JP2022006526A - 冷却具 - Google Patents
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Abstract
【課題】首の湾曲に沿って左右の側方部を容易に折れ曲げ可能な冷却具を提供する。【解決手段】冷却具1は、首の後部に当てられる中央領域6と、中央領域6の左右の両側に連なり首の左右の側部に当てられる一対の側方領域7,8とを含み、冷却具1の上側縁2は中央領域6と一対の側方領域7,8との境界位置に切込み20が設けられる、及び/又は、冷却具1の下側縁3は中央領域6と一対の側方領域7,8との境界位置に切込み(凹み部30)が設けられる。【選択図】図1
Description
本発明は、ユーザの首に装着して使用され、身体を冷却するための冷却具に関する。
例えば、炎天下でのレジャーやスポーツ等の際の身体のクールダウン、発熱や熱中症、火照り等の際の身体の冷却等のために、冷却具が従来から使用されている。この種の冷却具としては、密閉された外袋の中に冷却剤と、水を封入する内袋とを収容した構造のもの(冷却パック)が一般に知られている(例えば特許文献1を参照)。冷却パックは、外袋を外側から強く叩いて内袋の一部を破くことで外袋内に水を放出し、冷却剤が水に溶解するときに吸熱反応を示すことで、冷却効果を発揮する。そして、冷感を感じやすい首の後部や側部に冷却具を当てることで、該部分を冷却具により冷却できる。
上述した冷却パックは、その中央領域が首の後部に当てられて該部分を冷却し、中央領域の左右の両側に連なる一対の側方領域が首の湾曲に沿って折れ曲がって首の左右の側部に当たることで該部分を冷却する。しかし、この種の冷却パックは、一般的にその平面視形状が長方形状を呈しているため、冷却パックの左右の側方領域が首の湾曲に沿って折れ曲がり難く、左右の側方領域が首の左右の側部に密着しないことで該部分を良好に冷却できないという課題がある。特に冷却パックは、その下部に水が溜まることで下部が膨らんだ状態となるので、上述した課題が顕著となる。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、首の湾曲に沿って左右の側方部を容易に折れ曲げ可能な冷却パック等の冷却具を提供することを目的とする。
本発明は、ユーザの首に装着される冷却具に関する。本発明の冷却具は、首の後部に当てられる中央領域と、前記中央領域の左右の両側に連なり首の左右の側部に当てられる一対の側方領域とを含み、該冷却具の上側縁及び/又は下側縁は、前記中央領域と前記一対の側方領域との境界位置に切込みが設けられる、ことを特徴とする。
本発明の冷却具において好ましくは、水及び水に溶解するときに吸熱反応を示す冷却剤を収容した収容体からなる、ことを特徴とするよう構成することができる。
また、本発明の冷却具において好ましくは、左右の側縁が上側縁から下側縁に向かって左右方向の外側に傾斜して延びる、ことを特徴とするよう構成することができる。
また、本発明の冷却具において好ましくは、左右の側縁には下側縁寄りの部分に外側に膨らむ摘み部が設けられる、ことを特徴とするよう構成することができ、さらに好ましくは、前記摘み部には貫通孔が形成される、ことを特徴とするよう構成することができる。
本発明の冷却具によれば、上側縁及び/又は下側縁の中央領域と一対の側方領域との境界位置に切込みが設けられている。これにより、冷却具を首に装着する際に、一対の側方領域を中央領域に対して折り曲げ易くできるので、一対の側方領域を首の左右の側部に容易に配置することができる。よって、冷却具をフィット性よく首に装着できるので、中央領域で首の後部を冷却できるとともに、一対の側方領域で首の左右の側部を良好に冷却することができる。
以下、本発明の冷却具の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。図1及び図4は、本実施形態の冷却具1の外観を示し、図2及び図3は、本実施形態の冷却具1の内部状態を示す。冷却具1は、ユーザの身体を冷却するためのものであり、図5~図9に示す使用状態では、首に後ろから載せることで首に装着され、冷感を感じやすい首の後部や左右の側部に冷却効果を与える。本実施形態の冷却具1は、特に身体を効果的に冷却できる頚動脈や、冷感実感の高い首の付け根に冷却効果を良好に与えることができる。
なお、本開示において、首の後部は、首の後ろ側の部分であり、背面(背中)側から見た部分を指す。首の左右の側部は、首の横側の部分であり、側面側から見た部分を指す。また、本開示において、冷却具1の上下方向は、冷却具1の首への装着時に首の上下方向と平行な方向であり、上側は頭側を向く方向を指し、下側はその反対の肩側を向く方向を指す。さらに、冷却具1の左右方向は、前記上下方向に対し直交する方向であり、内側は左右方向において縦中心線CLに近付く方向を指し、外側は左右方向において縦中心線CLから遠ざかる方向を指す。冷却具1の上下方向及び左右方向は、図1及び図4においては縦方向及び横方向である。
冷却具の構造
冷却具1は、本実施形態では、図1~図3に示すように、外袋となる密閉された収容体10と、収容体10に収容される冷却剤11及び内袋12とを備える。内袋12には水13が封入されている。冷却具1は、収容体10を強く叩く等することによって収容体10に外側から衝撃が加わることで、内袋12の一部が破けて内袋12内の水13が収容体10内に放出される。これにより、冷却剤11と水13とが接触、混合し、冷却剤11が水13に溶解するときに吸熱反応を示すことで、冷却具1は冷却効果を発揮する。
冷却具1は、本実施形態では、図1~図3に示すように、外袋となる密閉された収容体10と、収容体10に収容される冷却剤11及び内袋12とを備える。内袋12には水13が封入されている。冷却具1は、収容体10を強く叩く等することによって収容体10に外側から衝撃が加わることで、内袋12の一部が破けて内袋12内の水13が収容体10内に放出される。これにより、冷却剤11と水13とが接触、混合し、冷却剤11が水13に溶解するときに吸熱反応を示すことで、冷却具1は冷却効果を発揮する。
収容体10は、扁平な袋状をなしており、内部に冷却剤11及び内袋12(水13)を密封可能に収容する収容空間を有している。収容体10は、冷却具1を首に装着する際に首の湾曲形状に沿って湾曲し、首の後部から左右の側部にわたって適度にフィットするように可撓性を有している。収容体10の素材は、特に限定されるものではないが、強度、耐衝撃性、耐水性、熱効率性を良好にする観点、水の漏出を防止する観点から、樹脂フィルムを用いることが好ましい。
樹脂フィルムに用いられる樹脂は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレートを例示することができる。その中でも、耐衝撃性を良好にする観点からポリアミドを好ましく例示することができる。これらの樹脂は単独で用いられてもよいし、2種以上を組み合わせて用いられてもよい。樹脂フィルムの厚みは、収容体10に衝撃が加えられても樹脂フィルムが破れなければ、特に限定されないが、熱効率性を良好にする観点からはできる限り薄い方が好ましく、例えば69μm~85μmである。
樹脂フィルムには、例えばアルミニウム等の金属が蒸着されていてもよいし、金属層(金属箔)が積層されていてもよい。また、冷却具1の肌触りを良好にする観点から、樹脂フィルムに織布又は不織布が積層されていてもよい。
収容体10は、表面層と裏面層とが外周縁に沿って全周にわたり接合されることで、袋状に形成されている。接合方法は、特に限定されるものではなく、加熱によって溶融して相互に接着する熱溶着(ヒートシール)の他、公知の接着剤を用いた圧着、超音波溶着等の公知の方法を用いることができる。収容体10の接合部分の幅寸法は、収容体10に衝撃が加えられても接合部分が破壊せずに収容体10が開封しなければ、特に限定されないが、例えば4mm~12mmである。
冷却剤11は、水13と吸熱反応を生じる物質である。冷却剤11は、水13と吸熱反応を生じる物質であれば特に限定されないが、例えば、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、臭化アンモニウム、よう化アンモニウム、燐酸アンモニウム、燐酸水素アンモニウム、メタバナジン酸アンモニウム等の無機アンモニウム塩、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等の無機硝酸塩を例示することができる。冷却剤11は、これらの物質が単独で用いられてもよいし、2種以上を組み合わせて用いられてもよい。また、冷却剤11は、上述した物質の他に尿素が含まれていてもよい。
内袋12は、水13を冷却剤11と分離して収容体10に収容する袋状のものである。内袋12の素材は、水13を封入可能であれば特に限定されるものではなく、例えば収容体10と同様の樹脂フィルムや金属蒸着フィルムの他、エラストマー等を用いることができる。内袋12の厚みは、冷却具1の製造や輸送、保管中に破れなければ、特に限定されないが、使用時に破れ易くする観点からはできる限り薄い方が好ましい。
冷却具の形状
冷却具1は、図1及び図4に示すように、平面視において、左右方向に沿う上側縁2及び下側縁3と、上下方向に沿う左右の側縁4,5とを有している。冷却具1の上側縁2は、後述する中央領域6の上側縁60と、左右の側方領域7,8の上側縁70,80とを含む。冷却具1の下側縁3は、中央領域6の下側縁61と、左右の側方領域7,8の下側縁71,81とを含む。冷却具1の左右の側縁4,5は、左右の側方領域7,8の外側縁72,82を含む。
冷却具1は、図1及び図4に示すように、平面視において、左右方向に沿う上側縁2及び下側縁3と、上下方向に沿う左右の側縁4,5とを有している。冷却具1の上側縁2は、後述する中央領域6の上側縁60と、左右の側方領域7,8の上側縁70,80とを含む。冷却具1の下側縁3は、中央領域6の下側縁61と、左右の側方領域7,8の下側縁71,81とを含む。冷却具1の左右の側縁4,5は、左右の側方領域7,8の外側縁72,82を含む。
冷却具1は、平面視において、左右方向の中央位置を上下方向に対し平行に延びる縦中心線CLにおいて左右対称である。冷却具1は、平面視で横長に形成されており、ユーザの首の後部及び左右の側部を十分に覆うに足るサイズに形成されている。
冷却具1は、中央領域6と、中央領域6の左右の両側に連なる左右一対の側方領域7,8とを含んでいる。冷却具1を首に装着する際には、図5~図9に示すように、縦長の矩形状の中央領域6が首の後部に当てられ、外側かつ斜め下側にいくに従って細くなる左右の側方領域7,8が首の左右の側部に当てられる。これにより、中央領域6により首の後部が冷却され、左右の側方領域7,8により首の左右の側部が冷却される。
中央領域6の寸法は、特に限定されるものではないが、首の後部を十分に覆うためには、左右方向の長さとしては縦中心線CLから左右にそれぞれ40mm~50mmであることが好ましく、上下方向の長さは160mm~180mmであることが好ましい。
左右の側方領域7,8の寸法は、特に限定されるものではないが、中央領域6よりも上下方向の長さが短く、首の左右の側部を前側まで十分に覆うためには、左右方向の長さとしては縦中心線CLから、左右の側方領域7,8の左右方向で最も外側の外端位置b(後述する摘み部74,84を除く)までで規定される長さL1が140mm~160mmである。
中央領域6は、その下部よりも上側の部分において、左右の側方領域7,8が連なっている。これにより、冷却具1の下側縁3は、中央領域6において部分的に下方に突き出ている、すなわち、中央領域6の下側縁61が、左右の側方領域7,8の下側縁71,81における中央領域6との接続部分よりも下方に突き出ており、中央領域6の下部は周辺(左右の側方領域7,8の前記下部と隣接する部分)よりも下方に伸び出る延出部62をなしている。なお、図1及び図4において、符号aが指す位置は左右の側方領域7,8の下側縁71,81と中央領域6との接続位置、つまりは、冷却具1の下側縁3における中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置であり、前記接続部分は接続位置aから所定範囲にある部分を指す。
延出部62は、首の付け根を冷却するゾーンであり、冷却具1を首に装着する際には、図5~図9に示すように、首の後部の付け根に当てられる。また、延出部62は、冷却具1を首に装着する際に、ユーザが例えばYシャツ等の襟付きの衣服を着用している場合にはその大部分が襟の内側に差し込まれ、ユーザが例えばTシャツ等の襟なしの衣服を着用している場合においてもその少なくとも一部分が襟ぐり(ネックライン)の内側に差し込まれる。これにより、冷却具1の使用状態では、延出部62がユーザの衣服により首に抑えつけられるので、首に装着した冷却具1を首から外れ難くすることができる。
延出部62の下側縁61は、特に限定されるものではないが、延出部62をユーザの衣服の襟ぐりに良好に差し込むことができるとの観点からは、図1及び図4に示すように、前記接続位置aからその下側の端までで規定される突出長さL3が40mm~60mmである。
なお、本実施形態では、冷却具1は、収容体10の内部に水を収容したものであるため、冷却具1の使用状態では、図9に示すように、収容体10内の下部に水が溜まる結果、中央領域6の延出部62に水が多く集まってとどまる。これにより、冷却具1は中央領域6の延出部62における冷却効果が増大するため、首の付け根を効果的に冷却することができる。
延出部62の平面視形状は、図1及び図4に示す例では、矩形状であるが、三角形状、台形状(下方に向かうに連れて幅広及び幅狭のいずれの台形状を含む)、半円状、半楕円状等、その他の形状であってもよい。また、突出部62の下側の左右の角部は、丸みを帯びているが、必ずしも丸みを帯びている必要はない。
左右の側方領域7,8の下側縁71,81は、本実施形態では、その全体が前記接続位置aから左右方向の外側に向かって下側に傾斜して延びながら、外側縁72,82と接続されている。これにより、左右の側方領域7,8の先端部73,83はシャープに先細りした状態で斜め下側に大きく突き出る。左右の側方領域7,8の先端部73,83は、首の頚動脈を冷却するゾーンであり、冷却具1を首に装着した際には、図5~図9に示すように、左右の側方領域7,8の先端部73,83が斜め下側に突き出ていることで、この先端部73,83を首の左右の側部の下部にある頚動脈の位置まで届かせることができる。さらに、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に配置した際に、その先端部73,83がシャープに先細るので、下側縁71,81(特に外側縁72,82との接続位置側の部分)がユーザの肩に当たることを抑制できる。よって、冷却具1をフィット性よく首に装着でき、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に良好に密着させることができることから、左右の側方領域7,8で首の左右の側部、特に頚動脈を良好に冷却することができる。
左右の側方領域7,8の斜め下側に突き出る長さは、特に限定されるものではないが、左右の側方領域7,8で頚動脈をより良好に覆うとの観点から、前記接続位置aから最も斜め下側に突き出た先端位置cまでで規定される長さL4で110mm~130mmである。
なお、本実施形態では、冷却具1は、収容体10の内部に水を収容したものであるため、冷却具1の使用状態では、図9に示すように、収容体10内の下部に水が溜まる結果、左右の側方領域7,8の先端部73,83に水が多く集まってとどまる。これにより、冷却具1は左右の側方領域7,8の先端部73,83における冷却効果が増大するため、首の頚動脈を効果的に冷却することができる。
加えて、左右の側方領域7,8の下側縁71,81が前記接続位置aから左右方向の外側に向かって下側に傾斜しながら延びることにより、冷却具1の下側縁3は、中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に、凹み部30が設けられる。これにより、冷却具1を首に装着する際に、図5~図9に示すように、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に配置したとき、冷却具1の下側縁3の凹み部30に肩をはめ込むことができる。よって、冷却具1をユーザの肩に引っ掛けることができるので、首に装着した冷却具1を首から外れ難くすることができる。
加えて、凹み部30は、冷却具1の下側縁3の一部が上方に入り込むことで形成されており、冷却具1の下側縁3の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に設けられる切込みとしての機能を果たしている。これにより、左右の側方領域7,8は、中央領域6との境界位置における上下方向の長さL2が、中央領域6の上下方向の長さよりも短くなる。よって、冷却具1を首に装着する際に、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げ易くなり、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に容易に配置することができる。
凹み部30は、特に限定されるものではないが、凹み部30にユーザの肩を良好にはめ込むためには、図1及び図4に示すように、凹み部30の入口となる下側の端の横幅が、左右方向の長さL5で少なくとも75mm以上である。
左右の側方領域7,8の下側縁71,81の傾斜角度(左右方向に対して斜め下向きに傾斜する角度)θは鋭角であれば特に限定されないが、左右の側方領域7,8で頚動脈をより良好に覆う、凹み部30にユーザの肩を良好にはめ込むとの観点から、20°~40°が好ましく、25°~35°がさらに好ましい。なお、図1及び図4に示す例では、左右の側方領域7,8の下側縁71,81は、直線的に傾斜しているが、凸又は凹に湾曲する曲線的に傾斜していてもよい。
冷却具1の左右の側縁3,4、つまりは左右の側方領域7,8の外側縁72,82は、本実施形態では、上側縁70,80から下側縁71,81に向かって左右方向の外側に傾斜しながら延びて、上側縁70,80及び下側縁71,81に接続されている。これにより、冷却具1を首に装着した際に、図5~図9に示すように、左右の側方領域7,8を、その外側縁72,82がユーザの顎に当たらないように首の左右の側部に配置することができる。よって、冷却具1をフィット性よく首に装着でき、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に良好に密着させることができることから、左右の側方領域7,8で首の左右の側部、特に頚動脈を良好に冷却することができる。
左右の側方領域7,8の外側縁72,82の傾斜角度(左右方向に対して斜め下向きに傾斜する角度)αは、特に限定されるものではないが、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に良好に密着させるとの観点から、60°~70°が好ましく、60°~65°がさらに好ましい。なお、図1及び図4に示す例では、左右の側方領域7,8の外側縁72,82は、直線的に傾斜しているが、凸又は凹に湾曲する曲線的に傾斜していてもよい。
左右の側方領域7,8の外側縁72,82は、本実施形態では、下側縁71,81寄りの部分に外側に膨らむ摘み部74,84が設けられている。摘み部74,84は、冷却具1を首に装着する際、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に配置するときにユーザが指で摘むことができるゾーンであり、ユーザは摘み部74,84を指で摘みながら左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げることで、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に配置し易くなる。摘み部74,84には貫通孔40が形成することができ、貫通孔40が摘み部74,84に形成されることで、ユーザは摘み部74,84を指でしっかりと挟み持つことができる。
冷却具1の上側縁2は、縦中心線CLから左右方向に所定長さ離れた位置に、横幅の狭い下に凸の切込み20が設けられている。切込み20は、冷却具1の上側縁2の一部が下方に入り込むことで形成されている。切込み20は図1及び図4に示す例ではU字状であるが、V字状、コ字状、半円弧状等、その他の形状であってもよい。冷却具1の上側縁2においては、この切込み20の位置が中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置である。
冷却具1の上側縁2の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に切込み20が設けられていることで、左右の側方領域7,8は、中央領域6との境界位置における上下方向の長さL2が、中央領域6の上下方向の長さよりも短くなる。これにより、冷却具1を首に装着する際に、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げ易くなり、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に容易に配置することができる。
切込み20の深さは、特に限定されるものではないが、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して良好に折り曲げ易くするとの観点からは、中央領域6の上側縁60の上側の端から切込み20の底までで規定される長さL6で30mm~35mmであることが好ましい。
一対の切込み20の間の中央領域6の上側縁60は、図示例ではコ字状であるが、U字状、V字状、円弧状等、その他の形状であってもよい。上側縁60の左右の角部は、図示例では丸みを帯びているが、必ずしも丸みを帯びている必要はない。また、一対の切込み20の外側の左右の側方領域7,8の上側縁70,80は、図1及び図4に示す例では円弧状であるが、U字状、V字状、コ字状等、その他の形状であってもよい。
冷却具の厚み
冷却具1の厚みは、特に限定されるものではないが、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して良好に折り曲げ可能とし、首の左右の側部にフィット性よく沿わせて頚動脈上に密着させるとの観点からは、厚みは大きすぎないことが好ましい。一方で、冷却具1の厚みが小さすぎると、冷却具1による首への冷却効果が薄れてしまうおそれがある。よって、冷却具1の厚みは、図3に示すように冷却具1を台等の水平面に載置した状態の厚みTで所定の大きさに設定することが好ましい。厚みTの好適な大きさは、冷却具1の左右方向の長さ(図4に示す2つの位置bの間の距離2L1)に応じて定まり、冷却具1の左右方向の長さに対する比の値(T/2L1)が1/20~1/12であることが好ましく、1/20~1/15であることがさらに好ましい。なお、このときの冷却具1の上下方向の長さは、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して良好に折り曲げ可能とする観点からは、左右方向の長さに対する比の値で1/2~2/3であることが好ましく、1/2~3/5であることがさらに好ましい。
冷却具1の厚みは、特に限定されるものではないが、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して良好に折り曲げ可能とし、首の左右の側部にフィット性よく沿わせて頚動脈上に密着させるとの観点からは、厚みは大きすぎないことが好ましい。一方で、冷却具1の厚みが小さすぎると、冷却具1による首への冷却効果が薄れてしまうおそれがある。よって、冷却具1の厚みは、図3に示すように冷却具1を台等の水平面に載置した状態の厚みTで所定の大きさに設定することが好ましい。厚みTの好適な大きさは、冷却具1の左右方向の長さ(図4に示す2つの位置bの間の距離2L1)に応じて定まり、冷却具1の左右方向の長さに対する比の値(T/2L1)が1/20~1/12であることが好ましく、1/20~1/15であることがさらに好ましい。なお、このときの冷却具1の上下方向の長さは、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して良好に折り曲げ可能とする観点からは、左右方向の長さに対する比の値で1/2~2/3であることが好ましく、1/2~3/5であることがさらに好ましい。
例えば、冷却具1の左右方向の長さ2L1が280mm~320mmである場合には、冷却具1による冷却効果も加味して、冷却具1の厚みTは20mm~25mmであることが好ましい。
冷却具の作用・効果
上述した本実施形態の冷却具1によると、図1及び図4に示すように、上側縁2の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に切込み20が設けられている。さらに、下側縁3の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に切込みとして凹み部30が設けられている。これにより、冷却具1を首に装着する際に、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げ易くできるので、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に容易に配置することができる。よって、冷却具1をフィット性よく首に装着できるので、中央領域6で首の後部を冷却できるとともに、左右の側方領域7,8で首の左右の側部を良好に冷却することができる。
上述した本実施形態の冷却具1によると、図1及び図4に示すように、上側縁2の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に切込み20が設けられている。さらに、下側縁3の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に切込みとして凹み部30が設けられている。これにより、冷却具1を首に装着する際に、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げ易くできるので、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に容易に配置することができる。よって、冷却具1をフィット性よく首に装着できるので、中央領域6で首の後部を冷却できるとともに、左右の側方領域7,8で首の左右の側部を良好に冷却することができる。
なお、図2及び図3に示すように、冷却具1が内部に水13及び水13に溶解するときに吸熱反応を示す冷却剤11を収容した収容体10からなることにより、冷却具1の使用状態では、収容体10内の上部には空気が溜まり、下部には水13が溜まって、特に下部が膨らんだ状態となる。そのため、冷却具1は、空気が溜まる上部及び水が溜まる下部のいずれにおいても折り曲げ難くなっているが、冷却具1の上側縁2及び下側縁3のいずれにも切込みが設けられることで、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して容易に折り曲げることができる。
また上述した本実施形態の冷却具1によると、図1及び図4に示すように、中央領域6は、その下部よりも上側の部分に左右の側方領域7,8が連なっていて、下部に周辺よりも下方に伸び出る延出部62を含んでいる。冷却具1を首に装着するために首の後ろから載せる際に、図5~図9に示すように、延出部62をユーザが着用する衣服の襟の内側や襟ぐりの内側に差し込むことで、冷却具1の使用状態においては、延出部62により首の付け根を冷却するとともに、延出部62がユーザの衣服により首に抑えつけられる。よって、首に装着した冷却具1を首から外れ難くすることができ、冷却具1を単に首の後ろから載せるだけで、冷却具1を安定して首に載置することができる。
なお、図2及び図3に示すように、冷却具1が内部に水13及び水13に溶解するときに吸熱反応を示す冷却剤11を収容した収容体10からなるため、冷却具1の使用状態では、図9に示すように、収容体10内の下部に水13が溜まる。そのため、首の付け根を冷却する中央領域6の延出部62に水13が多く集まってとどまることから、冷却具1は当該延出部62による冷却効果が増大する。よって、首の付け根を効果的に冷却することができる。
また上述した本実施形態の冷却具1によると、図1及び図4に示すように、左右の側方領域7,8の下側縁71,81は、中央領域6との接続位置aから左右方向の外側に向かって下側に傾斜して延びる。そのため、冷却具1の下側縁3は、中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に凹み部30が設けられる。これにより、冷却具1を首に装着する際に、図5~図9に示すように、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に配置したとき、冷却具1の下側縁3の凹み部30に肩をはめ込むことができる。よって、冷却具1をユーザの肩に引っ掛けることができるので、首に装着した冷却具1を首から外れ難くすることができる。
また上述した本実施形態の冷却具1によると、図1及び図4に示すように、左右の側方領域7,8の下側縁71,81が前記接続位置aから左右方向の外側に向かって下側に傾斜して延びながら、外側縁72,82と接続されている。そのため、左右の側方領域7,8の先端部73,83は斜め下側に大きく突き出るので、冷却具1を首に装着する際に、図5~図9に示すように、左右の側方領域7,8の先端部73,83を首の左右の側部の下部にある頚動脈の位置まで届かせることができる。さらに、左右の側方領域7,8の先端部73,83がシャープに先細るので、その下端縁71,81(特に外側縁72,82との接続位置側の部分)がユーザの肩に当たらないように左右の側方領域7,8を首の左右の側部に配置することができる。よって、冷却具1をフィット性よく首に装着でき、左右の側方領域7,8で首の左右の側部、特に頚動脈を十分に覆うことができるので、頚動脈を良好に冷却することができる。
なお、図2及び図3に示すように、冷却具1が内部に水13及び水13に溶解するときに吸熱反応を示す冷却剤11を収容した収容体10からなることにより、冷却具1の使用状態では、収容体10内の下部に水13が溜まる。そのため、冷却具1の使用状態では、図9に示すように、首の頚動脈を冷却する左右の側方領域7,8の先端部73,83に水13が多く集まってとどまることから、冷却具1は当該先端部73,83による冷却効果が増大する。よって、首の頚動脈を効果的に冷却することができる。
また上述した本実施形態の冷却具1によると、図1及び図4に示すように、左右の側方領域7,8は、その外側縁72,82が上側縁70,80から下側縁71,81に向かって左右方向の外側に傾斜して延びる。そのため、冷却具1を首に装着した際に、図5~図9に示すように、左右の側方領域7,8をその外側縁72,82がユーザの顎に当たらないように首の左右の側部に配置することができるので、冷却具1をフィット性よく首に装着できる。よって、左右の側方領域7,8で首の左右の側部、特に頚動脈を十分に覆うことができるので、頚動脈を良好に冷却することができる。
また上述した本実施形態の冷却具1によると、図1及び図4に示すように、左右の側方領域7,8は、その外側縁72,82の下側縁71,81寄りの部分に外側に膨らむ摘み部74,84が設けられている。これにより、冷却具1を首に装着する際に、ユーザは摘み部74,84を指で摘みながら左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げることで、左右の側方領域7,8を首の左右の側部に容易に配置することができる。加えて、摘み部74,84に貫通孔40を形成することで、ユーザは摘み部74,84を指でしっかりと挟み持つことができる。
冷却具の変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変形が可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変形が可能である。
例えば上記実施形態では、左右の側方領域7,8の下側縁71,81が前記接続位置aからその全体が下側に傾斜して延びることで、冷却具1の下側縁3の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に凹み部30(切込み)が設けられている。一変形例としては、図10(A)(B)に示すように、左右の側方領域7,8の下側縁71,81は、左右方向の外側に向かって下側に傾斜して延びながら外側縁72,82に接続される傾斜部が大部分をなすとともに、当該傾斜部に加えて接続位置a側の部分に左右方向に対し平行に延びる水平部又は上に凸に湾曲する湾曲部を含み、傾斜部と水平部又は湾曲部とがつなぎ合わされていてもよい。この変形例のように、左右の側方領域7,8の下側縁71,81が、少なくとも中央領域6との接続部分を除く略全体において左右方向の外側に向かって下側に傾斜して延びながら外側縁72,82と接続されていても、冷却具1の下側縁3の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に凹み部30(切込み)が設けられ、冷却具1を首に装着する際に、冷却具1の下側縁3の凹み部30に肩をはめ込むことができる、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げ易くできる、という効果を奏する。加えて、左右の側方領域7,8の先端部73,83がシャープに先細るので、左右の側方領域7,8の先端部73,83を首の左右の側部の下部にある頚動脈の位置まで届かせることができる、左右の側方領域7,8をその下端縁71,81がユーザの肩に当たらないように首の左右の側部に配置することができる、等の効果を奏する。
また上記実施形態や変形例では、左右の側方領域7,8の下側縁71,81が、下側に傾斜して延びながら外側縁72,82に接続される傾斜部を含むことで、左右の側方領域7,8の先端部73,83はシャープに先細りしている。他の変形例としては、例えば図11に示すように、左右の側方領域7,8の下側縁71,81は、外側縁72,82との接続位置側の部分が左右方向に対し平行に延びる又は図示は省略するが下に凸に湾曲する等して、左右の側方領域7,8の先端部73,83がシャープに先細りしていなくてもよい。この変形例においても、冷却具1を首に装着する際に、冷却具1の下側縁3の凹み部30に肩をはめ込むことができる、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げ易くできる、左右の側方領域7,8の先端部73,83を首の左右の側部の下部にある頚動脈の位置まで届かせることができる、等の効果を奏する。なお、図11では、凹み部30がV字状であるが、図12(A)(B)に示すようなコ字状やU字状、あるいはその他の形状であってもよい。
また上記実施形態や変形例では、冷却具1の下側縁3は中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に凹み部30が設けられている。他の変形例としては、図13に示すように左右の側方領域7,8の下側縁71,81が前記接続位置aから外側に向かって左右方向に対し平行に延びる、又は図示は省略するが前記接続位置aから外側に向かって上側に傾斜して延びることで、冷却具1の下側縁3の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に凹み部30が設けられていなくてもよい。この変形例においては、冷却具1の下側縁3の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に、上側縁2の切込み20と同様の横幅の狭い切込み31を設けることにより、冷却具1を首に装着する際に、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げ易くできる。
また上記実施形態や変形例では、冷却具1の中央領域6の下部が下方に伸び出て延出部62をなしているが、図14(A)(B)に示すように、中央領域6は下部が下方に伸び出ておらず延出部62を含んでいなくてもよい。図14(A)では、左右の側方領域7,8の下側縁71,81が中央領域6との接続位置aから下側に傾斜して延びることで、左右の側方領域7,8の先端部73,83がシャープに先細りしている。図14(B)では、左右の側方領域7,8の下側縁71,81が中央領域6との接続位置aから左右方向に対して平行に延びており、中央領域6の下側縁61と一直線でつながっている。この変形例においては、冷却具1の下側縁3の中央領域6と左右の側方領域7,8との境界位置に、上側縁2の切込み20と同様の横幅の狭い切込み31を設けることにより、冷却具1を首に装着する際に、左右の側方領域7,8を中央領域6に対して折り曲げ易くできる。
また上記実施形態や変形例では、冷却具1の上側縁2に切込み20が設けられるとともに下側縁3に切込み(凹み部30又は切込み31)が設けられているが、必ずしも冷却具1の上側縁2及び下側縁3に切込みが設けられている必要はなく、いずれか一方にのみ切込みが設けられていてもよい。
また上記実施形態や変形例では、冷却具1の左右の側縁3,4(左右の側方領域7,8の外側縁72,82)は上下方向に対して傾斜している。他の変形例としては、図示は省略するが、冷却具1の左右の側縁3,4(左右の側方領域7,8の外側縁72,82)は上下方向に対して傾斜せずに平行に延びていてもよい。
また上記実施形態や変形例では、冷却具1は、水13及び水13に溶解するときに吸熱反応を示す冷却剤11を収容した収容体10からなるが、ユーザの身体を冷却可能であれば、例えばパップ剤や、支持基材上に水性ゲルが積層された冷却剤であってもよい。
1 冷却具
2 冷却具の上側縁
3 冷却具の下側縁
4 冷却具の側縁
5 冷却具の側縁
6 中央領域
7 左側方領域
8 右側方領域
10 収容体
11 冷却剤
13 水
20 切込み
30 凹み部(切込み)
40 貫通孔
62 中央領域の下部(延出部)
71 左側方領域の下側縁
72 左側方領域の外側縁
74 摘み部
81 右側方領域の下側縁
82 右側方領域の外側縁
84 摘み部
2 冷却具の上側縁
3 冷却具の下側縁
4 冷却具の側縁
5 冷却具の側縁
6 中央領域
7 左側方領域
8 右側方領域
10 収容体
11 冷却剤
13 水
20 切込み
30 凹み部(切込み)
40 貫通孔
62 中央領域の下部(延出部)
71 左側方領域の下側縁
72 左側方領域の外側縁
74 摘み部
81 右側方領域の下側縁
82 右側方領域の外側縁
84 摘み部
Claims (5)
- ユーザの首に装着される冷却具であって、
首の後部に当てられる中央領域と、前記中央領域の左右の両側に連なり首の左右の側部に当てられる一対の側方領域とを含み、
該冷却具の上側縁及び/又は下側縁は、前記中央領域と前記一対の側方領域との境界位置に切込みが設けられる、冷却具。 - 水及び水に溶解するときに吸熱反応を示す冷却剤を収容した収容体からなる、請求項1に記載の冷却具。
- 該冷却具の左右の側縁が前記上側縁から前記下側縁に向かって左右方向の外側に傾斜して延びる、請求項1又は2に記載の冷却具。
- 該冷却具の左右の側縁には前記下側縁寄りの部分に外側に膨らむ摘み部が設けられる、請求項1~3のいずれかに記載の冷却具。
- 前記摘み部には、貫通孔が形成される、請求項4に記載の冷却具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020108799A JP2022006526A (ja) | 2020-06-24 | 2020-06-24 | 冷却具 |
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JP2016005506A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-14 | 喜隆 小村 | 襟カラー及びそのカバー |
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- 2020-06-24 JP JP2020108799A patent/JP2022006526A/ja active Pending
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2021
- 2021-06-15 WO PCT/JP2021/022756 patent/WO2021261339A1/ja active Application Filing
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