JP2022006560A - 有機物質製造装置及び有機物質製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022006560000001
【課題】ガス洗浄塔からの排水の熱を有効に利用し、廃棄物に由来する合成ガスを原料として有機物質を製造する有機物質製造装置及び有機物質製造方法を提供する。
【解決手段】廃棄物をガス化して合成ガスを生成するガス化装置2と、合成ガスG1を通過させることにより合成ガスG1を洗浄水により洗浄するガス洗浄塔3と、ガス洗浄塔3を通過した精製合成ガスG2を、触媒に接触させて有機物質を生成する有機物質生成部4とを備え、ガス洗浄塔3は、排水を有機物質生成部4に供給する排水供給路36を有する、有機物質製造装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄物に由来する合成ガスを原料として有機物質を製造する有機物質製造装置及び有機物質製造方法に関する。
産業廃棄物、一般廃棄物などの各種廃棄物は、ガス化炉において熱分解により熱分解ガスを生成した後、改質炉で生成された熱分解ガスを改質して合成ガスを得る技術が広く知られている。得られた合成ガスは、そのまま燃焼され発電などに利用されたり、必要に応じてボイラーなどにより熱回収された後、発電などに利用されたりする。
また、近年、合成ガスが化学合成原料に利用されることも試みられており、例えば、微生物触媒によりエタノールなどの有機物質に変換することが試みられている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2015/037710号
廃棄物由来の合成ガスは、様々な物質をガス化したものであることから、種々の不純物が含まれている。廃棄物由来の合成ガスは、ガス洗浄塔(水スクラバ)等の精製装置により、これら不純物を除去するガス精製を行って用いられることが一般的である。
ガス洗浄塔は、合成ガスを水と触れさせることで、合成ガス中の不純物の一部を除去すると共に、合成ガスの温度を下げる役割を担っている。つまり、ガス洗浄塔から排出される排水には、合成ガスに含まれる不純物のみではなく、合成ガス由来の熱エネルギーを含有している。しかし、現状では、ガス洗浄塔からの排水は、合成ガス由来の熱エネルギーを利用することなく、単に排水として処理されている。
そこで、本発明は、ガス洗浄塔からの排水の熱を有効に利用し、廃棄物に由来する合成ガスを原料として有機物質を製造する有機物質製造装置及び有機物質製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、ガス洗浄塔からの排水の熱を有機物質生成部で利用することで上記課題を解決できることを見出し、以下の本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[16]を提供する。
[1]廃棄物をガス化して合成ガスを生成するガス化装置と、前記合成ガスを通過させることにより前記合成ガスを洗浄水により洗浄するガス洗浄塔と、前記ガス洗浄塔を通過した前記合成ガスを、触媒に接触させて有機物質を生成する有機物質生成部とを備え、前記ガス洗浄塔は、排水を前記有機物質生成部に供給する排水供給路を有する、有機物質製造装置。
[2]前記触媒が微生物触媒である、[1]に記載の有機物質製造装置。
[3]前記有機物質生成部は、前記微生物触媒と水を含む培養液が充填された培養槽を備え、前記排水供給路を経た排水の熱によって前記培養液が加熱される、[2]に記載の有機物質製造装置。
[4]前記培養槽には、培養槽用熱交換器が設置され、前記培養槽用熱交換器は、前記排水供給路を経た排水が供給される、[3]に記載の有機物質製造装置。
[5]前記ガス洗浄塔からの排水中の相転移性不純物及び固形不純物から選択される少なくともいずれかを回収するフィルタを備える、[1]~[4]のいずれかに記載の有機物質製造装置。
[6]前記有機物質生成部は、前記ガス洗浄塔からの排水を貯水するタンクを備える、[1]~[5]のいずれかに記載の有機物質製造装置。
[7]前記タンクは、貯水する水の水量を検知する水量検知器、及び貯水する水の水温を検知する水温検知器の少なくともいずれかが設けられている、[6]に記載の有機物質製造装置。
[8]前記水量検知器及び前記水温検知器の少なくともいずれかによる測定結果に応じて、前記タンクに貯水する水の水量を制御する、[7]に記載の有機物質製造装置。
[9]廃棄物をガス化炉でガス化して合成ガスを生成する工程と、前記合成ガスを、ガス洗浄塔を通過させることにより前記合成ガスを洗浄水により洗浄する工程と、前記ガス洗浄塔を通過した前記合成ガスを、有機物質生成部において触媒に接触させて有機物質を生成する工程とを含み、前記ガス洗浄塔の排水を前記有機物質生成部に供給し、前記ガス洗浄塔からの排水の熱を前記有機物質生成部で利用する、有機物質製造方法。
[10]前記触媒が微生物触媒である、[9]に記載の有機物質製造方法。
[11]前記有機物質生成部は、前記微生物触媒と水を含む培養液が充填された培養槽を備え、前記排水の熱によって前記培養液が加熱される、[10]に記載の有機物質製造方法。
[12]前記培養槽には、培養槽用熱交換器が設置され、前記培養槽用熱交換器は、前記排水が供給される、[11]に記載の有機物質製造方法。
[13]前記ガス洗浄塔にフィルタを備え、前記ガス洗浄塔からの排水中の相転移性不純物及び固形不純物から選択される少なくともいずれかを前記フィルタで回収する、[9]~[12]のいずれかに記載の有機物質製造方法。
[14]前記有機物質生成部はタンクを備え、前記ガス洗浄塔からの排水を前記タンクで貯蔵する、[9]~[13]のいずれかに記載の有機物質製造方法。
[15]前記タンクは、貯水する水の水量を検知する水量検知器、及び貯水する水の水温を検知する水温検知器の少なくともいずれかが設けられ、貯水する水の水量及び貯水する水の水温の少なくともいずれかを前記水量検知器で検知する工程を含む、[14]に記載の有機物質製造方法。
[16]前記水量検知器及び前記水温検知器の少なくともいずれかによる測定結果に応じて、前記タンクに貯水する水の水量を制御する、[15]に記載の有機物質製造方法。
本発明によれば、ガス洗浄塔からの排水の熱を有効に利用し、廃棄物に由来する合成ガスを原料として有機物質を製造する有機物質製造装置及び有機物質製造方法を提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る有機物質製造装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る有機物質製造装置のガス洗浄塔を示す模式図(その1)である。 本発明の第1の実施形態に係る有機物質製造装置のガス洗浄塔を示す模式図(その2)である。 本発明の第1の実施形態に係る有機物質製造装置の有機物質生成部を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る有機物質製造装置の有機物質生成部を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る有機物質製造装置の有機物質生成部を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る有機物質製造装置の有機物質生成部を示す模式図である。 本発明のその他の実施形態に係る有機物質製造装置の有機物質生成部を示す模式図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分は同一又は類似の符号で表している。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る有機物質製造装置及び有機物質製造方法について詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態に係る有機物質製造装置1は、図1に示すように、ガス化装置2と、ガス洗浄塔3と、有機物質生成部4とを備える。
有機物質製造装置1は、ガス化装置2の後段で、かつガス洗浄塔3の前段にさらに1又は2以上の処理装置(以下、これらを纏めて「前段処理装置50」ということがある)を備える。また、有機物質製造装置1は、ガス洗浄塔3の後段にさらに1又は2以上の処理装置(以下、これらを纏めて「後段処理装置51」ということがある)を備える。
なお、本明細書において「後段」とは、合成ガスG1のガスの供給流れに沿う後段を意味する。また、「前段」とは、合成ガスG1の供給流れに沿う前段を意味する。合成ガスG1の供給流れとは、合成ガスG1がガス化装置2から排出され、ガス洗浄塔3に供給され、その後、精製された精製合成ガスG2が有機物質生成部4に導入するまでの流れを意味する。
<ガス化装置>
ガス化装置2は、廃棄物をガス化して合成ガスG1を生成する。廃棄物としては、産業固形廃棄物などの産業廃棄物でもよいし、都市固形廃棄物(MSW)などの一般廃棄物でもよく、プラスチック廃棄物、生ゴミ、廃棄タイヤ、バイオマス廃棄物、食料廃棄物、建築資材、木材、木質チップ、繊維、紙類等の可燃性物質が挙げられる。これらのなかでは、都市固形廃棄物(MSW)が好ましい。
ガス化装置2は、ガス化炉20と改質炉21とを備える。ガス化炉20としては、特に限定されないが、キルンガス化炉、固定床ガス化炉、流動床ガス化炉、シャフト式炉、プラズマガス化炉、炭化炉等が挙げられる。ガス化炉20には、廃棄物以外にも、酸素又は空気、更には必要に応じて水蒸気が投入される。ガス化炉20は、廃棄物を例えば500℃以上1,100℃以下、好ましくは500℃以上700℃以下で加熱することにより、熱分解し、適宜部分酸化してガス化する。熱分解ガスは、一酸化炭素、水素のみならず、気体状のタール、粉体のチャー等も含む。熱分解ガスは、改質炉21へ供給される。なお、ガス化炉20において不燃物として発生する固形物などは、適宜回収される。
改質炉21では、ガス化装置2で得られた熱分解ガスが改質され合成ガスG1が得られる。改質炉21では、熱分解ガスにおける水素及び一酸化炭素の少なくともいずれかの含有率が増加し、合成ガスG1として排出される。改質炉21では、例えば、熱分解ガスに含まれるタール、チャーなどが、水素及び一酸化炭素などに改質される。
改質炉21内の合成ガスG1の温度は、特に限定されないが、例えば900℃以上、好ましくは900℃以上1,300℃以下、より好ましくは1,000℃以上1,200℃以下である。改質炉21における温度を上記範囲内とすることで、一酸化炭素及び水素の含有率が高い合成ガスG1が得られやすくなる。
改質炉21(すなわち、ガス化装置2)から排出される合成ガスG1の温度は、上記合成ガスG1の温度と同様であり、例えば900℃以上、好ましくは900℃以上1,300℃以下、より好ましくは1,000℃以上1,200℃以下である。
改質炉21(すなわち、ガス化装置2)から排出される合成ガスG1は、一酸化炭素および水素を含む。また、合成ガスG1は、例えば一酸化炭素を0.1体積%以上80体積%以下、水素を0.1体積%以上80体積%以下含む。
合成ガスG1における一酸化炭素濃度は、好ましくは10体積%以上70体積%以下であり、より好ましくは20体積%以上55体積%以下である。また、合成ガスG1における水素濃度は、好ましくは10体積%以上70体積%以下であり、より好ましくは20体積%以上55体積%以下である。
合成ガスG1は、水素、一酸化炭素以外にも、二酸化炭素、窒素、酸素などを含んでもよい。合成ガスG1中の二酸化炭素濃度は、特に限定されないが、好ましくは0.1体積%以上40体積%以下、より好ましくは0.3体積%以上30体積%以下である。二酸化炭素濃度は、微生物触媒により、エタノール生成を行う場合に低くすることが特に好ましく、そのような観点から、より好ましくは0.5体積%以上25体積%以下である。
合成ガスG1中の窒素濃度は、通常50体積%以下であり、好ましくは1体積%以上20体積%以下である。
また、合成ガスG1中の酸素濃度は、通常5体積%以下であり、好ましくは1体積%以下である。また、酸素濃度は、低ければ低い方がよく、0体積%以上であればよい。ただし、一般的には不可避的に酸素が含有されることが多く、酸素濃度は実用的には0.01体積%以上である。
合成ガスG1における一酸化炭素、二酸化炭素、水素、窒素及び酸素の濃度は、廃棄物の種類、ガス化炉20、改質炉21の温度、ガス化炉20に供給される供給ガスの酸素濃度等の燃焼条件を適宜変更することで、所定の範囲とすることができる。例えば、一酸化炭素や水素濃度を変更したい場合は、廃プラ等の炭化水素(炭素および水素)の比率が高い廃棄物に変更し、窒素濃度を低下させたい場合はガス化炉20において酸素濃度の高いガスを供給する方法等がある。
さらに、合成ガスG1は、一酸化炭素、二酸化炭素、水素および窒素の各成分の濃度調整を適宜行ってもよい。濃度調整は、これら成分の少なくとも1種を合成ガスG1に添加して行うとよい。
なお、上記した合成ガスG1における各物質の体積%は、ガス化装置2から排出される合成ガスG1における各物質の体積%を意味する。
なお、以上の説明において、ガス化装置2は、ガス化炉20と改質炉21を備える態様を説明したが、ガス化装置2の構成は、これらに限定されず、ガス化炉20と改質炉21が一体となった装置であってもよいし、合成ガスG1を生成できる限りいかなる方式のガス化装置であってもよい。
有機物質製造装置1は、ガス化装置2の後段で、かつガス洗浄塔3の前段に前段処理装置50を備えるとよい。前段処理装置50は、ガス化装置2から排出された合成ガスG1を少なくとも冷却し、例えば200℃以下に冷却した合成ガスG1をガス洗浄塔3に供給することが好ましい。200℃以下に冷却することで、ガス洗浄塔3中の洗浄水が合成ガスG1によって多量に気化したりすることが防止できる。また、前段処理装置50では、合成ガスG1に含まれる不純物を除去することも好ましい。なお、前段処理装置50の詳細は、後述する。
<ガス洗浄塔>
ガス洗浄塔3は、ガス洗浄塔内部を通過する合成ガスG1を洗浄水に接触させることで、合成ガスG1に含まれる不純物を除去する。例えば、ガス洗浄塔3は、合成ガスG1に含まれる固形不純物を除去できる。また、ガス洗浄塔3では、例えば、硫化水素、塩化水素、青酸などの酸性ガス、アンモニアなどの塩基性ガス、NOx、SOxなどの酸化物などの水溶性不純物を除去できる。また、ガス洗浄塔3では、例えば、BTEX(ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン)、ナフタレン、1-ナフトール、2-ナフトール等の油溶性不純物等も適宜除去することができる。
ガス洗浄塔3は、合成ガスG1と洗浄水を接触させる構成を有する限り特に限定されないが、例えば図2に示すように、上部に設けられたノズル30より噴霧された洗浄水を、合成ガスG1に接触させる構成を有することが好ましい。この場合、ガス洗浄塔3には、導入路31、洗浄水供給路34、ガス排出路35などが設けられるとよい。また、ガス洗浄塔3の下部には、洗浄水が貯留される貯留部33が設けられる。貯留部33に貯留された洗浄水は図示しない攪拌装置により適宜攪拌されてもよい。
導入路31は、ガス洗浄塔3に合成ガスG1を導入するための経路であり、導入路31の導入口31Aは、例えば、ガス洗浄塔本体32内部の貯留部33に貯留された洗浄水の液面よりも上方に設けられる。
洗浄水供給路34は、ガス洗浄塔3において洗浄水を循環させて、合成ガスG1に接触させるように洗浄水を供給する。具体的には、洗浄水供給路34は、貯留部33に貯留された洗浄水をノズル30からガス洗浄塔3の内部において下方に向けて噴霧させ、合成ガスG1に接触させる。ここで、洗浄水供給路34には、例えばポンプ(図示しない)が設けられ、洗浄水はポンプによってノズル30に圧送される。そして、洗浄水は、ガス洗浄塔本体32の内部において、ノズル30から下方に向けて噴霧される。ガス排出路35は、ガス洗浄塔本体32の上部に設けられ、ノズル30から噴霧された洗浄水に接触した後の精製合成ガスG2を外部に排出させる。
なお、ガス洗浄塔3で使用する洗浄水は、水単独でもよいが、適宜薬剤が投入されてもよい。
ガス洗浄塔3には、ガス洗浄塔本体32内部の貯留部33に洗浄水を給水する洗浄水給水路37が設けられる。洗浄水給水路37によって洗浄水を給水することで、ガス洗浄塔本体32内部の貯留部33に貯留された洗浄水の水量及び純度を維持することができる。
また、ガス洗浄塔3には、ガス洗浄塔本体32内部の貯留部33に貯留された洗浄水を排水する排水供給路36が設けられる。ガス洗浄塔本体32内部には、フロートセンサが設けられ、フロートセンサによって貯留部33に貯留された洗浄水の基準水位を測定し、基準水位を超えた洗浄水を排水として排水供給路36によって有機物質生成部4に供給する。ここで、排水供給路36には、例えばポンプ(図示しない)が設けられ、洗浄水はポンプによって有機物質生成部4に圧送される。
さらに、ガス洗浄塔3には、除去装置38が設けられてもよい。除去装置38は、例えば、洗浄水に含まれる不純物(油性不純物、固形不純物、水溶性不純物など)を除去するための装置である。除去装置38は、例えば、貯留部33の水を循環させる循環経路を設け、その経路の中途に設けられるとよい。除去装置38としては、例えば洗浄水に含まれる油性不純物、洗浄水に溶解していない固形不純物、洗浄水に溶解される水溶性不純物などを除去するとよい。したがって、除去装置38は、油水分離装置などであってもよいし、固形物不純物を除去するフィルタなどであってもよいし、これらの2以上を組み合わせたものでもよいし、洗浄水に含まれる不純物を取り除ける限りいかなる構成を有してもよい。ガス洗浄塔3は、除去装置38が設けられることで、洗浄水に不純物が蓄積することを防止する。
精製合成ガスG2は、ガス洗浄塔本体32において、洗浄水と接触することで、ガス洗浄塔3において例えば100℃未満、好ましくは45℃以下、さらに好ましくは40℃以下、よりさらに好ましくは38℃以下の温度まで冷却される。また、ガス洗浄塔3において洗浄水と接触することで精製合成ガスG2は、例えば0℃以上の温度まで冷却されるとよく、好ましくは5℃以上の温度まで冷却される。精製合成ガスG2は、40℃以下となることで、その温度のまま有機物質生成部3に供給されても、微生物触媒を死滅させることがない。
貯留部33に貯留された洗浄水は、合成ガスG1に接触することにより、合成ガスG1の有する熱エネルギーを奪うことになり、合成ガスG1由来の熱エネルギーを保有することになる。つまり、貯留部33に貯留された洗浄水であって、排水供給路36を通って有機物質生成部4に供給される排水は、合成ガスG1由来の熱エネルギーを有する。有機物質生成部4に供給される排水の温度は、30℃以上50℃以下であることが好ましく、35℃以上45℃以下であることがより好ましく、37℃以上42℃以下であることがさらに好ましい。有機物質生成部4に供給される排水の温度が上記下限値以上であることで、有機物質生成部4において熱エネルギーを有効に利用することができ、例えば、微生物触媒を培養するための熱エネルギーとして利用することができる。
以上の説明では、ガス洗浄塔3では、1つのノズル30から噴霧される洗浄水に合成ガスG1が接触する態様を説明したが、この態様に限られず、図3に示すように、複数のノズル30から噴霧される洗浄水に合成ガスG1が接触する態様であってもよい。
図3に示すガス洗浄塔3では、ガス洗浄塔本体32の中心部から洗浄水を噴霧することで、洗浄水を合成ガスG1に接触させ易くなり、効率よく合成ガスG1を洗浄及び冷却することができる。また、複数のノズル30が設けられ、複数のノズル30に洗浄水を供給するノズル供給路30aは回転してもよく、ノズル供給路30aが回転することで複数の回転するノズル30から洗浄水が噴霧され、さらに洗浄水を合成ガスG1に接触させ易くなり、より効率よく合成ガスG1を洗浄及び冷却することができる。
なお、以上の説明では、ガス洗浄塔3では、ノズル30から噴霧される洗浄水に合成ガスG1が接触する態様を説明したが、貯留部33に貯留される洗浄水に対して合成ガスG1が導入されてもよい。
この場合、洗浄水供給路34及びノズル30は省略され、洗浄水はノズルから噴霧されない。また、導入路31の導入口31Aは、貯留部33に貯留された洗浄水の液面よりも下方に配置される。合成ガスG1は、貯留部33に貯留された洗浄水に接触することになり、それにより、合成ガスG1は、洗浄され、また、冷却されるとよい。
<有機物質生成部>
有機物質生成部4には、ガス洗浄塔3を通過した精製合成ガスG2が供給される。ガス洗浄塔3には、後述する必要に応じて後段処理装置51を通った精製合成ガスG2が供給される。
有機物質生成部4は、供給された精製合成ガスG2を微生物触媒に接触させて有機物質を生成する。微生物触媒を使用することで、低温度下において高収率で有機物質を得ることが可能になる。また、微生物触媒は好ましくはガス資化性微生物が使用される。ガス資化性微生物は、好ましくはエタノール及びイソプロパノールのいずれか、より好ましくはエタノールを生成できる微生物が好ましい。
有機物質生成部4には、ガス洗浄塔3から排水供給路36を経た排水が供給される。有機物質生成部4は、図4に示すように、水と微生物触媒を含む培養液が充填された培養槽(反応器)40を備え、排水供給路36を経た排水の熱によって培養液が加熱される。培養槽40の内部には、精製合成ガスG2が供給され、培養槽40内部において精製合成ガスG2は有機物質に変換される。有機物質は、好ましくはエタノール及びイソプロパノールのいずれか、より好ましくはエタノールを含む。
培養槽40は、培養液循環経路41が設けられるとよい。培養液循環経路41が設けて培養槽40の培養液を循環させることで、培養液の水と微生物触媒との混合を良好にすることができ、精製合成ガスG2を良好に有機物質に変換することができる。
培養槽40は、培養槽用熱交換器42が設けられるとよい。培養槽用熱交換器42は、培養槽40の培養液の温度を上記範囲内にするように、培養液を加熱する。培養槽用熱交換器42は、排水供給路36を経た排水が供給され、排水供給路36を経た排水が有する合成ガスG1由来の熱エネルギーを培養液に移動させることで、培養液を加熱する。培養槽用熱交換器42は、培養液循環経路41の経路の中途に設けられるとよい。培養槽用熱交換器42は、培養液と合成ガスG1由来の熱エネルギーを有する排水とが直接接触しない隔壁方式であればよい。培養槽用熱交換器42には排水路42aが設けられ、合成ガスG1由来の熱エネルギーを移動させた排水供給路36を経た排水は、排水路42aから排出される。
なお、培養槽用熱交換器42において排水路42aから排出された排水は、再利用することが好ましく、例えば、前述したガス洗浄塔3に供給され洗浄水として使用してもよく、後述する前段処理装置50又は後段処理装置51のガス冷却塔に供給され、ガス冷却塔において水噴霧に使用してもよい。
培養槽40は、連続発酵装置とすることが好ましく、撹拌型、エアリフト型、気泡塔型、ループ型、オープンボンド型、フォトバイオ型のいずれでもよい。
培養槽40には、精製合成ガスG2と培養液とが連続的に供給されてもよいが、精製合成ガスG2と培養液とを同時に供給する必要はなく、予め培養液を供給した培養槽40に精製合成ガスG2を供給してもよい。精製合成ガスG2は一般的にスパージャーなどを介して培養槽40に吹き込まれる。
微生物触媒を培養する際に用いる培地は、菌に応じた適切な組成であれば特に限定されないが、主成分の水と、この水に溶解または分散された栄養分(例えば、ビタミン、リン酸等)とを含有する液体である。
微生物触媒を使用する場合、有機物質生成部4では、微生物触媒の微生物発酵により有機物質が生成され、有機物質含有液が得られる。
培養槽40の温度は、好ましくは40℃以下に制御される。40℃以下に制御されることで培養槽中の微生物触媒が死滅することなく、精製合成ガスG2が微生物触媒に接触することでエタノールなどの有機物質が効率良く生成される。
培養槽40の温度は、より好ましくは38℃以下であり、また、触媒活性を高めるために、好ましくは10℃以上、より好ましくは20℃以上、さらに好ましくは30℃以上、よりさらに好ましくは35℃以上である。
有機物質生成部4は、製造された有機物質を精製するための精製装置(図示せず)を有してもよい。
例えば、微生物触媒を使用する場合には、上記のとおり、有機物質含有液が得られるが、有機物質含有液から少なくとも水を分離する分離装置(図示しない)を備えてもよい。分離装置としては、固液分離装置、蒸留装置、分離膜などが挙げられるが、固液分離装置と蒸留装置とを組み合わせて使用することが好ましい。以下、固液分離装置と蒸留装置を組み合わせて行う分離工程について具体的に説明する。
ただし、有機物質生成部4で製造された有機物質を精製する必要がない場合や、有機物質含有液から水を分離する必要がない場合などには、分離装置は省略されてもよい。
有機物質生成部4において得られた有機物質含有液は、固液分離装置において、微生物を主とする固体成分と、有機物質を含む液体成分とに分離するとよい。有機物質生成部4において得られた有機物質含有液には、目的物である有機物質の他、培養槽中に含まれていた微生物やその死骸等が固体成分として含まれるので、これらを除去するために固液分離をするとよい。固液分離装置としては、フィルタ、遠心分離機、溶液沈殿法を利用した装置などがある。また、固液分離装置は、有機物質含有液から有機物質を含む液体成分を蒸発させ、固体成分と分離させる装置(例えば、加熱乾燥装置)であってもよい。この際、目的物である有機物質を含む液体成分の全てを蒸発させてもよいし、目的とする有機物質が優先的に蒸発するように液体成分を部分的に蒸発させてもよい。
固液分離により分離された液体成分は、蒸留装置において、さらに目的物である有機物質を分離するための蒸留を行うとよい。蒸留による分離により、単純な操作で有機物質を大量に高純度に精製するができる。
蒸留を行う場合、蒸留塔などの公知の蒸留装置を使用すればよい。また、蒸留では、例えば、留出液に目的物である有機物質(例えば、エタノール)が高い純度で含まれる一方で、缶出液(すなわち、蒸留残渣)に水が主成分(例えば、70質量%以上、好ましくは90質量%以上)として含まれるように操作するとよい。このように操作することで、目的物である有機物質と、水とを概ね分離することができる。
有機物質(例えばエタノール)の蒸留時における蒸留器内の温度は、特に限定されないが、100℃以下であることが好ましく、70~95℃程度であることがより好ましい。蒸留装置内の温度を前記範囲に設定することにより、必要な有機物質と水などのその他の成分との分離を確実に行うことができる。
有機物質の蒸留時における蒸留装置内の圧力は、常圧であってもよいが、好ましくは大気圧未満、より好ましくは60~150kPa(ゲージ圧)程度である。蒸留装置内の圧力を前記範囲に設定することにより、有機物質の分離効率を向上させ、有機物質の収率を向上させることができる。
なお、分離装置において分離された水は、再利用することが好ましく、例えば後述する前段処理装置50又は後段処理装置51のガス冷却塔に供給され、ガス冷却塔において水噴霧に使用されるとよい。
<前段処理装置>
上記の通り、有機物質製造装置1は、ガス化装置2の後段で、かつガス洗浄塔3の前段に前段処理装置50を備えてもよい。前段処理装置50として、熱交換器、ガス冷却塔、ガスチラーなどよりなる水分分離装置、低温分離方式(深冷方式)の分離装置、各種フィルタから構成される微粒子分離装置、脱硫装置(硫化物分離装置)、膜分離方式の分離装置、脱酸素装置、圧力スイング吸着方式の分離装置(PSA)、温度スイング吸着方式の分離装置(TSA)、圧力温度スイング吸着方式の分離装置(PTSA)、活性炭を用いた分離装置、脱酸素触媒、具体的には、銅触媒またはパラジウム触媒を用いた分離装置等の処理装置が挙げられる。これら処理装置は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前段処理装置50は、ガス化装置2から排出された合成ガスG1を少なくとも冷却することが好ましく、例えば200℃以下に冷却した合成ガスG1をガス洗浄塔3に供給することがより好ましい。
200℃以下に冷却することで、ガス洗浄塔3中の洗浄水が合成ガスG1によって多量に気化したりすることが防止できる。
前段処理装置50としては、前段側から少なくとも熱交換器と、ガス冷却塔と、ろ過式集塵機とを配置することが好ましい。
《熱交換器》
熱交換器は、熱媒体を使用して合成ガスG1を冷却する装置であり、合成ガスG1の熱エネルギーを熱媒体に移動させることで、合成ガスG1を冷却する。熱交換器としては好ましくはボイラーを使用する。ボイラーは、内部に熱媒体としての水を流通させ、流通させた水を、合成ガスG1の熱エネルギーにより加熱して、蒸気とする装置である。熱交換器としてボイラーを使用すると、その熱交換器で発生した蒸気により、他の装置を容易に加熱することなどが可能になり、合成ガスG1の熱エネルギーを容易に再利用できる。もちろん、熱交換器としては、ボイラー以外を使用してもよい。
ボイラー以外の熱交換器としては、合成ガスG1から熱媒体に熱エネルギーを移動させる限りいかなる構成を有してもよいが、合成ガスG1と熱媒体が直接接触しない隔壁方式が好ましい。熱媒体としては、気体、液体のいずれでもよく、また、気体と液体との相変化を伴うものでもよい。また、熱媒体は、管状、プレート状などのいかなる形状の流路を通された状態で合成ガスG1からの熱エネルギーが移動させられてもよい。熱交換器として、ボイラーを使用すると、例えば100℃以下の低温に冷却することが難しいが、ボイラー以外の熱交換器を使用することで、100℃以下の低温にも冷却することが可能になる。また、熱交換器としては、2以上の熱交換器を組み合わせてもよく、例えばボイラーとボイラー以外の熱交換器を組み合わせてもよい。
ガス化装置2における合成ガスG1の温度は高く、ガス化装置2より排出された合成ガスG1も、上記のとおり例えば900℃以上の高温になるが、合成ガスG1は、熱交換器により冷却されることで、後段の処理装置に比較的低い温度で供給される。
熱交換器は、例えば900℃以上の高温で供給された合成ガスG1を冷却して、例えば200℃以上300℃以下、好ましくは240℃以上280℃以下の温度まで冷却して後段の処理装置に供給するとよい。
《ガス冷却塔》
ガス冷却塔は、水噴霧によりその内部を通過する合成ガスG1を冷却する設備である。
ガス冷却塔は、例えばその上部側から導入され、下降気流となるように内部を通過させられた合成ガスG1が、内部を通過する間に、冷却塔の内周面に設けられた水噴霧口より噴霧された水により冷却される。ガス冷却塔で冷却された合成ガスG1は、ガス冷却塔の下部側から排出されるとよい。
ガス冷却塔に導入される合成ガスG1は、100℃以上の温度である一方、水噴霧口より噴霧される水は100℃よりも低い。したがって、合成ガスG1は、その温度差により冷却され、また、水噴霧口より噴霧された水が気化する際の気化熱によっても冷却される。合成ガスG1には、気化された水の一部が水蒸気として混入されるとよい。なお、水噴霧口より噴霧される水は、噴霧されるときに一部又は全部がすでに気化していてもよい。
ガス冷却塔において、合成ガスG1は好ましくは100℃以上200℃以下、より好ましくは120℃以上180℃以下、さらに好ましくは140℃以上160℃以下の温度まで冷却され、上記温度範囲でガス冷却塔の外部に排出されるとよい。合成ガスG1を200℃以下まで冷却することで、後述するろ過式集塵器を損傷させたり、集塵性能を低下させたりすることなく、ろ過式集塵器にて合成ガスG1を精製できる。また、100℃以上とすることで、噴霧された水は、大部分が気化して、合成ガスG1中に混入されることになる。したがって、ガス冷却塔において、噴霧された水が大量に排水されないので、ガス冷却塔に大掛かりな排水設備を導入する必要がない。
ただし、ガス冷却塔に噴霧された水の一部は、液体としてガス冷却塔の下方に落下し、回収されてもよい。また、合成ガスG1中に残存するタール及びチャー等の固形不純物も噴霧された水と衝突することで下方に落下し、回収されてもよい。
《ろ過式集塵機》
ろ過式集塵器は、いわゆるバグフィルタと呼ばれるものを使用でき、ケーシングと、ケーシングの内部に収納されたろ材とを備える。ろ材としては、特に限定されないが、例えば、ガラス繊維、PTFE繊維などの織布またはフェルトなどが使用される。
合成ガスG1は、タール及びチャー等の固形不純物を含有しており、ろ過式集塵器を通過することで、固形不純物が除去される。固形不純物を除去することで、ろ過式集塵器の後段の各装置において固形不純物が詰まることを防止できる。さらに、固形不純物を除去することで、有機物質生成部4において微生物触媒の活性を高めやすく、微生物触媒が不純物の影響で死滅することも防止でき、高い変換効率で有機物質を合成できる。
なお、本明細書において、「除去」とは、合成ガスG1から除去対象物質の少なくとも一部を除去することで、ガス中の対象物質の濃度を低減させることを意味し、除去対象物質を完全に除去することに限定されない。
ろ過式集塵器は、ろ材に固形不純物が付着することで閉塞を発生させてしまう。ろ過式集塵器における閉塞を解消するメンテナンスとしては、例えば、ろ過式集塵機のろ材を新品に取り替えるメンテナンスや、ろ過式集塵機への合成ガスG1の供給を停止した後に、合成ガスG1のガスの供給流れと反対方向に窒素ガス等の不活性ガスを供給して、ろ材に付着している固形不純物を削除し、洗浄するメンテナンスが挙げられる。
<後段処理装置>
有機物質製造装置1は、ガス洗浄塔3の後段に後段処理装置51を備えてもよい。後段処理装置51としては、上述した前段処理装置50に使用できる装置として示した装置から1以上を選択するとよい。後段処理装置は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ガス洗浄塔3から排出された精製合成ガスG2は、例えば、熱交換器、ガス冷却塔、ガス洗浄塔3以外の上記した処理装置の1つ又は2つ以上の処理装置を通過させ、精製合成ガスG2を適宜精製、冷却などしてもよい。
後段処理装置51においては、精製合成ガスG2を冷却して40℃以下として有機物質生成部4に供給するとよい。
以上のように、本実施形態においては、ガス洗浄塔からの排水の熱を有効に利用することで、廃棄物に由来する合成ガスを原料としてエネルギー損失を低下させつつ、有機物質を製造することができる。具体的には、ガス洗浄塔からの排水の熱を培養槽の加温に利用することで、エネルギーの有効利用が可能となる。
また、本実施形態においては、ガス洗浄塔からの排水を再利用することで、ガス洗浄塔3からの排水を減少させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。以下では、第2の実施形態について、第1の実施形態と重複するものについては説明を省略し、第1の実施形態との相違点を説明する。
第2の実施形態における有機物質生成部4は、図5に示すように、ガス洗浄塔3からの排水を貯水するタンク43を備える点が相違する。
<タンク>
タンク43は、排水供給路36を経た排水、及び培養槽用熱交換器42において排水路42aから排出された排水が供給され、それらの水を貯水する。タンク43は、貯水供給路43aが設けられ、貯水供給路43aによって貯水する水を培養槽用熱交換器42へ供給する。また、タンク43は、貯水排水路43bが設けられ、貯水排水路43bによって貯水する水を排水することができる。
なお、貯水排水路43bを経た排水は、再利用することが好ましく、例えば、前述したガス洗浄塔3に供給され洗浄水として使用してもよく、前述した前段処理装置50又は後段処理装置51のガス冷却塔に供給され、ガス冷却塔において水噴霧に使用してもよい。
タンク43に貯水する水の水温は、25~45℃とすることが好ましく、30~42℃とすることがより好ましく、35~40℃とすることがさらに好ましい。タンク43に貯水する水の水温は、タンク43に貯水される水を適宜入れ替えて、培養槽用熱交換器42へ供給する排水の温度を上記範囲内に維持させるとよい。
《水量検知器》
タンク43は、水量検知器60が設けられている。水量検知器60は、タンク43に貯水する水の水量を検知する。水量検知器60によって、タンク43に貯水する水の水量を測定し、水量が所定の値(設定値)以下である場合に、タンク43に貯水する水を確保するために、排水供給路36からの水をタンク43へ供給する。また、水量が所定の値(設定値)を超える場合に、タンク43に貯水する水が満ち溢れることを防ぐために、水をタンク43から排出する。
タンク43に貯水する水の水量の設定値としては、適宜設定することができ、例えば、タンク43の容量の75%等に設定することができる。
水量検知器60としては、タンク43に貯水する水の水量を測定することが可能な公知の測定器を使用することができる。
《水温検知器》
タンク43は、水温検知器61が設けられている。水温検知器61は、タンク43に貯水する水の水温を検知する。水温検知器61によって、タンク43に貯水する水の水温を測定し、水温が所定の値(設定値)以下である場合に、タンク43に貯水する水の水温を確保するために、排水供給路36からの水をタンク43へ供給する。
タンク43に貯水する水の水温の設定値としては、適宜設定することができ、例えば、上述した培養槽40の温度を確保するために、好ましくは25~42℃のいずれか、より好ましくは30~40℃のいずれか、さらに好ましくは35~38℃のいずれかを設定値とする。
水温検知器61としては、タンク43に貯水する水の水温を測定することが可能な公知の測定器を使用することができる。
《第1バルブ》
排水供給路36には、排水の供給先としてタンク43を選択するか選択的に切り替える第1バルブ44を備える。第1バルブ44としては、例えば、電磁バルブ及び電動バルブ等により構成することができる。
第1バルブ44は、上述した水量検知器60及び水温検知器61による測定結果に応じて、排水供給路36を経た排水の供給先を選択する。具体的には、水量検知器60によって、タンク43に貯水する水の水量を測定し、水量が所定の値(設定値)以下である場合に、タンク43に貯水する水を補給すると判断し、第1バルブ44は、水をタンク43へ供給する流路を選択する。また、水温検知器61によって、タンク43に貯水する水の水温を測定し、水温が所定の値(設定値)以下である場合に、タンク43に貯水する水の水温を上昇させるために水を補給すると判断し、第1バルブ44は、水をタンク43へ供給する流路を選択する。つまり、水量検知器60及び水温検知器61によって、タンク43に貯水する水の水量及び水温の少なくとも一方が設定値以下である場合に、第1バルブ44は、水をタンク43へ供給する流路を選択する。
一方、水量検知器60によって測定された水量が所定の値(設定値)を超え、かつ水温検知器61によって測定された水温が所定の値(設定値)を超える場合には、水をタンク43へ供給する流路を選択せず、排水路44aを選択し排水する。つまり、水量検知器60及び水温検知器61によって、タンク43に貯水する水の水量及び水温の両方が設定値を超える場合には、タンク43への水の供給は不要と判断し、第1バルブ44は、水をタンク43へ供給する流路を選択せず、排水路44aを選択し排水する。
第1バルブ44において排水路44aを選択して排水する場合、排水供給路36を経た排水は、再利用することが好ましく、例えば、前述したガス洗浄塔3に供給され洗浄水として使用してもよく、前述した前段処理装置50又は後段処理装置51のガス冷却塔に供給され、ガス冷却塔において水噴霧に使用してもよい。
《第2バルブ》
貯水排水路43bには、タンク43に貯水する水を保持するか否かを選択的に切り替える第2バルブ45を備える。第2バルブ45としては、例えば、電磁バルブ及び電動バルブ等により構成することができる。
第2バルブ45は、上述した水量検知器60による測定結果に応じて、タンク43に貯水する水を保持するか否かを選択するとよい。具体的には、水量検知器60によって、タンク43に貯水する水の水量を測定し、水量が所定の値(設定値)以下である場合に、タンク43に貯水する水の排水が不要であると判断し、第2バルブ45は、タンク43から排水しないように閉じる。一方、水量検知器60によって、タンク43に貯水する水の水量を測定し、水量が所定の値(設定値)を超える場合に、タンク43に貯水する水の排水が必要であると判断し、第2バルブ45は、タンク43から排水するように開く。
したがって、タンク43における水温が所定値以下である場合には、水温が所定値を超えるようになるまで、排水供給路36からタンク43に水が供給されつつ、貯水排水路43bから排水される。
第2バルブ45においてタンク43から水を排水する場合、タンク43からの排水は、再利用することが好ましく、例えば、前述したガス洗浄塔3に供給され洗浄水として使用してもよく、前述した前段処理装置50又は後段処理装置51のガス冷却塔に供給され、ガス冷却塔において水噴霧に使用してもよい。
第1バルブ44及び第2バルプ45は、電磁バルブなどの場合には、制御部(図示せず)によって制御されてもよい。制御部は、水量検知器60及び水温検知器61からの検出値が入力され、その入力値に基づいて第1バルブ44及び第2バルプ45を制御するとよい。制御部は、CPUなどにより構成されてよいし、公知のパーソナルコンピューターなどにより構成されてもよい。後述する第3のバルブ46も同様に制御部により制御されてもよい。
なお、タンクに貯水する水の水量は、水量検知器及び水温検知器の少なくともいずれかによる測定結果に応じて制御されればよく、以上説明した構成に限定されない。
例えば、水量検知器60又は水温検知器61の一方は省略することができ、その場合は、水量検知器60又は水温検知器61の検知するタンク43に貯水する水の水量又は水温に基づいて、第1バルブ44を制御するとよい。また、水量検知器60を省略する場合には、第2バルブ45は、タンク43の水位を目視確認などすることで、適宜制御するとよい。
なお、タンク43には、温度制御装置(図示せず)が設けられ、温度制御装置により貯水する水の温度を制御してもよい。温度制御装置は、例えば、ガス洗浄塔3からの排水の熱によって、十分に貯水する水の温度が上がらない場合のために、タンク43の水を加熱する加熱装置である。
(第2の実施形態の変形例)
第2の実施形態の変形例における有機物質生成部4は、図6に示すように、培養槽40の内部の温度を検知する温度検知器62を備える。
《温度検知器》
温度検知器62は、培養槽40の内部の温度(培養液の温度)を検知する。温度検知器62によって、培養槽40の内部の温度を測定し、温度が所定の値(設定値)以下である場合に、タンク43に貯水する水によって培養槽40の温度を上昇させるために、タンク43から水を供給し、水温が所定の値(設定値)を超える場合に、培養槽40の温度のさらなる上昇を防ぐために、タンク43からの水の供給を止める。
温度検知器62による温度の設定値としては、上述した培養槽40と同等の温度に設定することができる。
温度検知器62としては、培養槽40の内部の温度を測定することが可能な公知の測定器を使用することができる。
《第3バルブ》
貯水供給路43aには、タンク43に貯水する水を培養槽用熱交換器42に供給するか否かを選択的に切り替える第3バルブ46を備えるとよい。第3バルブ46としては、例えば、電磁バルブ及び電動バルブ等により構成することができる。
第3バルブ46は、上述した温度検知器62による測定結果に応じて、タンク43に貯水する水を培養槽用熱交換器42に供給するか否かを選択するとよい。具体的には、温度検知器62によって、培養槽40の内部の温度を測定し、培養槽40の内部の温度が所定の値(設定値)以下である場合に、培養槽40の温度を上昇させるために、タンク43に貯水する水を供給すると判断し、第3バルブ46は開放し、タンク43に貯水する水を培養槽用熱交換器42へ供給する。一方、温度検知器62によって、培養槽40の内部の温度を測定し、培養槽40の内部の温度が所定の値(設定値)を超える場合に、培養槽用熱交換器42への供給を遮断すると判断し、第3バルブ46は閉鎖し、タンク43に貯水する水を培養槽用熱交換器42へ供給しない。
なお、培養槽40の内部の温度が所定の値(設定値)を超えて、第3バルブ46が閉鎖しているときには、培養槽40の温度を低下させるために、別のタンク(図示せず)から冷却水を培養槽用熱交換器42へ供給するとよい。冷却水の温度は、例えば0℃より高く30℃以下であることが好ましく、5℃以上25℃以下であることがより好ましく、10℃以上20℃以下であることがさらに好ましい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。以下では、第3の実施形態について、第1及び第2の実施形態と重複するものについては説明を省略し、第1及び第2の実施形態との相違点を説明する。
第3の実施形態における有機物質生成部4は、図7に示すように、ガス洗浄塔3からの排水中の不純物を回収するフィルタ47を備える点が相違する。
<フィルタ>
フィルタ47は、ガス洗浄塔3からの排水中の不純物を回収するものであり、特に、ガス洗浄塔3からの排水中の相転移性不純物及び固形不純物から選択される少なくともいずれかを回収することが可能なものであるとよい。ここで、相転移性不純物とは、ナフタレン、1-ナフトール及び2-ナフトール等の昇華性物質をはじめとする、気相と固相の間で相転移可能なものをいう。フィルタ47は、ガス洗浄塔3からの排水中の不純物を培養槽用熱交換器42へ供給することを防ぎ、培養槽用熱交換器42での閉塞を防ぐ役割を担うことから、ガス洗浄塔3から培養槽用熱交換器42までの経路の中途に設けられるとよい。
フィルタ47としては、セラミックフィルター、ステンレスストレーナー、チタンストレーナー及びインコネルストレーナー等が挙げられ、これらの2以上を組み合わせたものでもよいし、ガス洗浄塔3からの排水に含まれる不純物を取り除ける限りいかなる構成を有してもよい。
(その他の実施形態)
以上のように各実施形態を示して説明した有機物質製造装置、及び有機物質製造方法は、本発明の一例であり、本発明は、上記実施形態の構成に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な改良及び変更が可能であり、構成要素を適宜加えてもよい。
例えば、以上の説明では、培養槽40の培養液を加熱する装置として、培養液循環経路41の経路の中途に設けられる培養槽用熱交換器42を記載したが、これに限定されず、図8に示すように、培養槽40の外周に培養槽用熱交換器70を設け、培養槽用熱交換器70の内部に排水供給路36を経た排水が流されるジャケットなどが使用できる。
以上では、触媒として微生物触媒を使用する例を説明したが、触媒は微生物触媒に限らず、金属触媒を使用してもよい。金属触媒を使用する場合も、有機物質生成部4は反応器を備え、反応器内部で精製合成ガスG2を金属触媒に接触させることで有機物質を生成するとよい。反応器内部の温度は、例えば100~400℃、好ましくは100~300℃に維持されるとよい。金属触媒を使用する場合には、ガス洗浄塔からの排水の熱は、例えば、反応器内部の加熱に使用する。
金属触媒としては、水素化活性金属、又は水素化活性金属と助活性金属との集合物が挙げられる。水素化活性金属としては、例えば、混合ガスからエタノールを合成できる金属として知られているものであればよく、例えば、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、マンガン、レニウム等、周期表の第7族に属する元素、ルテニウム等、周期表の第8族に属する元素、コバルト、ロジウム等の周期表の第9族に属する元素、ニッケル、パラジウム等の周期表の第10族に属する元素等が挙げられる。
これらの水素化活性金属は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。水素化活性金属としては、CO転化率のさらなる向上、エタノールの選択率が向上する点から、ロジウム、マンガン及びリチウムを組み合わせたものや、ルテニウム、レニウム及びナトリウムを組み合わせたもの等、ロジウム又はルテニウムとアルカリ金属とその他の水素化活性金属とを組み合わせたものが好ましい。
助活性金属としては、例えば、チタン、マグネシウム、バナジウム等が挙げられる。水素化活性金属に加えて助活性金属が担持されていることで、CO転化率やエタノール選択率などをより高めることができる。
金属触媒としては、ロジウム系触媒が好ましい。ロジウム系触媒は、ロジウム系触媒以外の他の金属触媒を併用してもよい。他の金属触媒としては、銅単独又は銅と銅以外の遷移金属とが担体に担持された触媒が挙げられる。
なお、以上の説明では、ガス洗浄塔からの排水の熱は、培養槽(反応器)を熱するために利用され、すなわち、合成ガスを触媒に接触させて有機物質を生成する反応に利用されたが、有機物質生成部において利用される限り、有機物質を生成する反応以外に利用されてもよい。例えば、有機物質生成部において、生成された有機物質を精製するための精製装置において利用されてもよい。
1 有機物質製造装置
2 ガス化装置
3 ガス洗浄塔
4 有機物質生成部
20 ガス化炉
21 改質炉
30 ノズル
31 導入路
32 ガス洗浄塔本体
33 貯留部
34 洗浄水供給路
35 ガス排出路
36 排水供給路
37 洗浄水給水路
38 除去装置
40 培養槽
41 培養液循環経路
42 培養槽用熱交換器
43 タンク
44 第1バルブ
45 第2バルブ
46 第3バルブ
50 前段処理装置
51 後段処理装置
60 水量検知器
61 水温検知器
62 温度検知器
70 培養槽用熱交換器
G1 合成ガス
G2 精製合成ガス

Claims (16)

  1. 廃棄物をガス化して合成ガスを生成するガス化装置と、
    前記合成ガスを通過させることにより前記合成ガスを洗浄水により洗浄するガス洗浄塔と、
    前記ガス洗浄塔を通過した精製合成ガスを、触媒に接触させて有機物質を生成する有機物質生成部とを備え、
    前記ガス洗浄塔は、排水を前記有機物質生成部に供給する排水供給路を有する、有機物質製造装置。
  2. 前記触媒が微生物触媒である、請求項1に記載の有機物質製造装置。
  3. 前記有機物質生成部は、前記微生物触媒と水を含む培養液が充填された培養槽を備え、
    前記排水供給路を経た排水の熱によって前記培養液が加熱される、請求項2に記載の有機物質製造装置。
  4. 前記培養槽には、培養槽用熱交換器が設置され、
    前記培養槽用熱交換器は、前記排水供給路を経た排水が供給される、請求項3に記載の有機物質製造装置。
  5. 前記ガス洗浄塔からの排水中の相転移性不純物及び固形不純物から選択される少なくともいずれかを回収するフィルタを備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の有機物質製造装置。
  6. 前記有機物質生成部は、前記ガス洗浄塔からの排水を貯水するタンクを備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の有機物質製造装置。
  7. 前記タンクは、貯水する水の水量を検知する水量検知器、及び貯水する水の水温を検知する水温検知器の少なくともいずれかが設けられている、請求項6に記載の有機物質製造装置。
  8. 前記水量検知器及び前記水温検知器の少なくともいずれかによる測定結果に応じて、前記タンクに貯水する水の水量を制御する、請求項7に記載の有機物質製造装置。
  9. 廃棄物をガス化炉でガス化して合成ガスを生成する工程と、
    前記合成ガスを、ガス洗浄塔を通過させることにより前記合成ガスを洗浄水により洗浄する工程と、
    前記ガス洗浄塔を通過した精製合成ガスを、有機物質生成部において触媒に接触させて有機物質を生成する工程とを含み、
    前記ガス洗浄塔の排水を前記有機物質生成部に供給し、前記ガス洗浄塔からの排水の熱を前記有機物質生成部で利用する、有機物質製造方法。
  10. 前記触媒が微生物触媒である、請求項9に記載の有機物質製造方法。
  11. 前記有機物質生成部は、前記微生物触媒と水を含む培養液が充填された培養槽を備え、
    前記排水の熱によって前記培養液が加熱される、請求項10に記載の有機物質製造方法。
  12. 前記培養槽には、培養槽用熱交換器が設置され、
    前記培養槽用熱交換器は、前記排水が供給される、請求項11に記載の有機物質製造方法。
  13. 前記ガス洗浄塔にフィルタを備え、前記ガス洗浄塔からの排水中の相転移性不純物及び固形不純物から選択される少なくともいずれかを前記フィルタで回収する、請求項9~12のいずれか1項に記載の有機物質製造方法。
  14. 前記有機物質生成部はタンクを備え、前記ガス洗浄塔からの排水を前記タンクで貯蔵する、請求項9~13のいずれか1項に記載の有機物質製造方法。
  15. 前記タンクは、貯水する水の水量を検知する水量検知器、及び貯水する水の水温を検知する水温検知器の少なくともいずれかが設けられ、貯水する水の水量及び貯水する水の水温の少なくともいずれかを前記水量検知器で検知する工程を含む、請求項14に記載の有機物質製造方法。
  16. 前記水量検知器及び前記水温検知器の少なくともいずれかによる測定結果に応じて、前記タンクに貯水する水の水量を制御する、請求項15に記載の有機物質製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024005184A1 (ja) * 2022-06-30 2024-01-04 積水化学工業株式会社 有機物質の製造システム、有機物質の製造装置及び有機物質の製造方法

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