JP2022006855A - 線材巻き取り装置、線材巻き取り方法、及びリール - Google Patents

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Abstract

【課題】線材の引き出し部位の係止及び該係止の解除を容易に行うことができ、かつ、所望しない場面で該係止が解除されてしまうことを防止することが可能な、線材巻き取り装置を提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置は、線材巻き取り処理、第1ピン差し込み処理、引き出し部位挟み込み処理、及び接離部差し込み処理を行ったあとで、接離具駆動機構を制御して、クリップの付勢力に抗して一対の接離部を互いに離間させることにより、引き出し部位がクリップの先端部からクリップの基端部に向けて移動することを第1ピンで抑制しつつ、引き出し部位を一対の接離部の間からクリップへと受け渡す引き出し部位受け渡し処理を実行する制御装置を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、線材巻き取り装置、線材巻き取り方法、及びリールに関する。
従来から、リールの巻胴に線材を巻き取るための線材巻き取り装置が知られている。このような線材巻き取り装置で用いられ得るリールが、例えば、特許文献1で提案されている。
特許文献1のリールでは、線材の端部(換言すれば、巻き胴に巻き取られた線材の巻き取り部位から外側へと引き出された線材の引き出し部位)を係止するための端部係止具がフランジの外面に設けられている。該リールでは、端部係止具をフランジの外面から内側に向かって押圧することにより弾性的に変形させることで、該端部係止具の先端に設けられた把持部をフランジに形成された覗き孔に押し込む。そして、この状態の把持部に線材の端部をはめ込んだあと、端部係止具への押圧力を解除することで、端部係止具が線材の端部を係止することができる。
特開平6-107377号公報
特許文献1のリールでは、例えば、線材の引き出し部位をフランジに形成された覗き孔に挿入し、該線材の引き出し部位をフランジの外面で係止する必要がないため、該線材の引き出し部位の係止及び該係止の解除を容易に行うことが可能である。しかし、端部係止具がフランジの外面から突出しているため、例えば、該端部係止具がリールの梱包や運搬時に押圧され、所望しない場面で線材の引き出し部位の係止が解除されてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、線材の引き出し部位の係止及び該係止の解除を容易に行うことができ、かつ、所望しない場面で該係止が解除されてしまうことを防止することが可能な、線材巻き取り装置、線材巻き取り方法、及びリールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る線材巻き取り装置は、リールの巻胴に線材を巻き取るための線材巻き取り装置であって、前記リールと、前記リールを回転駆動するためのリール駆動部と、を備え、前記リールは、前記巻胴と、前記巻胴に設けられるフランジと、前記フランジの内面に支持された基端部と、前記基端部よりも前記フランジの径方向の外側に位置する先端部と、を含み、前記基端部を支点として弾性変形することにより前記先端部が前記フランジの内面と接離するクリップと、前記フランジの周方向において前記クリップに隣接し、前記クリップの基端部よりも前記径方向の外側で、前記厚み方向に前記フランジを貫通する貫通孔と、を有し、前記巻胴に巻き取られた前記線材の巻き取り部位から外側へと引き出された前記線材の引き出し部位に張力をかけつつ、前記線材を前記リールへと給送するための線材給送機構と、前記フランジに並設され、前記厚み方向において互いに接離可能な一対の接離部と、前記一対の接離部を互いに接離させ、かつ、前記一対の接離部を一体的に移動させるための接離具駆動機構と、前記貫通孔に抜き差し可能な第1ピンと、前記第1ピンを前記貫通孔に抜き差しするように、前記第1ピンを駆動するための第1ピン駆動部と、前記リール駆動部、前記線材給送機構、前記接離具駆動機構、及び前記第1ピン駆動部を制御するための制御装置と、をさらに備え、前記制御装置は、前記リール駆動部及び前記線材給送機構を制御して、前記線材を前記巻胴に巻き取る線材巻き取り処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔に差し込む第1ピン差し込み処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部の間に前記引き出し部位を挟み込む引き出し部位挟み込み処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理及び前記引き出し部位挟み込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部を互いに接近させた状態で、前記一対の接離部の少なくとも一部を、前記フランジの内面と前記クリップとの間に差し込む接離部差し込み処理と、前記線材巻き取り処理、前記第1ピン差し込み処理、前記引き出し部位挟み込み処理、及び前記接離部差し込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記クリップの付勢力に抗して前記一対の接離部を互いに離間させることにより、前記引き出し部位が前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制しつつ、前記引き出し部位を前記一対の接離部の間から前記クリップへと受け渡す引き出し部位受け渡し処理と、を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、クリップがフランジの内面に設けられるので、所望しない場面で該クリップが押圧され、引き出し部位の係止が解除されてしまうことを防止することが可能となる。また、引き出し部位がクリップの先端部から該クリップの基端部に向けて移動することを第1ピンにより抑制できるので、該クリップ内の所望する位置に引き出し部位を係止することが可能となる。これにより、引き出し部位の係止及び該係止の解除を容易に行うことができる。
本発明によれば、線材の引き出し部位の係止及び該係止の解除を容易に行うことができ、かつ、所望しない場面で該係止が解除されてしまうことを防止することが可能な、線材巻き取り装置、線材巻き取り方法、及びリールを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置が備えるリールの外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置が備えるリールの一部拡大図であり、(A)がクリップ及びその周辺部分をフランジの内面側から見たときの図、(B)がクリップ及びその周辺部分をクリップの先端部側から見たときの図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置の全体構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置の全体構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置の全体構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り方法を行っている様子を示す概略図であり、(A)がステップS2、S3を行っている図、(B)がステップS4、S5を行っている図、(C)がステップS6~S8を行っている図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り方法を行っている様子を示す概略図であり、(A)がステップS9を行っている図、(B)がステップS10を行っている図、(C)がステップS11を行っている図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り方法を行っている様子を示す概略図であり、(A)がステップS12、S13を行っている図、(B)がステップS14を行っている図、(C)がステップS15、S16を行っている図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り方法を行っている様子を示す概略図であり、(A)がステップS17、S18を行っている図、(B)がステップS19を行っている図である。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り方法のうち、制御装置によって実行される主要な処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置のうち、リールに設けられる貫通孔の変形例をリールの外面側から見た様子を示す概略図であり、(A)が第1変形例に係る貫通孔、(B)が第2変形例に係る貫通孔、(C)が第3変形例に係る貫通孔を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るリールのクリップに対して、作業者が線材の引き出し部位を係止している様子を示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置について図面を参照して説明する。なお、本実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る線材巻き取り装置が備えるリールの外観斜視図である。また、図2は、このリールの一部拡大図であり、(A)がクリップ及びその周辺部分をフランジの内面側から見たときの図、(B)がクリップ及びその周辺部分をクリップの先端側から見たときの図である。そして、図3は、本実施形態に係る線材巻き取り装置の全体構成を示す側面図である。
図1~3に示すように、本実施形態に係る線材巻き取り装置10は、線材Wをリール20の巻胴22に巻き取るために用いられる。なお、線材Wは、例えば、タイヤ補強用のスチールコードであってもよい。
(リール20)
線材巻き取り装置10は、リール20と、リール20を回転駆動するためのリール駆動機構50(リール駆動部)と、を備える。
図1に示すように、リール20は、円筒状の巻胴22と、該巻胴22に設けられる円板状のフランジ24、26と、を有する。巻胴22の外面には、線材Wの始端を固定するための固定穴23が設けられる。フランジ24が巻胴22の軸方向の一方端に設けられ、フランジ26(フランジ)が巻胴22の軸方向の他方端に設けられる。フランジ24、26は、それぞれ、同じ形状及び大きさであり、巻胴22と同軸状に設けられる。
図1、2に示すように、リール20は、フランジ26の内面27に設けられるクリップ30をさらに有する。クリップ30は、フランジ26の内面27に支持された基端部32と、該基端部32よりもフランジ26の径方向の外側に位置する先端部34と、を含む。クリップ30は、基端部32を支点として弾性変形する。これにより、先端部34がフランジ26の内面27と接離する。クリップ30の先端部34のフランジ26側の面には、クリップ30の幅方向に延びる溝部35が形成される。この溝部35の詳細については後述する。
図1、2に示すように、リール20は、フランジ26の周方向においてクリップ30に隣接し、クリップ30の基端部32よりも径方向の外側で、フランジ26の厚み方向に該フランジ26を貫通する貫通孔28をさらに有する。
この貫通孔28は、フランジ26の外面側から後述するピン122(第1ピン)を抜き差しするために設けられる。ここで、図1に示すように、リール20に巻き取られた線材Wは、巻胴22に巻き取られた巻き取り部位Wと、この巻き取り部位Wから外側へと引き出された引き出し部位Wと、により構成される。そして、同図に示すように、線材Wの引き出し部位Wがクリップ30に係止された状態において、貫通孔28は、巻き取り部位Wと引き出し部位Wの接続部と、クリップ30と、の間の領域(換言すれば、引き出し部位Wの基端側の領域)で、該クリップ30に並設される。また、図2(A)に示すように、貫通孔28は、クリップ30の長さ方向において、該クリップ30の溝部35と対応する位置に設けられる。
貫通孔28は、クリップ30の長さ方向に延びる略長方形状である。具体的には、貫通孔28は、フランジ26の厚み方向から見て、その長辺がクリップ30の長さ方向に延びる長方形と、この長方形の両短辺それぞれに、この両短辺と同じ長さの直径を有する第1及び第2半円が接続された形状である。具体的には、前記第1半円は、その周縁の一方の端部が前記長方形の一方の長辺と一方の短辺が交わる第1角部に接続され、その周縁の他方の端部が前記長方形の他方の長辺と一方の短辺が交わる第2角部に接続される。また、前記第2半円は、その周縁の一方の端部が前記長方形の一方の長辺と他方の短辺が交わる第3角部に接続され、その周縁の他方の端部が前記長方形の他方の長辺と他方の短辺が交わる第4角部に接続される。
(リール駆動機構50)
図4は、本実施形態に係る線材巻き取り装置の全体構成を示す平面図である。また、図5は、同線材巻き取り装置の全体構成を示す正面図である。さらに、図6は、同線材巻き取り装置の制御系を示すブロック図である。図3~6に示すように、リール駆動機構50は、一対のエアチャック51a、51b、一対の回転軸52a、52b及びリールアクチュエータ58を備える。一対のエアチャック51a、51bは、リール20を挟み込むようにフランジ24、26の外面それぞれに当接する。一対の回転軸52a、52bは、一対のエアチャック51a、51bの外面それぞれからフランジ24、26の厚み方向に突出し、基台(詳細な図示は省略)に回転可能に支持される。なお、エアチャック51bが、クリップ30が設けられるフランジ26の外面に当接し、回転軸52bがエアチャック51bの外面からフランジ26の厚み方向に突出する。
リールアクチュエータ58は、一対の回転軸52a、52bのいずれかを回転駆動することにより、一対のエアチャック51a、51bにより挟み込まれたリール20が回転駆動する。一例として、リールアクチュエータ58は、電気モータで構成される。
(線材給送機構60)
図3~6に示すように、線材巻き取り装置10は、巻胴22に巻き取られた線材Wの巻き取り部位Wから外側へと引き出された該線材Wの引き出し部位Wに張力(いわゆる「バックテンション」)をかけつつ、該線材Wをリール20へと給送するための線材給送機構60をさらに備える。
線材給送機構60は、複数のローラ61(図3~5では、この複数のローラ61に含まれるトラバースローラ62についてのみ図示。トラバースローラ62の詳細については後述する)と、給送アクチュエータ66と、トラバースアクチュエータ67と、を含む。線材Wは、複数のローラ61の外周面に順次巻き掛けられ、複数のローラ61のうちの互いに隣接する二つのローラ間の接線によって、線材Wを線材供給源(図示せず)からリール20まで給送するための給送路が規定される。給送アクチュエータ66は、複数のローラ61のうちの少なくとも一つのローラを回転駆動する。これにより、線材Wが給送路に沿ってリール20に給送される。一例として、給送アクチュエータ66は、電気モータで構成される。
複数のローラ61には、トラバースローラ62が含まれる。トラバースローラ62は、複数のローラ61のうちで給送方向の最下流に配置されるローラであり、リール20と対向する位置で引き出し部位Wが巻き掛けられる。トラバースローラ62の軸方向は、リール20の軸方向と平行である。そして、トラバースローラ62は、トラバースアクチュエータ67によって、その軸方向に移動可能に構成される。一例として、トラバースアクチュエータ67は、電気モータ又はシリンダで構成される。
トラバースローラ62をその軸方向に移動させることで、線材Wのリール20への供給位置を、該リール20の軸方向において調整できる。トラバースローラ62は、フランジ26よりも軸方向の外側まで移動可能である。
(引き出し部位持ち上げ機構70)
図3~6に示すように、線材巻き取り装置10は、引き出し部位Wをフランジ26の径方向の外側へと持ち上げる引き出し部位持ち上げ機構70をさらに備える。引き出し部位持ち上げ機構70は、特に、引き出し部位Wのうち、巻き取り部位Wとの接続部からトラバースローラ62の外周面までの間の部分を持ち上げる。引き出し部位持ち上げ機構70は、回転軸52bと近位に、回転軸52aから遠位に配置される。
引き出し部位持ち上げ機構70は、フランジ26よりも径方向の外側で該フランジ26に並設され、該フランジ26の厚み方向に延びる二本のピン72a、72b(少なくとも一本の第2ピン)と、該ピン72a、72bを、フランジ26の厚み方向及び周方向に移動させるためのピン駆動部75(第2ピン駆動部)と、を有する。該ピン72a、72bは、フランジ26の周方向において互いに間隔を空けて設けられる。該間隔は、クリップ30の幅、及び、後述する接離具100の幅よりも大きい。
ピン72a、72bの先端は、ピン駆動部75によって、フランジ26の厚み方向において、該フランジ26よりも外側の退避位置と、該フランジ26よりも内側の進入位置と、の間を移動可能である。また、ピン72a、72bは、ピン駆動部75によって、フランジ26の厚み方向(換言すれば、リール20の軸方向)から見て、フランジ26の周方向において、トラバースローラ62が配置されている方向の初期位置(図3において3時方向の実線で示す位置)と、後述する接離具100が配置されている方向の係止位置(図3において12時方向の破線で示す位置)と、の間を移動可能である。すなわち、ピン72a、72bは、フランジ26の周方向において、概略90度の角度範囲を移動可能である。なお、ピン72a、72bは、ピン駆動部75によって、互いの相対位置を維持しつつ移動する。
ピン駆動部75は、ピン72a、72bを支持するピン支持体76と、ピン72a、72b及びピン支持体76をフランジ26の周方向に移動させる角変位アクチュエータ81と、ピン72a、72b及びピン支持体76をフランジ26の厚み方向に移動させる進退アクチュエータ82と、を有する。一例として、ピン支持体76は、リール20の中心軸線上の点を回転中心として、フランジ26と平行な平面上を角変位アクチュエータ81によって揺動可能なアーム77と、アーム77の先端に固定されるベース78と、ベース78に対して進退アクチュエータ82によってフランジ26の厚み方向に往復運動可能に取り付けられるスライダ79と、を有する。ピン72a、72bは、それぞれ、スライダ79に固定され、該スライダ79とともに、フランジ26の厚み方向に往復運動可能である。
角変位アクチュエータ81は、アーム77を上記のように揺動させることで、ピン72a、72bを周方向に移動させる。また、進退アクチュエータ82は、ベース78に取り付けられており、該ベース78に対してスライダ79及びピン72a、72bをフランジ26の厚み方向に移動させる。一例として、角変位アクチュエータ81が電気モータで構成され、進退アクチュエータ82がシリンダで構成される。
(接離具100)
線材巻き取り装置10は、上記ピン72a、72bが係止位置にあるとき、フランジ26の周方向において、該ピン72a、72bの間に位置するように、フランジ26に並設された接離具100をさらに備える。接離具100及び後述する接離具駆動機構105は、引き出し部位持ち上げ機構70と同様に、回転軸52bと近位に、回転軸52aから遠位に配置される。
接離具100は、互いに分離された固定板101a及び可動板101bを含んでもよい。可動板101bは、後述する接離具駆動機構105によって、フランジ26の厚み方向に移動可能である。これにより、固定板101aの先端部102aと可動板101bの先端部102bとが、フランジ26の厚み方向において互いに接離可能となる。以下において、固定板101aの先端部102a及び可動板101bの先端部102bを、一対の先端部102a、102b(一対の接離部)と称する場合がある。
なお、接離具100は、上記のように互いに分離された固定板101a及び可動板101bの代わりに、互いの基端部が連結された二枚の板材から成るV字状のピンセットを有してもよい。このような場合、前記二枚の板材それぞれの先端部が、一対の接離部を構成する。
線材巻き取り装置10は、一対の先端部102a、102bを互いに接離させ、かつ、接離具100を移動させることで一対の先端部102a、102bを一体的に移動させるための接離具駆動機構105をさらに備える。
接離具駆動機構105は、接離具100を支持するための接離具支持体106と、接離具100をフランジ26の厚み方向(換言すれば、リール20の軸方向)に移動させるための厚み方向アクチュエータ111と、接離具100をフランジ26の径方向(換言すれば、リール20の径方向)に移動させるための径方向アクチュエータ112と、一対の先端部102a、102bを互いに接離させるための接離アクチュエータ113(図6参照)と、を有する。
一例として、接離具支持体106は、基台(図示せず)に取り付けられたアタッチメント107に対して、フランジ26の厚み方向に移動可能に取り付けられるスライダ108と、スライダ108に対してフランジ26の径方向に移動可能に取り付けられるリフタ109と、リフタ109に取り付けられる固定ホルダ110a及び可動ホルダ110bと、を有する。そして、固定板101aは、その基端部が固定ホルダ110aに取り付けられ、その先端部102aが固定ホルダ110aよりもフランジ26側に突出する。同様に、可動板101bは、その基端部が可動ホルダ110bに取り付けられ、その先端部102bが可動ホルダ110bよりもフランジ26側に突出する。
厚み方向アクチュエータ111は、アタッチメント107に取り付けられており、スライダ108を厚み方向に移動させることで、接離具100を該厚み方向に移動させる。径方向アクチュエータ112は、スライダ108に取り付けられており、リフタ109をフランジ26の径方向に移動させることで、接離具100を該径方向に移動させる。そして、ここでは詳細な図示を省略するが、接離アクチュエータ113は、リフタ109に取り付けられており、可動ホルダ110bをフランジ26の厚み方向に移動させることで、可動板101bを前記厚み方向に移動させ、一対の先端部102a、102bを互いに接離させる。
(移動抑制機構120)
図3~6に示すように、線材巻き取り装置10は、引き出し部位Wがクリップ30の先端部34から該クリップ30の基端部32に向けて移動することを抑制するための移動抑制機構120をさらに備える。移動抑制機構120は、フランジ26に設けられた貫通孔28に抜き差し可能なピン122(第1ピン)と、該ピン122を該貫通孔28に抜き差しするように、該ピン122を駆動するためのピン駆動部125(第1ピン駆動部)と、を有する。
ピン駆動部125は、フランジ26の周方向において、上記ピン72b(すなわち、ピン72a、72bが上記係止位置にあるとき、該ピン72a、72bのうちでトラバースローラ62側に位置するピン)と概略同じ位置で、ピン122を支持するピン支持体126と、該ピン122をフランジ26の厚み方向に移動させるための進退アクチュエータ127と、を有する。
一例として、ピン支持体126は、上記ベース78をピン支持体76と共有し、かつ、該ベース78に対して上記ピン支持体76のスライダ79よりもフランジ26の径方向の内側で、該フランジ26の厚み方向に往復運動可能に取り付けられるスライダ129を有する。スライダ129は、進退アクチュエータ127によって、上記のようにフランジ26の厚み方向に往復運動可能である。ピン122は、スライダ129に固定される。上記のように、ピン駆動部125は、進退アクチュエータ127によって、ピン72a、72b及びピン支持体76とは独立して、ピン122及びピン支持体126をフランジ26の厚み方向に移動させることができる。
ピン支持体126は、上記アーム77をピン支持体76とさらに共有する。これにより、ピン駆動部125は、上記角変位アクチュエータ81によって、上記ピン72a、72b及びピン支持体76と一体的に、ピン122及びピン支持体126をフランジ26の周方向に移動させることができる。
(位置調整治具130)
接離具100は、後述するように、引き出し部位Wの挟み込みや、クリップ30の開閉を行うために用いられ、主としてフランジ26の外側で移動する。そのため、接離具支持体106を構成するスライダ108及びリフタ109は、フランジ26の外側に配置される。リフタ109を支持するスライダ108は、フランジ26の径方向の内側に延びる拡張部108aを有する。この拡張部108aに位置調整治具130が連結される。
位置調整治具130は、フランジ26の厚み方向から見たときに該フランジ26と重なるように、前記厚み方向において該フランジ26よりも外側に配置される。スライダ108が前記厚み方向の内側に移動すると、位置調整治具130のフランジ26側の面が、該フランジ26の外面に当接する。これにより、スライダ108ひいては接離具100の前記厚み方向への移動が規制され、接離具100のリール20に対する前記厚み方向の位置が調整される。
(制御装置140)
図6に示すように、線材巻き取り装置10は、リール駆動機構50、線材給送機構60、接離具駆動機構105、ピン駆動部75(換言すれば、引き出し部位持ち上げ機構70)、及びピン駆動部125(換言すれば、移動抑制機構120)を制御するための制御装置140をさらに備える。
制御装置140は、上記制御対象となる構成に加えて、リール20の回転位置を検出するためのエンコーダ142と、クリップ30の回転位置を検出するためのクリップ位置センサ144と、に接続される。クリップ位置センサ144は、例えば、光センサにより実現されてもよい。クリップ位置センサ144は、例えば、クリップ30そのものの位置を検出してもよいし、或いは、クリップ30との相対的な回転位置が変化しないリール20に含まれる構成の回転位置を予め把握しておき、該リール20に含まれる構成の回転位置を検出することで、この検出値に基づき、クリップ30の回転位置を導出してもよい。制御装置140は、エンコーダ142及びクリップ位置センサ144による検出値に基づき、制御装置140の記憶部に予め記憶されたプログラムを実行することで、上記制御対象を制御することができる。
(線材巻き取り方法の一例)
次に、主として図7~11に基づき、本発明の一実施形態に係る線材巻き取り方法について説明する。本実施形態に係る線材巻き取り方法は、上記で説明した線材巻き取り装置10を用いて、線材Wをリール20に巻き取る方法の一例である。
図7は、本実施形態に係る線材巻き取り方法を示すフローチャートである。図7に示すように、まず、線材Wの始端を巻胴22の固定穴23に固定する初期処理が行われる(図7において、ステップS1)。このステップS1を行ったあと、フランジ26の周方向において、ピン72a、72b、122が初期位置(図3において3時方向の実線で示す位置)にある。フランジ26の厚み方向において、ピン72a、72b、122の先端が上記退避位置にあり、ピン122がフランジ26の貫通孔28に差し込まれていない状態である。
なお、リール20がリール駆動機構50に支持されるとき、フランジ26は、引き出し部位持ち上げ機構70及び接離具100と近位のエアチャック51bに当接する。これにより、クリップ30、引き出し部位持ち上げ機構70及び接離具100が、フランジ26の厚み方向において、回転軸52bと近位に、回転軸52aから遠位にまとまって配置される。
図8は、本実施形態に係る線材巻き取り方法を行っている様子を示す概略図であり、(A)がステップS2、S3を行っている図、(B)がステップS4、S5を行っている図、(C)がステップS6~S8を行っている図である。なお、図8(A)~(C)、並びに後述する図9(A)~(C)、図10(A)~(C)及び図11(A)、(B)において、それぞれ、その上側にリール20及びその周辺部分を平面視したときの概略図を示し、その下側にリール20及びその周辺部分をフランジ26の外面側からリール20の軸方向に沿って見たときの概略図を示す。また、同図において、ピン72a、72b、122は、退避位置にあるとき白抜きで示され、進入位置にあるとき黒塗りで示される。さらに、同図において、接離具100は、開放状態にあるとき白抜きで示され、閉鎖状態にあるとき黒塗りで示される。
ステップS1で線材Wの始端を巻胴22に固定したあと、図8(A)に示すように、制御装置140が、リール駆動機構50及び線材給送機構60を制御して、線材Wを巻胴22に巻き取る線材巻き取り処理(線材巻き取りステップ)を実行する(図7においてステップS2)。このステップS2では、リール駆動機構50がリール20を回転駆動し、線材給送機構60が線材Wに張力をかけつつ、該線材Wをリール20へと給送する。線材給送機構60は、トラバースローラ62をその軸方向(換言すれば、フランジ26の厚み方向)に往復移動させる。これらの動作を適切に複合させることで、線材Wが巻胴22に巻き取られる。
また、制御装置140は、ステップS2を実行しているとき、エンコーダ142による検出値に基づき、線材Wが巻胴22に対して満巻き直前か否かを判定する(図7においてステップS3)。
制御装置140は、満巻き直前でないと判定すると(ステップS3において「NO」)、ステップS2に戻り、ステップS2の線材巻き取り処理を継続する。
一方、制御装置140は、満巻き直前であると判定すると(ステップS3において「YES」)、図8(B)に示すように、リール20の回転動作を停止させ(図7においてステップS4)、トラバースローラ62をフランジ26に沿う位置に移動させる(図7においてステップS5)。なお、ステップS4、S5は並行して実行されてもよい。
なお、線材Wの始端を巻胴22に固定してから満巻状態となるまでのリール20の回転量は予め定められている。一例として、上記満巻直前の状態は、満巻状態となる回転量よりも所定の回転量だけ少なくリール20を回転させた状態である。
さらに、図8(C)に示すように、制御装置140が、リール駆動機構50を制御して、クリップ30の回転位置を調整する(図7においてステップS6)。このとき、クリップ30が、フランジ26の周方向において、初期位置にあるピン72a、72bの間に位置するように、クリップ30の回転位置を調整する。これに伴い、フランジ26の厚み方向から見て、貫通孔28の回転位置が、ピン122と重なる位置に調整される。
また、図8(C)に示すように、制御装置140が、線材給送機構60を制御して、トラバースローラ62をフランジ26よりも該フランジ26の厚み方向の外側に移動させる(図7においてステップS7)。なお、ステップS6、S7は並行して実行されてもよい。
次に、図8(C)に示すように、制御装置140が、引き出し部位持ち上げ機構70のピン駆動部75を制御して、ピン72a、72bの先端をフランジ26の厚み方向において該フランジ26よりも外側の退避位置から該フランジ26よりも内側の進入位置へと移動させる(図7においてステップS8)。また、同図に示すように、この処理と並行して或いはこの処理の前後で、制御装置140が、移動抑制機構120のピン駆動部125を制御して、ピン122を貫通孔28に差し込む第1ピン差し込み処理(第1ピン差し込みステップ)を実行する(同前)。
図9は、本実施形態に係る線材巻き取り方法を行っている様子を示す概略図であり、(A)がステップS9を行っている図、(B)がステップS10を行っている図、(C)がステップS11を行っている図である。
さらに、図9(A)に示すように、制御装置140が、引き出し部位持ち上げ機構70のピン駆動部75を制御して、ピン72a、72bを係止位置に移動する(図7においてステップS9)。これにより、フランジ26の周方向において接離具100に対応する位置で(換言すれば、一対の先端部102a、102bに対応する位置で)、引き出し部位Wを前記径方向の外側へと持ち上げる引き出し部位持ち上げ処理が実行される。
また、この処理に伴い、同図に示すように、ピン72a、72bと一体的に、ピン122がフランジ26の周方向においてピン72bと同じ位置まで移動し、かつ、該ピン122が差し込まれた貫通孔28も該ピン122と一体的に移動する(換言すれば、リール20が概略90度回転する。図7においてステップS9)。
次に、図9(B)に示すように、制御装置140が、接離具駆動機構105を制御して、接離具100をフランジ26の厚み方向の内側に移動させる(図7においてステップS10)。このとき、接離具100の長さ方向から見て、クリップ30及び引き出し部位Wと重なる位置まで接離具100を前記厚み方向に移動させる。また、図9(B)に示すように、この処理と並行して或いはこの処理の前後で、制御装置140が、位置調整治具130を制御して、該位置調整治具130をリール20(具体的には、フランジ26の外面)に当接させる(図7においてステップS10)。
さらに、図9(C)に示すように、制御装置140が、接離具駆動機構105を制御して、接離具100を開放状態でフランジ26の径方向の内側に移動させる(図7においてステップS11)。このとき、引き出し部位Wが接離具100の一対の先端部102a、102bの間に位置するまで、接離具100を前記径方向の内側に移動させる。これにより、接離具100の一対の先端部102a、102bの間に引き出し部位Wを挟み込む引き出し部位挟み込み処理(引き出し部位挟み込みステップ)が実行される。
図10は、本実施形態に係る線材巻き取り方法を行っている様子を示す概略図であり、(A)がステップS12、S13を行っている図、(B)がステップS14を行っている図、(C)がステップS15、S16を行っている図である。
図10(A)に示すように、制御装置140が、接離具駆動機構105を制御して、接離具100を閉鎖状態にして(換言すれば、一対の先端部102a、102bを互いに接近させた状態で)、一対の先端部102a、102bの少なくとも一部を、クリップ30内(換言すれば、フランジ26の内面27とクリップ30との間)に差し込む接離部差し込み処理(接離部差し込みステップ)を実行する(図7においてステップS13)。
次に、図10(B)に示すように、制御装置140が、線材給送機構60を制御して、トラバースローラ62をフランジ26よりも該フランジ26の厚み方向の内側に移動させる(図7においてステップS14)。
さらに、図10(C)に示すように、制御装置140が、引き出し部位持ち上げ機構70のピン駆動部75を制御して、ピン72a、72bを退避位置に移動させる(図7においてステップS15)。また、同図に示すように、制御装置140が、接離具駆動機構105を制御して、接離具100を開放状態にすることにより(具体的には、クリップ30の付勢力に抗して接離具100の一対の先端部102a、102bを互いに離間させることにより)、引き出し部位Wがクリップ30の先端部34から該クリップ30の基端部32に向けて移動することをピン122で抑制しつつ、引き出し部位Wを接離具100の一対の先端部102a、102bの間からクリップ30へと受け渡す引き出し部位受け渡し処理(引き出し部位受け渡しステップ)を実行する(図7においてステップS16)。
この引き出し部位受け渡し処理において、引き出し部位Wが、上記のようにクリップ30の基端部32に向けて移動することをピン122で抑制されつつ、クリップ30の溝部35に係合する。
図11は、本実施形態に係る線材巻き取り方法を行っている様子を示す概略図であり、(A)がステップS17、S18を行っている図、(B)がステップS19を行っている図である。
図11(A)に示すように、制御装置140が、接離具駆動機構105を制御して、接離具100を閉鎖状態にする(換言すれば、接離具100の一対の先端部102a、102bを互いに接近させる)。これにより、クリップ30で引き出し部位Wを係止する
(図7においてステップS17)。また、同図に示すように、制御装置140が、接離具駆動機構105を制御して、接離具100を閉鎖状態で、フランジ26の径方向の外側に移動させる。これにより、クリップ30内から一対の先端部102a、102bを引き抜く接離部引き抜き処理が実行される(図7においてステップS18)。
次に、図11(B)に示すように、制御装置140が、移動抑制機構120のピン駆動部125を制御して、ピン122を貫通孔28から引き抜く第1ピン引き抜き処理を実行する(図7においてステップS19)。
さらに、制御装置140が、接離具駆動機構105、引き出し部位持ち上げ機構70のピン駆動部75、及び、移動抑制機構120のピン駆動部125を制御して接離具100、ピン72a、72b、122を初期状態に戻す(図7においてステップS20)。
最後に、制御装置140が、図示しない溶断機で、引き出し部位Wのうちのクリップ30で係止された部分よりも先端側を溶断する。
(効果)
例えば、クリップに相当する部材がフランジ26の外面に設けられるような従来からある線材巻き取り装置では、所望しない場面で前記部材が押圧され、引き出し部位Wの係止が解除されてしまうという問題があった。一方、上記実施形態に係る線材巻き取り装置10は、クリップ30がフランジ26の内面に設けられるので、上記のような問題を防止することが可能となる。また、引き出し部位Wがクリップ30の先端部34から該クリップ30の基端部32に向けて移動することをピン122(第1ピン)により抑制できるので、該クリップ30内の所望する位置(本実施形態では、該クリップ30の溝部35)に引き出し部位Wを係止することが可能となる。これにより、引き出し部位Wの係止及び該係止の解除を容易に行うことができる。
ここで、巻胴22に巻き取られた満巻状態の線材Wには、巻崩れを防止するために、複数のローラ61のうち、トラバースローラ62よりも上流側に設けられるローラにより所定の張力が加えられている。仮に線材巻き取り装置10が上記ピン122(第1ピン)を備えない場合、前記張力によって、引き出し部位Wが該クリップ30の先端部34から基端部32に向けて移動してしまう虞がある。このように、引き出し部位Wが移動してしまうと、クリップ30に係止された引き出し部位Wを該クリップ30から取り外すことが困難になったり、クリップ30が損傷してしまったりする可能性があった。
一方、本実施形態に係る線材巻き取り装置10は、フランジ26の貫通孔28に抜き差し可能なピン122(第1ピン)を備えることで、引き出し部位Wがクリップ30の基端部32に向けて移動することが抑制され、該クリップ30内の所望する位置に引き出し部位Wを係止することが可能となる。これにより、クリップ30に係止された引き出し部位Wを該クリップ30から一定の力で容易に取り外すことができ、かつ、該クリップ30が損傷してしまうことを防止できる。特に、例えば、タイヤを製造する場合などにおいて、多数のリール20それぞれに巻き取られた線材Wとしてのスチールコードを、該多数のリール20それぞれから取り外すような場合、作業効率が飛躍的に向上し得る。
また、上記実施形態に係る線材巻き取り装置10は、クリップ30に溝部35が設けられ、引き出し部位受け渡し処理において、引き出し部位Wがクリップ30の溝部35に係合するので、該引き出し部位Wがクリップ30の基端部32に向けて移動することをいっそう抑制することができる。
さらに、上記実施形態に係る線材巻き取り装置10は、前記引き出し部位受け渡し処理及び前記接離部引き抜き処理を行ったあとで、ピン駆動部125(第1ピン駆動部)を制御して、ピン122(第1ピン)を貫通孔28から引き抜く第1ピン引き抜き処理を行うので、引き出し部位Wがクリップ30の基端部32に向けて移動することを確実に抑制することが可能となる。
また、上記実施形態では、引き出し部位Wが、引き出し部位持ち上げ機構70によりフランジ26の径方向の外側に持ち上げられた状態で、一対の先端部102a、102b(一対の接離部)の間に挟み込まれるので、前記引き出し部位挟み込み処理を確実に実行することができる。
さらに、上記実施形態では、制御装置140が、ピン駆動部75(第2ピン駆動部)を制御して、ピン72a、72bの先端を退避位置から進入位置へと移動させたあと、フランジ26の周方向においてピン72a、72bの間に一対の先端部102a、102b(一対の接離部)が位置するように、該ピン72a、72bをフランジ26の周方向に移動させることで、ピン72a、72bにより引き出し部位Wをフランジ26の径方向の外側へと持ち上げる。これにより、上記実施形態に係る線材巻き取り装置10は、簡単な構成で確実に前記引き出し部位持ち上げ処理を実行することが可能となる。
ここで、図12に基づき、上記で説明した実施形態に係る線材巻き取り方法のうち、制御装置によって実行される主要な処理について説明する。図12は、本実施形態に係る線材巻き取り方法のうち、制御装置によって実行される主要な処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、本実施形態に係る線材巻き取り方法では、リール駆動機構50及び線材給送機構60を制御して、線材Wを巻胴22に巻き取る線材巻き取り処理が実行される(図12において、ステップS1-1)。
次に、移動抑制機構120のピン駆動部125を制御して、ピン122を貫通孔28に差し込む第1ピン差し込み処理が実行される(図12において、ステップS1-2)。
さらに、引き出し部位持ち上げ機構70のピン駆動部75を制御して、一対の先端部102a、102bに対応する位置で、引き出し部位Wをフランジ26の径方向の外側へと持ち上げる引き出し部位持ち上げ処理が実行される(図12において、ステップS1-3)。
そして、接離具駆動機構105を制御して、接離具100の一対の先端部102a、102bの間に引き出し部位Wを挟み込む引き出し部位挟み込み処理が実行される(図12において、ステップS1-4)。
次に、接離具駆動機構105を制御して、一対の先端部102a、102bを互いに接近させた状態で、該一対の先端部102a、102bの少なくとも一部を、フランジ26の内面27とクリップ30との間に差し込む接離部差し込み処理が実行される(図12において、ステップS1-5)。
さらに、引き出し部位持ち上げ機構70のピン駆動部75、及び接離具駆動機構105を制御して、引き出し部位Wがクリップ30の先端部34から該クリップ30の基端部32に向けて移動することをピン122で抑制しつつ、引き出し部位Wを接離具100の一対の先端部102a、102bの間からクリップ30へと受け渡す引き出し部位受け渡し処理が実行される(図12において、ステップS1-6)。
そして、接離具駆動機構105を制御して、クリップ30内から一対の先端部102a、102bを引き抜く接離部引き抜き処理が実行される(図12において、ステップS1-7)。
最後に、移動抑制機構120のピン駆動部125を制御して、ピン122を貫通孔28から引き抜く第1ピン引き抜き処理が実行される(図12において、ステップS1-8)。
(変形例)
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
(第1~第3変形例)
主として図13に基づき、上記実施形態に係る線材巻き取り装置の第1~第3変形例について説明する。図13は、上記実施形態に係る線材巻き取り装置のうち、リールに設けられる貫通孔の変形例をリールの外面側から見た様子を示す概略図であり、(A)が第1変形例に係る貫通孔、(B)が第2変形例に係る貫通孔、(C)が第3変形例に係る貫通孔を示す概略図である。
なお、本変形例では、リール20のフランジ26に設けられる貫通孔28の形状を除き、上記実施形態に係る線材巻き取り装置10と同じ構造である。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図13(A)に示すように、第1変形例に係る貫通孔28xは、フランジ26の厚み方向から見て、正方形状である。
また、図13(B)に示すように、第2変形例に係る貫通孔28yは、フランジ26の厚み方向から見て、円形状である。
そして、図13(C)に示すように、第3変形例に係る貫通孔28zは、フランジ26の厚み方向から見て、クリップ30の幅方向に延びる略長方形状である。具体的には、第3変形例に係る貫通孔28zは、フランジ26の厚み方向から見て、その長辺がクリップ30の幅方向に延びる長方形と、この長方形の両短辺それぞれに、この両短辺と同じ長さの直径を有する第1及び第2半円が接続された形状である。具体的には、前記第1半円は、その周縁の一方の端部が前記長方形の一方の長辺と一方の短辺が交わる第1角部に接続され、その周縁の他方の端部が前記長方形の他方の長辺と一方の短辺が交わる第2角部に接続される。また、前記第2半円は、その周縁の一方の端部が前記長方形の一方の長辺と他方の短辺が交わる第3角部に接続され、その周縁の他方の端部が前記長方形の他方の長辺と他方の短辺が交わる第4角部に接続される。
なお、リール20のフランジ26に設けられる貫通孔28の変形例としては、上記した貫通孔28x~28zの形状に限定されず、長方形状であってもよいし、楕円形状であってもよいし、又は、フランジ26の十分な強度が確保できるその他の形状であってもよい。
なお、例えば、貫通孔28の変形例が長方形状の場合、上記した実施形態に係る貫通孔28のように、その長辺がクリップ30の長さ方向に延びていてもよいし、又は、上記した第3変形例に係る貫通孔28zのように、その長辺がクリップ30の幅方向に延びていてもよい。同様に、例えば、貫通孔28の変形例が楕円形状の場合、その長軸がクリップ30の長さ方向に延びていてもよいし、又は、その長軸がクリップ30の幅方向に延びていてもよい。
(その他の変形例)
上記実施形態では、ピン122(第1ピン)及びピン72a、72b(少なくとも一本の第2ピン)の断面形状が、それぞれ、円形状である場合について説明した。しかし、このような場合に限定されず、第1ピン及び少なくとも一本の第2ピンの断面形状は、それぞれ、四角形状であってもよいし、楕円形状であってもよいし、又は、その他の形状であってもよい。また、第1ピン及び少なくとも一本の第2ピンの断面形状が、互いに異なる形状であってもよい。
上記実施形態では、線材巻き取り装置10が、引き出し部位持ち上げ機構70を備え、引き出し部位挟み込み処理を行う前に、フランジ26の周方向において接離具100の一対の先端部102a、102bに対応する位置で引き出し部位Wをフランジ26の径方向の外側へと持ち上げる引き出し部位持ち上げ処理をさらに実行する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、引き出し部位挟み込み処理において、一対の先端部102a、102bの間に引き出し部位Wを挟み込めるのであれば、線材巻き取り装置10が、引き出し部位持ち上げ機構70を備えず、引き出し部位持ち上げ処理を実行しなくてもよい。
上記実施形態では、線材巻き取り処理、第1ピン差し込み処理、引き出し部位挟み込み処理、接離部差し込み処理が、この順序で実行される場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、第1ピン差し込み処理は、例えば、接離具100がピン72a、72b、122(第1ピン、第2ピン)、クリップ30と一体的にフランジ26の周方向に移動可能に構成されることで、引き出し部位挟み込み処理及び接離部差し込み処理のあとで実行されてもよいし、引き出し部位挟み込み処理のあとで、接離部差し込み処理の前に実行されてもよい。或いは、第1ピン差し込み処理が、引き出し部位挟み込み処理又は接離部差し込み処理と並行して実行されてもよい。
(リール20)
最後に、図14に基づき、本発明の一実施形態に係るリールについて説明する。図14は、本実施形態に係るリールのクリップに対して、作業者が線材の引き出し部位を係止している様子を示す概略図である。なお、図14に示すように、本実施形態に係るリール20は、上記で説明した線材巻き取り装置10のリール20と同じ構造を備える。したがって、同一の構成要素については同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図14に示すように、本実施形態に係るリール20では、例えば、作業者Pが左手Hで、ピン122´(122)をフランジ26の外面側から貫通孔28に差し込む。また、この作業を行いながら、同作業者Pが右手Hで、線材Wの引き出し部位Wをフランジ26の内面27側で該フランジ26の径方向の外側からピン122´に当接させる。また、この作業を行いながら、同作業者Pが右手Hで、クリップ30を開放状態にして線材Wの引き出し部位Wを該クリップ30内に入れ込む。
本実施形態に係るリール20は、上記のように作業者Pにより取り扱われることで、上記で説明した線材巻き取り装置10のリール20と同様の効果を奏する。すなわち、本実施形態に係るリール20は、クリップ30がフランジ26の内面に設けられるので、所望しない場面で該クリップ30が押圧され、引き出し部位Wの係止が解除されてしまうことを防止することが可能となる。また、本実施形態に係るリール20は、引き出し部位Wが該クリップ30の先端部34から該クリップ30の基端部32に向けて移動することをピン122´で抑制できるので、該クリップ30内の所望する位置に引き出し部位Wを係止することが可能となる。これにより、引き出し部位Wの係止及び該係止の解除を容易に行うことができる。
なお、本実施形態に係るリール20では、上記で説明した線材巻き取り装置10のリール20と同様に、引き出し部位Wがクリップ30の溝部35に係合するので、該引き出し部位Wがクリップ30の基端部32に向けて移動することをいっそう抑制することができる。
なお、本実施形態に係るリール20は、上記のように作業者Pによって取り扱われることに限らず、上記で説明した線材巻き取り装置10が備えるリール20として用いられてもよい。これにより、作業者P(人手)によりリール20の巻胴22に線材Wを巻き取る作業が行われる場合と比較して、前記作業を効率良く行うことが可能となる。
(まとめ)
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置は、リールの巻胴に線材を巻き取るための線材巻き取り装置であって、前記リールと、前記リールを回転駆動するためのリール駆動部と、を備え、前記リールは、前記巻胴と、前記巻胴に設けられるフランジと、前記フランジの内面に支持された基端部と、前記基端部よりも前記フランジの径方向の外側に位置する先端部と、を含み、前記基端部を支点として弾性変形することにより前記先端部が前記フランジの内面と接離するクリップと、前記フランジの周方向において前記クリップに隣接し、前記クリップの基端部よりも前記径方向の外側で、前記厚み方向に前記フランジを貫通する貫通孔と、を有し、前記巻胴に巻き取られた前記線材の巻き取り部位から外側へと引き出された前記線材の引き出し部位に張力をかけつつ、前記線材を前記リールへと給送するための線材給送機構と、前記フランジに並設され、前記厚み方向において互いに接離可能な一対の接離部と、前記一対の接離部を互いに接離させ、かつ、前記一対の接離部を一体的に移動させるための接離具駆動機構と、前記貫通孔に抜き差し可能な第1ピンと、前記第1ピンを前記貫通孔に抜き差しするように、前記第1ピンを駆動するための第1ピン駆動部と、前記リール駆動部、前記線材給送機構、前記接離具駆動機構、及び前記第1ピン駆動部を制御するための制御装置と、をさらに備え、前記制御装置は、前記リール駆動部及び前記線材給送機構を制御して、前記線材を前記巻胴に巻き取る線材巻き取り処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔に差し込む第1ピン差し込み処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部の間に前記引き出し部位を挟み込む引き出し部位挟み込み処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理及び前記引き出し部位挟み込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部を互いに接近させた状態で、前記一対の接離部の少なくとも一部を、前記フランジの内面と前記クリップとの間に差し込む接離部差し込み処理と、前記線材巻き取り処理、前記第1ピン差し込み処理、前記引き出し部位挟み込み処理、及び前記接離部差し込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記クリップの付勢力に抗して前記一対の接離部を互いに離間させることにより、前記引き出し部位が前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制しつつ、前記引き出し部位を前記一対の接離部の間から前記クリップへと受け渡す引き出し部位受け渡し処理と、を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、線材の引き出し部位の係止及び該係止の解除を容易に行うことができ、かつ、所望しない場面で該係止が解除されてしまうことを防止することが可能となる。
前記クリップの先端部の前記フランジ側の面には、前記クリップの幅方向に延びる溝部が形成され、前記引き出し部位受け渡し処理において、前記引き出し部位は、前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制されつつ、前記溝部に係合してもよい。
上記構成によれば、引き出し部位受け渡し処理において、引き出し部位がクリップの溝部に係合するので、引き出し部位がクリップの基端部に向けて移動することをいっそう抑制することができる。
前記制御装置は、前記引き出し部位受け渡し処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記フランジの内面と前記クリップとの間から前記一対の接離部を引き抜く接離部引き抜き処理と、前記引き出し部位受け渡し処理及び前記接離部引き抜き処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔から引き抜く第1ピン引き抜き処理と、をさらに実行してもよい。
上記構成によれば、引き出し部位がクリップの基端部に向けて移動することを確実に抑制することが可能となる。
前記引き出し部位を前記径方向の外側へと持ち上げる引き出し部位持ち上げ機構をさらに備え、前記制御装置は、前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記引き出し部位挟み込み処理を行う前に、前記引き出し部位持ち上げ機構を制御して、前記周方向において前記一対の接離部に対応する位置で前記引き出し部位を前記径方向の外側へと持ち上げる引き出し部位持ち上げ処理をさらに実行し、前記引き出し部位挟み込み処理において、前記引き出し部位は、前記引き出し部位持ち上げ機構により前記径方向の外側に持ち上げられた状態で、前記一対の接離部の間に挟み込まれてもよい。
上記構成によれば、引き出し部位が、引き出し部位持ち上げ機構によりフランジの径方向の外側に持ち上げられた状態で、一対の接離部の間に挟み込まれるので、引き出し部位挟み込み処理を確実に実行することができる。
例えば、前記引き出し部位持ち上げ機構は、前記フランジよりも前記径方向の外側で前記フランジに並設され、前記厚み方向に延びる少なくとも一本の第2ピンと、前記第2ピンを、前記厚み方向及び前記フランジの周方向に移動させるための第2ピン駆動部と、を有し、前記制御装置は、前記引き出し部位持ち上げ処理において、前記第2ピン駆動部を制御して、前記第2ピンの先端を前記厚み方向において前記フランジよりも外側の退避位置から前記フランジよりも内側の進入位置へと移動させたあと、前記第2ピンを前記周方向に移動させることで、前記第2ピンにより前記引き出し部位を前記径方向の外側へと持ち上げてもよい。
前記引き出し部位持ち上げ機構は、前記第2ピンを二本有し、二本の前記第2ピンは、前記周方向において互いに間隔を空けて設けられ、前記制御装置は、前記引き出し部位持ち上げ処理において、前記第2ピン駆動部を制御して、前記二本の第2ピンの先端を前記退避位置から前記進入位置へと移動させたあと、前記周方向において前記二本の第2ピンの間に前記一対の接離部が位置するように前記二本の第2ピンを前記周方向に移動させることで、前記二本の第2ピンにより前記引き出し部位を前記径方向の外側へと持ち上げてもよい。
上記構成によれば、簡単な構成で確実に引き出し部位持ち上げ処理を実行することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る線材巻き取り方法は、上記いずれかの線材巻き取り装置を用いて、リールの巻胴に線材を巻き取るための線材巻き取り方法であって、前記リール駆動部及び前記線材給送機構を制御して、前記線材を前記巻胴に巻き取る線材巻き取りステップと、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔に差し込む第1ピン差し込みステップと、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部の間に前記引き出し部位を挟み込む引き出し部位挟み込みステップと、少なくとも前記線材巻き取り処理及び前記引き出し部位挟み込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部を互いに接近させた状態で、前記一対の接離部の少なくとも一部を、前記フランジの内面と前記クリップとの間に差し込む接離部差し込みステップと、前記線材巻き取り処理、前記第1ピン差し込み処理、前記引き出し部位挟み込み処理、及び前記接離部差し込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記クリップの付勢力に抗して前記一対の接離部を互いに離間させることにより、前記引き出し部位が前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制しつつ、前記引き出し部位を前記一対の接離部の間から前記クリップへと受け渡す引き出し部位受け渡しステップと、を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、本発明の一実施形態に係るリール巻き取り方法は、線材の引き出し部位の係止及び該係止の解除を容易に行うことができ、かつ、所望しない場面で該係止が解除されてしまうことを防止することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係るリールは、線材を巻き取るための巻胴と、前記巻胴に設けられるフランジと、前記フランジの内面に支持された基端部と、前記基端部よりも前記フランジの径方向の外側に位置する先端部と、を含み、前記基端部を支点として弾性変形することにより前記先端部が前記フランジの内面と接離するクリップと、前記フランジの周方向において前記クリップに隣接し、前記クリップの基端部よりも前記径方向の外側で、前記厚み方向に前記フランジを貫通する貫通孔と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、本発明の一実施形態に係るリールは、線材の引き出し部位の係止及び該係止の解除を容易に行うことができ、かつ、所望しない場面で該係止が解除されてしまうことを防止することが可能となる。
上記いずれかの線材巻き取り装置が備えるリールとして用いられてもよい。
上記構成によれば、例えば、人手によりリールの巻胴に線材を巻き取る作業が行われる場合と比較して、前記作業を効率良く行うことが可能となる。
10 線材巻き取り装置
20 リール
22 巻胴
24、26 フランジ
27 内面
28 貫通孔
30 クリップ
32 基端部
34 先端部
35 溝部
50 リール駆動機構(リール駆動部)
60 線材給送機構
62 トラバースローラ
70 引き出し部位持ち上げ機構
72a、72b ピン(第2ピン)
75 ピン駆動部(第2ピン駆動部)
100 接離具
101a 固定板
101b 可動板
102a、102b 一対の先端部(一対の接離部)
105 接離具駆動機構
120 移動抑制機構
122 ピン(第1ピン)
125 ピン駆動部(第1ピン駆動部)
130 位置調整治具
140 制御装置
142 エンコーダ
144 クリップ位置センサ
右手
左手
P 作業者
W 線材
巻き取り部位
引き出し部位
前記課題を解決するために、本発明に係る線材巻き取り装置は、リールの巻胴に線材を巻き取るための線材巻き取り装置であって、前記リールと、前記リールを回転駆動するためのリール駆動部と、を備え、前記リールは、前記巻胴と、前記巻胴に設けられるフランジと、前記フランジの内面に支持された基端部と、前記基端部よりも前記フランジの径方向の外側に位置する先端部と、を含み、前記基端部を支点として弾性変形することにより前記先端部が前記フランジの内面と接離するクリップと、前記フランジの周方向において前記クリップに隣接し、前記クリップの基端部よりも前記径方向の外側で、前記フランジの厚み方向に前記フランジを貫通する貫通孔と、を有し、前記巻胴に巻き取られた前記線材の巻き取り部位から外側へと引き出された前記線材の引き出し部位に張力をかけつつ、前記線材を前記リールへと給送するための線材給送機構と、前記フランジに並設され、前記厚み方向において互いに接離可能な一対の接離部と、前記一対の接離部を互いに接離させ、かつ、前記一対の接離部を一体的に移動させるための接離具駆動機構と、前記貫通孔に抜き差し可能な第1ピンと、前記第1ピンを前記貫通孔に抜き差しするように、前記第1ピンを駆動するための第1ピン駆動部と、前記リール駆動部、前記線材給送機構、前記接離具駆動機構、及び前記第1ピン駆動部を制御するための制御装置と、をさらに備え、前記制御装置は、前記リール駆動部及び前記線材給送機構を制御して、前記線材を前記巻胴に巻き取る線材巻き取り処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔に差し込む第1ピン差し込み処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部の間に前記引き出し部位を挟み込む引き出し部位挟み込み処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理及び前記引き出し部位挟み込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部を互いに接近させた状態で、前記一対の接離部の少なくとも一部を、前記フランジの内面と前記クリップとの間に差し込む接離部差し込み処理と、前記線材巻き取り処理、前記第1ピン差し込み処理、前記引き出し部位挟み込み処理、及び前記接離部差し込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記クリップの付勢力に抗して前記一対の接離部を互いに離間させることにより、前記引き出し部位が前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制しつつ、前記引き出し部位を前記一対の接離部の間から前記クリップへと受け渡す引き出し部位受け渡し処理と、を実行することを特徴とする。
(まとめ)
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る線材巻き取り装置は、リールの巻胴に線材を巻き取るための線材巻き取り装置であって、前記リールと、前記リールを回転駆動するためのリール駆動部と、を備え、前記リールは、前記巻胴と、前記巻胴に設けられるフランジと、前記フランジの内面に支持された基端部と、前記基端部よりも前記フランジの径方向の外側に位置する先端部と、を含み、前記基端部を支点として弾性変形することにより前記先端部が前記フランジの内面と接離するクリップと、前記フランジの周方向において前記クリップに隣接し、前記クリップの基端部よりも前記径方向の外側で、前記フランジの厚み方向に前記フランジを貫通する貫通孔と、を有し、前記巻胴に巻き取られた前記線材の巻き取り部位から外側へと引き出された前記線材の引き出し部位に張力をかけつつ、前記線材を前記リールへと給送するための線材給送機構と、前記フランジに並設され、前記厚み方向において互いに接離可能な一対の接離部と、前記一対の接離部を互いに接離させ、かつ、前記一対の接離部を一体的に移動させるための接離具駆動機構と、前記貫通孔に抜き差し可能な第1ピンと、前記第1ピンを前記貫通孔に抜き差しするように、前記第1ピンを駆動するための第1ピン駆動部と、前記リール駆動部、前記線材給送機構、前記接離具駆動機構、及び前記第1ピン駆動部を制御するための制御装置と、をさらに備え、前記制御装置は、前記リール駆動部及び前記線材給送機構を制御して、前記線材を前記巻胴に巻き取る線材巻き取り処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔に差し込む第1ピン差し込み処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部の間に前記引き出し部位を挟み込む引き出し部位挟み込み処理と、少なくとも前記線材巻き取り処理及び前記引き出し部位挟み込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部を互いに接近させた状態で、前記一対の接離部の少なくとも一部を、前記フランジの内面と前記クリップとの間に差し込む接離部差し込み処理と、前記線材巻き取り処理、前記第1ピン差し込み処理、前記引き出し部位挟み込み処理、及び前記接離部差し込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記クリップの付勢力に抗して前記一対の接離部を互いに離間させることにより、前記引き出し部位が前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制しつつ、前記引き出し部位を前記一対の接離部の間から前記クリップへと受け渡す引き出し部位受け渡し処理と、を実行することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係るリールは、線材を巻き取るための巻胴と、前記巻胴に設けられるフランジと、前記フランジの内面に支持された基端部と、前記基端部よりも前記フランジの径方向の外側に位置する先端部と、を含み、前記基端部を支点として弾性変形することにより前記先端部が前記フランジの内面と接離するクリップと、前記巻胴に巻き取られた前記線材の巻き取り部位から外側へと引き出された前記線材の引き出し部位が前記クリップに係止された状態において、前記巻き取り部位と前記引き出し部位の接続部と、前記クリップと、の間の領域で前記クリップに並設され、前記クリップの基端部よりも前記径方向の外側で、前記厚み方向に前記フランジを貫通し、ピンを抜き差し可能な貫通孔と、を備えることを特徴とする。

Claims (9)

  1. リールの巻胴に線材を巻き取るための線材巻き取り装置であって、
    前記リールと、
    前記リールを回転駆動するためのリール駆動部と、を備え、
    前記リールは、
    前記巻胴と、
    前記巻胴に設けられるフランジと、
    前記フランジの内面に支持された基端部と、前記基端部よりも前記フランジの径方向の外側に位置する先端部と、を含み、前記基端部を支点として弾性変形することにより前記先端部が前記フランジの内面と接離するクリップと、
    前記フランジの周方向において前記クリップに隣接し、前記クリップの基端部よりも前記径方向の外側で、前記厚み方向に前記フランジを貫通する貫通孔と、を有し、
    前記巻胴に巻き取られた前記線材の巻き取り部位から外側へと引き出された前記線材の引き出し部位に張力をかけつつ、前記線材を前記リールへと給送するための線材給送機構と、
    前記フランジに並設され、前記厚み方向において互いに接離可能な一対の接離部と、
    前記一対の接離部を互いに接離させ、かつ、前記一対の接離部を一体的に移動させるための接離具駆動機構と、
    前記貫通孔に抜き差し可能な第1ピンと、
    前記第1ピンを前記貫通孔に抜き差しするように、前記第1ピンを駆動するための第1ピン駆動部と、
    前記リール駆動部、前記線材給送機構、前記接離具駆動機構、及び前記第1ピン駆動部を制御するための制御装置と、をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記リール駆動部及び前記線材給送機構を制御して、前記線材を前記巻胴に巻き取る線材巻き取り処理と、
    少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔に差し込む第1ピン差し込み処理と、
    少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部の間に前記引き出し部位を挟み込む引き出し部位挟み込み処理と、
    少なくとも前記線材巻き取り処理及び前記引き出し部位挟み込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部を互いに接近させた状態で、前記一対の接離部の少なくとも一部を、前記フランジの内面と前記クリップとの間に差し込む接離部差し込み処理と、
    前記線材巻き取り処理、前記第1ピン差し込み処理、前記引き出し部位挟み込み処理、及び前記接離部差し込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記クリップの付勢力に抗して前記一対の接離部を互いに離間させることにより、前記引き出し部位が前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制しつつ、前記引き出し部位を前記一対の接離部の間から前記クリップへと受け渡す引き出し部位受け渡し処理と、を実行することを特徴とする、線材巻き取り装置。
  2. 前記クリップの先端部の前記フランジ側の面には、前記クリップの幅方向に延びる溝部が形成され、
    前記引き出し部位受け渡し処理において、前記引き出し部位は、前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制されつつ、前記溝部に係合する、請求項1に記載の線材巻き取り装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記引き出し部位受け渡し処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記フランジの内面と前記クリップとの間から前記一対の接離部を引き抜く接離部引き抜き処理と、
    前記引き出し部位受け渡し処理及び前記接離部引き抜き処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔から引き抜く第1ピン引き抜き処理と、をさらに実行する、請求項1又は2に記載の線材巻き取り装置。
  4. 前記引き出し部位を前記径方向の外側へと持ち上げる引き出し部位持ち上げ機構をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記引き出し部位挟み込み処理を行う前に、前記引き出し部位持ち上げ機構を制御して、前記周方向において前記一対の接離部に対応する位置で前記引き出し部位を前記径方向の外側へと持ち上げる引き出し部位持ち上げ処理をさらに実行し、
    前記引き出し部位挟み込み処理において、前記引き出し部位は、前記引き出し部位持ち上げ機構により前記径方向の外側に持ち上げられた状態で、前記一対の接離部の間に挟み込まれる、請求項3に記載の線材巻き取り装置。
  5. 前記引き出し部位持ち上げ機構は、
    前記フランジよりも前記径方向の外側で前記フランジに並設され、前記厚み方向に延びる少なくとも一本の第2ピンと、
    前記第2ピンを、前記厚み方向及び前記フランジの周方向に移動させるための第2ピン駆動部と、を有し、
    前記制御装置は、前記引き出し部位持ち上げ処理において、前記第2ピン駆動部を制御して、前記第2ピンの先端を前記厚み方向において前記フランジよりも外側の退避位置から前記フランジよりも内側の進入位置へと移動させたあと、前記第2ピンを前記周方向に移動させることで、前記第2ピンにより前記引き出し部位を前記径方向の外側へと持ち上げる、請求項4に記載の線材巻き取り装置。
  6. 前記引き出し部位持ち上げ機構は、前記第2ピンを二本有し、
    二本の前記第2ピンは、前記周方向において互いに間隔を空けて設けられ、
    前記制御装置は、前記引き出し部位持ち上げ処理において、前記第2ピン駆動部を制御して、前記二本の第2ピンの先端を前記退避位置から前記進入位置へと移動させたあと、前記周方向において前記二本の第2ピンの間に前記一対の接離部が位置するように前記二本の第2ピンを前記周方向に移動させることで、前記二本の第2ピンにより前記引き出し部位を前記径方向の外側へと持ち上げる、請求項5に記載の線材巻き取り装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の線材巻き取り装置を用いて、リールの巻胴に線材を巻き取るための線材巻き取り方法であって、
    前記リール駆動部及び前記線材給送機構を制御して、前記線材を前記巻胴に巻き取る線材巻き取りステップと、
    少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記第1ピン駆動部を制御して、前記第1ピンを前記貫通孔に差し込む第1ピン差し込みステップと、
    少なくとも前記線材巻き取り処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部の間に前記引き出し部位を挟み込む引き出し部位挟み込みステップと、
    少なくとも前記線材巻き取り処理及び前記引き出し部位挟み込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記一対の接離部を互いに接近させた状態で、前記一対の接離部の少なくとも一部を、前記フランジの内面と前記クリップとの間に差し込む接離部差し込みステップと、
    前記線材巻き取り処理、前記第1ピン差し込み処理、前記引き出し部位挟み込み処理、及び前記接離部差し込み処理を行ったあとで、前記接離具駆動機構を制御して、前記クリップの付勢力に抗して前記一対の接離部を互いに離間させることにより、前記引き出し部位が前記クリップの先端部から前記クリップの基端部に向けて移動することを前記第1ピンで抑制しつつ、前記引き出し部位を前記一対の接離部の間から前記クリップへと受け渡す引き出し部位受け渡しステップと、を実行することを特徴とする、線材巻き取り方法。
  8. 線材を巻き取るための巻胴と、
    前記巻胴に設けられるフランジと、
    前記フランジの内面に支持された基端部と、前記基端部よりも前記フランジの径方向の外側に位置する先端部と、を含み、前記基端部を支点として弾性変形することにより前記先端部が前記フランジの内面と接離するクリップと、
    前記フランジの周方向において前記クリップに隣接し、前記クリップの基端部よりも前記径方向の外側で、前記厚み方向に前記フランジを貫通する貫通孔と、を備えることを特徴とする、リール。
  9. 請求項1乃至6のいずれかに記載の線材巻き取り装置が備えるリールとして用いられる、請求項8に記載のリール。
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