JP2022001740A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流を流すことなく断線検出を行う。【解決手段】電子制御装置4は、電源線21,22,23と、電流検出抵抗25,26,27および比較器28,29,30と、電流検出用電流経路24と、断線検出用スイッチ31とを備える。電源線21,22,23は、バッテリ5に接続されてバッテリ5からバッテリ電圧Vbを供給する。電流検出抵抗25,26,27および比較器28,29,30は、電源線21,22,23のそれぞれに流れる検出抵抗電流を検出する。電流検出用電流経路24は、電源線21,22,23において比較器28,29,30が検出抵抗電流を検出する電流検出抵抗25,26,27よりも下流の箇所とグランドとの間に設置されて、検出抵抗電流が流れる。断線検出用スイッチ31は、電流検出用電流経路24を導通状態と遮断状態との間で切り替える。【選択図】図1

Description

本開示は、断線検出を行う電子制御装置に関する。
特許文献1には、外部電源に接続された第1電源線および第2電源線と、第1電源線の断線を検出する電流検査ユニットとを備えて、第1電源線の断線時に第2電源線が自動的に使用可能となるように構成された制御装置が記載されている。
特許第6388932号公報
特許文献1に記載の制御装置において第1電源線の断線を検出するには、制御装置は通常制御で起動し、制御装置が要求する電流量を、第1電源線を介して電流検査ユニットに流す必要がある。したがって、初回の断線検出を行う際には、第2電源線に、アクチュエータに供給される電力を制限する前の電流が流れることになる。しかし、制御装置が高温環境下に置かれた状態で大電流が要求された場合に、通電電流によるコネクタ端子の発熱によりコネクタ端子の許容温度を超過し、コネクタ端子が溶損する恐れがある。
例えば、車両走行時または停車後に第1電源線が断線した車両において、IGオフ直後、または、デッドソークにより制御装置内部の温度が高い状況で、車両が再始動した場合に、上記のような問題が生じる可能性がある。
本開示は、大電流を流すことなく断線検出を行うことを目的とする。
本開示の一態様は、外部電源(5)から電源電圧が供給されることによって車両を制御する電子制御装置(4)であって、複数の電源線(21,22,23)と、電流検出部(25,26,27,28,29,30)と、電流検出用電流経路(24)と、検出用スイッチ(31)とを備える。
複数の電源線は、外部電源に接続されて外部電源から電源電圧を供給する。
電流検出部は、複数の電源線のそれぞれに流れる複数の電源電流を検出するように構成される。
電流検出用電流経路は、電流検出部よりも下流の箇所とグランドとの間に設置されて、電源電流が流れる。
検出用スイッチは、電流検出用電流経路を導通状態と遮断状態との間で切り替える。
このように構成された本開示の電子制御装置は、複数の電源線を介して外部電源から電源電圧が供給される。このため、本開示の電子制御装置は、複数の電源線の全てで断線が発生しない限り、外部電源から電源電圧の供給を受けて、車両を制御することができる。
また本開示の電子制御装置は、検出用スイッチによって、複数の電源線の下流に設置されている電流検出用電流経路を導通状態と遮断状態との間で切り替えることができる。そして、電流検出用電流経路が導通状態であるときに複数の電源線のそれぞれに複数の電源電流が流れる。このときに、複数の電源線のそれぞれに流れる電源電流を電流検出部が検出することによって、本開示の電子制御装置は、複数の電源線が断線しているか否かを検出することができる。
そして本開示の電子制御装置は、検出用スイッチによって電流検出用電流経路を導通状態にすることにより複数の電源線のそれぞれに複数の電源電流が流れている時間を、検出用スイッチをオン状態からオフ状態へ切り替えることにより調整することができる。すなわち、本開示の電子制御装置は、検出用スイッチを継続してオン状態にする時間を短くするほど、複数の電源線のそれぞれに流れる複数の電源電流を少なくすることができる。このため、本開示の電子制御装置は、大電流を流すことなく断線検出を行うことができる。
第1実施形態の車両制御システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態の昇圧実行処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の昇圧動作を示すタイミングチャートである。 第2実施形態の車両制御システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の昇圧実行処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の昇圧動作を示すタイミングチャートである。 第3実施形態の車両制御システムの構成を示すブロック図である。 第3実施形態の昇圧実行処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の昇圧動作を示すタイミングチャートである。
[第1実施形態]
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の車両制御システム1は、車両に搭載され、図1に示すように、エンジン回転数制御装置2と、燃料噴射装置3と、電子制御装置4と、バッテリ5とを備える。
エンジン回転数制御装置2は、車両に搭載されたエンジンのエンジン回転数を制御する。燃料噴射装置3は、エンジンの状態に基づいて、エンジンの各気筒内に燃料を噴射する。
電子制御装置4は、エンジン回転数制御装置2および燃料噴射装置3を制御する。
バッテリ5は、電子制御装置4へバッテリ電圧Vbを供給する。バッテリ5は、バッテリ電圧Vbを出力する第1電源出力端子101、第2電源出力端子102および第3電源出力端子103を備える。
電子制御装置4は、第1電源入力端子11と、第2電源入力端子12と、第3電源入力端子13と、第1信号出力端子14と、第2信号出力端子15と、マイクロコンピュータ16と、燃料噴射駆動IC17と、検出部18と、昇圧部19と、電源用パスコンデンサ20とを備える。
第1,2,3電源入力端子11,12,13はそれぞれ、第1,2,3外部電源線111,112,113を介してバッテリ5の第1,2,3電源出力端子101,102,103に接続される。これにより、第1,2,3電源入力端子11,12,13にはバッテリ電圧Vbが印加される。
第1信号出力端子14は、エンジン回転数制御装置2に接続されている。第2信号出力端子15は、燃料噴射装置3に接続されている。
マイクロコンピュータ16は、CPU、ROMおよびRAM等を備える。マイクロコンピュータ16の各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPUが実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、電子制御装置4を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
マイクロコンピュータ16は、エンジンのエンジン回転数を制御するためのエンジン回転数制御信号を、第1信号出力端子14を介してエンジン回転数制御装置2へ出力する。またマイクロコンピュータ16は、燃料噴射装置3が備える複数のインジェクタを制御するための燃料噴射制御信号を燃料噴射駆動IC17へ出力する。
燃料噴射駆動IC17は、マイクロコンピュータ16からの燃料噴射制御信号に基づいて、燃料噴射装置3が備える複数のインジェクタを駆動するため燃料噴射駆動信号を、第2信号出力端子15を介して燃料噴射装置3へ出力する。
検出部18は、第1電源線21と、第2電源線22と、第3電源線23と、電流検出用電流経路24と、第1電流検出抵抗25と、第2電流検出抵抗26と、第3電流検出抵抗27と、第1比較器28と、第2比較器29と、第3比較器30と、断線検出用スイッチ31と、断線検出用コンデンサ32とを備える。
第1電源線21は、一端が第1電源入力端子11に接続され、他端が電源用パスコンデンサ20の一端に接続される。なお、電源用パスコンデンサ20の他端は接地される。
第2電源線22は、一端が第2電源入力端子12に接続され、他端が電源用パスコンデンサ20の一端に接続される。
第3電源線23は、一端が第3電源入力端子13に接続され、他端が電源用パスコンデンサ20の一端に接続される。
電流検出用電流経路24は、一端が電源用パスコンデンサ20の一端に接続され、他端が接地される。
第1電流検出抵抗25は、第1電源線21上に設置される。第2電流検出抵抗26は、第2電源線22上に設置される。第3電流検出抵抗27は、第3電源線23上に設置される。第1,2,3電流検出抵抗25,26,27はシャント抵抗である。
第1比較器28、第2比較器29および第3比較器30は、第1入力端子、第2入力端子および出力端子を備える。そして第1,2,3比較器28,29,30は、第1入力端子に印加された電圧値から、第2入力端子に印加された電圧値を減算した減算値を算出し、減算値に応じた電圧値を有するアナログ信号を出力端子から出力する。以下、第1,2,3比較器28,29,30から出力されるアナログ信号をそれぞれ第1,2,3電圧検出信号という。
第1比較器28の第1入力端子には第1電流検出抵抗25の一端が接続され、第1比較器28の第2入力端子には第1電流検出抵抗25の他端が接続され、第1比較器28の出力端子にはマイクロコンピュータ16が接続される。
第2比較器29の第1入力端子には第2電流検出抵抗26の一端が接続され、第2比較器29の第2入力端子には第2電流検出抵抗26の他端が接続され、第2比較器29の出力端子にはマイクロコンピュータ16が接続される。
第3比較器30の第1入力端子には第3電流検出抵抗27の一端が接続され、第3比較器30の第2入力端子には第3電流検出抵抗27の他端が接続され、第3比較器30の出力端子にはマイクロコンピュータ16が接続される。
断線検出用スイッチ31は、電流検出用電流経路24上に設置される。断線検出用スイッチ31は、マイクロコンピュータ16からのスイッチ制御信号に従って、オン状態とオフ状態との間で切り替わる。
断線検出用コンデンサ32は、断線検出用スイッチ31より下流側で電流検出用電流経路24上に設置される。
昇圧部19は、ダイオード41、スイッチング素子42、コンデンサ43、インダクタ44、抵抗45,46,47およびコンデンサ48を備える。
ダイオード41は、カソードがコンデンサ43の一端に接続され、アノードがスイッチング素子42のドレインに接続される。
スイッチング素子42は、Nチャネル型の電界効果トランジスタであり、ドレインがダイオード41のアノードに接続され、ソースが抵抗45を介して接地される。またスイッチング素子42のゲートは、抵抗46を介して燃料噴射駆動IC17に接続される。燃料噴射駆動IC17は、スイッチング素子42のゲートに対して昇圧制御信号を出力することにより、スイッチング素子42をオン状態とオフ状態との間で切り替える。
コンデンサ43は、一端がダイオード41のカソードに接続され、他端が接地される。コンデンサ43は、電源を十分に平滑することができるように、静電容量が大きい電解コンデンサである。
インダクタ44は、一端がダイオード41のアノードに接続され、他端が、第1,2,3電源線21,22,23を介して第1,2,3電源入力端子11,12,13に接続される。
抵抗47は、一端がスイッチング素子42のソースに接続され、他端が燃料噴射駆動IC17に接続される。コンデンサ48は一端が燃料噴射駆動IC17に接続され、他端が接地される。
次に、マイクロコンピュータ16が実行する昇圧実行処理の手順を説明する。昇圧実行処理は、電子制御装置4にバッテリ電圧Vbが印加されてマイクロコンピュータ16が起動した直後に開始される処理である。
昇圧実行処理が実行されると、マイクロコンピュータ16は、図2に示すように、まずS10にて、断線検出用スイッチ31をオフ状態からオン状態に切り替える。
そしてマイクロコンピュータ16は、S20にて、予め設定されたスイッチオン時間が経過するまで、第1,2,3比較器28,29,30から第1,2,3電圧検出信号を繰り返し取得し、第1,2,3電圧検出信号が示す電圧値をRAMに記憶する。そして、スイッチオン時間が経過すると、マイクロコンピュータ16は、S20の処理を終了する。
S20の処理が終了すると、マイクロコンピュータ16は、S30にて、断線検出用スイッチ31をオン状態からオフ状態に切り替える。
次にマイクロコンピュータ16は、RAMに記憶された電圧値に基づいて、断線を検出したか否かを判断する。
具体的には、マイクロコンピュータ16は、第1,2,3電圧検出信号が示す電圧値と、第1,2,3電流検出抵抗25,26,27の抵抗値とに基づいて、スイッチオン時間内に第1,2,3電流検出抵抗25,26,27を流れた第1,2,3検出抵抗電流の値を算出する。
そしてマイクロコンピュータ16は、スイッチオン時間内における第1,2,3検出抵抗電流値の最大値がそれぞれ予め設定された第1,2,3断線判断値J1,J2,J3以下であるか否かを判断する。
そしてマイクロコンピュータ16は、第1検出抵抗電流値の最大値が第1断線判断値J1以下である場合に、第1電源入力端子11から昇圧部19へ電流が流れる第1電流経路で断線が発生していると判断する。
またマイクロコンピュータ16は、第2検出抵抗電流値の最大値が第2断線判断値J2以下である場合に、第2電源入力端子12から昇圧部19へ電流が流れる第2電流経路で断線が発生していると判断する。
またマイクロコンピュータ16は、第3検出抵抗電流値の最大値が第3断線判断値J3以下である場合に、第3電源入力端子13から昇圧部19へ電流が流れる第3電流経路で断線が発生していると判断する。
ここで、断線を検出していない場合には、マイクロコンピュータ16は、S60に移行する。一方、断線を検出した場合には、マイクロコンピュータ16は、S50にて、まず、昇圧部19に流れる昇圧電流を抑制するために適切なエンジン回転数および昇圧電流値を算出する。さらにマイクロコンピュータ16は、S50にて、算出したエンジン回転数を示すエンジン回転数制御信号をエンジン回転数制御装置2へ出力し、算出した昇圧電流値の昇圧電流が流れるようにして燃料噴射装置3を駆動させるための燃料噴射制御信号を燃料噴射駆動IC17へ出力する。そしてS50の処理が終了すると、マイクロコンピュータ16は、S60に移行する。
S60に移行するとマイクロコンピュータ16は、燃料噴射駆動IC17に、昇圧部19による昇圧動作を開始させる。そしてマイクロコンピュータ16は、S70にて、昇圧部19による昇圧動作が完了したか否かを判断する。
ここで、昇圧動作が完了していない場合には、マイクロコンピュータ16は、S70の処理を繰り返すことにより、昇圧動作が完了するまで待機する。そして、昇圧動作が完了すると、マイクロコンピュータ16は、S80にて、車両起動状態が継続しているか否かを判断する。具体的には、マイクロコンピュータ16は、車両から入力される車両起動信号がハイレベルである場合には、車両起動状態が継続していると判断し、車両起動信号がローレベルである場合には、車両起動状態が継続していないと判断する。
ここで、車両起動状態が継続している場合には、マイクロコンピュータ16は、S60に移行する。一方、車両起動状態が継続していない場合には、マイクロコンピュータ16は、昇圧実行処理を終了する。
図3は、第1電流経路で断線が発生している場合における昇圧動作を示すタイミングチャートである。
図3に示すように、時刻t0において車両起動信号がローレベルである。車両が起動し、時刻t1において車両起動信号がローレベルからハイレベルへ変化する。車両起動信号がハイレベルへ変化することにより、時刻t2において断線検出用スイッチ31がオフ状態からオン状態に切り替わる。さらに、時刻t3において断線検出用スイッチ31がオン状態からオフ状態に切り替わる。
これにより、時刻t2から時刻t3までの間で第2電流経路および第3電流経路に電流が流れる。第2電流経路および第3電流経路に電流が流れることにより、時刻t2から時刻t3までの間で断線検出用コンデンサ32の電圧(以下、コンデンサ充電電圧)が上昇する。
そしてマイクロコンピュータ16は、時刻t2から時刻t3までの間における第1,2,3検出抵抗電流値の最大値がそれぞれ第1,2,3断線判断値J1,J2,J3以下であるか否かを判断する。ここで、第1検出抵抗電流値の最大値が第1断線判断値J1以下であるため、マイクロコンピュータ16は、第1電流経路で断線が発生していると判断する。
そして時刻t3から時刻t4までの間に、マイクロコンピュータ16は、昇圧電流を抑制するために適切なエンジン回転数および昇圧電流値を算出する。これにより、時刻t4から時刻t5までの間に、昇圧電流が抑制された状態で昇圧動作が行われる。
時刻t6で昇圧電圧が使用されると、低下した昇圧電圧を充電するために、時刻t7から時刻t8までの間に、再度、昇圧電流が抑制された状態で昇圧動作が行われる。時刻t4から時刻7までの動作は、車両起動状態が継続する限り繰り返し実行される。
このように構成された電子制御装置4は、バッテリ5からバッテリ電圧Vbが供給されることによって車両を制御し、第1,2,3電源線21,22,23と、第1,2,3電流検出抵抗25,26,27および第1,2,3比較器28,29,30と、電流検出用電流経路24と、断線検出用スイッチ31とを備える。
第1,2,3電源線21,22,23は、バッテリ5に接続されてバッテリ5からバッテリ電圧Vbを供給する。
第1,2,3電流検出抵抗25,26,27および第1,2,3比較器28,29,30は、第1,2,3電源線21,22,23のそれぞれに流れる第1,2,3検出抵抗電流を検出する。
電流検出用電流経路24は、第1,2,3電源線21,22,23において第1,2,3比較器28,29,30が第1,2,3検出抵抗電流を検出する電流検出箇所である第1,2,3電流検出抵抗25,26,27よりも下流の箇所とグランドとの間に設置されて、第1,2,3検出抵抗電流が流れる。
断線検出用スイッチ31は、電流検出用電流経路24を導通状態と遮断状態との間で切り替える。
このように電子制御装置4は、第1,2,3電源線21,22,23を介してバッテリ5からバッテリ電圧Vbが供給される。このため、電子制御装置4は、第1,2,3電源線21,22,23の全てで断線が発生しない限り、バッテリ5からバッテリ電圧Vbの供給を受けて、車両を制御することができる。
また電子制御装置4は、断線検出用スイッチ31によって、第1,2,3電源線21,22,23の下流に設置されている電流検出用電流経路24を導通状態と遮断状態との間で切り替えることができる。そして、電流検出用電流経路24が導通状態であるときに第1,2,3電源線21,22,23のそれぞれに第1,2,3検出抵抗電流が流れる。このときに、第1,2,3電源線21,22,23のそれぞれに流れる第1,2,3検出抵抗電流を第1,2,3比較器28,29,30が検出することによって、電子制御装置4は、第1,2,3電源線21,22,23が断線しているか否かを検出することができる。
そして電子制御装置4は、断線検出用スイッチ31によって電流検出用電流経路24を導通状態にすることにより第1,2,3電源線21,22,23のそれぞれに第1,2,3検出抵抗電流が流れている時間を、断線検出用スイッチ31をオン状態からオフ状態へ切り替えることにより調整することができる。すなわち、電子制御装置4は、断線検出用スイッチ31を継続してオン状態にする時間を短くするほど、第1,2,3電源線21,22,23のそれぞれに流れる第1,2,3検出抵抗電流を少なくすることができる。このため、電子制御装置4は、大電流を流すことなく断線検出を行うことができる。
また電子制御装置4は、電流検出用電流経路24において断線検出用スイッチ31より下流に設置される断線検出用コンデンサ32を備える。これにより、電子制御装置4は、電流検出用電流経路24に流れる第1,2,3検出抵抗電流を、断線検出用コンデンサ32の蓄電能力以下に抑えることができる。このため、電子制御装置4は、断線検出用スイッチ31が故障して断線検出用スイッチ31をオン状態からオフ状態へ切り替えることができなくなった場合であっても、第1,2,3電源線21,22,23のそれぞれに流れる第1,2,3検出抵抗電流を少なくすることができる。このため、電子制御装置4は、大電流を流すことなく断線検出を行うことができる。
また電子制御装置4は、昇圧部19と、マイクロコンピュータ16と、燃料噴射駆動IC17とを備える。昇圧部19は、第1,2,3電源線21,22,23を介してバッテリ5からバッテリ電圧Vbが供給されて、バッテリ電圧Vbが供給されることによって駆動する。マイクロコンピュータ16および燃料噴射駆動IC17は、昇圧部19を制御する。マイクロコンピュータ16は、第1,2,3比較器28,29,30による検出結果に基づいて第1,2,3電源線21,22,23で断線が発生しているか否かを検出する。マイクロコンピュータ16および燃料噴射駆動IC17は、第1,2,3電源線21,22,23の断線を検出した場合に、昇圧部19に流れる電流を制限する。これにより、電子制御装置4は、断線を検出した際に、断線が発生していない電源線に流れる電流量を抑制し、電子制御装置4内部の発熱に起因した破損を抑制することができる。
また電子制御装置4は、エンジンへ燃料を噴射する燃料噴射装置3を駆動するための燃料噴射駆動IC17と、昇圧部19とを備える。これにより、電子制御装置4は、駆動に大電流を必要とする燃料噴射駆動IC17および昇圧部19を備えていても、大電流を流すことなく断線検出を行うことができる。
以上説明した実施形態において、バッテリ5は外部電源に相当し、バッテリ電圧Vbは電源電圧に相当し、第1,2,3電源線21,22,23は複数の電源線に相当する。
また、第1,2,3検出抵抗電流は複数の電源電流に相当し、第1,2,3電流検出抵抗25,26,27および第1,2,3比較器28,29,30は電流検出部に相当する。
また、断線検出用スイッチ31は検出用スイッチに相当し、断線検出用コンデンサ32は検出用コンデンサに相当する。
また、昇圧部19は駆動部に相当し、マイクロコンピュータ16および燃料噴射駆動IC17は駆動制御部に相当し、S10〜S40は断線検出部としての処理に相当する。
また、燃料噴射駆動IC17は燃料噴射駆動回路に相当し、昇圧部19は昇圧回路に相当し、エンジンは内燃機関に相当する。
[第2実施形態]
以下に本開示の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第2実施形態の車両制御システム1は、検出部18の構成が変更された点と、昇圧実行処理が変更された点とが第1実施形態と異なる。
第2実施形態の検出部18は、図4に示すように、放電経路50と、放電抵抗51とが追加された点が第1実施形態と異なる。
放電経路50は、一端が断線検出用スイッチ31と断線検出用コンデンサ32との接続点に接続され、他端が接地される。放電抵抗51は、放電経路50上に設置される。断線検出用コンデンサ32の充電動作を阻害しないように、定数が大きい放電抵抗51が実装される。
第2実施形態の昇圧実行処理は、図5に示すように、S110の処理が追加された点と、S80の代わりにS130の処理が追加された点とが第1実施形態と異なる。
すなわち、S40で断線を検出した場合には、マイクロコンピュータ16は、S110にて、S40で検出した断線は、前回の昇圧実行処理における断線検出で検出した電流経路と同じ電流経路で発生した断線であるか否かを判断する。
ここで、前回と同じ電流経路で発生した断線である場合には、マイクロコンピュータ16は、S60に移行する。一方、前回と同じ電流経路で発生した断線でない場合には、マイクロコンピュータ16は、S50に移行する。
また、S70で昇圧動作が完了すると、マイクロコンピュータ16は、S130にて、S80と同様にして、車両起動状態が継続しているか否かを判断する。ここで、車両起動状態が継続している場合には、マイクロコンピュータ16は、S10に移行する。一方、車両起動状態が継続していない場合には、マイクロコンピュータ16は、昇圧実行処理を終了する。
図6は、第2実施形態において、第1電流経路で断線が発生している場合における昇圧動作を示すタイミングチャートである。
図6に示すように、時刻t0において車両起動信号がローレベルである。車両が起動し、時刻t1において車両起動信号がローレベルからハイレベルへ変化する。車両起動信号がハイレベルへ変化することにより、時刻t2において断線検出用スイッチ31がオフ状態からオン状態に切り替わる。さらに、時刻t3において断線検出用スイッチ31がオン状態からオフ状態に切り替わる。
これにより、時刻t2から時刻t3までの間で第2電流経路および第3電流経路に電流が流れる。第2電流経路および第3電流経路に電流が流れることにより、時刻t2から時刻t3までの間でコンデンサ充電電圧が上昇する。
そしてマイクロコンピュータ16は、時刻t2から時刻t3までの間における第1,2,3検出抵抗電流値の最大値がそれぞれ第1,2,3断線判断値J1,J2,J3以下であるか否かを判断する。ここで、第1検出抵抗電流値の最大値が第1断線判断値J1以下であるため、マイクロコンピュータ16は、第1電流経路で断線が発生していると判断する。
そして時刻t3から時刻t4までの間に、マイクロコンピュータ16は、昇圧電流を抑制するために適切なエンジン回転数および昇圧電流値を算出する。これにより、時刻t4から時刻t5までの間に、昇圧電流が抑制された状態で昇圧動作が行われる。
また、時刻t3において断線検出用スイッチ31がオン状態からオフ状態に切り替わることによって、時刻t3からコンデンサ充電電圧が徐々に低下する。
時刻t5で昇圧動作が完了すると、時刻t6において断線検出用スイッチ31がオフ状態からオン状態に切り替わる。さらに、時刻t7において断線検出用スイッチ31がオン状態からオフ状態に切り替わる。
時刻t8で昇圧電圧が使用されると、低下した昇圧電圧を充電するために、時刻t9から時刻t10までの間に、再度、昇圧電流が抑制された状態で昇圧動作が行われる。時刻t4から時刻9までの動作は、車両起動状態が継続する限り繰り返し実行される。
このように構成された電子制御装置4は、放電経路50と、放電抵抗51とを備える。放電経路50は、断線検出用スイッチ31と断線検出用コンデンサ32との間で電流検出用電流経路24から分岐する。放電抵抗51は、放電経路50上に設けられる。これにより、電子制御装置4は、断線を検出するときに断線検出用コンデンサ32に蓄えられた電荷を、放電経路50を介して断線検出用コンデンサ32から放出することができる。このため、電子制御装置4は、断線検出用コンデンサ32に蓄えられた電荷が放出される毎に断線検出を繰り返し行うことができ、断線検出の精度を向上させることができる。
[第3実施形態]
以下に本開示の第3実施形態を図面とともに説明する。なお第3実施形態では、第2実施形態と異なる部分を説明する。共通する構成については同一の符号を付す。
第3実施形態の車両制御システム1は、検出部18の構成が変更された点と、昇圧実行処理が変更された点とが第2実施形態と異なる。
第3実施形態の検出部18は、図7に示すように、放電用スイッチ52が追加された点と、放電抵抗51の代わりに放電抵抗53が追加された点とが第2実施形態と異なる。
放電用スイッチ52は、放電経路50上に設置される。放電用スイッチ52は、マイクロコンピュータ16からのスイッチ制御信号に従って、オン状態とオフ状態との間で切り替わる。
放電抵抗53は、放電経路50上において放電用スイッチ52より下流に設置される。
断線検出用コンデンサ32に充電された電荷を逃がすときに、断線検出用スイッチ31がオフ状態に切り替えられ、放電用スイッチ52がオン状態に切り替えられる。
断線検出用コンデンサ32の充電時には、断線検出用スイッチ31がオン状態であり、放電用スイッチ52がオフ状態である。このため、放電抵抗53は、断線検出用コンデンサ32の充電に対して影響を及ぼさない。従って、放電抵抗53は、第2実施形態の放電抵抗51より抵抗定数を小さくしても充電動作に影響を及ぼすことがなく、断線検出用コンデンサ32に充電された電荷を素早く逃がすことが可能となる。
次に、第3実施形態の昇圧実行処理の手順を説明する。
第3実施形態の昇圧実行処理が実行されると、マイクロコンピュータ16は、図8に示すように、まずS210にて、RAMに設けられたオン回数C_onに0を格納する。
そしてマイクロコンピュータ16は、S220にて、断線検出用スイッチ31をオン状態に切り替え、放電用スイッチ52をオフ状態に切り替える。
そしてマイクロコンピュータ16は、S230にて、予め設定された第1スイッチオン時間が経過するまで、第1,2,3比較器28,29,30から第1,2,3電圧検出信号を繰り返し取得し、第1,2,3電圧検出信号が示す電圧値をRAMに記憶する。そして、第1スイッチオン時間が経過すると、マイクロコンピュータ16は、S230の処理を終了する。以下、S230において第1,2,3電圧検出信号を繰り返し取得する期間を断線検出期間という。
S230の処理が終了すると、マイクロコンピュータ16は、S240にて、断線検出用スイッチ31をオフ状態に切り替え、放電用スイッチ52をオン状態に切り替える。そしてマイクロコンピュータ16は、予め設定された第2スイッチオン時間が経過するまで待機し、第2スイッチオン時間が経過すると、S240の処理を終了する。
次にマイクロコンピュータ16は、オン回数C_onに格納されている値に1を加算した加算値をオン回数C_onに格納する。
そしてマイクロコンピュータ16は、オン回数C_onに格納されている値が予め設定された検出終了回数Je以上であるか否かを判断する。本実施形態では、検出終了回数Jeは2である。
ここで、オン回数C_onに格納されている値が検出終了回数Je未満である場合には、マイクロコンピュータ16は、S220に移行する。一方、オン回数C_onに格納されている値が検出終了回数Je以上である場合には、マイクロコンピュータ16は、S270にて、断線検出用スイッチ31をオフ状態に切り替え、放電用スイッチ52をオフ状態に切り替える。
次にマイクロコンピュータ16は、S280にて、RAMに記憶された電圧値に基づいて、断線を検出したか否かを判断する。具体的には、マイクロコンピュータ16は、検出終了回数Jeの断線検出期間内のそれぞれについて、第1,2,3電圧検出信号が示す電圧値と、第1,2,3電流検出抵抗25,26,27の抵抗値とに基づいて、断線検出期間内に第1,2,3電流検出抵抗25,26,27を流れた第1,2,3検出抵抗電流の値を算出する。
そしてマイクロコンピュータ16は、検出終了回数Jeの断線検出期間内のそれぞれについて、断線検出期間内における第1,2,3検出抵抗電流値の最大値がそれぞれ予め設定された第1,2,3断線判断値J1,J2,J3以下であるか否かを判断する。
具体的には、マイクロコンピュータ16は、検出終了回数Jeの断線検出期間のうち、少なくとも1回の断線検出期間において、第1検出抵抗電流値の最大値が第1断線判断値J1以下である場合に、第1電流経路で断線が発生していると判断する。
またマイクロコンピュータ16は、検出終了回数Jeの断線検出期間のうち、少なくとも1回の断線検出期間において、第2検出抵抗電流値の最大値が第2断線判断値J2以下である場合に、第2電流経路で断線が発生していると判断する。
またマイクロコンピュータ16は、検出終了回数Jeの断線検出期間のうち、少なくとも1回の断線検出期間において、第3検出抵抗電流値の最大値が第3断線判断値J3以下である場合に、第3電流経路で断線が発生していると判断する。
ここで、断線を検出していない場合には、マイクロコンピュータ16は、S310に移行する。一方、断線を検出した場合には、マイクロコンピュータ16は、S290にて、S280で検出した断線は、前回の昇圧実行処理における断線検出で検出した電流経路と同じ電流経路で発生した断線であるか否かを判断する。
ここで、前回と同じ電流経路で発生した断線である場合には、マイクロコンピュータ16は、S310に移行する。一方、前回と同じ電流経路で発生した断線でない場合には、マイクロコンピュータ16は、S300にて、S50と同様にして、昇圧部19に流れる昇圧電流を抑制するために適切なエンジン回転数および昇圧電流値を算出する。さらにマイクロコンピュータ16は、S300にて、S50と同様にして、エンジン回転数制御信号をエンジン回転数制御装置2へ出力し、燃料噴射制御信号を燃料噴射駆動IC17へ出力する。そしてS300の処理が終了すると、マイクロコンピュータ16は、S310に移行する。
S310に移行するとマイクロコンピュータ16は、S60と同様にして、燃料噴射駆動IC17に、昇圧部19による昇圧動作を開始させる。そしてマイクロコンピュータ16は、S320にて、S70と同様にして、昇圧部19による昇圧動作が完了したか否かを判断する。
ここで、昇圧動作が完了していない場合には、マイクロコンピュータ16は、S320の処理を繰り返すことにより、昇圧動作が完了するまで待機する。そして、昇圧動作が完了すると、マイクロコンピュータ16は、S330にて、S80と同様にして、車両起動状態が継続しているか否かを判断する。
ここで、車両起動状態が継続している場合には、マイクロコンピュータ16は、S210に移行する。一方、車両起動状態が継続していない場合には、マイクロコンピュータ16は、昇圧実行処理を終了する。
図9は、第3実施形態において、第1電流経路で断線が発生している場合における昇圧動作を示すタイミングチャートである。
図9に示すように、時刻t0において車両起動信号がローレベルである。車両が起動し、時刻t1において車両起動信号がローレベルからハイレベルへ変化する。車両起動信号がハイレベルへ変化することにより、時刻t2において断線検出用スイッチ31がオフ状態からオン状態に切り替わる。さらに、時刻t3において断線検出用スイッチ31がオン状態からオフ状態に切り替わる。
これにより、時刻t2から時刻t3までの間で第2電流経路および第3電流経路に電流が流れる。第2電流経路および第3電流経路に電流が流れることにより、時刻t2から時刻t3までの間でコンデンサ充電電圧が上昇する。
また時刻t3において、断線検出用スイッチ31がオン状態からオフ状態に切り替わり、放電用スイッチ52がオフ状態からオン状態に切り替わる。これによって、時刻t3からコンデンサ充電電圧が低下する。
さらに時刻t4において、断線検出用スイッチ31がオフ状態からオン状態に切り替り、放電用スイッチ52がオン状態からオフ状態に切り替わる。これにより、時刻t4から時刻t5までの間でコンデンサ充電電圧が上昇する。
また時刻t5において、断線検出用スイッチ31がオン状態からオフ状態に切り替わり、放電用スイッチ52がオフ状態からオン状態に切り替わる。これによって、時刻t5からコンデンサ充電電圧が低下する。さらに時刻t6において、放電用スイッチ52がオン状態からオフ状態に切り替わる。
そしてマイクロコンピュータ16は、時刻t2から時刻t3までの間における第1,2,3検出抵抗電流値の最大値がそれぞれ第1,2,3断線判断値J1,J2,J3以下であるか否かを判断する。さらにマイクロコンピュータ16は、時刻t4から時刻t5までの間における第1,2,3検出抵抗電流値の最大値がそれぞれ第1,2,3断線判断値J1,J2,J3以下であるか否かを判断する。
ここで、時刻t2から時刻t3までの間と、時刻t4から時刻t5までの間との少なくとも一方で、第1検出抵抗電流値の最大値が第1断線判断値J1以下であるため、マイクロコンピュータ16は、第1電流経路で断線が発生していると判断する。
そして時刻t6から時刻t7までの間に、マイクロコンピュータ16は、昇圧電流を抑制するために適切なエンジン回転数および昇圧電流値を算出する。これにより、時刻t7から時刻t8までの間に、昇圧電流が抑制された状態で昇圧動作が行われる。
時刻t8で昇圧動作が完了すると、断線検出用スイッチ31および放電用スイッチ52は、時刻t9から時刻t10までの間に、時刻t2から時刻t6までと同様にしてオン状態とオフ状態との間の切り替え動作を2回繰り返す。
時刻t11で昇圧電圧が使用されると、低下した昇圧電圧を充電するために、時刻t12から時刻t13までの間に、再度、昇圧電流が抑制された状態で昇圧動作が行われる。時刻t7から時刻12までの動作は、車両起動状態が継続する限り繰り返し実行される。
このように構成された電子制御装置4は、放電経路50において放電抵抗53より上流に設置されて、放電経路50を導通状態と遮断状態との間で切り替える放電用スイッチ52を備える。これにより、電子制御装置4は、放電用スイッチ52で放電経路50を遮断状態から導通状態へ切り替えることによって、断線を検出するときに断線検出用コンデンサ32に蓄えられた電荷を、放電経路50を介して断線検出用コンデンサ32から放出することができる。このため、電子制御装置4は、断線検出用コンデンサ32に蓄えられた電荷が放出される毎に断線検出を繰り返し行うことができ、断線検出の精度を向上させることができる。
さらに、放電用スイッチ52で放電経路50を遮断状態から導通状態へ切り替えることによって、断線検出用コンデンサ32に蓄えられた電荷が放出されるため、放電抵抗53の抵抗値を、断線検出用コンデンサ32の蓄電を阻害しない程度まで大きくする必要がない。このため、電子制御装置4は、放電経路50を介した電荷の放出が放電抵抗53で阻害されるのを抑制し、断線検出用コンデンサ32からの電荷の放出に要する時間を短縮することができる。
以上説明した実施形態において、S210〜S280は断線検出部としての処理に相当する。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
[変形例1]
例えば上記実施形態では、1つの電流検出用電流経路24を備える形態を示したが、電流検出用電流経路24を複数備えるようにしてもよい。例えば、第1,2,3電源線21,22,23のそれぞれにおいて、第1,2,3電流検出抵抗25,26,27よりも下流に設置される互いに異なる3つの電流検出用電流経路24を備えるようにしてもよい。この場合には、3つの電流検出用電流経路24のそれぞれに対応する3つの断線検出用スイッチ31と3つの断線検出用コンデンサ32とを備えるようにする。
また、3つの電流検出用電流経路24のそれぞれに対応する3つの放電経路50と、3つの放電抵抗51とを備えるようにしてもよい。
また、3つの電流検出用電流経路24のそれぞれに対応する3つの放電経路50と、3つの放電用スイッチ52と、3つの放電抵抗53とを備えるようにしてもよい。
本開示に記載のマイクロコンピュータ16およびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載のマイクロコンピュータ16およびその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載のマイクロコンピュータ16およびその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。マイクロコンピュータ16に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
上述した電子制御装置4の他、当該電子制御装置4を構成要素とするシステム、当該電子制御装置4としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、断線検出方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
4…電子制御装置、5…バッテリ、16…マイクロコンピュータ、21…第1電源線、22…第2電源線、23…第3電源線、24…電流検出用電流経路、25…第1電流検出抵抗、26…第2電流検出抵抗、27…第3電流検出抵抗、28…第1比較器、29…第2比較器、30…第3比較器、31…断線検出用スイッチ

Claims (8)

  1. 外部電源(5)から電源電圧が供給されることによって車両を制御する電子制御装置(4)であって、
    前記外部電源に接続されて前記外部電源から前記電源電圧を供給する複数の電源線(21,22,23)と、
    前記複数の電源線のそれぞれに流れる複数の電源電流を検出するように構成された電流検出部(25,26,27,28,29,30)と、
    前記電流検出部よりも下流の箇所とグランドとの間に設置されて、前記電源電流が流れる電流検出用電流経路(24)と、
    前記電流検出用電流経路を導通状態と遮断状態との間で切り替える検出用スイッチ(31)と
    を備える電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記電流検出用電流経路において前記検出用スイッチより下流に設置される検出用コンデンサ(32)を備える電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の電子制御装置であって、
    前記検出用スイッチと前記検出用コンデンサとの間で前記電流検出用電流経路から分岐する放電経路(50)と、
    前記放電経路上に設けられる放電抵抗(51,53)と
    を備える電子制御装置。
  4. 請求項3に記載の電子制御装置であって、
    前記放電経路において前記放電抵抗より上流に設置されて、前記放電経路を導通状態と遮断状態との間で切り替える放電用スイッチ(52)を備える電子制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記電流検出用電流経路は1つである電子制御装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記検出用スイッチは、前記電流検出部からの検出信号が入力されるマイクロコンピュータによって制御される電子制御装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電子制御装置であって、
    前記複数の電源線を介して前記外部電源から前記電源電圧が供給されて、前記電源電圧が供給されることによって駆動するように構成された駆動部(19)と、
    前記駆動部を制御するように構成された駆動制御部(16,17)と、
    前記電流検出部による検出結果に基づいて前記複数の電源線の少なくとも1つで断線が発生しているか否かを検出するように構成された断線検出部(S10〜S40,S210〜S280)とを備え、
    前記駆動制御部は、前記断線検出部が前記断線を検出した場合に、前記駆動部に流れる電流を制限する電子制御装置。
  8. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の電子制御装置であって、
    内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射装置を駆動するための燃料噴射駆動回路(17)と、昇圧回路(19)との少なくとも一方を備える電子制御装置。
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