダンスに依存する。インピーダンスは、通常運転時に小さく、系統短絡時に大きくなるようにすることが求められる。通常運転時にインピーダンスを小さくすることで、電圧変動率が小さくなり、系統の安定度を向上することができる。一方、短絡時にインピーダンスを大きくすることで、短絡電流を抑制することができる。
特許文献1に開示されている変圧器は、インピーダンス調整用の調整巻線を複数用意し、それらを変圧器の一次巻線又は二次巻線に直列結線し、結線を切り替えることにより、調整を行なっている。しかし、この変圧器は、交流電動機の起動電流を制御することを目的としており、直列結線の切換えには負荷時タップ切換器などを用いる必要がある。このため、系統短絡時の短絡電流抑制のために必要とされるマイクロ秒オーダーの制御は困難である。
調整巻線を一次巻線又は二次巻線に直列結線とした場合、回路を切り替える際、一次巻線又は二次巻線が完全に切断され、急激な電流変化により誘導起電力が発生し、一次側の回路が故障するおそれがある。
本発明の目的は、変圧器における電流変化による誘導起電力を抑制し、系統短絡時にマイクロ秒オーダーでインピーダンスを制御し、系統短絡時の短絡電流を抑制することにある。
本発明の変圧器は、鉄心と、鉄心の外周側に設置された一次巻線と、鉄心の外周側に設置された二次巻線と、インピーダンス調整用の調整巻線と、を備え、調整巻線は、鉄心と一次巻線との間、一次巻線と二次巻線との間、及び二次巻線の外周側のうち少なくとも一つの位置に設置され、一次巻線又は二次巻線に直列に接続され、径方向に二分割された構成を有し、径方向に二分割された調整巻線のうちの一方を開閉するスイッチング機構が設置されている。
本発明によれば、変圧器における電流変化による誘導起電力を抑制し、系統短絡時にマイクロ秒オーダーでインピーダンスを制御し、系統短絡時の短絡電流を抑制することができる。
実施例1の変圧器を示す部分概略断面図である。 図1のスイッチング機構5を閉とした場合におけるコイル電流の向き及び磁束分布を示す図である。 図1のスイッチング機構5を開とした場合におけるコイル電流の向き及び磁束分布を示す図である。 実施例1に係る調整巻線における循環電流を示す模式断面図である。 実施例2の変圧器を示す部分概略断面図である。 実施例3の変圧器を示す部分概略断面図である。 図6のスイッチング機構12を閉とし、かつ、スイッチング機構13を開とした場合におけるコイル電流の向き及び磁束分布を示す図である。 図6のスイッチング機構12を開とし、かつ、スイッチング機構13を閉とした場合におけるコイル電流の向き及び磁束分布を示す図である。 電力系統の全体を示す模式構成図である。
本発明は、変圧器の短絡電流抑制に関する。
以下、実施例について図面を用いて説明する。
まず、図1から図4までを用いて、実施例1について説明する。尚、図2及び図3において、図1と同一符号は同一部品を示すので、再度の説明は省略する。以下、変圧器における軸方向とは、鉄心脚の中心軸と平行な方向をいい、径方向とは、鉄心脚の中心軸と垂直な方向をいう。また、内側とは、径方向において鉄心脚の中心軸に近い側をいい、外側とは、径方向において鉄心脚の中心軸から遠い側をいう。
図1は、本実施例の変圧器を示す部分概略断面図である。
本図において、変圧器100は、鉄心脚1と、一次巻線2と、二次巻線3と、を備えている。
鉄心脚1(鉄心)の外周側には、一次巻線2及び二次巻線3が順に配置されている。二次巻線3は、一次巻線2の外周側に配置されている。一次巻線2と二次巻線3とは、鉄心脚1の中心軸を中心として同心状に配置されていることが望ましい。一次巻線2と二次巻線3との間には、4つに分割された調整巻線4a、4b、4c、4dが配置されている。調整巻線4a、4b、4c、4dは、インピーダンス調整用であり、径方向には2つに分割されている。調整巻線4a、4bは、調整巻線4c、4dの内側に配置されている。調整巻線4a、4bと調整巻線4c、4dとは、鉄心脚1の中心軸を中心として同心状に配置されていることが望ましい。ここで、同心状とは、鉄心脚1が円柱形状である場合は鉄心脚1の中心軸を中心とする円環状であり、鉄心脚1が例えば四角柱形状である場合は鉄心脚1の中心軸を中心とする略四角形の断面形状を有する環状である。
さらに、調整巻線4aと調整巻線4bとは、軸方向に分割されている。同様に、調整巻線4cと調整巻線4dとは、軸方向に分割されている。内側の調整巻線4a、4bと外側の調整巻線4c、4dとは、交互に結線されている。言い換えると、上部(軸方向の一端部)の内側の調整巻線4aから下部(軸方向の他端部)の外側の調整巻線4dまで直列結線された配線と、上部の外側の調整巻線4cから下部の内側の調整巻線4bまで直列結線された配線との二つの配線が構成されるように結線されている。
この二つの配線は、並列結線されている。具体的には、内側の調整巻線4aと外側の調整巻線4cとが並列結線され、外側の調整巻線4dと内側の調整巻線4bとが並列結線されている。
なお、本明細書において、「外周側」とは、柱状又は筒状の部品の側面部から、当該部品の中心軸に向かう方向とは反対の方向、言い換えると、外方向に向かう領域をいう。この場合、当該部品の外周側に設置される部品は、当該部品に接するように配置されていなくてもよい。例えば、当該部品との間に空隙を設け空隙の外側の位置に当該部品の側面部を覆うように配置されていてもよい。また、当該部品とその外周側に設置される部品との間には、他の部品が設置されていてもよい。
よって、本図に示す例においては、鉄心脚1の外周側であって二次巻線3の内周側に、一次巻線2が設置されていても、設置されていなくても、二次巻線3は、鉄心脚1の外周側に設置されている、と言うこともできる。
本図においては、並列結線された調整巻線4cと一次巻線2との間にスイッチング機構5が設けられている。これにより、並列結線された調整巻線4a及び調整巻線4cのうち、調整巻線4cを開放することができるように構成されている。
一次巻線2の上方の端子と調整巻線4b及び調整巻線4dの下方の端子とは、交流の電源に接続されている。
なお、調整巻線は、一次巻線2と直列結線しないで、二次巻線3と直列結線してもよい。具体的には、並列結線された調整巻線4a及び調整巻線4cと一次巻線2との間に接続配線を設けず、並列結線された調整巻線4b及び調整巻線4dと二次巻線3との間に接続配線を設けてもよい。
本実施例の変圧器の作用は、次のとおりである。
図2は、図1のスイッチング機構5を閉とした場合におけるコイル電流の向き及び磁束分布を示す図である。
図3は、図1のスイッチング機構5を開とした場合におけるコイル電流の向き及び磁束分布を示す図である。
図2及び3に示す断面におけるコイル電流の向きは、黒丸を有する二重丸状の記号と、×印を有する丸状の記号とで表される。ここで、前者は図面に垂直な方向であって手前側に向かう電流を表し、後者は前者と反対方向に向かう電流を表している。
図2に示すように、調整巻線4a、4b、4c、4dは、一次巻線2と直列結線され、一次巻線2と同じ方向に電流が流れるように構成されている。二次巻線3の電流は、一次巻線2の電流に伴う磁束により発生するため、一次巻線2及び調整巻線4a、4b、4c、4dの電流とは反対向きになっている。
図2及び3の下方のグラフは、コイルの径方向の位置に対応する磁束Hの分布を概略的に示したものである。
スイッチング機構5を閉としている場合における漏れ磁束の総量は、図2に示す台形6の面積(積分値)に比例する。台形6の高さHは、巻線に流れる電流と巻数との積であるアンペアターンに比例する。台形6の下底L1は、一次巻線2の最も内側の位置から二次巻線3の最も外側の位置までの距離に比例する。台形6の上底L2は、調整巻線4c、4dの最も外側の位置から二次巻線4の最も内側の位置までの距離に比例する。
スイッチング機構5を開とした場合における漏れ磁束の総量は、図3に示す台形7の面積に比例する。スイッチング機構5を開とすると、調整巻線4c、4bには電流が流れず、その分の電流は4a、4dに流れるため、台形7(図3)の高さは台形6(図2)と変わらない。
スイッチング機構5を開とした場合、図3に示すように、電気的に考えた場合においては、調整巻線4a、4dの最も外側の位置から二次巻線3の最も内側の位置までの距離が長くなったとみなすことができる。その距離をWとした場合、スイッチング機構5を開とした場合の台形7の上底は、WとL2との和で表される。
調整巻線のインピーダンスは、漏れ磁束の総量に比例する。よって、スイッチング機構5を閉とした場合のインピーダンスは、台形6の面積である(L1+L2)×H×(1/2)に比例する。一方、スイッチング機構5を開とした場合のインピーダンスは、台形7の面積である(L1+L2+W)×H×(1/2)に比例する。したがって、スイッチング機構5を閉状態から開状態に切り替えることで、インピーダンスを(L1+L2+W)/(L1+L2)倍に増加することができる。
まとめると、径方向に二分割され一次巻線又は二次巻線に並列に接続されている調整巻線は、当該並列接続のうちの一方を開閉可能とするスイッチング機構を有する。
つぎに、通常運転時に調整巻線において発生する循環電流とその対策について説明する。
調整巻線を設置した場合、通常運転時には、調整巻線に流れる電流により熱が発生し、変圧器の故障の原因となるおそれがある。このような熱の発生を抑制するため、次のような構成が望ましい。
図4は、本実施例に係る調整巻線における循環電流を示す模式断面図である。
本図においては、調整巻線及びスイッチング機構が図1と同様の構成となっている。この場合において、調整巻線による並列結線に鎖交した磁束による循環電流8、9は、それぞれ逆向きに流れるようになる。このため、循環電流8、9は、相殺されることになる。これにより、通常運転時における循環電流8、9を打ち消すことができる。
なお、本実施例においては、調整巻線の軸方向の分割数は、二分割としたが、偶数であれば循環電流を打ち消すことができるため、分割数は任意の偶数でよい。循環電流を打ち消すために、調整巻線は全て同じ巻数となるように分割するのが好ましいが、インピーダンス調整の効果を得るために関しては、必ずしもすべての巻数を同じとせずともよい。
まとめると、径方向に二分割された構成を有し、当該分割された調整巻線はそれぞれ、軸方向に偶数分割されていることが望ましい。また、偶数分割された調整巻線のうち軸方向に隣り合う内側の調整巻線と外側の調整巻線とが結線されていることが望ましい。
本実施例によれば、通常運転時には、スイッチング機構を閉とし、インピーダンスを小さくすることにより、電圧変動率を小さくすることができる。また、系統短絡時には、スイッチング機構を開とし、インピーダンスを大きくすることにより、短絡電流を抑制することができる。
インピーダンスの調整が並列結線の開放のみで実現できるため、直列結線を切り替える場合に比べて高速な制御が可能であり、系統短絡時の短絡電流抑制に求められるマイクロ秒オーダーで制御できる。
調整巻線内の並列結線は、内部で循環電流を打ち消すように交差させているため、単純に並列結線した場合に比べて損失が小さくなり、発熱量も小さくなる。
なお、スイッチング機構は、結線の閉状態と開状態との切り替えを高速で行う必要があるため、半導体素子を用いたスイッチを含むことが望ましい。すなわち、スイッチング機構は、半導体素子で構成されていることが望ましい。
次に、図5を用いて、実施例2について説明する。なお、図1において用いた符号と同一の符号については、同一の部品を示すので、再度の説明は省略する。
実施例1においては、調整巻線を一次巻線に直列結線したが、実施例2においては、二次巻線に調整巻線を結線する点で実施例1と異なる。
図5は、本実施例の変圧器を示す部分概略断面図である。
本図においては、調整巻線4a、4b、4c、4dが二次巻線3に結線されている。調整巻線4a、4bが二次巻線3側に配置され、調整巻線4c、4dが一次巻線2側に配置されている。そして、調整巻線4aと調整巻線4cとが二次巻線3に並列結線されている。
本実施例によれば、一次巻線が低圧側となる変圧器の場合、高圧となる二次巻線に調整巻線を接続することで、一次巻線に調整巻線を接続する実施例1に比べ、調整巻線に流れる電流値が小さくなるため、スイッチング機構で遮断する電流値を小さくすることができる。よって、調整巻線及びスイッチング機構を小型化することができ、低コスト化することができる。
次に、図6から図8までを用いて、実施例3について説明する。なお、図1において用いた符号と同一の符号については、同一の部品を示すので、再度の説明は省略する。
本実施例においては、二組の調整巻線を用いる点で実施例1及び2と異なる。
図6は、本実施例の変圧器を示す部分概略断面図である。
本図においては、調整巻線10a、10b、10c、10dを一次巻線2と二次巻線3の間に配置し、スイッチング機構12を設けている。これは、実施例1(図1)の調整巻線4a、4b、4c、4d及びスイッチング機構5と同様の配置である。
図6においては、さらに、鉄心脚1と一次巻線2との間に調整巻線11a、11b、11c、11dを配置している。調整巻線11a、11bは、調整巻線11c、11dの内側に同心状となるように配置されている。さらに、調整巻線11aと調整巻線11bとは、軸方向に分割されている。同様に、調整巻線11cと調整巻線11dとは、軸方向に分割されている。上部の内側の調整巻線11aから下部の外側の調整巻線11dまで直列結線された配線と、上部の外側の調整巻線11cから下部の内側の調整巻線11bまで直列結線された配線との二つの配線が構成されるように結線されている。
この二つの配線は、並列結線されている。具体的には、内側の調整巻線11aと外側の調整巻線11cとが並列結線され、外側の調整巻線11dと内側の調整巻線11bとが並列結線されている。並列結線された調整巻線11aと調整巻線11cとの間には、スイッチング機構13が設けられている。
本実施例の変圧器の作用は、次のとおりである。
図7は、図6のスイッチング機構12を閉とし、かつ、スイッチング機構13を開とした場合におけるコイル電流の向き及び磁束分布を示す図である。
図8は、図6のスイッチング機構12を開とし、かつ、スイッチング機構13を閉とした場合におけるコイル電流の向き及び磁束分布を示す図である。
図7においては、漏れ磁束の総量に比例する積分値を表す台形14の下底は、調整巻線11a、11bの最も内側から二次巻線3の最も外側までの距離に対して、電気的に考えた場合の距離W2だけ短くなった距離L4とみなすことができる。台形14の上底L3は、調整巻線10c、10dの最も外側から二次巻線3の最も内側までの距離とみなすことができる。
一方、図8においては、電気的に考えた場合、調整巻線10c、10dの最も外側から二次巻線3の最も内側までの距離が長くなったとみなすことができ、その距離をW1とした場合、台形15の上底は、W1とL3との和で表される。また、台形15の下底は、調整巻線11a、11bの最も内側から二次巻線3の最も外側までの距離W2+L4とみなすことができる。
以上より、図6におけるスイッチング機構12を短絡状態、スイッチング機構13を開放状態とした場合から、図6におけるスイッチング機構12を開放状態、スイッチング機構13を短絡状態とすることで、インピーダンスを(L3+L4+W1+W2)/(L3+L4)倍に増加することができる。
よって、本実施例においては、実施例1に比べて、インピーダンスの調整幅を増加することができる。
なお、本実施例において、スイッチング機構13及びスイッチング機構12の閉状態及び開状態の組み合わせを二例のみ示しているが、インピーダンス調整の効果を得るためにおいては、それぞれ任意に閉状態及び開状態を変更してよい。本実施例においては、一次巻線と鉄心脚との間、及び一次巻線と二次巻線との間に調整巻線を配置し、調整巻線を一次巻線と直列結線しているが、インピーダンス調整の効果を得るためにおいては、二次巻線の外側に調整巻線を配置してもよい。また、実施例2のように、調整巻線を二次巻線に結線してもよい。
まとめると、調整巻線は、鉄心と一次巻線との間、一次巻線と二次巻線との間、及び二次巻線の外周側のうち少なくとも一つの位置に設置され、一次巻線又は二次巻線に直列に接続されていることが望ましい。
図9は、電力系統の全体を示す模式構成図である。
本図において、電力システム200は、太陽光発電所51と風力発電所52とが接続された電力系統53を有する。そして、電力系統53により電力が供給される変圧器100が設けられている。
本図に示すように、電力系統53に短絡が生じると、変圧器100に大きな短絡電流が流れることが問題となる。
上述の実施例1~3によれば、電力系統53の短絡が生じた場合に、マイクロ秒オーダーでインピーダンスの変更を可能とすることができ、変圧器100に生じる短絡電流を抑制することができる。
1:鉄心脚、2:一次巻線、3:二次巻線、4a、4b、4c、4d、10a、10b、10c、10d、11a、11b、11c、11d:調整巻線、5、12、13:スイッチング機構、6、7、14、15:台形、8、9:循環電流、51:太陽光発電所、52:風力発電所、53:電力系統、100:変圧器、200:電力システム。

Claims (9)

  1. 鉄心と、
    前記鉄心の外周側に設置された一次巻線と、
    前記鉄心の外周側に設置された二次巻線と、
    インピーダンス調整用の調整巻線と、を備え、
    前記調整巻線は、前記鉄心と前記一次巻線との間、前記一次巻線と前記二次巻線との間、及び前記二次巻線の外周側のうち少なくとも一つの位置に設置され、前記一次巻線又は前記二次巻線に直列に接続され、径方向に二分割された構成を有し、
    前記径方向に二分割された前記調整巻線のうちの一方を開閉するスイッチング機構が設置されている、変圧器。
  2. 前記調整巻線は、前記一次巻線又は前記二次巻線に並列に接続されている、請求項1記載の変圧器。
  3. 前記二次巻線は、前記一次巻線の外周側に設置されている、請求項1記載の変圧器。
  4. 前記一次巻線と前記二次巻線とは、同心状に配置されている、請求項1記載の変圧器。
  5. 当該分割された前記調整巻線はそれぞれ、軸方向に偶数分割され、
    当該偶数分割された前記調整巻線のうち前記軸方向に隣り合う内側の調整巻線と外側の調整巻線とが結線されている、請求項1記載の変圧器。
  6. 前記径方向に二分割された前記調整巻線のうち、内側の調整巻線と外側の調整巻線とが同心状に配置されている、請求項1記載の変圧器。
  7. 前記軸方向に偶数分割された前記調整巻線は、前記内側の調整巻線と前記外側の調整巻線とが交互に結線され、前記軸方向の一端部から他端部に向かって直列に接続されている、請求項5記載の変圧器。
  8. 前記径方向に二分割され前記軸方向に偶数分割され直列に接続された前記調整巻線は、前記一次巻線又は前記二次巻線に並列に接続されている、請求項7記載の変圧器。
  9. 前記スイッチング機構は、半導体素子で構成されている、請求項1記載の変圧器。
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