JP2022002196A - セパレータ製造方法およびセパレータ中間体 - Google Patents

セパレータ製造方法およびセパレータ中間体 Download PDF

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Abstract

【課題】高品質のセパレータを高い生産性により製造することが可能なセパレータ製造方法を実現する。【解決手段】本開示に係るセパレータ製造方法は、熱融着によって、第1セパレータ原反(1)の長手方向端部(3)と第2セパレータ原反(2)の長手方向端部(4)とを接合する接合工程と、接合工程にて接合された接合部(63)を通って、前記第1セパレータ原反(1)および前記第2セパレータ原反(2)を連続的にスリットするスリット工程と、を含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、セパレータ製造方法およびセパレータ中間体に関する。
リチウムイオン二次電池等の非水電解液二次電池は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、および携帯情報端末等の電池として広く使用されている。とりわけ、リチウムイオン二次電池は、従前の二次電池と比較して、CO2の排出量を削減し、省エネに寄与する電池として、注目されている。
非水電解液二次電池用セパレータをはじめとする、セパレータの製造方法には、第1セパレータ原反の長手方向端部と第2セパレータ原反の長手方向端部とを継ぐ継工程を含んでいる場合がある(特許文献1および2参照)。継工程を行うことによって、第1セパレータ原反および第2セパレータ原反の搬送を止めることなく、第1セパレータ原反に係る製造工程と第2セパレータ原反に係る製造工程とを切り替えることができる。
再公表特許WO2016/056256(2016年4月14日公開) 再公表特許WO2017/131181(2017年8月3日公開)
セパレータ製造方法において、継工程の後、第1セパレータ原反および第2セパレータ原反を長手方向に連続的にスリットするスリット工程を行う場合がある。従来、このスリット工程においては、継工程によって生じる、第1セパレータ原反と第2セパレータ原反とが接着されている接着部もスリットされてきた。
ここで、前記接着部をスリットすると、前記スリット工程におけるスリットを行うスリット刃に対して、前記接着部に含まれる粘着材が付着する。前記粘着材がスリット後のセパレータに転着すると、セパレータの品質が低下する虞があるため、前記スリット刃の清掃頻度を高くせざるを得ない。前記スリット刃の清掃頻度を高くすると、セパレータの生産性が低下するという問題が発生する。
本発明の一態様は、高品質のセパレータを高い生産性により製造することが可能なセパレータ製造方法およびセパレータ中間体を実現することを目的とする。
本発明の態様1に係るセパレータ製造方法は、熱融着によって、第1セパレータ原反の長手方向端部と第2セパレータ原反の長手方向端部とを接合する接合工程と、前記接合工程にて接合された接合部を通って、前記第1セパレータ原反および前記第2セパレータ原反を連続的にスリットするスリット工程と、を含んでいる。
上記製造方法によれば、スリット工程において第1セパレータ原反および第2セパレータ原反を連続的にスリットするスリット刃は、熱溶着によって接合された接合部を通る。このため、スリット刃は、粘着剤を切断しない。したがって、スリット刃に粘着剤が付着しない。このため、粘着材がスリット刃からスリット後のセパレータに転着する虞がないので、高品質のセパレータを生産し得る。さらに、スリット刃から粘着剤を除去する必要が無いので、スリット刃の清掃頻度を低減することができる。清掃頻度の低減によって、セパレータの生産性を高めることができる。
以上のように、上記の製造方法によれば、高品質のセパレータを高い生産性により製造することが可能である。
本発明の態様2に係るセパレータ製造方法は、前記接合工程にて、前記第1セパレータ原反の一重と、前記第2セパレータ原反の一重とを接合する。
上記製造方法によれば、接合不良の虞を低減することができる。
本発明の態様3に係るセパレータ製造方法は、前記第1セパレータ原反は、第1基材を有しており、前記第2セパレータ原反は、第2基材を有しており、前記接合工程にて、前記第1基材と前記第2基材とを接合する。
本発明の態様4に係るセパレータ製造方法は、前記第1セパレータ原反は、第1基材と、前記第1基材に対して積層された第1機能層とを有しており、前記第2セパレータ原反は、第2基材を有しており、前記接合工程にて、前記第1機能層と前記第2基材とを接合する。
本発明の態様5に係るセパレータ製造方法は、前記第1セパレータ原反は、第1基材と、前記第1基材の一部に対して積層された第1機能層とを有しており、前記接合工程は、前記熱融着によって、前記第1基材における前記第1機能層の少なくとも非積層部分を前記第2セパレータ原反に接合する非積層部分接合工程と、前記熱融着によって、前記第1基材における前記第1機能層の積層部分を前記第2セパレータ原反に接合する積層部分接合工程と、を含み、前記非積層部分接合工程における前記熱融着の温度が、前記積層部分接合工程における前記熱融着の温度より低い。
上記製造方法によれば、第1基材における非積層部分と積層部分とを、各々に好適な温度の熱溶着によって、第2セパレータ原反に接合することができる。このため、接合不良の虞を低減することができる。
本発明の態様6に係るセパレータ中間体は、第1基材と、前記第1基材の第1面に対して積層された第1機能層とを有している第1セパレータと、第2基材と、前記第2基材の第1面に対して積層された第2機能層とを有している第2セパレータと、前記第1セパレータの長手方向端部と前記第2セパレータの長手方向端部とを接合する接合部であって、記第1基材と前記第2基材とを、前記第1基材の前記第1面の反対の第2面と前記第2基材の前記第1面の反対の第2面とが互いに向き合った状態で、接合する接合部とを備えている。
上記構成によれば、高品質のセパレータを高い生産性により製造することが可能である。
本発明の態様7に係るセパレータ中間体は、第1基材と、前記第1基材に対して積層された第1機能層とを有している第1セパレータと、第2基材を有している第2セパレータと、前記第1セパレータの長手方向端部と前記第2セパレータの長手方向端部とを接合する接合部であって、前記第1機能層と前記第2基材とを接合する接合部とを備えている。
上記構成によれば、高品質のセパレータを高い生産性により製造することが可能である。
本発明の一態様によれば、高品質のセパレータを高い生産性により製造することが可能なセパレータ製造方法およびセパレータ中間体を実現することができる。
本発明の実施形態1に係るセパレータ製造方法を示す概略図である。 図1に示した接合工程による接合部およびその近傍の一例を示す概略図である。 比較例に係るセパレータ製造方法を示す概略図である。 図1に示したセパレータ製造方法における、熱融着の温度と巻出張力との関係を示すグラフである。 図1に示したセパレータ製造方法における、熱融着の温度と巻取張力との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態2に係るセパレータ製造方法を示す概略図である。 図6に示したセパレータ製造方法における、熱融着の温度と巻出張力との関係を示すグラフである。 図6に示したセパレータ製造方法における、熱融着の温度と巻取張力との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態3に係るセパレータ製造方法のうちの接合工程が含む積層部分接合工程を示す概略図である。 本発明の実施形態3に係るセパレータ製造方法のうちの接合工程が含む非積層部分接合工程を示す概略図である。 本発明の実施形態3に係る積層部分接合部、非積層部分接合部およびその近傍の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態3に係る積層部分接合部、非積層部分接合部およびその近傍の別例を示す概略図である。 本発明の実施形態4に係る縦型接合部およびその近傍の一例を示す概略図である。
本発明を実施するための形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、先に説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない場合がある。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係るセパレータ製造方法を示す概略図である。図1に示すとおり、本発明の実施形態1に係るセパレータ製造方法は、重ね合わせ工程、接合工程およびスリット工程を含んでいる。図1の重ね合わせ工程ならびに接合工程は、紙面の手前側から奥側が、セパレータの厚み方向およびセパレータの搬送方向に垂直な方向である。換言すれば、図1の重ね合わせ工程ならびに接合工程は、セパレータの厚み方向に沿った断面図を表している。
図2は、図1に示した接合工程による接合部63およびその近傍の一例を示す概略図である。
重ね合わせ工程は、図1の左側に示すように、第1セパレータ原反1の長手方向端部3と第2セパレータ原反2の長手方向端部4とを互いに重ね合わせる工程である。第1セパレータ原反1は、第1基材41と、第1基材41の第1面45に対して積層された第1機能層43と、を有する。第2セパレータ原反2は、第2基材42と、第2基材42の第1面46に対して積層された第2機能層44と、を有する。第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の各々は、セパレータの原反である。セパレータの一例としては非水電解液二次電池用セパレータが挙げられ、非水電解液二次電池用セパレータの一例としてはリチウムイオン二次電池用セパレータが挙げられる。
一例として、図1の左側に示すように、第1吸引装置71を用いて第1セパレータ原反1の長手方向端部3を捕捉し、第2吸引装置72を用いて第2セパレータ原反2の長手方向端部4を捕捉する。そして、長手方向端部3,4を1対のローラRの一方側から他方側に当該1対のローラの間を通って引き出す。次いで、当該1対のローラの間の間隔を狭める。この結果、長手方向端部3,4は、第1基材41の第2面47と第2基材42の第2面48とが直接互いに接触するように、重なり合う。第1基材41の第2面47は、第1面45の反対の面であり、第1機能層43が積層されていない。第2基材42の第2面48は、第1面46の反対の面であり、第2機能層44が積層されていない。
接合工程は、図1の中央に示すように、熱融着によって、第1セパレータ原反1の長手方向端部3と第2セパレータ原反2の長手方向端部4とを互いに接合する工程である。また、第1セパレータ原反1の一重と、第2セパレータ原反2の一重と、を接合する。接合工程は、重ね合わせ工程に続いて行われる。接合工程においては、長手方向端部3,4を全面的に接合する必要は無く、部分的に接合すれば十分である。熱溶着に要するエネルギーと熱溶着に続く冷却に要する時間とを節約する観点から、部分的に接合することが好ましい。長手方向端部3,4は各々、互いに接合していない非接合部61と、互いに接合している接合部63と、を含む。
図2に示すように、接合部63は、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の短手方向に沿って延伸するように、形成される。第1セパレータ原反1は、非積層部分51と、積層部分52と、非積層部分53と、短手方向に沿ってこの順に含む。積層部分52は、第1基材41に対して第1機能層43が積層されている部分である。非積層部分51,53は、第1基材41に対して第1機能層43が積層されていない部分である。第2セパレータ原反2は、非積層部分54と、積層部分55と、非積層部分56と、短手方向に沿ってこの順に含む。積層部分55は、第2基材42に対して第2機能層44が積層されている部分である。非積層部分54,56は、第2基材42に対して第2機能層44が積層されていない部分である。接合部63は、一方の非積層部分51,54から積層部分52,55をわたり他方の非積層部分53,56まで、一体に形成される。
なお、図2に示す例は一例にすぎず、本実施形態に係る接合部63の形状および配置を限定するものではない。
一例として、図1の中央に示すように、ヒートシーラ80を、第1吸引装置71および第2吸引装置72と1対のローラRとの間に配置する。ヒートシーラ80が有する第1熱板81および第2熱板82は、互いに向かい合っており、その間に第1セパレータ原反1と、第2セパレータ原反2と、を挟んでいる。第1セパレータ原反1の長手方向端部3のうちの第1熱板81から熱を供給された部分において、第1基材41および第1機能層43が軟化および/または溶融する。同様に、第2セパレータ原反2の長手方向端部4のうちの第2熱板82から熱を供給された部分において、第2基材42および第2機能層44が軟化および/または溶融する。この結果、軟化および/または溶融した第1基材41と第2基材42とが、第2面47,48が互いに向かい合った状態で、互いに接合する。
第1熱板81および第2熱板82との間に挟まれている第1セパレータ原反1は一重であることが好ましい。なぜならば、挟まれている第1セパレータ原反1が、折れ曲がって二重以上である場合、当該二重以上のうちの第2セパレータ原反2に最も近い層が軟化および/または溶融し難いからである。そして、軟化および/または溶融の不足は、接合不良を齎し得る。同様に、第1熱板81および第2熱板82との間に挟まれている第2セパレータ原反2は一重であることが好ましい。したがって、接合工程において、第1セパレータ原反1の一重と、第2セパレータ原反2の一重と、を接合することが好ましい。
スリット工程は、図1の右側に示すように、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2を連続的にスリットする工程である。スリット工程においては、接合部63を通って、前記のスリットを行う。また、スリット工程においては、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の長手方向に沿って、前記のスリットを行う。
スリット工程においては、スリット装置7に設けられた少なくとも1個のスリット刃8によって、前記のスリットを行う。1回のスリット工程毎に、1個のスリット刃8は、接合部63のうちの当該1個のスリット刃8に対応する1箇所をスリット可能であるように構成されている。
図3は、比較例に係るセパレータ製造方法を示す概略図である。図3の重ね合わせ工程ならびに継工程は、紙面の手前側から奥側が、セパレータの厚み方向およびセパレータの搬送方向に垂直な方向である。換言すれば、図3の重ね合わせ工程ならびに接合工程は、セパレータの厚み方向に沿った断面図を表している。比較例に係るセパレータ製造方法は、下記(1)および(2)の点で、本発明の実施形態1に係るセパレータ製造方法と異なる。
(1)熱融着による接合工程の代わりに、接着テープ9による継工程を含む。継工程は、接着テープ9によって、第1セパレータ原反1の長手方向端部3と第2セパレータ原反2の長手方向端部4とを互いに継ぐ工程である。継工程においては、第1セパレータ原反1の短手方向に沿って延伸する接着部5を含む。接着部5は、第1セパレータ原反1と第2セパレータ原反2とが接着されている部分である。
(2)スリット工程にて、接着部5を通って、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2を連続的にスリットする。
比較例に係る方法によれば、スリット工程において、スリット刃8は、接着部5をスリットする。これにより、スリット刃8に接着部5に含まれる粘着剤が付着する。当該粘着材がスリット後のセパレータに転着すると、セパレータの品質が低下する虞があるため、スリット刃8の清掃頻度を高くせざるを得ない。スリット刃8の清掃頻度を高くすると、セパレータの生産性が低下する。
これに対して、本実施形態1に係る方法によれば、スリット工程にて、接合部63をスリットする。これにより、スリット刃8に対して粘着材が付着しない。従って、高品質のセパレータを高い生産性により製造することが可能なセパレータ製造方法を実現することができる。
比較例と本実施形態1に係る実施例1〜4とについて以下に説明する。
〔比較例〕
膜厚16μmのポリエチレン多孔質フィルムの片面に、アラミド樹脂のNMP(N−メチル−ピロリドン)溶液を塗工した。続いて、塗工膜の固化と、基材および塗工膜の洗浄とを経て、セパレータ原反を得た。当該セパレータ原反における機能層は、固化した塗工膜である。そして、このセパレータ原反から、基材に対して機能層が積層されている積層部分から一片を切り取り、当該切片の比熱容量(単位:W/g)を、示差走査熱量測定器(Differential Scanning Calorimeter)によって測定した。その結果、当該セパレータ原反の溶融点は、おおよそ摂氏140度から摂氏150度の間であることを確認した。
比較例は、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2として上記セパレータ原反を用いた。そして、図3に示すように、重ね合わせ工程および継工程を行い、続いてスリット工程を行った。スリット工程において、第2セパレータ原反2に印加する幅あたりの巻出張力は、約0.20N/mmであった。スリット工程において、第1セパレータ原反1からスリットされたセパレータに印加する幅あたりの巻取張力は、約0.24N/mmであった。スリット工程において、接着部5は破断しなかった。
〔実施例1〕
実施例1は、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2として比較例と同じセパレータ原反を用いた。そして、図1に示すように、重ね合わせ工程および接合工程を行った。接合工程において、第1熱板81および第2熱板82を約摂氏140度まで加熱した。すなわち、熱融着の温度が約摂氏140度であった。
続いて、図1に示すようにスリット工程を行った。スリット工程は、第2セパレータ原反2に印加する幅あたりの巻出張力が0.06N/mm、0.10N/mm、0.12N/mm、0.14N/mmであるケースを各々複数回ずつ行った。幅あたりの巻出張力が0.14N/mmであるケースにおいて、接合部63が破断した。その他のケースにおいて、接合部63が破断しなかった。
さらに、スリット工程において、第1セパレータ原反1からスリットされたセパレータに印加する幅あたりの巻取張力を0.10N/mm、0.13N/mm、0.15N/mm、0.19N/mm、0.24N/mmであるケースを各々複数回ずつ行った、幅あたりの巻出張力が0.19N/mm、0.24N/mmであるケースにおいて、接合部63が破断した。幅あたりの巻取張力が0.10N/mm、0.13N/mm、0.15N/mmであるケースにおいて、接合部63が破断しなかった。
〔実施例2〕
実施例3は、熱融着の温度が約摂氏150度であった点を除いて、実施例1と同様の手順で、重ね合わせ工程および接合工程を行った。
続いて、スリット工程を行った。スリット工程は、第2セパレータ原反2に印加する幅あたりの巻出張力が0.06N/mm、0.10N/mmであるケースを各々複数回ずつ行った。幅あたりの巻出張力が0.10N/mmであるケースにおいて、接合部63が破断したことと破断しなかったこととの両方があった。幅あたりの巻出張力が0.06N/mmであるケースにおいて、接合部63が破断しなかった。
その他、熱融着の温度が約摂氏120度または約摂氏170度であった点を除いて、実施例1と同様の手順で、重ね合わせ工程および接合工程を行い、続いてスリット工程を行おうとした。しかし、第2セパレータ原反2に巻出張力を印加しようとした(すなわち、巻出張力が0N/mmである)時点で、接合部63が破断した。
図4は、本実施形態1に係るセパレータ製造方法における、熱融着の温度と幅あたりの巻出張力との関係を示すグラフである。図5は、本実施形態1に係るセパレータ製造方法における、熱融着の温度と幅あたりの巻取張力との関係を示すグラフである。
図4に示す線L1は、比較例における幅あたりの巻出張力を示す。図5に示す線L2は、比較例における幅あたりの巻取張力を示す。図4および図5に示す「●」および「×」は、実施例等の結果を示す。「●」は接合部63が破断しなかったことを、「×」は接合部63が破断したことを、「●」と「×」とが重なった標記は接合部63が破断したことと破断しなかったこととの両方があったことを、各々意味する。
図4に示すように、接合工程における到達温度は、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の溶融点およびその近傍の範囲にあることが好ましい。具体的には、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の溶融点が約摂氏140度から約摂氏150度の間にある場合、接合工程における到達温度も、約摂氏140度から約摂氏150度の間にあることが好ましい。
さらに図4に示すように、接合工程における到達温度は、溶融点およびその近傍の範囲のうちの、低温側にあることがより好ましい。具体的には、溶融点が約摂氏140度から約摂氏150度の間にある場合、接合工程における到達温度は、約摂氏150度よりも約摂氏140度であることがより好ましい。
また図4に示すように、本実施形態1に係る方法における幅あたりの巻出張力は、接合部63の破断を防止する観点から、0.14N/mm未満であることが好ましく、0.12N/mm以下であることがより好ましかった。
図5に示すように、本実施形態1に係る方法における幅あたりの巻取張力は、接合部63の破断を防止する観点から、0.19N/mm未満であることが好ましく、0.15N/mm以下であることがより好ましかった。
ただし、これらは暫定的な結果に過ぎない。接合部63の形状および配置、熱融着の温度、ならびにその他の要因を調整することによって、接合部63が耐え得る巻出張力および巻取張力を向上し得る。例えば、本実施形態1に係る接合部63が、0.20N/mm以上の巻出張力および巻取張力に耐え得る可能性がある。
また、セパレータ原反およびセパレータの搬送性およびスリット適性の観点から、幅あたりの搬送張力は、0.01N/mm以上が好ましく、0.05N/mm以上がより好ましく、0.10N/mm以上がさらに好ましい。また、搬送時におけるセパレータの破断や、セパレータの幅方向の収縮を抑制する観点から、セパレータの幅あたりの搬送張力は0.35N/mm以下が好ましく、0.30N/mm以下がより好ましい。
本実施例1に係る接合部63が耐えうる張力は、比較例に係る接着部5が耐えうる張力よりも小さかった。しかしながら、このことは、セパレータの生産性を低下させなかった。なぜならば、第2セパレータ原反2の長さは、(i)搬送距離と、(ii)第1セパレータ原反1がスリットされたセパレータが捲回される捲回体の外周の長さとの和と比較して、著しく大きいからである。搬送距離は、(i)第2セパレータ原反2が捲回体から巻き出される巻出位置から、(ii)第1セパレータ原反1がスリットされたセパレータが捲回体に巻き取られる巻取位置まで、の搬送距離である。
一方、比較例よりも実施例1,2においては、スリット刃8の清掃頻度を低減することができた。なぜならば、比較例ではスリット刃8に接着部5に含まれる粘着剤が付着するのに対し、実施例1,2ではスリット刃8に粘着剤が付着しないからである。
これらの結果、比較例よりも実施例1,2において、セパレータの生産性が向上した。
なお、本実施形態では、第1セパレータ原反1と第2セパレータ原反2とが、基材の片面にのみ機能層を有する場合について説明したが、これに限定されない。第1セパレータ原反1と第2セパレータ原反2との各々において、機能層は基材の両面に形成されていてもよい。この場合、例えば、第1セパレータ原反1の長手方向端部と第2セパレータ原反2の長手方向端部との各々における片面の機能層を、剥離テープなどを用いて重ね合わせる分の長さ以上にそれぞれ剥離する。そして、露出した第1基材41および第2基材42を熱融着により接合することで、第1セパレータ原反1の長手方向端部と第2セパレータ原反2の長手方向端部を接合することができる。
〔実施形態2〕
図6は、本発明の実施形態2に係るセパレータ製造方法を示す概略図である。本発明の実施形態2に係るセパレータ製造方法は、本発明の実施形態1に係るセパレータ製造方法と、下記2点を除いて、同様である。
1点として、図6の左側に示すように、重ね合わせ工程において、長手方向端部3,4が、第1機能層43と第2基材42とが直接互いに接触するように、重なり合う。
もう1点として、図6の中央に示すように、接合工程において、第1機能層43と第2基材42とを、互いに接合する。
前実施形態1に係る重ね合わせ工程よりも、本実施形態2に係る重ね合わせ工程は、機械化および自動化に適合している。
〔実施例5〕
実施例5は、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2として前述の比較例と同じセパレータ原反を用いた。そして、図6に示すように、重ね合わせ工程および接合工程を行った。接合工程において、第1熱板81および第2熱板82を約摂氏141度まで加熱した。
続いて、図6に示すように、スリット工程を行った。スリット工程は、第2セパレータ原反2に印加する幅当たりの巻出張力が0.03N/mm、0.06N/mm、0.08N/mm、0.10N/mm、0.15N/mmであるケースを各々複数回ずつ行った。幅当たりの巻出し張力が0.15N/mmであるケースにおいて、接合部63が破断したことと破断しなかったこととの両方があった。幅当たりの巻出張力が0.03N/mm、0.06N/mm、0.08N/mm、0.10N/mmであるケースにおいて、接合部63が破断しなかった。
さらに、スリット工程において、第1セパレータ原反1からスリットされたセパレータに印加する幅あたりの巻取張力が0.15N/mm、0.16N/mm、0.24N/mmであるケースを各々複数回ずつ行った、巻出し張力が0.24N/mmであるケースにおいて、接合部63が破断した。巻取張力を0.15N/mm、0.16N/mm、であるケースにおいて、接合部63が破断しなかった。
図7は、本実施形態2に係るセパレータ製造方法における、熱融着の温度と幅あたりの巻出張力との関係を示すグラフである。図8は、本実施形態2に係るセパレータ製造方法における、熱融着の温度と幅あたりの巻取張力との関係を示すグラフである。
図7に示す線L1は、比較例における幅あたりの巻出張力を示す。図8に示す線L2は、比較例における幅あたりの巻取張力を示す。図7および図8に示す「●」および「×」は、実施例5の結果を示す。「●」は接合部63が破断しなかったことを、「×」は接合部63が破断したことを、「●」と「×」とが重なった標記は接合部63が破断したことと破断しなかったこととの両方があったことを、各々意味する。
図7および図8に示すように、前実施形態1に係る接合工程と同様に、本実施形態2に係る接合工程においても、到達温度は、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の溶融点およびその近傍の範囲にあることが好ましい。さらに、到達温度は、溶融点およびその近傍の範囲のうちの、低温側にあることがより好ましい。
図7に示すように、本実施形態2に係る方法における幅あたりの巻出張力は、接合部63の破断を防止する観点から、0.15N/mm未満であることが好ましく、0.10N/mm以下であることがより好ましかった。
図8に示すように、本実施形態2に係る方法における幅あたりの巻取張力は、接合部63の破断を防止する観点から、0.24N/mm未満であることが好ましく、0.16N/mm以下であることがより好ましかった。
ただし、これらは暫定的な結果に過ぎない。接合部63の形状および配置、熱融着の温度、ならびにその他の要因を調整することによって、接合部63が耐え得る巻出張力および巻取張力を向上し得る。例えば、本実施形態1に係る接合部63が、0.20N/mm以上の巻出張力および巻取張力に耐え得る可能性がある。
図4および図7が示すように、前実施形態1に係る実施例2において幅あたりの巻出張力が0.14N/mmであるケースで接合部63が破断したのに対し、本実施形態2に係る実施例5において巻出張力が0.15N/mmであるケースで接合部63が破断したことと破断しなかったこととの両方があった。したがって、前実施形態1に係る接合部63に印加可能な張力よりも、本実施形態2に係る接合部63に印加可能な張力は、大きい。
なお、本実施形態では、第1セパレータ原反1と第2セパレータ原反2とが、基材の片面にのみ機能層を有する場合について説明したが、これに限定されない。第1セパレータ原反1と第2セパレータ原反2との各々において、機能層は基材の両面に形成されていてもよい。この場合、例えば、第1セパレータ原反1の長手方向端部における片面の第1機能層43を、剥離テープなどを用いて重ね合わせる分の長さ以上に剥離する。そして、剥離により露出した第1基材41に対して第2セパレータ原反2の長手方向端部における第2機能層44を熱融着により接合することで、第1セパレータ原反1の長手方向端部と第2セパレータ原反2の長手方向端部を接合することができる。
〔実施形態3〕
図9は、本発明の実施形態3に係るセパレータ製造方法のうちの接合工程が含む積層部分接合工程を示す概略図である。図10は、本発明の実施形態3に係るセパレータ製造方法のうちの接合工程が含む非積層部分接合工程を示す概略図である。図11は、本発明の実施形態3に係る積層部分接合部65、非積層部分接合部64,66、およびその近傍の一例を示す概略図である。本発明の実施形態3に係るセパレータ製造方法は、本発明の実施形態2に係るセパレータ製造方法と、下記の2点が異なっている。
1点として、図9および図10に示すように、接合工程は、積層部分接合工程(図9参照)と非積層部分接合工程(図10参照)とを含む。積層部分接合工程は、第1セパレータ原反1の長手方向端部3のうちの積層部分52を、第2セパレータ原反2の長手方向端部4のうちの積層部分55に、接合する工程である。非積層部分接合工程は、第1セパレータ原反1の長手方向端部3のうちの非積層部分51,53を、第2セパレータ原反2の長手方向端部4のうちの非積層部分54,56に、接合する工程である。
その結果、図11に示すように、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の長手方向端部3,4は、接合部63の代わりに、非積層部分接合部64と、積層部分接合部65と、非積層部分接合部66と、を短手方向に沿ってこの順に含む。非積層部分接合部64は、第1セパレータ原反1の長手方向端部3の非積層部分51と、第2セパレータ原反2の長手方向端部4の非積層部分54と、が互いに接合する部分である。積層部分接合部65は、第1セパレータ原反1の長手方向端部3の積層部分52と、第2セパレータ原反2の長手方向端部4の積層部分55と、が互いに接合する部分である。非積層部分接合部66は、第1セパレータ原反1の長手方向端部3の非積層部分53と、第2セパレータ原反2の長手方向端部4の非積層部分56と、が互いに接合する部分である。
もう1点として、スリット工程においては、接合部63の代わりに、積層部分接合部65と非積層部分接合部64または非積層部分接合部66との一方または両方を通って、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2を連続的にスリットする。
前述のように、第1セパレータ原反1の積層部分52は第1基材41と第1機能層43との両方を含む。対して、第1セパレータ原反1の非積層部分51,53は第1基材41のみを含む。第2セパレータ原反2も同様である。このため、積層部分52,55は、非積層部分51,53,54,56よりも、厚さが大きいので、溶融し難い。その結果、積層部分52,55間の接合に好適な熱溶着の温度よりも、非積層部分51,54間の接合および非積層部分53,56間の接合に好適な熱溶着の温度は、低い。好適な温度よりも低い温度での熱溶着は、軟化および/または溶融の不足によって、接合不良を齎し得る虞がある。好適な温度よりも高い温度での熱溶着は、軟化および/または溶融の過剰によって、接合不良を齎し得る虞がある。
本実施形態3に係る積層部分接合工程においては、積層部分52,55間の接合に好適な温度の熱溶着によって、長手方向端部3,4を互いに接合する。また、非積層部分接合工程においては、非積層部分51,54間の接合および非積層部分53,56間の接合に好適な温度の熱溶着によって、長手方向端部3,4を互いに接合する。すなわち、未積層部分接合工程における熱融着の温度が、積層部分接合工程における前記熱融着の温度より低い。このため、非積層部分51,54間と、積層部分52,55間と、非積層部分53,56間と、の全てを好適に接合することができる。
また、図11に示すように、非積層部分接合部64,66は各々、積層部分52,55間を部分的または全体的に接合するように、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の短手方向に延伸していることが好ましい。これによって、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の長手方向から見て、積層部分接合部65の一端部が非積層部分接合部64に重畳し、積層部分接合部65の他端部が非積層部分接合部66に重畳する。このような重畳がある構成は、重畳が無い構成よりも、積層部分接合部65および非積層部分接合部64,66の破断を防止する。
また、図示を省略するが、非積層部分接合部64,66は、積層部分52,55間を全体的に接合するように、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の短手方向に延伸していることが好ましい。この場合、非積層部分接合部64,66は互いと一体化して、図2に示した接合部63と同様である。これによって、積層部分52,55間が積層部分接合部65によってだけでなく、非積層部分64,66によっても接合される。このため、第1セパレータ原反1と第2セパレータ原反2との接合している部分(すなわち、積層部分接合部65および非積層部分接合部64,66)の合計面積が大きいので、接合している部分が耐えうる張力を向上することができる。
また、接合工程に要する時間を短縮するために、積層部分接合工程と、非積層部分接合工程とは、同時に行われることが好ましい。一例として、図9に示す積層部分接合工程において、中央ヒートシーラ83が有する熱板84,85の間に積層部分52,55を挟み、図10に示す非積層部分接合工程において、端ヒートシーラ86が有する熱板87,88の間に非積層部分51,53,54,56を挟む。
なお、本実施形態でも、前述の実施形態2と同様に、第1セパレータ原反1と第2セパレータ原反2との各々において、機能層は基材の両面に形成されていてもよい。
(変形例)
図12は、本発明の実施形態3に係る積層部分接合部65、非積層部分接合部64,66、およびその近傍の別例を示す概略図である。
図12に示すように、積層部分接合部65は、2つ以上であってもよい。2つの積層部分接合部65は、互いに平行であり、その間に非積層部分接合部64,66を挟んでいることが好ましい。
本変形例においても、非積層部分接合部64,66は各々、積層部分52,55間を部分的または全体的に接合するように、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の短手方向に延伸していることが好ましい。
〔実施形態4〕
図13は、本発明の実施形態4に係る縦型接合部67およびその近傍の一例を示す概略図である。本発明の実施形態4に係るセパレータ製造方法は、本発明の実施形態2に係るセパレータ製造方法と、下記の1点が異なっている。
1点として、図13に示すように、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の長手方向端部3,4は、接合部63の代わりに、複数の縦型接合部67を含む。縦型接合部67は、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の短手方向に沿って整列している。縦型接合部67の各々が有する形状は、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の短手方向に沿った径が短く、第1セパレータ原反1および第2セパレータ原反2の長手方向に沿った径が長い。
このため、本実施形態4に係る複数の縦型接合部67の合計面積は、前実施形態2に係る接合部63(図2参照)の面積よりも、大きい。面積の増大によって、複数の縦型接合部67が耐えうる張力は、接合部63が耐えうる張力よりも大きい。
なお、本実施形態でも、前述の実施形態2と同様に、第1セパレータ原反1と第2セパレータ原反2との各々において、機能層は基材の両面に形成されていてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 第1セパレータ原反
2 第2セパレータ原反
3 第1セパレータ原反の長手方向端部
4 第2セパレータ原反の長手方向端部
5 接着部
8 スリット刃
9 接着テープ
41 第1基材
42 第2基材
43 第1機能層
44 第2機能層
45、46 第1面
47、48 第2面
52 第1セパレータ原反の積層部分
51、53 第1セパレータ原反の非積層部分
55 第2セパレータ原反の積層部分
54、56 第2セパレータ原反の非積層部分
61 非接合部
63 接合部
64、66 積層部分接合部
65 非積層部分接合部
67 縦型接合部
71 第1吸引口
72 第2吸引口
80 ヒートシーラ
81 第1熱板
82 第2熱板
83 中央ヒートシーラ
84,85 熱板
86 端ヒートシーラ
87,88 熱板
R 搬送ローラ

Claims (7)

  1. 熱融着によって、第1セパレータ原反の長手方向端部と第2セパレータ原反の長手方向端部とを接合する接合工程と、
    前記接合工程にて接合された接合部を通って、前記第1セパレータ原反および前記第2セパレータ原反を連続的にスリットするスリット工程と、を含んでいるセパレータ製造方法。
  2. 前記接合工程にて、前記第1セパレータ原反の一重と、前記第2セパレータ原反の一重とを接合する請求項1に記載のセパレータ製造方法。
  3. 前記第1セパレータ原反は、第1基材を有しており、
    前記第2セパレータ原反は、第2基材を有しており、
    前記接合工程にて、前記第1基材と前記第2基材とを接合する請求項1または2に記載のセパレータ製造方法。
  4. 前記第1セパレータ原反は、第1基材と、前記第1基材に対して積層された第1機能層とを有しており、
    前記第2セパレータ原反は、第2基材を有しており、
    前記接合工程にて、前記第1機能層と前記第2基材とを接合する請求項1または2に記載のセパレータ製造方法。
  5. 前記第1セパレータ原反は、第1基材と、前記第1基材の一部に対して積層された第1機能層とを有しており、
    前記接合工程は、
    前記熱融着によって、前記第1基材における前記第1機能層の少なくとも非積層部分を前記第2セパレータ原反に接合する非積層部分接合工程と、
    前記熱融着によって、前記第1基材における前記第1機能層の積層部分を前記第2セパレータ原反に接合する積層部分接合工程と、を含み、
    前記非積層部分接合工程における前記熱融着の温度が、前記積層部分接合工程における前記熱融着の温度より低い、請求項1または2に記載のセパレータ製造方法。
  6. 第1基材と、前記第1基材の第1面に対して積層された第1機能層とを有している第1セパレータと、
    第2基材と、前記第2基材の第1面に対して積層された第2機能層とを有している第2セパレータと、
    前記第1セパレータの長手方向端部と前記第2セパレータの長手方向端部とを接合する接合部であって、前記第1基材と前記第2基材とを、前記第1基材の前記第1面の反対の第2面と前記第2基材の前記第1面の反対の第2面とが互いに向き合った状態で、接合する接合部とを備えているセパレータ中間体。
  7. 第1基材と、前記第1基材に対して積層された第1機能層とを有している第1セパレータと、
    第2基材を有している第2セパレータと、
    前記第1セパレータの長手方向端部と前記第2セパレータの長手方向端部とを接合する接合部であって、前記第1機能層と前記第2基材とを接合する接合部とを備えているセパレータ中間体。
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